東京とうきょうヤクルトスワローズ

東京とうきょうヤクルトスワローズ
Tokyo Yakult Swallows
会社かいしゃ名めい	株式会社かぶしきがいしゃヤクルト球団きゅうだん
創設そうせつ	1950年ねん1月がつ12日にち (1950-01-12)
今こんシーズン
2024年ねんの東京とうきょうヤクルトスワローズ
ロゴデザイン
所属しょぞくリーグ
セントラル・リーグ
歴代れきだいチーム名めい
国鉄こくてつスワローズ（1950年ねん - 1965年ねん5月がつ9日にち） サンケイスワローズ（1965年ねん5月がつ10日とおか - 同年どうねん末まつ） サンケイアトムズ（1966年ねん - 1968年ねん） アトムズ（1969年ねん） ヤクルトアトムズ（1970年ねん - 1973年ねん） ヤクルトスワローズ（1974年ねん - 2005年ねん） 東京とうきょうヤクルトスワローズ（2006年ねん - 現在げんざい）
本拠地ほんきょち
明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう（東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く）
収容しゅうよう人員じんいん	31,805人にん（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう）
東京とうきょう都と（1952年ねん - 現在げんざい）
永久えいきゅう欠番けつばん
なし
獲得かくとくタイトル
日本一にっぽんいち（6回かい）
1978 1993 1995 1997 2001 2021
リーグ優勝ゆうしょう（9回かい）
1978 1992 1993 1995 1997 2001 2015 2021 2022
セ・パ交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょう・最高さいこう勝率しょうりつ（2回かい） （2015年ねんから2018年ねんまでは最高さいこう勝率しょうりつ）
2018 2022
成績せいせき（タイトル以外いがい）
日本にっぽんシリーズ出場しゅつじょう（9回かい） （太字ふとじは勝利しょうりした年とし）
6勝しょう3敗はい 1978 1992 1993 1995 1997 2001 2015 2021 2022
クライマックスシリーズ出場しゅつじょう（7回かい） （太字ふとじは勝利しょうりした年とし、斜体しゃたいは第だい1ステージ敗退はいたい）
3勝しょう4敗はい 2009 2011 2012 2015 2018 2021 2022
球団きゅうだん組織そしき
オーナー	成田なりた裕ひろし （オーナー代行だいこう：衣ころも笠りゅう剛つよし）
運営うんえい母体ぼたい	ヤクルト本社ほんしゃ
球団きゅうだん社長しゃちょう	林田はやしだ哲哉てつや
GM	小川おがわ淳司あつし
監督かんとく	髙津臣しん吾われ
選手せんしゅ会長かいちょう	清水しみず昇のぼる
キャプテン	山田やまだ哲人てつと

株式会社かぶしきがいしゃヤクルト球団きゅうだん
Tokyo Yakult Swallows

種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち	107-0061 東京とうきょう都と港みなと区く北青山きたあおやま二に丁目ちょうめ12番ばん28号ごう 青山あおやまビル4階かい
設立せつりつ	1950年ねん1月がつ12日にち （株式会社かぶしきがいしゃ国鉄こくてつ球団きゅうだんとして）
業種ぎょうしゅ	サービス業ぎょう
法人ほうじん番号ばんごう	8010401029745
事業じぎょう内容ないよう	プロ野球やきゅう興行こうぎょう
代表だいひょう者しゃ	林田はやしだ哲哉てつや（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう） 衣ころも笠りゅう剛つよし（代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう兼けんオーナー代行だいこう）
資本しほん金きん	4億おく9500万まん円えん
純じゅん利益りえき	2億おく8927万まん9000円えん （2023年ねん12月がつ期き）
総そう資産しさん	55億おく6133万まん6000円えん （2023年ねん12月がつ期き）
決算けっさん期き	12月末まつ
主要しゅよう株主かぶぬし	株式会社かぶしきがいしゃヤクルト本社ほんしゃ 80% 株式会社かぶしきがいしゃフジ・メディア・ホールディングス 20%
関係かんけいする人物じんぶつ	松園まつぞの直ただし已やめ、松園まつぞの尚しょう巳み、相馬そうま和夫かずお
外部がいぶリンク	https://www.yakult-swallows.co.jp
特記とっき事項じこう：旧きゅう商号しょうごう・株式会社かぶしきがいしゃ国鉄こくてつ球団きゅうだん→株式会社かぶしきがいしゃサンケイアトムズ→株式会社かぶしきがいしゃアトムズ→株式会社かぶしきがいしゃヤクルトアトムズ 1973年ねん10月26日にちに現げん商号しょうごうへ改称かいしょう。

東京とうきょうヤクルトスワローズ
YouTube
チャンネル	東京とうきょうヤクルトスワローズ
活動かつどう期間きかん	2015年ねん2月がつ1日にち -
ジャンル	野球やきゅう
登録とうろく者しゃ数すう	21.7万まん人にん
総そう再生さいせい回数かいすう	7632万まん1210回かい
YouTube Creator Awards 登録とうろく者しゃ100,000人にん 2022
チャンネル登録とうろく者しゃ数すう・総そう再生さいせい回数かいすうは 000000002023-10-25-00002023年ねん10月がつ25日にち時点じてん。

東京とうきょうヤクルトスワローズ（とうきょうヤクルトスワローズ、英語えいご: Tokyo Yakult Swallows）は、日本にっぽんのプロ野球やきゅう球団きゅうだん。セントラル・リーグに所属しょぞくする。

東京とうきょう都とを保護ほご地域ちいきとし、都内とない新宿しんじゅく区くにある明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうを専用せんよう球場きゅうじょう（本拠地ほんきょち）としている。また、二に軍ぐん（イースタン・リーグ所属しょぞく）の本拠地ほんきょちは埼玉さいたま県けん戸田とだ市しにあるヤクルト戸田とだ球場きゅうじょうを使用しようしている。

1950年ねんのリーグ分裂ぶんれつ時じに日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうにちなんで国鉄こくてつスワローズとして発足ほっそくされ、その後ご親会社おやがいしゃが産経新聞さんけいしんぶん社しゃ→ヤクルトと変遷へんせんした。一時期いちじきはアトムズの呼称こしょうを使用しようしていたが、のちに発足ほっそく当初とうしょのスワローズに戻もどっている。なお、本ほん記事きじではこれらの前身ぜんしん球団きゅうだん時代じだいについても述のべる。

球団きゅうだんの歴史れきし

球団きゅうだん創立そうりつ

1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）オフにリーグ拡張かくちょう方針ほうしんに伴ともなうプロ球団きゅうだん乱立らんりつのあおりを受うけ、各地かくちの国鉄こくてつ鉄道てつどう管理かんり局きょく（当時とうじ）の野球やきゅう部ぶから選手せんしゅが引ひき抜ぬかれる事態じたいが発生はっせいした。同年どうねんの秋あき、当時とうじの国鉄こくてつ総裁そうさい加賀山かがやま之の雄ゆうが「国鉄こくてつの新しん事態じたいに即応そくおうして、身近みぢかなプロ球団きゅうだんを結成けっせいするということは、どんなものだろうか」という発言はつげんを行おこなった。新しん事態じたいとは国鉄こくてつがこの年としに公共こうきょう企業きぎょう体たいとして発足ほっそくしたことを指さす。また、未曾有みぞうの人員じんいん整理せいりや下山げざん・三鷹みたか・松川まつかわといった事件じけん（国鉄こくてつ三さん大だいミステリー事件じけん）も相次あいついで起おこっていた。この暗くらい雰囲気ふんいきを払拭ふっしょくして職員しょくいんの士気しきを昂のぼるめ、明あかるい職場しょくばづくりのためにスポーツ、特とくに人気にんきの高たかい野球やきゅうに取とり組くもうとしたものである。加賀山かがやまが大だいの野球やきゅう好すきだったことも、参入さんにゅう実現じつげんの一いち要因よういんとなった。

交通こうつう協力きょうりょく会かい理事りじ長ちょうの今泉いまいずみ秀夫ひでお（後のちに球団きゅうだんの専務せんむ取締役とりしまりやくに就任しゅうにん）の草案そうあんによる国鉄こくてつプロ野球やきゅう団だんの「設置せっちの効用こうよう」は(1)国民こくみん大衆たいしゅうと国鉄こくてつの結むすびつきを緊密きんみつ、かつ和なごやかなものにする(2)野球やきゅうを通つうじて国鉄こくてつ職員しょくいんの一本いっぽん化かを増進ぞうしんし相互そうごの密着みっちゃく感かんを強化きょうかする(3)健全けんぜんな精神せいしん、身体しんたいを持もつ職員しょくいんを養成ようせいする(4)国鉄こくてつ部内ぶないのノンプロ野球やきゅうの発展はってんを刺激しげきする。であった。

しかし、運輸うんゆ業ぎょうとその関連かんれん事業じぎょう以外いがいの副業ふくぎょうを禁きんじた日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう法ほうに抵触ていしょくするため国鉄こくてつが直接ちょくせつ親会社おやがいしゃになることはできず、国鉄こくてつの外郭がいかく団体だんたいである財団ざいだん法人ほうじん交通こうつう協力きょうりょく会かい（現げん：公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん交通こうつう協力きょうりょく会かい・株式会社かぶしきがいしゃ交通こうつう新聞しんぶん社しゃ）が主体しゅたいとなり、1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）1月がつ12日にちに財団ざいだん法人ほうじん鉄道弘済会てつどうこうさいかい、日本通運にほんつううん、日本交通公社にほんこうつうこうしゃ（現げん：公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん日本交通公社にほんこうつうこうしゃ・株式会社かぶしきがいしゃJTB）などの企業きぎょうにより株式会社かぶしきがいしゃ国鉄こくてつ球団きゅうだん（資料しりょうによっては国鉄こくてつ野球やきゅう株式会社かぶしきがいしゃとなっている物ものもあり） を設立せつりつ。なお、交通こうつう協力きょうりょく会かいが発行はっこうする鉄道てつどう業界ぎょうかい紙しである「交通こうつう新聞しんぶん」では、1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）1月がつ12日にちに交通こうつう協力きょうりょく会かい理事りじ長ちょうの今泉いまいずみ秀夫ひでおがセントラル・リーグに加入かにゅう申込もうしこみを行おこなったものとされ、同おなじく交通こうつう協力きょうりょく会かいが発行はっこうする「交通こうつう年鑑ねんかん」の「昭和しょうわ25年ねん交通こうつう年譜ねんぷ」では「5月がつ18日にち 株式会社かぶしきがいしゃ国鉄こくてつ球団きゅうだん成立せいりつす」とされている。球団きゅうだん名めいを国鉄こくてつスワローズ（こくてつスワローズ、Kokutetsu Swallows）とし（#球団きゅうだん名めいも参照さんしょうのこと）、セントラル・リーグに加盟かめい。初代しょだい監督かんとくには西垣にしがき徳雄とくおが就任しゅうにん。

国鉄こくてつ参入さんにゅう直前ちょくぜんのセ・パはともに7球団きゅうだんであり、切きりの良よい8球団きゅうだんにしたいという思おもい、それも大だい企業きぎょうである国鉄こくてつのプロ参入さんにゅうにセ・リーグ関係かんけい者しゃは色いろめき立たっていたが、パ・リーグとの勧誘かんゆう合戦かっせんにより参入さんにゅうが立たち消ぎえになってしまうことを恐おそれ、セ・国鉄こくてつ内部ないぶともに極秘ごくひ扱あつかいで計画けいかくは進すすめられた。参入さんにゅうの下しも準備じゅんびも佳境かきょうに差さし掛かかる頃ころには巷間こうかんでも国鉄こくてつ参入さんにゅうの噂うわさが立たっていたが、国鉄こくてつがプロ球団きゅうだんなど作つくるはずがないとパ・リーグは高こうを括くくっており、参入さんにゅうは至いたって順調じゅんちょうに成功せいこうした。本拠地ほんきょちは元もと逓信ていしん省しょう総裁そうさい松前まさき重義しげよしの尽力じんりょくで、武蔵境むさしさかいの旧きゅう中島なかじま飛行機ひこうき工場こうじょう跡地あとちに新あたらしい野球やきゅう場じょう「武蔵野むさしのグリーンパーク野球やきゅう場じょう」が建設けんせつされた（諸しょ事情じじょうにより1956年ねん〈昭和しょうわ31年ねん〉閉鎖へいさ。7試合しあいしか行おこなわれなかった）。

しかし、参入さんにゅうが他た新しん球団きゅうだんより遅おくれていたため、選手せんしゅ確保かくほがままならず、自前じまえの鉄道てつどう局きょく野球やきゅう部ぶを中心ちゅうしんに他たの社会しゃかい人じんや大学だいがくなどのノンプロ・アマチュア野球やきゅうに残のこっている人材じんざいをかき集あつめたが、プロ経験けいけん者しゃは第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん前まえの一時期いちじき阪急はんきゅうに在籍ざいせきした中村なかむら栄さかえただ1人にんという状態じょうたいだった。アマチュア野球やきゅうでは強豪きょうごうの鉄道てつどう局きょく野球やきゅう部ぶもプロでは全まったく通用つうようしなかったため、松竹しょうちくロビンスの二に軍ぐん監督かんとく・森谷もりたに良平りょうへいと、かつて奉天ほうてん満まん鉄てつ倶楽部くらぶに在籍ざいせきしていた宇佐美うさみ一夫かずおを追加ついか補強ほきょうしてクリーンアップに据すえたものの、その後ごも貧打ひんだに悩なやまされた。

国鉄こくてつ時代じだい

1950年ねん

3月がつ10日とおかの球団きゅうだん初はつ公式こうしき戦せんの対たい大洋たいようホエールズ戦たたかえ（下関しものせき）に2対たい1で敗やぶれ、続つづく11日にちの対たい広島ひろしまカープ戦せんに3対たい2で球団きゅうだん初はつ勝利しょうりを挙あげる。しかし、序盤じょばんの3月がつ21日にちから14連敗れんぱい、4月がつ26日にちからも10連敗れんぱいで最下位さいかいに沈しずむ。

8月がつに享栄きょうえい商しょうの金田かねだ正一しょういちが高校こうこうを中退ちゅうたいして入団にゅうだんし、10月1日にちにプロ初はつ勝利しょうりを挙あげるとこの年とし8勝しょうを挙あげ、チームは終盤しゅうばん13連敗れんぱいの広島ひろしまに代かわって7位いとなった。

この年とし、チームは42勝しょう94敗はい2分ふんで首位しゅい松竹しょうちくロビンスから57.5ゲーム、最下位さいかい広島ひろしまと1.5ゲーム差さの8球団きゅうだん中ちゅう7位いに終おわる。オフに西日本にしにほんパイレーツがセ・リーグを脱退だったいしたため、セ・リーグは7球団きゅうだんとなる。

1951年ねん

開幕かいまくから4月がつにかけて12勝しょう4敗はいで首位しゅいに立たつが、5月に入はいり6連敗れんぱいで2位いに落おちると、6月がつには3勝しょう10敗はいとして、前半ぜんはん戦せん終了しゅうりょう時じには6位いとなっていた。8月に入はいり、金田かねだ正一しょういちがこの月つき6勝しょうを挙あげ、チームは11勝しょう10敗はいで勝かち越こし5位いに浮上ふじょうし、そのままシーズンを終おえる。金田かねだは、22勝しょうを挙あげ、最多さいた奪だつ三振さんしんを獲得かくとくするとともに、9月5日にちに球団きゅうだん初はつとなるノーヒットノーランを達成たっせい。土屋つちや五郎ごろうが球団きゅうだん初はつのタイトルとなる最多さいた盗塁とうるいを獲得かくとく。

1952年ねん

この年としより地域ちいきフランチャイズ制せいが導入どうにゅうされ、国鉄こくてつは読売よみうりジャイアンツ、毎日まいにちオリオンズ、大映だいえいスターズ、東急とうきゅうフライヤーズと共ともに後楽園こうらくえん球場きゅうじょうを本拠地ほんきょちとした。開幕かいまくから2勝しょう2敗はいとした後のちは4連敗れんぱい、4月がつに入はいり4連敗れんぱいと6連敗れんぱい、5月に10連敗れんぱいと連敗れんぱいを重かさねたが、松竹しょうちくと広島ひろしまが低迷ていめいしたことで5位いでシーズンを終了しゅうりょう。この年とし120試合しあい制せいとなり、初はつの50勝しょう到達とうたつとなったが、このうち半分はんぶん近ちかい24勝しょうは金田かねだ正一しょういちで、二に年ねん連続れんぞく奪だつ三振さんしん王おうとなった。佐藤さとう孝夫たかおが球団きゅうだん初はつの新人しんじん王おうを獲得かくとく。

1953年ねん

松竹しょうちくと大洋たいようが合併がっぺいしたことで、この年としからセ・リーグは現在げんざいの6球団きゅうだん制せいに移行いこう。国鉄こくてつは45勝しょう79敗はい1分ふんに終おわり、首位しゅい巨きょ人じんから42ゲーム差さ、5位い大洋たいよう松竹しょうちくと4.5ゲーム差さで球団きゅうだん初はつの最下位さいかいとなる。西垣にしがき徳雄とくおが監督かんとくを退任たいにん、後任こうにんは藤田ふじた宗一そういち。

1954年ねん

読売よみうりジャイアンツから移籍いせきした宇野うの光雄みつおの活躍かつやくで同年どうねんの対たい巨人きょじん戦せん8連勝れんしょう。宇野うのと箱田はこだ弘志ひろしが球団きゅうだん初はつのベストナインを獲得かくとくする。首位しゅい中日ちゅうにちから32ゲーム差さ、55勝しょう73敗はい2分ぶんの5位いに終おわる。

1955年ねん

10月19日にち、金田かねだ正一しょういちがシーズン350奪だつ三振さんしんを記録きろく、NPB新しん記録きろく となると共ともに大だいリーグ・ボブ・フェラー348を抜ぬく世界せかい新しん記録きろく。町田まちだ行彦ゆきひこが本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとく。57勝しょう71敗はい2分ふんで、首位しゅい巨人きょじんと34.5ゲーム、4位い広島ひろしまと1ゲーム差さの5位いに終おわり、藤田ふじたが監督かんとく退任たいにん、後任こうにんは宇野うの光雄みつお。

1956年ねん

対たい巨人きょじん戦せんで11勝しょう（13敗はい）と互角ごかくの試合しあいを見みせる。大脇おおわき照夫てるおが5月がつ3日にちの対たい中日ちゅうにち戦せん（中日ちゅうにち）でノーヒットノーラン、宮地みやじ惟おもんみ友ともが対たい広島ひろしま（金沢かなざわ兼けん六ろく）で球団きゅうだん初はつ、日本にっぽんプロ野球やきゅう3人にん目めとなる完全かんぜん試合しあいを達成たっせいしている。チームは首位しゅい巨人きょじんと21ゲーム差さ、61勝しょう65敗はいで4位いに終おわる。オフに南海なんかいホークスから飯田いいだ徳治とくじを金銭きんせんトレードで獲得かくとく。

1957年ねん

金田かねだ正一しょういちは7月がつ15日にちの対たい中日ちゅうにち戦せん（中日ちゅうにち）で2000奪だつ三振さんしんを記録きろく。8月21日にちの対たい中日ちゅうにち戦せん（中日ちゅうにち）でプロ野球やきゅう4人にん目めの完全かんぜん試合しあいを達成たっせいし、この年としは最多さいた勝利しょうりと最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつを獲得かくとく、沢村さわむら賞しょうと自身じしん初はつのベストナインに選えらばれている。佐藤さとう孝夫たかおが22本塁打ほんるいだで本塁打ほんるいだ王おうとなる。チームは58勝しょう68敗はい4分ふん、首位しゅい巨きょ人じんから15.5ゲーム差さの4位いに終おわる。

1958年ねん

開幕かいまく戦せんの対たい巨人きょじん戦せん（後楽園こうらくえん）、金田かねだ正一しょういちが巨人きょじんのルーキー長嶋ながしま茂雄しげおを4打席だせき連続れんぞく三振さんしんに抑おさえるなど、4対たい1で勝利しょうりする。翌よく4月がつ6日にちのダブルヘッダーでも4対たい2、4対たい3と勝利しょうりし、開幕かいまく3連勝れんしょうとする。5月24日にちの対たい阪神はんしん戦せん（甲子園こうしえん）で飯田いいだ徳治とくじがアキレス腱あきれすけん切断せつだん、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろくの連続れんぞく試合しあい出場しゅつじょう記録きろくが1246で止とまる。6月6日にち、金田かねだが球団きゅうだん初はつの通算つうさん200勝しょうを達成たっせい。チームは2年ねん連続れんぞくの58勝しょう68敗はい4分ふん、首位しゅい巨きょ人じんから17.5ゲーム差さの4位いに終おわる。金田かねだ正一しょういちが投手とうしゅ部門ぶもん三冠王さんかんおう（最多さいた勝しょう、防御ぼうぎょ率りつ、奪だつ三振さんしん）と沢村さわむら賞しょうを獲得かくとく。

1959年ねん

この年としも開幕かいまく戦せんの対たい巨人きょじん戦せん（後楽園こうらくえん）で金田かねだ正一しょういちが巨人きょじんのルーキー王おう貞治さだはるを2三振さんしんに抑おさえている。チームは63勝しょう65敗はい2分ふん、首位しゅい巨きょ人じんから15.5ゲーム差さの4位いに終おわる。

1960年ねん

9月30日にちに金田かねだ正一しょういちが対たい中日ちゅうにち戦せん（後楽園こうらくえん）で勝利しょうりして、10年ねん連続れんぞく20勝しょうを達成たっせいするが、チームは54勝しょう72敗はい4分ふん、首位しゅい大洋たいようから17.5ゲーム差さ、7年ねんぶりの最下位さいかいとなる。1960年ねん限かぎりで宇野うのは監督かんとくを解任かいにん。後任こうにんは砂押すなおし邦くに信しん。

1961年ねん

6月6日にち、森滝もりたき義己よしみがプロ野球やきゅう史上しじょう5人にん目めとなる完全かんぜん試合しあいを達成たっせい。67勝しょう60敗はい3分ふんで3位いとし、球団きゅうだん初はつ、国鉄こくてつ球団きゅうだんとして最初さいしょで最後さいごとなったAクラス、シーズン通算つうさん勝かち越こしを記録きろくする。

1962年ねん

9月5日にち、金田かねだ正一しょういちがメジャーリーグ、ウォルター・ジョンソンの記録きろくを抜ぬく通算つうさん3,509奪だつ三振さんしんを達成たっせい。51勝しょう79敗はい4分ふん、首位しゅい阪神はんしんから24ゲーム差さの最下位さいかいとなる。セ・リーグは3割わり打者だしゃが1人にんという投とう高だか打だ低ひくのシーズンだったが、その中なかでも国鉄こくてつのチーム打率だりつは.201（313得点とくてん）で、これは2リーグ制せい以降いこうの最低さいていの記録きろくである。11月、東映とうえいと共ともに韓国かんこくに遠征えんせいし、親善しんぜん試合しあいを行おこなう。砂押すなおしは監督かんとくを退任たいにん、後任こうにんは浜崎はまざき真二しんじ。オフに西鉄にしてつから豊田とよだ泰光やすみつを獲得かくとく。

年々ねんねん増大ぞうだいする経営けいえい費ひのために経営けいえい主体しゅたいは交通こうつう協力きょうりょく会かいから鉄道弘済会てつどうこうさいかいへと変かわっていたが、公共こうきょう企業きぎょう・国鉄こくてつの球団きゅうだんであるという体面たいめんもあり、相当そうとうの緊縮きんしゅく財政ざいせいだった。新人しんじん選手せんしゅの契約けいやく金きんは高騰こうとうする一方いっぽうで満足まんぞくな補強ほきょうもできず（当あてになる戦力せんりょくは金田かねだだけだった）、同年どうねんに起おこった三河そうご島とう事故じこによる批判ひはんは球団きゅうだんにも飛とび火ひしていた。この年としの8月がつ、球団きゅうだん譲渡じょうとを前提ぜんていとした業務ぎょうむ提携ていけいを産経新聞さんけいしんぶん社しゃ、フジテレビジョン・ニッポン放送にっぽんほうそう・文化放送ぶんかほうそうと結むすび、フジサンケイグループとの関係かんけいが生しょうじ、この時点じてんで実質じっしつ的てきな経営けいえい主体しゅたいはフジサンケイグループに移うつる。

1963年ねん

5月8日にちの対たい大洋たいよう戦せん（後楽園こうらくえん）で金田かねだ正一しょういちが通算つうさん300勝しょうを達成たっせい。チームは65勝しょう73敗はい2分ふん、首位しゅい巨きょ人じんから18ゲーム差さの4位い。浜崎はまざきは監督かんとくを退任たいにん、後任こうにんは林はやし義一ぎいち。

翌年よくねんから本拠地ほんきょちを後楽園こうらくえん球場きゅうじょうから明治めいじ神宮球場じんぐうきゅうじょうへ移転いてんする（移転いてんの経緯けいいについては後述こうじゅつのフジサンケイグループ及および明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう#プロ野球やきゅうを参照さんしょう）。

1964年ねん

7月がつ30日にち、金田かねだ正一しょういちが入団にゅうだん2年ねん目めの1951年ねんから14年ねん連続れんぞくとなるシーズン20勝しょうを達成たっせい。61勝しょう74敗はい5分ふん、首位しゅい阪神はんしんと18.5ゲーム差さの5位いに終おわる。オフに林はやし義一ぎいちの監督かんとく更迭こうてつ・留任りゅうにんを巡めぐり、産経新聞さんけいしんぶんと国鉄こくてつは激はげしく対立たいりつ。エースの金田かねだが「林はやし監督かんとくがそのまま続投ぞくとうした場合ばあい移籍いせきするが、解任かいにんされた場合ばあいは残留ざんりゅうする」との声明せいめいを出だしたことから国鉄こくてつは頑がんとして林はやしの更迭こうてつを主張しゅちょう、一方いっぽうの産経さんけいサイドは他社たしゃマスコミ（読売新聞よみうりしんぶん、朝日新聞あさひしんぶん、毎日新聞まいにちしんぶん）により、「林はやし監督かんとく更迭こうてつ」のスクープを先取さきどりされていたことがあり、議論ぎろんは平行へいこう線せんを辿たどり最終さいしゅう的てきには経営けいえい主体しゅたいの産経さんけいサイドが意見いけんを押おし切きった。林はやしは留任りゅうにんし、金田かねだは10年ねん選手せんしゅの特権とっけんを行使こうしして巨きょ人じんに移籍いせきした。金田かねだを失うしなったことにより国鉄こくてつは経営けいえい意欲いよくを完全かんぜんに喪失そうしつし、フジサンケイグループへ経営けいえい権けんを全すべて譲渡じょうとして経営けいえいから撤退てったいすることとした。もとより国鉄こくてつ球団きゅうだんは業務ぎょうむ提携ていけい後ごフジサンケイグループの資金しきん力りょくに丸々まるまる依存いぞんしており、移譲いじょうは時間じかんの問題もんだいと見みられていたが、喧嘩けんか別わかれで球団きゅうだん譲渡じょうとという結末けつまつとなった。

サンケイ時代じだい

1965年ねん

4月がつ23日にち、国鉄こくてつは球団きゅうだんの経営けいえい権けんを産経新聞さんけいしんぶんとフジテレビに譲渡じょうとすることを発表はっぴょうし、5月がつ10日とおか、サンケイスワローズ（Sankei Swallows）に改称かいしょう。

サンケイ初年度しょねんどとなったが、国鉄こくてつ初年度しょねんど以来いらいの90敗はい以上いじょうとなる、44勝しょう91敗はい5分ふん。首位しゅい巨人きょじんとは45.5ゲーム差さとなった。この年としからドラフト会議かいぎが行おこなわれているが、1位い指名しめいの河本かわもと和昭かずあきを始はじめ、11名めい中ちゅう9名めいが入団にゅうだん拒否きょひしている。

1966年ねん

1月がつ7日にち、少年しょうねん野球やきゅうファン開拓かいたくのため という理由りゆうに加くわえ、フジテレビで鉄腕てつわんアトムが放送ほうそうされていたことや手塚てづか治虫おさむが当時とうじ球団きゅうだん後援こうえん会かい副ふく会長かいちょう（会長かいちょうは徳川とくがわ夢ゆめ声ごえ）だったという経緯けいいもあって鉄腕てつわんアトムをペットマークに使つかい、チーム名めいをサンケイアトムズ（Sankei Atoms）、運営うんえい会社かいしゃ名めいを株式会社かぶしきがいしゃサンケイアトムズに改称かいしょう。ヤクルト本社ほんしゃが株式かぶしきを取得しゅとくして球団きゅうだん運営うんえいに参加さんか。これに伴ともない、球団きゅうだん旗きも当時とうじの産経新聞さんけいしんぶんの社しゃ旗はたをアレンジしたものを使つかっていた。

52勝しょう78敗はいで大洋たいようと並ならんで5位い、首位しゅいの巨人きょじんとは37ゲーム差さ。

1967年ねん

58勝しょう72敗はい5分ふんで首位しゅいの巨人きょじんと26ゲーム差さの5位い。巨きょ人じんに3勝しょう23敗はいの惨敗ざんぱい。後楽園こうらくえん球場きゅうじょうで13連敗れんぱい。武たけ上うえ四郎しろうが新人しんじん王おうを獲得かくとく。

1968年ねん

1月がつ28日にち、神奈川かながわ県けん横須賀よこすか市しに武山たけやま球場きゅうじょうが完成かんせい、二に軍ぐん本拠地ほんきょちとなる。

5月26日にちには対たい広島ひろしま戦せんに勝利しょうりし、球団きゅうだん通算つうさん1000勝しょうを達成たっせい。来日らいにち2年ねん目めのデーブ・ロバーツが40本塁打ほんるいだを打うつなどして、ベストナインを獲得かくとく。投手とうしゅでは石戸いしど四よん六ろくがチームとしては金田かねだ正一しょういち以来いらいとなるシーズン20勝しょうを挙あげる。64勝しょう66敗はい4分ふん、首位しゅいの巨人きょじんとは13ゲーム差さの4位い。

アトムズ時代じだい

産経新聞さんけいしんぶんは本体ほんたいの業績ぎょうせき不振ふしんのため、株式かぶしきの一部いちぶをヤクルト本社ほんしゃへ売却ばいきゃく。球団きゅうだん経営けいえいに積極せっきょく的てきだった産経新聞さんけいしんぶん・フジテレビジョン社長しゃちょうの水野みずの成夫しげおが病やまいに倒たおれ、後ごを継ついだ鹿内しかない信隆のぶたかがフジサンケイグループの事業じぎょう見直みなおしを行おこなった結果けっか、不ふ採算さいさんだったプロ野球やきゅう球団きゅうだん経営けいえいからの撤退てったい、資本しほん関係かんけいのみの継続けいぞくを決きめたもの。当時とうじ、ヤクルト本社ほんしゃは水野みずのとは旧知きゅうちの間柄あいだがらだった南みなみ喜一きいちが代表だいひょう者しゃを務つとめていた。実質じっしつ経営けいえい権けんはヤクルト本社ほんしゃが握にぎったが、表面ひょうめん上じょうは共同きょうどう経営けいえいとし球団きゅうだん名めいをアトムズ (Atoms) 、運営うんえい会社かいしゃ名めいを株式会社かぶしきがいしゃアトムズ球団きゅうだんとした。これは2リーグ分立ぶんりつ以降いこうでチーム名めいに企業きぎょう名めい・地域ちいき名めいなどの冠かんむり名めいがつかない唯一ゆいいつの例れいとなった。

1969年ねん

ボブ・チャンスが24試合しあいで12本塁打ほんるいだを記録きろくし、58勝しょう69敗はい3分ふんで、首位しゅいの巨人きょじんと16.5ゲーム差さの5位いだった。

ヤクルト時代じだい

ヤクルトアトムズ時代じだい

1970年ねん1月がつ7日にちにヤクルト本社ほんしゃが公式こうしきに単独たんどくで経営けいえい権けんを持もち、球団きゅうだん名めいをヤクルトアトムズ（Yakult Atoms）、運営うんえい会社かいしゃ名めいを株式会社かぶしきがいしゃヤクルトアトムズに改称かいしょうとなり、チームカラーもヤクルト本社ほんしゃの社しゃ色しょくである赤あか・白しろ・緑みどりのものとなった（球団きゅうだん旗きやユニフォームなどに使用しよう）。

別所べっしょ監督かんとく時代じだい

1970年ねん

序盤じょばんから大おおきく出遅でおくれ、8月がつには1936年ねんの大だい東京とうきょう軍ぐんと並ならぶ16連敗れんぱいを喫きっした。この連敗れんぱい期間きかん中ちゅうの8月がつ20日はつかに別所べっしょ毅彦たけひこが監督かんとくを解任かいにんされ、二に軍ぐん監督かんとくの小川おがわ善治よしはるがシーズン終了しゅうりょうまで監督かんとく代行だいこうを務つとめた。結局けっきょく、シーズン92敗はいを喫きっし、33勝しょうしかできず、勝率しょうりつは3割わりを大おおきく下回したまわる.264で、首位しゅいの巨きょ人じんに45.5ゲーム差さを付つけられ最下位さいかいに終おわる。巨人きょじん戦せん、阪神はんしん戦せんともに5勝しょう21敗はいで後楽園こうらくえん球場きゅうじょうでは13戦せん全敗ぜんぱい。2桁けた勝利しょうり投手とうしゅゼロは球っきゅう団だん史上しじょう初はつ。東条とうじょう文博ふみひろが28盗塁とうるいで盗塁とうるい王おう。

