赤城あかぎ (空母くうぼ)

赤城あかぎ
インド洋いんどよう作戦さくせん中ちゅうの赤城あかぎの飛行ひこう甲板かんぱん(1942年ねん4月がつ)
基本きほん情報じょうほう
建造けんぞう所しょ	呉ご海軍かいぐん工廠こうしょう
運用うんよう者しゃ	大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん
艦かん種しゅ	航空こうくう母艦ぼかん
級きゅう名めい	巡洋艦じゅんようかん計画けいかく時じ：天城あまぎ型がた巡じゅん洋よう戦艦せんかん、空母くうぼ：未み分類ぶんるい
前まえ級きゅう	鳳おおとり翔しょう
次つぎ級きゅう	加賀かが
母港ぼこう	横須賀よこすか
艦かん歴れき
起工きこう	1920年ねん12月6日にち
進水しんすい	1925年ねん4月がつ22日にち
竣工しゅんこう	1927年ねん3月25日にち
最期さいご	1942年ねん6月6日にち雷撃らいげき処分しょぶん
除籍じょせき	1942年ねん9月25日にち
要目ようもく（全通ぜんつう式しき空母くうぼ時じ）
基準きじゅん排水はいすい量りょう	36,500英えいトン
公おおやけ試ためし排水はいすい量りょう	41,300トン
全長ぜんちょう	260.67m
水線すいせん長ちょう	250.36m
水線すいせん幅はば	31.32m
飛行ひこう甲板かんぱん	249.17m×30.48m エレベーター3基き 着ちゃく艦かん識別しきべつ文字もじ: ア
吃水きっすい	8.71m
出力しゅつりょく	133,000hp
速力そくりょく	31.2ノット
航続こうぞく距離きょり	8,200カイリ / 16ノット
乗員じょういん	最終さいしゅう時じ 1,630名めい
兵へい装そう	20cm単たん装そう砲ほう 6門もん 12cm連装れんそう高角こうかく砲ほう 6基き12門もん 25mm連装れんそう機銃きじゅう 14基き28門もん
搭載とうさい機き	常用じょうよう66機き、補ほ用よう25機き 1941年ねん12月7日にち保有ほゆう機き 零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き：21機き 九きゅう九きゅう式しき艦上かんじょう爆撃ばくげき機き：18機き 九きゅう七なな式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機き：27機き

赤城あかぎ（あかぎ）は、大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんの航空こうくう母艦ぼかん。

概要がいよう

軍艦ぐんかん赤城あかぎは、八はち八はち艦隊かんたい計画けいかくにより天城あまぎ型がた巡じゅん洋よう戦艦せんかんの2番ばん艦かんとして呉ご海軍かいぐん工廠こうしょうで建造けんぞうが始はじまった。 だがワシントン会議かいぎと軍縮ぐんしゅく条約じょうやくの締結ていけつにより建造けんぞう中止ちゅうしとなり、同どう条約じょうやくの制限せいげん枠わく内ないで巡めぐ洋よう戦艦せんかんから航空こうくう母艦ぼかんに改造かいぞうされた。三さん段式だんしき空母くうぼとして完成かんせいしたが、後のちに一段いちだん全通ぜんつう式しき空母くうぼに改装かいそうされた。1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）6月がつのミッドウェー海戦かいせんで沈没ちんぼつした。

特徴とくちょう

名称めいしょう

「船ふね名めい#日本にっぽん」も参照さんしょう

赤城あかぎの艦かん名めいは群馬ぐんま県けん前橋まえばし市しの赤城山あかぎやまにちなんで命名めいめいされた。日本にっぽん海軍かいぐんの軍艦ぐんかんとしては、摩耶まや型がた砲艦ほうかんの赤城あかぎに続つづいて二に隻せき目め。同型どうけい艦かんの天城あまぎ同様どうよう、巡めぐ洋よう戦艦せんかんの命名めいめい基準きじゅんに則のっとり山やまから名前なまえが取とられ、その名前なまえのまま空母くうぼに改装かいそうされた。航空こうくう母艦ぼかん命名めいめいに関かんして明確めいかくな命名めいめい標準ひょうじゅんが設もうけられたのは昭和しょうわ8年ねん12月18日にち付づけ 海軍かいぐん大臣だいじんから侍従じじゅう長ちょう宛あて文書ぶんしょ「海軍かいぐん大臣だいじん官房かんぼう 官房かんぼう機密きみつ第だい2417号ごう」、およびそれに対たいして返信へんしんされた同年どうねん12月がつ19日にち付づけ 侍従じじゅう長ちょうから海軍かいぐん大臣だいじん宛あて書簡しょかんによってである。

三さん段式だんしき空母くうぼ

赤城あかぎは巡めぐ洋よう戦艦せんかんとして完成かんせいしていた船体せんたいを無理矢理むりやり空母くうぼに改造かいぞうしたため、当初とうしょから不具合ふぐあいを抱かかえることになった。 計画けいかくでは、全長ぜんちょう254m（770呎）、幅はば33m（110呎）、排水はいすい量りょう27,000トン、速力そくりょく31.75ノット、36機き搭載とうさいという規模きぼだった。建造けんぞう当初とうしょの赤城あかぎの飛行ひこう甲板かんぱんはイギリス海軍かいぐんのカレイジャス級きゅう巡じゅん洋よう戦艦せんかん改造かいぞう空母くうぼフューリアス (HMS Furious, 47) の第だい二に次じ改装かいそうを参考さんこうにして三さん段式だんしきであった（フューリアスは二に段だん）。ただし、中段ちゅうだんには20cm連装れんそう砲ほう2基きと艦橋かんきょうがあり、飛行ひこう甲板かんぱんとしては使用しようされなかった。しかも下段げだん甲板かんぱんもほぼ使つかわれていないという有様ありさまだった。着ちゃく艦かんと大型おおがた機きの発はつ艦かんは最さい上段じょうだんの発着はっちゃく甲板かんぱんで行おこない、中部ちゅうぶ格納庫かくのうこ（赤城あかぎは格納庫かくのうこも三さん段式だんしき）から伸のびた下段げだん飛行ひこう甲板かんぱんは小型こがた機きの発はつ艦かんに使用しようされた。建造けんぞう中ちゅうはどの甲板かんぱんを「上うえ甲板かんぱん」と解釈かいしゃくするかで議論ぎろんがあった。

また煙突えんとつは右舷うげんに設置せっちされ、重油じゅうゆ専せん焼しょう缶かんの第だい一いち煙突えんとつは飛行ひこう甲板かんぱん上じょうの乱らん流りゅうを防止ぼうしするため海面かいめん側がわに向むけ、発着はっちゃく艦かん時じには海水かいすいを噴霧ふんむして冷却れいきゃくのうえ排煙はいえんし、重油じゅうゆ・石炭せきたん混こん焼しょう缶かんの第だい二に煙突えんとつを上方かみがたに向むける方式ほうしきがとられた。この独特どくとくの構造こうぞうは世界せかいの空母くうぼの中なかで後のちにも先さきにも赤城あかぎだけである。完成かんせい後ご数すう年ねんで飛行ひこう甲板かんぱん右舷うげんに航海こうかい用ようの小型こがた艦橋かんきょうが設置せっちされた。これは、先さきに近代きんだい化か改装かいそう工事こうじに入はいった加賀かがで改装かいそう前まえに使用しようされていたものを移設いせつしたものである。

赤城あかぎと加賀かがは三さん段だん甲板かんぱんの中段ちゅうだんに20cm連装れんそう砲ほう2基き、後部こうぶ両りょう舷ふなばたにそれぞれ単たん装そう砲ほうを3基きずつ据すえ、合計ごうけいで20cm砲ほうを10門もん装備そうびする。これはワシントン海軍かいぐん軍縮ぐんしゅく条約じょうやくの規定きていの上限じょうげんであり、重じゅう巡洋艦じゅんようかんと同等どうとうである。当時とうじはまだ空母くうぼという艦かん種しゅができたばかりで用法ようほうが定さだまっておらず、また搭載とうさい航空機こうくうきの航続こうぞく距離きょりも短みじかく性能せいのうも低ひくかったため、空母くうぼにも砲戦ほうせんの機会きかいがあると考かんがえられたからである。なお、巡めぐ洋よう戦艦せんかんとして計画けいかくされていたときよりも排水はいすい量りょうが大幅おおはばに減へり（基準きじゅん排水はいすい量りょうで約やく1万まんトン減げん）、喫水きっすいが浅あさくなった。

機密きみつ保持ほじがさほど厳きびしくなかった昭和しょうわ初期しょきまでは艦かん影かげが公開こうかいされて、広ひろく一般いっぱんに愛あいされている。ただし艦かん要目ようもくは「全長ぜんちょう232,56m、幅はば28,04m、常備じょうび排水はいすい量りょう28,100t、速力そくりょく28.5ノット」と控ひかえめな数値すうちで公表こうひょうされ、搭載とうさい機き数すうについては秘密ひみつであった。また三さん段だん空母くうぼ時代じだいの艦かん影かげは広ひろく知しられていたが、飛行ひこう甲板かんぱん一いち枚まいに統一とういつされた近代きんだい化か改装かいそう以降いこうの姿すがたは有名ゆうめいではなく、1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）に発刊はっかんされた書籍しょせきでも加賀かがが改装かいそう後ごの写真しゃしんを公表こうひょうしている一方いっぽう、赤城あかぎは三さん段だん甲板かんぱん時代じだいの写真しゃしんが使つかわれていた。セイロン沖おき海戦かいせんの前まえに赤城あかぎに乗艦じょうかんした牧島まきしま貞一さだいち従軍じゅうぐんカメラマンは、三さん段だん空母くうぼ時代じだいの赤城あかぎと近代きんだい化か改装かいそう後ごの赤城あかぎの艦かん影かげが違ちがうことに驚おどろいている。

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  1925年ねん4月がつ進水しんすい後ご　呉ご海軍かいぐん工廠こうしょう
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  新造しんぞう公こう試ためしにおける3段だん甲板かんぱんの赤城あかぎ。艦橋かんきょう前まえの20cm連装れんそう砲ほうはまだ搭載とうさいされていない。
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  一段いちだん甲板かんぱんに改装かいそう前まえの赤城あかぎ。下したの戦艦せんかんは長門ながと
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  右舷うげんに小型こがた艦橋かんきょうを設置せっちした改装かいそう前まえの赤城あかぎ
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  赤城あかぎと一いち三さん式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機き（1935年ねん頃ごろ）

一段いちだん全通ぜんつう式しき空母くうぼ

大だい改装かいそう後ごの赤城あかぎ。右舷うげん中央ちゅうおうに巨大きょだいな曲面きょくめん煙突えんとつが判別はんべつできる。左舷さげん側がわ艦橋かんきょうを設もうけた日本にっぽん空母くうぼは本ほん艦かんと飛ひ龍りゅうのみ。

高知こうち県けん宿毛湾すくもわんに停泊ていはくする赤城あかぎ。飛行ひこう甲板かんぱん前後ぜんこうの傾斜けいしゃ部分ぶぶんが判わかる。

航空機こうくうきの発達はったつにともなって飛行ひこう甲板かんぱんの延長えんちょうが必要ひつようとなり、先さきに大だい改装かいそうを行おこなっていた加賀かがを参考さんこうに1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）に全通ぜんつう式しきの飛行ひこう甲板かんぱんに延長えんちょうするなどの近代きんだい化か改装かいそうが佐世保させぼ海軍かいぐん工廠こうしょうで施ほどこされた。艦かん型がたは一新いっしんされ、排水はいすい量りょうも41,300t（公おおやけ試ためし状態じょうたい）となった。この時とき、下した二に段だんは閉鎖へいさ式しきの格納庫かくのうこ甲板かんぱんとなり拡張かくちょうされて常用じょうようの搭載とうさい機きも66機きに増ふえた。飛行ひこう甲板かんぱんは中央ちゅうおう部ぶが水平すいへいで、艦かん首くび方向ほうこうへ0.5度ど、艦かん尾お方向ほうこうへ1.5度どの傾斜けいしゃが付つけられていた。 ただし赤城あかぎの改装かいそうは予算よさん上じょうの制約せいやくから加賀かがに比くらべると、丁寧ていねいではなかったり略式りゃくしきなものにとどまり、用兵ようへい側がわからは不満ふまんの残のこる仕上しあがりとなった。 例たとえば飛行ひこう甲板かんぱんでは、木製もくせいの板いたの隙間すきまを埋うめる防水ぼうすい充填じゅうてん剤ざいが板いたと板いたの間まからはみ出でて、それが甲板かんぱん上じょうに黒くろく硬かたくなって残のこっているなど、他たの空母くうぼにはこのような雑ざつな飛行ひこう甲板かんぱんの仕上しあげは見みられなかったという。旧きゅう石炭せきたん庫こを居住きょじゅう室しつに転用てんようするなど、艦内かんないは迷路めいろ同然どうぜんであった。

右舷うげん中央ちゅうおう部ぶにある第だい一いち煙突えんとつと第だい二に煙突えんとつは一ひとつにまとめられた。航空機こうくうきの着ちゃく艦かん時じには煙突えんとつ内ないに海水かいすいを噴射ふんしゃして煙けむりを吸収きゅうしゅうさせるため、煙突えんとつから滝たきが落おちているように見みえたという。右舷うげん後部こうぶの居住きょじゅう区くは煙突えんとつの排気はいきが流ながれ込こむため窓まどをあけられず、居住きょじゅう性せいの悪わるさから「人殺ひとごろし長屋ながや」の異名いみょうがあった。のち、煙突えんとつを艦橋かんきょうと一体化いったいかし、煤煙ばいえんを上方かみがたへ逃にがす欧米おうべい空母くうぼ型がたの艦橋かんきょう・煙突えんとつを採用さいようした隼はやぶさ鷹たか型がた航空こうくう母艦ぼかん「隼はやぶさ鷹たか」を見みた赤城あかぎの将兵しょうへいが、これからは軍艦ぐんかんの居住きょじゅう性せいが良よくなると解説かいせつした事こともある。また赤城あかぎでは結核けっかくと赤痢せきりを発症はっしょうする兵へいが多おおく、暑あつさと空気くうきの悪わるさのために廊下ろうかでハンモックを吊つり睡眠すいみんする兵へいや、飛行機ひこうき格納庫かくのうこに寝床ねどこを作つくる兵へいが多おおかった（食事しょくじは上等じょうとうであったという）。

艦橋かんきょうは、先さきに全通ぜんつう式しき飛行ひこう甲板かんぱんに改装かいそうされた加賀かがでは右舷うげん前まえ寄よりに設置せっちされたが、赤城あかぎでは、将来しょうらい艦上かんじょう機きも単葉たんよう、大型おおがた化かするであろうために滑走かっそう距離きょりも長ながくなる、着ちゃく艦かん距離きょりはワイヤーで制止せいしされるため誘導ゆうどう設備せつびが発達はったつすればむしろ短みじかくできるとの予想よそうから、前ぜん寄よりの位置いちでは邪魔じゃまになると判断はんだんされ、艦かん中央ちゅうおう部ぶに設置せっちされることになった。しかし右舷うげんのままでは煙突えんとつと重かさなるため、世界せかいに類例るいれいのない左舷さげんに艦橋かんきょうが配置はいちされることとなった（艦船かんせんは左舷さげん接岸せつがんが世界せかい的てきに規則きそく化かしているため、左舷さげんに日本にっぽん空母くうぼ特有とくゆうの舷側げんそく噴出ふんしゅつし式しき煙突えんとつは設もうけることができなかった）。左舷さげん艦橋かんきょう配置はいちは、反対はんたい舷ふなばたの煙突えんとつと重量じゅうりょうバランスがとりやすい、飛行ひこう甲板かんぱん上じょうの作業さぎょうの指揮しきがとりやすい、格納庫かくのうこが有効ゆうこうにレイアウトできるといったほか、同おなじ第だい一いち航空こうくう戦隊せんたいの加賀かがと並行へいこう航行こうこうする場合ばあいにおいて、赤城あかぎが右みぎ、加賀かがが左ひだりと、艦橋かんきょうを近接きんせつさせ、連絡れんらく（発光はっこう信号しんごう等とう）をとりやすくできるといったメリットもあった。しかし、乱気流らんきりゅうが発生はっせいしたりと、デメリットもあった。第だい二に航空こうくう戦隊せんたいと並なみ走はしする航行こうこう序列じょれつの場合ばあいには第だい二に航空こうくう戦隊せんたい旗艦きかんが飛ひ龍りゅうであったにもかかわらず右舷うげん艦橋かんきょうである蒼あおい龍りゅうが前まえになり、赤城あかぎの左ひだりに位置いちした。しかし、赤城あかぎの左舷さげん艦橋かんきょう配置はいちは、左ひだり方向ほうこうへ指向しこうしてしまうレシプロ機きにおいては、着ちゃく艦かんのさい障害しょうがいになる、また排煙はいえんが艦橋かんきょうに流ながれてくるということで問題もんだいとなり、これ以降いこうの空母くうぼはすべて右舷うげん艦橋かんきょうとされている。竣工しゅんこう直前ちょくぜんの飛ひ龍りゅうはそのまま左舷さげん艦橋かんきょうで竣工しゅんこうしているが、翔しょう鶴づる型がたは建造けんぞう中ちゅうに艦橋かんきょうを右舷うげん前まえ寄よりに設計せっけい変更へんこうされた。赤城あかぎの艦橋かんきょうは、艦かんの規模きぼの割わりに小ちいさく、大だい艦隊かんたいの作戦さくせん指導しどうを行おこなう際さいには問題もんだいになったとみられる。

