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西遊記 : 魔弄寒風飄大雪 僧思拜佛履層冰 - Chinese Text Project
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ろう寒風かんぷう飄大ゆき そうおもえはいふつくつそう冰》

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1 ろう寒風かんぷう... :
はなしせつひねそう眾信じんとうはた豬羊牲醴與行者ぎょうじゃ八戒はっかい喧喧けんけん嚷嚷,ちょくもたげいたり靈感れいかんびょううらはいはたわらわ男女だんじょしつらえざいうえくび行者ぎょうじゃかいあたまきょう桌上香花こうばな蠟燭,正面しょうめんいち金字こんじぱいうえうつし靈感れいかん大王だいおうかみ」,さらべつてき神像しんぞう。眾信擺列とまとう一齊いっせいあさじょう叩頭こうとうどう:「大王だいおうじいじい今年ことし今月こんげつ今日きょう今時いまどきひねそう祭主さいしゅちんきよしとう眾信,ねんきのえひとし,謹遵ねんれいきょうけんじわらわおとこいちめいちんせきたもつ童女どうじょいちめいひねいちばかりきん,豬羊牲醴如數,たてまつ上大かみおおおうとおるようたすくふう調ちょうあめじゅん五穀ごこくゆたかとう。」しゅくやめしょうりょう各回かくかい本宅ほんたくだい

2 ろう寒風かんぷう... :
八戒見人散了,たい行者ぎょうじゃどう:「わが們家やめ。」行者ぎょうじゃどう:「你家ざいうら?」八戒はっかいどう:「往老ひねねむさと。」行者ぎょうじゃどう:「獃子またらんだんりょうすんでまことりょう,須與りょう這願こころざいこれまいる。」八戒はっかいどう:「你倒獃子,はんせつわが獃子。ただ哄他耍耍便びんやめ,怎麼就與さいさいとうおこりしんらい?」行者ぎょうじゃどう:「ため人為じんいてっ。一定等那大王來吃了,さいこれちょんはじめぜんおわりしかまたきょうくだわざわい貽害,はんため不美ふみ。」

3 ろう寒風かんぷう... :
せいせつあいだただ聽得よびよびふうひびき八戒はっかいどう:「こうりょうふうひびきただしはなしらいりょう。」行者ぎょうじゃたださけべ:「莫言とうわがこたえおう。」ごろこくあいだびょうもん外來がいらいりょういち妖邪。你看怎生模樣もよう
きむかぶときん燦爛さんらんしんこしまといたからたいにょう紅雲こううん
如晚明星みょうじょうこうきばじゅうはい鋸齒きょしぶん
足下あしもと煙霞えんか飄蕩とろけ身邊しんぺんきり靄暖かおるかおる
くだりじんじんかげふうひえたてしょそうそう氣溫きおん
卻似めくすだれ扶駕はたなお如鎮てら大門おおもんしん

4 ろう寒風かんぷう... :
怪物かいぶつ攔住びょうもんといどう:「今年ことし祭祀さいしてき?」行者ぎょうじゃわらいぎんぎんてきこたえどう:「うけたまわ下問かもんそうあたまちんきよしちんきよし。」怪聞かいぶんこたえ心中しんちゅうの疑似ぎじどう:「這童おとこきもだいげんだん伶俐。つねらい供養くよう受用じゅようてきもん一聲いっせい言語げんごさいといごえ,諕了たましいようしゅ捉,やめ死人しにん。怎麼今日きょう這童おとこぜんのう應對おうたい?」怪物かいぶつ敢來拿,またとい:「わらわ男女だんじょさけべ名字みょうじ?」行者ぎょうじゃわらいどう:「わらわおとこひねせきたもて童女どうじょいちばかりきん。」怪物かいぶつどう:「這祭さい乃上ねんきゅうぶんまわし,如今きょうけんじわがとうども你。」行者ぎょうじゃどう:「抗拒こうきょ,請自ざい受用じゅよう。」怪物かいぶつ聽說,また敢動しゅ,攔住もんかつどう:「你莫いただきくちばしわがつねとしさきどもわらわおとこ今年ことしたおせようさきども童女どうじょ。」八戒はっかい慌了どう:「大王だいおうかえあきらきゅうやめ不要ふようども壞例。」