三原みはら監督かんとく時代じだい

1971年ねん

三原みはら脩おさむが監督かんとくに就任しゅうにん。チームは52勝しょう72敗はい6分わけの勝率しょうりつ.419と前年ぜんねんより盛もり返かえすものの2年ねん連続れんぞく最下位さいかいに終おわる。松岡まつおか弘ひろしは14勝しょうを挙あげた。9月27日にち、二に軍ぐんはイースタンリーグで初はつ優勝ゆうしょうしている。

1972年ねん

前年ぜんねんに三原みはらとともに入団にゅうだんした中西なかにし太ふとし打撃だげきコーチのマンツーマン指導しどうを受うけた2年ねん目めの若松わかまつ勉つとむが首位しゅい打者だしゃ、ルーキーの安田やすだ猛たけしも1972年ねん・1973年ねんと2年ねん連続れんぞくで防御ぼうぎょ率りつ1位いとなって頭角とうかくを現あらわす。彼かれらの活躍かつやくもあり、この年としは最下位さいかいを脱出だっしゅつ、60勝しょう67敗はい3分わけの勝率しょうりつ.472の4位いに浮上ふじょう。8月12日にち、二に軍ぐんは2年ねん連続れんぞくイースタンリーグ優勝ゆうしょう。

1973年ねん

元々もともと鉄腕てつわんアトムのイラストについては「限定げんてい的てきに使用しようする」ことで、手塚てづか治虫おさむおよび虫むしプロダクションと合意ごういしていたが、球団きゅうだん後援こうえん会かいが作成さくせいしたファンサービス用ようグッズ（シャツ・灰皿はいざら・トランプなど）にアトムのイラストを使用しようしたことで、1972年ねん12月に虫むしプロ側がわから「グッズを販売はんばいする業者ぎょうしゃから我々われわれの著作ちょさく権けんを侵害しんがいしていると抗議こうぎが殺到さっとうした。商品しょうひん化かに結むすび付つけるなら新あらたに版権はんけんの契約けいやくを結むすんでほしい」クレームが来きた。その後ご版権はんけん料りょうの問題もんだいで交渉こうしょうがまとまらなかったことから、球団きゅうだんは手塚てづかおよび虫むしプロに謝意しゃいを示しめした上うえで、1月がつからニックネームの変更へんこうの検討けんとうを開始かいしした。

検討けんとう過程かていでは「パンダ」「ベアーズ」「東京とうきょうヤクルト」「ファイアマン」などが挙あがったが、「パンダース」は「売春ばいしゅん宿やどの主人しゅじん」を意味いみするスラングであることから早々そうそうに候補こうほから外はずれ、一旦いったんは「ヤクルト・ジャガース」（豹ひょう）に内定ないていし、オールスター後ごから使用しようすると発表はっぴょうしたが、結局けっきょくシーズン中ちゅうの球団きゅうだん名めい変更へんこうは見送みおくりとなった。その後ごの再さい検討けんとうの結果けっか、球団きゅうだん名めいは「ジャガース」を撤回てっかいし、国鉄こくてつ時代じだいの「スワローズ」を復活ふっかつさせることになった。

また、このシーズン途中とちゅうから現役げんえき大だいリーガーのジョー・ペピトーンが入団にゅうだんするも、大だいリーグ時代じだいからの素行そこうの悪わるさが改善かいぜんされることはなく、無断むだん欠場けつじょうを繰くり返かえした挙句あげく、来らいシーズン開幕かいまく前まえに退団たいだんした。チームは62勝しょう65敗はい3分わけの勝率しょうりつ.488にて2年ねん連続れんぞくの4位いに終おわり、三原みはらは監督かんとくを辞任じにん。

ヤクルトスワローズ時代じだい

前述ぜんじゅつの著作ちょさく権けん問題もんだいの経緯けいいと虫むしプロダクションが1973年ねん11月5日にち付づけでの倒産とうさん不可避ふかひとなったことが重かさなり、鉄腕てつわんアトムのキャラクター使用しようを中止ちゅうしした。1973年ねん10月がつ26日にち、球団きゅうだん名めいを株式会社かぶしきがいしゃ「ヤクルト球団きゅうだん」、チーム名めいを「ヤクルトスワローズ」に変更へんこう。キャラクターも、ツバメをモチーフにしたものに変更へんこう。

荒川あらかわ監督かんとく時代じだい

1974年ねん

打撃だげきコーチの荒川あらかわ博ひろしが監督かんとくに昇格しょうかく、コーチで入団にゅうだんした広岡ひろおか達朗たつろう・沼澤ぬまさわ康かん一郎いちろう・小森こもり光生みつおと「早大そうだいカルテット」を形成けいせいした。松岡まつおかが17勝しょう、浅野あさの啓司けいじも防御ぼうぎょ率りつ2位いと活躍かつやくし、チームは60勝しょう63敗はい7分わけの勝率しょうりつ.488にて13年ねんぶりのAクラスとなる3位い。

1975年ねん

日本にほんハムとの交換こうかんトレードで大杉おおすぎ勝男かつおを獲得かくとくしたが、結果けっかは57勝しょう64敗はい9分わけの勝率しょうりつ.471の4位い。オフに武たけ上うえ四郎しろうが引退いんたい。

1976年ねん

5月12日にち、荒川あらかわ博ひろし監督かんとくが成績せいせき不振ふしんを理由りゆうにシーズン途中とちゅうで休養きゅうようし、広岡ひろおか達朗たつろうが13日にちからヘッドコーチの監督かんとく代行だいこうとなり、6月17日にちに監督かんとく就任しゅうにん。

広岡ひろおか監督かんとく時代じだい

※1976年ねんの監督かんとく代行だいこう時代じだいも含ふくめる。

1976年ねん

結局けっきょく、52勝しょう68敗はい10分わけの勝率しょうりつ.433の5位いに終おわり、国鉄こくてつ時代じだいの1962年ねんからこの年としまで15年ねん連続れんぞくシーズン負まけ越こしを記録きろくし、セ・リーグワースト記録きろくとなる。なお、全ぜん球団きゅうだんに負まけ越こしたにもかかわらず、最下位さいかいを免まぬかれたのは、日本にっぽんプロ野球やきゅう史上しじょう初はじめてのケースだった。

1977年ねん

大杉おおすぎがこの年とし多おおくの記録きろくを立たて、9月14日にちの大洋たいよう戦せんでは1イニング5本塁打ほんるいだの日本にっぽんタイ記録たいきろくを達成たっせいした。若松わかまつが2度目どめの首位しゅい打者だしゃ、入団にゅうだん2年ねん目めのチャーリー・マニエルが42本塁打ほんるいだを放はなつ。62勝しょう58敗はい10分わけの勝率しょうりつ.517により、チームは球団きゅうだん創設そうせつ以来いらい初はつの2位いに躍進やくしん。

1978年ねん

前年ぜんねんの2位い躍進やくしんに気きをよくしたフロントは選手せんしゅに対たいし「ブラジルへの慰安いあん旅行りょこう」を計画けいかくしたが広岡ひろおか監督かんとくはこれに反対はんたいし「旅行りょこうするぐらいなら温暖おんだんな海外かいがいでキャンプを」と希望きぼう。これを受うけて2月がつ、球団きゅうだん史上しじょう初はじめて日本にっぽん国外こくがいキャンプとなるアメリカ・ユマキャンプを行おこなう。広岡ひろおかの参謀さんぼうとして巨人きょじん時代じだいの同僚どうりょうだった森もり昌彦まさひこがヘッドコーチで入団にゅうだん、キャンプでテストを受うけたデーブ・ヒルトンも加くわわり打線だせんは厚あつみを増ました。初はつ優勝ゆうしょうを狙ねらうチームは前半ぜんはんを首位しゅいで折おり返かえすも、後半こうはんに入はいり、失速しっそく、3連覇れんぱを狙ねらう巨きょ人じんに抜ぬかれ、8月がつには一時いちじ4.5ゲーム差さを付つけられるが、8月がつ26日にちからの対たい巨人きょじん3連戦れんせんを松岡まつおかの完封かんぷう、安田やすだの連日れんじつの好こうリリーフで2勝しょう1分わけと持もち直なおし、巨人きょじんに代かわり首位しゅいに返かえり咲ざく。9月に初はじめてマジックが点灯てんとうすると、9月19日にちのダブルヘッダー第だい2試合しあい、さらに杉浦すぎうら亨とおるが連日れんじつのサヨナラ打だを放はなった20日はつか・21日にちと3試合しあい連続れんぞくサヨナラ勝がちを収おさめ、下位かい球団きゅうだん相手あいてに取とりこぼす巨人きょじんを尻目しりめに一気いっきに加速かそく、10月4日にちの対たい中日ちゅうにち戦せん（神宮じんぐう）で創立そうりつ29年ねん目めで初はつのリーグ優勝ゆうしょうを決きめる。日本にっぽんシリーズではそれまで3年ねん連続れんぞく日本一にっぽんいちだった阪急はんきゅうブレーブスを4勝しょう3敗はいで下くだし、初はつの日本一にっぽんいち。この年としは開幕かいまくから129試合しあい目めまですべて得点とくてんを挙あげていたが、最終さいしゅう戦せんの広島ひろしま戦せんで大野おおの豊ゆたかに完封かんぷう負まけを喫きっし、全ぜん試合しあい得点とくてんとはならなかった。なお、広岡ひろおか監督かんとくが正力しょうりき松太郎まつたろう賞しょうに、若松わかまつがチーム初はつのセ・リーグ最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅに選出せんしゅつされた。

1979年ねん

マニエルの近鉄きんてつへの放出ほうしゅつを軸じくとしたオフの補強ほきょうに失敗しっぱいし、開幕かいまく8連敗れんぱいと大おおきく出遅でおくれる。5月に盛もり返かえし、5月27日にちにはマニエルに代かわる新しん外国がいこく人じんジョン・スコットがサイクル本塁打ほんるいだを放はなつ活躍かつやくで勝率しょうりつを5割わりまで戻もどすが、その後ごは再ふたたび最下位さいかいを独走どくそう。8月にヘッドコーチの森もりが解任かいにんされ、これに激怒げきどした広岡ひろおかが途中とちゅう休養きゅうよう（指揮しき権けん放棄ほうき）して辞任じにん。打撃だげきコーチの佐藤さとう孝夫たかおが監督かんとく代行だいこうを務つとめた。結局けっきょく、この年としは48勝しょう69敗はい13分わけで8年ねんぶりの最下位さいかい。日本一にっぽんいちの翌年よくねんに最下位さいかいに転落てんらくするのは、1961年ねんの大洋たいよう以来いらい18年ねんぶり2度目どめの不名誉ふめいよ。

武たけ上うえ監督かんとく時代じだい

1980年ねん

武たけ上うえ四郎しろうが球団きゅうだん初はつの生はえ抜ぬきとして監督かんとくに就任しゅうにん。相性あいしょう優先ゆうせんのローテーションで巨人きょじん・中日ちゅうにち・阪神はんしん・大洋たいようから15勝しょう以上いじょう挙あげるが、広島ひろしまに大おおきく負まけ越こし。結局けっきょく、この年とし優勝ゆうしょうした広島ひろしまに大差たいさをつけられての68勝しょう52敗はい10分わけの勝率しょうりつ.567、2位いに終おわった。松岡まつおかが最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつのタイトルを獲得かくとくした。オフに福富ふくとみ邦夫くにおが現役げんえきを引退いんたいした。

1981年ねん

マニエルが近鉄きんてつから復帰ふっきし、優勝ゆうしょうへの期待きたいが高たかまるが、マニエルは年齢ねんれい的てきな衰おとろえで12本塁打ほんるいだに止とまり、さらに若松わかまつ、スコットが相次あいついで負傷ふしょうし、外野がいや陣じんが崩壊ほうかい、出場しゅつじょう機会きかいが大幅おおはばに増ふえた代走だいそう・守備しゅび固がため専せん門もんの青木あおき実みのるが盗塁とうるい王おうを獲得かくとくしたが、チームは56勝しょう58敗はい16分わけ勝率しょうりつ.491の4位いに終おわる。

1982年ねん

優勝ゆうしょう当時とうじの主力しゅりょくである大杉おおすぎ、大矢おおや明彦あきひこ、松岡まつおからの衰おとろえと外国がいこく人じん選手せんしゅラリー・ハーローらの不振ふしんからシーズン序盤じょばんより最下位さいかいを独走どくそう。最終さいしゅう結果けっかは45勝しょう75敗はい10分わけ、勝率しょうりつ.375で首位しゅいの中日ちゅうにちと23.5ゲーム離はなされる。

1983年ねん

ドラフトにて巨人きょじんとの抽選ちゅうせんの末すえ入団にゅうだん交渉こうしょう権けんを獲得かくとくした荒木あらき大輔だいすけが入団にゅうだんし、近鉄きんてつとのトレードで井本いもと隆たかしを獲得かくとくする。しかし、チームは井本いもとや松岡まつおか、ボビー・マルカーノらの不振ふしんもあり、53勝しょう69敗はい8分わけの勝率しょうりつ.434にて2年ねん連続れんぞく最下位さいかいに終おわった。オフに大杉おおすぎが現役げんえき引退いんたい。

1984年ねん

4球団きゅうだん競合きょうごうの末すえドラフト1位いで獲得かくとくしたルーキーの高野たかの光ひかりが開幕かいまく投手とうしゅに大だい抜擢ばってきされ話題わだいとなったが、開幕かいまくからチームは不振ふしんが続つづく。監督かんとくの武ぶ上じょうがシーズン途中とちゅうで休養きゅうようし、西鉄にしてつ・日本にほんハムでの監督かんとくを経験けいけんした中西なかにし太ふとしが監督かんとく代行だいこうとして指揮しきを執とるも、途中とちゅうで休養きゅうようし、日にち拓つぶせホームでの監督かんとくを経験けいけんした投手とうしゅコーチの土橋どばし正幸まさゆきがシーズン終了しゅうりょうまで監督かんとく代行だいこうとして指揮しきを執とることになった。

土橋どばし監督かんとく時代じだい

※1984年ねんの監督かんとく代行だいこう時代じだいも含ふくめる。

1984年ねん

この年としは51勝しょう71敗はい8分わけの勝率しょうりつ.418の5位いとなり、辛からくも最下位さいかいを免まぬかれた。監督かんとく代行だいこうの土橋どばしが翌年よくねんから正式せいしきに監督かんとくとして指揮しきを執とることになった。

1985年ねん

明治大学めいじだいがくの主砲しゅほう広沢ひろさわ克己かつみ（後のちに広澤ひろさわ克実かつみ）を獲得かくとく。八重樫やえがし幸雄ゆきおが捕手ほしゅとして球団きゅうだん初はつの3割わり打者だしゃ、杉浦すぎうら享とおるも自己じこ最多さいたの34本塁打ほんるいだと活躍かつやくしたが、チームはシーズン早々そうそうから首位しゅい戦線せんせんから1チームだけ脱落だつらくし、神宮じんぐうで阪神はんしんに優勝ゆうしょうを決きめられ、結局けっきょく46勝しょう74敗はい10分わけ勝率しょうりつ.383の最下位さいかい。10月9日にちに若松わかまつが2000本ほん安打あんだを達成たっせい。オフに優勝ゆうしょうバッテリーの松岡まつおかと大矢おおやが共ともに現役げんえきを引退いんたいした。同年どうねん、日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅ会かいは労働ろうどう組合くみあいの資格しかくを得えたが、オーナーの松園まつぞの尚しょう巳みは「（親会社おやがいしゃの）ヤクルト本社ほんしゃをはじめ、グループ内ないで労組ろうそを結成けっせいしている会社かいしゃは無ない」として、ヤクルト選手せんしゅ会かいを労組ろうそ選手せんしゅ会かいから脱退だったいさせた。

1986年ねん

マルカーノに代かわり、大洋たいようを自由じゆう契約けいやくになったレオン・リーが入団にゅうだんするが、この年としもシーズン早々そうそうから首位しゅい戦線せんせんを脱落だつらく。2年ねん続つづけて神宮じんぐうで優勝ゆうしょうを決きめられ、49勝しょう77敗はい4分わけの勝率しょうりつ.389と2年ねん連続れんぞくの最下位さいかいとなり、土橋どばしは辞任じにん。

関根せきね監督かんとく時代じだい

1987年ねん

関根せきね潤じゅん三さんが監督かんとく、元もと阪神はんしん監督かんとくの安藤あんどう統みつる男おとこがヘッドコーチに就任しゅうにん。シーズン途中とちゅうに入団にゅうだんした現役げんえき大だいリーガーボブ・ホーナーが「ホーナー旋風せんぷう」を起おこし、9年ねんぶりに広島ひろしま戦せんに勝かち越こし、チームは58勝しょう64敗はい8分わけ勝率しょうりつ.475にて4位いに浮上ふじょう。2年ねん目めの荒井あらい幸雄ゆきおが新人しんじん王おうを獲得かくとく。ホーナーはシーズン終了しゅうりょう後ごに退団たいだん。この年としのドラフト会議かいぎで、長嶋ながしま一茂かずしげとの交渉こうしょう権けんを大洋たいようと抽選ちゅうせんの末すえに獲得かくとく。

1988年ねん

シーズン5位いに終おわるが、抑おさえの伊東いとう昭光あきみつが全すべて救援きゅうえん・規定きてい投球とうきゅう回数かいすう未到みとう達たちながら18勝しょうで最多さいた勝しょう。広沢ひろさわと池山いけやま隆たかし寛ひろしが30本塁打ほんるいだ以上いじょうを放はなち、栗山くりやま英樹ひできが規定きてい打席だせき未到みとう達たちながら打率だりつ.331を記録きろくし台頭たいとう。巨人きょじん戦せんも8年ねんぶりに勝かち越こし。長嶋ながしま一茂かずしげの入団にゅうだん、若手わかての躍進やくしんで女性じょせいファンが急増きゅうぞうする。

1989年ねん

ラリー・パリッシュが本塁打ほんるいだ王おう、新人しんじんの笘篠とましの賢治けんじが新人しんじん王おうを獲得かくとく。高卒こうそつ3年ねん目めの内藤ないとう尚行なおゆきが12勝しょう8セーブと活躍かつやく。一方いっぽうでパリッシュ・広沢ひろさわ・池山いけやまが共ともに100三振さんしんを記録きろく。55勝しょう72敗はい3分わけの勝率しょうりつ.433にてシーズン4位いに終おわり、関根せきねが監督かんとくを勇退ゆうたい、若松わかまつが現役げんえきを引退いんたい。オフにヤクルト選手せんしゅ会かいは労組ろうそ選手せんしゅ会かいに復帰ふっきした。

野村のむら監督かんとく時代じだい

1990年ねん

ID野球やきゅうを掲かかげる野村のむら克也かつやが監督かんとくに就任しゅうにん。チームは前年ぜんねん本塁打ほんるいだ王おうのパリッシュを解雇かいこし（阪神はんしんに移籍いせき）、代かわりにドウェイン・マーフィーを獲得かくとく、さらに当時とうじメジャー133勝しょうの実績じっせきを誇ほこったフロイド・バニスターを獲得かくとくした。野村のむらは新人しんじんの古田ふるた敦あつし也を正せい捕手ほしゅに起用きよう、柳田やなぎだ浩一こういちをレギュラーに抜擢ばってき、またそれまで捕手ほしゅだった俊足しゅんそくの飯田いいだ哲也てつやをセカンドに、開幕かいまくマスクを被こうむった秦はた真司しんじは打撃だげきを活いかして外野がいや手しゅにコンバート (野球やきゅう)。高卒こうそつ2年ねん目めの川崎かわさき憲次けんじ郎ろうが12勝しょう、新人しんじんの西村にしむら龍次りゅうじは10勝しょうと躍進やくしん。しかし、この年としはマーフィーやバニスターの不振ふしん及および早期そうき退団たいだん、荒木あらき・高野たかの・伊東いとうらの長期ちょうき離脱りだつ、内藤ないとうらの不振ふしんもあり、58勝しょう72敗はいの勝率しょうりつ.446。中日ちゅうにち戦せんで7年ねんぶりに勝かち越こしたが、優勝ゆうしょうした巨きょ人じんから30ゲーム差さもつけられ、目めの前まえで優勝ゆうしょうを決きめられて5位いに終おわる。オフに栗山くりやま英樹ひできが引退いんたい。

1991年ねん

ジョニー・レイが加入かにゅうして、飯田いいだは外野がいやへコンバートされる。6月に球団きゅうだん新しん記録きろくの12連勝れんしょう（それまで当時とうじの12球団きゅうだんで唯一ゆいいつ、2ケタ連勝れんしょうがなかった）で一時いちじは首位しゅいに立たつも、その後ご失速しっそくし優勝ゆうしょう争あらそいから脱落だつらくするが、最終さいしゅう戦せんに勝利しょうりし3位いを確定かくてい。67勝しょう63敗はい2分わけの勝率しょうりつ.515にて11年ねんぶりのAクラスかつ5割わり以上いじょうを記録きろく。広沢ひろさわが打点だてん王おう、古田ふるたは捕手ほしゅとしては野村のむら以来いらい26年ねんぶり、セ・リーグでは初はつの首位しゅい打者だしゃとなる。この年とし限かぎりで尾花おばな高夫たかおが引退いんたい。

1992年ねん

キャンプ中ちゅうの怪我けがにより前年ぜんねん14勝しょうの川崎かわさきを欠かく苦くるしいシーズンとなるも、広島ひろしま・巨人きょじん・阪神はんしんとの優勝ゆうしょう争あらそいとなる。西村にしむらと岡林おかばやし洋一よういち以外いがいの先発せんぱつ陣じんが手薄てうすだった投手とうしゅ陣じんは4月がつに高野たかの、5月に伊東いとうと、故障こしょうで長年ながねん離脱りだつしていたベテランが復活ふっかつ。開幕かいまくダッシュに成功せいこうし首位しゅいを走はしるも、7月がつの巨人きょじんとの天王山てんのうざんで3連敗れんぱい。前半ぜんはん戦せんを3位いで折おり返かえす。後半こうはんに入はいると、前半ぜんはん戦せんわずか8本塁打ほんるいだのジャック・ハウエルが本塁打ほんるいだを量産りょうさんし首位しゅいに返かえり咲ざく。一時いちじは貯金ちょきん15を数かぞえ、逃にげ切きれるかに見みえたものの、100試合しあいを過すぎた辺あたりから投手とうしゅ陣じん全体ぜんたいの駒こま不足ふそくに苦くるしみ始はじめた挙あげ句く大だい失速しっそく。チームは9月に入はいり9連敗れんぱい を喫きっした（この間あいだに、阪神はんしん戦せんで一時いちじ抑おさえに回まわった岡林おかばやしによる9イニングに及およぶ救援きゅうえん投球とうきゅうという引ひき分わけ試合しあいあり）。貯金ちょきん3の3位いまで転落てんらくするが、9月24日にちに荒木あらきが1541日にちぶりの復活ふっかつ登板とうばんを果はたし息いきを吹ふき返かえす。巨人きょじん、広島ひろしまの脱落だつらくにより、阪神はんしんとの一騎打いっきうちとなった本拠ほんきょ神宮球場じんぐうきゅうじょうでの10月がつ6日にちからの直接ちょくせつ対決たいけつ2連戦れんせんでは、まず初戦しょせんは広沢ひろさわの決勝けっしょうソロ、岡林おかばやしの完封かんぷうにより勝利しょうり、ともに66勝しょう60敗はいで並ならぶ。翌よく7日にちは9回かい裏うら1死しまで1-3と苦くるしい展開てんかいに追おい込こまれるも、広沢ひろさわの四球しきゅうを足あしがかりに、飯田いいだの三塁さんるい内野ないや適時てきじ打だ、荒井あらいの左前ひだりまえ適時てきじサヨナラ打だなどにより奇跡きせき的てきな逆転ぎゃくてん勝利しょうりを掴つかみ、一気いっきに優勝ゆうしょうに近ちかづいた。10月10日にちの甲子園こうしえんでの阪神はんしんとの直接ちょくせつ対決たいけつでハウエルが2打席だせき連続れんぞく本塁打ほんるいだ、先発せんぱつ荒木あらきの好投こうとうを受うけて最後さいごは伊東いとうが締しめくくり14年ねんぶりの優勝ゆうしょう。後半こうはん戦せんだけで30本塁打ほんるいだのハウエルは首位しゅい打者だしゃと本塁打ほんるいだ王おうの二に冠かんとなり、MVPも獲得かくとくした。最終さいしゅう成績せいせきは69勝しょう61敗はい1分わけの勝率しょうりつ.531。日本にっぽんシリーズは西武せいぶライオンズと対戦たいせん。シーズン中ちゅう同様どうように怪我人けがにん等とうの投手とうしゅ駒こま不足ふそくで、岡林おかばやしが7戦中せんちゅう3戦せん先発せんぱつ完投かんとう（延長えんちょう12回かいと延長えんちょう10回かいが各かく1試合しあいあり、計けい30回かい投球とうきゅうしたことになる）、伊東いとう・金沢かなざわ次男つぐおが岡林おかばやしが完投かんとうした試合しあい以外いがい中継なかつぎで全ぜん試合しあい登板とうばん（中継なかつぎのみの登板とうばんはこの2名めいだけ）、シーズン未み勝利しょうりの高卒こうそつ新人しんじん石井いしい一久かずひさを先発せんぱつで起用きようと、総そう力戦りきせんで西武せいぶに食くらいつき、第だい7戦せん延長えんちょう10回かいまで行いきながら3勝しょう4敗はいで敗退はいたい。金沢かなざわの他ほかに他た球団きゅうだんで実績じっせきのある角すみ盈男みつお、新しん浦うら壽夫としおがこの年とし加入かにゅうして（ともにシーズン終了しゅうりょう後ご引退いんたい）、中継なかつぎで貢献こうけんするなど「野村のむら再生さいせい工場こうじょう」の発端ほったんも垣間見かいまみえた。同年どうねんオフ、長嶋ながしま一茂かずしげが巨きょ人じんに移籍いせき。この年としのシーズン観客かんきゃく動員どういん数すう247万まん7000人にんは、2021年ねんシーズン終了しゅうりょう現在げんざい、球団きゅうだん記録きろくである。野村のむら監督かんとくは球団きゅうだんをアピールするため、自みずからを含ふくめて若手わかて選手せんしゅに積極せっきょく的てきなメディア出演しゅつえんを進言しんげんしたこともあって一躍いちやく人気にんき球団きゅうだんとなった。

1993年ねん

前年ぜんねん苦くるしんだ投手とうしゅ陣じんの底上そこあげを図はかる。前年ぜんねん不在ふざいだったストッパーの座ざに開幕かいまく直後ちょくごは山田やまだ勉つとむ、5月からは高津たかつ臣しん吾われが座すわり、先発せんぱつ投手とうしゅ陣じんでは新人しんじんの伊藤いとう智仁ともひとが故障こしょうで離脱りだつするまで7勝しょう、5完投かんとう、4完封かんぷう、防御ぼうぎょ率りつ0.91の驚異きょうい的てきな活躍かつやくで新人しんじん王おうを獲得かくとく。岡林おかばやしは前年ぜんねんの酷使こくしの影響えいきょうで不調ふちょうだったが、西村にしむら、伊東いとう、荒木あらき、そして故障こしょうから復活ふっかつした川崎かわさき憲次けんじ郎ろうと宮本みやもと賢治けんじが投手とうしゅ陣じんを支ささえた。なお、5月19日にちの対たい広島ひろしま戦せんでは、互たがいに凄すさまじい打撃だげき戦せんを展開てんかいの上うえ、延長えんちょう14回かい17-16にて勝利しょうりを収おさめている。ペナントレースは夏場なつばから中日ちゅうにちとの一騎打いっきうちとなり、8月がつ末まつから9月がつ頭あたまのナゴヤ球場きゅうじょうでの直接ちょくせつ対決たいけつ3連戦れんせんでの敗北はいぼくで1度どは首位しゅいを明あけ渡わたしたものの、終盤しゅうばんでの11連勝れんしょうなどが効きき、中日ちゅうにちを突つき放はなした。広沢ひろさわが2度目どめの打点だてん王おう、ハウエルがサヨナラ本塁打ほんるいだ5本ほんと勝負しょうぶ強つよさを発揮はっきしリーグ2連覇れんぱ。広島ひろしま戦せんでは6年ねんぶりに勝かち越こした。日本にっぽんシリーズでも4勝しょう3敗はいで西武せいぶに前年ぜんねんの雪辱せつじょくを果はたし、1978年ねん以来いらい15年ねんぶりの日本一にっぽんいち、シリーズMVPの川崎かわさきはカムバック賞しょうも受賞じゅしょうした。野村のむら監督かんとくが現役げんえき時代じだいからライバル心しんを燃もやす長嶋ながしま茂雄しげおの監督かんとく復帰ふっきに沸わいた巨人きょじんとは互たがいに厳きびしい内角ないかく攻ぜめなどから、翌年よくねんまで乱闘らんとう騒さわぎが続つづいた。野村のむら監督かんとくが正力しょうりき松太郎まつたろう賞しょう、古田ふるたがシーズンMVPを獲得かくとくした。オフに八重樫やえがし幸雄ゆきおと杉浦すぎうら享とおるが共ともに現役げんえきを引退いんたいした。

1994年ねん

前年ぜんねんの日本一にっぽんいちを機きに帽子ぼうしのマークが変更へんこうされ、ペットマークにつば九郎くろうが採用さいようされた。高津たかつが最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅを初はつ受賞じゅしょうするが、伊東いとう、川崎かわさき、西村にしむら、荒木あらきら投手とうしゅ陣じんの不調ふちょう・故障こしょう離脱りだつが相次あいつぐ。さらに古田ふるたが右手みぎて負傷ふしょうで戦線せんせん離脱りだつしたことや池山いけやまの怪我けが、ハウエルや新しん外国がいこく人じんジェラルド・クラークらの不調ふちょうも響ひびき、2年ねん連続れんぞくリーグ制覇せいはから一転いってんして62勝しょう68敗はいの勝率しょうりつ.477で阪神はんしんと同率どうりつ4位い。初はつ優勝ゆうしょう時じのメンバーで最後さいごの現役げんえき選手せんしゅだった角すみ富士夫ふじおが現役げんえきを引退いんたいした。オフに広沢ひろさわ克かつがFAを宣言せんげんし巨きょ人じんへ移籍いせき、自由じゆう契約けいやくのハウエルも巨きょ人じんに入団にゅうだんする。

1995年ねん

広沢ひろさわとハウエルが入団にゅうだんした巨人きょじん相手あいてに不利ふりが予想よそうされたが、巨人きょじんとの開幕かいまく第だい2戦せんを桑田くわた真澄ますみの危険きけん球だま退場たいじょうをきっかけに逆転ぎゃくてん勝かちし流ながれが一変いっぺん。打撃だげき陣じんは古田ふるた、飯田いいだがシーズン通とおして活躍かつやく。土橋どばし勝征かつゆきが野村のむら監督かんとくから影かげのMVPと賞賛しょうさんされる活躍かつやくで後半こうはん3番ばんに定着ていちゃく、阪神はんしんを解雇かいこされたトーマス・オマリーが狭せまい神宮じんぐうで本塁打ほんるいだを量産りょうさんし自身じしん初はつの30本塁打ほんるいだ。同おなじくロッテを解雇かいこされたヘンスリー・ミューレンも下位かい打線だせんで29本塁打ほんるいだを放はなち、池山いけやまと「第だい2のクリーンアップ」を形成けいせいした。投手とうしゅ陣じんは春季しゅんきキャンプでテスト入団にゅうだんの新しん外国がいこく人じんテリー・ブロスが9月がつ9日にちの巨人きょじん戦せんでノーヒットノーランを達成たっせい、最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつを獲得かくとくする。開幕かいまく前まえに西村にしむらとのトレードで近鉄きんてつから移籍いせきしてきた吉井よしい理り人じん、2年ねん目めの山部やまべ太ふとし、4年ねん目めの石井いしい一はじめが揃そろって二に桁けた勝利しょうり。9月30日にちに本拠地ほんきょち神宮球場じんぐうきゅうじょうにて巨人きょじんを5-0で下くだし2年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょう（最終さいしゅう成績せいせきは82勝しょう48敗はいの勝率しょうりつ.631）。オリックス・ブルーウェーブとの対戦たいせんとなった日本にっぽんシリーズでもオマリーが活躍かつやく、古田ふるたを中心ちゅうしんとするバッテリーもイチローを中心ちゅうしんとする相手あいて打線だせんを抑おさえ4勝しょう1敗はい、1993年ねん以来いらい2年ねんぶりの日本一にっぽんいちに輝かがやいた。

1996年ねん

ダイエーから移籍いせきの田畑たばた一也かずやが12勝しょう、西武せいぶから戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うけ移籍いせきの辻つじ発はつ彦がリーグ2位いの打率だりつ3割わり3分ふん3厘りんを記録きろく。しかし、シーズンはブロスや山部やまべ、高津たかつ、古田ふるた、ミューレンの不調ふちょうや岡林おかばやし、川崎かわさき、石井いしい一いちらの故障こしょうによる長期ちょうき離脱りだつが相次あいつぎベストメンバーをそろえることができず、1度ども首位しゅい戦線せんせんに絡からめないまま61勝しょう69敗はい、勝率しょうりつ.469のリーグ4位いに終おわる。

