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細菌 - Wikipedia

細菌さいきん

分類ぶんるいがくじょうのドメインのひと
真正しんしょう細菌さいきんから転送てんそう

細菌さいきん(さいきん、真正しんしょう細菌さいきんラテン語らてんご: bacterium複数ふくすうがた bacteria、バクテリア)とは、細菌さいきんかく生物せいぶつとともにぜん生物せいぶつかいさんふんする、生物せいぶつ主要しゅよう系統けいとうドメイン)のひとつである。語源ごげんギリシャの「ちいさなつえ」(βακτήριον)に由来ゆらいする[2]細菌さいきん大腸菌だいちょうきん枯草かれくさきん藍色あいいろ細菌さいきんシアノバクテリア)など様々さまざま系統けいとうふく生物せいぶつぐんである。通常つうじょう1-10 µmほどの微生物びせいぶつであり、球菌きゅうきん桿菌かんきん螺旋らせんきんなど様々さまざま形状けいじょうられている。かく生物せいぶつ比較ひかくした場合ばあい非常ひじょう単純たんじゅん構造こうぞう一方いっぽうで、はるかに多様たよう代謝たいしゃけい栄養えいよう要求ようきゅうせいしめす。細菌さいきん研究けんきゅうする科学かがく分野ぶんや微生物びせいぶつがく(または細菌さいきんがく)とばれる。

細菌さいきん
大腸菌だいちょうきんEscherichia coli
地質ちしつ時代じだい
太古たいこだいさきカンブリアだい) - 現代げんだい
分類ぶんるい
ドメイン : 細菌さいきん Bacteria
学名がくめい
Bacteria
Woese et al. 2024
シノニム
  • "Bacteria"
    Cavalier-Smith 1987
  • "Bacteria"
    Woese et al. 1990
  • "Bacteriobiota"
    Luketa 2012
和名わみょう
細菌さいきん/真正しんしょう細菌さいきん
下位かい分類ぶんるいもん)(2024ねん7がつ現在げんざい[1]

細菌さいきん細菌さいきんわせて原核げんかく生物せいぶつばれる。かくたないというてん細菌さいきん類似るいじするが、細菌さいきん細菌さいきん分岐ぶんきふるい。細菌さいきん比較ひかくして、遺伝いでんシステムやタンパク質たんぱくしつ合成ごうせいけい一部いちぶことなる機構きこう採用さいようし、ペプチドグリカンより構成こうせいされる細胞さいぼうかべや、エステルがた脂質ししつより構成こうせいされる細胞さいぼうまくっているというてんからも細菌さいきん細菌さいきん区別くべつされる。1977ねんまでは細菌さいきん細菌さいきんふくまれるとかんがえられていたが、現在げんざいでは両者りょうしゃドメインレベルでべつ生物せいぶつとされる。

細菌さいきん生息せいそく環境かんきょう非常ひじょうひろく、たとえば土壌どじょう淡水たんすい海水かいすい酸性さんせい温泉おんせん放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつ、そして地殻ちかく地下ちか生物せいぶつけんといった極限きょくげん環境かんきょういたるまで、地球ちきゅううえのあらゆる環境かんきょう生物せいぶつけん)に存在そんざいしている。地球ちきゅうじょうぜん細胞さいぼうすうは5×1030およぶと推定すいていされており、その生物せいぶつりょう膨大ぼうだいである。また、その代謝たいしゃけい非常ひじょう多様たようであり、細菌さいきん光合成こうごうせい窒素ちっそ固定こてい有機物ゆうきぶつ分解ぶんかい過程かていなど、物質ぶっしつ循環じゅんかんにおいて非常ひじょう重要じゅうよう位置いちめている。ねつすい噴出ふんしゅつあな冷水れいすい湧出ゆうしゅつたいなどの環境かんきょうでは、硫化りゅうか水素すいそメタンなどの海水かいすいちゅう溶解ようかいした化学かがく化合かごうぶつ細菌さいきんによりエネルギーに変換へんかんされ、近隣きんりん環境かんきょう生息せいそくする様々さまざま生物せいぶつ必要ひつようとする栄養素えいようそ供給きょうきゅうしている。植物しょくぶつ動物どうぶつ共生きょうせい寄生きせい関係かんけいになる細菌さいきん系統けいとうおおられている。地球ちきゅうじょう存在そんざいする細菌さいきんしゅ大半たいはんは、いま十分じゅうぶん研究けんきゅうがされておらず、その生態せいたい物質ぶっしつ循環じゅんかんにおける役割やくわり不明ふめいである。研究けんきゅう報告ほうこくがなされた細菌さいきんしゅ全体ぜんたいやく2%にぎないとも推定すいていされ[3]実験じっけんしつでの培養ばいようけい確立かくりつしていないものが大半たいはんである。

ちょうない細菌さいきん発酵はっこう細菌さいきん病原菌びょうげんきんなど、ヒト人間にんげん)をはじめとするほか生物せいぶつとのかかわりもふかい。通常つうじょう、ヒトなどの大型おおがた生物せいぶつは、なんひゃくまんものつねざいきん共存きょうぞんしている。たとえばちょうない細菌さいきんぐんは、おおくの動物どうぶつにおいて食物しょくもつ消化しょうか過程かていかすことのできない要素ようそである。ヒト共生きょうせい細菌さいきん大半たいはん無害むがいであるか、免疫めんえきけい保護ほご効果こうかによって無害むがいになっている。おおくの細菌さいきんとくちょうない細菌さいきん宿主しゅくしゅとなる動物どうぶつにとって有益ゆうえき存在そんざいである。共生きょうせい細菌さいきんかぎらず、細菌さいきん大半たいはん病気びょうきなどをこす存在そんざいとはかんがえられていない。

しかしごく一部いちぶのものは病原びょうげん細菌さいきんとして、ヒトや動物どうぶつ感染かんせんしょう原因げんいんになる。たとえばコレラ梅毒ばいどく炭疽たんそきんハンセン病はんせんびょうせんペスト呼吸こきゅう感染かんせんしょうなど病原びょうげんせい感染かんせんしょうこす細菌さいきんられている。このような感染かんせんしょう治療ちりょうするために、ストレプトマイシンクロラムフェニコールテトラサイクリンなど、様々さまざま細菌さいきん由来ゆらい抗生こうせい物質ぶっしつ探索たんさくされ発見はっけんされてきた。抗生こうせい物質ぶっしつ細菌さいきん感染かんせんしょう治療ちりょう農業のうぎょうひろ使用しようされている一方いっぽう病原びょうげんせい細菌さいきん抗生こうせい物質ぶっしつたいせい獲得かくとく社会しゃかいてき問題もんだいとなっている。

また、下水げすい処理しょり流出りゅうしゅつ分解ぶんかい鉱業こうぎょうにおけるきむパラジウムどうひとし金属きんぞく回収かいしゅうなどにも、細菌さいきんひろ応用おうよう利用りようされている。食品しょくひん関係かんけいにおいては、微生物びせいぶつがく展開てんかいするはるか以前いぜんから、人類じんるいチーズ納豆なっとうヨーグルトなどの発酵はっこう過程かていにおいて微生物びせいぶつ利用りようしている。

細菌さいきん対立たいりつ遺伝子いでんしたず、遺伝子いでんしがたがそのまま表現ひょうげんがたをとり、世代せだい時間じかんみじか変異へんいたいられやすく、さらに形質けいしつ転換てんかんけい確立かくりつによって遺伝子いでんし操作そうさ容易よういである。このような理由りゆうから、近年きんねん分子生物学ぶんしせいぶつがく中心ちゅうしんとした生物せいぶつがくは、細菌さいきん中心ちゅうしん研究けんきゅう発展はってんしてきた。とく大腸菌だいちょうきんなどは、分子生物学ぶんしせいぶつがく有用ゆうようなツールとして現在げんざいでも頻繁ひんぱん使用しようされている。

呼称こしょう

編集へんしゅう

かく言語げんごでの呼称こしょうは、ラテン語らてんごが Bacterium、日本語にほんごおよび中国ちゅうごくが「細菌さいきん」である。1828ねんクリスチャン・ゴットフリート・エーレンベルクが、顕微鏡けんびきょう観察かんさつした微生物びせいぶつほそ棒状ぼうじょうであったため、古代こだいギリシアで「ちいさなつえ」を意味いみする βακτήριον baktḗrion)から造語ぞうごし、ラテン語らてんごで “Bacterium” とんだことに由来ゆらいする。この複数ふくすうがたが Bacteria である[4][5][6]日本語にほんごの「細菌さいきん」のかたり発案はつあんしゃ不明ふめいであるが、1895ねん明治めいじ28ねん)には『細菌さいきんがく雑誌ざっし』が創刊そうかんされ、19世紀せいきまつにはすで使つかわれていた[よう出典しゅってん]

なお、「細菌さいきん」には「きん」という漢字かんじ使用しようされているが、狭義きょうぎ菌類きんるいきん)にはふくまれない。同様どうように、細菌さいきんとはべつグループの生物せいぶつである「細菌さいきん」には細菌さいきんというかたり使つかわれているが、この記事きじ説明せつめいする狭義きょうぎ細菌さいきんふくまれない。分類ぶんるいがくうえの「菌類きんるい」(Fungi)、「細菌さいきん」(Bacteria)、「細菌さいきん」(Archaea)は、別々べつべつ独立どくりつした生物せいぶつである。

このほかの呼称こしょうとしては、真正しんしょう細菌さいきん(Eubacteria)や Monera(モネラ)などがあるが、いずれもふる用語ようごであり、使用しよう頻度ひんどがっている[よう出典しゅってん]真正しんしょう細菌さいきん(Eubacteria)は、かつて細菌さいきん細菌さいきんとみなされていた時代じだいに(Archaeabacteria とばれていた)、これと区別くべつするために使用しようされていた単語たんごである。ただし、現在げんざいでもトーマス・キャバリエ=スミス著名ちょめい研究けんきゅうしゃ一部いちぶがこのかたりもちいている[よう出典しゅってん]

起源きげん初期しょき進化しんか

編集へんしゅう
 
細菌さいきん細菌さいきんかく生物せいぶつ系統けいとうじゅ下部かぶたてせん最終さいしゅう普遍ふへん共通きょうつう祖先そせん(LUCA)をあらわしている[7]かくドメインない分岐ぶんき順序じゅんじょについてはおおくの異説いせつがあることに注意ちゅうい

地球ちきゅうじょうにおいて、細菌さいきん細菌さいきんとともに生命せいめい発生はっせい最初さいしょころから存在そんざいするとかんがえられている[8][9][10]ストロマトライトなどの細菌さいきん由来ゆらい想定そうていされる化石かせき存在そんざいしているものの、だい部分ぶぶん単細胞たんさいぼうせいきわめてちいさく、独自どくじ特徴とくちょうてき形態けいたいなどをっていないため、地質ちしつがくてき細菌さいきん進化しんか解明かいめいするにはおおくの困難こんなんがある。一方いっぽうで、現生げんなま細菌さいきんがもつゲノム情報じょうほう検討けんとうすることで、細菌さいきん系統けいとうがくてき進化しんかプロセスが推定すいていされており、細菌さいきん細菌さいきん分岐ぶんきかく生物せいぶつ誕生たんじょうよりもまえさかのぼることがしめされている[11]

細菌さいきん細菌さいきん共通きょうつう祖先そせん最終さいしゅう共通きょうつう祖先そせん英語えいごばん、LUCA)は、35-40おくねんまえごろ生息せいそくしていたちょうこうねつきん一種いっしゅであるとする仮説かせつされている[12][13][14]。ただし、それら初期しょき生命せいめいたい生息せいそく環境かんきょううみであったのか陸地りくちであったのかさえ定説ていせつ存在そんざいしない[15][16]

細菌さいきんは、細菌さいきんとともにかく生物せいぶつ誕生たんじょう進化しんかふか関与かんよしている[17]たとえば、アルファプロテオバクテリアもうぞくする細菌さいきんが、かく生物せいぶつ祖先そせんとなる細菌さいきんない細胞さいぼうない共生きょうせいののち細胞さいぼうない器官きかんとしてまれ、現在げんざいすべてのかく生物せいぶつミトコンドリアハイドロジェノソームもととなった、というシナリオがかんがえられている。さらには、ミトコンドリアをすで保持ほじしていた一部いちぶかく生物せいぶつあらたにシアノバクテリア細胞さいぼうないみ、今日きょう藻類そうるい植物しょくぶつみどりたい形成けいせいしたとかんがえられている。これはいち共生きょうせいprimary endosymbiosis)としてられている[18]

生育せいいく環境かんきょう

編集へんしゅう

細菌さいきんは、通常つうじょう土壌どじょう湖沼こしょうはもちろん、地殻ちかく大気圏たいきけんねつすい鉱床こうしょう水深すいしん1まんm以上いじょう深海しんかいそこ南極なんきょくこおりゆかといった、生物せいぶつけんとされている地球ちきゅうじょうのほぼすべての環境かんきょう分布ぶんぷする[19][20]地球ちきゅうじょうには、やく2×1030細胞さいぼうもの細菌さいきん存在そんざいしていると見積みつもられている[21]

