成田線

成田なりた線せん
成田なりた線せんで使用しようされる209系けい電車でんしゃ （2020年ねん8月がつ 大戸おおど駅えき - 下総神崎しもうさこうざき駅えき間あいだ）
基本きほん情報じょうほう
通称つうしょう	我孫子あびこ支線しせん（我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ） 上野うえの東京とうきょうライン（我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ） 空港くうこう支線しせん（成田なりた駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ）
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	千葉ちば県けん
種類しゅるい	普通ふつう鉄道てつどう（在来ざいらい線せん・幹線かんせん）、空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどう
起点きてん	佐倉さくら駅えき（本線ほんせん） 我孫子あびこ駅えき（我孫子あびこ支線しせん） 成田なりた駅えき（空港くうこう支線しせん）
終点しゅうてん	松岸まつきし駅えき（本線ほんせん） 成田なりた駅えき（我孫子あびこ支線しせん） 成田空港なりたくうこう駅えき（空港くうこう支線しせん）
駅えき数すう	27駅えき（本線ほんせん・全ぜん支線しせんの合計ごうけい）
電報でんぽう略号りゃくごう	ナリセ
路線ろせん記号きごう	（佐倉さくら駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ）
開業かいぎょう	1897年ねん1月がつ19日にち (1897-01-19)
所有しょゆう者しゃ	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん） （佐倉さくら-松岸まつきし間あいだ・成田なりた-我孫子あびこ間あいだ・成田なりた-成田なりた線せん分岐ぶんき点てん間あいだ 第だい1種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ） 成田空港なりたくうこう高速こうそく鉄道てつどう （成田線なりたせん分岐ぶんき点てん-成田空港なりたくうこう間あいだ 第だい3種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）
運営うんえい者しゃ	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん） （佐倉さくら-松岸まつきし間あいだ・成田なりた-我孫子あびこ間あいだ・成田なりた-成田なりた線せん分岐ぶんき点てん間あいだ 第だい1種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ、成田なりた線せん分岐ぶんき点てん-成田空港なりたくうこう間あいだ 第だい2種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ） 日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう（JR貨物かもつ） （佐倉さくら-香取かとり間あいだ 第だい2種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）
使用しよう車両しゃりょう	使用しよう車両しゃりょうを参照さんしょう
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	75.4 km（佐倉さくら-松岸まつきし間あいだ） 32.9 km（成田なりた-我孫子あびこ間あいだ） 10.8 km（成田なりた-成田空港なりたくうこう間あいだ）
軌間きかん	1,067 mm
線路せんろ数すう	複線ふくせん（佐倉さくら - 成田なりた - 成田なりた線せん分岐ぶんき点てん間あいだ）、単線たんせん（左記さき以外いがい）
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう1,500 V 架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき
閉塞へいそく方式ほうしき	自動じどう閉塞へいそく式しき（下記かき以外いがい） 特殊とくしゅ自動じどう閉塞へいそく式しき（水郷すいごう - 松岸まつきし間あいだ）
保安ほあん装置そうち	ATS-P・ATS-SN併設へいせつ（成田線なりたせん分岐ぶんき点てん - 成田空港なりたくうこう間あいだ除のぞく）
最高さいこう速度そくど	120 km/h（優等ゆうとう列車れっしゃ、本線ほんせん）
路線ろせん図ず

成田なりた線せん（なりたせん）は、千葉ちば県けん佐倉さくら市しの佐倉さくら駅えきと同どう県けん銚子ちょうし市しの松岸まつきし駅えきを結むすぶ、東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）の鉄道てつどう路線ろせん（幹線かんせん）である。その他た以下いかの支線しせんを持もつ。

• 千葉ちば県けん我孫子あびこ市しの我孫子あびこ駅えきと成田なりた市しの成田なりた駅えきを結むすぶ支線しせん（通称つうしょう「我孫子あびこ支線しせん」）
• 成田なりた駅えきと成田空港なりたくうこう駅えきを結むすぶ支線しせん（通称つうしょう「空港くうこう支線しせん」、全線ぜんせん成田なりた市内しない）

いずれも全ぜん区間くかんを通とおして千葉ちば県内けんないを走行そうこうする。

概要がいよう

総武本線そうぶほんせん佐倉さくら駅えきから北きたへ分岐ぶんきし、成田なりた駅えきを経へて、利根川とねがわ南岸なんがんに沿そって、再ふたたび総武本線そうぶほんせんとの合流ごうりゅう駅えきである松岸まつきし駅えきへ至いたる本線ほんせんは、佐倉さくら駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだでは総武本線そうぶほんせんよりも13.4 km営業えいぎょうキロが長ながい。成田なりた線せんの正式せいしきな起点きてん駅えきは佐倉さくら駅えきであるが、総武本線そうぶほんせん成東なるとう駅えき方面ほうめん行いきの列車れっしゃとの誤あやま乗車じょうしゃ防止ぼうしの観点かんてんから、旅客りょかく案内あんない上じょうは成田なりた線せんを千葉ちば駅えき起点きてんとみなし、成田なりた線せん発着はっちゃく・経由けいゆ列車れっしゃは同どう駅えき以東いとうで列車れっしゃの方向ほうこう幕まく表示ひょうじを含ふくめて「成田線なりたせん」と案内あんない表示ひょうじされる。

空港くうこう支線しせんは、成田なりた駅えきから約やく2 km北きたの地点ちてんで本線ほんせんと分岐ぶんきし空港くうこう第だい2ビル駅えきを経へて成田空港なりたくうこう駅えきに向むかう。直通ちょくつうの軌道きどう系けい交通こうつう機関きかんがないため「世界一せかいいち不便ふべんな国際こくさい空港くうこう」と揶揄やゆされていた成田空港なりたくうこうの状況じょうきょうを懸念けねんした当時とうじの運輸うんゆ大臣だいじんである石原いしはら慎太郎しんたろうの指示しじにより、運輸省うんゆしょう内部ないぶで1980年代ねんだい半なかばから実際じっさい的てきな検討けんとうが進すすめられていた、建設けんせつ中止ちゅうしになっていた成田なりた新幹線しんかんせん（東京とうきょう駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ）の路盤ろばんの一部いちぶを活用かつようすることで、1991年ねん3月19日にちに京成けいせい本線ほんせん成田空港なりたくうこう駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだと同時どうじ開業かいぎょうした（成田空港なりたくうこう高速こうそく鉄道てつどうも参照さんしょう）。開業かいぎょう当初とうしょは成田空港なりたくうこう駅えきのみだったが、翌よく1992年ねん12月6日にちの第だい2旅客りょかくターミナルビル供用きょうよう開始かいしに伴ともない、3日にち前まえの12月3日にちに空港くうこう第だい2ビル駅えきが開業かいぎょうした。なお、1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）8月がつ8日にちに千葉ちば港こうと成田空港なりたくうこうを結むすぶ本格ほんかくパイプラインが稼動かどうするまでの間あいだは、成田なりた線せんは千葉ちば港こうと鹿島かしま港こうから成田なりた市し土屋つちや地ち先さきに設もうけられた基地きちまで鉄道てつどうで航空こうくう燃料ねんりょうを輸送ゆそう（暫定ざんてい輸送ゆそう）するルートの一部いちぶに用もちいられていた。

成田なりた駅えきから分岐ぶんきして我孫子あびこ駅えきに至いたる支線しせんは、正式せいしきな愛称あいしょうや通称つうしょうなどはないが、本線ほんせん・空港くうこう支線しせんとは区別くべつされた名称めいしょうで呼称こしょうされる場合ばあいがあり、「我孫子あびこ支線しせん」が一般いっぱん的てきな表記ひょうきである。関係かんけい者しゃ（JR社員しゃいんなど）は、単たんに「我孫子あびこ線せん」と呼よぶこともある。また、直通ちょくつうする常磐線じょうばんせんの快速かいそく（および上野うえの東京とうきょうライン）区間くかんと併あわせて「常磐ときわ・成田なりた線せん」としてくくっていることもある。2001年ねんの我孫子あびこ支線しせん全通ぜんつう100周年しゅうねんを機きに、一般いっぱん市民しみんからこの支線しせんの愛称あいしょうを募集ぼしゅうしたところ、その中なかから「成田なりた四季しき彩いろどり線せん（なりたしきさいせん）」と「水みず空そらライン」の2つが最終さいしゅう的てきな候補こうほになり、フジテレビで同年どうねん4月がつ6日にちに放送ほうそうされたバラエティー番組ばんぐみ『プレゼンタイガー』で、森もり建二けんじ（水みず空そらライン派は）、峠とうげ輿こし至高しこう（成田なりた四季しき彩いろどり線せん派は）によるプレゼンテーションと、JR東日本ひがしにっぽん関係かんけい者しゃ、当時とうじの我孫子あびこ市長しちょう・福嶋ふくしま浩ひろし彦を含ふくむ沿線えんせん自治体じちたいの住民じゅうみん・関係かんけい者しゃ、並ならびに番組ばんぐみ審査しんさ員いん4名めい（おちまさと、真島まじま満みつる秀しゅう、森下もりした直人なおと、ドン小西こにし）の立会たちあいの下しも審議しんぎした結果けっか、この「水みず空そらライン」が採用さいようされたという。しかし、この愛称あいしょうは我孫子あびこ市しなどの沿線えんせん自治体じちたい当局とうきょくで使つかわれたのみで、JR東日本ひがしにっぽんではその後ごも「水みず空そらライン」とは案内あんないせず、「成田線なりたせん」の案内あんないのままである。

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  水郷すいごう駅えき - 小見川おみがわ駅えき間あいだの田園でんえん地帯ちたいを走はしる209系けい（千葉ちば県けん香取かとり市し）
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  航空こうくう燃料ねんりょう暫定ざんてい輸送ゆそう鉄道てつどうルート

