便所 べんじょ (べんじょ、英 えい : toilet トイレット、lavatory )は、排泄 はいせつ する場所 ばしょ [1] 。トイレットを短縮 たんしゅく して「トイレ 」、英語 えいご のlavatory[2] 同様 どうよう の「お手洗 てあら い」、「water closet ウォーター・クローゼット」を略 りゃく して「WC」など様々 さまざま な呼 よ び方 かた がある 。
以下 いか 、諸 しょ 文献 ぶんけん でも「○○式 しき トイレ」と表記 ひょうき していることのほうが多 おお いので、元 もと が「トイレ」と表記 ひょうき している場合 ばあい は、この記事 きじ でも「トイレ」という表現 ひょうげん も使 つか う。
手 て を洗 あら うための場所 ばしょ (手洗 てあら い場 じょう 、洗面 せんめん 台 だい )が併設 へいせつ されていることも一般 いっぱん 的 てき である。ホテル の客室 きゃくしつ などの場合 ばあい は、同一 どういつ の室内 しつない に、便器 べんき 、洗面 せんめん 台 だい 、シャワーや浴槽 よくそう (バスタブ)が設置 せっち されていることが多 おお い。これを三 さん 点 てん ユニット (式 しき )という。公共 こうきょう 施設 しせつ ではバリアフリー の観点 かんてん から、障害 しょうがい 者 しゃ や乳児 にゅうじ のおむつ 交換 こうかん などへの対応 たいおう を兼 か ねた、広 ひろ い面積 めんせき の個室 こしつ (多目的 たもくてき トイレ )が設 もう けられる場合 ばあい も多 おお い。
台湾 たいわん のトイレ入 い り口 くち
札幌 さっぽろ 駅 えき に隣接 りんせつ するJRタワー の展望 てんぼう 式 しき 男子 だんし 便所 べんじょ の小便 しょうべん 器 き 。
トイレは基礎 きそ 的 てき な衛生 えいせい 施設 しせつ である[3] 。世界 せかい 的 てき には各 かく 文化 ぶんか ごとにさまざまな形態 けいたい ・構造 こうぞう の便所 べんじょ がある。諸 しょ 民族 みんぞく 間 あいだ の差 さ ももちろんあるが、同 どう 民族 みんぞく 内 ない の時代 じだい 差 さ もあり、かなり多様 たよう である[4] 。他方 たほう 、世界 せかい 的 てき にみると近代 きんだい 的 てき な衛生 えいせい 設備 せつび が導入 どうにゅう されていない地域 ちいき では、トイレがなかったり、地上 ちじょう に便器 べんき のみが設置 せっち されたハンギングラトリン(Hanging latrine)などの形式 けいしき も残 のこ っている[5] 。国際 こくさい 連合 れんごう 児童 じどう 基金 ききん (UNICEF)や世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん (WHO)の2008年 ねん の資料 しりょう 「Progress on drinking-water and sanitation : special focus on sanitation 2008」から作成 さくせい されたデータによると、トイレなど基礎 きそ 的 てき な衛生 えいせい 施設 しせつ を継続 けいぞく 的 てき に利用 りよう できていない人々 ひとびと は開発 かいはつ 途上 とじょう 国 こく で47%、全 ぜん 世界 せかい で38%にものぼる[3] 。
通常 つうじょう 、近 きん 現代 げんだい の便所 べんじょ では便器 べんき が設置 せっち され、トイレが水洗 すいせん の場合 ばあい は給排水 きゅうはいすい 設備 せつび も必要 ひつよう となる[6] 。便器 べんき は浴槽 よくそう などと同 おな じく衛生 えいせい 的 てき 環境 かんきょう を構成 こうせい するための設備 せつび であり「衛生 えいせい 器具 きぐ 設備 せつび 」に分類 ぶんるい される[6] 。また、水洗 すいせん トイレへ洗 あらい 浄水 じょうすい を供給 きょうきゅう する設備 せつび は「給水 きゅうすい 設備 せつび 」に分類 ぶんるい され、使用 しよう 後 ご の汚水 おすい を排水 はいすい する設備 せつび は「排水 はいすい 設備 せつび 」に分類 ぶんるい される[6] 。
便器 べんき には大 だい 便器 べんき と小便 しょうべん 器 き がある。大 だい 便器 べんき の形式 けいしき には便座 べんざ に腰 こし かけて用 もち いる洋風 ようふう 大便 だいべん 器 き (こしかけ式 しき 大 だい 便器 べんき )としゃがんで用 もち いる和風 わふう 大便 だいべん 器 き (しゃがみ式 しき 大 だい 便器 べんき )がある[7] 。また、小便 しょうべん 器 き の形式 けいしき には、壁面 へきめん に取 と り付 つ ける壁掛 かべか け小便 しょうべん 器 き 、床 ゆか 面 めん に据 す え付 つ けるストール小便 しょうべん 器 き 、その中間 ちゅうかん の壁掛 かべか けストール小便 しょうべん 器 き 、筒 つつ 形 がた 小便 しょうべん 器 き などがある[8] 。小便 しょうべん 専用 せんよう の便器 べんき を「小便 しょうべん 器 き 」と言 い い、通常 つうじょう は男性 だんせい 用 よう であるが、ごくごく稀 まれ に女性 じょせい 用 よう も存在 そんざい する[注釈 ちゅうしゃく 1] [9] 。
現代 げんだい のトイレでは壁 かべ にはトイレットペーパー を掛 か けるペーパーホルダーのほか、タオル掛 か け、手摺 てすり などが設置 せっち されることもある。水洗 すいせん 式 しき の場合 ばあい は、個室 こしつ 内 ない に便器 べんき 洗浄 せんじょう 用 よう のタンクやフラッシュバルブ が設置 せっち される。換気扇 かんきせん や換気 かんき 筒 とう などの換気 かんき 設備 せつび が備 そな わっていることも多 おお い。便所 べんじょ 内 ない に臭気 しゅうき がこもったり、便所 べんじょ の出入 でい り口 ぐち から周囲 しゅうい の部屋 へや などに臭気 しゅうき が漂 ただよ わないように負 ふ 圧 あつ (陰 かげ 圧 あつ )をかけるためである。
日本 にっぽん の女性 じょせい 用 よう の個室 こしつ では、水 みず を流 なが したかのような擬音 ぎおん を発生 はっせい する装置 そうち が取 と り付 つ けられていることもある。日本 にっぽん の女性 じょせい は、自分 じぶん の用便 ようべん 時 じ の音 おと を他人 たにん に聞 き かせたくない、との意識 いしき が男性 だんせい よりも強 つよ く、音 おと を隠 かく すために洗浄 せんじょう 水 すい を流 なが すことがあり、男性 だんせい の便所 べんじょ と比 くら べて水 みず の使用 しよう 量 りょう が極端 きょくたん に多 おお くなってしまう傾向 けいこう があるので、水道 すいどう 代金 だいきん が異常 いじょう なまでに高額 こうがく 化 か したり、世 よ の中 なか が渇水 かっすい (水不足 みずぶそく )の季 き 節 ぶし に水不足 みずぶそく の原因 げんいん となってしまうのを防 ふせ ぐために置 お かれている。
新 あたら しいトイレ個室 こしつ 内 ない の諸 しょ 設備 せつび 。便器 べんき (水道 すいどう 直結 ちょっけつ 型 がた の水洗 すいせん 式 しき 、こしかけ式 しき )、トイレットペーパーホルダー、手 て すり、手洗 てあら い、など。
尿 にょう 石 せき 防止 ぼうし の薬剤 やくざい 供給 きょうきゅう 装置 そうち が連結 れんけつ された自動 じどう フラッシュバルブ 内蔵 ないぞう 新型 しんがた 小便 しょうべん 器 き
リアルタイム空 あ き状況 じょうきょう
括弧 かっこ 書 が きの設備 せつび はホテル やマンション や病院 びょういん などで使 つか われている三 さん 点 てん ユニットのみにある設備 せつび
和式 わしき トイレの使 つか い方 かた
水洗 すいせん トイレの使 つか い方 かた
韓国 かんこく のトイレの表示 ひょうじ
特殊 とくしゅ 設備 せつび
汚水 おすい 処理 しょり 技術 ぎじゅつ
編集 へんしゅう
世界 せかい にはし尿 にょう などの汚水 おすい を処理 しょり する施設 しせつ や技術 ぎじゅつ に多様 たよう な方式 ほうしき が存在 そんざい する[10] 。トイレの形式 けいしき には湿式 しっしき と乾式 かんしき があり、注水 ちゅうすい 式 しき 水洗 すいせん トイレ(2〜3リットルの水 みず を使用 しよう )や水流 すいりゅう 式 しき 水洗 すいせん トイレは湿式 しっしき 、それ以外 いがい の方式 ほうしき は乾式 かんしき に分類 ぶんるい される[10] 。また、汚水 おすい の処理 しょり 方式 ほうしき には集合 しゅうごう 処理 しょり (オフサイト)と個別 こべつ 処理 しょり (オンサイト)がある[10] 。
以上 いじょう から、汚水 おすい 処理 しょり 技術 ぎじゅつ は乾式 かんしき +個別 こべつ 処理 しょり (ピットラトリン など)、乾式 かんしき +集合 しゅうごう 処理 しょり (汲 く み取 と り式 しき 便所 べんじょ など)、湿式 しっしき +個別 こべつ 処理 しょり (腐敗 ふはい 槽 そう など)、湿式 しっしき +集合 しゅうごう 処理 しょり (下水道 げすいどう 処理 しょり )の4つに分 わ けられる[10] 。なお、発展 はってん 途上 とじょう 国 こく などで汚水 おすい 処理 しょり 技術 ぎじゅつ が導入 どうにゅう されていない地域 ちいき では、宅地 たくち の斜面 しゃめん など地上 ちじょう に便器 べんき のみが設置 せっち されたハンギングラトリン(Hanging latrine)などの形式 けいしき も残 のこ っている[5] 。
