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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの人種じんしゅ構成こうせいと使用しよう言語げんご

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
(以下いかの事項じこうに関かんする題材だいざいの一部いちぶ)
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの文化ぶんか
歴史れきし
住民じゅうみん
料理りょうり
宗教しゅうきょう
芸術げいじゅつ
文学ぶんがく
音楽おんがくと演劇えんげき
メディア
スポーツ
モニュメント
シンボル

本ほん項こうでは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの人種じんしゅ構成こうせいと使用しよう言語げんご（アメリカがっしゅうこくのじんしゅこうせいとしようげんご、英えい: race and ethnicity in the United States）について取とり扱あつかう。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの人口じんこうは2010年ねんの時点じてんで約やく3億おく人にんで、移民いみんにより成なり立たった多た民族みんぞく国家こっかであり、人種じんしゅも民族みんぞくも多様たようで様々さまざまな言語げんごが使つかわれている。ここではアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国勢調査こくせいちょうさ局きょくの情報じょうほうを基もとに人種じんしゅ・民族みんぞく構成こうせいと使用しよう言語げんごについて記述きじゅつする。

概要がいよう[編集へんしゅう]

米国べいこくの国勢調査こくせいちょうさには、10年ねん毎ごとに実施じっしされる全数ぜんすう調査ちょうさと、毎年まいとし（実施じっしは毎月まいつき）行おこなわれる標本ひょうほん調査ちょうさがある。最新さいしんの全数ぜんすう調査ちょうさは2010年ねん春はるに行おこなわれた（2009年ねんの数値すうちとして集計しゅうけい）。標本ひょうほん調査ちょうさは国勢調査こくせいちょうさ局きょくのアメリカン・コミュニティ・サーベイ（ACS）によって毎年まいとし行おこなわれている[1][2]。以下いか2010年ねんの全数ぜんすう調査ちょうさの結果けっかを主おもに記述きじゅつしているが、一部いちぶには最新さいしんの標本ひょうほん調査ちょうさからの推定すいていデータの記述きじゅつも含ふくめている。

人種じんしゅ・民族みんぞく

人種じんしゅのるつぼとも形容けいようされる米国べいこくであるが、2011年ねんの時点じてんで白人はくじんが78.1%を占しめる多数たすう派はであり、黒人こくじんが13.1%、その他たが8.8%となっている。これをヒスパニックか否ひかで見みると、非ひヒスパニック系けい白人はくじんは63.4%で、ヒスパニック系けい（白人はくじん、混血こんけつ、黒人こくじんなどを含ふくむ）が16.7%、その他たが19.9%となっている。2つ以上いじょうの人種じんしゅを祖先そせんとする混血こんけつは2.9%と少数しょうすう派はになっている。これには、20世紀せいき後半こうはんまで人種じんしゅ間あいだの結婚けっこんが違法いほうとされていた州しゅうが大半たいはんであり、少数しょうすう民族みんぞくが差別さべつされてきたことが強つよく影響えいきょうしている。しかし、実際じっさいには混血こんけつの人口じんこうは2.9%よりも多おおいとする意見いけんもある[3]。

米国べいこくは出生しゅっしょう地ち主義しゅぎをとっているが、米国べいこく外がい生うまれの住民じゅうみんは12.8%であった[4]。

また、州しゅうによって人種じんしゅ構成こうせいは大おおきく異ことなる。米国べいこくで最大さいだいの州しゅうカリフォルニア州しゅうでは、非ひヒスパニック系けい白人はくじんの割合わりあいは39.7%だが、ヒスパニック（白人はくじん、混血こんけつ、黒人こくじんなどを含ふくむ）は38.1%、アジア系けいは13.6%、その他たは8.6%となっており、非ひヒスパニック系けい白人はくじんが多数たすう派はではあるが、米国べいこく全体ぜんたいと異ことなって過半数かはんすうに達たっしていない[5]。米国べいこく第だい2の都市としであり、前述ぜんじゅつのカリフォルニア州しゅう最大さいだいの都市とし、ロサンゼルスではヒスパニック系けいが最大さいだいの48.5%で非ひヒスパニック系けい白人はくじんは28.7%と逆転ぎゃくてんしている[6]。米国べいこく最大さいだいの都市としニューヨークでも非ひヒスパニック系けい白人はくじんは33.3%、ヒスパニック系けいは28.6%と圧倒的あっとうてきに多数たすうというわけではない[7]。