路線ろせんデータ

• 管轄かんかつ・路線ろせん距離きょり（営業えいぎょうキロ）：全長ぜんちょう119.1 km
  • 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（第だい一種いっしゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）：かつては、佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えきが本線ほんせん、成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えきが支線しせん（松岸まつきし線せん）だったが、実際じっさいの運転うんてん系統けいとうに即そくして現在げんざいのように改正かいせいされた。
    • 本線ほんせん：佐倉さくら駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだ 75.4 km
    • 我孫子あびこ支線しせん：我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ 32.9 km
    • 空港くうこう支線しせん：成田なりた駅えき - 成田なりた線せん分岐ぶんき点てん間あいだ 2.1 km
  • 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（第だい二に種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）・成田空港なりたくうこう高速こうそく鉄道てつどう（第だい三種さんしゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）
    • 空港くうこう支線しせん：成田なりた線せん分岐ぶんき点てん - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ 8.7 km
  • 日本にっぽん貨物かもつ鉄道てつどう（第だい二に種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）：
    • 佐倉さくら駅えき - 香取かとり駅えき間あいだ (43.6 km)
• 軌間きかん：1067 mm
• 駅えき数すう：27（起おこり終点しゅうてん駅えき含ふくむ。本線ほんせん・全ぜん支線しせんの合計ごうけい）
  • 成田なりた線せん所属しょぞく駅えきに限定げんていした場合ばあい、総武本線そうぶほんせん所属しょぞくの佐倉さくら駅えき・松岸まつきし駅えきと常磐線じょうばんせん所属しょぞくの我孫子あびこ駅えきの3駅えきが除外じょがいされ、24駅えきとなる。
• 複線ふくせん区間くかん：佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき - 成田なりた線せん分岐ぶんき点てん間あいだ 15.2 km
  • 上記じょうき以外いがいの区間くかんは単線たんせん
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん（直流ちょくりゅう1500 V）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：
  • 下記かき以外いがい：自動じどう閉塞へいそく式しき
  • 水郷すいごう駅えき - 松岸まつきし駅えき：自動じどう閉塞へいそく式しき（特殊とくしゅ）
• 保安ほあん装置そうち：ATS-P・ATS-SN併設へいせつ（成田線なりたせん分岐ぶんき点てん - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ除のぞく）
• 最高さいこう速度そくど：
  • 佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ 120 km/h
  • 成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだ 85 km/h
  • 成田なりた駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ（空港くうこう支線しせん） 130 km/h
  • 我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ（我孫子あびこ支線しせん） 95 km/h
• 運転うんてん指令しれい所しょ：千葉ちば総合そうごう指令しれい室しつ（成田なりた指令しれい・CTC）
  • 運転うんてん取扱とりあつかい駅えき（駅えきが信号しんごうを制御せいぎょ、運行うんこうを管理かんり）：佐倉さくら駅えき、成田なりた駅えき、我孫子あびこ駅えき

我孫子あびこ駅えき付近ふきんが首都しゅと圏けん本部ほんぶの管轄かんかつであるほかは、全線ぜんせんが千葉ちば支社ししゃの管轄かんかつである。千葉ちば支社ししゃと首都しゅと圏けん本部ほんぶの境界きょうかいは、我孫子あびこ駅えき - 東我孫子ひがしあびこ駅えき間あいだの佐倉さくら起点きてん43 km地点ちてん（常磐線じょうばんせん天王台てんのうだい駅えき南方みなかた付近ふきん）にあたる。

全線ぜんせんが旅客りょかく営業えいぎょう規則きそくの定さだめる大都市だいとし近郊きんこう区間くかんの「東京とうきょう近郊きんこう区間くかん」、およびIC乗車じょうしゃカード「Suica」の首都しゅと圏けんエリアに含ふくまれている。なお、成田なりた駅えき - 我孫子あびこ支線しせん - 我孫子あびこ駅えき - 常磐ときわ線せん - 日暮里にっぽり駅えき - 東北本線とうほくほんせん - 上野うえの駅えき間あいだは、京成電鉄けいせいでんてつ本線ほんせんと競合きょうごうするため特定とくてい区間くかん運賃うんちんが設定せっていされている。

歴史れきし

成田なりた線せんの歴史れきしは総武本線そうぶほんせんの歴史れきしと密接みっせつに関係かんけいするため、以下いかでは総武本線そうぶほんせんの歴史れきしも一部いちぶ記載きさいする。

江戸えど時代じだい中期ちゅうき以降いこう、江戸えどっ子こに親したしまれていた成田山新勝寺なりたさんしんしょうじの参拝さんぱい路ろとして整備せいびされた成田なりた街道かいどう（水戸みと佐倉さくら道どう、現在げんざいの国道こくどう14号ごう、国道こくどう296号ごう、国道こくどう51号ごう）や東ひがし廻まわり航路こうろとして北前きたまえ船せんの往来おうらいが盛さかんであった佐原さはらとを結むすぶ佐原さはら街道かいどう（現在げんざいの国道こくどう51号ごう）、利根川とねがわ沿そいに整備せいびされた銚子ちょうし街道かいどう（現在げんざいの国道こくどう356号ごう）、千葉ちばの主要しゅような街道かいどうとして東京とうきょう湾わん沿岸えんがん地域ちいきには房総ぼうそう往還おうかん（千葉ちば街道かいどう、現在げんざいの国道こくどう14号ごう、国道こくどう16号ごう、国道こくどう127号ごう）が存在そんざいしていた。

しかし、明治めいじ期きに入はいると近代きんだい化かにより従来じゅうらいの街道かいどうが国道こくどうとして明治めいじ政府せいふにより整備せいびされ始はじめ、相対そうたい的てきに佐原さわらの水運すいうんが著いちじるしく減少げんしょうした。それと同どう時期じきの1872年ねん（明治めいじ5年ねん）には東海道とうかいどう線せんが開通かいつう、鉄道てつどう敷設ふせつ運動うんどうが日本にっぽん全国ぜんこくで始はじまった。この運動うんどうに乗じょうじて、千葉ちば県内けんないでは1886年ねん（明治めいじ19年ねん）頃ごろから馬車ばしゃ鉄道てつどうや蒸気じょうき機関きかん車しゃによる鉄道てつどう敷設ふせつ計画けいかくが始はじめられた。1887年ねん（明治めいじ20年ねん）11月には水運すいうんが減少げんしょうしたことによる佐原さはらの将来しょうらいを危惧きぐし、代替だいたいとして鉄道てつどうでの貨物かもつ輸送ゆそうによる発展はってんを目指めざした佐原さはらの伊能いのう権けん之の丞すすむらが発起ほっきした武たけ総そう鉄道てつどう会社かいしゃが設立せつりつ、一方いっぽうで同様どうようの理由りゆうから成東なるとうの安井やすい理り民みんらが発起ほっきした総そう州しゅう鉄道てつどう会社かいしゃが設立せつりつされるなど、相次あいついで鉄道てつどう敷設ふせつの申請しんせいを行おこなった。なお、これらは前述ぜんじゅつした街道かいどう沿ぞいでの敷設ふせつを計画けいかくした。しかし、当時とうじは従来じゅうらいからの水上すいじょう交通こうつうの実績じっせきに対たいする評価ひょうかが高たかく、また利根運河とねうんがの開削かいさくも決きまったばかりだったため、千葉ちば県知事けんちじであった船越ふなこし衛まもるが鉄道てつどう敷設ふせつに対たいして慎重しんちょうになり、両者りょうしゃに対たいし計画けいかくの翻意ほんいや合併がっぺいを促うながしてきた。総そう州しゅう鉄道てつどうは東京とうきょう府知事ふちじを通つうじて正式せいしきに出願しゅつがんし、これに対たいし船越ふなこし知事ちじもやむなく武たけ総そう鉄道てつどうを内閣ないかくに進達しんたつしたが、「利根とね・江戸えど両川りょうかわの水運すいうんが至便しべんであるうえに、この地方ちほうの状況じょうきょうは鉄道てつどう敷設ふせつを必要ひつようとするほど発展はってんしていない」などとして結局けっきょく却下きゃっかされている。

1887年ねん（明治めいじ20年ねん）11月に申請しんせいされた計画けいかくルート

武たけ総そう鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃ：本所ほんじょ - 市川いちかわ - 船橋ふなばし - 千葉ちば - 佐倉さくら - 成田なりた - 佐原さはら

総そう州しゅう鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃ：本所ほんじょ - 市川いちかわ - 船橋ふなばし - 千葉ちば - 佐倉さくら - 八街やまち - 芝山しばやま - 八日ようか市し - 銚子ちょうし

なお、昭和しょうわ初期しょきまでは現在げんざいの下志津しもしづ駐屯ちゅうとん地ち付近ふきんから四街道よつかいどう市し、佐倉さくら市し一帯いったいに、旧きゅう佐倉さくら藩はんの砲術ほうじゅつ練習れんしゅう所しょを前身ぜんしんとする陸軍りくぐん野戦やせん砲兵ほうへい学校がっこうや、下志津しもしづ駐屯ちゅうとん地ちの前身ぜんしんの下志津しもしづ陸軍りくぐん飛行ひこう学校がっこうといった陸軍りくぐん施設しせつがあった。これを利用りようし、両社りょうしゃとも軍事ぐんじ利用りようされることを意図いとして、こうした陸りく軍営ぐんえい所しょを経由けいゆする鉄道てつどう敷設ふせつ計画けいかくを立たてた。なお、双方そうほうとも本所ほんじょ（錦糸町きんしちょう駅えき）が起点きてんであるのは、東京とうきょう下町したまちの市街地しがいちが住宅じゅうたく街がいで建設けんせつが困難こんなんと判断はんだんし、市街地しがいちを網羅もうらしていた東京とうきょう市電しでんと接続せつぞくすることを計画けいかくしたためである。

上述じょうじゅつの経験けいけんから、競きおい願ねがいの不利益ふりえきさを悟さとった両社りょうしゃの発起人ほっきにんは合併がっぺいを協議きょうぎし、発起人ほっきにんに利根川とねがわ水運すいうんの株主かぶぬしであった県けん会かい議長ぎちょうの池田いけだ栄さかえ亮あきらなどの有力ゆうりょく者しゃを加くわえ、1889年ねん（明治めいじ22年ねん）1月がつに総武そうぶ鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃを創立そうりつした。総武そうぶ鉄道てつどうは翌よく2月がつに再さい願ねがいを申請しんせいした。この時ときの出願しゅつがんでは、利根運河とねうんがとの競合きょうごうを避さけるとともに陸軍りくぐんの支持しじが得えられるように国府台こうのだい・津田沼つだぬま・佐倉さくら等ひとしの軍営ぐんえい所在地しょざいちを通とおる以下いかのルートを採用さいようし、その使命しめいに「軍事ぐんじ輸送ゆそうと政府せいふ開墾かいこん地ちへの輸送ゆそう」を掲かかげていた。

1889年ねん（明治めいじ22年ねん）1月がつに申請しんせいされた計画けいかくルート

総武そうぶ鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃ：本所ほんじょ - 市川いちかわ - 船橋ふなばし - 千葉ちば - 佐倉さくら - 八街やまち