武装ぶそう面めんでは、加賀かがと違ちがって旧式きゅうしきの十じゅう年ねん式しき45口径こうけい12cm高角こうかく砲ほうを、新式しんしきの八はち九きゅう式しき40口径こうけい12.7cm高角こうかく砲ほうに換かわ装そう・増強ぞうきょうできなかった。設置せっち位置いちも低ひくい位置いちのままだったので、依然いぜんとして反対はんたい舷ふなばた方向ほうこうは撃うてなかった。九きゅう六ろく式しき25mm機銃きじゅうの数かずは中型ちゅうがた空母くうぼの蒼あおい龍りゅうと同おなじで飛ひ龍りゅうよりも少すくなく、4万まんトン級きゅうという船体せんたいの大おおきさの割わりに、真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきに参加さんかした空母くうぼ6隻せきの中なかで対空たいくう火力かりょくは最もっとも貧弱ひんじゃくだった。三さん段だん甲板かんぱん時代じだい、中段ちゅうだん甲板かんぱんに設置せっちされていた砲塔ほうとう式しきの20cm砲ほうは撤去てっきょされたが、艦かん尾お舷側げんそくに装備そうびした計けい6門もんの20cm砲ほうは近代きんだい化か改装かいそう後ごも装備そうびしていた。若手わかて士官しかんは「発射はっしゃすると飛行ひこう甲板かんぱんがめくれあがる無用むようの長物ちょうぶつ」と揶揄やゆしている。ミッドウェー海戦かいせんで赤城あかぎは20cm砲ほうを最低さいてい54発はつ発射はっしゃしているが、飛行ひこう甲板かんぱんへの影響えいきょうについては不明ふめいである。飛行ひこう甲板かんぱんに手てすりはなかったが、一段いちだん低ひくい高角こうかく砲ほうと機銃きじゅう甲板かんぱんの間あいだにポケットと呼よばれる整備せいび兵へい退避たいひ場所ばしょがある。さらにネットが張はってあり、落下らっか事故じこを防止ぼうししていた。

三さん段だんの格納庫かくのうこも船体せんたいの大おおきさの割わりには狭せまく、大蔵省おおくらしょうの記録きろくでは戦闘せんとう機き27、攻撃こうげき機き53、計けい80、補ほ用よう機き40、総計そうけい120（加賀かがは戦闘せんとう機き24、攻撃こうげき機き45、計けい69、補ほ用よう機き31、総計そうけい100）となっているが、実際じっさいの搭載とうさい機き数すうは加賀かが、翔しょう鶴づる、瑞みず鶴づるより少すくなかった。太平洋戦争たいへいようせんそう開戦かいせん時じの常用じょうよう搭載とうさい機き数すうは艦上かんじょう戦闘せんとう機き18機き、艦上かんじょう爆撃ばくげき機き18機き、艦上かんじょう攻撃こうげき機き27機き。加賀かが、翔しょう鶴づる、瑞みず鶴づるはいずれも艦かん戦せん18、艦かん爆ばく27、艦かん攻おさむ27である。航空機こうくうきはエレベーターで上下じょうげするが、乗組のりくみ員いんは左舷さげんのタラップで飛行ひこう甲板かんぱんへ上あがった。

各種かくしゅの改装かいそうによって排水はいすい量りょうが1万まんtほど増加ぞうかしたにもかかわらず、機関きかん出力しゅつりょくはあまり向上こうじょうしなかったため、速力そくりょくは32.1ノットから31.2ノットに低下ていかした。

航続こうぞく距離きょりもあまり伸のびなかったため、遠距離えんきょり外洋がいよう航行こうこうとなる真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきでは、蒼あおい龍りゅう、飛ひ龍りゅうとともに作戦さくせんから外はずすことが計画けいかく段階だんかいで検討けんとうされたこともあった。

艦かん歴れき

三さん段式だんしき空母くうぼ

1929年ねんに撮とられた赤城あかぎ。艦かん首くびに20cm連装れんそう砲塔ほうとう2基きが見みえる

赤城あかぎは日本にっぽん海軍かいぐんが計画けいかくした八はち八はち艦隊かんたい計画けいかくにより、「41cm砲ほう10門もん、排水はいすい量りょう41,000t、速力そくりょく30ノット」という規模きぼの天城あまぎ型がた巡じゅん洋よう戦艦せんかんが建造けんぞうされることになり、1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）7月がつ17日にち付づけで1番ばん艦かんと2番ばん艦かんにそれぞれ天城あまぎと赤城あかぎの艦かん名めいが与あたえられた。同日どうじつ付づけで長良ながら型がた軽けい巡洋艦じゅんようかん3隻せきも命名めいめいされ、いずれの艦かんも艦艇かんてい類別るいべつ等級とうきゅう表ひょうに登録とうろくされた。

1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）12月6日にち、赤城あかぎは呉ご海軍かいぐん工廠こうしょうで起工きこうした。完成かんせい前まえの1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）にワシントン海軍かいぐん軍縮ぐんしゅく条約じょうやくが締結ていけつされたことから、条約じょうやくに従したがい主力しゅりょく艦かんとしての廃はい艦かん処分しょぶんを回避かいひするため、当時とうじは補助ほじょ艦艇かんていであった航空こうくう母艦ぼかんに改造かいぞうされることになった。アメリカ海軍かいぐんのレキシントン級きゅう巡じゅん洋よう戦艦せんかんも天城あまぎ型がた巡じゅん洋よう戦艦せんかんと同様どうようの事情じじょうおよび経緯けいいを経へて空母くうぼへ改造かいぞうされ、レキシントン級きゅう航空こうくう母艦ぼかんレキシントン (USS Lexington, CV-2) とサラトガ (USS Saratoga, CV-3) が就役しゅうえきしている。

なお、赤城あかぎの同型どうけい艦かんでありネームシップの天城あまぎも同様どうように航空こうくう母艦ぼかんに改造かいぞうされる予定よていであったが、関東大震災かんとうだいしんさいにより竜骨りゅうこつを破損はそんしたため破棄はきされる。代だい艦かんとして加賀かが型がた戦艦せんかん1番ばん艦かんであった戦艦せんかん加賀かがが航空こうくう母艦ぼかんに改造かいぞうされた。

1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）11月19日にち、戦艦せんかん加賀かがおよび巡めぐ洋よう戦艦せんかん赤城あかぎの空母くうぼ化かが正式せいしきに通達つうたつされた。同日どうじつ付づけで航空こうくう母艦ぼかん翔しょう鶴づる（初代しょだい）の建造けんぞう中止ちゅうしが決きまり、航空こうくう母艦ぼかんとして登録とうろくされた加賀かが、赤城あかぎと入いれ替かわる形かたちで除籍じょせきされた。 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）4月がつ22日にち、航空こうくう母艦ぼかん赤城あかぎとして進水しんすいした。

赤城あかぎは1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）3月がつ25日にちに竣工しゅんこうした。1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）6月がつ、東郷とうごう平八郎へいはちろう元帥げんすいと岡田おかだ啓介けいすけ海軍かいぐん大臣だいじん等とうが赤城あかぎを訪おとずれ、航空こうくう訓練くんれんを視察しさつした。1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）になると山本やまもと五十六いそろく大佐たいさ（のち連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん）が赤城あかぎ艦長かんちょうに着任ちゃくにんしており、後年こうねんには山本やまもと元帥げんすいの乗艦じょうかんとしても国民こくみんに紹介しょうかいされている。他た艦かんよりも汚よごれ、艦内かんない清掃せいそうも行いき届とどいていない第だい一いち航空こうくう戦隊せんたい旗艦きかん赤城あかぎを見みて同どう戦隊せんたい司令しれい官かん高橋たかはし三吉さんきち少将しょうしょうが叱責しっせきしたところ、松永まつなが寿雄よしお赤城あかぎ副長ふくちょうは「観艦式かんかんしきならともかく、猛もう訓練くんれんを優先ゆうせんすれば、清掃せいそうや化粧けしょう（艦かん外観がいかんの塗装とそう）が疎おろかになるのは当然とうぜん」と反論はんろん。山本やまもと艦長かんちょうも「いざ実戦じっせんとなったら、軍艦ぐんかんのお化粧けしょうよりも戦たたかいが先さきだ。軍艦ぐんかんは散髪さんぱつ屋やではないし、ペンキを塗ぬるのがその本職ほんしょくでもない」と副長ふくちょうの判断はんだんを是認ぜにんした。 なお山本やまもと五十六いそろく元帥げんすいについて『飛行ひこう甲板かんぱんから落おちそうになった飛行機ひこうきを見みた山本やまもとは赤城あかぎ艦橋かんきょうから飛とび出だし、飛行機ひこうきの尾翼びよくをおさえて転落てんらくを防ふせいだ』という逸話いつわが紹介しょうかいされることがある。これについて奥宮おくのみや正武まさたけは、「発着はっちゃく艦かん時じの艦長かんちょうは艦橋かんきょうから離はなれない」「飛行機ひこうきが転落てんらくしそうになった時ときには、飛とび出だして尾翼びよくを押おさえてやりたい気持きもちだった」という山本やまもとの心情しんじょうが誤あやまって伝聞でんぶんされたと指摘してきしている。

1935年ねん11月15日にち、赤城あかぎを三さん段式だんしき甲板かんぱんから一いち段だん全通ぜんつう式しき甲板かんぱんに変更へんこうする大だい改装かいそうが佐世保させぼ海軍かいぐん工廠こうしょうで開始かいしされる。

支ささえ那な事変じへん

大だい改装かいそう後ごの赤城あかぎ。右舷うげん中央ちゅうおうに巨大きょだいな曲面きょくめん煙突えんとつが判別はんべつできる。左舷さげん側がわ艦橋かんきょうを設もうけた日本にっぽん空母くうぼは本ほん艦かんと飛ひ龍りゅうのみ。

1938年ねん8月がつ31日にち、赤城あかぎの改装かいそうが完了かんりょうし、一段いちだん全通ぜんつう式しき空母くうぼとなる。当時とうじは1937年ねん7月がつに始はじまった支ささえ那な事変じへんの最中さいちゅうであった。

1939年ねん（昭和しょうわ14年ねん）、日本にっぽん本土ほんどに戻もどった加賀かがと入いれ替かわるように第だい一いち航空こうくう戦隊せんたい旗艦きかんとなり、1月がつに横須賀よこすか軍港ぐんこうを出港しゅっこう。米内よない光政みつまさ海軍かいぐん大臣だいじんや草くさ鹿しか龍之介りゅうのすけ軍令ぐんれい部ぶ第だい一いち課長かちょう等とうが主導しゅどうする海南かいなん島とう攻略こうりゃく作戦さくせんに参加さんかする。佐世保させぼ軍港ぐんこうで九きゅう七なな式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機きを搭載とうさいしたのち、第だい29駆逐くちく隊たい（追風おいかぜ、疾風しっぷう）に護衛ごえいされて中国ちゅうごく方面ほうめんへ進出しんしゅつする。赤城あかぎの航空こうくう戦力せんりょくは艦かん戦せん18、艦かん爆ばく12、艦かん攻おさむ18であった。2月3日にち、香港ほんこん島とう万まん山やま諸島しょとう万まん山やま湾わんに投錨とうびょう。その後ご、南みなみ支ささえ方面ほうめん艦隊かんたい（司令しれい官かん近藤こんどう信しん竹ちく中将ちゅうじょう、第だい五ご艦隊かんたい：第だい九きゅう戦隊せんたい《妙みょう高だか・名取なとり》、第だい四よん水雷すいらい戦隊せんたい《長良ながら》等とう）と共ともに2月がつ10日とおかの海南かいなん島とう制圧せいあつ作戦さくせんを実施じっしした。赤城あかぎの航空こうくう隊たいは水上すいじょう機き母艦ぼかん千代田ちよだ、特設とくせつ水上すいじょう機き母艦ぼかん神川かみかわ丸まる、陸海りくかい軍ぐん基地きち航空こうくう隊たいと協力きょうりょくし、海軍かいぐん陸戦りくせん隊たいや陸軍りくぐん部隊ぶたいの上空じょうくう掩護えんご、地上ちじょう支援しえんを任にんじた。赤城あかぎの出番でばんはこれで終おわり、有明ありあけ湾わんに帰投きとうして飛行機ひこうき隊たいの訓練くんれんに従事じゅうじした。日本にっぽん海軍かいぐんの海南かいなん島とう占領せんりょうに対たいし、中華民国ちゅうかみんこくの蔣介石せきは「1931年ねん9月がつ18日にちの奉天ほうてん攻略こうりゃくと対たいをなす、第だい二にの奉天ほうてん、太平洋たいへいよう上じょうの満州まんしゅう事変じへんである」と反発はんぱつ。欧米おうべい列強れっきょうも日本にっぽんが支ささえ那な事変じへんの枠わくを越こえたと判断はんだんし、東ひがしアジアでの敵対てきたい構造こうぞうが鮮明せんめい化かしていった。

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）9月がつ12日にちに内示ないじされた昭和しょうわ17年度ねんど海軍かいぐん戦時せんじ編制へんせいによれば、最さい新鋭しんえいの翔しょう鶴づる型がた航空こうくう母艦ぼかん（翔しょう鶴づる、瑞みず鶴づる）は第だい十じゅう一いち駆逐くちく隊たい（吹雪ふぶき、白はく雪ゆき、初雪はつゆき）と共ともに第だい一いち航空こうくう戦隊せんたいを編制へんせいし、それまでの一いち航こう戦せん（赤城あかぎ、加賀かが）は第だい五ご十じゅう一いち駆逐くちく隊たい（白雲しらくも、薄うす雲くも）と共ともに第だい五ご航空こうくう戦隊せんたいとなる予定よていであった。しかし完成かんせい直後ちょくごの翔しょう鶴づるを訪おとずれた第だい一いち航空こうくう艦隊かんたい司令しれい部ぶは「翔しょう鶴づる型がたの飛行ひこう甲板かんぱんは他たの空母くうぼと比くらべて著いちじるしく短みじかい」「艦橋かんきょう付近ふきんの飛行ひこう甲板かんぱんの幅はばが狭せまく、艦上かんじょう機きの運用うんように不便ふべん」という評価ひょうかを下くだしており、その影響えいきょうもあってか赤城あかぎ・加賀かがが第だい五ご航空こうくう戦隊せんたいに配属はいぞくされることはなかった。

太平洋戦争たいへいようせんそう

南方みなかた作戦さくせん

ハワイ作戦さくせん参加さんか艦隊かんたいの最終さいしゅう集結しゅうけつ地ち択捉島えとろふとう単冠湾ひとかっぷわんにおいて赤城あかぎ甲板かんぱん上じょうの板谷いたや茂しげる飛行ひこう隊長たいちょう機き

