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サイバーパンク - Wikipedia コンテンツにスキップ

サイバーパンク

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
サイバーパンク作品さくひんにおける街並まちなみのイメージ。写真しゃしんうえから東京とうきょう渋谷しぶや日本にっぽん)、ニューヨークしゅうタイムズスクエア(アメリカ)、ヌエボ・レオンしゅうモンテレイ(メキシコ)、サンパウロ(ブラジル)。

サイバーパンクえい: cyberpunk)は、きん未来みらいディストピア舞台ぶたいとしたサイエンス・フィクション(SF)のサブジャンルである。人工じんこう知能ちのうサイバーウェア英語えいごばんなどのテクノロジーが高度こうど発達はったつした社会しゃかいで、抑圧よくあつてき支配しはい腐敗ふはいした体制たいせいなどのディストピアに反抗はんこうする姿勢しせいえがかれる[1][2]

サイバーパンクのおおくは、1960年代ねんだいから1970年代ねんだいニュー・ウェーブ運動うんどうざしている。この用語ようごは、ブルース・ベスキ英語えいごばん短編たんぺん小説しょうせつサイバーパンク英語えいごばん』(1983ねん)が初出しょしゅつである。ウィリアム・ギブスン小説しょうせつニューロマンサー』(1984ねん)は、サイバーパンクをジャンルとして確立かくりつすることにおおきく貢献こうけんした。その影響えいきょうりょくおおきいサイバーパンク作家さっかとして、ブルース・スターリングルーディ・ラッカーなどがいる。

代表だいひょうてきなサイバーパンク映画えいがとして、フィリップ・K・ディック小説しょうせつアンドロイドは電気でんきひつじゆめるか?』を原作げんさくとしたリドリー・スコット監督かんとく映画えいがブレードランナー』(1982ねん)がある。日本にっぽんのサイバーパンクのサブジャンルは、1982ねん大友おおとも克洋かつひろ漫画まんがAKIRA』の連載れんさい開始かいしともはじまり、1988ねんのアニメ映画えいが普及ふきゅうした。サイバーパンクはゲーム、音楽おんがく、ファッションなどにも影響えいきょうあたえている。

起源きげん

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サイバーパンクは、1960年代ねんだいから1970年代ねんだいニュー・ウェーブ運動うんどう起源きげんである[3]。SF雑誌ざっしニュー・ワールズ』とその編集へんしゅうちょうマイケル・ムアコックがニュー・ウェーブ運動うんどう促進そくしんし、サイバーパンクのジャンルの創設そうせつ貢献こうけんした[3]。この運動うんどうとおして、従来じゅうらいのSFのようなあかるくうつくしい未来みらいぞうではなく、テクノロジーの発展はってんとそれにともな社会しゃかい衰退すいたいえがかれるようになり、現実げんじつ世界せかいにおける社会しゃかい問題もんだい可視かしされていった[3]

フィリップ・K・ディックの1968ねん小説しょうせつアンドロイドは電気でんきひつじゆめるか?』はサイバーパンクには分類ぶんるいされていないものの[4]、この小説しょうせつ様々さまざま要素ようそくわえて映画えいがした『ブレードランナー』は、活気かっき退廃たいはいという相反あいはんするイメージを提示ていじし、のサイバーパンク文化ぶんかおおきな影響えいきょうあたえた[4]サミュエル・R・ディレイニーの1968ねん小説しょうせつノヴァ英語えいごばん』には人間にんげんとコンピュータの接合せつごうというサイバーパンクでよくられるテーマがまれており[5]、サイバーパンク文学ぶんがく先駆さきがけであるとかんがえられている[6]

「サイバーパンク」という用語ようごは、1980ねん執筆しっぴつされ、1983ねんに『アメージング・ストーリーズ』に掲載けいさいされたブルース・ベスキ英語えいごばん短編たんぺん小説しょうせつサイバーパンク英語えいごばん』が初出しょしゅつである[7][8]。ベスキは、「サイバー」や「テクノ」などの語幹ごかんと、社会しゃかいてき間違まちがった方向ほうこうすす若者わかもの用語ようごを、調和ちょうわのとれたものがつかるまでわせてこの用語ようごつくした[9]。ベスキはそのかんがえについて、「わたしのコンピュータを廃棄はいきした子供こどもたち、そしてかれらの子供こどもたちは、ティーンエイジャーの倫理りんりかん欠如けつじょと、わたしたち大人おとな推測すいそくすることしかできない技術ぎじゅつてき堪能たんのうさをそなえた、厄介やっかい子供こどもたちになるだろう。さらに、21世紀せいき初頭しょとうおややその大人おとな権力けんりょくしゃは、本当ほんとうに『はなすコンピュータ』にそだった最初さいしょ世代せだいのティーンエイジャーへの対応たいおうりょくがひどくけてしまっているだろう」とべた[10]

この用語ようごは、『アイザック・アシモフズ・サイエンス・フィクション・マガジン』の編集へんしゅうちょうであるガードナー・ドゾワ社説しゃせつげたことによって普及ふきゅうした[11][12]。その、ドゾワはこの用語ようご自身じしん著作ちょさくなか使用しようはじめ、とくに『ワシントン・ポスト』の記事きじでは「このままな流派りゅうはもっとちかいものは、奇妙きみょうするど描写びょうしゃしたハイテク製品せいひん提供ていきょうしゃであり、これは『サイバーパンク』とばれることもある」とべている[13]