乾式 かんしき の処理 しょり 方式 ほうしき
編集 へんしゅう
乾式 かんしき +個別 こべつ 処理 しょり
地下 ちか 浸透 しんとう 式 しき (ピットラトリン 、地下 ちか 浸透 しんとう 式 しき 便 びん 槽 そう トイレ):アフリカなどの発展 はってん 途上 とじょう 国 こく などに残 のこ る方式 ほうしき [10] 。ピットラトリンは地面 じめん を素 もと 掘 ほ りしてそのまま便 びん 槽 そう とする方式 ほうしき である[10] 。日本 にっぽん でいう汲 く み取 と り式 しき 便所 べんじょ とは異 こと なり、ピット(槽 ふね )が満杯 まんぱい になったら閉鎖 へいさ し、別 べつ のピットを使用 しよう する形式 けいしき である[5] [11] 。2007年 ねん の日本 にっぽん トイレ協会 きょうかい 「途上 とじょう 国 こく のトイレ・環境 かんきょう 改善 かいぜん 支援 しえん 事例 じれい 集 しゅう 第 だい 2集 しゅう 」によると発展 はってん 途上 とじょう 国 こく 26か国 こく 39事例 じれい で最 もっと も多 おお い形式 けいしき がピットラトリンだった[11] 。構造 こうぞう 上 じょう も閉鎖 へいさ されたピットは1~2年 ねん 土中 どちゅう に放置 ほうち して疫学 えきがく 的 てき に無害 むがい な土壌 どじょう に戻 もど すことを前提 ぜんてい にした設計 せっけい になっている[5] 。
屎尿 しにょう 分離 ぶんり コンポストトイレ(欧州 おうしゅう 型 がた ):北欧 ほくおう 諸国 しょこく などで採用 さいよう 例 れい があり、勾配 こうばい のある単 たん 槽 ふね のコンポスト化 か 槽 ふね を少 すこ しずつ移動 いどう して槽 ふね の最 さい 下部 かぶ で堆肥 たいひ になるようにしたコンポストトイレ[10] 。
屎尿 しにょう 分離 ぶんり コンポストトイレ(ベトナム型 がた ):2つの槽 ふね を利用 りよう し、一方 いっぽう を利用 りよう しているうちに、もう一方 いっぽう の槽 ふね で堆肥 たいひ 化 か を行 おこな うコンポストトイレ[10] 。
バイオトイレ :バイオトイレと呼 よ ばれる新 あら たな仕組 しく みの便所 べんじょ も注目 ちゅうもく されている。仕組 しく みは単純 たんじゅん で、便 びん 槽 そう の中 なか におがくずを詰 つ め込 こ んであり、攪拌することで排泄 はいせつ された糞尿 ふんにょう をオガクズ の中 なか に住 す み込 こ んでいる好 こう 気性 きしょう のバクテリア が分解 ぶんかい し、最終 さいしゅう 的 てき には土 ど と水 みず のみが生成 せいせい されるものである。
乾式 かんしき +集合 しゅうごう 処理 しょり
汲 く み取 と り式 しき :日本 にっぽん で使 つか われてきた落下 らっか 式 しき 便所 べんじょ の一 ひと つ。汲 く み取 と り式 しき 便所 べんじょ はピットラトリンとは異 こと なり、し尿 にょう の処理 しょり は便所 べんじょ とは別 べつ の場所 ばしょ で行 おこな う[10] 。
湿式 しっしき の処理 しょり 方式 ほうしき (水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ )
編集 へんしゅう
水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ は水勢 すいせい により汚物 おぶつ を洗浄 せんじょう して衛生 えいせい 的 てき に処分 しょぶん するための機能 きのう を持 も っている。水洗 すいせん 式 しき 便器 べんき は、水道 すいどう 管 かん を便器 べんき の給水 きゅうすい 口 こう に接続 せつぞく して、流水 りゅうすい により便器 べんき 内 ない の排泄 はいせつ 物 ぶつ を洗浄 せんじょう する。トイレのうち注水 ちゅうすい 式 しき 水洗 すいせん トイレ(2〜3リットルの水 みず を使用 しよう )や水流 すいりゅう 式 しき 水洗 すいせん トイレは湿式 しっしき 、それ以外 いがい の方式 ほうしき は乾式 かんしき に分類 ぶんるい される[10] 。なお、下水道 げすいどう 等 とう の整備 せいび が十分 じゅうぶん でない地域 ちいき において、非 ひ 水洗 すいせん 便所 べんじょ よりも衛生 えいせい 的 てき であり、より水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ に近 ちか い実用 じつよう 性 せい が得 え られるため設置 せっち される便所 べんじょ に簡易 かんい 水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ がある。
湿式 しっしき +個別 こべつ 処理 しょり
腐敗 ふはい 槽 そう (セプティック・タンク):し尿 にょう を住宅 じゅうたく やオフィスなどで個別 こべつ 処理 しょり する方式 ほうしき [12] 。世界 せかい 的 てき に利用 りよう されている伝統 でんとう 的 てき な個別 こべつ 処理 しょり 方法 ほうほう である[12] 。腐敗 ふはい 槽 そう のBOD 除去 じょきょ 率 りつ は50%程度 ていど で日本 にっぽん で開発 かいはつ された浄化槽 じょうかそう に比 くら べると処理 しょり 性能 せいのう は低 ひく い[13] 。
浄化槽 じょうかそう :日本 にっぽん などで利用 りよう されている個別 こべつ 処理 しょり 方式 ほうしき システムの一種 いっしゅ [10] 。し尿 にょう 及 およ び雑 ざつ 排水 はいすい (生活 せいかつ に伴 ともな い発生 はっせい する汚水 おすい :生活 せいかつ 排水 はいすい )を処理 しょり し、終末 しゅうまつ 処理 しょり 下水道 げすいどう 以外 いがい に放流 ほうりゅう するための設備 せつび である。汚水 おすい の処理 しょり には、みなし浄化槽 じょうかそう および小規模 しょうきぼ 槽 そう については、「沈殿 ちんでん 」による固 かた 液 えき 分離 ぶんり 機能 きのう と嫌気 いやけ 性 せい と好 こう 気性 きしょう の微生物 びせいぶつ の浄化 じょうか 作用 さよう を利用 りよう している。中 なか ・大 だい 規模 きぼ 槽 そう については、汚水 おすい 中 ちゅう に含 ふく まれる固形 こけい 分 ぶん の「除 じょ 渣」(じょさ)機能 きのう と「流量 りゅうりょう 調整 ちょうせい 」機能 きのう 、および好 こう 気性 きしょう の微生物 びせいぶつ の浄化 じょうか 作用 さよう および「沈澱 ちんでん 」による固 かた 液 えき 分離 ぶんり を利用 りよう している。また、一部 いちぶ の浄化槽 じょうかそう では、「ろ過 か 」及 およ び「凝集 ぎょうしゅう 」による物理 ぶつり 的 てき 処理 しょり および「脱 だつ 窒機能 きのう 」を用 もち いて処理 しょり 水質 すいしつ の高度 こうど 化 か を図 はか っているものもある。
ABR(Anaerobic Baffled Reactor):南 みなみ アフリカやブラジルで開発 かいはつ が進 すす められている腐敗 ふはい 槽 そう を改良 かいりょう した処理 しょり 方式 ほうしき [10] 。
湿式 しっしき +集合 しゅうごう 処理 しょり
下水道 げすいどう :下水道 げすいどう は、主 おも に都市 とし 部 ぶ の雨水 あまみず および汚水 おすい を、地下水 ちかすい 路 ろ などで集 あつ めたのち公共 こうきょう 用 よう 水域 すいいき へ排出 はいしゅつ するための施設 しせつ ・設備 せつび の集合 しゅうごう 体 たい であり、多 おお くは浄化 じょうか などの水 みず 処理 しょり を行 おこな う。雨水 あまみず としては、気象 きしょう 学 がく における降水 こうすい および、いったん降 ふ り積 つ もった雪 ゆき が気温 きおん の上昇 じょうしょう などで融 と けた融雪 ゆうせつ 水 すい も含 ふく むが、いずれも路面 ろめん など地表 ちひょう にあるものが対象 たいしょう で、河川 かせん 水 すい や地下水 ちかすい となったものは除 のぞ く。汚水 おすい としては、水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ からのし尿 にょう や、家庭 かてい における調理 ちょうり ・洗濯 せんたく で生 しょう じる生活 せいかつ 排水 はいすい と、商店 しょうてん やホテル・町 まち 工場 こうじょう から大 だい 工場 こうじょう にいたる事業 じぎょう 場 じょう からの産業 さんぎょう 排水 はいすい (耕作 こうさく は除 のぞ く)などがある。
このほか個別 こべつ 処理 しょり や小 しょう 集落 しゅうらく の集合 しゅうごう 処理 しょり で適用 てきよう されている技術 ぎじゅつ がいくつかある[10] 。
酸化 さんか 池 ち (ラグーン):直列 ちょくれつ につなげた水深 すいしん の異 こと なる複数 ふくすう の池 いけ に水 みず を流 なが しながら曝気で浄化 じょうか する処理 しょり 方式 ほうしき [10] 。
ウエットランド(人工 じんこう 湿地 しっち ):土壌 どじょう 接触 せっしょく や水生 すいせい 植物 しょくぶつ のアシやホテイアオイなどを利用 りよう してアシやホテイアオイなどを利用 りよう して汚濁 おだく 物質 ぶっしつ を除去 じょきょ する処理 しょり 方式 ほうしき [10] 。