細菌さいきんみずうみうみ北極ほっきょくこおり、さらには地熱じねつ温泉おんせん[22]などでも豊富ほうふられ、温泉おんせん環境かんきょうなどでは硫化りゅうか水素すいそメタンなどの溶解ようかいした化合かごうぶつをエネルギーに変換へんかんすることで、生命せいめい維持いじするために必要ひつよう栄養素えいようそつくしている[23]とく土壌どじょう細菌さいきん非常ひじょう豊富ほうふ存在そんざいする環境かんきょうであり、すうグラムにやく1おく細菌さいきんふくまれている[24]細菌さいきん有毒ゆうどく廃棄はいきぶつ分解ぶんかいし、栄養素えいようそをリサイクルする存在そんざいとして、土壌どじょう生態せいたいがく観点かんてんからも不可欠ふかけつ存在そんざいである。

細菌さいきん大気たいきちゅうにもられ、1立方りっぽうメートルの空気くうきちゅうにはやく1おく細菌さいきん細胞さいぼう存在そんざいしている[24]海洋かいようにはやく3×1026細胞さいぼうもの細菌さいきん存在そんざいしており、これらの一部いちぶおこな光合成こうごうせいによって、人間にんげん呼吸こきゅうする酸素さんそ最大さいだい50%が供給きょうきゅうされていると見積みつもられている[24]

一部いちぶ細菌さいきん芽胞がほうという乾燥かんそうつよ形態けいたいることもられている[25]

また細胞さいぼう生物せいぶつ体内たいない表面ひょうめんにも多数たすう細菌さいきん付着ふちゃく生育せいいくしており、共生きょうせい関係かんけいにある。ただし、健康けんこう生物せいぶつたい血液けつえきなか筋肉きんにく骨格こっかくなど消化しょうかかん以外いがい臓器ぞうきからはほとんど検出けんしゅつされない[よう出典しゅってん]消化しょうかかんにおいては、食物しょくもつ分解ぶんかいプロセスの一部いちぶ細菌さいきんになっている。共生きょうせいれいは、ルーメンマメ植物しょくぶつけんにおける窒素ちっそ固定こていきん共生きょうせいなどにることができる[よう出典しゅってん]。また、一部いちぶ昆虫こんちゅうるいではきん細胞さいぼうばれる共生きょうせい細菌さいきん維持いじするための細胞さいぼう分化ぶんかさせ、その細胞さいぼうしつない細菌さいきん共生きょうせいさせるが、これら細胞さいぼうしつない共生きょうせい細菌さいきんのなかには、カルソネラ・ルディアイCandidatus Carsonella ruddii)のように宿主しゅくしゅ細胞さいぼうがい生存せいぞんあるいは増殖ぞうしょく出来できないものがある[よう出典しゅってん]

バイオマス観点かんてんでは、細菌さいきん植物しょくぶつえる存在そんざいである[26]土壌どじょうでは、4000m2あたり2トンの微生物びせいぶつきん細菌さいきんふくむ)がふくまれていると見積みつもられている[よう出典しゅってん]。また海洋かいようにおいては、栄養えいよう状態じょうたいにかかわらず1ミリリットル(mL)あたり50細胞さいぼう程度ていど細菌さいきん存在そんざいしており(沿岸えんがん生物せいぶつ死体したい周辺しゅうへんではmLあたり105細胞さいぼう以上いじょう生息せいそくしている)、海洋かいようだけでも地上ちじょうかく生物せいぶつりょうをはるかに凌駕りょうがする計算けいさんがなされている[よう出典しゅってん]

形状けいじょうおおきさ

編集へんしゅう
 
様々さまざま形態けいたい細菌さいきん
 
[27]

細菌さいきん様々さまざま細胞さいぼう形態けいたい配置はいちしめす。一般いっぱんに、おおきさはおおむね0.5-5 µm程度ていどであり、細菌さいきんどう規模きぼかく生物せいぶつよりはいちけたちいさい。桿菌かんきんなかでは、ながいものは15 µmほどになる。さらに肉眼にくがんでもることができるサイズになるものもあり、たとえばThiomargarita namibiensisは500 µmほどに[28]Epulopiscium fishelsoniは700 µm程度ていどにもたっする[29]最大さいだいで2 cmにもなる細菌さいきん発見はっけんされている[30]ぎゃく最小さいしょうのバクテリアとしては、わずか0.3 µmのマイコプラズマぞくたねられている[31]。これよりもちいさい細菌さいきん存在そんざいする可能かのうせい示唆しさされているが、支持しじされていない[32]

細菌さいきん細胞さいぼうは、あい藻類そうるいなど一部いちぶのぞいて、おおくの場合ばあいしゅ同士どうし見分みわけがかない。細菌さいきん細胞さいぼうとも酷似こくじしている。ただしドメイン全体ぜんたいると、らせんきんなど様々さまざま形態けいたい存在そんざいする。桿菌かんきんではしばしば細胞さいぼうかべつらなって長大ちょうだい糸状いとじょうになる。一部いちぶ細胞さいぼうせいしめし、ぐんからだ菌糸きんし形成けいせいする。なかでも粘液ねんえき細菌さいきん細胞さいぼうせいねばきんとよく生活せいかつたまきつことでられる。大半たいはん細菌さいきんしゅは、球状きゅうじょう球菌きゅうきん(ギリシャのkókkosから、coccusとばれる)や棒状ぼうじょう桿菌かんきんラテン語らてんごのbaculusから、bacillusとばれる)のいずれの形態けいたいをとる[33]のものとしては、ビブリオぞくなどの細菌さいきんはわずかに湾曲わんきょくした棒状ぼうじょうかたちをとるほかspirillaはらせんじょう形態けいたいをもち、とくスピロヘータはしっかりとかれた螺旋らせんじょう形態けいたいる。また、ほしがたなど、ほかにもめずらしい形状けいじょう細菌さいきんしゅられている[34]。このような形状けいじょう多様たようせいは、細菌さいきん細胞さいぼうかべ細胞さいぼう骨格こっかくによって決定けっていされており、それぞれの形状けいじょう細菌さいきん栄養素えいようそ獲得かくとくしたり、表面ひょうめん付着ふちゃくし、液体えきたいおよぎ、捕食ほしょくしゃからのがれたりする能力のうりょくなどに影響えいきょうあたえる可能かのうせいがあるため、生態せいたいてきにも重要じゅうようである[35][36]

 
生物せいぶつおよび生体せいたい分子ぶんしのサイズ比較ひかく原核げんかく生物せいぶつ(Prokaryotes)が細菌さいきん細菌さいきんたる[37]かく生物せいぶつはEukaryotesにあたる。

おおくの細菌さいきんしゅ単一たんいつ細胞さいぼうとして存在そんざいしているが、例外れいがいられている。たとえばナイセリアぞくNeisseria)はばいたい(ペア)を形成けいせいし、連鎖れんさ球菌きゅうきんはそのとおくさりじょう構造こうぞうをとり、ブドウ球菌きゅうきんとおりブドウのぼうのようなクラスター構造こうぞうる。ほかにも、放線ほうせんきんられるような細長ほそながいフィラメントじょうになったり、粘液ねんえき細菌さいきんたねのように凝集ぎょうしゅうたい構築こうちくしたり、ストレプトマイセスぞくたねのように複雑ふくざつ菌糸きんししたりなど、よりおおきな細胞さいぼう構造こうぞう形成けいせいするための機能きのうをもっているものもられている[38]。このような細胞さいぼう構造こうぞうは、しばしば特定とくてい条件じょうけんでのみられることがある。たとえば粘液ねんえき細菌さいきんは、生育せいいく環境かんきょうちゅうアミノ酸あみのさん不足ふそくするとクオラムセンシングばれるプロセスをつうじて周囲しゅうい細胞さいぼう認識にんしきし、たがいにかいうように移動いどうし、やく100,000細菌さいきん細胞さいぼう凝集ぎょうしゅうしてなが最大さいだい500マイクロメートル程度ていど実体じったい形成けいせいする[39]。これらの実体じったいでは、凝集ぎょうしゅうした細胞さいぼう別々べつべつ機能きのうになう。たとえば、細胞さいぼうやく10ぶんの1が実体じったい上部じょうぶ移動いどうし、乾燥かんそうやそのあく環境かんきょう条件じょうけんたいしてよりたいせいのある粘液ねんえき胞子ほうしばれる特殊とくしゅ休眠きゅうみん状態じょうたい分化ぶんかする[40]

細菌さいきんはしばしばなにかしらの物質ぶっしつ表面ひょうめん付着ふちゃくし、バイオフィルムばれる密集みっしゅうした凝集ぎょうしゅうたい形成けいせいしておおきな形成けいせいぶつ微生物びせいぶつマット)を形成けいせいする[41][42]。バイオフィルムはすうマイクロメートルから最大さいだい0.5メートル程度ていどまでのあつさをち、複数ふくすう種類しゅるい細菌さいきん原生げんせい生物せいぶつ細菌さいきん混合こんごうしている場合ばあいがある。バイオフィルムに生息せいそくする細菌さいきんは、細胞さいぼう細胞さいぼうがい成分せいぶん複雑ふくざつからい、マイクロコロニーなどの構造こうぞう形成けいせいしている。この構造こうぞうかいして、栄養素えいようそをよりかたち拡散かくさんするようなネットワークを形成けいせいしている[43][44]土壌どじょう植物しょくぶつ表面ひょうめんなどの自然しぜん環境かんきょうでは、細菌さいきんだい部分ぶぶんはバイオフィルムの表面ひょうめん結合けつごうしている[45]臨床りんしょう分野ぶんやにおいても、バイオフィルムは、たとえば慢性まんせいてき細菌さいきん感染かんせんしょう人体じんたいまれた医療いりょう機器ききかいした感染かんせんしょうにおいてられる。バイオフィルムの内部ないぶ外部がいぶ刺激しげきから保護ほごされている状態じょうたいであるため、単独たんどく存在そんざいする細菌さいきん細胞さいぼうくらべて殺菌さっきんすることがはるかに困難こんなんである[46]

細胞さいぼう構造こうぞう

編集へんしゅう
 
細菌さいきん基本きほんてき構造こうぞう細胞さいぼうまく外側そとがわには細胞さいぼうかべ(この画像がぞうではそのさらに外側そとがわさいかちまく)がある。細胞さいぼうないしょう器官きかん存在そんざいせず内容ないようぶつざっている。

細菌さいきん細胞さいぼうは、むちせんさいかちまく細胞さいぼうかべペリプラズム細胞さいぼうまく細胞さいぼうしつなどから構成こうせいされており、おもリン脂質ししつからできている細胞さいぼうまくかこまれている。このまく細胞さいぼう内容ないようぶつかこみ、細胞さいぼうない細胞さいぼうしつ栄養素えいようそタンパク質たんぱくしつ、その必須ひっす成分せいぶん保持ほじするためのバリアとして機能きのうする[47]かく細胞さいぼうとはことなり、一般いっぱんてき細菌さいきんかくミトコンドリアみどりたいおよび細胞さいぼうしょう器官きかんなど、かく細胞さいぼう存在そんざいするようなおおきなまく結合けつごう組織そしきいている[48]。ただし例外れいがいとして、一部いちぶ細菌さいきんカルボキシソームのような、細胞さいぼうしつないタンパク質たんぱくしつ結合けつごうした細胞さいぼうしょう器官きかんっている[49][50][51]。さらに、細菌さいきんは、細胞さいぼうないタンパク質たんぱくしつ核酸かくさん局在きょくざい制御せいぎょし、細胞さいぼう分裂ぶんれつ駆動くどうするための成分せいぶんから細胞さいぼう骨格こっかくっている[52][53][54]

 
内部ないぶにカルボキシソームをHalothiobacillu sneapolitanus細胞さいぼう電子でんし顕微鏡けんびきょう写真しゃしん矢印やじるしはカルボキシソームをしめしている。スケールバーは100nmをしめす。

エネルギー生成せいせいなどのおおくの重要じゅうよう生化学せいかがく反応はんのうは、まく全体ぜんたい濃度のうど勾配こうばいもとづいて発生はっせいし、バッテリーのように電気でんき化学かがくポテンシャルす。一般いっぱんてき細菌さいきんでは電子でんし伝達でんたつなどの反応はんのう細胞さいぼうしつ細胞さいぼう外側そとがわペリプラズムとのあいだ細胞さいぼうまく横切よこぎるようにして発生はっせいする[55]おおくの光合成こうごうせい細菌さいきんでは、はら形質けいしつまく高度こうどりたたまれており、細胞さいぼうだい部分ぶぶんしゅうこうまくそうたされている[56]。これらのしゅうこうせいふく合体がったいは、緑色みどりいろ硫黄いおう細菌さいきんクロロソームばれる脂質ししつかこまれた構造こうぞう形成けいせいすることもある[57]

細菌さいきん通常つうじょうまくざされたかくのような構造こうぞうぶつたない。DNAなどの遺伝いでん物質ぶっしつ単一たんいつ環状かんじょう細菌さいきん染色せんしょくたいであり、細胞さいぼうしつなかかくさまたいばれる不規則ふきそく形状けいじょうっている[58]かくさまたいには、染色せんしょくたいとそれに関連かんれんするタンパク質たんぱくしつおよびRNAふくまれている。のすべての生物せいぶつ同様どうように、細菌さいきんにはタンパク質たんぱくしつ生成せいせいするためのリボソームふくまれているが、細菌さいきんのリボソームの構造こうぞうかく生物せいぶつ細菌さいきん構造こうぞうとはことなっている[59]

一部いちぶ細菌さいきんは、グリコーゲン[60]ポリリンさんしお[61]硫黄いおう[62]、またはポリヒドロキシアルカノエート[63]などの細胞さいぼうない栄養素えいようそ貯蔵ちょぞう顆粒かりゅう生成せいせいする(たとえば、ポリリンさん蓄積ちくせき細菌さいきん)。光合成こうごうせいシアノバクテリアなどの細菌さいきんは、細胞さいぼうしつえきつくり、これを利用りようしてさまざまなひかり強度きょうど栄養えいようレベルのみずそう上下じょうげ移動いどうできるように浮力ふりょく調整ちょうせいしている[64]