1997年ねん

オマリーとミューレンが抜ぬけたものの、この年としも「野村のむら再生さいせい工場こうじょう」が冴さえ渡わたる。広島ひろしまを自由じゆう契約けいやくになった小早川こばやかわ毅彦たけひこが入団にゅうだん、開幕かいまく戦せんの巨人きょじん戦せんで、それまで3年ねん連続れんぞくで開幕かいまく戦せん完封かんぷうを続つづけていた斎藤さいとう雅樹まさきから3打席だせき連続れんぞく本塁打ほんるいだ。中日ちゅうにちから自由じゆう契約けいやくとなった野中のなか徹とおる博はくが13年ねん目めで初はつ勝利しょうり、ダイエーから自由じゆう契約けいやくとなった廣田ひろた浩章ひろあきもリリーフ陣じんを支ささえる。開幕かいまく前まえは低てい評価ひょうかだった新しん外国がいこく人じんのドゥエイン・ホージーが巨きょ人じん・松井まつい秀喜ひできを抑おさえ本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとく。4番ばんの座ざには古田ふるたが就つき、本塁打ほんるいだこそ9本ほんだったが、高こう打率だりつを記録きろくし、「つなぎの4番ばん」として君臨くんりんした。投手とうしゅ陣じんでは田畑たはたが15勝しょう、吉井よしいが13勝しょう、伊藤いとう智さとしも高津たかつとのダブルストッパーで復活ふっかつした。終盤しゅうばん、横浜よこはまベイスターズに最大さいだい10あったゲーム差さを3.5まで迫せまられるが、9月2日にちの直接ちょくせつ対決たいけつで石井いしい一はじめがノーヒットノーランを達成たっせいすると、その後ごは横浜よこはまを突つき放はなし、結果けっか的てきに11ゲームという大差たいさをつけ、1995年ねん以来いらい2年ねんぶりの優勝ゆうしょう（最終さいしゅう成績せいせきは83勝しょう52敗はい2分わけ、勝率しょうりつ.615）。日本にっぽんシリーズでも東尾ひがしお修おさむ監督かんとく率ひきいる西武せいぶを4勝しょう1敗はいで退しりぞけ、4度目どめの日本一にっぽんいち。古田ふるたが4年ねんぶり2度目どめのシーズンMVPに輝かがやいた。オフに吉井よしいがFAでMLBのニューヨーク・メッツに移籍いせき。

1998年ねん

開幕かいまく直前ちょくぜんに日本にほんハムとの交換こうかんトレードで野口のぐち寿ことぶき浩ひろしを放出ほうしゅつし、のちに選手せんしゅ会長かいちょうとなる城しろ石せき憲之のりゆきを獲得かくとく。同年どうねん、高卒こうそつ新人しんじんの五十嵐いがらし亮太りょうたを擁ようし、球団きゅうだん史上しじょう初はつのファーム日本にっぽん選手権せんしゅけん制覇せいはを達成たっせいした。しかし、一軍いちぐんは巨人きょじんとの開幕かいまく3連戦れんせん3連敗れんぱいもあって、シーズン当初とうしょから波なみに乗のれず、川崎かわさきが17勝しょうで最多さいた勝しょう、石井いしい一はじめが最多さいた奪だつ三振さんしんを獲得かくとくするも、新しん外国がいこく人じんライル・ムートンやマーク・エーカー、ホージー、古田ふるたら投打とうだの歯車はぐるまが合あわず66勝しょう69敗はい、勝率しょうりつ.489の4位いに終おわる。野村のむらは同年どうねん限かぎりで退団たいだんし、後任こうにんには打撃だげきコーチの若松わかまつ勉つとむが就任しゅうにん。

若松わかまつ監督かんとく時代じだい

1999年ねん

先発せんぱつ陣じん（石井いしい一久かずひさ・伊藤いとう智仁ともひと・川崎かわさき憲次けんじ郎ろう）が総そうじて1ケタ勝利しょうりに終おわるなどし66勝しょう69敗はい、勝率しょうりつ.489の4位いと低迷ていめいしたが、前年ぜんねんまで通算つうさん8勝しょうの高木たかぎ晃あきら次じがプロ入いり初はつの規定きてい投球とうきゅう回数かいすうに到達とうたつ してチームの日本人にっぽんじん最多さいたの9勝しょうを、新しん外国がいこく人じんのジェイソン・ハッカミーがチーム最多さいたの12勝しょうを挙あげた。野手やしゅ陣じんではハッカミー同様どうよう新しん外国がいこく人じんのロベルト・ペタジーニが44本塁打ほんるいだを放はなち、本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとく、オリックスからトレードで来きた高橋たかはし智さとしが復活ふっかつをアピールし、主おもに守備しゅび要員よういんだった佐藤さとう真一しんいちが突然とつぜんの打撃だげき開眼かいがんでチームを牽引けんいん。また、プロ3年ねん目めの岩村いわむら明憲あきのりの成長せいちょうなど、明あかるい話題わだいもあった。なお、長年ながねん続つづいていたユマキャンプはこの年とし限かぎりで撤退てったいしている。

2000年ねん

石井いしい一久かずひさがシーズン最終さいしゅう登板とうばんで中日ちゅうにちの山本やまもと昌あきらを抜ぬいて最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつのタイトルを獲得かくとくする。五十嵐いがらしも前半ぜんはんリリーフ登板とうばんだけで11勝しょうを挙あげる活躍かつやくをしたが、チームの好こう不調ふちょうの波なみが激はげしく、66勝しょう69敗はい1分わけ、勝率しょうりつ.489と過去かこ2年ねんと同おなじ成績せいせきで3年ねん連続れんぞくの4位いに終おわるが、優勝ゆうしょうした巨きょ人じんには16勝しょう11敗はいと勝かち越こした。オフにハッカミーが退団たいだん。

2001年ねん

投手とうしゅ陣じんは川崎かわさきがFAで中日ちゅうにちに移籍いせき、伊藤いとう智さとし、高木たかぎ、山部やまべ等ひとし一軍いちぐん実績じっせきのあるメンバーや新しん外国がいこく人じんアラン・ニューマン、ジョナサン・ハーストらの故障こしょう離脱りだつで先発せんぱつ投手とうしゅが不足ふそくする中なか、石井いしい一いち以外いがい、新あたらしい投手とうしゅ陣じんに様変さまがわり。2年ねん目めの藤井ふじい秀しげる悟さとるが14勝しょうを挙あげ最多さいた勝しょう、巨人きょじんを解雇かいこされテスト入団にゅうだんの入来いりき智さとしとオリックスを解雇かいこされテスト入団にゅうだん2年ねん目めの前田まえだ浩ひろし継つぎの「リストラ組ぐみ」もそれぞれ10勝しょう、7勝しょうとローテーションを支ささえ、横浜よこはまを解雇かいこされた島田しまだ直也なおやがチーム2位いの53試合しあいに登板とうばん。打線だせんも、本塁打ほんるいだと打点だてんの2冠かんのペタジーニ、打率だりつ2位いの古田ふるたを筆頭ひっとうにレギュラー8人にん（他たは真中まなか満みつる、宮本みやもと慎也しんや、稲葉いなば篤あつし紀き、岩村いわむら明憲あきのり、アレックス・ラミレス、土橋どばし勝征かつゆき）が全すべて規定きてい打席だせき到達とうたつという安定あんていぶりで、この年としのみ採用さいようの「勝利しょうり数すう優先ゆうせん」の順位じゅんい決定けってい方式ほうしきを逆手さかてに取とり、巨人きょじんを振ふり切きり、1997年ねん以来いらい4年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょう。若松わかまつは球団きゅうだん生はえ抜ぬきとして初はつの優勝ゆうしょう監督かんとくとなった。10月6日にち、優勝ゆうしょうを決きめ胴上どうあげされた直後ちょくごのインタビューで、ファンへの感謝かんしゃを言いうべきところ「ファンの皆様みなさま、本当ほんとうに…あのぉ、おめでとうございます！」と言いい間違まちがえ、球史きゅうしに残のこる名言めいげんとなった。日本にっぽんシリーズでは大阪おおさか近鉄きんてつバファローズと対戦たいせん。近鉄きんてつ自慢じまんの「いてまえ打線だせん」を封ふうじ込こめて4勝しょう1敗はいで1997年ねん以来いらい4年ねんぶり5回かい目めの日本一にっぽんいちを達成たっせい。オフに石井いしい一はじめが大だいリーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍いせき。

この年としのセ・リーグは勝かち数すうで順位じゅんいを決定けっていした。ただし、勝かち数すうが最もっとも多おおい球団きゅうだんと勝率しょうりつが最もっとも高たかい球団きゅうだんが異ことなる場合ばあいはプレーオフで優勝ゆうしょう決定けっていする方式ほうしきへと変更へんこうし、マスコミ等とうに掲載けいさいされる順位じゅんい表ひょうも勝かち数すう順じゅんとされた。しかし、各かく球団きゅうだん試合しあい消化しょうか数すうには違ちがいがあり、実際じっさいに優位ゆういに立たつのは勝率しょうりつの高たかいチームだった。

ドーム球場きゅうじょうをフランチャイズとして順調じゅんちょうに試合しあいを消化しょうかした巨人きょじんに対たいし、雨天うてん中止ちゅうしがあるヤクルトは例年れいねんに比くらべてさらに試合しあい消化しょうかが鈍にぶかった。このため前半ぜんはん戦せん終了しゅうりょう時じには巨人きょじんの方ほうが試合しあい数すうが多おおいため勝かち数すうも多おおく首位しゅいに立たったが、勝率しょうりつではヤクルトが上回うわまわり、ゲーム差さ（勝かち数すう優先ゆうせんの順位じゅんい表ひょうでは表示ひょうじされなかったが）でも4.5差さをつけていた。この「隠かくれ首位しゅい」の状態じょうたいは8月がつまで続つづいた。

このような経緯けいいがあったのか、翌年よくねんからは勝率しょうりつ優先ゆうせんの順位じゅんいへと戻もどった。ただし、プレーオフで優勝ゆうしょうを決定けっていする方式ほうしきは勝率しょうりつが最もっとも高たかい球団きゅうだんの勝利しょうり数すうが勝率しょうりつが2番目ばんめに高たかい球団きゅうだんを下回したまわった場合ばあいのみ開催かいさいされる規定きていに変更へんこうされた上うえで2007年ねんのクライマックスシリーズ導入どうにゅうまで存在そんざいした。

2002年ねん

チームは2位いを確保かくほ。ルーキー・石川いしかわ雅みやび規ぶんまわしが12勝しょうを挙あげ新人しんじん王おうに、石井いしい弘ひろし寿ことぶきが69試合しあいに登板とうばんし最優秀さいゆうしゅう中継なかつぎ投手とうしゅに選出せんしゅつされた。また、前年ぜんねんに途中とちゅう入団にゅうだんしたケビン・ホッジスが最多さいた勝かちを獲得かくとくした。黄金おうごん時代じだいを支ささえた池山いけやま隆たかし寛ひろしはこの年とし限かぎりで引退いんたい。オフにペタジーニが巨きょ人じんに移籍いせきした。

2003年ねん

シーズン前まえに西武せいぶを自由じゆう契約けいやくとなっていた鈴木すずき健けんを獲得かくとく。高津たかつ臣しん吾われが佐々木ささき主浩おもひろの持もつ通算つうさん229セーブのプロ野球やきゅう記録きろくを更新こうしんし、最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅを獲得かくとくした。高津たかつはオフに大だいリーグのシカゴ・ホワイトソックスに移籍いせき。また、来日らいにち3年ねん目めのアレックス・ラミレスが本塁打ほんるいだ王おう・打点だてん王おう・最多さいた安打あんだと3つのタイトルを獲得かくとくし、ペタジーニの穴あなを埋うめる活躍かつやくを見みせた。チームは中日ちゅうにち・巨人きょじん・広島ひろしまとのAクラス争あらそいの末すえ、巨人きょじんと同率どうりつの3位い。

2004年ねん

年間ねんかんの総そう得失点とくしってん差さが－73点てんだったにもかかわらず、最終さいしゅう戦せんで巨人きょじんを抜ぬき72勝しょう64敗はいの2位いでシーズンを終おえ、球団きゅうだん史上しじょう初はつの4年ねん連続れんぞくAクラスを達成たっせいした。オフに稲葉いなば篤あつし紀きが日本にほんハムへFA移籍いせき。

2005年ねん

4月がつ24日にち、古田ふるたが捕手ほしゅとしては野村のむら克也かつや以来いらい史上しじょう2人にん目め、大学だいがく・社会しゃかい人じんを経へてプロ入いりした選手せんしゅとしては史上しじょう初はつの通算つうさん2000本ほん安打あんだを達成たっせい。シーズン結果けっかは4位い。シーズン終了しゅうりょう後ご、若松わかまつは監督かんとくを退任たいにん。後任こうにんは古田ふるたが選手せんしゅ兼任けんにん監督かんとくとして就任しゅうにんした。二に軍ぐんはこの年としから社会しゃかい人じん大会たいかいに出場しゅつじょうしている（詳細しょうさい）。オフにメジャーから日本にっぽんへの復帰ふっきを果はたした石井いしい一はじめを2年ねん契約けいやくにより獲得かくとくし、広島ひろしまの4番ばん打者だしゃだったグレッグ・ラロッカも獲得かくとくするなど、積極せっきょく補強ほきょうに動うごいた。

この年としまでに入団にゅうだんした現役げんえき選手せんしゅは石川いしかわ雅まさ規ただし・青木あおき宣せん親おやの2人ふたり。青木あおきはMLBに移籍いせきした後のちに復帰ふっきしたため、球団きゅうだん名めいに「東京とうきょう」がつく前まえのヤクルトスワローズ時代じだいからの生はえ抜ぬき選手せんしゅは石川いしかわだけである。

東京とうきょうヤクルトスワローズ時代じだい

2005年ねん12月19日にちのプロ野球やきゅう実行じっこう委員いいん会かいで古田ふるたの悲願ひがんだった地元じもと密着みっちゃく型がたとして「東京とうきょうヤクルトスワローズ」への球団きゅうだん名めい変更へんこうが全会ぜんかい一致いっちで承認しょうにんされ、ユニフォームに国鉄こくてつ時代じだい以来いらいとなる「Tokyo」の文字もじが復活ふっかつした。

古田ふるた監督かんとく時代じだい

2006年ねん

前年ぜんねん同様どうよう、リック・ガトームソンがノーヒットノーランを達成たっせいするなどの活躍かつやくで交流こうりゅう戦せん2位いになるが、交流こうりゅう戦せん終了しゅうりょう後ごはほぼ5割わりラインに停滞ていたいし続つづける。結果けっかは3位いとなり、2年ねんぶりにAクラスは確保かくほしたが、優勝ゆうしょう争あらそいにからむことはほとんどなかった。11月4日にちには神宮球場じんぐうきゅうじょうにおいて東京とうきょう六ろく大学だいがく選抜せんばつとヤクルトによるアマ・プロ交流こうりゅう試合しあいが実施じっしされ、外国がいこく人じん選手せんしゅとFA移籍いせきを控ひかえた岩村いわむらを除のぞく一軍いちぐんメンバーが出場しゅつじょう。試合しあいは3対たい2でヤクルトが勝利しょうりしている。オフに岩村いわむらがタンパベイ・デビルレイズ（当時とうじ）へ移籍いせき。ガトームソンがソフトバンク、ラロッカがオリックスへ移籍いせき。

2007年ねん

五十嵐いがらし亮太りょうた、石井いしい弘ひろし寿ことぶきの「#ロケットボーイズ」が手術しゅじゅつの影響えいきょうでシーズンを棒ぼうに振ふったのを皮切かわきりに、ディッキー・ゴンザレス、アダム・リグス、高津たかつ臣しん吾われなどの主力しゅりょく級きゅうが次々つぎつぎと離脱りだつ、まったく戦力せんりょくが整ととのわなかった。最終さいしゅう的てきに青木あおき宣せん親おやが首位しゅい打者だしゃ、アレックス・ラミレスが打点だてん王おう・最多さいた安打あんだ、セス・グライシンガーが最多さいた勝しょう投手とうしゅになるが、シーズンはナゴヤドームでの開幕かいまく3連戦れんせん3連敗れんぱいから1度ども立たち直なおれず、143試合しあい目めで1986年ねん以来いらい21年ねんぶりの最下位さいかいを確定かくていさせてしまう。8月から東京とうきょうのUHF、東京とうきょうメトロポリタンテレビジョン（TOKYO MX）で2007年度ねんど初はつのテレビ中継ちゅうけいが開始かいし。以前いぜんから年間ねんかん数すう試合しあいは中継ちゅうけいがあったが、近年きんねんは1試合しあいも中継ちゅうけいが無ない年としもあった。9月、古田ふるたの現役げんえき引退いんたい・退団たいだんが発表はっぴょうされた。なお、伊東いとう昭光あきみつも辞意じいを表明ひょうめいしたため、チーム最年長さいねんちょうコーチの八重樫やえがし幸雄ゆきおがヘッドコーチ代理だいりを兼任けんにんしていた。後任こうにん監督かんとくは高田たかだ繁しげる、一軍いちぐん投手とうしゅコーチに荒木あらき大輔だいすけがヤクルトに復帰ふっきした。一方いっぽう、選手せんしゅでは打点だてん王おう・最多さいた安打あんだのラミレスとこの年とし16勝しょうを挙あげたグライシンガーが巨人きょじん、石井いしい一久かずひさがFAで西武せいぶに移籍いせき。石井いしいの人的じんてき補償ほしょうとして福地ふくち寿樹ひさきを獲得かくとく。年明としあけには藤井ふじい秀しげる悟さとるを交換こうかん要員よういんとする3対たい3トレードを日本にほんハムと行おこない、押本健彦たけひこ、川島かわしま慶けい三さんらを獲得かくとくした。

高田たかだ監督かんとく時代じだい

2008年ねん

前年ぜんねんチーム勝利しょうり数すう1位いグライシンガー（16勝しょう）、2位い石井いしい一久かずひさ（9勝しょう）、3位い藤井ふじい秀しげる悟さとる（7勝しょう）が軒並のきなみ移籍いせきし、残のこった選手せんしゅの勝かち星ぼしが4勝しょう以下いかだった事こともあり不安ふあん視しされたが、巨人きょじんに開幕かいまく3連勝れんしょうをするなど4月がつ終了しゅうりょう時じは3位いに立たった。しかし、石川いしかわ雅まさ規ただし、館山たてやま昌平しょうへいに続つづく先発せんぱつが不在ふざいとなる。野手やしゅでは福地ふくち寿樹ひさきや飯原いいはら誉ほまれ士しをはじめとする俊足しゅんそくの選手せんしゅが中心ちゅうしんとなったが、前年ぜんねん本塁打ほんるいだ王おう争あらそいを演えんじたアーロン・ガイエルの離脱りだつなどで長打ちょうだ力りょくに欠かけた。夏場なつばには北京ぺきんオリンピックで青木あおきと宮本みやもとが離脱りだつしたため戦力せんりょくが安定あんていせず、シーズン終盤しゅうばんに8連敗れんぱい（そのうち3試合しあいがサヨナラで7試合しあいが1点てん差さ）を喫きっし、CS争あらそいを繰くり広ひろげる中日ちゅうにち、広島ひろしまに引ひき離はなされ、5位いに終おわった。しかし、前年ぜんねんまで崩壊ほうかいしていたリリーフ陣じんが怪我けがで苦くるしんでいる最中さいちゅうに林はやし昌あきら勇いさむ、押本健彦たけひこが活躍かつやくし、前年ぜんねん登板とうばんが無なかった五十嵐いがらしが復活ふっかつ、先発せんぱつで結果けっかが出でなかった松岡まつおか健一けんいちが転向てんこうし、結果けっかを残のこすなど、整備せいびが進すすんだ。オフに長打ちょうだ補強ほきょうのため、ジェイミー・デントナ、中日ちゅうにちを自由じゆう契約けいやくとなった森岡もりおか良介りょうすけ、ソフトバンクを自由じゆう契約けいやくとなった吉本よしもと亮あきらを獲得かくとくし、オリックスを自由じゆう契約けいやくとなった田中たなか祐ゆう貴たかと育成いくせい契約けいやくを結むすび、横浜よこはまからFA宣言せんげんした相川あいかわ亮二りょうじを獲得かくとく（ヤクルトでは初はつのFA獲得かくとく）。

2009年ねん

序盤じょばんから2位いをキープし、5月11日にちに田中たなか祐ゆう貴たかを支配しはい下か選手せんしゅに復帰ふっきさせ、前半ぜんはん戦せんで貯金ちょきんを最大さいだい14まで伸のばしたが、後半こうはん戦せんに入はいった途端とたんに急きゅう失速しっそく、8月がつには1971年ねん8月がつ以来いらいとなる月間げっかん18敗はい（7勝しょう）、9月にも1992年ねん以来いらいの9連敗れんぱいを喫きっし、さらにはチームを支ささえてきた田中たなか浩ひろし康やすしや飯原いいはら、宮本みやもと、川島かわしま慶けい三さんといった主力しゅりょくが怪我けがで離脱りだつ、宮本みやもとが強行きょうこう出場しゅつじょうするなど、厳きびしい状態じょうたいが続つづき、一時いちじは阪神はんしんや広島ひろしまに抜ぬかれ、5位いに転落てんらくした。しかし、高木たかぎ啓あきら充たかしや鬼崎おにざき裕司ゆうじの登場とうじょうで息いきを吹ふき返かえし、10月9日にちの対たい阪神はんしん戦せんとの直接ちょくせつ対決たいけつに勝利しょうりして3位いが確定かくていし、2006年ねん以来いらい3年ねんぶりのAクラス入いりで初はつのクライマックスシリーズ進出しんしゅつを決きめたが、結果けっか的てきに後半こうはん戦せんの大だい失速しっそくが響ひびいて初はつの勝率しょうりつ5割わり未満みまんのクライマックスシリーズ出場しゅつじょうチームとなっている。

中日ちゅうにちとのクライマックスシリーズ第だい1ステージでは第だい1戦せんは石川いしかわの好投こうとうとデントナの逆転ぎゃくてん本塁打ほんるいだで勝利しょうりしたが、新型しんがたインフルエンザにより、選手せんしゅが離脱りだつしたことも響ひびいて、2・3戦せんと中日ちゅうにちに2連敗れんぱい。1勝しょう2敗はいで敗退はいたいした。オフに阪神はんしんからFA宣言せんげんした藤本ふじもと敦士あつしを獲得かくとく。五十嵐いがらし亮太りょうたがニューヨーク・メッツにFA移籍いせき。

2010年ねん

藤本ふじもと敦士あつしの活躍かつやくで開幕かいまく3連戦れんせんで鬼門きもんの東京とうきょうドームで勝かち越こすなど好調こうちょうな滑すべり出だしだったが、4月がつ中旬ちゅうじゅん以降いこうは失速しっそく。交流こうりゅう戦せんで9連敗れんぱいを喫きっするなど、一時いちじは最下位さいかいに転落てんらくした。5月26日にちの対たい東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス戦せんをもって高田たかだが辞任じにん、ヘッドコーチの小川おがわ淳司あつしが監督かんとく代行だいこうとして指揮しきをとることになった。

第だい1次じ小川おがわ監督かんとく時代じだい

※2010年ねんの監督かんとく代行だいこう時代じだいも含ふくめる。

2010年ねん

6月がつに打線だせんの補強ほきょうとしてジョシュ・ホワイトセル、トレードではリリーフ陣じんの補強ほきょうとして渡辺わたなべ恒ひさし樹じゅや山岸やまぎし穣みのるを獲得かくとく。小川おがわ体制たいせいになってからは野手やしゅ陣じんと投手とうしゅ陣じん共ともに奮起ふんきし、徐々じょじょにチーム状況じょうきょうが好転こうてんしていく。6月に14勝しょう8敗はい、7月がつに11勝しょう8敗はい、8月がつに10連勝れんしょうを含ふくむ18勝しょう8敗はいと大おおきく勝かち越こす。8月24日にちの対たい横浜よこはまベイスターズ戦せんで勝率しょうりつを5割わりに復帰ふっきさせ、その後ごも勝率しょうりつ5割わり前後ぜんこうを維持いじしながら3位いとのゲーム差さを徐々じょじょに詰つめ、最小さいしょうで3.5ゲームまで3位いとの差さを詰つめる。しかし、最終さいしゅう的てきには前半ぜんはん戦せんの不振ふしんが響ひびいた形かたちとなり、4位いに終おわり、CS進出しんしゅつはならなかったが、成績せいせきは72勝しょう68敗はい4分わけと2004年ねん以来いらい6年ねんぶりに勝かち越こした。

この年としはリーグ優勝ゆうしょうした中日ちゅうにちに相性あいしょうが良よく、セ・リーグ5球団きゅうだんが苦手にがてとしたナゴヤドームでリーグ唯一ゆいいつの勝かち越こし（シーズン通算つうさんで7勝しょう4敗はい1分わけ。小川おがわ体制たいせい移行いこう後ごに限かぎれば5勝しょう1敗はい）、シーズン対戦たいせん成績せいせきも15勝しょう8敗はい1分わけと唯一ゆいいつ勝かち越こし、特とくに小川おがわ体制たいせい移行いこう後ごは12勝しょう3敗はいと圧倒あっとうした。高田たかだ監督かんとく時代じだいに非常ひじょうに苦手にがてとしていた巨人きょじんに対たいしても、後半こうはん戦せんは同どう一いちカード3連勝れんしょうを含ふくむ対たい巨人きょじん戦せん5連勝れんしょうなどもあり、小川おがわ体制たいせいに代かわってからは8勝しょう7敗はい1分わけと勝かち越こしている。

2011年ねん

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの影響えいきょうにより、開幕かいまく日びが当初とうしょの3月がつ25日にちから4月がつ12日にちに延期えんきされた。開幕かいまく直後ちょくごはウラディミール・バレンティンや畠山はたけやま和洋かずひろなどが好調こうちょうで4月がつ下旬げじゅんにはセ・リーグの首位しゅいに立たった。その後ごも首位しゅいをキープし続つづけ、8月がつには阪神はんしんに一時いちじ詰つめ寄よられるも、9月に9連勝れんしょうして阪神はんしんの追撃ついげきをかわし、対たい巨人きょじん戦せんは12勝しょう8敗はい4分ふんと2000年ねん以来いらい11年ねんぶりに勝かち越こした。しかし、バレンティンや畠山はたけやまら主軸しゅじく打者だしゃがシーズン終盤しゅうばんから相次あいついで打撃だげき不振ふしんに陥おちいったことに加くわえ、主力しゅりょく選手せんしゅの離脱りだつが相次あいつぎ、最大さいだい10ゲーム差さをつけていた2位い中日ちゅうにちとの直接ちょくせつ対決たいけつは9月がつ以降いこうで1勝しょう8敗はいと大おおきく負まけ越こし、2位いに後退こうたいしたため、最終さいしゅう的てきには70勝しょう59敗はい15分ふん、首位しゅいとは2.5ゲーム差さで2001年ねん以来いらい10年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょうを逃のがした。クライマックスシリーズファーストステージで巨きょ人じんに2勝しょう1敗はいで勝利しょうり、球団きゅうだん史上しじょう初はつのファイナルステージに進出しんしゅつしたが、中日ちゅうにちに2勝しょう4敗はいで敗退はいたいした。石井いしい弘ひろし寿ことぶきが現役げんえきを引退いんたいした。バレンティンが本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとく。

2012年ねん

1月がつ17日にちに青木あおき宣せん親おやがポスティングシステムでミルウォーキー・ブルワーズに移籍いせき。3月19日にちには球団きゅうだん事務所じむしょが東京とうきょう都と港みなと区くの東新橋ひがししんばしから明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうにほど近ちかい北きた青山あおやまに移転いてんした。3月30日にちの開幕かいまく・巨人きょじん戦せんで球団きゅうだん史上しじょう初はつの開幕かいまく戦せん完封かんぷう勝がちを記録きろく（対たいする巨人きょじんは球団きゅうだん史上しじょう初はつの開幕かいまく戦せん完封かんぷう負まけ）し、4月がつ24日にちに対たい中日ちゅうにち戦せん（神宮じんぐう）に勝利しょうりし首位しゅいタイとすると、続つづく26日にちの同どうカードでも勝利しょうりして単独たんどく首位しゅいに立たつが、交流こうりゅう戦せんでは5月30日にちに対たい日本にほんハム戦せん（神宮じんぐう）に敗やぶれて、チーム39年ねんぶりとなる10連敗れんぱいを記録きろくするなど 9勝しょう15敗はいの最下位さいかいに終おわり巨人きょじん・中日ちゅうにちの首位しゅい争あらそいから後退こうたい、前半ぜんはん戦せんは広島ひろしまと同どうゲーム差さの4位いとなり、後半こうはん戦せんは広島ひろしまとの3位い争あらそいとなる。9月29日にち、対たい中日ちゅうにち戦せん（神宮じんぐう）に0対たい4で敗やぶれたが、この日ひ広島ひろしまも阪神はんしんに敗やぶれたため、3位い確定かくていとし2年ねん連続れんぞくのクライマックスシリーズ出場しゅつじょうを決きめている。クライマックスシリーズファーストステージでは、中日ちゅうにちと対戦たいせん。1勝しょう1敗はいとした第だい3戦せんで1対たい0でリードしていた8回かい裏うらにトニ・ブランコに満塁まんるい本塁打ほんるいだを打うたれて逆転ぎゃくてんされ、1勝しょう2敗はいで敗退はいたいした。福地ふくち寿樹ひさき、宮みや出いずる隆たかし自じが現役げんえきを引退いんたいし、林はやし昌あきら勇いさむが退団たいだんした。5月4日にちに宮本みやもと慎也しんやが通算つうさん2000本ほん安打あんだを達成たっせいした。バレンティンが2年ねん連続れんぞく本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとく。オフに元もと楽天らくてんの岩村いわむら明憲あきのりが7年ねんぶりに復帰ふっき。

2013年ねん

明治めいじ神宮球場じんぐうきゅうじょうでは31勝しょう32敗はい1分ふんだったが、5月がつ以降いこうは最下位さいかいに低迷ていめいし、ビジターでは26勝しょう51敗はい3分ふんと大おおきく負まけ越こした。特とくにバレンティン以外いがいの野手やしゅで規定きてい打席だせき到達とうたつ者しゃが出でないなど、野手やしゅ陣じんの不調ふちょう・故障こしょうが響ひびいた。9月23日にちの対たい阪神はんしん戦せん（甲子園こうしえん）に0対たい2で敗やぶれ、クライマックスシリーズ進出しんしゅつの可能かのう性せいが消滅しょうめつし、2010年ねん以来いらい3年ねんぶりのBクラスが確定かくていし、続つづく10月がつ1日にちの対たい巨人きょじん戦せん（神宮じんぐう）で1対たい0で敗やぶれ、2007年ねん以来いらい6年ねんぶりの最下位さいかいが決定けっていした。宮本みやもと慎也しんや、藤本ふじもと敦士あつしが現役げんえきを引退いんたいした。バレンティンが8月がつに日本にっぽんプロ野球やきゅう新しん記録きろくの月間げっかん18本塁打ほんるいだを記録きろくするなど、本塁打ほんるいだを量産りょうさん、9月15日にちの対たい阪神はんしん戦せん（神宮じんぐう）で日本にっぽんプロ野球やきゅう新しん記録きろくのシーズン56号ごう本塁打ほんるいだとアジア野球やきゅう新しん記録きろくの57号ごう本塁打ほんるいだを記録きろくし、この年とし60本ほんとして3年ねん連続れんぞく本塁打ほんるいだ王おうを獲得かくとく。投手とうしゅでは新人しんじんの小川おがわ泰弘やすひろが16勝しょう4敗はいで最多さいた勝しょうと勝率しょうりつ第だい1位い投手とうしゅ賞しょうの2冠かんを獲得かくとく。

2014年ねん

終盤しゅうばんまで最下位さいかいに低迷ていめいし、9月22日にちに小川おがわ淳司あつし監督かんとくが球団きゅうだんに申もうし入いれ、今季こんき限かぎりで監督かんとくを辞任じにんすることを会見かいけんで表明ひょうめい、9月29日にちの対たい広島ひろしま戦せん（マツダスタジアム）に敗やぶれ、2年ねん連続れんぞく最下位さいかいが決定けっていした。打撃だげき陣じんは規定きてい打席だせきに到達とうたつして3割わり2桁けた本塁打ほんるいだを達成たっせいした選手せんしゅを5人にん（山田やまだ哲人てつと、雄平ゆうへい、畠山はたけやま和洋かずひろ、川端かわばた慎吾しんご、バレンティン）擁ようし、チーム打率だりつ・得点とくてん数すうはリーグトップだった反面はんめん、規定きてい投球とうきゅう回かいに到達とうたつした投手とうしゅはリーグ防御ぼうぎょ率りつ最下位さいかいの石川いしかわ雅みやび規ぶんまわしのみであり、チーム防御ぼうぎょ率りつ・失点しってん数すうは最下位さいかいだった。10月8日にち、後任こうにんにチーフ打撃だげきコーチの真中まなか満みつるの就任しゅうにんが発表はっぴょうされた。

オフに相川あいかわ亮二りょうじが読売よみうりジャイアンツにFA移籍いせき。2年ねん続つづけて最下位さいかいに陥おちいった低迷ていめいから脱却だっきゃくするため、大型おおがた補強ほきょうを敢行かんこうした。千葉ちばロッテマリーンズからFA宣言せんげんした成瀬なるせ善久よしひさ、北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズからFA宣言せんげんした大引おおびき啓あきら次じ、メジャーリーガーのローガン・オンドルーセック、読売よみうりジャイアンツにFA移籍いせきした相川あいかわの人的じんてき補償ほしょうとして奥村おくむら展てん征せいを獲得かくとく。

