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太陽たいよう

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ふとしから転送てんそう
太陽たいよう ☉
Sun
2019年5月8日に可視光線で撮影された太陽。
2019ねん5がつ8にち可視かし光線こうせん撮影さつえいされた太陽たいよう
かけの等級とうきゅう (mv) −26.75m[1]
直径ちょっけい 半径はんけい)15′59″64[2]
分類ぶんるい しゅ系列けいれつぼし
発見はっけん
発見はっけんねん 有史ゆうし以前いぜん
発見はっけん方法ほうほう 目視もくし
位置いち
距離きょり 1.4710×1011 m1.5210×1011 m
(0.9833 au1.0167 au)
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
惑星わくせいかず 8
銀河系ぎんがけい一周いっしゅうする時間じかん 2.2×108 とし
物理ぶつりてき性質せいしつ
直径ちょっけい 1392000 kmNASA[3]
1392038±20 kmNAOJ[ちゅう 1]
地球ちきゅうとの直径ちょっけい
(dS/dE)
109.2[4]
半径はんけい R: 6.9551×105 km[4]
表面積ひょうめんせき 6.07877×1012 km2[4]
体積たいせき 1.40927×1018 km3[4]
質量しつりょう M: 1.9891×1030 kg[3]
地球ちきゅうとの相対そうたい質量しつりょう 333404.2
平均へいきん密度みつど 1.411 g/cm3[3][4][5]
地球ちきゅうとの相対そうたい密度みつど 0.26
みずとの相対そうたい密度みつど 1.409
表面ひょうめん重力じゅうりょく 274 m/s2[3]
相対そうたい表面ひょうめん重力じゅうりょく 27.9 G
脱出だっしゅつ速度そくど 6.177×105 m/s[4]
自転じてん周期しゅうき 27にち6あいだ36ふん赤道あかみち
28にち4あいだ48ふん緯度いど30
30にち19あいだ12ふん緯度いど60
31にち19あいだ12ふん緯度いど75
スペクトル分類ぶんるい G2V[1]
絶対ぜったい等級とうきゅう (H) +4.82m[1]
光度こうど L: 3.85×1026 W[6]
赤道あかみち傾斜けいしゃかく 7.25 °[3]
表面ひょうめん温度おんど 5772 K[3]
中心ちゅうしん温度おんど 1.57×107 K[3]
コロナ温度おんど 2×106 K
いろ指数しすう (B-V) +0.650[1]
いろ指数しすう (U-B) +0.195[1]
年齢ねんれい やく46おくねん
ひかりだま組成そせい
水素すいそ 73.46 %[7]
ヘリウム 24.85 %
酸素さんそ 0.77 %
炭素たんそ 0.29 %
てつ 0.15 %
ネオン 0.12 %
その 0.11 %
窒素ちっそ 0.09 %
ケイ素けいそ 0.07 %
マグネシウム 0.05 %
硫黄いおう 0.04 %
カタログでの名称めいしょう
英語えいご: Sun (サン)
ラテン語らてんご: Sol (ソル)
KAMP 1
LCC 0000
Template (ノート 解説かいせつ■Project

太陽たいよう(たいよう、えい: Sun: Sol)は、銀河系ぎんがけいそらかわ銀河ぎんが)の恒星こうせいひとつである。地球ちきゅうふくまれる太陽系たいようけい物理ぶつりてき中心ちゅうしん[8]であり、太陽系たいようけいぜん質量しつりょうの99.8 %め、太陽系たいようけいぜん天体てんたい重力じゅうりょく影響えいきょうあたえる[9]

太陽たいようぞくしている銀河系ぎんがけいなかではありふれた[8]しゅ系列けいれつぼしひとつで、スペクトルがたはG2V(金色きんいろ)である[10]推測すいそく年齢ねんれいやく46おくねんで、中心ちゅうしん存在そんざいする水素すいその50 %程度ていどねつかく融合ゆうごう使用しようし、しゅ系列けいれつぼしとして存在そんざいできる期間きかん半分はんぶん経過けいかしているものとかんがえられている[11]。なお、内部ないぶ状態じょうたいについては解明かいめい部分ぶぶんおおく、後述こうじゅつする「標準ひょうじゅん太陽たいようモデル」によってもとめられているのが現状げんじょうである。

また、太陽たいよう太陽系たいようけい中心ちゅうしん恒星こうせいであることから、任意にんい惑星わくせいけい中心ちゅうしん恒星こうせい比喩ひゆてきに「太陽たいよう」とぶこともある[12]

概要がいよう位置いち

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太陽たいよう半径はんけいやく70まん km直径ちょっけいやく140まん kmとなり地球ちきゅう直径ちょっけいやく109ばいおおきさである。質量しつりょう太陽たいよう質量しつりょう)は地球ちきゅうやく33.3まんばいにほぼひとしいやく1.989×1030 kg[11]であり、太陽系たいようけいぜん質量しつりょうの99.86 %をめる[13]平均へいきん密度みつど[3]みずの1.4ばいであり、地球ちきゅうの5.5ばいくらやく1/4となる[11]

太陽たいようぞくしている銀河系ぎんがけいでは、その中心ちゅうしんから太陽たいようまでの距離きょりやく2まん5せん光年こうねんであり、オリオンうで位置いちする[14]地球ちきゅうから太陽たいようまでの平均へいきん距離きょりやく1おく4960まん km(やく8ひかりぶん19ひかりびょう)である。この平均へいきん距離きょり地球ちきゅう太陽たいようあいだ距離きょり時間じかん平均へいきんかんがえても、地球ちきゅう軌道きどうちょう半径はんけいかんがえてもどちらでもつかえない。なお、この平均へいきん距離きょりのより正確せいかく149597870700 m誤差ごさは 3 m)で、これを1天文てんもん単位たんい (au) と定義ていぎする[15][16][17]。なお、2012ねん8がつ国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう (IAU) の決議けつぎで 1 au の誤差ごさ ±3 m をのぞいて正確せいかく149597870700 m であるとさい定義ていぎされた[18]。この距離きょりひかりとどくのにようする時間じかんは8.3ぶんであるので、8.3ひかりぶんともあらわせる。太陽たいよう銀河系ぎんがけいない軌道きどう一周いっしゅうするのにやく2おく2500まんから2おく5000まんねんほどかかるとされており、それを太陽たいよう公転こうてん軌道きどうとするならば、太陽たいよう自転じてんじくはおよそ60かたむいている。公転こうてん運動うんどうではこと、ヘルクレス方向ほうこうかって移動いどうしている。[よう出典しゅってん]

太陽たいよう数値すうち単位たんいもちいるような場合ばあい、それらは太陽たいようあらわ記号きごう☉をつけてあらわ[16]たとえば太陽たいよう質量しつりょうならばM太陽光たいようこうならばL表示ひょうじする[6]時間じかん基準きじゅんも、現在げんざい原子げんし時計とけいまる1びょう基底きていにしているが、かつては地球ちきゅう自転じてん公転こうてん人間にんげん視点してんからするとぶし一巡いちじゅん基準きじゅんに「」や「とし」をめる太陽暦たいようれき太陰たいいん太陽暦たいようれき使つかわれた[16]

構造こうぞう

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太陽たいよう構造こうぞう

太陽たいようはほぼ完全かんぜん球体きゅうたいであり、その扁平へんぺいりつは0.01 %以下いかである。太陽たいようには、地球ちきゅうがた惑星わくせい衛星えいせいなどとことなり、はっきりした表面ひょうめん存在そんざいしない[19]

