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ナシ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
じゅう世紀せいきなしから転送てんそう
ナシ
Pyrus pyrifolia
ナシの品種ひんしゅ豊水ほうすい
分類ぶんるいAPG III
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
階級かいきゅうなし : バラるい rosids
: バラ Rosales
: バラ Rosaceae
: サクラ Amygdaloideae[1]
ぞく : ナシぞく Pyrus
たね : ヤマナシ P. pyrifolia
変種へんしゅ : ナシ var. culta
学名がくめい
Pyrus pyrifolia (Burm.f.) Nakai var. culta (Makino) Nakai (1926)[2]
和名わみょう
ナシ(なし
英名えいめい
Nashi Pear
Sand Pear
Russet apple pear
Japanese pear[3]

ナシなし)は、バラナシぞく植物しょくぶつ、もしくは果物くだものとして食用しょくようにされるその果実かじつのこと。

おもなものとして、なし日本にっぽんなしPyrus pyrifolia var. culta )、中国ちゅうごくなし (P. bretschneideri ) 、ようなし西洋せいようなしP. communis )の3つがあり、食用しょくようとして世界中せかいじゅう栽培さいばいされる。日本語にほんごたんに「なし」とうと通常つうじょうはこのうちのなしし、ほんこうでもこれについて説明せつめいする。のナシぞくはそれぞれの項目こうもく参照さんしょうのこと。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ナシなし日本にっぽんなし)は、日本にっぽん本州ほんしゅう四国しこく九州きゅうしゅう生育せいいくする野生やせいしゅヤマナシ(ニホンヤマナシ、P. pyrifolia var. pyrifolia )を原種げんしゅとし、改良かいりょう作出さくしゅつされた栽培さいばい品種ひんしゅぐんのことである[4]果物くだものとしてなじみがあり、よくられるものに、じゅう世紀せいき長十郎ちょうじゅうろうこうすい豊水ほうすい新高にいたか、あきづきなどの品種ひんしゅがある。

たかさ15メートル (m) ほどの落葉らくよう高木たかぎであるが、栽培さいばいではたなじょうにして低木ていぼく仕立したてられる[5]樹皮じゅひはい褐色かっしょくたてける[5]いちねんえだみどり褐色かっしょく有毛ありげときにで、たんえだおお[5]冬芽とうがうろこで、ちょうたまごがた円錐えんすいがたくら赤褐色せきかっしょくをしており、7 - 10まいつくうろこさきとが[5]えださきにはいただきがつきがわえだ互生ごせいし、いただきがわよりもおおきい[5]ながさ12センチメートル (cm) ほどたまごがたで、えんすすきじょう鋸歯きょしがある。こん三角形さんかっけいやVかたちで、維管たばあとが3つく[5]

花期かきは4がつごろで、展開てんかいとともに5まいしろ花弁はなびらからなるはなける。8がつ下旬げじゅんから11がつごろにかけて、褐色かっしょくまたは緑色みどりいろリンゴ直径ちょっけい10 - 18 cm程度ていど球形きゅうけい果実かじつがなり、食用しょくようとされる。果肉かにく白色はくしょくで、あま果汁かじゅうおおい。リンゴやカキ同様どうようしりほうあまみがつよく、一方いっぽうしん部分ぶぶん酸味さんみつよいためあまり美味おいしくない。水気みずけおおくてシャリシャリ、サクサクとした独特どくとくしょくかんがナシの特徴とくちょうだが[4]、これはいし細胞さいぼうばれるものによる[6]いし細胞さいぼうとは、ペントサン英語えいごばんリグニンという物質ぶっしつ果肉かにく蓄積ちくせきすることで細胞さいぼうかべあつくなったものである[6]ようなしはなしよりもいし細胞さいぼうりょうすくないために、洋梨ようなしなしとではしょくかんおおきなしょうじる。

野生やせいのもの(ヤマナシ)は直径ちょっけいおおむね2 - 3 cm程度ていどちいさく、果肉かにくかたあじっぱいため、あまり食用しょくようにはかない。ヤマナシは人里ひとざと付近ふきんにしか自生じせいしておらず、後述こうじゅつのように本来ほんらい日本にっぽんになかったたねが、栽培さいばいされていたものがひろまったとかんがえられている。なお、日本にっぽん原生げんせいするナシぞくにはヤマナシのほかにもミチノクナシ(イワテヤマナシ) (Pyrus ussuriensis var. ussuriensis) 、アオナシPyrus ussuriensis var. hondoensisなしのうちじゅう世紀せいきなど果皮かひ緑色みどりいろのものを総称そうしょうする青梨あおなしとはことなることに注意ちゅうい)、マメナシ (Pyrus calleryana) がある。

名前なまえ[編集へんしゅう]

ナシの語源ごげんには諸説しょせつある。

  • 江戸えど時代じだい学者がくしゃ新井あらい白石はくせきは、中心ちゅうしんほど酸味さんみつよいことから「ちゅうさん(なす)」がてんじたものとべている。
  • 果肉かにくしろいことから「ちゅうしろ(なかしろ)」あるいは「いろなし」
  • ふうがあるとみのらないため「ふうなし」
  • あまし(あまし)」
  • せいはくみのる(ねしろみ)」
  • 漢語かんごの「梨子なしご(らいし)」のてんじたもの

また、ナシという名前なまえは「し」につうじることからこれをきらって、いえにわえることをけたり、「ありのみ(りの)」という呼称こしょうもちいられることがある(言葉ことば[7]一方いっぽうで「し」という意味いみもちいて、盗難とうなんわぬよう建材けんざいにナシをもちいて「なにし」、鬼門きもん方角ほうがくにナシをえることで「鬼門きもんし」などと、縁起えんぎさをねが利用りようほう存在そんざいする。

英語えいごけんではおおくのがある。

  • 産地さんちから、Asian pear, Chinese pear, Korean pear, Japanese pear
  • リンゴのようなかたちから Apple pear
  • すなのようなシャリシャリしたしょくかんから Sand pear
  • 日本語にほんごの「ナシ」から Nashi pear

歴史れきし[編集へんしゅう]