真珠湾しんじゅわんに向むかう赤城あかぎ 後ごに加賀かが、翔しょう鶴づる、瑞みず鶴づる、蒼あおい龍りゅう、飛ひ龍りゅう、が続つづいている。

インド洋いんどように向むかう赤城あかぎ 後ごに蒼あおい龍りゅうと飛ひ龍りゅう他た、金剛こんごう型がた戦艦せんかんが続つづいている。

1942年ねん4月がつ5日にち、インド洋いんどようにて発進はっしんする九きゅう九きゅう式しき艦上かんじょう爆撃ばくげき機き。

詳細しょうさいは「真珠湾しんじゅわん攻撃こうげき」を参照さんしょう

1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）4月がつ、第だい一いち航空こうくう艦隊かんたい（長官ちょうかんは南雲なぐも忠一ただかず中将ちゅうじょう）が編制へんせいされ、赤城あかぎは加賀かがおよび駆逐くちく艦かん2隻せきとともに第だい一いち航空こうくう戦隊せんたいとして編入へんにゅうされた。一いち航こう艦かんは編制へんせいとともに真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきの準備じゅんびを進すすめた。1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）11月9日にちから14日にちにかけて、重油じゅうゆの入はいったドラム缶どらむかん900本ほんを搭載とうさいし、内火艇ないかていなどもすべて陸揚りくあげした。

第だい一いち航空こうくう戦隊せんたい所属しょぞくの艦上かんじょう機き部隊ぶたいは、艦上かんじょう攻撃こうげき機き隊たい64機きが海軍かいぐん航空こうくう隊たい鹿児島かごしま基地きち（戦後せんご、旧きゅう鹿児島かごしま空港くうこうとなる）、艦上かんじょう爆撃ばくげき機き隊たい45機きが海軍かいぐん航空こうくう隊たい富高とみたか基地きちを訓練くんれん基地きちとして、そして第だい一いち航空こうくう戦隊せんたいならび第だい二に航空こうくう戦隊せんたい所属しょぞくの艦上かんじょう戦闘せんとう機き隊たい72機きは海軍かいぐん航空こうくう隊たい佐伯さいき基地きちを訓練くんれん基地きちとして、錦江湾きんこうわんや志布志湾しぶしわん、佐伯湾さいきわんで演習えんしゅうを行おこない、11月16日にち佐世保させぼ基地きちにいた加賀かが以外いがいの第だい一いち航空こうくう艦隊かんたい（南雲なぐも機動きどう部隊ぶたい）空母くうぼ5隻せきは佐伯湾さいきわんにて艦上かんじょう機き部隊ぶたいを各かく陸上りくじょう基地きちから離陸りりくさせて着ちゃく艦かん収容しゅうようした。 その時ときの佐伯湾さいきわんにはハワイ作戦さくせんに参加さんかするほとんどの24隻せきの艦船かんせんが集あつまっており、翌よく17日にち午後ごごに山本やまもと五十六いそろく連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかんの視察しさつを受うけた。各かく艦船かんせんは機動きどう部隊ぶたいとしての行動こうどうをごまかすため、11月18日にち午前ごぜん4時じ、軽けい巡じゅん阿武隈あぶくま（第だい一いち水雷すいらい戦隊せんたい旗艦きかん、司令しれい官かん大森おおもり仙せん太郎たろう少将しょうしょう）と隷下れいか駆逐くちく艦かん9隻せきが動うごき出だしたのを皮切かわきりに、時間じかんをずらしてバラバラに佐伯湾さいきわんを離はなれ、艦隊かんたいが最終さいしゅう集結しゅうけつする千島ちしま列島れっとうの択捉島えとろふとう単冠湾ひとかっぷわんを個別こべつに目指めざした。赤城あかぎは同日どうじつ午前ごぜん9時じに動うごき出だし、単冠湾ひとかっぷわんへ向むかった。

11月19日にち、八丈島はちじょうじま沖おきの赤城あかぎでは飛行ひこう甲板かんぱん上じょうに全ぜん飛行機ひこうき搭乗とうじょう員いんが集あつめられて真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきが訓示くんじされ、艦隊かんたい集結しゅうけつ予定よてい日び通どおり11月がつ22日にちの朝あさに単冠湾ひとかっぷわんへ入はいる。各かく艦かん打うち合あわせと兵器へいき整備せいびの後のち、11月26日にちに単冠湾ひとかっぷわんを出港しゅっこうし、南雲なぐも機動きどう部隊ぶたいの旗艦きかんとして一路いちろハワイ・真珠湾しんじゅわんへと向むかった。

1941年ねん12月、真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきに参加さんか。赤城あかぎからは、第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たい第だい一波いっぱとして、九きゅう七なな式しき艦かん攻おさむ27機き（水平すいへい爆撃ばくげき隊たい15機き＝指揮しき官かん：飛行ひこう隊長たいちょう淵田ふちた美津雄みつお中佐ちゅうさ、雷撃らいげき隊たい12機き＝指揮しき官かん：飛行ひこう隊長たいちょう村田むらた重治しげはる少佐しょうさ）、零れい戦せん9機き＝指揮しき官かん：飛行ひこう隊長たいちょう板谷いたや茂しげる少佐しょうさが出撃しゅつげき。第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たい第だい二に波はとして、九きゅう九きゅう式しき艦かん爆ばく18機き＝指揮しき官かん：分隊ぶんたい長ちょう千早ちはや猛彦たけひこ大尉たいい、零れい戦せん9機き＝指揮しき官かん：分隊ぶんたい長ちょう進藤しんどう三郎さぶろう大尉たいいが出撃しゅつげき。

12月8日にち午前ごぜん1時じ30分ふん、淵田ふちた中佐ちゅうさ率ひきいる第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たい第だい一いち波はは赤城あかぎから発進はっしんした。日本にっぽん軍ぐん航空こうくう隊たいの奇襲きしゅうにより、アメリカ海軍かいぐんの太平洋艦隊たいへいようかんたい (United States Pacific Fleet) は戦艦せんかん4隻せきが沈没ちんぼつするなど大だい打撃だげきを受うけた。赤城あかぎ第だい一波いっぱ攻撃こうげき隊たいは零れい戦せん1機きを喪失そうしつし、10機きが被弾ひだん、戦死せんし者しゃ2名めいを出だした。赤城あかぎ第だい二に波は攻撃こうげき隊たいは九きゅう九きゅう艦かん爆ばく4機きを喪失そうしつし、13機きが被弾ひだん、戦死せんし者しゃ8名めいを出だした。赤城あかぎは日本にっぽんへの帰路きろにつき、12月24日にち、日本にっぽん本土ほんどに到着とうちゃくした。1942年ねん1月がつ下旬げじゅんラバウルを攻撃こうげきし、2月がつ中旬ちゅうじゅんのオーストラリアの港湾こうわん都市としポートダーウィンを空襲くうしゅう、3月5日にちチラチャップ攻撃こうげきと南太平洋みなみたいへいようを転戦てんせんする。3月24日にち、第だい十じゅう七なな駆逐くちく隊たいの駆逐くちく艦かん谷風たにかぜで負傷ふしょう者しゃが発生はっせいし機動きどう部隊ぶたい旗艦きかん赤城あかぎでの治療ちりょうを依頼いらいしたところ、赤痢せきり患者かんじゃ多発たはつのため受うけ入いれを断ことわる。谷風たにかぜの負傷ふしょう者しゃは到着とうちゃくしたばかりの空母くうぼ瑞みず鶴づるにまわされた。3月26日にち、セレベス島とうを出港しゅっこうし、インド洋いんどようへ進出しんしゅつする。

詳細しょうさいは「セイロン沖おき海戦かいせん」を参照さんしょう

1942年ねん4月がつ、セイロン沖おき海戦かいせんでは、他たの空母くうぼとともにイギリス海軍かいぐんの東洋とうよう艦隊かんたい (Eastern Fleet) に所属しょぞくしていた重じゅう巡洋艦じゅんようかん2隻せき（ドーセットシャー、コーンウォール）、空母くうぼハーミーズ (HMS Hermes, 95) を撃沈げきちんするなど破竹はちくの進撃しんげきを続つづけた。一方いっぽうでハーミーズの攻撃こうげき直前ちょくぜん、イギリス軍ぐんのウェリントン爆ばく撃げき機き（著作ちょさくや戦闘せんとう詳報しょうほうではブリストル・ブレニム爆撃ばくげき機き）から攻撃こうげきされ、10発はつ近ちかい爆ばく弾だんが赤城あかぎの艦かん首くび附近ふきんに落下らっかする。対空たいくう警戒けいかい警報けいほうも出だされず、爆撃ばくげきされてからはじめて高たか高度こうどを飛行ひこうするイギリス軍機ぐんきの存在そんざいに気きづき、高角こうかく砲ほうを撃うち始はじめた。この時とき、飛行ひこう甲板かんぱんの下したの格納庫かくのうこでは、九きゅう七なな艦かん攻おさむの装備そうびを対地たいち攻撃こうげき用ようの爆ばく弾だんから艦艇かんてい攻撃こうげき用ようの魚雷ぎょらいに変更へんこうしている最中さいちゅうだった。護衛ごえい駆逐くちく艦かんの間あいだでは「爆ばく弾だんが赤城あかぎに命中めいちゅうしていた方ほうが、機動きどう部隊ぶたいの目めが覚さめたのではないか」との話はなしがあり、またミッドウェー作戦さくせん後ごにも同様どうようの話題わだいが繰くり返かえされたという。増田ますだ(赤城あかぎ飛行ひこう長ちょう)も1発はつくらい命中めいちゅうしていた方ほうが良よかったかもしれないと回想かいそうしている。インド洋いんどよう作戦さくせん中ちゅうの1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）4月がつ1日にち、「赤城あかぎ」の常用じょうよう搭載とうさい機き数すうは、艦かん戦せん18、艦かん爆ばく18、艦かん攻おさむ18に減へらされ、中型ちゅうがた空母くうぼの蒼あおい龍りゅうや飛ひ龍りゅうと同おなじ航空こうくう攻撃こうげき力りょくしか持もたなくなった。4月24日にち、母港ぼこう横須賀よこすか港こうに戻もどった。

ミッドウェー海戦かいせん

回避かいひ行動こうどう中ちゅうの赤城あかぎ。

詳細しょうさいは「ミッドウェー海戦かいせん」を参照さんしょう

1942年ねん6月がつ上旬じょうじゅん、ミッドウェー作戦さくせんに参加さんか。ミッドウェー海戦かいせんは、ミッドウェー島とう攻略こうりゃくを目的もくてきにしたミッドウェー作戦さくせんの前哨ぜんしょう戦せんであった。準備じゅんび期間きかんは一いちか月げつもなく、時期じき尚早しょうそうと一いち航こう艦かん司令しれい部ぶから反対はんたいがあった。作戦さくせん事前じぜん研究けんきゅう会かいで山口やまぐち多聞たもん少将しょうしょうと源田げんた実み中佐ちゅうさが連合れんごう艦隊かんたい司令しれい部ぶに反対はんたいと食くいついたが、連合れんごう艦隊かんたい司令しれい部ぶは決定けってい済ずみとして取とり合あわなかった。ミッドウェー島とう占領せんりょう後ご、基地きち航空こうくう隊たいの司令しれいとなる予定よていの森田もりた大佐たいさ、飛行ひこう隊長たいちょう、整備せいび員いん達たちが赤城あかぎに乗のり込こみ、士官しかん室しつは手狭てぜまになった。淵田ふちた美津雄みつお中佐ちゅうさ(赤城あかぎ飛行ひこう隊長たいちょう)や村田むらた重治しげはる少佐しょうさ(雷撃らいげき隊たい隊長たいちょう)ら飛行ひこう搭乗とうじょう員いん達たちは、山本やまもと連合れんごう艦隊かんたい長官ちょうかんと戦艦せんかんの大和やまとが南雲なぐも機動きどう部隊ぶたいの300浬かいり後方こうほうをついてくることに「戦争せんそう見物けんぶつでもするつもりか」と怒いかりを隠かくさなかった。5月27日にちの海軍かいぐん記念きねん日びに赤城あかぎ以下いか南雲なぐも機動きどう部隊ぶたいは日本にっぽんから出撃しゅつげきする。6月4日にち、艦橋かんきょうの周辺しゅうへんにハンモックを丸まるめたマントレットを装着そうちゃくした。また珊瑚さんご海うみ海戦かいせんの戦せん訓くんから敵てき味方みかた識別しきべつのため、日本にっぽん空母くうぼの飛行ひこう甲板かんぱん前部ぜんぶには巨大きょだいな日ひの丸まるが描えがかれていたが、これはアメリカ軍ぐん急降下きゅうこうか爆撃ばくげき隊たいにとって絶好ぜっこうの的まととなった。

日本にっぽん時間じかん6月がつ5日にち午前ごぜん1時じ30分ふん、日本にっぽん軍ぐん南雲なぐも機動きどう部隊ぶたいはミッドウェー島とうのアメリカ軍ぐん基地きちに攻撃こうげき部隊ぶたいを発進はっしんさせた。赤城あかぎからは零れい戦せん9機き(空中くうちゅう戦せんで1機き喪失そうしつ)、九きゅう九きゅう艦かん爆ばくの稼働かどう全ぜん18機きが発進はっしんした。空中くうちゅう攻撃こうげき隊たい総そう指揮しき官かんを務つとめるはずだった淵田ふちた美津雄みつお中佐ちゅうさは盲腸もうちょう手術しゅじゅつからの回復かいふく期きで出撃しゅつげきできず、飛行ひこう甲板かんぱんから攻撃こうげき隊たいを見送みおくった。その彼かれの足元あしもとの航空機こうくうき格納庫かくのうこでは、魚雷ぎょらいを搭載とうさいした九きゅう七なな式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機きが米べい軍ぐん機動きどう部隊ぶたい出現しゅつげんに備そなえて待機たいきしている。第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たい発進はっしん後ご、魚雷ぎょらいを搭載とうさいした第だい二に次じ攻撃こうげき隊たいの九きゅう七なな艦かん攻おさむが飛行ひこう甲板かんぱんに揚あげられた。午前ごぜん4時じ、ミッドウェー基地きち攻撃こうげきを終おえた第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たいが「第だい二に次じ攻撃こうげきの必要ひつよう性せいあり」と伝達でんたつする。南雲なぐも司令しれい官かんは兵へい装そう転換てんかんを各かく艦かんに命令めいれい、第だい一いち航空こうくう戦隊せんたい(赤城あかぎ、加賀かが)では飛行ひこう甲板かんぱんの九きゅう七なな艦かん攻おさむを格納庫かくのうこに戻もどして魚雷ぎょらいを外はずし、陸りく用よう爆ばく弾だんに転換てんかんする作業さぎょうが始はじまった。その最中さいちゅう、南雲なぐも機動きどう部隊ぶたいはミッドウェー基地きちから飛来ひらいしたアメリカ軍ぐん航空機こうくうきの空襲くうしゅうを受うけた。赤城あかぎは攻撃こうげきを全すべて回避かいひし、直衛なおえの零れい戦せんを発進はっしんさせてアメリカ軍機ぐんきの攻撃こうげきを撃退げきたいした。

午前ごぜん4時じ40分ふん、重じゅう巡洋艦じゅんようかん利根とねの零れい式しき水上すいじょう偵察ていさつ機きが「敵てきらしきもの10隻せきみゆ」と報告ほうこくしたため、南雲なぐも司令しれい部ぶは兵へい装そう転換てんかんを45分ふんに一時いちじ中止ちゅうしする。中止ちゅうししたのは、直前ちょくぜんの珊瑚さんご海うみ海戦かいせんで翔しょう鶴づる索敵さくてき機きがタンカーネオショーと米べい空母くうぼを取とり違ちがえて誤認ごにん報告ほうこくし、その索敵さくてき情報じょうほうを鵜呑うのみにしたMO機動きどう部隊ぶたい（瑞みず鶴づる、翔しょう鶴づる）が見当けんとう違ちがいの方向ほうこうに攻撃こうげき隊たいを送おくり出だした戦せん訓くんに鑑かんがみたものという意見いけんもある。利根りこん機きの報告ほうこくを受うけ、参謀さんぼう長ちょうの草くさ鹿しか龍之介りゅうのすけ少将しょうしょうは、空母くうぼが付近ふきんにいると思おもうと同時どうじに「敵てきらしき」だけでは命令めいれいの変更へんこうには不十分ふじゅうぶんであり、「艦かん種しゅ知しらせ」と利根りこん機きに指示しじした。利根りこん機きからの電報でんぽうを受うける直前ちょくぜんあるいは受うけた後のちに、飛ひ龍りゅうの山口やまぐち司令しれいが掌てのひら航海こうかい長ちょうの田村たむら士郎しろう兵曹へいそう長ちょうに指示しじして「本ほん朝来ちょうらい種々しゅじゅの敵てき機き来襲らいしゅうにかんがみ、敵てき機動きどう部隊ぶたい出撃しゅつげきの算さんあり。考慮こうりょせられたし」という信号しんごう文ぶんを赤城あかぎに送おくったという主張しゅちょうもある。