総武そうぶ鉄道てつどうの狙ねらい通どおり「陸りく軍営ぐんえい所しょを通過つうかし、用兵ようへい上じょうにも便利べんりである」とする陸軍りくぐん省しょうの意見いけんが決きめ手てとなり、1889年ねん（明治めいじ22年ねん）4月がつに仮かり免状めんじょうが下付かふされ、同年どうねん12月がつに小岩こいわ - 佐倉さくら間あいだの免許めんきょ状じょうが降おりた。ただし、計画けいかくの一部いちぶ変更へんこうなどにより、工事こうじ着手ちゃくしゅは1893年ねん（明治めいじ26年ねん）8月がつとなる。なお、1892年ねん（明治めいじ25年ねん）に公布こうふされた鉄道てつどう敷設ふせつ法ほうで「東京とうきょう府ふ下上野しもうわのヨリ千葉ちば県けん下した千葉ちば、佐倉さくらヲ経けいテ銚子ちょうしニ至いたりル鉄道てつどう及本線せんヨリ分岐ぶんきシテ木更津きさらづニ至いたりル鉄道てつどう」が将来しょうらい建設けんせつされるべき鉄道てつどうとして指定していされた。しかし、成田なりたや佐原さはらを経由けいゆする鉄道てつどう敷設ふせつ計画けいかくに関かんして軍部ぐんぶは関心かんしんを示しめさなかった。

成田なりた鉄道てつどう

種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち	日本にっぽん 千葉ちば県けん印旛いんば郡ぐん成田なりた町まち
設立せつりつ	1895年ねん（明治めいじ28年ねん）11月がつ]
業種ぎょうしゅ	鉄てつ軌道きどう業ぎょう
代表だいひょう者しゃ	会長かいちょう 山田やまだ英太郎えいたろう
資本しほん金きん	2,425,000円えん
特記とっき事項じこう：上記じょうきデータは1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）現在げんざい。

1894年ねん（明治めいじ27年ねん）7月がつ20日はつかに市川いちかわ駅えき - 佐倉さくら駅えき間あいだが開業かいぎょうし、千葉ちば県内けんない初はつの鉄道てつどうとなる。しかし、直後ちょくごの8月がつ1日にちに事態じたいは一転いってんした。日にち清しん両国りょうこくで宣戦せんせん布告ふこくがなされ、即座そくざに総武そうぶ鉄道てつどうは日にち清しん戦争せんそうでの兵員へいいん輸送ゆそうに活用かつようされた。これにより軍部ぐんぶは佐原さはら方面ほうめんへの鉄道てつどう敷設ふせつに関心かんしんを持もつ。1894年ねん（明治めいじ27年ねん）に創立そうりつされた下総しもうさ鉄道てつどうは1895年ねん（明治めいじ28年ねん）に成田なりた鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃへと社名しゃめいを変更へんこう、同年どうねん11月がつに鉄道てつどう敷設ふせつの免許めんきょ状じょうを取得しゅとくした。これにより敷設ふせつが始はじめられ、1897年ねん（明治めいじ30年ねん）佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだが開業かいぎょうし、佐倉さくら駅えきで総武そうぶ鉄道てつどうとの連絡れんらくも実現じつげんした。その後ご、成田なりた駅えき以降いこうの延伸えんしんが進すすめられ、1898年ねん（明治めいじ31年ねん）には当初とうしょの敷設ふせつ計画けいかくの最終さいしゅう地ちであった佐原さわら駅えきまでが開業かいぎょう、1901年ねん（明治めいじ34年ねん）には成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだ（現在げんざいの我孫子あびこ支線しせん）が開業かいぎょうした。なお、支線しせんが誕生たんじょうした原因げんいんは、1896年ねん（明治めいじ29年ねん）に設立せつりつされた関東かんとう鉄道てつどう（1897〈明治めいじ30年ねん〉成田なりた鉄道てつどうと合併がっぺい、現在げんざいある関東かんとう鉄道てつどうとは無関係むかんけい）が申請しんせいしていた成田なりた - 川越かわごえの免許めんきょを、成田なりた鉄道てつどう延長線えんちょうせんとして成田なりた - 我孫子あびこに短縮たんしゅくの上うえ敷設ふせつしたためである。成田なりた街道かいどう支線しせん（松崎まつざき街道かいどう、県道けんどう18号ごう）は成田山新勝寺なりたさんしんしょうじ - 安食あじき - 木下きのしたを、我孫子あびこ - 木下きのしたは銚子ちょうし街道かいどうが結むすんでおり、常磐線じょうばんせんとの接続せつぞくや街道かいどう沿線えんせんの地域ちいきを補填ほてんすることを図はかった。1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）に成田なりた鉄道てつどうは国有こくゆう化かされ、佐倉さくら駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだ、成田なりた駅えき - 佐原さわら駅えき間あいだが成田なりた線せんとなった。その後ご、1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）には松岸まつきし駅えきまでが開業かいぎょうしたことで総武本線そうぶほんせんと接続せつぞくし、現在げんざいの路線ろせん形態けいたいが完成かんせいした。

総武本線そうぶほんせんでは明治めいじ末期まっきから複線ふくせん化かが進すすみ、1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）の関東大震災かんとうだいしんさいの都市とし復興ふっこう計画けいかくにより、御茶ノ水おちゃのみず駅えき - 錦糸きんし町まち駅えきが開業かいぎょう、同時どうじに千葉ちば駅えきまでの電化でんかが推進すいしんされた。しかし、千葉ちば駅えき以東いとうは蒸気じょうき機関きかん車しゃによる非ひ電化でんか・単線たんせんが継続けいぞくし、成田なりた線せんも同様どうようの扱あつかいであった。

これらが一転いってんするのは、戦後せんごのモータリゼーションと1960年代ねんだい以降いこうの新しん東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（現げん・成田なりた国際こくさい空港くうこう）の建設けんせつ計画けいかくに起因きいんする。1950年代ねんだい以降いこう、蒸気じょうき機関きかん車しゃの淘汰とうたが始はじまり、そして東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（羽田空港はねだくうこう）が増大ぞうだいする需要じゅように対応たいおうできなくなっており新あらたな空港くうこう建設けんせつ計画けいかくが始はじまった。候補こうほ地ちの一ひとつであった富里とみさと市し・八街やまち市し（旧きゅう：印旛いんば郡ぐん富里とみさと村むら・八街やまち町まち）に内定ないていしたが、反対はんたい運動うんどうにより頓挫とんざした。しかし、周辺しゅうへん市町村しちょうそんでの建設けんせつが確定かくていしたことで、総武本線そうぶほんせんと成田なりた線せんは佐倉さくら駅えきまでの電化でんか・複線ふくせん化かを推進すいしんし、1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）には成田なりた市しを中心ちゅうしんとした地区ちくでの空港くうこう建設けんせつが閣議かくぎ決定けっていしたことにより、成田なりた線せんの重要じゅうよう度どが総武本線そうぶほんせんより増大ぞうだい、成田なりた駅えきまでの電化でんか・複線ふくせん化かが決定けっていした。なお、新しん空港くうこうへのアクセスとして成田なりた新幹線しんかんせんの建設けんせつが立案りつあんされ、1971年ねんの基本きほん計画けいかくにも明記めいきされていたが、開業かいぎょうすることなく頓挫とんざした。1991年ねんに新幹線しんかんせん計画けいかくの遺構いこうを一部いちぶ流用りゅうようする形かたちで成田なりた駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだ（空港くうこう支線しせん）が開業かいぎょう。京成けいせい本線ほんせんとともに空港くうこうターミナルへの直接ちょくせつ乗のり入いれ（空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどう）が実現じつげんした。成田なりた線せんと京成けいせい本線ほんせんでは1960年代ねんだい後期こうきから1990年代ねんだい初期しょきまで空港くうこう建設けんせつ反対はんたい運動うんどうによる妨害ぼうがい行為こういが多発たはつしていたが、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）以降いこうに行政ぎょうせいや新東京国際空港公団しんとうきょうこくさいくうこうこうだんなどによる歩あゆみ寄よりが始はじまったことなどからほぼ沈静ちんせい化かした。空港くうこう支線しせんの開通かいつうにより運行うんこう形態けいたいは大おおきく変化へんかし、総武本線そうぶほんせんとの直通ちょくつう運転うんてんによる横須賀よこすか・総武そうぶ快速かいそく線せんや成田なりたエクスプレスが運行うんこうされ始はじめた。また、千葉ちば駅えき始発しはつの成田なりた線せんが増発ぞうはつされ、一方いっぽうで我孫子あびこ支線しせんは2015年ねん（平成へいせい27年ねん）に上野うえの東京とうきょうラインとして東海道本線とうかいどうほんせんや常磐ときわ線せんとの直通ちょくつう運転うんてんが開始かいしされた。

成田なりた鉄道てつどう

• 1894年ねん（明治めいじ27年ねん）7月がつ25日にち：下総しもうさ鉄道てつどうに対たいし仮かり免状めんじょう下付かふ（佐倉さくら-佐原さわら間あいだ）。
• 1895年ねん（明治めいじ28年ねん）
  • 8月がつ22日にち：成田なりた鉄道てつどうに社名しゃめい変更へんこう（届とどけ）
  • 11月27日にち：免許めんきょ状じょう下付かふ
• 1897年ねん（明治めいじ30年ねん）
  • 1月がつ19日にち：成田なりた鉄道てつどう（初代しょだい） 佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだが開業かいぎょう。
  • 12月29日にち：成田なりた駅えき - 滑河なめがわ駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1898年ねん（明治めいじ31年ねん）2月がつ3日にち：滑河なめがわ駅えき - 佐原さわら駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1901年ねん（明治めいじ34年ねん）
  • 2月がつ2日にち：成田なりた駅えき - 安食あじき駅えき間あいだが開業かいぎょう。
  • 4月がつ1日にち：安食あじき駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだが開業かいぎょう。
  • 7月がつ15日にち 鉄道てつどう免許めんきょ状じょう返納へんのう（1898年ねん6月がつ29日にち免許めんきょ 佐原さわら-小見川おみがわ間あいだ 工事こうじ竣工しゅんこう期限きげん経過けいかノタメ）
  • 8月がつ10日とおか：松崎まつざき駅えき・小林こばやし駅えきが開業かいぎょう。
• 1902年ねん（明治めいじ35年ねん）
  • 3月1日にち：日本にっぽん鉄道てつどう上野うえの駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ直通ちょくつう列車れっしゃ運転うんてん開始かいし。
  • 4月がつ9日にち：上野うえの成田なりた直通ちょくつう列車れっしゃに日本にっぽん初はつの喫茶きっさ室しつ付づけ一等いっとう客車きゃくしゃが連結れんけつされる（食堂しょくどう車しゃとしては日本にっぽんで3番目ばんめ）。喫茶きっさ室しつには、回転かいてん椅子いすとテーブルが置おかれ、ビールやコーヒー、果物くだもの類るいが販売はんばいされ、新聞しんぶん雑誌ざっしも備そなえ付つけられていた。
  • 7月がつ1日にち：久住くじゅう駅えきが開業かいぎょう。
• 1904年ねん（明治めいじ37年ねん）3月がつ20日はつか：成田なりた駅えき - 総武そうぶ鉄道てつどう本所ほんじょ駅えき（現在げんざいの錦糸町きんしちょう駅えき）間あいだ直通ちょくつう列車れっしゃ運転うんてん開始かいし。
• 1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）3月がつ27日にち 軽便鉄道けいべんてつどうに指定してい

