Debian

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Debian GNU/Linuxから転送てんそう
Debian
Screenshot of Debian 10 (buster) with the GNOME desktop environment
Debian 10 (buster) Cinnamon デスクトップ
開発かいはつしゃ Debian Project
OSの系統けいとう Unixけい,Linux
開発かいはつじょうきょう 開発かいはつちゅう
ソースモデル FLOSS
初版しょはん 1993ねん8がつ16にち (1993-08-16)
最新さいしん安定あんていばん 12.5[1] ウィキデータを編集 [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
使用しようできる言語げんご 75言語げんご[2]
アップデート方式ほうしき LTS
パッケージ管理かんり APT, dpkg (その数種類すうしゅるいのフロントエンド)
プラットフォーム i386 (i486以降いこうのx86)AMD64PowerPC(64ビットばんのみ)、ARMMIPSS390[2]以下いか非公式ひこうしき: IA-64, SPARC, m68k, Alpha, HPPA
カーネル種別しゅべつ モノリシック (Linux, FreeBSD (テクノロジープレビュー)), マイクロ (GNU Hurd (非公式ひこうしき))
ユーザランド GNU Core Utilities
既定きていUI GNOME, KDE, Xfce, LXDEなど
ライセンス DFSG (GNU GPLその)[3]
ウェブサイト
テンプレートを表示ひょうじ

Debian発音はつおん: [ˈdɛbiən] デビアン)またはDebian ProjectLinuxディストリビューションのひとつであるDebian GNU/Linux中心ちゅうしんとするUnixけいシステムのディストリビューションを作成さくせいしているプロジェクトである。

名前なまえとおり、GNUプロジェクト精神せいしん尊重そんちょうと(そのため、システム全体ぜんたい一般いっぱんにはたんLinuxばれることおおいのにたいし、Debianでは「GNU/Linux」という呼称こしょう積極せっきょくてき使つかっている。呼称こしょうかれる経緯けいいについてはGNU/Linux名称めいしょう論争ろんそう参照さんしょう。)、どうプロジェクトによるプロダクトの積極せっきょくてき採用さいようなどが特徴とくちょうである。

Linuxディストリビューションのほかカーネルかく)をLinuxカーネルからGNU HurdFreeBSDのカーネルにえた、Debian GNU/HurdDebian GNU/kFreeBSDなどがある。

概要がいよう[編集へんしゅう]

Linuxカーネル必須ひっすなユーティリティるいutil-linux英語えいごばん、プログラムのビルド必要ひつようGCCGNU BinutilscoreutilsなどのそのUnixけいユーティリティをはじめ、そのデスクトップ環境かんきょうけやサーバ運用うんようけなど多数たすうの、けい51,000以上いじょうのパッケージを提供ていきょうしている[4]対象たいしょう環境かんきょうとして現在げんざい10のアーキテクチャ(環境かんきょうけに開発かいはつされており[4]インテルAMD32ビット64ビットプロセッサ機器きき使つかわれるARMアーキテクチャなどがそれにはふくまれている。てい水準すいじゅんのパッケージ管理かんりシステムはdpkg高水準こうすいじゅんのパッケージ管理かんりシステムはAPTである。デスクトップ環境かんきょう各種かくしゅのものがパッケージにあるが、Debian 8では導入どうにゅうえらべるのはGNOMEXfceKDECinnamonMATELXDELXQtである。

その特徴とくちょうとして、Debianを母体ぼたいとして、さらに調整ちょうせい変更へんこうくわえた派生はせいLinuxディストリビューションの作成さくせい考慮こうりょされている、というてんがある。派生はせいさきにはUbuntuおおくの派生はせいディストリビューションが存在そんざいする。

インストーラようのCD/DVDイメージはWebからのダウンロード、BitTorrentjigdo・uNetBootInなどで取得しゅとくできる。さらに、インストーラーをオンライン再販さいはん業者ぎょうしゃから購入こうにゅうすること可能かのうである[5]

歴史れきし[編集へんしゅう]

開発かいはつ公開こうかい履歴りれき[編集へんしゅう]

Debian のかくはんけられている開発かいはつようコードめいは、ディズニー映画えいが「トイ・ストーリー」の登場とうじょう人物じんぶつ名前なまえもとづいている。Debian の不安定ふあんていばんは、おもちゃをいつもこわあくガキのキャラクターである Sid (シド)にちなんでいる。

1993ねん〜1998ねん[編集へんしゅう]

Debianは1993ねん8がつ16にち当時とうじパデュー大学だいがく学生がくせいであったイアン・マードックにより創設そうせつされた。 マードックは当初とうしょ"Debian Linux Release"という名称めいしょうけた[6]当時とうじ"Softlanding Linux System (SLS)"というはつのGNU/Linuxディストリビューションが公開こうかいされていたが、SLSは保守ほしゅがお粗末そまつであったり不具合ふぐあい頻発ひんぱつしたためマードックはまったあたらしいディストリビューションをげた。

1993ねん、マードックは"Debianマニフェスト"というこのあたらしいオペレーティングシステムについての概要がいよう公表こうひょうした。そのなかで、このディストリビューションの保守ほしゅは、LinuxおよびGNUの精神せいしんもとづき公開こうかいされた手法しゅほう維持いじされることをもとめた。かれはこのディストリビューションの名称めいしょうを、ガールフレンド(つま)の名前なまえDebra Lynnと自身じしん名前なまえIanからDebianとした[7][8]

Debianプロジェクトからは、1994ねんから1995ねんにかけて0.9はんのシリーズがはじめて公開こうかいされた。この期間きかんフリーソフトウェア財団ざいだんGNUプロジェクト支援しえんおこなった。1995ねんには、インテルi386以外いがい環境かんきょうたいしても対応たいおう開始かいしされることとなり、1996ねん最初さいしょの1.xばん公開こうかいされた。

1996ねんにはブルース・ペレンズがDebianプロジェクトのリーダーとしてマードックの後任こうにんいた。同年どうねん開発かいはつしゃのEan Schuesslerは、Debianプロジェクトがその利用りようしゃたいして社会しゃかいてき契約けいやくわすべきであるとの提案ていあんおこなった。これにかんしてDebianプロジェクトのメーリングリストおこなわれた議論ぎろんは、プロジェクトについての「Debian社会しゃかい契約けいやく」と「Debianフリーソフトウェアガイドライン (DFSG)」にまとめられた。ペレンズは、Software in the Public Interest (SPI) というDebianプロジェクトを公式こうしきささえ、プロジェクトを統括とうかつする営利えいり組織そしき創設そうせつにもかかわった。

ペレンズは、glibc移行いこうはじめてのはんとなったDebian 2.0が公開こうかいされる直前ちょくぜんにDebianプロジェクトを引退いんたいした。

1999ねん〜2004ねん[編集へんしゅう]