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "便所 べんじょ " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2021年 ねん 2月 がつ )
大 だい 便器 べんき には、ざっくりと分 わ けると、「こしかけ式 しき 」と「しゃがみ式 しき 」があり、そこに着目 ちゃくもく して分類 ぶんるい されることもある。「こしかけ式 しき 」は椅子 いす のような高 たか さの便器 べんき であり、「こしかける」ようにして使用 しよう するものである。「しゃがみ式 しき 」は、椅子 いす のような高 たか さはなく、便所 べんじょ の床 ゆか とさほどかわらない高 たか さの便器 べんき にしゃがむようにして用 もち いる便器 べんき である。「こしかけ式 しき 」は、欧米 おうべい の家庭 かてい では主流 しゅりゅう であり、「しゃがみ式 しき 」はイギリス、フランスなどの公衆 こうしゅう 便所 べんじょ などでは現在 げんざい でも主流 しゅりゅう であり、かつての日本 にっぽん の家庭 かてい や公衆 こうしゅう 便所 べんじょ でも主流 しゅりゅう であった。
肛門 こうもん の洗浄 せんじょう
編集 へんしゅう
大 おお きく分 わ けて、紙 かみ (トイレットペーパー )で拭 ふ く方法 ほうほう と、水洗 みずあら いする方法 ほうほう がある。
紙 かみ で拭 ふ く場合 ばあい 、使用 しよう 後 ご の紙 かみ を汚物 おぶつ と一緒 いっしょ に水洗 すいせん で流 なが せる地域 ちいき と、使用 しよう 後 ご の紙 かみ は備 そな え付 つ けの汚物 おぶつ 入 い れに捨 す てる地域 ちいき がある。これは紙 かみ の質 しち や下水 げすい 管 かん の太 ふと さなどに依存 いぞん する。
イギリスではトイレットペーパー代 か わりに不溶性 ふようせい のウェットティシュを使 つか う者 もの も多 おお く、しばしば下水道 げすいどう で大型 おおがた の異物 いぶつ (ファットバーグ )を成長 せいちょう させる原因 げんいん となる[14] 。
水洗 みずあら いする場合 ばあい は、いわゆるシャワートイレ 方式 ほうしき (先進 せんしん 国 こく で優勢 ゆうせい )、便器 べんき に付属 ふぞく する専用 せんよう のハンドシャワーを用 もち い自力 じりき で狙 ねら いを定 さだ めて洗 あら う方式 ほうしき (東南 とうなん アジアからインドにかけて優勢 ゆうせい )、手桶 ておけ に溜 た めた水 みず と自分 じぶん の手 て を使 つか う方式 ほうしき (インドからトルコにかけて優勢 ゆうせい )の3種類 しゅるい に大別 たいべつ できる。
近年 きんねん は人工 じんこう 肛門 こうもん を洗浄 せんじょう するためのオストメイト型 がた の洗浄 せんじょう 器具 きぐ を備 そな え付 つ けているトイレもある。
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "便所 べんじょ " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2021年 ねん 2月 がつ )
便器 べんき の方式 ほうしき が「こしかけ式 しき 」なのか「しゃがみ式 しき 」なのかは、国 くに や地域 ちいき でも異 こと なり(おまけに時代 じだい でも異 こと なり)、同 どう 一 いち 地域 ちいき でも家庭 かてい 用 よう なのか公衆 こうしゅう 用 よう なのかでも異 こと なる。
また便所 べんじょ でのプライバシーをどの程度 ていど 重視 じゅうし するかは、文化 ぶんか ごとに大 おお きく異 こと なる。完全 かんぜん 個室 こしつ 方式 ほうしき / 半 はん 個室 こしつ 方式 ほうしき / 全 まった く仕切 しき りのない方式 ほうしき (女性 じょせい でも隣 となり の人 ひと が用 よう をたす姿 すがた がまる見 み えの方式 ほうしき ) などさまざまである。
米国 べいこく では公衆 こうしゅう トイレを完全 かんぜん に密室 みっしつ にすることは犯罪 はんざい の温床 おんしょう となると考 かんが えられ、強 つよ く忌避 きひ される。ドアも完全 かんぜん に視線 しせん を遮 さえぎ るものではなく、足 あし の部分 ぶぶん は外部 がいぶ から見 み える形式 けいしき のものが多 おお い。ロシア ではソチ五輪 ごりん の時 とき 、選手 せんしゅ 村 むら のトイレは(女性 じょせい 用 よう も)まったく仕切 しき りのないトイレが設置 せっち されており、(ロシア以外 いがい の国 くに で)話題 わだい となった。世界 せかい 各国 かっこく からは、「日本人 にっぽんじん は排泄 はいせつ をする姿 すがた を他人 たにん に見 み られることを極度 きょくど に嫌 きら うのだが、入浴 にゅうよく を見 み られることに抵抗 ていこう を感 かん じない(奇妙 きみょう な)国民 こくみん である」と言 い われていて、日本人 にっぽんじん のトイレに関 かん する感覚 かんかく が世界 せかい の標準 ひょうじゅん ではない。世界 せかい 各地 かくち のトイレの多様 たよう 性 せい や、プライバシーの扱 あつか いについての違 ちが いなどについては『世界 せかい のしゃがみ方 かた 』という本 ほん [15] にも解説 かいせつ されている。
用 よう を足 た した後 のち の肛門 こうもん の洗浄 せんじょう には便所 べんじょ 紙 し (トイレットペーパー)を用 もち いず水洗 すいせん する習慣 しゅうかん を持 も つ国 くに もある。そのような便所 べんじょ は、写真 しゃしん のインドやトルコのように、個室 こしつ 内 ない に蛇口 じゃぐち があり手桶 ておけ が用意 ようい されているか、水洗 すいせん の貯水 ちょすい 槽 そう に小型 こがた のハンドシャワーが取 と り付 つ けられており、自分 じぶん で狙 ねら いを定 さだ め洗浄 せんじょう する。水 みず を用 もち いる地域 ちいき は気温 きおん の高 たか い場所 ばしょ であることが多 おお い。
北京 ぺきん 市内 しない の公共 こうきょう 厠 かわや 所 しょ の内部 ないぶ 。便器 べんき は近代 きんだい 的 てき なステンレス製 せい だが、仕切 しき りがないオープンタイプ。
同 おな じくオープンタイプの公共 こうきょう 厠 かわや 所 しょ の内部 ないぶ 。奥 おく にひとつだけ洋式 ようしき 便器 べんき がある。
中国 ちゅうごく の便所 べんじょ (厠 かわや 所 しょ もしくは洗 あらい 手間 てま という)でよく連想 れんそう されるのが俗 ぞく に「ニーハオトイレ」と呼 よ ばれる仕切 しき り無 な しの共同 きょうどう 便所 べんじょ である。これは公衆 こうしゅう 便所 べんじょ と勘違 かんちが いされるが、純粋 じゅんすい な公衆 こうしゅう 便所 べんじょ は少数 しょうすう で、多 おお くは自宅 じたく に便所 べんじょ を持 も たない住民 じゅうみん が共用 きょうよう する便所 べんじょ である。大都市 だいとし 部 ぶ ではやや少 すく なくなってきたが、地方 ちほう 都市 とし や農村 のうそん などではまだまだ多 おお く見 み られる形式 けいしき である。
近年 きんねん は外国 がいこく 人 じん 観光 かんこう 客 きゃく 対策 たいさく や衛生 えいせい 上 うえ の問題 もんだい などから、個室 こしつ タイプの水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ が推進 すいしん されている。
大 だい 便器 べんき (多 おお くは四角 しかく い穴 あな か長 なが い溝 みぞ のみ)の間 あいだ は一応 いちおう 仕切 しき り板 ばん で仕切 しき られていても、仕切 しき りの高 たか さは1mほどの場合 ばあい が多 おお い。扉 とびら は無 な い場合 ばあい が多 おお く、あっても仕切 しき りの高 たか さかそれ以下 いか である。また、その仕切 しき りさえ存在 そんざい しない完全 かんぜん オープンタイプで、四角 しかく い穴 あな や長 なが い溝 みぞ だけが存在 そんざい するというものも多 おお く、用便 ようべん 中 なか の姿 すがた が他 た の利用 りよう 者 しゃ に丸見 まるみ えである。
トルコの便所 べんじょ
「トルコ式 しき 」という言葉 ことば があることからもわかるように、トルコ において大 だい 便器 べんき は和式 わしき 便器 べんき 同様 どうよう のまたがり式 しき である。ただし日本 にっぽん のものとは異 こと なり、いわゆる金隠 きんかく し がない。また、一部 いちぶ 外国 がいこく 人 じん 向 む けのものを除 のぞ いて、用 よう を足 た した後 のち との肛門 こうもん の洗浄 せんじょう には、便所 べんじょ に備 そな え付 つ けの取手 とって 付 つ きの小型 こがた のコップ型 がた 容器 ようき に入 はい った水 みず と左手 ひだりて を用 もち いるため、便所 べんじょ 紙 し (トイレットペーパー)の設置 せっち がない。また、便所 べんじょ 内 ない には肛門 こうもん の洗浄 せんじょう 及 およ び便器 べんき の洗浄 せんじょう に用 もち いる水 みず を供給 きょうきゅう するために、専用 せんよう の蛇口 じゃぐち とプラスチック製 せい 等 とう のコップ型 がた 容器 ようき が用意 ようい されていることが一般 いっぱん 的 てき である。