言語げんご

英語えいごが事実じじつ上じょうの公用こうよう語ごであるが、22の州しゅうとワシントンD.C.は公用こうよう語ごを定さだめていない。英語えいごを公用こうよう語ごとしている28州しゅうの内うち、ハワイ州しゅうのみ第だい2公用こうよう語ごにハワイ語ごを制定せいていしている[8]。2010年ねんの家庭かていで使つかわれる言語げんごの調査ちょうさでは「英語えいごのみ」が80.0%、2番目ばんめがスペイン語ごで12.4%（3500万まん人にん）であった。その他たにも多おおくの言語げんごが使つかわれているが、それらの比率ひりつは1%以下いかであった。公文書こうぶんしょの多おおくにスペイン語ご版ばんも用意よういされており、地域ちいきの人種じんしゅ・民族みんぞく構成こうせいによってはその他たの言語げんごも用意よういされている。近年きんねんでは非ひヒスパニック系けいの白人はくじんの比率ひりつが下さがってきており、その他たの民族みんぞく（特とくのヒスパニック）は政治せいじ・経済けいざいにも影響えいきょうを大おおきく及およぼしてきている。特とくにヒスパニック系けいが多おおいカリフォルニア州しゅうでは家庭かていで英語えいごのみ使用しようが56.9%に対たいしてスペイン語ごが28.7%、ロサンゼルス市しでは逆転ぎゃくてんしておりスペイン語ご43.8%に対たいして英語えいごのみ39.5%となっている。

人口じんこう流入りゅうにゅうの経緯けいい[編集へんしゅう]

アメリカ大陸あめりかたいりくへは数すう万まん年ねん前まえに人類じんるいが到達とうたつした。15世紀せいきには北米ほくべいでは東海岸ひがしかいがんから西海岸にしかいがんまで全土ぜんどにわたって先住民せんじゅうみんが居住きょじゅうしていた。コロンブス到着とうちゃく以前いぜんの北米ほくべいの人口じんこうの推定すいていには困難こんなんを伴ともない、200万まん人にん、700万まん人にん、1800万まん人にんなどの大おおきな幅はばの推定すいていがある[9][10]。

16世紀せいきに入はいりヨーロッパ各国かっこくからのアメリカへの入植にゅうしょくが始はじまり、同時どうじに持もち込こまれた疫病えきびょうや入植にゅうしょく者しゃとの闘争とうそうの中なかで先住民せんじゅうみんの数かずは激減げきげんした。詳細しょうさいはアメリカ先住民せんじゅうみんの人口じんこうの推移すいい（英語えいご版ばん）およびヨーロッパ諸国しょこくによるアメリカ大陸あめりかたいりくの植民しょくみん地ち化か#疫病えきびょうの蔓延まんえんと人口じんこう減少げんしょうを参照さんしょう。

米国べいこくの領土りょうど拡張かくちょうの推移すいい:
1783年ねん 1803年ねん 1845年ねん1846年ねん 1848年ねん

1775年ねんの米国べいこく独立どくりつ前まえの東部とうぶ13州しゅうの人口じんこうは240万まん人にんと推定すいていされている。1776年ねんの米国べいこくの東部とうぶ13州しゅう独立どくりつ時点じてんでは領土りょうどは現在げんざいの1割わり程ほどで人口じんこうは300万まん人にん弱じゃくであった[11]。人口じんこうの内訳うちわけは白人はくじんの85%がイギリス、アイルランド、スコットランドおよびウェールズ出身しゅっしんで、その他たドイツ系けい9%、オランダ系けい4%などであった。黒人こくじん奴隷どれいもすでに21万まん人にんほどが連行れんこうされていた[12]。

