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卓球たっきゅう

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ピンポンだまから転送てんそう
卓球たっきゅう
2011ねんITTFワールドツアーグランドファイナル女子じょしダブルスの試合しあい
統括とうかつ団体だんたい 国際こくさい卓球たっきゅう連盟れんめい
通称つうしょう ピンポン
起源きげん ジュ・ド・ポームひとし中世ちゅうせいテニスをもとに近代きんだい考案こうあん
特徴とくちょう
身体しんたい接触せっしょく
選手せんしゅすう 2人ふたり(シングルス)あるいは4にん(ダブルス)
男女だんじょ混合こんごう ゆう男女だんじょ混合こんごうダブルス(ミックスダブルス)
カテゴリ 屋内おくない競技きょうぎ球技きゅうぎ、ラケットスポーツ
ボール プラスチックせい直径ちょっけい40 mmの中空なかぞらだま (ラージボールでは44 mm)
実施じっしじょうきょう
オリンピック 1988ねん-
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卓球たっきゅう(たっきゅう、えい: Table tennis)は球技きゅうぎ一種いっしゅである。2人ふたり(あるいは2くみのペア)のプレーヤーがテーブルをはさんでかいい、対戦たいせん相手あいてのコートへとプラスチックせいボールラケットって、得点とくてんきそう。

ネットがた球技きゅうぎおなじく「ボールを交互こうごにリターン(返球へんきゅう)しい、相手あいてがリターンできないようリターンをしたもの得点とくてんする」という典型てんけいてき形式けいしきのラケットスポーツである(⇒#ルール)。一方いっぽうで、ボールの回転かいてん(スピン)影響えいきょうおおきく、スピンを利用りようした多様たようほうがあり(⇒#ほう)、ほうとくしたおおくのプレースタイルがある(⇒#戦型せんけい)。こういったプレーの多様たようせいから、ラケットひとし用具ようぐ様々さまざま特徴とくちょうのものが開発かいはつされている(⇒#用具ようぐ)。

歴史れきし[編集へんしゅう]

卓球たっきゅう誕生たんじょう[編集へんしゅう]

初期しょきの「ピンポン」の製品せいひん写真しゃしんパーカー・ブラザーズしゃせいのもの。ラケットとネット、ボール、および当時とうじのルールブックがどうこりされている。

卓球たっきゅうは、ジュ・ド・ポームなどの中世ちゅうせいテニスゲームをもとに、1880年代ねんだいイギリス考案こうあんされたとされる[注釈ちゅうしゃく 1][1]。1891ねんに、ゲーム用品ようひん・スポーツ用品ようひんメーカーのジャック・オブ・ロンドンしゃが「ゴシマ」という商標しょうひょうで、現在げんざいの「卓球たっきゅう用具ようぐ一式いっしき」のような商品しょうひん発売はつばいしている[注釈ちゅうしゃく 2][注釈ちゅうしゃく 3][1]同社どうしゃは1900ねんに、これまでコルクせいであったボールをセルロイドせい[注釈ちゅうしゃく 4]改良かいりょうした。このボールをさいおとにちなんで「ピンポン (Ping Pong)」と命名めいめいしてしたところ製品せいひんはヒットし、またたにイギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国しょこく中心ちゅうしん普及ふきゅうした[注釈ちゅうしゃく 5][1]。このさいに「ピンポン」とともに「卓球たっきゅうTable Tennis)」の呼称こしょう一般いっぱん[1]、これが現在げんざい競技きょうぎめいとなっている。

La Vie au grand air(1901ねん)に掲載けいさいされた当時とうじ卓球たっきゅう様子ようす

初期しょき卓球たっきゅう[編集へんしゅう]

卓球たっきゅう発祥はっしょうこくであるイギリスにおいては、当初とうしょふたつの協会きょうかい並立へいりつするも[注釈ちゅうしゃく 6]、ほどなく統合とうごうされて英国えいこく卓球たっきゅう協会きょうかいげん卓球たっきゅうイングランド英語えいごばん[2])となり、1922ねんには同国どうこく卓球たっきゅうの「標準ひょうじゅんルール」がさだめられ、競技きょうぎスポーツとしての発展はってんすすんだ[1]

1900年代ねんだいころには、欧州おうしゅうゴムせいラバー[注釈ちゅうしゃく 7]開発かいはつされ、ラバーをけたラケットが主流しゅりゅうとなった[3]。この当時とうじは、それほどつよ打球だきゅうができなかったことやコートを仕切しきるネットがたかかったこともあり[4]卓球たっきゅうまもりにてっしたほう有利ゆうりなスポーツであった。たとえば、1てんるのに2時間じかん以上いじょうかかったという記録きろくのこっている[注釈ちゅうしゃく 8][4]

国際こくさいてき普及ふきゅう[編集へんしゅう]

卓球たっきゅう国際こくさいてき競技きょうぎスポーツとなるにさいして、統一とういつされたルールでの国際こくさい大会たいかい円滑えんかつ運営うんえいするために、国際こくさい卓球たっきゅう連盟れんめい (略称りゃくしょう: ITTF[5])が1926ねん発足ほっそくしている[1]同年どうねんには、ロンドン最初さいしょ世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん開催かいさいされ、男女だんじょかくシングルス部門ぶもんではローランド・ヤコビメドニヤンスキ・マリア(ともにハンガリー代表だいひょう)がそれぞれ初代しょだいのチャンピオンとなった。

このころに、各国かっこくでも卓球たっきゅう国内こくない管理かんり組織そしき設立せつりつされている。たとえば、ドイツでは1925ねんドイツ卓球たっきゅう連盟れんめいドイツばん[6]が、スウェーデンでは1926ねんスウェーデン卓球たっきゅう協会きょうかいスウェーデンばん[7]が、フランスでは1927ねんフランス卓球たっきゅう連盟れんめいフランス語ふらんすごばん[8]が、日本にっぽんでは1929ねん日本にっぽん卓球たっきゅうかい現在げんざい日本にっぽん卓球たっきゅう協会きょうかい (JTTA))[9]が、アメリカでは1933ねんげんUSAテーブル・テニス英語えいごばん[10]がそれぞれ設立せつりつされている。

日本にっぽんへの普及ふきゅう[編集へんしゅう]

日本にっぽん最初さいしょにピンポンをした場所ばしょにあるいしぶみ岡山おかやま

卓球たっきゅう日本にっぽんへの普及ふきゅうについては、1902ねん東京とうきょう高等こうとう師範しはん学校がっこう教授きょうじゅ坪井つぼい玄道げんどうフランスから用具ようぐ一式いっしき日本にっぽんみ、坪井つぼい普及ふきゅう活動かつどう契機けいき国内こくないひろまったとされる[11]一方いっぽうで、山田やまだ耕筰こうさく著作ちょさくによると、よりはやい1901ねんには「岡山おかやま卓球たっきゅうをした」という記録きろくもある[注釈ちゅうしゃく 9][12]

1937ねんには、日本にっぽんでははつとなる国際こくさい試合しあいおこなわれた。このさいに、日本にっぽん選手せんしゅはハンガリーのもと世界せかいチャンピオンと対戦たいせんしている。当時とうじ日本にっぽん卓球たっきゅうかいにはまだラバー(上記じょうき)が普及ふきゅうしておらず、ラバーがられたラケットをもちいる選手せんしゅとははつ対戦たいせんであった[3]日本にっぽん選手せんしゅはラケットになにっていない状態じょうたい[注釈ちゅうしゃく 10]でありながらも、好成績こうせいせきおさめた[3]

だい世界せかい大戦たいせん現在げんざい[編集へんしゅう]

だい世界せかい大戦たいせんのちには、卓球たっきゅう競技きょうぎスポーツとしての発展はってんすす[注釈ちゅうしゃく 11]ひがしアジアでの普及ふきゅう発展はってんとくすすんだ。中国ちゅうごくでは中国ちゅうごく卓球たっきゅう協会きょうかい英語えいごばん台湾たいわんでは中華民国ちゅうかみんこく卓球たっきゅう協会きょうかい[13]韓国かんこくでは大韓たいかん卓球たっきゅう協会きょうかい朝鮮ちょうせんばん[14]といった組織そしき各国かっこくとうでそれぞれ発足ほっそくしている。また、大州おおずごとの各国かっこく協会きょうかいあいだ連携れんけい組織そしきとして、1957ねんヨーロッパではヨーロッパ卓球たっきゅう連合れんごう英語えいごばんが、1972ねんアジアではアジア卓球たっきゅう連合れんごう英語えいごばんひとしがそれぞれ設立せつりつされており、世界せかいかく地域ちいきでの国際こくさい公式こうしき大会たいかい主催しゅさいとうをしている[注釈ちゅうしゃく 12]

卓球たっきゅうはやがて、1988ねんのソウルオリンピックよりオリンピック競技きょうぎともなった。その一方いっぽうで、やく100ねん歴史れきしをもつITTFも、エンターテイメントせいたか興行こうぎょうであるWTT[注釈ちゅうしゃく 13][15]への移行いこう推進すいしんするなど、より一層いっそう普及ふきゅうはかっており、いまなお世界せかいてき分野ぶんや多方面たほうめんへのひろがりをみせているスポーツである[注釈ちゅうしゃく 14]

ルール[編集へんしゅう]

ここではとくことわりがかぎり、ITTFによる標準ひょうじゅんルールのうち、身体しんたい障害しょうがいしゃによる競技きょうぎ想定そうていしたシングルス(1めいたい1めい試合しあい)の規定きていについて説明せつめいする。(のルールについては以下いか記事きじふし参照さんしょう

用具ようぐ規定きてい[編集へんしゅう]

プレーイングサーフェスがあお塗装とそうされた卓球たっきゅうだいたかさ(Height)、奥行おくゆき(Length)、はば(Width)のほか、ネットの構造こうぞう詳細しょうさい規定きていされている。

ここではルールの理解りかい必要ひつよう最低限さいていげん用具ようぐ規定きてい概説がいせつする(詳細しょうさい用具ようぐふしないかく説明せつめい参照さんしょう)。

卓球たっきゅうだいだいテーブルとも)はたいらな上面うわつらプレーイングサーフェス; 奥行おくゆき2.74 m・はば1.525 mの長方形ちょうほうけい)をもつ塗装とそうされた木製もくせいいたである(⇒#卓球たっきゅうだい[注釈ちゅうしゃく 15]。プレーイングサーフェスは、競技きょうぎじょうゆかから76 cmのたかさに設置せっちされており、たんあたりエンドちょうあたりサイドとそれぞれ[注釈ちゅうしゃく 16][16][17]。プレーイングサーフェスは、エンドに平行へいこうネットによって2つのコート等分とうぶんされている。試合しあい対戦たいせんするかくプレーヤーは、それぞれのエンドのコートにつき、ネットをはさんでかい[注釈ちゅうしゃく 17][18]。ネットはプレーイングサーフェスから15.25 cmのたかさとなるよう、2つの支柱しちゅうによってられている(ネットと支柱しちゅうわせてネットアセンブリぶ)[注釈ちゅうしゃく 18][19]標準ひょうじゅんボールたんボールとも)は直径ちょっけい40 mmの、重量じゅうりょう2.7 gのプラスチックせいたまであり、光沢こうたくのない白色はくしょく橙色だいだいいろのものをもちいる(⇒#ボール[20][21]ラケット木製もくせいブレードラバーった用具ようぐであり、プレーヤーはラバーのめんもちいて打球だきゅうする(⇒#ラケット#ブレード#ラバー[注釈ちゅうしゃく 19]

試合しあい進行しんこう[編集へんしゅう]

試合しあい概要がいよう[編集へんしゅう]

7ゲームマッチのシングルスの試合しあい様子ようすおく電光でんこう掲示板けいじばん試合しあい進行しんこうじょうきょう表示ひょうじされている。ゲームスコアは3-3であり、だい7ゲームまで進行しんこうしている。現在げんざいのゲームのポイントスコアは6-7であり、このゲームの勝者しょうしゃ試合しあい勝者しょうしゃとなる。なお、サービスおこなうのは"LIN Yun-Ju"であり(氏名しめいのハイライト表示ひょうじ)、りょうプレーヤーがタイムアウトの権利けんり行使こうしみである("T"の表示ひょうじ)。

卓球たっきゅう試合しあい奇数きすうゲームから構成こうせいされ[22]、たとえば、最大さいだいで7ゲームをおこな試合しあいは「7ゲームマッチ」とばれる。かくゲームは、りょうプレーヤーとも0てん(0-0)のポイントスコアたんスコア得点とくてんとも)からスタートする。ゲームにおいてプレーヤーは、サービスからはじまるラリー[23](ラケットによる相手あいてコートへのボールのい)をおこない、ラリーにおいて以下いか要件ようけんたすことでポイントスコアを[24][注釈ちゅうしゃく 20]

ひとつのラリーがわったら、得点とくてんしゃ確認かくにん同様どうようつぎのラリーをおこなう。これをかえして11てん先取せんしゅしたプレーヤーが、ゲームの勝者しょうしゃとなる[注釈ちゅうしゃく 24][26]

ひとつのゲームが終了しゅうりょうすると、ゲームの勝者しょうしゃゲームスコアが1つあたえられて、つぎのゲームを同様どうようおこな[注釈ちゅうしゃく 25]。このようにゲームをかえしておこない、規定きていのゲームスコアすう最大さいだいゲームすう過半数かはんすう)を先取せんしゅしたプレーヤーが、その時点じてん試合しあい勝者しょうしゃとなる。たとえば、7ゲームマッチでは4ゲームの先取せんしゅ試合しあい勝者しょうしゃとなる[注釈ちゅうしゃく 26]

以下いかに、ほん概要がいようべた試合しあい手順てじゅん規定きていについて詳細しょうさいしめす。

試合しあい開始かいしまえ[編集へんしゅう]

試合しあい[注釈ちゅうしゃく 27]実施じっし先立さきだって、挨拶あいさつ審判しんぱんとプレーヤーの3しゃ試合しあいもちいるラケットの確認かくにん[27]およコイントスおこなう。コイントスの結果けっかによって、試合しあい開始かいしのサービス実施じっししゃ使用しようエンド(コート)とうしょ条件じょうけんさだめる[注釈ちゅうしゃく 28][28][29]日本にっぽんでは、コイントスにえて、くじじゃんけん (こぶし)実施じっしおこなわれる[17])。つづけて、プレーヤーあいだで2ふん以内いないのラリー練習れんしゅうおこな[注釈ちゅうしゃく 29][30]

ラリー[編集へんしゅう]

試合しあいだい1ゲームからはじまる。かくゲームでは、勝者しょうしゃまるまで、ラリー(サービス、レシーブと以降いこうのリターン)によるポイントスコアのごういを以下いかとおおこなう。

サービス
サービスの様子ようす。サービスにおいて、ボールや身体しんたい位置いちには厳格げんかくなルールがさだめられている(写真しゃしんアレクサンダー・シバエフによるサービスで、ボールをげた直後ちょくごのもの)
ゲームにおけるラリー[注釈ちゅうしゃく 30]は、サービスだいいちきゅう打球だきゅう)によってはじまる。コイントスとうによりサービスをおこなうプレーヤー(サーバー)となったものは、つぎ手順てじゅんしたがってサービスをおこなわなければならない[31]
  1. ラケットをっていないフリーハンド)ののひらのうえにボールを静止せいしさせる。[注釈ちゅうしゃく 31][32]
  2. フリーハンドでボールを16 cm以上いじょうたかさにげる。[注釈ちゅうしゃく 32][33]
  3. このボールが上昇じょうしょうをやめてちてくるところを、サーバーはラケットによって打球だきゅうする。[注釈ちゅうしゃく 33]
  4. サービスの打球だきゅうは、まず自分じぶんのコートで1だけバウンドし、つぎにネットのうええて、さらに相手あいてのコートにバウンドしなくてはならない[34]以上いじょう手順てじゅんでサービスをおこなえなかった場合ばあいは、サービスの失敗しっぱいとみなされ、サーバーの失点しってん相手あいてプレーヤーに1てん得点とくてん)となる。
サービスにおけるレット
上記じょうき手順てじゅんどおりにサービスを実施じっしして相手あいてのコートに打球だきゅうれた場合ばあいであっても、ネットをえるさいに、ネットに打球だきゅう接触せっしょくしていた場合ばあいは、審判しんぱんから即座そくざレット宣告せんこくされる。レットの宣告せんこくは、いずれのプレーヤーの得点とくてんともならず、どうプレーのさい試行しこうとなる[注釈ちゅうしゃく 34][35]。ただし、上記じょうき手順てじゅんどおりでなかった場合ばあい相手あいてのコートに打球だきゅう接触せっしょくしなかった場合ばあいとう)は、打球だきゅうのネットへの接触せっしょく有無うむにかかわらず、サービスのミス(相手あいてプレーヤーに1てん得点とくてん)となる。
そののサービスの規定きてい
サービスをするときには、サーバーはボールをげたのちすみやかに、ボールとネットのあいだ領域りょういきからフリーハンドを退しりぞけなくてはならない[36]。サーバーの身体しんたいとう[注釈ちゅうしゃく 35]によっても、打球だきゅうのボールを相手あいてプレーヤーから視覚しかくてきかくしてはならない[37]審判しんぱんは、プレーヤーのサービスが規定きていたしているか注意深ちゅういぶか観察かんさつし、違反いはん行為こういたいしては注意ちゅうい失点しってんあたえる[注釈ちゅうしゃく 36]
レシーブ
レシーブの様子ようす写真しゃしん早田そうだひなチキータによるレシーブ)
コイントスとうによりレシーバーとなったプレーヤーは、相手あいてプレーヤーのサービスにたいするレシーブだいきゅう打球だきゅう)を、以下いか手順てじゅんおこなわなければならない[38]。なお、レシーブをふくめて、ボールを打球だきゅうして相手あいてコートに正規せいき返球へんきゅうすることをリターン[39]
  1. 相手あいて打球だきゅう自身じしんのコートでいちバウンドしたのちに、このボールを自身じしんのラケットで打球だきゅうする。このバウンド以後いごで、かつ、再度さいどボールが卓球たっきゅうだい競技きょうぎ領域りょういき地面じめんにバウンドするまでのあいだであれば、打球だきゅうおこなえる。ただし、相手あいて打球だきゅう自身じしんのコートで1バウンドするまでは打球だきゅうしてはならない(⇒下記かきの「ラリーにおける違反いはん行為こうい」にあるように「ボレー」は違反いはんである)。
  2. この自身じしん打球だきゅうがラケットからはなれてから、直接ちょくせつに(または、ネットアセンブリとの接触せっしょく経由けいゆして[注釈ちゅうしゃく 37]相手あいてのコートで1バウンド以上いじょう接触せっしょくこった場合ばあい、リターンとしてみとめられる。リターンが出来できなかった場合ばあいは、レシーバーの失点しってん相手あいてプレーヤーに1てん得点とくてん)となる。
リターン(ラリーの継続けいぞく
レシーバーがリターンしたのちは、サーバーにリターンの義務ぎむしょうじ、相手あいてプレーヤーのコートにリターン(だいさんきゅう打球だきゅう)をしなくてはならない。だい3きゅう以降いこうのリターンの手順てじゅんは、上記じょうきのレシーブ(だいきゅう)のものと同一どういつである[注釈ちゅうしゃく 38][39][40]。あとは、プレーヤーあいだ交互こうごにリターンしラリー状態じょうたいつづく。このようにリターンを交互こうごかえして、どちらかのプレーヤーがリターンに失敗しっぱいすると失点しってん相手あいてプレーヤーに1てん得点とくてん)となり、ラリーは終了しゅうりょう[注釈ちゅうしゃく 39]する。
ラリーの終了しゅうりょうは、審判しんぱんによる加点かてんしゃ確認かくにんののち、ふたたびサービスからつぎのラリーをおこなう。
ラリーにおける違反いはん行為こうい
サービスとレシーブをふくめたラリーにおいて、つぎのケースに該当がいとうする場合ばあいはリターンとはみとめられず、違反いはんしゃ失点しってん相手あいて得点とくてん)となる。
  • オブストラクション: 対戦たいせん相手あいてのリターンへの不当ふとう妨害ぼうがい行為こういである。たとえば、相手あいてがリターンをこころみるさい、まだ相手あいて打球だきゅう自身じしんのコートに接触せっしょくするまえに、その飛球ひきゅうにラケット・身体しんたいわずれてしまった場合ばあい該当がいとうする[注釈ちゅうしゃく 40][41][42][43]
  • ボレー行為こうい: 相手あいて返球へんきゅうしたボールが自分じぶんだいにバウンドするまえに、ボールを直接ちょくせつラケット(あるいは身体しんたい競技きょうぎよう服装ふくそう)でってしまった場合ばあい球技きゅうぎのいわゆるボレーのような打球だきゅう)が該当がいとうする[注釈ちゅうしゃく 41]
  • 2バウンド: ボールを自分じぶんのコートで2バウンドさせた場合ばあい失点しってん相手あいて得点とくてん)となる[注釈ちゅうしゃく 42]
  • ダブルヒットち): 一回いっかいのリターン試行しこうにボールをラケットとうで2打球だきゅうした場合ばあい該当がいとうする[注釈ちゅうしゃく 43][44]
なお、打球だきゅうにおいて、ラケットハンド(ラケットを)の手首てくびよりもさきゆびなど)にボールがたって相手あいてのコートにはいった場合ばあいは、正規せいきのリターンとしてみとめられる[注釈ちゅうしゃく 44][45]一方いっぽうで、ラリーちゅう以下いか行為こういおこなった場合ばあいは、リターンの義務ぎむ発生はっせい有無うむとは無関係むかんけいに、失点しってん相手あいて得点とくてん)となる。
  • ハンドオンテーブル: フリーハンドがたいじょうれるなどした場合ばあい[46]
  • タッチネット: 身体しんたいやラケットがネットアセンブリにれた場合ばあい[47]
カウントのかた
卓球たっきゅうだいのサイド付近ふきんすわり、一般いっぱんてきなスコアボードを操作そうさする審判しんぱん中央ちゅうおうおおきな数字すうじポイントスコア現在げんざい進行しんこうちゅうのゲームでの得点とくてん)であり、りょうはしちいさな数字すうじゲームスコアかくプレーヤーがたゲームすう)である。
スコアボードの点数てんすうける審判しんぱんは、点数てんすうはいたびにサーバーがわ点数てんすう・レシーバーがわ点数てんすうじゅん英語えいご[注釈ちゅうしゃく 45]発声はっせいし、スコアボードの得点とくてんカウンターうしろからまえへめくって[48]得点とくてんしゃ得点とくてん表示ひょうじ更新こうしんする。

ゲームの進行しんこう終了しゅうりょう[編集へんしゅう]

ゲームでは、以上いじょうのようにサービスからはじまるラリーがかえされる。ひとつのゲームにおいては、2てん以上いじょうけて11てん先取せんしゅしたプレーヤーが、そのゲームの勝者しょうしゃとなる。ただし、ポイントスコアが10-10となったさいは、さらに競技きょうぎすすめて2てんとなる得点とくてん先取せんしゅしたプレーヤーがゲームの勝者しょうしゃとなる[注釈ちゅうしゃく 24][26]。ゲームの進行しんこうさいしては、りょうプレーヤーのサービスの機会きかい使用しようコートの均等きんとうのため、以下いか交替こうたいせいさだめられている。

サーバーの交替こうたい
ゲームの進行しんこうにおいて、サーバーとなるプレーヤーは、おなじプレーヤーが2ほんのサービスをおこなうごとに交替こうたいとなる[49]参考さんこうまでに、りょうプレーヤーのポイントスコアの偶数ぐうすう(2の倍数ばいすう)となったさいに、サーバーの交替こうたいこると判断はんだんすることもできる[注釈ちゅうしゃく 46]
ポイントスコアが10-10となった場合ばあいには、そのゲームにおいて、以降いこうのサーバーはサービスを1かい実施じっしするごとに交替こうたいとなる。
エンドの交替こうたい
ひとつのゲームの勝者しょうしゃまり、つぎのゲームにすすむにあたって、かくプレーヤーはまえのゲームと反対はんたいがわのコート(エンド)にうつってつぎのゲームをおこなう(エンドの交替こうたい[注釈ちゅうしゃく 47][50]。ここでのエンドの交替こうたいさいは、コートの交替こうたいだけでなく、ゲーム開始かいしのサーバーも交替こうたいし、まえのゲームにおいて最初さいしょにレシーブをしたプレーヤーからサービスをはじめる[51]
また、最終さいしゅうゲーム(たとえば、7ゲームマッチの7ゲームとう)では、いずれかのプレーヤーが5てん獲得かくとくした時点じてんで、エンドの交替こうたい実施じっしされる[注釈ちゅうしゃく 48][50]

試合しあい進行しんこう終了しゅうりょう[編集へんしゅう]

混合こんごうダブルスの試合しあい終了しゅうりょう様子ようす2013ねん世界せかい選手権せんしゅけん)。監督かんとく勝利しょうりよろこびをかちキム・ヒョクボンキム・ジョン

試合しあいにおいては、かくゲームの勝者しょうしゃにはゲームスコアが1つ付与ふよされる。プレーヤーは、試合しあい勝者しょうしゃまるまでゲームをかえし、ゲームスコアのごういをおこなう。ゲームの終了しゅうりょう時点じてん最大さいだいゲームすう過半数かはんすう[注釈ちゅうしゃく 49]のゲームスコアをものは、試合しあい勝者しょうしゃとなる[52]勝者しょうしゃ決定けっていをもって、卓球たっきゅう試合しあい終了しゅうりょうとなる(実施じっししたゲームすう最大さいだいゲームすうたっしていない場合ばあいでも、この時点じてん試合しあい終了しゅうりょうとなる[注釈ちゅうしゃく 50])。

大会たいかい表彰ひょうしょうしき様子ようす(2018ねんユースオリンピック)。ひだりから、張本ちょうほん智和ともかず(ぎんメダル)、おうすわえ(きんメダル)、カナック・ジャー(どうメダル)。

以上いじょう標準ひょうじゅんてき卓球たっきゅう試合しあい進行しんこうである。大会たいかいのような競技きょうぎかいにおいては、ひとつの試合しあいわったのちは、勝者しょうしゃべつものつぎ試合しあいおこなったり(トーナメントせん場合ばあい)、勝者しょうしゃ敗者はいしゃともにそれぞれべつもの試合しあいおこなったりする(リーグせん場合ばあい)。大会たいかい予定よていされた必要ひつよう試合しあいのすべてが終了しゅうりょうした時点じてんで、かく大会たいかい規約きやくとうにそって優勝ゆうしょうしゃ入賞にゅうしょうしゃひとし[注釈ちゅうしゃく 51]まり、大会たいかい終了しゅうりょうする。

試合しあい進行しんこう付随ふずいするそののルール・慣例かんれいとう以下いかべる。

促進そくしんルール
促進そくしんルール試合しあい時間じかん短縮たんしゅく目的もくてきとしたルールじょうめである。ひとつのゲームにおいて、双方そうほうのポイントスコアの合計ごうけいが18未満みまんであり、かつ、開始かいしより10ふん経過けいかしてもゲームがわっていない場合ばあいは、促進そくしんルールが適用てきようされ、リターン回数かいすう制限せいげんなどが発生はっせいする[53]。なお、双方そうほうのプレーヤーが合意ごういすれば、上記じょうき条件じょうけんたさずとも、最初さいしょから促進そくしんルールを適用てきようさせた試合しあいとすることもできる。
タイムアウト
タイムアウトは、試合しあいちゅう必要ひつようおうじて、ゲーム進行しんこう一旦いったん停止ていしして[注釈ちゅうしゃく 52]、プレーヤーが助言じょげんけるとう時間じかん行為こういである。試合しあいちゅうのタイムアウトは、1試合しあいにつき1かいのみ要請ようせいすることができる。タイムアウトの制限せいげん時間じかんは60びょう以内いないである[54]。このとき、タイムアウトを要求ようきゅうしなかったがわのプレーヤーも、助言じょげんとうけることができる。タイムアウトを要求ようきゅうしたプレーヤーがコートにもどって試合しあい再開さいかい意志いししめしたさいは、相手あいてプレーヤーはすみやかにコートにもどらなくてはならない[55]。また、双方そうほうのプレーヤーがおなじタイミングでタイムアウトをった場合ばあいには、双方そうほうのタイムアウトの権利けんり消費しょうひされる[注釈ちゅうしゃく 53][56]
タオリング
タオリングえい: toweling)は、競技きょうぎちゅう短時間たんじかんにてタオルあせをふくことである。つぎ条件じょうけんみたしたさいに、タオリングがみとめられる[57]
  • かくゲームの開始かいしからかぞえて、6の倍数ばいすうだけポイントスコアが発生はっせい(6, 12, 18かい…)したさい(すなわち、りょうプレーヤーのポイントスコアの合計ごうけいが6の倍数ばいすうなった場合ばあいである)[58]
  • 最終さいしゅうゲームにおいて、エンド(コート)の交替こうたいをしたさい
  • 上記じょうきほかに、ラケットの表面ひょうめんあせでぬれた場合ばあいや、メガネにあせがついた場合ばあいといった、意図いとしないアクシデントたいしては、審判しんぱんいん許可きょかがあった場合ばあいは、タオリングがみとめられる。
その
  • ラリーちゅうにボールがれるなどして破損はそんした場合ばあいは、そのラリーによる得点とくてん無効むこうとなる。ただし、れたことに気付きづかずにラリーがわって、ラリーにボールをあらためてれていたことが判明はんめいした場合ばあいは、そのラリーでの得点とくてん有効ゆうこうとなる。[注釈ちゅうしゃく 54]
  • のコートからボールがんでるなどして、ラリーの妨害ぼうがいになった場合ばあいは、審判しんぱん即座そくざにレットを宣告せんこくしてラリーは中断ちゅうだんされ[注釈ちゅうしゃく 55]、そのラリーによる得点とくてん無効むこうとなる[59]。そのは、ゲーム再開さいかい支障ししょうがなくなったのを確認かくにんしてから、サービスのやりなおしにてゲームは再開さいかいされる。
  • バッドマナー(プレーヤーやその関係かんけいしゃによる、対戦たいせん相手あいてへのがいのある行動こうどうや、観客かんきゃくへの威嚇いかくとう攻撃こうげきてき態度たいど、スポーツとして品位ひんいそこなう言動げんどう全般ぜんぱんす。侮蔑ぶべつてき発言はつげんや、ボール・テーブルとう設備せつび故意こいによる損壊そんかい競技きょうぎ領域りょういきがいへのボールのみ、試合しあい運営うんえいしゃ侮蔑ぶべつとう行為こうい該当がいとうする)[60]については、警告けいこくとしてイエローカード提示ていじされ[17][61]、スコアボードに黄色おうしょく標識ひょうしき掲示けいじされる[62]。2度目どめ同様どうよう行為こういには、イエローカードとともにレッドカード提示ていじされ、相手あいてに1てんあたえられる[63]。3度目どめ同様どうよう行為こういたいしては、相手あいてに2てん[注釈ちゅうしゃく 56]あたえられる[63]。4度目どめ場合ばあいは、レフェリー(審判しんぱんちょう)に報告ほうこくされ[64]審判しんぱんちょう処断しょだんする(審判しんぱんちょうはそのプレーヤーを失格しっかく退場たいじょう処分しょぶんとすることができる[65])。[17]

ダブルス[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうにおけるダブルスは、かくチーム2めいのペア同士どうしけい4めい試合しあいおこなわれる競技きょうぎである。基本きほんてきにはシングルスとおなじルールでおこなわれるが、以下いかしめすいくつかの規定きてい条件じょうけんくわわる。おおきな特徴とくちょうとしては、かくチームはペアないでは、最後さいごにリターンしたプレーヤーではないプレーヤーが、つぎのリターンをおこなわなければならないというてんがあげられる。すなわち、ペアのプレーヤーはかなら交互こうごにリターンしなくてはならない。詳細しょうさい以下いかしめす。

  • ラリーにおいて、かくペアのプレーヤーはかなら交互こうご交替こうたいしてリターンしなければならない[66]。もし、相手あいてペアからのリターンを同一どういつのプレーヤー(最後さいご相手あいてペアにたいしてリターンしたプレーヤー)がつづけて打球だきゅうした場合ばあい、リターンとみとめられず、失点しってん相手あいてペアの得点とくてん)になる[67]
  • サーバーの交替こうたいさいは、これまでサーバーがわだったペアにおいては、サービスをしていなかったプレーヤーがレシーバーになる。レシーバーがわだったペアにおいては、それまでレシーバーだったプレーヤーがつぎのサーバーになる[68]

以上いじょうのことから必然ひつぜんてきに、ダブルスにおいては、だれだれ打球だきゅうをリターンしなくてはならないかは固定こていされる。このリターンする打球だきゅうじゅんについては、ゲームがすすむごとにつぎのように交替こうたいとなる。

  • ひとつのゲームがわってつぎのゲームへすすむときは、まえのゲームで最初さいしょにレシーブをしたペアからサービスをはじめる(サーバーとなるペアの交替こうたい)。このゲームにおいて、レシーバーがわのペアでは、まえのゲームでサーバーの打球だきゅうけたプレーヤーとはべつのプレーヤーがレシーバーにならなければならない(打球だきゅうする相手あいて交替こうたい[注釈ちゅうしゃく 57][69]
  • 最終さいしゅうゲームにおいて一方いっぽうのペアが5てん先取せんしゅしたとき、つぎのラリーより、サービスをリターンするべきレシーバーは交替こうたいとなる[注釈ちゅうしゃく 58][50]
プレーイングサーフェスをうえからみた。ダブルスにおけるサービスは、かならかくコートのライトハーフコートない茶色ちゃいろ領域りょういき)でいちずつバウンドさせなければならない(あお矢印やじるしのコースに沿ったサービスとなる)。

以上いじょうのようにダブルスの打球だきゅうじゅん複雑ふくざつであるが、この結果けっかとして、相手あいてのペアの2めいについて両者りょうしゃからの打球だきゅうける機会きかいは、試合しあい全体ぜんたい均等きんとうされている。また、ダブルスのみの規定きていとして、以下いかのようにサービスのコースについて制限せいげんがある。

  • サービスは、サーバーのライトハーフコートからレシーバーのライトハーフコート[注釈ちゅうしゃく 59]へと、プレーイングサーフェスをななめに交差こうさするように、それぞれバウンドさせなければならない[70]。サービスの打球だきゅうのバウンド位置いちかくライトハーフコートから逸脱いつだつ[注釈ちゅうしゃく 60]した場合ばあいは、サービスの失敗しっぱいとなり、相手あいてのポイントになる[注釈ちゅうしゃく 61]

