処しょ州しゅう

処しょ州しゅう（處しょ州しゅう、しょしゅう）は、中国ちゅうごくにかつて存在そんざいした州しゅう。隋ずい代だいから元もと初はつにかけて、現在げんざいの浙江せっこう省しょう麗水れいすい市し一帯いったいに設置せっちされた。

概要がいよう

589年ねん（開ひらき皇すめらぎ9年ねん）、隋ずいが南朝なんちょう陳ひねを滅ほろぼすと、処しょ州しゅうが置おかれた。592年ねん（開ひらき皇すめらぎ12年ねん）、処しょ州しゅうは括くく州しゅうと改称かいしょうされた。

779年ねん（大だい暦こよみ14年ねん）、唐とうの徳とく宗むねの諱いみなを避さけるため、括くく州しゅうは処しょ州しゅうと改称かいしょうされた。処しょ州しゅうは江南こうなん東道とうどうに属ぞくし、麗水れいすい・松陽しょうよう・縉雲・青田あおた・遂とげ昌あきら・竜泉りゅうせんの6県けんを管轄かんかつした。

宋そうのとき、処しょ州しゅうは両りょう浙路に属ぞくし、麗水れいすい・竜泉りゅうせん・松陽しょうよう・遂とげ昌あきら・縉雲・青田あおたの6県けんを管轄かんかつした。1197年ねん（慶けい元もと3年ねん）、竜泉りゅうせん県けん松まつ源げん郷きょうに慶けい元もと県けんが置おかれて、管轄かんかつ県けんは7県けんとなった。

1276年ねん（至いたり元もと13年ねん）、元もとにより処しょ州しゅうは処しょ州しゅう路ろ総そう管かん府ふと改あらためられた。処しょ州しゅう路ろは江こう浙等処しょ行ゆき中書ちゅうしょ省しょうに属ぞくし、録ろく事ごと司しと麗水れいすい・竜泉りゅうせん・松陽しょうよう・遂とげ昌あきら・青田あおた・縉雲・慶けい元もとの7県けんを管轄かんかつした。1359年ねん、朱しゅ元もと璋あきらにより処しょ州しゅう路ろは処しょ州しゅう府ふと改あらためられた。

明あきらのとき、処しょ州しゅう府ふは浙江せっこう省しょうに属ぞくし、麗水れいすい・青田あおた・縉雲・松陽しょうよう・遂とげ昌あきら・竜泉りゅうせん・慶けい元もと・雲くも和わ・宣せん平ひらた・景けい寧やすしの10県けんを管轄かんかつした。

清きよしのとき、処しょ州しゅう府ふは浙江せっこう省しょうに属ぞくし、麗水れいすい・青田あおた・縉雲・松陽しょうよう・遂とげ昌あきら・竜泉りゅうせん・慶けい元もと・雲くも和わ・宣せん平たいら・景けい寧やすしの10県けんを管轄かんかつした。

1913年ねん、中華民国ちゅうかみんこくにより処しょ州しゅう府ふは廃止はいしされた。