ウィリアム・ギブスンの1984ねん小説しょうせつニューロマンサー』は、コンピュータが人々ひとびと生活せいかつ浸透しんとうはじめる時期じきにおいて未来みらいのコンピュータにたいするイメージを具現ぐげんし、おおくのクリエイターを刺激しげきした[4]。この小説しょうせつのヒットをきっかけに同様どうよう世界せかいかんをもった作品さくひん登場とうじょうするようになり[14]、サイバーパンクのジャンルの確立かくりつおおきく貢献こうけんした[4]

ブルース・スターリングもサイバーパンクのジャンルにおいて中心ちゅうしんてき役割やくわりたした作家さっかである[15]。1986ねん、スターリングはサイバーパンク小説しょうせつしゅうミラーシェイズ英語えいごばん』を編集へんしゅうし、自身じしん視点してんからサイバーパンクとはなになのかを確立かくりつしようとした[16]

スタイルと精神せいしん

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サイバーパンク運動うんどうにおける主要しゅよう人物じんぶつとして、ウィリアム・ギブスン、ニール・スティーヴンスン、ブルース・スターリング、ブルース・ベスキ、パット・キャディガン英語えいごばんルーディ・ラッカージョン・シャーリー英語えいごばんなどがいる。『アンドロイドは電気でんきひつじゆめるか?』の著者ちょしゃであるフィリップ・K・ディックが、この運動うんどうかたちまえもってあらわしていたとかんがえるものもいる[17]

サイバーパンク作品さくひんには推理すいり小説しょうせつ技法ぎほうがたびたびもちいられており、雰囲気ふんいきフィルム・ノワールちか[18]。このジャンルのディストピアてき空想くうそうは、1940年代ねんだいから1950年代ねんだいにかけて人気にんきがあったユートピアてき空想くうそうとはぎゃくのものであるとされることがおおい。ギブスンは1981ねん短編たんぺん小説しょうせつガーンズバック・コンティニュアム英語えいごばん』でサイバーパンクのユートピアてきなSFにたいする反感はんかん定義ていぎした。この小説しょうせつでは、ユートピアてきなSFを揶揄やゆしつつ、非難ひなんもしている[19][20][21]

ブレードランナー』では、サイバーパンクの典型てんけいてきなスタイルとテーマをることができる[22]コンピュータゲームボードゲーム、また『サイバーパンク2.0.2.0.』や『シャドウラン』のようなテーブルトークRPGでは、サイバーパンクの小説しょうせつ映画えいがおおきく影響えいきょうけたストーリー展開てんかいになることがおおい。1990年代ねんだい初頭しょとうからは、サイバーパンクに分類ぶんるいされるファッション音楽おんがく流行りゅうこうはじめた。サイバーパンクの漫画まんがやアニメは日本にっぽんさかんであり、『AKIRA』、『攻殻機動隊こうかくきどうたい』、『カウボーイビバップ』などがられる[23]

設定せってい

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東京とうきょう渋谷しぶや日本にっぽん[24]
よるきゅうりゅう城砦じょうさい路地ろじまちはずれの建物たてもの(1993ねん

サイバーパンクの物語ものがたりには人工じんこう知能ちのうハッカー巨大きょだい企業きぎょうとの対立たいりつふくまれることがおおく、とお未来みらい宇宙うちゅうよりも、きん未来みらい地球ちきゅう舞台ぶたいとする傾向けいこうがある[22]。さらに、だつ工業こうぎょう社会しゃかいディストピアだい規模きぼ文化ぶんかてき混乱こんらんこったり、開発かいはつしゃ予想よそうもしなかったような方法ほうほう技術ぎじゅつ使用しようされたりすることがおお[25]ブルース・スターリングは、自身じしん編集へんしゅうした『ミラーシェイズ英語えいごばん』のなかで、「サイバーパンクでは、特定とくてい中心ちゅうしんてきなテーマがかえ登場とうじょうする。義肢ぎしまれた回路かいろ整形せいけい手術しゅじゅつ遺伝子いでんし変化へんかなどの身体しんたいへの侵略しんりゃくというテーマや、のうコンピュータ・インターフェース、人工じんこう知能ちのう神経しんけい化学かがく、そして人間にんげん本質ほんしつ自己じこ本質ほんしつ根本こんぽんてきさい定義ていぎする技術ぎじゅつなどの、さらに強力きょうりょく精神せいしんへの侵略しんりゃくというテーマがある」と説明せつめいした[14]。また、物語ものがたり展開てんかいおおくがサイバースペースうえおこなわれ、現実げんじつ仮想かそう現実げんじつ境界きょうかいせん曖昧あいまいになっているものもある[26]

一般いっぱんてきには、発達はったつしすぎたテクノロジーとあらたな権力けんりょくによる抑圧よくあつてき支配しはいにより人々ひとびとしん荒廃こうはいする世界せかいで、現状げんじょう反抗はんこうしようとする姿勢しせいえがかれる[2]作家さっか評論ひょうろんデイヴィッド・ブリンは、「…(サイバーパンク作家さっかを)よくると、かれらがえが未来みらい社会しゃかいは、政府せいふ軟弱なんじゃくなさけないことがほとんどであることがわかる。…ギブスン、ウィリアムズ、キャディガンなどの人気にんきのSF小説しょうせつは、つぎ世紀せいきにおけるオーウェルふう権力けんりょく集中しゅうちゅうえがいているが、ほとんどの場合ばあい権力けんりょく富裕ふゆうそう企業きぎょうのエリートの手中しゅちゅうにこっそりとおさめられている」とべている[27]。『サイバーパンク2.0.2.0.』などを製作せいさくしたマイク・ポンスミスは、サイバーパンク作品さくひんにおける共通きょうつうてんについて、「サイバーパンク作品さくひん主人公しゅじんこう大半たいはんは、社会しゃかいてきよわ立場たちばである。そのなかで、あたらしく発見はっけんされた技術ぎじゅつだれ使つかってこなかったような技術ぎじゅつさい利用りようされた技術ぎじゅつもちいて巨大きょだい勢力せいりょくたたかい、個人こじん自由じゆう獲得かくとくする」と説明せつめいした[28]