5時じ20分ふんに詳細しょうさいが入はいり、敵てき空母くうぼの存在そんざいを確認かくにん。5時じ30分ふん、ミッドウェー基地きちへの攻撃こうげきをとりやめ、アメリカ軍ぐん機動きどう部隊ぶたいを攻撃こうげきするため魚雷ぎょらい兵へい装そう転換てんかん命令めいれいを出だす。さらに南雲なぐも機動きどう部隊ぶたい上空じょうくうに帰還きかんした第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たいの着ちゃく艦かんや、直衛なおえ戦闘せんとう機きの燃料ねんりょう・弾薬だんやく補給ほきゅうの着ちゃく艦かん・発はつ艦かんを優先ゆうせんさせた。結果けっか的てきに、この決定けっていで攻撃こうげき隊たいを発進はっしんさせる前まえにアメリカの航空機こうくうきの攻撃こうげきを受うけ、赤城あかぎは攻撃こうげきの機会きかいを逃のがすことになるが、6月4日にちの午前ごぜん7時じ45分ふん(現地げんち時間じかん)には、南雲なぐもに後こう知恵ちえという便利べんりなものはなかった。赤城あかぎの艦橋かんきょうはあまりにも狭せまく、空襲くうしゅう・潜望鏡せんぼうきょう発見はっけん・着ちゃく艦かん・発はつ艦かんのたびに騒々そうぞうしくなり、南雲なぐもが考かんがえをまとめるのは困難こんなんだったという意見いけんもある。その赤城あかぎの格納庫かくのうこでは兵へい装そう転換てんかんを終おえていた15～16機きの九きゅう七なな艦かん攻おさむへの魚雷ぎょらい再さい装着そうちゃく作業さぎょうが始はじまる。格納庫かくのうこには、取とり外はずされた爆ばく弾だんが乱雑らんざつに転ころがっている状態じょうたいとなった。

赤城あかぎは第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たい27機きの収容しゅうようを優先ゆうせんし、午前ごぜん6時じ18分ふんに収容しゅうようを終おえた。その後ごもアメリカ軍ぐんは南雲なぐも機動きどう部隊ぶたいに波状はじょう攻撃こうげきを行おこない、直ちょく掩の零れい戦隊せんたいはアメリカ軍ぐんのTBFアベンジャー雷撃らいげき機きに対応たいおうするため海面かいめん付近ふきんに降下こうかした。各かく艦かんの注意ちゅういが低空ていくうに向むいていた日本にっぽん時間じかん午前ごぜん7時じ26分ふん、赤城あかぎは米べい空母くうぼエンタープライズから発進はっしんした艦上かんじょう機きSBD ドーントレスの急降下きゅうこうか爆撃ばくげきを受うける。攻撃こうげき隊たい指揮しき官かんマクラスキー少佐しょうさ（エンタープライズ）は戦闘せんとう機き乗のりから急降下きゅうこうか爆撃ばくげき機きに転向てんこうしたばかりなので戦術せんじゅつ的てき過あやまちを犯おかし、指揮しき下かのドーントレス32機きすべてを空母くうぼ加賀かがに集中しゅうちゅうさせた。そこで第だい六ろく爆ばく撃げき飛行ひこう隊たいのディック・ベスト大尉たいいは部下ぶかの小隊しょうたい機き（3機き乃至ないし5機き）をひきいて赤城あかぎに向むかった。ベスト隊たいが直上ちょくじょうにきていたのに赤城あかぎは高射こうしゃ砲ほうも撃うたず、飛行機ひこうきの発進はっしん準備じゅんびをしつつ（零れい戦せん1機きが発はつ艦かんするのが見みえたという）直進ちょくしんしていた。急降下きゅうこうか爆撃ばくげきがはじまってから面舵おもかじにて回避かいひに努つとめたが2発はつが命中めいちゅう、1発はつが至近しきん弾だんとなった。至近しきん弾だんとなった最初さいしょの1発はつは艦橋かんきょう左舷さげん数すう十じゅうmで炸裂さくれつ、命中めいちゅうした2発はつは1発はつ目めが中部ちゅうぶエレベーター付近ふきんに命中めいちゅうし、飛行ひこう甲板かんぱんを突つき破やぶって格納庫かくのうこ内ないで炸裂さくれつ。2発はつ目めが左舷さげん後部こうぶ甲板かんぱん縁えんで炸裂さくれつ、舵かじは取舵とりかじ20度どで固定こていし、赤城あかぎは旋回せんかいしかできなくなる。赤城あかぎの飛行ひこう甲板かんぱんにいた牧島まきしまカメラマンによれば、初はつ弾たまが左舷さげん艦橋かんきょう附近ふきん至近しきん弾だん、次つぎ発はつが飛行ひこう甲板かんぱん中央ちゅうおう命中めいちゅう、三さん発はつ目めが艦かん尾お至近しきん弾だんとなり、飛行ひこう甲板かんぱん後部こうぶがめくれあがったという。艦橋かんきょうにいた増田ますだ飛行ひこう長ちょうや橋本はしもと信号しんごう兵曹へいそうも、三さん発はつ目めは命中めいちゅう弾だんではなく艦かん尾お至近しきん弾だんと回想かいそうしている。

草くさ鹿しか参謀さんぼう長ちょうは、攻撃こうげき隊たいに準備じゅんびができたものから発はつ艦かんするように命めいじ、攻撃こうげき隊たいの戦闘せんとう機きが飛とび立たとうとしたところに爆ばく撃げきを受うけ、あと5分ふんあれば攻撃こうげき隊たいは発はつ艦かんできたと回想かいそうしている。これは「運命うんめいの5分間ふんかん」と言いわれたが、実際じっさいには攻撃こうげき隊たいの準備じゅんびはできておらず、5分ふんで発はつ艦かんするのは不可能ふかのうだった。当時とうじ、赤城あかぎの飛行ひこう甲板かんぱん上じょうでは直衛なおえ戦闘せんとう機きの発はつ艦かん準備じゅんび中ちゅうで、零れい戦せん1機き（木村きむら惟おもんみ雄ゆう一いち飛ひ曹）が発はつ艦かんを終おえた直後ちょくごだった。木村きむらによれば、加賀かが・蒼あおい龍りゅうが被弾ひだん炎上えんじょうするのを見みて、咄嗟とっさに発進はっしん準備じゅんび中ちゅうの隊長たいちょう機きに乗のり発進はっしんしたと回想かいそうしている。滑走かっそう中ちゅうだった二に番ばん機きは甲板かんぱん中央ちゅうおうで逆立さかだちとなり、炎上えんじょうした。

当時とうじ、赤城あかぎの格納庫かくのうこ内ないには3機きの零れい戦せん、魚雷ぎょらい装備そうび艦かん攻おさむ18機き、第だい一いち次じ攻撃こうげき隊たいとして着ちゃく艦かん収容しゅうようしたばかりの艦かん爆ばく18機きがあった。特とくに九きゅう七なな艦かん攻おさむはアメリカ軍ぐん機動きどう部隊ぶたい攻撃こうげきのため燃料ねんりょうを満載まんさいし、魚雷ぎょらいを装備そうび中ちゅうだった。その周囲しゅういには艦かん攻おさむから外はずした陸りく用よう爆ばく弾だんが散乱さんらんしていたという。中央ちゅうおう部ぶに命中めいちゅうしたアメリカ軍機ぐんきの爆ばく弾だんにより、これらが誘爆ゆうばくを始はじめ、赤城あかぎの致命傷ちめいしょうとなった。増田ますだ(赤城あかぎ飛行ひこう長ちょう)は四よん空母くうぼ幹部かんぶとの対談たいだんで「四よん万まんトンの『赤城あかぎ』が250キロの爆ばく弾だん一発いっぱつでもってゲームセット。全まったくこれはあっけなかった。脆弱ぜいじゃく性せいを如実にょじつに示しめしているんでしょうね」と語かたっている。仮かりにベスト大尉たいい率ひきいる5機きのドーントレスが攻撃こうげきに失敗しっぱいした場合ばあい、健在けんざい艦かんは空母くうぼ2隻せき（赤城あかぎ、飛ひ龍りゅう）となるため、本ほん海戦かいせんの流ながれ全体ぜんたいが変かわっていた可能かのう性せいがある。

機械きかいには異状いじょうがなかったが、右舷うげん機関きかん室しつの兵員へいいんは炎上えんじょう格納庫かくのうこから流ながれ込こんだ熱気ねっきのために全員ぜんいん戦死せんしした。三浦みうら航海こうかい長ちょうが罐かん室しつから機械きかいへ送おくる蒸気じょうきを止とめたため、午前ごぜん7時じ42分ふんに赤城あかぎは洋上ようじょうに停止ていし。乗組のりくみ員いんは炎上えんじょうする飛行ひこう甲板かんぱんにいられず、前部ぜんぶ錨いかり甲板かんぱんか後部こうぶ甲板かんぱんに追おい詰つめられてしまう。艦橋かんきょうにも炎ほのおに追おわれた乗組のりくみ員いんが逃にげ込こんだが、その艦橋かんきょうにも逆立さかだちとなった炎上えんじょう零れい戦せんから延焼えんしょうし、南雲なぐも中将ちゅうじょうや草くさ鹿しか龍之介りゅうのすけ参謀さんぼう長ちょうら司令しれい部ぶは艦橋かんきょう前面ぜんめんの小しょう窓まどから飛行ひこう甲板かんぱんに下おりた。彼かれらは艦かん首くび前ぜん甲板かんぱんに移うつり、短艇たんていで赤城あかぎを脱出だっしゅつし、午前ごぜん7時じ46分ふんに南雲なぐも第だい一いち航空こうくう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかんと司令しれい部ぶ人員じんいんは軽けい巡洋艦じゅんようかん長良ながら（第だい十じゅう戦隊せんたい旗艦きかん、司令しれい官かん木村きむら進すすむ少将しょうしょう）に移乗いじょうした。

長良ながらへの移乗いじょうの経路けいろには諸説しょせつある。第だい10駆逐くちく隊たい司令しれい艦かん風雲ふううん（駆逐くちく隊たい司令しれい阿部あべ俊雄としお大佐たいさ）の吉田よしだ正義まさよし駆逐くちく艦長かんちょうによれば、赤城あかぎ内火艇ないかていで南雲なぐも長官ちょうかん以下いか司令しれい部ぶが風雲ふううんに移乗いじょう、続つづいて長良ながらに移うつっていったという。従軍じゅうぐんカメラマン牧島まきしま貞一さだいちや赤城あかぎ信号しんごう員いんの橋本はしもと広ひろの回想かいそうでは、長良ながらに直接ちょくせつ移乗いじょうしている。上空じょうくうの木村きむらも、赤城あかぎから長良ながらへ向むかうカッターボートを目撃もくげきしている。橋本はしもとによれば、駆逐くちく艦かんの嵐あらし（第だい4駆逐くちく隊たい司令しれい有賀ありが幸作こうさく大佐たいさ）が赤城あかぎ左舷さげん後部こうぶ至近しきん距離きょりに停泊ていはくして南雲なぐも司令しれい部ぶの移乗いじょうを待まっていたところ、赤城あかぎの左舷さげん前方ぜんぽう500mに停泊ていはくした長良ながらからも迎むかえの短艇たんてい2隻せきが来きたため、第だい十じゅう戦隊せんたいの旗艦きかんである長良ながらに移乗いじょう艦かんを変更へんこうしたと回想かいそうしている。戦闘せんとう詳報しょうほうや戦史せんし叢書そうしょでは、この時とき接近せっきんした駆逐くちく艦かんを野分のわけと記しるしている。この南雲なぐも司令しれい部ぶが移乗いじょうにつかったボートは長良ながら艇ていではなく野分のわけのものだった可能かのう性せいもある。長良ながら移動いどう後ごの南雲なぐも中将ちゅうじょうは第だい十戦隊司令官木村進少将に長良ながらによる赤城あかぎ曳航えいこうを命めいじたが、不可能ふかのうだった。

沈没ちんぼつ

赤城あかぎは被ひ雷かみなりしておらず、格納庫かくのうこ内部ないぶの誘爆ゆうばくによって内部ないぶから焼やき尽つくされていった。当時とうじ赤城あかぎ雷かみなり爆ばく兵器へいき員いんだった秋本あきもと勝太郎かつたろうによると、総員そういん退すさ艦かん命令めいれいが出でたころ、機関きかん科かは健在けんざいで火災かさいが鎮火ちんかし次第しだいいつでも動うごく状態じょうたいだったという。そのうち「注水ちゅうすい弁べん開あけ」と命令めいれいがあり、注水ちゅうすい弁べんを開口かいこうしこれがさらなる誘爆ゆうばくを防ふせいだ結果けっか、被弾ひだんしたほかの艦かんよりも生存せいぞん者しゃが多おおかったと語かたっている。甲板かんぱん士官しかんが独断どくだんで防火ぼうか扉とびらを開放かいほうしたため、負傷ふしょう者しゃの移動いどうと応急おうきゅう班はん員いんの移動いどうを迅速じんそくに行おこなうことが出来できたという。午前ごぜん8時じ、機関きかん部ぶとの連絡れんらくが途絶とぜつ。罐かん室しつの機関きかん科か兵へいは脱出だっしゅつに成功せいこうしたが、タービン室しつと発電はつでん機き室しつの兵へいは脱出だっしゅつ連絡れんらくが間まに合あわず、全員ぜんいん戦死せんしした。午前ごぜん8時じ20分ふん、青木あおき泰やすし二郎じろう大佐たいさは火勢かせいが強つよまった艦橋かんきょうから飛行ひこう甲板かんぱん前部ぜんぶに移うつると、負傷ふしょう兵へいの駆逐くちく艦かん移乗いじょうを命めいじる。この時点じてんで格納庫かくのうこ内ないの魚雷ぎょらいと爆ばく弾だんの誘爆ゆうばくにより飛行ひこう甲板かんぱんは大だい火災かさいとなり、艦長かんちょう以下いか幹部かんぶ達たちは艦かん首くび錨いかり甲板かんぱん(飛行ひこう甲板かんぱんと船体せんたいの間あいだ)に追おい込こまれた。午前ごぜん9時じ3分ふん、赤城あかぎはなぜか自然しぜんに前進ぜんしんをはじめ、右みぎ回まわりに円えんを描えがいた。午前ごぜん10時じ38分ふん、昭和しょうわ天皇てんのうの写真しゃしん(御真影ごしんえい)を野分のわけに移うつす。この後のち、後部こうぶとの連絡れんらくが可能かのうとなったが、正午しょうごちょうどに前部ぜんぶ格納庫かくのうこで再ふたたび大だい爆発ばくはつが起おきた。午後ごご1時じ、赤城あかぎの青木あおき艦長かんちょうは赤城あかぎは一部いちぶの乗組のりくみ員いんを野分のわけや嵐あらしに移乗いじょうさせた。それでも青木あおき艦長かんちょうは赤城あかぎを救すくおうと努力どりょくし、午後ごご3時じ20分ふんには機関きかん部ぶの復旧ふっきゅうを試こころみたが、ガスと熱気ねっきのため作業さぎょう不可能ふかのうであった。