国有こくゆう化か以降いこう

• 1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）9月1日にち：成田なりた鉄道てつどうが国有こくゆう化かされ佐倉さくら駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだ、成田なりた駅えき - 佐原さわら駅えき間あいだが成田なりた線せんとなる。松崎まつざき駅えきを下総松崎しもうさまんざき駅えきに改称かいしょう。機関きかん車しゃ8両りょう、客車きゃくしゃ62両りょう、貨車かしゃ98両りょうを引継ひきつぐ。
• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）4月がつ1日にち：大戸おおど駅えきが開業かいぎょう。
• 1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）11月10日にち：佐原さわら駅えき - 笹川ささがわ駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）3月11日にち：笹川ささがわ駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）6月がつ29日にち：我孫子あびこ駅えき - 湖北こほく駅えき間あいだで線路せんろが冠水かんすい。全面ぜんめん運休うんきゅう。
• 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）4月がつ1日にち：決戦けっせん非常ひじょう措置そち要綱ようこうに基もとづき、成田なりた線せん（佐倉さくら駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだ）の列車れっしゃの二に等とう車しゃが廃止はいしされる。
• 1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）4月がつ1日にち：郡こおり駅えきが下総神崎しもうさこうざき駅えきに改称かいしょう。
• 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）4月がつ1日にち：新木あらき駅えきが開業かいぎょう。
• 1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）12月21日にち：臨時りんじ新しん東京とうきょう国際こくさい空港くうこう閣僚かくりょう協議きょうぎ会かい決定けってい「新しん東京とうきょう国際こくさい空港くうこう関連かんれん事業じぎょう計画けいかくについて」において、成田空港なりたくうこう供用きょうよう開始かいし（1971年ねん予定よてい）までを目途もくとに、佐倉さくら-成田なりた間あいだの複線ふくせん化か整備せいびをすすめるとされる。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）
  • 2月がつ25日にち：佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだが自動じどう信号しんごう化か。
  • 3月28日にち：佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだが電化でんか。
• 1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）
  • 6月1日にち：成田なりた駅えき - 佐原さわら駅えき間あいだが自動じどう信号しんごう化か。
  • 6月5日にち：佐原さわら駅えき - 水郷すいごう駅えき間あいだが自動じどう信号しんごう化か。
  • 7月がつ15日にち：成田なりた駅えき - 香取かとり駅えき間あいだに列車れっしゃ集中しゅうちゅう制御せいぎょ装置そうち (CTC) が導入どうにゅう。
  • 10月1日にち：成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだが自動じどう信号しんごう化か。佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだが CTC 化か。
• 1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）
  • 9月28日にち：成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだが電化でんか。
  • 9月29日にち：本佐倉もとさくら信号しんごう場じょう - 酒々井しすい駅えき - 並木なみき信号しんごう場じょう間あいだが複線ふくせん化か。本佐倉もとさくら信号しんごう場じょう・並木なみき信号しんごう場じょうが開業かいぎょう。
• 1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）
  • 2月がつ14日にち：水郷すいごう駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだが自動じどう信号しんごう化か。
  • 3月15日にち：香取かとり駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだが CTC 化か。
  • 10月26日にち：成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだが電化でんか。
• 1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）6月19日にち：成田空港なりたくうこうへの航空こうくう燃料ねんりょう暫定ざんてい輸送ゆそうを行おこなう貨物かもつ列車れっしゃを襲撃しゅうげきする過激かげき派はを警戒けいかいしていたヘリコプターが佐倉さくら市内しないの沿線えんせんに墜落ついらく。

  

  暫定ざんてい輸送ゆそう警備けいび中ちゅうにヘリコプター墜落ついらく事故じこで殉職じゅんしょくした、鉄道てつどう公安こうあん職員しょくいん・警察官けいさつかんらの慰霊いれい碑ひ

• 1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）10月がつ10日とおか - 早朝そうちょう、久住くじゅう駅えき - 滑河なめがわ駅えき間あいだの大菅おおすが踏切ふみきり付近ふきんでレールのジョイントのボルト、枕木まくらぎの犬釘いぬくぎが抜ぬかれる事件じけんが発生はっせい。また同日どうじつ深夜しんやには同おなじ大菅おおすが踏切ふみきり付近ふきんで成田空港なりたくうこうへ航空こうくう燃料ねんりょうを輸送ゆそうする貨物かもつ列車れっしゃが襲撃しゅうげきを受うけてディーゼル機関きかん車しゃが破壊はかいされる事件じけんが発生はっせいした。
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）2月がつ1日にち：成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだの貨物かもつ営業えいぎょう廃止はいし。
• 1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）
  • 2月がつ24日にち：佐倉さくら駅えき - 本佐倉もとさくら信号しんごう場じょう間あいだ、並木なみき信号しんごう場じょう - 成田なりた駅えき間あいだが複線ふくせん化か。本佐倉もとさくら信号しんごう場じょう・並木なみき信号しんごう場じょうが廃止はいし。
  • 11月1日にち：香取かとり駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだの貨物かもつ営業えいぎょう廃止はいし。

国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化か以降いこう

立体りったい交差こうさ化かされた大菅おおすが跨線橋こせんきょうと成田なりた線せんとの交差こうさ部分ぶぶん（209系けい電車でんしゃ車両しゃりょう先端せんたん部ぶ付近ふきんに踏切ふみきり跡あとの一部いちぶが見みえる）

成田なりた線せん分岐ぶんき点てんと成田なりたスカイアクセス線せんを空そら撮つまみ（2023年ねん）

• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）4月がつ1日にち：国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化かにより東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどうに承継しょうけい。
• 1991年ねん（平成へいせい3年ねん）3月19日にち：成田なりた駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだの支線しせんが開業かいぎょう（当初とうしょより CTC 、ATS-P 導入どうにゅう）。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）
  • 9月14日にち：午後ごご4時じすぎ、久住くじゅう駅えき - 滑河なめがわ駅えき間あいだの大菅おおすが踏切ふみきりで千葉ちば発はつ佐原さわら行いき普通ふつう列車れっしゃ1457Mと過積載かせきさいのダンプカーが衝突しょうとつ。列車れっしゃの運転うんてん士しは救急きゅうきゅう車しゃで病院びょういんに搬送はんそう中ちゅうに死亡しぼう。この事故じこを契機けいきに踏切ふみきり事故じこから運転うんてん士しを保護ほごするため、前面ぜんめん強化きょうか構造こうぞうではない113系けいや115系けい、165系けいなどの一部いちぶ車両しゃりょうに補強ほきょう板ばんが取とり付つけられたほか、209系けい以降いこうの電車でんしゃの運転うんてん席せきにクラッシャブルゾーンが設もうけられた。事故じこ後ごの1998年ねん2月がつ25日にちに大菅おおすが踏切ふみきりは立体りったい交差こうさ化かされ、廃止はいしとなった。（詳細しょうさいは「成田なりた線せん大菅おおすが踏切ふみきり事故じこ」を参照さんしょう）
  • 12月3日にち：空港くうこう第だい2ビル駅えきが開業かいぎょう。
• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん）10月28日にち：佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだで ATS-P 使用しよう開始かいし。
• 1997年ねん（平成へいせい9年ねん）
  • この年とし：我孫子あびこ支線しせんの部分ぶぶん複線ふくせん化か工事こうじ開始かいし（用地ようち買収ばいしゅう段階だんかいで凍結とうけつ）。
  • 3月22日にち：成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだの普通ふつう列車れっしゃがすべて禁煙きんえんとなる。
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）3月12日にち：成田なりた駅えき - 我孫子あびこ駅えき間あいだで ATS-P 使用しよう開始かいし。
• 2001年ねん（平成へいせい13年ねん）11月18日にち：東京とうきょう近郊きんこう区間くかんの佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだでICカード乗車じょうしゃ券けん「Suica」サービス開始かいし。
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん）
  • 3月14日にち：京成けいせい成田空港なりたくうこう線せん敷設ふせつ工事こうじにともない、根古屋ねごや信号しんごう場じょうが廃止はいし。空港くうこう第だい2ビル駅えき寄よりに堀之内ほりのうち信号しんごう場じょうが開業かいぎょう。成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだが東京とうきょう近郊きんこう区間くかんに組くみ込こまれ、同時どうじに「Suica」サービス開始かいし。
  • 10月1日にち：113系けいの老朽ろうきゅう化かなどの事由じゆうにより、千葉ちば駅えき - 成田なりた駅えき - 銚子ちょうし駅えき間あいだに209系けい2000番台ばんだい・2100番台ばんだい電車でんしゃの投入とうにゅうを開始かいし。
• 2010年ねん（平成へいせい22年ねん）2月がつ14日にち：成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだで ATS-P 使用しよう開始かいし。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）3月がつ14日にち：上野うえの東京とうきょうライン開業かいぎょうに伴ともない、我孫子あびこ支線しせんの一部いちぶ電車でんしゃが東海道本線とうかいどうほんせん品川しながわ発着はっちゃくとなる。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん）4月がつ15日にち：成田なりた市しの都市とし計画けいかく道路どうろ事業じぎょうの一環いっかんで、成田なりた駅えき - 下総松崎しもうさまんざき駅えき間あいだの一部いちぶ区間くかん（成田なりた湯川ゆかわ駅えき付近ふきん）を新しん線せんに切きり替かえ。
• 2021年ねん（令れい和わ3年ねん）
  • 3月13日にち：佐原さわら駅えき - 香取かとり駅えき間あいだのE131系けい使用しよう列車れっしゃ（鹿島かしま線せん直通ちょくつう）でワンマン運転うんてんを開始かいし。
  • 4月がつ30日にち：4月がつ1日にちに我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ開業かいぎょう120周年しゅうねんを迎むかえたことを記念きねんし、帯おび色しょくを同どう区間くかんで1990年代ねんだい後半こうはんまで使用しようしていた車両しゃりょう（113系けい）をイメージしたスカ色しょくに変更へんこうしたE231系けい（マト139編成へんせい）を5月がつ末まつまで運転うんてん。

    