日本にっぽんはサイバーパンク作品さくひんにおける重要じゅうよう要素ようそである[2]。1970年代ねんだいから80年代ねんだい複数ふくすう日本にっぽん企業きぎょう経済けいざいてききゅう成長せいちょうした時代じだいであり[29]、アメリカでは、日本にっぽん巨大きょだい企業きぎょうがアメリカ経済けいざい支配しはいすることになるのではないかという恐怖きょうふまれはじめていた[2][30]。また、どう時期じき日本にっぽん漫画まんがやアニメの独特どくとく世界せかいかんられるようになったこともあって、日本にっぽん異質いしつ文化ぶんか思想しそうをもち、悪事あくじはたらこうとする敵役かたきやくとしての地位ちい獲得かくとくした[2]。『ブレードランナー』には当時とうじのアメリカが日本にっぽんたいしていていた恐怖きょうふ具現ぐげんされており[29]日本語にほんご看板かんばん日本にっぽん意匠いしょう数多かずおおられる[31]。このジャンルにかんする日本にっぽん影響えいきょうについて、ギブスンは「現代げんだい日本にっぽん本当ほんとうにサイバーパンクだった」とべている[32]

香港ほんこん街並まちなみは『ブレードランナー』や『シャドウラン』など、様々さまざまなサイバーパンク作品さくひん景観けいかん雰囲気ふんいき設定せっていおおきな影響えいきょうあたえてきた[33]リドリー・スコットは、「香港ほんこん最悪さいあく」をイメージして、『ブレードランナー』のサイバーパンクなロサンゼルス景観けいかんつくげた[34]映画えいがGHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊こうかくきどうたい』の街並まちなみは香港ほんこんをベースにしており、監督かんとく押井おしいまもるは、「ふるいものとあたらしいものが複雑ふくざつ関係かんけい共存きょうぞんする」香港ほんこん奇妙きみょう混沌こんとんとした街路がいろ映画えいがのテーマと適合てきごうするとかんじた[33]無秩序むちつじょちょう都市とし伝統でんとうてき都市とし計画けいかく失敗しっぱいられる香港ほんこんきゅうりゅう城砦じょうさいは、サイバーパンクの景観けいかんにインスピレーションをあたえている。イギリスの統治とうちにあった時代じだい香港ほんこんは、イギリスときよし両方りょうほう政権せいけんから軽視けいしされたことで、ディストピアてき状況じょうきょうにおける自由じゆう主義しゅぎてき要素ようそ体現たいげんした地域ちいきであった。西洋せいようのサイバーパンクにおけるひがしアジアとアジアじん描写びょうしゃは、ひがしアジアによる支配しはいたいするアメリカじんとヨーロッパじん恐怖きょうふ感情かんじょう刺激しげきし、人種じんしゅ差別さべつてき比喩ひゆ助長じょちょうさせているとして、オリエンタリズムてきであると批判ひはんされたり[35][36]、「テクノオリエンタリズム」とばれたりしてきた[37]

その特徴とくちょう

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サイバーパンクの物語ものがたりは、インターネットの進化しんか予測よそくするフィクションであるともかんがえられてきた。地球ちきゅう規模きぼ通信つうしんネットワークにかんする記述きじゅつは、World Wide Webひろ認識にんしきされるようになるまえにはすで存在そんざいしたが、アーサー・C・クラークなどの伝統でんとうてきなSF作家さっかや、ジェームズ・バーク英語えいごばんのような社会しゃかい評論ひょうろんがそのようなネットワークが最終さいしゅうてき形成けいせいされるだろうと予測よそくはじめたのは、それよりもまえのことである[38]

サイバーパンク作品さくひん女性じょせい有色ゆうしょく人種じんしゅといった社会しゃかい集団しゅうだん除外じょがいする傾向けいこうがあると指摘してきするものもいる。たとえば、サイバーパンクは断片だんぺんてき周縁しゅうえんされた美学びがくもちいて、最終さいしゅうてき男性だんせいせいちからあたえるような空想くうそうえがき、男性だんせい無法者むほうものめられる男性だんせいてきなジャンルで頂点ちょうてんたっするという主張しゅちょうがある[39]一部いちぶ評論ひょうろんは、典型てんけいてきなサイバーパンク映画えいがである『ブレードランナー』にはアフリカけい黒人こくじん人物じんぶつかんする言及げんきゅう一切いっさいないことや[40]のサイバーパンク映画えいががステレオタイプをつよめていることを指摘してきしている[41]

メディア

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小説しょうせつ

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「サイバーパンク」という用語ようごは、1983ねんに『アメージング・ストーリーズ』に掲載けいさいされたブルース・ベスキ英語えいごばん短編たんぺん小説しょうせつサイバーパンク英語えいごばん』が初出しょしゅつである[42]ブルース・スターリングはファン雑誌ざっしチープ・トゥルース英語えいごばん』をとおして、この運動うんどう理論りろんてき指導しどうしゃとなった。ジョン・シャーリー英語えいごばんは、スターリングとルーディ・ラッカー重要じゅうようせいかんする記事きじ執筆しっぴつした[43]。サイバーパンクという用語ようごがドゾワによってひろめられる5ねんまえ出版しゅっぱんされたジョン・ブラナーの1975ねん小説しょうせつザ・ショックウェーブ・ライダー英語えいごばん』は、一般いっぱんてきにサイバーパンクのジャンルとむすびつけられる要素ようそおおふくはじめての小説しょうせつであるとかんがえられている[44]