世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん全日本ぜんにほん卓球たっきゅう選手権せんしゅけんなどの大会たいかいでは、男子だんし2にんまたは女子じょし2にんのそれぞれのペア同士どうしおこなわれるダブルス(男子だんしダブルス女子じょしダブルス)にくわえて、男子だんし1にん女子じょし1にんずつのペアでおこな混合こんごうダブルス(ミックスダブルス)がおこなわれている。

ひとつのゲームないにおけるサーバー・レシーバーの交替こうたいれい

うえべたとおり、ダブルスにおいても、サーバーのペアは2かいのサービス実施じっし(2かいのラリー)ごとに交替こうたいする。以下いかに、プレーヤーA(以下いかたんに「A」としるす)とプレーヤーB(どう「B」)のペアと、それにたいするプレーヤーX(どう「X」)とプレーヤーY(どう「Y」)のペアの打球だきゅう順序じゅんじょ交替こうたいれいしめす。ここで、Nは0以上いじょう整数せいすうであり、サービスはだい1きゅう、レシーブはだい2きゅうかぞえている[71]以下いかおなじく、レシーブにたいするリターンは3きゅうであり、3きゅう打球だきゅうへのリターンが4きゅう…となって、ラリーが継続けいぞくする。

ゲーム進行しんこう サーバー(4N+1きゅう打者だしゃ レシーバー(4N+2きゅう打者だしゃ 4N+3きゅう打者だしゃ 4N+4きゅう打者だしゃ
だい1, 2ラリー A X B Y
だい3, 4ラリー X B Y A
だい5, 6ラリー B Y A X
だい7, 8ラリー Y A X B
だい9, 10ラリー(だい1, 2ラリーとおなじ) A X B Y
以下いか同様どうよう継続けいぞく

うえひょうとおり、ひとつのゲームないではリターンするべき打球だきゅうをする相手あいて一貫いっかんして固定こていされている。また、ひとつのゲームちゅうでは、打球だきゅうじゅんつねに…→A→X→B→Y→A→…のように循環じゅんかんしていることもかる。[注釈ちゅうしゃく 62]

かくゲーム開始かいし(エンドの交替こうたい)におけるサーバー・レシーバーの交替こうたいれい

以下いかに、だいいちゲームの打球だきゅうじゅんうえひょうとおりであった場合ばあいの、以降いこうかくゲーム開始かいし打球だきゅうじゅんれいしめす。上記じょうきおなじゲームないにおける場合ばあいとはことなり、エンドの交替こうたい(ゲームの開始かいし、あるいは、最終さいしゅうゲームでのいずれかのペアの5てん先取せんしゅ)がこると、リターンするべき打球だきゅう相手あいて交替こうたいする。この交替こうたい結果けっかとして、さきほどの打球だきゅうじゅんの「循環じゅんかん」は…→A→Y→B→X→A→…のように逆転ぎゃくてんするようになる。

ゲーム進行しんこう サーバー(4N+1きゅう打者だしゃ レシーバー(4N+2きゅう打者だしゃ 4N+3きゅう打者だしゃ 4N+4きゅう打者だしゃ
だい1ゲーム開始かいし A X B Y
だい2ゲーム開始かいし(選択せんたくれい1) X A Y B
だい2ゲーム開始かいし(選択せんたくれい2) Y B X A
だい3ゲーム開始かいし(選択せんたくれい1) A X B Y
だい3ゲーム開始かいし(選択せんたくれい2) B Y A X
以下いか同様どうよう継続けいぞく[注釈ちゅうしゃく 63]

ここでは可能かのうな2つの選択せんたくれいをそれぞれしめした。だい2ゲームのはじめのサーバーはXでもYでもよい。このとき一方いっぽうで、レシーバーのペアは、Xの打球だきゅうはAが、Yの打球だきゅうはBが、それぞれかならずリターンしなくてはならない。だい3ゲーム以降いこうも、かくペアないにおいて、ゲーム開始かいしのサーバーは自由じゆうえらんでよい[注釈ちゅうしゃく 64]かくゲームない固定こていし、かつ、エンドの交替こうたいごとに交替こうたいするものは、リターンすべき打球だきゅうをする相手あいてだれだれ打球だきゅうをリターンするか)である。

団体だんたいせん[編集へんしゅう]

団体だんたいせん様子ようす2016ねん世界せかい卓球たっきゅう試合しあい開始かいしまえ)。かって中国ちゅうごく代表だいひょうちょうつぎうまりゅうもと)、みぎ日本にっぽん代表だいひょう大島おおしまゆう吉村よしむらしんはれ水谷みずたにはやぶさ)。

以上いじょうのように、卓球たっきゅうはあくまでもシングルスやダブルスといった「個人こじんまたは2人ふたりペアによる競技きょうぎ」である。一方いっぽうで、くに地域ちいき競技きょうぎ団体だんたいなどのチームとチームの「対戦たいせん」として、団体だんたいせんおおくの大会たいかい開催かいさいされている。卓球たっきゅうにおける団体だんたいせんは、かくチームに登録とうろくされた選手せんしゅがシングルスやダブルスの試合しあいふくすうかいおこなうことで実施じっしされる。

団体だんたいせん開催かいさいされる大会たいかいとうにより様々さまざま方式ほうしきられ、試合しあいじゅん構成こうせいかならずしも統一とういつされていない。世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけんひとしでは、対戦たいせんするかくチームは3にん選手せんしゅ構成こうせいされている。この3にんから試合しあい出場しゅつじょうじゅん(オーダー)をめて、シングルスによる最大さいだい5かい試合しあいおこない、さきに3しょうしたそくちとなる方式ほうしき採用さいようされている[72]北京ぺきんオリンピック団体だんたいせんとうでは、おなじく1チームは3にん選手せんしゅ構成こうせいされるが、4試合しあいのシングルスと1試合しあいのダブルス(4たん1ふく)を実施じっしする方式ほうしきであった[注釈ちゅうしゃく 65][73]日本にっぽん国内こくない大会たいかいでも、参加さんかしゃすう競技きょうぎ実態じったいをふまえた様々さまざま形式けいしき団体だんたいせん実施じっしされている[注釈ちゅうしゃく 66][17]

ルールの変遷へんせん[編集へんしゅう]

卓球たっきゅう世界せかいてき標準ひょうじゅんルールは、1926ねん発足ほっそく国際こくさい卓球たっきゅう連盟れんめい(ITTF)が管理かんり管轄かんかつしている。歴史れきしこうしめしたように、現在げんざい卓球たっきゅうとはまだスタイルのことなる競技きょうぎであったとともに、用具ようぐ開発かいはつ黎明れいめいにあった。このような状況じょうきょうにおいて、卓球たっきゅう国際こくさいてき競技きょうぎスポーツとするため、様々さまざまなルール整備せいびおこなわれた。現在げんざい卓球たっきゅうちか競技きょうぎとなったのちも、以下いかしめしたように、技術ぎじゅつ用具ようぐ変遷へんせんおうじて、卓球たっきゅう健全けんぜん普及ふきゅうのために、ルールとう改正かいせいおこなわれている。

フィンガースピンサービスの禁止きんしとう
「フィンガースピンサービス」とは、サービスにフリーハンドのゆび使つかい、ボールに強力きょうりょく多様たよう回転かいてんしょうじさせる技術ぎじゅつである。1937ねんおこなわれただい11かい世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけんにおいては、このサービスを駆使くしした男子だんしアメリカチームは好成績こうせいせきおさめた[4]。その反面はんめんつよ回転かいてんれていない対戦たいせん相手あいてがレシーブミスを連発れんぱつし、ラリーがつづかない展開てんかいとなった[4]一方いっぽうではラリーがながすぎ、一方いっぽうではみじかすぎる、というりょう極端きょくたん展開てんかいとなり、観客かんきゃく退屈たいくつかんじる試合しあい続出ぞくしゅつした。これをうけて、ITTFはルールの改正かいせいおこない、ネットのたかさのげ、試合しあい時間じかん制限せいげん促進そくしんルール)、フィンガースピンサービスの禁止きんし決定けってい[4]現在げんざいいたっている[74][53][32]。こののちふたた守備しゅびがた有利ゆうり状況じょうきょうとなり、1940年代ねんだいから1950年代ねんだい初頭しょとうまでは欧州おうしゅう選手せんしゅによるカット主戦しゅせんがた全盛ぜんせいとなった[3][4][75]
用具ようぐ発展はってん近代きんだい卓球たっきゅう基礎きそとなる規則きそく制定せいてい
だい世界せかい大戦たいせん1950年代ねんだいに、日本にっぽんあたらしい用具ようぐ続々ぞくぞく開発かいはつし、実戦じっせん使用しようされ結果けっかしはじめた[3][4][75]。たとえば、従来じゅうらいのラバーを裏返うらがえしにしてる「うらラバー」が使つかわれるようになった。これはボールとの接触せっしょく面積めんせきひろいために摩擦まさつ効果こうかおおきく、つよ回転かいてんをかけやすくなり、それをおおきくかした攻撃こうげきおこなうことが可能かのうとなった。さらに、太平洋戦争たいへいようせんそうとき航空機こうくうき燃料ねんりょうタンク防弾ぼうだんようなど、軍事ぐんじようもちいられていた独立どくりつ気泡きほうスポンジ卓球たっきゅう用具ようぐとして使つかわれるようになった。スポンジせいのシートは反発はんぱつりょくつよく、従来じゅうらいのラバーとくらべて打球だきゅう威力いりょく飛躍ひやくてき向上こうじょうにつながった[3][4][75]。このスポンジを「ラバー」として、打球だきゅうめんけたラケットが当時とうじ開発かいはつされている(スポンジラバー)[注釈ちゅうしゃく 67][75]ほかにも、スポンジシートをもちいたラバーが開発かいはつされ、うらラバーとスポンジをりあわせた「うらソフトラバー」、ツブラバー(おもてラバー)とスポンジをりあわせた「おもてソフトラバー」が登場とうじょうした。さらに、おもてソフトのつぶながやわらかく設計せっけいした「つぶだかラバー」も開発かいはつされた。1952ねんだい19かい世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけんでは、それらの特徴とくちょうおおきくかし、おもにスマッシュ攻撃こうげき武器ぶきに、日本にっぽん代表だいひょうはつ参加さんか世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけんながらも、女子じょし団体だんたい男子だんしシングルス・男子だんしダブルス・女子じょしダブルスの4種目しゅもく優勝ゆうしょうたした。これにより、日本にっぽん卓球たっきゅう黄金おうごん時代じだい口火くちびり、1950年代ねんだい世界せかい選手権せんしゅけんにおいて日本にっぽん選手せんしゅかく種目しゅもくにて優勝ゆうしょうしゃ多数たすう輩出はいしゅつした[3][4][75]
1959ねん、この多様たようなラバーがおお登場とうじょうする事態じたいをうけて、ITTFは本格ほんかくてきなラバーのルールの制定せいていした。スポンジのみで構成こうせいされるスポンジラバーは禁止きんしとなり、公式こうしき競技きょうぎから姿すがたした。そののラバーについては、そのあつみの上限じょうげんとう規定きていされて、現在げんざいいたっている[76]現在げんざいは、ITTFによって使用しよう可能かのうなラバーが逐次ちくじ公式こうしきリストに登録とうろくされ、ITTFによる公式こうしきせんでは当該とうがいリストにあるラバーのみの使用しようみとめられている[注釈ちゅうしゃく 68]
同色どうしょくラバーの禁止きんし
1983ねんのルール改正かいせいにより、両面りょうめん同色どうしょくラバーをったラケットの使用しよう禁止きんしされた。ラバーをっためん反対はんたいがわめんには、ことなるいろのラバーをるか、ことなるいろ着色ちゃくしょくしなければならなくなった[77]。これは、ことなる性質せいしつ同色どうしょくラバーをそれぞれのめんった場合ばあいに、相手あいてプレーヤーが見分みわけられなくなるのをふせぐためである。
ボールみち変更へんこう(38 mmボールから40 mmボールへ)
2000ねんより、競技きょうぎ使用しようされるボールの直径ちょっけいが38 mmから40 mmへと変更へんこうされ、現在げんざいいたっている[78]。これによって、ボール空気くうき抵抗ていこうし、従来じゅうらいよりもラリーがつづくようになった。
1ゲームの勝利しょうり得点とくてんすう変更へんこう(11てんせい導入どうにゅう
2001ねんには、これまでの21てんせいから11てんせい変更へんこうされた。これにより、11てん先取せんしゅ[注釈ちゅうしゃく 69]が1ゲームの勝利しょうり要件ようけんとなった[26][49]。ともなって、サービスは5ほんずつの実施じっしにサーバーが交替こうたいしていたが、これもサービス2ほん実施じっしごとの交替こうたい変更へんこうされた。
サービスルールのさい改正かいせい
レシーバーにとって、対戦たいせん相手あいてのサービスのたましゅ判別はんべつはレシーブの成否せいひにかかわるおおきな要素ようそである。2002ねんには、うで[注釈ちゅうしゃく 70]身体しんたい使つかって、ラケットにたる瞬間しゅんかん打球だきゅうかくすサービスが完全かんぜん禁止きんしされ、現在げんざいいたっている[36][注釈ちゅうしゃく 71][70]
有機ゆうき溶剤ようざいとう使用しよう禁止きんし(ラバーののち加工かこう禁止きんし
2007ねん9月から、日本にっぽん国内こくないでの主要しゅよう大会たいかいにおいて有機ゆうき溶剤ようざいせい接着せっちゃくざい使用しよう禁止きんしされた。以後いご有害ゆうがい揮発きはつせい有機ゆうき溶剤ようざいの(すくなくとも競技きょうぎじょうでの)使用しようはITTFのポリシーとなり[79]2008ねん9月から全面ぜんめんてき有機ゆうき溶剤ようざいせい接着せっちゃくざい使用しよう禁止きんしされた。さらに、その1カ月かげつには補助ほじょざい禁止きんしとなり、一切いっさい物理ぶつりてき化学かがくてきおよび手段しゅだんもちいた「加工かこう」は禁止きんし[80]となった。また、どう時期じきにアンチ加工かこうされたつぶだかラバーの使用しよう禁止きんしされている。以降いこう、ラバーはITTFの承認しょうにんたもののみが使用しよう可能かのうである[81]
中国ちゅうごくのメーカーからは、ほん規則きそくへの対策たいさくとして、製造せいぞう段階だんかいでラバーのスポンジめん補助ほじょざいグルーを塗布とふした「やめそこ」とばれるラバーが発売はつばいされている[注釈ちゅうしゃく 72]。ただし、やめそこのラバーであっても、ITTFの公認こうにんラバーリストに掲載けいさいされているものであれば、公式こうしき大会たいかいでの使用しよう可能かのうである。
プラスチックボールの使用しよう開始かいし
2014ねんから、ボールの素材そざい変更へんこうとなった。これまでのセルロイドせいボールにくわえてプラスチックせいボールが登場とうじょう[82]し、2015ねんからは主要しゅよう国際こくさい大会たいかいにおいてもプラスチックせいボールが使用しようされている(ボールの直径ちょっけいは、40 mmのままで変更へんこうはない)。
カラーラバーの解禁かいきん
1983ねんのルール改正かいせい上述じょうじゅつ以降いこう、ラバーのいろやブレード木材もくざいめん塗装とそういろは、あかくろのみがみとめられていた。2021ねん10月に、あかくろくわえてあおピンクむらさきみどりといった多様たよういろカラーラバー使用しよう解禁かいきんされた。たとえば、「くろあか」あるいは「くろいろ[注釈ちゅうしゃく 73]」といったわせであれば、これらのいろ使用しようみとめられるようになった[77]

用具ようぐ[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうにおける用具ようぐとは、卓球たっきゅうだいやその付随ふずいひんなどの競技きょうぎ環境かんきょう設備せつびのほか、ラケットや競技きょうぎよう服装ふくそうとうといったプレーヤーがにつけて使用しようする道具どうぐ服飾ふくしょくるい総称そうしょうしたものである。卓球たっきゅう打球だきゅうとう運動うんどう非常ひじょう繊細せんさいであり、ボールの軌道きどうやスピン、バウンドは用具ようぐによっておおきな影響えいきょうける[注釈ちゅうしゃく 74]。そのため、卓球たっきゅう公的こうてき管理かんり組織そしき(ITTFやJTTAとう)によって、その規定きてい詳細しょうさいになされている。以下いかでは、かく用具ようぐについて概説がいせつする。

ラケット[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうにおけるラケットは、サービスやリターンのさいにボールを打球だきゅうするものであり、ブレードラバーからる。ブレードはおも木材もくざい単一たんいつばんあるいは合板ごうはん)からつくられている[注釈ちゅうしゃく 75][注釈ちゅうしゃく 76]。ラバーは表面ひょうめんゴムせいであり、打球だきゅうするめんにはラバーがられていなければならない[83]様々さまざま特徴とくちょうゆうしたおおくのラケットがあり、プレーヤーは目的もくてきうラケットを選択せんたくすることができる。ただし、ひとつの試合しあいちゅうにおいてプレーヤー個人こじんがラケットを変更へんこうすることは、原則げんそくとしてできない[注釈ちゅうしゃく 77][84]。なお、用具ようぐのなかでもラケットはとく繊細せんさいであり、保管ほかんには温度おんど湿度しつど日光にっこうなどの条件じょうけん注意ちゅういはら必要ひつようがある[注釈ちゅうしゃく 78]

打球だきゅうにボールがラケットからけるちからは、打球だきゅうめんたいして垂直すいちょく(ラケットめん法線ほうせん方向ほうこう)および平行へいこうどう接線せっせん方向ほうこう)のふたつのちからけて理解りかいされる。K・ティーフェンハッバ(カールスルーエ大学だいがく)とA・デュリー(パリ=サクレー大学だいがく)による打球だきゅう運動うんどうモデルは、ボールにたいするラケットの法線ほうせん方向ほうこう接線せっせん方向ほうこうそれぞれの反発はんぱつ係数けいすうをパラメーターとして、打球だきゅう速度そくどやスピンの挙動きょどうをよく説明せつめいしている[85]。いまひとつのパラメーターは振動しんどう特性とくせいである。川副かわそえ嘉彦よしひこ埼玉工業大学さいたまこうぎょうだいがく)によるシミュレーションモデルと実測じっそく検証けんしょうによると、打球だきゅう振動しんどうすくないラケットは、エネルギー散逸さんいつこりにくく、結果けっかとして球威きゅういたかくなる[86]。これにくわえて、打球だきゅうめんどう摩擦まさつ係数けいすう打球だきゅう影響えいきょうおよぼす(ラバーこう後述こうじゅつ[87]。これらの力学りきがくてきパラメーター(かく反発はんぱつ係数けいすう振動しんどう特性とくせいどう摩擦まさつがかりすうとう)はっきゅうしつつよ影響えいきょうするため、用具ようぐメーカーはラケット(ブレードおよびラバー)の開発かいはつさいして、これらの指標しひょう重視じゅうししている。製品せいひんにおいては、消費しょうひしゃおもにプレーヤー)にかりやすいように、かくパラメーターやそれにわる数値すうちとう表現ひょうげん[注釈ちゅうしゃく 79]もちいられている。

世界せかい各国かっこく地域ちいきでラケットには様々さまざまかたがあり、日本にっぽんやITTFとう国際こくさい協会きょうかいでは「ラケット」、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは「パドル」、ヨーロッパでは「バット」とばれる。

公式こうしき試合しあい使用しよう可能かのうなラケットには、レジャーけの廉価れんかなラバーきラケット[注釈ちゅうしゃく 80]や、競技きょうぎレベルの選手せんしゅけの市販しはん製品せいひんラケット[注釈ちゅうしゃく 81]選手せんしゅ自身じしんこのみでカスタマイズした特注とくちゅうラケットとうがある。日本にっぽん国内こくない公式こうしき試合しあい使用しようするラケットには、目視もくしできる箇所かしょにメーカーめいやJTTAの公認こうにんしょう表示ひょうじ義務付ぎむづけられている[注釈ちゅうしゃく 82]

グリップよるラケットの分類ぶんるい

卓球たっきゅうにはことなるにぎかたのラケット(おもシェークハンドペンホルダーしゅ)がある。現在げんざいはシェークハンドが比較的ひかくてき多数たすうめている[71]一方いっぽうで、中国ちゅうごくしきペンホルダーを使つかってのりょうハンド攻撃こうげき得意とくいとする選手せんしゅ世界せかいランキング上位じょういつらねることもあり、一概いちがいにどちらが優位ゆういであるかを結論けつろんできない。

シェークハンド[編集へんしゅう]

シェークハンドラケット

シェークハンドラケットは、握手あくしゅえい: shake hands)するようににぎるラケットである。両面りょうめんにラバーをって使用しようする。ラバーは表面ひょうめん裏面りめんことなるいろのものをらなければならない[77]。グリップの形状けいじょうは、ストレート、フレア、アナトミックなどの様々さまざま形状けいじょうにさらに分類ぶんるいされる[注釈ちゅうしゃく 83][71]一般いっぱんに、のような円弧えんこじょう打球だきゅうめんのラケットが使つかわれている[注釈ちゅうしゃく 84]フォアハンドめんのひらのがわ)とバックハンドめんこうがわ)の各面かくめんそれぞれを比較的ひかくてき容易ようい打球だきゅうしたい方向ほうこうけることができる。伝統でんとうてきヨーロッパ出身しゅっしん選手せんしゅおもにシェークハンドを使用しようしている[注釈ちゅうしゃく 85]近年きんねんとくフォアハンドとバックハンド両面りょうめんりょうハンド)での攻防こうぼう重視じゅうしするプレーヤーは、シェークハンドを選択せんたくする傾向けいこうにある。

ペンホルダー[編集へんしゅう]

ペンホルダーラケットは、ペンつようににぎるラケットである。ペンホルダーラケットはさらに日本にっぽんしきペンホルダーラケット中国ちゅうごくしきペンホルダーラケット大別たいべつできる。いずれも表面ひょうめん[注釈ちゅうしゃく 86]にラバーがられる。表面ひょうめんのみにラバーを場合ばあいは、ラバーをっていない裏面りめん[注釈ちゅうしゃく 87]での打球だきゅうみとめられない[88][注釈ちゅうしゃく 88][45]一方いっぽうで、裏面りめんにラバーをることもできる。たとえば、試合しあいちゅうやラリーちゅうにラケットの表裏ひょうり反転はんてんして、たましつことなる打球だきゅうとすることができる(反転はんてんほう[注釈ちゅうしゃく 89]に、裏面りめんほう[注釈ちゅうしゃく 90]おこなうプレーヤーもいる[71]。ラバーのいろ規定きていはシェークハンドと同様どうようである[注釈ちゅうしゃく 91][注釈ちゅうしゃく 92][77]。シェークハンドにたいして比較的ひかくてき、フォアハンドがわミドル身体しんたい正面しょうめん付近ふきん)、たいじょう打球だきゅう対処たいしょしやすい。歴史れきしてきアジアでは、ペンホルダーが主流しゅりゅうであったが、1990年代ねんだい以降いこうにシェークハンドを使用しようする選手せんしゅ増加ぞうかし、ペンホルダーの選手せんしゅすう上回うわまわってきている。一方いっぽうで、おも片面かためんのみにラバーをるペンホルダーは、シェークハンドより重量じゅうりょうかるく、また、決定けってい威力いりょくしやすいため、女子じょしプレーヤーやフットワークにすぐれたプレーヤーの選択肢せんたくしでもある。

日本にっぽんしきペンホルダー
日本にっぽんしきペンホルダーラケット
日本にっぽんしきペンホルダーラケットは、おもコルクせい台形だいけいばしらがたのグリップが特色とくしょくである。ブレードの形状けいじょうによってかくがたすみまるがたまるがたなどのペンホルダー独自どくじのバリエーションがあり、得意とくいとするほう技術ぎじゅつがそれぞれことなる。日本にっぽん韓国かんこく台湾たいわんなどに使用しようする選手せんしゅおおい。片面かためんのみにラバーがられるケースを想定そうていして、日本にっぽんしきペンホルダーの製品せいひんは、流通りゅうつうすで裏面りめんりつぶされているものもおおい。
反転はんてんしきペンホルダー
日本にっぽんしきペンホルダーの一種いっしゅである反転はんてんしきペンホルダーラケットは、反転はんてんほう上記じょうき)をおこなってもちやすいように、台形だいけいばしらがたのグリップを特殊とくしゅ形状けいじょう変化へんかさせたラケットである。反転はんてんほう前提ぜんていとしたブレードであり、両面りょうめんにラバーをりやすいように設計せっけいされている。
中国ちゅうごくしきペンホルダー
中国ちゅうごくしきペンホルダーラケット
中国ちゅうごくしきペンホルダーラケットは、日本にっぽんしきペンホルダーとくらべるとグリップおおきな構造こうぞうたい台形だいけい円柱えんちゅうのコルクとう)がなく、ちょうどシェークハンドのみじかくしたようなラケットである。ブレードの形状けいじょうあつとうは、シェークハンドのどうコンセプトの製品せいひん共通きょうつうしている仕様しようのものがおおい。中国ちゅうごくしきペンホルダーでも、裏面りめんへのラバーの有無うむ任意にんいである。

そののラケット[編集へんしゅう]

ハンドソウ
シェークハンドにもペンホルダーに分類ぶんるいできないグリップのラケットとしてハンドソウラケットがある。そのとおハンドソウ拳銃けんじゅうにぎるようにつラケットである[89]。「ピストルタイプラケットピストルがたラケット)」や「ガンブレードがたラケット」と呼称こしょうされることもある。使用しようしている選手せんしゅ非常ひじょうまれである[注釈ちゅうしゃく 93]。このグリップの特性とくせいとしては、がるドライブがちやすいといわれる。一方いっぽうで、サービスに変化へんかをつけるのがむずかしいとされる。

ブレード[編集へんしゅう]

ラケットの構造こうぞう拡大かくだい写真しゃしん)。合板ごうはんせいのブレードの両面りょうめんに、それぞれことなる種類しゅるいうらソフトラバー(スポンジとゴムをわせたもの)がけられている。ラバーは、いろ以外いがいにも各層かくそう構造こうぞうあつさや粗密そみつ)がことなることがわかる。

ブレードたいらなばんとグリップからなるラケットの主要しゅよう構造こうぞう部分ぶぶんである[注釈ちゅうしゃく 94]。ブレードめん硬質こうしつ平面へいめんでなければならず[90]、その材質ざいしつあつみの85パーセント以上いじょう部分ぶぶん天然てんねんでなくてはならない[注釈ちゅうしゃく 95][91]と、ITTFは規定きていしている。一方いっぽうで、ブレードのおおきさ(面積めんせき)はとくさだめられていない[90][注釈ちゅうしゃく 96][92]

競技きょうぎレベルの卓球たっきゅうでは、正確せいかくなボールタッチによる打球だきゅうのコントロールが要求ようきゅうされ、ブレードの特性とくせい重要じゅうようである。この特性とくせいのひとつは反発はんぱつ係数けいすうであり[85]、これは打球だきゅうはずむスピードを支配しはいする。もうひとつは振動しんどう特性とくせいであり[86]、これは打球だきゅうのラケットの微小びしょう変形へんけい振動しんどうのしやすさの指標しひょうである。一般いっぱんに、かたいラケットほど反発はんぱつ係数けいすうたかく、よりスピードのある打球だきゅう可能かのうとなる[93][注釈ちゅうしゃく 97]表記ひょうきはまちまちだが、かくメーカーはブレード製品せいひん上記じょうき特性とくせい様々さまざま数値すうちとう表示ひょうじしている[注釈ちゅうしゃく 98]

たんいた合板ごうはん[編集へんしゅう]

ブレードの主要しゅよう素材そざい木材もくざいである。いちまいいたからなるとたんいたせいのブレードと、ことなる特性とくせい複数ふくすう板材いたざいわせた合板ごうはんせいのブレードに区別くべつできる。ブレードの特性とくせいは、素材そざい使用しようされる木材もくざい特徴とくちょうのみならず、その製造せいぞう工程こうていとうによっても変化へんかする。

たんいた
たんいたブレードたんいたラケット)は、そのとおり、いちまいひのきいたないしかつらいたからつくられているブレード(ラケット)である。たんいたのブレードでは、ひのきかつらおも使用しようされる。木目もくめ縦横じゅうおうかさわせて耐久たいきゅうせいている合板ごうはんくらべて、たんいたにはれやすいという欠点けってんがある。耐久たいきゅうせいげるため、たんいたのブレードでは木目もくめたてになるようにつくられている。こう品質ひんしつひのき使つかったたんいたラケットは、打球だきゅうかんくわえて、反発はんぱつ係数けいすう振動しんどう特性とくせいのバランスがいため、とくかくがたペンホルダー[注釈ちゅうしゃく 99]のドライブ主戦しゅせんがたプレーヤーにもちいられることがある[注釈ちゅうしゃく 100]
合板ごうはん
合板ごうはんブレード合板ごうはんラケット)は、ことなる特性とくせい板材いたざいからなる合板ごうはんせいのブレード(ラケット)である。それぞれの木目もくめ交互こうご縦横じゅうおうとなるようわせられ、反発はんぱつ係数けいすう振動しんどう特性とくせいのバランスがとられている。木材もくざいわせの自由じゆうから、たんいたのラケットにくらべて、多彩たさい特性とくせい合板ごうはんのブレードがつくられている[注釈ちゅうしゃく 101]わせられた木材もくざい枚数まいすうによって区別くべつでき、3まい合板ごうはん、5まい合板ごうはん、7まい合板ごうはんなどに大別たいべつされる[71]反発はんぱつせい振動しんどう特性とくせいについて、木材もくざい特殊とくしゅ素材そざいわせから、様々さまざまなタイプのブレードが設計せっけい製造せいぞう可能かのうである。
基本きほんてき合板ごうはん構成こうせいについて、5まい合板ごうはんブレードれいにしてべる。5まい合板ごうはんでは、けいちゅうしんざい[注釈ちゅうしゃく 102]を2まい添芯ざい[注釈ちゅうしゃく 103]はさみ、さらにさい表面ひょうめんとなる2まい上板かみいた[注釈ちゅうしゃく 104]はさ構造こうぞうになっている。このなかしんざい・添材・上板あげいた使用しよう木材もくざいあつさの設計せっけいで、ブレードの様々さまざま要求ようきゅう性能せいのうこたえている。ちゅうしんにはきりバルサざいやなぎシナざい・アバシ・アユース・サンバなどの比重ひじゅうちいさい木材もくざい使つかわれる。添芯にはパイン・アネグレ・スプルース・染色せんしょくざいなどが、上板あげいたにはリンバ・コト・ウォルナットひのき・アユース・染色せんしょくざいなどがそれぞれ使用しようされている[注釈ちゅうしゃく 105]
ちゅうしん使つかわれているきりやバルサざい軽量けいりょうざいであることから、セルロイドボール時代じだいでは打球だきゅうかるくなるという欠点けってんがあった[注釈ちゅうしゃく 106]。しかし、現代げんだいのプラスチックせいボール時代じだいにおいては、特有とくゆう打球だきゅうかんたか弾性だんせい回転かいてんりょう由来ゆらいする球威きゅういから、きりやバルサざい注目ちゅうもくびるようになり[注釈ちゅうしゃく 107]、そのさが再考さいこうされるようになったとされる。
3まい合板ごうはん
3まい合板ごうはんブレードは、ちゅうしんざいと2まい上板あげいた構成こうせいされているブレードである。合板ごうはん枚数まいすうすくなく強度きょうどちいさいため、ちゅうしんざいあつさを確保かくほしたり特殊とくしゅ素材そざいれたりすることで、たか反発はんぱつ係数けいすうているものもある。ちゅうしんざい木目もくめやわらかい横目よこめとなることからも、強度きょうどてんでブレードの薄型うすがた困難こんなんである。構造こうぞう由来ゆらいする打球だきゅうかんやわらかさがメリットであり、ぜんじん速攻そっこうがたやカット主戦しゅせんがたけのラケットが存在そんざいする。
5まい合板ごうはん
5まい合板ごうはんブレードは、上記じょうきとおり、ちゅうしんざいと2まいの添材、さらに2まい上板あげいた構成こうせいされているブレードである。ちゅうしんざい木目もくめかたたてのため、反発はんぱつ係数けいすう振動しんどう特性とくせいのバランスがよく、ブレードの薄型うすがた可能かのうである。特徴とくちょうことなる製品せいひんのバリエーションがおおいため、戦型せんけいわず、初心者しょしんしゃから上級じょうきゅうしゃまでひろもちいられている[71]特殊とくしゅ素材そざいわせるさいも、ちゅうしんざいたてになるため、じゅんのものと特殊とくしゅ素材そざいりのものとをあわせて、5まい合板ごうはんのブレードは主流しゅりゅうのひとつとなっている。
7まい合板ごうはん
7まい合板ごうはんブレードは、ちゅうしんざいと4まいの添材、さらに2まい上板あげいた構成こうせいされているブレードである。ブレードがあついため、反発はんぱつ係数けいすうたか[71]振動しんどうおさえる特性とくせいがある。たか反発はんぱつ係数けいすう由来ゆらいするたまばなれのはやさがある一方いっぽうで、ちゅうしんざい木目もくめやわらかい横目よこめになるため、5まい合板ごうはんとはことなる打球だきゅうかんもある。上述じょうじゅつのように、プラスチックボールにたいして特有とくゆう球威きゅういがあり、以下いか特殊とくしゅ素材そざい使用しようブレードとはまたべつあらたな選択肢せんたくしとなっている。

特殊とくしゅ素材そざい[編集へんしゅう]

特殊とくしゅ素材そざい黒色こくしょくそう部分ぶぶん)を使用しようしたブレードれい断面だんめんイメージ。5まい合板ごうはんブレードにおいて、合板ごうはんあいだ(2かしょ)に特殊とくしゅ素材そざいをはさんだ構造こうぞうとなっている。

先述せんじゅつとおり、ブレードはあつみの15%以内いないであれば天然てんねん以外いがい材料ざいりょう使用しようすることがみとめられている[91]もちいられるブレードざい一部いちぶとして、炭素たんそ繊維せんいアリレートケブラーガラス繊維せんいチタンザイロンなどの特殊とくしゅ素材そざいやそれらのふくごうざい[注釈ちゅうしゃく 108]使用しようされている[注釈ちゅうしゃく 109]。ブレードの合板ごうはん構成こうせいのなかに特殊とくしゅ素材そざいもちいられることで[注釈ちゅうしゃく 110]木材もくざいのみのラケットよりも反発はんぱつ係数けいすう一般いっぱんたかくなる[71]。また、ブレードめん比較的ひかくてきひろ範囲はんい反発はんぱつ特性とくせい振動しんどう特性とくせい均一きんいつで、最適さいてき打球だきゅうてん(いわゆるスイートスポット)がひろいとされる。一方いっぽうで、特殊とくしゅ素材そざいふくむブレードでは、木材もくざいのみのラケットにくらべて、緩急かんきゅうけにくいという短所たんしょもあるとされる。