太陽たいようは、中心ちゅうしんかく太陽たいようかく)・放射ほうしゃそう対流たいりゅうそうひかりだまいろどりそう遷移せんいそうコロナからなる[20][21]可視かしこうにて地球ちきゅう周辺しゅうへんから太陽たいよう観察かんさつした場合ばあい視野しやかくおおむ一致いっちするため、このうちひかりだま便宜上べんぎじょう太陽たいよう表面ひょうめんとしている[9]。また、それより内側うちがわ光学こうがくてき観測かんそくする手段しゅだんがない[22]太陽たいよう半径はんけい太陽たいよう中心ちゅうしんからひかりだままでの距離きょりとして定義ていぎする。ひかりだまには周囲しゅういよりも温度おんどひく太陽たいよう黒点こくてんや、まわりのあかるい部分ぶぶんであるプラージュとばれる領域りょういき存在そんざいすることがおお[9]ひかりだまより上層じょうそうの、ひかり透過とうかせいたか部分ぶぶん太陽たいよう大気たいきぶ。プラズマした太陽たいよう大気たいき上層じょうそう太陽たいよう重力じゅうりょくによる束縛そくばくけにくい。このため惑星わくせいあいだ空間くうかん海王星かいおうせい軌道きどうまでおよんでいる。これを太陽たいようふうび、オーロラの原因げんいんともなる[23]

太陽たいようひかりだまより内側うちがわ電磁波でんじはたいして不透明ふとうめいであるため、内部ないぶ電磁波でんじはによって直接ちょくせつることができない。太陽たいよう内部ないぶについての知識ちしきは、太陽たいようおおきさ、質量しつりょうそう輻射ふくしゃりょう表面ひょうめん組成そせい表面ひょうめん振動しんどう(5ふん振動しんどう)などの観測かんそくデータをもとにした理論りろん解析かいせきふるえがく)によってるしか方法ほうほうがないのが現実げんじつである。理論りろん解析かいせきにおいては、太陽たいよう内部ないぶ不透明ふとうめいねつかく融合ゆうごう反応はんのう量子力学りょうしりきがくにより推定すいていし、観測かんそくデータによる制限せいげん境界きょうかい条件じょうけんとした数値すうち解析かいせきおこなう。よって、太陽たいよう中心ちゅうしん温度おんど密度みつどなどはこのような解析かいせきによってられた数値すうちでありなおかつ推定すいていでもある。

中心ちゅうしんかく

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太陽たいよう中心ちゅうしんには半径はんけい10まんキロメートルのかく中心ちゅうしんかく)があり[20]、これは太陽たいよう半径はんけいやく2わり相当そうとうする。密度みつどが156 g/cm3(およそみずの156ばい)であり、このため太陽たいよう全体ぜんたいの2 %ほどの体積たいせきなかやく50 %の質量しつりょうまった状態じょうたいになっている[24]。その環境かんきょうは2500おく気圧きあつ温度おんどが1500まん Kたっするため物質ぶっしつ固体こたい液体えきたいではなく理想りそう気体きたいてき性質せいしつ[11]結合けつごう比較的ひかくてきひく量子りょうしろんてき縮退しゅくたいしたプラズマ電離でんり気体きたい状態じょうたいにある[25]

太陽たいようはっするひかりエネルギーは、この中心ちゅうしんかくにおいてつくられる[26]。ここではねつかく融合ゆうごうによって物質ぶっしつからエネルギーをねつかく融合ゆうごう反応はんのうこり[11]水素すいそヘリウム変換へんかんされている。1びょうたりではやく3.6×1038 陽子ようし水素すいそ原子核げんしかく)がヘリウム原子核げんしかく変化へんかしており、これによって1秒間びょうかんに430まんトンの質量しつりょうが3.8×1026 Jのエネルギー [11]TNT火薬かやく換算かんさんで9.1×1016 トンに相当そうとうする)に変換へんかんされている。このエネルギーのだい部分ぶぶんガンマ線がんませんわり、一部いちぶニュートリノわる。ガンマ線がんません周囲しゅういのプラズマと衝突しょうとつ吸収きゅうしゅう屈折くっせつさい放射ほうしゃなどの相互そうご作用さようこしながら次第しだいに「おだやかな」電磁波でんじは変換へんかんされ、すうじゅうまんねんかけて太陽たいよう表面ひょうめんにまでたっし、宇宙うちゅう空間くうかん放出ほうしゅつされる[26]一方いっぽう、ニュートリノは物質ぶっしつとの反応はんのうりつ非常ひじょうひくいため、太陽たいよう内部ないぶ物質ぶっしつ相互そうご作用さようすることなく宇宙うちゅう空間くうかん放出ほうしゅつされる[26][27][ちゅう 2]。それ太陽たいようニュートリノ観測かんそくは、現在げんざい太陽たいよう中心ちゅうしんでのねつかく融合ゆうごう反応はんのう有効ゆうこう手段しゅだんとなっている。

放射ほうしゃそう

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太陽たいよう内部ないぶ放射ほうしゃそう対流たいりゅうそう
放射ほうしゃそう太陽たいよう半径はんけいの20–70 %のところにあり、対流たいりゅうそうは70–100 %のところにある。

太陽たいよう半径はんけいの0.2ばいから0.7ばいまで、中心ちゅうしんかくあつさ40まんキロメートルでおお[20]そうでは、放射ほうしゃ輻射ふくしゃ)によるねつ輸送ゆそうさまたげるほどには物質ぶっしつ不透明ふとうめいおおきくない。したがって、この領域りょういきでは対流たいりゅうこらず、輻射ふくしゃによるねつ輸送ゆそうによって中心ちゅうしんかくしょうじたエネルギーが外側そとがわはこばれている[20]放射ほうしゃそうをエネルギーが通過つうかするにはなが時間じかんがかかり、近年きんねん研究けんきゅうではやく17まんねん必要ひつようともわれる[28]

対流たいりゅうそう

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0.7太陽たいよう半径はんけいから1太陽たいよう半径はんけいまで、あつさにして20まんキロメートルのそう[20]では、ベナール対流たいりゅう現象げんしょうでエネルギーが外層がいそうつたわる[29]。ここでは微量びりょうイオン原因げんいんとなって不透明ふとうめいし、輻射ふくしゃによるエネルギー輸送ゆそうよりも効率こうりつたか対流たいりゅうによるねつ伝導でんどうおこな[30]

ひかりだま

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太陽たいよう表面ひょうめんはガスの対流たいりゅうにより粒状りゅうじょうまだらになっている[31]

ひかりだまとは、可視かしこう放出ほうしゅつする、太陽たいようかけのえん形成けいせいするそうである[9]ひかりだまよりしたそうでは密度みつど急上昇きゅうじょうしょうするため電磁波でんじはたいして不透明ふとうめいになり[22]うえそうでは太陽光たいようあきら散乱さんらんされることなく宇宙うちゅう空間くうかん直進ちょくしんするためこのようにえる。あつやく300[22]–600 km[19]うすい。