日本にっぽんでナシがべられはじめたのは弥生やよい時代じだいごろとされ[8]登呂とろ遺跡いせきなどから多数たすう食用しょくようにされたとされる根拠こんきょ種子しゅしなどがつかっている。ただし、それ以前いぜん遺跡いせきなどからはつかっていないこと、野生やせいのナシ(山梨やまなし)の自生じせい人里ひとざと周辺しゅうへんのみであることなどにより、アジア大陸たいりくからひとによってまれたとかんがえられている。文献ぶんけんはじめて登場とうじょうするのは『日本書紀にほんしょき』であり、もちすべ天皇てんのう693ねんみことのりにおいて五穀ごこくとともに「くわからむしなしぐり蕪菁かぶら」の栽培さいばい奨励しょうれいする記述きじゅつ[9]がある。

記録きろくじょうあらわれるナシには巨大きょだいなものがあり、5世紀せいき中国ちゅうごく歴史れきししょ洛陽らくよう伽藍がらん』にはおもさ10きんやく6キログラム)のナシが登場とうじょうし、『和漢わかんさんさい図会ずえ』には落下らっかしたにあたっていぬんだ逸話いつわのある「いぬごろし」というナシが記述きじゅつされている[10][11]

江戸えど時代じだいには栽培さいばい技術ぎじゅつ発達はったつし、日本にっぽん最古さいこなし栽培さいばい指南しなんしょ 新潟にいがた有形ゆうけい文化財ぶんかざい指定していされている阿部あべはじめ太夫たゆうちょなし栄造えいぞうそだてかん[12]では100を品種ひんしゅ果樹かじゅえん栽培さいばいされていたと記録きろくがある。松平まつだいら定信さだのぶしるした『いぬ日記にっき』によれば、「船橋ふなばしのあたりいく。なしを、おおえて、えだしげきょくつくりなせるなり。かくくるしくなしてははなかじとおもふが、えだのびやかなければ、はなすこしとぞ。」と記載きさいがあり、現在げんざい市川いちかわから船橋ふなばしにかけての江戸えど近郊きんこうでは、江戸えど時代じだい後期こうきごろには、すでなし栽培さいばいさかんだったことがわかっている。

明治めいじ時代じだいには、現在げんざい千葉ちばけん松戸まつどにおいてじゅう世紀せいきが、現在げんざい神奈川かながわけん川崎かわさき長十郎ちょうじゅうろうがそれぞれ発見はっけんされ、そのながらくナシの代表だいひょうかくとしてさかんに生産せいさんされるようになる。一時期いちじき日本にっぽん栽培さいばい面積めんせきの8わり長十郎ちょうじゅうろうめるほどであった。また、それまでは晩生ばんせいしゅばかりだったのだが、おおくの早生わせしゅふく優良ゆうりょう品種ひんしゅ多数たすう発見はっけんされ、さかんに品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれた。

20世紀せいき前半ぜんはんは、じゅう世紀せいき長十郎ちょうじゅうろう生産せいさんりょう大半たいはんめていたが、太平洋戦争たいへいようせんそうになると1959ねんこうすい1965ねんしんみず1972ねん豊水ほうすいの3品種ひんしゅ(この3品種ひんしゅをまとめて「三水さんずい」とぶこともある)が登場とうじょう普及ふきゅうした。そのため、現在げんざいでは長十郎ちょうじゅうろう生産せいさんはかなりすくなくなっている。

栽培さいばい[編集へんしゅう]

ナシの種子しゅし乾燥かんそうよわく、播種はしゅさいには注意ちゅういようする。発芽はつが植木鉢うえきばちうつして個別こべつ栽培さいばいし、十分じゅうぶん生育せいいくしてから圃場ほじょううつす。定植ていしょくされたなえながすうcmにもなるとげけるが、これはバラとしての形態けいたい形質けいしつ一端いったんである。ちなみに、このとげはナシのようわか特有とくゆうのものであり、花芽かが形成けいせいはじまるころびるえだにはとげがない。

ナシの花弁はなびら通常つうじょう白色はくしょく、5まいはなれべん基本きほんであるが、いろ花弁はなびらすうには変異へんいがある。また、おしべやく20ほんはなばしらは5ほんである。ナシは本来ほんらいむしなかだちはなであるが、自家じか和合わごうせいおな品種ひんしゅあいだでは結実けつじつしない性質せいしつ)がつよく、栽培さいばいされる場合ばあいには経済けいざいてき理由りゆうから品種ひんしゅ花粉かふんによって人工じんこう受粉じゅふんおこなわれる。雌蕊めしべ(めしべ)の柱頭ちゅうとう付着ふちゃくした花粉かふん発芽はつがし、花粉かふんかん伸長しんちょうして胚珠はいしゅ到達とうたつ重複じゅうふく受精じゅせいおこなう。果実かじつ育成いくせい植物しょくぶつホルモン影響えいきょうけるため人工じんこうてきにこれを添加てんかすることおこなわれる。また、結実けつじつすうおおすぎる(はて過多かた場合ばあいには、商品しょうひんとなる果実かじつおおきさを維持いじするため摘果てきかおこなわれる。

受粉じゅふん確実かくじつにするためマルハナバチなどを養蜂ようほうもされている。

がた台木だいぎ[編集へんしゅう]

台木だいぎとして使つかわれるカイドウるい

ナシは種子しゅし植物しょくぶつであり、果実かじつないにはいち - じゅうすう種子しゅし形成けいせいされる。天然てんねんではとりなどにより種子しゅし散布さんぷされるが、改良かいりょう品種ひんしゅ種子しゅし繁殖はんしょくおこなわれることまれであり、通常つうじょうによってやされる。台木だいぎにはなしほかマンシュウマメナシチュウゴクナシマルバカイドウもちいられる。

また、本来ほんらいナシはたかさ10メートルほどになる高木こうぼくだが、果樹かじゅ栽培さいばいさいには台風たいふうなどの風害ふうがいけるため、十分じゅうぶん日照ひでり確保かくほするために、たな仕立したてて(平棚ひらたなえだ誘導ゆうどうし、えだよこひろげる矮性わいせい栽培さいばい方法ほうほう)がもちいられる。

S因子いんしによる親和しんわせい[編集へんしゅう]