細胞さいぼうまくがい構造こうぞう

編集へんしゅう

細胞さいぼうまく外周がいしゅうには細胞さいぼうかべがある。細菌さいきん細胞さいぼうかべペプチドグリカン(ムレイン)でできており、D-アミノ酸あみのさんふくペプチドによって架橋かきょうされたとうくさりからつくられている[65]。これは、細胞さいぼうかべおもセルロースからできている植物しょくぶつや、キチンでできている菌類きんるいとはことなる特徴とくちょうである[66]。また、ペプチドグリカンをふくまない細菌さいきん細胞さいぼうかべともことなる特徴とくちょうである。細胞さいぼうかべおおくの細菌さいきんにとって生存せいぞん不可欠ふかけつである。抗生こうせい物質ぶっしつ一種いっしゅであるペニシリンペニシリウムばれるきんによってさんされる)は、ペプチドグリカンの合成ごうせい段階だんかい阻害そがいすることによって細菌さいきんころすことができる[66]

細菌さいきんは、細胞さいぼうかべグラム染色せんしょく染色せんしょくされるタイプとされないタイプの2種類しゅるいおおきく分類ぶんるいすることができる。それぞれのタイプの細菌さいきんグループは、グラム陽性ようせいきんグラム陰性いんせいきんばれ、この特徴とくちょう細菌さいきんしゅ分類ぶんるいするために利用りようされている[67]

グラム陽性ようせいきんは、ペプチドグリカンとタイコさんからそう複数ふくすうふくむ、あつ細胞さいぼうかべっている。対照たいしょうてきにグラム陰性いんせいきんは、リポとうリポタンパク質たんぱくしつふくむ2ばんめの脂質ししつまくそとまく)とうちまくともばれる細胞さいぼうしつまくあいだかこまれたペリプラズム空間くうかん)とばれる間隙かんげきに、すうそううすいペプチドグリカンを[25]大半たいはん細菌さいきんはグラム陰性いんせいであり、ファーミキューテス放線ほうせんきん以前いぜんはそれぞれていGCグラム陽性ようせい細菌さいきんこうGCグラム陽性ようせい細菌さいきんばれていた)のみがグラム陽性ようせい細菌さいきんである[68]細胞さいぼうかべ構造こうぞうちがいにより、抗生こうせい物質ぶっしつ感受性かんじゅせいちがいがることがられている。たとえばバンコマイシンはグラム陽性ようせいきんのみをころすことができインフルエンザきんみどりうみきんなどのグラム陰性いんせい病原菌びょうげんきんたいしては効果こうかがない[69]。また、一部いちぶ細菌さいきんは、古典こてんてきなグラム陽性ようせいきんでもグラム陰性いんせいきんでもない細胞さいぼうかべ構造こうぞうっている。これには、グラム陽性ようせいきんのようにあついペプチドグリカン細胞さいぼうかべち、同時どうじ脂質ししつからなる2番目ばんめ外層がいそうつ、マイコバクテリアなどの臨床りんしょうてき重要じゅうよう細菌さいきんふくまれている[70]

 
グラム染色せんしょく細胞さいぼう染色せんしょくされたStreptococcus mutans。

おおくの細菌さいきんでは、かた配列はいれつされたタンパク質たんぱくしつ分子ぶんしのSそう細胞さいぼう外側そとがわおおっている[71]。このそうは、細胞さいぼう表面ひょうめん化学かがくてきおよび物理ぶつりてき保護ほごし、高分子こうぶんし拡散かくさんバリアとして機能きのうしている。Sそう多様たよう機能きのうち、たとえばカンピロバクターでは病原びょうげんせい因子いんしとして作用さようし、バチルス・ステアロサーモフィラスBacillus stearothermophilus)では表面ひょうめん酵素こうそふくんでいることがられている[72][73]

 
ヘリコバクター・ピロリ電子でんし顕微鏡けんびきょう写真しゃしん細胞さいぼう表面ひょうめん複数ふくすうのべんられる。

むちかたタンパク質たんぱくしつ構造こうぞうで、直径ちょっけいやく20ナノメートル、最大さいだい20マイクロメートルになる。細菌さいきん運動うんどう遊泳ゆうえい)に使用しようされる。フラジェリンというタンパク質たんぱくしつ重合じゅうごうしたむち螺旋らせんじょう繊維せんいであり、細胞さいぼうまく横切よこぎ電気でんき化学かがくてき勾配こうばい沿ってこされるイオン移動いどう水素すいそイオン濃度のうど勾配こうばいナトリウムイオン濃度のうど勾配こうばい)にともなうエネルギーによって駆動くどうされる[74]細菌さいきんむち酷似こくじするが、その起源きげん構造こうぞうことなるとかんがえられている[よう出典しゅってん]

むちよりも小型こがた繊維せんい構造こうぞうとして、せんがある。せん(「付着ふちゃくせん」とばれることもある)は、ピリンというタンパク質たんぱくしつ主要しゅよう構成こうせいぶんほそいフィラメントで、通常つうじょう直径ちょっけい2〜10ナノメートル、ながさは最大さいだいすうマイクロメートル程度ていどである。それらは細胞さいぼう表面ひょうめん全体ぜんたい分布ぶんぷしており、電子でんし顕微鏡けんびきょうるとほそのようにえる[75][25]せんは、固体こたい表面ひょうめんまたは細胞さいぼうへの付着ふちゃく関与かんよしているとかんがえられており、いくつかの細菌さいきんせい病原びょうげんたい病原びょうげんせい不可欠ふかけつである[76]細胞さいぼうから突起とっきしている、繊毛せんもうよりも若干じゃっかんおおきいようなせんは、細胞さいぼう接合せつごうつうじて細胞さいぼうあいだ遺伝いでん物質ぶっしつ転送てんそうすることができるような繊毛せんもうである。これは共役きょうやくせんまたせいせんばれる[77]。また、タイプIVせんばれる繊毛せんもうでは、細胞さいぼう運動うんどうせいつくすこともできる[78]

グリコカリックスおおくの細菌さいきんられ、細胞さいぼうかこむように生成せいせいされる[79]構造こうぞうされていない無秩序むちつじょ粘液ねんえきそうによる細胞さいぼうがい高分子こうぶんし物質ぶっしつから、高度こうど構造こうぞうされたさいかちまくまで、多様たよう複雑ふくざつさの構造こうぞうられる。これらの構造こうぞうは、マクロファージ(ヒト免疫めんえきけい一部いちぶ)などのかく細胞さいぼうによるみから細胞さいぼう保護ほご役立やくだ[80]。それらはまた、抗原こうげんとして作用さようし、細胞さいぼう認識にんしき関与かんよするだけでなく、表面ひょうめんへの付着ふちゃくやバイオフィルム形成けいせい寄与きよする[81]

このような細胞さいぼうがい構造こうぞう形成けいせいには、分泌ぶんぴつシステムがおおきく関係かんけいしている。分泌ぶんぴつシステムはタンパク質たんぱくしつ細胞さいぼうしつからペリプラズムまたは細胞さいぼう周辺しゅうへん環境かんきょう移動いどうさせる機能きのうつ。おおくの種類しゅるい分泌ぶんぴつシステムがられており、これらの構造こうぞう病原びょうげんたい病原びょうげんせい不可欠ふかけつであることがおおいため、集中しゅうちゅうてき研究けんきゅうされている[82]

細胞さいぼうまくない構造こうぞう

編集へんしゅう
 
Desulfovibrio vulgaris(グラム陰性いんせいきん

細胞さいぼうまくかく生物せいぶつおなじくsn-グリセロール3-リンさん脂肪酸しぼうさん結合けつごうしたエステルかた脂質ししつであり、sn-グリセロール1-リンさんイソプレノイドアルコール結合けつごうしている細菌さいきんとは明確めいかく区別くべつされる(細菌さいきんこう参照さんしょう[83]細胞さいぼうまくには電子でんし伝達でんたつけい各種かくしゅ輸送ゆそうたい各種かくしゅセンサーなどに関連かんれんするタンパク質たんぱくしつ分布ぶんぷしている[よう出典しゅってん]内部ないぶ構造こうぞうかく生物せいぶつよう明瞭めいりょう単位たんいまくけいはあまりないが、たねによってはチラコイド、DNAをつつかくまくさま構造こうぞうられることもある(PVCグループ一部いちぶ[84]。DNAはHU[85]ばれるタンパク質たんぱくしつ結合けつごうしてかく様態ようたいというかたち凝集ぎょうしゅうしているが、かく生物せいぶつ細菌さいきんようヒストンきついてクロマチン構造こうぞうをとることはない[よう出典しゅってん]。DNAは環状かんじょういち分子ぶんし一般いっぱんてきだが、まれ直線ちょくせんじょうのDNAを細菌さいきんや、複数ふくすうのDNAを細菌さいきんもいる[よう出典しゅってん]

うちせい胞子ほうし

編集へんしゅう
 
のう脊髄せきずいえきちゅう増殖ぞうしょくする炭疽たんそきん紫色むらさきいろ染色せんしょくされたもの)[86]

バチルスクロストリジウムSporohalobacterAnaerobacterHeliobacteriumなどのグラム陽性ようせいきんのいくつかのぞくは、うちせい胞子ほうし芽胞がほう、endospore)とばれる非常ひじょうたいせいのある休眠きゅうみん構造こうぞう形成けいせいすることがある[87]うちせい胞子ほうし細胞さいぼう細胞さいぼうしつない発達はったつする。一般いっぱんてきに、かく細胞さいぼうごとに単一たんいつうちなま胞子ほうし発生はっせいする[88]かくうちせい胞子ほうし皮質ひしつそうかこまれ、ペプチドグリカン様々さまざまタンパク質たんぱくしつ構成こうせいされる多層たそうかたいコートで保護ほごされたDNAリボソームのコアをふくんでいる[88]

うちせい胞子ほうしからは代謝たいしゃ活動かつどう検出けんしゅつされず、こうレベルの紫外線しがいせんガンマ線がんません洗剤せんざい消毒しょうどくざいねつ凍結とうけつ圧力あつりょく乾燥かんそうなどの極端きょくたん物理ぶつりてきおよび化学かがくてきストレスにえることができる[89]。この休眠きゅうみん状態じょうたいにおいて、これらの生物せいぶつは、なんひゃくまんねんも「生存せいぞん」しつづけることができる[90][91][92]。さらに、うちせい胞子ほうし宇宙うちゅう空間くうかん真空しんくう放射線ほうしゃせんにもえることができるため、細菌さいきん宇宙うちゅうダストや流星りゅうせい物質ぶっしつ小惑星しょうわくせい彗星すいせいプラネトイド有向ゆうこうパンスペルミアなどをつうじて、宇宙うちゅう空間くうかんちゅう移動いどう分散ぶんさんすることも可能かのうなのではないかとかんがえられている[93][94]うちせい胞子ほうし形成けいせいする細菌さいきんにはまた、疾患しっかんこすものがられている。たとえば炭疽たんそしょう吸入きゅうにゅうされた炭疽たんそきんBacillus anthracis)のうちなま胞子ほうしによってこされることがある。破傷風はしょうふう破傷風はしょうふうきん芽胞がほう原因げんいんこされることがあり、これと類似るいじしてボツリヌスしょう芽胞がほうから成長せいちょうした細胞さいぼう分泌ぶんぴつする毒素どくそによってこされる[95]医療いりょう現場げんば問題もんだいとなるクロストリジウム・ディフィシル感染かんせんしょう胞子ほうし形成けいせい細菌さいきんによってこされる場合ばあいがある[96]

代謝たいしゃ物質ぶっしつ循環じゅんかん

編集へんしゅう

バクテリアは非常ひじょう多種たしゅ多様たよう代謝たいしゃしめ[97]細菌さいきんのグループない代謝たいしゃ特性とくせい分布ぶんぷは、伝統でんとうてき細菌さいきん分類ぶんるいほう定義ていぎするさい利用りようされてきた。ただしこれらの特性とくせいは、現在げんざい主流しゅりゅうとなっている遺伝いでんがくてき系統けいとう分類ぶんるいほうとは対応たいおうがつかないものもおお[98]細菌さいきん代謝たいしゃはエネルギーげん電子でんし供与きょうよたい、および成長せいちょう使用しようされる炭素たんそみなもと、という3つの主要しゅよう基準きじゅんもとづいた栄養えいようグループ分類ぶんるいされる[99]。それぞれの資源しげんとしてどのようなものを利用りようできるかによって以下いかのような分類ぶんるいがある。(詳細しょうさいは「栄養えいようてき分類ぶんるい参照さんしょう