ひかりだま表面ひょうめんから放射ほうしゃされる太陽光たいようこうスペクトルやく5800 Kくろたい放射ほうしゃちか[22]、これに太陽たいよう大気たいき物質ぶっしつによるやく600ほんもの吸収きゅうしゅうせんフラウンホーファーせん)が多数たすうっている[19]比較的ひかくてき温度おんどひくいため水素すいそ原子げんし状態じょうたいとなり、これに電子でんし付着ふちゃくした水素すいそイオンになる。これが対流たいりゅうそうからのエネルギーを吸収きゅうしゅうし、可視かしこうふくひかり放射ほうしゃおこな[19]ひかりだま粒子りゅうし密度みつどやく1023 /m3である。これは地球ちきゅう大気たいき海面かいめんじょうでの密度みつどやく1 %に相当そうとうする。ひかりだまよりもうえ部分ぶぶん総称そうしょうして太陽たいよう大気たいきぶ。太陽たいよう大気たいき電波でんぱから可視かし光線こうせんガンマ線がんませんいた様々さまざま波長はちょう電磁波でんじは観測かんそく可能かのうである。

ひかりだま表面ひょうめんには、太陽たいよう大気たいきガスの対流たいりゅう運動うんどうがもたらすがるうずがつくる粒状りゅうじょうまだら[22]ちょう粒状りゅうじょうまだら[32]や、しばしば黒点こくてんばれるくら斑点はんてんじょう白斑はくはんというあかるい模様もよう観察かんさつできる。黒点こくてん部分ぶぶん温度おんどやく4000 K、中心ちゅうしん部分ぶぶんやく3200 Kと相対そうたいてきひくいためにくろえる。また、スペクトル解析かいせきからこの黒点こくてん部分ぶぶんにはみず分子ぶんし観測かんそくされた[33]

いろどりそう

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ひかりだま表面ひょうめんうえにはあつやく2000 kmの密度みつどうす温度おんどやく7000–10000 Kのプラズマ大気たいきそうがあり[22]、このそうからひかりには様々さまざま輝線きせん吸収きゅうしゅうせんられる。この領域りょういきいろどりそうぶ。皆既かいき日食にっしょくはじまりとわりには紅色こうしょくいろどりそうることができる[22]。このいろどりそうではさまざまな活発かっぱつ太陽たいよう活動かつどう観察かんさつできる[9]

皆既かいき日食にっしょくでは、ひかりだま完全かんぜんかくれたときに、真珠しんじゅしょくかがやコロナ肉眼にくがんでもることができる。
STEREOBの紫外線しがいせんイメージングカメラのキャリブレーションちゅうにキャプチャされた太陽たいようつき通過つうか[34]
2007ねん1がつ12にち人工じんこう衛星えいせい「ひので」がコロナ放出ほうしゅつ瞬間しゅんかん撮影さつえいした貴重きちょう画像がぞう

いろどりそうのさらに外側そとがわにはコロナばれるやく200まん Kのプラズマ大気たいきそうがあり[22]太陽たいよう半径はんけいの10ばい以上いじょう距離きょりまでひろがっている。いろどりそうとコロナのあいだには遷移せんいそうばれるうすそうがあり、これを境界きょうかい温度おんど密度みつど急激きゅうげき変化へんかする[35]コロナがなぜ太陽たいよう表面ひょうめんより温度おんどたかいのかはわかっていない

コロナからは太陽たいよう引力いんりょくからのがれたプラズマのながれである[22]太陽たいようふうており、太陽系たいようけい太陽たいようけん (heliosphere) をたしている。コロナの太陽たいよう表面ひょうめんちか低層ていそう部分ぶぶんでは、粒子りゅうし密度みつどは 1011 /m3程度ていどである。自由じゆう電子でんしひかりだまひかり散乱さんらんしており、輝度きどひかりだまの1/100まんひくいため普段ふだんえないが、皆既かいき日食にっしょくさいしろいリングじょう(またはアーチじょうとも表現ひょうげんできる[23])にかがやくコロナが観察かんさつできる[22]

かつてコロナのスペクトルせん分析ぶんせきしたさいに、既知きち元素げんそられないスペクトルが発見はっけんされたため、地上ちじょう存在そんざいしない元素げんそ「コロニウム」が提唱ていしょうされたことがある[36]。しかしこれはコロナの温度おんどがもっと低温ていおんかんがえられていたためであり、このスペクトルは一般いっぱんてき元素げんそ高階たかしな電離でんり状態じょうたいはっするものであった。たとえばもっとつよ波長はちょう530.3 nmのみどりせんは13かい電離でんり軌道きどう電子でんしを13うしなった)てつ元素げんそ判明はんめいした[22]

コロナの領域りょういきでは、Xせん観測かんそくされない領域りょういき発生はっせいすることがある。これは「コロナホール」とばれ、磁力じりょくせん宇宙うちゅう空間くうかんけてひらいている箇所かしょであり、ここはコロナガスが希薄きはく太陽たいようふう発生はっせいさせる原因げんいんのひとつである[37]

太陽たいよう活動かつどう

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エネルギーげん

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光輝ひかりかがや太陽たいようはどのようなエネルギーをみなもとにしているかという問題もんだいは、19世紀せいきごろまでに続々ぞくぞく発見はっけんされた化学かがく反応はんのうではとうてい解明かいめいできず、おおきな疑問ぎもんとなっていた。当初とうしょ重力じゅうりょくポテンシャルエネルギーという想像そうぞうもあったが、19世紀せいきまつ放射能ほうしゃのう発見はっけんされると原子核げんしかく反応はんのう候補こうほとなった。そして1938ねんかく融合ゆうごう反応はんのう発見はっけんされると、これが太陽たいよう活動かつどうのエネルギーげんかんがえられるようになった[38]

標準ひょうじゅん太陽たいようモデル

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太陽たいよう内部ないぶ構造こうぞう直接ちょくせつ観測かんそくできない。そのため、1950年代ねんだい–1960年代ねんだいにかけてこれを理論りろんてき構築こうちくするこころみがおこなわれた。これにより、ねつかく融合ゆうごう反応はんのうにて水素すいそをヘリウムへ変換へんかんすることでエネルギーを太陽たいよう46おくねん歴史れきし過程かていもとめ、ねつ伝導でんどう重力じゅうりょくバランスを説明せつめいする[20]現在げんざい構造こうぞう試算しさんした結果けっかが「標準ひょうじゅん太陽たいようモデル」とばれる。このモデルによって、太陽たいよう中心ちゅうしん温度おんど密度みつど計算けいさんされた[39]

どう回転かいてん

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このにせ色彩しきさいほう紫外線しがいせんのイメージでは、太陽たいようほし表面ひょうめんからがって、磁界じかいつづプラズマのC3クラス太陽たいようフレア (上部じょうぶ左上ひだりうえしろ部分ぶぶん) 、太陽たいよう津波つなみ (なみのような構造こうぞう上部じょうぶみぎ) および多数たすうのフィラメントをしめしている。

太陽たいよう内部ないぶ物質ぶっしつ極端きょくたん高温こうおんのためにすべてプラズマの状態じょうたいにあるとされる。このように剛体ごうたいでないため、太陽たいよう赤道せきどう付近ふきんほう高緯度こういど領域りょういきよりもはや自転じてんし、周期しゅうき赤道せきどう部分ぶぶんやく25にち地球ちきゅうじょう観測かんそくでは地球ちきゅう公転こうてん運動うんどう影響えいきょうから27にちとなる[40])、ごくちかくではやく30にちである[22]。この太陽たいよう赤道せきどう加速かそくがた[22]どう回転かいてん」(または「微分びぶん回転かいてん」)のために、太陽たいよう磁力じりょくせん時間じかんとともにねじれていくことになる。ねじれて変形へんけいした磁力じりょくせんはやがて磁場じばのループをつくって太陽たいよう表面ひょうめんからそとして、太陽たいよう黒点こくてんべにえん(プロミネンス)をつくったり、太陽たいようフレアばれる爆発ばくはつ現象げんしょうこしたりする。この天体てんたい現象げんしょうについては地球ちきゅうからの観察かんさつかぎってうと、日食にっしょくあいだであれば比較的ひかくてき観察かんさつしやすい条件下じょうけんかにある。