午後ごご4時じ20分ふん、赤城あかぎの機関きかん長ちょうの「自力じりき航行こうこう不可能ふかのう」の報告ほうこくをもって青木あおき艦長かんちょうは総員そういん退去たいきょを決定けっていした。自沈じちんのため、駆逐くちく艦かんの魚雷ぎょらい発射はっしゃを要請ようせいした。午後ごご5時じ、乗組のりくみ員いんは艦長かんちょうの訓示くんじを受うけ、嵐あらしと野分のわけに移乗いじょうを開始かいしする。午後ごご7時じ、嵐あらしに約やく500名めい、野分のわけに約やく200名めいが移乗いじょうした。ところが午後ごご7時じ25分ふん、後方こうほうの主力しゅりょく部隊ぶたい・旗艦きかん大和やまとに座乗ざじょうしていた山本やまもと五十六いそろく連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん（旧きゅう赤城あかぎ艦長かんちょう）から「赤城あかぎの処分しょぶんは待まて」と命令めいれいが入はいる。午後ごご7時じ30分ふん、青木あおき艦長かんちょうは第だい四よん駆逐くちく隊たいの有賀ありが幸作こうさく司令しれい、三浦みうら中佐ちゅうさ(赤城あかぎ航海こうかい長ちょう)、増田ますだ正吾しょうご中佐ちゅうさ(赤城あかぎ飛行ひこう長ちょう)等ひとしの説得せっとくにより嵐あらしに移うつった。以後いごの赤城あかぎは無人むじんのまま漂流ひょうりゅうを続つづけた。日付ひづけが変かわる頃ころ、沈没ちんぼつした空母くうぼ加賀かがの乗組のりくみ員いんを救助きゅうじょしていた萩はぎ風ふうと舞まい風ふうが合流ごうりゅう、有賀ありが司令しれいは「今夜こんやは赤城あかぎの警戒けいかいに任にんじ、敵艦てきかん来きたらば刺違さしちがえ戦法せんぽうをもってこれを撃滅げきめつせんとす」を発令はつれいし、第だい四よん駆逐くちく隊たい各かく艦かんは赤城あかぎの周囲しゅういを往復おうふくして警戒けいかいを行おこなった。

午後ごご11時じ55分ふん、空母くうぼ飛ひ龍りゅうの喪失そうしつにより勝敗しょうはいが決けっしたことを悟さとった山本やまもと司令しれい長官ちょうかんは、連合れんごう艦隊かんたい電でん令れい第だい161号ごうにてミッドウェー攻略こうりゃく中止ちゅうしを各かく部隊ぶたいに命めいじる。日本にっぽん時間じかん6月5日にち午後ごご11時じ50分ふん、山本やまもと長官ちょうかんは黒島くろしま亀ひさし人じん参謀さんぼう等とうの反対はんたい論ろんを抑おさえ、かつて艦長かんちょうをつとめていた赤城あかぎの処分しょぶんを命令めいれいした。第だい四よん駆逐くちく隊たいは日付ひづけ変更へんこうの時点じてんでも燃もえていると報告ほうこくしたが、この頃ころになると可燃かねん物ぶつが全すべて燃もえ尽つきたため、赤城あかぎは焼やけ焦こげた姿すがたで漂流ひょうりゅうしていたという。一方いっぽう、未いまだ誘爆ゆうばくが起おきていたという証言しょうげんもある。6月6日にち午前ごぜん2時じ、第だい四よん駆逐くちく隊たい各かく艦かん（航行こうこう順じゅんは嵐あらし、野分のわけ、萩はぎ風ふう、舞まい風ふう）は赤城あかぎの右舷うげんに対たいし各かく1本ほんを発射はっしゃした。4本ほんの魚雷ぎょらいのうち2ないし3本ほんが命中めいちゅう。1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）6月6日にち午前ごぜん2時じ10分ふん、北緯ほくい30度ど30分ふん、西経せいけい178度ど40分ぶんの地点ちてんで、赤城あかぎは艦かん尾おから沈しずんでいった。中ちゅう杉すぎ清治きよじ(舞まい風ふう駆逐くちく艦長かんちょう)は沈没ちんぼつ時じに赤城あかぎから聞きこえてきた音おとについて「なにか生いきているものの悲鳴ひめいのように思おもえた」と回想かいそうしている。沈没ちんぼつからしばらくして海中かいちゅうで大だい爆ばく発音はつおんがあったという。萩はぎ風ふうによれば、沈没ちんぼつ時刻じこくは現地げんち時間じかん午前ごぜん4時じ55分ふん（日ひの出で五ご分ふん前まえ）。駆逐くちく艦かんに分乗ぶんじょうした赤城あかぎの生存せいぞん者しゃは連合れんごう艦隊かんたい主力しゅりょく部隊ぶたいと合流ごうりゅう後ご、戦艦せんかん陸奥みちのく等ひとしに移乗いじょうして日本にっぽん本土ほんどへ向むかった。

ミッドウェー海戦かいせん時じの赤城あかぎに乗のり組くんでいた実員じついんは不明ふめいである。これはミッドウェー基地きち占領せんりょう時じ、同島どうとう基地きちに進出しんしゅつするための基地きち要員よういんや兵員へいいんが便乗びんじょうしていた為ためである。赤城あかぎの定員ていいんは1,630名めい、第だい一いち航空こうくう艦隊かんたい司令しれい部員ぶいんが64名めいで、准じゅん士官しかん以上いじょう8名めい、下士官かしかん兵へい213名めいの計けい221名めいが戦死せんしした。機関きかん科か員いんが閉とじ込こめられた加賀かがや蒼あおい龍りゅうと異ことなり、その多おおくが救出きゅうしゅつされたため人的じんてき被害ひがいはこの二に艦かんほど多おおくはなかった。同どう海戦かいせんにおける赤城あかぎ搭載とうさい機き搭乗とうじょう員いんの戦死せんし者しゃは機上きじょう3名めい、艦上かんじょう4名めいの合あわせて7名めい(戦闘せんとう機き4名めい、艦かん爆ばく1名めい、艦かん攻おさむ2名めい）で、淵田ふちた中佐ちゅうさ、板谷いたや少佐しょうさ、村田むらた少佐しょうさの3飛行ひこう隊長たいちょうら多おおくの搭乗とうじょう員いんが救助きゅうじょされた。赤城あかぎの炎上えんじょう後ごも、数すう機きの零れい戦せんが飛ひ龍りゅうに着き艦かんしたが、その後ごの戦闘せんとうや飛ひ龍りゅうの沈没ちんぼつによって全ぜん機きが失うしなわれた。赤城あかぎの被弾ひだん直前ちょくぜんに発進はっしんした木村きむらの零れい戦せんも、エルロン故障こしょうのため飛ひ龍りゅうへ着き艦かん後ご海中かいちゅう投棄とうきされた。

7月がつ14日にち、第だい一いち航空こうくう艦隊かんたいが解かい隊たいされて第だい三さん艦隊かんたいが新あらたに編成へんせいされ、「赤城あかぎ」は「飛ひ龍りゅう」とともに第だい三さん艦隊かんたい附属ふぞくとされた。2隻せきが第だい三さん艦隊かんたいに加くわえられたのは喪失そうしつ秘匿ひとくのためであった。

その後ご

2019年ねん10月21日にち、ポールアレン財団ざいだんは深海しんかい調査ちょうさ船せんペトレルが中部ちゅうぶ太平洋たいへいようの水深すいしん5,490メートルの海底かいていに沈没ちんぼつする空母くうぼを発見はっけん。ソナー画像がぞうを検討けんとうし、その寸法すんぽうと位置いちから赤城あかぎと断定だんていした。

映像えいぞう外部がいぶリンク
映像えいぞうで捉とらえられた2023年ねん現在げんざい海底かいていに眠ねむる赤城あかぎ - JIJI.COM

2023年ねん9月がつ11日にち、ロバート・バラードが率ひきいる海洋かいよう調査ちょうさ船せんEVノーチラスが、ハワイ諸島しょとう北西ほくせい側がわに連つらなる世界せかい遺産いさん・パパハナウモクアケア海洋かいよう国定こくてい公園こうえんで探索たんさくを行おこない、ミッドウェー海戦かいせん以来いらい81年ねんぶりに赤城あかぎの姿すがたを確認かくにんし、15日にち、2隻せきの日米にちべいの空母くうぼ加賀かがとヨークタウンとともに船体せんたいを映像えいぞうで捉とらえることに成功せいこうしたと発表はっぴょうした。

ドイツへの技術ぎじゅつ供与きょうよ

1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）6月がつにイギリスとの海軍かいぐん協定きょうてい（対たい英えい比率ひりつ35%）を締結ていけつしたナチス・ドイツ海軍かいぐんは、2隻せきの空母くうぼ建造けんぞうを計画けいかくした。空母くうぼ建造けんぞうの経験けいけんを持もたない同どう海軍かいぐんは、事前じぜんにフリードリヒ・ハック（日にち独どく協会きょうかい理事りじ、シンツィンガー・ハック商会しょうかい代理人だいりにん）を通つうじて第だい二に次じロンドン海軍かいぐん軍縮ぐんしゅく会議かいぎ予備よび交渉こうしょうの帰途きとにあった大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん中将ちゅうじょう・山本やまもと五十六いそろくにアドルフ・ヒトラー総統そうとうとの面会めんかいを打診だしん、ヒトラーとの対面たいめんは実現じつげん直前ちょくぜんにキャンセルされたが、ベルリンにて海軍かいぐん統帥とうすい局長きょくちょうエーリヒ・レーダー、軍縮ぐんしゅく問題もんだい担当たんとう全権ぜんけん代表だいひょうヨアヒム・フォン・リッベントロップ、パウル・ベーンケ提督ていとくと山本やまもとの会談かいだんが実現じつげんする。日本にっぽん海軍かいぐんとドイツ航空こうくう産業さんぎょうとの関係かんけいは深ふかく、また山本やまもとも九きゅう九きゅう式しき艦上かんじょう爆撃ばくげき機きや新型しんがた艦上かんじょう戦闘せんとう機き（零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き）の開発かいはつにあたってドイツの技術ぎじゅつに強つよい関心かんしんを示しめしていた。実際じっさいに、赤城あかぎの視察しさつはハインケル社しゃからの急降下きゅうこうか爆撃ばくげき機きの技術ぎじゅつ導入どうにゅうが交換こうかん条件じょうけんの一ひとつであり、ドイツ側がわも、かつて山本やまもとが艦長かんちょうを務つとめた赤城あかぎを敢あえて指定していした可能かのう性せいがある。当時とうじ、ドイツ陸軍りくぐんは蔣介石せき（中華民国ちゅうかみんこく）と密接みっせつな関係かんけいを持もち軍事ぐんじ支援しえんを行おこなう一方いっぽう、日本にっぽん陸軍りくぐんに対たいしては非常ひじょうに冷淡れいたんであった。日本にっぽん側がわも、空母くうぼを巡めぐる交流こうりゅうからドイツの最新さいしん技術ぎじゅつを取とり入いれたい思惑おもわくがあり、軍務ぐんむ局きょくの黒島くろしま亀ひさし人じんや艦かん政せい本部ほんぶが準備じゅんびを進すすめた。なお、ドイツに技術ぎじゅつ提供ていきょうがなされた当時とうじの赤城あかぎは三さん段だん飛行ひこう甲板かんぱんであり、大だい改装かいそう前まえの状態じょうたいである。

1935年ねん1月がつ24日にち、山本やまもとのベルリン訪問ほうもん直後ちょくごにドイツ海軍かいぐんは「ドイツ海軍かいぐん将校しょうこうによるに日本にっぽんの軍艦ぐんかん調査ちょうさ」の依頼いらいを通知つうち、続つづいて駐ちゅう日にちドイツ海軍かいぐん武官ぶかんヴェネガ―中佐ちゅうさが赤城あかぎを見学けんがく、4月がつに鹿屋かのやにて赤城あかぎ搭載とうさい機き訓練くんれんが許可きょかされた。8月、日にち独どく海軍かいぐん間あいだで正式せいしきに協定きょうていが結むすばれ、「航空こうくう母艦ぼかん赤城あかぎについて、その設計せっけいから訓練くんれん方法ほうほうまで、一切いっさいの秘密ひみつを公開こうかいし、ドイツ側がわの技術ぎじゅつ者しゃ及および飛行ひこう将校しょうこうの視察しさつ」が許可きょかされる。日本にっぽん帰国きこく後ごの山本やまもとは12月に航空こうくう本部ほんぶ長ちょう職しょくに着任ちゃくにんするまで出仕しゅっしのままであったが、思おもい入いれのある赤城あかぎの技術ぎじゅつ移転いてんに何なんらかの指導しどう力りょくを発揮はっきしたと思おもわれる。9月、ドイツ技術ぎじゅつ使節しせつがアメリカ経由けいゆで日本にっぽんに到着とうちゃくすると、海軍かいぐん省しょうで赤城あかぎのブループリントが提供ていきょうされた。これら赤城あかぎの技術ぎじゅつを参考さんこうにして建造けんぞうが開始かいしされたのが、ドイツの空母くうぼグラーフ・ツェッペリン（1936年ねん末まつ起工きこう）であった。

1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）2月がつ、小島こじま秀雄ひでお（在ざいドイツ日本にっぽん大使館たいしかん附ふ海軍かいぐん駐在ちゅうざい武官ぶかん兼けん艦かん政せい本部ほんぶ造船ぞうせん造兵ぞうへい監督かんとく官かん兼けん航空こうくう本部ほんぶ造兵ぞうへい監督かんとく官かん）がドイツに着任ちゃくにん、レーダー海軍かいぐん総そう司令しれい官かんから赤城あかぎ技術ぎじゅつ移転いてんについて感謝かんしゃされたのち、小島こじまは呉ご海軍かいぐん工廠こうしょう用ようの1万まん5000トン水圧すいあつ機きと室蘭むろらん用ようローリングマシーン、最新さいしん防御ぼうぎょ甲かぶと鉄板てっぱん（クルップ社しゃ）を発注はっちゅうする。大和やまと型がた戦艦せんかん建造けんぞうのために絶対ぜったい必要ひつような技術ぎじゅつであり、また赤城あかぎの技術ぎじゅつ移転いてんの交換こうかん条件じょうけんの一ひとつでもあった。一連いちれんの日にち独どく技術ぎじゅつ交流こうりゅうは、いわば空母くうぼ赤城あかぎと戦艦せんかん大和やまとの交換こうかんであった。

その後ご、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん勃発ぼっぱつ後ごには赤城あかぎの設計せっけい図ずが九きゅう五ご式しき魚雷ぎょらいなどと共ともにドイツに届とどけられた（遣や独どく潜水せんすい艦かん作戦さくせん）が、空母くうぼグラーフ・ツェッペリンは遂ついに完成かんせいされることはなかった。1942年ねん6月がつ上旬じょうじゅんのミッドウェー海戦かいせんで赤城あかぎが沈没ちんぼつすると、海軍かいぐん（山本やまもとと黒島くろしま）はグラーフ・ツェッペリンを買収ばいしゅうして日本にっぽん海軍かいぐんに編入へんにゅうしようとした。しかしドイツ側がわはグラーフ・ツェッペリンの極東きょくとう回航かいこうは不可能ふかのうであると拒否きょひし、代だい艦かんとして神戸こうべ港こうに係留けいりゅうされていた客船きゃくせんシャルンホルストを譲渡じょうと、同船どうせんは1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）12月、空母くうぼ神かみ鷹たかとして竣工しゅんこうした。

