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フェラーリ・248F1

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェラーリ 248F1
2006年カナダGPでの248F1 ミハエル・シューマッハがドライブ
カテゴリー F1
コンストラクター フェラーリ
デザイナー アルド・コスタ
先代せんだい フェラーリ・F2005
後継こうけい フェラーリ・F2007
主要しゅようしょもと
シャシー カーボンファイバー ハニカム コンポジット
サスペンション(まえ ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー
サスペンション( ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー
エンジン フェラーリ Tipo056 2397cc 90 V8 たてNA
トランスミッション フェラーリせい 7そく たてセミAT シーケンシャル
燃料ねんりょう シェル
タイヤ ブリヂストン
主要しゅよう成績せいせき
チーム スクーデリア・フェラーリマールボロ
ドライバー 5. ミハエル・シューマッハ
6. フェリペ・マッサ
出走しゅっそう時期じき 2006ねん
通算つうさん獲得かくとくポイント 201
初戦しょせん 2006ねんバーレーンGP
はつ勝利しょうり 2006ねんサンマリノGP
最終さいしゅうせん 2006ねんブラジルGP
出走しゅっそう優勝ゆうしょう表彰台ひょうしょうだいポールFラップ
1891979
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フェラーリ248F1 (Ferrari 248F1) は、スクーデリア・フェラーリ2006ねんのF1世界せかい選手権せんしゅけん参戦さんせんよう開発かいはつしたフォーミュラ1カー2006ねん開幕かいまくせんから、最終さいしゅうせんまで実戦じっせん投入とうにゅうされた。フェラーリとしてのコードナンバーは657。

概要がいよう[編集へんしゅう]

248F1は、2.4リッターV8エンジンを搭載とうさいしたF1マシン、からられ、このとしはF+西暦せいれきという名称めいしょうをやめるかたちとなった。

2005ねんでついにタイトルをうしなったフェラーリは、2006ねんけてもう一度いちどレギュレーションをかえし、効率こうりつよくダウンフォースを発生はっせいできるような車体しゃたいすことに専念せんねんした。ディフューザーさい設計せっけい筆頭ひっとうに、F2005使つかった特徴とくちょうてきなフロントウイング(小形こがたのウイングがメインエレメント前方ぜんぽうについている)を廃止はいしし、つばさはしばんからノーズへとつながるアッパーエレメント(ブリッジウイング)を導入どうにゅうするなど、シャシーの性能せいのう追求ついきゅうした。これらにより、前年ぜんねん不調ふちょうだっし、タイトルあらそいへ復帰ふっきした。

開幕かいまくせんではリアウイングが風圧ふうあつによって変形へんけいし、ドラッグらすフレキシブル構造こうぞうではないかと話題わだいになった。だい2せんマレーシアGPではブリッジウィングの基部きぶうごくような映像えいぞう車載しゃさいカメラにとらえられた。

レギュレーション変更へんこうけて開発かいはつされたTipo056エンジンは、2005ねんから2006ねんのオフにかけてF2004搭載とうさいしてテストされた。シーズン開幕かいまくすぐのだい1,2せん新型しんがたV8エンジンTipo056にピストンにクラックがはい問題もんだいしょうじた。これはヨーロッパラウンドにはい直前ちょくぜん解消かいしょうされた。タイトルあらそいも終盤しゅうばんになっただい16せん中国ちゅうごくGP大幅おおはば改良かいりょうくわえたTipo056のCスペックエンジンを投入とうにゅう中国ちゅうごくGPはシューマッハせいしたが、つぎだい17せん日本にっぽんGPでエンジンブローに見舞みまわれた。このリタイアが致命ちめいてきであり、終盤しゅうばんのトラブルが結果けっかてきにタイトルの可能かのうせいうしなかたちとなってしまった。

2006ねんシーズン[編集へんしゅう]

2005ねん散々さんざん結果けっかわったフェラーリは、2006ねん見事みごと復活ふっかつげた。開幕かいまくせんでミハエルがポールポジション獲得かくとく。これはアイルトン・セナ記録きろくならぶ65かいのポールポジションだった。決勝けっしょうではピットストップでルノーフェルナンド・アロンソにかわされるまでトップを走行そうこうした。しかしだい2、3せん一転いってんして失速しっそくブリヂストン新型しんがたタイヤをうまく使つかいこなせていなかった。