真中まなか監督かんとく時代じだい

2015年ねん

開幕かいまく後ごはプロ野球やきゅう記録きろくとなる14試合しあい連続れんぞく3失点しってん以下いかを達成たっせいするなど、投手とうしゅ陣じんが好調こうちょうだったこともあり、一時いちじは首位しゅいに立たったが、5月に入はいると9連敗れんぱいを喫きっし、最下位さいかいに転落てんらくした。バレンティンやラスティングス・ミレッジら主軸しゅじく選手せんしゅの怪我けがもあり、5月22日にちにミッチ・デニング（新潟にいがたアルビレックスBC）と基本きほん合意ごういした。前半ぜんはん戦せんは4位いながらも首位しゅい・DeNAとは僅差きんさの状態じょうたいでターンした。後半こうはん戦せん突入とつにゅう後ごは阪神はんしん・巨人きょじんとのデッドヒートの末すえ、9月24日にちの対たいDeNA戦せんに4-2で勝利しょうりし、2012年ねん以来いらい3年ねんぶりのAクラス入いりとセ・リーグ一番乗いちばんのりでのクライマックスシリーズ進出しんしゅつを決きめ、9月27日にちの対たい巨人きょじん戦せんに勝利しょうりし、優勝ゆうしょうへのマジックナンバー「3」を点灯てんとうさせた。そして10月がつ2日にちの対たい阪神はんしん戦せん（明治めいじ神宮球場じんぐうきゅうじょう）に2-1で勝利しょうりし、2001年ねん以来いらい14年ねんぶり7回かい目め、球団きゅうだん名めいを「東京とうきょうヤクルトスワローズ」に変更へんこう後ご初はつのリーグ優勝ゆうしょうを果はたした。前年度ぜんねんど最下位さいかいからのリーグ優勝ゆうしょうは1976年ねんの巨人きょじん以来いらいとなり、2年ねん連続れんぞく最下位さいかいからのリーグ優勝ゆうしょうは2001年ねんの大阪おおさか近鉄きんてつバファローズ以来いらいとなった。また、巨人きょじんと中日ちゅうにち以外いがいのチームがリーグ優勝ゆうしょうを果はたすのは2005年ねんの阪神はんしん以来いらい10年ねんぶりである（2006年ねんから2015年ねんの間あいだは中日ちゅうにちと巨人きょじんがリーグ優勝ゆうしょうをしていた）。バーネットが自身じしん2度目どめとなる最多さいたセーブ投手とうしゅ、川端かわばた慎吾しんごが首位しゅい打者だしゃと最多さいた安打あんだ、山田やまだ哲人てつとが本塁打ほんるいだ王おうと盗塁とうるい王おうと最高さいこう出塁しゅつるい率りつ、畠山はたけやま和洋かずひろが打点だてん王おうのタイトルを獲得かくとくし、山田やまだは史上しじょう9人にん目めとなるトリプルスリーも達成たっせいした。なお打撃だげき三さん部門ぶもんをヤクルトの選手せんしゅが独占どくせんしたが、過去かこには三冠王さんかんおうや二に冠かん王おう+他たの同僚どうりょう選手せんしゅが一いち冠かんはあるものの、「同どう一いちチームの異ことなる3選手せんしゅで打撃だげきタイトル三さん部門ぶもんを一いち冠かんずつを獲得かくとく」は、今回こんかいのヤクルトが史上しじょう初はつである。クライマックスシリーズでも4勝しょう1敗はい（アドバンテージの1勝しょうを含ふくむ）にて巨人きょじんを下くだして2001年ねん以来いらい14年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつが決定けってい。日本にっぽんシリーズでは福岡ふくおかソフトバンクホークスと対戦たいせんする中なか、第だい5戦せんで行おこなわれた引退いんたい試合しあいを最後さいごに松元まつもとユウイチが現役げんえきを引退いんたいした。その後ご、5戦せん全すべて先発せんぱつ投手とうしゅが5イニング持もたずに1勝しょう4敗はいで敗退はいたいして2001年ねん以来いらい14年ねんぶりの日本一にっぽんいちを逃のがした。

オフにオリックス・バファローズを自由じゆう契約けいやくとなった坂口さかぐち智さとし隆たかし、北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズを自由じゆう契約けいやくとなった鵜う久ひさし森もり淳志あつしを獲得かくとく。バーネットがテキサス・レンジャーズに移籍いせき。由よし規ぶんまわしが肩かたの負傷ふしょうを理由りゆうに戦力せんりょく外がいとして育成いくせい契約けいやくを結むすんだ。

2016年ねん

3月23日にち、選手せんしゅ10名めいが去年きょねん夏なつの高校こうこう野球やきゅう決勝けっしょうの勝利しょうりチームを予想よそうし、賭かけ金きんを集あつめ、予想よそうの当あたったものに分配ぶんぱいしていたことが発覚はっかくした。

詳細しょうさいは「読売よみうりジャイアンツ所属しょぞく選手せんしゅによる野球やきゅう賭博とばく問題もんだい」を参照さんしょう

チームは主砲しゅほうのバレンティンを欠かいたことが響ひびき、2007年ねん以来いらい9年ねんぶりの開幕かいまく4連敗れんぱいを喫きっした。以降いこうもドラフト1位いルーキーの原はら樹いつき理りが右肩みぎかた甲かぶと下か筋肉きんにく離はなれ、エースの石川いしかわが左ひだり脹脛ふくらはぎ痛つう、館山たてやまも右みぎ肘ひじの手術しゅじゅつと投手とうしゅ陣じんだけでなく、山田やまだが左ひだり第だい八はち肋骨あばらぼね骨こつ挫傷ざしょう、昨年さくねん首位しゅい打者だしゃの川端かわばたが右足みぎあし舟ふね状じょう骨こつ骨折こっせつ、打点だてん王おうの畠山はたけやまも左ひだり手首てくび痛つう、雄平ゆうへいが左ひだり脇腹わきばら痛つう、大引おおびきも腰痛ようつうで離脱りだつと昨年さくねんにはなかった主軸しゅじくの故障こしょう者しゃが続出ぞくしゅつしたことで、下位かいに低迷ていめいした。6月26日にちの中日ちゅうにち戦せんでは守護神しゅごじん・オンドルセクが守備しゅび固がためで入はいっていた比屋根ひやごん渉わたるのミスで同点どうてんに追おい付つかれたことに対たいし、降板こうばん後ごに暴言ぼうげんを吐はき、謹慎きんしん処分しょぶんが下くだされた事ことが引ひき金がねとなって7月がつ21日にちに退団たいだんし、更さらなる苦境くきょうに陥おちいった。低迷ていめいするチーム状況じょうきょうの中なか、5月30日にちに新しん外国がいこく人じんとしてジェフンを獲得かくとくし、7月がつ5日にちに由よし規ぶんまわしを支配しはい下か選手せんしゅに復帰ふっきさせ、17日にちにオリックスから八木やぎ亮あきら祐ゆうとのトレードで近藤こんどう一樹かずきを獲得かくとくし、テコ入てこいれを図はかり、由ゆかり規ぶんまわしが24日にちの対たい中日ちゅうにち戦せんで1786日にちぶりの勝利しょうりを挙あげた。9月19日にちにDeNAが勝利しょうりしたことで、Bクラスと5位いが確定かくていした。山田やまだが2年ねん連続れんぞくのトリプルスリーを獲得かくとくしたものの、投手とうしゅ陣じんはチーム防御ぼうぎょ率りつ4.73（5位いDeNAと約やく1点てん差さ）、失点しってん694（5位いDeNAと106点てん差さ）とセ・リーグ最下位さいかい、1970年ねん以来いらいの2桁けた勝利しょうり投手とうしゅゼロと不名誉ふめいよな記録きろくを残のこした。森岡もりおか良介りょうすけが現役げんえきを引退いんたいした。

オフに田中たなか浩ひろし康かんが自由じゆう契約けいやくとなった（DeNAに移籍いせき）。

2017年ねん

前年ぜんねんと同おなじく川端かわばた、畠山はたけやま、バレンティン、中村なかむら悠ゆう平たいら、小川おがわ、秋吉あきよし亮あきら、雄平ゆうへい、大引おおびきらチームの主力しゅりょく級きゅうに故障こしょうが相次あいつぎ、交流こうりゅう戦せんから終盤しゅうばんにかけて最下位さいかいに低迷ていめい。5月30日にちのオリックス・バファローズ戦せんから6月がつ10日とおかの千葉ちばロッテマリーンズ戦せんまで10連敗れんぱい、7月がつ1日にちの阪神はんしん戦せんから7月がつ21日にちの阪神はんしん戦せんまで14連敗れんぱいを喫きっした。前半ぜんはん戦せんだけで二に度どの10連敗れんぱい以上いじょうの大型おおがた連敗れんぱいを喫きっし、これは1956年ねんの高橋たかはしユニオンズ以来いらい61年ねんぶりであった。7月26日にちの対たい中日ちゅうにちドラゴンズ戦せん（神宮じんぐう）で史上しじょう4度目どめ、セントラル・リーグでは66年ねんぶりとなる最大さいだい10点てん差さ（延長えんちょう10回かい）をひっくり返かえしての逆転ぎゃくてん勝利しょうりを収おさめるも、記録きろく的てきな低迷ていめいは続つづき、最終さいしゅう的てきには球団きゅうだんワースト記録きろくを更新こうしんする96敗はいを喫きっし、2014年ねん以来いらい3年ねんぶりの最下位さいかいが決定けっていした。また、チーム打率だりつ・得点とくてん・本塁打ほんるいだもリーグ最下位さいかいに終おわった。真中まんなか監督かんとくが辞任じにんし、後任こうにん監督かんとくとして2014年ねんまで指揮しきを執とった小川おがわ淳司あつしが復帰ふっきすることになった。

第だい2次じ小川おがわ監督かんとく時代じだい

2018年ねん

2月がつ7日にちに元もとメジャーリーガーの青木あおき宣せん親おやが7年ねんぶりに復帰ふっき。序盤じょばんは苦戦くせんしたものの、交流こうりゅう戦せん開始かいし頃ごろから巻まき返かえし、6月17日にちの日本にほんハム戦せんに勝利しょうりして初はじめて交流こうりゅう戦せん最高さいこう勝率しょうりつを決きめた。過去かこ2年ねんは怪我人けがにんに泣なかされたが、大おおきな故障こしょう者しゃも出でず、後半こうはん戦せんでもAクラスを維持いじし、10月1日にちに3年ねんぶりとなる3位い以内いないとCS進出しんしゅつが決定けっていした。2日にちのDeNA戦せんに3-2で勝利しょうりして2位いが確定かくていし、神宮球場じんぐうきゅうじょうでのCS開催かいさい権けんを得えた。しかし、迎むかえたCSでは巨きょ人じんに2連敗れんぱいし、2015年ねん以来いらい3年ねんぶりの日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつはならなかった。松岡まつおか健一けんいち、武内たけうち晋一しんいち、山本やまもと哲哉てつや、鵜う久ひさし森もり淳志あつしが現役げんえきを引退いんたいした。

オフに成瀬なるせ善久よしひさが自由じゆう契約けいやくとなった（オリックスに移籍いせき）。ソフトバンクを自由じゆう契約けいやくとなった寺原てらはら隼人はやとを獲得かくとく。

2019年ねん

1月がつ30日にちにソフトバンクを自由じゆう契約けいやくとなった五十嵐いがらし亮太りょうたが10年ねんぶりに復帰ふっき。4月26日にちと5月がつ26日にちに青木あおき宣せん親おや、山田やまだ哲人てつと、バレンティンによる同どうシーズン2度どの三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだを記録きろくしたが、5月14日にちから6月がつ1日にちにかけてリーグワーストに並ならぶ16連敗れんぱいを喫きっする など、序盤じょばんから苦くるしんだ。シーズンを通とおしては山田やまだ哲人てつと、村上むらかみ宗そう隆たかし、バレンティンの3人にんが30本塁打ほんるいだ以上いじょうを記録きろくしたが、投手とうしゅ陣じんが苦くるしんだこともあり、前年ぜんねんの2位いから一転いってんして借金しゃっきん23の最下位さいかいに沈しずんだ。小川おがわ淳司あつし監督かんとくの辞任じにんが決定けっていし、宮本みやもと慎也しんやヘッドコーチの辞任じにんも発表はっぴょうされ、次期じき監督かんとくには二に軍ぐん監督かんとくを務つとめていた高津たかつ臣しん吾われ（2022年ねんからは「髙津臣しん吾われ」表記ひょうき）が就任しゅうにんすることとなった。村上むらかみ宗そう隆たかしは高卒こうそつ2年ねん目めながら36本塁打ほんるいだ96打点だてんを記録きろくし、新人しんじん王おうのタイトルを獲得かくとく、10代におけるシーズン最多さいた本塁打ほんるいだを更新こうしん、中西なかにし太ふとしが1953年ねんに記録きろくした高卒こうそつ2年ねん目め以内いないの最多さいた本塁打ほんるいだに並ならんだ。ドラフトでは目玉めだまであった星稜せいりょう高校こうこうの奥川おくがわ恭きょう伸しんを3球団きゅうだん競合きょうごうの末すえに交渉こうしょう権けんを獲得かくとくした。また、メジャー通算つうさん1367安打あんだ、14年ねんは青木あおきと同僚どうりょうで15年ねんには遊撃手ゆうげきしゅとしてゴールドグラブ賞しょうを受賞じゅしょうしたアルシデス・エスコバー、楽天らくてんを退団たいだんした嶋しま基はじめ宏ひろし、今野こんの龍太りゅうた、ソフトバンクとの再さい契約けいやくを保留ほりゅうしていた長谷川はせがわ宙ちゅう輝てるを支配しはい下か選手せんしゅとして獲得かくとく。9年間ねんかん在籍ざいせきして主軸しゅじくを張はってきたバレンティンがソフトバンクに移籍いせき。館山たてやま昌平しょうへい、畠山はたけやま和洋かずひろ、三輪みわ正義まさよし、寺原てらはら隼人はやとが現役げんえきを引退いんたいした。

高津たかつ（→髙津）監督かんとく時代じだい

2020年ねん

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうで3月がつ20日はつかに予定よていされていたプロ野球やきゅうの開幕かいまくは延期えんきされることになり、6月19日にちに無む観客かんきゃく試合しあいで開幕かいまくした。序盤じょばんは上位じょうい争あらそいを展開てんかいしていたが、徐々じょじょに失速しっそくしていった。10月14日にちのDeNA戦せんからベンチ担当たんとうの斎藤さいとう隆たかし投手とうしゅコーチとブルペン担当たんとうの石井いしい弘ひろし寿ことぶき投手とうしゅコーチを入いれ替かえるなどしたが、2年ねん連続れんぞく最下位さいかいに終おわった。五十嵐いがらし亮太りょうた、中澤なかざわ雅人まさと、井野いの卓たくが現役げんえきを引退いんたいした。

オフに風ふう張ちょう蓮れん、近藤こんどう一樹かずきが自由じゆう契約けいやくとなった（風張かざはりはDeNA、近藤こんどうは香川かがわオリーブガイナーズに移籍いせき）。長打ちょうだ力りょく不足ふそくによる貧打ひんだ解消かいしょうのため、前まえパイレーツのホセ・オスナ、前まえインディアンスのドミンゴ・サンタナ、ソフトバンクを退団たいだんした内川うちかわ聖一せいいちを獲得かくとく。

2021年ねん

開幕かいまくからサンタナ・オスナ二に人にんを欠かいたことが響ひびき、開幕かいまく3連敗れんぱいスタート、4戦せん目めに初はつ勝利しょうりを挙あげた翌日よくじつに青木あおき・川端かわばたを中心ちゅうしんとした主力しゅりょく選手せんしゅのコロナウイルスの離脱りだつなど出でだしは苦難くなんのスタートだったが、サンタナ・オスナ加入かにゅう後ごのチームは投打とうだともに充実じゅうじつした成績せいせきを残のこし、7月がつ時点じてんで最大さいだい7ゲーム差さをつけられていた阪神はんしんを追おい抜ぬき、9月がつ以降いこうは首位しゅいを堅持けんじし、10月26日にちに2015年ねん以来いらい6年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょう。CSは読売よみうりジャイアンツ相手あいてに勝利しょうりし、2015年ねん以来いらい6年ねんぶりの日本にっぽんシリーズに出場しゅつじょう。シリーズはオリックス相手あいてに全ぜん6試合しあい2点てん差さ以内いないの接戦せっせんの中なか、4勝しょう2敗はいで制せいし、2001年ねん以来いらい20年ねんぶり、球団きゅうだん名めいを「東京とうきょうヤクルトスワローズ」に変更へんこう後ご初はつの日本一にっぽんいちを達成たっせいした。

先発せんぱつ含ふくめて二に桁けた勝利しょうりを挙あげた投手とうしゅは不在ふざいだったが、打者だしゃ陣じんは村上むらかみがキャリアハイの39本塁打ほんるいだ・112打点だてん、山田やまだも34本塁打ほんるいだを放はなち、5年ねんぶりに100打点だてんをマーク。塩見しおみが中堅ちゅうけん手しゅに定着ていちゃくし、オスナとサンタナの両りょう助すけっ人とが1年ねん通とおして機能きのうした。

2022年ねん

セ・リーグ初はつの交流こうりゅう戦せん完全かんぜん優勝ゆうしょうと29年ねんぶりとなるセ・リーグ連覇れんぱを達成たっせい。村上むらかみがシーズンを通とおして圧倒的あっとうてきな成績せいせきを残のこし、9月13日にちには日本にっぽん選手せんしゅ最多さいたタイとなるシーズン55本塁打ほんるいだを記録きろくした。村上むらかみは最終さいしゅう的てきに日本にっぽん選手せんしゅ単独たんどく最多さいた56本塁打ほんるいだを放はなち、打撃だげき三さん部門ぶもんすべてのタイトルを獲得かくとくし令れい和わ初はつの三冠王さんかんおうとなった。

CSは阪神はんしんをスイープ（3戦せん全勝ぜんしょう）して2年ねん連続れんぞくで日本にっぽんシリーズに進出しんしゅつした。日本にっぽんシリーズは前年ぜんねんと同様どうよう、オリックスとの顔合かおあわせとなり、神宮じんぐうでの第だい1戦せん、京きょうセラドーム大阪おおさかでの第だい3戦せんは勝利しょうりし、第だい2戦せんも3点てんビハインドの9回かいに内山うちやまが同点どうてんの3ランホームランで追おいつき引ひき分わけたが、シリーズを通とおして前年ぜんねんの日本にっぽんシリーズは全すべて青木あおきが務つとめていた2番ばんが固定こてい出来できず.174。村上むらかみの前まえを打うつ3番ばんがノーヒットだったのと抑おさえのマクガフが第だい5戦せんと第だい6戦せんで悪あく送球そうきゅうを犯おかして足あしを引ひっ張ぱり、その村上むらかみも.192と低調ていちょうで第だい4戦せんと第だい6戦せんは完封かんぷう負まけ。第だい5戦せんはマクガフが吉田よしだ正ただし尚なおにサヨナラの2ランホームランを浴あび、第だい7戦せんは先発せんぱつのサイスニードが1番ばんに入はいった太田おおた椋むくに日本にっぽんシリーズ史上しじょう初はつの初球しょきゅう先頭せんとう打者だしゃ本塁打ほんるいだを浴あびると、5回かい2アウト満塁まんるいのピンチでは吉田よしだ正ただしに押おし出だしのデッドボールを与あたえたのに続つづき、杉本すぎもと裕ひろし太郎たろうの放はなった打球だきゅうをセンターの塩見しおみ（シーズンは2エラー）が後うしろに逸そらすミスを犯おかしてしまい、走者そうしゃ一掃いっそうの3点てんタイムリーエラーとなってこれが致命傷ちめいしょうとなった。8回かいには村上むらかみのタイムリーとオスナのホームランで1点てん差さに詰つめ寄よるも4-5で4連敗れんぱいを喫きっし、2勝しょう4敗はい1分わけで初はつの連続れんぞく日本一にっぽんいちとはならなかった。そのオスナも、2勝しょう1分ふんだった第だい3戦せんまでは13打数だすう8安打あんだと当あたっていたのが4連敗れんぱいを喫きっした第だい4戦せん以降いこうは17打数だすう3安打あんだとブレーキになってしまった。

2023年ねん

開幕かいまく5連勝れんしょう（球団きゅうだん新しん記録きろく）と上々じょうじょうのスタートとなったが、GW前まえに7連敗れんぱい、5月に12連敗れんぱいを喫きっし5月がつ終了しゅうりょう時点じてんで最下位さいかいに沈しずむ。前半ぜんはん戦せんは村上むらかみ宗そう隆たかしのWBC以来いらいの不調ふちょう、塩見しおみ泰隆やすたかの欠場けつじょうが響ひびいた。前年ぜんねん38セーブのマクガフの穴あなは田口たぐち麗うらら斗とが埋うめたが、ブルペン陣じんも前年ぜんねんまでの精密せいみつさを維持いじできず、5位いでシーズンを終おえた。個人こじんタイトルは0人にんで、ベストナイン・ゴールデングラブ・月がつ間あいだMVPにも1人ひとりも選えらばれなかった。

所属しょぞく選手せんしゅ・監督かんとく・コーチ

「東京とうきょうヤクルトスワローズの選手せんしゅ一覧いちらん」も参照さんしょう

チーム成績せいせき・記録きろく

• チームに関かんする記録きろくに関かんしてのみ記載きさいする、所属しょぞく選手せんしゅ・監督かんとくの個人こじん記録きろくに関かんしては各かく個人こじんのページ参照さんしょう。

試合しあい、勝敗しょうはい、勝率しょうりつに関かんする記録きろく

1950年ねんから2016年ねんまでの順位じゅんいの変遷へんせん。赤あかい丸まるは日本にっぽんシリーズ優勝ゆうしょうを示しめす

「東京とうきょうヤクルトスワローズ及およびその前身ぜんしん球団きゅうだんの年度ねんど別べつ成績せいせき一覧いちらん」も参照さんしょう

• リーグ優勝ゆうしょう 9回かい

（1978年ねん、1992年ねん - 1993年ねん、1995年ねん、1997年ねん、2001年ねん、2015年ねん、2021年ねん - 2022年ねん）

• 日本一にっぽんいち 6回かい

（1978年ねん、1993年ねん、1995年ねん、1997年ねん、2001年ねん、2021年ねん）

• セ・パ交流こうりゅう戦せん優勝ゆうしょう・最高さいこう勝率しょうりつ 2回かい（2015年ねんから2018年ねんまでは最高さいこう勝率しょうりつ）

（2018年ねん、2022年ねん）

• クライマックスシリーズ優勝ゆうしょう 3回かい

（2015年ねん、2021年ねん - 2022年ねん）

• Aクラス 22回かい

（1961年ねん、1974年ねん、1977年ねん - 1978年ねん、1980年ねん、1991年ねん - 1993年ねん、1995年ねん、1997年ねん、2001年ねん - 2004年ねん、2006年ねん、2009年ねん、2011年ねん - 2012年ねん、2015年ねん、2018年ねん、2021年ねん - 2022年ねん）

• Bクラス 52回かい

（1950年ねん - 1960年ねん、1962年ねん - 1973年ねん、1975年ねん - 1976年ねん、1979年ねん、1981年ねん - 1990年ねん、1994年ねん、1996年ねん、1998年ねん - 2000年ねん、2005年ねん、2007年ねん - 2008年ねん、2010年ねん、2013年ねん - 2014年ねん、2016年ねん - 2017年ねん、2019年ねん - 2020年ねん、2023年ねん）

• 最下位さいかい 18回かい

（1953年ねん、1960年ねん、1962年ねん、1965年ねん - 1966年ねん、1970年ねん - 1971年ねん、1979年ねん、1982年ねん - 1983年ねん、1985年ねん - 1986年ねん、2007年ねん、2013年ねん - 2014年ねん、2017年ねん、2019年ねん - 2020年ねん）

• 連続れんぞくAクラス入いり最長さいちょう記録きろく 4年ねん（2001年ねん - 2004年ねん）
• 連続れんぞくBクラス最長さいちょう記録きろく 12年ねん（1962年ねん - 1973年ねん）
• 最大さいだい連勝れんしょう 12連勝れんしょう（1991年ねん）
• 最大さいだい連敗れんぱい 16連敗れんぱい（1970年ねん、2019年ねん）
  • いずれも間あいだに引ひき分わけを挟はさんでいない連敗れんぱいとしては日本にっぽんプロ野球やきゅうワースト記録きろくである（引ひき分わけを挟はさんだ場合ばあいの記録きろくは1998年ねんにおけるロッテの18連敗れんぱい）。
• 同どう一いち球場きゅうじょう同一どういつ対戦たいせん相手あいての連敗れんぱい記録きろく 20連敗れんぱい（1分わけ挟はさむ）（1965年ねん - 1966年ねん、神宮球場じんぐうきゅうじょうにおいて中日ちゅうにち相手あいてに喫きっしたもの。セ・リーグ記録きろく）
• すべて3点てん差さ以内いないの12連敗れんぱい（1分わけ挟はさむ）（2023年ねん、プロ野球やきゅう2リーグ制せい以降いこうで史上しじょう初はつ）
• 前年ぜんねん優勝ゆうしょうチームによる12連敗れんぱい（2023年ねん、プロ野球やきゅう史上しじょう初はつ）
• 最多さいた勝かち 83勝しょう（1997年ねん）
• 最多さいた敗はい 96敗はい（2017年ねん）
• 最多さいた引分ひきわけ 18分ふん（2021年ねん）
• 最高さいこう勝率しょうりつ .631（1995年ねん）
• 最低さいてい勝率しょうりつ .264（1970年ねん）
• 最小さいしょうゲーム差さ 2.5ゲーム（2011年ねん）
• 最大さいだいゲーム差さ 57.5ゲーム（1950年ねん）

その他たの記録きろく

• 1シーズン最多さいた併殺へいさつ打だ 140個こ（1996年ねん、セ・リーグ記録きろく）
• 1シーズン連続れんぞく試合しあい得点とくてん 129試合しあい（当時とうじは130試合しあい制せい、1978年ねん4月がつ1日にち(開幕かいまく戦せん)から10月がつ8日にちまで、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
• ゲーム最多さいた得点とくてん 22（1955年ねん7月がつ13日にち・対たい広島ひろしま）
• ゲーム最多さいた失点しってん 22（1999年ねん7月がつ22日にち・対たい横浜よこはま）
• 最多さいた本塁打ほんるいだ 181本ほん（2004年ねん）
• 最少さいしょう本塁打ほんるいだ 36本ほん（1951年ねん）
• 最高さいこう打率だりつ .283（2003年ねん）
• 最低さいてい打率だりつ .201（1962年ねん）
• 最高さいこう防御ぼうぎょ率りつ 2.29（1961年ねん）
• 最低さいてい防御ぼうぎょ率りつ 4.76（1984年ねん）
• 連続れんぞく安打あんだ打席だせき数すう 11（2009年ねん6月がつ14日にち・対たいオリックス、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく&ギネス世界せかい記録きろく）
• 開幕かいまく14試合しあい連続れんぞく失点しってん3点てん以下いか（2015年ねん、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
• 延長えんちょう1イニング最多さいた得点とくてん 12（2019年ねん4月がつ10日とおか・対たい広島ひろしま、日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく）
• 開幕かいまく5試合しあい 合計ごうけい失点しってん2点てん以下いか（2023年ねん、プロ野球やきゅう2リーグ制せい以降いこうで史上しじょう初はつ、プロ野球やきゅう史上しじょう80年ねんぶり2度目どめ）
• 開幕かいまく5試合しあいで4度どの完封かんぷう勝利しょうり（2023年ねん、プロ野球やきゅう2リーグ制せい以降いこうで史上しじょう初はつ、プロ野球やきゅう史上しじょう80年ねんぶり2度目どめ）

チーム個人こじん記録きろく

完全かんぜん試合しあい達成たっせい者しゃ

• 宮地みやじ惟おもんみ友とも 1956年ねん9月がつ19日にち 対たい広島ひろしまカープ （石川いしかわ県営けんえい兼けん六ろく園えん野球やきゅう場じょう） 球団きゅうだん初はつ、プロ野球やきゅう史上しじょう3人にん目め
• 金田かねだ正一しょういち 1957年ねん8月がつ21日にち 対たい中日ちゅうにちドラゴンズ（中日ちゅうにちスタヂアム）
• 森滝もりたき義巳よしみ 1961年ねん6月がつ20日はつか 対たい中日ちゅうにちドラゴンズ（後楽園こうらくえん球場きゅうじょう）

ノーヒットノーラン達成たっせい者しゃ

• 金田かねだ正一しょういち 1951年ねん9月がつ5日にち 対たい大阪おおさかタイガース（大阪おおさかスタヂアム） 球団きゅうだん初はつ、NPB最年少さいねんしょう記録きろく（18歳さい35日にち）
• 大脇おおわき照夫てるお 1956年ねん5月がつ3日にち 対たい中日ちゅうにちドラゴンズ（中日ちゅうにちスタヂアム）
• テリー・ブロス 1995年ねん9月がつ9日にち 対たい読売よみうりジャイアンツ（東京とうきょうドーム）
• 石井いしい一久かずひさ 1997年ねん9月がつ2日にち 対たい横浜よこはまベイスターズ（横浜よこはまスタジアム）
• リック・ガトームソン 2006年ねん5月がつ25日にち 対たい東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう） 交流こうりゅう戦せんでは初はつ、及および球団きゅうだんとしては本拠地ほんきょちでの初はつ達成たっせい
• 小川おがわ泰弘やすひろ 2020年ねん8月がつ15日にち 対たい横浜よこはまDeNAベイスターズ（横浜よこはまスタジアム）

通算つうさん2000本ほん安打あんだ達成たっせい者しゃ

いずれも名球会めいきゅうかいメンバー

• 大杉おおすぎ勝男かつお 1981年ねん7月がつ21日にち 対たい中日ちゅうにちドラゴンズ（浜松はままつ球場きゅうじょう） 投手とうしゅ小松こまつ辰雄たつお
• 若松わかまつ勉つとむ 1985年ねん10月がつ9日にち 対たい阪神はんしんタイガース（阪神はんしん甲子園こうしえん球場きゅうじょう） 投手とうしゅリチャード・ゲイル
• 古田ふるた敦あつし也 2005年ねん4月がつ24日にち 対たい広島東洋ひろしまとうようカープ（坊ぼっちゃんスタジアム） 投手とうしゅ大竹おおたけ寛ひろし
• 宮本みやもと慎也しんや 2012年ねん5月がつ4日にち 対たい広島東洋ひろしまとうようカープ（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう） 投手とうしゅ福井ふくい優ゆう也

通算つうさん200勝しょう達成たっせい者しゃ

名球会めいきゅうかい創設そうせつメンバーだが、その後ご退会たいかい状態じょうたいとなった

• 金田かねだ正一しょういち 1958年ねん6月がつ6日にち 対たい大阪おおさかタイガース（後楽園こうらくえん球場きゅうじょう） NPB最年少さいねんしょう記録きろく（24歳さい10ヶ月かげつ）

通算つうさん250セーブ達成たっせい者しゃ

名球会めいきゅうかいメンバー

• 高津たかつ臣しん吾われ 2003年ねん8月がつ16日にち 対たい中日ちゅうにちドラゴンズ（ナゴヤドーム） NPB史上しじょう初はつ

シーズン200本ほん安打あんだ達成たっせい者しゃ

• 青木あおき宣せん親おや（2005年ねん・2010年ねん）NPB史上しじょう2人にん目め、複ふく数すう回かいの達成たっせいはNPB史上しじょう初はつ
• アレックス・ラミレス（2007年ねん）NPB史上しじょう3人にん目め、右みぎ打者だしゃの達成たっせいはNPB史上しじょう初はつ

トリプルスリー達成たっせい者しゃ

• 山田やまだ哲人てつと 打率だりつ.329 本塁打ほんるいだ38本ほん 盗塁とうるい34個こ（2015年ねん）プロ野球やきゅう史上しじょう9人にん目め、球団きゅうだん史上しじょう初はつ
• 山田やまだ哲人てつと 打率だりつ.304 本塁打ほんるいだ38本ほん 盗塁とうるい30個こ（2016年ねん）2年ねん連続れんぞく、かつ複ふく数すう回かいのトリプルスリー達成たっせいはNPB史上しじょう初はつ
• 山田やまだ哲人てつと 打率だりつ.315 本塁打ほんるいだ34本ほん 盗塁とうるい33個こ（2018年ねん）

シーズンホームラン記録きろく

• ウラディミール・バレンティン60本ほん（2013年ねん）日本にっぽんプロ野球やきゅう記録きろく、アジア野球やきゅう記録きろく

日本人にっぽんじんシーズンホームラン記録きろく

・村上むらかみ宗そう隆たかし56本ほん(2022年ねん)　NPBにおけるアジア人じん打者だしゃ・左ひだり打者だしゃとしてのシーズン記録きろく

歴代れきだい本拠地ほんきょち

• 1950年ねん - 1963年ねん：後楽園こうらくえん球場きゅうじょう

（フランチャイズ制度せいどの実施じっしは1952年ねんから）

• 1951年ねん：武蔵野むさしのグリーンパーク野球やきゅう場じょう
• 1964年ねん - ：明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう（大学だいがく野球やきゅう、高校こうこう野球やきゅう等とうで神宮球場じんぐうきゅうじょうが使つかえない場合ばあいは主催しゅさい試合しあいを地方ちほう球場きゅうじょうで開催かいさいする）

※なお、試合しあい前まえの事前じぜん練習れんしゅうは、学生がくせい野球やきゅう（東京とうきょう六ろく大学だいがく野球やきゅう連盟れんめい他た）を優先ゆうせんする関係かんけいで、本ほん球場きゅうじょうで使つかうのは学生がくせい野球やきゅうの試合しあいがない時ときに限かぎられるため、原則げんそくとして明治めいじ神宮じんぐう外苑がいえん軟式なんしきグラウンドで唯一ゆいいつの人工芝じんこうしば対応たいおうであるこぶしグランド、ないしは明治めいじ神宮じんぐう外苑がいえん室内しつない球技きゅうぎ場じょうを使つかって行おこなわれる（神宮じんぐう第だい2球場きゅうじょうも人工芝じんこうしば球場きゅうじょうであるが、学生がくせい野球やきゅうの開催かいさい時間じかん帯たい以外いがいは、明治めいじ神宮じんぐう外苑がいえんゴルフ練習れんしゅう場じょう西にし練習れんしゅう場じょうとして使つかうため、野球やきゅうの練習れんしゅう・試合しあいは事実じじつ上うえ不可ふかだった）。