要目ようもく

要目ようもく	三さん段式だんしき空母くうぼ	一段いちだん全通ぜんつう式しき空母くうぼ
基準きじゅん排水はいすい量りょう	26,900英えいトン	36,500英えいトンまたは38,800英えいトン（1938年ねん3月がつ時点じてん）
公おおやけ試ためし排水はいすい量りょう	34,364英えいトン	41,300トン
全長ぜんちょう	857 ft 0 in (261.21 m)	260.67m
水線すいせん長ちょう	816 ft 9 in (248.95 m)	250.36m
垂線すいせん間あいだ長ちょう	770 ft 0 in (234.70 m)
水線すいせん幅はば	95 ft 0 in (28.96 m)	31.32m
最大さいだい幅はば	110 ft 0 in (33.53 m) または水線すいせん下か最大さいだい幅はば 102.05 ft 0 in (31.10 m)
深ふかさ	55 ft 8 in (16.97 m)(上うえ甲板かんぱんまで) 94 ft 10+3⁄8 in (28.91 m)(帰着きちゃく甲板かんぱんまで)	28.65m(飛行ひこう甲板かんぱんまで)
吃水きっすい	26 ft 6 in (8.08 m)	8.71m
飛行ひこう甲板かんぱん	624 ft 0 in (190.20 m) x 100 ft 0 in (30.48 m) (上段じょうだん) 180 ft 6 in (55.02 m) x 75 ft 0 in (22.86 m)(下段げだん) エレベーター2基き	249.17m×30.48m エレベーター3基き
推進すいしん	4軸じく	同左どうさ
主おも機き	技わざ本式ほんしきタービン(高低こうてい圧あつ 2組くみ)4基き	同左どうさ
出力しゅつりょく	131,200hp	131,200hp または 133,000hp
主しゅ缶かん	ロ号ごう艦かん本式ほんしき専せん焼しょう缶かん11基き 同どう混こん焼しょう缶かん8基き	ロ号ごう艦かん本式ほんしき専せん焼しょう缶かん 大型おおがた11基き 同どう小型こがた8基き
速力そくりょく	計画けいかく 31.0ノット 竣工しゅんこう時じ 32.5ノット 1931年ねん3月がつ 31.75ノット	31.2ノット
燃料ねんりょう	重油じゅうゆ 3,900英えいトン 石炭せきたん 2,100英えいトン	重油じゅうゆ 5,770トン または5,775トン(1938年ねん3月がつ)
航続こうぞく距離きょり	8,000カイリ / 14ノット	8,200カイリ / 16ノット
乗員じょういん	竣工しゅんこう時じ定員ていいん 1,400名めい 1931年ねん3月がつ 1,297名めい 1934年ねん4月がつ定員ていいん 1,299名めい	1937年ねん4月がつ定員ていいん 1,627名めい 1938年ねん3月がつ 1,340名めい 最終さいしゅう時じ 1,630名めい
兵へい装そう	50口径こうけい20cm連装れんそう砲ほう 2基き4門もん 同どう単たん装そう砲ほう 6門もん 45口径こうけい12cm連装れんそう高角こうかく砲ほう 6基き12門もん 12cm砲ほう 4門もん 留とめ式しき7.7mm機銃きじゅう2挺てい(1931年ねん)	20cm単たん装そう砲ほう 6門もん 12cm連装れんそう高角こうかく砲ほう 6基き12門もん 25mm連装れんそう機銃きじゅう 14基き28門もん
搭載とうさい艇てい	1931年ねん3月がつ 16隻せき	12m内火艇ないかてい2隻せき、同どう11m1隻せき 12m内うち火ひランチ4隻せき 9mカッター6隻せき 6m通どおり船せん1隻せき 13m特とく型がた運うん貨船2隻せき
装甲そうこう	舷側げんそく：5インチVC鋼こう(傾斜けいしゃ12度ど)	同左どうさ
搭載とうさい機き	三さん式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き：16機き 一いち〇式しき艦上かんじょう偵察ていさつ機き：16機き 一いち三さん式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機き：28機き 合計ごうけい：60機き	1938年ねん 九きゅう六ろく式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き：12+4機き 九きゅう六ろく式しき艦上かんじょう爆撃ばくげき機き：19+5機き 九きゅう六ろく式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機き：35+16機き 合計ごうけい：常用じょうよう66機き、補ほ用よう25機き 1941年ねん12月7日にち保有ほゆう機き 零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機き：21機き 九きゅう九きゅう式しき艦上かんじょう爆撃ばくげき機き：18機き 九きゅう七なな式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機き：27機き
着ちゃく艦かん識別しきべつ文字もじ		ア
その他た		航空機こうくうき用ようガソリン425トン

艦長かんちょう

艤装ぎそう員いん長ちょう

1. 海津かいづ良太郎りょうたろう 大佐たいさ：1925年ねん12月1日にち - 1926年ねん6月がつ1日にち

艦長かんちょう

1. 海津かいづ良太郎りょうたろう 大佐たいさ：1926年ねん6月がつ1日にち - 1927年ねん12月1日にち
2. 小林こばやし省三郎しょうさぶろう 大佐たいさ：1927年ねん12月1日にち - 1928年ねん12月がつ10日とおか
3. 山本やまもと五十六いそろく 大佐たいさ：1928年ねん12月がつ10日とおか - 1929年ねん10月がつ8日にち
4. 小林こばやし省三郎しょうさぶろう 大佐たいさ：1929年ねん10月がつ8日にち - 1929年ねん11月1日にち
5. 北川きたがわ清きよし 大佐たいさ：1929年ねん11月1日にち - 1930年ねん10月がつ26日にち
6. （兼けん）原はら五郎ごろう 大佐たいさ：1930年ねん10月がつ26日にち - 1930年ねん12月1日にち
7. 和田わだ秀穂ひでほ 大佐たいさ：1930年ねん12月1日にち - 1931年ねん8月がつ28日にち
8. 大西おおにし次郎じろう 大佐たいさ：1931年ねん8月がつ28日にち - 1931年ねん12月1日にち
9. 柴山しばやま昌生まさお 大佐たいさ：1931年ねん12月1日にち - 1932年ねん12月1日にち
10. 近藤こんどう英次郎えいじろう 大佐たいさ：1932年ねん12月1日にち - 1933年ねん10月がつ20日はつか
11. 塚原つかはら二に四よん三さん 大佐たいさ：1933年ねん10月がつ20日はつか - 1934年ねん11月1日にち
12. 堀江ほりえ六郎ろくろう 大佐たいさ：1934年ねん11月1日にち - 1935年ねん11月15日にち
13. 松永まつなが寿雄よしお 大佐たいさ：1935年ねん11月15日にち - 1936年ねん12月1日にち
14. 寺田てらだ幸吉こうきち 大佐たいさ：1936年ねん12月1日にち - 1937年ねん8月がつ27日にち
15. 茂泉しげいずみ慎一しんいち 大佐たいさ：1937年ねん8月がつ27日にち - 1937年ねん12月1日にち
16. 水野みずの準一じゅんいち 大佐たいさ：1937年ねん12月1日にち - 1938年ねん11月15日にち
17. 寺岡てらおか謹平 大佐たいさ：1938年ねん11月15日にち - 1939年ねん11月15日にち
18. 草くさ鹿しか龍之介りゅうのすけ 大佐たいさ：1939年ねん11月15日にち - 1940年ねん10月がつ15日にち
19. 伊藤いとう皎こう 大佐たいさ：1940年ねん10月がつ15日にち - 1941年ねん3月がつ25日にち
20. 長谷川はせがわ喜一きいち 大佐たいさ：1941年ねん3月がつ25日にち - 1942年ねん4月がつ25日にち
21. 青木あおき泰やすし二郎じろう 大佐たいさ：1942年ねん4月がつ25日にち -

年表ねんぴょう

• 1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）12月6日にち - 巡めぐ洋よう戦艦せんかん赤城あかぎとして呉ご海軍かいぐん工廠こうしょうにおいて起工きこう。
• 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）4月がつ22日にち - 進水しんすい。
• 1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）3月25日にち - 航空こうくう母艦ぼかんとして竣工しゅんこう。
• 1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）11月15日にち - 予備よび艦かんに編入へんにゅう、佐世保させぼ海軍かいぐん工廠こうしょうにて改装かいそう工事こうじ開始かいし。
• 1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）8月がつ31日にち - 改装かいそう工事こうじ終了しゅうりょう。
  • 12月15日にち - 現役げんえき艦かんに復帰ふっき。
• 1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）6月5日にち - ミッドウェー海戦かいせんで大破たいは炎上えんじょう。翌日よくじつ、第だい四よん駆逐くちく隊たい（嵐あらし、野分のわけ、萩はぎ風ふう、舞まい風ふう）の雷撃らいげきにより処分しょぶんされた。
  • 9月25日にち - 除籍じょせき。

映像えいぞう記録きろく

セイロン沖おき海戦かいせん全般ぜんぱんを国民こくみんに向むけ報道ほうどうするニュース映画えいが『日本にっぽんニュース第だい99号ごう<凱歌がいか高たかしインド洋いんどよう>』で、赤城あかぎの飛行ひこう甲板かんぱん上うえで零れい戦せんの発はつ艦かん作業さぎょうおよび、零れい戦せんと九きゅう七なな艦かん攻おさむの発はつ艦かんシーンが撮影さつえいされている。NHKの戦争せんそう証言しょうげんアーカイブスにて全編ぜんぺんが視聴しちょう可能かのうである。セイロン沖おき海戦かいせん後ごの『海うみ鷲わし武勲ぶくんの蔭かげに』では、艦かん前部ぜんぶの塗装とそう塗ぬり替かえ、飛行ひこう甲板かんぱん上じょうでおこなわれた乗組のりくみ員いん体操たいそうの様子ようすが記録きろくされている（NHKアーカイブス）。

日本にっぽん海軍かいぐんが撮影さつえいしたフィルムが残のこっており、真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきに出撃しゅつげきする直前ちょくぜんに赤城あかぎの外そと舷ふなばたを塗装とそうしている模様もようを撮影さつえいしたものがある。

関連かんれんする作品さくひん

対たい米べい戦争せんそう初期しょき、真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきを皮切かわきりに破竹はちくの進撃しんげきを続つづけた日本にっぽん海軍かいぐん機動きどう部隊ぶたいの旗艦きかんであっただけに、史実しじつ的てき作品さくひん、空想くうそう作品さくひんともに、取とり上あげられることが多おおい。

映像えいぞう作品さくひん

• 『アルキメデスの大戦たいせん』

冒頭ぼうとう、山本やまもと五十六いそろく乗艦じょうかんの三さん段だん空母くうぼとして複葉ふくよう機きの発はつ艦かんシーンがCGで再現さいげんされる。

• 『永遠えいえんの0』

飛行ひこう甲板かんぱんのオープンセットが千葉ちば県けん南みなみ房総ぼうそう市し白浜しらはま運動公園うんどうこうえんの崖がけに建設けんせつされ、SBD ドーントレスから急降下きゅうこうか爆撃ばくげきを受うけ被弾ひだんするシーンなどが約やく2ヶ月かげつ間あいだ撮影さつえいされた。ミッドウェー海戦かいせんでの航行こうこう、沈没ちんぼつのシーンなどは、海上かいじょう自衛隊じえいたい保有ほゆうの護衛ごえい艦かん「たかなみ」の協力きょうりょくの下した、それまでの邦画ほうがとしては最大さいだい規模きぼの空そら撮つまみとVFXを用もちいて再現さいげんされた。

• 『新しんスタートレック』

第だい101話わ（第だい5シーズン#1）"Redemption II"（クリンゴン帝国ていこくの危機きき・後編こうへん）にライジェル級きゅうU.S.S AKAGI（NCC-62158）として登場とうじょうする。次つぎ作さくの『DS-9』においてもアーミテージ級きゅうU.S.S アカギ（NCC-62158-A）として登場とうじょうしている。かつて史実しじつで戦たたかいあったアカギとホーネットは、作中さくちゅうではともに仲間なかまとして2艦かん並ならんで防衛ぼうえい線せんを守まもる動うごきをしている。後のちにアメリカでゲーム化かされた『Star Trek Online』においても、U.S.S. アカギA（NCC-62158-A）が登場とうじょうする。なお、これらの前ぜん時代じだい設定せっていにあたるコンスティテューション級きゅうとしてU.S.S. アカギ（NCC-1779）が小説しょうせつに存在そんざいするため、作品さくひん中ちゅうに3世代せだいに渡わたって名前なまえを引ひき継ついでいる事ことになる。

• 『ダイ・ハード』

ナカトミコーポレーションの債券さいけんが納おさめられた金庫きんこのセキュリティロックを解除かいじょするためのパスワードとして登場とうじょう。戦歴せんれきのみが表示ひょうじされる画面がめんから赤城あかぎという艦かん名めいを割わり出だし、赤城あかぎを英訳えいやくした「RED CASTLE」を端末たんまつに入力にゅうりょくすることでロックが解除かいじょされるというもの。

• 『太平洋たいへいようの鷲わし』

真珠湾しんじゅわん攻撃こうげきの場面ばめんを中心ちゅうしんに『ハワイ・マレー沖おき海戦かいせん』や戦中せんちゅうの記録きろく映像えいぞうを流用りゅうようしている。なお、ミッドウェー海戦かいせんの場面ばめんはミニチュアや実物じつぶつ大だいセットを用もちいて新規しんきに撮影さつえいされている。

• 『トラ・トラ・トラ!』

日本にっぽん側がわでの撮影さつえい用ようとして、福岡ふくおか県けんの海岸かいがんに実物じつぶつ大だいセットが製作せいさくされた。なお、アメリカ側がわで撮影さつえいされた攻撃こうげき隊たい発はつ艦かんシーンの撮影さつえいに空母くうぼ「レキシントン」を使用しようした関係かんけい上じょう、実物じつぶつ大だいセットや特撮とくさつ用ようミニチュアの艦橋かんきょう配置はいちは実物じつぶつと異ことなる右側みぎがわとされている。

• 『ハワイ・マレー沖おき海戦かいせん』

記録きろく映像えいぞうの流用りゅうようやミニチュアによる特撮とくさつ映像えいぞうのほか、艦橋かんきょうや飛行ひこう甲板かんぱんを再現さいげんした実物じつぶつ大だいのセットが千葉ちば県けんの海岸かいがんに建たてられ、攻撃こうげき隊たいの発はつ艦かんシーンなどが撮影さつえいされた。

• 『ハワイ・ミッドウェイ大海たいかい空戦くうせん 太平洋たいへいようの嵐あらし』

洋上ようじょう航行こうこうが可能かのうな大型おおがたのミニチュアが製作せいさくされ、航行こうこうシーンが三浦半島みうらはんとう沖おきで撮影さつえいされた。

• 『連合れんごう艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん 山本やまもと五十六いそろく』

瀬戸内海せとないかいに停泊ていはくする姿すがたやミッドウェー海戦かいせんの場面ばめんで特撮とくさつ映像えいぞうが新規しんき撮影さつえいされたが、発はつ艦かんシーンなどは『ハワイ・ミッドウェイ大海たいかい空戦くうせん 太平洋たいへいようの嵐あらし』で「飛ひ龍りゅう」として撮影さつえいしたものを一部いちぶ流用りゅうようしている。

書籍しょせき

• 『太平洋たいへいようの争覇そうは戦せん　1931 - 1933』（北上きたかみ亮二りょうじ訳やく、白鳳はくほう社しゃ、1925年ねん）

ヘクター・C・バイウォーター著ちょ。日米にちべい関係かんけいの険悪けんあく化かと新鋭しんえい空母くうぼの充実じゅうじつによって、航空こうくう母艦ぼかんとして就役しゅうえきしていた「赤城あかぎ」と「加賀かが」が本来ほんらいの艦かん種しゅ（巡めぐ洋よう戦艦せんかん、戦艦せんかん）に再さい改造かいぞうされる。「赤城あかぎ」の要目ようもくは、44,000トン、16インチ砲ほう8門もん、33ノット。

• 『ゼロの白鷹しらたか』

予科練よかれんの番外ばんがい組ぐみである荒あらくれの零れい戦せん乗のりたちが最初さいしょに着き艦かん訓練くんれんをするのが赤城あかぎであるほか、真珠湾しんじゅわん攻撃こうげき前まえに赤城あかぎに配属はいぞくされる。「まさか俺おれたちが赤城あかぎに乗のれるとは」と、赤城あかぎが開戦かいせん初期しょきの特別とくべつなステイタスを持もった艦かんであることが強調きょうちょうされている。

• 『幼年ようねん冒険ぼうけん小説しょうせつ集しゅう』

最さい新鋭しんえい艦かんとして物語ものがたり中盤ちゅうばんから登場とうじょうし、恐竜きょうりゅうを探さがす主人公しゅじんこう達たちが乗艦じょうかんする。海賊かいぞく退治たいじのため南方なんぽうへ派遣はけんされる。

