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10 - Wikipedia

10じゅうひろえ、じゅう、とお)は自然しぜんすう、また整数せいすうにおいて、9つぎ11まえかずである。けたそこじゅうえる場合ばあいには A表記ひょうきされ、以降いこうかず11B12C …というようにラテンアルファベット大文字おおもじ表記ひょうきする。

9 10 11
素因数そいんすう分解ぶんかい 2 × 5
二進法にしんほう 1010
さんしんほう 101
よんしんほう 22
しんほう 20
ろくしんほう 14
ななしんほう 13
はちしんほう 12
じゅう二進法にしんほう A
じゅうろくしんほう A
十進法じっしんほう A
じゅうよんしんほう A
さんじゅうろくしんほう A
ローマ数字すうじ X
かん数字すうじ じゅう
大字だいじ ひろえ
算木さんぎ
位取くらいど記数きすうほう 十進法じっしんほう
じゅう」の筆順ひつじゅん

日本語にほんご訓読くんよみでは、じゅうばい意味いみする語尾ごびを「そ」とむ(れいさんじゅうを「みそ」とむ)(ただし、じゅうは「はたち」とむ)。漢字かんじの「じゅう」は音読おんよみを「ジッ」もしくは「ジュウ」と発音はつおんする(下記かき参照さんしょう)。

英語えいごでは、基数きすうでten、序数詞じょすうしでは10th あるいは tenth となる。

ラテン語らてんごでは decem(デケム)。

性質せいしつ

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漢字かんじじゅう」の音読おんよ

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漢字かんじじゅう」の音読おんよは、当用漢字とうようかんじ音訓おんくんひょうには「ジュウ」と「ジッ」が掲載けいさいされている。「ジュウ」は通常つうじょう呉音ごおんだが、「ジッ」のような促音そくおんわる漢字かんじおん本来ほんらいならありえず、これはイレギュラーに発生はっせいした慣用音かんようおんである。なお漢音かんおんはあまり使つかわれないが「シュウ」である。

「ジッ」という漢字かんじおんは、「実行じっこう(ジッコウ)」のような字音じおんでの促音そくおんならありふれている。「ジッ」も本来ほんらい字音じおんでの促音そくおんであった。その証拠しょうこに、「ジッ」でわるかたりはない。「じゅう」の本来ほんらいの、歴史れきしてき仮名遣かなづかでの呉音ごおんは「ジフ」だった。このおとは「ジク」や「ジツ」のように、熟語じゅくごおんでは頻繁ひんぱん促音そくおんし「ジッ」になった。

「ジフ」の「フ」は入声にっしょうあらわしたものであり、「じゅう」という漢字かんじ日本にっぽん導入どうにゅうされたころ中国ちゅうごくちゅう古音こおん)では dzyip(ジプ)のような発音はつおんだった。その証拠しょうこに、日本語にほんご北方ほっぽう以外いがい漢字かんじけんおおくの言語げんごでは入声にっしょうおん存続そんぞくしている。たとえば現代げんだい朝鮮ちょうせんでは십(sip、シップ)である。このため、/‐t/(‐ツ) や /‐k/(‐ク)でわるほか入声にっしょうおん同様どうように、促音そくおんこしたのである。日本語にほんごには本来ほんらい閉音ぶし子音しいんわるおと)がないため、語尾ごび母音ぼいんの u をおぎなうと「ジプ」となるが、拗音ようおん濁音だくおん表記ひょうきほう発達はったつ時代じだいには、仮名かめいでは「シフ」とてて表現ひょうげんするほかなかった。うしろにpおと、kおと、tおとなどのまるおとさいには、本来ほんらい発音はつおん想起そうきされ「じゅう(じっぱ)」「じゅう(じっこ)」「じゅうとう(じっとう)」など、「ジッ」という発音はつおんとなる。しかし、それ以外いがいおと場合ばあいたとえば「じゅうまい」の表記ひょうきは「しふまい」となり、音便おんびんされて「ジューマイ」と発音はつおんされる。「ジュウ」のみはこれに由来ゆらいする。中世ちゅうせい唇音しんおん退化たいかによるぎょう子音しいん消失しょうしつ重母音じゅうぼいんちょう母音ぼいんこり、「ジフ」は「ジュウ」に変化へんかした。「ジュウ」という漢字かんじおん促音そくおんこさないので、「ジッ」はどんなおと促音そくおんしたのかわかりにくくなり、音訓おんくんひょうでは独立どくりつした漢字かんじおんとしてみとめられた。