5 ろう寒風かんぷう... :
かいようぶんせつひらきしゅ,就捉八戒はっかい。獃子なぐてきとべらいげんりょうほんしょう,掣釘鈀,劈手いちきずけ怪物かいぶつちぢみりょうしゅ,往前就走,ただ聽得噹的一聲いっせいひびき八戒はっかいどう:「ちくやぶきのえりょう。」行者ぎょうじゃ也現ほんしょうしょはららい冰盤大小だいしょう兩個りゃんこ魚鱗ぎょりんかつごえ:「趕上。」にんとべいた空中くうちゅう怪物かいぶついんらい赴會,曾帶とく兵器へいき空手からてざいくもはしうらといどう:「你是かた和尚おしょういた此欺じんやぶりょうてきこう,壞了てき名聲めいせい?」行者ぎょうじゃどう:「這潑ぶつはららい不知ふちわがとう乃東だいとうせいそう三藏奉欽差西天取經之徒弟。さくいんよるぐうひね,聞有邪魔じゃまかりごう靈感れいかん年年ねんねんようわらわ男女だんじょさいさいとう慈悲じひ,拯救生靈いきりょう,捉你這潑ぶつ。趁早じつじつきょうらい:一年吃兩個童男女,你在這裡しょうりょういくねん大王だいおうどもりょう多少たしょう男女だんじょいち個個ここさんかえわがにょう你死ざい。」怪聞かいぶんげん就走,八戒又一釘鈀,曾打ちょいちじん狂風きょうふう,鑽入どおりてんかわ內。

6 ろう寒風かんぷう... :
行者ぎょうじゃどう:「けし趕他りょう,這怪そうかわ中之なかのぶつ。且待明日あしたしつらえほう拿他,おくわが師父しふかわ。」はち戒依ごとみちかいびょううら豬羊さい醴,れん桌面一齊いっせい搬到ひね。此時から長老ちょうろうすな和尚おしょうきょうひね兄弟きょうだいせい在廳ざいちょうちゅうこうしんじゆるがせ二人將豬羊等物都丟在天井裡。三藏さんぞうむかえらいといどう:「悟空ごくうまつりさいことなん如?」行者ぎょうじゃはた稱名しょうみょう趕怪鑽入河中かわなかことせつりょういちへんろう十分じゅうぶん歡喜かんきそくいのち掃廂ぼうやすはいゆかしき,請他就寢しゅうしんだい

7 ろう寒風かんぷう... :
卻說あやめいじ回歸かいきすい內,すわざい宮中きゅうちゅう默默もくもく無言むごん水中すいちゅう大小だいしょう眷族けんぞくといどう:「大王だいおう每年まいとしとおるさいかいらい歡喜かんき,怎麼今日きょう煩惱ぼんのう?」かいどう:「つねとしとおる畢,かえおび些餘ぶつあずかなんじとう受用じゅよう今日きょうれんわが也不曾吃とく造化ぞうかてい,撞著いちたいあたまいく乎傷りょうせいいのち。」眾水ぞくとい:「大王だいおう?」かいどう:「一個東土大唐聖僧的徒弟,往西てんはいふつもとめけいしゃかりへん男女だんじょすわざいびょううらわが現出げんしゅつほんしょうけん些兒きずりょうせいいのち一向いっこう聞得じんこうから三藏乃十世修行好人,ただしども一塊ひとかたまりにく延壽えんじゅ長生ちょうせい手下てしたゆう這般しゃはん徒弟とていわが壞了名聲めいせいやぶりょうこう有心うしんよう捉唐そうただ怕不得能とくのう夠。」