ナシの品種ひんしゅのS因子いんしがた
因子いんしがた 品種ひんしゅ
S1S2 赤穂あこう独逸どいつはやだま
S1S4 八雲やくもみどりほし
S1S5 明月めいげつ市原いちはら早生わせ
S1S6 今村いまむらあき
S2S3 長十郎ちょうじゅうろうあお長十郎ちょうじゅうろうあおりゅう武蔵むさし
S2S4 じゅう世紀せいき六月ろくがつ早生わせ長十郎ちょうじゅうろう菊水きくすい祇園ぎおん早生わせじゅう世紀せいき
S2S5 須磨すま駒沢こまざわ愛宕あたご
S3S4 筑水ちくすいあきうらら、なつしずく、あきづき、こううらら、なつみず
S3S5 丹沢たんざわ豊水ほうすい、あけみず
S3S9 新高にいたか
S4S5 早生わせあか太白たいはくこうすいしんみずあさひ多摩たましゅうだますいおうあき
S4S9 新興しんこう新星しんせい
S5S7 ばんさんきち

ナシはおな品種ひんしゅあいだ結実けつじつしない(自家じか和合わごうせい)だけでなく、ちが品種ひんしゅあいだでも結実けつじつしない(交配こうはい親和しんわせいわせがおおい。これらはS因子いんしという遺伝子いでんしによるもので、S1 - S9の9種類しゅるい存在そんざいする。通常つうじょう細胞さいぼうには2つのS因子いんしがあり、花粉かふんたまご細胞さいぼうはそのいずれか一方いっぽうつ。受粉じゅふん雌蕊めしべのS因子いんし一方いっぽう花粉かふんのS因子いんしとが一致いっちした場合ばあいには、S因子いんし一致いっちする花粉かふんかんRNA分解ぶんかいされる。これは雌蕊めしべがわのS-RNase(S因子いんし産物さんぶつ)のはたらきによるもので、結果けっかとして花粉かふんかん伸長しんちょうせずに受精じゅせいいたらず、結実けつじつしないのである。

S因子いんしがた完全かんぜん一致いっちする場合ばあい
  • じゅう世紀せいきはな(S2S4)に、祇園ぎおん花粉かふん(S2またはS4) - 交配こうはい不能ふのう
  • 祇園ぎおんはな(S2S4)に、じゅう世紀せいき花粉かふん(S2またはS4) - 交配こうはい不能ふのう
S因子いんし片方かたがた一致いっちする場合ばあい
  • じゅう世紀せいきはな(S2S4)に、こうすい花粉かふん(S4またはS5) - 交配こうはい可能かのう
  • こうすいはな(S4S5)に、じゅう世紀せいき花粉かふん(S2またはS4) - 交配こうはい可能かのう
S因子いんし両方りょうほうことなる場合ばあい
  • じゅう世紀せいきはな(S2S4)に、豊水ほうすい花粉かふん(S3またはS5) - 交配こうはい可能かのう
  • 豊水ほうすいはな(S3S5)に、じゅう世紀せいき花粉かふん(S2またはS4) - 交配こうはい可能かのう

品種ひんしゅ[編集へんしゅう]

ナシの品種ひんしゅごとの栽培さいばい面積めんせき
特産とくさん果樹かじゅ生産せいさん動態どうたいとう調査ちょうさ、2010ねん

ナシの栽培さいばいふるくからあったが、品種ひんしゅめい文献ぶんけんあらわれるのは江戸えど幕府ばくふおこなった特産とくさんひん調査ちょうさ1735ねん)である。当時とうじすでに150もの品種ひんしゅ記録きろくされている。品種ひんしゅ改良かいりょうは20世紀せいきはじごろからおこなわれるようになった。現在げんざいではこうすい豊水ほうすいじゅう世紀せいき新高にいたかの4品種ひんしゅだけで、収穫しゅうかくりょうやく9わりめているが、いずれも19世紀せいき後半こうはん - 20世紀せいき前半ぜんはん発見はっけんあるいは交配こうはいされた品種ひんしゅである。

ナシの品種ひんしゅは、果皮かひいろから褐色かっしょくあかなしけいと、あわ緑色みどりいろ青梨あおなしけいけられる[13]おおくの品種ひんしゅあかなしけいで、青梨あおなしけい品種ひんしゅじゅう世紀せいき八雲やくも菊水きくすいしん世紀せいきあきうららみずあきじゅういち世紀せいきなし)など少数しょうすうである。このいろちがいは、果皮かひのコルクそうによるもので、青梨あおなしけい果皮かひはクチクラそうおおわれており緑色みどりいろとなるが、あかなしけい品種ひんしゅでは初夏しょかにコルクそう発達はったつ褐色かっしょくとなる。

かずなし洋梨ようなしわず、ナシの品種ひんしゅは、果皮かひいろからおおきくよっつにけられる。こう水梨みずなしなどのあか茶色ちゃいろけいのラセットタイプ(Russet pear)、リンゴのようにあか赤色あかいろけいのレッドタイプ(Red pear)、中国ちゅうごくなしのように黄色きいろ黄色おうしょくけいのイエロータイプ(Yellow pear)、じゅう世紀せいきなしなどの青色あおいろけいのグリーンタイプ(Green pear)などがある。レッドタイプとイエロータイプのなかあいだしゅでピンクタイプなども存在そんざいする。

Pear family tree s.png
ナシの主要しゅよう品種ひんしゅ系統けいとう

こうすい[編集へんしゅう]

こうすい

こうすい(こうすい)はあかなしけい早生わせしゅで、なし生産せいさんの34%をめるもっと生産せいさんりょうおお品種ひんしゅである[8]。なし農林のうりん3ごう

のうけん機構きこうきゅう園芸えんげい試験場しけんじょう)が1941ねん菊水きくすい早生わせ幸蔵こうぞうわせてつくり、1959ねん命名めいめい発表はっぴょうされた。早生わせしゅなかでもとく収穫しゅうかく時期じきはやく、8がつ中旬ちゅうじゅんから下旬げじゅんである[13]。ただし、収穫しゅうかく時期じきみじかい。あかなしけいだが中間色ちゅうかんしょく中間なかまあかなし)とい、若干じゃっかん緑色みどりいろ地色じいろる。酸味さんみすくなく糖度とうどたか[13]果肉かにくやわらかく果汁かじゅうおお[13]早生わせしゅとしては平均へいきんてきほうだが、日持ひもちがみじかい。

豊水ほうすい[編集へんしゅう]

豊水ほうすい(ほうすい)はあかなしけいなかなましゅで、なし生産せいさんの30%をめる生産せいさんりょうだい2品種ひんしゅである。なし農林のうりん8ごう

のうけん機構きこうきゅう果樹かじゅ試験場しけんじょう)によって1954ねんつくられ、1972ねん命名めいめいされた。糖度とうどたかいが、ほどよく酸味さんみもある濃厚のうこうあじ特徴とくちょう。300 - 400 gとこうすいよりややおおきめで、果汁かじゅうおお[8]。また、日持ひもちもこうすいよりはなが[8]ながらくリ-14ごう八雲やくも交配こうはいしゅとされていたが、2003ねんのうけん機構きこうDNAがた鑑定かんていによってこうすいとイ-33の交配こうはいしゅであると発表はっぴょうされた。