これらの、エネルギーげんおよび炭素たんそげんわせによって、おおくの生物せいぶつ栄養えいよう要求ようきゅうせい説明せつめいできる。動物どうぶつしゅとして有機物ゆうきぶつ酸化さんかしてエネルギーを化学かがく合成ごうせい従属じゅうぞく栄養えいよう生物せいぶつであり、植物しょくぶつひかりエネルギーにて二酸化炭素にさんかたんそ還元かんげんして固定こていする光合成こうごうせい独立どくりつ栄養えいよう生物せいぶつである。しかしながら微生物びせいぶつには、これら以外いがいにも光合成こうごうせい従属じゅうぞく栄養えいようせい化学かがく合成ごうせい独立どくりつ栄養えいようせいしめ生物せいぶつぐんがいる。このふたつの特徴とくちょうある生物せいぶつぐんのうち、化学かがく合成ごうせい独立どくりつ栄養えいようせいしめすものについては物質ぶっしつ循環じゅんかんなかでも重要じゅうよう役割やくわりになっている。また硫黄いおう酸化さんか細菌さいきん水素すいそ細菌さいきんなどは、太陽たいようエネルギーに依存いぞんしない生態せいたいけいである深海しんかいねつすいあな地下ちか生物せいぶつけんでのいち生産せいさんしゃ役割やくわりたしているとかんがえられている[よう出典しゅってん]

細菌さいきんは、太陽光たいようこうから光合成こうごうせいつうじてられたエネルギーを利用りようするもの(光栄こうえい養生ようじょうぶつphototrophy)や、化学かがく化合かごうぶつ酸化さんか反応はんのうによってエネルギーを獲得かくとくするもの(化学かがく合成ごうせい生物せいぶつ;chemotrophy)がふくまれる[100]化学かがく合成ごうせい生物せいぶつは、酸化さんか還元かんげん反応はんのうにより特定とくてい電子でんし供与きょうよたいから末端まったん電子でんし受容じゅようたい電子でんし移動いどうさせることにより、エネルギーげんとして化学かがく化合かごうぶつ利用りようしている。化学かがく栄養えいよう生物せいぶつは、電子でんし伝達でんたつするために利用りようしている化合かごうぶつ種類しゅるいによって、さらにこまかく分類ぶんるいされる。たとえば電子でんしげんとして水素すいそ一酸化いっさんか炭素たんそアンモニアなどの無機むき化合かごうぶつ使用しようする細菌さいきんリソトロフlithotrophs)とばれ、有機ゆうき化合かごうぶつ利用りようするものはオルガノトロフ(organotrophs)とばれる[100]電子でんしるために使用しようされる化合かごうぶつもまた、細菌さいきん分類ぶんるいにも利用りようされている。たとえばこう気性きしょう生物せいぶつばれるグループは末端まったん電子でんし受容じゅようたいとして酸素さんそ利用りようし、嫌気いやけせい生物せいぶつ硝酸塩しょうさんえん硫酸りゅうさんしお二酸化炭素にさんかたんそなどのほか化合かごうぶつ使用しようする[100]

有機ゆうき化合かごうぶつから炭素たんそ取得しゅとく細胞さいぼう生育せいいく利用りようする細菌さいきんグループは、従属じゅうぞく栄養えいようばれる。一方いっぽうで、シアノバクテリア一部いちぶ紅色こうしょく細菌さいきんなどの細菌さいきん独立どくりつ栄養えいようせいであり、二酸化炭素にさんかたんそ固定こていすることで細胞さいぼう生育せいいく利用りようする炭素たんそ獲得かくとくする[101]特殊とくしゅ環境かんきょうにおいてられるメタノトロフばれるグループでは、ガスじょうメタン炭素たんそげんとして使用しようし、かつ電子でんし供与きょうよたいとして活用かつようしている[102]

栄養えいようタイプ エネルギーげん 炭素たんそげん れい
光合成こうごうせい生物せいぶつ 日光にっこう 有機ゆうき化合かごうぶつ光合成こうごうせい従属じゅうぞく栄養えいよう生物せいぶつ)または炭素たんそ固定こてい光合成こうごうせい従属じゅうぞく栄養えいよう生物せいぶつ シアノバクテリア緑色みどりいろ硫黄いおう細菌さいきんクロロフレクサスきん紅色こうしょく細菌さいきん
リソトロフ 無機むき化合かごうぶつ 有機ゆうき化合かごうぶつ(リソヘテロトロフ)または炭素たんそ固定こてい(リソオートトロフ) サーモデスルフォバクテリアヒドロゲノフィラスニトロスピラ
有機ゆうき栄養素えいようそ 有機ゆうき化合かごうぶつ 有機ゆうき化合かごうぶつ化学かがくヘテロトロフ)または炭素たんそ固定こてい化学かがくオートトロフ) BacillusClostridiumEnterobacteriaceaeなど

細菌さいきん代謝たいしゃは、生態せいたいがくてき安定あんていせいあたえるとともに、人間にんげん社会しゃかいにも役立やくだっている。たとえば、窒素ちっそ固定こていきん(diazotrophs)は、空気くうきちゅう安定あんていして存在そんざいしている窒素ちっそニトロゲナーゼ利用りようして窒素ちっそ固定こていする機能きのう[103]。この環境かんきょうてき重要じゅうよう特性とくせいつような細菌さいきんしゅは、上記じょうきひょうちゅうのほぼすべての代謝たいしゃタイプでられている[104]窒素ちっそ固定こてい機能きのうは、だつ硫酸りゅうさんしお還元かんげん酢酸さくさん生成せいせいといった生態せいたいがくてき重要じゅうよう下流かりゅうのプロセスにつながる[105]。また、窒素ちっそタンパク質たんぱくしつアミノもとふくまれるなど生物せいぶつたい構成こうせい要素ようそとして非常ひじょう重要じゅうようである。

細菌さいきん代謝たいしゃ過程かていは、汚染おせんたいする生物せいぶつがくてき反応はんのうにおいても重要じゅうようである。たとえば硫酸りゅうさんしお還元かんげん細菌さいきんは、環境かんきょうちゅうでの毒性どくせいたか形態けいたい水銀すいぎんメチル水銀すいぎんおよびジメチル水銀すいぎん)の生成せいせいおおきく関与かんよしている[106]呼吸こきゅうせい嫌気いやけせいきん発酵はっこう利用りようしてエネルギーを獲得かくとくし、代謝たいしゃ副産物ふくさんぶつ醸造じょうぞうなかエタノールなど)を廃棄はいきぶつとして分泌ぶんぴつする。通性つうせい嫌気いやけせいきんは、自分じぶん自身じしんがいる環境かんきょう条件じょうけんおうじて、発酵はっこうことなる末端まったん電子でんし受容じゅようたいえることができる[107]

細菌さいきん生物せいぶつりょうとしてもかく生物せいぶつ凌駕りょうがしており、またその呼吸こきゅう活性かっせいにおいても同様どうようで、細胞さいぼう生物せいぶつたい細菌さいきん1gの呼吸こきゅう活性かっせい比較ひかくすると細菌さいきんのほうがすうひゃくばいおおきいとわれている[よう出典しゅってん]肥沃ひよく土壌どじょう4000m2あたりの細菌さいきん呼吸こきゅう活性かっせいすうまんにん人間にんげんひとしいとされる[よう出典しゅってん]。これは細胞さいぼうちいさく体積たいせきあたりの呼吸こきゅう活性かっせいしめ表面積ひょうめんせき割合わりあいおおきいこと、世代せだい時間じかんみじかいことがその要因よういんであろう[よう出典しゅってん]呼吸こきゅう速度そくど炭素たんそ水素すいそ酸素さんそ循環じゅんかん)のみならず、生物せいぶつ構成こうせいしている窒素ちっそ硫黄いおう地球ちきゅう全体ぜんたい物質ぶっしつ循環じゅんかん寄与きよしているが、後者こうしゃおおくは酸素さんそきら嫌気いやけせい呼吸こきゅうともな[よう出典しゅってん]

硫黄いおう循環じゅんかん

編集へんしゅう

硫黄いおうおも地殻ちかくちゅう豊富ほうふ存在そんざいし、元素げんそじょう硫黄いおう不溶性ふようせいだが、これもひかり反応はんのう高熱こうねつにより硫化りゅうか水素すいそ硫酸りゅうさんイオンとして自然しぜんかい存在そんざいする。これを有機物ゆうきぶつかたちれ、ふたた水溶すいようせい硫酸りゅうさんしお硫化りゅうか水素すいそとして排出はいしゅつしていく過程かてい硫黄いおう循環じゅんかんぶ。有機物ゆうきぶつちゅう存在そんざいする硫黄いおう反応はんのうせいたか重要じゅうようアミノ酸あみのさんふくまれている(メチオニンシステインなど)。硫酸りゅうさんしおのみが植物しょくぶつによって同化どうかされるが、有機物ゆうきぶつたい硫黄いおう分解ぶんかい最終さいしゅう産物さんぶつ硫化りゅうか水素すいそ)、硫黄いおう酸化さんか硫化りゅうか水素すいそから硫酸りゅうさんしおもどす)、硫酸りゅうさん還元かんげん硫酸りゅうさんしお異化いかてき還元かんげんする)などは細菌さいきん特有とくゆう代謝たいしゃけいである(細菌さいきんにもこのような代謝たいしゃけいゆうするものがつかっている)[よう出典しゅってん]

成長せいちょう増殖ぞうしょく

編集へんしゅう
 
おおくの細菌さいきんは、かく生物せいぶつられるゆういと分裂ぶんれつ減数げんすう分裂ぶんれつみぎ)とはことなり、複製ふくせいされたDNAの分割ぶんかつひだり)によって増殖ぞうしょくをする。

細胞さいぼう生物せいぶつとはことなり、単細胞たんさいぼう生物せいぶつでは細胞さいぼうサイズの増加ぞうか細胞さいぼう増殖ぞうしょく)と細胞さいぼう分裂ぶんれつ密接みっせつ関連かんれんしている。細菌さいきん細胞さいぼう一定いっていのサイズに成長せいちょうし、その無性むしょう生殖せいしょくいち形態けいたいである分裂ぶんれつによって細胞さいぼうすう増加ぞうかさせる[108]最適さいてき条件下じょうけんかでは細菌さいきん非常ひじょう急速きゅうそく分裂ぶんれつ増殖ぞうしょくし、あるしゅ細菌さいきんでは17ふんごとに2ばいのスピードで増殖ぞうしょくすることがられている[109]細胞さいぼう分裂ぶんれつでは、2つの同一どういつクローンむすめ細胞さいぼう生成せいせいされる。一部いちぶ細菌さいきんはより複雑ふくざつ生殖せいしょく構造こうぞう形成けいせいし、あたらしく形成けいせいされたむすめ細胞さいぼう分散ぶんさんさせる。たとえば、粘液ねんえき細菌さいきんによる実体じったい形成けいせいや、ストレプトマイセスたねによるちゅう菌糸きんし形成けいせい、または出芽しゅつがなどがげられる。出芽しゅつがには、細胞さいぼう突起とっき形成けいせいし、それがこわれてむすめ細胞さいぼう生成せいせいする形態けいたいられている[110]。また、同時どうじに3つ以上いじょう分裂ぶんれつする場合ばあいや、出芽しゅつがによってえるもの、接合せつごうしてDNAの一部いちぶ交換こうかんするもの、芽胞がほうなどを形成けいせいするものが存在そんざいする[よう出典しゅってん]

増殖ぞうしょくさいしてはDNA複製ふくせいおこなわれる。DNA複製ふくせいかく生物せいぶつ細菌さいきんことなるてんがある(細菌さいきんではよくかっていないがかく生物せいぶつ類似るいじするとかんがえられている[よう出典しゅってん])。細菌さいきんでは大腸菌だいちょうきんもっともDNA複製ふくせい機構きこう研究けんきゅうすすんでいる[よう出典しゅってん]複製ふくせいはDNAじょういち箇所かしょ存在そんざいする複製ふくせい開始かいしてんから開始かいしされ、双方向そうほうこう複製ふくせいすすんでいく。

実験じっけんしつでは、細菌さいきん通常つうじょう固体こたいまたは液体えきたい培地ばいち利用りようして培養ばいようする[111]寒天かんてんプレートなどの固体こたい培地ばいちは、細菌さいきんかぶ純粋じゅんすい培養ばいようぶつ分離ぶんりするために使用しようされる。一方いっぽう液体えきたい培地ばいちは、大量たいりょう細胞さいぼう必要ひつようとなる場合ばあい利用りようされる。液体えきたい培地ばいちでの培養ばいようでは細菌さいきん細胞さいぼう均一きんいつかかにごされるため、そのなかから単一たんいつ細菌さいきんしゅ分離ぶんりすることは困難こんなんである、培養ばいようぶつ簡単かんたん分割ぶんかつしたり移動いどうさせることができます。選択せんたく培地ばいち特定とくてい栄養素えいようそ追加ついかしたり不足ふそくさせたりしている培地ばいちや、抗生こうせい物質ぶっしつなどが添加てんかされている培地ばいち)を使用しようすると、特定とくてい機能きのう生物せいぶつしゅだけを選択せんたくてき培養ばいようさせることができる[112]

実験じっけんしつにおいてはおおくの場合ばあい非常ひじょうとみ栄養えいよう培地ばいち利用りようして大量たいりょう細胞さいぼう安価あんかかつ迅速じんそく生産せいさんするように培養ばいようすることが一般いっぱんてきである[111]。しかしながら本来ほんらい自然しぜん環境かんきょうでは栄養素えいようそかぎられており、細菌さいきん期限きげん繁殖はんしょくつづけることができない。この栄養えいよう制限せいげんは、さまざまな成長せいちょう戦略せんりゃく進化しんかをもたらしてきており、たとえばR-K選択せんたくせつなどが有名ゆうめいである。夏期かきみずうみ頻繁ひんぱん発生はっせいする藻類そうるい(およびシアノバクテリア)の異常いじょう発生はっせいなどにられるように、環境かんきょうちゅう利用りよう可能かのう栄養素えいようそ増加ぞうかすることで、一部いちぶ生物せいぶつ非常ひじょう急速きゅうそく成長せいちょうすることがある[113]。またべつ戦略せんりゃくとして、放線ほうせんきんなどにられるように複数ふくすう抗生こうせい物質ぶっしつ生産せいさんなどして、競合きょうごうする微生物びせいぶつ成長せいちょう阻害そがいする戦略せんりゃく過酷かこく環境かんきょう適応てきおうするものもいる[114]自然しぜんかいではおおくの微生物びせいぶつは、栄養素えいようそ供給きょうきゅうやし環境かんきょうストレスから保護ほごすることができるようなコミュニティ(バイオフィルムなど)に生息せいそくしている[115]。このような関係かんけいは、特定とくてい細菌さいきん系統けいとうにおいて生育せいいく不可欠ふかけつ要素ようそであることがあり、栄養えいよう共生きょうせい(syntrophy)とばれる[116]

