(Translated by https://www.hiragana.jp/)
飛鳥井雅経 - Wikipedia コンテンツにスキップ

飛鳥井あすかい雅経まさつね

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
 
飛鳥井あすかい 雅経まさつね
飛鳥井あすかい雅経まさつね
時代じだい 平安へいあん時代じだい末期まっき - 鎌倉かまくら時代ときよ前期ぜんき
生誕せいたん よしみおう2ねん1170ねん
死没しぼつ うけたまわひさし3ねん3月11にち1221ねん4がつ5にち
官位かんい したがえさん参議さんぎ
主君しゅくん 安徳天皇あんとくてんのう後鳥羽ごとば天皇てんのう土御門天皇つちみかどてんのう順徳天皇じゅんとくてんのう
氏族しぞく 難波なんば飛鳥井あすかい
父母ちちはは ちち難波なんばよりゆきけいははみなもとあらわみやびむすめ
なおちちみなもと頼朝よりとも
兄弟きょうだい 難波なんば宗長そうちょう雅経まさつね難波なんばよりゆききょう難波なんばけいちょう難波なんば良平りょうへい難波なんば輔長けいごういむうみ
つま 正室せいしつ大江広元おおえのひろもとむすめ
きょうみやびきょうじょうきょうけい藤原ふじわらただしつぎしつ安達あだち義景よしかげ継室けいしつ
テンプレートを表示ひょうじ

飛鳥井あすかい 雅経まさつね(あすかい まさつね)は、平安へいあん時代じだい末期まっきから鎌倉かまくら時代ときよ前期ぜんきにかけての公卿くぎょう歌人かじん刑部おさかべきょう難波なんばよりゆきけい次男じなん[1]じょうまたは明日香あすかごうす。官位かんいしたがえさん参議さんぎ飛鳥井あすかい小倉おぐらひゃくにんいちしゅでは参議さんぎ雅経まさつね

経歴けいれき[編集へんしゅう]

うけたまわ4ねん1180ねん叙爵じょしゃくし、以後いご侍従じじゅうなどを歴任れきにんするが、みなもと頼朝よりとも義経よしつね兄弟きょうだい対立たいりつしたさい義経よしつねしたしかったちちよりゆきけい配流はいるされ、雅経まさつね連座れんざして鎌倉かまくら護送ごそうされる。だが、雅経まさつね頼朝よりともから和歌わか蹴鞠けまり才能さいのうたか評価ひょうかされ、頼朝よりとも息子むすこであるよりゆきじつあさともふか親交しんこうむすんだ。その結果けっか頼朝よりともから猶子ゆうしとしてむかえられ、さら鎌倉かまくら幕府ばくふ政所まんどころ別当べっとう大江広元おおえのひろもとむすめ正室せいしつとするなどおもんじられた。たてひさ8ねん1197ねん)につみゆるされて帰京ききょうするさいには、頼朝よりともから様々さまざま贈物おくりものあたえられた。

その後鳥羽上皇ごとばじょうこう近臣きんしんとしておもんじられ、たてたもつ6ねん1218ねん)にはしたがえさんじょせられ、うけたまわひさし2ねん1220ねん)には参議さんぎ任命にんめいされた。また、いんにおける歌壇かだんでも活躍かつやくしている。和歌わか秀句しゅうくこのみ、後鳥羽上皇ごとばじょうこうに「雅経まさつねは、ことあんじかへりて歌詠うたよみしものなり(=雅経まさつねはとりわけあれこれおもいめぐらしてうたものである)」[2]ひょうされたが、本歌ほんかのことばをとりすぎるという批判ひはんもあった。

たてひとし元年がんねん1201ねん7がつ和歌わかしょ寄人よりうどとなり、また同年どうねん11月には上古じょうこ以来いらい和歌わかせんしんする。さらにこれをはじまった勅撰ちょくせん和歌集わかしゅうしん古今ここん和歌集わかしゅう』(元久もとひさ2ねん1205ねんそうしん)の撰者せんじゃ一人ひとりとなった。さら蹴鞠けまりでもおもんじられ、うけたまわもと2ねん1208ねん)に大炊おおい御門みかどよりゆき後鳥羽上皇ごとばじょうこうまねいてひらいたきくかいすぐれた才能さいのう発揮はっきして、上皇じょうこうから「蹴鞠けまり長者ちょうじゃ」の称号しょうごうあたえられた。のち雅経まさつね飛鳥井あすかいりゅう蹴鞠けまりとされ、『蹴鞠けまり(しゅうきく)略記りゃっき』などをあらわした。また、鎌倉かまくら幕府ばくふまねきによって鎌倉かまくら度々たびたび下向げこうし、3だい将軍しょうぐんになったじつあさ藤原ふじわら定家さだいえ鴨長明かものちょうめいとのあいだっている。

日記にっきに『雅経まさつねきょう』、家集かしゅうに『明日香あすかしゅう』があり、『しん古今ここん和歌集わかしゅう』(22しゅ以下いか勅撰ちょくせん和歌集わかしゅうに132しゅいれしゅうしている[3]

系譜けいふ[編集へんしゅう]

関連かんれん作品さくひん[編集へんしゅう]

テレビドラマ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 上田うえだただしあきら津田つだ秀夫ひでお永原ながはらけい藤井ふじい松一しょういち藤原ふじわらあきら、『コンサイス日本人にっぽんじんめい辞典じてん だい5はん』、株式会社かぶしきがいしゃ三省堂さんせいどう、2009ねん 36ぺーじ
  2. ^ 後鳥羽ごとばいん口伝くでん
  3. ^ 勅撰ちょくせん作者さくしゃ部類ぶるい

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 安田やすだ元久もとひさ へん鎌倉かまくらしつ町人ちょうにんめい事典じてん』37ぺーじ 新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ、1990ねん