    成田なりた線せん開業かいぎょう120周年しゅうねん記念きねん列車れっしゃ
    （E231系けい0番台ばんだいマト139編成へんせい）

• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）3月12日にち：成田なりた駅えき - 佐原さわら駅えき間あいだのE131系けい使用しよう列車れっしゃでワンマン運転うんてんを開始かいし。

運行うんこう形態けいたい

停車場ていしゃじょう・施設しせつ・接続せつぞく路線ろせん

凡例はんれい 本線ほんせん 総武本線そうぶほんせん 0.0 JO 33 佐倉さくら駅えき 総武本線そうぶほんせん 4.0 本佐倉もとさくら信号しんごう場じょう -1986 6.4 JO 34 酒々井しすい駅えき 10.0 並木なみき信号しんごう場じょう -1986 京成けいせい：京成けいせい本線ほんせん 13.1 JO 35 成田なりた駅えき 左ひだり：京成けいせい成田なりた駅えき 我孫子あびこ支線しせん 成田なりた鉄道てつどう：多古たこ線せん 京成けいせい：成田なりたスカイアクセス線せん 空港くうこう支線しせん 20.0 久住くじゅう駅えき 25.5 滑河なめがわ駅えき 31.6 下総神崎しもうさこうざき駅えき 36.1 大戸おおど駅えき 40.0 佐原さわら駅えき 43.6 香取かとり駅えき 鹿島かしま線せん 47.5 水郷すいごう駅えき 52.7 小見川おみがわ駅えき 57.7 笹川ささがわ駅えき 62.9 下総しもうさ橘たちばな駅えき 66.2 下総豊里しもうさとよさと駅えき 71.0 椎柴しいしば駅えき 総武本線そうぶほんせん 75.4 松岸まつきし駅えき 総武本線そうぶほんせん 空港くうこう支線しせん 0.0 JO 35 成田なりた駅えき 左ひだり：京成けいせい成田なりた駅えき 我孫子あびこ支線しせん 京成けいせい：成田なりたスカイアクセス線せん 成田なりた線せん本線ほんせん 5.3 根古屋ねごや信号しんごう場じょう -2009 根古屋ねごや信号しんごう場じょう 2010- 堀之内ほりのうち信号しんごう場じょう 2009- 京成けいせい：東成田線ひがしなりたせん 京成けいせい：京成けいせい本線ほんせん 9.8 JO 36 空港くうこう第だい2ビル駅えき 東成田ひがしなりた駅えき 芝山しばやま鉄道てつどう線せん 10.8 JO 37 成田空港なりたくうこう駅えき 我孫子あびこ支線しせん 0.0 我孫子あびこ駅えき 常磐ときわ快速かいそく線せん 常磐ときわ緩行かんこう線せん 3.4 東我孫子ひがしあびこ駅えき 6.3 湖北こほく駅えき 8.9 新木あらき駅えき 12.1 布佐ふさ駅えき 14.0 木下きのした駅えき 18.3 小林こばやし駅えき 長門川ながとがわ 23.2 安食あじき駅えき 27.8 下総松崎しもうさまんざき駅えき 京成けいせい：成田なりたスカイアクセス線せん 成田なりた湯川ゆかわ駅えき 成田なりた線せん本線ほんせん 京成けいせい：京成けいせい本線ほんせん 32.9 成田なりた駅えき 京成けいせい成田なりた駅えき

旅客りょかく輸送ゆそう

本線ほんせん

普通ふつう列車れっしゃは、日にち中ちゅう上のぼりの半数はんすうおよび日にち中ちゅう以外いがいには総武本線そうぶほんせん千葉ちば駅えきまで乗のり入いれ、日にち中ちゅうの多おおくは成田なりた駅えきおよび総武本線そうぶほんせん銚子ちょうし駅えきを始発しはつ・終着駅しゅうちゃくえきとする。快速かいそく列車れっしゃは横須賀よこすか線せん・総武そうぶ快速かいそく線せんから千葉ちば駅えき・総武本線そうぶほんせんを経へて当とう線せんに乗のり入いれる。総武そうぶ快速かいそく線せんを経由けいゆして成田空港なりたくうこう駅えきに直通ちょくつうする列車れっしゃ（2018年ねん3月がつ17日にちのダイヤ改正かいせいまでは「エアポート成田なりた」の愛称あいしょうがついていた）も設定せっていされており、成田なりた駅えきで成田なりた駅えき - 銚子ちょうし駅えき間あいだの普通ふつう列車れっしゃと接続せつぞくする。総武本線そうぶほんせん経由けいゆや鹿島かしま線せん列車れっしゃと区別くべつする意味合いみあいから総武線そうぶせん内ないでも成田なりた線せんに直通ちょくつうする列車れっしゃを「成田なりた線せんの列車れっしゃ」として案内あんないしている。

主おもな運用うんよう車両しゃりょうは、快速かいそく列車れっしゃがE217系けい・E235系けい、普通ふつう列車れっしゃが209系けい・E131系けい（鹿島かしま線せん直通ちょくつう列車れっしゃ）である。優等ゆうとう列車れっしゃでは、特急とっきゅう「成田なりたエクスプレス」のE259系けい、臨時りんじ特急とっきゅう「あやめ祭まつり号ごう」のE257系けいなどである（詳細しょうさいは「使用しよう車両しゃりょう」を参照さんしょう）。

本線ほんせんを走はしる大半たいはんの列車れっしゃが佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだを経由けいゆする東京とうきょう方面ほうめん直通ちょくつうの成田空港なりたくうこうアクセス列車れっしゃであり、空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどうとしての役割やくわりが重要じゅうよう視しされており（「空港くうこう支線しせん」の節ふしも参照さんしょう）、成田空港なりたくうこう行いき快速かいそく列車れっしゃから接続せつぞくする成田なりた発はつの銚子ちょうし行いき普通ふつう列車れっしゃが設定せっていされているように、空港くうこう連絡れんらく列車れっしゃ中心ちゅうしんのダイヤ編成へんせいとなっている。また長ちょう編成へんせいの貨物かもつ列車れっしゃも走行そうこうするため、久住くじゅう駅えき - 香取かとり駅えき間あいだの交換こうかん設備せつびでは線路せんろ長ちょうを長ながく取とっている。

香取かとり駅えきから分岐ぶんきする鹿島かしま線せん直通ちょくつう列車れっしゃは、多おおくが佐原さわら駅えき発着はっちゃくだが、成田なりた駅えき発着はっちゃく列車れっしゃや東京とうきょう方面ほうめん直通ちょくつう列車れっしゃも設定せっていされている。かつては鹿島かしま線せん特急とっきゅうであった「あやめ」は、2004年ねん10月がつ16日にちに成田なりた線せん特急とっきゅう「すいごう」を統合とうごうし、成田なりた線せん特急とっきゅう「あやめ」として銚子ちょうし駅えき・鹿島かしま神宮じんぐう駅えき発着はっちゃく便びんがそれぞれ1往復おうふくずつ（臨時りんじ便びんは除のぞく）運行うんこうされていたが、2015年ねん3月がつ14日にちの改正かいせいで廃止はいしされた。いずれも佐原さわら駅えき - 鹿島かしま神宮じんぐう駅えき・銚子ちょうし駅えき間あいだは普通ふつう列車れっしゃとして運行うんこうされていた。

成田なりた駅えき - 佐原さわら駅えき - 銚子ちょうし駅えき間あいだは1時じ間あいだに1 - 2本ほん程度ていどの運転うんてんである。

千葉ちば駅えき - 佐原さわら駅えき - 銚子ちょうし駅えき間あいだの普通ふつう列車れっしゃは最大さいだい8両りょう編成へんせい、鹿島かしま線せん直通ちょくつう列車れっしゃは2両りょうまたは4両りょう編成へんせいで運転うんてんされている。

なお、前述ぜんじゅつの通とおり千葉ちば駅えき - 佐倉さくら駅えき間あいだは総武本線そうぶほんせんであり、そこに成田なりた線せん列車れっしゃが乗のり入いれている形態けいたいであるが、交通こうつう新聞しんぶん社しゃ発行はっこうの時刻じこく表ひょうなどにおいては、成田なりた線せん系統けいとうに重おもきが置おかれている場合ばあいがある。例たとえば、「全国ぜんこく版ばんコンパス時刻じこく表ひょう」や「MY LINE 東京とうきょう時刻じこく表ひょう」では、千葉ちば駅えき - 四街道よつかいどう駅えき・佐倉さくら駅えき間あいだの総武本線そうぶほんせん内ないしか運転うんてんしない列車れっしゃであっても、これらは成田なりた線せんのページにしか載のっておらず、総武本線そうぶほんせんのページでは佐倉さくら駅えきを跨またぐ列車れっしゃのみを掲載けいさいしている。

大晦日おおみそかから元日がんじつにかけての終夜しゅうや運転うんてんでは、東千葉ひがしちば駅えきのみ通過つうかの千葉ちば駅えき - 成田なりた駅えき間あいだの209系けい快速かいそく列車れっしゃが4往復おうふく程度ていど設定せっていされる。

• 担当たんとう乗務じょうむ員いん：千葉ちば運輸うんゆ区く、佐倉さくら運輸うんゆ区く、銚子ちょうし運輸うんゆ区く、東京とうきょう車掌しゃしょう区く（特急とっきゅう列車れっしゃのみ）、東京とうきょう電車でんしゃ区く（特急とっきゅう列車れっしゃのみ）

空港くうこう支線しせん

前述ぜんじゅつのように、成田なりた新幹線しんかんせんの施設しせつを転用てんようし本線ほんせんに接続せつぞくしてJRの成田なりた国際こくさい空港くうこうへのアクセス路線ろせんとした経緯けいいがあるため、成田なりた駅えきから本線ほんせんとの分岐ぶんき点てん（イオンモール成田なりた付近ふきんにあり、単独たんどくの信号しんごう場じょうではなくここまでが成田なりた駅えき構内こうない扱あつかい）までがJR東日本ひがしにっぽんの第だい一種いっしゅ鉄道てつどう事業じぎょう区間くかん、そこから先さきは成田空港なりたくうこう高速こうそく鉄道てつどうの第だい三種さんしゅ鉄道てつどう事業じぎょう区間くかん（JR東日本ひがしにっぽんが第だい二に種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ）となっている。なお、分岐ぶんき点てんには黒地くろじに白しろ抜ぬきで「NKT 0.0」と書かかれた境界きょうかいを示しめす標識ひょうしきが立たっている。