ほとんどの便所 べんじょ は水洗 すいせん 式 しき であるが、一部 いちぶ の便所 べんじょ を除 のぞ いてフラッシュやタンクなどによる水洗 すいせん は行 おこな わず、肛門 こうもん を洗浄 せんじょう するためのコップ型 がた 容器 ようき に水 みず を貯 た めて便器 べんき 内 ない に流 なが すことにより便器 べんき 内 ない の便 びん などを流 なが す。このため排水 はいすい 口 こう の穴 あな や穴 あな の近 ちか くに大便 だいべん を落下 らっか させないと、水 みず で流 なが すことが困難 こんなん になる。また、便所 べんじょ 紙 し (トイレットペーパー)を流 なが すことは出来 でき ないが、トルコ人 じん の多 おお くは紙 かみ などで水 みず 洗浄 せんじょう 後 ご の臀部 でんぶ をふき取 と ることはしない。これは上達 じょうたつ すれば驚 おどろ くほど少 すく ない水量 すいりょう で洗浄 せんじょう が可能 かのう であることによるものであるが、このこともあり個室 こしつ 内 ない に便所 べんじょ 紙 し (トイレットペーパー)などを捨 す てるためのゴミ箱 ごみばこ の設置 せっち がないことが多 おお い。外国 がいこく 人 じん などが便所 べんじょ 紙 し (トイレットペーパー)で肛門 こうもん を拭 ふ いた場合 ばあい は使用 しよう 後 ご の紙 かみ を個室 こしつ 外 がい のゴミ箱 ごみばこ に捨 す てに行 い くことが必要 ひつよう となる。
肛門 こうもん を手 て で洗浄 せんじょう する方法 ほうほう は痔 じ になり難 がた いと言 い われている。この方式 ほうしき はインド においても普及 ふきゅう している。肛門 こうもん を洗 あら う左手 ひだりて は不浄 ふじょう の手 て と見 み なされ、食品 しょくひん を扱 あつか ったり、握手 あくしゅ をしたりすることはない。外国 がいこく 人 じん が宿泊 しゅくはく するホテルの客室 きゃくしつ 内 ない の便所 べんじょ は洋式 ようしき であることが多 おお い。
トルコ人 じん も外国 がいこく 人 じん も宿泊 しゅくはく するホテルは客室 きゃくしつ 内 ない の便所 べんじょ は洋式 ようしき であるが、ロビーなどの便所 べんじょ はトルコ式 しき も併設 へいせつ することが多 おお い。紙 かみ で拭 ふ くよりも水 みず で洗浄 せんじょう するほうが清潔 せいけつ と考 かんが えるトルコ人 じん の中 なか には、客室 きゃくしつ の便所 べんじょ は専 もっぱ ら小用 しょうよう のみに使用 しよう し、大便 だいべん はロビー等 とう のトルコ式 しき 便所 べんじょ を使用 しよう することがある。
男性 だんせい 用 よう 小便 しょうべん 器 き のほうは、日本 にっぽん や欧米 おうべい のものと形状 けいじょう はほとんど変 か わりがないが、設置 せっち 位置 いち が極 きわ めて高 たか いことが多 おお い。背 せ の低 ひく い人 ひと は背伸 せの びをする必要 ひつよう があるほどで、大 おお きさも少 すこ し小 ちい さいものが多 おお い。一部 いちぶ の小便 しょうべん 器 き は小児 しょうに のために低 ひく い位置 いち に取 と り付 つ けらけることもある。これは、高 たか い位置 いち に設置 せっち しておくと、利用 りよう 者 しゃ が小便 しょうべん 器 き に接近 せっきん して正確 せいかく に用 よう を足 た さないと、自 みずか らの衣服 いふく を汚 けが す恐 おそ れがあるため、結果 けっか 的 てき に小便 しょうべん 器 き の周辺 しゅうへん への小便 しょうべん の垂 だ れなどを防止 ぼうし でき、清掃 せいそう の回数 かいすう が減 へ らすことが出来 でき るメリットがある。
トルコにおいては、一般 いっぱん に公衆 こうしゅう 便所 べんじょ は有料 ゆうりょう であり、2009年 ねん 現在 げんざい のイスタンブール における公衆 こうしゅう 便所 べんじょ 使用 しよう 料金 りょうきん は0.5 - 1トルコリラ である。また、地域 ちいき に限 かぎ らずジャーミー(camii:モスク )の便所 べんじょ が公衆 こうしゅう 便所 べんじょ として有料 ゆうりょう で使用 しよう できることが多 おお い。そのため、遠 とお くからでもよく見 み えるジャーミーのミナレット を目標 もくひょう とすると、多 おお くの場合 ばあい は付属 ふぞく の公衆 こうしゅう 便所 べんじょ に到達 とうたつ できる。
これらの便所 べんじょ では、手 て を拭 ふ くための紙 かみ が使用 しよう 後 ご 無料 むりょう で渡 わた されることもある。また、素手 すで で肛門 こうもん を洗浄 せんじょう することが一般 いっぱん 的 てき なために、有料 ゆうりょう の便所 べんじょ のほぼ全 すべ ての手洗 てあら い場 じょう には石鹸 せっけん が設置 せっち されている。さらにサービスの良 よ い一部 いちぶ の便所 べんじょ ではコロンヤ(kolonya:トルコ式 しき のコロン のこと。レモンの香 かお りのするものが大半 たいはん で、約 やく 80パーセントのアルコールと香料 こうりょう からできており、消毒 しょうどく 効果 こうか がある。)を手 て に振 ふ りかけてくれる場合 ばあい もあり、希望 きぼう した場合 ばあい のみコロンヤを提供 ていきょう してくれる便所 べんじょ もある。トルコ式 しき 便所 べんじょ は、西 にし ヨーロッパでも、田舎 いなか 等 とう の便所 べんじょ ではよく見 み られる。
また、エジプト 、ヨルダン 、モロッコ などアラブ世界 せかい や、タイ など東南 とうなん アジアにおける便所 べんじょ も、上記 じょうき のトルコの便所 べんじょ とほぼ同様 どうよう の形態 けいたい ならびに状況 じょうきょう であり、街 まち 中 ちゅう の公衆 こうしゅう 便所 べんじょ は原則 げんそく として有料 ゆうりょう である。外国 がいこく 人 じん 向 む けの高級 こうきゅう なホテルの内部 ないぶ における便所 べんじょ は、日本 にっぽん の洋式 ようしき 便所 べんじょ とほぼ同様 どうよう の形態 けいたい であるが、日本 にっぽん のような温水 おんすい 洗浄 せんじょう 便座 べんざ は高級 こうきゅう ホテルにおいてもみられない。
ロ ろ ーマ帝国 まていこく の滅亡 めつぼう 後 ご 、インフラが劣化 れっか した中世 ちゅうせい ヨーロッパの都市 とし では、部屋 へや の中 なか の出窓 でまど のように拡張 かくちょう された一角 いっかく で、目隠 めかく しのついたてなどした中 なか でおまるを使 つか い、排泄 はいせつ 物 ぶつ は、「水 みず !気 き をつけて」の声 こえ を出 だ してから、窓 まど から通 とお りに投 な げ捨 す てられた。そのため、路地 ろじ の汚物 おぶつ で衣裳 いしょう の裾 すそ が汚 よご れないよう、オーバーシューズやハイヒール が発明 はつめい され、街頭 がいとう から建物 たてもの の中 なか に入 はい るのに段差 だんさ をつけたりといったしきたりが始 はじ まったと言 い われている。
貴族 きぞく の館 かん 、フランスのヴェルサイユ宮殿 きゅうでん などでは便所 べんじょ がなく、広大 こうだい な庭園 ていえん のバラ 園 えん など花壇 かだん が用足 ようた しの場所 ばしょ であったという。貴族 きぞく の女性 じょせい の大 おお きなフレアの広 ひろ がりのあるスカートは、そのまましゃがんで、他人 たにん から見 み られることなく、用 よう を済 す ませるための工夫 くふう でもあったという。「ちょっと花 はな を摘 つ みに」という女性 じょせい の、用足 ようた しのい訳 いわけ (隠語 いんご )は、ここから由来 ゆらい している。
こうした不衛生 ふえいせい きわまる社会 しゃかい 的 てき インフラの不幸 ふこう な結果 けっか が、コレラ の大 だい 流行 りゅうこう である。以後 いご 、公衆 こうしゅう 衛生 えいせい 学 がく の発展 はってん と共 とも に、こうした実情 じつじょう は徐々 じょじょ に改善 かいぜん されていった。
ヨーロッパでは、幾多 いくた の戦乱 せんらん による被災 ひさい を免 まぬか れた築 ちく 2〜3百 ひゃく 年 ねん の建物 たてもの (もっと古 ふる いものも多 おお い)が現役 げんえき として使 つか われているが、便所 べんじょ が各 かく 家庭 かてい に普及 ふきゅう したのはほんの百 ひゃく 年 ねん ぐらい前 まえ なので、古 ふる い建物 たてもの の便所 べんじょ は階段 かいだん の下 した や物置 ものおき の一角 いっかく などの隙間 すきま に設置 せっち され狭苦 せまくる しく感 かん じるものも多 おお い。
スウェーデン では、いわゆるジェンダー 問題 もんだい への対応 たいおう などもあり(各国 かっこく のジェンダー・ギャップ指数 しすう の調査 ちょうさ では常 つね に3 - 5位 い 前後 ぜんこう のトップグループを保 たも っている)、2010年 ねん ごろから公共 こうきょう 施設 しせつ のトイレを男女 だんじょ 共用 きょうよう の個室 こしつ に一本 いっぽん 化 か する改装 かいそう が進 すす められている[16] 。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく
編集 へんしゅう
アメリカの便所 べんじょ