この時期じき、Debianプロジェクトはあらたなリーダーを選出せんしゅつし、2.x を公開こうかいした。この時期じきAPTはじめて導入どうにゅうされ、Debian GNU/HurdというLinuxカーネル以外いがい開発かいはつはじめられた。1999ねんにはDebianを母体ぼたいとするディストリビューションもあらわはじめた。Libranet (2006ねん開発かいはつ停止ていし[9])、Corel Linux そして StormixによるStorm Linuxである。 特筆とくひつすべきは、2000ねん公開こうかいされた2.2はん(コードネーム: potato)で、このはんはlibcとう重要じゅうようなパッケージの保守ほしゅで、デュシェンヌがたきんジストロフィーのためくなった、Joel 'Espy' Kleckerにささげられた[10]

2000ねん後半こうはんには、プロジェクトはパッケージアーカイブとリリースマネージメントにかんするおおきな変革へんかくおこない、「パッケージプール」方式ほうしき次期じきstableばん土台どだいとなる"testing"ばん導入どうにゅう開始かいしされた。また同年どうねんにはぜん世界せかいのDebian開発かいはつしゃ技術ぎじゅつしゃあつめてとし1かい開催かいさいされるDebConf(Debianカンファレンス)がひらかれるようになった。

このころCorelはLinux部門ぶもん売却ばいきゃく (のちXandrosとなっている) 、Stormixは2001ねん破産はさん宣告せんこくされている。

2002ねん7がつ、Debian 3.0 (コードネーム: woody)が公開こうかいされた。(さかのぼることver.1.1から、Debianは公開こうかいさい映画えいがトイ・ストーリーのキャラクターめいをコードネームとして採用さいよう現在げんざいいたる。)

3.0(woody)公開こうかい次期じきばん3.1(sarge)まで、およそ3ねんという長期ちょうきわた空白くうはく期間きかん存在そんざいする。おも理由りゆうとして、potatoからwoody以後いごにかけて、パッケージすうが2ばいほど増加ぞうか、またwoodyでの対応たいおう環境かんきょう増加ぞうかしたため、公開こうかい直後ちょくごからこれにともなうバグが飛躍ひやくてき増大ぞうだいしたてんがある。とりわけリリースクリティカルバグが事実じじつじょうすべて解消かいしょうされないかぎ公開こうかいできないため、公開こうかい日程にってい多大ただいなる影響えいきょうあたえた。パッケージメンテナのバグにたいするかんがかた温度おんどがあり、たとえば特定とくてい言語げんごのみ発生はっせいするバグならば、そのメンテナがバグ対象たいしょう言語げんごけんでもかぎりバグを修正しゅうせいすることにたいする意欲いよくつことはすくない。コミュニティによるボランティアを作業さぎょう基盤きばんとするDebian特有とくゆう問題もんだいともえる。

しかし、ながくなっていく公開こうかい間隔かんかくについて、フリーソフトウェアコミュニティから疑問ぎもんこえがった。Debianのsargeリリース直前ちょくぜんには、実際じっさいにDebian開発かいはつしゃ1人ひとりであったShuttleworth主導しゅどうしてUbuntuというプロジェクトを派生はせいさせた。ShuttleworthがやとっているUbuntu開発かいはつしゃおおくは、かつてはDebianボランティアだったか、またはいまもDebianにかかわっている人々ひとびとである。おおくの場合ばあい、Ubuntu開発かいはつしゃとして(Canonicalとおして)やとわれた人々ひとびとはDebianでもおなじパッケージの管理かんりをしている[11]。このてんについては本人ほんにん公式こうしきサイト[12]で「Debian の開発かいはつしゃなかには、Ubuntu で仕事しごとのほとんどをするようになったひとたしかにいます。また、Ubuntu と Debian でおなじように仕事しごとをしている開発かいはつしゃもいます。」としてそれをみとめている。Debian の創立そうりつしゃ、Ian Murdochは、Ubuntu の人気にんきが Debian 派生はせいのディストロのためにきざしだとはかんがえていない。それは、Ubuntu ようつくられたパッケージが Sargeじょう動作どうさしないことがおおいことをげている。Murdockは、Ubuntuが本当ほんとうにDebianと互換ごかんせいがあった場合ばあい開発かいはつのための作業さぎょうのエネルギーのすべてをSargeにけられる可能かのうせいがあり、それが本当ほんとう全体ぜんたいとして場合ばあい、Debianの開発かいはつシステムに利益りえきをもたらすと主張しゅちょうしている[13]。したがって、当時とうじのこうした混乱こんらんじょうきょうがsargeの開発かいはつをさらにおくらせることになったといえる。

その、Debianから派生はせいしたUbuntuは多数たすう常勤じょうきん開発かいはつしゃによって開発かいはつされるところとなり、次第しだい影響えいきょうりょくしていった。しかし、ブラジルじんのDebian開発かいはつしゃ、Otavio Salvador は、「「ユーザはUbuntuを信用しんようしているが、ユーザには安定あんていしたパッケージを提供ていきょうする必要ひつようがある」 というかんがえにUbuntuがコミット (バージョン管理かんり)しているかどうか、確信かくしんてない。」とべている。またかれは、Shuttleworth個人こじんたいしても不信ふしんかんいており、露骨ろこつに「言動げんどう一致いっちしていない」と非難ひなんし、「品質ひんしつたい公開こうかい日程にってい問題もんだいみぞふかまったことでUbuntuとDebianの関係かんけいはひどいものになっている。」とかたっている[11]。このように、Ubuntuにたいする評価ひょうかかれている。

Debianのstable開発かいはつ長期ちょうき派生はせいであるUbuntuの誕生たんじょうは、Debianコミュニティにたいする意識いしき変化へんかさせ、Debian 4.0(コードネーム: etch)以降いこうはんたいしての公開こうかい日程にっていふくむいくつかの改善かいぜんをもたらしたのはたしかである。2011ねん現在げんざいではりょうコミュニティにおいて、バグ修正しゅうせい取扱とりあつかいなど相互そうご交流こうりゅうもある[14]

2005ねん以降いこう[編集へんしゅう]

Debian 4.0 Etch (2007)

2005ねん6がつ、Debian 3.1(コードネーム: sarge)が公開こうかいされた。小規模しょうきぼ改良かいりょう(バージョン番号ばんごう小数しょうすう増加ぞうかまる)にもかかわらず、この正式せいしきばんではすうおおくの変更へんこう実施じっしされたが、それはひとまえはんwoodyからsarge公開こうかいまでの期間きかんながかったことが原因げんいんである。このはんでは70%以上いじょうのソフトウェアが更新こうしん対象たいしょうとなっただけではなく、ソフトウェアの容量ようりょう増加ぞうかした。新規しんきのインストーラーが導入どうにゅうされ、40ヶ国かこくにもおよ言語げんご対応たいおうするようになった。

このリリースでは、woody以前いぜんのインストーラである、"boot-floppies"をDebianインストーラばれるモジュラー設計せっけいあたらしいインストーラでえた。このあたらしいインストーラは高度こうど導入どうにゅう方法ほうほう対応たいおうしており、RAIDXFS そしてLVMにも対応たいおうしている。またハードウェア検知けんち能力のうりょくすぐれるため、Linuxのインストールに不慣ふなれなものでもインストールできるようになっている。インストーラはやく40ヶ国かこく言語げんご完全かんぜんなソフトウェアレベルでの国際こくさい実現じつげんしている。インストールマニュアル包括ほうかつてきなリリースノートはそれぞれ10と15の言語げんご翻訳ほんやくされ公開こうかいされている。