ゲーム

• 『War Thunder』

シングルミッションのほか、特定とくていのゲームモードでプレイヤーの操縦そうじゅうする航空機こうくうきのリスポーンポイントの1つとして登場とうじょうする。

アニメ

• 『艦隊かんたいこれくしょん -艦かんこれ-』

アニメキャラクターの赤城あかぎの夢ゆめの中なかで登場とうじょう（雷撃らいげき処分しょぶんされるシーンのみ）。OPにも登場とうじょうする。

• 『ストライクウィッチーズ』

扶桑ふそう皇国こうこく海軍かいぐん所属しょぞくとして第だい1期きに登場とうじょう。また作中さくちゅう世界せかいでは関東大震災かんとうだいしんさいが起おきていないため、史実しじつで被災ひさいした同型どうけい艦かん「天城あまぎ」が無事ぶじに就役しゅうえきし、第だい2期きと劇場げきじょう版ばんに登場とうじょうしたほか、架空かくうの同型どうけい艦かんとしてカールスラント海軍かいぐんに譲渡ゆずりわたされた三さん番ばん艦かん「グラーフ・ツェッペリン」と四よん番ばん艦かんが存在そんざいする。

参考さんこう文献ぶんけん

• 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション - 国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん
  • 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ 編へん『航空こうくう母艦ぼかん』（朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1942年ねん）
  • 安倍あべ季雄すえお 著ちょ[他た]『幼年ようねん冒険ぼうけん小説しょうせつ集しゅう』（国民こくみん図書としょ、1929年ねん）
  • 石川いしかわ島とう技わざ報ほう編集へんしゅう部ぶ「海軍かいぐん造船ぞうせん中将ちゅうじょう　永村ながむら清きよし　日にち露ろ戰役せんえき後ごの我わが製せい艦かん」『石川いしかわ島とう技わざ報ほう　昭和しょうわ十じゅう三さん年ねん十じゅう月がつ　第だい一いち巻かん　第だい二に號ごう』株式会社かぶしきがいしゃ　東京とうきょう石川いしかわ島とう造船ぞうせん所しょ、1938年ねん10月がつ。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2284447/6。 
  • 大木おおき雄二ゆうじ 著ちょ『山本やまもと元帥げんすい : 少しょう国民こくみん伝記でんき』（講談社こうだんしゃ、1944年ねん）
  • 海軍かいぐん有終ゆうしゅう会かい編へん『幕末ばくまつ以降いこう帝国ていこく軍艦ぐんかん写真しゃしんと史実しじつ』海軍かいぐん有終ゆうしゅう会かい、1935年ねん11月。 
  • 海軍かいぐん研究けんきゅう社しゃ編輯へんしゅう部ぶ 編へん『ポケット海軍かいぐん年鑑ねんかん : 日にち英えい米べい仏ふつ伊い独どく軍艦ぐんかん集しゅう. 1935年版ねんばん』海軍かいぐん研究けんきゅう社しゃ、1935年ねん5月がつ。 
  • 宇都宮うつのみや敏雄としお『軍艦ぐんかん写真しゃしん帖じょう』（宇都宮うつのみや本店ほんてん、1936年ねん）
  • 海軍かいぐん研究けんきゅう社しゃ編輯へんしゅう部ぶ 編へん『ポケット海軍かいぐん年鑑ねんかん : 日にち英えい米べい仏ふつ伊い独どく軍艦ぐんかん集しゅう. 1937,1940年版ねんばん』海軍かいぐん研究けんきゅう社しゃ、1937年ねん2月がつ。 
  • 海軍かいぐん研究けんきゅう社しゃ編輯へんしゅう部ぶ 編へん『日本にっぽん軍艦ぐんかん集しゅう 2600年版ねんばん』海軍かいぐん研究けんきゅう社しゃ、1940年ねん7月がつ。 
  • 高橋たかはし三吉さんきち著ちょ『海うみを征せいく』（東水ひがしみず社しゃ、1943年ねん）
  • 永松ながまつ浅あさ造づくり『海軍かいぐん航空こうくう隊たい』（東水ひがしみず社しゃ、1942年ねん）
  • 永松ながまつ浅あさ造づくり『海軍かいぐん航空こうくう隊たい』（東水ひがしみず社しゃ、1942年ねん）
  • 中島なかじま武たけし『航空こうくう母艦ぼかん』（三省堂さんせいどう、1930年ねん）
  • バイウォーター 著ちょ『太平洋たいへいようの爭覇そうは戰せん　1931 ― 1933』北山きたやま亮二りょうじ 訳やく、白鳳はくほう社しゃ出版しゅっぱん、1925年ねん11月。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1018577。 
  • 秦はた賢助けんすけ 著ちょ『聖ひじり将すすむ：山本やまもと元帥げんすい伝でん』（鶴づる書房しょぼう、1943年ねん）

• アジア歴史れきし資料しりょうセンター（公式こうしき）（防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ）
  • Ref.C12070074000『大正たいしょう7年ねん 達たち完かん/達たち大正たいしょう7年ねん5月がつ』。 
  • Ref.C12070075900『大正たいしょう8年ねん 達たち完かん/達たち大正たいしょう8年ねん7月がつ』。 
  • Ref.C12070076900『大正たいしょう9年ねん達たち完かん/3月がつ』。 
  • Ref.C12070082700『大正たいしょう12年ねん 達たち完かん/達たち大正たいしょう12年ねん11月』。 
  • Ref.C12070083400『大正たいしょう13年ねん 達たち完かん/達たち大正たいしょう13年ねん4月がつ』。 
  • Ref.C12070088300『昭和しょうわ2年ねん達たち完かん/6月がつ』。 
  • Ref.C11080422300『在ざい本邦ほんぽう 仏ふつ伊い大使館たいしかん附ふ武官ぶかんとの往復おうふく文書ぶんしょ 大正たいしょう14年ねん/第だい508号ごう大正たいしょう14年ねん2月がつ16日にち 赤城あかぎ、加賀かが、愛あい岩がん、高雄たかおの処分しょぶん』。 
  • Ref.C04016182200「軍艦ぐんかん加賀かがを航空こうくう母艦ぼかんに改造かいぞうする件けん」
  • Ref.C04015098600「軍艦ぐんかん天城あまぎ(赤城あかぎ)改造かいぞう工事こうじ材料ざいりょうに関かんする件けん」
  • Ref.C04015099100「赤城あかぎ建造けんぞう予算よさん減額げんがくの件けん」
  • Ref.C04015098800「4月がつ16日にち附ふ進達しんたつ呉ご工こう機密きみつ第だい182号ごう14航空こうくう母艦ぼかん赤城あかぎ工事こうじ予定よてい概括がいかつ表ひょうの件けん」
  • Ref.C05034244800「第だい1168号ごう 10.3.22 横よこ厰工第だい29号ごうの56航空こうくう母艦ぼかん赤城あかぎ艦橋かんきょう見張みはり所しょ新設しんせつの件けん」
  • Ref.C08050174000「軍艦ぐんかん尾張おわり製造せいぞうの件けん」
  • Ref.C04015628700「赤城あかぎ艦隊かんたい編入へんにゅうに関かんする件けん」
  • Ref.C04015274000「教練きょうれん運転うんてん成績せいせき表ひょう 赤城あかぎ」
  • Ref.C08051350900「軍艦ぐんかん赤城あかぎ」
  • Ref.C04015069300「航空こうくう母艦ぼかん赤城あかぎ満艦飾まんかんしょく不ふ施行しこうの件けん」（三さん段だん空母くうぼ時代じだいの図面ずめん付づけ。艦かん側面そくめん図ず、機密きみつ保持ほじのため消去しょうきょ）
  • Ref.C11110378100『登とう號ごう(Y)作戦さくせんの爲ため 第だい21軍ぐん第だい5艦隊かんたい間あいだ協定きょうてい 昭和しょうわ14年ねん1月がつ21日にち 於廣東ひがし軍ぐん司令しれい部ぶ』。 
  • Ref.C11110378400『登とう號ごう(Y)作戦さくせんの爲ため 飯田いいだ支隊したい 第だい4飛行ひこう団だん 第だい1航空こうくう部隊ぶたい 第だい2航空こうくう部隊ぶたい間あいだ協定きょうてい案あん 昭和しょうわ14年ねん1月がつ26日にち 於廣東ひがし軍ぐん司令しれい部ぶ』。 
  • Ref.C13071997700『昭和しょうわ16年ねん6月がつ30日にち現在げんざい10版はん内ない令れい提要ていよう追録ついろく第だい9号ごう(上うえ)原稿げんこう：巻まき1追録ついろく/第だい6類るい機密きみつ保護ほご』。 
  • Ref.C14121196200『昭和しょうわ17年度ねんど 帝国ていこく海軍かいぐん戦時せんじ編制へんせい(内示ないじ案あん) 昭和しょうわ16.9.12/ 昭和しょうわ17年度ねんど帝国ていこく海軍かいぐん戦時せんじ編制へんせい/附ふ表ひょう』。 
  • Ref.C14121196500『昭和しょうわ17年度ねんど 帝国ていこく海軍かいぐん戦時せんじ編制へんせい(内示ないじ案あん) 昭和しょうわ16.9.12/ 昭和しょうわ17年度ねんど戦時せんじ駆逐くちく隊たい・潜水せんすい隊たい・水雷すいらい隊たい・掃海そうかい隊たい・驅か潛せん隊たい・通信つうしん隊たい・航空こうくう隊たい編制へんせい予定よてい表ひょう 昭和しょうわ17年度ねんど警備けいび隊たい・防備ぼうび隊たい附属ふぞく艦艇かんてい及防備ぼうび機関きかん編制へんせい予定よてい表ひょう 昭和しょうわ17年度ねんど戦時せんじ艦船かんせん飛行機ひこうき搭載とうさい予定よてい表ひょう/第だい1表ひょう～第だい9表ひょう』。 
  • Ref.C08051579600「昭和しょうわ16年ねん12月〜昭和しょうわ17年ねん6月がつ 赤城あかぎ飛行機ひこうき隊たい戦闘せんとう行動こうどう調書ちょうしょ(1)」
  • Ref.C08051579700「昭和しょうわ16年ねん12月〜昭和しょうわ17年ねん6月がつ 赤城あかぎ飛行機ひこうき隊たい戦闘せんとう行動こうどう調書ちょうしょ(2)」
  • Ref.C08030023800「昭和しょうわ17年ねん5月がつ27日にち〜昭和しょうわ17年ねん6月がつ9日にち 機動きどう部隊ぶたい 第だい1航空こうくう艦隊かんたい戦闘せんとう詳報しょうほう ミッドウェー作戦さくせん(1)」
  • Ref.C08030023900「昭和しょうわ17年ねん5月がつ27日にち〜昭和しょうわ17年ねん6月がつ9日にち 機動きどう部隊ぶたい 第だい1航空こうくう艦隊かんたい戦闘せんとう詳報しょうほう ミッドウェー作戦さくせん(2)」
  • Ref.C08030024000「昭和しょうわ17年ねん5月がつ27日にち〜昭和しょうわ17年ねん6月がつ9日にち 機動きどう部隊ぶたい 第だい1航空こうくう艦隊かんたい戦闘せんとう詳報しょうほう ミッドウェー作戦さくせん(3)」
  • Ref.C08030024100「昭和しょうわ17年ねん5月がつ27日にち〜昭和しょうわ17年ねん6月がつ9日にち 機動きどう部隊ぶたい 第だい1航空こうくう艦隊かんたい戦闘せんとう詳報しょうほう ミッドウェー作戦さくせん(4)」
  • Ref.C13071964800「昭和しょうわ20年ねん1月がつ31日にち現在げんざい 10版はん 内ない令れい提要ていよう 巻まき3、第だい13類るい 艦船かんせん（2）」

• アジア歴史れきし資料しりょうセンター（公式こうしき）（国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん）
  • Ref.A09050370500「飛行機ひこうき格納かくのう数すう」
  • Ref.A06031028400『週報しゅうほう 第だい122号ごう』
  • Ref.A06031028500『週報しゅうほう 第だい123号ごう』「海南かいなん島とう攻略こうりゃくの新しん展開てんかい」
  • Ref.B04122588300「3.資料しりょう(一いち)(艦船かんせん要目ようもく、艦船かんせん表ひょう、その他た)分割ぶんかつ3」