ウィリアム・ギブスン小説しょうせつニューロマンサー』(1984ねん)は様々さまざま作品さくひん影響えいきょうあたえ、サイバーパンクのきん未来みらいぞう確立かくりつした[3]人体じんたい改造かいぞう強大きょうだい企業きぎょうなど、サイバーパンクを構成こうせいする要素ようそおおくは、この小説しょうせつ起点きてんとなっている[45][46]ジャーゴンファイルによると、「ギブスンはコンピュータや現代げんだいのハッカー文化ぶんかについてほとんどなにらなかったため、ハッカーが苛立いらだたしいほどに無知むちで、かつきわめて刺激しげきてきであるとかんじる手法しゅほうで、未来みらいのコンピュータやハッカーの役割やくわり推測すいそくすることができた」という[47]

当初とうしょ、サイバーパンクはSFの基準きじゅんから根本こんぽんてき逸脱いつだつしたものであるとれられていた[48]。しかし、そのすぐに、革命かくめいてき運動うんどうとしてのサイバーパンクの立場たちば異議いぎとなえ、物語ものがたり技法ぎほうとスタイルにかんしては1960年代ねんだいニュー・ウェーブSFほう革新かくしんてきであるとべる評論ひょうろんあらわれた[49]。サイバーパンクに特有とくゆうであるとされる特徴とくちょうのほぼすべてが、実際じっさいJ・G・バラードフィリップ・K・ディックハーラン・エリスンスタニスワフ・レムサミュエル・R・ディレイニーウィリアム・S・バロウズなどといった年長ねんちょう作家さっか作品さくひんられると指摘してきするものもいる[48]たとえば、フィリップ・K・ディックの作品さくひんには社会しゃかい腐敗ふはい人工じんこう知能ちのう、パラノイア、客観きゃっかんてき主観しゅかんてき事実じじつ曖昧あいまい境界きょうかいせんといったテーマがえがかれることがおお[50]影響えいきょうりょくおおきいサイバーパンク映画えいがブレードランナー』(1982ねん)は、ディックの小説しょうせつアンドロイドは電気でんきひつじゆめるか?』を原作げんさくとしている[51]

評価ひょうか影響えいきょう

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SF作家さっかデイヴィッド・ブリンは、サイバーパンクを「SFのためにおこなわれてきた最高さいこう無料むりょう宣伝せんでんキャンペーンだ」と表現ひょうげんしている。ブリンは、サイバーパンクは「本物ほんもののパンク」をけたわけではないかもしれないが、新規しんき読者どくしゃ数多かずおおけ、ポストモダン文学ぶんがく評論ひょうろん魅力みりょくてきかんじるような運動うんどうをある程度ていどしたとかんがえており、サイバーパンクはSFを、学者がくしゃにとってより魅力みりょくてきなもの、そしてハリウッド視覚しかく芸術げいじゅつ全体ぜんたいにとってより利益りえきおおきいものにしたと主張しゅちょうしている[52]

フレドリック・ジェイムソンは、サイバーパンクを「ポストモダニズムにおける最高さいこう文学ぶんがくてき表現ひょうげんではないとしても、その晩期ばんき資本しほん主義しゅぎにおける最高さいこう文学ぶんがくてき表現ひょうげん」であるとなしている[53]

サイバーパンクは後進こうしん作家さっか着想ちゃくそうあたえており、『重力じゅうりょくおとろえるとき英語えいごばん』をいたジョージ・アレック・エフィンジャーなどがサイバーパンクの概念がいねん自身じしん作品さくひんれた。雑誌ざっしWIRED』は、現代げんだいのサイバーパンクファンの興味きょうみくために、最新さいしんのテクノロジー、芸術げいじゅつ文学ぶんがく、そのトピックをぜており、ポーラ・ヨーは「筋金入すじがねいりのハッカー、マルチメディア中毒ちゅうどくしゃ、サイバーパンク、そしてセルラー愛好あいこう世界せかい征服せいふくする用意よういができていることを証明しょうめいしている」と主張しゅちょうしている[54]

映画えいが・ドラマ

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映画えいがブレードランナー』(1982ねん)は2019ねんのディストピアてき未来みらい舞台ぶたいとしている。作中さくちゅうではレプリカントとばれる人工じんこう生物せいぶつ宇宙うちゅう植民しょくみんでは奴隷どれいとしてあつかわれ、地球ちきゅうでは様々さまざま賞金しょうきんかせぎの合法ごうほうてき獲物えものとなって「解任かいにん抹殺まっさつ)」される。最初さいしょ劇場げきじょう公開こうかいされたときおおきな成功せいこうとはならなかったが、家庭かていようビデオ市場いちばではファンを獲得かくとくしてカルト映画えいがとなった[55]。『ブレードランナー』のよる街並まちなみは、そののサイバーパンク作品さくひんにおける定番ていばん要素ようそとなった[14]サイバーパンク2.0.2.0.などを製作せいさくしたマイク・ポンスミスは、「『ブレードランナー』が重要じゅうようなのは、テクノロジーだけではなく、サイバーパンクがつね想起そうきさせるフィルム・ノワール要素ようそがあったからである」とべた[56]映画えいがではディックの原作げんさく小説しょうせつ宗教しゅうきょうてき神話しんわてき要素ようそはぶかれているため、小説しょうせつよりも明確めいかくにサイバーパンクに分類ぶんるいされるようになっている。ウィリアム・ギブスンははじめてこの映画えいがとき当時とうじ執筆しっぴつちゅうだった『ニューロマンサー』でえがいた情景じょうけい一致いっちしていることにおどろいたとのちかしている。