細菌さいきん増殖ぞうしょくは4つの段階だんかいをたどる。細菌さいきん集団しゅうだん最初さいしょこう栄養えいよう環境かんきょうさらされると、細胞さいぼうはそのあたらしい環境かんきょう適応てきおうする必要ひつようがある。そのため、成長せいちょう最初さいしょ段階だんかい遅滞ちたいであり、これは細胞さいぼうこう栄養えいよう環境かんきょう適応てきおうし、急速きゅうそく成長せいちょう準備じゅんびをしているときのゆっくりとした成長せいちょう期間きかんであるとみなせる。遅滞ちたいは、急速きゅうそく成長せいちょう必要ひつようタンパク質たんぱくしつ生成せいせいされるため、なま合成ごうせい速度そくどたかまる[117][118]成長せいちょうだい2段階だんかい対数たいすう増殖ぞうしょく段階だんかいであり、指数しすう増殖ぞうしょく段階だんかいともばれる。たいすう急速きゅうそく指数しすう関数かんすうてき成長せいちょうによって特徴とくちょうづけられる。この段階だんかい細胞さいぼう成長せいちょうする速度そくど成長せいちょう速度そくどk)とばれ、細胞さいぼうが2ばいになるのにかかる時間じかん生成せいせい時間じかんg)とばれる。たいすうあいだ栄養素えいようそ枯渇こかつ成長せいちょう制限せいげんがかかりはじめるまで、栄養素えいようそ最大さいだい速度そくど代謝たいしゃされつづける。成長せいちょうだい3段階だんかい定常ていじょうあり、栄養素えいようそ枯渇こかつによってこされる。細胞さいぼう代謝たいしゃ活性かっせい低下ていかさせ、必須ひっすではない細胞さいぼうタンパク質たんぱくしつ消費しょうひしてゆく。定常ていじょう急速きゅうそく成長せいちょうからストレス反応はんのうへの状態じょうたい移行いこうであり、DNA修復しゅうふくこう酸化さんか代謝たいしゃ栄養素えいようそ輸送ゆそう関与かんよする遺伝子いでんし発現はつげん増加ぞうかする[119]最終さいしゅう段階だんかいは、細菌さいきんすべての栄養素えいようそ使つかたして段階だんかいである[120]

ゲノムと遺伝子いでんし

編集へんしゅう
 
大腸菌だいちょうきん感染かんせんするT4ファージしめヘリウムイオン顕微鏡けんびきょう画像がぞう付着ふちゃくしたファージのいくつかは収縮しゅうしゅくしており、DNAを宿主しゅくしゅ注入ちゅうにゅうしたことをしめしている。細菌さいきん細胞さいぼうはばやく0.5µmである [121]

ほとんどの細菌さいきん単一たんいつ環状かんじょう染色せんしょくたいっており、そのサイズは、うち共生きょうせい細菌さいきんCarsonella ruddiiではわずか160,000塩基えんきたい[122]であるのにたいし、土壌どじょうせい細菌さいきんSorangium cellulosumでは12,200,000塩基えんきたい(12.2 Mbp)と、さまざまである[123]。また染色せんしょくたいかたちかずにも例外れいがいられており、たとえば一部いちぶストレプトマイセスぞくボレリアぞくたね単一たんいつ線形せんけい染色せんしょくたい[124][125]一部いちぶビブリオぞくしゅ複数ふくすう染色せんしょくたいっている[126]細菌さいきんはまた、プラスミドなどのDNAのちいさな染色せんしょく体外たいがい分子ぶんしち、ここに抗生こうせい物質ぶっしつたいせい代謝たいしゃ能力のうりょく病原びょうげんせい因子いんしなどの様々さまざま機能きのう遺伝子いでんしふくむことがある[127]

細菌さいきんゲノム通常つうじょうすうひゃくからすうせん遺伝子いでんしをコードしている。細菌さいきんゲノムにおいては通常つうじょう遺伝子いでんし単純たんじゅん連続れんぞくしてDNAじょう分布ぶんぷしているが、まれにことなるタイプのイントロンが存在そんざいするものもある[128]

細菌さいきん無性むしょう生物せいぶつであり、細胞さいぼう分裂ぶんれつさいにはおやのゲノムと同一どういつのコピーを継承けいしょうするクローンからだである。

しかし、すべての細菌さいきんは、遺伝子いでんしぐみえや突然変異とつぜんへんいによって遺伝いでん物質ぶっしつDNA変化へんかこされ、その変異へんい選択せんたくされることによって進化しんかしてゆく。突然変異とつぜんへんいは、DNAの複製ふくせいちゅうしょうじたエラーや変異へんいばら物質ぶっしつたとえば紫外線しがいせん放射線ほうしゃせんなど)への曝露ばくろによってしょうじる。突然変異とつぜんへんいりつは、細菌さいきん種類しゅるいによっておおきくことなり、また単一たんいつ細菌さいきんのクローンないであってもおおきくことなる[129]細菌さいきんゲノムの遺伝いでんてき変化へんかは、複製ふくせいちゅうのランダムな突然変異とつぜんへんい以外いがいにも、ストレス指向しこうせい突然変異とつぜんへんいからもしょうじ、この場合ばあい特定とくてい成長せいちょう制限せいげんプロセスに関与かんよする遺伝子いでんし突然変異とつぜんへんいりつたかくなる[130]

一部いちぶ細菌さいきんは、細胞さいぼうあいだ遺伝いでん物質ぶっしつ移動いどうさせる。これには、おもに3つの方法ほうほうられている。

  • 1つ形質けいしつ転換てんかんばれるプロセスで、細胞さいぼうがい外因がいいんせいDNAを仕組しくみである[131]おおくの細菌さいきんはこの機能きのうっているが、DNAをむためには化学かがくてき誘導ゆうどう必要ひつようとなる細菌さいきんもいる[132]自然しぜんかいでのDNA能力のうりょく発達はったつは、環境かんきょうからのストレスのおおさと関連かんれんしており、細胞さいぼうのDNA損傷そんしょう修復しゅうふく促進そくしんするための適応てきおうであるとかんがえられている[133]
  • 2ばんめは形質けいしつ導入どうにゅうばれるプロセスであり、これはバクテリオファージ感染かんせんによって外来がいらいDNAの遺伝いでん物質ぶっしつ細胞さいぼうない染色せんしょくたい導入どうにゅうされるものである。非常ひじょう多様たようなバクテリオファージが存在そんざいすることがられており、それらには宿主しゅくしゅ細菌さいきん感染かんせんして溶菌ようきんしてしまうものもあれば、プロファージとして細菌さいきん染色せんしょくたい挿入そうにゅうされるものもある[134]。バクテリアは、外来がいらいDNAを分解ぶんかいする制限せいげん修飾しゅうしょくシステム[135]や、バクテリアが過去かこ接触せっしょくしたファージのゲノムの断片だんぺん保持ほじするためにCRISPR-Casシステムをつうじて、ファージ感染かんせん抵抗ていこうする[136][137]
  • 遺伝子いでんし導入どうにゅうの3番目ばんめ方法ほうほう接合せつごうとよばれるプロセスであり、DNAは細胞さいぼう接触せっしょくによって細菌さいきん細胞さいぼうから直接ちょくせつ導入どうにゅうされる。通常つうじょう状況じょうきょうでは、形質けいしつ導入どうにゅう接合せつごう、および形質けいしつ転換てんかんには、おなしゅあいだでのDNA移動いどうふくまれるほか、ことなる細菌さいきんしゅ個体こたいあいだでの移動いどう発生はっせいする場合ばあいがあり、これは抗生こうせい物質ぶっしつたいせい移動いどうなどの重大じゅうだい結果けっかをもたらす可能かのうせいがある[138][139]。このような場合ばあい細菌さいきん環境かんきょうからの遺伝子いでんし獲得かくとく遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱばれ、自然しぜん条件下じょうけんか広範こうはん発生はっせいしているとかんがえられている[140]

運動うんどうせい

編集へんしゅう
 
細胞さいぼう一端いったん単一たんいつむちしめDesulfo vibriovulgarisの透過とうかがた電子でんし顕微鏡けんびきょう写真しゃしん。スケールバーのながさは0.5マイクロメートル。

おおくの細菌さいきんには運動うんどうせいがあり、様々さまざまなメカニズムを使用しようして自分じぶん自身じしんうごかすことができる。もっともよく研究けんきゅうされている運動うんどう機構きこうむちである。これは、分子ぶんしモーターによって回転かいてんするながいフィラメントじょう組織そしきであり、プロペラのようなうごきをすことで推進すいしんりょくるものである[141]細菌さいきんのべんやく20のタンパク質たんぱくしつでできており、その調節ちょうせつてにはさらにやく30のタンパク質たんぱくしつ必要ひつようである[141]。べんは、ベースとなる可逆かぎゃくモーターによって駆動くどうされる回転かいてん構造こうぞうをとり、細胞さいぼうまく貫通かんつうする電気でんき化学かがくてき勾配こうばい利用りようしてエネルギーを供給きょうきゅうしている[142]

 
細菌さいきんべんのさまざまな配置はいち:A-たん(Monotrichous); B-くさむら(Lophotrichous); C-両毛りょうけ(Amphitrichous); D-しゅう(Peritrichous)

細菌さいきん様々さまざま方法ほうほうむち使用しようすることで、多様たよう種類しゅるいうごきをすことができる。大腸菌だいちょうきんなどのおおくの細菌さいきんは、前進ぜんしん遊泳ゆうえい)とタンブリング(回転かいてん)という2つのことなる移動いどうモードがあります。タンブリングにより細菌さいきん移動いどう方向ほうこうえることができ、3次元じげん空間くうかんランダムウォークすることができる[143]細菌さいきんたねによって、表面ひょうめんのべんかず配置はいちことなり、単一たんいつむちたんせい(monotrichous)、細胞さいぼうかくはし一本いっぽんずつむち両毛りょうけせい(amphitrichous)、細胞さいぼうかたきょく多数たすうむちくさむらせい(lophotrichous)、細胞さいぼう表面ひょうめん全体ぜんたいむち分布ぶんぷしているしゅうせい、に分類ぶんるいされるほかにも、スピロヘータむちは、ペリプラズム空間くうかんの2つのまくあいだられ、細胞さいぼうがねじれながら移動いどうするような独特どくとく螺旋らせんじょう細胞さいぼう形状けいじょうをとっている[144]

のタイプの細菌さいきんうごきとしては、IVがたせんばれる構造こうぞう依存いぞんする痙攣けいれん運動うんどう[145]と、またべつのメカニズムを利用りようした滑走かっそう運動うんどうばれる運動うんどうられている。痙攣けいれん運動うんどうでは、棒状ぼうじょうせん細胞さいぼうからび、基質きしつとの結合けつごう収縮しゅうしゅくかえすことで、細胞さいぼう前方ぜんぽうることで移動いどうする[146]

運動うんどうせい細菌さいきんは、はしひかりせい磁気じきはしせいはしせいなど、特定とくてい刺激しげきたいしてせられたりしたりする「はしせいばれる行動こうどうパターンをしめ[147][148][149]。またはしせい以外いがいとしては、粘液ねんえき細菌さいきんられるように、個々ここ細菌さいきん一緒いっしょ移動いどうして細胞さいぼうなみ形成けいせいし、つぎ分化ぶんかして胞子ほうしふく実体じったい形成けいせいするようなれいられている[150]粘液ねんえき細菌さいきんは、液体えきたい固体こたい両方りょうほう培地ばいち運動うんどうせいしめ大腸菌だいちょうきんのような細菌さいきんとはことなり、固体こたい表面ひょうめんじょうでのみ運動うんどうせいしめ[151]

リステリアきん赤痢せきりきんいくつかのたねは、細胞さいぼう骨格こっかく利用りようして宿主しゅくしゅ細胞さいぼうない移動いどうする。細胞さいぼう骨格こっかく通常つうじょう細胞さいぼうない細胞さいぼうしょう器官きかん移動いどうさせるために使用しようされる機関きかんである。細菌さいきん細胞さいぼう一方いっぽうきょくアクチン重合じゅうごう促進そくしんさせることで、宿主しゅくしゅ細胞さいぼう細胞さいぼうしつない移動いどうするような「」を形成けいせいすることができる[152]

細胞さいぼうあいだコミュニケーション

編集へんしゅう

細菌さいきん一部いちぶには、生物せいぶつ発光はっこう化学かがくシステムをつものがられている。たとえばさかな共生きょうせいしている発光はっこう細菌さいきんでは、さかなはそのひかり利用りようして、さかな動物どうぶつ捕食ほしょくすることに役立やくだてている[153]