その後ご中部ちゅうぶ、南部なんぶ、西部せいぶへと領土りょうどを拡大かくだいし、アラスカ、ハワイを除のぞく現在げんざいの領土りょうどになったのは1853年ねんで人口じんこうは約やく2300万まん人にんとなっていた[11]。その間あいだ移民いみんも増加ぞうかし、1660年ねんから1849年ねんの間あいだに累計るいけい300万まん人にん、19世紀せいき末まつまでに2000万まん人にん、20世紀せいき末まつまでに累計るいけい6600万まん人にんの移民いみんがあった。なおこの数値すうちに領土りょうど獲得かくとくに伴ともなう新しん領土りょうどの住民じゅうみんは移民いみんとしては扱あつかわれておらず、旧きゅうフランス、スペイン、メキシコ領りょうのヨーロッパやアフリカ起源きげんの住民じゅうみんは人口じんこう増ぞうとして現あらわれているだけである[13]。

詳細しょうさいは「 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくへの移民いみんの歴史れきし（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

19世紀せいき （人口じんこうが530万まん人にんから7620万まん人にんへ[11]、国土こくどが約やく3倍ばいになる[14]。）

20世紀せいき （人口じんこうは7620万まん人にんから2億おく8100万まん人にんへ[11]）

  • 第だい2次じ世界せかい大戦たいせん後ご、主おもに敗戦はいせん国こくから移民いみんが流入りゅうにゅうした。また、ソビエト社会しゃかい主義しゅぎ共和きょうわ国こく連邦れんぽうの影響えいきょう下かに入はいった東欧とうおう諸国しょこくからの移民いみんも増加ぞうかした。
  • 支配しはい下か、または影響えいきょう下かにあったフィリピン、韓国かんこく、ベトナムなどアジアからの移民いみん、キューバからの難民なんみんが流入りゅうにゅうした。
  • 20世紀せいき後半こうはんからは、中南米ちゅうなんべい諸国しょこく（主おもにメキシコ）から移民いみんが増加ぞうかしている。

移民いみんの推移すいい[編集へんしゅう]

以下いかは外国がいこく人じんで永住えいじゅう権けんを所得しょとくした人数にんずうの集計しゅうけいである。米国べいこくは出生しゅっしょう地ち主義しゅぎをとっているため、不法ふほう入国にゅうこく者しゃの米国べいこく生うまれの子こは自動的じどうてきにアメリカ国籍こくせきとなる。多おおくの不法ふほう滞在たいざい者しゃは（2005年ねん時点じてんでは1000万まん人にん以上いじょうと推定すいていされた[15]。）以下いかの集計しゅうけいには出でてこないが、その子こは人口じんこうの自然しぜん増ぞうとして現あらわれる。

1660年ねんから1789年ねんにかけての移民いみん
出自しゅつじ 130年間ねんかんの移民いみん 1790年ねんの人口じんこう 人口じんこう比率ひりつ
イングランド* 230,000 2,100,000 53.8%
アルスター*[注ちゅう 1] 135,000 300,000 7.7%
スコットランド* 48,500 150,000 3.8%
アイルランド* 8,000 アルスターに含ふくむ
ウェールズ* 4,000 10,000 0.3%
大だい英えい帝国ていこく合計ごうけい 425,500 2,560,000 65.9%
アフリカ[注ちゅう 2] 360,000 757,000 19.4%
ドイツ[注ちゅう 3] 103,000 270,000 6.9%
オランダ 6,000 100,000 2.6%
フランス 3,000 15,000 0.4%
ユダヤ人じん[注ちゅう 4] 1,000 2,000 0.1%
スウェーデン 500 2,000 0.1%
その他た[注ちゅう 5] 50,000 200,000 5.1%
合計ごうけい[注ちゅう 6] 949,000 3,929,214[注ちゅう 7] 100%