テレビドラマ『マックス・ヘッドルーム』(1987ねん)は、テレビ・ネットワークの寡頭体制たいせいによって支配しはいされる未来みらいのディストピアを舞台ぶたいとした、象徴しょうちょうてきなサイバーパンク作品さくひんである。ストーリーでは、おおくの場面ばめんでコンピュータのハッキングが中心ちゅうしんてき役割やくわりたした。『マックス・ヘッドルーム』は「最初さいしょのサイバーパンクのテレビシリーズ」であるとかんがえられている[57]

サイバーパンクの映画えいがは『ブレードランナー』以来いらい着実ちゃくじつかずやしている。フィリップ・K・ディックの作品さくひんほかにも複数ふくすう映画えいがされている。ウィリアム・ギブスンの短編たんぺん小説しょうせつ原作げんさくとした映画えいがJM』(1995ねん[58]や『ニューローズホテル』(1998ねん[59][60]はいずれも商業しょうぎょうてき批評ひひょうてき失敗しっぱいした。そののサイバーパンク映画えいがには、『ロボコップ』(1987ねん)、『トータル・リコール』(1990ねん)、『ハードウェア』(1990ねん)、『バーチャル・ウォーズ』(1992ねん)、『マトリックス』シリーズ(1999ねん - 2003ねん)『12モンキーズ』(1995ねん)、『サイバーネット』(1995ねん)、『ストレンジ・デイズ/1999ねん12月31にち』(1995ねん)などがある。サイバーパンク映画えいがなかには、ネオ・ノワールとSFまたはサイバーパンクをわせたハイブリッド・ジャンルであるテック・ノワール分類ぶんるいされるものもある。

漫画まんが・アニメ

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日本にっぽんのサイバーパンクのサブジャンルは1982ねん連載れんさいはじまった大友おおとも克洋かつひろ漫画まんがAKIRA』ではじまり、1988ねんアニメ映画えいがされたことで普及ふきゅうした。『AKIRA』は『攻殻機動隊こうかくきどうたい』、『じゅうゆめ』、『カウボーイビバップ』などの漫画まんが・アニメを中心ちゅうしん日本にっぽんのサイバーパンク作品さくひんおおきな影響えいきょうあたえた[14]。その初期しょき日本にっぽんのサイバーパンク作品さくひんとして、1982ねん映画えいが爆裂ばくれつ都市とし BURST CITY』、1985ねんOVAメガゾーン23』、1989ねん映画えいが鉄男てつお』などがある。

ポール・グラヴェット英語えいごばんによると、『AKIRA』が出版しゅっぱんされたとき、サイバーパンク文学ぶんがくはまだ日本語にほんご翻訳ほんやくされておらず、大友おおとも横山よこやま光輝みつてる漫画まんが鉄人てつじん28ごう』やバンド・デシネ作家さっかメビウスから明確めいかく刺激しげきけていたという[61]

ニュー・ウェーブSF文学ぶんがくにルーツがある西洋せいようのサイバーパンクとは対照たいしょうてきに、日本にっぽんのサイバーパンクはアンダーグラウンド音楽おんがく英語えいごばん文化ぶんかとくに1970年代ねんだい日本にっぽんのパンク音楽おんがくのシーンからまれた日本にっぽんパンク・サブカルチャーにルーツがある。映画えいが監督かんとく石井いしいさとしわたは、パンクと関連かんれんする反乱はんらん無秩序むちつじょえがいた『高校こうこうだいパニック』(1978ねん)や『くるきサンダーロード』(1980ねん)などのパンク映画えいがでこのサブカルチャーを日本にっぽんれた。石井いしいのパンク映画えいがは、影響えいきょうりょくおおきい大友おおとものサイバーパンク作品さくひん『AKIRA』へのみちひらいた[62]

サイバーパンクのテーマは漫画まんが・アニメでひろられる。日本にっぽんでは、コスプレ人気にんきで、ティーンエイジャー以外いがいもこのようなファッションスタイルをするため、サイバーパンクはれられており、その影響えいきょうひろおよんでいる。初期しょきのサイバーパンク運動うんどう影響えいきょうあたえたウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』は日本にっぽん有数ゆうすう工業こうぎょう地帯ちたいである千葉ちば舞台ぶたいとしているが、小説しょうせつ執筆しっぴつしている時点じてんでは、ギブスンは千葉ちば場所ばしょらず、自身じしん未来みらいぞう完全かんぜん合致がっちするかはかっていなかった。1980年代ねんだいにサイバーパンクの概念がいねん作品さくひんれたことで、日本にっぽん文化ぶんかにもサイバーパンクが浸透しんとうするようになった。