細菌さいきんはしばしば、細胞さいぼう凝集ぎょうしゅうたい(バイオフィルム)という構造こうぞうをとり、様々さまざま分子ぶんしシグナルを交換こうかん細胞さいぼうあいだコミュニケーションをおこない、協調きょうちょうした細胞さいぼう行動こうどうをとっている[154] [155]細胞さいぼうあいだ協力きょうりょくうことは、細胞さいぼうあいだでの分業ぶんぎょう可能かのうにしたり、単一たんいつ細胞さいぼうでは効果こうかてき使用しようできないリソースを分配ぶんぱいすることに役立やくだつほか、拮抗きっこうやくたいする集合しゅうごうてき防御ぼうぎょや、ことなる細胞さいぼうがたへの分化ぶんかによる集団しゅうだん生存せいぞん最適さいてきにも寄与きよしている[156]。たとえば、バイオフィルムない細菌さいきんは、おなしゅ個々ここ浮遊ふゆうせい自由じゆう生活せいかつせい細菌さいきんよりも抗菌こうきんざいたいするたいせいが500ばい以上いじょうたかくなるれい報告ほうこくされている[157]

分子ぶんし信号しんごうによる細胞さいぼうあいだコミュニケーションの1つのタイプは、クオラムセンシングばれている。これは、ある特定とくてい生物せいぶつプロセスを実施じっしするのに十分じゅうぶん細胞さいぼう密度みつどがその環境かんきょう存在そんざいしているのか、を判断はんだんするさい利用りようされる。具体ぐたいてきには、細菌さいきん細胞さいぼう分裂ぶんれつかえし、ある程度ていど密度みつどたっしたさいはじめて消化しょうか酵素こうそ分泌ぶんぴつしたり発光はっこうはじめたりするれいられており、この生物せいぶつプロセスの開始かいしタイミングの調整ちょうせいにクオラムセンシングが利用りようされている[158][159]。クオラムセンシングにより、細菌さいきん遺伝子いでんし発現はつげん調整ちょうせいし、細胞さいぼう集団しゅうだん成長せいちょうとともに蓄積ちくせきする自己じこ誘導ゆうどう物質ぶっしつフェロモン生成せいせい放出ほうしゅつ、および検出けんしゅつすることができる[160]

系統けいとう分類ぶんるい同定どうてい

編集へんしゅう
 
ぜん生物せいぶつ系統けいとうじゅれい。この系統けいとうじゅでは、細菌さいきんした)・かく生物せいぶつみぎ)の系統けいとうたいして、細菌さいきん真正しんしょう細菌さいきんうえ)が圧倒的あっとうてき優勢ゆうせいとなっている。
細菌さいきんみぎ半分はんぶん紫色むらさきいろ)をめるCPRぐんは、2010年代ねんだい報告ほうこくされた培養ばいよう系統けいとうぐん
 
たね系統けいとうじゅ。2019ねんのゲノムぶんもとづき、細菌さいきんは3つの主要しゅようなスーパーグループ(CPRちょう微小びしょう細菌さいきんテッラバクテリア、およびグラシリキュート(Gracilicutes))によってあらわされている[161]

類似るいじせいもとづいて生物せいぶつ名前なまえけてグループし、細菌さいきんしゅ多様たようせい説明せつめいしようとすることは、分類ぶんるいばれる。細菌さいきんは、細胞さいぼう構造こうぞう直接ちょくせつ観察かんさつによる構造こうぞうてき解剖かいぼうがくてき性質せいしつ)、細胞さいぼう代謝たいしゃ最終さいしゅう電子でんし受容じゅようたいなど、代謝たいしゃけいかかわる生理せいり生化学せいかがくてき性質せいしつ)、あるいはDNA脂肪酸しぼうさん色素しきそ抗原こうげんキノン、などの細胞さいぼう成分せいぶんちがいにもとづいて分類ぶんるいすることができる[162]。このスキームは細菌さいきんかぶ識別しきべつ分類ぶんるい可能かのうにしたが、実際じっさいのところこのような観察かんさつ可能かのうちがいは、たねあいだちがいをあらわしているのか、あるいはおなしゅないでの株間かぶまちがいをあらわしているにぎないのか、などを判断はんだんすることは困難こんなんである。このような確実かくじつせいまれる原因げんいんとしては、ほとんどの細菌さいきん特徴とくちょうてき構造こうぞうっていないことや、無関係むかんけいたねあいだでも遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱ発生はっせいしていまうことがげられる[163]。またぎゃくに、遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱにより、密接みっせつ関連かんれんする細菌さいきんであっても、形態けいたい代謝たいしゃおおきくことなるものもられている。

このような確実かくじつせい克服こくふくするために、現代げんだい細菌さいきん分類ぶんるいでは、DNAちゅうグアニンシトシン比率ひりつGC含量)やゲノム-ゲノムハイブリダイゼーション(DNA-DNA分子ぶんし交雑こうざつほう)などの遺伝いでんがくてき手法しゅほう、およびrRNA遺伝子いでんしのように水平すいへい伝播でんぱ発生はっせいしにくく生物せいぶつ保存ほぞんされやすい遺伝子いでんし配列はいれつ情報じょうほう利用りようして、分子ぶんし系統けいとう解析かいせきすることがひろおこなわれている[164]細菌さいきん分類ぶんるいは、International Journal of Systematic Bacteriology [165]およびBergey's Manual of Systematic Bacteriologyに掲載けいさいされることで定義ていぎされる[166]国際こくさい原核げんかく生物せいぶつ分類ぶんるい命名めいめい委員いいんかい(International Committee on Systematics of Prokaryotes; ICSP)は、細菌さいきん分類ぶんるいがくてきカテゴリの命名めいめいとその階層かいそうのための国際こくさいルールを、国際こくさい細菌さいきん命名めいめい規約きやくとして策定さくていしている[167]分類ぶんるいにはぞく以上いじょう単位たんいとしてつなもんさかい、ドメインなどがあたえられている。

歴史れきしてきには、バクテリアはかつて植物しょくぶつかいであるPlantaeの一部いちぶなされ、「Schizomycetes」(分裂ぶんれつきん)とばれていた[168]。そのため、宿主しゅくしゅない集団しゅうだん細菌さいきんやその微生物びせいぶつは、しばしば"flora"(「植物しょくぶつしょう」)とばれる[169]。また、「細菌さいきん」という用語ようご伝統でんとうてきに、すべての微視的びしてき単一たんいつ細胞さいぼう原核げんかく生物せいぶつ適用てきようされていた。しかしながら分子ぶんし分類ぶんるいがく発展はってんにより、原核げんかく生物せいぶつには2つの別々べつべつドメインから構成こうせいされていることがかっている。この2つのドメインは、元々もともと真正しんせい細菌さいきん(Eubacteria )と細菌さいきん(Archaebacteria)とばれていたが、現在げんざい細菌さいきん(Bacteria)と細菌さいきん(Archaea)とばれて、両者りょうしゃ共通きょうつう祖先そせんから分岐ぶんき独立どくりつ進化しんかしてきたものだとかんがえられている[170]。そしてかく生物せいぶつは、細菌さいきんよりも細菌さいきんによりきんえんなドメインであるとかんがえられている。細菌さいきん細菌さいきんという2つのドメインは、かく生物せいぶつあわせて、3ドメインせつ基礎きそとなっており、今日きょう微生物びせいぶつがく分野ぶんやにおいてももっと一般いっぱんてきれられている分類ぶんるいシステムである[171]。とはいえ、分子ぶんし系統けいとうがく比較的ひかくてき近年きんねん導入どうにゅうされた手法しゅほうであり、利用りよう可能かのうなゲノム配列はいれつかず今日きょうでも急速きゅうそく増加ぞうかしているため、細菌さいきん分類ぶんるい頻繁ひんぱん変更へんこうされ拡大かくだいしている分野ぶんやである[172][173]

医学いがく分野ぶんやにおいては、感染かんせんこす細菌さいきんしゅによってことなる治療ちりょうほう選択せんたくされることがあるため、実験じっけんしつでの細菌さいきん同定どうてい重要じゅうようになる。そのため、「人間にんげん病原びょうげんたい特定とくていする」ということは、細菌さいきん特定とくていする技術ぎじゅつ開発かいはつするじょう主要しゅよう推進すいしんりょくとなってきた[174]

 
原核げんかく生物せいぶつ主要しゅよう系統けいとうえがいた系統けいとうじゅれい[175]左側ひだりがわ細菌さいきん(バクテリア)。この系統けいとうじゅでは、グラム陽性ようせいきんがある程度ていど系統的けいとうてきにまとまっている。

1884ねんハンス・クリスチャン・グラムによって開発かいはつされたグラム染色せんしょくほうは、細胞さいぼうかべ構造こうぞうてき特徴とくちょうもとづいて細菌さいきん特徴とくちょうづけることができる[176][177]。グラム陽性ようせい細菌さいきんでは細胞さいぼうかべのペプチドグリカンのあつそう紫色むらさきいろまり、ぎゃくにグラム陰性いんせい細菌さいきんうす細胞さいぼうかべピンク色ぴんくいろえる[176]細胞さいぼう形態けいたいとグラム染色せんしょくわせることにより、ほとんどの細菌さいきんは、4つのグループ(グラム陽性ようせい球菌きゅうきん、グラム陽性ようせい桿菌かんきん、グラム陰性いんせい球菌きゅうきん、およびグラム陰性いんせい桿菌かんきん)のいずれかにぞくするものとして分類ぶんるいすることができる。いくつかの系統けいとうではグラム染色せんしょく以外いがい染色せんしょく方法ほうほうがより同定どうていてきしていることがられている。たとえばマイコバクテリアやノカルジアはこうさんきんであり、こうさん染色せんしょくによって識別しきべつすることができる[178]細菌さいきん系統けいとうによっては単純たんじゅん染色せんしょくでは同定どうていできず、特別とくべつ培地ばいちでの培養ばいよう血清けっせいがくなどのほか技術ぎじゅつ利用りようする必要ひつようがある場合ばあいもある[179]

培養ばいようは、サンプルない細菌さいきん増殖ぞうしょく制限せいげんしながら、特定とくてい細菌さいきんのみ増殖ぞうしょく促進そくしん識別しきべつできるようにするための技法ぎほうである[180]。これらの技術ぎじゅつはしばしば、特定とくてい検体けんたいサンプルを対象たいしょうとして設計せっけいされる場合ばあいがある。たとえば、肺炎はいえん原因げんいんきん特定とくていするために喀痰かくたんサンプルを利用りようする手法しゅほうや、下痢げり原因げんいんきん特定とくていするために便びん検体けんたい選択せんたく培地ばいち培養ばいようする手法しゅほうなどがある。一方いっぽうで、血液けつえき尿にょうずいえきなど、通常つうじょう無菌むきんである検体けんたいは、かんがえられるすべての生物せいぶつ増殖ぞうしょくさせるように設計せっけいされた条件下じょうけんか培養ばいようされる[181][182]病原びょうげんせい生物せいぶつ分離ぶんりされると、その形態けいたい成長せいちょうパターン(こう気性きしょうまたは嫌気いやけせい成長せいちょうなど)、溶血ようけつのパターン、および染色せんしょくによって、さらに詳細しょうさい特徴とくちょうづけが可能かのうとなる[183]

細菌さいきん分類ぶんるい同様どうように、細菌さいきん同定どうていにも分子生物学ぶんしせいぶつがくてき手法しゅほう[184]質量しつりょう分析ぶんせきほう利用りようした手法しゅほう使つかわれる[185]地球ちきゅうじょう大半たいはん細菌さいきんいま特徴付とくちょうづけられておらず、また実験じっけんしつ培養ばいようすることが困難こんなんであるとかんがえられている[186]ポリメラーゼ連鎖れんさ反応はんのう(PCR)などのDNAベースの診断しんだん手法しゅほうは、培養ばいようベースの方法ほうほう比較ひかくして特異とくいせい診断しんだん時間じかん短縮たんしゅくてん優位ゆういである[187]。これらの方法ほうほうはまた、代謝たいしゃてき活性かっせいであるが分裂ぶんれつしない生存せいぞん可能かのうであるが培養ばいよう不可能ふかのう細胞さいぼうVNC)の検出けんしゅつ同定どうてい可能かのうにする[188]。しかし、これらの改良かいりょうされた方法ほうほう使用しようしても、膨大ぼうだい存在そんざいするとかんがえられる細菌さいきんしゅ総数そうすう見積みつもることは困難こんなんである。2011ねん段階だんかいで、細菌さいきん細菌さいきんには9,300じゃく原核げんかく生物せいぶつしゅ分類ぶんるいとして報告ほうこくされ登録とうろくされている[189]。しかし、細菌さいきん多様たようせいしんすう推定すいていした研究けんきゅうでは合計ごうけいで107~1010たねいると予想よそうされており、さらにはこの数字すうじでさえなんけた過小かしょう評価ひょうかしている可能かのうさえある[190][191]

近年きんねんでは、16SrRNAだけでなくゲノム規模きぼ比較ひかくもとづいてより正確せいかく分類ぶんるい目指めざうごきが活発かっぱつとなっている(たとえばGTDB)。その結果けっか古典こてんてきによくられた細菌さいきん分類ぶんるい解体かいたいされることもめずらしくなく、現在げんざいえずあたらしいグループの追加ついか既存きそんのグループのえがすすんでいる(たとえばデルタプロテオバクテリア)。GTDBによれば、2021ねん7がつ時点じてんで、127のもん(Phylum)が記載きさいされている。