8 ろう寒風かんぷう... :
すいぞくちゅう閃上いちまだらころも鱖婆,たい怪物かいぶつ跬跬はいはいわらいどう:「大王だいおうよう捉唐そうゆうなんなんしょただし不知ふち捉住しょうわが酒肉しゅにく?」かいどう:「你若ゆうはかりごと合同ごうどうようりょく,捉了からそうあずか你拜ため兄妹きょうだいきょうせきとおるこれ。」鱖婆はいしゃりょうどう:「ひさ知大ともひろおうゆうよびふう喚雨神通じんずう,攪海こぼし勢力せいりょく不知ふちかい降雪こうせつ?」かいどう:「かいくだ。」またみち:「すんでかい降雪こうせつ不知ふちかいさくひやゆい冰?」かいどう:「さらかい。」鱖婆てのひらわらいどう:「如此,ごくえきごくえき。」かいどう:「你且はたごくえきこうこうらいわが聽。」鱖婆どう:「今夜こんやゆう三更さんこう天氣てんき大王だいおう遲疑ちぎ,趁早作法さほうおこりいちじん寒風かんぷうしたいちじん大雪おおゆきどおりてんかわつきみな凍結とうけつしるわがとうぜん變化へんかしゃへんさくいく人形にんぎょうざい於路こうつつみがさ,擔擔推車,じゅうてきざい冰上ぎょうはしからそうけいこころ甚急,如此じんぎょう斷然だんぜん踏冰而渡。大王だいおう悄坐かわしんまち腳蹤ひびきしょほとばしきれかん冰,れん徒弟とてい一齊いっせい墜落ついらく水中すいちゅういちとく也。」怪聞かいぶんごと滿まんしん歡喜かんきどう:「甚妙,甚妙。」そく出水いずみ,踏長そらきょうふうさくゆきゆいひやしこりこおなる冰不だい

9 ろう寒風かんぷう... :
卻說から長老ちょうろうよんにん歇在ひねはたきんてんあかつき們衾かんまくらひや。八戒咳歌打戰睡不得,さけべどう:「けいひや啊。」行者ぎょうじゃどう:「你這獃子,忒不長俊ながとし出家しゅっけじんかんあつおかせ,怎麼怕冷?」三藏さんぞうどう:「徒弟とてい果然かぜんひや。你看,就是
じゅうふすま暖氣だんき袖手しゅうしゅ揣冰。此時はいたれしもしべあおいまつかけこおすずきれいんかん甚,池平いけのたいらためすいしこり漁舟ぎょしゅう叟,山寺やまでら怎逢そうきこり愁柴しょうおうまごすみぞうせいじんひげてつきゃくひつ如菱。かわふすまなおいやうすてん裘尚恨輕。蒲團ふとん僵老衲,紙帳しちょうたびたましいおどろき。繡被じゅう裀褥,渾身こんしんせん抖鈴。」

10 ろう寒風かんぷう... :
們都ねむ,爬起らい穿ほじりょう衣服いふく開門かいもんしょ,呀!外面がいめんしろ茫茫ぼうぼうてきはららいしたゆきまいる行者ぎょうじゃどう:「かいどう你們がいひやまいる,卻是這般しゃはん大雪おおゆき。」よんにんどうかんこうゆきただし
彤雲みつ佈,むごきりおもびた。彤雲みつ佈,朔風さくふう凜凜ごうそらむごきりおもびた大雪おおゆき紛紛ふんぷんぶた真個しんころく出花でばな片片へんぺん瓊;せんはやしじゅかぶかぶたいだま須臾しゅゆせきごろこくなりしお白鸚はくおうしつもとあきらづる羽毛うもうどうひら添吳すわえ千江ちえすい壓倒あっとう東南とうなんいくうめ。卻便たたかえ退ずさたまりゅうさんひゃくまん果然かぜん如敗うろこざんかぶと滿天まんてんうらとくひがしかくくつ,袁安臥あんがまごやすしうつ讀;さら猷舟,おうきょうぬさ蘇武そぶ餐氈。ただしただいくいえむらしゃ如銀みぎり萬里まり江山えやまだまだんこうゆき柳絮りゅうじょ漫橋,梨花りかぶたしゃ柳絮りゅうじょ漫橋,きょうあたりりょう叟掛みのころも梨花りかぶたしゃしゃ下野げやおきな煨骨柮。きゃくなん沽酒,あおいあたま覓梅。灑灑瀟瀟さいちょう翹,飄飄ひょうひょう蕩蕩とうとう剪鵝ころも團團だんだんたぎたぎずい風勢ふうせいじょうたたみそうそう道路どうろ迷。じんじんかん穿ほじしょう幙,颼颼冷氣れいきとおかそけ幃。豐年ほうねん祥瑞しょうずいしたがえてんくだこらえ人間にんげん好事こうじよろし