米国べいこく独立どくりつ以前いぜんの移民いみんの集計しゅうけいは、イギリス、フランス、スペインなどの植民しょくみん地ち政府せいふで集計しゅうけいされていたと思おもわれるが、集計しゅうけいに足たる資料しりょうは見みつかっていない。

1670年ねんの人口じんこうは11万まん人にんとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの人口じんこうの推移すいい（英語えいご版ばん）に記述きじゅつされており、地域ちいきはおそらく東部とうぶ13州しゅうのものと推察すいさつされるが明確めいかくではない。先住民せんじゅうみんの人口じんこうが含ふくまれていたかも不明ふめいである。

1660年ねんから1789年ねんの130年間ねんかんの移民いみんについては当時とうじの調査ちょうさ資料しりょうは無ないが、Inter-university Consortium for Political and Social Research (ICPS)が右みぎ表ひょうの推計すいけいを出だしている[16]。

1790年ねんの第だい1回かい国勢調査こくせいちょうさでは、当時とうじの米国べいこく領りょう東部とうぶ18州しゅうの人口じんこうは393万まん人にんであり、約やく70%はイギリス、アイルランド、スコットランドおよびウェールズ出身しゅっしんで、約やく20%がアフリカ系けい黒人こくじんであった[12]。

1790年代ねんだいから1810年代ねんだいにかけては移民いみんはあまり多おおくなく、10年ねんあたり6万まん人にん、30年間ねんかんで18万まん人にんほどと推定すいていされている[17]。

1820年ねんからは移民いみん（永住えいじゅう権けんの所得しょとく者しゃ）の集計しゅうけいが取とられており、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国土こくど安全あんぜん保障ほしょう省しょうが出自しゅつじ別べつの集計しゅうけいを公表こうひょうしている。この数値すうちには前述ぜんじゅつのとおり領土りょうど獲得かくとくに伴ともなう人口じんこう増ぞうは自然しぜん増ぞう扱あつかいとなっており、この移民いみんの数値すうちには含ふくまれていない。1848年ねんに米べい墨ぼく戦争せんそうの結果けっか割譲かつじょうされた地域ちいきおよび1853年ねんのガズデン購入こうにゅう時ときには、約やく30万まん人にんのメキシコ人じんが米国べいこくに編入へんにゅうされた[18]。

また国土こくど安全あんぜん保障ほしょう省しょうの移民いみん集計しゅうけいには1908年ねんまでのメキシコからの陸路りくろでの入国にゅうこく者しゃの数値すうちは含ふくまれていない[13]。これは20世紀せいき初頭しょとうまでは経済けいざい的てき理由りゆうから米べい墨ぼく間あいだでの自由じゆうな人ひとの出入でいりを認みとめていたためである[18]。よって20世紀せいき初頭しょとうまでの移民いみんの集計しゅうけいではヨーロッパからの移民いみんのみが計上けいじょうされており、メキシコなど中南米ちゅうなんべい諸国しょこくからの流入りゅうにゅうは隠かくれている。

1820年ねんから1899年ねんの間あいだに1868万まん人にんの移民いみんがあり、人口じんこうは1820年ねんの964万まん人にんから1900年ねんの7621万まん人にんとなった。この80年間ねんかんの移民いみんの内訳うちわけは、その大半たいはんはヨーロッパからのもので、ドイツ499万まん人にん、アイルランド384万まん人にん、イギリス302万まん人にん、イタリア94万まん人にんのほか、ロシアを含ふくむほぼヨーロッパ全域ぜんいき、およびカナダからも105万まん人にんの移民いみんがあった。東ひがしアジア、東南とうなんアジアからも移民いみんが始はじまっており、中国ちゅうごくから30万まん人にん、日本にっぽんからも約やく2万まん人にんが19世紀せいき中ちゅうに移民いみんしていた。