細菌さいきんドメインのおも分類ぶんるい

編集へんしゅう

細菌さいきん系統けいとうがくてき分類ぶんるいされているが、メタゲノム情報じょうほう蓄積ちくせきなどによりあたらしく発見はっけんされるたねつづけており、分類ぶんるい体系たいけい確立かくりつしていない。おおまかな枠組わくぐみは以下いかとおりである[192]

これらの枠組わくぐみにふくまれないたね多数たすう存在そんざいする(英語えいごばん記事きじBacterial phyla」などを参照さんしょう)。


生物せいぶつとの相互そうご作用さよう

編集へんしゅう
 
細菌さいきん感染かんせんしょう関与かんよするおもたね概要がいよう[193]

細菌さいきん生物せいぶつ複雑ふくざつ相互そうご作用さようすることがられている。このような共生きょうせいてき相互そうご作用さようは、寄生きせいあい共生きょうせいかた共生きょうせいの3種類しゅるい分類ぶんるいすることができる[194]

共生きょうせい

編集へんしゅう

かた共生きょうせい(commensalism)という言葉ことばは、「おな食卓しょくたくべる」という意味いみのcommensalに由来ゆらいしており[195] 、あらゆる動植物どうしょくぶつにはかた共生きょうせい細菌さいきん存在そんざいしている。たとえば人間にんげん動物どうぶつにおいては、なんひゃくまんもの細菌さいきんが、皮膚ひふ気道きどうちょう、その開口かいこう生息せいそくしている[196][197]つねざいきん(normal flora) [198]かた共生きょうせいたい(commensals)[199]ばれるこれらの細菌さいきんは、通常つうじょうがいおよぼすことはないが、場合ばあいによっては体内たいない侵入しんにゅうして感染かんせんしょうこす可能かのうせいがある。たとえば大腸菌だいちょうきん人間にんげんちょうないでよくられる共生きょうせい生物せいぶつ一種いっしゅであるが、尿にょう感染かんせんしょうこすものがられている[200]同様どうように、正常せいじょうなヒトの口腔こうくうない一般いっぱんてきられる連鎖れんさ球菌きゅうきんは、心臓しんぞうびょう急性きゅうせい細菌さいきんせいしんないまくえん)をこす可能かのうせいがある[201]

捕食ほしょく

編集へんしゅう

一部いちぶ細菌さいきんしゅは、微生物びせいぶつころして消化しょうか吸収きゅうしゅうするため、捕食ほしょくせい細菌さいきんばれる[202]たとえば、Myxococcus xanthus集合しゅうごうたい形成けいせいし、接触せっしょくしたほか細菌さいきん捕食ほしょくする[203]には、獲物えもの細胞さいぼう付着ふちゃくして消化しょうか栄養素えいようそ吸収きゅうしゅうするものや、細胞さいぼう侵入しんにゅうして細胞さいぼうしつない増殖ぞうしょくするような捕食ほしょくせい細菌さいきんられている[204]。これらの略奪りゃくだつてき細菌さいきんは、んだ微生物びせいぶつ消費しょうひしたサプロファージから、生物せいぶつらえてころすことができるように適応てきおうすることによって進化しんかしたとかんがえられている[205]

あい共生きょうせいしゃ

編集へんしゅう

特定とくてい細菌さいきんは、生存せいぞん不可欠ふかけつ密接みっせつした空間くうかんてき相互そうご作用さよう形成けいせいし、これはあい共生きょうせいばれる。たとえばたねあいだ水素すいそ移動いどう(interspecies hydrogen transfer)とばれる相互そうご作用さようでは、酪酸プロピオンさんなどの有機ゆうきさん消費しょうひして水素すいそ生成せいせいする嫌気いやけせい細菌さいきんクラスターと、水素すいそ消費しょうひするメタン生成せいせい細菌さいきんとのあいだ発生はっせいする[206]。この関係かんけいせいにおいて、水素すいそ生成せいせい細菌さいきん自身じしん生成せいせいした水素すいそ細胞さいぼうがい蓄積ちくせきしてしまうため、有機物ゆうきぶつ周辺しゅうへん環境かんきょうから吸収きゅうしゅう消費しょうひすることができなくなってしまう。そのため、水素すいそ消費しょうひする細菌さいきん相互そうご作用さようすることによって、成長せいちょうできる程度ていど細胞さいぼう周辺しゅうへん水素すいそ濃度のうどひくたもっている[207]

土壌どじょうでは、けん表面ひょうめん近接きんせつする土壌どじょう)に存在そんざいする微生物びせいぶつ窒素ちっそ固定こていおこない、窒素ちっそガスを窒素ちっそ化合かごうぶつ変換へんかんする[208]。これは、窒素ちっそ自体じたい固定こていできないおおくの植物しょくぶつに、吸収きゅうしゅうしやすいかたち窒素ちっそ提供ていきょうするのに役立やくだっている。おおくの細菌さいきん人間にんげん生物せいぶつ共生きょうせい細菌さいきんとして発見はっけんされている。たとえば、正常せいじょうなヒトにおいて1,000以上いじょう細菌さいきんしゅちょうない細菌さいきんとして存在そんざいしており、それらはのちょうは、ちょう免疫めんえきや、葉酸ようさんビタミンKビオチンなどをふくビタミン合成ごうせい乳糖にゅうとう乳酸にゅうさんへの変換へんかんラクトバチルス参照さんしょう)、複雑ふくざつなん消化しょうかせい炭水化物たんすいかぶつ発酵はっこう、など様々さまざまなプロセスに寄与きよしている[209][210][211]。このちょうない細菌さいきんくさむら存在そんざいはまた、潜在せんざいてき競合きょうごう相手あいて排除はいじょなどによって病原びょうげんせい細菌さいきん増殖ぞうしょく阻害そがいしており、このような有益ゆうえき細菌さいきん実際じっさいプロバイオティクス栄養えいよう補助ほじょ食品しょくひんとして市販しはんされている[212]

一部いちぶ共生きょうせい細菌さいきんおよび細菌さいきんビタミンB 12コバラミン合成ごうせい必要ひつよう酵素こうそ遺伝子いでんしゆうしており、ほぼすべての動物どうぶつ食物しょくもつ連鎖れんさとおしてこのような細菌さいきん生産せいさんするビタミンの恩恵おんけいけている。ビタミンB 12水溶すいようせいビタミンであり、DNA合成ごうせい脂肪酸しぼうさん代謝たいしゃアミノ酸あみのさん代謝たいしゃにおける因子いんしとして、ヒトのあらゆる細胞さいぼう代謝たいしゃ関与かんよしている。ミエリンの合成ごうせいにおける役割やくわりのため、神経しんけいけい正常せいじょう機能きのうにおいても重要じゅうようである[213]

病原びょうげんせい細菌さいきん

編集へんしゅう
 
培養ばいようヒト細胞さいぼう侵入しんにゅうしているSalmonella typhimuriumあか)をしめ走査そうさがた電子でんし顕微鏡けんびきょう写真しゃしん

ヒトや動物どうぶつからだは、皮膚ひふ粘膜ねんまく成長せいちょうする有益ゆうえき共生きょうせい細菌さいきんや、おも土壌どじょうくさなま植物しょくぶつ成長せいちょうするくさなま細菌さいきんなど、おおくの種類しゅるい細菌さいきんつねにさらされている。血液けつえき組織そしきえきには、おおくの細菌さいきん成長せいちょう維持いじするのに十分じゅうぶん栄養素えいようそふくまれている。からだには、微生物びせいぶつ組織そしきない侵入しんにゅうすることに対抗たいこうし、おおくの微生物びせいぶつたいする自然しぜん免疫めんえき獲得かくとくするといった、防御ぼうぎょ機構きこう存在そんざいする[214]ウイルスとはことなり細菌さいきん比較的ひかくてきゆっくりと進化しんかするため、ある動物どうぶつ感染かんせんする細菌さいきんことなるたね動物どうぶつにも感染かんせんすることもられる[215]

細菌さいきん生物せいぶつ寄生きせいてき関係かんけい形成けいせいする場合ばあい、それらは病原びょうげんたいとして分類ぶんるいされる[216]様々さまざま病原びょうげんせい細菌さいきんがヒトの病気びょうきこすことがられている。たとえば、破傷風はしょうふう破傷風はしょうふうきん)、ちょうチフスジフテリア梅毒ばいどくコレラ食中毒しょくちゅうどくハンセン病はんせんびょう(Micobacterium(らいきん))、結核けっかく結核けっかくきん)、などが代表だいひょうてきである[217]ヘリコバクター・ピロリによる消化しょうかせい潰瘍かいよう場合ばあいのように、既知きち医学いがくてき疾患しっかん病原びょうげんせい原因げんいんなんねんのち発見はっけんされる可能かのうせいもある[218]細菌さいきんせい疾患しっかんはまた農業のうぎょう分野ぶんやにおいても重要じゅうようであり、たとえばすすかびびょう火傷かしょうびょうヨーネびょう乳腺にゅうせんえんなどをこす細菌さいきん存在そんざいや、家畜かちく感染かんせんするサルモネラ炭疽たんそきんなどの存在そんざいられている[219]

 
細菌さいきんせいちつえんでは、ちつない有益ゆうえき細菌さいきんうえ)が病原びょうげんたいした)にわる。グラム染色せんしょく画像がぞう

それぞれの病原びょうげんたいは、その宿主しゅくしゅであるヒトとのあいだで、特徴とくちょうてき相互そうご作用さようこす。ブドウ球菌きゅうきん連鎖れんさ球菌きゅうきんなどの一部いちぶ生物せいぶつは、皮膚ひふ感染かんせんしょう肺炎はいえんずいまくえん敗血症はいけつしょう全身ぜんしんせい炎症えんしょう反応はんのうによるショックをこし、大量たいりょう血管けっかん拡張かくちょう、そしてこす可能かのうせいがある[220]。しかし、これらの細菌さいきん通常つうじょうのヒトつねざいきん一部いちぶでもあり、普段ふだん病気びょうきをまったくこすことなく皮膚ひふはな存在そんざいしている。またれいとしては、生物せいぶつ細胞さいぼうないでのみ成長せいちょうおよび繁殖はんしょくすることができる細胞さいぼうない寄生きせい細菌さいきんであるリケッチアげられる。リケッチアの1つのたね発疹ほっしんチフスこし、べつたねロッキーさんべにむらねつこす。べつもん細胞さいぼうない寄生きせい細菌さいきんであるクラミジアは、肺炎はいえん尿にょう感染かんせんしょうこす可能かのうせいがあり、冠状かんじょう動脈どうみゃくせい心臓しんぞうびょう関与かんよしている可能かのうせいのあるしゅふくまれている[221]みどりうみきんPseudomonas aeruginosa,やBurkholderia cenocepaciaMycobacterium avium,などの一部いちぶたね日和見ひよりみ病原びょうげんたいであり、おも免疫めんえき抑制よくせい嚢胞のうほうせい線維せんいしょうくるしむ人々ひとびとたいして病気びょうきこす[222][223]一部いちぶ細菌さいきん毒素どくそさんし、それが病気びょうきこす[224]。これらには、こわれた細菌さいきん細胞さいぼう由来ゆらいするエンドトキシンと、細胞さいぼうがい分泌ぶんぴつされるエキソトキシンふくまれる[225]。たとえばボツリヌスきん呼吸こきゅう麻痺まひこす強力きょうりょくエキソトキシン生成せいせいし、サルモネラ菌さるもねらきん胃腸いちょうえんこすエンドトキシン生成せいせいする[225]一部いちぶエンドトキシントキソイド変換へんかんすることができ、トキソイドは病気びょうき予防よぼうするためのワクチンとして使用しようされる場合ばあいがある[226]

おおくの細菌さいきん感染かんせんしょうは、抗生こうせい物質ぶっしつ治療ちりょうすることができる。抗生こうせい物質ぶっしつは、細菌さいきんころ場合ばあい殺菌さっきんせい細菌さいきん増殖ぞうしょくふせぐだけの場合ばあいしずかきんせい分類ぶんるいされる。抗生こうせい物質ぶっしつにはおおくの種類しゅるいがあり、それぞれは宿主しゅくしゅには悪影響あくえいきょうあたえず、病原びょうげんたいおこな生物せいぶつプロセスのみを阻害そがいする。たとえば、クロラムフェニコールピューロマイシン細菌さいきんリボソーム阻害そがいするが、構造こうぞうてきことなるかく生物せいぶつのリボソームは阻害そがいしないため、細菌さいきんたいして選択せんたくてき毒性どくせい発揮はっきされる[227]抗生こうせい物質ぶっしつは、人間にんげん病気びょうき治療ちりょう集約しゅうやく農業のうぎょう動物どうぶつ成長せいちょう促進そくしんなどの目的もくてき使用しようされる。抗生こうせい物質ぶっしつは、その乱用らんよう繁用はんようにより細菌さいきん集団しゅうだんにおける抗生こうせい物質ぶっしつたいせい急速きゅうそく発達はったつ寄与きよしていると指摘してきされている[228]。すなわち抗生こうせい物質ぶっしつが「かない」れい激増げきぞうしている。

感染かんせんは、注射ちゅうしゃはり皮膚ひふまえ皮膚ひふ殺菌さっきんするなどといったような消毒しょうどくによってもふせぐことができる。細菌さいきんによる汚染おせんふせぐために、外科げかよう歯科しかよう器具きぐつね使用しようまえ滅菌めっきんされている。漂白ひょうはくざいなどの消毒しょうどくざいも、物体ぶったい表面ひょうめん細菌さいきんやその病原びょうげんたいころして汚染おせんふせぎ、感染かんせんのリスクをさらにらすために使用しようされる[229]