サイバーパンクの漫画まんが・アニメは、西洋せいようのSFと共通きょうつうする要素ようそをもつ未来みらいぞうえがいているため、日本にっぽん以外いがいでも国際こくさいてきれられている。西洋せいようのサイバーパンクは日本にっぽん要素ようそれていることがおお[63]。ウィリアム・ギブスンは日本にっぽん頻繁ひんぱんおとずれており、自身じしん日本にっぽんかんするビジョンのおおくが現実げんじつであることをった。ギブスンは、「現代げんだい日本にっぽん本当ほんとうにサイバーパンクだった。日本人にっぽんじん自身じしんもそれをり、よろこんでいた。わたしはじめて渋谷しぶやおとずれたときのことをおぼえている。わたしをそこへれていったわか東京とうきょうのジャーナリストの1人ひとりが、たかくそびえち、商業しょうぎょう情報じょうほうながれているメディアのひかりかおいっぱいにびて『ほら、これがブレードランナーのまちですよ』とった。そしてそうだった。それは間違まちがいなくそうだった」とかたっている[32]

影響えいきょう

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『AKIRA』は漫画まんが、アニメ、映画えいが音楽おんがく、テレビ、コンピュータゲームなど、様々さまざま作品さくひん影響えいきょうあたえた[64][65]。『AKIRA』は『マトリックス[66]、『クロニクル[67]、『LOOPER/ルーパー[68]、『ミッドナイト・スペシャル』、『インセプション[64]などのハリウッド映画えいがや、『スナッチャー[69]、『メタルギア』シリーズ[14]Valve Corporationの『ハーフライフ英語えいごばん』シリーズ[70][71]Don't Nod英語えいごばんの『リメンバー・ミー英語えいごばん』などのコンピュータゲームにもおおきな影響えいきょうあたえた。『AKIRA』はカニエ・ウェストが「ストロンガー英語えいごばん」のミュージック・ビデオで『AKIRA』へ敬意けいいあらわしたり[64]ルーペ・フィアスコが『AKIRA』の登場とうじょう人物じんぶつであるしま鉄雄てつお名前なまえにちなんだアルバム『テツオ&ユース英語えいごばん』をしたりするなど、ミュージシャンの作品さくひんへも影響えいきょうあたえている[72]作中さくちゅう主人公しゅじんこう金田かねだ正太郎しょうたろうるバイクと同様どうようのものは、スティーヴン・スピルバーグ監督かんとく映画えいがレディ・プレイヤー1[73]CD Projektのコンピュータゲーム『サイバーパンク2077[74]にも登場とうじょうする。

マトリックス・コードのイメージ

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊こうかくきどうたい』(1995ねん)はおおくの映画えいが監督かんとく影響えいきょうあたえたが、そのなかもっと著名ちょめいなのは『マトリックス』(1999ねん)とその続編ぞくへん製作せいさくしたウォシャウスキー兄弟きょうだいである[75]。『マトリックス』シリーズは、オープニングのクレジットから着想ちゃくそうマトリックス・コード[76]登場とうじょう人物じんぶつくびうしろのあなからマトリックスにアクセスする方法ほうほうなど[77]、この映画えいがから複数ふくすう構想こうそうれた。ジェームズ・キャメロン監督かんとくの『アバター』や、スティーヴン・スピルバーグ監督かんとくの『A.I.』、ジョナサン・モストウ監督かんとくの『サロゲート』はほかにも類似るいじてん指摘してきされている[77]。ジェームズ・キャメロンは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊こうかくきどうたい』からインスピレーションを[78]、『アバター』にその影響えいきょうがあるとべた[79]

OVA『メガゾーン23』(1985ねん)は『マトリックス』との類似るいじてん多数たすう存在そんざいする[80]。『じゅうゆめ』(1990ねん)は映画えいが監督かんとくのジェームズ・キャメロンにおおきな影響えいきょうあたえており、キャメロンは2000ねん以降いこう、『じゅうゆめ』の映画えいが計画けいかくしていた。その、キャメロンは『じゅうゆめ』を実写じっしゃ映画えいがした『アリータ:バトル・エンジェル』の製作せいさくつとめている[81]

コミック

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1975ねんバンド・デシネ作家さっかメビウスは、フランスの雑誌ざっしメタル・ユルラン』に掲載けいさいされたダン・オバノン原作げんさくの『ロング・トゥモロー英語えいごばん』で作画さくが担当たんとうした。これは、サイバーパンクの特徴とくちょうてき要素ようそをもつ初期しょき作品さくひんであり、フィルム・ノワールハードボイルド犯罪はんざい小説しょうせつ影響えいきょうられる[82]。ウィリアム・ギブスンは、このシリーズにおけるメビウスのイラストやそのの『メタル・ユルラン』のビジュアルが、小説しょうせつ『ニューロマンサー』につよ影響えいきょうあたえたとべた[83]。このシリーズはサイバーパンクのジャンルに様々さまざま影響えいきょうあたえており[84]、リドリー・スコット監督かんとくの『エイリアン』や『ブレードランナー』にも影響えいきょうられる[85]。メビウスはのちに、アレハンドロ・ホドロフスキー原作げんさくの『アンカル』を1980ねんから1988ねんにかけて連載れんさいした[86]物語ものがたりはジョン・ディフールという探偵たんてい活躍かつやく中心ちゅうしん展開てんかいしており[86]、サイバーパンクをふくめ、SFの要素ようそおおれている[87]。メビウスはコンピュータない世界せかいえがいた映画えいがトロン』(1982ねん)のデザインを担当たんとうした[88]

DCコミックスは、サイバーパンクの基礎きそをなすほかおおくの作品さくひんどう時期じきに、フランク・ミラーの『ローニン』を1983ねんから1984ねんにかけて出版しゅっぱんした。この作品さくひんさむらい文化ぶんか格闘かくとう映画えいが格闘かくとう漫画まんがのイメージをれており、きん未来みらいのディストピアであるニューヨーク舞台ぶたいとしている。作中さくちゅうでは、古代こだい日本にっぽん武士ぶしと、崩壊ほうかいしつつある終末しゅうまつ都市とし景観けいかんとのつながりがさぐられている。『ローニン』には『AKIRA』との類似るいじてんがいくつか存在そんざいする[89]。『ローニン』は『サムライジャック[90]や『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ[91]、『サイバーパンク2077[92]など、そのおおくの作品さくひん影響えいきょうあたえた。