男子 だんし 小便 しょうべん 器 き は床 ゆか 置 お き型 がた はほとんどなく、壁掛 かべか け型 がた が大 だい 多数 たすう である。大 だい 便器 べんき は、犯罪 はんざい 防止 ぼうし の観点 かんてん から個室 こしつ の扉 とびら が小 ちい さく、膝 ひざ のあたりまでしかないため、足元 あしもと は完全 かんぜん に外 そと から見 み える。洗面 せんめん 台 だい には必 かなら ずと言 い っていいほどペーパータオルが備 そな えられている。その反面 はんめん 、ハンドドライヤー は従来 じゅうらい はあまり普及 ふきゅう しておらず、備 そな えられている所 ところ でも自 みずか ら手 て でボタン (大 おお きいのでひじで押 お せるものが一般 いっぱん )を押 お して作動 さどう させる所 ところ がほとんどである。大 だい 規模 きぼ な便所 べんじょ や公衆 こうしゅう 便所 べんじょ でも外側 そとがわ 出入口 でいりぐち に扉 とびら がある事 こと が多 おお い。そして、出入 でいり 口外 こうがい 側 がわ には冷水 れいすい 機 き が備 そな えられている所 ところ が非常 ひじょう に多 おお い。日本 にっぽん 以外 いがい の他国 たこく と同様 どうよう 、温水 おんすい 洗浄 せんじょう 便座 べんざ は高級 こうきゅう ホテルですら見 み られない。
インドの便所 べんじょ
インド に多 おお くの信者 しんじゃ を有 ゆう するヒンドゥー教 きょう の思想 しそう の一 ひと つには、排泄 はいせつ 物 ぶつ は不浄 ふじょう であり住居 じゅうきょ から離 はな さなければならないというものがある。このため農村 のうそん 部 ぶ には便所 べんじょ そのものが無 な い家 いえ が多 おお く、2015年 ねん の国際 こくさい 連合 れんごう 児童 じどう 基金 ききん の調査 ちょうさ によれば、人口 じんこう 約 やく 13億 おく 人 にん のうち、5億 おく 2,300万 まん 人 にん が屋外 おくがい 排泄 はいせつ しているものと推計 すいけい している[17] 。インドのナレンドラ・モディ 首相 しゅしょう は、2019年 ねん までに約 やく 1億 おく 2,000万 まん 世帯 せたい へ便所 べんじょ を新設 しんせつ することを目指 めざ す「きれいなインド」キャンペーンを行 おこな っている[18] 。このように屋外 おくがい で排泄 はいせつ された糞尿 ふんにょう や河川 かせん や井戸 いど 水 みず を汚染 おせん し、乳幼児 にゅうようじ の病死 びょうし など深刻 しんこく な被害 ひがい をもたらしている[19] 。
日本 にっぽん の和式 わしき 水洗 すいせん 便所 べんじょ
日本 にっぽん の便所 べんじょ は大 おお きく分 わ けて3つに分類 ぶんるい される。そのうち最 もっと も古 ふる くからあるものはしゃがんで用 よう を足 た すもので、和式 わしき (わしき)と呼 よ ばれる。第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 のち には西 にし ヨーロッパから座 すわ って用 よう を足 た す便器 べんき (洋式 ようしき (ようしき)と呼 よ ばれている)や男性 だんせい 用 よう 小便 しょうべん 器 き が輸入 ゆにゅう され、一般 いっぱん 的 てき になった。
また、これらの便器 べんき には、それぞれ水 みず が流 なが れるタイプと流 なが れないタイプがあり、大 だい 便器 べんき に関 かん しては便器 べんき に水 みず が流 なが れるものは水洗 すいせん 式 しき 便所 べんじょ 、流 なが れないものは落下 らっか 式 しき 便所 べんじょ (ボットン便所 べんじょ )と呼 よ ばれる。
なお、便器 べんき (トイレ)にはJIS 規格 きかく によりその大 おお きさ(長 なが さ、深 ふか さ、幅 はば など)が定 さだ められているが、かなり前 まえ に制定 せいてい された大 おお きさであるため現在 げんざい の日本人 にっぽんじん の体格 たいかく からして以下 いか に示 しめ すような問題 もんだい がある。なお、和式 わしき 便器 べんき はJISの規格 きかく から既 すで に外 はず れている。
洋式 ようしき 便器 べんき :JISの標準 ひょうじゅん サイズでは、長 なが さが短 みじか く、陰茎 いんけい の大 おお きい男性 だんせい が使 つか うと陰茎 いんけい が便器 べんき に触 ふ れ(先 さき 割 わ れ便座 べんざ の場合 ばあい や丸 まる 便座 べんざ の場合 ばあい 便座 べんざ に陰茎 いんけい が当 あ たる)、非常 ひじょう に不衛生 ふえいせい で性病 せいびょう などの感染 かんせん 症 しょう に感染 かんせん する危険 きけん がある。そのため、現在 げんざい は標準 ひょうじゅん サイズより4cm程 ほど 便座 べんざ が大 おお きい、エロンゲートサイズがほとんどとなっている。
和式 わしき 便器 べんき :長 なが さが短 みじか く、性器 せいき が金隠 きんかく し に当 あ たらないようにしゃがむと糞 くそ が便器 べんき の後 うし ろあるいは便器 べんき の縁 えん に落 お ちてしまう。また金隠 きんかく しの高 たか さが低 ひく すぎるため女性 じょせい が使用 しよう すると尿 にょう が金隠 きんかく しに当 あ たることがある。長 なが さを標準 ひょうじゅん サイズよりも5cm程度 ていど 長 なが くしたエロンゲートサイズもあり、鉄道 てつどう 車両 しゃりょう では昔 むかし から度々 どど 設置 せっち されてきた(国鉄 こくてつ 分割 ぶんかつ 民営 みんえい 化 か 以降 いこう は、新幹線 しんかんせん や特急 とっきゅう 車両 しゃりょう へは洋式 ようしき トイレ設置 せっち が圧倒的 あっとうてき に多 おお くなり、一般 いっぱん 車両 しゃりょう においても2000年 ねん 台 だい 後半 こうはん からは洋式 ようしき トイレの設置 せっち がほとんどとなっている)が、そもそも和式 わしき 便器 べんき そのものが減少 げんしょう しつつあるためあまり見 み かけられない。
男性 だんせい 用 よう 小便 しょうべん 器 き :近寄 ちかよ らないと外 そと に漏 も れる事 こと が有 あ る、漏 も れると次 つぎ の人 ひと が遠 とお くから小便 しょうべん をする、さらに漏 も れやすくなるの悪循環 あくじゅんかん が有 あ る。
言語 げんご 社会 しゃかい 学 がく の鈴木 すずき 孝夫 たかお 『鈴木 すずき 孝夫 たかお の曼荼羅 まんだら 的 てき 世界 せかい 言語 げんご 生態 せいたい 学 がく への歴程 れきてい 』冨山 とやま 房 ぼう インターナショナル のビートたけし との対談 たいだん によれば、「日本人 にっぽんじん は一 ひと つのことをやる時 とき に、時間 じかん が多層 たそう 的 てき であり、また感覚 かんかく も多層 たそう 的 てき なんです」「便所 べんじょ に花 はな を飾 かざ る発想 はっそう があるのは日本 にっぽん だけですよ」と指摘 してき している。
アフリカの途上 とじょう 国 こく
編集 へんしゅう
下水道 げすいどう の整備 せいび がままならない途上 とじょう 国 こく では、都市 とし 部 ぶ でも素 もと 掘 ほ りの落下 らっか 式 しき 便所 べんじょ を共同 きょうどう 利用 りよう する形態 けいたい が一般 いっぱん 的 てき である[20] 。スラム など極端 きょくたん な地域 ちいき では、汚物 おぶつ を袋 ふくろ に入 い れて屋外 おくがい に投 な げ飛 と ばすフライング・トイレット が行 おこな われている。いずれにせよ雨期 うき には汚物 おぶつ が溢 あふ れ、衛生 えいせい 状態 じょうたい が悪化 あっか する問題 もんだい に直面 ちょくめん する[21] [22] 。
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "便所 べんじょ " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2022年 ねん 1月 がつ )
富士山 ふじさん などの高 たか い山 やま に設置 せっち される便所 べんじょ の場合 ばあい 、物理 ぶつり 的 てき に汚物 おぶつ の処理 しょり が困難 こんなん なことから、シーズンが終 お わると貯留 ちょりゅう された汚物 おぶつ をそのまま山肌 やまはだ に放流 ほうりゅう する事 こと が行 おこな われた。その結果 けっか 、悪臭 あくしゅう が発生 はっせい したり、水 みず に溶 と けないティッシュペーパー で美観 びかん を損 そこ ねたり、地下水 ちかすい などの汚染 おせん の原因 げんいん となる。ガソリンを掛 か けて燃 も やすこともある。高山 こうざん では気温 きおん が低 ひく く、冬季 とうき に完全 かんぜん に生物 せいぶつ 分解 ぶんかい が進 すす まないことが間々 まま ある。富士山 ふじさん が自然 しぜん 遺産 いさん として世界 せかい 遺産 いさん への推薦 すいせん が行 おこな われなかったのはこの問題 もんだい のためといわれている。また、公衆 こうしゅう 便所 べんじょ を利用 りよう しないケースも多 おお く、そのまま山肌 やまはだ に排泄 はいせつ する、いわゆる野外 やがい 排泄 はいせつ (登山 とざん 家 か の間 あいだ では「キジ撃 う ちに行 い く」と呼 よ ばれる)が行 おこな われることもある。近 ちか くの便所 べんじょ まで遠 とお すぎて間 ま に合 あ わないために行 おこな われるケースが多 おお いが、山 やま の便所 べんじょ の使用 しよう は有料 ゆうりょう であることが多 おお く、それを逃 のが れるための行為 こうい であることも多 おお い。環境 かんきょう への負荷 ふか は後者 こうしゃ の方 ほう が大 おお きく、深刻 しんこく な問題 もんだい である。こうした問題 もんだい は富士山 ふじさん のみならず、屋久島 やくしま など地域 ちいき のインフラに比 ひ して観光 かんこう 客 きゃく が過剰 かじょう に訪 おとず れる地域 ちいき では悩 なや みの種 たね となっている。