このときの公開こうかいでは、Debianプロジェクトのかくサブプロジェクトのみもふくまれており、Debian-Edu (Skolelinux)、Debian-MedDebian-Accessibilityがそれにたる。Skolelinuxは学校がっこう教育きょういくにおいて有用ゆうようなソフトウェアのパッケージを作成さくせいしDebianアーカイブに収録しゅうろく、また教育きょういく現場げんばへのDebianの利用りよう促進そくしんおこなうプロジェクトである。Debian-Medは医療いりょう現場げんばにおけるDebianの利用りよう促進そくしん医療いりょうようソフトウェアの作成さくせい、パッケージになっている。Debian-AccessibilityはDebianシステムやDebianプロジェクトのWebサイトの利便りべんせい向上こうじょう障害しょうがいしゃたいするDebianの利用りよう支援しえんするプロジェクトで、その一部いちぶ視覚しかく障害しょうがいしゃのためのブライユ端末たんまつうえにおける導入どうにゅう支援しえんなどがある。

Iceweasel logo

2006ねんウェブブラウザメーラーといった Mozilla関連かんれんのソフトウェアめい商標しょうひょうじょう問題もんだいによって変更へんこうされた。Firefox は、Iceweasel へ、ThunderbirdIcedove へといったようにわった。これはMozilla Foundationの要請ようせいによりDebianプロジェクトでMozilla Firefoxの名称めいしょう使つかえなくなったことによる。

2007ねん4がつ8にち、Debian 4.0(コードネーム: etch)が公開こうかいされた。GUIインストールが公式こうしき対応たいおうされている。この公開こうかいばんではあらたにAMD64に対応たいおうした一方いっぽう、Debianはつのx86以外いがい対応たいおう環境かんきょうであったm68kは公式こうしき対応たいおうとなった(ただ非公式ひこうしきながら動作どうさする)。

2009ねん2がつ14にち、Debian 5.0(コードネーム: lenny)が公開こうかいされた。開発かいはつ期間きかんは22ヶ月かげつ。25000以上いじょうのソフトウェア・パッケージが収録しゅうろくされた。あらたにマーベル・テクノロジー・グループ販売はんばいしているARM基盤きばんNASOrionプラットフォームAsus Eee PCのようなネットブック対応たいおうした。このはんはMIPSアーキテクチャメンテナで2008ねん12月26にち交通こうつう事故じこくなったThiemo Seuferにささげられた[15][16]

2010ねん9月5にち公式こうしきにバックポートサービス (Debian Backport) を開始かいしした。

Debian 6.0 Squeeze (2011)
Debian GNU/Linux 7.5
(GNOMEデスクトップ)

5.0公開こうかいからほぼ2ねんった2011ねん2がつ6にち、Debian 6.0(コードネーム: squeeze)が公開こうかいされた。FreeBSDカーネル(Debian GNU/kFreeBSD)が「テクノロジープレビュー」としてこのはんから正式せいしき対応たいおうされたが、その一方いっぽうでalphaとhppa、armの3つの環境かんきょうがこのはんから公式こうしき対応たいおうとなった。

6.0公開こうかいから2ねん以上いじょう経過けいかした2013ねん5月4にち、Debian 7.0(コードネーム: wheezy)が公開こうかいされた。このはんからarmhfとs390xのふたつの環境かんきょう正式せいしき対応たいおうされることとなった。

2014ねん4がつ24にち、Debian 6.0の保守ほしゅが2016ねん2がつまで延長えんちょうされることが発表はっぴょうされ[17]2014ねん6月16にちより長期ちょうきサポート(LTS)期間きかんはいった[18]

2015ねん4がつ25にち、Debian 8.0(コードネーム: jessie)が公開こうかいされた。このはんよりAArch64(64ビットはんARM環境かんきょう)とPOWER 64 ビットリトルエンディアンばん正式せいしき対応たいおうされた。またs390 環境かんきょう対応たいおう終了しゅうりょうし、s390xにえられた。なお、ia64 および sparc が、開発かいはつしゃ不足ふそくから、正式せいしきばんふくまれなくなった。

2017ねん6月17にち、Debian 9.0(コードネーム: stretch)が公開こうかいされた。このはんより64 ビットリトルエンディアン MIPSが対応たいおう環境かんきょう追加ついかされた。ぎゃく32ビットはんPowerPCがサポートされる対応たいおう環境かんきょうからはずれた(PowerPC 64ビットばんつづ保守ほしゅ継続けいぞくされる)。

2019ねん7がつ6にち、Debian 10.0(コードネーム: buster)が公開こうかいされた。

2021ねん8がつ14にち、Debian 11.0(コードネーム: bullseye)が公開こうかいされた。[19]

プロジェクトの組織そしき構成こうせい[編集へんしゅう]

プロジェクトは、世界中せかいじゅう有志ゆうし開発かいはつしゃによって構成こうせいされている。プロジェクトにはだれでも参加さんかできるが、正規せいき開発かいはつしゃになるためには、技術ぎじゅつてきなチェックをける必要ひつようがある。2020ねん11がつ現在げんざい、1100めい以上いじょう[20]のメンバーがいる。日本人にっぽんじん開発かいはつしゃは40にんほどである。

プロジェクトの抱負ほうふとして、Debian社会しゃかい契約けいやく[21]かかげている。Debian社会しゃかい契約けいやくは、プロジェクトが遵守じゅんしゅすべき事項じこうさだめたもので、1997ねん7がつ5にち採択さいたくされた。そのなかDebianフリーソフトウェアガイドライン (DFSG) は、Debianにおけるソフトウェア評価ひょうか基準きじゅんとなっており、このガイドラインに適合てきごうしない、フリーではないと評価ひょうかされたソフトウェアは、Debianの一部いちぶとして提供ていきょうされることはない。

プロジェクトない意思いし決定けっていはDebian憲章けんしょう[22]したおこなわれる。Debian憲章けんしょうは、組織そしき構成こうせいやその権限けんげん投票とうひょうにかけるまでの手続てつづきなどをさだめたもので、1998ねん12月2にち採択さいたくされた。

このことから、Debianプロジェクトは独立どくりつした中央ちゅうおう集権しゅうけんてき組織そしきである。またのGNU/Linuxディストリビューション(たとえば、Ubuntu、openSUSE、Fedora、そしてMandriva)のように企業きぎょう所有しょゆうするものではない。 にもかかわらず、プロジェクトの生産せいさん付加ふか価値かちきわめてたかく、Debian 4.0 (etch)ばんふくまれるぜんパッケージ開発かいはつコストをれいにとると、コード総数そうすう2おく8300まんぎょうCOCOMOモデル(en:COCOMO)を使用しようした生産せいさん価値かち評価ひょうかは130おくあめりかドルにのぼるとされる[23]2009ねん4がつ2にち、オンラインコミュニティサイトOhlohはある時点じてんでのDebian GNU/Linuxプロジェクトのコードベース(コード総数そうすう4500まんぎょう)をCOCOMOモデルをもちいて評価ひょうかしたところ、開発かいはつコストはやく8おく1900まんあめりかドルになると推計すいけいした[24]。Debian 5.0 (lenny) リリースにかんして、Juan José Amorらの推計すいけいによると、有効ゆうこうなコード総数そうすうは324,000,000ぎょう、COCOMOモデルによる生産せいさん価値かち評価ひょうかは61おくユーロにのぼるとされる[25]