さらに江戸えど時代じだい以降いこう拗音ようおん表記ひょうきほう整備せいびや、人的じんてき交流こうりゅう活発かっぱつによる地方ちほう方言ほうげん影響えいきょうから、おも江戸えど関東かんとう地方ちほうにおいて「ジッ」のみが「ジュッ」と発音はつおんされることもおおくなった。現在げんざいでは東京とうきょう方言ほうげん影響えいきょうおおきさもあって、後者こうしゃの「ジュッ」のみもおおくの地方ちほう使つかわれており、NHK でもみとめられている[1]。また、平成へいせい22ねん見直みなおしがおこなわれた常用漢字じょうようかんじほんひょうでも「ジュッ」がくわえられ、漢字かんじテストとうあやまりとされることはなくなったが、この変更へんこうらない教師きょうしもまだおおい。

同様どうよう現象げんしょうは /‐p/(つまり歴史れきしてき仮名遣かなづかいで「‐フ」)入声にっしょうわっていた漢字かんじおんではでもこりえた。「じゅう」の大字だいじとしてもちいられる「じつ」は音訓おんくんひょうには「ジュウ」(と「シュウ」)しかないが、歴史れきしてき仮名遣かなづかいでは「ジフ」で促音そくおんこしえ、拾得しゅうとくとうだい僧侶そうりょ)は「ジットク」とむ。「ごう」は「ガフ」「カフ」の促音そくおん合併がっぺい(ガッペイ)・合戦かっせん(カッセン)などにのこっており、現在げんざいでは「ガッ」「カッ」が慣用音かんようおんとしてみとめられている。ただし類型るいけいもあり、「だて」は「リフ」の促音そくおん「リッ」からあやまった原音げんおん「リツ」がぎゃくなりされ、現在げんざいでは「リツ」が慣用音かんようおんとしてみとめられている(「リッ」は「リツ」の促音そくおんとされ独立どくりつした慣用音かんようおんとしてはみとめられていない)。これらの現象げんしょうは「フツしょうどおり」とばれ、ほかに「ざつ」(雑巾ぞうきん雑居ざっきょ)「おさめ」(納入のうにゅう納豆なっとう)「いれ」(入院にゅういん入唐にっとう)などにもられる。

そのほか 10 にかんすること

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曖昧あいまい回避かいひ

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テレビのチャンネル

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じゅういちくみかぞえるもの

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符号ふごう位置いち

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記号きごう Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 名称めいしょう
U+2169 1-13-30 Ⅹ
Ⅹ
ROMAN NUMERAL TEN
U+2179 1-12-30 ⅹ
ⅹ
SMALL ROMAN NUMERAL TEN
U+2469 1-13-10 ⑩
⑩
CIRCLED DIGIT TEN
U+247D - ⑽
⑽
PARENTHESIZED DIGIT TEN
U+2491 - ⒑
⒑
DIGIT TEN FULL STOP
U+24FE 1-6-65 ⓾
⓾
DOUBLE CIRCLED DIGIT TEN
U+277F 1-12-11 ❿
❿
DINGBAT NEGATIVE CIRCLED DIGIT TEN
U+2789 - ➉
➉
DINGBAT CIRCLED SANS-SERIF DIGIT TEN
U+2793 - ➓
➓
DINGBAT NEGATIVE CIRCLED SANS-SERIF DIGIT TEN
U+3229 - ㈩
㈩
PARENTHESIZED IDEOGRAPH TEN
U+3289 - ㊉
㊉
CIRCLED IDEOGRAPH TEN
じゅう U+5341 1-29-29 十
十
CJK Ideograph, number ten
ひろえ U+62FE 2-29-6 拾
拾
CJK Ideograph, number ten
𐄐 U+10110 - 𐄐
𐄐
AEGEAN NUMBER TEN
𐹩 U+10E69 - 𐹩
𐹩
RUMI DIGIT TEN
🔟 U+1F51F - 🔟
🔟
KEYCAP TEN

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 開局かいきょく1974ねん北九州きたきゅうしゅうおやきょくだった。

出典しゅってん

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  1. ^ NHK 放送ほうそう文化ぶんか研究所けんきゅうじょ, ed. (2005), NHK ことばのハンドブック, 日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい, ISBN 978-4140112182 p.95

関連かんれん項目こうもく

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2けたまでの自然しぜんすう
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10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39
40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
50 51 52 53 54 55 56 57 58 59
60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
70 71 72 73 74 75 76 77 78 79
80 81 82 83 84 85 86 87 88 89
90 91 92 93 94 95 96 97 98 99
  • 太字ふとじあらわしたかず素数そすうである。