チームの特徴とくちょう

球団きゅうだん名めい

「スワローズ」の名称めいしょうは、当時とうじの国鉄こくてつでは唯一ゆいいつの特急とっきゅう列車れっしゃ、かつ日本にっぽん最速さいそくだった「つばめ」号ごうに由来ゆらいする。球団きゅうだん旗はたには、列車れっしゃのヘッドマーク等ひとしに使つかわれていた「つばめマーク」を採用さいようし、「スワローズ」のロゴデザインは国鉄こくてつのデザイン室しつがデザインしたものを今日きょうまで使つかっている。スポーツ新聞しんぶんの見出みだしでも「燕つばめ」あるいは「ツバメ」と書かかれる事こともある。

• ニックネーム決定けっていの際さい、国鉄こくてつ職員しょくいんを対象たいしょうとした公募こうぼを行おこなったところ、鉄道てつどう関係かんけいでは「スワロー」「アイヤンアイゼン」「ホイスル」「ホイール」「エンジン・レイルウエー」「レールロード」「エツキスプレス」「弁慶べんけい」「レツド・キャツプ（赤帽あかぼう）」「大車輪だいしゃりん」「ポツポ」「サービス」「ステーション」等とうが、動物どうぶつ名めいでは「熊くま」「象ぞう」「麒麟きりん」「ライオン」「コンドル」「かもめ」「むかで」「山猫やまねこ」等とうが、変かわったところでは「キリバース」「スリツパーズ」「ポパイ」等とうの応募おうぼがあった。最終さいしゅう案あんとして残のこったのが「スワローズ」と「キリバース」の2つである。しかし国鉄こくてつの社やしろ章あきら「動輪どうりんに桐きり」は一般いっぱんにそれほど知しられておらず、国鉄こくてつ内部ないぶ向むけの印象いんしょうが強つよかった。一方いっぽう、ツバメは古来こらいスピードの象徴しょうちょうで、スピードを重視じゅうしする野球やきゅうチームの愛称あいしょうにふさわしく、人ひとの生活せいかつ圏けんに営巣えいそうする習性しゅうせいがあるので、人ひとに愛あいされる球団きゅうだん名めいとして適切てきせつであることが考慮こうりょされ、「スワローズ」で決定けっていした、という経緯けいいがある（徳永とくなが喜男よしお『ヤクルトスワローズ球団きゅうだん史し』参照さんしょう）。
• 元来がんらい「燕つばめ」は国鉄こくてつの象徴しょうちょう的てきな存在そんざいだった。1950年ねんに国鉄こくてつ自動車じどうしゃ局きょくがシンボルマークに「燕つばめ」を一般いっぱん公募こうぼで採用さいようしており、現在げんざいのJRバス各社かくしゃがツバメをマスコットキャラクターとして継承けいしょうしているのもその名残なごりである。旧きゅう・丸善まるぜん石油せきゆ（現げん・コスモ石油こすもせきゆ）がツバメのマークを使つかっていたのも、開業かいぎょう当初とうしょに鉄道てつどう省しょうとのつながりが深ふかかったからである。現在げんざいの九州きゅうしゅう新幹線しんかんせんでも列車れっしゃの愛称あいしょうに「つばめ」号ごうが使用しようされている。
• 英語えいごでは、燕つばめを意味いみする 英えい: swallow の a はロろーマ字まじ読よみではなく、ショット 英えい: shot の o と同おなじ発音はつおんであるため、スウォローズが近ちかい。
• 「国鉄こくてつは当初とうしょ『コンドルズ』にしようとしたが、本業ほんぎょうの鉄道てつどうが『“混こんどる”ず』ではマイナスイメージだから取とり止とめた」「『“座すわろう”ず』にすれば鉄道てつどう業ぎょうとしては快適かいてきなイメージだから採用さいようした」という俗説ぞくせつが有名ゆうめいだが、これは漫才まんざいのジョークが元もとネタである。ただし、国鉄こくてつ球団きゅうだんの母体ぼたいとなった交通こうつう協力きょうりょく会かいが発行はっこうする鉄道てつどう業界ぎょうかい紙しである「交通こうつう新聞しんぶん」の国鉄こくてつ球団きゅうだん特集とくしゅう記事きじにおいて「国鉄こくてつ球団きゅうだんニックネーム懸賞けんしょう応募おうぼの中なかで多おおいのはスワロー（燕つばめ）だが、一方いっぽうコンドル（禿鷹はげたか）も相当そうとうある。そこで懸賞けんしょう子こ曰いわく『コンドルはいかんいかん、まるで「混こんどる」みたいでよくない、矢やつ張はりスワローは「坐すわろう」に通つうじて感かんじがいゝよ』」と掲載けいさいしているので、あながち俗説ぞくせつと断だんじることはできない。なお、南海なんかいホークスにも「コンドル」をチーム名めい候補こうほとした話はなしがあるが、こちらは球団きゅうだん史しにも記載きさいされており、根拠こんきょのないジョークではない。
• 「アトムズ」は当時とうじの親会社おやがいしゃだったフジテレビでアニメが放映ほうえいされ、球団きゅうだん改名かいめい後ごサンケイ新聞しんぶんの日曜にちよう版ばんにも漫画まんが原作げんさくが連載れんさいされた手塚てづか治虫おさむ原作げんさくの『鉄腕てつわんアトム』からとった。なお広島東洋ひろしまとうようカープが創設そうせつされた当初とうしょ、アトムズも球団きゅうだん名めいの候補こうほに挙あがっていたといわれている（広島東洋ひろしまとうようカープ#チームの特徴とくちょうを参照さんしょう。由来ゆらいは異ことなる）。なお前述ぜんじゅつの経緯けいいから、1969年ねんだけは球団きゅうだん名めい・法人ほうじん名めいを純粋じゅんすいにニックネームのみの「アトムズ（球団きゅうだん）」とした。

マスコット

神宮球場じんぐうきゅうじょうの「つば九郎くろう」と「つばみ」（2017年ねん9月がつ2日にち撮影さつえい）

現在げんざい

• つば九郎くろう - 1994年ねん登場とうじょう。スワローズのヘルメットをかぶったツバメ。
  詳細しょうさいは「つば九郎くろう」を参照さんしょう
• つばみ - つば九きゅう郎ろうの妹いもうと。1999年ねん登場とうじょう。
  詳細しょうさいは「つばみ」を参照さんしょう

ペットマークは、基本きほん的てきにつば九きゅう郎ろうを使つかったものが使用しようされるが、一部いちぶメディアでは燕つばめ太郎たろうを使つかったものを使用しよう。

過去かこ

• アトム - アトムズ時代じだいの1966年ねんから1973年ねんまで使用しよう。漫画まんが「鉄腕てつわんアトム」の主人公しゅじんこう。球団きゅうだん旗はたやペットマーク等ひとしに使用しよう。
• ボールの顔かおをしたマスコット - 1978年ねん登場とうじょう。つば九きゅう郎ろうの前まえのペットマークに使つかわれたキャラクター。通称つうしょう「ボール坊ぼうや」、正式せいしき名称めいしょうはなし。その後ご、復刻ふっこくグッズでは「ボール君くん」表記ひょうき。
• ヤー坊ぼう - 1978年ねんから1979年ねん頃ごろには登場とうじょうし、つば九きゅう郎ろう登場とうじょう（1994年ねん）の前年ぜんねんまで存在そんざいしたツバメのキャラクター。神宮球場じんぐうきゅうじょうでの着きぐるみのみだったようで、ペットマーク等とうに起用きようされなかった。
• スーちゃん - ヤー坊ぼうと同どう時期じきに存在そんざいした女おんなの子このツバメのキャラクター。
  • なおヤー坊ぼう、スーちゃんは、日本にっぽんプロ野球やきゅう初はつの着きぐるみキャラクターである。
  • ヤー坊ぼう、スーちゃんの着きぐるみは2003年ねんに春季しゅんきキャンプ地ちの浦添うらぞえ市しに寄贈きぞうされ、同市どうしで毎年まいとし2月がつに行おこなわれる「てだこウォーク」に参加さんかしていた。その後ご、担当たんとう職員しょくいんの交代こうたいで寄贈きぞうの経緯けいいや名前なまえが分わからなくなっていたが、2014年ねん2月がつに浦添うらぞえ警察けいさつ署しょに貸かし出だされ「なんちゃってつば九郎くろう」の名前なまえで活動かつどうしたことをきっかけにヤー坊ぼうとスーちゃんであることが確認かくにんされた。
• 燕つばめ太郎たろう（えんたろう） - 2005年ねん登場とうじょう、2014年ねん5月がつ引退いんたい。スワローズのユニフォームを着きたツバメ。
  詳細しょうさいは「燕つばめ太郎たろう」を参照さんしょう
• トルクーヤ - 2014年ねん6月がつ登場とうじょう、2023年ねん2月がつ引退いんたい。メキシコ出身しゅっしんの覆面ふくめんレスラー。
  詳細しょうさいは「トルクーヤ」を参照さんしょう

応援おうえんスタイル

東京とうきょう音頭おんどに合あわせて踊おどるスワローズファン（神宮じんぐう外野席がいやせき）

「チャンステーマ」も参照さんしょう

応援おうえん歌かでは、オリジナルで作曲さっきょくしたものと、従来じゅうらいのポップス曲きょくに声援せいえんを加くわえたものとに分わかれる。そして、得点とくてんが入はいるとビニール傘かさを振ふりながら東京とうきょう音頭おんどを歌うたうのが、スワローズの応援おうえんの特色とくしょく。東京とうきょう音頭おんどを初はじめて応援おうえんに使つかったのは東京とうきょうオリオンズ（現げん・千葉ちばロッテマリーンズ）であるが、東京とうきょうオリオンズの本拠地ほんきょち移動いどうもあって、1978年ねんの優勝ゆうしょうと前後ぜんごして始はじめられた。神宮じんぐうの応援おうえん団だんから始はじまったが、現在げんざいは全国ぜんこくで行おこなわれている。

• 東京とうきょう音頭おんどの前奏ぜんそう・間奏かんそう部分ぶぶんで以前いぜんは「くたばれ○○（相手あいて球団きゅうだん）」であったが現在げんざいは相手あいて球団きゅうだんとは無関係むかんけいに一部いちぶのファン（現在げんざいは主おもに対戦たいせん相手あいて球団きゅうだんのファン）が「くたばれ讀賣よみうり」と歌詞かしを付つける。これは応援おうえん団だん主導しゅどうで行おこなっているのではなく、2010年ねんから応援おうえん団だんは「東京とうきょうヤクルト」と連呼れんこするようにと呼よびかけられている。
• 近年きんねんはチャンステーマにJITTERIN'JINNの「夏なつ祭まつり」や「ルパン三さん世せいのテーマ」、2012年度ねんど途中とちゅうからはポケモン金銀きんぎんのエンディングBGMも使つかわれる。
• 球団きゅうだんイメージカラーの明あかるい緑色みどりいろは、ヤクルトの昔むかしの球団きゅうだん旗はたとアトムズ当時とうじのユニフォームのアクセント色しょくに由来ゆらいする（ビジターユニフォームのyakultのフォントに使用しようしている）。ユニフォームの配色はいしょくを赤あかと紺こんに変更へんこうして以降いこうも、メガホンなどのグッズは依然いぜんとして緑色みどりいろのものが継続けいぞくして売うられている。
• 東京とうきょう音頭おんどで振ふる傘かさは、緑みどり（または青あお）のビニール傘かさもしくは球団きゅうだんが発売はつばいしている小ちいさいマスコット傘かさが一般いっぱん的てきであるが、特とくに決きまっているわけではない。もともと「傘かさを振ふる」という応援おうえん方法ほうほう自体じたいが「応援おうえんグッズを買かわずとも、家いえにあるもので応援おうえんに参加さんかしてもらえる」という趣旨しゅしで始はじまった、ということもあり、他たの色いろのビニール傘かさや普通ふつうの傘かさを振ふっても、いっこうにかまわない。この傘かさを使つかった応援おうえんスタイルは、当時とうじのツバメ軍団ぐんだん団長だんちょうだった岡田おかだ正ただし泰やすしが「少すこしでもファンが多おおくいるように見みせるために」考かんがえ出だした苦肉くにくの策さくだった。
• 傘かさ応援おうえんについては危あぶないという意見いけんがあり、横浜よこはまスタジアムでは一時期いちじき傘かさを使つかった応援おうえんが禁止きんしされていた。球場きゅうじょうで販売はんばいされている応おう援用えんようの傘かさは、危あぶなくないように露ろ先さきを柔やわらかい素材そざいにしているとされている。また、現在げんざい発売はつばいしている応おう援用えんようの傘かさは骨ほねの長ながさが30センチメートル前後ぜんこうとかなり小ちいさなものとなっており（石突いしづきには別売べつばいのつば九きゅう郎ろうやつばみのマスコットが取とり付つけられるようになっている）、通常つうじょうの雨傘あまがさとしての使用しようは不適ふてきであるが、急きゅうな雨あめ等とうの場合ばあいは使用しようするファンも多数たすう見受みうけられる。
• 他た球団きゅうだんファンは、7回かいや勝利しょうり時じにジェット風船ふうせんを飛とばしているが、2009年ねん6月がつから神宮球場じんぐうきゅうじょうがジェット風船ふうせんを禁止きんしにしたことや、上記じょうきの傘かさを使つかった応援おうえんが浸透しんとうしていることなどから、多おおくのヤクルトファンは「ゴミになるだけ」「神宮じんぐう外苑がいえんの自然しぜん環境かんきょうが悪化あっかする」としての理由りゆうでジェット風船ふうせんを使つかっていない。
• 本拠地ほんきょちとする神宮球場じんぐうきゅうじょうでは、2012年ねんまで夜よる6時じ以降いこうのナイトゲームでの太鼓たいこを使つかっての応援おうえんは禁止きんしされていた。詳くわしくは、明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうの項目こうもくを参照さんしょうのこと。そのためにホームの神宮球場じんぐうきゅうじょうでのナイトゲームではリズムが取とりづらく、全体ぜんたい的てきにテンポが速はやくなりやすい。なお、2009年ねんまではデーゲームでも太鼓たいこの使用しようは禁止きんしされていた。
• 2006年ねんより、選手せんしゅ紹介しょうかいの場内じょうないアナウンスは2人ふたり体制たいせいとなった。ビジターチームについては通常つうじょうのウグイス嬢うぐいすじょう、ヤクルトチームについては通常つうじょうのウグイス嬢うぐいすじょうによるアナウンスの後のち男性だんせいDJが担当たんとうしている。2019年ねん現在げんざい、公式こうしきDJとしてパトリック・ユウを起用きようしている。

営業えいぎょう・ファンサービス

公式こうしきファンクラブ「SWALLOWS CREW」

2013年ねんよりリニューアルされた公式こうしきファンクラブで、2015年ねん3月がつ現在げんざいさだまさし（歌手かしゅ）と出川でがわ哲朗てつろう（ピン芸人げいにん）と村上むらかみ春樹はるき（作家さっか）が芸能人げいのうじん枠わくとして「SWALLOWS CREW名誉めいよ会員かいいん」に登録とうろくしている。本拠地ほんきょちである神宮球場じんぐうきゅうじょうで行おこなわれる試合しあいの前売まえうりチケット購入こうにゅうや常設じょうせつグッズショップ（スタジアム通どおり・神宮じんぐう軟式なんしき球場きゅうじょう敷地しきち内ない）でのショッピングでもポイントが貯ためられる。

会員かいいんはプラチナ・ゴールド・レギュラー・キッズ・ライト（いずれも有料ゆうりょう）・無料むりょうの6種類しゅるいとなっている。

セ・リーグ首都しゅと圏けん3球団きゅうだん合同ごうどう企画きかく

2012年ねんから、東京とうきょうヤクルトスワローズ・読売よみうりジャイアンツ・横浜よこはまDeNAベイスターズとの3球団きゅうだん合同ごうどうで「GSDBプロジェクト」を立たち上あげファンクラブ会員かいいんに限かぎり巨人きょじん・DeNA主催しゅさいのヤクルト戦せんで来場らいじょうポイント付与ふよや会員かいいん限定げんていイベントの実施じっしの他た該当がいとう試合しあいの前売まえうりチケット優先ゆうせん販売はんばいや球場きゅうじょうDJ・チアチーム・マスコットキャラクターの相互そうご訪問ほうもんを行おこなっている。

地方ちほう開催かいさい

本拠地ほんきょちの神宮球場じんぐうきゅうじょうが大学だいがく野球やきゅう最さい優先ゆうせんでスケジュールを組くんでいる関係かんけいで、かつては広島ひろしまと並ならんで地方ちほう開催かいさいがセ・リーグで最もっとも多おおかった。特とくにセ・パ交流こうりゅう戦せん導入どうにゅう以前いぜんは日本にっぽん全国ぜんこくといって良よいほど各地かくちで試合しあいを行おこなっていたが、日本にほんハムの札幌さっぽろ移転いてんや仙台せんだいを本拠ほんきょとする楽天らくてんの新規しんき参入さんにゅうといったパ・リーグ加盟かめいチームの地方ちほう分散ぶんさん化か、さらには交流こうりゅう戦せん開始かいしなどの影響えいきょうもあり2000年代ねんだい後半こうはん以降いこうは他た球団きゅうだん同様どうよう、地方ちほう開催かいさいを縮小しゅくしょうする傾向けいこうにあり、現状げんじょうでは年間ねんかんで4 - 5試合しあいに抑おさえられている。

なお、2020年ねんは、東京とうきょうオリンピック・パラリンピック開催かいさい期間きかん中ちゅうとその前後ぜんごは本拠地ほんきょちの神宮球場じんぐうきゅうじょうが資材しざい置おき場ば・VIP待機たいき場所ばしょとなるため使用しよう不可ふかとなることから、巨人きょじんの本拠地ほんきょちである東京とうきょうドームで初はつの主催しゅさい試合しあいを7月がつ上旬じょうじゅんから9月がつ上旬じょうじゅんにかけて11試合しあい行おこなう予定よていで、他たに松山まつやまの2試合しあいと合あわせて地方ちほう開催かいさいを13試合しあい行おこなう予定よていとしていたが、東京とうきょうオリンピックの開催かいさいが延期えんきになったことを受うけて、東京とうきょうドームでの主催しゅさい試合しあい開催かいさい分ぶんは全すべて神宮球場じんぐうきゅうじょうでの開催かいさいに変更へんこうになった。

2021年ねんは、延期えんきになった東京とうきょうオリンピック・パラリンピック開催かいさい期間きかん中ちゅうとその前後ぜんごは本拠地ほんきょちの神宮球場じんぐうきゅうじょうが資材しざい置おき場ば・VIP待機たいき場所ばしょとなるため使用しよう不可ふかとなることから、巨人きょじんの本拠地ほんきょちである東京とうきょうドームで初はつの主催しゅさい試合しあいを8月がつ下旬げじゅんから9月がつ上旬じょうじゅんにかけて6試合しあいを行おこない、他たに松山まつやまの2試合しあい及および静岡しずおかでの2試合しあいと合あわせて地方ちほう開催かいさいを10試合しあい行おこなう。

詳細しょうさいは「東京とうきょうヤクルトスワローズ主催しゅさい試合しあいの地方ちほう球場きゅうじょう一覧いちらん#一軍いちぐん」および「明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう#優先ゆうせん使用しよう権けん」を参照さんしょう

「死しのロード#他た球団きゅうだんの例れい」および「読売よみうりジャイアンツ#地方ちほう球場きゅうじょう開催かいさい」も参照さんしょう

地方ちほう開催かいさいの中なかでも特とくに開催かいさいの機会きかいが多おおい球場きゅうじょうとして、秋田あきた県立けんりつ野球やきゅう場じょう（こまちスタジアム）、福島ふくしま県営けんえいあづま球場きゅうじょう、静岡しずおか県けん草薙くさなぎ総合そうごう運動うんどう場じょう硬式こうしき野球やきゅう場じょう、松山まつやま中央公園ちゅうおうこうえん野球やきゅう場じょう（坊ぼっちゃんスタジアム）等ひとしが挙あげられ、年次ねんじによっては同どう一いち球場きゅうじょうで2試合しあいが組くまれることがある。このうち松山まつやまは秋季しゅうきキャンプで使用しようしている縁えんから、基本きほん的てきに毎年まいとし2試合しあい組くまれており（2019年ねん・2023年ねんは1試合しあいのみ）、特とくに2013年ねんは3試合しあいが組くまれた。これらの球場きゅうじょうでは交流こうりゅう戦せん開始かいし前まえにはなかった対たい巨人きょじん戦せんも行おこなわれるようになり、2009年ねんは福島ふくしま県営けんえいあづま球場きゅうじょうで1試合しあい、2010年ねんは坊ぼっちゃんスタジアムで2試合しあい、2011年ねんはあづま球場きゅうじょうで1試合しあい と静岡しずおか県けん草薙くさなぎ総合そうごう運動うんどう場じょう硬式こうしき野球やきゅう場じょうで4試合しあいの計けい5試合しあい の巨人きょじん戦せんが地方ちほう開催かいさいが行おこなわれている（2021年ねんも松山まつやまで2試合しあいを開催かいさい）。

かつてはロッテの本拠地ほんきょちである千葉ちばマリンスタジアム（現げん・ZOZOマリンスタジアム）でも東京とうきょう六ろく大学だいがく野球やきゅう（早慶そうけい戦せん）が行おこなわれる毎年まいとし5月がつ下旬げじゅんに主催しゅさい試合しあいが開催かいさいされていたが、セ・パ交流こうりゅう戦せん開催かいさいに伴ともない2005年ねんは7月がつ開催かいさいとなり、2006年ねん以降いこうは同どう球場きゅうじょうを本拠地ほんきょちとするロッテ主催しゅさいの交流こうりゅう戦せんに切きり替かえられて、ヤクルト主催しゅさいでは実施じっしされていない。

詳細しょうさいは「早慶そうけい戦せん#硬式こうしき野球やきゅう」および「千葉ちばマリンスタジアム#東京とうきょうヤクルトスワローズ」を参照さんしょう

この地方ちほう開催かいさいの多おおさもあってか、他たチーム主催しゅさいの地方ちほう開催かいさい試合しあいで相性あいしょうの良よさを発揮はっきすることもある。例たとえば富山とやまアルペンスタジアムで開催かいさいされる巨きょ人じん・中日ちゅうにち主催しゅさい試合しあいでは2016年ねん9月がつ現在げんざい8戦せん6勝しょう2分わけと負まけがない。

長崎ながさき県けんとの縁えん

1970年代ねんだいから2002年ねん（平成へいせい14年ねん）までのほぼ毎年まいとし、球団きゅうだんオーナー松園まつぞの尚しょう巳みの出身しゅっしん地ちである長崎ながさき県けんでの公式こうしき試合しあいが開催かいさいされていた。

1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）ドラフト1位いで入団にゅうだんした松園まつぞのと同おなじ長崎ながさき出身しゅっしんの酒井さかい圭一けいいちを当時とうじ球団きゅうだん最高さいこう額がくの契約けいやく金きん3,000万まんで契約けいやく、しかし松園まつぞのは「酒井さかいはゴールデンルーキーだ。手取てどりで3,000万まん円えんにできないものか」の鶴づるの一声いっせいで、800万まん円えん上乗うわのせされた。さらに長崎ながさき市内しないのホテルで行おこなわれた酒井さかいのためだけの入団にゅうだん発表はっぴょうには、松園まつぞのオーナーも同席どうせき。その後ご、異例いれいのパーティーまで開ひらかれ、当時とうじの長崎ながさき県知事けんちじら県内けんないの政財界せいざいかいの大物おおものまで出席しゅっせきした。費用ひようの200万まん円えんも球団きゅうだんが負担ふたんした。松園まつぞのは翌よく1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）、地元じもと紙し長崎ながさき新聞しんぶんの社長しゃちょうに就任しゅうにん。1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）に退任たいにんするが、その翌年よくねんの1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）、長崎ながさき県けん民放みんぽうテレビ第だい3局きょく長崎文化放送ながさきぶんかほうそう（NCC）の初代しょだい代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょうに就任しゅうにん。長崎文化放送ながさきぶんかほうそうは長崎ながさき新聞しんぶん主導しゅどうで設立せつりつされ、ヤクルトスワローズの放送ほうそう権けんを持もっているテレビ朝日てれびあさひ系列けいれつフルネット局きょくとなった。

一方いっぽう、長崎ながさき出身しゅっしんの歌手かしゅさだまさしは巨人きょじん・長嶋ながしま茂雄しげおの大だいファンだったが、1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）に長嶋ながしまが巨人きょじん監督かんとくを解任かいにんされると同郷どうきょうの松園まつぞのと親交しんこうが深ふかかったこともありヤクルトファンに転向てんこう。選手せんしゅの長崎ながさき遠征えんせい時じには名物めいぶつの卓袱しっぽく料理りょうりでもてなすなどしている。

詳細しょうさいは「さだまさし#スポーツの応援おうえん」を参照さんしょう

1997年ねん（平成へいせい9年ねん）に開場かいじょうした長崎ながさき県営けんえい野球やきゅう場じょうで初はじめて公式こうしき戦せん（対たい広島東洋ひろしまとうようカープ戦せん）を行おこなった際さい、9月6日にちの1戦せん目めが雨あめで中止ちゅうし、翌日よくじつの試合しあいでは7回かい途中とちゅう・降雨こううコールド負まけとなった。その後ごも長崎ながさきでの公式こうしき戦せんを開催かいさいしていたが、松園まつぞのが1994年ねんに死去しきょ、またヤクルト本社ほんしゃの事業じぎょう再編さいへんによる長崎ながさき工場こうじょうの閉鎖へいさもあったためか、2002年ねんを最後さいごにヤクルト主催しゅさいの公式こうしき戦せんは開催かいさいされていない。2009年ねん（平成へいせい21年ねん）、7年ねんぶりに長崎ながさきで試合しあいを行おこなったがこの試合しあいは巨人きょじん主催しゅさいのビジターゲームだった。

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい後ごの対応たいおう

神宮球場じんぐうきゅうじょうは学生がくせい野球やきゅうを最さい優先ゆうせんとするため、学生がくせいがデーゲームを基本きほんとする以上いじょう、プロの試合しあいはナイトゲームを原則げんそくとせざるを得えない。しかし、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい（東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん）直後ちょくごには学生がくせいとの調整ちょうせいを行おこなって、神宮球場じんぐうきゅうじょうでデーゲームを行おこなった例れいもある。

地震じしん発生はっせい直後ちょくごの2011年ねん3月がつ、セ・リーグは一旦いったんは3月がつ25日にちに開幕かいまくさせる決定けっていをした。この時とき、ヤクルト球団きゅうだん事務所じむしょにはファンからの苦情くじょう電話でんわが殺到さっとうした。9割わりが25日にち開幕かいまくに批判ひはん的てきな内容ないようであったが、多おおくの企業きぎょうが計画けいかく停電ていでんで損失そんしつを出だしている中なかで、デーゲームやドームを使つかわない、東北とうほくや関東かんとうでの試合しあい開催かいさいをしないという選択肢せんたくしもありながら、新しん球団きゅうだん常務じょうむは「ヤクルト本社ほんしゃの損失そんしつも大おおきい」という理由りゆうから開幕かいまくを決断けつだんをした。その後ご、文部もんぶ科学かがく省しょうからの要請ようせいを受うけると、一転いってんしてナイターを自粛じしゅくし開催かいさい地ちを地方ちほう球場きゅうじょうに変更へんこうする可能かのう性せいがあることを示唆しさした。その後ご神宮じんぐうを主おも会場かいじょうとする東京とうきょう六ろく大学だいがく・東都とうとの両りょう大学生だいがくせい野球やきゅう連盟れんめいの協力きょうりょくを得えて、草薙くさなぎに球場きゅうじょうを変かえた4月がつ26日にち - 4月がつ28日にちの巨人きょじん戦せん以外いがいの4月がつの主管しゅかん試合しあいについては神宮じんぐうでのデーゲーム開催かいさいが実現じつげん（学生がくせい野球やきゅうは午前ごぜん9時じから1試合しあいのみ開催かいさい）した。

詳細しょうさいは「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいによるスポーツへの影響えいきょう#日本にっぽんプロ野球やきゅう」および「2011年ねんの日本にっぽんプロ野球やきゅう#3月がつ」を参照さんしょう

その他た

• 選手せんしゅの故障こしょうが多おおいことで知しられる（例れい、荒木あらき大輔だいすけ・伊藤いとう智仁ともひと・由よし規ぶんまわしなど）。落合おちあい博満ひろみつが中日ちゅうにちの監督かんとくを退しりぞいた後のち、ヤクルトの主力しゅりょく級きゅう選手せんしゅの相次あいつぐ戦線せんせん離脱りだつについて、練習れんしゅう量りょうが中日ちゅうにちに比くらべて少すくないことが原因げんいんと話はなした。また、江本えもと孟紀たけのりもヤクルトの練習れんしゅうの少すくなさやアメリカ式しきの球たま数すう制限せいげんを取とり入いれていた事ことを批判ひはんしたことがある。主将しゅしょうを務つとめたことのある宮本みやもと慎也しんやも、練習れんしゅう量りょうの少すくなさを指摘してきしている。選手せんしゅとしてだけでなくコーチ歴れきもある角すみ盈男みつおは、野村のむらの監督かんとく時代じだいは練習れんしゅう量りょうは少すくなかったが、それだけが継承けいしょうされていると評ひょうしている。それに伴ともない二に軍ぐん戦せんに出場しゅつじょうできる選手せんしゅが恒常こうじょう的てきに不足ふそく気味ぎみになり、投手とうしゅや捕手ほしゅが内うち外野がいやを守まもることも珍めずらしくなく、ついには打撃だげき投手とうしゅとして契約けいやくしていた元もと選手せんしゅを現役げんえき復帰ふっきさせ、二に軍ぐん戦せんに出場しゅつじょうさせたシーズンもある。この状態じょうたいを通俗つうぞくの野戦やせん病院びょういんにたとえた「ヤ戦せん病院びょういん」というインターネットスラングも広ひろく使用しようされている。また、怪我けがの詳細しょうさいは明あかさず多おおくは「上半身じょうはんしん（下半身かはんしん）コンディション不良ふりょう」と発表はっぴょう、若もしくは選手せんしゅの不ふ出場しゅつじょう理由りゆうを公表こうひょうしていない。
• 1994年ねんから2012年ねん（ホームゲームのみ。ビジターは2014年ねんまで）に使用しようされた帽子ぼうしのマーク“Ys”の原型げんけいは、1969年ねん - 1970年ねんのアトムズ時代じだいにさかのぼる（当時とうじは“Ya”マーク）。ニックネームをスワローズに戻もどした1974年ねんから1993年ねんまでは大だいフォントの小文字こもじで「ys」だったが（2013年ねん以降いこうも同様どうよう）、左ひだりに大おおきく「Y」・右みぎに小ちいさく「s」に変更へんこうされた。
• チームのアルファベットでの略称りゃくしょうはスワローズの頭文字かしらもじである「S」としていることが多おおい。週刊しゅうかんベースボールの二に軍ぐん戦せん日程にってい表ひょうでは一時いちじ球団きゅうだん略称りゃくしょうをYsとし、湘南しょうなんシーレックス（現げん・横浜よこはまDeNA二に軍ぐん）をSとしていたが、「Sが一軍いちぐんと二に軍ぐんで異ことなるチームを表あらわすのはおかしいのではないか」という意見いけんもあり、ヤクルトをS、湘南しょうなんをSRに変更へんこうした。
• 広島ひろしまの大瀬おおせ良りょう大地だいちを大だいの苦手にがてとしている。大瀬おおせ良りょうがプロ入いりした2014年ねん以降いこう一いち度ども勝かてておらず、2019年ねん7月がつ26日にちの対たい広島ひろしま戦せんでも大瀬おおせ良りょうを攻略こうりゃくできず、同どう一いち投手とうしゅが初はつ対戦たいせんから同一どういつカード12連勝れんしょう以上いじょうはセ・リーグ新しん記録きろく（パ・リーグも含ふくめると史上しじょう3人にん目め）となった。2019年ねん9月がつ16日にちの試合しあいで大瀬おおせ良りょうを相手あいてに初はじめて黒星くろぼしを付つけて、連敗れんぱいを12で止とめた。

球団きゅうだん旗きの変遷へんせん

国鉄こくてつ時代じだい

国鉄こくてつの列車れっしゃ「つばめ号ごう」のヘッドマークに使つかわれていた「つばめマーク」を使用しよう。

• 1950年ねん - 1952年ねん：紺色こんいろ地ちに白しろでつばめマーク。
  • つばめマークの横よこに黄色おうしょくの文字もじで「国鉄こくてつ」と書かかれていたものも存在そんざい。
• 1953年ねん - 1954年ねん：つばめマークの翼つばさが両翼りょうよくのものから片かた翼つばさのものに変更へんこう。
  • つばめマークが白しろのものと黄色おうしょくのものが存在そんざい。
• 1955年ねん - 1965年ねん：白しろのつばめマークの上うえに「K」のマークを付つけたものに変更へんこう。

サンケイ→アトムズ時代じだい

当時とうじの親会社おやがいしゃ、産経新聞さんけいしんぶん社しゃの社しゃ旗はた（橙色だいだいいろ地ち。中央ちゅうおうに横よこの白地しろじライン、ライン部分ぶぶんに水色みずいろで「サンケイ」の文字もじ）をアレンジしたものを使用しよう。