2000年 ねん から富士山 ふじさん の便所 べんじょ の改善 かいぜん 対策 たいさく が始 はじ まった。富士山 ふじさん の自然 しぜん 環境 かんきょう 保護 ほご 活動 かつどう を行 おこな っている「富士山 ふじさん クラブ」がバイオトイレ を設置 せっち したり、静岡 しずおか 県 けん 、山梨 やまなし 県 けん 管理 かんり の公衆 こうしゅう 便所 べんじょ の改良 かいりょう を行 おこな ったり、各 かく 山小屋 やまごや のオーナーが環境 かんきょう 問題 もんだい に取 と り組 く むことにより富士山 ふじさん の便所 べんじょ の改良 かいりょう が進 すす み、2006年 ねん には全 すべ ての場所 ばしょ で、山肌 やまはだ に放流 ほうりゅう する旧式 きゅうしき 便所 べんじょ から新 あたら しい便所 べんじょ に改善 かいぜん された。富士山 ふじさん の新 あたら しい便所 べんじょ は汚物 おぶつ の処理 しょり や便所 べんじょ の維持 いじ 、新 あたら しい便所 べんじょ の開発 かいはつ 、設置 せっち に費用 ひよう がかかる(有料 ゆうりょう 便所 べんじょ もある)。また、便所 べんじょ の使用 しよう 方法 ほうほう は普通 ふつう の便所 べんじょ とは異 こと なるので、説明 せつめい を読 よ んでから使用 しよう する必要 ひつよう がある。
飛行機 ひこうき の便所 べんじょ
編集 へんしゅう
ボーイング747 の便所 べんじょ
飛行機 ひこうき の便所 べんじょ は、古 ふる くは汚物 おぶつ を空中 くうちゅう 散布 さんぷ したり[注釈 ちゅうしゃく 2] 、現代 げんだい の簡易 かんい 便所 べんじょ のような汚物 おぶつ 貯蔵 ちょぞう タンクを備 そな えたり(YS-11 など)していた。
現代 げんだい では、水洗 すいせん 便所 べんじょ と同様 どうよう のシステムを用 もち い水 すい を再 さい 循環 じゅんかん 利用 りよう するタイプが採用 さいよう されていたが、水 みず を節約 せつやく するために飛行機 ひこうき 内 ない の与 あずか 圧 あつ と外部 がいぶ との気圧 きあつ 差 さ を利用 りよう して汚物 おぶつ を吸引 きゅういん するタイプに置 お き換 か わりつつある。また、この形式 けいしき の便所 べんじょ のことを真空 しんくう 吸引 きゅういん 式 しき 便所 べんじょ とよばれる。後述 こうじゅつ する列車 れっしゃ 便所 べんじょ でも、現在 げんざい の新 しん 製 せい 車両 しゃりょう では真空 しんくう 吸引 きゅういん 式 しき を採用 さいよう しているものも多 おお い。
列車 れっしゃ 内 うち の便所 べんじょ では、新幹線 しんかんせん や一部 いちぶ の路線 ろせん を除 のぞ き、長 なが い間 あいだ 汚物 おぶつ を線路 せんろ 上 じょう に落下 らっか させる「垂 た れ流 なが し式 しき 」(便器 べんき の穴 あな から線路 せんろ が見 み える)であったが、沿線 えんせん への飛散 ひさん 問題 もんだい から1990年 ねん 頃 ごろ から、貯留 ちょりゅう 式 しき (循環 じゅんかん 式 しき ・真空 しんくう 吸引 きゅういん 式 しき など)への改造 かいぞう や古 ふる い車両 しゃりょう の廃止 はいし 、新車 しんしゃ への取 と り替 か えが進 すす められ、2000年 ねん 以降 いこう は垂 た れ流 なが し式 しき はほとんど姿 すがた を消 け した。しかし、これと引 ひ き換 か えに、1990年代 ねんだい - 2000年代 ねんだい にかけて、一部 いちぶ のローカル路線 ろせん の地域 ちいき (特 とく にJR東海 とうかい 、JR西日本 にしにほん 、JR四国 しこく の沿線 えんせん 地域 ちいき )では車両 しゃりょう 基地 きち での汚物 おぶつ 処理 しょり 体制 たいせい と車両 しゃりょう 製造 せいぞう コストの問題 もんだい から車内 しゃない の便所 べんじょ 設置 せっち 自体 じたい がなくなってしまう路線 ろせん が発生 はっせい し、大 おお きな問題 もんだい となった。ただ、近年 きんねん の新 しん 製 せい 車両 しゃりょう ないし既存 きそん 車両 しゃりょう の改造 かいぞう ではトイレを設置 せっち しており、これらの地域 ちいき でもトイレがない列車 れっしゃ の運行 うんこう は減少 げんしょう 傾向 けいこう にある(JR東海 とうかい とJR西日本 にしにほん では解消 かいしょう された)。
夜行 やこう 高速 こうそく バス車内 しゃない の便所 べんじょ の例 れい
バス 車内 しゃない の便所 べんじょ は、導入 どうにゅう 時期 じき が遅 おそ かったことから、当初 とうしょ より貯留 ちょりゅう 式 しき が採用 さいよう されている。
日本 にっぽん においては、1964年 ねん に名神 めいしん ハイウェイバス に使用 しよう される国鉄 こくてつ バス車両 しゃりょう のうちの1台 だい に設置 せっち されたのが始 はじ まりである。その翌年 よくねん に増 ふえ 備された車両 しゃりょう においても採用 さいよう されたほか、1966年 ねん に山陰 さんいん 特急 とっきゅう バス を運行 うんこう する日本 にっぽん 交通 こうつう 車両 しゃりょう 、1969年 ねん に東名 とうめい ハイウェイバス を運行 うんこう する国鉄 こくてつ バス車両 しゃりょう (国鉄 こくてつ 専用 せんよう 型式 けいしき )において全面 ぜんめん 的 てき に採用 さいよう された。その後 ご 、長 なが らく国鉄 こくてつ バスの東名 とうめい ・名神 めいしん ハイウェイバスおよび「ドリーム号 ごう 」と日本 にっぽん 交通 こうつう の「山陰 さんいん 特急 とっきゅう バス」の車両 しゃりょう のみの設置 せっち であったが、1978年 ねん に琉球 りゅうきゅう バス が長距離 ちょうきょり 路線 ろせん 車 しゃ の車内 しゃない に設置 せっち され(後 のち に撤去 てっきょ )、1983年 ねん に夜行 やこう 高速 こうそく バス「ムーンライト号 ごう 」の車内 しゃない へ設置 せっち され、その後 ご 夜行 やこう 高速 こうそく バスでは標準 ひょうじゅん 的 てき に設置 せっち されることになった。また、昼 ひる 行 ぎょう 高速 こうそく バスにおいても、中 なか ・長距離 ちょうきょり 路線 ろせん で導入 どうにゅう される例 れい が増 ふ えている。また、一般 いっぱん 道 どう 経由 けいゆ の路線 ろせん バスでも旧 きゅう ・京都 きょうと 交通 こうつう が、京都 きょうと 市 し 内 うち と舞鶴 まいづる ・天橋立 あまのはしだて 方面 ほうめん を結 むす ぶ長距離 ちょうきょり の快速 かいそく バス用 よう に前後 ぜんご 2扉 とびら 仕様 しよう の一般 いっぱん 路線 ろせん 車 しゃ (三菱 みつびし ふそう・エアロスター )ながら便所 べんじょ 付 つ きとした車両 しゃりょう を1990年代 ねんだい に導入 どうにゅう していた事例 じれい がある[23] 。
一方 いっぽう でWILLER EXPRESS のように若年 じゃくねん 層 そう を中心 ちゅうしん に便所 べんじょ 付 つ き車両 しゃりょう を敬遠 けいえん する利用 りよう 者 しゃ が多 おお かった事情 じじょう から導入 どうにゅう に消極 しょうきょく 的 てき な事業 じぎょう 者 しゃ もあったが、同社 どうしゃ でも便所 べんじょ 付 つ き車両 しゃりょう を求 もと めるニーズの変化 へんか に伴 ともな い2020年 ねん 現在 げんざい では便所 べんじょ 付 つ き車両 しゃりょう の導入 どうにゅう を進 すす めている。また、従来 じゅうらい は車両 しゃりょう 中央 ちゅうおう 部 ぶ の床下 ゆかした もしくは車両 しゃりょう 最後 さいご 部 ぶ の片隅 かたすみ に設置 せっち された狭 せま い便所 べんじょ が多 おお かったが、2010年代 ねんだい 以降 いこう 面積 めんせき を広 ひろ めにして化粧 けしょう や着替 きが えなども出来 でき る「パウダールーム」付 つ き車両 しゃりょう とした事業 じぎょう 者 しゃ もある[24] 。
観光 かんこう バス(貸切 かしきり バス)の場合 ばあい は、途中 とちゅう 休憩 きゅうけい や下車 げしゃ 観光 かんこう などを行 おこな うことができるため便所 べんじょ なしが一般 いっぱん 的 てき だが、一部 いちぶ の高級 こうきゅう 観光 かんこう バスや長距離 ちょうきょり 運行 うんこう が想定 そうてい される車両 しゃりょう (高速 こうそく バスの続行 ぞっこう 便 びん で起用 きよう される車両 しゃりょう も含 ふく む)では便所 べんじょ 付 つ きとしており、一部 いちぶ では前述 ぜんじゅつ の広 ひろ いパウダールームとした車両 しゃりょう も導入 どうにゅう されている。
ISS の便所 べんじょ 。右側 みぎがわ ホースが尿 にょう を吸引 きゅういん する。
スペースシャトル の便所 べんじょ は、排泄 はいせつ 物 ぶつ を吸引 きゅういん し、真空 しんくう で乾燥 かんそう させる仕組 しく みである[25] 。尿 にょう は掃除 そうじ 機 き ホースのような管 かん に吸引 きゅういん する。大便 だいべん は便座 べんざ に座 すわ り、レバー操作 そうさ で中央 ちゅうおう の吸引 きゅういん 口 こう から吸引 きゅういん する。