じゅう世紀せいき[編集へんしゅう]

じゅう世紀せいき

じゅう世紀せいき(にじっせいき)[14][15]青梨あおなしけいなかなましゅで、なし生産せいさんの13%をめる生産せいさんりょうだい3品種ひんしゅである。また、鳥取とっとりけんさんなしの8わりめる。300g前後ぜんご中玉なかたま[8]

青梨あおなしけい代表だいひょう品種ひんしゅで、一般いっぱんてき唯一ゆいいつ青梨あおなし1888ねん千葉ちばけん大橋おおはしむら現在げんざい松戸まつど)で、当時とうじ13さい松戸まつどさとしこれすけが、親類しんるいたくゴミ捨ごみすえていたものを発見はっけん移植いしょくしてそだてた。さとしこれすけはこれを「しん太白たいはく」と名付なづけたが、がなった1898ねん渡瀬わたせ寅次郎とらじろうによって、たるしん世紀せいき20世紀せいき)における代表だいひょうてき品種ひんしゅになるであろうとの観測かんそく願望がんぼうめてあらたに命名めいめいされた[16][17]。その1904ねん北脇きたわき永治えいじによって鳥取とっとりけん導入どうにゅうされ、鳥取とっとりけん特産とくさんひんとなった。どうけん倉吉くらよしにはせんもんのミュージアム「鳥取とっとりじゅう世紀せいきなし記念きねんかん なしっこかん」(倉吉くらよしパークスクエアうち)があり、はな鳥取とっとりけん県花けんか指定していされている。

発祥はっしょうのちに「じゅう世紀せいきおかなし元町もとまち」と名付なづけられ、さとしこれすけ業績ぎょうせき記念きねんしている[16]が、発祥はっしょう松戸まつどふく関東かんとう地方ちほうではこうすい豊水ほうすいおもで、現在げんざいほとん栽培さいばいされなくなっている。じゅう世紀せいきなし原木げんぼくは1935ねん昭和しょうわ10ねん)にくに天然記念物てんねんきねんぶつ指定していされたが、1947ねん昭和しょうわ22ねん)に枯死こししており、原木げんぼく一部いちぶ松戸まつど市立しりつ博物館はくぶつかん展示てんじされている(松戸まつど指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい[18]松戸まつど二十世紀にじゅっせいき丘梨元おかなしもとまちにあるじゅう世紀せいき公園こうえんにはじゅう世紀せいきなし誕生たんじょういしぶみがある(松戸まつど指定してい文化財ぶんかざい[19]

果皮かひ緑色みどりいろあまみと酸味さんみのバランスがいすっきりしたあじわいで、果汁かじゅうおお[17]収穫しゅうかく時期じき比較的ひかくてきおそく、(水分すいぶんおおい)なし需要じゅよう見込みこまれるなつ初秋しょしゅう収穫しゅうかくできないのが欠点けってんでもある。自家じか受粉じゅふん出来できない(これはじゅう世紀せいきかぎらず)、くろむらびょう非常ひじょうよわいといった欠点けってん改良かいりょうした品種ひんしゅもある(後述こうじゅつ)。

新高にいたか[編集へんしゅう]

新高にいたか

新高にいたか(にいたか)はあかなしけい晩生ばんせいしゅで、なし生産せいさんの11%をめる生産せいさんりょうだい4品種ひんしゅである。

菊地きくち秋雄あきお東京とうきょう府立ふりつ園芸えんげい学校がっこう玉川たまがわ果樹かじゅえんそらかわ長十郎ちょうじゅうろう交配こうはいさせてつくった品種ひんしゅで、1927ねん命名めいめいされた。名前なまえ由来ゆらい当時とうじ日本にっぽん一番いちばんたかやまであった台湾たいわん新高山しんたかやま玉山たまやまより[20]当時とうじ命名めいめい基準きじゅんでは国内こくない地名ちめいもちいることになっており、すぐれた品種ひんしゅであることから、日本にっぽん一番いちばんたかやま名称めいしょうもちいたという[ちゅう 1]収穫しゅうかく時期じきは、10がつ中旬ちゅうじゅんから11がつ中旬ちゅうじゅん。500グラム - 1キログラム程度ていど大型おおがた品種ひんしゅで、果汁かじゅうおおく、ごたえのあるしょくかんで、あじ酸味さんみうすあま[8]ようなしほどではないが芳香ほうこうもある。比較的ひかくてき日持ひもちがい。

新興しんこう[編集へんしゅう]

新興しんこう(しんこう)はあかなしけい晩生ばんせいしゅで、生産せいさんりょう新高にいたかぐ5

1941ねん新潟にいがたけん農事のうじ試験場しけんじょうじゅう世紀せいき今村いまむらあきわせてつくられた。ややおおきめの品種ひんしゅ収穫しゅうかく時期じきは10がつ上旬じょうじゅんから下旬げじゅんあかなしながら青梨あおなし性質せいしつそなえるのが特徴とくちょうで、シャリシャリしたざわりがあり、おそくに収穫しゅうかくしたものなら常温じょうおんでもとしせるなど日持ひもちが抜群ばつぐんい。果汁かじゅうおおく、あじじゅう世紀せいき酸味さんみよわめたかんじである。

その品種ひんしゅあかなしけい[編集へんしゅう]