• 1965年ねん：「サンケイスワローズ」時代じだいのもの。橙色だいだいいろ地ちに白しろのライン、白しろの部分ぶぶんには水色みずいろの文字もじで「サンケイ」、右みぎ下かに白しろ文字もじでスワローズの略称りゃくしょうである「S」。
• 1966年ねん - 1969年ねん：球団きゅうだん名めいが「サンケイアトムズ」に。橙色だいだいいろ地ちに白しろのライン、白しろの部分ぶぶんには水色みずいろの文字もじで「atoms」（球団きゅうだん名めいが「アトムズ」となった1969年ねんも使用しよう。）。

ヤクルト時代じだい

• 1970年ねん - 1973年ねん：ヤクルト本社ほんしゃの社しゃ色しょくである赤あか・白しろ・緑みどりをモチーフに。白しろの斜線しゃせんに上うえが青あお緑みどり、下したが濃こいピンク。白しろの斜線しゃせんに「鉄腕てつわんアトム」、その下したに濃こいピンクで「Yakult」。
• 1974年ねん - 1993年ねん：球団きゅうだん名めいが「ヤクルトスワローズ」になる、デザインは1970年ねん - 1973年ねんのデザインから「鉄腕てつわんアトム」を削除さくじょしたもの。
• 1994年ねん - 2005年ねん：白しろの斜線しゃせんが反対はんたいになり上じょうが青あお、下したが赤あか。白しろの斜線しゃせんに赤あかのストライプ、赤字あかじで「Yakult」その下したに青あお字じで「Swallows」。
• 2006年ねん -：球団きゅうだん名めいが「東京とうきょうヤクルトスワローズ」になる。1994年ねん - 2005年ねんのものをアレンジ、上うえの青あおの部分ぶぶんに赤字あかじで「Tokyo」のロゴが入はいる。白しろの斜線しゃせんの赤あかストライプが消きえる、赤字あかじで「Yakult」、その下したに青あお字じで「Swallows」。

ユニフォームの変遷へんせん

• 1950年ねん - 1954年ねん:帽子ぼうし・アンダーシャツ・レター（胸むねロゴ・番号ばんごう）は濃紺のうこんを基調きちょうとした（レターは白しろの縁取へりとり入いり。1954年ねんホーム用よう除のぞく）。また、上着うわぎとパンツは白しろのものとグレーのものが存在そんざい（1952年ねんのフランチャイズ制せい導入どうにゅうに伴ともない、白しろ=ホーム・グレー=ビジターの概念がいねん生うまれる）。
  • ロゴは「Swallows」（1953年ねんまで色いろは濃紺のうこん）で縁取へりとりが白しろ・左ひだり袖そでに金糸きんしで国鉄こくてつ社やしろ章あきら「動輪どうりんに桐きり」のワッペンが入はいる。
  • 帽子ぼうしは、濃紺のうこん地ちに白しろ文字もじの「S」。
  • 1951年ねんの途中とちゅうから国鉄こくてつ社しゃ章あきらのワッペンが外はずされ、シンプルな形かたちとなった。また、ツバメのシルエットに「Swallows」のマークが左ひだり胸むねに入はいったものも使つかわれた。ビジター用ようはTとKを重かさねたマーク（濃紺のうこん・白しろ縁取へりとり）、「Swallows」を経へて1953年ねんから「Tokyo」となる。
  • 1954年ねんのみホームユニフォームが緑色みどりいろ（帽子ぼうしのツバとロゴと背番号せばんごう、アンダーシャツとストッキング）でまとめられていた。ただし、こげ茶ちゃ色しょくのアンダーシャツも使つかわれた。
• 1955年ねん - 1960年ねん:レターから白しろの縁取へりとりが消きえる。袖そで・パンツに線せんが入はいる。また、ストッキングに赤あかが入はいった。1960年ねんから胸むね番号ばんごうが装着そうちゃくされ、同時どうじにビジター用ようの「Tokyo」の書体しょたいが変更へんこう。帽子ぼうしマークは「K」。
• 1961年ねん - 1965年ねん5月がつ:縁取へりとりに赤あかが使つかわれてストッキングの線せんが廃止はいし。1963年ねんから「Tokyo」の書体しょたいを変更へんこう。1965年ねんのみ線せんがW線せんとなり、国鉄こくてつ最後さいごのユニフォームとなった。なお帽子ぼうしマークはこの間あいだ、「K」と「S」の組くみ合あわせや「S」など毎年まいとしの様ように変更へんこうされていた。5月10日とおかより、国鉄こくてつから産経新聞さんけいしんぶん社しゃへ経営けいえい母体ぼたいが変かわり球団きゅうだん名めい「サンケイスワローズ」に変更へんこうされたが、しばらくこのユニフォームが使つかわれた。
• 1965年ねん6月がつ - 閉幕へいまく:先述せんじゅつの経営けいえい母体ぼたい変更へんこうに伴ともない、チームカラーが濃紺のうこん・赤あかから黒くろ・朱色しゅいろ（産経さんけいのコーポレートカラー）に変更へんこうされる。胸むねロゴはホームが濃紺のうこん・赤あか→朱しゅ・黒縁くろぶちに色いろ変更へんこう、ビジター用ようは「SANKEI」（朱しゅ・黒縁くろぶち）に変更へんこうされた。そして、ホーム用ようの左ひだり袖そでにカタカナで「サンケイ」のロゴ（黒くろ一色いっしょく）が入はいり、ビジター用ようの左ひだり袖そでには「TOKYO」のロゴが入はいる（時期じきにより、朱しゅ・黒縁くろぶち、黒くろ・朱しゅ縁ゆかりのロゴが存在そんざいした）。帽子ぼうしマークは国鉄こくてつ時代じだい最さい末期まっきの「S」をそのまま使用しよう。
  • サンケイアトムズへの改称かいしょう当初とうしょは、暫定ざんてい的てきにホーム用ようユニフォームのみ「Swallows」を「A」（カンザスシティ・アスレチックスに準じゅんじた書体しょたい）に貼はり換かえたものを練習れんしゅう用ようとして使用しようした。
• 1966年ねん - 1968年ねん:球団きゅうだん名めいがサンケイアトムズとなり、レターのスペルが全すべて小文字こもじ（斜体しゃたい文字もじ）の「atoms」が登場とうじょう。チームカラーが赤あかと青あおに変更へんこうされ、アンダーシャツ・ストッキングも青あおに変更へんこうされる。夏なつからビジター用ようも全すべて小文字こもじ（同おなじく斜体しゃたい文字もじ）の「sankei」となる（それまでは「SANKEI」）。帽子ぼうしは青地あおじで飾かざり紐ひもが付つき、マークは赤あかで「a」。背番号せばんごうも斜体しゃたい文字もじが採用さいようされる。左ひだり袖そでには『鉄腕てつわんアトム』のキャラクター・ワッペンが付つく。斜体しゃたい文字もじフォントは亀倉かめくら雄つよし策さくが作成さくせい（以来いらい、フォント自体じたいは1993年ねんのユニフォームまで残のこる）。人気にんきブランド「VAN」が作成さくせい。
• 1969年ねん - 1970年ねん:チーム名めいがニックネームのみの「アトムズ」（アトムズは1969年ねんのみ、この年としからヤクルト本社ほんしゃと業務ぎょうむ提携ていけい。翌よく1970年ねん、ヤクルトが正式せいしきに親会社おやがいしゃとなり「ヤクルトアトムズ」となる）になり、レターは赤あかに白しろの縁取へりとり・線せんが赤あかと白しろと青あおの組くみ合あわせとなる。背番号せばんごうの上うえに選手せんしゅ名めいが入はいる。帽子ぼうしのマークが「a」から「Ya」（「Y」は赤あか、「a」はライトブルー）に変更へんこう。ホーム用ようの左ひだり袖そでに「Yakult」のマーク（文字もじの両りょう脇わきをコバルトグリーンの左ひだりカッコと赤あかの右みぎカッコで囲かこったもの）が入はいる。
  • ビジター用ようはスカイブルー地ち。胸むねロゴが「Yakult」となる（サンケイ時代じだいと同おなじフォント。以来いらい、配色はいしょくを変かえながらも1993年ねんまでこのロゴを使用しよう）。
  • シーズン途中とちゅうからレターが濃紺のうこん色しょくに変更へんこう。
• 1971年ねん - 1973年ねん:三原みはら脩おさむ監督かんとく就任しゅうにんにより、読売よみうりジャイアンツと同おなじ黒くろとオレンジを基調きちょうとしたものへと大幅おおはば変更へんこうされる。帽子ぼうし、アンダーシャツ、ストッキングが黒くろ、胸むねロゴ・背番号せばんごう・胸むね番号ばんごう・選手せんしゅ名めいが黒くろにオレンジの縁取へりとり。左ひだり袖そでの「鉄腕てつわんアトム」のキャラクター・ワッペンが廃止はいしされ「atoms」のマークになり、帽子ぼうしのマークがYとAを重かさねた形かたちになる（色いろは白しろ）。
  • ビジター用ようはグレー地ちになる。
• 1974年ねん - 1977年ねん:スワローズの愛称あいしょうが復活ふっかつし、球団きゅうだん名めいが「ヤクルトスワローズ」となる。同時どうじに荒川あらかわ博ひろし監督かんとく就任しゅうにんに伴ともない、ニット素材そざいの丸首まるくびプルオーバー・ベルトレスになり、基本きほん色しょくが濃紺のうこんと赤あかへ変更へんこう。背中せなかの選手せんしゅ名めいが消きえ、番号ばんごうフォントはゴシック体たいになる。
  • 帽子ぼうし、アンダーシャツ、ストッキングは紺こん、帽子ぼうしのマークはYとSとを繋つなげた形かたちになる。帽子ぼうしのツバは赤あか。
    • ホーム用ようは、トレードマークとなる赤あかストライプを採用さいよう（一旦いったん2005年ねんに廃止はいしされるが2014年ねんに復活ふっかつ）、「Swallows」ロゴは1965年ねんまでのものをそのまま採用さいよう。ロゴ・背番号せばんごう・胸むね番号ばんごうは濃紺のうこん地ちに赤あかの縁取へりとり。首くび・袖そで・腰こし・パンツには濃紺のうこん・赤あか・濃紺のうこんの線せん。
    • ビジター用ようは、スカイブルー地ちに白しろのストライプ。ロゴ・背番号せばんごう・胸むね番号ばんごうは赤地あかじに濃紺のうこんの縁取へりとり。首くび・袖そで・腰こし・パンツには濃紺のうこん・白しろ・濃紺のうこんの線せんが入はいる。
      • 1975年ねんより、ビジター用ようの胸むねロゴ・背番号せばんごう・胸むね番号ばんごうの縁取へりとりが濃紺のうこんから白しろになる。
      • 1976年ねんより、ビジター用ようの首くび・袖そで・パンツの線せんのうち白しろ部分ぶぶんが赤あかになる。
      • 1977年ねんより、広岡ひろおか達朗たつろう監督かんとくの要望ようぼうにより、ベルト式しき（ベルトの色いろは赤あか）になる。また、従来じゅうらいのニット地ちに加くわえ、サプライヤーであるデサント社しゃの技術ぎじゅつにより、快適かいてき性せい・軽量けいりょう化かを図はかったストライプを施ほどこした上うえでのメッシュ地ちの上着うわぎを阪神はんしんタイガースのホーム用ようと同どう時期じきに採用さいよう。また、スパイクが赤地あかじに白線はくせんになる。
• 1978年ねん - 1989年ねん 基本きほんデザインが当時とうじのアトランタ・ブレーブスを意識いしきしたものに変更へんこうされ、これまでの濃紺のうこん・赤あかから青あお・赤あかになり、帽子ぼうしが青あお一色いっしょくになる。さらに首くび、袖そで、パンツの線せんが赤あか一色いっしょく、赤あかのVネックに、ベルトが赤あかになる。背番号せばんごうの上うえには1973年ねん以来いらいの選手せんしゅ名めいが復活ふっかつ、背番号せばんごう・胸むね番号ばんごうの書体しょたいがオリジナルの角かく文字もじフォントに変かわる。胸むねロゴ・背番号せばんごうは青あおに赤あか・白しろの縁取へりとりになり、胸むね番号ばんごうの縁取へりとりは消きえる。
  • ホーム用ようは赤あかストライプが太ふとくなり、左ひだり袖そでに紺地こんじの「Yakult」のロゴ（ビジター用よう胸むねロゴと同おなじフォント）刺繍ししゅうが入はいる。
  • ビジター用ようはスカイブルーの色いろがやや落おち着つき、白しろストライプが消きえる。左ひだり袖そでには紺地こんじの「Swallows」のロゴ刺繍ししゅう。
    • 1980年ねん、武たけ上うえ四郎しろう監督かんとく就任しゅうにん時じより、スパイクが白地しろじに赤あか線せんになり、ゼット社しゃのスパイクとなる。
    • 1982年ねん、ビジター用ようの首くび、袖そで、パンツの線せんが赤あかから赤あか・青あお・赤あかの3本線ほんせんになる。
• 1990年ねん - 1998年ねん:野村のむら克也かつや監督かんとく就任しゅうにんにより、パンツの線せん・胸むねロゴ・背番号せばんごうの赤あか白しろの縁取へりとりが消きえ、二に桁けたの選手せんしゅの背番号せばんごうの間隔かんかくがやや狭せまくなる。
  • ホーム用ようは、マイナーチェンジ。赤あかストライプ、Vネックの幅はばがやや細ほそくなる。
    • 時期じきによりビジター用ようと同様どうようのシャドゥ・ストライプ素材そざいを使用しようしたものもあるが、赤あかストライプが入はいっていたためほとんど目立めだたなかった。
  • ビジター用ようは大おおきく変更へんこう。光ひかりの加減かげんでストライプに見みえる「シャドゥ・ストライプ」を採用さいよう。1977年ねんのストライプメッシュ地ちのユニフォームを製造せいぞうしたデサント社しゃの技術ぎじゅつにより実現じつげん。胸むねロゴ・背番号せばんごうには白しろいシャドゥがつき、シャドゥ・ストライプと併あわせてサッカーのユニフォームを意識いしきしたものになる。首くび、袖そでのラインは青あお・白しろ・青あおとなり、胸むね番号ばんごうと左ひだり袖そでの「Swallows」ロゴが赤色あかいろになる。
    • 1994年ねんには、ホーム用ようの袖そでの赤あかラインが消きえ、帽子ぼうしのYSマークがアトムズ時代じだいに使つかわれた「Ys」型がた（「Y」が赤あか、「s」が青あお）になり、ホーム用よう左ひだり袖そで・ビジター用よう胸むねに入はいっていた「Yakult」ロゴの書体しょたいが、1969年ねん以来いらいの亀倉かめくら雄つよし策さく制作せいさくのフォントから親会社おやがいしゃのフォントをアレンジしたものに改あらためられ、亀倉かめくらフォントがユニフォームから完全かんぜん消滅しょうめつした。左ひだり袖そでには、ホームのYakult、ビジターのSwallowsのロゴの上うえに「つば九郎くろう」のペットマークがつく。
    • 1997年ねんには、ビジター用ようの袖そで線せんも消きえ、スパイクの個人こじん契約けいやくメーカーでの使用しようが認みとめられる。
      • 1970年代ねんだい - 1980年代ねんだい、各かく球団きゅうだんともビジター用ようのユニフォームの色いろはスカイブルー地ちが定番ていばんだったが、1990年代ねんだいに入はいると、各かく球団きゅうだんが徐々じょじょにグレーやチームカラーを施ほどこしたものを採用さいようしつつあったが、1998年ねんまで12球団きゅうだんで唯一ゆいいつスカイブルー地ちを使つかい続つづけた。
• 1999年ねん - 2005年ねん:若松わかまつ勉つとむ監督かんとく就任しゅうにんに伴ともない、ホーム用ようが9年ねんぶりモデルチェンジ。青あおから紺こんに戻もどる。ホーム、ビジター用よう共どもボタン式しきになり、背番号せばんごう・選手せんしゅ名めいの書体しょたいが中日ちゅうにちドラゴンズに続つづいて、メジャー・リーグで採用さいようされているタイプになる。左ひだり袖そでは「つば九郎くろう」から「ボールと燕つばめ」を組くみ合あわせたオリジナルエンブレムに変更へんこう（1999年ねんのみ、球団きゅうだん創設そうせつ50周年しゅうねんエンブレム）。
  • ホーム用ようは首くび周まわりのラインが消きえ、赤あかストライプがさらに細ほそくなり、幅はばも狭せまくなる。
  • ビジター用ようは、提携ていけいしていたクリーブランド・インディアンスのロード用ようのデザインを踏襲とうしゅうしたものに変更へんこうされる。
  • 1999年ねん夏場なつばからビジター用よう（紺こんユニフォーム）のアンダーシャツ、キャップのツバが赤あかくなる。2000年ねんには紺こんに戻もどるが、一時いちじビジター用ようでまた赤あかが採用さいようされる。赤あかいアンダーシャツ、キャップのツバは2002年ねんに廃止はいしされた。2001年ねんに1試合しあいだけ若松わかまつ監督かんとくのゲン担かつぎでホームの試合しあい（白しろユニフォームとの組くみ合あわせ）で使つかったのが最後さいごである。なお最後さいごに着きた先発せんぱつ投手とうしゅは入来いりき智さとしであり、対たい巨人きょじん戦せんだったが負まけ試合しあいだった。ただし、2005年ねんまでユニフォームの登録とうろくはしていた模様もよう。
    • ビジター用ようは、本来ほんらい1998年ねんから導入どうにゅうされる予定よていだったが、前年ぜんねん日本一にっぽんいちになったことからゲン担かつぎのために当時とうじの監督かんとく・野村のむら克也かつやが導入どうにゅうを止とめさせた。
    • ビジター用ようのアンダーシャツ、キャップのツバはもともと紺こんでデザインされていた。しかし完成かんせい後ごに着用ちゃくようして確認かくにんした若松わかまつが「雰囲気ふんいきが大人おとなしい、闘争とうそう本能ほんのうが湧わいてこない」と異論いろんを唱となえたことから急遽きゅうきょ赤あかに変更へんこうされたものの最終さいしゅう的てきには定着ていちゃくせず終おわった。
• 2006年ねん - 2008年ねん:「東京とうきょうヤクルトスワローズ」への球団きゅうだん名めい変更へんこう及および古田ふるた敦あつし也選手せんしゅ兼任けんにん監督かんとく就任しゅうにん、球団きゅうだんあげての観客かんきゃく増員ぞういんプロジェクト「F-PROJECT」の一環いっかんとして、「BEAMS」が手てがける。ホーム、ビジター共ども基本きほん色しょくは変かわらないが、首くび周まわりと袖そでに赤あか線せんが入はいり、肩かたから袖そで・パンツの腰こしから足首あしくびにかけて細ほそくなる太線ふとせんが入はいる。ホーム・ビジター共どもに右肩みぎかたに「Tokyo」のロゴが入はいり、さらに選手せんしゅ名めいの書体しょたいが変かわり、背番号せばんごう・胸むね番号ばんごうの書体しょたいが角かくが丸まるい角かく型がたに変かわる。
  • ホーム用ようは、1974年ねんより32年間ねんかん採用さいようされていた赤あかストライプが消きえる。胸むねロゴに赤あか・白しろ・水色みずいろの縁取へりとりが入はいる。Tokyoロゴは青色あおいろで、左ひだり袖そでのエンブレムの下したに赤色あかいろのYakultロゴが配はいされる。
  • ビジター用ようは、背番号せばんごうが赤地あかじに白しろ縁取へりとりだったものが、白一色はくいっしょくになる。Tokyoロゴは赤色あかいろ、左ひだり袖そでのエンブレム下かには白色はくしょくでSwallowsロゴが入はいる。
• 2009年ねん - 2012年ねん:ヤクルト球団きゅうだん設立せつりつ40周年しゅうねんを記念きねんし、3年ねんぶりにホーム、ビジターのデザインを一新いっしんした（デザインは引ひき続つづきBEAMSによる）。選手せんしゅ名めいと背番号せばんごうの書体しょたいが変更へんこうされ、選手せんしゅ名めいは直線ちょくせん状じょうに並ならぶ。ワンポイントとして一番いちばん上じょうのボタンのみ、赤色あかいろを使用しよう（他たはホーム用ようはユニホーム同色どうしょくの白しろ、ビジター用ようはグレー）。スパイクは白しろから紺こんに変更へんこう。左ひだり袖そではエンブレムからつば九きゅう郎ろうとは異ことなるツバメの顔かおのイラスト（タツノコプロデザイン）に変更へんこう。左右さゆう袖そでの「Tokyo」「Yakult（ホーム用よう）」「Swallows（ビジター用よう）」は赤色あかいろに統一とういつ。ホーム用ようはゼット製せい、ビジター用ようは2011年ねんまではミズノ製せいで2012年ねんからはホーム用ようと同おなじくゼット製せい。
  • ホーム用ようは2006年ねん使用しようモデルを基本きほんに、太線ふとせんを赤あか、ロゴマークを白しろ基調きちょう、赤あかと紺こんの縁取へりとりに変更へんこう。
  • ビジター用ようはライトグレー地ちを基調きちょうに、太線ふとせんの配置はいちをホーム用ようとほぼ同おなじとしている。
  • 2009年ねんのみ右みぎ胸むね部分ぶぶんにヤクルト球団きゅうだん設立せつりつ40周年しゅうねん記念きねんロゴが入はいる。
    • 球団きゅうだん設立せつりつ40周年しゅうねん記念きねんロゴは、内野ないやのダイヤモンドを模もしたデザインで、各かくベース部分ぶぶんには歴代れきだいの帽子ぼうしマークをデザイン（本塁ほんるい：スワローズ現行げんこう「Ys」、一塁いちるい：アトムズ「Ya」、二塁にるい：アトムズ「YとA組くみ合あわせ」、三塁さんるい：スワローズ「YS」）。
  • 2011年度ねんどよりホームユニフォームのみシャツ本体ほんたいの切きり替かえ、胸むねマーク、背番号せばんごう、胸むね番号ばんごう、袖そでマークを昇華しょうかプリントに変更へんこう。
• 2013年ねん - 2015年ねん：2013年ねんシーズンこそは優勝ゆうしょうしたいと言いう想おもいを込こめて、1990年代ねんだいの黄金おうごん期きのユニフォームデザインを蘇よみがえらせたものに変更へんこう。選手せんしゅ名めいと背番号せばんごうの書体しょたいが変更へんこうとなり、選手せんしゅ名めいは曲線きょくせん状じょうに並ならぶ。前年ぜんねんまで使用しようしていたユニフォームと同様どうようにワンポイントとして、一番いちばん上じょうのボタンのみ赤色あかいろを使用しよう（他たはホーム用ようが白しろ、ビジター用ようが同色どうしょくのネイビー）し、左右さゆう袖そでの「Tokyo」「Yakult（ホーム用よう）」「Swallows（ビジター用よう）」は赤色あかいろに統一とういつ。なお、デザインは前年ぜんねんまでのBEAMSではなく、ホーム、ビジター共どもにゼット社しゃが手てがけている。
  • ホーム用ようは黄金おうごん期きの象徴しょうちょうともいえる「赤あかストライプ」が8年ねんぶりに復活ふっかつ。白しろを基調きちょうに赤あかの縦たて線せんで、上下じょうげ縦たてじまを採用さいよう。ロゴマークと背番号せばんごうはネイビーで赤あかで縁取へりとり、選手せんしゅ名めいはネイビー。肩口かたぐちにネイビーと赤あかでツバメの優雅ゆうがな飛翔ひしょうを象徴しょうちょうしたデザインを新あらたに施ほどこし、「伝統でんとう」と「最新さいしん」を融合ゆうごうさせたデザインとなっている。帽子ぼうしはネイビーの地ちに白しろ字じで「YS（1974年ねんから1993年ねんまで使用しようしていたマークが復活ふっかつ）」。
  • ビジター用ようはネイビーを基調きちょうにして力強ちからづよさを表現ひょうげん。ロゴマークと背番号せばんごうは赤あかで白しろで縁取へりとり、選手せんしゅ名めいは白しろ。肩口かたぐちに白しろと赤あかでツバメの優雅ゆうがな飛翔ひしょうを象徴しょうちょうしたデザインを施ほどこし、脇わきの所ところまで赤あかの直線ちょくせんが入はいる。また、脇わきから背中せなかを廻まわる鮮あざやかな赤あかのウイニングラインが入はいり、上昇じょうしょう気流きりゅうに乗のって勝利しょうりを目指めざすツバメの軌跡きせきをイメージしている。帽子ぼうしは前年ぜんねんまで使用しようしていたものを使用しようしていたが、2015年ねんよりホーム用ようと同おなじマークに統一とういつ。
    • また、キャプテンを務つとめる選手せんしゅの右みぎ胸むねにはキャプテンマーク（白しろ縁えんに藍色あいいろの菱形ひしがた、その上うえに赤字あかじで「C」）のワッペンが付つけられる。
    • 2015年ねんはホーム・ビジターともに左ひだり袖そでに「ヤクルト」80周年しゅうねん記念きねんエンブレムが入はいる。
• 2016年ねん - メーカーはゼットからマジェスティック・アスレティックに変更へんこうし、ユニフォームデザインを大幅おおはばに一新いっしん。帽子ぼうしはホーム／ビジターとも前年ぜんねんまでのものを引ひき続つづき使用しよう。
  • ホーム用ようは、前年ぜんねんまでのユニフォームと同様どうようの赤あかいピンストライプを基調きちょうとしたもの。1974年ねんのヤクルトスワローズとして最初さいしょのユニフォームをモチーフに、赤あかのストライプは細ほそく、間隔かんかくも広ひろげた。首くび周まわりと袖口そでぐちに配はいした紺こん・白しろ・赤あかのトリコロール柄がらのリブが特徴とくちょう。ワンポイントの赤あかボタンは継承けいしょうしている。
  • ビジター用ようは、新あらたな「東京とうきょうスタイル」をコンセプトに、サードユニフォームで使用しようしていた「グリーン」を配色はいしょくに採用さいよう。紺色こんいろとグリーンを基調きちょうにしたデザインで、「Yakult」のロゴを筆記ひっき体たいに変更へんこう。首くび周まわりと袖口そでぐちには緑みどり・白しろ・紺こんのトリコロール柄がらのリブ。ワンポイントのボタンは緑色みどりいろとなる。
  • サードユニフォームは、独自どくじのデザインであった2015年版ねんばんのCREWユニフォームの進化しんか系けいでありながらも、紺色こんいろと赤あかをメインカラーに使用しよう。ホーム／ビジター同様どうように、首くび周まわりと袖口そでぐちに採用さいようしたトリコロールリブを配はいした。なお、ホーム／ビジターとの相違そうい点てんとしては、帽子ぼうしのつばが赤あか（1974 - 1977年ねん仕様しようの復活ふっかつとも言いえる）。
    • 2016年ねんおよび2022年ねんには前年度ぜんねんどのセ・リーグ優勝ゆうしょうを記念きねんして、ホーム／ビジターとも右みぎ袖そでにチャンピオン・エンブレムが貼はり付づけられる。
    • 2019年ねんのみ右みぎ袖そでにヤクルト球団きゅうだん設立せつりつ50周年しゅうねん記念きねんロゴが入はいる。

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  ホームユニフォーム（2017年ねん）
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  ビジターユニフォーム（2016年ねん）
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  2013年ねん～2015年ねんのホームユニフォーム
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  2009年ねん～2012年ねんのビジターユニフォーム
• 2006年ねん～2008年ねんのホームユニフォーム
  2006年ねん～2008年ねんのホームユニフォーム

限定げんてい版ばんユニフォーム

• 2008年ねん3月がつ31日にち、5月の神宮球場じんぐうきゅうじょう主催しゅさい試合しあいなどで、「ヤクルトアトムズ復活ふっかつシリーズ」と題だいし、アトムズを名乗なのった1969年ねんのビジターユニフォームを復刻ふっこく（この時ときから袖そでに「Yakult」のロゴが入はいる）し、全ぜん選手せんしゅが着用ちゃくようし試合しあいに臨のぞむことが発表はっぴょうされ、手塚てづか治虫おさむの生誕せいたん80周年しゅうねん記念きねん事業じぎょうとして、手塚てづかの個人こじん事務所じむしょ手塚てづかプロダクション協賛きょうさんで行おこなわれた。対象たいしょうとなるのは神宮球場じんぐうきゅうじょうホームゲーム3カード9試合しあい と、交流こうりゅう戦せん開幕かいまくシリーズの5月がつ21-22日にちの対たい埼玉さいたま西武せいぶライオンズ戦たたかえ（西武せいぶドーム）のビジターゲーム1カード2試合しあい。なお、西武せいぶドームでの対たい西武せいぶ戦せんでは、同おなじく手塚てづかプロの西武せいぶのマスコット・レオとの共演きょうえんとなる。ただし、帽子ぼうし・アンダーシャツの色いろは、2008年ねん時点じてんのチームカラー・濃紺のうこんになっており、必かならずしも当時とうじと同おなじものではない。
• 2009年ねん ホーム用よう交流こうりゅう戦せんユニホームは、国鉄こくてつが1951年ねん、本拠地ほんきょち構想こうそうがあったとも言いわれている武蔵野むさしのグリーンパーク野球やきゅう場じょう開場かいじょう当初とうしょだけ使つかった燕つばめロゴのユニホームが採用さいようされている（背番号せばんごう上じょうの選手せんしゅ名めいのロろーマ字まじ表記ひょうきはない）。また、帽子ぼうしの「S」マークはこのユニホームでは使つかわれず、1960年代ねんだい前半ぜんはんのマークをモチーフとしていた。
• 2010年ねん 8月がつにセ・リーグ主催しゅさいのイベント「オールド・ユニフォーム・シリーズ」で1994年ねん - 1998年ねん仕様しようの復刻ふっこくユニホームを使用しよう。なおセ・リーグ6球団きゅうだん中ちゅう唯一ゆいいつ、ホーム用よう・ビジター用ようそれぞれを用意よういしていた。
• 2012年ねん8月がつ - 9月にセ・リーグ主催しゅさいのイベント「レジェンド・ユニフォーム・シリーズ」において1978年ねんの球団きゅうだん史上しじょう初はつ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいち当時とうじのホーム用ようユニフォームを復刻ふっこく。ただし、復刻ふっこく版ばんには「ミルミル」などの広告こうこくが張はり付つけられている。
• 2013年ねん 「TOKYO 燕つばめ（エン）プロジェクト」の一環いっかんとして勝利しょうり（白星しろぼし）を表現ひょうげんする白地しろじの限定げんていユニホームを7月がつ13日にち - 9月1日にちの主催しゅさい8試合しあいで着用ちゃくよう。地色じいろは白しろ。左ひだり胸むねには、赤あか縁えんに黄き緑色みどりいろの「YS」マーク、袖そでには、赤あかと黄き緑みどりのライン。背番号せばんごうは赤あか縁えんに黄き緑みどり。背せネームは無むし。
• 2014年ねん「TOKYO燕つばめ（エン）プロジェクト2014」の一環いっかんとして“活気かっきのある”“若々わかわかしい”という意味いみを持もつ緑みどりの限定げんていユニフォームを7月がつ12日にち - 9月7日にちの主催しゅさい7試合しあいで着用ちゃくよう。地色じいろは緑みどり。左ひだり胸むねには、白しろに赤あかの「YS」マーク。袖そでには、白しろと赤あかのライン。
• 2015年ねん「TOKYO燕つばめ（縁えん）プロジェクト2015」の一環いっかんとして、東京とうきょうドームと神宮球場じんぐうきゅうじょうで4月がつに行おこなわれるVS巨人きょじん戦せん全ぜん6試合しあい（4月がつ10日とおか - 12日にちの東京とうきょうドームでの3連戦れんせん、4月がつ24日にち - 26日にちの神宮じんぐうでの3連戦れんせん）を「TOKYOシリーズ」として開催かいさい。緑みどりと紺こんを基調きちょうとし、胸むねに「TOKYO」の文字もじが入はいった「TOKYO燕つばめパワーユニホーム」を着用ちゃくよう。
• 2016年ねん、ホーム・ビジター・サードに続つづく第だい4のユニホームで、昨年さくねんに続つづき胸むねに「TOKYO」の文字もじを配置はいちし、昨年さくねんよりも鮮あざやかなグリーンを全面ぜんめんに押おし出だしたデザインが特徴とくちょうの「TOKYO燕つばめ（えん）パワーユニホーム」を発表はっぴょう。4月12日にちの巨人きょじん戦せん（神宮じんぐう）を皮切かわきりに、7月がつの「TOKYO燕つばめプロジェクト」や8月がつの「TOKYO燕つばめ日び」のイベント試合しあいで着用ちゃくよう。
• 2017年ねん、昨年さくねんに続つづき胸むねに「TOKYO」の文字もじを配置はいちした「TOKYO燕つばめ（えん）パワーユニホーム」を発表はっぴょう。4月28日にちの巨人きょじん戦せん（神宮じんぐう）を皮切かわきりに、7月がつの「TOKYO燕つばめプロジェクト」や8月がつの「TOKYO燕つばめ日び」のイベント試合しあいで着用ちゃくよう。
• 2018年ねん、昨年さくねんに続つづき胸むねに「TOKYO」の文字もじを配置はいちした「TOKYO燕つばめ（えん）パワーユニホーム」を発表はっぴょう。「燕つばめパワーFRIDAY」、「TOKYOシリーズ」、「TOKYO燕つばめプロジェクト」、「TOKYO燕つばめ日び」のイベント試合しあいで着用ちゃくよう。
• 2019年ねん、昨年さくねんに続つづき胸むねに「TOKYO」の文字もじを配置はいちした「TOKYO燕つばめ（えん）パワーユニホーム」を発表はっぴょう。「TOKYOシリーズ」、「TOKYO燕つばめプロジェクト」、「TOKYO燕つばめ日び」のイベント試合しあいで着用ちゃくよう。
• 2020年ねん、昨年さくねんに続つづき胸むねに「TOKYO」の文字もじを配置はいちした「TOKYO燕つばめ（えん）パワーユニホーム」を発表はっぴょう。「TOKYO燕つばめプロジェクト」のイベント試合しあいで着用ちゃくようする予定よていであったが、イベントは中止ちゅうしとなった。