国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション (ISS)の便所 べんじょ は、尿 にょう を吸引 きゅういん して汚水 おすい タンクに貯蔵 ちょぞう する[26] 。一杯 いっぱい になると、補給 ほきゅう 船 せん に運 はこ ぶか(ロシア区画 くかく )、水 みず 再生 さいせい システムで飲料 いんりょう 水 すい などに再 さい 処理 しょり する(アメリカ区画 くかく )。大便 だいべん は、便座 べんざ に吸着 きゅうちゃく パックを設置 せっち し、便 びん が回収 かいしゅう されると自動的 じどうてき にパックのゴムが閉 し まり、その後 ご 、使用 しよう 済 ず みパックを固形 こけい 排泄 はいせつ 物 ぶつ タンクに貯蔵 ちょぞう する(タンクは週 しゅう に1回 かい 、補給 ほきゅう 船 せん に運 はこ ぶ)。
防災 ぼうさい 用 よう の簡易 かんい 便所 べんじょ (組 く み立 た て式 しき )
「エレベーターチェア」(中 なか に紙 かみ なども入 はい っている)
近年 きんねん は携帯 けいたい 便所 べんじょ というものも商品 しょうひん 化 か している。仕組 しく みは単純 たんじゅん で特殊 とくしゅ な加工 かこう を施 ほどこ した袋 ふくろ に排泄 はいせつ 物 ぶつ 凝固 ぎょうこ 用 よう の薬剤 やくざい を混 ま ぜ、ゴミとして廃棄 はいき する。主 おも な用途 ようと は自動車 じどうしゃ 利用 りよう 中 ちゅう における渋滞 じゅうたい などの便所 べんじょ 対策 たいさく であり、大抵 たいてい は小用 しょうよう に用 もち いる。登山 とざん 、アウトドア用 よう や緊急 きんきゅう 時 じ 用 よう のものもあり、これらは小便 しょうべん のほか大便 だいべん にも利用 りよう できる。近年 きんねん では一部 いちぶ の登山 とざん 家 か によって自主 じしゅ 的 てき にこの携帯 けいたい 便所 べんじょ を利用 りよう する運動 うんどう が行 おこな われているが、全体 ぜんたい から見 み るとまだまだ普及 ふきゅう していないのが現状 げんじょう である。アウトドア用 よう では便器 べんき 付 づけ の大 おお がかりなものや便所 べんじょ 用 よう のテントも商品 しょうひん 化 か している。
基本 きほん 的 てき に便所 べんじょ 掃除 そうじ は不快 ふかい な義務 ぎむ と見 み なされる傾向 けいこう がある。その反面 はんめん 、日本 にっぽん では便所 べんじょ 掃除 そうじ を毎日 まいにち 行 おこな うと金 きむ 運 うん が上 あ がるという迷信 めいしん もある。
便器 べんき の内部 ないぶ は一般 いっぱん 的 てき に柄 え 付 つ きたわし (便所 べんじょ ブラシ )が用 もち いられる。便器 べんき のフチ裏 うら や細 こま かい所 ところ はスポンジタワシや古 いにしえ 歯 は ブラシ を用 もち いても良 よ い。便器 べんき 内 ない に洗剤 せんざい を掛 か けて磨 みが き上 あ げた後 のち に水 みず で十分 じゅうぶん に流 なが す。小便 しょうべん 器 き ではトラップや目 め 皿 さら を外 はず して手入 てい れするのが望 のぞ ましい。
洗剤 せんざい には便所 べんじょ 用 よう 洗剤 せんざい やクレンザー 等 ひとし が用 もち いられる。便所 べんじょ 用 よう 洗剤 せんざい には中性 ちゅうせい 、酸性 さんせい 、アルカリ性 あるかりせい 塩素 えんそ 系 けい のものが有 あ る。安全 あんぜん な中性 ちゅうせい タイプは一般 いっぱん 家庭 かてい で広 ひろ く普及 ふきゅう している。酸性 さんせい タイプのものは塩酸 えんさん が含 ふく まれているものが主流 しゅりゅう で尿 にょう 石 せき を溶 と かす作用 さよう があり、塩素 えんそ 系 けい には漂白 ひょうはく 作用 さよう があり強力 きょうりょく な業務 ぎょうむ 用 よう のほか、一般 いっぱん 家庭 かてい でも用 もち いられる。
便器 べんき の外側 そとがわ や便座 べんざ は雑巾 ぞうきん で水 みず 拭 ふ きする。雑巾 ぞうきん だけでは汚 よご れが落 お ちず、洗剤 せんざい や消毒 しょうどく 剤 ざい を使 つか う時 とき は使用 しよう 方法 ほうほう に注意 ちゅうい すること。掃除 そうじ 用 よう のウェットティッシュも普及 ふきゅう している。床 ゆか は一般 いっぱん 家庭 かてい の住宅 じゅうたく では雑巾 ぞうきん 掛 か けが主流 しゅりゅう だが、公共 こうきょう 施設 しせつ などの便所 べんじょ ではデッキブラシで磨 みが き水洗 みずあら いし、モップ 掛 か けすることが多 おお い。電動 でんどう フロアポリッシャーを使用 しよう することもある。
その他 た 洗剤 せんざい にはクレンザー や石鹸 せっけん 、食器 しょっき 洗剤 せんざい や住居 じゅうきょ 用 よう 洗剤 せんざい や重曹 じゅうそう などが使 つか われることもある。
塩素 えんそ 系 けい と酸性 さんせい の洗剤 せんざい を混 ま ぜると有毒 ゆうどく な塩素 えんそ ガスが発生 はっせい することと、浄化槽 じょうかそう を使用 しよう している場合 ばあい は生物 せいぶつ にダメージを与 あた える恐 おそ れがあるため、使用 しよう 量 りょう に注意 ちゅうい すること。塩素 えんそ 系 けい や酸性 さんせい の洗剤 せんざい を用 もち いたり、柄 え 付 つ きたわし以外 いがい のもので便器 べんき 内 ない を磨 みが いたりする時 とき は長袖 ながそで の衣服 いふく 、保護 ほご 眼鏡 めがね 、ゴム 手袋 てぶくろ 、マスクなど保護 ほご 具 ぐ を着用 ちゃくよう し、換気 かんき を十分 じゅうぶん に行 おこな うのが望 のぞ ましい。
水垢 みずあか や尿 にょう 石 せき などの頑固 がんこ な汚 よご れは紙 かみ やすり (耐水 たいすい ペーパー)等 とう で削 けず ると容易 ようい に除去 じょきょ できる。ただし、使 つか い方 かた や便器 べんき の色 いろ 、材質 ざいしつ によっては傷 きず になるため、後日 ごじつ かえって汚 よご れが付 つ きやすくなってしまう。清掃 せいそう 業 ぎょう では、衛生 えいせい 陶器 とうき 表面 ひょうめん の釉薬層 そう を傷 きず つけ、色 いろ 沢 さわ を損 そこ なうので、紙 かみ やすり(耐水 たいすい ペーパー)、クレンザーを使 つか うことはない。また、温水 おんすい 洗浄 せんじょう 便座 べんざ や暖房 だんぼう 便座 べんざ は洗剤 せんざい の成分 せいぶん によっては破損 はそん する恐 おそ れがある。また、故障 こしょう や感電 かんでん の原因 げんいん になる。
2006年 ねん 12月15日 にち にTBS 系列 けいれつ で放送 ほうそう された情報 じょうほう 番組 ばんぐみ 『はなまるマーケット 』で便器 べんき を熱湯 ねっとう で清掃 せいそう する方法 ほうほう が紹介 しょうかい され、実際 じっさい に行 い って便器 べんき を破損 はそん させる事故 じこ が相次 あいつ いだ。便器 べんき は基本 きほん 的 てき に陶器 とうき 製 せい であり、急激 きゅうげき な冷却 れいきゃく や加熱 かねつ による大 おお きな温度 おんど 変化 へんか に対 たい して非常 ひじょう に弱 よわ い。
エアコンのドレン排水 はいすい 管 かん がタンクに接続 せつぞく された和風 わふう 便器 べんき の例 れい
素手 すで で便器 べんき 内 ない を磨 みが く行為 こうい は、手 て の傷口 きずぐち から排泄 はいせつ 物 ぶつ の細菌 さいきん が入 はい り込 こ み、あるいは作業 さぎょう 時 じ に露出 ろしゅつ した体 からだ 表 ひょう 部分 ぶぶん に付着 ふちゃく した細菌 さいきん やウイルスによる感染 かんせん 症 しょう を引 ひ き起 お こすおそれがある。一部 いちぶ には、奉仕 ほうし 活動 かつどう や道徳 どうとく 教育 きょういく の一環 いっかん として、素手 すで で便器 べんき を清掃 せいそう する活動 かつどう もあるが、極 きわ めて非 ひ 衛生 えいせい 的 てき かつ危険 きけん な行為 こうい である。
旧 きゅう 日本 にっぽん 軍 ぐん や政治 せいじ 犯 はん 収容 しゅうよう 所 しょ では素手 すで で便器 べんき を磨 みが かせるという体罰 たいばつ (しごき)が行 おこな われていた。
エア・コンディショナー 等 ひとし の空調 くうちょう 設備 せつび のドレン 排水 はいすい の配管 はいかん や雨 あめ 樋 とい の配管 はいかん が、取 と り廻 まわ しの関係 かんけい で便器 べんき 洗浄 せんじょう のタンクに接続 せつぞく 配管 はいかん される場合 ばあい がある。こうした配管 はいかん では、タンクの水 みず を温水 おんすい 洗浄 せんじょう 便座 べんざ に使用 しよう する場合 ばあい 、衛生 えいせい 面 めん でバクテリア や雑菌 ざっきん による感染 かんせん 症 しょう 防止 ぼうし やお尻 しり かぶれを防止 ぼうし するために配管 はいかん を別 べつ 系統 けいとう に分 わ ける必要 ひつよう がある。また空調 くうちょう 機器 きき のドレン排水 はいすい 管内 かんない や雨 あめ 樋 とい からの苔 こけ 、ミズゴケ類 るい 等 ひとし の藻類 そうるい や錆 さび 、バクテリアによるスライム 、場合 ばあい によってはサカマキガイ 等 ひとし の小型 こがた 貝類 かいるい やボウフラ がタンク内 ない に流 なが れ込 こ み、タンク内 ない やタンクからの便器 べんき への管 かん 路 ろ 、便器 べんき 内 ない の管 かん 路 ろ に苔 こけ や錆 さび が付着 ふちゃく する事 こと や便器 べんき から出 で てくる事 こと もある。場合 ばあい によってはタンク内 ない や管 かん 路 ろ 内 ない で苔 こけ 、ミズゴケ類 るい 等 とう の藻類 そうるい やサカマキガイ等 とう の小型 こがた 貝類 かいるい やボウフラが繁殖 はんしょく する場合 ばあい もあり、タンク内 ない の機器 きき の作動 さどう 不良 ふりょう 等 とう の故障 こしょう や管 かん 路 ろ の詰 つ まりを未然 みぜん に防 ふせ ぐ為 ため に定期 ていき 的 てき にタンク内部 ないぶ を点検 てんけん し、付着 ふちゃく や繁殖 はんしょく している場合 ばあい は清掃 せいそう 、除去 じょきょ が必要 ひつよう となる。