みなみすい(なんすい)
長野ながのけんしんみず越後えちごわせてつくられた[21]あかなしけいなかなましゅ。350 - 500 g程度ていど大玉おおだまで、糖度とうどが15あまみがつよ[8]長野ながのけんでの生産せいさんが9わりほどをめる。長野ながのけん飯田いいだ中心ちゅうしんとするみなみ信州しんしゅう地域ちいきでは大正たいしょう時代じだいからなし栽培さいばいみ、「みなみすい」は20ねんちか歳月さいげつ誕生たんじょうし、平成へいせい2ねん長野ながのけん品種ひんしゅ登録とうろくした[21]名前なまえは、「みなみ信州しんしゅう清涼せいりょうさとみなみアルプスの崇高すうこうさ」をイメージしてつけられた[21]
果皮かひ褐色かっしょく果肉かにく雪白せっぱくしょくちかく、サクサクとした心地ここちよいざわりで果汁かじゅうおおい。糖度とうどきわめてたかく、中心ちゅうしん酸味さんみすくない。貯蔵ちょぞうせいにすぐれ、収穫しゅうかくから常温じょうおんで1かげつ冷蔵れいぞうで3かげつこおりぞうで6かげつあいだ貯蔵ちょぞう可能かのう[21]
みなみすい収穫しゅうかくは9がつ下旬げじゅんから10がつ上旬じょうじゅん栽培さいばいむずかしい品種ひんしゅのため、たか技術ぎじゅつレベルが必要ひつよう
長十郎ちょうじゅうろう(ちょうじゅうろう)
1893ねん神奈川かながわけんたちばないつきぐん大師河原だいしがわらむら出来野できの現在げんざい川崎かわさき川崎かわさき日ノ出ひので)で当麻とうま辰次郎たつじろう当麻とうま長十郎ちょうじゅうろう)が発見はっけんした[22]あかなしけいなかなましゅ。かつてはなしを代表だいひょうする主要しゅよう品種ひんしゅであったが現在げんざいはあまり生産せいさんされていない。耐寒たいかんせいつよいため東北とうほく地方ちほう青森あおもりけん宮城みやぎけん秋田あきたけん一部いちぶ産地さんちのこ程度ていどである。本来ほんらい十分じゅうぶんあまいが、収量しゅうりょうげるために糖度とうどげていることがおおい。肉質にくしつかたく、ややおとる。受粉じゅふんよう花粉かふん採取さいしゅのためによく使つかわれている。
愛宕あたご(あたご)
あかなしけい晩生ばんせいしゅ岡山おかやまけん中心ちゅうしん大分おおいたけん愛知あいちけん鳥取とっとりけんなど西日本にしにほん生産せいさんさかん。1 - 1.5キログラムと非常ひじょうおおきく、日持ひもちがい。
ばんさんきち(おくさんきち)
10がつ下旬げじゅんから11がつ上旬じょうじゅん収穫しゅうかくされる晩生ばんせいしゅで、貯蔵ちょぞうせいすぐ翌年よくねん3がつごろまで出回でまわる。平均へいきん700gほどの大玉おおだま品種ひんしゅで、やや酸味さんみつよく、さっぱりした甘味あまみがある。全国ぜんこく各地かくち生産せいさんされる。「ばんさんきち」ともばれるが、「おくさんきち」がただしいかた
多摩たま(たま)
祇園ぎおん豊水ほうすいわせてつくられた、あかなしけい早生わせしゅ名前なまえどおり、「多摩川たまがわなし」の代表だいひょうてき品種ひんしゅとして神奈川かながわけん生産せいさんさかんであり、生産せいさんりょうの8わり以上いじょう神奈川かながわけんさんめる。
しんみず(しんすい)
君塚きみづか早生わせ菊水きくすいわせた、あかなしけい早生わせしゅ農林のうりん4ごう。8がつ上旬じょうじゅんから収穫しゅうかくされるが、病虫害びょうちゅうがいへの脆弱ぜいじゃくせい生育せいいくわるさなどから生産せいさんりょうすくなく、石川いしかわけん兵庫ひょうごけん少量しょうりょう生産せいさんされる。
あきづき
162-29(新高にいたか豊水ほうすい交配こうはいしゅ)にこうすいわせ、2001ねん品種ひんしゅ登録とうろくされたあかなしけいなかなましゅ[3]農林のうりん19ごう。500グラム以上いじょう大型おおがた品種ひんしゅで、果肉かにく秘密ひみつ非常ひじょうあま[3]千葉ちばけん福島ふくしまけん茨城いばらきけん熊本くまもとけんなどで生産せいさんされている。
雲井くもい(くもい)
1939ねん石井いしい早生わせ八雲やくも交配こうはいにより作出さくしゅつされ、1955ねんに「なし農林のうりん1ごう」として登録とうろくされた。花粉かふんはほとんどない。果皮かひ中間色ちゅうかんしょく緑色みどりいろうす茶色ちゃいろがかったようないろ)。東京とうきょう周辺しゅうへんでは8がつ中旬ちゅうじゅんじゅくし、果実かじつは300グラム程度ていど平均へいきんてきおおきさである。肉質にくしつはよいものの糖度とうどひくく、こうすい競合きょうごうすることなどから現在げんざいではほとんど栽培さいばいされていない。
あやたま(さいぎょく)
埼玉さいたまけん農林のうりん総合そうごう研究けんきゅうセンター園芸えんげい研究所けんきゅうじょげん埼玉さいたまけん農業のうぎょう技術ぎじゅつ研究けんきゅうセンター久喜くき試験場しけんじょう)で開発かいはつされた。1984ねん新高にいたか豊水ほうすい交配こうはいして選抜せんばつかさねて育成いくせいし、2005ねん2がつ農林水産省のうりんすいさんしょう品種ひんしゅ登録とうろくされた。
果実かじつが550グラム以上いじょうおおきく、糖度とうど13から14あま品種ひんしゅで、品種ひんしゅ保護ほごのため埼玉さいたまけんでしか栽培さいばい許可きょかされていないため、市場いちば流通りゅうつうするりょうすくない[23]
稲城いなぎ(いなぎ)
早生わせではあるが大玉おおだま果汁かじゅうおおく、さわやかなあまみがある品種ひんしゅ東京とうきょう稲城いなぎのナシ生産せいさん農家のうか努力どりょくかさねて育成いくせいした品種ひんしゅで、稲城いなぎ日野ひの府中ふちゅう国立こくりつなど多摩たま地域ちいき栽培さいばいされている。地元じもと直売ちょくばい非常ひじょう人気にんきたかく、市場いちばには出回でまわっていない。
しんあまいずみ(しんかんせん)
筑水ちくすい」に「おさじゅう世紀せいき」を交配こうはいして育成いくせいされたもので、2008ねん品種ひんしゅ登録とうろくされた。やや早生わせしゅで、育成いくせい鳥取とっとりけん北栄きたさかえまちでは8がつ下旬げじゅん成熟せいじゅくする。甘味あまみはかなりたかく、酸味さんみちゅう程度ていど果汁かじゅうおお[24]
にっこり
栃木とちぎけん農業のうぎょう試験場しけんじょうが、1984ねんに「新高にいたか」に「豊水ほうすい」を交配こうはいして育成いくせいし1996ねん8がつ品種ひんしゅ登録とうろくした晩生ばんせいしゅである[25]名称めいしょう由来ゆらい国際こくさいてき観光かんこう日光にっこうなし音読おんよみ「リ」から。
やく800 gと果実かじつおおきく[3]おもさが1.3 kgくらいになるものもある[26]果肉かにくやわらかく、糖度とうどたかく、酸味さんみすくなく、果汁かじゅうおお[26]収穫しゅうかく時期じきは10がつ中旬ちゅうじゅんから11がつ中旬ちゅうじゅんまで[26]貯蔵ちょぞうせいく、すずしいところでやく2かげつあいだ保存ほぞん可能かのう[26]中華ちゅうかけんではおおきく黄色おうしょくをした特徴とくちょう風水ふうすい信仰しんこう合致がっちし、縁起物えんぎもの贈答ぞうとうひんとして珍重ちんちょうされている。香港ほんこんでの販売はんばいめいは「スマイリングピア」(微笑ほほえなし)である[27]。2010ねんより栃木とちぎけん以外いがいでも栽培さいばいできるようになった。[28]
きらり
栃木とちぎけん農業のうぎょう試験場しけんじょうが、1994ねんに「おさじゅう世紀せいき」に「にっこり」を交配こうはいして育成いくせいし2007ねん2がつ品種ひんしゅ登録とうろくした晩生ばんせいしゅ栃木とちぎ県内けんないのみで生産せいさんされている。県内けんないおも育成いくせいされているこうすい(7がつまつから8がつ上旬じょうじゅん)、豊水ほうすい(8がつ中旬ちゅうじゅんから9がつ下旬げじゅん)、にっこり(11月)の生産せいさん連続れんぞくせいたかめるため、どう時期じき収穫しゅうかくされるが食味しょくみおとしんだかわる品種ひんしゅとして開発かいはつされた。
果実かじつはややおおきく、おもさが1.0kgくらいになるものもある。果肉かにくやわらかく、糖度とうどがにっこりより若干じゃっかんよわくさわやかなあまみで、酸味さんみすくなく、果汁かじゅうおおい。収穫しゅうかく時期じきは9がつ下旬げじゅんから10がつ下旬げじゅん貯蔵ちょぞうせい10日とおか程度ていど通常つうじょう品種ひんしゅじゅんずる[29]