1900から1910年ねんの間あいだには820万まん人にん（うちヨーロッパより757万まん人にん）まで増加ぞうかしたが、1929年ねんの大だい恐慌きょうこう、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんへかけて移民いみんは減少げんしょうした。1930年代ねんだいには70万まん人にんの移民いみんへと1/10以下いかとなった。大戦たいせん後ごには移民いみんは増加ぞうかに転てんじたが、ヨーロッパ以外いがいの地域ちいきからの移民いみんが大半たいはんを占しめるようになった。1900年ねんから1949年ねんの間あいだの移民いみんは2040万まん人にんでヨーロッパからはイタリア382万まん人にん、ロシア267万まん人にん、イギリス138万まん人にん、ハンガリー129万まん人にん、オーストリア117万まん人にん、ドイツ113万まん人にん、ほか、カナダから210万まん人にん、ラテンアメリカから140万まん人にん、アジアではトルコから33万まん人にん、日本にっぽんから26万まん人にんなどがあった。1950年ねんから1999年ねんにかけては2598万まん人にんの移民いみんがあったが、ヨーロッパからは1/5の538万まん人にんで、最大さいだいはラテンアメリカから1102万まん人にん（約やく半数はんすうはメキシコ）、ついでアジアからの715万まん人にんであった。アジアからは前半ぜんはん世紀せいきには移民いみんが多おおくはなかった地域ちいき、フィリピン146万まん人にん、韓国かんこく78万まん人にん、インド75万まん人にん、ベトナム60万まん人にんと2つに分わかれた中国ちゅうごく本土ほんどから55万まん人にん、台湾たいわんから35万まん人にんなどがあった。前半ぜんはん世紀せいきにはアジア系けいで2番目ばんめに多おおかった日本にっぽんからの移民いみんは25万まん人にんであった[注ちゅう 8][13]。

1660年ねんから2009年ねんにかけての移民いみんの推移すいい
外国がいこく人じんで永住えいじゅう権けんを所得しょとくした人数にんずうの集計しゅうけいである。 フランス、スペイン、メキシコからの領土りょうど獲得かくとくに伴ともなう住民じゅうみんの増加ぞうか分ぶんは移民いみんとしては集計しゅうけいされていない。 プエルトリコからの460万まん人にんの米国べいこく本土ほんどへの居住きょじゅう者しゃは含ふくまれていない。 1908年ねんまでメキシコからの陸路りくろでの入国にゅうこく者しゃは計上けいじょうされていない。

1820年ねんから2009年ねんの190年間ねんかんに7536万まん人にんの移民いみんがあったが、出身しゅっしん地域ちいき（出身しゅっしん国こく）はヨーロッパが53％、アジアが16％、カナダから6％、ラテンアメリカから23%、アフリカから2%、オセアニアから1%などとなっている。100万まん人にん以上いじょう移民いみんがあった国くには、ドイツ728万まん人にん、イタリア546万まん人にん、イギリス542万まん人にん、アイルランド479万まん人にん、ロシア396万まん人にん、オーストリア187万まん人にん，ハンガリー169万まん人にん、スウェーデン129万まん人にん、中国ちゅうごく247万まん人にん（香港ほんこん48万まん人にん、台湾たいわん44万まん人にんを含ふくむ）、インド135万まん人にん、フィリピン201万まん人にん、カナダ471万まん人にん、メキシコ764万まん人にん（1908年ねん以降いこうの数値すうちのみ）、キューバ120万まん人にん、ドミニカ共和国どみにかきょうわこく111万まん人にんであった[13]。

国勢調査こくせいちょうさによると、出自しゅつじとして最もっとも多おおい国くに・地域ちいきはドイツで、2000年ねんの調査ちょうさでは4280万まん人にん（米国べいこく全体ぜんたいの14.2%）。

国勢調査こくせいちょうさの内容ないよう[編集へんしゅう]