太陽たいよう磁場じば周期しゅうき

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太陽たいよう磁場じば

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太陽たいようけん電流でんりゅうシート惑星わくせい軌道きどうえてひろがり、らせんじょう展開てんかいする。このもようは、しばしばバレリーナのスカートにたとえられる[41]

太陽たいよう固有こゆう磁場じばっているが、その様相ようそう地球ちきゅう磁場じばおおきくことなる。磁力じりょくせん太陽たいようふうによって放射状ほうしゃじょうひろがり、しかも自転じてん影響えいきょうけてらせんじょう展開てんかいする。宇宙うちゅう空間くうかん一般いっぱん磁場じばは1ガウスにたないが、黒点こくてん部分ぶぶんではすうせんガウスとつよさもまちまちである[42]太陽たいよう付近ふきんつよ磁場じばがプラズマを拘束こうそくするさいにXせんしょうじる[43]

このような磁場じば地球ちきゅう同様どうようダイナモ効果こうかによるとかんがえられるが、どう回転かいてん影響えいきょう単純たんじゅん双極そうきょく磁場じばとならず緯度いどによってまれて、やがて水平すいへい方向ほうこうのトロイダル磁場じばつくる。しかし磁力じりょくせん反発はんぱつうためにがりやループなどがしょうじ、黒点こくてん原因げんいんとなる。ここにコリオリのちから影響えいきょうすると、磁力じりょくせんつなえやねじれができ水平すいへい方向ほうこう電流でんりゅう(トロイダル電流でんりゅう)がさそえおこされ、磁場じばはNSきょく逆転ぎゃくてんした緯度いど方向ほうこうのポロイダル磁場じばとなり、上下じょうげぎゃく双極そうきょく磁場じばもどる。この変動へんどうは11ねん周期しゅうきこり、これは太陽たいよう周期しゅうきばれる[42]

周期しゅうき

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過去かこ250年間ねんかん黒点こくてんすう調査ちょうさえがいた件数けんすうグラフ。11ねん周期しゅうき増減ぞうげんしている。

太陽たいよう黒点こくてん太陽たいよう周期しゅうき増減ぞうげんする。これは黒点こくてんかず観測かんそくされ、おおくなれば活発かっぱつ極大きょくだいかう[44]。このサイクルはふる磁場じば一方いっぽうきょくからがされてもう一方いっぽうきょくまでたっする周期しゅうき対応たいおうしており、1周期しゅうきごとに太陽たいよう磁場じば反転はんてんする。太陽たいよう活動かつどう周期しゅうきには1755ねんからはじまった周期しゅうきだい1周期しゅうきとするとお番号ばんごうけられており、2008ねん1がつからだい24周期しゅうきはいっている。このほかマウンダー極小きょくしょうのようなさらになが周期しゅうきでの変化へんかもある。なお、11ねん周期しゅうき磁場じば極性きょくせい変動へんどう片方かたがたたとえばきたからみなみ)へうご期間きかんであり、一周いっしゅうする期間きかんかんがえれば22ねん周期しゅうきともえる[44]

この周期しゅうきは、太陽たいよう磁場じばどう回転かいてん対流たいりゅうの3つが対流たいりゅうそう相互そうご作用さようこした結果けっかという説明せつめいが1950年代ねんだいアメリカのユージン・パーカーが提唱ていしょうした「ダイナモ機構きこう」でおこなわれた。ただし太陽たいよう周期しゅうき正確せいかく説明せつめいするダイナモモデルは完成かんせいしておらず、これには対流たいりゅうそうでのどう回転かいてん様子ようす解明かいめいしなければならない[44]

表面ひょうめん現象げんしょう

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SDOがらえたように、2012ねん8がつべにえん発生はっせいした。
2007ねん1がつ12にちひので可視かしこう磁場じば望遠鏡ぼうえんきょうによって撮影さつえいされた。この太陽たいよう画像がぞうことなる磁気じき両極りょうきょくせい地域ちいきつないでいるプラズマの繊維状せんいじょう性質せいしつあきらかにしている。

太陽たいよう表面ひょうめんには、数時間すうじかんからすうヶ月かげつにかけてあらわれてはえるしみのような太陽たいよう黒点こくてんなどさまざまな現象げんしょうしょうじる。また爆発ばくはつ現象げんしょうである太陽たいようフレアべにえん(プロミネンス)、CME(コロナ質量しつりょう放出ほうしゅつ)なども観察かんさつできる[43]。これらを発生はっせいさせる原因げんいん太陽たいよう磁場じば磁力じりょくせんかんである。黒点こくてん磁力じりょくせんかんがり[35]ひかり球面きゅうめんまじわる部分ぶぶんに2つがたいになってしょう[45]太陽たいようエネルギー放出ほうしゅつ阻害そがいするためにその領域りょういき温度おんど相対そうたいてきひくくなる。

太陽たいようフレア

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太陽たいようフレアは黒点こくてんじょうのコロナ部分ぶぶん周辺しゅうへんすうふんからすうじゅうふん発生はっせいする強力きょうりょく爆発ばくはつ現象げんしょうで、たかさ1–10まんキロメートルのフレアリボンというあかるい帯状おびじょうひかりつよいXせん[37]はなちながら、10×1022–10×1025ジュールのこうエネルギー粒子りゅうし宇宙うちゅう空間くうかんはなたれる[35][43]べにえん黒点こくてん形成けいせいかかわる磁力じりょくせんかん蓄積ちくせきされた2000–3000 Kの高温こうおんプラズマにえられず、部分ぶぶん破壊はかいする現象げんしょうで、これもこうエネルギー粒子りゅうし放出ほうしゅつともな[43]

コロナ質量しつりょう放出ほうしゅつ(コロナガス放出ほうしゅつ、Coronal mass ejection, CME)

[編集へんしゅう]

コロナないでもコロナ質量しつりょう放出ほうしゅつ(コロナガス放出ほうしゅつ、Coronal mass ejection, CME)という現象げんしょうがある。これはコロナ下層かそうからがる電離でんり高温こうおんガスのかたまりであり、質量しつりょう1012 kg程度ていど速度そくど10–1000 km/s、エネルギーは1026 J程度ていど[45]にもなる。かつては太陽たいようフレア発生はっせいによるふくつぎ作用さようおもわれていたが、観測かんそく結果けっかCMEがフレアよりもさきこることもあると判明はんめいしており[46]、CME発生はっせい根本こんぽん原因げんいん解明かいめいされていない[37][45]

太陽たいようふう

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コロナ内部ないぶでプラズマのガス圧力あつりょくたかまり、太陽たいよう引力いんりょくえる状態じょうたいになると宇宙うちゅう空間くうかん現象げんしょうこる。これは太陽たいようふうばれ、1951ねんドイツのルートヴィヒ・ビーアマンが彗星すいせい太陽光たいようこう圧力あつりょく以外いがいなにかしらのちからけていることから予測よそくし、1962ねんマリナー2ごう観測かんそく実証じっしょうされた[41]