加熱かねつ処理しょりした木材もくざい[編集へんしゅう]

現代げんだい卓球たっきゅうでは、ラバーは重量じゅうりょうとスピードグルーの使用しよう禁止きんしともなって、ブレードにおいてかるさとたか反発はんぱつ特性とくせい両立りょうりつもとめられている。そこで用具ようぐメーカーは、かるいが吸湿きゅうしつせいのあるきりざい有効ゆうこう利用りよう模索もさくし、これを簡便かんべん乾燥かんそうさせてつくるブレードの製造せいぞうほう確立かくりつした。きりざい低温ていおん加熱かねつ処理しょりして含有がんゆう水分すいぶんのぞき、ブレードの軽量けいりょうし、さらに、吸湿きゅうしつせい低減ていげんした。この製法せいほうによるブレードは、たか反発はんぱつ係数けいすう振動しんどう特性とくせいつつ、ひろいブレードめんでの均一きんいつ特性とくせいゆうしており、特殊とくしゅ素材そざいせいのブレードのような性質せいしつであるとされる。

ラバー[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうのラバーは種類しゅるい分類ぶんるいされる。ツブラバーみぎサンドイッチラバーである。サンドイッチラバーはゴムせいのシート(赤色あかいろ)とスポンジ(白色はくしょく)のそう構造こうぞうである。

卓球たっきゅうラバーは、つぶ配列はいれつ構造こうぞう片面かためんゆうするゴムせいのシートであり、ラケットにおけるボールの打球だきゅうめんである。ゴムせいのシート単独たんどくからなるツブラバー[注釈ちゅうしゃく 111]、および、ツブラバーとスポンジせいのシートを接着せっちゃくざいわせたサンドイッチラバーしゅ大別たいべつできる[17][83]

ラバーにおいては、すでべた反発はんぱつ係数けいすうがその特徴とくちょう影響えいきょうおよぼす[85]ほか、どう摩擦まさつ係数けいすうおおきくラバーの性質せいしつ左右さゆうする[87]以下いかしめすラバーの分類ぶんるいにおいて、かくラバーの反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつ係数けいすういちじるしくことなっており、それらは競技きょうぎ実践じっせんじょう打球だきゅう特徴とくちょうとなってあらわれる。一般いっぱんに、反発はんぱつ係数けいすうおおきなラバーはスピードのはや打球だきゅうし、どう摩擦まさつ係数けいすうおおきなラバーは回転かいてんつよくかけることができる[注釈ちゅうしゃく 112]。ボールが平面へいめんでバウンドするさいには、ボールがすべらずに(接触せっしょくめん瞬間しゅんかんてき拘束こうそくされて回転かいてんしながら)バウンドするケース、および、ボールが接触せっしょくめんすべってバウンドするケースの2パターンに分類ぶんるいできる[94]。どちらのパターンがおもとなるかは、打球だきゅう速度そくど・スピンのほか進入しんにゅう角度かくどにも依存いぞんするが、これらにくわえてラバーの性能せいのうでもまる(反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつ係数けいすうたかいほどすべらない)。一般いっぱんに、すべらないバウンドの仕方しかたにおいて、ラケットのスイングに沿った(打球だきゅうしゃ通常つうじょう意図いとする)スピンがかかることになる[注釈ちゅうしゃく 113]

のラバーの性質せいしつとしてラバーのかたがあり、ラバー硬度こうどという指標しひょう表記ひょうきされる。かたさの表記ひょうきにはISO準拠じゅんきょした硬度こうど[注釈ちゅうしゃく 114]やその[注釈ちゅうしゃく 115]など複数ふくすう表示ひょうじ採用さいようされており[注釈ちゅうしゃく 116]、プレーヤーがラバーをえらさい参考さんこうとされる。一般いっぱんに、かたいラバーは威力いりょくのある打球だきゅうをしやすく[注釈ちゅうしゃく 117]やわらかいラバーは打球だきゅうのコントロールがしやすいとされる[注釈ちゅうしゃく 118]

ラバーのあつさはITTFの規則きそくさだめられており、ツブラバーにおいては、ゴムシートあつさは2.0 mmを以内いないでなくてはならない[83]。サンドイッチラバーにおいては、ツブラバー部分ぶぶんあつさは2.0 mm以内いない[95]、ツブラバーそうとスポンジそうあつさの合計ごうけいは4.0 mm以内いないさだめられている[注釈ちゅうしゃく 119][83]に、つぶ形状けいじょうやアスペクトかんしても規定きてい詳細しょうさいさだめられている。ラバーにはおおくの種類しゅるい存在そんざいするが、公式こうしきせん出場しゅつじょうには主幹しゅかんする卓球たっきゅう連盟れんめいとう認証にんしょう必要ひつようである。たとえば、ITTFが管轄かんかつする国際こくさい大会たいかいとうでは、ITTFの公認こうにんラバーリスト[注釈ちゅうしゃく 120]掲載けいさいされているラバーにかぎ使用しようみとめられている[注釈ちゅうしゃく 121][96]。2006ねん4がつ以降いこう[注釈ちゅうしゃく 122]日本にっぽん国内こくない公式こうしき大会たいかいにおいては、JTTAあるいはITTFによって公認こうにんされているラバーの使用しようみとめられている[17]

ラバーの特性とくせいは、とくさい表面ひょうめんのゴムシートの特性とくせいおおきく依存いぞんしているほか、スポンジそうとのわせとうによってふくあいてきまり、多様たようなラインナップがある[注釈ちゅうしゃく 123]以下いか各項かくこうにてラバーの構成こうせい部材ぶざいについてべる。

ゴムシート
ツブラバーとサンドイッチラバーが共通きょうつうしてゆうする、ゴムせいのシート構造こうぞうを「(通常つうじょうの)ツブラバー」と[17][83]。それ自身じしん単独たんどくでラバーである(通常つうじょうの)ツブラバー混同こんどうしないように、ほん記事きじでは、ラバーにおけるゴムせいのシート構造こうぞうとく場合ばあいは、ゴムシート(あるいはたんシート)と[注釈ちゅうしゃく 124][97]
どのラバーにおいても、ゴムシートはラケットのラバーめんさい表面ひょうめんである。天然てんねんゴムまたは合成ごうせいゴム主原あるじはらりょうとして、顔料がんりょうくろあかそのいろけられている[注釈ちゅうしゃく 125]一般いっぱんに、天然てんねんゴムと合成ごうせいゴムの割合わりあいとうによって性能せいのう寿命じゅみょう、シートの透明とうめいわる[注釈ちゅうしゃく 126]。ゴムシートの形状けいじょうは、ゴムシートとブレード・スポンジとの相互そうご作用さよう考慮こうりょして設計せっけいされている。具体ぐたいてきにはゴムシートは、片面かためん均一きんいつ平面へいめんであり、その反対はんたいがわめんにはつぶ(あるいはイボ)とばれる円柱えんちゅうがた突起とっきがある。つぶ平面へいめん六方ろっぽう格子こうしじょう規則きそくてきみつ配置はいちされている。このつぶ配置はいちにはたて配列はいれつないしよこ配列はいれつのものがそれぞれある[注釈ちゅうしゃく 127]。これらのゴムシートの素材そざい成分せいぶんや、つぶ形状けいじょう配列はいれつ平面へいめんあつみといった構造こうぞうは、ラバーのしょ特性とくせいおおきく影響えいきょうする。
スポンジ
ラバーにおけるスポンジのシートは、サンドイッチラバーの構成こうせい要素ようそであり、上記じょうきのゴムシートとわせてもちいる[注釈ちゅうしゃく 128]。ラバーがブレードにけられるさいは、このスポンジそうが(うす接着せっちゃくざいそうかいして)ブレードに密着みっちゃくするようけられる。スポンジの性能せいのうおもに、打球だきゅうのボールのラバーへのみとその復元ふくげんりょくとなってあらわれる。スポンジのあつさについては、あついものほど威力いりょくのあるつよ回転かいてんけられる[注釈ちゅうしゃく 129]。しかしながら、かならずしもあついスポンジそうがゴムシートやラバーの特性とくせいにとっていわけではない。たとえば、はやいボールにたいしては、反発はんぱつ係数けいすうたかくなり、距離きょりとう制御せいぎょむずかしい。
ラバー製品せいひんでは、様々さまざまあつさのスポンジのラバーが販売はんばいされている[注釈ちゅうしゃく 130]。ラバーの種類しゅるい性質せいしつによって、このまれるスポンジのあつさの傾向けいこうには差異さいがある[注釈ちゅうしゃく 131]

おおくのラバーに共通きょうつうする基本きほんてき構成こうせい特徴とくちょう以上いじょうとおりである。ラバーの性質せいしつくわえて、ブレードの特性とくせいおも反発はんぱつ係数けいすう振動しんどう特性とくせいとう)も打球だきゅう影響えいきょうするため、プレーヤーにうラケット(ブレードとラバーのわせ)をもとめるには、情報じょうほう収集しゅうしゅう試行錯誤しこうさくご必要ひつようとなる。

なお、ラバーの長期ちょうきてき耐久たいきゅうせいはあまりたかくない。使用しようせずともすこしずつ酸化さんかとうでゴムが変質へんしつし、練習れんしゅうとうでの反復はんぷく使用しようによりラバーの性能せいのう反発はんぱつ特性とくせいどう摩擦まさつりょく)は徐々じょじょ変化へんかしてくる[注釈ちゅうしゃく 132]用具ようぐメーカーが推奨すいしょうするラバー交換こうかん目安めやす(ラバーの寿命じゅみょう)は、一般いっぱん選手せんしゅで1カ月かげつ練習れんしゅうりょうすくない選手せんしゅでも2 - 3カ月かげつとされる[98]短期たんきてき視点してんでは、プレーちゅうにラバーにほこりなどが付着ふちゃくし、表面ひょうめん性能せいのう変化へんかする。これらの付着ふちゃくぶつってラバーの性能せいのう回復かいふくするため、専用せんようのラバークリーナーも市販しはんされている[注釈ちゅうしゃく 133]

以下いかに、かくタイプのラバーについてそれぞれ解説かいせつする。

うらソフトラバー[編集へんしゅう]

うらソフトラバーの構造こうぞう(ラケット(木目もくめ)じょうられた状態じょうたい断面だんめん)。ゴムせいのシート(赤色あかいろ)がスポンジそう白色はくしょく)に接着せっちゃくされている。上方かみがたたいらなめん打球だきゅうめんである。ボールと接触せっしょく面積めんせきひろく、摩擦まさつおおきく、つよ回転かいてんをかけやすい。

うらソフトラバーは、ゴムシートのたいらなめんそときにして(つぶがわ内側うちがわけて)スポンジそうわせたサンドイッチラバーの一種いっしゅである。ボールとの接触せっしょく面積めんせきひろく、どう摩擦まさつ係数けいすうおおきくなるため、ボールに回転かいてんをかけやすい。一般いっぱんてきなほとんどのほう実践じっせんしやすいため、現在げんざいにおいてももっともよく使つかわれているタイプのラバーである。[71]

こう弾性だんせいこう摩擦まさつけい
こう弾性だんせいこう摩擦まさつけいうらソフトラバーは、ゴムシートとスポンジの設計せっけいにより、そのとおり、たか弾性だんせいどう摩擦まさつ係数けいすう実現じつげんしたうらソフトラバーである。弾道だんどう安定あんていせいく、回転かいてんつよドライブほうてきしている。なが歴史れきしがあり、ロングセラーのラバーもある。かつては、シェアのたかいラバーであったが、テンションけいラバーの普及ふきゅうにつれて[注釈ちゅうしゃく 134]使用しようしゃ減少げんしょうしている。一方いっぽうで、近年きんねん技術ぎじゅつ革新かくしんで、よりたか反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつりょく実現じつげんされている。日本にっぽんのメーカーの得意とくい分野ぶんやである。
テンションけい
ブレードにけられた状態じょうたいのテンションけいうらソフトラバー
テンションけいうらソフトラバーは、シートおよびスポンジを構成こうせいするゴム分子ぶんし人為じんいてき負荷ふか(テンション)をかけた状態じょうたいとしたラバーである[注釈ちゅうしゃく 135]。これにより、従来じゅうらいうらソフトラバーとくらべてたか反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつりょく実現じつげんしている[71]一方いっぽうで、ラバー寿命じゅみょうみじかくなりやすい[注釈ちゅうしゃく 136]
スピードグルーの使用しよう禁止きんし以降いこう普及ふきゅうすすんだとされ、トッププレーヤーのあいだ使用しようしゃおおい。回転かいてんけいテンションラバー(下記かき)の登場とうじょうにあわせて、主流しゅりゅうのひとつとなったラバーである。ドイツや日本にっぽんのメーカーの得意とくい分野ぶんやである。
スピードけいテンション
スピードけいテンションラバーは、テンションけいうらソフトラバーのなかでは歴史れきしなが製品せいひんである。けいでも、そのたか反発はんぱつ係数けいすう利用りようした打球だきゅう可能かのうである[注釈ちゅうしゃく 137]ほうによっては、ゴムシートのたかどう摩擦まさつ係数けいすうたくみにもちいて、強烈きょうれつ回転かいてんけることが可能かのうである[注釈ちゅうしゃく 138]
回転かいてんけいテンション
回転かいてんけいテンションラバーは、ゴムシート表面ひょうめんどう摩擦まさつりょくたかめて、回転かいてんけやすくしたテンションけいラバーである。シートのかたさとスポンジのやわらかさが適度てきど設計せっけいされており、けいちゅう強打きょうだはずみと回転かいてん緩急かんきゅうけやすい。このような特徴とくちょうから、上述じょうじゅつのスピードグルーの経緯けいいもあって、現在げんざいにおいて主流しゅりゅうのひとつとなっているラバーである。
粘着ねんちゃくけい
粘着ねんちゃくけいうらソフトラバーは、シート表面ひょうめん粘着ねんちゃくせい付与ふよしたうらソフトラバーであり、とくどう摩擦まさつ係数けいすうたかいラバーである。粘着ねんちゃくせいつよ製品せいひんでは、静止せいししたボールをラケットの粘着ねんちゃくラバーめんうえからさえてけて、そのままじょうにボールをげることができるほどの粘着ねんちゃくりょくがある。打球だきゅうは、ラケットのめんをボールにえるようにこすることで、強烈きょうれつ回転かいてんけることができる。ボールとラバーの接触せっしょく時間じかんながく、クセだましやすく、回転かいてんりょう変化へんかもつけやすい。その反面はんめん相手あいて回転かいてん影響えいきょうけやすい。また、のラバーとくらべて非常ひじょうにデリケートである[注釈ちゅうしゃく 139]粘着ねんちゃくけいラバーは、おも中国ちゅうごくけい選手せんしゅや、日本にっぽんのドライブ主戦しゅせんがたやカット主戦しゅせんがた選手せんしゅなどに使用しようしゃおおい。中国ちゅうごくのメーカーの得意とくい分野ぶんやである。
つよ粘着ねんちゃくけいほろ粘着ねんちゃくけいちょうほろ粘着ねんちゃくけい
シート表面ひょうめん粘着ねんちゃく性能せいのうつよさによって、さらにつよ粘着ねんちゃくけいほろ粘着ねんちゃくけいちょうほろ粘着ねんちゃくけいといった分類ぶんるいがされることがある。粘着ねんちゃくせいつよいほどどう摩擦まさつ係数けいすうがり、回転かいてんりょうおおくなりやすい。一方いっぽう反発はんぱつ係数けいすう低下ていかして、打球だきゅうスピードが低下ていかしやすい傾向けいこうにある。
粘着ねんちゃくけいテンション
粘着ねんちゃくけいテンションラバーは、粘着ねんちゃくけいラバーとテンションけいラバーの特徴とくちょうあわせた、従来じゅうらい粘着ねんちゃくけいラバーよりも反発はんぱつ係数けいすうたかうらソフトラバーである。反発はんぱつ係数けいすうたかいスポンジを採用さいようした粘着ねんちゃくけい回転かいてんけいテンションラバーも、市販しはんされている。
きょくうすけい
ごくうすうらソフトラバーは、きょくうすあつさのスポンジとわせることで、つぶだかラバーに類似るいじした挙動きょどうしめ粘着ねんちゃくけいラバーである。反発はんぱつ係数けいすうちいさい一方いっぽうどう摩擦まさつ係数けいすうおおきい。粘着ねんちゃくラバーの特徴とくちょうである回転かいてんりょうとクセだまくわえて、つぶだかラバーのような変化へんかをつけることが可能かのうである。ペンホルダーのつぶラバー使用しようしゃいたラバーであるとされる。
コントロールけい
コントロールけいうらソフトラバーは、やわらかいスポンジとシートをもちい、打球だきゅうをコントロールしやすいように設計せっけいされたラバーである。あつかいやすく、安価あんか長寿ちょうじゅいのちことおおいため、初心者しょしんしゃなどをふくめ、技術ぎじゅつにつけるさい使用しようされることもある。しかしながら、反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつりょくひくいため、競技きょうぎ段階だんかいのレベルでの使用しようでは威力いりょく不足ふそくかんがあり、使用しようしているひとすくない。

おもてソフトラバー[編集へんしゅう]

おもてソフトラバー(赤色あかいろ: ゴムせいシート、白色はくしょく: スポンジ)。上方かみがた(ツブのているがわ)が打球だきゅうめんである。ボールの反発はんぱつ係数けいすうたかく、スピードのある打球だきゅうとなる。
おもてソフトラバーをったバックめんで、たいじょうからの素早すばやいリターンをおこな伊藤いとうよしまこと

おもてソフトラバーは、ゴムシートのつぶめんそときにして(平面へいめんがわ内側うちがわけて)、スポンジとわせたサンドイッチラバーである[注釈ちゅうしゃく 140]。ゴムシートのつぶがわさい表面ひょうめんであるために、ボールとの接触せっしょく面積めんせきちいさい。このため、たか反発はんぱつ係数けいすうゆうしつつも、どう摩擦まさつ係数けいすう比較ひかくてきひくめになり、いわゆる「たまばなれがはやい」かえかたをする。うらソフトラバーとくらべると、相手あいてったボールの回転かいてん影響えいきょうけにくい[注釈ちゅうしゃく 141][71]基本きほんてきまえじん速攻そっこうがたのプレーヤーやカット主戦しゅせんがたのプレーヤーがもちいる場合ばあいおおい。シートのつぶ形状けいじょう特性とくせいにより回転かいてんけい・スピードけい変化へんかけいとう分類ぶんるいされる[注釈ちゅうしゃく 142]

うらソフトラバーよりも製品せいひんのラインナップは比較的ひかくてきすくないが、うらソフトラバーのケースと同様どうように、従来じゅうらいよりもこう弾性だんせいテンションけいひょうソフトラバーなどのあらたな開発かいはつひん製品せいひんされている[71]反発はんぱつ係数けいすうおおきなスポンジを採用さいようした回転かいてんけいテンションけいひょうソフトラバー市場いちばあらわれるなど、おもてソフトラバーの特徴とくちょうかしたあらたな用具ようぐ開発かいはつすすめられている。

後述こうじゅつラージボール卓球たっきゅう競技きょうぎでは、ルールによりおもてソフトラバーのみが使用しようみとめられている。ラージボール競技きょうぎよう開発かいはつされたおもてソフトラバーも存在そんざいし、これらは硬式こうしきようくらべてやわらかいものがおおく、ボールが変形へんけいしにくいという特徴とくちょうゆうしている。

回転かいてんけいひょうソフト
回転かいてんけいひょうソフトラバーは、おもてソフトラバーのなかでも回転かいてんがかけやすいラバーである。一方いっぽうで、スピードけいひょうソフトのようにたまばなれははやくなく、ナックルなどの変化へんかしたしつたましにくいとされる。おもに、スマッシュを主力しゅりょく武器ぶきとしながら、ドライブでの強打きょうだぜるタイプのプレーヤーにくとされる。
スピードけいひょうソフト
スピードけいひょうソフトラバーは、おもてソフトラバーのなかではもっともたまばなれがはやく、ナックルけいたましやすいラバーである。ただし、回転かいてんけいひょうソフトラバーのようなつよ回転かいてんをかけることはむずかしいとされる。おもに、ドライブほうをつなぎわざとして使つかい、スマッシュを主力しゅりょく武器ぶきとするタイプのプレーヤーにくとされる。
変化へんかけいひょうソフト
変化へんかけいひょうソフトラバーは、ナックルなどの変化へんかやすい設計せっけいおもてソフトラバーである。かつては、おもてソフトラバーのなかではまえしゃくらべて使用しようしゃすくなかったが、福原ふくはらあいがこのタイプのラバーで実績じっせきのこしたことで、使用しようしゃえたとされる。また、プラスチックせいのボールへの移行いこうにより、(つぶだかラバーとくらべて)カットほうでのたましつ打球だきゅうとなることも見出みいだされ、カットマンを中心ちゅうしんとした使用しようしゃえている。

つぶだかラバー[編集へんしゅう]

つぶだかラバー(赤色あかいろ: ゴムせいシート、白色はくしょく: スポンジ)。おもてソフトラバーとくらべて、ツブがたかくてながい。ツブがしなるようにたおれ、複雑ふくざつたましつでリターンできる。
つぶだかラバーにはスポンジそうがないものもある。

つぶだかラバー(ツブだかラバー)は、構造こうぞうじょうおもてソフトラバー(上記じょうき)と類似るいじしており、ゴムシートのつぶがわ外側そとがわけたラバーである。おもてソフトラバーとのちがいは、そのとおり、つぶたかさがたかく、つぶやわらかいといった特徴とくちょうである。スポンジのつぶだかラバーと、スポンジのいちまいつぶだかラバーしゅが、おも市販しはんされており、これらを総称そうしょうして、つぶだかラバーと[注釈ちゅうしゃく 143]

つぶだかラバーは、構造こうぞうじょう性質せいしつから、打球だきゅうおおきくつぶがしなるように変形へんけいする[注釈ちゅうしゃく 144]反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつ係数けいすうひくいことが特徴とくちょうである[注釈ちゅうしゃく 145][87]つぶやわらかいほど、打球だきゅう変化へんかをつけやすい。自発じはつてきにボールに回転かいてんあたえるのはむずかしい一方いっぽうで、相手あいて回転かいてん影響えいきょうけにくい[71]。そのため、相手あいて回転かいてん利用りようしたり、そのまま回転かいてんのこしてリターンしたりしやすい(参照さんしょう: スピンにおうじたほう[注釈ちゅうしゃく 146]つぶだかラバーでの打球だきゅうでは、自身じしんほう相手あいて打球だきゅうしつ双方そうほう影響えいきょうをうけるため、あつかがわ予測よそくしない回転かいてん変化へんかあらわれることもある。使用しようしゃ技量ぎりょうにもよるが、つぶだかラバーによるドライブほうとう可能かのうである。

つぶだかラバーは、おもにカットがたぜんじん攻守こうしゅがたのプレーヤーが変化へんかけるためにもちいる。反転はんてんがたペンホルダーラケットにって使用しようする場合ばあいもある。いすれも、戦型せんけいによってつぶだかラバーは用途ようとことなり、このまれる製品せいひんことなる[注釈ちゅうしゃく 147]

かつては、シート表面ひょうめんにアンチ加工かこう摩擦まさつ低減ていげんする加工かこう)をほどこされたアンチつぶだかラバーが存在そんざいしていた。2008ねん以降いこうにアンチつぶだかラバーの使用しよう禁止きんしされたことにより、以前いぜんくらべてつぶだかラバーの性能せいのう相対そうたいてき低下ていかしており、プラスチックせいボールの移行いこうはさらにこれが顕著けんちょとなっている[注釈ちゅうしゃく 148]一方いっぽう近年きんねんは、従来じゅうらいつぶだかラバーよりもこう弾性だんせいしたテンションけいつぶだかラバー登場とうじょうしている[71]

ツブラバー[編集へんしゅう]

ツブラバー。構造こうぞうはゴムせいシート(赤色あかいろ)のみである。

ツブラバー[17]いちまいラバーとも)は、おもてソフトラバーからスポンジをのぞいた構造こうぞうのラバーである[注釈ちゅうしゃく 149]だい世界せかい大戦たいせん以前いぜんのラバーとしては、このツブラバーしかなかった。反発はんぱつ係数けいすうどう摩擦まさつ係数けいすうひくめのラバーであるが、安定あんていした打球だきゅうてるという利点りてんがある。現在げんざい、このラバーをもちいる選手せんしゅ非常ひじょうすくない。かつては、このツブラバーの構造こうぞう表裏ひょうり裏返うらがえしたラバー(うらソフトラバーからスポンジをのぞいたものに相当そうとう)も存在そんざいしたが、この裏返うらがえしたラバーは現在げんざいのルールでは使用しよう禁止きんしされている。

アンチラバー[編集へんしゅう]

アンチラバーは、一見いっけんしての外見がいけん普通ふつううらソフトラバーだが、どう摩擦まさつ係数けいすう極端きょくたんすくなくなるように設計せっけいされたラバーである[注釈ちゅうしゃく 150]。アンチラバーをもちいてうらソフトラバーと同様どうようほうこころみても、ボールに回転かいてんかかる回転かいてんりょうちいさい[71]

かつては、同色どうしょくうらソフトラバーとわせることで、ラバー外観がいかん酷似こくじせいとそれにはんした性質せいしつ利用りようし、ラケットを反転はんてんさせて相手あいて打球だきゅう変化へんかかりづらくさせるスタイルにおも使用しようされていた。しかし、両面りょうめん同色どうしょくのラバーをったラケットが使用しよう禁止きんしとなった(1983ねんのルール改正かいせいは、アンチラバーの使用しようしゃ激減げきげんした。

接着せっちゃくざい[編集へんしゅう]

上述じょうじゅつとおり、競技きょうぎようのラケットのおおくは、ブレードとラバーが別々べつべつ市販しはんされており、両者りょうしゃ接着せっちゃくしてラケットとして完成かんせいさせる必要ひつようがある。ブレードにラバーを接着せっちゃくする接着せっちゃくざいについて、現在げんざい使用しようみとめられているのは、水溶すいようせい接着せっちゃくざい接着せっちゃくシート、固形こけい接着せっちゃくざいである。かつては、ゴム有機ゆうき溶剤ようざいかした接着せっちゃくざいひろ使用しようされていた。しかし、有機ゆうき溶剤ようざい人体じんたい有害ゆうがいであるため、2007ねん4がつ1にちよりの日本にっぽん国内こくない小学生しょうがくせい大会たいかいから段階だんかいてきに、有機ゆうき溶剤ようざいふく接着せっちゃくざい使用しよう制限せいげんされはじめた。2007ねん9がつ1にち以降いこうは、有機ゆうき溶剤ようざいふく接着せっちゃくざい日本にっぽん国内こくないのすべての大会たいかい禁止きんしされた。国際こくさい大会たいかいでは2008ねん9がつ1にちより禁止きんしとなった(詳細しょうさいスピードグルー補助ほじょざいふし参照さんしょう)。

現在げんざい日本にっぽん国内こくないにおいては、JTTA公認こうにん接着せっちゃくざい使用しようみとめられている。一方いっぽうで、2009ねん時点じてんおいてITTFは、特定とくてい接着せっちゃくざい公認こうにんしていない。公式こうしき大会たいかいとうでは、かり意図いとして有機ゆうき溶剤ようざいもちいてなくても、試合しあいのラケット検査けんさ残留ざんりゅう溶剤ようざい検出けんしゅつされた場合ばあい失格しっかくとなる。これをふせぐには、ラバーのパッケージをけてから72あいだ程度ていど放置ほうちしたのちに、有機ゆうき溶剤ようざいけい接着せっちゃくざい日本にっぽんではJTTA公認こうにんひん)を使用しようして、ラバーをブレードにることがいとされる。

スピードグルー[編集へんしゅう]

スピードグルー(ブレードのうえ液体えきたい保管ほかんは、刷毛はけきのフタとかん貯蔵ちょぞうされている)。現在げんざい使用しよう禁止きんしされている。

スピードグルーは、ラバーをブレードにける接着せっちゃくざいひとつであり、有機ゆうき溶剤ようざいおおふくむ。ラバーにると、溶剤ようざい分子ぶんしがスポンジのなか拡散かくさんして、ラバーのスポンジが膨張ぼうちょうする。この状態じょうたいでラバーをブレードにると、スポンジの膨張ぼうちょうぶんだけラバー全体ぜんたいめん方向ほうこうられてつね伸長しんちょう負荷ふかがかかり、ラバーの反発はんぱつりょく摩擦まさつりょくたかくなる[注釈ちゅうしゃく 151]。ラバーに負荷ふかがかかり劣化れっかはやまるデメリットがあったものの、スピードグルーは世界せかいてき普及ふきゅうし、おも攻撃こうげきがた選手せんしゅひろ普及ふきゅうしていった。

しかしルールの変遷へんせんべたように、現在げんざいは、スピードグルーは使用しよう禁止きんしされている。スピードグルーの問題もんだい提起ていきしたのは、ITTF会長かいちょう当時とうじ)の荻村おぎむら伊智朗いちろうであった[48]。このときは、選手せんしゅのスピードグルー使用しようによる見学けんがくしゃ中毒ちゅうどく事故じことう事例じれいられていた[48]荻村おぎむらは、卓球たっきゅう普及ふきゅうという観点かんてんから、つぎ理由りゆうをあげ、スピードグルーの使用しよう禁止きんし提案ていあんした。

  • スピードグルーの使用しようは「用具ようぐへのドーピング」であり、スポーツ精神せいしん観点かんてんからこのましくない。
  • おおくのスピードグルーが含有がんゆうするトルエン人体じんたい有害ゆうがいである。
  • スピードグルーがシンナーあそひとし卓球たっきゅう以外いがい不適切ふてきせつ用途ようと使用しようされて、社会しゃかい問題もんだいした。

こうしてまず、スピードグルーの成分せいぶんであるトルエンの規制きせい実施じっしされた[注釈ちゅうしゃく 152]。しかしながら、この規制きせいによりスピードグルーのラバーへの効果こうか低下ていかしたため、ぎゃくに、スピードグルーの効果こうかたかめる「かさり」や「らし」といった溶剤ようざい多用たようする用法ようほうされた。このように、スピードグルーの使用しよう規制きせいは、イタチごっこの状態じょうたいながらくつづいた。

やがて、卓球たっきゅう選手せんしゅのスピードグルーによるアナフィラキシーショック事故じこ[99][100]こり、健康けんこうじょう問題もんだい再度さいど議論ぎろんされるようになった。こうした経緯けいいから[注釈ちゅうしゃく 153]荻村おぎむら遺志いし[注釈ちゅうしゃく 154]いだ日本にっぽん委員いいんのリードによって[48]、ITTFはスピードグルーの使用しよう禁止きんしをついに決断けつだんし、北京ぺきん五輪ごりん終了しゅうりょうの2008ねん9がつ1にちをもって[注釈ちゅうしゃく 155]公式こうしきルール[101]にて禁止きんしとされた。

補助ほじょざい[編集へんしゅう]

前述ぜんじゅつとおり、有機ゆうき溶剤ようざいふく接着せっちゃくざい使用しよう禁止きんしされたことで、毒性どくせいのない水溶すいようせい接着せっちゃくざい主成分しゅせいぶんみず天然てんねんゴム、アクリル)が普及ふきゅうした。一方いっぽうで、スピードグルーの使用しよう禁止きんしとなることを見越みこして、「ブースター」とばれる接着せっちゃくりょくのない補助ほじょざい水溶すいようせいグルー卓球たっきゅう用品ようひんメーカーから販売はんばいされていた。補助ほじょざいのラバーへの使用しようによって、スピードグルー同様どうようにラバーの性能せいのう向上こうじょうさせることができた。揮発きはつせい有機ゆうき溶剤ようざいふくまず鉱物こうぶつ主成分しゅせいぶんとしているため、あつかいが比較的ひかくてき容易よういで、かつ、効果こうか持続じぞくしやすい、といったメリットがあった。

これについてITTFは、補助ほじょざい塗布とふはラバーを加工かこう改造かいぞうする行為こういであり「用具ようぐのドーピング」にあたるとして、ルール改正かいせいおこない、事実じじつじょう補助ほじょざい使用しよう禁止きんしとした[注釈ちゅうしゃく 156][80]日本にっぽんではJTTAも、ITTFのルール改定かいてい通知つうちもとづき、2008ねん10がつ1にち以降いこう開催かいさいされるすべての大会たいかいにおいて、ブースターをふく補助ほじょざいるいについても使用しよう禁止きんしすると発表はっぴょうした[102][103]禁止きんし対象たいしょう補助ほじょざいるい販売はんばいしていた卓球たっきゅう用具ようぐメーカーも、2008ねん9がつまつをもって販売はんばい中止ちゅうしすることを発表はっぴょうした。

補助ほじょざい規制きせいすみやかにすすんだ一方いっぽうで、スピードグルーの禁止きんしからわずか1ヶ月かげつ補助ほじょざい禁止きんしされたため、補助ほじょざい発売はつばいしてきたメーカーは、おおくの在庫ざいこかかえるようになり、経営けいえい圧迫あっぱくしたとされる。また、大会たいかい運用うんよう不備ふびめんとして、禁止きんし直後ちょくごヨーロッパ卓球たっきゅう選手権せんしゅけんでは、ラケットの検査けんさ機器ききしんルールに対応たいおうできなかったことから、従来じゅうらいどお補助ほじょざい使用しようする選手せんしゅもいる状況じょうきょうになっていた。

サイドテープ[編集へんしゅう]

グリップのテーピングとうふくめて、ラケットの操作性そうさせいわる保持ほじせいこのましい素材そざいのブレードへの付与ふよとうは(のルールをおかさない範囲はんいで)みとめられている[104]。このうちのサイドテープは、競技きょうぎちゅう予期よきせずラケットが卓球たっきゅうだいにあたったときに、ラケットの側面そくめん(サイド)を破損はそんしないためにつける保護ほごテープである[注釈ちゅうしゃく 157]金属きんぞくせいのサイドテープもあり、ラケットのそう重量じゅうりょう重心じゅうしん位置いち調節ちょうせつすることも出来できる。

ボール[編集へんしゅう]