無論むろんこうしたDebianにかんするコミュニティの門戸もんこひろさは、まった問題もんだいがないわけではなく、以前いぜんには、「一部いちぶユーザによる礼儀れいぎらずな行為こうい」とコミュニティの意思いし決定けっていおそさが批判ひはんされたことがある[26]

毎年まいとし、Debianカンファレンス[27] (通称つうしょうDebConf) が開催かいさいされる。Debianカンファレンスは、世界中せかいじゅうのDebian開発かいはつしゃ直接ちょくせつ会談かいだんするで、2000ねん7がつ5にちはじめて開催かいさいされた。資金しきんめんなどのおおくの障害しょうがいがあるため、いまのところ日本にっぽん開催かいさいされたことはないが、有志ゆうしによって開催かいさい検討けんとうされている[28]

プロジェクトリーダー[編集へんしゅう]

Debianプロジェクトリーダー(Debian Project Leader; DPL)はプロジェクトの公的こうてき代表だいひょうしゃであり、プロジェクトの現在げんざい方向ほうこうせいめる立場たちばにある[29]。プロジェクトはつぎのリーダーを選出せんしゅつしてきた:[30]

  1. イアン・マードック (1993ねん8がつ – 1996ねん3がつ), Debianプロジェクト創設そうせつしゃ
  2. ブルース・ペレンズ (1996ねん4がつ – 1997ねん12がつ)
  3. イアン・ジャクソン (1998ねん1がつ – 1998ねん12がつ)
  4. ウィヘルト・アッカーマン (1999ねん1がつ – 2001ねん3がつ)
  5. ベン・コリンズ (2001ねん4がつ – 2002ねん4がつ)
  6. ビーデール・ガービー (2002ねん4がつ – 2003ねん4がつ)
  7. マーチン・マイケルメイヤー[訳語やくご疑問ぎもんてん] (Martin Michlmayr) (2003ねん3がつ – 2005ねん3がつ)
  8. ブランデン・ロビンソン (Branden Robinson) (2005ねん4がつ – 2006ねん4がつ)
  9. アンソニー・タウンズ (2006ねん4がつ – 2007ねん4がつ)
  10. サム・オセヴァール[訳語やくご疑問ぎもんてん] (Sam Hocevar) (2007ねん4がつ – 2008ねん4がつ)
  11. スティーブ・マッキンタイアー (2008ねん4がつ – 2010ねん4がつ)
  12. ステファノ・ザッキローリ (2010ねん4がつ – 2013ねん4がつ)
  13. Lucas Nussbaum(2013ねん4がつ – 2015ねん4がつ
  14. Neil McGovern(2015ねん4がつ – 2016ねん4がつ
  15. Mehdi Dogguy(2016ねん4がつ – 2017ねん4がつ
  16. Chris Lamb(2017ねん4がつ – 2019ねん4がつ
  17. Sam Hartman(2019ねん4がつ – 2020ねん4がつ
  18. Jonathan Carter(2020ねん4がつ – 現職げんしょく

補佐ほさてき役職やくしょくとして、アンソニー・タウンズによりDebian Second in Charge (2IC; ふくリーダー)が創設そうせつされた。スティーブ・マッキンタイアーは2006ねん4がつからよく2007ねん4がつまでこの役職やくしょくいている。2009ねん4がつからはLuk Claesがその地位ちいにいる。げんプロジェクトリーダー、ステファノ・ザッキローリは、2ICを選出せんしゅつしないむねDPL選挙せんきょさい宣言せんげんしていた[31]

開発かいはつマネージャ[編集へんしゅう]

  • Brian C. White (1997–1999)
  • Richard Braakman (1999–2000)
  • アンソニー・タウンズ (2000–2004)
  • Steve Langasek, Andreas Barth そして Colin Watson (2004–2007)
  • Andreas Barth と Luk Claes (2007–2008)
  • Luk Claes と Marc Brockschmidt (2008–2009)
  • Luk Claes と Adeodato Simó (2009–2010)
  • Adam D. Barratt と Neil McGovern (2010–現職げんしょく)[32]

注意ちゅういすべきことに、上記じょうきリストにはアクティブな開発かいはつマネージャーのみふくまれている。2003ねんから導入どうにゅうされた、開発かいはつアシスタント、そして引退いんたいしたマネージャー("release wizards"とばれる)はここにはふくまれていない[33]

保守ほしゅ容易たやす[編集へんしゅう]

APT[編集へんしゅう]

Using Aptitude to view Debian package details
Package installed with Aptitude

Debianの特長とくちょうとして、保守ほしゅ単純たんじゅんさがある。パッケージ管理かんりシステムそなえており、ひとたび導入どうにゅう終了しゅうりょうすれば、パッケージマネージャのAPT (Advanced Package Tool) により、ソフトウェア更新こうしんおこなえる。パッケージの導入どうにゅうは、セキュリティ関連かんれん更新こうしんプログラム相互そうご依存いぞんせい確認かくにんふくめて、仮想かそう端末たんまつコンソール)より容易ようい操作そうさできる。

パッケージの依存いぞん関係かんけいには、おおきくけて、depends(依存いぞんrecommends(推奨すいしょうsuggests(提案ていあん という3種類しゅるい項目こうもく設定せっていされており、動作どうさ必須ひっすなものがdepends、動作どうさ必須ひっすではないが常識じょうしきてき必要ひつようとするものがrecommends、わせることさら便利べんり使つかえるものがsuggestsに指定していされている。lenny以前いぜんでは、apt-getは、depends以外いがい項目こうもく上手じょうずあつかえなかった。これらの項目こうもく最大限さいだいげんかすことができるaptitudeの使用しようがSarge以降いこうではすすめられていた。Squeezeではこのてん改善かいぜんされた[34][35]。さらに、自動じどう削除さくじょ対応たいおうするようにも更新こうしんされた[36]

APTには補助ほじょてき機能きのう追加ついかするフロントエンド数多かずおお提供ていきょうされており、以下いかではaptitudeをふくめたいくつかのフロントエンドを紹介しょうかいする。

aptitude[編集へんしゅう]

GUIフロントエンド[編集へんしゅう]

Synaptic
apt-watch の自動じどう更新こうしん通知つうち
Update Notifier の自動じどう更新こうしん通知つうち

あつかいやすいユーザーインターフェイス複数ふくすう存在そんざいする。

一般いっぱんてきられる代表だいひょうとしては、Debianだけでなく RPMけいのディストリビューションでも使つかわれている Synaptic(シナプティック)がある。Synapticは、apt-getコマンドを使用しようせずにシステムの更新こうしんすべてマウスで直感ちょっかんてきおこなえるだけでなく、ソフトウェアの削除さくじょ機能きのうそなえている。