太陽たいようふう密度みつど粒子りゅうしが1 cm2たり5程度ていど通常つうじょう速度そくどは300–500 km/s[47]成分せいぶんおもプロトン (H+)いでアルファ粒子りゅうし (He++)などイオン[41]電子でんしなどの荷電かでん粒子りゅうしである[47]。これが太陽たいようから磁力じりょくせん沿ったスパイラルじょうしている[48]温度おんど地球ちきゅう付近ふきんでも10まん維持いじしている[49]。この太陽たいようふうは110–160 auまでとどき、銀河系ぎんがけい恒星こうせいあいだガスと衝突しょうとつするところまで到達とうたつする。この衝突しょうとつめんヘリオポーズばれ、これより内側うちがわ太陽たいようけん(ヘリオスフェア)と定義ていぎされる[50]。この太陽たいようふう地球ちきゅう磁場じば南北なんぼくごくいきたっし、オーロラ発生はっせいする[47]

太陽たいようふう発生はっせいもとによって特徴とくちょうがあり、太陽たいようフレアからしょうじる場合ばあいは1000 km/sの高速こうそく[37]高密度こうみつどとなる。CMEからは高密度こうみつどだが速度そくどちゅう程度ていどとなり、コロナホールからは高速こうそくだが密度みつどひく太陽たいようふう発生はっせいする[41]

太陽たいようなぞ

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さんたいにおいての分類ぶんるい

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これは太陽たいようだけでなくほか恒星こうせいにもえるが、太陽たいようには固体こたいからなる地球ちきゅうがた惑星わくせい衛星えいせい液体えきたい大半たいはんめる木星もくせいがた惑星わくせい天王星てんのうせいがた惑星わくせいなどとことなり、はっきりした表面ひょうめん存在そんざいしない。かつては、太陽たいようはじめとするしゅ系列けいれつぼし未来みらい太陽たいよう姿すがたとされる赤色あかいろ巨星きょせいは、気体きたい構成こうせいされる、というせつ有力ゆうりょくであった。しかしながら、内部ないぶ重力じゅうりょく影響えいきょうで、表面ひょうめん気体きたいだが、内部ないぶ液体えきたいならびに固体こたい構成こうせいされている、とするせつもある(前述ぜんじゅつとおり、かくではかなりの高温こうおんだかあつになっているため、密度みつど非常ひじょうたかくなっている)。21世紀せいき初頭しょとうでは、太陽たいよう内部ないぶプラズマちょう臨界りんかい流体りゅうたいといった、固体こたいでも液体えきたいでも気体きたいでもないだいよん状態じょうたいとなっている、とするせつもっと有力ゆうりょくとなっている(なかでも、すんでじゅつしたプラズマせつもっと有力ゆうりょく)。このため、太陽たいよう内部ないぶ構造こうぞうさんたいのいずれかに該当がいとうするかについては結論けつろんておらず、いまだにわかっていない。

コロナ加熱かねつ問題もんだい

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太陽たいよう表面ひょうめん温度おんどやく6000 °Cであるのにたいし、太陽たいようかこむコロナはやく200まん °Cというちょう高温こうおんであることがかっているが、それをもたらす要因よういん太陽たいよう最大さいだいなぞとされた。1960年代ねんだいまでは太陽たいよう対流たいりゅう運動うんどうしょうじた音波おんぱ衝撃波しょうげきは成長せいちょうし、これがねつエネルギーへ変換へんかんされてコロナを加熱かねつするという「音波おんぱ加熱かねつせつ」が主流しゅりゅうかんがえだった[22]

1970年代ねんだいからスカイラブ計画けいかくつうじてコロナのXせん観測かんそくおこなわれたところ、太陽たいよう磁場じばがつくるループに影響えいきょうけていることが判明はんめいし、ここから太陽たいよう磁場じば影響えいきょうによる加熱かねつ提唱ていしょうされた。しかしほかにも磁場じばともなうアルベーンなみせつや、フレアによる加熱かねつせつなどもあり、結論けつろんにはいたっていない[22]

太陽たいようニュートリノ問題もんだい

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太陽たいよう内部ないぶかく融合ゆうごう反応はんのうともなって、太陽たいようからはニュートリノ常時じょうじ放出ほうしゅつされている。これは可視かしこう調査ちょうさ不能ふのう太陽たいよう内部ないぶ直接ちょくせつ手段しゅだんとして注目ちゅうもくされた。標準ひょうじゅん太陽たいようモデルでもとめられた陽子ようこ-陽子ようし連鎖れんさ反応はんのうによる太陽たいようニュートリノは、以下いかの4種類しゅるい想定そうていされた[39]

これらの名称めいしょうおよびエネルギーうえから、p-pニュートリノ (0.42MeV)、pepニュートリノ (1.44MeV)、ベリリウム・ニュートリノ(0.38MeVおよび0.86MeV)、ボロン・ニュートリノ (6.7MeV) である[39]

太陽たいようニュートリノ観測かんそくは1960年代ねんだいにアメリカ、1985ねんから日本にっぽんでそれぞれおこなわれたが、その結果けっかは、恒星こうせい内部ないぶかく反応はんのう理論りろんから予測よそくされる半分はんぶん程度ていどしかないことがかった。そのおこなわれたこう精度せいど期待きたいされる手法しゅほうによる観測かんそくでも理論りろんよりも測定そくていひく結果けっか再現さいげんされた。複数ふくすう観測かんそくほうおな傾向けいこう結果けっかたために、方法ほうほうてき欠陥けっかんとはかんがえられなくなった[39]

1990年代ねんだい複数ふくすう仮説かせつ提案ていあんされた。ひとつは素粒子そりゅうし物理ぶつりがくにおけるニュートリノ振動しんどう影響えいきょうするというものであった。ニュートリノが質量しつりょうつと仮定かていすると、そのフレーバー電子でんしがた、ミューがた、タウがた)が宇宙うちゅう空間くうかん飛来ひらいするあいだ変化へんかする可能かのうせいがあり、過去かこ電子でんしがたニュートリノのみを測定そくていする手法しゅほうでは太陽たいようニュートリノが減衰げんすいしたようにえるというものだった。ほかにも標準ひょうじゅん太陽たいようモデルにおけるニュートリノ発生はっせい比率ひりつへの疑問ぎもんていされ、過去かこ実験じっけんではこうエネルギーのボロン・ニュートリノをとらえやすい性質せいしつがあったため、かり太陽たいよう中心ちゅうしん温度おんど想定そうていよりもひくいとするとp-pIII反応はんのう比率ひりつひくくなり、結果けっかとして太陽たいようニュートリノの観測かんそくひくくなるというかんがえが提案ていあんされた。ほかにも「太陽たいようではかく反応はんのうこっていない」という極端きょくたんせつなかあらたな観測かんそく方法ほうほうもとめられた[39]

21世紀せいきはい稼動かどうしたスーパーカミオカンデは、どう時期じき開始かいしされたカナダ観測かんそくほうよりも比較的ひかくてき電子でんしがた以外いがいのニュートリノもとらえることが可能かのうだった。太陽たいようニュートリノを観測かんそくした結果けっかは、理論りろんよりもひくいながらもスーパーカミオカンデの実測じっそくはカナダのそれを上回うわまわり、太陽たいようニュートリノ問題もんだいはフレーバーの変化へんかというせつ決着けっちゃくした。スーパーカミオカンデはべつ観測かんそくでニュートリノ振動しんどう実証じっしょうし、これをけて「太陽たいようニュートリノ問題もんだい提唱ていしょうしゃレイモンド・デイビスとカミオカンデ実験じっけん主導しゅどうした小柴こしば昌俊まさとしは2002年度ねんどノーベルしょう授与じゅよされた[39]