この区間くかんを走はしる定期ていき列車れっしゃは、朝夕あさゆうの通勤つうきん時間じかん帯おび及および日にち中ちゅう時間じかん帯たいに209系けい8両りょう編成へんせいによる総武本線そうぶほんせん千葉ちば駅えき発着はっちゃくの普通ふつう列車れっしゃが6往復おうふく運行うんこうされている以外いがいは特急とっきゅう「成田なりたエクスプレス」と快速かいそくのみで、いずれの列車れっしゃも空港くうこう第だい2ビル・成田空港なりたくうこうの両りょう駅えきに停車ていしゃする。佐倉さくら駅えき・成田なりた駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだのシャトル運転うんてんはなく、全ぜん列車れっしゃがこれらの総武本線そうぶほんせん直通ちょくつう列車れっしゃである。日にち中ちゅうの本線ほんせんは1時じ間あいだあたり成田なりたエクスプレス1 - 2本ほん、快速かいそく及および千葉ちば駅えき発着はっちゃくの普通ふつうが1 - 2本ほんのダイヤとなっているが、同おなじく成田空港なりたくうこうに乗のり入いれる京成けいせい線せんには特急とっきゅう「スカイライナー」が3本ほん（日にち中ちゅう20分ふん間隔かんかく）・京成けいせい本線ほんせん経由けいゆの快速かいそくが3本ほん（日にち中ちゅう20分ふん間隔かんかく）・成田なりたスカイアクセス線せん経由けいゆのアクセス特急とっきゅうが1 - 2本ほん（日にち中ちゅう40分ふん間隔かんかく）運行うんこうされており、JRよりも圧倒的あっとうてきに本数ほんすうが多おおい。 2022年ねん3月がつ改正かいせいまでは総武そうぶ快速かいそく線せんの通勤つうきん快速かいそくのうち、朝あさの上のぼり1本ほんが空港くうこう支線しせんから直通ちょくつうしていた。

• 担当たんとう乗務じょうむ員いん：千葉ちば運輸うんゆ区く、佐倉さくら運輸うんゆ区く、銚子ちょうし運輸うんゆ区く、東京とうきょう車掌しゃしょう区く、東京とうきょう電車でんしゃ区く

我孫子あびこ支線しせん

現在げんざいは支線しせん内ない（我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ）運転うんてんのほか、常磐線じょうばんせん快速かいそく電車でんしゃが直通ちょくつう運転うんてんを行おこなっているが、本線ほんせん（佐倉さくら・佐原さわら方面ほうめん）・空港くうこう支線しせんとの定期ていき列車れっしゃの直通ちょくつう運転うんてんは行おこなわれていない。そのため、常磐ときわ快速かいそく線せんの一部いちぶとして機能きのうしている。

起点きてんから終点しゅうてんへ向むかう列車れっしゃを下くだりとする定義ていぎに従したがえば我孫子あびこ方面ほうめんが「下くだり」であるが、実際じっさいには我孫子あびこ方面ほうめんが「上のぼり」、成田なりた方面ほうめんが「下くだり」として運用うんようされており、列車れっしゃ番号ばんごうも我孫子あびこから成田なりたへ向むかう列車れっしゃに（下くだりを示しめす）奇数きすう番号ばんごうが付づけ番ばんされている。常磐線じょうばんせん直通ちょくつう列車れっしゃは我孫子あびこ駅えきで列車れっしゃ番号ばんごうが変かわる。

定期ていき列車れっしゃはすべて普通ふつう列車れっしゃ（各駅かくえき停車ていしゃ）で、途中とちゅう駅えき発着はっちゃくの区間くかん列車れっしゃもなく、全ぜん列車れっしゃが我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき間あいだの全ぜん区間くかんを通とおして運転うんてんする。線せん内ない運転うんてん列車れっしゃのほか、常磐線じょうばんせん直通ちょくつう列車れっしゃ（常磐線じょうばんせん内ない快速かいそく）が下くだり平日へいじつ16本ほん・土ど休日きゅうじつ17本ほん、上のぼり20本ほん運行うんこうされており、このうち朝あさの上のぼり2本ほんと平日へいじつ夜よる2本ほんと、我孫子あびこ発はつ18時じ - 23時じ台だいの下くだり各かく1本ほん（ただし、19時じ台だいは2本ほんで計けい7本ほん、土ど休日きゅうじつは20時じ台だいの1本ほんを除のぞく6本ほん）は上野うえの東京とうきょうライン経由けいゆ品川しながわ駅えき発着はっちゃくとなっている。日にち中ちゅうは線せん内ない運転うんてんの列車れっしゃと常磐線じょうばんせん直通ちょくつう列車れっしゃが1時じ間あいだに1本ほんずつ運行うんこうされている。なお、直通ちょくつうの有無うむや発着はっちゃく駅えきが平日へいじつと土曜どよう・休日きゅうじつで異ことなる列車れっしゃもあるが、線せん内ないの運転うんてん時刻じこくは全日ぜんじつ同一どういつである。上野うえの駅えき発着はっちゃくの一部いちぶ列車れっしゃと品川しながわ駅えき発着はっちゃくの全ぜん列車れっしゃは我孫子あびこ駅えきで増ぞう解かい結ゆいを行おこなう。増ぞう解かい結ゆいを行おこなう列車れっしゃは成田線なりたせん内ないは基本きほん編成へんせい10両りょう編成へんせいでの運転うんてんで、我孫子あびこ駅えきでは5両りょうの付属ふぞく編成へんせいが増ぞう解かい結ゆいの対象たいしょうとなる。本線ほんせん・空港くうこう支線しせんで見みられるような多層たそう建だては行おこなっていない。なお、直通ちょくつう列車れっしゃの場合ばあいでも昼間ひるまを除のぞき我孫子あびこ駅えきでの停車ていしゃ時間じかんが長ながい列車れっしゃが多おおく、上のぼりは常磐線じょうばんせん土浦つちうら駅えき・取手とりで駅えき方面ほうめんからの先行せんこうの快速かいそく上野うえの行いきまたは上野うえの東京とうきょうライン経由けいゆ品川しながわ行いきに、下くだりは後発こうはつの快速かいそくから乗のり継つげる場合ばあいが多おおい。なお、常磐ときわ線せんの特別とくべつ快速かいそくは我孫子あびこ駅えきを通過つうかする。

時刻じこく表ひょう上じょうにおいては、常磐ときわ快速かいそく線せん直通ちょくつう列車れっしゃを含ふくめ線せん内ないは全ぜん列車れっしゃが普通ふつう列車れっしゃであるが、成田なりた発はつ上野うえの行いき列車れっしゃの車内しゃない放送ほうそうでは「快速かいそく 上野うえの行いき」と案内あんないされている。駅えきに掲示けいじされている時刻じこく表ひょうにも「快速かいそく 上野うえの行いき」と表記ひょうきされていた期間きかんがあり、利用りよう者しゃの間あいだでは成田なりた発はつ上野うえの行いきの列車れっしゃは「快速かいそく」との認識にんしきがある。これは、本線ほんせん・空港くうこう支線しせんにおける総武そうぶ快速かいそく線せん直通ちょくつう列車れっしゃと類似るいじしているが、本線ほんせん・空港くうこう支線しせんの直通ちょくつう列車れっしゃは千葉ちば駅えき以東いとうでも快速かいそく列車れっしゃとして運転うんてんする点てんが異ことなる（東千葉ひがしちば駅えきを通過つうか）。なお、このような直通ちょくつう運転うんてん先さきの種別しゅべつでの案内あんないは本ほん線区せんくに限かぎらず行おこなわれている。

全線ぜんせん単線たんせんで、全ぜん駅えきに列車れっしゃ交換こうかん設備せつびがある。車両しゃりょうは常磐線じょうばんせん快速かいそく電車でんしゃと共用きょうようの直流ちょくりゅう電車でんしゃ（E231系けい5両りょうまたは10両りょう編成へんせい）を使用しようする。

このほか、正月しょうがつには成田山新勝寺なりたさんしんしょうじ初詣はつもうで参拝さんぱい向むけに終夜しゅうや運転うんてんが2往復おうふく程度ていど運転うんてんされるほか、団体だんたい専用せんよう列車れっしゃも運行うんこうされる場合ばあいが多おおい。

沿線えんせんでは、我孫子あびこ市し・印西いんざい市しを中心ちゅうしんに住宅じゅうたくが多おおい上うえ、沿線えんせん自治体じちたい以外いがい（旧きゅう本埜もとの村むら、茨城いばらき県けん北相馬きたそうま郡ぐん利根とね町まち等ひとし）からの需要じゅようもあるが、朝あさの上のぼり以外いがいは毎時まいじ2 - 3本ほんという本数ほんすうの少すくなさから、利用りよう者しゃが路線ろせんバスや自家用車じかようしゃ等とうで直接ちょくせつ常磐ときわ線せんや北きた総そう鉄道てつどう北きた総そう線せんの駅えきに流ながれてしまう傾向けいこうにあり、中間なかま駅えきで乗車じょうしゃ人員じんいんが多おおい湖北こほく駅えき、布佐ふさ駅えきでも4000人にん程度ていどに留とどまっている。特とくに東我孫子ひがしあびこ駅えきからは徒歩とほ15分ふん程度ていどの常磐線じょうばんせん天王台てんのうだい駅えきに、湖北こほく駅えき周辺しゅうへんからは天王台てんのうだい駅えき・我孫子あびこ駅えきへ高こう頻度ひんど運転うんてんされている阪ばん東ひがし自動車じどうしゃの路線ろせんバスに多おおくの利用りよう者しゃが流ながれている。

2007年ねん末すえから2008年ねん夏なつの多客たきゃく時じには上野うえの駅えき - 我孫子あびこ駅えき - 成田なりた駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき間あいだで臨時りんじ快速かいそく列車れっしゃ「エアポート常磐ときわ」が運行うんこうされた。

1985年ねん11月の「国電こくでん同時どうじ多発たはつゲリラ事件じけん」を契機けいきに担当たんとう乗務じょうむ員いん区くを変更へんこうし、運転うんてん士しは常磐ときわ快速かいそく線せんの電車でんしゃを担当たんとうする松戸まつど運転うんてん区くへ、車掌しゃしょうは松戸まつど車掌しゃしょう区くと成田なりた車掌しゃしょう区くへそれぞれ移管いかんした。国鉄こくてつ千葉ちば動力どうりょく車しゃ労働ろうどう組合くみあい（動労どうろう千葉ちば）のストライキ時どきにおいて、他た線区せんくで運休うんきゅうが発生はっせいする中なかでも我孫子あびこ支線しせんでは正常せいじょうに運行うんこうされていた。

2012年ねん3月17日にち、我孫子あびこ運輸うんゆ区くが新設しんせつされ、松戸まつど車掌しゃしょう区くと松戸まつど運転うんてん区く（ともに前日ぜんじつの3月がつ16日にちをもって廃止はいし）、および成田なりた車掌しゃしょう区くから業務ぎょうむが移管いかんされた。