一般いっぱんてき卓球たっきゅう硬式こうしき卓球たっきゅう)で使用しようされているボール試合しあいだまピンポンだまとも)は、直径ちょっけいが40 mmで、重量じゅうりょうは2.7 gである[20]ラージボール卓球たっきゅうのものは、直径ちょっけいが44 mmで、重量じゅうりょうは2.2 - 2.4 gである。ボールのいろしろ橙色だいだいいろしょくがある。硬式こうしき卓球たっきゅうではどちらのいろのボールを使用しようしてもよいが、ラージボール卓球たっきゅうでは橙色だいだいいろのみがもちいられる[注釈ちゅうしゃく 158]。ボールの品質ひんしつはプレーの精度せいどおおきく影響えいきょうする一方いっぽうで、完全かんぜんたま構造こうぞうのボールをこう精度せいど大量たいりょう製造せいぞうすることは技術ぎじゅつてきむずかしい。そこでボールの製造せいぞうにおいては、おな製造せいぞうラインでつくられたたまをすべて検査けんさして、個々ここたまおうじてグレードけする方法ほうほうっている[注釈ちゅうしゃく 159]たま最高さいこうのものは3スター (スリースター)とグレードけされている[注釈ちゅうしゃく 160]。JTTA主幹しゅかんのものをふくおおくの大会たいかいでは、3スターのボールが使用しようされる[注釈ちゅうしゃく 161][105][17]

ラケットとボール。ボールの直径ちょっけいは、左側ひだりがわのものからじゅんに40 mm, 44 mm, 54 mmである。

歴史れきしをみると、硬式こうしき卓球たっきゅう試合しあいだまのサイズは、2000ねんのルール変更へんこうで、直径ちょっけい38 mmから直径ちょっけい40 mmへとおおきくなっている。このボールのおおきさの変化へんかによって、以下いか影響えいきょうがあったとされる。

  • 空気くうき抵抗ていこうおおきくなったためにはやとおくへびにくくなった。
  • 以上いじょう結果けっかとして、ラリーがつづきやすくなった。

ボールの素材そざいにも変化へんかがあった。かつてはセルロイド主流しゅりゅうだったが、2010年代ねんだいセルロイドの材質ざいしつのもの(各種かくしゅプラスチック素材そざい)に移行いこうしている[注釈ちゅうしゃく 162][106]。セルロイドせいのボールはえやすく、火災かさい危険きけんせいがあったためである。危険きけんぶつとして航空機こうくうきへのもちこみことわられた事例じれいアテネ五輪ごりんまえ)もあり、IOCがITTFにボールの材質ざいしつ変更へんこうもとめたともいわれる[107]。なお、ボールの材質ざいしつ変更へんこうさいしては、ITTFは以下いか理由りゆうげている[106]

  • セルロイドはえやすい。
  • セルロイドは太陽光たいようこうなどにより劣化れっかしやすく、耐久たいきゅうせいとぼしい。
  • 良質りょうしつのセルロイドの入手にゅうしゅむずかしくなっている[注釈ちゅうしゃく 163][108]
  • プラスチック素材そざいほうが、回転かいてんはずみもおさえられラリーせんつづきやすい。

日本にっぽんでは、2014ねんから日本にっぽん卓球たっきゅう教会きょうかいさだめるルールとして、セルロイド素材そざい製造せいぞうすること義務付ぎむづけられ、以降いこう、プラスチックボールがもちいられるようになった[注釈ちゅうしゃく 164][17]。プラスチックへの材質ざいしつ変更へんこうによる影響えいきょうとして、つぎ変化へんかがあったとされる。

  • 打球だきゅうかん変化へんかした。
  • シームレス(し)のボールでとくに、はずみのばらつきが減少げんしょうし、打球だきゅう安定あんていした。

また、ブラスチックボールの導入どうにゅう初期しょきは、メーカーによって性能せいのうのバラツキがおおきく、また、こわれやすいという指摘してきもあった[109]

卓球たっきゅうだい[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうだい競技きょうぎおこなうにあたって、卓球たっきゅうだい競技きょうぎじょうゆかめん設置せっちされる水平すいへいだいであり、サイズやたかさ、材質ざいしつ物性ぶっせいがルールで規定きていされている(サイズとう詳細しょうさいルール参照さんしょう[18]卓球たっきゅうだいは、経年けいねんによるがえりをふせぐために3そう構造こうぞうになっている。さんそう中心ちゅうしんそうには、細長ほそながいたがフローリングゆかのようによこをずらして配置はいちされ、変形へんけいふせ設計せっけいとなっている。プレーイングサーフェスの反発はんぱつ性能せいのうとして、全面ぜんめんでの均質きんしつなボールのかえりが規定きていされている[注釈ちゅうしゃく 165][110]

卓球たっきゅうだい(プレーイングサーフェス)のいろは、1980年代ねんだいまであるじみどりいろ[注釈ちゅうしゃく 166][111]であった。卓球たっきゅうのイメージチェンジのために[112][注釈ちゅうしゃく 167][113]荻村おぎむら伊智朗いちろう当時とうじITTF会長かいちょう)の発案はつあんにより、あおいろ卓球たっきゅうだい製作せいさくされた。この卓球たっきゅうだいは、1991ねん千葉ちば開催かいさいされただい41かい世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけんよく1992ねんバルセロナオリンピックもちいられ、以降いこう世界中せかいじゅうひろまって主流しゅりゅうのカラーリングとなり、現在げんざいいたっている。

競技きょうぎ領域りょういき[編集へんしゅう]

卓球たっきゅう競技きょうぎ領域りょういき写真しゃしんはドイツオープン大会たいかいマクデブルク)の様子ようす。この体育館たいいくかんのアリーナでは、あわせて12の競技きょうぎ領域りょういき設営せつえいされている。

競技きょうぎ領域りょういきとは、大会たいかいとう試合しあい会場かいじょうにて確保かくほ設営せつえいされる、卓球たっきゅう競技きょうぎ実施じっしされる空間くうかん領域りょういきのことである。卓球たっきゅうだい(ネットアセンブリをふくむ)を中心ちゅうしんとして、コート番号ばんごう表示ひょうじ適切てきせつゆかめん審判しんぱんせき、スコアカウント、タオルボックス、打球だきゅうめのフェンスとうのほか、ボール一式いっしきなど必要ひつよう用具ようぐそなえられている。プレーヤーの競技きょうぎができる範囲はんいとして、競技きょうぎ領域りょういき奥行おくゆきは14 m以上いじょうはばは7 m以上いじょう、かつ、たかさはゆかめんから5 m以上いじょう空間くうかん確保かくほされている[17][114]参考さんこうまでに、卓球たっきゅうだい自体じたいは2.74 m×1.525 mの領域りょういきぎないが、卓球たっきゅうだいの20ばい以上いじょうおよ競技きょうぎ領域りょういき確保かくほには、バスケットボールバレーボールひとしぜんコートめん四半しはんほどのひろさが必要ひつようとなる。また、建築けんちく基準きじゅんほう施行しこうれいだい21じょうによる天井てんじょうたかさは「2.1メートル以上いじょう」であるが、当該とうがい施行しこうれい想定そうていするような空間くうかんおおくは上記じょうきたかさの要請ようせいたさず、公式こうしき卓球たっきゅう競技きょうぎ実施じっしできない(もちろん、練習れんしゅう娯楽ごらく文化ぶんかとしての卓球たっきゅうではこのかぎりではない)。

競技きょうぎよう服装ふくそう[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうにおける競技きょうぎよう服装ふくそう[17]えい: playing clothing[115][注釈ちゅうしゃく 168]は、うええりづけポロシャツ類似るいじした形状けいじょうのものやTてぃーシャツじょうのもの、したハーフパンツ・スカートが基本きほんである。日本にっぽん国内こくない公式こうしき試合しあい使用しようみとめられるのは、JTTAの公認こうにんひんのみである[注釈ちゅうしゃく 169][17]。また、プレーヤー同士どうし類似るいじしたいろ競技きょうぎよう服装ふくそうていた場合ばあいは、片方かたがたのプレーヤーが着替きがえなければならない[注釈ちゅうしゃく 170][17]。JTTA主幹しゅかんのものをふく日本にっぽん国内こくない試合しあいでは、ゼッケン着用ちゃくよう必須ひっすである[17]

かつての卓球たっきゅう競技きょうぎよう服装ふくそうは、単色たんしょくのポロシャツ形状けいじょうのものがおおかったが、近年きんねんテニスバドミントン素材そざい・デザインで、かるばち水性すいせい向上こうじょうしたものがおおい。ショーツ股下またしたみじかいものがおおく、女性じょせい不評ふひょうであったが、近年きんねんでは男性だんせいようでもふとももにかかるくらいのものがえるなど、時代じだいおうじて変化へんかしている。また、アンダーシャツスパッツ着用ちゃくようみとめられている[17]

また、事前じぜん確認かくにん必要ひつようであるが、個人こじんがデザインした競技きょうぎよう服装ふくそうも、前述ぜんじゅつ要件ようけんたせば使用しよう可能かのうである。2007ねん1がつおこなわれた全日本ぜんにほん卓球たっきゅう選手権せんしゅけんでは、四元よつもと奈生がワンショルダーとミニスカートという斬新ざんしん競技きょうぎよう服装ふくそう試合しあい出場しゅつじょうし、注目ちゅうもくあつめた。

シューズかんしては、ある程度ていど水準すいじゅん大会たいかいまではとく規定きていがなく、一般いっぱんてき体育館たいいくかんようシューズであればなにいてもよいとされる。ほか、ヘアバンドリストバンドひとし規定きてい範囲はんい使用しよう可能かのうである。

ロボット・マシーン[編集へんしゅう]

練習れんしゅうようのロボットマシーン。練習れんしゅうしゃかえした打球だきゅうはネットであつめられ、中央ちゅうおう装置そうち装填そうてんされ、反復はんぷくてき発射はっしゃされる。

卓球たっきゅうにおけるロボットマシーンは、ぜん自動じどう一定いっていの(あるいは、規則きそくてき/ランダムな)回転かいてんやコースの飛球ひきゅう対面たいめんのコートに周期しゅうきてきおくつづける機械きかい装置そうちであり、実戦じっせんとうでの対戦たいせん相手あいて打球だきゅう疑似ぎじてき連続れんぞく再現さいげんするための練習れんしゅうよう用具ようぐである[116][117]

卓球たっきゅう練習れんしゅうほうのひとつにたま練習れんしゅうがある。ひとひとによるたま練習れんしゅうにおいて、文字通もじどおおおくのボールをいちもちいて、一方いっぽうもの相手あいて練習れんしゅうしゃ様々さまざまたましつのボールを相手あいてコートへ連続れんぞくてきおくみ(たま)、練習れんしゅうしゃはこのボールを連続れんぞくでリターンしつづけてトレーニングをおこな[注釈ちゅうしゃく 171]。ロボットマシーンは、このたま練習れんしゅうたましの役割やくわり人間にんげんわっておこなうことができる(すなわち、練習れんしゅうしゃひとりだけの状態じょうたいであっても、たま練習れんしゅうができる)。

なお、ほんこうべるロボットとは根本こんぽんてきことなった、人間にんげんのプレーヤーのようなラリーをおこなうことのできるロボットも工学こうがく研究けんきゅう対象たいしょうとして開発かいはつされている(卓球たっきゅう普及ふきゅうこう参照さんしょう)。

ほう[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうにおけるほうは、だいいちきゅうのボールを技術ぎじゅつサービス)、および、そのだいきゅう以降いこう)のラリーにおいてボールをかえ技術ぎじゅつ(リターン)にけられる。いずれも、おもフォアハンドバックハンドおおきく分類ぶんるいされる。たいからはなれた位置いちからのほうくわえて、たいじょう(プレーイングサーフェスのうえ)で打球だきゅう対応たいおうするためたいじょう技術ぎじゅつ存在そんざい[注釈ちゅうしゃく 172]も、卓球たっきゅう特徴とくちょうひとつである。

かつてはフォアハンドほう主体しゅたいのプレーが主流しゅりゅうであったし、事実じじつとしていまなお、より強力きょうりょく威力いりょく速度そくど・スピン)の打球だきゅうができるのはバックハンドではなくフォアハンドでのほうである[118]。しかし時代じだいとともに、しんほうきびしいコースを戦術せんじゅつとう開発かいはつされ[注釈ちゅうしゃく 173]、ラリーのスピードは全体ぜんたいてきはやくなった[119]現代げんだいでは、このはやいラリーに対応たいおうするために、フォアハンドとバックハンドをすみやかにえてりょうハンドによる強打きょうだめる戦術せんじゅつ発展はってんしている。

以下いかでは、とくことわりがないかぎり、みぎのプレーヤーのほうについてべる。左利ひだりきのプレーヤーについては、下記かき内容ないようにおいて適宜てきぎ左右さゆう反転はんてんさせて読解どっかいすることで、同様どうようほう理解りかい実践じっせんできる。

ボールの回転かいてん[編集へんしゅう]

うえ回転かいてん打球だきゅう飛跡ひせき左側ひだりがわから打球だきゅう)。 1. ラケット(あかせん)でこすげてつよったうえ回転かいてんだまは、はじめは直線ちょくせんてきすすむ。2. 下向したむきの揚力ようりょくけて、やがて相手あいてコートでしずむようにちる。 3. コートでバウンドするさい前進ぜんしん方向ほうこう加速かそくける。 4. これをかえすと、上向うわむきに打球だきゅうれる
しも回転かいてん打球だきゅう飛跡ひせき左側ひだりがわから打球だきゅう)。 1. ラケット(あかせん)でったしも回転かいてんだまは、ゆるやかなやまなりの軌道きどうすすむ。 2. 上向うわむきの揚力ようりょくけるため、相手あいてコートないでもびるようにすすむ。 3. コートでバウンドするさい後退こうたい方向ほうこう加速かそくける。 4. これをかえすと、下向したむきに打球だきゅうれる

ほうおおくはボールの回転かいてんスピン)を利用りようする[120]ほうにおけるスピンの制御せいぎょは、打球だきゅう挙動きょどうひいてはリターンの成否せいひ得点とくてん失点しってんにつながる重要じゅうよう要素ようそである[120]。スピンは、たて回転かいてんうえ回転かいてん/しも回転かいてん)、よこ回転かいてんじゅんよこ回転かいてん/ぎゃくよこ回転かいてん)、コークスクリュー回転かいてん(ヘッドコークスピン/フットコークスピン)[注釈ちゅうしゃく 174]独立どくりつした3じく方向ほうこう回転かいてん分類ぶんるいできる。実際じっさいほうによるスピンは、この3じく回転かいてんのなかのいずれか、あるいはそれらのふくあわされたものである[94]。どのじく方向ほうこうにもほとんど回転かいてんのかかっていない回転かいてん(ナックル)の打球だきゅう存在そんざいする。

理想りそうてき質点しつてん重力じゅうりょく存在そんざい放物線ほうぶつせん軌道きどうえがくが、卓球たっきゅうのボールの飛跡ひせきはスピンの影響えいきょう顕著けんちょける。たとえば、スピンと空気くうき存在そんざい由来ゆらいする抗力こうりょく揚力ようりょくマグヌスりょくひとし)によって、放物線ほうぶつせんからはずれた軌道きどうとなる[120]。また、スピンをゆうする飛球ひきゅう卓球たっきゅうだいやラケットめんでバウンドすると、おおくの場合ばあいは、回転かいてんするボールと接触せっしょくめん摩擦まさつによって、はぐれた方向ほうこうすようにボールがねる。

いちれいをあげると、あるプレーヤーがうえ回転かいてんをかける打球だきゅうをすると、このボールはしも方向ほうこうかって徐々じょじょ放物線ほうぶつせん軌道きどうよりもずれていく。このボールが相手あいてコートじょうでバウンドすると、ボールは前進ぜんしん方向ほうこう加速かそくけてねる[94]。このボールを相手あいて正面しょうめんから静止せいししたラケットで打球だきゅうしようとすると、ボールはラバーの表面ひょうめんうえ方向ほうこうがるように反射はんしゃする[注釈ちゅうしゃく 175]

ほうによってされるスピンは以上いじょうのような効果こうかゆうしており、リターンをこころみるさいはこれらのてん注意ちゅういする必要ひつようがある[注釈ちゅうしゃく 176]以下いかひょうに、ボールの回転かいてんとその揚力ようりょくによる軌道きどう反射はんしゃ変化へんかについてまとめた(ひょうちゅうの「方向ほうこう」は、A・デュレ(パリ=サクレー大学だいがく)とR・セイデル(アディダス)による検討けんとう[94]ひとしにおける座標ざひょうけいじゅんじており、いずれもほう打球だきゅうしゃからみた方向ほうこうしめしている[注釈ちゅうしゃく 177])。

たましつ 角速度かくそくど方向ほうこう 飛跡ひせき加速かそく方向ほうこう たいじょうバウンド加速かそく方向ほうこう 相手あいてけるたま加速かそく方向ほうこう
うえ回転かいてん(ドライブ、トップスピン) ひだり した まえ うえ
した回転かいてん(カット、バックスピン) みぎ うえ のち した
ひだり回転かいてん(カーブ、ぎゃくよこ回転かいてんサービス) うえ ひだり () みぎ
みぎ回転かいてん(シュート、じゅんよこ回転かいてんサービス) した みぎ () ひだり
ヘッドコークスピン(みぎずれバウンド) まえ () みぎ ()
フットコークスピン(ひだりずれバウンド) のち () ひだり ()
回転かいてん(ナックル) () () () ()
任意にんいのスピンについての一般いっぱんそく[94] [注釈ちゅうしゃく 178] [注釈ちゅうしゃく 179] [注釈ちゅうしゃく 180]

スピンパラメーター[編集へんしゅう]

ほう スピンパラメーター
ドライブほう 1.0 ~ 1.9
ブロック 0.1 ~ 0.4
スマッシュほう 0.0 ~ 0.2
ツッツキほう -0.6 ~ -0.4
カットほう -2.6 ~ -0.4

スピンパラメーター SPは、うえじゅつのボールの回転かいてんがバウンドとうあたえる影響えいきょう定量ていりょうするための、スピンのつよさの指標しひょうである。バウンドの検討けんとう対象たいしょうとする平面へいめん(プレーイングサーフェスやラケットめん)に平行へいこう速度そくどやスピンの成分せいぶんについて、打球だきゅうはやさを m/s、スピンの回転かいてんすう Hzとしたとき、以下いかしき定義ていぎされる(しきちゅう円周えんしゅうりつであり、はボールの半径はんけい0.020 mである)[注釈ちゅうしゃく 181]

スピンパラメーターのせいまけ両方りょうほうるが、対象たいしょうとするバウンドめんじょうでボールが加速かそくける回転かいてん方向ほうこうのものをせいとして、デュレとセイデルの検討けんとう[94]ではほうごとについてひょうしめした報告ほうこくされている。一般いっぱんに、ボールの回転かいてんすうおおきいほど、また、ボールの速度そくどおそいほど、スピンパラメーター[注釈ちゅうしゃく 182]おおきくなる。スピンパラメーターが1をえると、スピンの効果こうか打球だきゅう速度そくどのそれを上回うわまわり、ボールは対象たいしょうめんじょうにおいて前進ぜんしん方向ほうこう加速かそくけることができる(れい: ドライブほうによる前進ぜんしんするバウンド)。反対はんたいに、スピンパラメーターが-1より下回したまわっていると、対象たいしょうめんとの接点せってん反対はんたいがわにおいて、ボールは進行しんこう方向ほうこうぎゃくきに局所きょくしょ運動うんどうしている(れい: カットほうによるボール)。また、ボールが飛行ひこうちゅうける揚力ようりょくマグヌスりょく)ひいては軌道きどう変化へんか度合どあいも、スピンパラメーターの依存いぞんする。

スピンにおうじたほう[編集へんしゅう]

回転かいてん(ナックル)のボールのケース

サービスにおける打球だきゅうなどをふくめて、回転かいてんのボールを打球だきゅうすると、スイングの方向ほうこうおうじたスピンがかかる[94]。スイングでボールにあたえるエネルギーの相当そうとうりょうがスピンの発生はっせいもちいられるため、回転かいてんのボールに回転かいてんをかけてねらいの方向ほうこうばすためには、ラケットのスイングや打球だきゅうめん角度かくど調整ちょうせい注意ちゅういはら必要ひつようがある[121]

スピンがかかったボールのケース

つぎに、つよいスピンがかかったボールにおうじるれいとして、プレーイングサーフェスにたいしておおきなせいのスピンパラメーターをもつ打球だきゅうドライブほうひとしうえ回転かいてん打球だきゅう)をリターンしなくてはならない局面きょくめんでの、ほう原則げんそくしめ[注釈ちゅうしゃく 183]

相手あいてのスピンを利用りようするリターン
せいのスピンパラメーターの打球だきゅうたいしては、ラケットめんをややしたけてボールをけることで、よわくスイングする比較的ひかくてき容易よういほうブロックひとし)であっても、相手あいて球威きゅうい速度そくど・スピン)を利用りようしてはやいスピードのリターンボールとできる(このさいのリターンボールは、ほぼ回転かいてん[注釈ちゅうしゃく 184]となるか、ラケットスイングに由来ゆらいする回転かいてんがわずかにかかる)[注釈ちゅうしゃく 185]。ラケットめん十分じゅうぶんしたいていないと、スピンによってボールはうえねるように加速かそくけてがり、相手あいてのコートをオーバーしてしまうか、(リターンできたとしても)相手あいてにとってのチャンスボールとなってしまう。
相手あいてのスピンにさからうリターン
同様どうようせいのスピンパラメーターの打球だきゅうたいして、ラケットめんうえけてリターンする場合ばあいについてべる(カットほうひとししも回転かいてんでのリターン)。リターンするがわには、スピンに由来ゆらいするボールの局所きょくしょ運動うんどうよりもはやいラケットスイングが要求ようきゅうされる。もし、スイング速度そくど十分じゅうぶんでなければ、そのラケットでけたボールは、相手あいてのかけたスピンが打球だきゅうにやや減衰げんすいするのみで、ほとんどまえばないか後方こうほうかう(すなわちリターンの失敗しっぱいとなる)。ただし、ラケットめん適切てきせつ調整ちょうせいしたうえで十分じゅうぶんにスイングできれば、ボールを前方ぜんぽうかえすことができ、さらに、相手あいてのかけた回転かいてん自身じしんのスイングによるスピンを「上乗うわのせ」したリターンボールとすることが可能かのうである(たとえば、カットほうでのリターンの場合ばあいとくひくまけのスピンパラメーターでのリターンとなる)。[注釈ちゅうしゃく 186]

以上いじょうではたて方向ほうこう回転かいてんうえ回転かいてん/しも回転かいてん)をれいとしてげたが、回転かいてん方向ほうこうのスピンについても、これらの原則げんそく同様どうようである。[注釈ちゅうしゃく 187][121][71]

サービス[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうではかならサービス(いわゆるサーブ)から一連いちれんのラリーがはじまる[注釈ちゅうしゃく 188]。サービスは、これを戦略せんりゃく起点きてんとしてゲームをてる、さい重要じゅうよう技術ぎじゅつのひとつである。サービスは、フォアサービスバックサービスおおきく分類ぶんるいされ、さらに、それぞれにショートサービスロングサービスがある[注釈ちゅうしゃく 189]とくにサービスにおいては、ボールの回転かいてん重要じゅうよう要素ようそである。たて回転かいてんよこ回転かいてん・コークスクリュー回転かいてんや、これらのふくあい回転かいてんあるいは回転かいてん(ナックル)のサービスといった、おおくのバリエーションのたましつすためのサービスが存在そんざいする。一見いっけんおなじモーションのサービスであっても、微妙びみょうなラケットの角度かくどき・速度そくどとう変化へんか技巧ぎこうで、回転かいてんしつりょうやスピードのことなるたましゅすことができる。

時代じだいごとのルール改正かいせい[注釈ちゅうしゃく 190]により、レシーバーは相手あいてのサービスの性質せいしつ回転かいてんはやさ、コースとう)を見抜みぬきやすくなる傾向けいこうにはある。しかしぎゃくにこのことで、さらに高度こうどなサービス技術ぎじゅつ発達はったつしてきたという側面そくめんもある。代表だいひょうてきなものとしては、フェイクモーションやラケットの視覚しかくてき秘匿ひとく[注釈ちゅうしゃく 191]、フォロースルー、バーティカルサービスとうがある。また、トッププレーヤーになると、レットによるサービスのやりなおしを利用りようするものもいるほか、たくみなサービスの一連いちれん動作どうさで、相手あいてのレシーブのタイミングをはずしたり、相手あいてのペースをみだしたり、高度こうどなサービス戦術せんじゅつるプレーヤーがおおい。

フォアサービス[編集へんしゅう]

おうあきらによるフォアハンドサービス(ボールをげた直後ちょくご様子ようす

フォアサービスは、自分じぶんからだたいしてききうでがわみぎきであれば、身体しんたい右側みぎがわ)からのラケットのスイングで、ボールをすサービスである。サービスにてきしたスイングをおこないやすいよう、サービスのみラケットのグリップほうえることもある[注釈ちゅうしゃく 192]。シングルスの試合しあいでは、自陣じじんのバックがわ位置いちからサービスをすことがおお[注釈ちゅうしゃく 193]以下いかに、フォアサービスの応用おうよう技術ぎじゅつれいしめす。

アップダウンサービス
アップダウンサービスは、フォアサービスの一種いっしゅである。おなじスイング軌道きどうからラケットをうえまたはしたって、うえ回転かいてんした回転かいてん使つかけるサービスである。技術ぎじゅつがればよこ回転かいてんけいぜることも、後述こうじゅつのバーティカルサービスにすることも、フェイクモーションをくわえることも可能かのうである。
YGサービス (ヤングジェネレーションサービス)
YGサービスは、フォアサービスの一種いっしゅであり、からだ内側うちがわから外側そとがわにスイングして回転かいてんをかけるサービスである。ぎゃくよこ回転かいてんけいのボールをすサービスとしておも使つかわれている[71]。1990年代ねんだいにヨーロッパでヴェルナー・シュラガーらの若手わかて選手せんしゅし、普及ふきゅうしたとされる[122]上述じょうじゅつのルール改正かいせい以前いぜんは、打球だきゅうのインパクトの様子ようすかくすことがみとめられていたため、じゅんよこ回転かいてんけいのフォアサービスとあわせてよくもちいられた。ルール改正かいせいもYGサービスは、回転かいてんのバリエーションをやす目的もくてきや、サービス戦術せんじゅつやラリー展開てんかいえる目的もくてきとうもちいられている。YGヤンジェネなどと略称りゃくしょうもされる。
みサービス
みサービスは、フォアサービスの一種いっしゅであり、ラケットのヘッドをやや上向うわむきにてて、ぎゃくよこ回転かいてんけいのボールをすサービスである。YGサービスより回転かいてんりょうおとることがある。一方いっぽうで、とくにシェークハンドにおいて、ラケットのグリップをサービスのためえる必要ひつようがないというメリットがあるため、3きゅうのリターンにけたはやもどりを必要ひつようとする女子じょしプレーヤーを中心ちゅうしん使用しようしゃおおい。
バーティカルサービス
バーティカルサービスは、よこ回転かいてんサービスの一種いっしゅであり、インパクトにラケットをててラケットのめん相手あいてせ、どの方向ほうこう回転かいてんけたのか相手あいてにわかりづらくしたサービスである。上述じょうじゅつのルール改正かいせいともなって、フォアハンドサービスを発展はってんさせたものであり、じゅんよこ回転かいてんけいぎゃくよこ回転かいてんけい双方そうほうのボールをすことが可能かのうなサービスである。特性とくせいじょうかならよこ回転かいてんかるため、純粋じゅんすいしも回転かいてんサービスとうえ回転かいてんサービスが出来できないという短所たんしょもある。バックサービスとしてもちいることも技術ぎじゅつてき可能かのうである。

バックサービス[編集へんしゅう]

バックハンドサービスをおこなブラディミル・サムソノフおくみどり服装ふくそう選手せんしゅ

バックサービスは、おもにききうで反対はんたいがわみぎきの場合ばあい身体しんたい左側ひだりがわ)からラケットをスイングして・打球だきゅうされるサービスである。身体しんたいたいして、どの位置いちでボールをインパクトするかはプレーヤーによってことなる(フォアがわまでいてつプレーヤーもいる)。両足りょうあしのスタンスをラリーおなじにたもってサービスをせるため、サービスはやくラリー体勢たいせいもどすことが出来できるという利点りてんがある。

そののサービス技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

以下いかでは、フォアサービス・バックサービスをわず、そののサービスやその付随ふずい技術ぎじゅつ解説かいせつする。

しゃがみみサービス
しゃがみみサービスは、サービスをさいひざげてしゃがみみながらすサービスである[71]つよ回転かいてんをかけることが可能かのうだが、もと体勢たいせいもどるのがおそくなると、相手あいてのレシーブにたいして反応はんのうおそくなるという欠点けってんもある。
王子おうじサーブ
王子おうじサーブはしゃがみみサービスの一種いっしゅであり、した屈伸くっしんしながらラケットをたてろして、ラケットの裏面りめんたま回転かいてんをかけるサービスである。
スピードロングサービス
スピードロングサービスは、ロングサービスの一種いっしゅであり、はやいスピードをつけることを目的もくてきとしたロングサービスである。2バウンド相手あいてコートのエンドライン付近ふきんにバウンドさせるようにねらう。相手あいて不意ふいければ、サービスエースをねらうことができ、レシーバーに充分じゅうぶん体勢たいせい打球だきゅうさせない目的もくてきでも使用しようされる。一方いっぽうで、相手あいてにカウンターをねらわれると、サーバーがはや体勢たいせいもどせず、失点しってんにつながるという短所たんしょもある。
げサービス(ハイトスサービス)
げサービスは、はじめのトスをするさいに、ボールをたかげてすサービスである[注釈ちゅうしゃく 194]ちてくるたま軌道きどう打球だきゅうポイントからずれてミスもやすいが、落球らっきゅういきおいを利用りようでき、回転かいてんやスピードをすことができる。競技きょうぎじょうによっては、照明しょうめいひかりげたさきかさなるので、サービスをおこなまえに、プレー環境かんきょう確認かくにんする必要ひつようがある。
フェイクモーション・フォロースルー
フェイクモーションやフォロースルーはともに、サービスでの打球だきゅうまえ打球だきゅうにおいて、相手あいて幻惑げんわくさせる目的もくてき実施じっしされる、サービスに付随ふずいする技術ぎじゅつ一種いっしゅである。
通常つうじょうのサービスのスイングのみでは、レシーバーにサービスの回転かいてんパターンが見抜みぬかれやすいため、たか競技きょうぎレベルになると、サービスにフェイクのスイング(ボールを打球だきゅうしないスイング)をれるフェイクモーションもちいられる。また、サービスをった直後ちょくごフォロースルーでは、ボールへの干渉かんしょうとは無関係むかんけいひじげたり、ラケットのスイング軌道きどうとはことなるうごきをれたり、ひじげてラケットのきをえたり、ラケットをかくしたり、といった各種かくしゅのモーションをくわえることで、相手あいてまどわすことができる。トッププレーヤーを中心ちゅうしん使用しようしゃおおい。

フォアハンドとバックハンド[編集へんしゅう]

本節ほんぶし以降いこうでは、レシーブをふくめたラリーにおけるほう技術ぎじゅつについて、それぞれ概説がいせつする。ラリーにおいても、ほうフォアハンドほうバックハンドほう大別たいべつされる。フォアハンド・バックハンドともに、ぜんじんたいうわだいちか位置いち)・中陣なかじんたいからすこはなれた位置いち)・後陣ごじんたいからはなれた位置いち)の位置いちりや相手あいて打球だきゅうしつによって、かくほう詳細しょうさいことなる。なお、フォアとバックのなかあいだてき位置いちミドルばれる[注釈ちゅうしゃく 195]

フォアハンドほうおこなもとおく左利ひだりききの選手せんしゅ

フォアハンドほうは、身体しんたいのききうでがわ飛球ひきゅうたいして、ラケットを外側そとがわみぎきの場合ばあい右側みぎがわ)から身体しんたい中心ちゅうしんけてえがくようにり、このスイング動作どうさでボールをとらえて打球だきゅうする技術ぎじゅつである。ききうでうごかせる空間くうかんてきあるいは身体しんたいてき自由じゆうたかく、スイングをおおきくできるので、威力いりょくのある打球だきゅう可能かのうである[118]

バックハンドほうおこなちんゆめ

バックハンドほうは、身体しんたいのききうでとはぎゃくがわ飛球ひきゅうみぎきの場合ばあい左側ひだりがわ飛球ひきゅう)をほうである[注釈ちゅうしゃく 196]。ききうでからだみきひとし交差こうさするため、フォアハンドとくらべてスイングはちいさくなる。打球だきゅう威力いりょくしにくいが、身体しんたいまえ素早すばや打球だきゅうできるといった特徴とくちょうがある。相手あいて打球だきゅうをリターンして再度さいど相手あいてかえすまでの時間じかん短縮たんしゅくしやすいため、はやいラリー展開てんかい場合ばあい有効ゆうこうである。

フォアハンドほう主体しゅたい時代じだいには、ききてがわぎゃくあしみぎきの場合ばあいひだりあし)をややまえすスタンスが基本きほんであった。近年きんねん、フォアハンドとバックハンドによるりょうハンドほうもとめられるにつれ[注釈ちゅうしゃく 197]両足りょうあしをほぼ平行へいこうにしたスタンスから、フォアハンドとバックハンドのりょうほうおこなうスタンスが標準ひょうじゅんてきとなっている[注釈ちゅうしゃく 198][123]

ロングほう[編集へんしゅう]

ロングほうは、卓球たっきゅうだいからそうはなれていない位置いちぜんじん中陣なかじん)への飛球ひきゅうたいして、とく意識いしきしたつよ回転かいてんをかけようとせずに、身体しんたい外側そとがわから中心ちゅうしんけてラケットをななじょうき、ボールをややげるようにして前方ぜんぽう相手あいてコートへとリターンするほうである[注釈ちゅうしゃく 199]。フォアハンドロングほうとバックハンドロングほうとがあり、それぞれ、後述こうじゅつ様々さまざまほう基礎きそとなる標準ひょうじゅんてきなスイングである。強振きょうしんしないロングほうとくにフォアハンドロング)は、もっぱ練習れんしゅうにおいてラリーをながつづける目的もくてきおこなわれることがあり、卓球たっきゅう入門にゅうもんしゃ基礎きそがためやなか上級じょうきゅうしゃのウォーミングアップとして、利用りようされるほうである[71]。フォアハンドのロングほうは、たんフォアとも[71]。なお、このほうでは、回転かいてんとくつよくかけないが、げるようにスイングしてためにゆるやかなうえ回転かいてんがかかっており、ききうで由来ゆらいする若干じゃっかんよこ回転かいてんがかかることがある[121][118]