太陽たいようたまき

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1966ねん11月12にち観測かんそくされた日食にっしょくさい、アメリカの科学かがくしゃ赤外線せきがいせん観測かんそくによって、太陽たいようからやく300まんキロメートルはなれた地点ちてんかずµm程度ていど微細びさいちりがリングじょうひろがっていることを発見はっけんした。いで1993ねん11月13にちインドネシアにおいて観測かんそくされた日食にっしょくさい京都大学きょうとだいがく研究けんきゅうチームがたまき確認かくにんしたが、それ以来いらいたまきえなくなっており、今後こんご研究けんきゅうたれている[51]

太陽たいよう歴史れきし未来みらい

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形成けいせい

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太陽たいよう過去かこ超新星ちょうしんせい残骸ざんがいであるほしあいだ物質ぶっしつからつくられた種族しゅぞくⅠのほしであり[52]太陽たいよう超新星ちょうしんせい爆発ばくはつ四方八方しほうはっぽうらばったほしあいだ物質ぶっしつなんらかの影響えいきょうによってふたたびあつまって形成けいせいされたとかんがえられている。この根拠こんきょは、おも質量しつりょうおおきな高温こうおんほし内部ないぶ元素げんそ合成ごうせいによってつくられるてつきむウランといったじゅう元素げんそ太陽系たいようけいおお存在そんざいしていることにある[53]。このときおな星雲せいうんからは1000から2000程度ていどほしまれ星団せいだん形成けいせいしたが、重力じゅうりょくてき束縛そくばくがない散開さんかい星団せいだんは45おくねんあいだ散逸さんいつしたとかんがえられている。HD 162826HD 186302 はこのときにおな星雲せいうんからまれた「太陽たいよう兄弟きょうだいぼし (solar sibling) 」とされている[54][55]

進化しんか

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しゅ系列けいれつ

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太陽たいよう中心ちゅうしんかくでは水素すいそ原子げんし4がヘリウム原子げんし1個いっこ変換へんかんされるねつかく融合ゆうごうきるが、この反応はんのう圧力あつりょくがわずかにがり、それをおぎなうために中心ちゅうしん収縮しゅうしゅくし、温度おんどがる。その結果けっかかく融合ゆうごう反応はんのう効率こうりつ上昇じょうしょうし、あかるさをしていく。45おくねんまえ太陽たいよう誕生たんじょうから1おくねん)にしゅ系列けいれつぼし段階だんかいはいった太陽たいようは、現在げんざいまでに30 %ほどあかるさをしてきたとされている[56][ちゅう 3]今後こんご太陽たいよう光度こうどつづけ、しゅ系列けいれつ段階だんかい末期まっきには現在げんざいの2ばいほどのあかるさになると予想よそうされている。

中心ちゅうしんかく水素すいそ消耗しょうもう

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赤色あかいろ巨星きょせいとなって地球ちきゅう公転こうてん軌道きどうちかくにまで表層ひょうそう膨張ぼうちょうした太陽たいよう想像そうぞう

太陽たいよう超新星ちょうしんせい爆発ばくはつこすのに十分じゅうぶんなほど質量しつりょうおおきくない。20世紀せいきまつ–21世紀せいき初頭しょとう研究けんきゅうでは太陽たいようしゅ系列けいれつ段階だんかいやく109おくねんつづくとされており、63おくねん[57]には中心ちゅうしんかく燃料ねんりょうとなる水素すいそ使つかたされ、中心ちゅうしんかくではなくその周囲しゅうい水素すいそかく融合ゆうごうはじまるとされる。その結果けっか重力じゅうりょくにより収縮しゅうしゅくしようとするちからかく融合ゆうごう反応はんのうにより膨張ぼうちょうしようとするちから均衡きんこうくずれ、太陽たいよう膨張ぼうちょう開始かいしして赤色あかいろ巨星きょせい段階だんかいはい[58]外層がいそう現在げんざいの11ばいから170ばい程度ていどにまで[57]膨張ぼうちょうする一方いっぽうかく融合ゆうごう反応はんのうきていない中心ちゅうしんかく収縮しゅうしゅくつづける。この時点じてん水星すいせい金星かなぼし太陽たいようまれ[58]高温こうおんのために融解ゆうかい蒸発じょうはつするだろうと予想よそうされている。

76おくねんには[57]中心ちゅうしんかく温度おんどやく3おくKにまで上昇じょうしょうし、ヘリウムの燃焼ねんしょうはじまる[57]。すると太陽たいようしゅ系列けいれつ時代じだいのようなちから均衡きんこうもどし、現在げんざいの11–19ばい程度ていどにまで一旦いったんちいさくなる[57]中心ちゅうしんかくでは水素すいそとヘリウムが2そう構造こうぞうかく融合ゆうごう反応はんのうはじめる結果けっかしゅ系列けいれつ段階だんかいよりもおおくの水素すいそとヘリウムが消費しょうひされるようになる。この安定あんていした時期じきはおよそ1おくねん程度ていどつづくとされるが、しゅ系列けいれつの109おくねんくらべれば1パーセントにもたない[57]。やがて中心ちゅうしんかくがヘリウムのえかすである炭素たんそ酸素さんそたされると、水素すいそとヘリウムの2そう燃焼ねんしょう外層がいそうへと移動いどうし、太陽たいようふたた膨張ぼうちょう開始かいしする[57]最終さいしゅうてき太陽たいよう現在げんざいの200ばいから800ばいにまで巨大きょだい[57]膨張ぼうちょうした外層がいそう現在げんざい地球ちきゅう軌道きどうちかくにまでたっするとかんがえられる[59]。このため、かつては地球ちきゅう太陽たいようまれるか蒸発じょうはつしてしまうと予測よそくされていたが、20世紀せいきまつ–21世紀せいき初頭しょとう研究けんきゅうでは赤色あかいろ巨星きょせい段階だんかい初期しょきこる質量しつりょう放出ほうしゅつによって重力じゅうりょくよわまり[60]惑星わくせい公転こうてん軌道きどう外側そとがわ移動いどうするため地球ちきゅう太陽たいようまれることはないだろうとされている[58][59]。ただし、太陽たいようがどのように膨張ぼうちょう地球ちきゅうがどのような影響えいきょうあたえるのか正確せいかく予測よそくするのは困難こんなんとされる場合ばあいもある[61]

赤色あかいろ巨星きょせい段階だんかいつづいて太陽たいよう脈動みゃくどう変光星へんこうせいへと進化しんかし、これによって外層がいそう物質ぶっしつ四方八方しほうはっぽうへと放出ほうしゅつされて惑星わくせいじょう星雲せいうんつくり、10–50まんねんにわたってガスを放出ほうしゅつする[62]。その太陽たいよう白色はくしょく矮星となり、なんじゅうおくねんにもわたってゆっくりとえていき[58]、123おくねんには収縮しゅうしゅくまる[63]。この進化しんかモデルは質量しつりょうちいさな恒星こうせい典型てんけいてき一生いっしょうであり、恒星こうせいとしての太陽たいよう非常ひじょうにありふれたほしであるとえる。

人類じんるい太陽たいよう認識にんしき観測かんそく

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神話しんわ信仰しんこう

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日本にっぽん神話しんわにおける太陽たいようしんてんあきら大神おおがみ

太古たいこ時代じだいから、太陽たいよう人格じんかくとしてとらえた太陽たいようしん世界せかいおおくの神話しんわ伝承でんしょうなどで最高さいこうしんなどとしてえがかれることがおおく、太陽たいよう崇拝すうはい対象たいしょうであることもおおい。その性質せいしつも、昼夜ちゅうや世界せかい統治とうちする男性だんせいしんでもあれば、植物しょくぶつそだめぐみをあたえる女性じょせいしんとしてかんがえられることもあった[64]つきとともに普遍ふへんてき太陽たいようしんについての誕生たんじょう成立せいりつかんする説話せつわ世界せかい各地かくち伝記でんきおよび伝承でんしょうなどのかたちのこされている[65]