• 担当たんとう乗務じょうむ員いん：我孫子あびこ運輸うんゆ区く

過去かこの列車れっしゃ

快速かいそく（千葉ちば駅えき発着はっちゃく）

1975年ねん3月がつ10日とおかのダイヤ改正かいせいで千葉ちば駅えき - 銚子ちょうし駅えき間あいだに1日にち1往復おうふく設定せっていされた快速かいそくで、東京とうきょう駅えき - 千葉ちば駅えき間あいだの快速かいそくが「総武そうぶ快速かいそく」と呼よばれたのと区別くべつするため、この快速かいそくは「千葉ちば快速かいそく」と呼よばれた。朝あさに上のぼり、夜よるに下くだりが運転うんてんされ、当初とうしょの停車駅ていしゃえきは千葉ちば駅えき・四街道よつかいどう駅えき・佐倉さくら駅えき・成田なりた駅えき・滑河なめがわ駅えき・下総神崎しもうさこうざき駅えき・佐原さわら駅えき・小見川おみがわ駅えき・笹川ささがわ駅えき・下総豊里しもうさとよさと駅えき・松岸まつきし駅えき・銚子ちょうし駅えきだったが、1978年ねん10月がつ2日にちのダイヤ改正かいせいで普通ふつうに格下かくさげされる形かたちで廃止はいしされた。

なお、2019年ねん10月がつ27日にちより深夜しんや帯たいに成田空港なりたくうこう発はつ千葉ちば行いきが1本ほん設定せっていされた。

貨物かもつ輸送ゆそう

佐倉さくら駅えき - 香取かとり駅えき間あいだを1日にち2往復おうふくの高速こうそく貨物かもつ列車れっしゃが経由けいゆするが、成田なりた線せん内ないにはJR貨物かもつの駅えきは設もうけられていないため、線せん内ないでの貨物かもつ取扱とりあつかいもない。どちらも香取かとり駅えきから鹿島かしま線せん経由けいゆで鹿島かしま臨海りんかい鉄道てつどう鹿島かしま臨港りんこう線せん神栖かみす駅えきに発着はっちゃくする列車れっしゃである。

使用しよう車両しゃりょう

現在げんざいの使用しよう車両しゃりょう

すべて電車でんしゃで運転うんてんされている。

特急とっきゅう列車れっしゃ

• E259系けい（成田なりたエクスプレスで使用しよう、鎌倉かまくら車両しゃりょうセンター所属しょぞく）

普通ふつう・快速かいそく列車れっしゃ

• E217系けい（鎌倉かまくら車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
  • 横須賀よこすか・総武そうぶ快速かいそく線せん直通ちょくつう列車れっしゃ用ようで、本線ほんせんと空港くうこう支線しせんの快速かいそく・通勤つうきん快速かいそくとして久里浜くりはま駅えき - 東京とうきょう駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき・鹿島かしま神宮じんぐう駅えき間あいだで11両りょうまたは15両りょう編成へんせいで運行うんこうされる。15両りょうの場合ばあい、横須賀よこすか線せん逗子ずし以南いなんでは久里浜くりはま寄より4両りょうが逗子ずしで増ぞう解かい結ゆいされる。鹿島かしま神宮じんぐう発着はっちゃく列車れっしゃは4両りょう編成へんせいで運行うんこうされる。
• E235系けい1000番台ばんだい
  • 横須賀よこすか・総武そうぶ快速かいそく線せん直通ちょくつう列車れっしゃ用ようで、2020年ねん12月21日にちより千葉ちば駅えき - 成田空港なりたくうこう駅えき・鹿島かしま神宮じんぐう駅えき間あいだで運行うんこう開始かいし。
• 209系けい2000番台ばんだい・2100番台ばんだい（幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
  • 本線ほんせんと空港くうこう支線しせんの普通ふつうとして、千葉ちば駅えき - 銚子ちょうし駅えき・成田空港なりたくうこう駅えき間あいだで4・6・8両りょう編成へんせいで運行うんこうされている。
• E131系けい（幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
  • 2021年ねん3月13日にちより運行うんこう開始かいし。当とう路線ろせんでは鹿島かしま線せん直通ちょくつう列車れっしゃ（佐原さわら駅えき - 鹿島かしま神宮じんぐう駅えき間あいだ）および成田なりた駅えき - 佐原さわら駅えき間あいだの一部いちぶ列車れっしゃで運用うんようされる。全ぜん区間くかんでワンマン運転うんてんを行おこなっている。
• E231系けい（松戸まつど車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
  • 我孫子あびこ支線しせんでのみ使用しようされており、常磐線じょうばんせん快速かいそく電車でんしゃと共通きょうつう運用うんようで5両りょうまたは10両りょう編成へんせいで運行うんこうされる。

臨時りんじ列車れっしゃ

• E257系けい500番台ばんだい（2015年ねん3月がつ13日にちまで特急とっきゅう「あやめ」で定期ていき運用うんように就ついていた。幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
• 255系けい（2015年ねん3月がつ13日にちまで特急とっきゅう「あやめ」に就つき、E257系けい500番台ばんだいの代走だいそう車両しゃりょうとして使用しようされていた。幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
• 209系けい2200番台ばんだい（団体だんたい専用せんようのサイクルトレイン「B.B.BASE」で使用しようされる。幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
• E257系けい5000番台ばんだい（1月がつのみ運転うんてんされる臨時りんじ快速かいそく列車れっしゃ「成田山なりたやま初詣はつもうで青梅あおうめ号ごう」と「成田山なりたやま初詣はつもうでやまなし号ごう」に使用しようされる。松本まつもと車両しゃりょうセンター所属しょぞく）
• 185系けい（1月がつのみ運転うんてんされる臨時りんじ快速かいそく列車れっしゃ「成田山なりたやま初詣はつもうで横須賀よこすか号ごう」「成田山なりたやま初詣はつもうで伊東いとう号ごう」「成田山なりたやま初詣はつもうでむさしの号ごう」や、団体だんたい列車れっしゃ等とうに使用しようされる。大宮おおみや総合そうごう車両しゃりょうセンター所属しょぞく）

• 
  E259系けい
• 
  E217系けい
• 
  E235系けい1000番台ばんだい
• 
  209系けい2000番台ばんだい・2100番台ばんだい
• 
  E131系けい
• 
  我孫子あびこ支線しせん E231系けい
• 
  E257系けい500番台ばんだい

過去かこの使用しよう車両しゃりょう

準急じゅんきゅう・急行きゅうこう・特急とっきゅう列車れっしゃ

• 電車でんしゃ
  • 153系けい（水郷すいごう・鹿島かしまで使用しよう）
  • 165系けい（水郷すいごう・鹿島かしまで使用しよう）
  • 183系けい（あやめ・すいごうで使用しよう）
  • 253系けい（成田なりたエクスプレスで使用しよう、鎌倉かまくら車両しゃりょうセンター所属しょぞく） - 2010年ねん6月がつ30日にちで運用うんよう終了しゅうりょう
• 気動車きどうしゃ
  • キハ17系けい（キハ16・17・18形かたち）
  • キハ35系けい
  • キハ55系けい（総武そうぶ・水郷すいごうで使用しよう）
  • キハ58系けい（水郷すいごうで使用しよう）

普通ふつう・快速かいそく列車れっしゃ

• 電車でんしゃ - 1974年ねんの電化でんか完成かんせい以後いご
  • 113系けい（幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく） - 我孫子あびこ支線しせんで1998年ねん3月がつ13日にちまで、本線ほんせんで2011年ねん8月がつまで
  • 211系けい3000番台ばんだい（幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく） - 本線ほんせんと空港くうこう支線しせんの普通ふつうとして2013年ねん3月がつ15日にちまで
  • 103系けい（松戸まつど車両しゃりょうセンター所属しょぞく、我孫子あびこ支線しせんのみ） 1973年ねん頃ごろ - 2006年ねん3月がつ17日にちまで
  • 72系けい - 1977年ねんまで
• 気動車きどうしゃ - 1974年ねんの電化でんか完成かんせいまで
  • 35系けい・45系けい・20系けい・17系けい
• 蒸気じょうき機関きかん車しゃ・ディーゼル機関きかん車しゃ牽引けんいんによる旧型きゅうがた客車きゃくしゃ

臨時りんじ列車れっしゃ

• 電車でんしゃ
  • 485系けい（ニューなのはな、幕張まくはり車両しゃりょうセンター所属しょぞく）

• 
  253系けい
• 
  211系けい3000番台ばんだい
• 
  113系けい
• 
  103系けい1000番台ばんだい
• 
  485系けい（ニューなのはな）

駅えき一覧いちらん

• 全ぜん駅えき千葉ちば県けん内うちに所在しょざい。
• 駅えきナンバリング（駅えき番号ばんごう）は横須賀よこすか・総武そうぶ快速かいそく線せん・総武本線そうぶほんせん千葉ちば駅えき - 佐倉さくら駅えき間あいだからの連れん番ばんで割わり振ふられている。
• 停車駅ていしゃえき
  • 普通ふつう…すべての駅えきに停車ていしゃ
  • 快速かいそく…●印しるしの駅えきは停車ていしゃ、｜印しるしの駅えきは通過つうか
  • 特急とっきゅう…「成田なりたエクスプレス」「あやめ (列車れっしゃ)」参照さんしょう
• 線路せんろ … ∥：複線ふくせん区間くかん、◇・｜：単線たんせん区間くかん（◇は列車れっしゃ交換こうかん可か）、∨：これより下したは単線たんせん、∧：終点しゅうてん（交換こうかん可能かのう）

本線ほんせん（佐倉さくら駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ）・空港くうこう支線しせん

便宜上べんぎじょう、末端まったん部ぶの全ぜん列車れっしゃが直通ちょくつうする総武本線そうぶほんせん千葉ちば駅えき - 佐倉さくら駅えき間あいだも合あわせて記載きさいする。