その品種ひんしゅ青梨あおなしけい[編集へんしゅう]

じゅう世紀せいきけい様々さまざましん品種ひんしゅ
なつさやか(上段じょうだん)=八雲やくも×おさじゅう世紀せいき
なつしずく(中段ちゅうだん)=(こうすい×菊水きくすい筑水ちくすい
寿ことぶき下段げだん)=おさじゅう世紀せいき×しんみず
ゴールドじゅう世紀せいき
じゅう世紀せいきガンマ線がんません照射しょうしゃしてつくられた改良かいりょう品種ひんしゅで、くろむらびょうつよい。青梨あおなしけいなかなましゅ1991ねんつくられ、「かねのように価値かちがある」という意味いみ命名めいめい
おさじゅう世紀せいき
突然変異とつぜんへんいによって自家じか受粉じゅふん可能かのうとなったじゅう世紀せいき青梨あおなしけいなかなましゅ鳥取とっとりけんとまりむら梨園りえん発見はっけんされ、えんぬし名前なまえから命名めいめい
おさゴールド
おさじゅう世紀せいきの「自家じか受粉じゅふんができる」、ゴールドじゅう世紀せいきの「くろむらびょうつよい」という2つの長所ちょうしょわせた品種ひんしゅ青梨あおなしけいなかなましゅ農林水産省のうりんすいさんしょう鳥取とっとりけん共同きょうどう研究けんきゅうによりおさじゅう世紀せいきガンマ線がんません照射しょうしゃして開発かいはつされた。
菊水きくすい(きくすい)
じゅう世紀せいき太白たいはくわせた青梨あおなしけいなかなましゅ。かつては代表だいひょうてき青梨あおなしけい品種ひんしゅであったが、現在げんざいすくなくなった。三水さんずいこうすいしんみず豊水ほうすい)などの優良ゆうりょう品種ひんしゅ数多かずおおした。やや酸味さんみはあるが糖度とうどたかい。
あきうらら(しゅうれい)
1982ねん農林水産省のうりんすいさんしょう果樹かじゅ試験場しけんじょうげん農業のうぎょう食品しょくひん産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究けんきゅう機構きこう果樹かじゅ研究所けんきゅうじょ)において、あかなしこうすいあかなし筑水ちくすい花粉かふん交雑こうざつして育成いくせいした、実生みしょうから選抜せんばつしたちゅうせい青梨あおなし品種ひんしゅである。2000ねん10がつ25にちけでのうけん機構きこうから『あきうらら』と命名めいめいされ『なし農林のうりん21ごう』として、農林水産省のうりんすいさんしょう登録とうろく公表こうひょうされた[30]
かわようなしにて、褐色かっしょくみどりのまだら模様もようがあり、わる栽培さいばい手間てまがかかるため、公表こうひょうされたとき栽培さいばい農家のうかえなかったが、かおりがく、糖度とうどは13前後ぜんこうつよ甘味あまみがあり[3]酸味さんみはほとんどかんじない。熊本くまもとけんおも生産せいさんである[31]
なつひめ

日本にっぽんにおける産地さんち[編集へんしゅう]

ナシの都道府県とどうふけんごとの栽培さいばい面積めんせき
特産とくさん果樹かじゅ生産せいさん動態どうたいとう調査ちょうさ、2004ねん

ナシは沖縄おきなわけんのぞ日本にっぽん各地かくち北海道ほっかいどう南部なんぶただし、北部ほくぶでも栽培さいばい収穫しゅうかくれいがある)から鹿児島かごしまけんまでひろ栽培さいばいされており、31都府県とふけん累年るいねん統計とうけいをとっている。そのため、おもさんけんでも収穫しゅうかくりょうにおけるシェアはそれほどたかくなく、上位じょうい10けん合計ごうけいでも全体ぜんたいの7わりじゃくである。産地さんち東日本ひがしにっぽん九州きゅうしゅう地方ちほう集中しゅうちゅうしており、とく関東かんとう地方ちほう半数はんすうえる。土壌どじょう火山灰かざんばい砂地すなじなどが栽培さいばい適地てきちとなっているほか、風害ふうがい影響えいきょうけやすいため、盆地ぼんち山間さんかん扇状地せんじょうち産地さんち発達はったつしている。