「apt-watch(アプト-ウォッチ)」は、デスクトップで使用しようするユーザーにとって、アップデートの公開こうかいただちに通知つうちしてくれるアプレットとしてきわめて有効ゆうこうなツールである。apt-watch は、より簡易かんいにパッケージの管理かんり実現じつげんするツールとして開発かいはつされたアプリケーションである。これは、ネットワークに接続せつぞくし、アップデータを定期ていきてきかんするアプレットであり、アップデータが利用りよう可能かのうとなったときには、クライアントに自動的じどうてき更新こうしん通知つうちおこなう。Windows Updatesや Red Hat Network と同様どうよう機能きのうっている。

4.0 (Etch) では、apt-watch にくわえてあらたに update-manager も用意よういされた。これは、GNOMEデスクトップ環境かんきょう利用りよう可能かのうなパッケージの管理かんりツールである。この update-manager は、Update Notifier とばれるデスクトップじょうのアプレットとわせて利用りようすることができる。機能きのうてきには apt-watch とているが、APT keyring を管理かんりする仕組しくみが追加ついかされている。なお、Update Notifier は GNOME や KDEXfce など Freedesktop.org 準拠じゅんきょすべてのデスクトップ環境かんきょう動作どうさするように設計せっけいされている。

ただしこれらもアップデートの実際じっさい内部ないぶ処理しょりは、APT が機能きのうしているので、apt-get コマンドを実行じっこうすることと大差たいさい。

gdebi[編集へんしゅう]

GDebi パッケージ・インストーラー

Debian 4.0 では、グラフィカルなパッケージ・インストーラーがあらたに提供ていきょうされた。このインストーラーを利用りようすれば、ローカルに保存ほぞんした Debianパッケージがコマンド操作そうさなしでインストール可能かのうである。Red Hat Linuxはじめて採用さいようされた GNOME-RPM[37] (あるいは gnorpm とも) というグラフィカルなインストーラーとこう対照たいしょうすツールであるが、GNOME-RPM がシェルプロンプトから RPMコマンドを実行じっこうするのとおな機能きのうゆうするのにまるのとはちがい、gdebi は APTのようにパッケージあいだ依存いぞん関係かんけい自動的じどうてき解決かいけつする機能きのうあわっているてんでよりすぐれている。GDebi とも表記ひょうきされる。

debconf[編集へんしゅう]

パッケージ管理かんりにはdebconfばれるフレームワーク用意よういされており、パッケージ作成さくせいしゃはユーザーにたいして簡易かんいのフロントエンドを提供ていきょうできる。このフレームワークを積極せっきょくてき利用りようしているパッケージでは、インストールにユーザーがおこなうであろう初期しょき設定せってい大半たいはんを、対話たいわ形式けいしき質問しつもんこたえていくだけで、インストールと同時どうじえることができる。debconfパッケージ自身じしんもdebconfの設定せっていゆうしており、利用りようするフロントエンドインターフェースと優先ゆうせん設定せっていできる。debconfのインターフェースは、対話たいわ形式けいしきのものから、対話たいわ形式けいしき質問しつもんなしで自動じどう設定せってい)なもの、キャラクタベースなものから、グラフィカルなもの、または設定せっていファイルを直接ちょくせつえる用途ようと使用しようするエディタまで、ユーザーが自由じゆう選択せんたく可能かのうである。優先ゆうせんはパッケージのかく質問しつもんごと設定せっていされており、ユーザが介在かいざいしないとシステムが動作どうさしなくなるこうレベルのものから、標準ひょうじゅん問題もんだいないような些細ささいなものまである。(システムに不慣ふなれなユーザのため)ある優先ゆうせんよりひく設定せっていをすべて標準ひょうじゅんませ、それらを一切いっさい質問しつもんさせないことも可能かのうである。

種類しゅるい[編集へんしゅう]

A Debian 10.0 Buster box cover

公開こうかいは、4種類しゅるいおこなわれている。

  1. 安定あんていばん (stable):これは、厳密げんみつ安定あんていせい検証けんしょうしたはん公式こうしき公開こうかいとなる。公開こうかいは2009ねんより2ねん間隔かんかくをもっておこなわれ、日程にってい決定けっていすることによりすうねんの12月に固定こていし、翌年よくねん偶数ぐうすうねん前半ぜんはん公開こうかいされる[38]
    • ソフトウェアのセキュリティホールバグ修正しゅうせいは、おも上流じょうりゅうから修正しゅうせいコードをバックポートすることおこなわれる。そのため、ソフトウェアのメジャーバージョン(れい: 1.0.0→2.0.0)やマイナーバージョン(れい: 1.0.0→1.1.0)が更新こうしんされることは滅多めったになく、ビルドバージョン(れい: 1.0.0→1.0.1)かパッケージ番号ばんごうれい: 1.0.0+deb8u1→1.0.0+deb8u2)が更新こうしんされることがほとんどである。
    • 安定あんていばんふくまれるソフトウェアは上述じょうじゅつのとおりメジャー/マイナーバージョンアップされることが滅多めったにないが、テストばん不安定ふあんていばんのパッケージを安定あんていばんけにリビルドし、backportsパッケージとして提供ていきょうされているソフトウェアが一部いちぶ存在そんざいする。これにより、新版しんぱんのソフトウェアをソースコンパイルすることなく、パッケージ管理かんり使用しようすることが可能かのうになる。
    • 不定期ふていきあたらしいリビジョン公開こうかいされる。この公開こうかいばんはそれまでの更新こうしん包含ほうがんして提供ていきょうされる小規模しょうきぼバージョンアップデートであり、構成こうせいえるものではない。8.0、8.1、8.2にたいして8.3公開こうかいまでのすべての更新こうしん適用てきようすると、8.3とおなじものになる。
    • リビジョンは下記かき形式けいしきしめされる。
      • 4.0(etch)以前いぜん: バージョン番号ばんごう末尾まつびの"rN"表記ひょうき(N = 0, 1, 2, ...)。たとえば、3.1はん4かいのアップデートは、3.1r3
      • 5.0(lenny)以降いこう: バージョン番号ばんごう小数しょうすうだいたとえば、5.0はん4かいのアップデートは、5.0.4
      • 7.0(wheezy)以降いこう: バージョン番号ばんごう小数しょうすうだいいちたとえば、7.0はん4かいのアップデートは、7.4
    • つぎ安定あんていばん公開こうかいされると、それまでの安定あんていばん一般いっぱんに「きゅう安定あんていばん」(oldstable) とばれて区別くべつされる。
    • セキュリティアップデートは、つぎ安定あんていばん公開こうかいされたのちも、そのままいち年間ねんかん継続けいぞくして提供ていきょうされる。
      • 6.0(squeeze)以降いこうは、きゅう安定あんていばんのLTS(Long Term Support)が実施じっしされるようになった[39]。Debian LTS teamによって、安定あんていばんとしての最初さいしょ公開こうかいからすくなくとも5ねんまでセキュリティサポートが提供ていきょうされる。
  2. テストばん (testing):次期じき安定あんていばんとなる公開こうかいテストちゅうはんである。つぎ説明せつめいする不安定ふあんていばん一定いってい期間きかん致命ちめいてきなバグが発見はっけんされなかったパッケージが、自動的じどうてきにテストばんれられる。
    • デスクトップなどで使つかぶんには支障ししょうのない程度ていど安定あんていっているとわれ、最新さいしんのデスクトップを使つかいたい場合ばあいは、このテストばん使つかうことがおおいようである。だがパッケージ更新こうしん機械きかいてきおこなわれるため、依存いぞん関係かんけいこわれやすい。
    • 公開こうかい近付ちかづくと段階だんかいてき固定こていされ、この自動じどう処理しょりめられる。すべてのRCバグ (Release Critical Bug。安定あんていばんとして致命ちめいてきなバグ) がくなったとき、テストばん安定あんていばんとして公開こうかいされる。
    • テストばん安定あんていばんとして公開こうかいされる時期じき近付ちかづくとセキュリティアップデートの提供ていきょうはじまる。それ以前いぜん提供ていきょうされない。だが、2005ねん9がつより、Debian開発かいはつしゃ有志ゆうしらがDebian Testing Security Teamを結成けっせいし、非公式ひこうしきかたちでテストばんけのセキュリティアップデートを提供ていきょうしている。
  3. 不安定ふあんていばん (unstable):これは、開発かいはつしゃけのはんである。コードネームは不変ふへんで「sid」とばれる。
    • 通常つうじょう新規しんきパッケージはこのはん投入とうにゅうされる。セキュリティのアップデートは提供ていきょうされないが、パッケージの更新こうしんサイクルがはやいため、セキュリティの問題もんだい比較的ひかくてきはやのぞかれる。またテストばんとはちがい、DSA (Debian Security Advisory) によってどのバージョンから当該とうがいセキュリティホールがふさがれているか告知こくちされる。
  4. 実験じっけんばん (experimental):これは、影響えいきょうおおきなパッケージぐんが、不安定ふあんていばんれるまえ一時いちじてきかれて、不安定ふあんていばんとの組合くみあわせによりしばらく実験じっけんおこなわれる。experimentalだけですべての導入どうにゅうおこなうことは出来できず、はんとのわせによりうごく。