11 ろう寒風かんぷう... :
じょうゆき紛紛ふんぷん灑灑,はて如剪だま綿めん

12 ろう寒風かんぷう... :
們嘆玩多只見ただみひね家老がろうしゃちょ兩個りゃんこ僮僕掃開道路どうろまた兩個りゃんこ送出そうしゅつ熱湯ねっとう洗面せんめん須臾しゅゆまたおくたぎちゃちちもちまたもたげ出炭しゅったん。俱到ひさしぼうあずか們敘坐。長老ちょうろうといどう:「ろう施主せしゅしょれい不知ふち可分かぶん春夏秋冬しゅんかしゅうとう?」ちんろうわらいどう:「此間雖是僻地へきちただしただ風俗ふうぞく人物じんぶつあずかうえこく不同ふどういたり於諸凡穀なえ牲畜,みやこただしどうてんどもあにゆうぶんよん?」三藏さんぞうどう:「すんでぶんよん,怎麼如今就有這般しゃはん大雪おおゆき這般しゃはん寒冷かんれい?」ちんろうみち:「此時雖是なながつ昨日きのうやめ交白,就是はちがつぶしりょうわが這裡つねとしはちがつあいだ就有霜雪そうせつ。」三藏さんぞうどう:「甚比わがひがし不同ふどうわがうら交冬ぶしかたゆう。」

13 ろう寒風かんぷう... :
せいはなしあいだまた僮僕やす桌子,請吃かゆかゆやめこれゆきはやあいだまただい須臾しゅゆ平地ひらちゆうしゃくらいふか三藏さんぞうこころこげたれなみだちんろうみち:「老爺ろうや放心ほうしん,莫見ゆきふか憂慮ゆうりょしゃ頗有いくせき糧食りょうしょく供養くようとく老爺ろうや們半せい。」三藏さんぞうどう:「ろう施主せしゅ不知ふちひんそうわが當年とうねんこうむせい恩賜おんしりょうむね,擺大おや送出そうしゅつせき唐王とうのう擎杯たてまつはなむけもんどう:『いくかい?』ひんそう不知ふち有山ありやまがわけんじゅんこうかいそう:『ただきえさんねんけい回國かいこく。』別後べつごいまやめななはち年頭ねんとうかえ未見みけんふつめんおそれたがえりょう欽限;また怕的妖魔ようま兇狠:所以ゆえん焦慮しょうりょ今日きょう有緣うえんとくぐう潭府,昨夜さくや們略ほどこせしょうめぐみほうこたえじつゆびもちもとめいちせんせき渡河とかてんくだ大雪おおゆき道路どうろ迷漫,不知ふちいくざいとくこうなりかい也。」ちんろうみち:「老爺ろうや放心ほうしんせいてき日子にっしりょううらざい這幾?且待てんはれりょう冰,ろうつたなかたぶけさん,必處置しょちおくろうじいかわ。」

14 ろう寒風かんぷう... :
只見ただみ一僮又請進早齋。いたちょうじょうども畢。敘不おおときまたうまときしょうつぎ而進。三藏見品物豐盛,さいよん不安ふあんどう:「すんでこうむとめただ以家つねしょうまち。」ちんろうみち:「老爺ろうやかんじこうむがえさい救命きゅうめいおん,雖逐しつらえむしろたてまつ款,也難むくいなんしゃ。」