なお、主要しゅよう産地さんち地方自治体ちほうじちたいではナシの大敵たいてきである赤星あかほしびょう対策たいさくとして、ビャクシンるいうえ栽を規制きせいする条例じょうれいもうけているところがおおい。

生産せいさん上位じょういけん[編集へんしゅう]

2018ねんかくけんなし収穫しゅうかくりょうは、1からじゅんに、千葉ちばけん茨城いばらきけん栃木とちぎけん福島ふくしまけん鳥取とっとりけん長野ながのけんだった[32]。これらのけん収穫しゅうかくりょうはそれぞれ1まんトンをえ、千葉ちばけん収穫しゅうかくりょうは3まん400トン(13%)だった。

その都府県とふけん[編集へんしゅう]

東北とうほく地方ちほう[編集へんしゅう]

関東かんとう地方ちほう[編集へんしゅう]

中部ちゅうぶ地方ちほう[編集へんしゅう]

近畿きんき地方ちほう[編集へんしゅう]

中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう[編集へんしゅう]

九州きゅうしゅう地方ちほう[編集へんしゅう]

収穫しゅうかくりょう[編集へんしゅう]

なし収穫しゅうかくりょう上位じょうい10けんにおける、かずなし合計ごうけい主要しゅよう品種ひんしゅ収穫しゅうかくりょう・シェアを以下いかしめす。(出典しゅってん農林水産省のうりんすいさんしょう統計とうけい情報じょうほう2006ねん

なし合計ごうけい こうすい 豊水ほうすい じゅう世紀せいき 新高にいたか
収穫しゅうかくりょう シェア 収穫しゅうかくりょう シェア 収穫しゅうかくりょう シェア 収穫しゅうかくりょう シェア 収穫しゅうかくりょう シェア
全国ぜんこく合計ごうけい 290,900 t 98,300 t 87,300 t 39,000 t 32,300 t
千葉ちばけん 34,900 t 12% 14,500 t 15% 12,300 t 14% 217 t 1% 6,000 t 19%
茨城いばらきけん 29,200 t 10% 12,600 t 13% 12,600 t 14% 15 t 0% 3,000 t 9%
鳥取とっとりけん 23,400 t 8% 778 t 1% 1,480 t 2% 18,400 t 47% 360 t 1%
福島ふくしまけん 22,300 t 8% 9,000 t 9% 8,390 t 10% 2,620 t 7% 1,220 t 4%
長野ながのけん 19,400 t 7% 5,410 t 6% 4,500 t 5% 4,970 t 13% 201 t 1%
栃木とちぎけん 19,200 t 7% 7,270 t 7% 8,710 t 10% 2 t 0% 1,380 t 4%
新潟にいがたけん 15,500 t 5% 3,370 t 3% 2,480 t 3% 2,290 t 6% 3,130 t 10%
埼玉さいたまけん 11,900 t 4% 6,600 t 7% 3,620 t 4% 2 t 0% 1,180 t 4%
熊本くまもとけん 11,200 t 4% 2,600 t 3% 3,380 t 4% 227 t 1% 3,840 t 12%
福岡ふくおかけん 10,300 t 4% 4,970 t 5% 3,570 t 4% 303 t 1% 818 t 3%

食用しょくよう[編集へんしゅう]

小切こぎりされたナシ

ナシのおも利用りようほう食用しょくようで、調理ちょうり加工かこう不向ふむきな特性とくせいがあるのでほぼ生食なましょくかぎられる。しゅん時期じきは、かずなしが9 - 10がつごろ、洋梨ようなしは10 - 12月ごろとされる[8]一般いっぱんてきなナシのかたリンゴ類似るいじしたもので、たてに8等分とうぶんなどして、かわ中心ちゅうしんのぞ方法ほうほうである。また、シロップけの缶詰かんづめにも利用りようされるが、ナシ単独たんどく缶詰かんづめられていたり、それをしょくしたりすることはまれであり、果物くだものぜてミックスフルーツとして販売はんばい食用しょくようとされることがおおい。シャリシャリとした独特どくとくしょくかんがあり、これはリグニンやペントサンなど「いし細胞さいぼう」によりもたらされる[6]。この細胞さいぼうは、食物しょくもつ繊維せんいおなはたらきがあり、せいちょう作用さようがある[6]。なめらかなしょくかん洋梨ようなしとは対照たいしょうてきであり、英語えいごでは、洋梨ようなしをバターペア(バターなし)、日本にっぽんなしをサンドペアー(すななし)と[6]

加工かこうひんとしては清涼飲料水せいりょういんりょうすいや、ゼリータルトなどの洋菓子ようがし利用りようされているが、洋梨ようなしくらべるとそれらをかける機会きかいすくない。料理りょうりもちいられることはひやめんとしてもちいる以外いがいほぼないが、産地さんちなどではなしカレーなどといったレシピ開発かいはつされている[60]

特性とくせい[編集へんしゅう]

ナシはポリフェノールけい化合かごうぶつによる褐変をこしやすい食材しょくざいであり、食塩しょくえんすいにつけるなどの方法ほうほうがとられる[61]。フルーツサラダにくわえる場合ばあい食塩しょくえんすいえて果物くだもの缶詰かんづめないにある果汁かじゅう使用しようすることもできる[61]

ナシはタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい酵素こうそっているため、せい状態じょうたいですりろしたものを焼肉やきにくプルコギなどのみだれとして利用りようするレシピがある。

酒類しゅるい[編集へんしゅう]

一大いちだい産地さんち千葉ちばけん鎌ケ谷かまがや白井しろいでは1980年代ねんだいまつなしワインなしブランデー商品しょうひんした。このほか、千葉ちばけんいすみ埼玉さいたまけん久喜くき秋田あきたけん男鹿おがでもなしワインが生産せいさんされている[ちゅう 2]

洋梨ようなしは、果実かじつしゅペアサイダー)、蒸留酒じょうりゅうしゅブランデー)などに利用りようされているが、なしでのなしワイン、なしブランデーの生産せいさんは、現在げんざい日本にっぽんのみである。