Debianのコードネームは、ディズニー配給はいきゅう映画えいがトイ・ストーリー」のキャラクタからられている。これは、過去かこにDebianのプロジェクトリーダーをつとめたブルース・ペレンズが、トイ・ストーリーを製作せいさくしたピクサー・アニメーション・スタジオ社員しゃいんであったためである。

公開こうかい/開発かいはつ履歴りれき[編集へんしゅう]

凡例はんれい
保守ほしゅ終了しゅうりょう過去かこはん
保守ほしゅ継続けいぞく
現行げんこうばん
バージョン コードネーム 公開こうかい アーキテクチャかず カーネルかず パッケージすう 保守ほしゅ期限きげん 特記とっき事項じこう
通常つうじょう LTS
1.1 buzz 1996ねん6がつ17にち 1 1 474 No dpkgELF移行いこう、Linux 2.0[40]
1.2 rex 1996ねん12月12にち 848 -
1.3 bo 1997ねん6がつ2にち 974
2.0 hamm 1998ねん7がつ24にち 2 ~ 1500 glibc移行いこうしんアーキテクチャ: m68k[41]
2.1 slink 1999ねん3がつ9にち 4 ~ 2250 APTしんアーキテクチャ: alpha, sparc[42]
2.2 potato 2000ねん8がつ15にち 6 ~ 3900 しんアーキテクチャ: arm, powerpc[10]
3.0 woody 2002ねん7がつ19にち 11 ~ 8500 2006ねん6がつ30にち[43] しんアーキテクチャ: hppa, ia64, mips, mipsel, s390[44]
3.1 sarge 2005ねん6がつ6にち ~ 15400 2008ねん3がつ31にち[45] モジュラーインストーラー、はん公式こうしきamd64対応たいおう
4.0 etch 2007ねん4がつ8にち ~ 18000 2010ねん2がつ15にち

[46]

グラフィカルインストールサポート、udev移行いこう、モジュラーX.Org移行いこうしんアーキテクチャ: amd64脱落だつらくアーキテクチャ: m68k[47] 最終さいしゅうばんは、2010ねん5月22にち公開こうかいされた、4.0r9[48]
5.0 lenny[49] 2009ねん2がつ14にち 11[A] ~ 28000 2012ねん2がつ6にち[50] しんアーキテクチャ: armel[51] SPARC 32ビットハードウェア対応たいおうとなる[52]完全かんぜんEee PC対応たいおう[53]
6.0 squeeze 2011ねん2がつ6にち 9[B] 2[B] ~ 29000 2014ねん5がつ31にち[17] 2016ねん2がつ29にち[54] しんカーネル: kfreebsd(-i386/-amd64)(テクノロジープレビュー)、脱落だつらくアーキテクチャ: alpha, hppa, arm[55]。LTS対象たいしょうアーキテクチャ: i386, amd64[39]eglibcへの移行いこう[56]あたらしいinsservとSysv initによる依存いぞん関係かんけいベースのブートシーケンスサポート[57]旧式きゅうしきライブラリ除去じょきょ[58]バイナリ・ブロブLinuxカーネルイメージパッケージからの分離ぶんり[59]長期ちょうきサポート(LTS)の開始かいし[18]

KDE Plasma 4.4.5, GNOME 2.30, Xfce 4.6, LXDE 0.5.0, X.Org 7.5, Linux 2.6.32[60]

7.0 wheezy[61] 2013ねん5がつ4にち 11 2 ~ 37000 2016ねん4がつ25にち[62] 2018ねん5がつ31にち[62] しんアーキテクチャ: armhf­, s390x[63]。LTS対象たいしょうアーキテクチャ: i386, amd64, armel, armhf[39]。Multiarchのサポート[64]。amd64けにUEFIインストール/ブートに対応たいおう[65]

Linux 3.2, kFreeBSD 8.3/9.0, KDE Plasma 4.8.4, GNOME 3.4, Xfce 4.8, X.Org 7.7[65]

8.0 jessie[66] 2015ねん4がつ25にち 10 1 ~ 43000 2018ねん6がつ17にち[39] 2020ねん6がつ30にち[39] しんアーキテクチャ: arm64, ppc64el脱落だつらくアーキテクチャ: s390, ia64, sparc脱落だつらくカーネル: kfreebsd(-i386/-amd64)[67]。LTS対象たいしょう(予定よてい)アーキテクチャ: i386, amd64, armel, armhf[39]eglibcからglibcへのさい移行いこう[68]。systemdを標準ひょうじゅんのinitシステムへ。32ビットシステムじょうのUEFI対応たいおう[66]

Linux 3.16, KDE Plasma 4.14.2, GNOME 3.14, Xfce 4.10[66]

9.0 stretch[4] 2017ねん6がつ17にち ~ 52000 2020ねん7がつ6にち[39] 2022ねん6がつ30にち[39] しんアーキテクチャ: mips64el脱落だつらくアーキテクチャ: powerpc[69]。MariaDBがMySQLをえ。GnuPGを2.1(モダンブランチ)に移行いこう。Xorgサーバーを一般いっぱんユーザー権限けんげん実行じっこう可能かのう[70]

Linux 4.9, KDE Plasma 5.8. GNOME 3.22, Xfce 4.12[4]