ヨーロッパラウンドにはいると、フェラーリはいきかえした。だい4、5せん連勝れんしょうかざった。これでタイトルあらそいにからんできたが、そのはしばらくアロンソの後塵こうじんはいすることとなった。

状況じょうきょう一転いってんしたのはだい10せんアメリカGPである。このレースを圧倒的あっとうてきはやさでせいしたミハエルは3連勝れんしょうでアロンソにいつく。その若干じゃっかんはなされるもだい15せんイタリアGPでアロンソがリタイヤするのを尻目しりめにミハエルが優勝ゆうしょう。そして同時どうじに2006ねんシーズンでの引退いんたい発表はっぴょうした。つぎせん中国ちゅうごくGPでアロンソと同点どうてんみ、タイトルあらそいで主導しゅどうけんにぎったかにえた。だが、だい17せん日本にっぽんGPでまさかのリタイヤ。それでも逆転ぎゃくてん可能かのうせいのこ最終さいしゅうせんいどむも予選よせんでの燃料ねんりょうタンクのトラブル、決勝けっしょうでのタイヤパンクなど最悪さいあく状況じょうきょうおちいるが、しゃより1びょうはやいラップタイムをきざみ、さい後尾こうびから4入賞にゅうしょう引退いんたいレースでとても印象いんしょうのこるレースを披露ひろうした。

一方いっぽう、このとしフェラーリに加入かにゅうしたマッサは序盤じょばん苦戦くせんするが、だい5せんヨーロッパGPではつ表彰台ひょうしょうだい獲得かくとくするとアメリカGP、ドイツGPでミハエルにぐ2フィニッシュ。そしてトルコGPで自身じしんはじめてのポールポジションを獲得かくとくすると決勝けっしょうでもり、自身じしんはつ優勝ゆうしょうげた。母国ぼこくグランプリである最終さいしゅうせんブラジルGPでも優勝ゆうしょう。3のポールポジション、2優勝ゆうしょう最終さいしゅうてきにドライバーズランキング3となった。

2006ねん-2007ねんシーズンオフ[編集へんしゅう]

マクラーレンより移籍いせきしてきたキミ・ライコネンはまず248F1での走行そうこうおこなった。そのF2007が2だい完成かんせいするまでのあいだ、タイヤテストなどで使用しようされた。

スペック[編集へんしゅう]

2006ねんアメリカGPインディアナポリス走行そうこうする248F1(ドライバーはミハエル・シューマッハ
2006ねんカナダGPジル・ヴィルヌーヴ・サーキット走行そうこうする248F1(ドライバーはフェリペ・マッサ

シャーシ[編集へんしゅう]

エンジン[編集へんしゅう]

  • エンジンめい Tipo056
  • 気筒きとうすう角度かくど Vがた8気筒きとう・90
  • 排気はいきりょう 2,397cc
  • シリンダーブロック アルミニウム
  • ピストンボア 98mm
  • エンジン重量じゅうりょう 95kg
  • スパークプラグ NGK
  • 燃料ねんりょう潤滑油じゅんかつゆ シェル

記録きろく[編集へんしゅう]

とし No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ポイント ランキング
BHR
バーレーンの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
AUS
オーストラリアの旗
SMR
サンマリノの旗
EUR
欧州連合の旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
GBR
イギリスの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
TUR
トルコの旗
ITA
イタリアの旗
CHN
中華人民共和国の旗
JPN
日本の旗
BRA
ブラジルの旗
2006 5 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ 2 6 Ret 1 1 2 5 2 2 1 1 1 8 3 1 1 Ret 4 201 2
6 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ 9 5 Ret 4 3 4 9 5 5 2 3 2 7 1 9 Ret 2 1

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ だい9せんカナダGPだい15せんイタリアGPではカーボンインダストリーを使用しよう。それ以外いがいはブレンボを使用しよう