古代こだい観測かんそく

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アナクサゴラス

太陽たいよう天文学てんもんがくてき観測かんそくした初期しょきれいは、古代こだいギリシアアナクサゴラス紀元前きげんぜん500ねんごろ紀元前きげんぜん428ねんごろ)が800キロメートルはなれたシエネ(アスワン)とアレキサンドリアどう時刻じこく太陽たいよう視差しさ測定そくていし、三角さんかくほう距離きょりおおきさをもとめた。これは、地球ちきゅう平面へいめんという前提ぜんていでなされたもので、距離きょりを6400キロメートル、直径ちょっけいを56キロメートルと算出さんしゅつし「太陽たいようペロポネソス半島はんとうほどのおおきさ」とべた。実際じっさいとはかけはなれた数字すうじだが、当時とうじギリシアひとはあまりのおおきさにだれしんじなかったという[66]

地球ちきゅう球体きゅうたいという前提ぜんてい距離きょり計算けいさんしたアリスタルコス紀元前きげんぜん310ねん紀元前きげんぜん230ねん)が日食にっしょくときつき太陽たいよう視差しさがほぼおなじという観察かんさつ根拠こんきょ三角さんかく関数かんすうもちいてつき太陽たいようまでの距離きょり計算けいさんした[67]。さらにヒッパルコス紀元前きげんぜん160ねん紀元前きげんぜん125ねん)が精度せいどたかめた計算けいさんおこなった[66]

宇宙うちゅう中心ちゅうしん

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歴史れきしのこ最初さいしょ地動説ちどうせつは、紀元前きげんぜん500ねんごろフィロラオスだが、かれとなえる宇宙うちゅう中心ちゅうしん太陽たいようではなく仮想かそうてきな「」だった。太陽たいよう中心ちゅうしん地動説ちどうせつサモスとうアリスタルコス紀元前きげんぜん310ねん紀元前きげんぜん)が観測かんそくもととなえた[68]

しかし、クラウディオス・プトレマイオス(83ねんごろ–168ねんごろ)が確立かくりつした天動説てんどうせつかた太陽系たいようけいモデルの体系たいけいげた[69]。これをふく古代こだいギリシア学問がくもんはアラビア世界せかい12世紀せいきヨーロッパれ、キリストきょうてき世界せかいかんまれた[70]

中世ちゅうせいヨーロッパで地動説ちどうせつは、ニコラウス・コペルニクス(1473ねん–1543ねん)によってとなえられ、ガリレオ・ガリレイ(1564ねん–1642ねん)が望遠鏡ぼうえんきょうもちいた天体てんたい観測かんそくかさね、木星もくせい衛星えいせいガリレオ衛星えいせい軌道きどうから地動説ちどうせつ提唱ていしょうしたが、宗教しゅうきょう裁判さいばんすえやぶれた[71]。しかし地動説ちどうせつヨハネス・ケプラー(1571ねん–1630ねん)が堅持けんじし、アイザック・ニュートン(1642ねん–1727ねん)が万有引力ばんゆういんりょく法則ほうそく理論りろんてき説明せつめいしたことでひろれられるようになった[72]

太陽たいよう観察かんさつ

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太陽たいよう観察かんさつ古代こだいからおこなわれ、皆既かいき日食にっしょくからいろどりそうやコロナは観察かんさつされていたことが観察かんさつ記録きろくから判明はんめいしている。ガリレオは黒点こくてん観察かんさつ記録きろく[71]、1859ねんにはリチャード・キャリントン太陽たいようフレアのスケッチをえがいた[35][73]太陽光たいようこうプリズム分析ぶんせきする観察かんさつはニュートンもおこなったが、ヨゼフ・フォン・フラウンホーファー(1787ねん–1826ねん)が分光ぶんこうなかくろせん発見はっけんした[74]。1850年代ねんだいに、グスタフ・キルヒホフ(1824ねん – 1887ねん)とロベルト・ブンゼン(1811ねん–1899ねん)がこのくろせん特定とくてい元素げんそによって吸収きゅうしゅうされたひかり波長はちょうであることをめ、これによって太陽たいよう大気たいき元素げんそ成分せいぶん判明はんめいした[75]分光ぶんこうによる輝線きせん元素げんそ関連かんれん判明はんめいしたのちの1868ねんに、ピエール・ジャンサン(1824ねん–1907ねん)が日食にっしょく太陽光たいようこうスペクトルを観察かんさつしていたさい未知みち元素げんそしめ輝線きせん発見はっけんされ、のちにこれは太陽たいようギリシアにちなみ「ヘリウム」とづけられた[75]ゼーマン効果こうかによる黒点こくてん磁場じばは1908ねん発見はっけんされた[76]

太陽たいよう観測かんそく注意ちゅういてん

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溶接ようせつよう遮光しゃこうめん日食にっしょく観測かんそくするひと
木漏こも太陽たいようぞうていする[77]

日光にっこうには可視かし光線こうせん青色あおいろこう紫外線しがいせん赤外線せきがいせんふくまれるため、肉眼にくがん直接ちょくせつ太陽たいよう観測かんそくすると日食にっしょく網膜もうまくしょうこし、網膜もうまくやけど後遺症こういしょう失明しつめい危険きけんがある[78][79]観察かんさつには日食にっしょくグラスや太陽たいよう観測かんそく専用せんよう遮光しゃこうフィルターなどの専用せんよう器具きぐ使用しようする(すすのついたガラスやくろ下敷したじき、カラーネガフィルムによるげんこうでは不十分ふじゅうぶんとされている)。太陽たいよう位置いち瞬間しゅんかんてき肉眼にくがん確認かくにんしてから、グラスやフィルターをてる方法ほうほうでは、網膜もうまくのやけどによる影響えいきょう蓄積ちくせきされる(そのため、さきにフィルターにててから、観測かんそくをはじめるように勧告かんこくされている)[80]

望遠鏡ぼうえんきょう双眼鏡そうがんきょう使用しようする場合ばあいには、太陽たいよう投射とうしゃばん太陽たいようぞう投射とうしゃする方法ほうほう対物たいぶつレンズのまえにフィルターを装着そうちゃくする方法ほうほうほか[77]、(不適切ふてきせつ導入どうにゅうによって事故じこ危険きけんがあるが)接眼せつがんレンズに専用せんようのサングラスを装着そうちゃくする方法ほうほうや、サンプリズムでげんひからしたのち接眼せつがんレンズに専用せんようのサングラスを装着そうちゃくする方法ほうほうもある[81]

上記じょうきのように適切てきせつ専用せんよう機器きき使つかってただしい観測かんそく方法ほうほうおこなったとしても、長時間ちょうじかん観測かんそくによって日食にっしょく網膜もうまくしょうこすこともあり、1ふん観測かんそくするごとに2〜3ふん程度ていど休憩きゅうけいることが最良さいりょうかつ最適さいてきだとされており、市販しはんされている日食にっしょくグラスにもそのむね警告けいこくしるされている[77]