2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさ票ひょう-人種じんしゅ記入きにゅう欄らん:
5. ヒスパニック可否かひ
6. 人種じんしゅ
白人はくじん、黒人こくじん、アメリカ先住民せんじゅうみん（以上いじょう人種じんしゅ）、インド人じん、中国人ちゅうごくじん、フィリピン人じん、日本人にっぽんじん、韓国かんこく人じん、ベトナム人じんなど（民族みんぞく、出自しゅつじ国こく）

人種じんしゅ・民族みんぞく構成こうせいの集計しゅうけいを理解りかいする上じょうで国勢調査こくせいちょうさの調査ちょうさ内容ないようを把握はあくする必要ひつようがある。集計しゅうけいでは混血こんけつの比率ひりつが2.9%と報告ほうこくされているが、これは集計しゅうけい上じょうの見みかけの数値すうちでしかない。以下いかどういう経緯けいいでこの数字すうじが出でてきたのか説明せつめいをする。

まず米国べいこく国勢調査こくせいちょうさ局きょくの調査ちょうさ票ひょうにおける人種じんしゅ（race）の選択せんたく項目こうもくでは、人類じんるい学がくや文化ぶんか人類じんるい学がくでの人種じんしゅの定義ていぎを適用てきようしておらず、人種じんしゅ（race）と民族みんぞく（ethnicity）・出自しゅつじ（Ancestry）をいくつか併記へいきしており、その他たへは記述きじゅつ欄らんをもうけている（右みぎの画像がぞうを参照さんしょう）。2000年ねんからは複数ふくすう選択せんたく可かとなったが、それ以前いぜんは1つのみであった。

人種じんしゅに関かんする選択せんたく項目こうもく[編集へんしゅう]

白人はくじん、黒人こくじん、アメリカ先住民せんじゅうみん（以上いじょう大おおまかな人種じんしゅ）、インド人じん、中国人ちゅうごくじん、フィリピン人じん、日本人にっぽんじん、韓国かんこく人じん、ベトナム人じんなど（民族みんぞく、出自しゅつじ国こく）

次つぎに人種じんしゅや民族みんぞくの判断はんだんは住民じゅうみんに任まかされているが、自身じしんの血統けっとうをどこまで把握はあくしているかは明確めいかくではない。記述きじゅつも実質じっしつ的てきに任意にんいである。国勢調査こくせいちょうさの内容ないようは人口じんこう統計とうけい作成さくせい以外いがいには使つかわれないと定さだめられており、国勢調査こくせいちょうさ票ひょうの提出ていしゅつは住民じゅうみんの義務ぎむであり、未み提出ていしゅつや虚偽きょぎの報告ほうこくについては罰金ばっきんも定さだめられている。しかしながらプライバシーとの絡がらみもあり罰則ばっそく規定きていが厳密げんみつに運用うんようされているわけではない。Long Form（後述こうじゅつ）の質問しつもん内容ないようは学歴がくれき、収入しゅうにゅう、家いえの作つくり、水洗すいせんか、冷蔵庫れいぞうこの有無うむ、健康けんこう状態じょうたいなどと多岐たきに渡わたるため[19]、賛否さんぴ、様々さまざまな議論ぎろんが上あがっており[20]、記入きにゅうを躊躇ちゅうちょしたり、面倒めんどうに思おもう住民じゅうみんはいる。

以上いじょうをまとめると、調査ちょうさ票ひょうの人種じんしゅの分類ぶんるいが不正ふせい確かく、人種じんしゅの判断はんだんは本ほん人任ひとまかせで、記述きじゅつおよび提出ていしゅつは実質じっしつ任意にんいである。