10.0 buster [71] 2019ねん7がつ6にち ~ 59000 2022ねん6がつ[39] 2024ねん6がつ[39] UEFIセキュアブートに対応たいおう標準ひょうじゅんのディスプレイサーバをX.orgからWayland移行いこう。Linux 4.19, KDE Plasma 5.14, GNOME 3.30, Xfce 4.12。
11.0 bullseye [19] 2021ねん8がつ14にち 9 1 ~ 60000 2024ねん[39] 2026ねん[39] exFATファイルシステムにカーネルが対応たいおう[19]。Linux 5.10, KDE Plasma 5.20, GNOME 3.38, Xfce 4.16[19]
12.0 Bookworm [72] 2023ねん6がつ10日とおか 8 1 ~ 64000 2026ねん[39] 2028ねん[39] ARM64でのセキュアブートサポート[73]。Linux 6.1, KDE Plasma 5.27, GNOME 43, Xfce 4.18[73]
13.0 trixie[74] TBA
A  Linuxカーネルの11アーキテクチャ + ARMアーキテクチャにおける追加ついかのABI (armel) に対応たいおうしている[16]
B  Linuxカーネルの9つのアーキテクチャ + FreeBSDカーネル(i386、amd64の2アーキテクチャのみ)に対応たいおうしていることをしめ[75]


ロゴ[編集へんしゅう]

ロゴマークの「スワール」(渦巻うずまき)は魔法まほうけむりあらわしている。

Debian の「スワール」マーク(意匠いしょう)は 1999 ねんに Raul Silva によって考案こうあんされた[76][77]。これはそのとし開催かいさいされたコンテストようのものであって、それ以前いぜん使つかわれていたじゅん公式こうしきのマークにわるものとしてデザインされた[78]。 このコンテストの勝者しょうしゃたいして、@debian.org のメールアドレスと、希望きぼうするアーキテクチャようの Debian 2.1 インストール CD のセットがおくられた。マークの意味いみについて Debian プロジェクトから公式こうしき声明せいめいていなかったが、 このマークがえらばれた時点じてんでは、これはコンピュータを動作どうささせる魔法まほうけむり (または精霊せいれい) をあらわしていることがほのめかされた[79]

Debian のこのマークの由来ゆらいについては、最初さいしょ命名めいめいされた Debian のキャラクターとしてえらばれた バズ・ライトイヤー(Buzz Lightyear)のあごに渦巻うずまきがあるからだというせつがある[80][81]。Stefano Zacchiroli も、この渦巻うずまきが Debian のものであると示唆しさしている。Debian のコードネームはトイ・ストーリーのキャラクターの名前なまえけているので、 バズ・ライトイヤーのスワールが候補こうほとなった可能かのうせいたかいとおもわれる。Debian 開発かいはつしゃの Bruce Perens も Pixar のもとはたらいていた[82][83]

必要ひつよう環境かんきょう[編集へんしゅう]

HP 9000 C110 PA-RISC workstation booting Debian Lenny

Debianでは、以下いかのような環境かんきょう対応たいおうしたバイナリはん作成さくせいしている。括弧かっこないはプロジェクトでの呼称こしょうである。

  • AMD64 (amd64/x86-64)
  • ARM EABI (armel)
  • Hard Float ABI ARM (armhf)
  • 64ビットばんARM (arm64)
  • x86 (i386/IA-32、ただし現行げんこうばんでは80386には対応たいおうしない)
  • MIPS (mips/mipsel)
  • 64ビットばんリトルエンディアンMIPS (mips64el)
  • 64ビットばんリトルエンディアンPowerPC (ppc64el)
  • System z (s390x)

以下いか環境かんきょうはかつて対応たいおうされていたが、現在げんざいでは公式こうしきには対応たいおうされていない(一部いちぶ環境かんきょうでは非公式ひこうしき対応たいおう存在そんざいする)。

  • MC68000 (m68k)(etchより開発かいはつ対象たいしょうからはずされた)
  • Alpha (alpha)(squeezeより開発かいはつ対象たいしょうからはずされた)
  • ARM (arm)(同上どうじょう。armelによりえ)
  • PA-RISC (hppa)(同上どうじょう
  • IA-64 (ia64)(jessieより開発かいはつ対象たいしょうからはずされた)
  • SPARC (sparc)(同上どうじょう
  • IBM S/390およzSeries同上どうじょう。s390xにえ)
  • 32ビットばんPowerPC (powerpc)(stretchより開発かいはつ対象たいしょうからはずされた[2]

Linuxカーネル以外いがいカーネルとするものもある。名称めいしょうとおり、ユーザーランドはGNU成果せいかぶつ依存いぞんしている。

Logo of Debian GNU/kFreeBSD
  • Debian GNU/kFreeBSD (kfreebsd-i386, kfreebsd-amd64) (jessieより開発かいはつ対象たいしょうからはずされた)

まだ正式せいしき公開こうかいされていない上記じょうき以外いがい環境かんきょうやカーネルばんもいくつかある。

アーキテクチャ

  • SuperH (sh4)
  • Motorola/IBM PowerPC64 (ppc64)
  • Linksys NSLU2 (armeb)
  • Renesas Technology M32R (m32r)
  • Sun UltraSPARC (sparc64)
  • 32ビットポインタ搭載とうさい64ビットPC (x32)

カーネル

  • Debian GNU/NetBSD (netbsd-i386, netbsd-alpha)
  • Debian GNU/Solaris (solaris-i386)

Debian派生はせいのディストリビューション[編集へんしゅう]

派生はせいぶつ調査ちょうさ協力きょうりょく体制たいせいについて[編集へんしゅう]

Debian プロジェクトは派生はせいディストリビューションの重要じゅうようせい完全かんぜんみとめており、関係かんけいしゃあいだ協力きょうりょく活発かっぱつ支援しえんしている。通常つうじょうこれは、当初とうしょ派生はせいディストリビューションで開発かいはつされていた改善かいぜんを Debian がむことを意味いみする。こうすることで、だれもが恩恵おんけいけることができ、長期ちょうきにおよぶ保守ほしゅ作業さぎょうらすことになる。

このため、派生はせいディストリビューションは debian-derivatives@lists.debian.org メーリングリストの議論ぎろん参加さんかし、派生はせいぶつ調査ちょうさ参加さんかするようすすめられている。派生はせいぶつ調査ちょうさは、派生はせいディストリビューションのなかでなされた作業さぎょうかんする情報じょうほうあつめることを目標もくひょうにしている。こうすることで、公式こうしきの Debian 開発かいはつしゃが Debian 生物せいぶつない自分じぶんのパッケージの状況じょうきょうをより追跡ついせきすることが可能かのうになる[84]

Debian (テストばん) 派生はせい[編集へんしゅう]