太陽光たいようこう赤外線せきがいせんもかなり強力きょうりょくで、分厚ぶあつくもおおわれて肉眼にくがんでは太陽たいようえない場合ばあいでも、デジタルカメラなどではくもしにうつことおおい。黒点こくてん極大きょくだいにはピンホールカメラ黒点こくてん観測かんそくができることもある。ピンホールカメラとおな理屈りくつで、日食にっしょく木漏こもけた太陽たいようかたちになる。

太陽たいよう望遠鏡ぼうえんきょう

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光量ひかりりょう非常ひじょうおおく、しかも観測かんそく目標もくひょうひかりだま表面ひょうめんかけじょう微細びさいかつ変化へんかはげしい現象げんしょうである太陽たいよう観察かんさつには、特別とくべつ望遠鏡ぼうえんきょう開発かいはつされた。一般いっぱんてきには、焦点しょうてん距離きょりなが拡大かくだいりつたかめられ、収差しゅうさちいさくするためにFが30以上いじょうのものに、分散ぶんさん性能せいのうたか分光ぶんこうもとめられる。これらをたす装置そうち大型おおがたになるため、太陽たいよう追尾ついびする部分ぶぶんあつまりこう部分ぶぶん分光ぶんこう部分ぶぶん独立どくりつしていることが必須ひっすとなる[82]

これらをたすものとして、追尾ついび部分ぶぶんは「シーロスタットしき」や「ヘリオスタットしき」、はん真空しんくう望遠鏡ぼうえんきょうでは「タロットしき」が採用さいようされる。太陽たいよう観測かんそくちゅうであるため夜間やかんより大気たいきらぎがおおきく、シーイング向上こうじょう目指めざした設置せっち場所ばしょ方法ほうほう工夫くふう必要ひつようとなる。高地こうちや、うみ森林しんりんなどでかこまれた場所ばしょがよくえらばれるが、初期しょきには太陽たいようとう望遠鏡ぼうえんきょうのような構造こうぞうぶつうえ設置せっちされた。太陽たいよう観測かんそくようでは、1998ねんサクラメントピーク天文台てんもんだいはじめて設置せっちされた補償ほしょう光学こうがくも、シーイングに成果せいかをもたらしている[82]

ふるえがく

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太陽たいよう内部ないぶていざいなみ太陽たいよう内部ないぶでは音速おんそく場所ばしょにより変化へんかすることから音波おんぱ屈折くっせつし、ひかり球面きゅうめんちかくで反射はんしゃするため内部ないぶめられてていざいなみとなる。

太陽たいよう内部ないぶではらんりゅうてき対流たいりゅうとともに音波おんぱてき波動はどう太陽たいよう固有こゆう振動しんどう)が存在そんざいし、この2つが表面ひょうめん運動うんどう速度そくどじょう決定けっていしている。太陽光たいようこうとく吸収きゅうしゅうせんドップラー効果こうかから、ひかりだま表面ひょうめんかく部分ぶぶんについてこれをることができる[21]。これは1960ねんにアメリカのロバート・レイトンらが粒状りゅうじょうまだら観察かんさつするなか発見はっけんしたもので、「5ふん振動しんどう」とばれる。これは当初とうしょ太陽たいよう大気たいき局在きょくざい原因げんいんおもわれたが、1970年代ねんだいにpモードとばれる太陽たいよう固有こゆう振動しんどう原因げんいん判明はんめいした。太陽光たいようこうだまじょう非常ひじょう目立めだ[20]5ふん振動しんどうは、量子力学りょうしりきがくあつかわれる球面きゅうめん調和ちょうわ関数かんすう記述きじゅつできる、量子りょうしすうことなる様々さまざま音波おんぱ固有こゆう振動しんどうかさなりった結果けっかだった。この理論りろん可視かしこう観察かんさつ不能ふのう太陽たいよう内部ないぶ調査ちょうさできるために注目ちゅうもくされ、また地球ちきゅう内部ないぶ地震じしん調査ちょうさする手段しゅだん基本きほんてきおなじであるため、「ふるえがく」(helioseismology) とばれる[83]

ふるえがくは、対流たいりゅうそうふかさをあきらかにした。外部がいぶから対流たいりゅう観察かんさつするだけでは不明瞭ふめいりょうだった対流たいりゅうふかさが固有こゆう振動しんどう分析ぶんせき判明はんめいし、それまでかんがえられていたよりも対流たいりゅうそうあつかった。また、音波おんぱつたわる速度そくど温度おんど依存いぞんするてんから、太陽たいよう内部ないぶ温度おんど分布ぶんぷ計算けいさん可能かのうとなった。これは、後述こうじゅつする「太陽たいようニュートリノ問題もんだい」が解決かいけつされるまえ提示ていじされた中心ちゅうしん温度おんどへの疑問ぎもんたいし、計算けいさん標準ひょうじゅん太陽たいようモデルにちかいことをしめした。さらに太陽たいよう内部ないぶ自転じてん速度そくど分析ぶんせきにも回答かいとうあたえ、表面ひょうめんのようなどう回転かいてん内部ないぶにはおおきくられないことが解明かいめいされた[83]

太陽たいよう探査たんさ

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太陽たいよう観測かんそく衛星えいせいひので可視かしこう紫外線しがいせん、Xせん複数ふくすう観測かんそく手段しゅだん搭載とうさいした。

地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどうから太陽たいよう観測かんそくする探査たんさと、太陽たいよう周回しゅうかい軌道きどう目指めざ探査たんさではもとめられる性能せいのうおおきくことなる。 とく太陽たいよう周回しゅうかい軌道きどう目指めざ探査たんさについては、恒星こうせいである太陽たいよう接近せっきん探査たんさ惑星わくせい探査たんさとはおおきくことなる課題かだいおおく、地球ちきゅうからの距離きょり強力きょうりょく引力いんりょくちょう高熱こうねつ強力きょうりょく多種たしゅ宇宙うちゅうせんなどを考慮こうりょしなければならない。

Xせんによる太陽たいよう観測かんそくは1970年代ねんだいから活発かっぱつおこなわれ、アメリカの「スカイラブ」や「ソーラーマックス」、ESANASA共同きょうどうで「SOHO」、日本にっぽんの「ひのとり」や「ようこう」および「ひので」などがげられた。「スカイラブ」はコロナの詳細しょうさいぞうをもたらし、さらに「ようこう」は空間くうかん分解能ぶんかいのうたかいコロナぞう提供ていきょうした[22]

ひかりだま基本きほんてき組成そせい分光ぶんこう観測かんそくによってよくられているが、太陽たいよう内部ないぶ組成そせいについてはあまりよくかっていない。そこで太陽たいようふうふくまれる粒子りゅうしのサンプルリターンミッションである「ジェネシス」は、研究けんきゅうしゃ太陽たいよう物質ぶっしつ直接ちょくせつ測定そくていすることを目的もくてき計画けいかくされた。このミッションでは2004ねん機体きたい地球ちきゅう帰還きかんし、サンプルの解析かいせき現在げんざい進行しんこうちゅうだが、試料しりょうカプセルが大気圏たいきけんさい突入とつにゅうするさいにパラシュートがなんらかの原因げんいん正常せいじょう作動さどうせず、カプセルが地表ちひょう激突げきとつしたために、サンプルの一部いちぶ損傷そんしょうけた。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 2012ねん5がつ金環きんかん日食にっしょくさい観測かんそくもとづく。金環きんかん日食にっしょく直後ちょくご速報そくほうでは、太陽たいよう半径はんけいとして 696010±20 km としていたが、日本にっぽん天文てんもん学会がっかい2012ねん秋季しゅうき年会ねんかいでの報告ほうこく太陽たいよう半径はんけいとして 696019±10 km
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出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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