オバマ大統領だいとうりょうは2010年ねんの調査ちょうさ票ひょうには黒人こくじんのみを選択せんたくした[21]。本来ほんらいであれば、母方ははかたの白人はくじんも選択せんたくするべきであるが、虚偽きょぎの申告しんこくをしたとして訴追そついされたとか罰金ばっきんを払はらったという報道ほうどうは見みかけない。このことからも分わかるように、本人ほんにんがどういう帰属きぞく意識いしきを持もっているかの集計しゅうけいであり、科学かがく的てきではないが、社会しゃかい的てきにはより重要じゅうような集計しゅうけいである。オバマは白人はくじんと黒人こくじんの混血こんけつであるが、米国べいこくにおいては初はじめての黒人こくじん大統領だいとうりょうと表現ひょうげんされている。これには20世紀せいきまで適応てきおうされた一いち滴てきでも黒人こくじんの血ちが混まざれば黒人こくじんであるという「一いち滴てきルール（（英えい）one-drop rule）」や2000年ねんまでは国勢調査こくせいちょうさの人種じんしゅ選択せんたくは1項目こうもくのみで複数ふくすうの選択せんたくは許ゆるされなかったなどの事情じじょうが絡からんでいる。現在げんざいでも米国べいこくでは少すこしでも黒人こくじん的てき特徴とくちょうがあれば黒人こくじんと見みなされる。

調査ちょうさ票ひょうの簡易かんい版ばんとLong Form[編集へんしゅう]

2000年ねんの全数ぜんすう調査ちょうさの際さいには簡易かんい版ばんと約やく300万まんのLong Form（以下いか正規せいき版ばんと記述きじゅつする）が配布はいふされた。簡易かんい版ばんには年齢ねんれい、性別せいべつ、人種じんしゅなど8の質問しつもんのみ、正規せいき版ばんには53の質問しつもん項目こうもくがあり出自しゅつじに関かんする質問しつもんも含ふくまれていた[22]。出自しゅつじは選択せんたくではなく記述きじゅつ方式ほうしきで15文字もじ、2行ぎょうが割わり当あてられていた。

2010年ねんの第だい23回かい国勢調査こくせいちょうさ（全数ぜんすう調査ちょうさ）[注ちゅう 9] では、簡易かんい版ばん（質問しつもん10項目こうもく）のみが使つかわれたため、人種じんしゅに関かんする質問しつもんは含ふくまれていたが出自しゅつじに関かんする質問しつもんは含ふくまれていなかった。

人種じんしゅ構成こうせい[編集へんしゅう]

ここで記述きじゅつする人種じんしゅ・民族みんぞくの定義ていぎは人類じんるい学がくや文化ぶんか人類じんるい学がく上じょうの定義ていぎではなく政治せいじ的てき定義ていぎであり、国勢調査こくせいちょうさも学術がくじゅつ調査ちょうさのような科学かがく的てき分析ぶんせき資料しりょうではないことに留意りゅういが必要ひつようである。

国勢調査こくせいちょうさにおける人種じんしゅの定義ていぎ[編集へんしゅう]

人種じんしゅに関かんしては、混血こんけつ・移民いみんの歴史れきしやさらに遡さかのぼれば民族みんぞく移動いどうなどの影響えいきょうもある上うえに、米国べいこくにおいては人種じんしゅ差別さべつに非常ひじょうに敏感びんかんであるため国勢調査こくせいちょうさでは人種じんしゅに関かんしては、柔軟じゅうなんな対応たいおうをしている。一応いちおうガイドラインを示しめしてはいるが、厳密げんみつな集計しゅうけい上じょうの運営うんえいをしているわけではなく、国勢調査こくせいちょうさ表ひょう[23] への回答かいとう者しゃの認識にんしきを尊重そんちょうしている。国勢調査こくせいちょうさ局きょくでは統計とうけい上うえの誤差ごさも報告ほうこくしているが、記述きじゅつを簡素かんそ化かするため現時点げんじてんでは以下いかの表ひょうでは割愛かつあいしている。

人種じんしゅの定義ていぎ[24]