バックハンドのロングほう
バックハンドにおけるもっとも基礎きそてきほうショートほうであり、バックハンドのロングほう比較的ひかくてきむずかしたびたかい。また、シェークハンドとペンホルダーのラケットのにぎかたとう打球だきゅうほうおおきくことなる[注釈ちゅうしゃく 200]
シェークハンドの場合ばあいは、グリップとうで手首てくび関節かんせつ構造こうぞうじょう、バックハンドのロングほう比較的ひかくてきおこないやすい。バックのショートほう身体しんたいのほぼ正面しょうめんでボールをとらえるのにたいして、ロングほうではからだ左側ひだりがわから中心ちゅうしんけてスイングする。ちょうどフォアのロングほう対称たいしょうてきなラケットスイングとなる。
ペンホルダーのバックハンドのロングほう場合ばあいは、ラケットアームのわきめてひじ体側たいそく固定こていするようにして、ひじ支点してん前腕ぜんわん身体しんたい左側ひだりがわから中心ちゅうしんけてうえ方向ほうこう旋回せんかいさせるようにスイングする。シェークハンドのどうほううで全体ぜんたいでスイングできるのにたいして、ペンホルダーのスイングは前腕ぜんわんのみのものとなる[注釈ちゅうしゃく 201]。このため、体勢たいせい安定あんていするというメリットがあるものの、相対そうたいてき打球だきゅう威力いりょくひくい。ただし、ペンホルダーの場合ばあいは、裏面りめんほうによるバックハンドロングほう可能かのうである[71]。シェークハンドの場合ばあい同様どうように、うで全体ぜんたい使つかった関節かんせつうごきが可能かのうであり、からだ左側ひだりがわから中心ちゅうしんけてるスイングとできる。

ドライブほう[編集へんしゅう]

フォアハンドドライブほうおこなちょうつぎ。ボールをとらえ、ラケットをしたにテイクバックして、打球だきゅう姿勢しせいはいっている。

ドライブほうは、ロングほうから派生はせいした、ボールにつよ前進ぜんしん回転かいてん(トップスピン)をあたえるほうである[注釈ちゅうしゃく 202]基本きほんのロングほうをある程度ていどけてから習得しゅうとくする技術ぎじゅつである[71]。ドライブほうでリターンするにあたっては、ボールのやや上側うわがわこするようにち、かつ、よりうえげるようなスイングでいて、つよ前進ぜんしん回転かいてんをかける打球だきゅうおこなう。

以下いかしめした様々さまざまなドライブほう(スピードやスピンの制御せいぎょ仕方しかたとう)が確立かくりつされている。弱点じゃくてんとされたミドルへの打球だきゅうたいするリターンにおいても、かたかぶとこつほう[119]ひとしのそれを克服こくふくするほうがトッププレーヤーを中心ちゅうしんにして普及ふきゅうしている。また、ラケットとう用具ようぐ発展はってん練習れんしゅう環境かんきょう変化へんかともない、従来じゅうらいはパワーになんのあった女子じょしプレーヤーにおいても、いちとおりの代表だいひょうてきなドライブほう習得しゅうとくするプレーヤーが増加ぞうかし、おおくの戦型せんけいのプレーヤーに幅広はばひろもちいられるようになった。

ドライブほうによるボールは、放物線ほうぶつせん運動うんどうからしも方向ほうこうしずむように加速かそくける(いわゆる「弧線こせん弾道だんどう」をえがく)ため、強振きょうしんしても、相手あいてコートに安定あんていしてはいりやすい。このように、回転かいてんりょうすくないスマッシュより比較的ひかくてき安定あんていせいたかいほか、ほう多様たようさから、ドライブほう中心ちゅうしんとした戦術せんじゅつ現在げんざいひろもちいられている。

スピードドライブ
スピードドライブは、たい水平面すいへいめんちか打球だきゅう位置いちからひく軌道きどうでのリターンをねらう、スピード重視じゅうしのドライブほうである。スピード重視じゅうしではあるが、うえ回転かいてんがかかっており、上述じょうじゅつとお弾道だんどう弧線こせんえがいてしずむため、リターンの安定あんていせい確保かくほすることが可能かのうである。ラバーの性能せいのう向上こうじょうにより、スピードドライブほう比較的ひかくてきコントロールしやすくなってきており、ボールをはや打球だきゅうてんとらえやすく、リターンされても連打れんだしやすいことから、うえ回転かいてんけいたましゅへの強打きょうだにおいて使用しようすることがおおい。一方いっぽうで、しも回転かいてんけいたましゅたいしてはスピードドライブをちにくく、しっかり回転かいてんける技量ぎりょうようする。
パワードライブ
パワードライブは、上記じょうきのスピードドライブの球速きゅうそくをよりやして、さらに、つよいスピンをけて威力いりょくたかめたドライブほうである。1970年代ねんだいごろのヨーロッパ諸国しょこく選手せんしゅあいだ考案こうあんされた技術ぎじゅつとされるが、40 mmボール時代じだい(2000年代ねんだい以降いこう)となっても「主戦しゅせん武器ぶき」として、より重要じゅうようされるようになった技術ぎじゅつである。通常つうじょうのスピードドライブがリターンの安定あんていせいもとめるものであるのにたいして、パワードライブは決定けっていとしてもちいられる[119]。スマッシュみのスピードにくわえて、強烈きょうれつ回転かいてんをかける必要ひつようがあるため、習得しゅうとくするには相応そうおう練習れんしゅうりょう筋力きんりょく必要ひつようとする。
ループドライブ
ループドライブは、回転かいてんりょう重視じゅうしした、やまなりにちか軌道きどうのドライブほうである[71]回転かいてん影響えいきょう通常つうじょうのドライブより顕在けんざいするため、ドライブほう特有とくゆうのバウンドびる軌道きどうについて、とくしずむようにかんじるとされる。スピードドライブにくらべて、しも回転かいてんけいのボールにたいして使用しようしやすい。弾道だんどう安定あんていせいたかいため、うえ回転かいてんけいのボールを強打きょうだすることにも使用しようできる。一方いっぽうで、ループドライブの軌道きどうたかく、着地ちゃくち位置いちによってはおそ打球だきゅうとなるため、反撃はんげきけることもある[注釈ちゅうしゃく 203]
カーブドライブ
カーブドライブは、上記じょうきのドライブほう回転かいてんくわえて、ひだり回転かいてんみぎきのプレーヤーのフォアハンドドライブの場合ばあい)を打球だきゅうあたえるドライブほうである[注釈ちゅうしゃく 204][71]。このとき打球だきゅうしゃからみて、カーブドライブの飛球ひきゅう左側ひだりがわがる[120]球技きゅうぎ変化球へんかきゅう同様どうように、(うえ回転かいてん合成ごうせいされた結果けっかの)回転かいてんじくきや、回転かいてんりょう打球だきゅうのスピードによって、多彩たさいたましつ打球だきゅうとなる。たとえば、上記じょうきのカーブドライブれいでは、相手あいてコートじょうでのバウンドにボールは前方ぜんぽうへの加速かそくける。さらに、リターンするため相手あいてがこのボールにラケットでれると、(カーブドライブの打球だきゅうしゃからみて)ボールは右上みぎうえ方向ほうこうへの加速かそくける。プレーヤーごとの固有こゆうのフォームや打球だきゅうコースによって通常つうじょうのドライブの打球だきゅう自然しぜんとカーブドライブあるいはシュートドライブ(下記かき)となることがある[118]が、上級じょうきゅうしゃ意識いしきてきにカーブドライブとシュートドライブの左右さゆう回転かいてん使つかけることができる。
シュートドライブ
シュートドライブは、カーブドライブとはぎゃくに、みぎ回転かいてんみぎきのプレーヤーのフォアハンドドライブの場合ばあい)を打球だきゅうあたえるドライブほうである[71]。このとき打球だきゅうしゃからみて、シュートドライブの飛球ひきゅう右側みぎがわがる[120]おなじくこのれいでは、相手あいてコートじょうでバウンドするさいにボールは前方ぜんぽうへの加速かそくけ、リターンするため相手あいてがこのボールにラケットでれると、(シュートドライブの打球だきゅうしゃからみて)ボールは左上ひだりうえ方向ほうこうへの加速かそくける。

スマッシュほう[編集へんしゅう]

スマッシュは、ロングほうのスイングを基本きほんにして、ボールを正面しょうめんからくように、ラケットのフラットめんたたけるように強振きょうしんするほうである[71]決定けっていとしてつプレーヤーがおおい。ドライブよりちいさなスイングでよりはやいボールをつことができる。世界せかいのトッププレーヤーのなかには、初速しょそく時速じそく280km以上いじょうのスマッシュをものもいる。たまばなれのはやおもてソフトラバー使用しようするプレーヤーが多用たようするほか、たかいた飛球ひきゅうへの強打きょうだロビング後述こうじゅつ)への対応たいおう使用しようすることがおおい。一方いっぽうで、ドライブのように相手あいてコートないしずむような打球だきゅうにはならず、直線ちょくせんてき弾道だんどうとなため、相手あいてコートに正確せいかくにリターンすることは一般いっぱんむずかしい。

相手あいてにスマッシュをたれてしまった場合ばあいは、打球だきゅうにスピードがあるため、ラケットにてることさえむずかしい。しかしながら、応用おうよう技術ぎじゅつにてしめほうとうによって、リターンすることは不可能ふかのうではない。

バックハンドスマッシュ(ペンホルダー)
威力いりょく重視じゅうしするスマッシュは、おおきくスイングできるフォアハンドでもっぱもちいられるほうである。一方いっぽうで、シェークハンドでもペンホルダーでも、バックハンドによるスマッシュほうつこと自体じたい可能かのうである。とくに、ペンホルダーラケットを使用しようしてのバックハンドのスマッシュほう独特どくとくであり、たとえば、右足みぎあしまえにしてフリーハンドをき(みぎきの場合ばあい)、かた支点してんうでうごかしながら体重たいじゅうせ、相手あいてコートけて強打きょうだするほうがある。これは、すくない予備よび動作どうさでコンパクトにほうであるため、コースをまれにくいメリットがある。

カットほう[編集へんしゅう]

バックハンドのカットほうおこなルーウェン・フィルスたいから距離きょりをとり、相手あいてからのたまひくくまでけて打球だきゅうした直後ちょくご

カットほうは、カット主戦しゅせんがたのプレーヤーがとく使用しようする、おおきい旋回せんかい半径はんけいげるようなスイングが特徴とくちょうてきほうである。うえべた、おも前方ぜんぽうじょう方向ほうこうにスイングする様々さまざまほうとはおおきくことなり、下向したむきにるスイングでボールにつよ後退こうたい回転かいてんしも回転かいてん、バックスピン)をあたえる[71]。ドライブほうるいうえ回転かいてんのボールがしも方向ほうこうしずむように加速かそくけるのにたいして、しも回転かいてんでのはや速度そくどのボールは、一般いっぱんにリターンが安定あんていしない[注釈ちゅうしゃく 205]一方いっぽうで、つよした回転かいてんのかかったボールを攻撃こうげきてきほうつよかえすことは、さわたま意図いとせず落球らっきゅうさせてしまうなど、なんたかい。こういった理由りゆうから、カットほうは、しも回転かいてんをかけることをおも目的もくてきに、ドライブほうるいくらべてゆるやかな速度そくどのボールをつことにとくし、カバーできる空間くうかんてき範囲はんいひろさを恃んで、中陣なかじん後陣ごじんがって相手あいて強打きょうだをリターンする守備しゅびてき戦術せんじゅつもちいられる。

カットほうは、後方こうほうでボールを身体しんたい比較的ひかくてきちかくまでけて、フォアハンドでもバックハンドでも、ボールをひろうように、相手あいて球威きゅうい利用りようしつつ、げて相手あいてコートへとかえ打球だきゅうおこなう。相手あいてたましつによって、カットほうのスイングはこまかにえる必要ひつようがあり、ちいさな回転かいてんのボールにてきしたIがたスイングや、つようえ回転かいてんのかかったボールにてきしたLがたスイングなど臨機応変りんきおうへん対応たいおうもとめられる[注釈ちゅうしゃく 206][119]。カットほう上級じょうきゅうしゃとなると、しも回転かいてん(バックスピン)のほかに、なな回転かいてんよこ回転かいてん、コークスクリュー回転かいてんをカットボールにぜたり、巧妙こうみょう回転かいてんのナックルボールをしたりするプレーヤーもいる[119]

一般いっぱん用具ようぐにははや球速きゅうそく追及ついきゅうされる傾向けいこうがある一方いっぽう、カット主戦しゅせんがたけのラケットはコントロール性能せいのうなどの安定あんていせい重視じゅうしして設計せっけいされている[71]。また、カットほう使用しようするラバーはうらソフトラバーのみでなく、つぶだかラバーないしおもてソフトラバーわせてって、速度そくど・スピン・コースにおおきな変化へんかけるようなもちかたすくなくない[注釈ちゅうしゃく 207]

たいじょう技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

うまによるたいじょう技術ぎじゅつ

たいじょう技術ぎじゅつは、競技きょうぎ構造こうぞうに「だい」が存在そんざいする卓球たっきゅう特有とくゆう技術ぎじゅつである。基本きほんてきには、距離きょりみじか打球だきゅう[注釈ちゅうしゃく 208]をプレーイングサーフェスじょうかえしてリターンするほうである。だい構造こうぞうじょう障害しょうがいとなってラケットをつよけないため、たいじょう技術ぎじゅつによる打球だきゅう球威きゅうい比較的ひかくてきよわく、これを決定けっていとすることはむずかしい[注釈ちゅうしゃく 209]。そのため、以下いかしめほう戦術せんじゅつてき利用りようして、決定けっていてる機会きかいをつくることが重要じゅうようとなる[注釈ちゅうしゃく 210]とくに、うま中国ちゅうごく)のだいじょう技術ぎじゅつは、戦略せんりゃくてきられた回転かいてん・コースとはげしいたましつ変化へんかすぐれており、これにより相手あいてのリターンの手段しゅだん限定げんてい強制きょうせいさせ、試合しあい優位ゆういはこんだとされる[118]

ショートほう[編集へんしゅう]

ショートほうとは、たいじょう(あるいはだいじょうちかくをふくぜんじん)において、相手あいて打球だきゅうのバウンド直後ちょくご身体しんたい中心ちゅうしんあたりでとらえて、ボールをかえすように、ラケットをまえして打球だきゅうする技術ぎじゅつである[注釈ちゅうしゃく 211]。ショートほうは、ペンホルダー・シェークハンドともに、バックハンドにおいて基本きほんとなる技術ぎじゅつである[注釈ちゅうしゃく 212][71]一方いっぽうで、相手あいてたましつによっては、フォアハンドがわであっても、以下いか応用おうよう技術ぎじゅつ中心ちゅうしんに、フォアハンドによるショートほう派生はせい技術ぎじゅつもちいられる。

ツッツキほう[編集へんしゅう]

ツッツキはだいじょうみじかいボールにたいして、カットよりもコンパクトなスイングでボール[注釈ちゅうしゃく 213]底部ていぶくようにして打球だきゅうするほうである。たいじょうからないボール(そのままではだいじょうで2バウンドするみじか飛球ひきゅう)やながめのボールにたいして、ラケットめんをややうえけてしも回転かいてんけたリターンとすることがおお[71]。ミスをしにくいほうだが、相手あいて攻撃こうげきけるリスクが比較的ひかくてきたかい。一方いっぽう技術ぎじゅつ次第しだいでは、強烈きょうれつしも回転かいてんよこ回転かいてんれたり、長短ちょうたん変化へんかをつけたりすることができ、相手あいてのミスをさそうこともできる。また、回転かいてんけない回転かいてんのツッツキでリターンすることもできる(ナックル)。

ストップほう[編集へんしゅう]

ストップは、おも相手あいてみじかした回転かいてんけいのボールにたいして、バウンド直後ちょくご打球だきゅうとらえて、相手あいてのコートで2バウンド以上いじょうするようにみじか手前てまえにリターンするほうである。たいじょうみじかいサービスにたいするレシーブなどでおも使つかわれる。ひくいストップにたいしては、空間くうかんてき制約せいやくからドライブほう不可能ふかのうであるため、防御ぼうぎょ技術ぎじゅつとして有効ゆうこうである[注釈ちゅうしゃく 214]上級じょうきゅうしゃのストップほうによるリターンでは、うえ回転かいてんけいのボールをかえしたり、強烈きょうれつしも回転かいてんけたりすることも可能かのうである。ストップほう飛球ひきゅうをストップでおうじてリターンすることを「ダブルストップ」という。また、うしろへがった相手あいてからのリターンにたいして、ネットぎわちいさくとすようなストップほうを「ドロップショット」と場合ばあいもある。

フリックほう[編集へんしゅう]

フリックは、相手あいてのショートサービスまたはだいじょうへのみじか打球だきゅうたいして、たいじょう前進ぜんしん回転かいてんあたえつつはらうようにリターンするほうである[71]。フリックほうさいしては、フリックしたたま相手あいてにカウンター強打きょうだされないように、テイクバックのない非常ひじょうにコンパクトなスイングで素早すばや打球だきゅうがなされる。技術ぎじゅつ向上こうじょうすれば、たいじょうでの強打きょうだともいえるほどのスピードのある打球だきゅうつことも可能かのうで、レシーブから直接ちょくせつ得点とくてんねらうこともできる。

プッシュほう[編集へんしゅう]

プッシュは、ショートほうにおいてつよすようにほうある。おもに、ペンホルダーのミドルやバックハンドがわ攻撃こうげきとしてもちいる[71]シェークハンドのバックハンドの強振きょうしんくらべて威力いりょくしにくい[注釈ちゅうしゃく 215]が、打点だてんはやく、やりかたによっては同等どうとう以上いじょううこともできる。

チキータほう[編集へんしゅう]

チキータはピーター・コルベル(チェコ)が発案はつあんしたほうであり、よこ回転かいてんをかけるバックハンドのだいじょうドライブほうである[122]。チキータバナナ[注釈ちゅうしゃく 216]のようなカーブをえがくことから、このようにばれるようになった。チキータ・レシーブともしょうする。ペンホルダーの裏面りめんほう[注釈ちゅうしゃく 217]あるいはシェークハンドでのほうとしててきしている[122]。チキータほうではコンパクトなスイングでも強打きょうだができ、フリックほうとともにたいじょうでの強打きょうだ技術ぎじゅつとして重宝ちょうほうされており、現代げんだい卓球たっきゅう主要しゅようなレシーブ技術ぎじゅつとなっている。なお、チキータのスイングから打球だきゅうするぎゃくよこ回転かいてんけいのチキータはぎゃくチキータばれている。

ちょうつぎだいじょうドライブ技術ぎじゅつ
チキータ自体じたいは1990年代ねんだいごろから存在そんざいする技術ぎじゅつであったが、2010年代ねんだい以降いこうにチキータが卓球たっきゅう主流しゅりゅう技術ぎじゅつとしてひろまったのはちょうつぎ中国ちゅうごく)による影響えいきょうといわれる[122]ちょうつぎのチキータには非常ひじょうつようえ回転かいてんがかけられており、レシーブやつなぎの技術ぎじゅつではなく、高速こうそく一発いっぱつることが可能かのう決定けっていといえるほど威力いりょくがあったとされる[注釈ちゅうしゃく 218][122]。このことは2010年代ねんだい当時とうじ卓球たっきゅうかい衝撃しょうげきあたえ、チキータが以後いご世界中せかいじゅうのプレーヤーにひろ普及ふきゅうされるにいたった[122]

応用おうよう技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

はやいラリーにおうじるりゅう

ここではおもに、上記じょうきほうたいしておうじるわざ中心ちゅうしん解説かいせつする。トッププレーヤーのリターンの間隔かんかく打球だきゅうから相手あいて打球だきゅうまでの時間じかん)は最短さいたんで0.2びょうほどとわれ、これは人間にんげん物体ぶったい運動うんどうたいする全身ぜんしん応答おうとうまでの最短さいたん時間じかんである0.3びょうよりみじかい。したがってとくに、カウンターのような強打きょうだ強打きょうだおうじるほうでは、必然ひつぜんてきにこの時間じかん不足ふそくぶん(0.1びょう)をえるはや応答おうとう必要ひつようになる。これに対処たいしょするためにトッププレーヤーは、先手せんて先手せんて相手あいてのリターンを先読さきよみして、打球だきゅうを「せ」することで、この不足ふそくぶん時間じかんつくしている。なかでもりゅう中国ちゅうごく)は、自身じしん打球だきゅうモーションをえてつぎ打球だきゅう予備よび動作どうさはいるタイミングがのプレーヤーよりきんはやく、上記じょうきの「せ」にとくすぐれた選手せんしゅひょうされている。[118]

ブロック[編集へんしゅう]

ブロックは、相手あいてのスマッシュやドライブとう強打きょうだたいして、まえじん中陣なかじんにかまえて、バウンドの上昇じょうしょう頂点ちょうてんてるようにリターンする守備しゅびてきほうである[71]。ブロックほうでは、相手あいて球威きゅういころため回転かいてん影響えいきょうとくける。そのため、うらソフトラバーでブロックほうおこな場合ばあいは、ラケット角度かくど的確てきかく調整ちょうせいする必要ひつようがある。ブロックは、相手あいて強打きょうだかえすことが目的もくてきのため、スイングはあまりおおきくとらない。

相手あいてたま威力いりょくを「ころしてかえす」、「そのままかえす」、「自分じぶんちから上乗うわのせしてかえす」など、リターンのたましつ変化へんかをつける技術ぎじゅつもある。技術ぎじゅつレベルにもよるが、プレーヤーによっては、相手あいて強打きょうだをブロックして、たいじょうで2バウンドさせるほどまでに威力いりょくころすことが可能かのうである。よこ回転かいてんをかけたサイドスピンブロックなどでたましつ変化へんかさせてミスをさそうことができるなど、相手あいてってきたたまことごとくブロックして相手あいてのつなぎだまねらちするという戦術せんじゅつるプレーヤーもいる。つぶだかラバーとう使用しようしゃでは、サイドスピンブロックやカットブロックしも回転かいてんをかけるブロック)とう技術ぎじゅつによって、相手あいて打球だきゅうスピンを利用りよう反転はんてんしてリターンすることもできる。

カウンター[編集へんしゅう]

カウンターは、相手あいて強打きょうだをさらに強打きょうだかえ技術ぎじゅつ全般ぜんぱんす。基本きほんてきには、上記じょうきのブロック技術ぎじゅつにおいて、テイクバックをややおおきくり、飛球ひきゅうわせてくスイングとすることで威力いりょくのあるカウンターとなる[71]。カウンターにさいしては、体勢たいせいととのわない相手あいてくことや、相手あいて球威きゅうい利用りようすることが目的もくてきである。このように、おうわざであるため、さだまったほうとくになく、カウンタードライブのようなとく攻撃こうげきてきなカウンターもあれば、カウンターブロックのような守備しゅびてき側面そくめんをもったほうもある。いずれも、相手あいて強打きょうだねらほうであるため、なんたかいが、成功せいこうすれば得点とくてんりょくたかい、ハイリスク・ハイリターンな技術ぎじゅつである。

カウンタードライブ
カウンタードライブは、相手あいてのドライブほうたいして、打球だきゅう反発はんぱつりょく回転かいてんりょう利用りようしてドライブほうかえ技術ぎじゅつである。スピードのあるドライブをリターンする局面きょくめんもあるため、練習れんしゅうりょうくわえて、打球だきゅう性質せいしつ判別はんべつする能力のうりょく打球だきゅうするタイミングの判断はんだんりょく要求ようきゅうされる。上級じょうきゅうしゃのプレーヤーがよくもちいる技術ぎじゅつである。
みまパンチ[124][125][126]
伊藤いとうよしまこと使用しようしているカウンター技術ぎじゅつはこのようにしょうされている。各種かくしゅほうなかでもなんたか部類ぶるいはいる。一般いっぱんてきなカウンターとくらべて、うで可動かどういきおおきくもちいるために威力いりょくしやすく、おもたましつとなる。

ミート[編集へんしゅう]

ミートちは、おもおもてソフトラバーのプレーヤーが使つか攻撃こうげき方法ほうほうであり、相手あいて回転かいてんがかかったボールにたいして、スマッシュのようにつよくはじいてリターンするほうである。相手あいて回転かいてんわせてのラケットの角度かくどほろ調整ちょうせい肝要かんようであることから、ミートちの一部いちぶ角度かくどぶこともある[71]。ラケットをコンパクトにり、ボールをこすらず打球だきゅうするので、あまり回転かいてんがかからず威力いりょく自体じたいはそれほどつよくないが、はや打点だてんつため、相手あいてのリターンへの動作どうさ時間じかんてきわず、ミートちを決定けっていとすることもできる。

カット[編集へんしゅう]

カットちは、ツッツキやカットのしも回転かいてん利用りようしてリターンするほうである(スピンにおうじたほう[71]つべき相手あいて打球だきゅうがツッツキである場合ばあいは、ツッツキちともばれる。相手あいてしも回転かいてん利用りようするほうのため、打点だてんやタイミングの正確せいかくさが要求ようきゅうされる。カットちによって、つよ前進ぜんしん回転かいてんけてリターンする方法ほうほうもある。

カットちは、そんじた場合ばあい打球だきゅうスピードがおそくなり、いしまった打球だきゅう相手あいて強打きょうだされるリスクがある。しかし、高島たかしまただしろうによって8のほう[注釈ちゅうしゃく 219]考案こうあんされたことにより、カットちの欠点けってんがほぼ解消かいしょうされている。このほう類似るいじ技巧ぎこうとして楕円だえんほう[注釈ちゅうしゃく 220]があり、カットほうとは反対はんたいの、ドライブほうたいするリターンに応用おうようされている[118]

ロビング[編集へんしゅう]

ロビングは、相手あいて強打きょうだとうによるボールをたかげるように打球だきゅうして、なが滞空たいくう時間じかんでリターンするほうである[71]相手あいてのミスをさそうものだが、かえ相手あいてからスマッシュなどの強打きょうだけやすい。ロビングほうでは打球だきゅうたかくあがるぶん卓球たっきゅうだいでのバウンド回転かいてん影響えいきょうけやすい。そのため、上下じょうげ回転かいてんやコークスクリュー回転かいてんなどの強烈きょうれつ回転かいてんボールの回転かいてん参照さんしょう)をかけてロビングすることで、相手あいてにとってちにくいたまとしてリターンすることが可能かのうである。

フィッシュ[編集へんしゅう]

フィッシュは、中陣なかじん後陣ごじんでにおいて、ロビングよりもひく弾道だんどう相手あいてのボールをかえほうである。フィッシュほうは、ブロックほう上記じょうき)よりも打球だきゅうてんおそくして、頂点ちょうてんぎところで打球だきゅうするほうとされる。相手あいて攻撃こうげきをしのぐ、いわゆるつなぎだまだが、ロビングにくらべて相手あいてにリターンされにくくすることもできる。このように、相手あいて攻撃こうげきをフィッシュでしのいで、相手あいてめあぐねたところで、一気いっき反撃はんげきをするといった戦法せんぽうもちいられる。

戦型せんけい[編集へんしゅう]

おおくの場合ばあい、ひとりのプレイヤーがすべてのほうのぞ競技きょうぎレベルまで習得しゅうとくすることはむずかしい。プレーヤーは、自身じしん適正てきせいこのみによって、習熟しゅうじゅくする技術ぎじゅつをある程度ていどえら必要ひつようがある。その結果けっかとして卓球たっきゅうには、攻守こうしゅぜんじん中陣なかじん後陣ごじんのプレー領域りょういき、そのとくしたプレースタイルがあり、戦型せんけいばれる[127]グリップよるラケットの分類ぶんるいにあるように、ラケットにはグリップごとに長所ちょうしょ短所たんしょがあり、戦型せんけいをシェークハンドとペンホルダーのそれぞれのグリップによるものに分類ぶんるいすることもできる。以下いか各項かくこうにそれぞれの戦型せんけい概要がいようしめした。また、戦型せんけいではないがそれにるいしたプレーヤーの分類ぶんるいとして、左利ひだりきき(サウスポー)であることがあげられる[118]だい多数たすうであるみぎきのプレーヤーとはボールの回転かいてんやフォア・バックの打球だきゅう位置いちとう左右さゆう反転はんてんするため、左利ひだりききのプレーヤーと対戦たいせんするさいにはことなった戦術せんじゅつ必要ひつようがある[118]

シェークハンドの戦型せんけい[編集へんしゅう]

シェークハンドラケットは、フォアハンドバックハンド双方そうほうりょうハンド)で強振きょうしん強打きょうだおこないやすい。一方いっぽうで、ミドル身体しんたいちかく、フォアとバックの選択せんたくまよ位置いち)への強打きょうだには比較的ひかくてきよわい。これらの特性とくせいかして、おも以下いか戦型せんけいおおくのプレーヤーによって実践じっせんされている。

ドライブ主戦しゅせんがた (シェークハンド)
ドライブ主戦しゅせんがたは、現在げんざいおおくの戦型せんけいのなかで主流しゅりゅうとなっている戦型せんけいである。ぜんじん後陣ごじん前後ぜんご左右さゆうのフットワークを駆使くしし、ボールにつよいドライブをかけてつね積極せっきょくてき攻撃こうげきてきほう試合しあいにのぞむスタイルである[71]
シェークハンドラケットのフォアめんおもてソフトラバーを使用しようする異質いしつ攻撃こうげきがたマティアス・ファルク
ぜんじん速攻そっこうがた (シェークハンド)
ぜんじん速攻そっこうがたは、そののとおり、卓球たっきゅうだいちか位置いちぜんじん)でプレーする戦型せんけいである。相手あいて打球だきゅう種類しゅるいやコースを瞬時しゅんじてとり、はやいタイミングで攻撃こうげき仕掛しかけていくプレースタイルである[71]はやいテンポでのいにてきしたおもてソフトラバーをラケットのいずれかのめんっているプレーヤーもいる。小柄こがらなプレーヤーでもつよさを発揮はっきすることができるため、日本人にっぽんじんでこの戦型せんけいをとる選手せんしゅおおい。
著名ちょめい選手せんしゅ: リ・ジャウェイシンガポール[71]福原ふくはらあい日本にっぽん[71]
カット主戦しゅせんがた
カット主戦しゅせんがたは、卓球たっきゅうだいからはなれた位置いち後陣ごじん)で、相手あいて強打きょうだたいしてカットほうによるつよした回転かいてんをかけたボールで対応たいおうする戦型せんけいである[71]相手あいて強打きょうだたいしてカットほう守備しゅびにまわる一方いっぽうで、チャンスとみると一気いっきまえ反撃はんげきする攻撃こうげきてき戦型せんけいでもある。攻守こうしゅ範囲はんいひろくするフットワークとねばりづよいカットほう技術ぎじゅつ、そして、めにてんじる運動うんどうりょう要求ようきゅうされるスタイルである[128]
異質いしつ攻守こうしゅがた
異質いしつ攻守こうしゅがたは、たいからはなれずショートにたいしての相手あいてのミスでてん戦型せんけいである。そのとおり、ラケットのバックハンドがわつぶだかラバーとう異種いしゅラバーをり、それによる変化へんかボールやコースの緩急かんきゅう相手あいてのミスをさそ[71]。フォアハンドがわにはうらソフトラバーやおもてソフトラバーをり、フォアにたボールはスマッシュやドライブで攻撃こうげきする。また、打球だきゅう緩急かんきゅうをつけるために、ラリーちゅうにラケットを反転はんてんさせて攻守こうしゅえることがある。
「ペンつぶ」ともばれているペンホルダーの異質いしつショートがた下記かき)にたいして、シェークハンドの異質いしつ攻守こうしゅがたは「シェークつぶ」とばれている。この戦型せんけいは、異質いしつショートがたとはことなり、ミドルによわいため、ブロックで変化へんかつづける守備しゅびてきなスタイルがれないため、攻撃こうげきてきつぶだかラバーをることがおおい。
著名ちょめい選手せんしゅ: 福岡ふくおか春菜はるな日本にっぽん[71]
オールラウンドがた
オールラウンドがたは、両面りょうめんうらソフトラバーをり、ドライブからまえじんでの速攻そっこうやロビングとう守備しゅびなどおおくの技術ぎじゅつ駆使くししててん戦型せんけいである[71]戦術せんじゅつ柔軟じゅうなんせいたか身体しんたい能力のうりょくまえじん中陣なかじん後陣ごじんすべてでたたかうことができる技術ぎじゅつりょくもとめられる。
著名ちょめい選手せんしゅ: ヤン=オベ・ワルドナースウェーデン)、ティモ・ボルドイツ[71]水谷みずたにはやぶさ日本にっぽん

ペンホルダーの戦型せんけい[編集へんしゅう]

ペンホルダーによる裏面りめんほうおこな邱党

ペンホルダーラケットは、フォアハンドでとく威力いりょくのある打球だきゅう可能かのうであるが、バックハンドでは相対そうたいてき守勢しゅせいまわらざるをないことがおおい。一方いっぽうたいじょうでの技術ぎじゅつふくむミドルへの打球だきゅうたいして対処たいしょしやすい。ペンホルダーの使用しようしゃはこれらの特性とくせいから、おも以下いか戦型せんけいっている。