サイバーパンクのコンピュータゲームとして、『女神めがみ転生てんせい』シリーズ、『スナッチャー』、『メタルギア』シリーズ、『デウスエクス英語えいごばん』シリーズ、『シンジケート』シリーズ、『System Shock』シリーズなどがある。『ブレードランナー英語えいごばん』、『攻殻機動隊こうかくきどうたい GHOST IN THE SHELL』、『マトリックス』シリーズなどのゲームは、映画えいがロールプレイングゲーム(RPG)を原作げんさくとしている。

サイバーパンクの名前なまえかんしたRPGとして、マイク・ポンスミス制作せいさくし、R. Talsorian Games英語えいごばん出版しゅっぱんした『サイバーパンク』、『サイバーパンク2.0.2.0.』、『サイバーパンクv3.0』、『サイバーパンク・レッド』、そしてスティーブ・ジャクソン・ゲームズガープスのシステムをもちいて出版しゅっぱんした『ガープス・サイバーパンク』がある。ポンスミスは、『サイバーパンク2.0.2.0.』を考案こうあんするじょう参考さんこうにした作品さくひんとして『ブレードランナー』をげた[93]Iron Crown Enterprises英語えいごばんはRPG『サイバースペース英語えいごばん』を出版しゅっぱんした。CD Projekt RedはTRPG『サイバーパンク2.0.2.0.』を原作げんさくとしたオープンワールド一人称いちにんしょう視点してんシューティングRPGサイバーパンク2077』を2020ねん12がつ10日とおか発売はつばいした[94][95][96]Steamのデータベースによると、『サイバーパンク2077』は2020ねん12がつ10日とおか発売はつばい直後ちょくご同時どうじに100まん3262にんがプレイし、シングルプレイヤーコンピュータゲームにおける最大さいだい同時どうじ接続せつぞくしゃすう記録きろく更新こうしんした。それまでは、2015ねん

ろくされた『Fallout 4』の47まん2962にん最大さいだいであった[97]

サイバーパンクは、テーブルゲームミニチュアゲーム、そしてゲームズワークショップの『ネクロムンダ英語えいごばん』のようなボードゲームなどにも影響えいきょうあたえた。1996ねん発売はつばいされた『Netrunner』は、TRPG『サイバーパンク2.0.2.0.』をベースに製作せいさくされている。1993ねん発売はつばいされたサイバーパンクTRPG『トーキョーN◎VA』は、サイコロのわりにトランプもちいる。

音楽おんがく

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サイバーパンクの音楽おんがくは、『ニューヨーク1997』(1981ねん)や『ブレードランナー』(1982ねん)のようなサイバーパンク映画えいがでのシンセサイザー多用たようした譜面ふめん起源きげんである[98]。ミュージシャンやアーティストのなかには、その美的びてきスタイルや音楽おんがく内容ないようから、サイバーパンクに分類ぶんるいされるものもいる。このようなアーティストは、サイバーパンクの特徴とくちょうであるディストピアの未来みらいぞう生体せいたい力学りきがくてきなテーマをあつかうことがおおい。楽曲がっきょくがサイバーパンクに分類ぶんるいされるバンドとしてPSYDOLLフロント・ライン・アッセンブリーClock DVA英語えいごばんエンジェルスピットジグ・ジグ・スパトニックなどがいる[よう出典しゅってん]

サイバーパンクと通常つうじょうかかわりがないミュージシャンが、サイバーパンクをテーマとしたアルバムを制作せいさくする場合ばあいもある。イギリスのシンガーソングライターであるゲイリー・ニューマンのアルバム『レプリカズ英語えいごばん』、『ザ・プレジャー・プリンシプル英語えいごばん』、『テレコン英語えいごばん』は、フィリップ・K・ディックの作品さくひん影響えいきょうけている。クラフトワークの『人間にんげん解体かいたい』、『コンピューター・ワールド』は、いずれも人間にんげんがテクノロジーに依存いぞんするというテーマをげている。ナイン・インチ・ネイルズのコンセプト・アルバム『イヤー・ゼロ〜れい原点げんてん』にもサイバーパンクの要素ようそがある。フィア・ファクトリーのコンセプト・アルバムは、だい部分ぶぶん未来みらいのディストピア、サイバネティックス、人間にんげん機械きかい戦闘せんとう仮想かそう世界せかいをベースとしている。ビリー・アイドルの『サイバーパンク英語えいごばん』は、制作せいさくにおいて、サイバーパンクの文学ぶんがくサイバーデリック英語えいごばんカウンターカルチャーからおおきな影響えいきょうけている。サイバーパンクの物語ものがたりからんだデヴィッド・ボウイのコンセプト・アルバム『アウトサイド』は、1995ねんのリリースのさい評論ひょうろんから好意こういてき反応はんのうた。特定とくていのサイバーパンク作品さくひん作家さっかからの影響えいきょうけるミュージシャンも存在そんざいし、たとえばソニック・ユースのアルバム『シスター』や『デイドリーム・ネイション』は、それぞれフィリップ・K・ディックやウィリアム・ギブスンの作品さくひん影響えいきょうけている。マドンナが2001ねん実施じっししたドラウンド・ワールド・ツアー英語えいごばんはサイバーパンクのセクションではじまり、演奏えんそうのディストピアてき性質せいしつ強調きょうちょうする衣装いしょう美学びがく舞台ぶたい小道具こどうぐ使用しようされた。レディー・ガガは2020ねんのアルバム『クロマティカ英語えいごばん』でサイバーパンクのペルソナと視覚しかく効果こうか使用しようした[よう出典しゅってん]