15 ろう寒風かんぷう... :
此後大雪おおゆきかたじゅう就有じんぎょうはしちんろう三藏さんぞう不快ふかいまた花園はなぞのだいぼん,請去雪洞せつどううら閑耍散もだえ八戒はっかいわらいどう:「ろう忒沒さんけいはるさんがつこのみしょう花園はなぞの,這等大雪おおゆきまたひえ賞玩しょうがんなんぶつ?」行者ぎょうじゃどう:「獃子知事ちじ雪景せっけい自然しぜんかそけしずか一則かずのりゆうしょう,二來與師父寬懷。」ちんろうみち:「せいせい。」とげ此邀請到えんただし
けいさんあき風光ふうこう如臘。あおまつゆいだましべおとろえやなぎかけぎんはな階下かいかだまこけうずたかこなくずまどぜんみどりちく吐瓊たくみ石山いしやまあたま養魚ようぎょ內。たくみ石山いしやまあたまそぎそぎ尖峰せんぽうはいだまたけのこ養魚ようぎょ內,清清せいせいかつすいさく冰盤。臨岸芙蓉ふよう嬌色あさはたがけ木槿むくげ嫩枝たれ秋海棠しゅうかいどう全然ぜんぜん壓倒あっとう臘梅ろうばいじゅ,聊發しんえだ牡丹ぼたんていうみ榴亭、たんかつらてい亭亭ていていつき鵝毛堆積たいせきふところしょ、款客しょきょうしょ處處しょしょみなちょう翅鋪漫。りょうませきくだま綃金,いくたんかえでべにあいだしろ無數むすう閑庭ひやなんいた,且觀雪洞せつどうひや如冰。うらあたり一個獸面象足銅火盆,ねつ烘烘炭火すみびざいせい上下じょうげゆういくちょうとらがわ搭苫うるし交椅,軟溫ゆたかまどしきしつらえ

16 ろう寒風かんぷう... :
四壁上掛幾軸名公古畫,卻是
ななけんせきさむこうどくつりじょう嶂層巒團雪景せっけい蘇武そぶ餐氈,おりうめ逢使,瓊林だまじゅうつしかんぶんせつ不盡ふじんいえきんみずていぎょえきかいゆき迷山みちしゅなん沽。真個しんここらえようひざしょさんらいなんようおとずれよもぎつぼ

17 ろう寒風かんぷう... :
眾人かん玩良ひさし,就於雪洞せつどううらすわしたたい鄰叟どうけいことまたささげかおりちゃいん畢。ちんろうとい:「れつ老爺ろうや飲酒いんしゅ麼?」三藏さんぞうどう:「ひんそういんしょうりゃくいんいくはいもとしゅ。」ちんろう大喜だいぎそくいのち:「はてひん,燉暖しゅあずかれつかん。」僮僕そくもたげ桌圍あずか兩個りゃんこ鄰叟,かくいんりょういくはいおさむりょう

18 ろう寒風かんぷう... :
不覺ふかくてんしょくはたばんまた仍請到ちょうじょうばんときただ聽得がいじょう行人ぎょうにんせつ:「こうひやてん啊,どおりてんかわこおじゅうりょう。」三藏さんぞう聞言どう:「悟空ごくうこおじゅうかわわが們怎せいこう?」ちんろうみち:「乍寒乍冷,そうきん河邊かわべ淺水あさみずしょ凍結とうけつ。」行人こうじんどう:「八百里都凍的似鏡面一般,口上こうじょう有人ゆうじんはしまいる。」三藏聽說有人走,就要ちんろうみち:「老爺ろうや莫忙,今日きょうばんりょう明日あした。」とげ此別卻鄰叟。またばんとき畢,依然いぜん歇在ひさしぼう

19 ろう寒風かんぷう... :
及次てんあかつき八戒はっかいおこりらいどう:「けい今夜こんやさらひえそう必河こおじゅう也。」三藏さんぞうむかいちょもんあさてん禮拜れいはいどう:「眾位まもるきょう大神だいじん弟子でし一向いっこう西にしらいけんこころはいふつれき山川やまかわさら一聲いっせいほう怨。こんいたり於此,感得かんとくすめらぎ天佑てんゆうすけゆいこお河水こうすい弟子でしそらしんけんしゃまちとくけいかい奏上そうじょうからすめらぎ,竭誠むくいこたえ。」禮拜れいはい畢,とげきょうさとるきよし,趁冰かわちんろうまたみち:「莫忙,まちいくにちゆきとおる冰解,ろうつたな這裡辦船しょうおく。」すなそうどう:「就行也不ばなしさいじゅう也不ばなし口說くぜつ憑,みみ聞不如眼わがりょう,且請父親ちちおや。」ちんろうみち:「げん有理ゆうり。」きょう:「しょうてき們,かいわがろくひきらい。且莫からそう老爺ろうや。」