ドライブ主戦しゅせんがた (ペンホルダー)
ペンホルダーのドライブ主戦しゅせんがたは、おもにフォアハンドドライブによってめ、まわみやびつきなど、フットワークをかしたダイナミックなプレーをする戦型せんけいである。日本語にほんごでは「ペンドラ」とも通称つうしょうされている。身体しんたいとラケットグリップの構造こうぞうじょう、シェークハンドのドライブ主戦しゅせんがたほどつよいバックハンドドライブをつのはむずかしいといわれるが、それをじゅうふんおぎなえるだけの得点とくてんりょくのある快速かいそくプッシュや、バックハンドスマッシュを得意とくいとする選手せんしゅもいる。ペンホルダーの弱点じゃくてんであるバックハンドで太刀打たちうちするために、裏面りめんほうによって強力きょうりょくなバックハンドドライブ(いわゆる裏面りめんドライブ)を選手せんしゅもいる。
著名ちょめい選手せんしゅ: 金擇洙きんたくしゅ韓国かんこく)、うま中国ちゅうごく)、吉田よしだうみえら日本にっぽん[71]やなぎうけたまわさと韓国かんこく)、おうあきら中国ちゅうごく[71]もと中国ちゅうごく
ぜんじん速攻そっこうがた (ペンホルダー)
ペンホルダーのぜんじん速攻そっこうがたは、おもてソフトラバーをもちいて、できるだけみじか手数てかず攻撃こうげきにつなげ、積極せっきょくてきめる戦型せんけいである。おもにスマッシュを決定けっていとしてもちいている。ドライブ主戦しゅせんがたおなじく、裏面りめんほうでバックハンドドライブを選手せんしゅもいる。
著名ちょめい選手せんしゅ: 田崎たさき俊雄としお日本にっぽん[71]りゅうこくはり中国ちゅうごくもと中国ちゅうごくナショナルチームコーチ、げん中国ちゅうごく卓球たっきゅう協会きょうかい会長かいちょう
異質いしつショートがた
異質いしつショートがたは、おも反転はんてんしき中国ちゅうごくしきのペンホルダーラケットをもちいて両面りょうめんにラバーをり、このうちの片面かためんつぶだかラバーを駆使くしして攻守こうしゅまわ戦型せんけいである。「ペンつぶ」と通称つうしょうされる。うらソフトラバーとつぶだかラバー、あるいは、おもてソフトラバーとつぶだかラバーのわせたラケットを使用しようすること一般いっぱんてきである。試合しあいちゅうは、たいちかくでプレーし、つぶだかラバーによるブロックの変化へんか相手あいてのタイミングをくずし、相手あいてすきをみて攻撃こうげきおこなう。くわえて、ラケットを反転はんてんしてことなったたましつ打球だきゅうして、相手あいてのミスをさそうなど、守備しゅびてき戦法せんぽうる。ラバーの基準きじゅん変更へんこうなどのルールの変遷へんせんによって、つぶだかラバーの威力いりょくがかつてより減少げんしょうしていることもあり、この戦型せんけい採用さいようしているトッププレーヤーは非常ひじょうすくない。
著名ちょめい選手せんしゅ: 倪夏はちすもと中国ちゅうごく代表だいひょう選手せんしゅのちルクセンブルク帰化きか代表だいひょう選手せんしゅに)、ちんはる中国ちゅうごく

競技きょうぎルール[編集へんしゅう]

ラージボール卓球たっきゅう[編集へんしゅう]

概要がいよう[編集へんしゅう]

ラージボール卓球たっきゅう[注釈ちゅうしゃく 221]とは、JTTAが卓球たっきゅう普及ふきゅう目的もくてきとして考案こうあんし、ルール・用具ようぐ規格きかくとう1988ねん制定せいていした、あたらしい体系たいけい卓球たっきゅう競技きょうぎである。一般いっぱんてき卓球たっきゅう硬式こうしき卓球たっきゅう)で使つかわれているボール(直径ちょっけい40 mm)よりもおおきなボール(直径ちょっけい44 mm)を使つかっておこなわれる。ボールがおおきいとうのルールのちがいから、空気くうき抵抗ていこう効果こうか増大ぞうだいするため、ボールの速度そくどおよび回転かいてんりょう従来じゅうらい卓球たっきゅうよりもり、ラリーがつづきやすいなどの特徴とくちょうがある。高齢こうれいしゃとうでも手軽てがるにできる生涯しょうがいスポーツとして考案こうあんされたものであるが、近年きんねんは、ラージボール卓球たっきゅう参入さんにゅうする若年じゃくねんそうふく硬式こうしき卓球たっきゅう経験けいけんしゃおおくなっている。このような競技きょうぎ人口じんこう増加ぞうかともない、全国ぜんこく各地かくちおおくの大会たいかい開催かいさいされている。

硬式こうしき卓球たっきゅうとのちが[編集へんしゅう]

硬式こうしき卓球たっきゅうとのおもちがいは、以下いかとおりである。

  • 使用しようするボールがおおきく(直径ちょっけい44 mm)てかるい(質量しつりょう2.2~2.4 g)。[注釈ちゅうしゃく 222]
  • ラバーはおもてソフトラバーのみ使用しよう可能かのうである。[注釈ちゅうしゃく 223]
  • プレーイングサーフェスからのネットのたかさが2 cmたかい(17.25 cm)。
  • 競技きょうぎ大会たいかいルールにおけるゲームの進行しんこうは、3ゲームマッチ(2ゲーム先取せんしゅ勝利しょうり)で、かくゲームは11てんせいである。
  • 促進そくしんルール適用てきよう判断はんだんする基準きじゅん時間じかんが8ふんである。(硬式こうしき卓球たっきゅう場合ばあい(10ふん)より2ふんはやい)

歴史れきし[編集へんしゅう]

  • 1988ねん: これまでの卓球たっきゅうから派生はせいしたしん競技きょうぎとしてルールとう制定せいていされた。
  • 2012ねん4がつ1にち: 現在げんざい名称めいしょう(「ラージボール卓球たっきゅう」)に変更へんこうされ、基本きほんルール競技きょうぎルール整備せいび制定せいていされた。
  • 2018ねん3がつ31にちまで: ポイントスコアが10-10となった以降いこうにおいて、スコアが12-12となった場合ばあいは、13ポイント先取せんしゅでゲームの勝者しょうしゃとなった。また、サービスのトスのたかさの規定きていがなかった[注釈ちゅうしゃく 224]
  • 2018ねん4がつ1にち: 競技きょうぎルールは競技きょうぎ大会たいかいルールあらためられ、硬式こうしき卓球たっきゅう基本きほんルールにわせるかたちで、以下いか改定かいていおこなわれた。
    • ひとつのゲームないで10-10となった以降いこうは、さきに2ポイントをけたものを勝者しょうしゃとするとあらためられた。
    • サービスにかんしては、ボールのフリーハンドののひらのうえで2〜3びょう静止せいしすること、トスのたかさは16 cm以上いじょうげること、といったルールが追加ついかされた。
    • 競技きょうぎ大会たいかいルールの制定せいていにともなって、基本きほんルールはレクリエーションルールへと名称めいしょう変更へんこうされた。
  • 2019ねん1がつ1にち: 競技きょうぎ大会たいかいルールにおいて、競技きょうぎよう服装ふくそうやアドバイスにかんする規程きてい硬式こうしき卓球たっきゅう同様どうようとなるよう、ルール・規定きてい変更へんこうとなった。[注釈ちゅうしゃく 225]
  • 2022ねん4がつ1にち: 競技きょうぎ大会たいかいルール・レクリエーションルールどもに、くろあかのみだったラバーしょくかんするルールについて、「片方かたがたくろ、もう片方かたがたはボールのいろとはっきり区別くべつできるあかるいいろ」に変更へんこうされ、硬式こうしき同様どうように、カラーラバーの使用しよう可能かのうとなった。

その[編集へんしゅう]

  • ラージボールよりさらおおきい直径ちょっけい55 mmのエレファントボール存在そんざいする。こちらは競技きょうぎというよりかは、レジャーやイベント、卓球たっきゅう療法りょうほうもちいられる[129][130][131]

軟式なんしき日本にっぽんしき卓球たっきゅう[編集へんしゅう]

歴史れきしべたとおり、日本にっぽんへの卓球たっきゅう伝来でんらい普及ふきゅうは、1902ねんからの坪井つぼい玄道げんどうによるものとされる[3]。それよりしばらくのあいだは、日本にっぽん独自どくじ用具ようぐとルールの発展はってんがあった[3]はつ卓球たっきゅう統轄とうかつ機関きかんとしてだい日本にっぽん卓球たっきゅう協会きょうかい創立そうりつされた1921ねん大正たいしょう10ねんごろは、軟式なんしき卓球たっきゅう日本にっぽんしき卓球たっきゅう)のルールによる競技きょうぎおこなわれていた。硬式こうしき卓球たっきゅうとのおもちがいは以下いかとおりである。

  • 競技きょうぎ使用しようするボールの直径ちょっけいは、36.9 mm以上いじょうかつ38.9 mm以下いかである
  • ボールのおもさは、2 g以上いじょうかつ2.13 g以下いかである
  • ネットのたかさは、2 cmたかい17.25 cmである

この日本にっぽん独自どくじ軟式なんしき日本にっぽんしき卓球たっきゅうは、ラージボール卓球たっきゅう普及ふきゅう硬式こうしき卓球たっきゅうのルール変遷へんせんなどをうけて、2001ねん平成へいせい13ねんをもってまくじた。

用語ようご[編集へんしゅう]

ここまでのふしとく解説かいせつのなかった卓球たっきゅう関連かんれん用語ようご本節ほんぶししめす。

クロスとストレート
クロス(クロスコース)は、プレーイングサーフィスの対角線たいかくせんじょう沿った打球だきゅうコースを[71]反対はんたいにストレート(ストレートコース)は、プレーイングサーフェスのサイドラインに沿った打球だきゅうコースを[71]一般いっぱんにラリーのさい、クロスコースは、ネットのたかさにたいする相手あいてコートちゅうでの距離きょり長短ちょうたん許容きょようはば(リターン可能かのうなエリア)がひろく、ストレートコースにくらべてリターンをしやすい。また、ダブルスにおけるサービスは、ライトハーフコートからのクロスコースのもののみが許容きょようされている(上述じょうじゅつ)。
まわみとびつき[119]
それぞれフットワークの技術ぎじゅつ呼称こしょうである。まわは、バックハンドがわにくる相手あいてのリターンにたいして、旋回せんかいしつつ素早すばや身体しんたい全体ぜんたいをバックハンドがわ移動いどうし、フォアハンドで打球だきゅうとく強打きょうだ)するためのフットワーク技術ぎじゅつである[71]ぎゃくに、びつきは、バックハンドがわのエンド付近ふきん状態じょうたいで、相手あいてのリターンがフォアハンドがわ(エンドの反対はんたいがわ)にくるさいに、一足飛いっそくとびにフォアがわへといそ移動いどうして、飛球ひきゅういつき、これを打球だきゅうするためのフットワーク技術ぎじゅつである[71]
以上いじょうわせると、たとえばつぎのようなラリーの概況がいきょう説明せつめい可能かのうとなる。— 相手あいてがバックがわしてきたクロスコースのサービスを、まわんで ストレートコース強打きょうだした。相手あいてはこれにびついてくらいつこうとするもラケットにてられず、レシーブエースとなった。
エッジ(エッジボール)
エッジボールは、ラリーのさいなどに卓球たっきゅうだいはしエッジ)にれたボールのことである[132][133]一般いっぱんにラリーのさい、エッジにリターンしたボールはプレーイングサーフェスにたったものとみなされ、有効ゆうこうなリターンである。一方いっぽうで、卓球たっきゅうだいてんばん鉛直えんちょく側面そくめんサイド)はプレーイングサーフェスではなく、かりにリターンしようとしてサイドにてたとしても、有効ゆうこうなリターンとはみとめられない[134]
レット
「レット」は審判しんぱん宣告せんこくのひとつで、プレー中断ちゅうだんさせて、もう一度いちどやりなおさせることである。レットとなったラリー(サービスをふくむ)においては得点とくてん発生はっせいせず、サービスの試行しこう回数かいすうにもかぞえない[注釈ちゅうしゃく 226][35][135]。たとえば、サービスのボールがネットにれて相手あいてコートにはいった場合ばあい[136]や、相手あいて準備じゅんびができていない状態じょうたいでサービスをおこなった場合ばあい[137]などが、レットに該当がいとうする[138]
ラブゲーム
ラブゲームとは、相手あいていちてんられず(11-0で)ゲームの勝者しょうしゃとなることである。国際こくさい大会たいかいでは、10-0になったときっているがわはわざとミスをして相手あいてに1てんあたえ、けているがわとうとせずつぎにミスをする、ということがいわゆる「マナー」となっているとされる。これは競技きょうぎじょうのルールではなく、かまわず完封かんぷう(ラブゲームの達成たっせい)をおこなうプレーヤーもいる[139][140][122]

卓球たっきゅう普及ふきゅう[編集へんしゅう]

世界せかいてき動向どうこう[編集へんしゅう]

はじめにヨーロッパ普及ふきゅうすすみ、ITTFなどの国際こくさい団体だんたい初期しょきはヨーロッパ諸国しょこく主導しゅどう設立せつりつ運営うんえいされた。いで、ひがしアジア普及ふきゅうすすみ、日本にっぽん中国ちゅうごく韓国かんこくといった強豪きょうごうこくあらわれた[71]。とりわけ中国ちゅうごくは、世界せかいトップの卓球たっきゅう先進せんしんこくとなっており、オリンピックの卓球たっきゅう競技きょうぎひとし国際こくさい大会たいかいでは、上位じょうい入賞にゅうしょうしゃをほぼ独占どくせんする状況じょうきょうである。選手せんしゅ個々人ここじんについて、1991ねん10がつ以降いこうITTF世界せかいランキングでは、大会たいかい成績せいせきとうのポイントを機械きかい集計しゅうけいして順位じゅんいけされたものが随時ずいじ発表はっぴょうされているが、ここでいちとなった選手せんしゅのほとんどが中国人ちゅうごくじん選手せんしゅである[注釈ちゅうしゃく 227][71]。このように、スウェーデンドイツといった卓球たっきゅう伝統でんとうこくのぞけば、世界せかいレベルの大会たいかい上位じょういしゃとくにシングルス)はおもにアジアぜいめる傾向けいこうがある。一方いっぽうで、ダブルス(男女だんじょかく部門ぶもん混合こんごうダブルス)や団体だんたいせんとうでは、おおくの国々くにぐににも戦果せんかげるチャンスが十分じゅうぶんある状態じょうたいであり、パラ卓球たっきゅうふく各々おのおの選手せんしゅ向上心こうじょうしんをもって卓球たっきゅう競技きょうぎのぞんでいる。

大衆たいしゅうスポーツや生涯しょうがいスポーツとして、娯楽ごらく文化ぶんかとしての卓球たっきゅう各国かっこくそれぞれで普及ふきゅうすすんでおり、映画えいがなどの創作そうさく作品さくひんにも卓球たっきゅうがテーマ題材だいざいされている。工学こうがくてんじると、TOPIOフォルフェウス[注釈ちゅうしゃく 228]などの高度こうどなロボット開発かいはつすすんでいる。

卓球たっきゅうさかんな国々くにぐに[編集へんしゅう]

競技きょうぎスポーツとしては、傾向けいこうとして、ひがしアジアヨーロッパ一部いちぶ卓球たっきゅうさかんである。以下いかべる中国ちゅうごく帰化きか選手せんしゅ世界せかい各地かくちうつんで選手せんしゅ指導しどうしゃとして生活せいかついとなんでいるため、もと中国人ちゅうごくじん代表だいひょう選手せんしゅ指導しどうしゃおおくにもある。

日本にっぽん
荻村おぎむら伊智朗いちろう
競技きょうぎスポーツとしては、国際こくさい大会たいかいでの好成績こうせいせきやセミプロリーグ(Tリーグ)の存在そんざい複数ふくすう国内こくないトップ大会たいかい下記かき)の定期ていき開催かいさい国際こくさい大会たいかい多数たすう誘致ゆうちがなされている。歴史れきしをみると、1950年代ねんだい - 1970年代ねんだいには、日本にっぽんしきペンホルダーの豪快ごうかいなフォアハンドを武器ぶきに、シングルスの世界せかいチャンピオンを男女だんじょあわせて13にん輩出はいしゅつするなど、世界せかいでトップクラスであった。おも選手せんしゅとして、男子だんしでは荻村おぎむら伊智朗いちろう(ITTF会長かいちょうとう歴任れきにん)、田中たなか利明としあき長谷川はせがわ信彦のぶひこら、女子じょしでは松崎まつざきキミだい伊藤いとう和子かずこ江口えぐち冨士枝ふじえらがげられる[注釈ちゅうしゃく 229][71]1980年代ねんだい以降いこう、シェークハンドラケットの普及ふきゅうのタイミングで、プレースタイルの変化へんか世代せだい交代こうたいとうによる停滞ていたいつづいたものの、2000年代ねんだい以降いこうは、JTTA主導しゅどうによる強化きょうか方針ほうしんむすびつつある[71]。たとえば、世界せかい選手権せんしゅけんオリンピックひとし主要しゅよう国際こくさい大会たいかいをみると、女子じょし[注釈ちゅうしゃく 230]男子だんし[注釈ちゅうしゃく 231]ともに結果けっかのこしてきている。また、2021ねん東京とうきょう五輪ごりんでのしん種目しゅもく混合こんごうダブルスでは、日本にっぽん卓球たっきゅうはつとなる五輪ごりんきんメダルも獲得かくとくしている。近年きんねん個々ここ選手せんしゅをみると、リオデジャネイロオリンピック男子だんしシングルスでどうメダル獲得かくとく水谷みずたにはやぶさ[注釈ちゅうしゃく 232]や、2017ねんアジア選手権せんしゅけん優勝ゆうしょう2017ねん世界せかい選手権せんしゅけんどうメダル獲得かくとく平野ひらの美宇びう[注釈ちゅうしゃく 233]、2021ねん東京とうきょう五輪ごりん女子じょしシングルスでどうメダル獲得かくとく伊藤いとうよしまこと[注釈ちゅうしゃく 234]数々かずかず最年少さいねんしょう優勝ゆうしょう記録きろく樹立じゅりつ日本にっぽん男子だんしとして過去かこ最高さいこう[注釈ちゅうしゃく 235]ITTF世界せかいランキング3となった張本ちょうほん智和ともかず[122]、といった傑出けっしゅつした選手せんしゅ登場とうじょうしている。一方いっぽうで、こういった一部いちぶ選手せんしゅだけがかろうじて世界せかいのトッププレーヤーとわたえる実力じつりょくつのみで、日本にっぽん選手せんしゅ実力じつりょくはまだまだであり、危機ききかんつべきだというきびしい意見いけんもある[注釈ちゅうしゃく 236][122]
文化ぶんかめん生涯しょうがいスポーツのめんでは、娯楽ごらく文化ぶんかとしての卓球たっきゅうしめすように、国民こくみんてき関心かんしんたかい。
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく
りゅうこくはり
世界せかい最大さいだい卓球たっきゅう大国たいこくであり、近年きんねん世界せかいランキング1となったもの(29めい)[注釈ちゅうしゃく 235]のうち、21めい中国人ちゅうごくじん選手せんしゅである[注釈ちゅうしゃく 237][71]歴史れきしてきには、ぜんじん速攻そっこうじくとしたたいじょう卓球たっきゅう得意とくいとしている。「天才てんさい[122]ひょうされるりゅうこくはり世界せかいランク1五輪ごりん男子だんしたん優勝ゆうしょう世界せかい卓球たっきゅう男子だんしたん優勝ゆうしょう中国ちゅうごく卓球たっきゅう協会きょうかい会長かいちょう)をはじめとしておもてソフトラバーを使用しようする選手せんしゅがかつてはおおかったが、近年きんねんでは、粘着ねんちゃくけいラバーを使用しようする選手せんしゅ圧倒的あっとうてきおおくなっている。男子だんし女子じょしいずれも選手せんしゅそうあつく、その反面はんめんで、くなった強豪きょうごう選手せんしゅ数多かずおお海外かいがい流出りゅうしゅつし、結果けっかてき世界中せかいじゅう帰化きか選手せんしゅおくむこととなった。2008ねん北京ぺきんオリンピックでは、男女だんじょかく個人こじん部門ぶもん表彰台ひょうしょうだい独占どくせんし、どう団体だんたいでは男女だんじょどもきんメダルを獲得かくとくした。こうした背景はいけいとして、2019ねんに『ラリーズ』がほうじたところによると、有力ゆうりょく選手せんしゅ候補こうほせいは、小学校しょうがっこう相当そうとう年頃としごろから学校がっこうへはかず、年中ねんじゅう卓球たっきゅうんで、ナショナルチームを目指めざしており、このシステムが強豪きょうごう卓球たっきゅう選手せんしゅ輩出はいしゅつしているという[141]
香港ほんこん
卓球たっきゅう国際こくさい試合しあいには「地域ちいき」として参加さんかしている。中国ちゅうごくたプレースタイルの選手せんしゅおおいほか、代表だいひょう選手せんしゅのほとんどは中国ちゅうごく帰化きか選手せんしゅである。
大韓民国だいかんみんこく
フットワークをかしたダイナミックなプレーをする選手せんしゅおおい。ソウルオリンピックアテネオリンピックでは男子だんしシングルスのきんメダルを獲得かくとくしている。
朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく
男子だんしは、韓国かんこく選手せんしゅくらべてストイックなプレーを得意とくいとしているとされる。女子じょしは、つぶだかおもてソフトを使つかった異質いしつ選手せんしゅおおいとされる。中国ちゅうごく選手せんしゅ練習れんしゅうおこなうこともある。2002ねんのアジア競技きょうぎ大会たいかい決勝けっしょうでは中国ちゅうごくやぶったり、アテネ五輪ごりんではキム・ヒャンミが中国ちゅうごくけい選手せんしゅたおしてぎんメダルを獲得かくとくしたり、2016ねん世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん団体だんたいでは女子じょしどうメダルを獲得かくとくしたり、リオデジャネイロオリンピックではキム・ソンイがシングルスでどうメダルを獲得かくとくしたりと、結果けっかのこしている。
台湾たいわん日本にっぽん韓国かんこくちかいプレースタイルの選手せんしゅおおい。中国ちゅうごくほどのつよさはないが、ランク上位じょういかおすことがある。
シンガポール
代表だいひょう選手せんしゅ中国ちゅうごく帰化きか選手せんしゅおおく、プレースタイルも中国ちゅうごく類似るいじしている。女子じょしは、2008ねん世界せかい選手権せんしゅけんと2008ねん北京ぺきんオリンピック団体だんたいでいずれもぎんメダルを獲得かくとくしており、2010ねん世界せかい選手権せんしゅけん団体だんたい)では中国ちゅうごくやぶり、きんメダルを獲得かくとくした。
ドイツ
卓球たっきゅうのプロリーグ(ブンデスリーガ)がある。男子だんしは、2008ねん北京ぺきんオリンピック団体だんたいぎんメダルを獲得かくとくし、2012ねんロンドンオリンピック団体だんたいぎんメダルを獲得かくとくのほか、2016ねんリオデジャネイロオリンピック団体だんたいどうメダルを獲得かくとくしている。女子じょしにおいても、2016ねんのリオデジャネイロオリンピックで団体だんたいぎんメダルを獲得かくとくするなど、ヨーロッパの強豪きょうごうこくである。
スウェーデン
ヤン=オベ・ワルドナー
1980年代ねんだい後半こうはんから1990年代ねんだいにかけては、男子だんし卓球たっきゅうにおける強豪きょうごうこくであった。シェークハンドによるりょうハンド攻撃こうげきからだいじょう速攻そっこうまでこなして、「卓球たっきゅう世界せかいえた」[142]、「天才てんさい[122]ひとしひょうされるヤン=オベ・ワルドナー世界せかいランク1五輪ごりん男子だんしたん優勝ゆうしょう世界せかい卓球たっきゅう男子だんしたん優勝ゆうしょう)やヨルゲン・パーソンらのおおくのチャンピオンを輩出はいしゅつしている[71]近年きんねん選手せんしゅそう成績せいせき復調ふくちょう傾向けいこうにあり、2018ねん世界せかい選手権せんしゅけん団体だんたいせんどうメダルを獲得かくとくしているほか、2019ねん世界せかい選手権せんしゅけん個人こじんせんではシングルスでぎんメダルを獲得かくとくしている。
フランス
卓球たっきゅうのプロリーグがあり、かつてはヨーロッパにおいてドイツやスウェーデンとなら強豪きょうごうこくであり、ジャン=フィリップ・ガシアンなどのトップ選手せんしゅようしていた[71]。しかし、世代せだい交代こうたいにより2000年代ねんだいまでは低迷ていめい傾向けいこうであった。
イングランド
卓球たっきゅう国際こくさい試合しあいには「地域ちいき」として参加さんかしている。島国しまぐにであり、かつ、過去かこ香港ほんこん統治とうちした歴史れきしてき背景はいけいから、のヨーロッパ諸国しょこくとはことなるプレースタイルの選手せんしゅおおいとされる。ながらく低迷ていめいつづいていたが、男子だんし部門ぶもんは2016ねん世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん大会たいかいどうメダルを獲得かくとくしている。
ロシア
卓球たっきゅうのプロリーグ(プレミアリーグ)があり、若手わかて育成いくせいすすんでいる。
オーストリア
世界せかい選手権せんしゅけん団体だんたいせんでは、近年きんねんはほとんど決勝けっしょうトーナメントに進出しんしゅつしている。2003ねん世界せかい選手権せんしゅけん個人こじんせんでは、ヴェルナー・シュラガーがシングルスできんメダルを獲得かくとくした。
ヨーロッパ諸国しょこく
上記じょうき諸国しょこく以外いがいのヨーロッパ諸国しょこくにおいては、比較的ひかくてき小国しょうこくおおいため、世代せだい交代こうたいによるしずみがはげしい一方いっぽう有力ゆうりょく選手せんしゅ所属しょぞくこく国際こくさい大会たいかいにおいて好成績こうせいせきのこすことがある。たとえば、ベルギーからはジャン=ミッシェル・セイブなどの有力ゆうりょく選手せんしゅあらわれ、卓球たっきゅうかいをリードしていた[71]
きたアメリカ
卓球たっきゅうさかんとはえないが、中国ちゅうごく帰化きか選手せんしゅ代表だいひょうとなり、レベルの底上そこあげがなされている。
ブラジル
リオデジャネイロオリンピック以降いこう卓球たっきゅうさかんになってきており、2018ねん世界せかい選手権せんしゅけん団体だんたいせんでははつのベスト8入賞にゅうしょうたした。

娯楽ごらく文化ぶんかとしての卓球たっきゅう[編集へんしゅう]

オフィスで卓球たっきゅうきょうじる様子ようす。レクリエーションとしての卓球たっきゅうおこなうことはかなり容易よういである。どのような服装ふくそうでもよいし、ラケットのにぎかたなんでもよいし、ダブルスの複雑ふくざつ打球だきゅうじゅんおぼえる必要ひつようもない。
アルティメット卓球たっきゅう様子ようす

娯楽ごらくスポーツ・生涯しょうがいスポーツとしての卓球たっきゅうは、のスポーツとくらべ、ゲームをプレーするにあたっての敷居しきい最低限さいていげんのルールの理解りかい、スキルの習得しゅうとく場所ばしょ道具どうぐ・プレーヤーの確保かくほ)が比較的ひかくてきひく[71]。それほど服装ふくそうわれず、ちからのない女性じょせい子供こども高齢こうれいしゃでもできること、ケガの心配しんぱい比較的ひかくてきすくないことから、気軽きがるあそぶことが出来できるスポーツのひとつである。そのため、老若男女ろうにゃくなんにょわずしたしみやすく、実践じっせんしやすいスポーツとしておも卓球たっきゅうさかんな国々くにぐに愛好あいこうされている。しかし卓球たっきゅう部員ぶいんはいわゆるジョックキャ)ではなくナードかげキャ)としてあつかわれる(これは偏見へんけんであり、タモリくら発言はつげん原因げんいんでこのような状況じょうきょう出来できてしまったとの意見いけんがある)ことが一般いっぱんてきであるが、欧米おうべいではこのような偏見へんけんい。ただし、欧米おうべいでも中国人ちゅうごくじんをはじめとした黄色おうしょく人種じんしゅ人気にんきのあるスポーツであるというイメージはある。

視点してんからたのしむ目的もくてき卓球たっきゅうから派生はせいさせたスポーツもおおく、ラージボール卓球たっきゅうはもちろんのこと、ハードバット卓球たっきゅう英語えいごばん[注釈ちゅうしゃく 238]アルティメット卓球たっきゅうフランス語ふらんすごばん[注釈ちゅうしゃく 239]スリッパ温泉おんせん卓球たっきゅうヘディスビアポンといったものが考案こうあん実施じっしされている。

日本にっぽん
日本にっぽんにおいて文化ぶんかめんでは、1993ねん漫画まんがけ!いねちゅう卓球たっきゅう』がベストセラーとなり、ほぼどう時期じき福原ふくはらあいが「天才てんさい卓球たっきゅう少女しょうじょ」として脚光きゃっこうびた[71]こともあり、大衆たいしゅうへの認知にんちひろまった。1996ねん~1997ねんには松本まつもと大洋たいようによる漫画まんがピンポン』が発表はっぴょうされ、その映画えいが作品さくひんピンポン』(くぼづか洋介ようすけ主演しゅえん、2002ねん)も封切ふうきりされ、以降いこう、ブームが若者わかものあいだにもひろまった。また、映画えいが卓球たっきゅう温泉おんせん』(松坂まつさか慶子けいこ主演しゅえん、1998ねん)は温泉おんせんでの卓球たっきゅうブームを振興しんこうしたとされる。
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく
卓球たっきゅうをプレーする毛沢東もうたくとう
中国ちゅうごくにおいて卓球たっきゅうふか重視じゅうしされており、建国けんこくしゃである毛沢東もうたくとうがスポーツ文化ぶんか発展はってん一環いっかんとして今日きょう中国ちゅうごく卓球たっきゅういしずえつくったという見解けんかいさえある[143]ピンポン外交がいこう代表だいひょうされるように、ときに卓球たっきゅう政治せいじ手段しゅだんともなった[144][145]。また、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく建国けんこくまえ中国共産党ちゅうごくきょうさんとう取材しゅざいしたジャーナリストのエドガー・スノーは、著作ちょさく中国ちゅうごくあかほし」において、イギリス発祥はっしょう卓球たっきゅうというスポーツが中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん当時とうじ流行りゅうこうしたことに奇妙きみょうさをかんじたと記述きじゅつしている[146]。2010年代ねんだい以降いこうは、カリスマせいのあるちょうつぎ[注釈ちゅうしゃく 240][122]登場とうじょうによって、中国ちゅうごくにおいては卓球たっきゅう選手せんしゅアイドルのようになり、中国ちゅうごく選手せんしゅ出場しゅつじょうする各地かくち大会たいかいけつけるっかけひとし熱烈ねつれつファンあらわれるようになった[122]

療法りょうほうとしての卓球たっきゅう[編集へんしゅう]

卓球たっきゅうは、だれもが怪我けがのリスクなくできるスポーツであることから、療法りょうほうとしての役割やくわり期待きたいされている。NPO法人ほうじん日本にっぽん卓球たっきゅう療法りょうほう協会きょうかい設立せつりつされ、卓球たっきゅう用具ようぐ活用かつようし、心身しんしん健康けんこう維持いじ向上こうじょう予防よぼうはか目的もくてき活動かつどうおこなわれている[147]

選手せんしゅ[編集へんしゅう]

タイトルホルダー[編集へんしゅう]

大会たいかい 年次ねんじ (開催かいさいかい) 種目しゅもく 優勝ゆうしょうしゃ
IOC 夏季かきオリンピック 卓球たっきゅう競技きょうぎ 2020ねん (だい32かい)[148] 男子だんしシングルス うまりゅう中国ちゅうごく
女子じょしシングルス ちんゆめ中国ちゅうごく
混合こんごうダブルス 水谷みずたにはやぶさ伊藤いとうよしまこと日本にっぽん
男子だんし団体だんたい 中国ちゅうごく代表だいひょう
女子じょし団体だんたい 中国ちゅうごく代表だいひょう
ITTF世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん 2023ねん (だい57かい)[149] 男子だんしシングルス 樊振ひがし中国ちゅうごく
男子だんしダブルス 樊振ひがしおうすわえ中国ちゅうごく
女子じょしシングルス まご穎莎中国ちゅうごく
女子じょしダブルス ちんゆめおうげいすすむ中国ちゅうごく
混合こんごうダブルス おうすわえ欽・まご穎莎(中国ちゅうごく
2022ねん (だい56かい)[150] 男子だんし団体だんたい 中国ちゅうごく代表だいひょう
女子じょし団体だんたい 中国ちゅうごく代表だいひょう
WTTグランドスマッシュ 2023ねん (だい2かい)[151] 男子だんしシングルス 樊振ひがし中国ちゅうごく
男子だんしダブルス 樊振ひがしおうすわえ欽(中国ちゅうごく
女子じょしシングルス まご穎莎(中国ちゅうごく
女子じょしダブルス おう曼昱まご穎莎(中国ちゅうごく
混合こんごうダブルス おうすわえ欽・まご穎莎(中国ちゅうごく
WTTカップファイナル 2022ねん (だい2かい)[152] 男子だんしシングルス おうすわえ欽(中国ちゅうごく
女子じょしシングルス まご穎莎(中国ちゅうごく

ランキング首位しゅい[編集へんしゅう]

ランキング とししゅう 部門ぶもん 首位しゅいプレーヤー
ITTF世界せかいランキング 2023ねんだい34しゅう[153] 男子だんしシングルス[154] 樊振ひがし中国ちゅうごく
女子じょしシングルス[155] まご穎莎(中国ちゅうごく
男子だんしダブルス(ペア)[156] ちょう禹珍はやししょういさお韓国かんこく
男子だんしダブルス(個人こじん[157] はやししょういさお韓国かんこく
女子じょしダブルス(ペア)[158] こころざしまれさるひろしあきら韓国かんこく
女子じょしダブルス(個人こじん[159] さるひろしあきら韓国かんこく
混合こんごうダブルス(ペア)[160] おうすわえ欽・まご穎莎(中国ちゅうごく
混合こんごうダブルス(個人こじん[161] おうすわえ欽(中国ちゅうごく

組織そしき団体だんたい[編集へんしゅう]

運営うんえい機構きこう育成いくせい組織そしきとう[編集へんしゅう]

国際こくさい機構きこう[編集へんしゅう]

各国かっこく協会きょうかい・オリンピック委員いいんかい[編集へんしゅう]

上記じょうき機構きこうとうによるしょうだんきゅう制度せいど[編集へんしゅう]

各国かっこく代表だいひょう[編集へんしゅう]

主要しゅよう大会たいかい・リーグせん機構きこう[編集へんしゅう]

主要しゅよう国際こくさい大会たいかい[編集へんしゅう]