ヴェイパーウェイヴシンセウェイヴもサイバーパンクの影響えいきょうけている。ヴェイパーウェイヴはサイバーパンクのもつメッセージに触発しょくはつされ、サイバーパンクのスタイルをふくんだ資本しほん主義しゅぎのディストピアてき批評ひひょうとして解釈かいしゃくされている[99][100]。シンセウェイヴはより表面ひょうめんてきなレベルであり、サイバーパンクの起源きげん特徴とくちょうをノスタルジックかつレトロフューチャーふう復活ふっかつさせた美学びがくにのみ影響えいきょうけている。

社会しゃかいてき影響えいきょう

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芸術げいじゅつ建築けんちく

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2000ねんにオープンしたベルリンソニーセンターは、サイバーパンクの美学びがくをもっているとされる。

作家さっかデヴィッド・スズキとホリー・ドレッセルは、ドイツベルリンポツダム広場ひろばにあるソニーセンターのカフェ、ブランドてん、ゲームセンターを「サイバーパンクな企業きぎょう都市とし未来みらいぞう」と表現ひょうげんしている[101]

社会しゃかいとカウンターカルチャー

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サイバーパンク作品さくひんから影響えいきょうけたサブカルチャーのれいとして、1980年代ねんだい後半こうはんから1990年代ねんだい前半ぜんはんにかけてのサイバーデリック英語えいごばんカウンターカルチャーげられる。サイバーデリックの支持しじしゃは「cyberpunks」を自称じしょうし、サイケデリック・アートやドラッグ運動うんどう英語えいごばんサイバーカルチャーのテクノロジーを融合ゆうごうさせようとした。初期しょき支持しじしていた人物じんぶつとして、ティモシー・リアリーマーク・フラウエンフェルダー英語えいごばんR・U・シリウス英語えいごばんなどがいる。この運動うんどうは、2000ねんインターネット・バブル崩壊ほうかいともない、急速きゅうそく衰退すいたいした。

サイバーゴスはサイバーパンク作品さくひんレイブゴスから影響えいきょうけたファッションとダンスのサブカルチャーである。さらに、サイバーゴスのレイバーやゴスの影響えいきょう否定ひていし、都会とかいのストリートファッション、ポスト・アポカリプス、機能きのうてき服装ふくそう、ハイテクなスポーツウェア、戦術せんじゅつてきなユニフォームからの影響えいきょうけた独特どくとくなサイバーパンクのファッションも登場とうじょうしており、このようなファッションは「テック・ウェア」「ゴス・ニンジャ」「テック・ニンジャ」などとばれている。

香港ほんこんきゅうりゅう城砦じょうさい(1994ねん解体かいたい)は、当時とうじ劣悪れつあく生活せいかつ環境かんきょうが、都市とし政治せいじてき物理ぶつりてき経済けいざいてき孤立こりつあいまってできたサイバーパンクやディストピアのスラムの典型てんけいとして紹介しょうかいされることがおおく、その誕生たんじょう創意そうい工夫くふうおおくの学者がくしゃ魅了みりょうされた[102]

サイバーパンクからの派生はせい

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様々さまざまなジャンルの作家さっかがサイバーパンクの概念がいねんふく作品さくひんつくはじめると、SFのあたらしいサブジャンルがあらわれた。代表だいひょうてきなサブジャンルの1つにスチームパンクがある。これは、時代じだい錯誤さくごのテクノロジーとサイバーパンクのくらフィルム・ノワール世界せかいかんわせ、歴史れきし改変かいへんさせたヴィクトリアあさ時代じだい舞台ぶたいとしている。この用語ようごは、元々もともと1987ねんごろにティム・パワーズジェイムズ・P・ブレイロックK・W・ジーター一部いちぶ小説しょうせつ表現ひょうげんするためにジョークとしてつくされたが、ギブスンとスターリングが2人ふたり共同きょうどう執筆しっぴつした小説しょうせつディファレンス・エンジン英語えいごばん』でこのサブジャンルに参入さんにゅうしたときには、この用語ようご真剣しんけん使用しようされるようになった[103]

1990年代ねんだい初頭しょとうまれたサブジャンルとして、情報じょうほう技術ぎじゅつわりに生物せいぶつ工学こうがく基盤きばんとしたバイオパンクがある。バイオパンクの作品さくひんでは、機械きかいてき手段しゅだんではなく、遺伝子いでんし操作そうさによってひと変形へんけいする。

登録とうろく商標しょうひょう

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アメリカでは、「Cyberpunk」という言葉ことばCD Projekt S.A.所有しょゆうする登録とうろく商標しょうひょうである[104]以前いぜんR. Talsorian Games英語えいごばんがテーブルトークRPG『サイバーパンク2.0.2.0.』のために登録とうろくしていた[105]。R. Talsorian Gamesはその、CD Projekt S.A.からライセンスを取得しゅとくして、この商標しょうひょうをテーブルトークRPGに使用しようしている[106]

ヨーロッパでは、CD Projekt S.A.はゲームで使用しようするため[104]ソニー・ミュージックエンタテインメントはゲーム以外いがい使用しようするために「Cyberpunk」の商標しょうひょう所有しょゆうしている[107]

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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