20 ろう寒風かんぷう... :
就有ろくしょう价跟ずい。一行人徑往河邊來看,真個しんこ
ゆきせき如山そびえくもおさむやぶあかつきはれかんしこりすわえふさがせんみね瘦,冰結江湖こうこいち片平かたひら朔風さくふう凜凜,すべりこお棱棱。いけぎょ偎密野鳥やちょうこい枯槎。塞外さいがい征夫いくお俱墜ゆび江頭えがしらこずえらん敲牙。きれ蛇腹じゃばらだんとりあし果然かぜん冰山せんひゃくしゃくまん壑冷浮銀,一川いちかわかんひたたま東方とうほう自信じしん僵蠶,北地きたじ果然かぜんゆうねずみくつおうさち光武みつたけわたる,一夜溪橋連底固。曲沼まがぬまゆいしのげそう深淵しんえん重疊ちょうじょう沍。つうてん闊水さらなみこうきよし冰漫如陸

21 ろう寒風かんぷう... :
三藏與一行人到了河邊,勒馬かん真個しんこ口上こうじょう有人ゆうじんぎょうはし三藏さんぞうといどう:「施主せしゅ些人じょう冰往うら?」ちんろうみち:「かわ乃西はりおんなこく。這起じん做買うりてきわが這邊ひゃくぜにものいたまんぜにひゃくぜにものいた這邊またまんぜに利重とししげほんけい所以ゆえんじん顧死せい而去。つねとしゆうななにんいちせんあるじゅうすうにんいちせん,飄洋而過。如今かわどうこおじゅう捨命而步行ほこう也。」三藏さんぞうどう:「世間せけんごとおもんみ名利みょうりさいじゅうためてき,捨死忘生;わが弟子でしたてまつむねちょんただし,也只ためめいあずかのう幾何きか?」きょう:「悟空ごくうかいかい施主せしゅ收拾しゅうしゅうぎょう囊,叩背馬匹ばひつ,趁此そう冰,はや奔西かた也。」行者ぎょうじゃわらいぎんぎんこたえおう

22 ろう寒風かんぷう... :
すなそうどう:「師父しふ啊,つね言道ことみち:『せんにちどもりょうせんしょうまい。』こんやめたくよりゆきひねじょう,且再じゅういくにちまちてんはれこお,辦船而過,忙中ぼうちゅうおそれゆう錯也。」三藏さんぞうどう:「さとるきよし,怎麼這等愚見ぐけんわか是正ぜせいがついちにちだんいちにち以待こおかい;此時乃はちがついちにちひやいちにち如何いか便びんもち解凍かいとう?卻不またあやまりょうはん行程こうてい?」

23 ろう寒風かんぷう... :
はち戒跳下馬げばらい:「你們且休講きゅうこう閑口,ひとしろう豬試ゆう多少たしょうあつうす。」行者ぎょうじゃどう:「獃子,前夜ぜんやためしすいのう拋石;如今冰凍じゅう漫,怎生ためしとく?」八戒はっかいどう:「けい不知ふちひとしわが舉釘鈀鈀いちかりわかちくやぶ,就是冰薄,且不敢行かんこうわかちく不動ふどう便びん冰厚,如何いかくだり?」三藏さんぞうどう:「せい說得せっとく有理ゆうり。」獃子撩衣拽步,はしうわ河邊かわべ雙手そうしゅ舉鈀,盡力じんりょくいちきずけただ聽撲てき一聲いっせいちくりょうきゅうしろあと也振とくせい疼。獃子わらいどう:「れんそこ錮住りょう。」

