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中国の妖怪一覧(ちゅうごくのようかいいちらん)は、中国の妖怪の一覧である。ここでは志怪・伝奇・神怪小説、説話、民間伝承の怪異・妖物だけでなく、場合によっては神話上の怪物、神獣、霊鳥、瑞獣や神格化された神話的人物や神仙なども含めている。[1]
名前 |
読み |
備考
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睚眦 |
がいし |
龍生九子の1つ。
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獬豸 |
かいち |
正義を象徴する瑞獣の1つ。
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開明獣 |
かいめいじゅう |
大きな体で虎に似て、九つある首は全て人間の顔だという。
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火烏 |
かう |
三本の足の生えた烏で太陽に棲んでいる
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玃猿 |
かくえん |
サルに類するもので、人間の女性をさらって犯すという特徴を持つ
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岳神 |
がくしん |
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花神 |
かしん |
中国での山に花をもたらす各地の神の総称。
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角端 |
かくたん |
黒い麒麟。
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火星 |
かせい |
三国時代に予言をした子供。布になって飛び去った。
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火鼠 |
かそ |
大鼠で日の中では体が赤く、外に出ると白くなるという特性を持つ。
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化蛇 |
かだ |
翼のある蛇で、これが見られた土地には洪水がもたらされる。
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禍斗 |
かと |
母犬に流星の破片が当たり産まれた犬。
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花魄 |
かはく |
木の精の一種。自殺者たちの生前の無念が凝り固まって誕生する。
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壁神 |
かべがみ[3][疑問点 – ノート] |
古壁に住む妖怪。人にとり憑き病をもたらす。
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神を名乗る妖怪
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かみをなのるようかい
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䍺 |
かん |
監獄に閉じ込められた罪人たちの憂いの家より誕生したとされる。
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讙 |
かん |
姿は狸のようで、輝く隻眼を持ち、尾が三つある怪物。
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貫匈人 |
かんきょうじん |
人間の姿をしていて、胸に大きな穴が開いている
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名前 |
読み |
備考
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鬼 |
き |
死霊を指し、日本語のニュアンスでは幽霊に近い。
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夔 |
き |
牛のようだが角がなく、足が一つしかない。
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鬼市 |
きし |
幽霊の市場。
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鬼車 |
きしゃ |
頭を九つ持つ赤い鳥で、カモに似ている。
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跂踵 |
きしょう |
足が1本で猪の尾を持つ梟。疫病をもたらす。
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鬼打牆 |
きだしょう |
夜道を歩く人の前へ土塀のようなものを出現させて進路を遮り、四方を取り囲みどこにも勧めなくする妖怪。
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吉弔 |
きっちょう |
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吉量 |
きつりょう |
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瘧鬼 |
ぎゃくき |
瘧(マラリアなどの熱病)を引き起こし人を苦しめる疫鬼。
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九嬰 |
きゅうえい |
頭が九つあり、鳴き声は赤ん坊のようで、水と火の両方を噴き出す怪物。
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窮奇 |
きゅうき |
四凶の1つ。
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九頭駙馬 |
きゅうとうふば |
九つの頭を持ち、月牙産という武器を持つ妖魔。九頭虫。
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牛魔王 |
ぎゅうまおう |
西遊記などに登場する魔王。武器は混鉄棍。
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九霊元聖 |
きゅうれいげんせい |
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顒 |
ぎょう |
フクロウに似た姿で、顔は人のようで、耳と四つの目を持つ怪鳥。
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共工 |
きょうこう |
姿は人面蛇身で洪水を起こす水神。
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巨大な手の妖怪
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きょだいなてのようかい
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魚頭 |
ぎょとう |
体は人で頭はマグロに似た魚を持つ妖怪。
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僵尸 |
きょうし |
キョンシー。
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夔龍 |
きりゅう |
龍神の1種。
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麒麟 |
きりん |
四霊の1つ。
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金烏 |
きんう |
「日に鳥がいる」という伝承に見られる想像上のカラス。
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金角・銀角 |
きんかく・ぎんかく |
『西遊記』に登場する兄弟魔王。日本では角の生えた姿で描かれることが多い。
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金華猫 |
きんかびょう |
人心を惑わす伝説上の妖怪。字のごとく、普段は猫の姿
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欽原 |
きんげん |
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九尾狐 |
きゅうびこ |
九つの尾を持つ狐の霊獣または妖怪。
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名前 |
読み |
備考
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狴犴 |
へいかん |
龍生九子の1つ。
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獙獙 |
へいへい |
山海経に記載。2枚の翼を持った狐の姿を持ち鳴き声は雁に似ており、その姿を見ると旱魃の兆しとなる。飛ぶことは出来ない[9]。
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并封 |
へいほう |
前と後ろに頭がある豚。毒気を持つ。
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名前 |
読み |
備考
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雷公 |
らいこう |
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落頭民 |
らくとうみん |
首を飛ばすことができる部族。
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羅刹鳥 |
らせつちょう |
袁枚の『子不語』に登場する怪鳥の一種。鶴のような姿をしている。身体の色は灰色、鉤のような嘴と白い大きな爪が特徴的な想像上の鳥。墓地の死体の陰の気が積もって妖怪となったもので、人を襲っては目玉をえぐったり斬りつけるといわれる。人に化ける事もあると恐れられている魔物。[12]
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羅祖 |
らそ |
羅教の開祖。
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鸞 |
らん |
伝説の霊鳥
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- ^ 中国の妖怪. 東京・岩波書店. (一九八三)
- ^ 中国妖怪人物事典. 東京・講談社. (一九九六)
- ^ a b c 『水木しげるの中国妖怪事典』での読み。
- ^ 中国怪奇小説集. 東京・旺文社. (一九七八)
- ^ 妖怪学. 東京・巧人社. (一九三三)
- ^ 中国の古典シリーズ. 東京・平凡社. (一九八二)
- ^ 捜神記. 平凡社. (一九八六)
- ^ 中田明日香 (一九八八). “龍女との結婚ー唐代伝記「柳毅伝」考ー”. 人文学報.
- ^ 山海經
山經‧東山經 (中国語), 山海經/東山經#東次二經, ウィキソースより閲覧。
- ^ 中国の神話と物語り. 東京・岩波書店. (一九八四)
- ^ 中国水利史の研究. 東京・国書刊行会. (一九九五)
- ^ 中国古典文学大系42: 閱微草堂筆記・子不語271-272Pより