Debianテストばん派生はせいひん一覧いちらん掲載けいさい

配布はいふばん 説明せつめい
BackTrack Debian派生はせいであり、Kali Linuxの前身ぜんしん侵入しんにゅうテスト目的もくてきとくしていることが特徴とくちょうだった。開発かいはつ停止ていし
Kali Linux Debian派生はせいの1DVDがた侵入しんにゅうテスト目的もくてきとくしていることが特徴とくちょう。BackTrackから派生はせいした後継こうけいばん
PureOS 完全かんぜん自由じゆうソフトウェアだけで構成こうせいされている、プライバシー保安ほあん利便りべんせい重点じゅうてんいているGNU/Linuxディストリビューション。
Astra Linux英語えいごばん ロシアの政府せいふ機関きかんにおける制式せいしきOSのひとつ[85]
Ubuntu 6ヶ月かげつごとの更新こうしん商用しょうよう保守ほしゅかかげる。デスクトップ環境かんきょうとしてGNOME採用さいようしている。パソコン雑誌ざっし雑誌ざっししゃ特製とくせいのLive CD/DVDとして付属ふぞくされる場合ばあいがある。多彩たさい派生はせいばん存在そんざい
gLinux英語えいごばん Google社内しゃないけのデスクトップOS[86]。2018ねんまではUbuntuベースのGoobuntu使用しようしていたが、OSアップデートのローリングリリース対応たいおう目的もくてきとして移行いこうした[86]

Ubuntu 派生はせい[編集へんしゅう]

Ubuntu派生はせいひん一覧いちらん掲載けいさい
ここでは割愛かつあいし、詳細しょうさいUbuntu#派生はせいひん記述きじゅつ

Debian (安定あんていばん) 派生はせい[編集へんしゅう]

Debian安定あんていばん派生はせいひん一覧いちらん掲載けいさい

配布はいふばん 説明せつめい
Astra Linux英語えいごばん ロシアの政府せいふ機関きかんにおける制式せいしきOSのひとつ。
Corel Linux英語えいごばん 企業きぎょうけディストリビューションでEee PC搭載とうさいされていた、後継こうけいばんXandros移行いこう
CrunchBang Linux ウィンドウマネージャにOpenBoxを採用さいようし、軽量けいりょう高速こうそく重視じゅうししたディストリビューション。開発かいはつ停止ていし
Deepin Wuhan Deepin Technology Co.が開発かいはつ手掛てがける、Debianを母体ぼたいとした中国ちゅうごくさん Linux ディストリビューション。
Devuan 2014 に Debianから派生はせい[87]
gNewSense GNU FSDG適合てきごうし、フリーソフトウェア財団ざいだん支援しえんける。Linux-libre使用しようし、ファームウェアのレベルまで100%自由じゆうソフトで構成こうせいされる。開発かいはつ停止ていし
KANOTIX英語えいごばん Debian派生はせいでCD起動きどう/HDD導入どうにゅうども可能かのう
KNOPPIX DebianをもとにCD起動きどう利用りようできるようにしている。派生はせいばん#KNOPPIX 派生はせい参照さんしょう
Maemo Nokia N800, N810など携帯けいたい端末たんまつのほか、Nokia N900 タブレット端末たんまつとそのの Linux kernel派生はせい機器ききけに開発かいはつされた[88]
MEPIS デスクトップ環境かんきょうKDE採用さいようしたディストリビューション。開発かいはつ停止ていし派生はせいばん#MEPIS 派生はせい参照さんしょう
MintPPC PowerPC け。MintPPC は Mint LXDE のコードをもちいるが、Linux Mint ではない[89]
NepaLinux英語えいごばん GNOMEやWindowマネージャーのfluxbox使用しようするMorphixドイツばん前身ぜんしん[90]
OpenZaurus Sharp Zaurus PDAけ Debian パッケージと ROM イメージ。 Ångström distribution英語えいごばん後継こうけい[91]
Pardus トルコ政府せいふからの支援しえんけて開発かいはつされているディストリビューション。
Parrot OS英語えいごばん オウムの壁紙かべがみ採用さいようするイタリアせい。セキュリティを重視じゅうしし、Tor Browserまれている。一般いっぱんけのHomeばんのほか、侵入しんにゅうテストなどもおこなえるSecurityばんなどがある。
Raspberry Pi OS 小型こがたシングルボードコンピュータであるRaspberry Piけに開発かいはつされたディストリビューション。
Skolelinux ノルウェーさん Linux で、学校がっこうthin clientディストリビューション[92]
SolydXK Xfce and KDE desktop focused on stability, security and ease of use.[93]
The Amnesic Incognito Live System (TAILS) プライバシーと匿名とくめいせい保護ほごとくしたディストリビューション。Tor#Torの利用りよう参照さんしょう
Vyatta VyOSの前身ぜんしん[94]
VyOS VPN / ルーター / ネットワークファイアウォールようディストリビューション。

MEPIS 派生はせい[編集へんしゅう]

MEPISの派生はせいひん一覧いちらん掲載けいさい

配布はいふばん 説明せつめい
antiX Debian安定あんていばんから派生はせいした軽量けいりょうな Live CD かつインストール(導入どうにゅう可能かのうなディストリビューション。
MX Linux ちゅうりょうきゅう。KNOPPIXのように Live CD としても利用りよう可能かのう

KNOPPIX 派生はせい[編集へんしゅう]

KNOPPIXの派生はせいひん一覧いちらん掲載けいさい

配布はいふばん 説明せつめい
Damn Small Linux 名刺めいしだいCDやUSB pendriveけの軽量けいりょうなKNOPPIXLive CD開発かいはつ停止ていし

その派生はせいばん[編集へんしゅう]

上記じょうきのようにDebianはいくつかのディストリビューションの母体ぼたいとして利用りようされている。Debianの派生はせいひん一覧いちらん掲載けいさいであるるものの、以下いかもその一部いちぶである。

なお、Ubuntuの派生はせいばんや、言語げんごばんふくめWikipediaに記事きじ存在そんざいしないものは掲載けいさいしない。

現行げんこう(2020.4.1)のDebian派生はせいディストリビューション[編集へんしゅう]

開発かいはつ終了しゅうりょうおよ休止きゅうししたDebian派生はせいディストリビューション[編集へんしゅう]

  • aptosid - 旧名きゅうめいsidux。Debian sid派生はせいのデスクトップけディストリビューション。CD起動きどう/HDD導入どうにゅうども可能かのう
  • Freespire英語えいごばん : Linspire無料むりょうばん。CD起動きどう/HDD導入どうにゅうども可能かのう
  • Linspire - 企業きぎょうけディストリビューション(旧名きゅうめいLindows)。
  • Progeny Debian - Redhat/FedoraのインストーラAnaconda移植いしょくしたGNU/Linux。
  • UserLinux - もとDebianプロジェクトリーダーブルース・ペレンズにより提唱ていしょうされ、企業きぎょうけディストリビューションの基幹きかんとなるべく開発かいはつされていたDebian母体ぼたいのディストリビューション。開発かいはつ停止ていし

日本にっぽんはつ派生はせいばん[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ "Updated Debian 12: 12.5 released"; 閲覧えつらん: 2024ねん2がつ13にち; 出版しゅっぱん: 2024ねん2がつ10日とおか.
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  3. ^ ライセンス情報じょうほう”. Debian. 2009ねん2がつ28にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c d Debian -- News -- Debian 9 "Stretch" released”. www.debian.org. 2017ねん6がつ18にち閲覧えつらん
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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

プロジェクトの公式こうしきリソース[編集へんしゅう]

コミュニティサイト[編集へんしゅう]

カスタムDebianディストリビューション[編集へんしゅう]

Debian Pure Blends一覧いちらんなどがある。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]