産業さんぎょう技術ぎじゅつへの応用おうよう

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ラクトバチルスラクトコッカスといった乳酸菌にゅうさんきんは、酵母こうぼカビなどとわせられて、チーズ漬物つけもの醤油じょうゆザワークラウトワインヨーグルトといった様々さまざま発酵はっこう食品しょくひん生産せいさんにおいてなんせんねんものあいだ使用しようされてきた[230][231]

また、細菌さいきん様々さまざま有機ゆうき化合かごうぶつ分解ぶんかいする能力のうりょく顕著けんちょであり、廃棄はいきぶつ処理しょりバイオレメディエーションにも使用しようされている。石油せきゆふくまれる炭化たんか水素すいそ消化しょうかすることができる細菌さいきんは、石油せきゆ流出りゅうしゅつ浄化じょうかによく利用りようされている[232]プリンス・ウィリアムわんでは、1989ねんエクソンバルディーズごう原油げんゆ流出りゅうしゅつ事故じこ自然しぜん発生はっせいする石油せきゆ分解ぶんかい細菌さいきん成長せいちょう促進そくしんするために肥料ひりょう追加ついかされた。これは、あぶらであまりあつおおわれていないビーチにおいては効果こうかてきであった。細菌さいきんはさらに、産業さんぎょう毒性どくせい廃棄はいきぶつバイオレメディエーションにも使用しようされる[233]化学かがく産業さんぎょうにおいて、医薬品いやくひん農薬のうやくとして利用りようできるようなかがみぞう異性いせいてき純粋じゅんすい化学かがく物質ぶっしつ生産せいさんにおいても、細菌さいきん重要じゅうよう存在そんざいである[234]

細菌さいきんは、生物せいぶつてき害虫がいちゅう駆除くじょにおいて農薬のうやくわりに使用しようすることもできる。これには通常つうじょう、グラム陽性ようせい土壌どじょう生息せいそくする細菌さいきんであるバチルス・チューリンゲンシスBacillus thuringiensis、BTともばれる)がふくまれる。この細菌さいきん亜種あしゅは、DipelやThuricideなどの商品しょうひんめいで、鱗翅りんし特有とくゆう殺虫さっちゅうざいとして使用しようされている[235]。それらの特異とくいせいのために、人間にんげん野生やせい生物せいぶつ花粉かふん交配こうはいしゃ、およびのほとんどの益虫えきちゅうにほとんど影響えいきょうあたえないため、これらの農薬のうやく環境かんきょうにやさしいとなされている[236][237]

細菌さいきん急速きゅうそく成長せいちょうする能力のうりょくち、操作そうさ比較的ひかくてき容易よういであるため、分子生物学ぶんしせいぶつがく遺伝いでんがく生化学せいかがくなど分野ぶんや頻繁ひんぱん利用りようされる。たとえば細菌さいきんのDNAを変異へんいさせ、その表現ひょうげんがた調しらべることで、細菌さいきん遺伝子いでんし酵素こうそ代謝たいしゃ経路けいろ機能きのう調しらべることができ、られた知識ちしきをより複雑ふくざつ生物せいぶつ適用てきようすることができる[238]細胞さいぼう生化学せいかがく理解りかいすることで、様々さまざま生物せいぶつにおいて、大量たいりょう酵素こうそ動態どうたい遺伝子いでんし発現はつげんデータにもとづく数学すうがくてきモデルをつくることができる。いくつかのよく研究けんきゅうされた細菌さいきんでは研究けんきゅうすすめられており、たとえば大腸菌だいちょうきん代謝たいしゃモデルが作成さくせいされ検証けんしょうすすめられている[239][240]細菌さいきん代謝たいしゃ遺伝いでんがく理解りかいは、インスリン成長せいちょう因子いんし抗体こうたいなどの治療ちりょうようタンパク質たんぱくしつ生産せいさんのために細菌さいきん利用りようするという、バイオエンジニアリングのためのバイオテクノロジーつながる[241][242]

細菌さいきんかぶのサンプルは研究けんきゅうにおいて重要じゅうようであるため、生物せいぶつがくてきリソースセンター(Biological Resource Centers)で分離ぶんりおよび保存ほぞんされる。これにより、世界中せかいじゅう科学かがくしゃ菌株きんしゅ確実かくじつ入手にゅうしゅできる体制たいせいととのっている[243]

 
自作じさく顕微鏡けんびきょうもちいてはじめて微生物びせいぶつ観察かんさつしたアントニ・ファン・レーウェンフック

発酵はっこう古代こだい利用りようされていたが、細菌さいきん発見はっけん17世紀せいきさかのぼる。1676ねんアントニ・ファン・レーウェンフックによって発見はっけんされ原生動物げんせいどうぶつわせて“animalcules”(微小びしょう動物どうぶつ)とばれた。このときは、かれ自身じしん設計せっけいした単一たんいつレンズの顕微鏡けんびきょう使用しようして最初さいしょ観察かんさつされた。そのかれはロンドン王立おうりつ学会がっかい一連いちれん手紙てがみかれ観察かんさつ発表はっぴょうした[244]。バクテリアは、レーウェンフックのもっと注目ちゅうもくすべき顕微鏡けんびきょうてき発見はっけんであった。ただし、細菌さいきんかれ作成さくせいした単純たんじゅんなレンズがることができる限界げんかいのサイズであったため、だれも1世紀せいき以上いじょうそれらをふたたることができず、科学かがく歴史れきしなかもっと印象いんしょうてき休止きゅうしの1つであったとえる[245]かれ観察かんさつには、かれがアニマルキュールとんだ原生動物げんせいどうぶつふくまれており、後世こうせい提案ていあんされた細胞さいぼうせつあわせてかれ発見はっけん再度さいど注目ちゅうもくされることになった[246]

1828ねんクリスチャン・ゴットフリート・エーレンベルクは、顕微鏡けんびきょう観察かんさつした微生物びせいぶつほそ棒状ぼうじょうであったため、ギリシアで「ちいさなつえ」を意味いみするβακτήριονから“Bacterium”とんだ。しかしながら実際じっさいかれ観察かんさつした「Bacterium」は、芽胞がほう形成けいせい桿菌かんきんふくんだぞくであり[247]、これは1835ねんにエーレンバーグ自身じしんによって芽胞がほう形成けいせい桿菌かんきんぞくであるバチルス(Bacillus)として定義ていぎされた[248]

1859ねんにはルイ・パスツールが、アルコール発酵はっこう微生物びせいぶつによってこされることをしめし、さらに発酵はっこう自然しぜん発生はっせいてき現象げんしょうではないことをしめすことで、自然しぜん発生はっせいせつ否定ひていした。このとき、パスツールは発酵はっこうこす微生物びせいぶつ細菌さいきんだとかんがえたが、実際じっさいには菌類きんるいである(発酵はっこう関連かんれんするものは細菌さいきんではなく、一般いっぱんてきには酵母こうぼカビといったきんである)。ロベルト・コッホとともに、パスツールは病原菌びょうげんきん理論りろん初期しょき提唱ていしょうしゃであった[249]。ただし、かれらの以前いぜんにも、センメルヴェイス・イグナーツジョゼフ・リスターによって、医療いりょう業務ぎょうむにおける手指しゅし消毒しょうどく重要じゅうようせい認識にんしきされていた。センメルヴェイズのアイデアは却下きゃっかされ、このトピックにかんするかれほん医学いがくかいによって当時とうじ非難ひなんされたが、そのにリスターが1870年代ねんだいから消毒しょうどくはじめた。 1840年代ねんだい病院びょういんでの手洗てあらいにかんする規則きそくからはじめたセンメルワイスは、細菌さいきん自体じたいかんするかんがえの先駆せんくしゃであった。のちにリスターは、病気びょうきは「動物どうぶつ有機物ゆうきぶつ分解ぶんかい」に起因きいんするとかんがえて消毒しょうどく重要じゅうようせいいた[250]

細菌さいきん培養ばいようほう基礎きそは、医療いりょう微生物びせいぶつがくのパイオニアであるロベルト・コッホによって確立かくりつされ、一連いちれん研究けんきゅうにより炭疽たんそきん結核けっかくきんコレラきん病原びょうげんせい細菌さいきんによってこされることが証明しょうめいされた。とく結核けっかくかんするかれ研究けんきゅうにより、コッホはついに病原菌びょうげんきん理論りろん証明しょうめいし、1905ねんノーベルしょう受賞じゅしょうした[251]。また、コッホの原則げんそくという、生物せいぶつ病気びょうき原因げんいんであるかどうかをテストするための基準きじゅん提唱ていしょうされ、これは今日きょうでも使用しようされているものである[252]

フェルディナント・コーン細菌さいきんがく創始そうししゃであり、1870ねんから細菌さいきん研究けんきゅうしていた。コーンは、細菌さいきんをその形態けいたいもとづいて分類ぶんるいした最初さいしょ人物じんぶつである[253][254]

19世紀せいきにはおおくの研究けんきゅうにより、細菌さいきん様々さまざま病気びょうき原因げんいんであることが判明はんめいしたが、効果こうかてき抗菌こうきん治療ちりょうほう不明ふめいであり、対症療法たいしょうりょうほうしか存在そんざいしなかった[255]。20世紀せいきはいると培養ばいようほう確立かくりつされたこともあいまって、細菌さいきん研究けんきゅうすすんでいく。1910ねんパウル・エールリヒは、梅毒ばいどくトレポネーマ梅毒ばいどく原因げんいんとなるスピロヘータ選択せんたくてき染色せんしょくする染料せんりょうを、病原びょうげんたい選択せんたくてきころ化合かごうぶつえることにより、最初さいしょ抗生こうせい物質ぶっしつ開発かいはつした[256]。エーリッヒは、免疫めんえきがく研究けんきゅうで1908ねんノーベルしょう受賞じゅしょうし、細菌さいきん検出けんしゅつおよび識別しきべつするための染色せんしょく使用しよう開拓かいたくし、グラム染色せんしょくこうさん染色せんしょく基礎きそとなった[257]1910ねんパウル・エールリヒはたたすく八郎はちろうによってはつ抗菌こうきんざいサルバルサン開発かいはつされ、1929ねんにはアレクサンダー・フレミングによって抗生こうせい物質ぶっしつペニシリン発見はっけんされた。

細菌さいきんについての知識ちしきふかまるにつれ、分類ぶんるいがくうえでの細菌さいきん位置いちづけはしばしば変更へんこうされている。発見はっけんは2かいせつしたが植物しょくぶつかいけられ、1866ねんにはエルンスト・ヘッケルによって単細胞たんさいぼう生物せいぶつをまとめた原生げんせい生物せいぶつかいれられた(3かいせつ)。1930ねんころになると原核げんかく生物せいぶつかく生物せいぶつちがいが認識にんしきされ、2みかどせつ原核げんかく生物せいぶつみかど1937ねん)、いで4かいせつ(のち5かいせつモネラかい1956ねん)が提唱ていしょうされた。現在げんざいいた一般いっぱん細菌さいきんのイメージは5かいせつにおける原核げんかく生物せいぶつ対応たいおうしている(藍色あいいろ細菌さいきんは、旧名きゅうめいあい概念がいねんとしてはのぞくこともある[よう出典しゅってん])。

しかし、1977ねんカール・ウーズらによって原生げんせい生物せいぶつかいたん系統けいとうせい疑問ぎもんげかけられ、メタン生成せいせいきん(のち高度こうどこうしおきん一部いちぶこうねつきんも)をのぞ原核げんかく生物せいぶつとして、Kingdom Eubacteria(真正しんしょう細菌さいきんかい)が定義ていぎされた[258]1990ねんには16S rRNA配列はいれつもとづいて、当時とうじ細菌さいきん(メタン生成せいせいきん高度こうどこうしおきん一部いちぶこうねつきん)をのぞ原核げんかく生物せいぶつとしてDomain Bacteria(細菌さいきんドメイン)が定義ていぎされ、同時どうじ細菌さいきんはDomain Archaea (細菌さいきんドメイン)としてあらたに定義ていぎされる、3ドメインせつ提唱ていしょうされた[170]

カール・ウーズにより提唱ていしょうされた3ドメインせつ細菌さいきん細菌さいきんかく生物せいぶつ)は現在げんざいひろ支持しじているが、かくドメインの進化しんかじょう関係かんけいせい現在げんざい議論ぎろんつづいている。近年きんねんになって分子ぶんし系統けいとう解析かいせき進歩しんぽ、およびかく生物せいぶつ非常ひじょうきんえん細菌さいきんアスガルド細菌さいきん)が発見はっけんされるにいたって[259]かく生物せいぶつ細菌さいきん一部いちぶから進化しんかしたとするせつ優勢ゆうせいになりつつある(2ドメインせつともばれる)。2ドメインせつでは、細菌さいきん原始げんし地球ちきゅう出現しゅつげんした生命せいめいたいふたつのグループのうちひとつということになる(もうひとつは細菌さいきん)。さらに近年きんねんでは、それまでられていた細菌さいきんのグループとはまったべつ系統けいとうぞくする新種しんしゅ細菌さいきんグループ(Candidate Phyla Radiation;CPR)がつかり、その規模きぼ既知きち細菌さいきん全体ぜんたい匹敵ひってきするとも推測すいそくされている[192]。そのため細菌さいきんドメインの範囲はんい現在げんざいもさらに拡大かくだいしている。

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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