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トップスポンサー

2023年ねんシーズン現在げんざい、下記かき6社しゃがトップスポンサー契約けいやく締結ていけつしている。

• オープンハウスグループ
• キリンビール
• コカ・コーラボトラーズジャパン
• マイナビ
• Fanatics Japan
• ヤクルト本社ほんしゃ

スワローズ・燕つばめ市し交流こうりゅう事業じぎょう

チームの愛称あいしょう「スワローズ」が日本語にほんごで燕つばめを意味いみすることから、それと同おなじ名前なまえを地名ちめいにしている新潟にいがた県けん燕つばめ市しと、燕つばめ市しに本社ほんしゃを置おくツインバード（家電かでん）、和平わへいフレイズ（調理ちょうり器具きぐ）、エコー金属きんぞく（日にち用品ようひん金属きんぞく加工かこう）、北越工業ほくえつこうぎょう（重じゅう機械きかい）、燕つばめ食品しょくひん（食品しょくひん加工かこう）の5社しゃが協賛きょうさんし、2011年ねんから「スワローズ・燕つばめ市し交流こうりゅう事業じぎょう」の取とり組くみをしている。（詳細しょうさい後述こうじゅつ）

ユニフォームスポンサー

セ・リーグでは各かく球団きゅうだんの申もうし合あわせにより、2002年度ねんどからホーム用ようユニフォームに限定げんていしてスポンサー広告こうこくを掲出けいしゅつできるようになったが、スワローズでは2005年ねんまで掲出けいしゅつしていなかった。

2006年ねん、オフィシャルスポンサーとなったユニデンがホームユニフォーム左ひだり胸むね、カカクコムがヘルメットにそれぞれ掲出けいしゅつを開始かいししたのを皮切かわきりに、ユニフォーム広告こうこくを採用さいようした。契約けいやく満了まんりょう後ごの2008年ねんは掲出けいしゅつを見送みおくったが、ユニフォームのデザインを変更へんこうした2009年ねんに再開さいかい。2010年ねんからは親会社おやがいしゃ・ヤクルト本社ほんしゃの商品しょうひん名めいを記しるしたエンブレムやステッカーを掲出けいしゅつしている。

「TOKYO」ロゴのサードユニフォームを巨人きょじんとの「TOKYOシリーズ」のビジターゲームで着用ちゃくようする際さいには、2020年ねんは規定きていに配慮はいりょして広告こうこくをユニフォームと同どう素材そざいの当あて布ぬので隠かくしていたが、時折ときおりはがれることがあったため、2021年ねんは別べつに広告こうこくがないものを作成さくせいした。

• ユニフォーム左ひだり胸むね
  • マジェスティック・アスレティック（現在げんざい オフィシャルサプライヤー契約けいやく）
• ヘルメットおよび ユニフォーム腰部ようぶ
  • タフマン（ヤクルト本社ほんしゃ、2011年度ねんど途中とちゅう-）

過去かこ

• ユニフォーム左ひだり胸むね
  • ユニデン（2006年度ねんど - 2007年度ねんど、オフィシャルパートナーシップ契約けいやく）
  • ゼット（2009年度ねんど-2015年度ねんど オフィシャルサプライヤー契約けいやく）
• ユニフォーム腰こし
  • インテル（2007年度ねんど）
• ヘルメット
  • 価格かかく.com（2006年度ねんど）
  • レノボ・ジャパン（2007年度ねんど）

歴代れきだい監督かんとく

※太字ふとじはリーグ優勝ゆうしょう、◎は日本一にっぽんいち

1. 1950年ねん - 1953年ねん ： 西垣にしがき徳雄とくお
2. 1954年ねん - 1955年ねん ： 藤田ふじた宗一そういち
3. 1956年ねん - 1960年ねん ： 宇野うの光雄みつお
4. 1961年ねん - 1962年ねん ： 砂押すなおし邦くに信しん
5. 1963年ねん ： 浜崎はまざき真二しんじ
6. 1964年ねん - 1965年ねん ： 林はやし義一ぎいち
7. 1966年ねん - 1967年ねん ： 飯田いいだ徳治とくじ
8. 1968年ねん - 1970年ねん ： 別所べっしょ毅彦たけひこ
9. 1971年ねん - 1973年ねん ： 三原みはら脩おさむ
10. 1974年ねん - 1976年ねん ： 荒川あらかわ博ひろし
11. 1976年ねん - 1979年ねん ： 広岡ひろおか達朗たつろう◎
12. 1980年ねん - 1984年ねん ： 武たけ上うえ四郎しろう
13. 1984年ねん - 1986年ねん ： 土橋どばし正幸まさゆき
14. 1987年ねん - 1989年ねん ： 関根せきね潤じゅん三さん
15. 1990年ねん - 1998年ねん ： 野村のむら克也かつや◎
16. 1999年ねん - 2005年ねん ： 若松わかまつ勉つとむ◎
17. 2006年ねん - 2007年ねん ： 古田ふるた敦あつし也
18. 2008年ねん - 2010年ねん ： 高田たかだ繁しげる
19. 2011年ねん - 2014年ねん ： 小川おがわ淳司あつし（第だい1次じ）
20. 2015年ねん - 2017年ねん ： 真中まなか満みつる
21. 2018年ねん - 2019年ねん ：小川おがわ淳司あつし（第だい2次じ）
22. 2020年ねん - ：高津たかつ臣しん吾われ◎

永久えいきゅう欠番けつばん

球団きゅうだんとして公認こうにんされた永久えいきゅう欠番けつばんは2015年ねん現在げんざいない。他たに欠番けつばん的てきな背番号せばんごうには以下いかのものがある。 生はえ抜ぬきまたはフリーエージェントで獲得かくとくした選手せんしゅで、かつ対象たいしょう者しゃに推薦すいせんが必要ひつようとされる。

• 1：若松わかまつ勉つとむ

  1989年ねん、若松わかまつの引退いんたい時じに、背番号せばんごう1番ばんを永久えいきゅう欠番けつばんにとの署名しょめいなどが多おおく集あつまり、球団きゅうだんが「生はえ抜ぬきのみの選手せんしゅが背負せおう準じゅん永久えいきゅう欠番けつばん」として当面とうめん欠番けつばんとすることを決定けってい。入団にゅうだん当初とうしょ「36」を着つけていた池山いけやまが1991年ねんオフに「1」を希望きぼうして1992年ねんから昇のぼり番ばん。2001年ねんに池山いけやまが「1」を返上へんじょうして「36」に戻もどったのに伴ともなって岩村いわむらに継承けいしょうされた。2006年ねん限かぎりで岩村いわむらがメジャーに移籍いせきし、「1」を青木あおき宣せん親おやに打診だしんしそのときは辞退じたいしたが、3年間ねんかんの欠番けつばんの後のちに2010年ねんより青木あおきが「1」を着つけることになったが、2011年ねん限かぎりで青木あおきがメジャーに移籍いせきすることにより、再ふたたび欠番けつばんとなった。2013年ねんには岩村いわむらが復帰ふっきしたものの、「1」以前いぜんにつけていた「48」を着用ちゃくようした。2014年ねんオフには北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズからフリーエージェントで移籍いせきした大引おおびき啓あきら次じに獲得かくとくのための誠意せいいとして提示ていじされたが、前述ぜんじゅつの経緯けいいを考慮こうりょして本人ほんにんが辞退じたいした。2016年ねんから山田やまだ哲人てつとが「1」を着つけることが決きまり、過去かこに山田やまだ同様どうよう「23」から「1」に変更へんこうした青木あおきが背番号せばんごう「1」のユニフォームを山田やまだに手渡てわたすサプライズが行おこなわれた。

• 27：古田ふるた敦あつし也

  2007年ねん限かぎりで引退いんたいした古田ふるたの功績こうせきを称となえ、球団きゅうだんは同年どうねん10月がつ11日にちに「27」を“名誉めいよ番号ばんごう”とすると発表はっぴょう。「実績じっせきを積つんだ捕手ほしゅだけが使用しようできる番号ばんごう」で、生はえ抜ぬき・移籍いせきを問とわず着用ちゃくように相応ふさわしい選手せんしゅが現あらわれるまでは欠番けつばんとしていたが、2022年ねんから中村なかむら悠ゆう平たいらが「2」から変更へんこうして着用ちゃくようしている。なお、2009年ねんに横浜よこはまベイスターズからフリーエージェントで移籍いせきした相川あいかわ亮二りょうじに打診だしんしたが、辞退じたいされた。古田ふるた敦あつし也の前まえには、根来ねごろ広光ひろみつ（1958年ねん - 1966年ねん）→加藤かとう俊夫としお（1967年ねん - 1970年ねん）→大矢おおや明彦あきひこ（1971年ねん - 1985年ねん）と、1958年ねんから1985年ねんまで歴代れきだいの国鉄こくてつ→サンケイ→ヤクルトの正せい捕手ほしゅが着つけていた（根来ねごろの前まえは、外野がいや手しゅの町田まちだ行彦ゆきひこが着用ちゃくよう。1986年ねんから1989年ねんの途中とちゅうまでは空あき番ばんだったが、1989年ねんの途中とちゅうから閉幕へいまくまで投手とうしゅのロン・デービスが着用ちゃくよう）。

沢村さわむら栄治えいじ賞しょう受賞じゅしょう者しゃ

スワローズで沢村さわむら栄治えいじ賞しょうを複ふく数すう回かい受賞じゅしょうしているのは金田かねだ正一しょういちのみである。また、金田かねだが史上しじょう2人にん目めの3回かい受賞じゅしょうし、プロ野球やきゅう最多さいたタイ記録たいきろくとなっている

• 金田かねだ正一しょういち：3回かい（1956年ねん - 1958年ねん）※最多さいたタイ記録たいきろく
• 松岡まつおか弘ひろし ：1回かい（1978年ねん）
• 川崎かわさき憲次けんじ郎ろう ：1回かい（1998年ねん）

三冠王さんかんおう（投手とうしゅ・打者だしゃ）

投手とうしゅ三冠王さんかんおう

スワローズでの投手とうしゅ三冠王さんかんおうの達成たっせい者しゃは1人ひとり。

• 金田かねだ正一しょういち ：1回かい（1958年ねん）

打者だしゃ三冠王さんかんおう

スワローズでの三冠王さんかんおうの達成たっせい者しゃは1人ひとり。

• 村上むらかみ宗そう隆たかし：1回かい（2022年ねん）

最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ受賞じゅしょう者しゃ（複ふく数すう回かい）

投手とうしゅの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃ

2022年ねんシーズン終了しゅうりょう時点じてんで複ふく数すう回かい受賞じゅしょうの達成たっせい者しゃはいない。

打者だしゃの複ふく数すう回かい受賞じゅしょう者しゃ

スワローズの打者だしゃで最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅを複ふく数すう回かい受賞じゅしょうしているのは2人ふたり。

• 古田ふるた敦あつし也 ：2回かい（1993年ねん、1997年ねん）
• 村上むらかみ宗そう隆たかし ：2回かい（2021年ねん、2022年ねん）

主おもな歴代れきだいの球団きゅうだん歌か・応援おうえん歌か

2016年ねん現在げんざい、球団きゅうだん公式こうしきサイトには応援おうえんソングとして「We Are The Swallows」のみが掲載けいさいされている。

アトムズ - ヤクルトアトムズ時代じだい

• アトムズマーチ（1969年ねん製作せいさく。1970年ねんにヤクルトアトムズとなったとき歌詞かしを一部いちぶ変更へんこうした。歌手かしゅは1969年ねんのものがボニー・ジャックス、1970年ねんの歌詞かし変更へんこうバージョンは砂川すなかわ啓介けいすけ）

ヤクルトスワローズ時代じだい

• とびだせヤクルトスワローズ（歌うた：松岡まつおか弘ひろし） - 初代しょだいの球団きゅうだん公式こうしき応援おうえん歌か。
  • 新しんとびだせヤクルトスワローズ（大洋たいようホエールズが横浜よこはまベイスターズにチーム名めいを改あらためたのに伴ともない、関連かんれんする箇所かしょの歌詞かしを変更へんこうしたヴァージョン）
• スワローズ賛歌さんか（歌うた：坂上さかがみ二郎じろう）
• ビクトリーロード（歌うた：ILYS（アイリス）） - 神宮球場じんぐうきゅうじょうで勝かった場合ばあい、最後さいごに場内じょうないで流ながす曲きょく。1980年代ねんだい頃ごろと、2000年ねん前後ぜんこうに流ながされていた。現在げんざいは使つかわれていない。1978年ねん9月がつ発売はつばい。
• ディスコ翔とべスワローズ! - 1979年ねん5月がつ発売はつばい。当時とうじのディスコブームに乗のって発売はつばいされた。
• スワローズ音頭おんど - 1983年ねん4月がつ発売はつばい。メインボーカルは坂上さかがみ二郎じろう、荒木あらき大輔だいすけ・松岡まつおか弘ひろし・梶間かじま健一けんいち・尾花おばな高夫たかお・大矢おおや明彦あきひこ・角すみ富士夫ふじお・大杉おおすぎ勝男かつお・若松わかまつ勉つとむらのスワローズ選手せんしゅがコーラスを務つとめている。
• 君きみこそヒーロー - 「スワローズ・ビクトリー・マーチ」。球場きゅうじょうでは、ドリマトーンの演奏えんそうで使つかわれたが、実際じっさいの曲きょくは優勝ゆうしょうセレモニーなど特別とくべつな場合ばあい以外いがいは流ながされなかった。2006年ねん以降いこう、応援おうえん団だんによって四死球ししきゅうによる出塁しゅつるい・盗塁とうるい成功せいこう時じなどのテーマとして使つかわれていたが、2012年ねんからは試合しあい前まえ、攻撃こうげき前まえに流ながされる形式けいしきに変更へんこうされている。
• 青春せいしゅんのダイヤモンド - スワローズの球団きゅうだん歌か。
• ラッキー・セブンの歌うた - 1995年ねん9月がつ1日にち発売はつばい。
• Field Of Dreams (Beat Park Anthem) - 2005年ねん9月がつ21日にち発売はつばい。F-Projectの一環いっかんとして作成さくせい。ZeebraとG.K.MARYANによるパフォーマンス。曲きょくはZeebraのStreet Dreamsと同一どういつで歌詞かしだけが変更へんこうされ球団きゅうだん応援おうえんになっている。曲きょく中ちゅうに「ヤクルト」「スワローズ」という単語たんごが現あらわれないが、「東京とうきょう音頭おんど」「神宮じんぐう」「神宮じんぐう外苑がいえん」という単語たんごが出現しゅつげんし、また「とびだせヤクルトスワローズ」の冒頭ぼうとうの一節いっせつが使つかわれている。

東京とうきょうヤクルトスワローズ時代じだい

• We Are The Swallows - 2009年ねん ヤクルト球団きゅうだん創設そうせつ40周年しゅうねんを記念きねんし（ヤクルトスワローズへの改称かいしょう以降いこう）2代目だいめの球団きゅうだん公式こうしき応援おうえん歌かとして制作せいさく。作詞さくし・作曲さっきょくは林田はやしだ健司けんじ。2009年ねんより応援おうえん団だんによって安打あんだによる出塁しゅつるいのテーマとして使つかわれるようになり、2012年ねんからは攻撃こうげき中ちゅうの出塁しゅつるい全般ぜんぱんに使用しようされている。

主おもなキャンプ地ち

• 沖縄おきなわ県けん浦添うらぞえ市民しみん球場きゅうじょう（一軍いちぐん春季しゅんきキャンプ）
• 愛媛えひめ県けん松山まつやま坊ぼっちゃんスタジアム（秋季しゅうきキャンプ）
• 宮崎みやざき県けん西にし都原みやこばる運動公園うんどうこうえん野球やきゅう場じょう（二に軍ぐん春季しゅんきキャンプ）
• 明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう

エピソード

フジサンケイグループ

1962年ねんに国鉄こくてつ球団きゅうだんと業務ぎょうむ提携ていけいを結むすんだフジテレビジョンは、当時とうじ後楽園こうらくえん球場きゅうじょうのテレビ放映ほうえい権けんが、包括ほうかつ的てきな放映ほうえい権けん契約けいやくを独占どくせんで結むすんでいた日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもうしか与あたえられていなかった ため、当時とうじ東映とうえいフライヤーズがメイン球場きゅうじょうとしていた神宮球場じんぐうきゅうじょうを本拠地ほんきょちにすることを前提ぜんていに球団きゅうだん経営けいえいを引ひき受うけたといわれる。その後ご先述せんじゅつどおり1965年ねんのシーズン開幕かいまく直後ちょくごに正式せいしきに球団きゅうだん譲渡じょうとを受うけ入いれてサンケイ（産経さんけい）スワローズ（1966年ねんからサンケイアトムズ）とした。

なお、国鉄こくてつ球団きゅうだんがフジサンケイグループの後援こうえんを受うけ入いれるにあたっては、後楽園こうらくえんの放映ほうえい権けんの絡がらみから、神宮球場じんぐうきゅうじょうに隣接りんせつする神宮じんぐう第だい2球場きゅうじょうをフジサンケイグループ主導しゅどうで建たて替かえて専用せんよう球場きゅうじょうとする計画けいかくをしていたが、日本にっぽん学生がくせい野球やきゅう協会きょうかいなどからの反対はんたい意見いけんや、明治めいじ神宮じんぐうも第だい2球場きゅうじょうをアマチュア専用せんよう球場きゅうじょうにしたい意向いこうもあったためか、第だい2球場きゅうじょうではなく学生がくせい野球やきゅうとの日程にってい調整ちょうせいをし、それを優先ゆうせんさせる形かたちで主しゅ球場きゅうじょうへの移転いてんを認みとめたという経緯けいいがある。

国鉄こくてつから球団きゅうだんを買収ばいしゅうした産業経済新聞社さんぎょうけいざいしんぶんしゃ、フジテレビジョンは共ともにフジサンケイグループの企業きぎょうである。1970年ねんに産経新聞さんけいしんぶんは球団きゅうだん経営けいえいから撤退てったいしたが、ヤクルトは引ひき続つづきフジサンケイグループが球団きゅうだんを後援こうえんする事ことを条件じょうけんに経営けいえいを引ひき受うけたという。2000年ねんにヤクルト球団きゅうだんの第三者だいさんしゃ割わり当あてで、産経さんけい撤退てったい後ごも5%弱じゃくの球団きゅうだん株かぶを保有ほゆうしていたフジテレビは従来じゅうらいの分ぶんも併あわせて20%程度ていどの株式かぶしきを引ひき受うける事こととなり、球団きゅうだんと業務ぎょうむ提携ていけいを締結ていけつした。

これに伴ともない、フジテレビと同おなじフジサンケイグループのラジオ局きょく・ニッポン放送にっぽんほうそうも従来じゅうらい以上いじょうにヤクルト球団きゅうだんをバックアップすることとなった。一方いっぽうでニッポン放送にっぽんほうそうは1979年ねん以来いらい横浜よこはまベイスターズ（当時とうじ）（旧きゅう：大洋たいよう球団きゅうだん）の株式かぶしきを保有ほゆうし、同どう一いち企業きぎょうとそのグループが複数ふくすうの、しかも同どう一いちリーグに所属しょぞくするチームに関与かんよしている事ことが長年ながねんの問題もんだいになっていたが（実際じっさい横浜よこはまが筆頭ひっとう株主かぶぬしをニッポン放送にっぽんほうそうに変更へんこうしようとした際さいに他た球団きゅうだんのオーナーの猛もう反対はんたいにあいTBSが筆頭ひっとう株主かぶぬしとなった）、2005年ねんにゴールデンイーグルスのオーナーの楽天らくてんが、横浜よこはまベイスターズのオーナー（約やく70%保有ほゆう）のTBSとの資本しほん提携ていけいを図はかった際さいに、根来ねごろコミッショナーは「楽天らくてんとは異ことなり、フジテレビは横浜よこはま、ヤクルト両りょう球団きゅうだんに対たいして実質じっしつ的てきな支配しはい権けんを持もっていない」との見解けんかいを示しめしていた。その後ご、保有ほゆうしていた両りょう球団きゅうだんの株式かぶしきはニッポン放送にっぽんほうそうとフジテレビの持株もちかぶ会社かいしゃ化かでフジ・メディア・ホールディングスへと移転いてんしたが、ベイスターズの株式かぶしきについては2012年ねん以降いこう同どう球団きゅうだんの親会社おやがいしゃとなったディー・エヌ・エーに2016年ねんまでに売却ばいきゃくしたため、ようやく長年ながねんの問題もんだいが解決かいけつした。

フジテレビONE（フジテレビジョンのCS衛星えいせい放送ほうそう）では、これまでの対たい巨人きょじん戦せんの地上波ちじょうはとのトップ&リレーナイターに加くわえ、2005年ねんから巨人きょじん戦せん以外いがいの主催しゅさいゲーム全ぜん試合しあい（セ・パ交流こうりゅう戦せん含ふくむ）を『SWALLOWS BASEBALL L!VE』という題だいでCS衛星えいせい放送ほうそう独占どくせん中継ちゅうけいすることになった。それ以前いぜんの1998年ねん-2004年ねんまでは、当時とうじフジテレビが資本しほん参加さんかしていたスカイスポーツ→Jスカイスポーツ→J SPORTSで、フジテレビ・ニッポン放送にっぽんほうそうとその関連かんれん法人ほうじんである八はち峯みねテレビ（現げん・フジ・メディア・テクノロジー）との協力きょうりょくを得えて、前述ぜんじゅつの巨人きょじん戦せんを除のぞくヤクルト主催しゅさい・主管しゅかんの全ぜん試合しあいを「スカイ・スタジアム→Jスカイ・スタジアム→J SPORTS STADIUM野球やきゅう好すき」にて放送ほうそうしていた。

また、CSが普及ふきゅうする前まえは、巨人きょじん戦せんをフジテレビとテレビ朝日てれびあさひ（水みず・日曜にちようを中心ちゅうしんに、まれに金かね・土曜どようも）が放送ほうそうしていた。それ以外いがいのカードは地方ちほう開催かいさいを中心ちゅうしんとした一部いちぶのデーゲームをフジテレビとテレビ朝日てれびあさひを中心ちゅうしんに、まれにテレビ東京てれびとうきょうで、巨人きょじん戦せん裏うらカードの全国ぜんこく中継ちゅうけいナイターはテレビ朝日てれびあさひ（主おもに水みず - 金曜日きんようび）が西武せいぶライオンズ戦せんと同様どうようの扱あつかいで平日へいじつを中心ちゅうしんに年度ねんどによっては相当そうとう数すうを放送ほうそうした、一方いっぽうフジテレビは優勝ゆうしょう争あらそいがかかった時ときを中心ちゅうしんに放送ほうそうし、テレビ東京てれびとうきょうも年度ねんどにより放送ほうそうしていたが、いずれも散発さんぱつ的てきなものだった。

その一方いっぽう独立どくりつ局きょくではテレビ神奈川てれびかながわが随時ずいじ『TVKハイアップナイター』として、特とくに大洋たいようとの対戦たいせん（どちらの主催しゅさいを問とわず）を中心ちゅうしんに、大洋たいよう戦せんの放送ほうそうがない時ときも他たカードを併あわせる形かたちで年数ねんすう十じゅう試合しあいを放送ほうそうし、特とくに対たい阪神はんしん戦せんはサンテレビやKBS京都きょうとにネットすることがあった。またCSテレビが放送ほうそうではなく通信つうしん（配信はいしん）であった1990年代ねんだいのごく一時期いちじきではあるが、朝日あさひニュースター（当時とうじは朝日新聞社あさひしんぶんしゃ主導しゅどう経営けいえい。現げんテレ朝てれあさチャンネル2）でごく数すう試合しあい、テレビ朝日てれびあさひ協力きょうりょくによるヤクルト戦せんの中継ちゅうけいをケーブルテレビ向むけに配信はいしんしたことがあった。

さらに1967年ねんからごく数すう年間ねんかん、当時とうじ独立どくりつ局きょく で経営けいえい難なんにあえいでいた東京とうきょう12ch（現げん・テレビ東京てれびとうきょう）が全日ぜんじつ放送ほうそうに復帰ふっきするにあたり、番組ばんぐみソフト不足ふそく解消かいしょうの一環いっかんとして、フジテレビから放映ほうえい権けんを譲渡じょうとする形かたち（ただし、制作せいさく主体しゅたいは東京とうきょう12chが行おこない、CXは制作せいさく協力きょうりょくだった）を取とって、巨人きょじん戦せん以外いがいのヤクルト主催しゅさい・主管しゅかん試合しあいを東京とうきょう12chから放送ほうそうしたこともあった。この時ときも球団きゅうだん資本しほんの関係かんけいで、解説かいせつ者しゃとアナウンサーはCXからの派遣はけんで賄まかなっていた。

1974年ねんまではTBSが優先ゆうせん権けんを持もっていた大洋たいよう主催しゅさい・主管しゅかん試合しあいとフジテレビのサンケイ→ヤクルト主催しゅさい・主管しゅかん試合しあいの放送ほうそう権けんの一部いちぶとを交換こうかんする形かたちで、大洋たいよう戦せんの優先ゆうせん権けんがNETテレビ（現げん：テレビ朝日てれびあさひ）に移動いどうした1975年ねんにはNET系けいからネットチェンジした直後ちょくごの毎日放送まいにちほうそうが保有ほゆうしていた阪神はんしん主催しゅさい試合しあいの権利けんりの一部いちぶと交換こうかんする形かたち（当時とうじTBSが編成へんせいしていなかった金曜日きんようびの対たい巨人きょじん戦せんを関西かんさいテレビと交換こうかん）で、TBSテレビもヤクルト主催しゅさい・主管しゅかん試合しあいを水曜すいよう・日曜にちようの対たい巨人きょじん戦せんを中心ちゅうしんに放送ほうそうしていた。また神宮球場じんぐうきゅうじょうへの移転いてんでフジテレビに優先ゆうせん権けんが移うつった後のちも、1960年代ねんだいにはフジテレビ・TBS・NETテレビのいずれも中継ちゅうけいできない場合ばあいに限かぎり日本にほんテレビが対たい巨人きょじん戦せんを散発さんぱつ的てきに中継ちゅうけいした例れいがある。

試合しあい球だま到着とうちゃく遅延ちえん事件じけん

サンケイアトムズ時代じだいの1967年ねん10月がつ9日にち、横浜公園よこはまこうえん平和へいわ野球やきゅう場じょう で行おこなわれた対たい中日ちゅうにち戦せんダブルヘッダーでの出来事できごと。試合しあいで使つかう予定よていの公式こうしき球だまを搬送はんそうしていたスポーツ店てんの自動車じどうしゃが交通こうつう渋滞じゅうたいのあおりを受うけ、試合しあい開始かいし予定よていの正午しょうごを過すぎても到着とうちゃくしないというハプニングが起おきた。

そのため公式こうしき記録きろく員いんがセ・リーグの鈴木すずき龍二りゅうじ会長かいちょうに連絡れんらくを取とったところ、鈴木すずきは「応急おうきゅう処置しょちとして中日ちゅうにち側がわの了解りょうかいを得えて練習れんしゅう球だまで試合しあいをするように」と指示しじを出だしたものの、中日ちゅうにち側がわはこれを拒否きょひ。結果けっか的てきには公式こうしき球だまの到着とうちゃくを待まって37分ふん遅おくれで試合しあいが始はじまった。当時とうじセ・リーグのアグリーメントでは「ダブルヘッダーで試合しあいを行おこなう場合ばあい、第だい1試合しあいは日没にちぼつ5時じ間あいだ前まえまでに開始かいししなくてはならない」と定さだめられていたことから、中日ちゅうにちの西沢にしざわ道夫みちお監督かんとくは「このままでは第だい2試合しあいは中止ちゅうしになってしまうのではないか」と抗議こうぎしたが、日程にってい調整ちょうせい上じょう当初とうしょのダブルヘッダー開催かいさいを強行きょうこうした。

初はつ優勝ゆうしょう決定けっていの日ひ

1978年ねん10月がつ4日にち、ヤクルトは地元じもと・神宮じんぐうで対たい中日ちゅうにち戦せんを行おこなった。ヤクルトの応援おうえん席せきのライト側がわ外野席がいやせきには「国鉄こくてつスワローズ→サンケイアトムズ→ヤクルトスワローズ 初はつ優勝ゆうしょう!! 29年ねん間あいだご支援しえんありがとうございました」という旨むねの横断幕おうだんまくが既すでに試合しあい前まえから掲揚けいようされた。それまで当時とうじのセ・パ12球団きゅうだん中ちゅう、唯一ゆいいつ優勝ゆうしょう経験けいけんがなかったため、その原因げんいんを「鉄腕てつわんアトムの呪のろい」という者ものも多おおかったが、圧倒的あっとうてきな9-0のリードで迎むかえた9回かい一死いっし一塁いちるいから谷沢たにさわ健一けんいちの打球だきゅうがセカンドゴロからのゲッツーとなり、念願ねんがんの地元じもと胴上どうあげで初はつ優勝ゆうしょうを達成たっせいした。

決定けっていの瞬間しゅんかん、選手せんしゅらが一塁いちるいベンチから飛とび出だして広岡ひろおか達朗たつろう監督かんとくを胴上どうあげすると、興奮こうふんの余あまりに客席きゃくせきからグラウンドに飛とび出だしたファンからも祝福しゅくふくの胴上どうあげや拍手はくしゅをし、優勝ゆうしょう記念きねんの表彰ひょうしょう式しきどころの騒さわぎではなくなっていた。この模様もようはフジテレビから全国ぜんこくに放送ほうそうされた。

更さらにバックスクリーンのスコアボードにもセ・リーグ参加さんかの他ほか5チームに対たいするお礼れいのコメントを書かいた垂たれ幕まくが掲かかげられた。

• 読売よみうりジャイアンツ「セ・リーグの繁栄はんえいを今日きょうまで導みちびいてくれた伝統でんとうの巨人きょじん球団きゅうだんどうも有難ありがとう」
• 阪神はんしんタイガース「熱心ねっしんななにわ気質きしつの声援せいえんに大おおきな刺激しげきを受うけました　阪神球団はんしんきゅうだんどうも有難ありがとう」
• 中日ちゅうにちドラゴンズ「ナゴヤ野球やきゅうのしぶとさがやっと神宮じんぐうに育そだちました　中日ちゅうにち球団きゅうだんどうも有難ありがとう」
• 広島東洋ひろしまとうようカープ「赤あかヘル軍団ぐんだんの活躍かつやくが初はつ優勝ゆうしょうのよき刺激しげきとなりました　広島ひろしま球団きゅうだんどうも有難ありがとう」
• 横浜よこはま大洋たいようホエールズ「新しん球場きゅうじょう（横浜よこはまスタジアム）進出しんしゅつでセ・リーグのイメージが一段いちだんと上あがりました　大洋たいよう球団きゅうだんどうも有難ありがとう」

ロケットボーイズ

2人ふたりのリリーフ投手とうしゅ五十嵐いがらし亮太りょうたと石井いしい弘ひろし寿ことぶきのコンビ。五十嵐いがらしは日本人にっぽんじん右みぎ投手とうしゅ最速さいそくの158km/hの直球ちょっきゅうを、石井いしいは日本人にっぽんじん左ひだり投手とうしゅ最速さいそくの155km/hの直球ちょっきゅうをそれぞれ持もった球界きゅうかい最速さいそくのリリーフコンビとしてその名なをとどろかせた。「ロケットボーイズ」という愛称あいしょう自体じたいは、2002年ねん5月がつにファンの公募こうぼで決きめられたものである。

もともとリリーフエースの高津たかつ臣しん吾われへつなぐセットアッパーとしての役割やくわりを果はたしていたが、高津たかつがFAでシカゴ・ホワイトソックスに移籍いせきしたことで2004年ねんから五十嵐いがらしがストッパーとなる。五十嵐いがらしは抑おさえの守護神しゅごじんとして2004年度ねんど、リーグ最多さいたの66試合しあいに登板とうばんして球団きゅうだん新しん記録きろくとなる42セーブポイントを挙あげ、最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえんのタイトルを獲得かくとくした。一方いっぽうの石井いしいは2004年度ねんど、故障こしょうとアテネオリンピック出場しゅつじょうでチームを離はなれることが多おおかったが、後半こうはん戦せんでの登板とうばん機会きかいは多おおく、中継なかつぎエースとして活躍かつやくした。

しかし、2009年ねんに五十嵐いがらしがFAで大だいリーグのニューヨーク・メッツに移籍いせきしたことに伴ともない、ロケットボーイズはコンビ解消かいしょうとなった。2011年ねんに石井いしいが現役げんえきを引退いんたいし、二に軍ぐんコーチに就任しゅうにん。

2018年ねん、五十嵐いがらしが日本にっぽん球界きゅうかい復帰ふっき後ごに在籍ざいせきをしていたソフトバンクから戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うけたことで、2019年ねん春はるにヤクルト復帰ふっきが決きまった。当時とうじ石井いしいは一軍いちぐん投手とうしゅコーチであったため、選手せんしゅとコーチの関係かんけいではあるが、ロケットボーイズは10年ねんぶりに復活ふっかつを果はたした。翌よく2020年ねんをもって五十嵐いがらしが現役げんえきを引退いんたいしたことで、再ふたたびコンビ解消かいしょうとなった。