24 ろう寒風かんぷう... :
三藏さんぞう聞言,十分じゅうぶん歡喜かんきあずか眾同かいひねただきょう收拾しゅうしゅう走路そうろ兩個りゃんころうしゃとめじゅうただとくやすはい些乾かて、烘炒,做些燒餅やきもち、饝饝しょうおく一家いっか磕頭禮拜れいはいまたささげいずる一盤子散碎金銀,跪在面前めんぜんどう:「こうむろうじい活子かつこおん,聊表途中とちゅういちめしけい。」三藏擺手搖頭,ただ受道:「ひんそう出家しゅっけじんざい帛何よう?就途中也ちゅうや敢取ただ以化ときためせいことおさむりょういぬいかてあし矣。」二老又再三央求,ぎょうしゃようゆびとんがねじ了一りょういちしょうかたまりやくゆうよんぜにじゅう,遞與からそうどう:「師父しふ,也只とう些襯ぜに,莫教むなしろう。」

25 ろう寒風かんぷう... :
とげ此相こう而別,みちいたり河邊かわべ冰上,馬蹄ばていすべりりょういちすべりけん些兒三藏さんぞう下馬げばらいすなそうどう:「師父しふ難行なんぎょう。」八戒はっかいどう:「且住,もんちんろうかん討個稻草いなくさらいよう。」行者ぎょうじゃどう:「よう稻草いなくさなによう?」八戒はっかいどう:「你那うら得知とくちよう稻草いなくさつつみちょ馬蹄ばていかたざいすべりめんきょう跌下師父しふらい也。」ちんろうざい岸上きしかみ聽言,きゅういのちじん家中いえじゅういちたば稻草いなくさ,卻請から僧上そうじょうがん下馬げば。八戒將草包裹馬足,しかこう踏冰而行。

26 ろう寒風かんぷう... :
べつひねろうはなれ河邊かわべぎょうゆうさんよんさと遠近えんきん,八戒把九環錫杖遞與唐僧道:「師父しふ,你橫此在じょう。」行者ぎょうじゃどう:「這獃奸詐。錫杖しゃくじょうはらただし你挑てき如何いかまたさけべ師父しふ拿著?」八戒はっかいどう:「你不曾走冰凌,あかつきとく。凡是冰凍うえ,必有しのげ;倘或屣著しのげだつしょうわかぼつよこ擔之ぶつほねてき落水おちみず,就如いちだい鍋蓋なべぶたぶたじゅう如何いか鑽得じょうらい?須是如此じゅうかた。」行者ぎょうじゃくらわらいどう:「這獃たおせこれ積年せきねんはし冰的。」果然かぜんりょう長老ちょうろうよこ擔著錫杖しゃくじょうぎょうしゃよこ擔著鐵棒てつぼうすなそうよこ擔著くだ妖寶つえ八戒はっかいかた挑著行李こうりこしよこちょくぎ鈀,放心ほうしん前進ぜんしん。這一直行ちょっこういたてんばんどもりょう些乾かて。卻又敢久とまたいちょぼし月光げっこうはなかんてき冰凍うえあきら灼灼,しろ茫茫ぼうぼうただじょう奔走ほんそう果然かぜんとま蹄。們莫のうあいはしりょういち天明てんめいまたども些乾かてもち西又にしまたすすむ

27 ろう寒風かんぷう... :
正行まさゆきただ聽得冰底なぐ喇喇一聲いっせいひびき喨,けん些兒諕倒りょう白馬はくば三藏さんぞうだいおどろきどう:「徒弟とてい啞!怎麼這般しゃはんひびき喨?」八戒はっかいどう:「這河忒也凍とく結實けつじつしのげひびきりょうあるもの這半中間なかまれんそこどおり錮住りょう也。」三藏さんぞう聞言,またおどろき又喜またきさく前進ぜんしん,趲行だい

28 ろう寒風かんぷう... :
卻說妖邪したがえ回歸かいき水府すいふ,引眾しらげざい於冰とうこうおおときただ聽得馬蹄ばていひびきしょざいそころう神通じんずうすべり喇的ほとばしひらき冰凍。慌得まご大聖たいせいとべ上空じょうくうちゅうはや白馬はくば落於すい內,さんにんつきみなだっ