路線ろせん	駅えき番号ばんごう	駅名えきめい	駅えき間あいだ 営業えいぎょうキロ	累計るいけい営業えいぎょうキロ				快速かいそく	接続せつぞく路線ろせん・備考びこう	線路せんろ	所在地しょざいち
				東京とうきょう から	千葉ちば から	佐倉さくら から	成田なりた から
直通ちょくつう運転うんてん区間くかん								総武そうぶ快速かいそく線せん東京とうきょう駅えき経由けいゆ 横須賀よこすか線せん久里浜くりはま駅えきまで
総武本線そうぶほんせん	JO 28	千葉ちば駅えき	-	39.2	0.0			●	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 総武そうぶ線せん（快速かいそく）・ 総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JB 39)・■外房線そとぼうせん・■内房線うちぼうせん 千葉ちば都市としモノレール： 1号線ごうせん・ 2号線ごうせん (CM03) 京成電鉄けいせいでんてつ： 千葉ちば線せん（京成けいせい千葉ちば駅えき: KS59）	∥	千葉ちば市し	中央ちゅうおう区く
	JO 29	東千葉ひがしちば駅えき	0.9	40.1	0.9			｜		∥
	JO 30	都賀つが駅えき	3.3	43.4	4.2			●	千葉ちば都市としモノレール： 2号線ごうせん (CM11)	∥		若葉わかば区く
	JO 31	四街道よつかいどう駅えき	3.5	46.9	7.7			●		∥	四街道よつかいどう市し
	JO 32	物井ものい駅えき	4.2	51.1	11.9			●		∥
	JO 33	佐倉さくら駅えき	4.2	55.3	16.1	0.0		●	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう：■総武本線そうぶほんせん（成東なるとう方面ほうめん）	∥	佐倉さくら市し
成田なりた線せん（本線ほんせん）
	JO 34	酒々井しすい駅えき	6.4	61.7	22.5	6.4		●		∥	印旛いんば郡ぐん 酒々井しすい町まち
	JO 35	成田なりた駅えき	6.7	68.4	29.2	13.1	0.0	●	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう：成田なりた線せん（本線ほんせん銚子ちょうし方面ほうめん・我孫子あびこ支線しせん） 京成電鉄けいせいでんてつ： 本線ほんせん・東成田線ひがしなりたせん（京成けいせい成田なりた駅えき: KS40）	∥	成田なりた市し
成田なりた線せん（空港くうこう支線しせん）
		（成田線なりたせん分岐ぶんき点てん）	2.1	70.5	31.3	15.2	2.1	｜	実際じっさいの本線ほんせんとの分岐ぶんき点てん	∨
		堀之内ほりのうち信号しんごう場じょう	-	-	-	-	-	｜		◇
	JO 36	空港くうこう第だい2ビル駅えき （成田なりた第だい2・第だい3ターミナル）	7.7	78.2	39.0	22.9	9.8	●	京成電鉄けいせいでんてつ： 本線ほんせん・ 成田空港なりたくうこう線せん（成田なりたスカイアクセス）(KS41)	｜
	JO 37	成田空港なりたくうこう駅えき （成田なりた第だい1ターミナル）	1.0	79.2	40.0	23.9	10.8	●	京成電鉄けいせいでんてつ： 本線ほんせん・ 成田空港なりたくうこう線せん（成田なりたスカイアクセス）(KS42)	∧

2022年度ねんどの時点じてんで、上記じょうき全ぜん駅えきがJR東日本ひがしにっぽん自社じしゃによる乗車じょうしゃ人員じんいん集計しゅうけいの対象たいしょうとなっている。

本線ほんせん（成田なりた駅えき - 松岸まつきし駅えき間あいだ）

• 便宜上べんぎじょう、末端まったん部ぶの全ぜん列車れっしゃが直通ちょくつうする総武本線そうぶほんせん松岸まつきし駅えき - 銚子ちょうし駅えき間あいだも合あわせて記載きさいする。
• この区間くかんでは、快速かいそくは成田なりた駅えき - 香取かとり駅えき間あいだで運転うんてんされ各駅かくえきに停車ていしゃ。

路線ろせん	駅名えきめい	駅えき間あいだ 営業えいぎょうキロ	累計るいけい営業えいぎょうキロ			接続せつぞく路線ろせん・備考びこう	線路せんろ	所在地しょざいち
			東京とうきょう から	千葉ちば から	佐倉さくら から
成田なりた線せん（本線ほんせん）	成田なりた駅えき	-	68.4	29.2	13.1	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう：成田なりた線せん（本線ほんせん千葉ちば方面ほうめん・我孫子あびこ支線しせん・空港くうこう支線しせん） 京成電鉄けいせいでんてつ： 本線ほんせん・東成田線ひがしなりたせん（京成けいせい成田なりた駅えき: KS40）	∥	成田なりた市し
	（成田線なりたせん分岐ぶんき点てん）	2.1	70.5	31.3	15.2	実際じっさいの空港くうこう支線しせんとの分岐ぶんき点てん	∨
	久住くじゅう駅えき	4.8	75.3	36.1	20.0		◇
	滑河なめがわ駅えき	5.5	80.8	41.6	25.5		◇
	下総神崎しもうさこうざき駅えき	6.1	86.9	47.7	31.6		◇	香取かとり郡ぐん 神崎かんざき町まち
	大戸おおど駅えき	4.5	91.4	52.2	36.1		◇	香取かとり市し
	佐原さわら駅えき	3.9	95.3	56.1	40.0		◇
	香取かとり駅えき	3.6	98.9	59.7	43.6	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう：■鹿島かしま線せん	◇
	水郷すいごう駅えき	3.9	102.8	63.6	47.5		◇
	小見川おみがわ駅えき	5.2	108.0	68.8	52.7		◇
	笹川ささがわ駅えき	5.0	113.0	73.8	57.7		◇	香取かとり郡ぐん 東庄とうのしょう町まち
	下総しもうさ橘たちばな駅えき	5.2	118.2	79.0	62.9		｜
	下総豊里しもうさとよさと駅えき	3.3	121.5	82.3	66.2		◇	銚子ちょうし市し
	椎柴しいしば駅えき	4.8	126.3	87.1	71.0		◇
	松岸まつきし駅えき	4.4	130.7	91.5	75.4	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう：■総武本線そうぶほんせん（八日市場ようかいちば方面ほうめん）	◇
総武本線そうぶほんせん
	銚子ちょうし駅えき	3.2	133.9	94.7	78.6	銚子ちょうし電気でんき鉄道てつどう： 銚子電気鉄道線ちょうしでんきてつどうせん (CD01)	∧

2022年度ねんどの時点じてんで、JR東日本ひがしにっぽん自社じしゃによる乗車じょうしゃ人員じんいん集計しゅうけいの除外じょがい対象たいしょうとなる駅えき（完全かんぜんな無人むじん駅えき）は、久住くじゅう駅えき・大戸おおど駅えき・香取かとり駅えき・水郷すいごう駅えき・笹川ささがわ駅えき・下総しもうさ橘たちばな駅えき・下総豊里しもうさとよさと駅えき・椎柴しいしば駅えきである。

我孫子あびこ支線しせん

• 定期ていき列車れっしゃは全ぜん列車れっしゃ全ぜん駅えきに停車ていしゃ。
• 全ぜん区間くかん単線たんせん、全ぜん駅えきとも列車れっしゃ交換こうかん可能かのう。

駅名えきめい	営業えいぎょうキロ		接続せつぞく路線ろせん	所在地しょざいち
	駅えき間あいだ	累計るいけい
直通ちょくつう運転うんてん区間くかん			常磐線じょうばんせん（快速かいそく）上野うえの駅えき、■上野うえの東京とうきょうライン東京とうきょう駅えき経由けいゆ 東海道とうかいどう線せん品川しながわ駅えきまで
我孫子あびこ駅えき	-	0.0	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 常磐ときわ線せん（快速かいそく）(JJ 08)・ 常磐ときわ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JL 30)	我孫子あびこ市し
東我孫子ひがしあびこ駅えき	3.4	3.4
湖北こほく駅えき	2.9	6.3
新木あらき駅えき	2.6	8.9
布佐ふさ駅えき	3.2	12.1
木下きのした駅えき	1.9	14.0		印西いんざい市し
小林こばやし駅えき	4.3	18.3
安食あじき駅えき	4.9	23.2		印旛いんば郡ぐん 栄さかえ町まち
下総松崎しもうさまんざき駅えき	4.6	27.8		成田なりた市し
成田なりた駅えき	5.1	32.9	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう：成田なりた線せん（本線ほんせん・空港くうこう支線しせん） 京成電鉄けいせいでんてつ： 本線ほんせん・東成田線ひがしなりたせん（京成けいせい成田なりた駅えき: KS40）

2022年度ねんどの時点じてんで、JR東日本ひがしにっぽん自社じしゃによる乗車じょうしゃ人員じんいん集計しゅうけいの除外じょがい対象たいしょうとなる駅えき（完全かんぜんな無人むじん駅えき）は、東我孫子ひがしあびこ駅えきのみである。

廃止はいし信号しんごう場じょう

• 本佐倉もとさくら信号しんごう場じょう：1986年ねん2月がつ24日にち廃止はいし、佐倉さくら駅えき - 酒々井しすい駅えき間あいだ（佐倉さくら駅えき起点きてん4.0km）
• 並木なみき信号しんごう場じょう：1986年ねん2月がつ24日にち廃止はいし、酒々井しすい駅えき - 成田なりた駅えき間あいだ（佐倉さくら駅えき起点きてん10.0km）
• 根古屋ねごや信号しんごう場じょう：2009年ねん3月がつ14日にち廃止はいし、成田なりた駅えき - 空港くうこう第だい2ビル駅えき間あいだ（成田なりた駅えき起点きてん5.3km）

過去かこの接続せつぞく路線ろせん

• 成田なりた駅えき：
  • 成田なりた鉄道てつどう多古たこ線せん - 1946年ねん10月がつ9日にち廃止はいし
  • 成田なりた鉄道てつどう宗吾そうご線せん（成田なりた駅前えきまえ） - 1944年ねん12月11日にち廃止はいし

参考さんこう文献ぶんけん

• 曽根そね悟さとる（監修かんしゅう） 著しる、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん分冊ぶんさつ百科ひゃっか編集へんしゅう部ぶ 編へん『週刊しゅうかん 歴史れきしでめぐる鉄道てつどう全ぜん路線ろせん 国鉄こくてつ・JR』 26号ごう 総武本線そうぶほんせん・成田なりた線せん・鹿島かしま線せん・東金線とうがねせん、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん〈週刊しゅうかん朝日あさひ百科ひゃっか〉、2010年ねん1月がつ17日にち、21-23頁ぺーじ。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう路線ろせん一覧いちらん
• 日本にっぽんの鉄道てつどう
• 成田なりた線せん複線ふくせん化か促進そくしん期成きせい会かい
• 空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどう

外部がいぶリンク

• 検索けんさく結果けっか（成田なりた線せんの駅えき）：JR東日本ひがしにっぽん
• 検索けんさく結果けっか（常磐線じょうばんせん快速かいそく・成田なりた線せんの駅えき）：JR東日本ひがしにっぽん
• 成田なりた線せん活性かっせい化か推進すいしん協議きょうぎ会かい
• 総武そうぶ・房総ぼうそう路線ろせん図ず (PDF) - 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう千葉ちば支社ししゃ