F-Projectとヤクルトタウン

2005年ねん秋あきに古田ふるた敦あつし也が監督かんとくに就任しゅうにんし、日本にっぽんプロ球界きゅうかいでは29年ねんぶりとなる選手せんしゅ兼任けんにん監督かんとくが誕生たんじょうした。日本にっぽんプロ野球やきゅう選手せんしゅ会かいの会長かいちょうでもあった古田ふるたは、かねてから「ファンにとって、プロ野球やきゅうをもっと身近みぢかな存在そんざいにしたい」という想おもいが強つよく、2004年ねんの球界きゅうかい再編さいへん問題もんだいで自みずから奔走ほんそうした経験けいけんから、その想おもいをより強つよくした。そこで監督かんとく就任しゅうにんと共ともにファンサービス向上こうじょうや地域ちいき密着みっちゃくの強化きょうかなどを柱はしらとした球団きゅうだん改革かいかく構想こうそう「F-Project」の活動かつどうを同年どうねん11月がつ1日にちに開始かいしした。

F-Projectの「F」はFuruta（古田ふるた）の他ほか、プロジェクトが目指めざすFan（ファン）、Fun（楽たのしむ）、Full（満員まんいんの球場きゅうじょう）の3つの言葉ことばを表あらわしており「よりファンと選手せんしゅ・チームの距離きょりを身近みぢかなものにして、本拠地ほんきょちの明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうをスワローズファンで満員まんいんにし、かつ単たんに応援おうえんするだけでなく、ファン自みずからチームに参加さんかしてもらい、共ともに楽たのしみを分わかち合あいたい」という願ねがいが込こめられていた。プロジェクトには古田ふるたの他ほか、ヤクルト球団きゅうだん職員しょくいん、外部がいぶからもカカクコム社長しゃちょうの穐田誉ほまれ輝てる（当時とうじ。現げん相談役そうだんやく）や芸能げいのう・放送ほうそう関係かんけい者しゃを招聘しょうへいし、IT産業さんぎょうやマスメディアを巻まき込こんだ球団きゅうだんの多角たかく的てき経営けいえいを目指めざすことを打うち出だした。同年どうねん11月がつ23日にちに神宮じんぐうで行おこなわれたファン感謝かんしゃデーに合あわせて、球団きゅうだんモバイルサイトのURLのQRコードが刷すり込こまれた名刺めいしが作成さくせいされ、当日とうじつは古田ふるた自みずからファンにこの名刺めいしを配布はいふするパフォーマンスが繰くり広ひろげられた。さらに、都内とないの企業きぎょうともオフィシャルパートナーシップを締結ていけつし、カカクコムの他ほか、家電かでん製造せいぞう業ぎょうのユニデンとも契約けいやくした（2006年ねんからホーム用ようユニフォーム左ひだり胸むね部分ぶぶんにロゴマークを掲出けいしゅつ）。また、都民とみん参加さんか型がたのチームを作つくるという観点かんてんから東京都民銀行とうきょうとみんぎんこうともスポンサー契約けいやくを締結ていけつした。なお、これらの企業きぎょうとの契約けいやくは古田ふるた退任たいにん後ごに解消かいしょうされたものも多おおく、東京都民銀行とうきょうとみんぎんこうに至いたっては巨人きょじんの本拠地ほんきょちである東京とうきょうドームでの広告こうこく掲載けいさいに切きり替かえている。

さらに古田ふるたは球団きゅうだんに対たいし、当時とうじの球団きゅうだん名めい「ヤクルトスワローズ」に「東京とうきょう」を冠かんし、地域ちいき密着みっちゃくをアピールすることを提案ていあんした。古田ふるたは1990年代ねんだい半なかばから契約けいやく更改こうかい交渉こうしょうの席せきなどで球団きゅうだん幹部かんぶに対たいし「球団きゅうだん名めいに都市とし名めいか地域ちいき名めいを入いれることはできないか」と提案ていあんを続つづけてきたものの実現じつげんには至いたらなかったが、球団きゅうだんもF-Projectの立たち上あげを機きに協力きょうりょくすることを決定けってい。球団きゅうだん名めいを「東京とうきょうヤクルトスワローズ」と変更へんこうした（同年どうねん12月がつ19日にちのプロ野球やきゅう実行じっこう委員いいん会かいで承認しょうにん）。なお、球団きゅうだん名めいに「東京とうきょう」を冠かんしていた球団きゅうだんは過去かこに例れいがあり、戦前せんぜんの東京とうきょう巨人軍きょじんぐん、東京とうきょうセネタース、大だい東京とうきょう軍ぐん（いずれも消滅しょうめつ）、戦後せんごの東京とうきょうオリオンズの4球団きゅうだん。東京とうきょうオリオンズは1969年ねんを最後さいごに「ロッテ」に改称かいしょうしたが、東京とうきょうヤクルトはそれ以来いらい37年ねんぶりに「東京とうきょう」を冠かんする球団きゅうだんとなった。また、これを機きに神宮球場じんぐうきゅうじょうがある明治めいじ神宮じんぐう外苑がいえん周辺しゅうへんの新宿しんじゅく区く、港みなと区く、渋谷しぶや区くの3つの特別とくべつ区くをホームタウンと位置いちづけ、「スワローズタウン（ヤクルトタウン）」と銘打めいうって地域ちいき密着みっちゃく活動かつどうを行おこなう方針ほうしんも決定けっていした。もっとも、ヤクルト本社ほんしゃや全国ぜんこくのヤクルトの販売はんばい会社かいしゃからは「東京とうきょう偏重へんちょう」と反対はんたい意見いけんが出でたという。

このF-Projectが立たち上あげられた背景はいけいには、ヤクルトの主催しゅさい公式こうしき戦せんの観客かんきゃく動員どういん数すうが慢性まんせい的てきに減少げんしょうしていたという事実じじつがある。14年ねんぶりのリーグ優勝ゆうしょうを果はたした1992年ねんには2,477,000人にんを集あつめたが、以後いごは徐々じょじょに減少げんしょう。2005年ねんから動員どういん数すうは実数じっすう発表はっぴょうとなったが、同年どうねんは130万まん人にん台だいにとどまった。本拠地ほんきょちの神宮球場じんぐうきゅうじょうではスワローズファンの来場らいじょう者しゃ減少げんしょうが顕著けんちょな一方いっぽうで、巨人きょじんの本拠地ほんきょちである東京とうきょうドームと比較ひかくしてチケットが取とりやすいことからビジター球団きゅうだんのファンの来場らいじょう者しゃが多おおく、ビジター側がわのファンがスワローズファンの数かずを上回うわまわることがしばしばある。特とくに対たい巨人きょじん戦せんや対たい阪神はんしん戦せんではビジター側がわの三塁さんるい・左翼さよく側がわだけにとどまらず、あぶれた観客かんきゃくがホーム側がわの一塁いちるい・右翼うよく側がわに入場にゅうじょうするケースも多おおい。こうした現状げんじょうに対たいし、選手せんしゅ会長かいちょうの宮本みやもと慎也しんやは「かなり複雑ふくざつな気分きぶん。観客かんきゃく数すうが多おおくても自分じぶんたちを応援おうえんしてくれる人ひとが少すくないのは寂さびしい」、五十嵐いがらし亮太りょうたも「神宮じんぐうはヤクルトの本拠地ほんきょちだが、阪神はんしんファンの方ほうが多おおい」（実際じっさい神宮球場じんぐうきゅうじょう近隣きんりんには、阪神はんしんタイガースのグッズショップが存在そんざいしている）と語かたるなど、選手せんしゅの間あいだからも現状げんじょうを憂うれえる声こえが挙あがっており、スワローズのファン層そうを拡大かくだいし、来場らいじょう者しゃを増ふやすことが求もとめられていた。

また、神宮球場じんぐうきゅうじょうでのデーゲーム開催かいさい数すうを増ふやす方針ほうしんも打うち出だされた。神宮球場じんぐうきゅうじょうは学生がくせい野球やきゅう（東京とうきょう六ろく大学だいがく野球やきゅう連盟れんめい、東都とうと大学だいがく野球やきゅう連盟れんめい）公式こうしき戦せんのスケジュールが優先ゆうせんされているため、ヤクルト主催しゅさい公式こうしき戦せんは4月がつ初旬しょじゅんの週末しゅうまつを除のぞき、ほとんどがナイター開催かいさいとなっていた。だが2005年ねんから球団きゅうだんは学生がくせい野球やきゅう側がわと積極せっきょく的てきに折衝せっしょうを行おこなうようになり、デーゲームの開催かいさい数すうが増加ぞうか。学生がくせい野球やきゅうがシーズンオフになっている6月がつにもデーゲームが開催かいさいされるようになった。さらにF-Projectの活動かつどう開始かいしに伴ともなって折衝せっしょうが行おこなわれた結果けっか、2006年ねんには東都とうとリーグに割わり当あてられていた5月3日にち・5月4日にちのデーゲーム枠わくを取得しゅとく（代かわって東都とうとはナイター開催かいさい）、集客しゅうきゃく力りょくの高たかいゴールデンウイークのデーゲーム開催かいさいを実現じつげんした（神宮球場じんぐうきゅうじょうの使用しよう権けんについては明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう#優先ゆうせん使用しよう権けんも併あわせて参照さんしょう）。更さらにこれまで、暑あつさ対策たいさくのため自発じはつ的てきにデーゲームの開催かいさいを見合みあわせてきた8月がつについても2013年ねん以後いご、一部いちぶの週末しゅうまつ開催かいさいで、17時じ開始かいしの薄暮はくぼデーゲーム（準じゅんナイター）として行おこなう試合しあいもある（2018年ねんは6月がつ30日にちと7月がつ1日にちのみ）。

この他ほか、都内とないを本拠ほんきょとする他ほかのプロスポーツチームとの提携ていけいも積極せっきょく的てきに進すすめ、2006年ねん7月がつにはJリーグのFC東京とうきょうと「東京とうきょうのスポーツ振興しんこう」に共同きょうどうで取とり組くむと発表はっぴょう。双方そうほうのファンの取とり込こみを目指めざした共同きょうどうキャンペーンなどを展開てんかいしている。また、同年どうねん9月がつにはbjリーグの東京とうきょうアパッチ とも提携ていけいを結むすんだ。2009年ねんからはヤクルト球団きゅうだん・FC東京とうきょう・大井おおい競馬けいば場じょうによる3者しゃ共同きょうどうキャンペーンも行おこなっている。

なお古田ふるたの引退いんたい・監督かんとく辞任じにんにより、F-Projectは2007年ねんシーズンをもって活動かつどうを終おえたが、球団きゅうだんは2008年ねん以降いこうもファンサービスの改善かいぜんに取とり組くむ意向いこうを示しめしており、F-Projectで行おこなわれていた日替ひがわりのデーイベントは同年どうねん以降いこうも継続けいぞくして実施じっししている。

主おもな活動かつどう

• 2006年ねん - プロジェクト初年度しょねんどは「チームとファンの新あたらしい関係かんけい」をテーマに、ファンに親したしまれる球団きゅうだんをアピールする活動かつどうを行おこなった。
• 2007年ねん - 2年ねん目めは「ファンによる、ファンのための神宮じんぐう」がテーマ。前年ぜんねんはファンの来場らいじょう回数かいすう増加ぞうかなど一定いっていの成果せいかを挙あげたが、ファンから寄よせられた意見いけんを反映はんえいして、より楽たのしめる環境かんきょうづくりを目指めざした。

セ・リーグ1試合しあい最多さいたタイ本塁打ほんるいだ

2007年ねん7月がつ11日にちの対たい広島東洋ひろしまとうようカープ戦せんで、両りょうチーム12本ほん（ヤクルト8本ほん、広島ひろしま4本ほん）の本塁打ほんるいだを放はなち、延長えんちょう11回かい参考さんこう記録きろくではあるが1試合しあいの合計ごうけい本塁打ほんるいだ数すうのセ・リーグ最多さいたタイ記録たいきろくを樹立じゅりつした。また、1試合しあい8チーム本塁打ほんるいだはスワローズの球団きゅうだん新しん記録きろくである。試合しあいは延長えんちょう11回かい、ラミレスのサヨナラ本塁打ほんるいだでスワローズが12-10で勝利しょうりした。なお、この日ひは強つよい南風みなみかぜが吹ふいており、出場しゅつじょうした宮本みやもと慎也しんや等ひとしが「バックスクリーンから外野がいや方向ほうこうへのいわゆる『ホームラン風ふう』がこの結果けっかに影響えいきょうした」と後のちに証言しょうげんしている。

11打数だすう連続れんぞく安打あんだ（ギネス世界せかい記録きろくに認定にんてい）

ヤクルトは2009年ねん6月がつ14日にちの対たいオリックス・バファローズ4回戦かいせん（京きょうセラドーム大阪おおさか）の5回かい表ひょう、プロ野球やきゅう新しん記録きろくとなる11打数だすう連続れんぞく安打あんだを含ふくむ打者だしゃ15人にんの猛攻もうこうで10点てんを挙あげた。

2-2の同点どうてんで迎むかえたこの回かい、先頭せんとうの青木あおき宣せん親おやが中前ちゅうぜん安打あんだしたのを皮切かわきりに、アーロン・ガイエル、飯原いいはら誉ほまれ士しの連打れんだで勝かち越こしに成功せいこう。さらに宮本みやもと慎也しんやの三塁さんるい線せんへの犠打ぎだが内野ないや安打あんだとなり、その後ご田中たなか浩ひろし康やすしまで9者しゃ連続れんぞくで単打たんだを放はなって計けい6点てんを挙あげ、通算つうさん8回かい目めとなる1イニング最多さいた連続れんぞく打席だせき安打あんだのプロ野球やきゅうタイ記録たいきろく（9者しゃ連続れんぞく）に並ならんだ。さらに再ふたたび打席だせきが回まわった青木あおきの四球しきゅうを挟はさんで、続つづくガイエルが満塁まんるい本塁打ほんるいだを放はなち、この段階だんかいで千葉ちばロッテマリーンズが3日にち前まえの同年どうねん6月がつ11日にちに達成たっせいするなど、過去かこ3回かい記録きろくされた1イニング最多さいた連続れんぞく打数だすう安打あんだのタイ記録たいきろく（10打数だすう連続れんぞく）に並ならんだ後のち、飯原いいはらが二塁打にるいだを放はなって記録きろくを11に更新こうしんした。試合しあいはヤクルトが計けい20安打あんだを放はなち、乱打らんだ戦せんの末すえに14-10で勝利しょうりした。またヤクルトは過去かこ、1998年ねん4月がつ22日にちの対たい中日ちゅうにちドラゴンズ戦たたかえ（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう）の1回かい裏うらにも1イニング10打数だすう連続れんぞく安打あんだを達成たっせいしており（前述ぜんじゅつのタイ記録たいきろく3回かいのうち2回かい目めの達成たっせい）、NPB史上しじょう初はじめて1イニング10打数だすう以上いじょうの連続れんぞく安打あんだを2度ど記録きろくしたチームとなった。

6月16日にち、神宮じんぐうでの対たいロッテ戦せんが中止ちゅうしとなった際さいに行おこなわれたチーム全体ぜんたい練習れんしゅうで、1本ほん目めを放はなった青木あおきが取材しゅざいを受うけた折おり、好調こうちょうの相手あいて打線だせんについて問とわれ「ロッテのマリンガン打線だせんには負まけませんよ。こっちは世界一せかいいち。ツバメのギネス打線だせんです。打うち勝かちますよ」と答こたえたのをきっかけに、ギネス・ワールド・レコーズ社しゃの関係かんけい者しゃがこれに着目ちゃくもくし、調査ちょうさした結果けっか「MLBでも達成たっせいされていない、価値かちのある記録きろく」としてヤクルト球団きゅうだん関係かんけい者しゃに記録きろく申請しんせいを勧すすめた。球団きゅうだん内部ないぶには当初とうしょ「記録きろくは破やぶられるもの」など申請しんせいに消極しょうきょく的てきな意見いけんもあったが、選手せんしゅ側がわから「なかなかできない記録きろくだし、ぜひとも名前なまえを残のこしたい」と強つよい要望ようぼうが寄よせられたことから協議きょうぎした結果けっか、6月29日にちに申請しんせいを決定けってい。7月13日にち付づけでギネス世界せかい記録きろくに認定にんていされた。7月15日にちの対たい読売よみうりジャイアンツ10回戦かいせん（神宮じんぐう）の試合しあい前まえに認定にんてい証しょうの贈呈ぞうてい式しきが執とり行おこなわれ、ナインはその時とき使つかったバットを持もって記念きねん撮影さつえいに臨のぞんだ。当日とうじつの試合しあいは青木あおきが不振ふしんから先発せんぱつを外はずれたものの、ヤクルトは奇くしくも記録きろく達成たっせい時じと同おなじ20安打あんだを放はなって巨人きょじんを圧倒あっとうし、13-7で快勝かいしょうした。

なお前述ぜんじゅつの通とおり、ヤクルトはこの記録きろく達成たっせいと同時どうじに四死球ししきゅうを挟はさまない1イニング最多さいた連続れんぞく打席だせき安打あんだのタイ記録たいきろくも達成たっせいしているが、こちらは翌よく2010年ねん6月がつ7日にち、千葉ちばロッテマリーンズとオリックス・バファローズが共ともに10者しゃ連続れんぞく安打あんだを放はなって更新こうしんしている。

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計けい
ヤクルト	2	0	0	0	10	1	1	0	0	14
オリックス	1	0	1	0	1	0	5	0	2	10

5回かい表ひょうの詳細しょうさい

打席だせき	打者だしゃ	結果けっか	得点とくてん	備考びこう
1	青木あおき宣せん親おや	中前ちゅうぜん安打あんだ
2	ガイエル	中前ちゅうぜん安打あんだ
3	飯原いいはら誉ほまれ士し	左前ひだりまえ安打あんだ	1
4	宮本みやもと慎也しんや	投なげ前ぜん安打あんだ
5	デントナ	左前ひだりまえ安打あんだ	2
6	相川あいかわ亮二りょうじ	左前ひだりまえ安打あんだ	1
7	川島かわしま慶けい三さん	左前ひだりまえ安打あんだ
8	武内たけうち晋一しんいち	一塁いちるい安打あんだ	1
9	田中たなか浩ひろし康やすし	中前ちゅうぜん安打あんだ	1	川島かわしま慶けい三さんは三さん本ほん間あいだで走塁そうるい死し
10	青木あおき宣せん親おや	四球しきゅう
11	ガイエル	右みぎ越えつ満塁まんるい本塁打ほんるいだ	4
12	飯原いいはら誉ほまれ士し	中越なかごえ二塁打にるいだ
13	宮本みやもと慎也しんや	一いち邪よこしま飛ひ
14	デントナ	四球しきゅう
15	相川あいかわ亮二りょうじ	一いち直じき

本拠地ほんきょち移転いてんに関かんするエピソード

後楽園こうらくえんから神宮じんぐう移転いてんの経緯けいい

詳細しょうさいは「明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう#国鉄こくてつ→サンケイ→アトムズ→ヤクルトの本拠地ほんきょち」を参照さんしょう

仙台せんだい移転いてん誘致ゆうち構想こうそう

2004年ねん6月がつ、宮城みやぎ県けんの複数ふくすうの市民しみん団体だんたいがヤクルトスワローズを同どう県けん仙台せんだい市しの宮城みやぎ球場きゅうじょうに誘致ゆうちする活動かつどうを開始かいしした。宮城みやぎ球場きゅうじょうは1973年ねんから1977年ねんまでの5年間ねんかん、ロッテオリオンズ（現げん千葉ちばロッテマリーンズ）が暫定ざんてい的てきに本拠地ほんきょちとするなど多数たすうのプロ公式こうしき戦せんが開催かいさいされていたが、近年きんねんは老朽ろうきゅう化かや狭隘きょうあい化かなど設備せつびの陳腐ちんぷ化かが著いちじるしく、県けんの財政難ざいせいなんなどもあり改修かいしゅう・改築かいちくもままならない状況じょうきょうで、その打開だかい策さくとしてプロ球団きゅうだんを誘致ゆうちする構想こうそうが浮上ふじょうした。また、ヤクルト球団きゅうだんは神宮球場じんぐうきゅうじょうの使用しよう契約けいやく更新こうしんを1年ねん毎ごとに行いっているが、これが不安定ふあんてい要素ようそであるとして「ヤクルトが本拠地ほんきょち移転いてんを検討けんとうしている可能かのう性せいがある」との噂うわさから、活動かつどうを活発かっぱつ化かした。ただし当時とうじ、ヤクルト球団きゅうだんはその旨むねの意思いし表示ひょうじは全まったく行いっておらず、あくまでも東京とうきょうに本拠地ほんきょちを置おき続つづけながら、空白くうはく地帯ちたいだった東北とうほく地方ちほうの仙台せんだいでも定期ていき的てきに主催しゅさい試合しあいを行おこない、サブフランチャイズとして市場いちば開拓かいたくする意向いこうがあったと一部いちぶ夕刊ゆうかん紙し等とうで報ほうじられた。団体だんたいは非公式ひこうしきながら署名しょめいなどの誘致ゆうち活動かつどうを行おこない「5年ねん後ごを目途もくとに誘致ゆうちしたい」という意向いこうを見みせていたが、直後ちょくごにオリックス・ブルーウェーブと大阪おおさか近鉄きんてつバファローズの合併がっぺい問題もんだいに端はしを発はっする再編さいへん騒動そうどうが勃発ぼっぱつし、その後ごは宮城みやぎ県けんを保護ほご地域ちいきとする新規しんき参入さんにゅう球団きゅうだんの構想こうそうが浮上ふじょうした事ことで、同どう県けんのヤクルト誘致ゆうち構想こうそうはそれに引ひき継つがれる形かたちで消滅しょうめつした。宮城みやぎ県けんの球団きゅうだん誘致ゆうちは、東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルスとして実現じつげんしている。

新潟にいがた県けん・新潟にいがた市しによる誘致ゆうち構想こうそう

2009年ねん9月がつから、新潟にいがた県けんと新潟にいがた市しがNPB球団きゅうだんの本拠地ほんきょち、もしくは年間ねんかん10試合しあい以上いじょうの主催しゅさいゲームを開催かいさいする「準じゅん本拠地ほんきょち」の誘致ゆうち活動かつどうを水面すいめん下かで開始かいしした。同年どうねん7月がつ1日にちに開場かいじょうした新潟にいがた県立けんりつ野球やきゅう場じょう（HARD OFF ECOスタジアム新潟にいがた）が、NPB関係かんけい者しゃから設備せつび面めんで高たかい評価ひょうかを得えたことが背景はいけいにある。2010年ねん1月がつには「原則げんそくとして球団きゅうだんを特定とくていせずにNPB12球団きゅうだんを対象たいしょうとし、拠点きょてんの一ひとつとして年間ねんかん数すう試合しあいを開催かいさいする『準じゅんフランチャイズ』としての球団きゅうだん招致しょうち」という方向ほうこう性せいが決きまり、3月24日にちに県けん・市し・県内けんない財界ざいかい関係かんけい者しゃなどから成なる「プロ野球やきゅう新潟にいがた招致しょうち委員いいん会かい」が発足ほっそく。当面とうめんは公式こうしき戦せんの開催かいさい数すう増加ぞうかを目指めざし、その上うえで準じゅん本拠地ほんきょちを招致しょうちし、最終さいしゅう的てきには本拠地ほんきょち招致しょうちを目標もくひょうとして段階だんかい的てきに誘致ゆうち活動かつどうを実施じっしすることになり、NPBとセ・パ12球団きゅうだんに対たいし働はたらきかけを進すすめることになった。一部いちぶ報道ほうどうでは、ある関係かんけい者しゃがセ球団きゅうだんの誘致ゆうち候補こうほとしてヤクルトの名なを挙あげていたが、前述ぜんじゅつの通とおり現げん段階だんかいの方針ほうしんはNPB全ぜん球団きゅうだんに対たいする活動かつどうが中心ちゅうしんであり、県けん・市し側がわからもヤクルト球団きゅうだんなど各かく球団きゅうだん個別こべつに対たいする公式こうしきな意思いし表示ひょうじは行おこなっていない（2011年ねん末まつ現在げんざい）。

新潟にいがた県けんは毎年まいとし9月がつに神宮球場じんぐうきゅうじょうでのヤクルト公式こうしき戦せんで日替ひがわりのデーイベント「うまさぎっしり新潟にいがたDay」を開催かいさいしており、当日とうじつは泉田いずみだ裕彦ひろひこ新潟にいがた県知事けんちじが観光かんこうPRを行おこなっている他ほか、始球しきゅう式しきにも登板とうばんしている。前述ぜんじゅつの経緯けいいから泉田いずみだは2009年ねん以降いこう、新潟にいがたDay開催かいさいの折おりにヤクルト球団きゅうだん幹部かんぶに新潟にいがたでの公式こうしき戦せん開催かいさいを要請ようせいしているが、球団きゅうだん側がわは2年ねん連続れんぞくで態度たいどを留保りゅうほしていた。

その一方いっぽうで、新潟にいがた市しに隣接りんせつする燕つばめ市しは同おなじ「つばめ」という縁えんから、2011年ねんシーズンからヤクルト球団きゅうだんと交流こうりゅう・連携れんけい協定きょうていを締結ていけつし、2012年度ねんど以後いごも継続けいぞくして展開てんかいしている。

その内容ないようとしては、燕つばめ市民しみん（同市どうし在住ざいじゅう・在学ざいがく・在勤ざいきん者しゃ）を対象たいしょうとしたコメの田植たうえ・稲刈いねかりや、少年しょうねん野球やきゅう教室きょうしつなどのイベントに、球団きゅうだんマスコットのつば九郎くろうや、試合しあい出場しゅつじょう機会きかいの少すくない若手わかて・育成いくせい選手せんしゅ、球団きゅうだんOBを派遣はけんすることや、神宮じんぐうで行おこなわれるスワローズ主管しゅかん全ぜん試合しあいにおいての「燕つばめ市しヒーロー賞しょう」（マン・オブ・ザ・マッチ相当そうとう）に選えらばれた選手せんしゅに対たいして、同市どうしに本社ほんしゃなどを置おく上うえ掲協賛きょうさん各かく企業きぎょう・団体だんたいからの商品しょうひんの贈呈ぞうてい（燕つばめ市し産さんの金属きんぞく製せい洋食ようしょく器きセットや協賛きょうさん企業きぎょうの製品せいひん）など様々さまざまなコラボレーションを展開てんかいしている。また上うえ掲協賛きょうさん各社かくしゃは球団きゅうだんのオフィシャルスポンサーとして支援しえんを行おこなっている。

なお、ヤクルト球団きゅうだんでは同どう球場きゅうじょうで初はつの主催しゅさい公式こうしき戦せんとして、2012年ねん9月がつ8日にち・9月9日にちに対たい読売よみうりジャイアンツ2連戦れんせんを開催かいさいした（ヤクルト球団きゅうだんと新潟総合にいがたそうごうテレビが共同きょうどうで主催しゅさい、新潟にいがた市し、燕つばめ市しなど共催きょうさい）。ヤクルトが新潟にいがた県内けんないで主催しゅさい公式こうしき戦せんを開催かいさいするのは1991年ねん以来いらい、21年ねんぶりのことであった。

なお、ヤクルト球団きゅうだんに在籍ざいせきした事ことがある新潟にいがた県けん出身しゅっしんのプロ野球やきゅう選手せんしゅは、渡辺わたなべ保たもつ、大滝おおたき信孝のぶたか、黒坂くろさか幸夫ゆきお、川村かわむら一明いちめい、青島あおしま健太けんた、本間ほんま忠ただし、鈴木すずき裕ひろし太ふとしの7人にんである。

二に軍ぐん本拠地ほんきょちの移転いてん構想こうそう

2022年ねん現在げんざい二に軍ぐんの本拠地ほんきょちとなっているヤクルト戸田とだ球場きゅうじょうは、元々もともと河川敷かせんしきということで大雨おおあめによる浸水しんすいなどの問題もんだいを抱かかえている上うえに、施設しせつの老朽ろうきゅう化かが進すすんでいる。また隣接りんせつする選手せんしゅ寮りょう・室内しつない練習れんしゅう場じょうなどは現代げんだいの基準きじゅんではやや手狭てぜまとなってきており、敷地しきちの都合つごう上じょう現在地げんざいちでのこれ以上いじょうの拡張かくちょうも難むずかしいことから、ヤクルトの株主かぶぬしからは移転いてんを求もとめる声こえがあった。球団きゅうだんでは2021年ねん時点じてんでは、戸田とだでの施設しせつ整備せいびを進すすめる方針ほうしんとしていたが、内々うちうちに二に軍ぐん本拠地ほんきょちの移転いてんも含ふくめて検討けんとうを行おこなっていた。

これに対たいし、茨城いばらき県けん守谷もりや市しが二に軍ぐん施設しせつを誘致ゆうちする意向いこうを表明ひょうめいしたため、球団きゅうだんと守谷もりや市しでは常つね総そう運動公園うんどうこうえんの敷地しきちを実質じっしつ拡大かくだいさせ、新しん球場きゅうじょう・サブグラウンド・選手せんしゅ寮りょう等とうを建設けんせつし二に軍ぐん本拠地ほんきょちを移転いてんする方向ほうこうで2022年ねん4月がつに協議きょうぎを開始かいし。2023年ねん11月には球団きゅうだん・ヤクルト本社ほんしゃ・守谷もりや市し・茨城いばらき県けんの四よん者しゃによる基本きほん協定きょうていを締結ていけつした。新あたらしい二に軍ぐん本拠地ほんきょちは、2027年ねんより供用きょうようを開始かいしする予定よていとしている。

同どう一いちチームで打撃だげき主要しゅよう3部門ぶもんを分わけ合あい（史上しじょう初はつ）

2015年ねんは2001年ねん以来いらい、14年ねんぶりのセントラル・リーグ優勝ゆうしょうを果はたした。この年としは破壊はかい力りょくある強力きょうりょく打線だせんが存在そんざい感かんをみせ、優勝ゆうしょうの大おおきな原動力げんどうりょくとなった。なかでも、シーズン中盤ちゅうばんから固定こていされた2番ばん川端かわばた慎吾しんご、3番ばん山田やまだ哲人てつと、4番ばん畠山はたけやま和洋かずひろの活躍かつやくが大おおきく、川端かわばたは首位しゅい打者だしゃと最多さいた安打あんだを、山田やまだは本塁打ほんるいだ王おうと盗塁とうるい王おう、最高さいこう出塁しゅつるい率りつを、畠山はたけやまは打点だてん王おうを獲得かくとくし、プロ野球やきゅうでは11年ねんぶりに同どう一いちチームで打撃だげきタイトルを独占どくせんした。また、打率だりつ（首位しゅい打者だしゃ）打点だてん（打点だてん王おう）本塁打ほんるいだ（本塁打ほんるいだ王おう）の打撃だげきタイトル主要しゅよう3部門ぶもんを同どう一いちチームの3人にんの選手せんしゅで分わけ合あうのはプロ野球やきゅう史上しじょう初はつ。

「平成へいせい最後さいご」と「令れい和わ最初さいしょ」の三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだ

2019年ねん4月がつ26日にちの対たい読売よみうりジャイアンツ戦せんで菅野かんの智之としゆきから、2番ばん青木あおき宣せん親おや、3番ばん山田やまだ哲人てつと、4番ばんバレンティンが三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだを放はなった。4月30日にちから翌よく5月がつ1日にちに当時とうじの今上きんじょう天皇てんのうから皇太子こうたいしへの皇位こうい継承けいしょうが行おこなわれたことで、平成へいせいから令れい和わへ改元かいげんがなされたため、これが「平成へいせい最後さいごの三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだ」となった。その試合しあいから1ヵ月かげつ後ごの2019年ねん5月がつ26日にちの対たい中日ちゅうにちドラゴンズ戦せんで清水しみず達也たつやから、2番ばん青木あおき宣せん親おや、3番ばん山田やまだ哲人てつと、4番ばんバレンティン、同どうシーズン2度目どめとなる三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだを放はなった。これが改元かいげん後ご初はじめての三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだであるため、「令れい和わ最初さいしょの三さん者しゃ連続れんぞく本塁打ほんるいだ」となった。したがって「平成へいせい最後さいご」と「令れい和わ最初さいしょ」の両方りょうほうを青木あおき・山田やまだ・バレンティンの3人にんで記録きろくした。

全ぜん球団きゅうだんを相手あいてにした連続れんぞくカード勝かち越こし（史上しじょう初はつ）

2022年ねん6月がつ26日にちの対たい読売よみうりジャイアンツ戦せんに勝利しょうりし、11球団きゅうだんを相手あいてに連続れんぞくして同どう一いちカード勝かち越こしを達成たっせいした。この記録きろくを達成たっせいするためには交流こうりゅう戦せんで全ぜんカード勝かち越こしが必要ひつようである。2011年ねんにソフトバンクホークスが交流こうりゅう戦せんでセリーグ全ぜんチームから勝かち越こしを達成たっせいしているが、交流こうりゅう戦せん明あけに日本にっぽんハムファイターズに負まけ越こして達成たっせいできなかった。

関連かんれん書籍しょせき

• 堀ほり哲あきら『国鉄こくてつスワローズ 1950-1964 400勝しょう投手とうしゅと愛あいすべき万まん年ねんBクラス球団きゅうだん』 交通こうつう新聞しんぶん社しゃ〈交通こうつう新聞しんぶん社しゃ新書しんしょ〉 2010年ねん ISBN 978-4-330-15610-1

関連かんれん項目こうもく

• ヒーローインタビュー
• メークミルミル
• 東京とうきょうヤクルトスワローズ主催しゅさい試合しあいの地方ちほう球場きゅうじょう一覧いちらん

外部がいぶリンク

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