2010年代ねんだいより、じゅう世紀せいきなし産地さんちである鳥取とっとりけん隣接りんせつする兵庫ひょうごけん但馬たじま地方ちほうにおいて、「なしスパークリングワイン」の名称めいしょうなしシードル(ペアサイダー)も商品しょうひんされている[1][2]千葉ちばけん鎌ケ谷かまがやでも2012ねんから、豊水ほうすい原料げんりょうとするスパークリングワインが商品しょうひんされた(1980年代ねんだいまつから商品しょうひんされているなしワインの原料げんりょうこうすい[3]

かずなしおよび洋梨ようなし発泡はっぽうしゅは、酒税しゅぜいほうだい3じょうによると、発泡はっぽうせい酒類しゅるいのその発泡はっぽうせい酒類しゅるい分類ぶんるいされる。

成分せいぶん栄養えいよう[編集へんしゅう]

日本にっぽんなし せい[62]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 180 kJ (43 kcal)
11.3 g
デンプン 正確せいかくせい注意ちゅうい 8.3 g
食物しょくもつ繊維せんい 0.9 g
0.1 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん (0.01) g
一価いっか飽和ほうわ (0.02) g
あたい飽和ほうわ (0.02) g
0.3 g
ビタミン
チアミン (B1)
(2%)
0.02 mg
ナイアシン (B3)
(1%)
0.2 mg
パントテンさん (B5)
(3%)
0.14 mg
ビタミンB6
(2%)
0.02 mg
葉酸ようさん (B9)
(2%)
6 µg
ビタミンC
(4%)
3 mg
ビタミンE
(1%)
0.1 mg
ミネラル
カリウム
(3%)
140 mg
カルシウム
(0%)
2 mg
マグネシウム
(1%)
5 mg
リン
(2%)
11 mg
亜鉛あえん
(1%)
0.1 mg
どう
(3%)
0.06 mg
成分せいぶん
水分すいぶん 88.0 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.2 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.7 g
ビオチン(B7 0.5 µg

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[63]廃棄はいき部位ぶい果皮かひおよはてしん
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

糖度とうどは11 - 14%程度ていどで、糖分とうぶんとしてはショとう果糖かとうソルビトールブドウ糖ぶどうとうおおじゅん)をふくむ。酸度さんどは0.1%程度ていどで、リンゴさんクエン酸くえんさんなどである[8]

かずなし洋梨ようなしともに果物くだものとしてはビタミンをほとんどふくまず、栄養えいようがくてき価値かちたかくない。果物くだものおおくがそうであるように、ナシのほとんどは水分すいぶんしょく100 gあたり88 gふくまれる。食物しょくもつ繊維せんいしょく100 gあたり0.9 gふくまれる。カリウムしょく100 gあたり140 mg)は、血液けつえきちゅうのナトリウムイオンの増加ぞうかふせぎ、高血圧こうけつあつ予防よぼう[8]ソルビトールあま冷涼れいりょうかんのあるとうアルコールで、便秘べんぴ予防よぼう効果こうかがある[8]ようなしではこれによってついじゅくきる。アスパラギンさんアミノ酸あみのさん一種いっしゅで、疲労ひろう回復かいふく効果こうかがある。タンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい酵素こうそプロテアーゼはたらきで消化しょうかたすけたり、にく料理りょうりにおいてにくやわらかくしたりする効果こうかがある。

文化ぶんか [編集へんしゅう]

ナシのはなでて、俳句はいく短歌たんか素材そざいとしてまれるれいすくなくないといわれる[4]

なしかんする言葉ことば [編集へんしゅう]

  • 梨園りえん(りえん) - とうげんむね故事こじ由来ゆらいし、歌舞伎かぶきさかい意味いみする[64]
  • なししりかきあたま - ナシはしり部分ぶぶんあまく、カキはあたま部分ぶぶんあまいということ。
  • なしつぶて(つぶて) - 便たよりをしても、先方せんぽうからさっぱり音沙汰おとさたのないこと[65]
  • 梨花りか一枝いちえだ春雨はるさめ(はるあめ)をおびぶ - 美人びじんなみだぐむさま。

図柄ずがら[編集へんしゅう]

江戸えど時代じだい現在げんざい岐阜ぎふけん美濃みの加納かのう藩主はんしゅなどをつとめた永井ながい一族いちぞく家紋かもんとしてなしもん図柄ずがら使つかわれた。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ また、そらかわ長十郎ちょうじゅうろうではなく今村いまむらあきわせたとかんがえられていたのが原因げんいんで、それぞれの品種ひんしゅ原産地げんさんちである新潟にいがたけんあまがわ)と高知こうちけん今村いまむらあき)の頭文字かしらもじったという俗説ぞくせつがある。
  2. ^ ただし、ワインとは厳密げんみつにはブドウからつくられたさけのみをあらわす。正確せいかくには、かずなしシードル (ふつ: cidre) 、ペアサイダー (えい: pear cider) 、ペリー (えい: perry) 、スパークリングペリー(なしのスパークリングワイン)、かずなし発泡はっぽうしゅ、ポワレ(ふつ: poiré)などとぶのが適切てきせつである。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Potter, D.; Eriksson, T.; Evans, R.C.; Oh, S.H.; Smedmark, J.E.E.; Morgan, D.R.; Kerr, M.; Robertson, K.R.; Arsenault, M.P.; Dickinson, T.A.; Campbell, C.S. (2007), “Phylogeny and classification of Rosaceae”, Plant Systematics and Evolution 266 (1–2): 5–43, doi:10.1007/s00606-007-0539-9, http://biology.umaine.edu/Amelanchier/Rosaceae_2007.pdf 
  2. ^ 米倉よねくら浩司こうじ梶田かじたただし (2003-). “Pyrus pyrifolia (Burm.f.) Nakai var. culta (Makino) Nakai ナシ(狭義きょうぎ”. BG Plants 和名わみょう学名がくめいインデックス(YList). 2023ねん1がつ27にち閲覧えつらん
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  8. ^ a b c d e f g h i j k 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 200.
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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  • 鈴木すずき庸夫みちお高橋たかはしふゆやすのべ尚文なおふみ樹皮じゅひ冬芽とうが四季しきつうじて樹木じゅもく観察かんさつする 431しゅまことぶんどう新光しんこうしゃ〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014ねん10がつ10日とおか、167ぺーじISBN 978-4-416-61438-9 
  • 辻井つじい達一たついち日本にっぽん樹木じゅもく中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、1995ねん4がつ25にち、196 - 198ぺーじISBN 4-12-101238-0 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]