29 ろう寒風かんぷう... :
妖邪はた三藏さんぞう捉住,引群せいみちかい水府すいふ,厲聲だかさけべ:「鱖妹なんざい?」ろう鱖婆むかえもんほどこせれいどう:「大王だいおう敢,敢。」妖邪どう:「けんいもうとなん此言?『一言ひとこと既出きしゅつなんおい。』はらせつ聽從ちょうじゅうなんじけい,捉了からそうあずか你拜ため兄妹きょうだい今日きょうはてなり妙計みょうけい,捉了からそう,就好昧了前言ぜんげん?」きょう:「しょうてき們,もたげあん桌,すり快刀かいとうらい這和なお剖腹剜心,剝皮剮肉;一壁廂響動樂器:あずかけんいもうとども而食延壽えんじゅ長生ちょうせい也。」鱖婆どう:「大王だいおう,且休どもほかこわ徒弟とてい們尋らい吵鬧。且寧たい兩日りょうじつゆずる廝不らいひろしかこう剖開,請大おうじょうすわ,眾眷ぞくたまきれつ,吹彈歌舞かぶたてまつうわ大王だいおう從容しょうよう自在じざいとおるよう,卻不こう也?」かいげんとうそうぞう於宮使つかい一個六尺長的石匣蓋在中間不題。

30 ろう寒風かんぷう... :
卻說八戒はっかいすなそうざいみずうら撈著ぎょう囊,ざい白馬はくば身上しんじょう馱了,ふんひらけ水路すいろゆうなみこぼしみず而出。只見ただみ行者ぎょうじゃざいはん空中くうちゅうもんどう:「師父しふなんざい?」八戒はっかいどう:「師父しふせいひねめい到底とうていりょう。如今ぼつしょ找尋,且上がんさいさく區處くしょ。」はららい八戒本是天蓬元帥臨凡,當年とうねんてのひらかんてんかわはちまん水兵すいへいだい眾;すな和尚おしょうりゅうすなかわ出身しゅっしん白馬はくばほん西海にしうみりゅうまご此能水性すいせい大聖たいせいざい空中くうちゅうゆび引,須臾しゅゆ回轉かいてんひがしがけさらしすりりょう馬匹ばひつ,紾掠りょう衣裳いしょう大聖たいせいくもあたま按落,一同到於陳家莊上。有人ゆうじんむくいあずかろうみち:「四個取經的老爺,如今ただあまりょうさんらい也。」兄弟きょうだいそくせわしせっ門外もんがいはて衣裳いしょうかえしめみち:「老爺ろうや們,わがとう般苦とめ,卻不肯住,ただよう這樣かたきゅう。怎麼三藏さんぞう老爺ろうや?」八戒はっかいどう:「さけべ三藏さんぞうりょう改名かいめいさけべ做陳到底とうてい也。」ろうたれなみだどう:「可憐かれん可憐かれんわがせつとうゆきとおる備船しょうおくけんしたがえ,致令りょうせいいのち。」行者ぎょうじゃどう:「ろう,莫替古人こじんふけわが師父しふかん不死ふし長命ちょうめいろうまご知道ともみち決然けつぜん靈感れいかん大王だいおうろうほうさんけいりょう。你且放心ほうしんあずかわが們漿漿衣ふくさらしさらしせきぶんくさりょう喂著白馬はくばひとしわがおとうとけいひろちょ廝,救出きゅうしゅつ師父しふさくせい剪草じょがえ你一莊人除了後患,庶幾しょき永遠えいえんとくやすせい也。」ちんろう聞言,滿まんしん歡喜かんきそくいのちやすはいとききょう

31 ろう寒風かんぷう... :
兄弟きょうだいさんにん飽餐いちとみはた馬匹ばひつくだり囊交與ひね看守かんしゅかくせい兵器へいきみち赴河ひろとりこかいせい
あやま踏層冰傷本性ほんしょうだい脫漏だつろう怎周ぜん

32 ろう寒風かんぷう... :
畢竟ひっきょう不知ふち怎麼すくえからそう,且聽かい分解ぶんかい

たくわれ先生せんせい批評ひひょう西にしゆう
たくわれ先生せんせい批評ひひょう西にしゆう
URN: ctp:xiyouji/ch48