大会たいかいめい 優勝ゆうしょうしゃRP[注釈ちゅうしゃく 242] 備考びこう
世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん 2,000てん[163] 1926年初ねんしょ開催かいさい世界せかい大会たいかい現在げんざいすうねん個人こじんせん偶数ぐうすうねん団体だんたいせん交互こうご開催かいさいされる
ワールドカップ 1980年初ねんしょ開催かいさい国際こくさい大会たいかい(毎年まいとし開催かいさい)。2021ねんよりWTT主催しゅさい大会たいかい移行いこう
ワールドツアーグランドファイナル 以下いかのワールドツアーのいちねんめくくる大会たいかい。2021ねんよりWTT主催しゅさい大会たいかい移行いこう
ワールドツアー 1996年初ねんしょ開催かいさい国際こくさいオープン大会たいかい(毎年まいとし開催かいさい)。2021ねんよりWTT主催しゅさい大会たいかい移行いこう
荻村おぎむらはい国際こくさい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい (ジャパンオープン) 1989ねんはじまった毎年まいとし開催かいさいのワールドツアーのひとつ
世界せかいユース卓球たっきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい 2003ねんはじまった毎年まいとし開催かいさいされる18さい以下いか国際こくさい大会たいかい
世界せかいベテラン卓球たっきゅう選手権せんしゅけん 国際こくさいスウェースリング・クラブ[164][165]による40さい以上いじょう国際こくさい大会たいかい
  • WTTによるおも主催しゅさい大会たいかい[166]
大会たいかいめい 優勝ゆうしょう賞金しょうきん[注釈ちゅうしゃく 242] 優勝ゆうしょうしゃRP[注釈ちゅうしゃく 242] 備考びこう
WTTグランドスマッシュ 100,000 USD[167] 2,000てん[167] ランキングポイントでITTFの世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけんならぶメジャー大会たいかい
WTTカップファイナル 55,000 USD[168] 1,500てん[168] ITTFワールドツアーグランドファイナルに相当そうとうする大会たいかい
WTTチャンピオン 35,000 USD[169] 1,000てん[169] ITTFワールドツアーに相当そうとうする大会たいかい
WTTスターコンテンダー 10,000 USD[170] 600てん[170] ITTFワールドツアーに相当そうとうする大会たいかい
WTTコンテンダー 5,000 USD[171] 400てん[171] ITTFワールドツアーに相当そうとうする大会たいかい

おもなリーグせん機構きこう[編集へんしゅう]

各国かっこく大会たいかい[編集へんしゅう]

主要しゅよう日本にっぽん大会たいかい[編集へんしゅう]

その大会たいかい[編集へんしゅう]

商業しょうぎょう組織そしき・メディア[編集へんしゅう]

卓球たっきゅう用具ようぐメーカー[編集へんしゅう]

企業きぎょうめい おも展開てんかいブランド 備考びこう
タマス Butterfly(バタフライ) 日本にっぽん企業きぎょう
日本にっぽん卓球たっきゅう Nittaku(ニッタク) 日本にっぽん企業きぎょう
VICTAS VICTAS(ヴィクタス)、TSP(ティーエスピー)[注釈ちゅうしゃく 246] 日本にっぽん企業きぎょうきゅう社名しゃめいは「ヤマト卓球たっきゅう株式会社かぶしきがいしゃ」であった
ヤサカ Yasaka(ヤサカ) 日本にっぽん企業きぎょう
アームストロング Armstrong(アームストロング) 日本にっぽん企業きぎょう
さんえい SAN-EI(サンエイ) おも左記さきブランドの卓球たっきゅうだい製造せいぞう
上海しゃんはいくれないそう べにそう DHS(こうそうきディーエイチエス) 中国ちゅうごく企業きぎょう
XIOM XIOM(エクシオン) 韓国かんこく企業きぎょう
スティガ英語えいごばん STIGA(スティガ) スウェーデン企業きぎょう
ドニックドイツばん DONIC(ドニック) ドイツ企業きぎょう
ティバードイツばん THIBHAR(ティバー) ドイツの企業きぎょう
Schöler&Micke andro(アンドロ) エーベルハルト・シェーラーヴィルフリート・ミッケドイツばんによるドイツの企業きぎょう
ジュウイック JUIC(ジュウイック) 日本にっぽん企業きぎょう
コルニヨーフランス語ふらんすごばん cornilleau(コニヨール、コルニヨー) フランス企業きぎょう
ESNドイツ卓球たっきゅうテクノロジー 自社じしゃブランドなし ドイツの企業きぎょう各社かくしゃけのラバーを開発かいはつ製造せいぞう(OEM)している。[172]