• 相澤あいざわ淳あつし『海軍かいぐんの選択せんたく 再考さいこう 真珠湾しんじゅわんへの道みち』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2002年ねん12月。ISBN 4-12-003304-X。 
• 秋本あきもと実みのる 編へん『伝承でんしょう・零れい戦せん空そら戦記せんき2 零れい戦せんの攻防こうぼう 母艦ぼかん部隊ぶたいの激闘げきとう/ミッドウェー海戦かいせん、南太平洋みなみたいへいよう海戦かいせん、ガ島とう戦せん』光人みつひと社しゃ、2010年ねん3月がつ。ISBN 978-4-7698-1459-7。 
  非情ひじょうの海うみミッドウェー・アリューシャン「赤城あかぎ戦闘せんとう機き隊たい最後さいごの戦たたかい」 元もと赤城あかぎ戦闘せんとう機き隊たい・海軍かいぐん一いち飛ひ曹 木村きむら惟おもんみ雄ゆう（15-22頁ぺーじ）
• 生出おいで寿ひさし『烈れつ将はた 山口やまぐち多聞たもん』徳間書店とくましょてん、1989年ねん8月がつ。ISBN 4-19-598853-5。 
• 生出おいで寿ひさし『戦艦せんかん大和やまと最後さいごの艦長かんちょう 海上かいじょう修羅しゅらの指揮しき官かん』光人みつひと社しゃNF文庫ぶんこ、1996年ねん。 
• 奥宮おくのみや正武まさたけ「第だい四よん章しょう 片寄かたよった人物じんぶつ評ひょう」『太平洋戦争たいへいようせんそうの本当ほんとうの読よみ方かた』PHP研究所けんきゅうじょ、1987年ねん6月がつ。ISBN 4-569-22019-3。 
• 海軍かいぐん大臣だいじん官房かんぼう『海軍かいぐん省しょう編へん 海軍かいぐん制度せいど沿革えんかく 巻まき八はち』原はら書房しょぼう（原本げんぽん：1940年ねん海軍かいぐん省しょう）、1971年ねん10月がつ。 
• 海軍かいぐん省しょう 編へん『海軍かいぐん制度せいど沿革えんかく 巻まき十じゅうの2』 明治めいじ百ひゃく年ねん史し叢書そうしょ 第だい183巻かん、原はら書房しょぼう、1972年ねん4月がつ（原著げんちょ1940年ねん）。 
• 海軍かいぐん歴史れきし保存ほぞん会かい『日本にっぽん海軍かいぐん史し』第だい7巻かん、第だい9巻かん、第だい10巻かん、第一法規出版だいいちほうきしゅっぱん、1995年ねん。
• 亀井かめい宏ひろし『ミッドウェー戦記せんき さきもりの歌うた』光人みつひと社しゃ、1995年ねん2月がつ。ISBN 4-7698-2074-7。 
• 川崎かわさきまなぶ『日本にっぽん海軍かいぐんの航空こうくう母艦ぼかん その生おい立たちと戦歴せんれき』大だい日本にっぽん絵画かいが、2009年ねん。ISBN 978-4-499-23003-2。 
• 木俣きまた滋しげる郎ろう『日本にっぽん空母くうぼ戦史せんし』図書としょ出版しゅっぱん社しゃ、1977年ねん7月がつ。 
• 草くさ鹿しか龍之介りゅうのすけ『連合れんごう艦隊かんたい参謀さんぼう長ちょうの回想かいそう』光和こうわ堂どう、1979年ねん。 - 1952年ねん、毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ『聯合れんごう艦隊かんたい』、および1972年ねん行政ぎょうせい通信つうしん社しゃ『聯合れんごう艦隊かんたいの栄光えいこうと終焉しゅうえん』の再版さいはん。戦後せんご明あきらかになったアメリカ軍ぐん側がわの情報じょうほうなどは敢あえて訂正ていせいしていないと言いう(p.18)。
• 倉橋くらはし友二ともじ郎ろう『駆逐くちく艦隊かんたい悲劇ひげきの記録きろく 海うみゆかば・・・』徳間書店とくましょてん、1967年ねん6月がつ。 
  倉橋くらはしは1941年ねん9月がつ〜1942年ねん9月がつまで駆逐くちく艦かん萩はぎ風ふうの砲術ほうじゅつ長ちょう勤務きんむ。
• 呉くれ市し海事かいじ歴史れきし科学かがく館かん 編へん『日本にっぽん海軍かいぐん艦艇かんてい写真しゃしん集しゅう 航空こうくう母艦ぼかん・水上すいじょう機き母艦ぼかん』ダイヤモンド社だいやもんどしゃ、2005年ねん。ISBN 4-478-95056-3。 
• 小林こばやし健けんほか『リバイバル戦記せんきコレクション 証言しょうげん・昭和しょうわの戦争せんそう 戦艦せんかん「大和やまと」主砲しゅほう指揮しき所しょに地獄じごくを見みた』光人みつひと社しゃ、1989年ねん12月。ISBN 4-7698-0478-4。 
  • 渡辺わたなべ義雄よしお『ああ「瑞みず鶴づる」飛行ひこう隊たい帰投きとうせず』（著者ちょしゃは整備せいび科か。1938年ねん12月17日にち、赤城あかぎ配属はいぞく。1940年ねん5月がつ10日とおか転勤てんきん）
• 小林こばやし昌信まさのぶほか『証言しょうげん・昭和しょうわの戦争せんそう 戦艦せんかん大和やまと檣頭しょうとう下かに死しす』光人みつひと社しゃ、1995年ねん。ISBN 4-7698-2087-9。 
  • 小谷おたに光ひかり四郎しろう『海うみは燃もえている 「加賀かが」から見みたミッドウェー海戦かいせんの決定的けっていてき瞬間しゅんかん』（加賀かが整備せいび員いん、昭和しょうわ42年ねん7月がつ号ごう）
• 小福田こふくだ晧文『指揮しき官かん空そら戦記せんき ある零れい戦せん隊長たいちょうのリポート』光人みつひと社しゃ、1978年ねん8月がつ。ISBN 4-7698-0127-0。 
• 佐藤さとう静夫しずお『駆逐くちく艦かん野分のわけ物語ものがたり 若わかき航海こうかい長ちょうの太平洋たいへいよう海かい戦記せんき』光人みつひと社しゃNF文庫ぶんこ、2004年ねん1月がつ。ISBN 4-7698-2408-4。 
• 澤地さわじ久枝くし『滄海そうかいよ眠ねむれ』（全ぜん6巻かん）、毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、1984年ねん9月がつ〜1985年ねん3月がつ、のち文春ぶんしゅん文庫ぶんこ（全ぜん3巻かん）
• 澤地さわじ久枝くし『記録きろくミッドウェー海戦かいせん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう社しゃ、1986年ねん5月がつ。 
• エドワード・P・スタッフォード、井原いはら裕司ゆうじ 訳やく『空母くうぼエンタープライズ THE BIG E 上巻じょうかん』元就もとなり出版しゅっぱん社しゃ、2007年ねん。ISBN 978-4-86106-157-8。 
• ピーター・Ｃ・スミス、地主じぬし寿夫としお訳わけ『天空てんくうからの拳こぶし 艦かん爆ばくの神様かみさま・江草えぐさ隆りゅう繁しげる』PHP研究所けんきゅうじょ、2009年ねん。ISBN 978-4-569-77149-6。 
• 外山とやま操みさお『艦長かんちょうたちの軍艦ぐんかん史し』光人みつひと社しゃ、2005年ねん。ISBN 4-7698-1246-9
• イアン・トール著ちょ、村上むらかみ和久かずひさ訳やく「第だい十じゅう二に章しょう 決戦けっせんのミッドウェイ」『太平洋たいへいようの試練しれん 真珠湾しんじゅわんからミッドウェイまで 下した』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2013年ねん6月がつ。ISBN 978-4-16-376430-6。 
• 戸高とだか一成いっせい 編へん『[証言しょうげん録ろく] 海軍かいぐん反省はんせい会かい3』PHP研究所けんきゅうじょ、2012年ねん2月がつ。ISBN 978-4-569-80114-8。 
• 中山なかやま雅洋まさひろ『中国ちゅうごく的てき天空てんくう（上うえ）沈黙ちんもくの航空こうくう戦史せんし』大だい日本にっぽん絵画かいが、2007年ねん。ISBN 978-4-499-22944-9。 
• チェスター・ニミッツ、Ｅ・Ｂ・ポッター、実松さねまつ譲ゆずる・富永とみなが謙吾けんご訳やく『ニミッツの太平洋たいへいよう海戦かいせん史し』恒文社こうぶんしゃ、1962年ねん12月。 
• (社しゃ)日本にっぽん造船ぞうせん学会がっかい 編へん『昭和しょうわ造船ぞうせん史し(第だい1巻かん)』 明治めいじ百ひゃく年ねん史し叢書そうしょ 第だい207巻かん（第だい3版はん）、原はら書房しょぼう、1981年ねん（原著げんちょ1977年ねん10月がつ）。ISBN 4-562-00302-2。 
• 橋本はしもと敏男としお、田辺たなべ弥わたる八はちほか『証言しょうげん・ミッドウェー海戦かいせん 私わたしは炎ほのおの海うみで戦たたかい生還せいかんした！』光人みつひと社しゃ、1992年ねん。ISBN 4-7698-0606-X。 
• 橋本はしもと敏男としお、田辺たなべ弥わたる八はちほか『証言しょうげん・ミッドウェー海戦かいせん 私わたしは炎ほのおの海うみで戦たたかい生還せいかんした！』光人みつひと社しゃNF文庫ぶんこ、1999年ねん。ISBN 4-7698-2249-9。 
  • 精鋭せいえい二に一いち型がたで知しった母艦ぼかん屋やの天国てんごくと地獄じごく 元もと空母くうぼ「赤城あかぎ」戦闘せんとう機き隊たい・海軍かいぐん中尉ちゅうい木村きむら惟おもんみ雄ゆう
  • 生いき残のこったミッドウェーの主役しゅやくたち 作家さっか 亀井かめい宏ひろし
• 橋本はしもと廣ひろ『機動きどう部隊ぶたいの栄光えいこう 艦隊かんたい司令しれい部ぶ信号しんごう員いんの太平洋たいへいよう海かい戦記せんき』光人みつひと社しゃ、2001年ねん。ISBN 4-7698-1028-8。 
  橋本はしもとは南雲なぐも司令しれい部ぶ信号しんごう兵へい、艦橋かんきょう勤務きんむ。1938年ねん12月15日にち赤城あかぎに配属はいぞく。回想かいそう中ちゅうに牧島まきしま貞一さだいちも登場とうじょうする。
• 長谷川はせがわ藤ふじ一いち『軍艦ぐんかんメカニズム図鑑ずかん 日本にっぽんの航空こうくう母艦ぼかん』（第だい3刷さつ）グランプリ出版しゅっぱん、1998年ねん12月（原著げんちょ1997年ねん9月がつ）。ISBN 4-87687-184-1。 
• 淵田ふちた美津雄みつお『真珠湾しんじゅわん総そう隊長たいちょうの回想かいそう 淵田ふちた美津雄みつお自叙伝じじょでん』講談社こうだんしゃ、2007年ねん12月。ISBN 978-4-06-214402-5。 
• ゴードン・ウィリアム・プランゲ、千早ちはや正隆まさたか訳わけ『ミッドウェーの奇跡きせき 上巻じょうかん』原はら書房しょぼう、2005年ねん。ISBN 4-562-03874-8。 
• ゴードン・ウィリアム・プランゲ、千早ちはや正隆まさたか訳わけ『ミッドウェーの奇跡きせき 下巻げかん』原はら書房しょぼう、2005年ねん。ISBN 4-562-03875-6。 
• 福井ふくい静夫しずお『海軍かいぐん艦艇かんてい史し 3 航空こうくう母艦ぼかん、水上すいじょう機き母艦ぼかん、水雷すいらい・潜水せんすい母艦ぼかん』KKベストセラーズ、1982年ねん4月がつ。ISBN 4-584-17023-1。 
• 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう編へん『完本かんぽん・太平洋戦争たいへいようせんそう（上うえ）』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1991年ねん12月。ISBN 4-16-345920-0。 
  • 源田げんた實み『奇蹟きせきの成功せいこう・真珠湾しんじゅわん攻撃こうげき』/淵田ふちた美津雄みつお『真珠湾しんじゅわん上空じょうくう一いち時じ間あいだ』/小瀬こせ本もと国雄くにお(蒼あおい龍りゅう艦かん爆ばく隊たい)『ハーミスを撃沈げきちんせり－インド洋いんどよう作戦さくせん』/草くさ鹿しか龍之介りゅうのすけ『運命うんめいのミッドウェー海戦かいせん』/C・W・マックラスキー(エンタープライズ飛行ひこう隊長たいちょう)『逆転ぎゃくてん！赤城あかぎへの第だい一いち弾だん』/丸山まるやま泰やすし輔(飛ひ龍りゅう艦かん攻おさむ、甲種こうしゅ予科練よかれん三さん期き)『友永ともなが雷撃らいげき隊たい突撃とつげきす』
• 防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい研修けんしゅう所しょ戦史せんし室しつ編へん『戦史せんし叢書そうしょ10 ハワイ作戦さくせん海戦かいせん』（朝あさ雲くも新聞しんぶん社しゃ、1967年ねん）
• 防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい研修けんしゅう所しょ戦史せんし室しつ編へん『戦史せんし叢書そうしょ26 蘭らん印しるし・ベンガル湾わん方面ほうめん 海軍かいぐん進攻しんこう作戦さくせん』朝ちょう雲くも新聞しんぶん社しゃ、1969年ねん5月がつ。 
• 防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい研修けんしゅう所しょ戦史せんし部ぶ編へん『戦史せんし叢書そうしょ43 ミッドウェー海戦かいせん』（朝あさ雲くも新聞しんぶん社しゃ、1971年ねん）
• 防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい研修けんしゅう所しょ戦史せんし室しつ『海軍かいぐん軍ぐん戦備せんび＜1＞ 昭和しょうわ十じゅう六ろく年ねん十じゅう一いち月がつまで』 戦史せんし叢書そうしょ第だい31巻かん、朝あさ雲くも新聞しんぶん社しゃ、1969年ねん。 
• 防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい研修けんしゅう所しょ戦史せんし室しつ『戦史せんし叢書そうしょ第だい49巻かん 南東なんとう方面ほうめん海軍かいぐん作戦さくせん＜1＞ガ島とう奪回だっかい作戦さくせん開始かいしまで』朝ちょう雲くも新聞しんぶん社しゃ
• 防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい研修けんしゅう所しょ戦史せんし室しつ『戦史せんし叢書そうしょ第だい77巻かん 大本営だいほんえい海軍かいぐん部ぶ・聯合れんごう艦隊かんたい＜3＞昭和しょうわ18年ねん2月がつまで』朝ちょう雲くも新聞しんぶん社しゃ
• 牧島まきしま貞一さだいち『炎ほのおの海うみ 報道ほうどうカメラマン空母くうぼと共ともに』光人みつひと社しゃ、2001年ねん。ISBN 4-7698-2328-2。 
  牧島まきしまは日ひ映うつカメラマン。赤城あかぎに乗艦じょうかんし、セイロン沖おき海戦かいせん、ミッドウェー海戦かいせんを体験たいけん。
• 牧島まきしま貞一さだいち『続ぞく・炎ほのおの海うみ 激げき撮つまみ報道ほうどうカメラマン戦記せんき』光人みつひと社しゃ、2002年ねん。ISBN 4-7698-2339-8。 
  『炎ほのおの海うみ』より、ミッドウェー海戦かいせん部分ぶぶんのみ詳くわしく描写びょうしゃしている。前作ぜんさくは南太平洋みなみたいへいよう海戦かいせんまで収録しゅうろく。
• 牧野まきの茂しげる、福井ふくい静夫しずお 編へん『海軍かいぐん造船ぞうせん技術ぎじゅつ概要がいよう』今日きょうの話題わだい社しゃ、1987年ねん。ISBN 4-87565-205-4。 
• 松田まつだ憲雄のりお『忘わすれ得えぬ「ト連れん送おく」 雷撃らいげき機き電信でんしん員いん50年ねん目めの遺稿いこう』光人みつひと社しゃ、1993年ねん10月がつ。ISBN 4-7698-0663-9。 
  松田まつだは九きゅう七なな式しき艦上かんじょう攻撃こうげき機き電信でんしん員いん。ミッドウェー海戦かいせん後ご、嵐あらしに救出きゅうしゅつされ、翔しょう鶴づるに転属てんぞく。
  • 松田まつだ憲雄のりお『雷撃らいげき機き電信でんしん員いんの死闘しとう 「ト連れん送おく」で始はじまった太平洋戦争たいへいようせんそう』光人みつひと社しゃ、2000年ねん11月。ISBN 4-7698-2290-1。 
    本書ほんしょは『忘わすれ得えぬ「ト連れん送おく」 雷撃らいげき機き電信でんしん員いん50年ねん目めの遺稿いこう』を改題かいだいしたもの。
• 雑誌ざっし『丸まる』編集へんしゅう部ぶ 編へん『写真しゃしん日本にっぽんの軍艦ぐんかん 第だい3巻かん 空母くうぼI』光人みつひと社しゃ、1989年ねん9月がつ。ISBN 4-7698-0453-9。 
• 雑誌ざっし「丸まる」編集へんしゅう部ぶ『空母くうぼ機動きどう部隊ぶたい 私わたしは非情ひじょうの海うみ空戦くうせんをこう戦たたかった！』光人みつひと社しゃ、2010年ねん7月がつ。 
  • 当時とうじ飛ひ龍りゅうに乗組のりくみ・元もと海軍かいぐん大尉たいい榎本えのもと哲あきら『ミッドウェー海戦かいせん飛ひ龍りゅうの奮戦ふんせん 山口やまぐち多聞たもん少将しょうしょうと加来かく止とめ男おとこ大佐たいさの最後さいごの姿すがた』
  • 当時とうじ赤城あかぎの飛行ひこう長ちょう・元もと海軍かいぐん大佐たいさ増田ますだ正吾しょうご、当時とうじ加賀かがの飛行ひこう長ちょう・元もと海軍かいぐん大佐たいさ天谷あまや孝久たかひさ、当時とうじ飛ひ龍りゅうの飛行ひこう長ちょう・元もと海軍かいぐん大佐たいさ川口かわぐち益えき、当時とうじ蒼あおい龍りゅうの雷撃らいげき隊たい・元もと海軍かいぐん少尉しょうい森もり拾ひろえ三さん『空母くうぼ飛行ひこう長ちょうかく戦せんえり 座談ざだん会かい/ミッドウェー大だい海戦かいせんの顛末てんまつ』
• 宮尾みやお直哉なおや『空母くうぼ瑞みず鶴づるから新興しんこう丸まるまで 海軍かいぐん軍医ぐんい日記にっき抄しょう』近代きんだい文藝ぶんげい社しゃ、1992年ねん3月がつ。ISBN 4-7733-1211-4。  著者ちょしゃは1941年ねん11月18日にち〜1943年ねん2月がつ15日にちまで瑞みず鶴づる勤務きんむ。
• 森もり史朗しろう『ミッドウェー海戦かいせん 第だい二に部ぶ 運命うんめいの日ひ』新潮社しんちょうしゃ、2012年ねん。ISBN 978-4-10-603707-8。 
• 山川やまかわ新作しんさく『空母くうぼ艦かん爆ばく隊たい 艦かん爆ばく搭乗とうじょう員いん死闘しとうの記録きろく』今日きょうの話題わだい社しゃ、1985年ねん。ISBN 4-87565-118-X。 
  山川やまかわは加賀かが九きゅう九きゅう艦かん爆ばく操縦そうじゅう者しゃ。1942年ねん4月がつ29日にち、空母くうぼ春日かすが丸まる(大鷹おおたか)に転勤てんきん。調書ちょうしょと異ことなる回想かいそうもある。
• 吉田よしだ俊雄としお『指揮しき官かんたちの太平洋戦争たいへいようせんそう 青年せいねん士官しかんは何なにを考かんがえ、どうしようとしたか』光人みつひと社しゃ、1984年ねん8月がつ。ISBN 4-7698-0242-0。 
• ウォルター・ロード、実松さねまつ譲ゆずる訳わけ『逆転ぎゃくてん 信しんじられぬ勝利しょうり』フジ出版しゅっぱん社しゃ、1969年ねん7月がつ。 

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