連立 れんりつ された大 だい 便器 べんき 群 ぐん
便器 べんき からの排水 はいすい の施工 しこう で、特 とく に大 だい 便器 べんき においては、数 すう 基 き の便器 べんき を連立 れんりつ して設置 せっち された水洗 すいせん 便器 べんき や2階 かい 以上 いじょう に水洗 すいせん 便器 べんき を設置 せっち する場合 ばあい 、便器 べんき の排水 はいすい 能力 のうりょく に悪影響 あくえいきょう を与 あた えたり、排水 はいすい 管 かん の負 ふ 圧 あつ を防止 ぼうし するため大気 たいき を取 と り入 い れるよう通気 つうき 管 かん を設置 せっち しなければならない。これは、便器 べんき からの排水 はいすい 時 じ にサイホン 作用 さよう でトラップ が破 やぶ 封 ふう する恐 おそ れがあり、特 とく に連立 れんりつ して設置 せっち された水洗 すいせん 便器 べんき では洗浄 せんじょう 排水 はいすい 時 じ に連立 れんりつ され排水 はいすい 管 かん が繋 つな がっている他 ほか の水洗 すいせん 便器 べんき にまでサイホン作用 さよう が発生 はっせい しトラップ の封 ふう 水 すい に影響 えいきょう があり、場合 ばあい によっては破 やぶ 封 ふう してしまう恐 おそ れがある。他 た の便器 べんき の洗浄 せんじょう 中 ちゅう に静止 せいし 状態 じょうたい の便器 べんき のトラップ に溜 た まった水 みず が、ゆらゆらと動 うご くのは排水 はいすい 管 かん に負 ふ 圧 あつ があるからで、多数 たすう の便器 べんき を連立 れんりつ させる場合 ばあい は数 すう か所 しょ 通 どおり 気管 きかん を設 もう けなければならない。また連立 れんりつ した便器 べんき の排水 はいすい 管 かん にはY字 じ 状 じょう のLT継手 つぎて で接続 せつぞく することが不可欠 ふかけつ でT字 じ 状 じょう のDT継手 つぎて で接続 せつぞく すると通気 つうき 管 かん があっても通気 つうき 不良 ふりょう や排水 はいすい 不良 ふりょう になるのでDT継手 つぎて で施工 しこう しないよう注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
トイレを指 さ すDOTピクトグラム
不潔 ふけつ 、不浄 ふじょう なイメージが強 つよ いため、日本 にっぽん も含 ふく め、多 おお くの文化 ぶんか 圏 けん で婉曲 えんきょく 表現 ひょうげん が存在 そんざい する。
日本 にっぽん には便所 べんじょ を意味 いみ する呼称 こしょう や異称 いしょう が多 おお い。現在 げんざい でも使用 しよう される「厠 かわや (かわや)」は、古 ふる く『古事記 こじき 』にその例 れい が見 み え、施設 しせつ の下 した に水 みず を流 なが す溝 みぞ を配 はい した「川 かわ 屋 や 」に由来 ゆらい するとされる。あからさまに口 くち にすることが「はばかられる」ことから「はばかり 」、最後 さいご の手 て を清 きよ めることから「手水 ちょうず (ちょうず)」がある。厠 かわや の異名 いみょう となる「雪隠 せっちん (せっちん)」は、従来 じゅうらい より茶会 ちゃかい 等 とう で厠 かわや を意味 いみ する表現 ひょうげん である[注釈 ちゅうしゃく 3] 。茶室 ちゃしつ の庭 にわ (内 うち 路地 ろじ )に客 きゃく 専用 せんよう の砂 すな 雪隠 せっちん や飾 かざり 雪隠 せっちん を設 もう けて、日常 にちじょう 的 てき の使用 しよう する厠 かわや (外 そと 路地 ろじ )と別 べつ の清潔 せいけつ な厠 かわや で茶会 ちゃかい の客 きゃく をもてなした。後 のち にこれが転 てん じ、茶室 ちゃしつ 以外 いがい の場 ば でも上品 じょうひん な表現 ひょうげん として雪隠 せっちん が使用 しよう されることになった。
昭和 しょうわ になると「ご不浄 ふじょう 」から「手洗 てあらい 所 しょ 」「お手洗 てあら い 」「化粧 けしょう 室 しつ 」と次第 しだい に表現 ひょうげん がより穏 おだ やかなものが使 つか われるようになった。戦後 せんご は「トイレ 」や「W.C.(water closet の頭文字 かしらもじ )」など外国 がいこく 語 ご に由来 ゆらい する表現 ひょうげん や男女 だんじょ を示 しめ すピクトグラム でその場所 ばしょ を表 あらわ したりすることも増 ふ えた。
英語 えいご では、「トイレ」という表記 ひょうき の元 もと の語 かたり 「トイレット 」 (toilet) 自体 じたい が「化粧 けしょう 室 しつ 」を意味 いみ する場合 ばあい もあるが、「便器 べんき 」を意味 いみ する直截 ちょくせつ 的 てき な単語 たんご でもあるため、日常 にちじょう 会話 かいわ などで、住宅 じゅうたく では同室 どうしつ に設置 せっち されることが多 おお い風呂 ふろ と合 あ わせて「bathroom」と呼 よ んだり、店舗 てんぽ など不 ふ 特定 とくてい 多数 たすう が利用 りよう する場所 ばしょ では、本来 ほんらい 「休憩 きゅうけい 室 しつ 」を意味 いみ する「rest room」、あるいは「men's / ladies' room」と婉曲 えんきょく 的 てき な表現 ひょうげん を用 もち いることが一般 いっぱん 的 てき である。
一方 いっぽう 、鉄道 てつどう 車両 しゃりょう や航空機 こうくうき など公共 こうきょう 性 せい が高 たか い乗 の り物 もの では「Lavatory(s) 」(便所 べんじょ )の表記 ひょうき が用 もち いられている。
東京 とうきょう 都 と 荒川 あらかわ 区 く では2010年 ねん 、「公衆 こうしゅう 便所 べんじょ 」の名称 めいしょう をトイレに関 かん するイメージの問題 もんだい から「公衆 こうしゅう トイレ」に変 か える旨 むね の議論 ぎろん が交 か わされた末 すえ 、条例 じょうれい の名称 めいしょう を変更 へんこう することが決 き まった[27] 。
便所 べんじょ と関連 かんれん する生物 せいぶつ 名 めい
編集 へんしゅう
センチコガネ(雪隠 せっちん 金亀子 こがねむし ) - センチコガネ科 か の甲虫 かぶとむし 。ここでの「センチ」は便所 べんじょ を意味 いみ する「セッチン(雪隠 せっちん )」の転訛 てんか 形 かたち とされる。
ベンジョコオロギ(便所 べんじょ 蟋蟀 こおろぎ ) - カマドウマ の別名 べつめい 。
便器 べんき 製造 せいぞう 業 ぎょう
編集 へんしゅう
災害 さいがい 用便 ようべん 所 しょ
編集 へんしゅう
避難 ひなん 所 しょ などで便所 べんじょ 使用 しよう に支障 ししょう があると、被災 ひさい 者 しゃ は水分 すいぶん 摂取 せっしゅ を控 ひか える傾向 けいこう がある。これはエコノミークラス症候群 しょうこうぐん の要因 よういん となりかねない。設備 せつび としてはイベント会場 かいじょう で見 み られる仮設 かせつ 便所 べんじょ や、携帯 けいたい 便所 べんじょ を備蓄 びちく する例 れい もあるが、汚物 おぶつ 槽 そう を備 そな えず、下水道 げすいどう のマンホールの蓋 ぶた を開 あ けてその上 うえ に設置 せっち するマンホールトイレ や、便器 べんき と周囲 しゅうい の覆 おお いだけの専用 せんよう タイプもある。
下水道 げすいどう 管 かん 路 ろ に汚物 おぶつ を直接 ちょくせつ 排除 はいじょ する場合 ばあい 、正常 せいじょう に流下 りゅうか させる事 こと を考 かんが えておかないと、管 かん 路 ろ の閉塞 へいそく によって利用 りよう 不能 ふのう となりかねない。
この対策 たいさく として、避難 ひなん 所 しょ が設置 せっち される学校 がっこう のプール水 すい を活用 かつよう し、汚物 おぶつ を効果 こうか 的 てき に流下 りゅうか させる設備 せつび を用意 ようい する例 れい がある[28] 。
マンホールトイレ - 災害 さいがい 時 じ トイレのうち、マンホールトイレについての公的 こうてき 資料 しりょう などをベースとした解説 かいせつ
さまざまな形式 けいしき がある災害 さいがい 用便 ようべん 所 しょ は避難 ひなん 所 しょ に設置 せっち される場合 ばあい 、水 みず 、電気 でんき 、道路 どうろ の復旧 ふっきゅう 状 じょう 況 きょう に応 おう じ、洋式 ようしき ・和式 わしき 、段差 だんさ の有無 うむ 、汲取 くみと りの必要 ひつよう 性 せい などを考慮 こうりょ され選定 せんてい される[29] 。
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