卓球たっきゅうメディア[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 厳密げんみつ意味いみでの「卓球たっきゅう考案こうあんしゃ」の詳細しょうさいさだかでない。1883ねんスラセンジャーしゃが、ネットにかんする特許とっきょにおいて「卓上たくじょうのテニス」についての言及げんきゅうをしている。そのに、現代げんだいの「卓球たっきゅう」の概念がいねんつうじる特許とっきょについて、おおくのれいつづいた。それらのなかでも、確認かくにんできる早期そうきのものとして、ジェームズ・デボンシャー特許とっきょ1885ねん申請しんせい、1887ねん失効しっこう)の存在そんざいが、国際こくさい卓球たっきゅう連盟れんめいによってげられている。
  2. ^ しかしながら、この最初さいしょ製品せいひん自体じたい商業しょうぎょうてき成功せいこうしなかった。
  3. ^ デボンシャーの特許とっきょふくむ「卓球たっきゅう」のアイデアにたいして、ジャック・オブ・ロンドンしゃ対価たいかとう支払しはらったかどうかについては、ITTFはまったくの不明ふめいべている。一方いっぽうで、同社どうしゃはデボンシャーの特許とっきょ失効しっこうからなが期間きかん経過けいかしているという事実じじつには言及げんきゅうしており、これが同社どうしゃ製品せいひん独自どくじせい根拠こんきょともされる。
  4. ^ 現在げんざいはセルロイドでなくプラスチックせいのボールがおももちいられている。
  5. ^ 以上いじょう経緯けいい関係かんけいした「ゴシマ」という商品しょうひんめいは、その徐々じょじょ同社どうしゃ製品せいひんからはえていった。
  6. ^ 卓球たっきゅう協会きょうかい(Table Tennis Association)とピンポン協会きょうかい(Ping Pong Association)のふたつの協会きょうかい存在そんざいした。
  7. ^ 構造こうぞうとしては、現在げんざいツブラバー類似るいじしたラバーであった。
  8. ^ だい10かい世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん(1936ねん)での記録きろくである。
  9. ^ 1886ねんまれの山田やまだ耕筰こうさくが15さいとき(1901ねん)に相当そうとうする。
  10. ^ このラケットの打球だきゅうめんなにっていない状態じょうたいベラばれる。現在げんざいのルールではベラのめん(たとえば、ペンホルダーラケットのラバーをってない裏面りめん)での打球だきゅう違反いはんである。
  11. ^ とりわけ競技きょうぎ内容ないようやルールにふかくかかわるため、この詳細しょうさいルールルールの変遷へんせん項目こうもくべる。
  12. ^ 詳細しょうさい運営うんえい機構きこう育成いくせい組織そしきとう参照さんしょう
  13. ^ ワールドテーブルテニス有限ゆうげん会社かいしゃ(ITTFがかぶ保有ほゆう)が運営うんえいする大会たいかいのことである。現地げんち観戦かんせん・メディア観戦かんせんわず観戦かんせんしゃだいいちかんがかたから大会たいかい運営うんえいとう活動かつどうをしており、あらたな観戦かんせんしゃそう競技きょうぎしゃそう拡大かくだいひいては卓球たっきゅう一層いっそう普及ふきゅう目的もくてきのひとつとしている。
  14. ^ 卓球たっきゅう普及ふきゅうこう参照さんしょう
  15. ^ 卓球たっきゅうだいてんばん木製もくせいばんにおいて、そのよこ側面そくめんはプレーイングサーフェスではない。
  16. ^ たんあたりしめ白線はくせんエンドラインちょうあたりしめ白線はくせんサイドラインとそれぞれぶ。エンドラインはとく競技きょうぎじょう重要じゅうようなラインであり、ルールじょうのエンドラインは「エンドラインをしめ白線はくせん、および、そのりょうはしから無限むげんとおびる直線ちょくせん」をす。
  17. ^ かくコートは、サイドに平行へいこう直線ちょくせんハーフコート等分とうぶんされており、かくプレーヤーからみてライトハーフコート右側みぎがわ)およびレフトハーフコート左側ひだりがわ)とそれぞれぶエンドライン・サイドラインおよびハーフコートの境界きょうかいには白線はくせんかれている(なお、ハーフコート境界きょうかいしめ白線はくせん部分ぶぶんは、ライトハーフコートめんふくまれるとみなされる)。ハーフコートの区分くぶんめは、ダブルスにおいてのみ使用しようする。
  18. ^ 支柱しちゅうサポートともばれる。支柱しちゅう支持しじ器具きぐもネットアセンブリにふくまれる。ネットのかたとしては「られた状態じょうたいのネットの中央ちゅうおうに100 gのおもりせたさいに、ネットのがりが1 cm以内いないになるようにる」とさだめられている。また、ネットは、プレーイングサーフェスおよび左右さゆうふたつの支柱しちゅう接触せっしょくするようにられる。
  19. ^ ラケットは競技きょうぎ性質せいしつおおきく影響えいきょうする重要じゅうよう用具ようぐであり、また、プレーヤーごとに多様たよう多種たしゅなラケットがえらばれている。こちらも詳細しょうさいしめしたかくふしべる。
  20. ^ 卓球たっきゅうにおける得点とくてん加点かてんは、ほぼすべての場合ばあいにおいて1てんのみである。
  21. ^ 相手あいて得点とくてん」は「自身じしん失点しってん」と表現ひょうげんされることもある。のスポーツでもおおくの場合ばあいそうであるように、原則げんそくとして卓球たっきゅうのスコアはげんじられることはない。ほん記事きじにおける「失点しってん」とは、対戦たいせん相手あいてへの得点とくてん付与ふよ意味いみする。
  22. ^ ただし、相手あいてのリターンへの不当ふとう妨害ぼうがい行為こういオブストラクションとうがあった場合ばあいは、妨害ぼうがいされたもの得点とくてん(1てん)となる。
  23. ^ かいつまんでえば、ラリー(リターンの応酬おうしゅう)のなかで、「相手あいてがリターンできない打球だきゅう」で相手あいてコートにリターンしたものいちてんあたえられる。サービスでの得点とくてん(サービスエース)もこれにじゅんじる。
  24. ^ a b ポイントスコアが10-10となった場合ばあいは、つぎにどちらかが11てんてもゲームの決着けっちゃくとならない。10-10よりさらに競技きょうぎすすめて、さきに2てんとなる得点とくてんたプレーヤーが、ゲームの勝者しょうしゃとなる。類似るいじ競技きょうぎのルール・用語ようごにもある、いわゆる「デュース」である。
  25. ^ ただしここで、つぎのゲームにすすめるにさいして、プレーヤーは、エンドおよび最初さいしょのサーバーの交代こうたい下記かき)をおこなう。
  26. ^ 7ゲームマッチのほか、5ゲームマッチ(3ゲーム先取せんしゅ勝利しょうり)などもよく実施じっしされる。また、練習れんしゅうてき意味合いみあいで、3ゲームマッチや1ゲームのみの試合しあいおこなわれることがある。
  27. ^ ここでは、公認こうにん審判しんぱんがレフェリングするようなだい規模きぼ大会たいかいれいべる。中小ちゅうしょう規模きぼ大会たいかいやいわゆる練習れんしゅう試合しあいにおいてはこのかぎりではない。
  28. ^ 正確せいかくには、当該とうがいコイントスの勝者しょうしゃは「だいいちゲーム開始かいしにサーバーであるかレシーバーであるか」もしくは「だいいちゲームにおいて使用しようするコート(エンド)」のいずれか一方いっぽう自由じゆう選択せんたくすることができる。上記じょうき2つの選択せんたく事項じこうのうちコイントスの勝者しょうしゃえらばなかった事項じこうは、どうコイントスの敗者はいしゃ選択せんたくできる。ほかにも、試合しあい使用しようするボールや服装ふくそうとうめが必要ひつよう場合ばあいは、これらもおなじくコイントスによってその勝者しょうしゃ選択せんたくできる。
  29. ^ 用具ようぐやプレーヤー自身じしんふくめた競技きょうぎ環境かんきょうとうのコンディション確認かくにんとウォーミングアップのためおこなう。時間じかん関係かんけいにより、「ラリー練習れんしゅうはラリーすうにして○ほん」などと適宜てきぎ変更へんこうされることがある。
  30. ^ ルールじょうインプレー状態じょうたい
  31. ^ このとき、フリーハンドは規定きてい位置いちのひらをひらいた状態じょうたいでなければならない。この規定きてい位置いちとは、卓球たっきゅうだいみずからのコートエンドより後方こうほうであり、かつ、プレーイングサーフェスよりうえ位置いちである。
  32. ^ このとき、フリーハンドはひらいたままの状態じょうたい維持いじして、ボールにスピンをかけぬように、ほぼ垂直すいちょくげる必要ひつようがある。
  33. ^ はじめのボールの静止せいし位置いち条件じょうけんおなじく、このときの打球だきゅうする位置いちは、エンドラインよりうしろであり、さらに、プレーイングサーフェスよりうえでなくてはならない。
  34. ^ レットとなったサービスは、サービスの実施じっし回数かいすう後述こうじゅつのサーバー交替こうたい要件ようけん回数かいすう)にかぞえない。また、このときサーバーは、競技きょうぎルールじょうのいかなる不利益ふりえきわずに、サービスのやりなおしができる。参考さんこうまでに。類似るいじ球技きゅうぎであるテニスにおいては、サービスにおいてのフォルト(サービスの失敗しっぱい一種いっしゅ)は、いち度目どめ試行しこうかぎっては失点しってんとされない。また、テニスではフォルトを連続れんぞくすると失点しってんとなるが、卓球たっきゅうではレットとなるサービスをなんかえしても失点しってんにはならない。
  35. ^ ここでは、フリーハンドや服装ふくそうとうふくまれる。
  36. ^ たとえば、サービスをするさいにトスがひくかった場合ばあい(16 cm未満みまんのトス)など、サービスに審判しんぱん疑義ぎぎしめした場合ばあいは、サーバーに「注意ちゅうい」があたえられる。このときは、サービスのやりなおしをするが、再度さいど同様どうよううたがわしいサービスとなったときは「フォルト」とされ、レシーバーの得点とくてんになる。一方いっぽうで、ルールじょうあきらかな違反いはんサービスは(このような注意ちゅういがなされることなく)フォルトとされ、レシーバーの得点とくてんとなる。
  37. ^ 通常つうじょう、ネットアセンブリへの打球だきゅう接触せっしょくによってプレー(ラリー)が無効むこう・やりなおしとなるのは、サービスの場合ばあいのみである。
  38. ^ すなわち、リターンしなくてはならないプレーヤーは、自身じしんのコートにいちバウンドしたボールをって相手あいてコートに直接ちょくせつ(あるいはネットアセンブリへの接触せっしょくて)返球へんきゅうする必要ひつようがある。参考さんこうまでに。卓球たっきゅうにおける打球だきゅう慣例かんれいてきに、「Nたま(Nは自然しぜんすう)」というかぞかたをする。上述じょうじゅつとおり、サービスは「1きゅう」であり、レシーブは「2きゅう」である。以降いこう「3きゅう」、「4きゅう」…とつづく。サーバーのプレーヤーは「奇数きすうだま」のリターンをおこない、レシーバーのプレーヤーは「偶数ぐうすうだま」の打球だきゅう(リターン)をおこなうことになる。
  39. ^ これをもって、つぎのサービスまでのあいだ、インプレーの状態じょうたい解除かいじょとなる。
  40. ^ ただしこのとき、相手あいて返球へんきゅうがコートれることなくみずからのコートのエンドラインより後方こうほう飛球ひきゅうした状態じょうたいとうのルールでさだめる場合ばあいであれば、地面じめん落球らっきゅうするまえにボールを(ラケットややなどで)たましても、オブストラクション(失点しってん)とはならない。すなわちこれは、相手あいて打球だきゅうがコートにまったくれもしない、相手あいてのリターンのオーバーミスがあきらかである場合ばあいである。
  41. ^ 上記じょうきのオブストラクションと形式けいしきてきには同一どういつ違反いはんである。なお、ハーフボレーというほうたい上等じょうとう素早すばやくリターンするほう)が存在そんざいするが、これは飛球ひきゅうだいでのバウンドおこな正規せいきほうであり、このルールであつかう「ボレー」には該当がいとうしない。参考さんこうまでに、類似るいじ球技きゅうぎであるテニスにおいては、ボレーは(サービス以外いがい飛球ひきゅうたいしては)正規せいきのリターンとしてみとめられている。
  42. ^ 2度目どめのバウンドが競技きょうぎじょう地面じめんこった場合ばあいも、同様どうよう失点しってんとなる。
  43. ^ ここでいう「ラケットとう」には、打球だきゅうしゃ身体しんたい服装ふくそうふくまれる。ただし、一連いちれん打球だきゅう動作どうさにおいて、意図いとてきなものでなければ、ダブルヒットは有効ゆうこうなリターンとしてみとめられる。
  44. ^ すなわち、リターンにさいしてはかならずしもラケットやラバーにたらずともよい。ただし一般いっぱんに、このような返球へんきゅう意図いとてきおこなうことはきわめてむずかしいうえに、メリットもちいさい。
  45. ^ この発声はっせいは、中国ちゅうごく国内こくない試合しあいにおいては、サーバーがわ点数てんすうたい・レシーバーがわ点数てんすうじゅん中国ちゅうごくでなされる。(大会たいかい開催かいさい現地げんちでの発声はっせい実施じっしされているれい
  46. ^ サービスは2ほん実施じっしおこなうごとにサーバーが交替こうたいとなり、かつ、(特殊とくしゅ例外れいがいのぞいて)サービスの実施じっしごとにどちらかの競技きょうぎしゃに1てん得点とくてんはいるためである。
  47. ^ チェンジコートあるいはコートチェンジともぶ。
  48. ^ ただし、この場合ばあいのエンドの交替こうたいでは、かならずしもサーバーは交替こうたいせず、サーバーの交替こうたい該当がいとうゲームないでのサービスの実施じっし回数かいすう得点とくてん経過けいか)にのみしたがう。
  49. ^ たとえば、7ゲームマッチの場合ばあいは4ゲームである。
  50. ^ たとえば、7ゲームマッチのケースでは、ゲームスコアが3-1の状態じょうたいでのだい5ゲームにおいて、ゲームの勝者しょうしゃが4つのゲームスコアを獲得かくとくした場合ばあい、ゲームスコアが4-1となって勝者しょうしゃけっし、この試合しあいはこのだい5ゲームをもって終了しゅうりょうとなる。(だい6ゲーム、だい7ゲームは実施じっししない)
  51. ^ 大会たいかいによっては、優勝ゆうしょう入賞にゅうしょうほかだんきゅう・ランキング・栄典えいてん認定にんていされたり、べつ大会たいかいへの出場しゅつじょうけんあたえられたりする場合ばあいもある。
  52. ^ ただし、ラリーちゅう(インプレー)においては、タイムアウトを要請ようせいしてのプレーの停止ていしは、原則げんそくとしてできない。
  53. ^ それ以降いこうその試合しあいでは、双方そうほうともにタイムアウトは使用しようできなくなる。
  54. ^ ボール破損はそんしていた場合ばあい。その対応たいおうとしては、審判しんぱんによるボール交換こうかんおこなわれる。あたらしいボールにたいしては、練習れんしゅう(ラリー)をおこなう。その、あらためてゲームが再開さいかいされる。
  55. ^ ただし、審判しんぱんがレットを宣言せんげんしていない「インプレーの状態じょうたい」で、競技きょうぎしゃ審判しんぱん許可きょかなくラリーを中断ちゅうだんできない。その場合ばあいは、許可きょかなくラリーを中断ちゅうだんした競技きょうぎしゃほう失点しってん相手あいて得点とくてん)になる。
  56. ^ 卓球たっきゅうにおいて、得点とくてんいちに1てんであることがほとんどだが、これはいちに2てん以上いじょう得点とくてんされる数少かずすくないれいである。
  57. ^ このとき、サーバーがわのペアにおいて、最初さいしょにサービスをするものはどちらのプレーヤーを選択せんたくしてもい。ただし、レシーバーがわのペアは、サーバーがわ選択せんたくおうじて、サーバーの打球だきゅうをリターンするもの上記じょうきのようにまさしくえらばなくてはならない。
  58. ^ シングルスの場合ばあいおなじく、ダブルスでも最終さいしゅうゲームで一方いっぽうのペアが5てん先取せんしゅした場合ばあいは、エンドの交替こうたいをする。また、これもシングルスとおなじく、このエンド交替こうたいによるサーバーの交替こうたいはない。最終さいしゅうゲームちゅうも、サーバーの交替こうたいは、サービスの実施じっし回数かいすう得点とくてん経過けいか)のみによってまる。
  59. ^ レシーバーがわからみて右側みぎがわ(ライト)のコートである。
  60. ^ ライトハーフコートとレフトハーフコートをける白線はくせんじょうをバウンドした場合ばあいは、ライトハーフコートでバウンドしたとみなされる。
  61. ^ 卓球たっきゅうのルールのだい部分ぶぶんは、みぎき・左利ひだりき双方そうほうのプレーヤーにとって対称たいしょう対等たいとう)に構築こうちくされているが、このダブルスのサービスのめん規定きていかくエンドのプレーヤーのみぎ半面はんめんであること)は競技きょうぎしゃのききてによらず固定こていであり、上記じょうきの「対称たいしょうせい」からははずれる。
  62. ^ 先述せんじゅつとおり、この打球だきゅう順序じゅんじょあやまって打球だきゅうした場合ばあい、そのあやま打球だきゅうしゃのペアは失点しってん相手あいてペアの得点とくてん)となる。
  63. ^ 参考さんこうまでに、奇数きすうゲームおよび「最終さいしゅうゲームの5てん先取せんしゅまで」は、打球だきゅうじゅんだれだれ打球だきゅうをリターンすべきか)は一貫いっかんして同一どういつである。偶数ぐうすうゲームおよび「最終さいしゅうゲームの5てん先取せんしゅ」では、打球だきゅうじゅんは(奇数きすうゲームのものとは)逆順ぎゃくじゅん一貫いっかんして同一どういつとなる。
  64. ^ 同様どうように、レシーバーがわはサーバーがわ選択せんたくによって、レシーバーとなるプレーヤーをまさしくえらばなくてはならない。
  65. ^ たとえばこの場合ばあい、3にんのチームメンバーから、べ6にんのプレーヤー(シングルス4めいとダブルス2めい)をさなくてはならない。このため、おな選手せんしゅが、シングルスとダブルスの両方りょうほうることになる。
  66. ^ たとえば日本にっぽん国内こくない団体だんたいせんでは、日本にっぽん卓球たっきゅうリーグはじめとして4にん選手せんしゅで1チームを構成こうせいし、4試合しあいのシングルと1試合しあいのダブルス(4たん1ふく)をおこな方式ほうしきおおい。ほかにも、6試合しあいのシングルと1試合しあいのダブルス(6たん1ふく; 関東かんとう学生がくせい連盟れんめいとう)や3試合しあいのシングルと2試合しあいのダブルス(3たん2ふく; しん日本にっぽんスポーツ連盟れんめいとう)などの方式ほうしきもある。ローカル大会たいかいになると2たん1ふくやダブルスのみの団体だんたいせん男女だんじょ混成こんせい団体だんたいせんもあり、多彩たさい方式ほうしきおこなわれている。中学生ちゅうがくせいとうでは、「4たん1ふく」の団体だんたいせんにおいては、6にん選手せんしゅで1チームとすることがある。
  67. ^ スポンジの原料げんりょう素材そざいかならずしもゴムるい(ラバー)ではない。したがって、ゴムシートのられていないスポンジのみのシートを「スポンジラバー」と呼称こしょうすることは、誤解ごかいまねるが、出典しゅってんにあるとおりここでは「スポンジラバー」と表記ひょうきしている。
  68. ^ 詳細しょうさいは、ラバー項目こうもく参照さんしょうのこと。
  69. ^ ただし、わらず、2てん以上いじょうけた状態じょうたいでゲームの決勝けっしょうてん(11てん)をとる必要ひつようがある。また、同様どうように、10-10のポイントスコアの状態じょうたいとなった場合ばあいは、2てんとなる得点とくてん先取せんしゅでゲームの勝者しょうしゃとなる。
  70. ^ ここでは、ラケットをたないほううで(フリーアーム)を意味いみする。
  71. ^ この改正かいせい以前いぜんから、サービスの打球だきゅうつねにプレーイングサーフェスよりうえたかさになければならないひとし規定きていさだめられており、相手あいてプレーヤーからサービスの打球だきゅうをレシーバーからかくすことは禁止きんしされていた。2002ねん改正かいせいでは、フリーアーム(すくなくともトスの直後ちょくごはボールのちかくに位置いちする)のあつかいもふくめて、どのようなサービスが打球だきゅうかく行為こういになるかについて、改正かいせい明文化めいぶんかされた。
  72. ^ このような処置しょちをしていないノングルやノン・ブースターのラバーは「そこ」として区別くべつされている。もちろん、そこについては、公認こうにん接着せっちゃくざい規定きてい違反いはんれるものではない。
  73. ^ ただし、くろおよびボールのいろ白色はくしょくあるいは橙色だいだいいろ)とは明確めいかく識別しきべつできるいろであることが条件じょうけんである。
  74. ^ 競技きょうぎじょう気温きおん湿度しつどとう空気くうきふく周辺しゅうへん環境かんきょう影響えいきょう無視むしできない要素ようそであることを付記ふきしておく。
  75. ^ 木材もくざいではない「特殊とくしゅ素材そざい」を木材もくざいふくごうしたブレードも使用しようされる。
  76. ^ ラバーをまえ状態じょうたいのブレードも、おなじく「ラケット」と呼称こしょうされることがある。区別くべつのため、ほんこうではこれを「ラケット」とはばず「ブレード」と統一とういつしてべる。
  77. ^ ただし、ラケットが損傷そんしょうけた場合ばあい交換こうかん可能かのうである。
  78. ^ そのため、ラケットの保管ほかんてきしたラケットケースがかくメーカーから発売はつばいされている。
  79. ^ たとえば、ラバーの性能せいのうとしてボールの「スピード」や「回転かいてんりょう」、あるいは、ブレードの性能せいのうとして「反発はんぱつりょく」や「振動しんどう」などのパラメーターが、各社かくしゃ独自どくじ数値すうち基準きじゅん開示かいじされている。また、数値すうちもちいずに「攻撃こうげきよう」や「守備しゅびよう」といったプレースタイル(戦型せんけい)と直結ちょっけつした用具ようぐ性能せいのう表現ひょうげんもなされることがある。
  80. ^ パッケージによってはボールやほんのラケットがはいっている。また、公式こうしき試合しあい使用しようできない「レジャーけラケット」も販売はんばいされている。
  81. ^ ここでは、ラバーは付属ふぞくしていないブレードのみのものをす。ラバーは販売はんばい店舗てんぽあるいは個人こじん別途べっとける必要ひつようがある
  82. ^ ブレードやラバーに「JTTAA」の文字もじ刻印こくいんとうがされているものがそれである。JTTAの認証にんしょうのないラケットの使用しようについては、大会たいかい主催しゅさいしゃがわへの使用しよう許可きょかとど必要ひつようである。
  83. ^ とくまえしゃのグリップの使用しようりつたかい。用具ようぐメーカーによっては、これらにST (ストレート)、FL (フレア)、AN (アナトミック)といった記号きごうをつけて、グリップしゅ表示ひょうじしている。
  84. ^ わったタイプのラケットとして、サイバーシェイプとばれる多角たかくがたがたのラケットなどもある。
  85. ^ ただし、なに志文しぶみ(スペイン)や倪夏はちす(ルクセンブルク)、シャン・シャオナ(ドイツ)といったペンホルダーの選手せんしゅは、中国ちゅうごくからの帰化きか選手せんしゅとしてれいがある。21世紀せいきはいってからは、邱党(ドイツ)やフェリックス・ルブランフランス語ふらんすごばん(フランス)といったヨーロッパ出身しゅっしんのペンホルダー選手せんしゅあらわれている。
  86. ^ 親指おやゆび人差ひとさゆびはさがわめんのこと。
  87. ^ 中指なかゆび薬指くすりゆび小指こゆびささえるがわめんのこと。
  88. ^ 通常つうじょうラケットハンド(ラケットを)の手首てくびよりさき部分ぶぶんたってのリターンは正規せいきな「打球だきゅう」とみとめられるが、ペンホルダーとうのラバーをらないめんはその例外れいがいである。
  89. ^ この場合ばあい表面ひょうめん裏面りめんとで性能せいのうことなるラバーをる。
  90. ^ ペンホルダーラケットの表裏ひょうり反転はんてんをせずに、そのままのグリップで、裏面りめんによる打球だきゅうおこなほうのこと。バックハンドによる強打きょうだをしやすいとされる。
  91. ^ 表面ひょうめん裏面りめんとでことなるいろのラバーをらなければならない。
  92. ^ 参考さんこうまでに。片面かためんのみにラバーを場合ばあいにおいては、裏面りめんはそのままでは木材もくざいめん露出ろしゅつしている。この木材もくざいめんには、表面ひょうめんことなるいろうす着色ちゃくしょくシートをるか、塗料とりょうやインクとうりつぶすかしなければならない
  93. ^ ハンドソウラケットで、フォアめんとバックめん異質いしつのラバーにする選手せんしゅは、さらに数少かずすくない。
  94. ^ ブレードは「ラバーをまえ状態じょうたいのラケット」と理解りかいすることもできる。また、ラバーがられたラケットのうち、グリップとばん部分ぶぶんのみをして「ブレード」あるいは「ブレード」ともぶ。
  95. ^ この規定きていす「あつみ」については、グリップは「あつみ」にふくめない。
  96. ^ ブレードのおおきさについては、面積めんせきおおきくなるほど打球だきゅうできる領域りょういきえて有利ゆうりになるが、一方いっぽうで、おもたさや空気くうき抵抗ていこうすといった不利ふりがある。
  97. ^ ブレードあつあついといた剛性ごうせいたかくなり、はずみやすく、たまばなれもはやくなりやすい。
  98. ^ たとえば、はずみやすさの指標しひょうとして、OFF、ALL、DEF(および+や-の符号ふごう)といった記号きごうもちいられて。類似るいじ表記ひょうきとして、ファースト、ミッドファースト、ミッド、ミッドスロー、スローいった表記ひょうきもある。上記じょうき場合ばあいもっとかたいものは「OFF+」ないし「ファースト」、もっとやわらかいものは「DEF」ないし「スロー」である。
  99. ^ たんいたブレードの仕様しようは、ラバーを両面りょうめんるシェークハンドでは、ラケットのそう重量じゅうりょうおおきくなってしまうために、あまりもちいられない。
  100. ^ このような背景はいけいから、こう品質ひんしつひのきたんいたもとめるプレーヤーのなかには、特注とくちゅうたんいたラケットを購入こうにゅうするものもみられる。
  101. ^ また、合板ごうはん特殊とくしゅ素材そざい後述こうじゅつ)との併用へいよう可能かのうであることも特徴とくちょうである。
  102. ^ 上述じょうじゅつとおり、ちゅうしんざいはブレードの基盤きばんとなる木材もくざいで、ブレードちゅうめる割合わりあいたかいため、軽量けいりょうざいおも使用しようされている。
  103. ^ 添材と上板かみいた後述こうじゅつ)は、反発はんぱつりょく剛性ごうせいのバランスをとるためにもちいられている。
  104. ^ 上板あげいたについては、ラバーの交換こうかん木材もくざいれてがれるのをふせぐため、やわらかすぎる木材もくざいもちいられない。
  105. ^ 近年きんねんでは、黒檀こくたん紫檀したん・ウエンジざい・ブラッドウッド・ホワイトアッシュなどのハードウッドも上板あげいたもちいられている。
  106. ^ とくきりは、箪笥たんすなどに使用しようされてきたほどの木材もくざいなので、湿気しっけうことで、打球だきゅうかん弾性だんせい変化へんかしてしまいやすい特性とくせいもあった。
  107. ^ ただし、湿気しっけへの対策たいさく依然いぜん課題かだいてんである。
  108. ^ たとえば、カーボンファイバーとアリレートをわせた「アリレートカーボン」や、ザイロンとカーボンをわせた「ZLC」、ケブラーとカーボンが使つかわれた「ケブラーカーボン」などがある。
  109. ^ ほかにも、テキサリウム、シルバーカーボン、バサルトファイバー、テキストリーム… など多種たしゅ多様たよう特殊とくしゅ素材そざいがある。
  110. ^ いちれいとして、5まい合板ごうはん構成こうせいないにおける特殊とくしゅ素材そざい配置はいちパターンについてべる。上板あげいたと添芯のあいだ配置はいちするもの(アウターがた特殊とくしゅ素材そざい合板ごうはんブレード)や、さらに内側うちがわなかしんと添芯のあいだ配置はいちするもの(インナーがた特殊とくしゅ素材そざい合板ごうはんブレードとうのバリエーションがある。アウターがた反発はんぱつ特性とくせいとくたかくなり、インナーがた木材もくざいちか特性とくせいになるとされる。
  111. ^ 一部いちぶつぶだかラバーもゴムシートのみからなる。
  112. ^ かくラバーの説明せつめい後述こうじゅつするように、競技きょうぎにおいて、この数値すうちおおきければおおきいほどいということではない。
  113. ^ ただし、ラバーじょうすべることを意図いとしたラバー(つぶだかラバーなどの回転かいてん影響えいきょうけにくいもの)やそれらをかしたほうがあり、かならずしもすべらないバウンドの仕方しかたいということではない。
  114. ^ 日本にっぽん硬度こうど中国ちゅうごくだましき硬度こうどとう
  115. ^ 中国ちゅうごくはりしき硬度こうど、あるいは、メーカー独自どくじ硬度こうど基準きじゅん(ドイツ硬度こうどタマス(バタフライ)硬度こうどとうがある。
  116. ^ このように、ラバー硬度こうど数値すうち製造せいぞうこくごとにことなるため、ラバーをえらさいには硬度こうど換算かんさんする必要ひつようがある。たとえば、日本にっぽん硬度こうどで40かたさのラバーとおなかたさのラバーをえら場合ばあいは、バタフライ硬度こうどで-5前後ぜんこう、ドイツ硬度こうどで+5前後ぜんこう中国ちゅうごくはりしき硬度こうどで-10前後ぜんこう硬度こうど数値すうち目安めやすにしてラバーをえらぶことになる。ラバーをえらさい基準きじゅんとされるラバー硬度こうどは、日本にっぽん硬度こうどで40、ドイツ硬度こうどで47.5目安めやすとされる。中国ちゅうごくでは、はりしき硬度こうどたましき硬度こうど種類しゅるい硬度こうど基準きじゅんがあるため、ラバー選定せんてい混乱こんらんをきたさないように、メーカーによっては軟、なかかたとう表記ひょうきがなされている。
  117. ^ 一方いっぽうで、ボールのみにくさから、スイングでねら方向ほうこうへの打球だきゅうのコントロールがむずかしい。
  118. ^ 一方いっぽうで、ボールのみに由来ゆらいするエネルギーの損失そんしつおおきく、強打きょうだとう球威きゅういひくくなる傾向けいこうにあるとされる。
  119. ^ このあつみには、ラバーのゴムとスポンジの各層かくそうをつなぐ接着せっちゃくそうあつさもふくむ。
  120. ^ ITTAによって、このリストは毎年まいとし4がつと10がつ更新こうしんされている。
  121. ^ この認証にんしょう明示めいじするため、2008ねん以降いこう発売はつばいしん製品せいひんラバーには、国際こくさい卓球たっきゅう連盟れんめい公認こうにん表示ひょうじ (「ITTFA」の文字もじ)と、メーカー番号ばんごう登録とうろく番号ばんごう(「メーカー番号ばんごう-登録とうろく番号ばんごう」の形式けいしき)が、えんかこまれたかたち表示ひょうじされているものがおおい。
  122. ^ それ以前いぜん日本にっぽん国内こくないでの公式こうしき大会たいかいでは、目視もくし可能かのう位置いちにメーカーめい、ITTFAマーク、JTTAAマークの表示ひょうじがあるものの使用しよう義務付ぎむづけられていた。
  123. ^ たとえば、おなじゴムシートの製品せいひんラインナップでも、ことなる特性とくせいのスポンジをわせた製品せいひんがある。ぎゃくに、おな種類しゅるいのスポンジそうことなるシートをわせたラインナップが用意よういされることもある。
  124. ^ トップシートとのかたもある。
  125. ^ このとき顔料がんりょうあかみどりあお比率ひりつえることでシートのいろまる。顔料がんりょうあかのみ使用しようした場合ばあいあかいシートとなり、すべてのいろ顔料がんりょう使用しようした場合ばあいくろいシートとなる。
  126. ^ 天然てんねんゴムの比率ひりつたかいほど、ボールにかけられる回転かいてんりょうおおきく、ラバーの寿命じゅみょうながく、シートの透明とうめいひくくなる。ぎゃくに、合成ごうせいゴムの比率ひりつたかいほど、ボールのはずみがおおきくなり、ラバーの寿命じゅみょうみじかくなり、シートの透明とうめいたかくなる。
  127. ^ 六方ろっぽう格子こうし最近さいきんせっしたつぶなら方向ほうこうが、ラケットのよこはば方向ほうこう(グリップにたいして垂直すいちょく方向ほうこう)と平行へいこうなものが「横目よこめつぶ」の配列はいれつである。おなじく、つぶがラケットのたてなが方向ほうこう(グリップにたいして平行へいこう方向ほうこう)と平行へいこうなものが「たてつぶ」の配列はいれつである。それぞれ、ラバー性能せいのう差異さいにつながる。
  128. ^ ただし上述じょうじゅつとおり、スポンジそうはラバーにとって、必須ひっす構造こうぞうではない(ツブラバーひとし)。また、スポンジそうはゴムシートとくらべて重量じゅうりょうかるい。
  129. ^ スポンジそうあついほど、ボールとの接触せっしょく時間じかんながくなり、ゴムシートをかいしてのつよ回転かいてんけられる。ぎゃくに、うすいスポンジそう場合ばあいは、強打きょうだ強打きょうだへのリターンとうさいして、ボールとの接触せっしょく時間じかんみじかくなり、回転かいてんりょうちいさくなる。
  130. ^ 用具ようぐメーカーごとにスポンジのあつさの表記ひょうきことなる。たとえば、2.2 mmのものが「MAX」、2.3 mmのものが「ULTRA MAX」ないし「MAX+」、MAX未満みまんのものはスポンジあつ数値すうち表記ひょうきされるなどしている。日本にっぽんでは、これにじゅんじて「とくあつし」、「あつし」、「なか」、「すすき」、「きょくうすとう表記ひょうきがされている。
  131. ^ うらソフトラバーあついスポンジそうのラインナップがおおい。おもてソフトラバーは、プレースタイルの多様たようさから、スポンジのあつさのバリエーションが豊富ほうふである。つぶだかラバーについては、うすめのスポンジかスポンジ製品せいひんおおい。
  132. ^ つよ回転かいてんけたり、強打きょうだをしたり、また、これらのボールをけたりするため、ラバーにはボールによる変形へんけいかえあたえられる。これらの動的どうてき変形へんけいによって、ラバーはおおきな摩擦まさつ摩耗まもう反復はんぷくてきける。
  133. ^ ラバークリーナーの製品せいひんとしては、界面かいめん活性かっせいざいふくあわじょうえきじょう洗浄液せんじょうえきスプレーかんや、それらでラバーをり(り)して清掃せいそうするため専用せんようスポンジひとしがある。洗浄せんじょうは、専用せんようのスポンジで洗浄液せんじょうえきをよくのぞき、ラバーをよくかわかす必要ひつようがある。
  134. ^ この普及ふきゅうには、ルール改正かいせいによるグルーの使用しよう禁止きんし影響えいきょうしたとされる。
  135. ^ メーカーによっては、ハイテンションがたエネルギー内蔵ないぞうがたなどの様々さまざまがある。
  136. ^ 近年きんねん、ラバーのさらなる高性能こうせいのう耐久たいきゅうせい向上こうじょうはかられているも、価格かかく高騰こうとう傾向けいこうにある。
  137. ^ ただし、強打きょうだにはエネルギーをロスしやすい。また、使用しようしゃ回転かいてんける技術ぎじゅつとぼしいと、打球だきゅうぼうだまとなりやすい。
  138. ^ シェークのバックめん中国ちゅうごくしきペンの裏面りめんるのにてきしているとされる。
  139. ^ たとえば、シート表面ひょうめん粘着ねんちゃく性能せいのう保持ほじのため、市販しはん一部いちぶのラバークリーナーが使つかえないというデメリットがある。かくメーカーからは、粘着ねんちゃくけいラバー保管ほかんよう粘着ねんちゃくシートが発売はつばいされており、これを使用しようしてラバーを保管ほかんすることで、シートの粘着ねんちゃくりょく強化きょうかあるいは維持いじすることが可能かのうである。
  140. ^ スポンジとゴムシートの接合せつごう構造こうぞうじょう、スポンジにみにくいため、うらソフトよりもやわらかいスポンジが採用さいようされている。
  141. ^ その一方いっぽうで、自発じはつてきけられる回転かいてんりょうは、うらソフトラバーにくらべるとちいさい。
  142. ^ それぞれにてきするよう、つぶ配列はいれつたて横目よこめのパターンがラインナップされている。
  143. ^ 日本語にほんごでは「イボだか」ともばれるが、イボという語感ごかんけ、つぶだかラバーとしょうされることがおおい。
  144. ^ おもてソフトラバーとくらべて、つぶ形状けいじょうがさらにたかく、ゴムシートは水平面すいへいめん部分ぶぶんうすい。また、スポンジりのつぶだかラバーであっても、スポンジは非常ひじょううすい。なお、おもてソフトラバーのつぶは、つぶだかラバーのようにはげしくしなったり、たおれたりせず、ボールの反発はんぱつおおきい。
  145. ^ 一方いっぽうで、つぶたおれた(しなった)状態じょうたいにおいては、ほうによってはおもてソフトラバー以上いじょうつよどう摩擦まさつ係数けいすうしめす。
  146. ^ 打球だきゅうさいつぶがボールをくため、自発じはつてき回転かいてんはかけにくい反面はんめん相手あいてんできた打球だきゅう回転かいてん維持いじ残存ざんそんさせることができる。
  147. ^ 一般いっぱんてきに、カットの回転かいてんりょう変化へんかりょうもとめるカットがたではつぶたかくてほそいものがこのまれる。ブロックでの変化へんかりょうとスピン反転はんてん能力のうりょくもとめるペンつぶなどの守備しゅびがたでは、つぶひくくてほそいものがこのまれる。ミドルがよわつぶだかにも攻撃こうげきりょくもとめられるシェークまえじん攻守こうしゅがたでは、それらの中間ちゅうかんくらいの性能せいのうのものがえらばれる傾向けいこうにある。
  148. ^ なお、2008ねん以降いこう発売はつばいされたラバーはITTF登録とうろく番号ばんごう表記ひょうきされているものがおおく、これらのITTF登録とうろく番号ばんごう表記ひょうきは、使用しようしているつぶだかラバーが「アンチつぶだかラバーではない」という証明しょうめいとしても使用しようできる。
  149. ^ 広義こうぎの「ツブラバー」や「いちまいラバー」は、「つぶだかラバーのうちのスポンジそうのないもの」もふくむ。本節ほんぶしふくめて、ほん記事きじでは、「ツブラバー」はより狭義きょうぎの「おもてソフトラバーからスポンジをのぞいたもの」をしている(つぶだかラバーのスポンジそうのないものとはことなるものとして、区別くべつしている)。
  150. ^ ラケット交換こうかんなどにラバーの製品せいひんめいとう刻印こくいん確認かくにんできるため、アンチラバーであること自体じたい確認かくにん容易ようい可能かのうである。
  151. ^ このグルー効果こうか最初さいしょ発見はっけんしたのは、ハンガリーのティボル・クランパわれている。日本にっぽん使用しようは、1980ねん前半ぜんはんもと日本にっぽんチャンピオンだった渡辺わたなべ武弘たけひろがベルギーせいのグルーをかえったものが最初さいしょであった。
  152. ^ ここでは、トルエンにわってヘプタン主成分しゅせいぶんとなった。日本にっぽんでトルエンは、化学かがく物質ぶっしつ審査しんさおよ製造せいぞうとう規制きせいかんする法律ほうりつ有機ゆうき溶剤ようざい中毒ちゅうどく予防よぼう規則きそくにおいてだいしゅ有機ゆうき溶剤ようざい該当がいとうする規制きせい対象たいしょう。ヘプタン自体じたいはこれに該当がいとうである。
  153. ^ スピードグルー自体じたい揮発きはつせい可燃かねんせいたかく、輸送ゆそうめんでも法規ほうきじょう対策たいさく必要ひつようであった。
  154. ^ スピードグルーの完全かんぜん禁止きんし決定けっていするまでに、荻村おぎむらは1994ねん死去しきょしている。
  155. ^ 当初とうしょ2007ねん9がつ1にち施行しこうされる予定よていであったが、翌年よくねん北京ぺきん五輪ごりんひかえたこともあり、きゅう競技きょうぎ規則きそく変更へんこうけたとされる。
  156. ^ 2008ねん10がつ1にち以降いこうにおいて、「加工かこう禁止きんし」という規定きていくわえられている。
  157. ^ 一般いっぱんてきに、サイドテープはばは6 mm、8 mm、10 mm、12 mmとうのラインナップがある。
  158. ^ 周囲しゅうい環境かんきょう照明しょうめいゆか背景はいけい)、競技きょうぎよう服装ふくそういろ卓球たっきゅうだいいろによってボールを視認しにんしづらい場合ばあいは、どちらかのいろのボールを使用しようするかえらぶことができる大会たいかいもある。
  159. ^ グレードけは、ボールを坂路さかじころがしたときの軌跡きせきのずれのおおきさで実施じっししている。完全かんぜんたまならば坂路さかじをまっすぐくだり、ゆがみがおおきいほどずれがおおきくなる。この性質せいしつ利用りようして品質ひんしつ判定はんていおこなう。
  160. ^ グレードは、最高さいこうランクの「3スター」から、最低さいていランクの「無印むじるし」まで4段階だんかいけられている
  161. ^ 一方いっぽうで、1つの大会たいかい公式こうしきだま複数ふくすうのメーカーがえらばれるれいもあった。
  162. ^ オリンピックの卓球たっきゅう競技きょうぎでは、2012ねんロンドンオリンピックからプラスチックボールに変更へんこうされている。
  163. ^ たとえば、セルロイドの公式こうしきだま製造せいぞう半年はんとしかかる(セルロイドをげていたじょうにするのに3かげつまるかたきしてアルコールけで半月はんつき自然しぜん乾燥かんそう半月はんつきはん球体きゅうたいにするのに半月はんつきひとつの球体きゅうたいにして表面ひょうめん研磨けんまするのに半月はんつき、その乾燥かんそう、マークし、包装ほうそうという工程こうてい完成かんせいさせていた)
  164. ^ つなぎのあるボールと、つなぎのないシームレスボール双方そうほうみとめられている。
  165. ^ 全面ぜんめんにわたって均質きんしつであり、30 cmのたかさから標準ひょうじゅんボールを落下らっかさせてやく23 cmのたかさまでがること、と具体ぐたいてきには規定きていされている。
  166. ^ より正確せいかく表現ひょうげんするならば、「くろちか深緑しんりょく」といえる。
  167. ^ また、この卓球たっきゅうだい改善かいぜん事例じれい背景はいけいとして、テレビ番組ばんぐみ出演しゅつえんしゃタモリ織田おだ哲郎てつろうに『あれ(卓球たっきゅう)ってくらだよね』と発言はつげんしたことにより、翌年よくねん中学生ちゅうがくせい卓球たっきゅう部員ぶいん激減げきげんしたことがきっかけである、とも指摘してきされている
  168. ^ スポーツ競技きょうぎにおいて、試合しあいよう服装ふくそうユニフォームぶことがあるが、これらは文字通もじどおり「統一とういつされたデザインの服装ふくそう(uniform)」である。原則げんそくとして卓球たっきゅう個人こじん競技きょうぎであり、むしろ本節ほんぶしべるように、競技きょうぎ性質せいしつから、プレーヤーの識別しきべつのためにプレーヤーあいだではことなる服装ふくそうがルールじょうもとめられる。卓球たっきゅうにおける「ユニフォーム」のれいをあげるならば、ダブルスのペアや団体だんたいせんのチームないで、意匠いしょうそろえるものとうがある(それでも、どうチームの所属しょぞくしゃ大会たいかい個人こじんせん対戦たいせんすることになった場合ばあいとうは、どちらか一方いっぽうのプレーヤーに服装ふくそう変更へんこうもとめられる)。
  169. ^ 公認こうにんされた競技きょうぎよう服装ふくそうには公認こうにんマークが表示ひょうじされている。公認こうにんひん、あるいは、打球だきゅう視認しにんしづらいなど試合しあいさまたげとなるデザインがされているものは、審判しんぱんちょう判断はんだんのもと使用しよう不可ふかとされることがある。
  170. ^ そのさい着替きがえるプレーヤーは、サーバー・レシーバーや使用しようエンドの決定けってい同様どうように、コイントスやじゃんけん(こぶしめる。
  171. ^ おも指導しどうしゃたましをおこない、練習れんしゅうしゃはこれを反復はんぷくしてリターンしつづける。これにより練習れんしゅうしゃは、あらたな技法ぎほう習得しゅうとく基礎きそかためたり、実戦じっせん想定そうていしたきびしい相手あいて打球だきゅうへの対処たいしょにつけたりする。
  172. ^ 卓球たっきゅうだいじょうでは、卓球たっきゅうだい物理ぶつりてき障害しょうがいぶつとなって、おおきなスイングのほうとくしたからうえこすげるようなドライブほう)ががいしてむずかしく、このだいじょう技術ぎじゅつ発達はったつしている。
  173. ^ ルール自体じたいは、としるごとに、打球だきゅう速度そくどおさえる方向ほうこう改訂かいていされる傾向けいこうにはある。スピードグルーるい使用しよう規制きせい、40 mmボールへの変更へんこうとう度重たびかさなるルール変更へんこう該当がいとうする。(ルールの変遷へんせん参照さんしょう
  174. ^ 競技きょうぎ分野ぶんやによっては、ジャイロボールジャイロ回転かいてんともばれる。
  175. ^ これは「うえ回転かいてんをかけたドライブほうによるボールは、びるようにんだのち弧線こせんえがいてしずみ、たいじょう加速かそくするようにねる。これをリターンしようとするとラケットでかえったボールはうえ方向ほうこうれる」という実践じっせんじょう打球だきゅう挙動きょどう一致いっちする。
  176. ^ 注意ちゅういてんとして、どのようなスピンがかかっていても、それを上回うわまわるほどの球速きゅうそくがある場合ばあいは、かならずしも上記じょうきのようにはならない。たとえば、わずかにうえ回転かいてんがかかったボールであっても、非常ひじょうおおきな前進ぜんしん速度そくどゆうする場合ばあいだいじょうでバウンドするさいにおいては、後退こうたいする方向ほうこうへの加速かそくける。
  177. ^ ここでは、まっすぐ正面しょうめんへのみぎきのフォアハンドほうを、相手あいて正面しょうめんからリターンすることを仮定かていしている。また、ひだり回転かいてんみぎ回転かいてんは、どちらが「じゅん」でどちらが「ぎゃく」をすか、ほうとうによってもケースバイケースでありる。技法ぎほう解説かいせつくにさいしては、実際じっさい回転かいてん方向ほうこう(スピンの角速度かくそくど方向ほうこう)がどちらであるか注意ちゅういはら必要ひつようがある。
  178. ^ ここでは、ベクトルはボールの飛行ひこう速度そくどを、演算えんざん外積がいせきをそれぞれあらわす。
  179. ^ 卓球たっきゅうだいめん(プレーイングサーフェス)の法線ほうせんベクトルである。すなわち、この法線ほうせんベクトルは垂直すいちょくうえいている。
  180. ^ はラケット(ラバーめん)の法線ほうせんベクトルである。打球だきゅうたいして、相手あいてがラケットをまっすぐ正面しょうめんけているならば、この法線ほうせんベクトルは打球だきゅう方向ほうこうとちょうど反対はんたいいている。
  181. ^ スピンパラメーターは次元じげんりょうであり、単位たんいはない。
  182. ^ より正確せいかくには、「スピンパラメーター」ではなく「スピンパラメーターの絶対ぜったい」である。
  183. ^ ここでれいにあげるかくほう詳細しょうさいについては、後続こうぞくふしをそれぞれ参照さんしょうのこと。
  184. ^ スピンのかかっているボールを打球だきゅうするさいに、ボールの飛行ひこう方向ほうこう垂直すいちょくこするスイングがなければ、打球だきゅうはほぼ回転かいてんとなる。たとえば、ボールにたいしてラケットめんをほぼフラットにしてるスマッシュほうによる打球だきゅうは、スピンパラメーターはほぼゼロ(回転かいてん)である。
  185. ^ おなじく、スマッシュほうやカウンタードライブほうといったつよくスイングするほうでも、なんたかくなるが同様どうようにしてリターンが可能かのうである。また、カウンタードライブほう場合ばあいは、ラケットスイングによってスピンをかけかえせるため、回転かいてんでなくせいのスピンパラメーターのたましつでのリターンとなる。
  186. ^ ここでは慣例かんれいてきに「相手あいてのスピンにさからう」とだいしているが、ほんれいをより正確せいかくべるなら、相手あいてのドライブほうせいのスピンパラメーター)と自身じしんのカットほうまけのスピンパラメーター)によるそれぞれのボールは、いずれもおな方向ほうこうのスピンかく運動うんどうベクトルをゆうしている(固定こていされた空間くうかん座標ざひょうからみたボールの回転かいてん方向ほうこうおなじである)。ここでの「相手あいてのスピンにさからう」とは、それぞれの打球だきゅうしゃからみたスピンパラメーターが反対はんたい符号ふごうになっていることをす。
  187. ^ 以上いじょうのこれらのリターンほうほうについて、ここでは標準ひょうじゅんてきうらソフトラバーをもちいたラケットでのリターンを想定そうていしている。
  188. ^ うえべたとおり、卓球たっきゅうのラリーにおいてサービスは「1きゅう」の打球だきゅうかぞえられている。
  189. ^ 狭義きょうぎのショートサービスは、相手あいてコートじょうで2バウンド以上いじょうする軌道きどうとなるサービスのことをす。これにたいして、ロングサービスは、相手あいてコートじょうで1バウンドだけして卓球たっきゅうだいそと軌道きどうのサービスのことをす。
  190. ^ 2002ねんのルール改正かいせいさいしての、ハンドハイドサービスおよびボディーハイドサービスが完全かんぜん禁止きんしなどがとく該当がいとうする。
  191. ^ サービスの打球だきゅう瞬間しゅんかんは、ラケットとボールをふくむインパクトの様子ようすをレシーバーにたいしてかくしてはならない。一方いっぽうで、その打球だきゅう前後ぜんごにおいて、ラケットをかくすことは違反いはんではない。
  192. ^ つよ回転かいてんをかけられるよう手首てくび可動かどう範囲はんいをひろげたり、打球だきゅう制御せいぎょしやすくしたりするため、サービスにとくした様々さまざまなグリップにえてつプレーヤーがおおい。
  193. ^ 試合しあい展開てんかい戦術せんじゅつによっては、中央ちゅうおう付近ふきんとうほか位置いちからサービスをおこな場合ばあいもある。
  194. ^ 世界せかいには、げサービスで7 - 8メートルものたかいトスをげる選手せんしゅもいる。
  195. ^ 人体じんたい構造こうぞうじょう威力いりょくのあるリターンがむずかしく、フォアとバックのどちらのほうつべきかまようこともあり、ミドルは一般いっぱんおおくのプレーヤーの弱点じゃくてんである。
  196. ^ フォアハンドほうとは対照たいしょうてきに、バックハンドほうでラケットを方向ほうこうは、ペンホルダーとシェークハンドのラケットのちがいやほうによってことなり、多様たようである。
  197. ^ つねにききてぎゃくあしまえしてほうについて、現代げんだいでは以下いかのようなデメリットが指摘してきされている。たとえば、シェークハンドラケットにおいては、フォアハンドで強打きょうだできるゾーンはひろいものの、打球だきゅう位置いち後退こうたいしてしまう。また、バックハンドほうつよりにくく、フォアハンド・バックハンドのかえしもむずかしい。クロスやストレートといったコースのけもむずかしい。
  198. ^ このスタンスの場合ばあいおおきくみぎ方向ほうこう(フォアがわのストレートやバックがわのクロス)へ打球だきゅうするさいは、その都度つど従来じゅうらいがたのようにききうでぎゃくあしまえす。ぎゃくに、ひだり方向ほうこう(バックがわのストレートやフォアがわのクロス)へのリターンでは、都度つど、ききうでがわあしまえす。
  199. ^ フォアハンドのロングほうでは、右足みぎあしから左足ひだりあしへと体重たいじゅう移動いどうして(みぎきの場合ばあい)、スイングと身体しんたいうごきをわせ、打球だきゅう安定あんていさせる。
  200. ^ バックハンドのロングほうでは、左足ひだりあしから右足みぎあしへと体重たいじゅう移動いどうして(みぎきの場合ばあい)、フォアハンドの場合ばあい同様どうように、スイングと身体しんたいうごきをわせる。
  201. ^ 田崎たさき俊雄としおのように、ひじ固定こていせずにうで全体ぜんたい使つかって、ペンホルダーのバックハンドほうつよくことのできる選手せんしゅもいる。
  202. ^ ヨーロッパではドライブのことを「topspin」とんでいる。
  203. ^ また、ラケットのかたよわいと、たいした回転かいてんけいのレシーブでもミスをしやすく、打球だきゅうのスピードもおそくなりやすい。そのため、弧線こせんえがいたスピードのあるループドライブをつには、相応そうおう練習れんしゅう必要ひつようとする。
  204. ^ 競技きょうぎしゃのききうで左右さゆうや、固有こゆうのドライブほうのスイングのくせによって、通常つうじょうほう時点じてんでカーブのような一定いっていよこ回転かいてんがかかる場合ばあいもある。
  205. ^ カットほうしも回転かいてんのボールは、がるようなちからける。このため、カットほうはや速度そくどのボールをっても、カットの飛球ひきゅう相手あいてコートないしずみにくい。その結果けっかとして、強打きょうだによるカットボールのリターンは安定あんていしない。
  206. ^ ここでいう「Iがた」と「Lがた」はそれぞれの筆記ひっきたいかたしている(Iは大文字おおもじであるが、Lは小文字こもじ(ℓ)であることに注意ちゅうい
  207. ^ 一般いっぱんてきには、守備しゅび頻度ひんどたかいバックでのカットをおこなめんに、つぶだかラバーやおもてソフトラバーが使用しようされることがおおい。
  208. ^ たとえば、相手あいてがわのコートないでそのままでは2バウンドするような打球だきゅう(ショートサービスとう)が該当がいとうする。これは「たいじょうおさまる打球だきゅう」とも表現ひょうげんされる。
  209. ^ たいじょう技術ぎじゅつにおいては、たいじょう打球だきゅう位置いちたいしてあしだいしたまでんで移動いどうし、そのうえで打球だきゅうする。あしうごかしての身体しんたい移動いどう打球だきゅう同時どうじおこなってしまうと、体重たいじゅう移動いどう打球だきゅう同時どうじとなり、余計よけいちからくわわってミスの原因げんいんとなりやすい。このことから、ラリーで咄嗟とっさ打球だきゅうする場合ばあいのぞいて、移動いどう同時どうじ打球だきゅう基本きほんてき推奨すいしょうされていない。
  210. ^ たとえば、ツッツキほう相手あいて選手せんしゅのループドライブとうなるしゅ誘発ゆうはつする、チキータほう中陣なかじん後陣ごじんのラリーにむ、といった戦術せんじゅつてききが展開てんかいされる。
  211. ^ ショートほうでも、ロングほう場合ばあい同様どうように、体重たいじゅう移動いどうおこなってスイングと身体しんたいうごきをそろえて、打球だきゅう安定あんていさせる。だたし、ここでの体重たいじゅう移動いどう適正てきせい方向ほうこうは、ラケットとうによってことなる。みぎきの場合ばあい、シェークハンドやペンホルダーの裏面りめんほう場合ばあいは、左足ひだりあしから右足みぎあしへと体重たいじゅう移動いどうおこなう。ペンホルダーの表面ひょうめんでのバックショートほうでは、右足みぎあしから左足ひだりあし体重たいじゅう移動いどうおこなう。
  212. ^ ショートほうは、後述こうじゅつだいじょう技術ぎじゅつ基礎きそとなるほうである。フォアロングほう同様どうように、強振きょうしんしないショートほうは、練習れんしゅうにおける基礎きそがためやウォーミングアップとして、せんらに利用りようされる。
  213. ^ ツッツキはおもに、しも回転かいてんのかかったボールへ対処たいしょするほうである。
  214. ^ しかし、ストップしたたま意図いとせずいてしまった場合ばあいは、相手あいてにとってのチャンスボールとなってしまう。
  215. ^ ただし、シェークハンドではミドル(身体しんたい中央ちゅうおう付近ふきん、フォアとバックのえのこる位置いち)へのたま強打きょうだしにくい。
  216. ^ バナナブランドめいひとつである。
  217. ^ チキータの流行りゅうこう後記こうき)のまえから、おうあきららがたいじょうバックハンドドライブほうとして使用しようしていた。
  218. ^ ちょうつぎなん対戦たいせんした水谷みずたにはやぶさ日本にっぽん)は、ちょうつぎのチキータは強力きょうりょくすぎて(一般いっぱんてきな)チキータのレベルではなかったと、自著じちょべている。
  219. ^ テイクバックから打球だきゅう、フォロースルーまでの、ラケットおよびラケットアームの一連いちれんうごきが、打球だきゅう方向ほうこう鉛直えんちょく平面へいめんじょうで「8」のえがくようにうごくことから、このばれる。
  220. ^ このほうでは、テイクバックから打球だきゅう、フォロースルーまでの、ラケットおよびラケットアームの一連いちれんうごきが、打球だきゅう方向ほうこう鉛直えんちょく平面へいめんじょう楕円だえんえがくようにうごくことから、このばれる。
  221. ^ 2012 (平成へいせい24)ねん4がつ1にちよりまえしん卓球たっきゅうばれていた。
  222. ^ 硬式こうしき卓球たっきゅうのボールとくらべると、ちょうど直径ちょっけいは10%おおきく、質量しつりょうは10%ちいさい。この結果けっか慣性かんせい質量しつりょうは10%ちいさく、慣性かんせいモーメントは10%おおきい(ただし、おな用具ようぐおなほうでのトルク自体じたいも10%おおきくなる)。
  223. ^ ただし、ラバーこうべたように、おもてソフトラバーとつぶだかラバーはことなるものであり、ラージボール卓球たっきゅうでもつぶだかラバーは使用しようできない。
  224. ^ 硬式こうしき卓球たっきゅうでは、16 cm以上いじょうほぼ真上まうえげるようさだめられている。
  225. ^ 具体ぐたいてきには、競技きょうぎよう服装ふくそういろについては、「ボールのいろとは関係かんけいなく任意にんい」であったが、「使用しようするボールのいろあきらかにちがいろ」に変更へんこうされた。アドバイスについては、「ラリーちゅうのぞいていつでも」に変更へんこうされた。
  226. ^ すなわち、レットとなったサービスをふくむラリーは、サーバー・レシーバーの交替こうたい要件ようけん回数かいすうとしてかぞえない。
  227. ^ 具体ぐたいてきには、男子だんしでは、どうシステムで18にんの1のランカーがいるが、うち10にん中国人ちゅうごくじん選手せんしゅであり。どうシステムでの女子じょし部門ぶもんいたっては、11にんの1ランカーの全員ぜんいん中国人ちゅうごくじん選手せんしゅである。(2023ねん6がつ時点じてん
  228. ^ 日本にっぽんオムロン開発かいはつしている。
  229. ^ いずれの選手せんしゅも、世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん優勝ゆうしょう世界せかい卓球たっきゅう殿堂でんどうりをたしている。
  230. ^ 世界せかい選手権せんしゅけん団体だんたいでは、5大会たいかい連続れんぞくどうメダルを獲得かくとく。2014ねんと2016ねんどう団体だんたいせんでは、ぎんメダルを獲得かくとく五輪ごりん団体だんたいせんでは、2012ねんぎんメダル獲得かくとく。2016ねんどうメダル獲得かくとく。2021ねんぎんメダルを獲得かくとくしている。
  231. ^ 2005ねん世界せかいジュニア選手権せんしゅけん団体だんたいせん優勝ゆうしょう2008ねん2014ねん世界せかい卓球たっきゅう選手権せんしゅけん団体だんたいで、4大会たいかい連続れんぞくどうメダル獲得かくとく。オリンピックの団体だんたいでは、2016ねんぎんメダル獲得かくとく。2021ねんどうメダルを獲得かくとくしている。
  232. ^ 水谷みずたには、どう大会たいかい男子だんし団体だんたいでもぎんメダルを獲得かくとくしている。
  233. ^ アジア選手権せんしゅけんでは3にん中国ちゅうごく選手せんしゅやぶっての優勝ゆうしょうであった。また、世界せかい選手権せんしゅけんでのどうメダルは48ねんぶりの女子じょしシングルスでの快挙かいきょであった。
  234. ^ 伊藤いとうは、2021ねん東京とうきょう五輪ごりんでは、女子じょしシングルスのどうメダル獲得かくとくのほか、水谷みずたに出場しゅつじょう混合こんごうダブルスでもきんメダルも獲得かくとくし、女子じょし団体だんたいではぎんメダルを獲得かくとくした。これは、ひとつのオリンピック大会たいかいにおける金銀きんぎんどうの3しゅのメダルのコンプリート獲得かくとくであり、オリンピックにおいて卓球たっきゅう史上しじょうはつ達成たっせいしゃとなった。参考さんこうまでに、いち大会たいかいにおけるオリンピックの金銀きんぎんどうのメダルコンプリートの達成たっせいしゃは、日本人にっぽんじん選手せんしゅでは9にんである(達成たっせいしゃは、体操たいそう競技きょうぎ小野おのたかし中山なかやまあきらぶんまわし監物けんもつひさしさん笠松かさまつしげる塚原つかはら光男みつお具志堅ぐしけん幸司こうじ森末もりすえ慎二しんじ競泳きょうえい萩野はぎのこうかいスピードスケート髙木美帆みほ)。伊藤いとう達成たっせいは、夏季かきオリンピックの日本人にっぽんじん女子じょし選手せんしゅとしてははつのことである。
  235. ^ a b ここでは、コンピュータ処理しょりでランキングされる1991ねん10がつ以降いこうのランキングについてべている。
  236. ^ 具体ぐたいてきには、2010年代ねんだい以降いこう男子だんし日本にっぽん代表だいひょう団体だんたいせん成果せいかげてきたが、これらは張本ちょうほん智和ともかず水谷みずたにはやぶさめい奮闘ふんとうによるところがおおきい。たとえば、張本ちょうほん(あるいは水谷みずたに)が不振ふしんのときは、男子だんし日本にっぽん団体だんたいせん結果けっかはことごとく不首尾ふしゅびである。水谷みずたに自著じちょにおいて、以上いじょう内容ないようを「傲慢ごうまん分析ぶんせきではなく客観きゃっかんてき事実じじつ」として具体ぐたいてき実例じつれい根拠こんきょべつつ説明せつめいしている。
  237. ^ 2023ねん6がつ時点じてん
  238. ^ そのとおり「かたいラケット」をもちいる卓球たっきゅうである。スピードとスピンがつよくなる「やわらかい」ラバーはもちいないために、打球だきゅう速度そくどおそ回転かいてんりょうすくないことが特徴とくちょうである。
  239. ^ 4ばい面積めんせき卓球たっきゅうだいでプレーする競技きょうぎである。
  240. ^ はげしいパフォーマンスをともなうこともあり、ときに物議ぶつぎをかもすアクションもおこない、くもわるくも話題わだいあつめ、ブームを形成けいせいした。
  241. ^ シングルスのポイントれいである。きむメダリストへの2,000てんほかは、ぎんメダリストには1,400てんどうメダリストには700てんとうあたえられる。
  242. ^ a b c 2022ねん~2023ねん時点じてんのシングルス部門ぶもんれい
  243. ^ アジアカップとはべつ大会たいかい
  244. ^ ヨーロッパチャンピオンズリーグとはことなる。
  245. ^ サッカー競技きょうぎにおけるヨーロッパリーグちか位置付いちづけの卓球たっきゅう大会たいかいである。
  246. ^ 2020ねん10がつから「TSP」と「VICTAS」がブランド統合とうごうしており「VICTAS」ブランドのみとなっている

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

派生はせい競技きょうぎ[編集へんしゅう]

映画えいが[編集へんしゅう]

テレビ[編集へんしゅう]

漫画まんが[編集へんしゅう]

小説しょうせつ[編集へんしゅう]

ゲーム[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]