白人はくじん（White）
出自しゅつじがヨーロッパ、中東ちゅうとう、北きたアフリカである。または本人ほんにんが白人はくじんと申請しんせいした場合ばあい（以下いか同どう）。
黒人こくじん・アフリカ系けいアメリカ人じん（Black or African American）
出自しゅつじがアフリカの黒人こくじん。
アメリカインディアンおよびアラスカ先住民せんじゅうみん（American Indian or Alaska Native）
出自しゅつじが北米ほくべい、中米ちゅうべい、南米なんべいの先住民せんじゅうみんで、なおかつそれらの文化ぶんか伝統でんとうを保たもっているもの。
アジア系けい（Asian）
出自しゅつじが東ひがしアジア、東南とうなんアジア、インド亜あ大陸たいりくなど。東西とうざい融合ゆうごうの地ちである中央ちゅうおうアジアは記述きじゅつされていない。
ハワイ先住民せんじゅうみんおよびその他たの太平洋たいへいよう諸島しょとうの住民じゅうみん
出自しゅつじがハワイ、グアム、サモア、その他たの太平洋たいへいよう諸島しょとう。
その他たの人種じんしゅ
上記じょうき以外いがいの人種じんしゅ。
2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさ[24]　人種じんしゅ　単位たんい：百ひゃく万まん人にん
人種じんしゅ 2010年ねん 2000年ねん 増減ぞうげん
人口じんこう 割合わりあい 人口じんこう 割合わりあい 人口じんこう 率りつ
全米ぜんべい人口じんこう 308.7 281.4 27 9.7%
単たん
一いち
人ひと
種たね		 単一たんいつ人種じんしゅ計けい 299.7 97.1% 274.6 97.6% 25.1 9.2%
白人はくじん 223.6 72.4% 211.5 75.1% 12.1 5.7%
黒人こくじん
アフリカ系けい		 38.9 12.6% 34.7 12.3% 4.3 12.3%
アメリカ・インディアン
アラスカ先住民せんじゅうみん		 2.9 0.9% 2.5 0.9% 0.5 18.4%
アジアン 14.7 4.8% 10.2 3.6% 4.4 43.3%
太平洋たいへいよう先住民せんじゅうみん 0.5 0.2% 0.4 0.1% 0.1 35.4%
その他たの人種じんしゅ 19.1 6.2% 15.4 5.5% 3.7 24.4%
複数ふくすう人種じんしゅ 9.0 2.9% 6.8 2.4% 2.2 32.0%

なお小数点しょうすうてん2桁けた目めで四捨五入ししゃごにゅうしているので、合計ごうけいと合あわない部分ぶぶんもある。この集計しゅうけいではヒスパニック系けいの可否かひは問とわれていないのでヒスパニック系けいはそれぞれの項目こうもくに分散ぶんさんしているが、その他たの人種じんしゅでは97%がヒスパニック系けいである。

ヒスパニック系けい[編集へんしゅう]

ヒスパニック系けいの郡ぐん毎ごとの比率ひりつ 2010年ねん
詳細しょうさいは「ヒスパニック」を参照さんしょう

ヒスパニック系けいは現在げんざいの米国べいこく領土りょうどの南部なんぶや西部せいぶにおいては、非ひヒスパニック系けいより先さきに16世紀せいきには入植にゅうしょくしていた。米国べいこく（東部とうぶ13州しゅう）独立どくりつ時点じてんでは北きたアメリカの大半たいはんはスペイン、フランス、イギリス領土りょうどであった。その後ご、武力ぶりょく行使こうしによる割譲かつじょうや領土りょうど購入こうにゅうなどを経へてきた。それに伴ともないヒスパニック系けいは退去たいきょか残留ざんりゅうかの選択せんたくを強しいられた。20世紀せいき初頭しょとうのヒスパニック系けいの人口じんこうは50万まん人にんで全ぜん人口じんこうの0.7%であったが、当時とうじの米国べいこく南西なんせい部ぶの人口じんこうは約やく500万まん人にんで[25]、南西なんせい部ぶではヒスパニック系けいの比率ひりつは10%であった。20世紀せいきにはヒスパニック系けいの人口じんこうは10年ねん毎ごとに約やく60%増加ぞうかしており、1950年ねんには360万まん人にん、2000年ねんには3530万まん人にん、2010年ねんには5050万まん人にんとなっていた[26]。2045年ねんには倍ばいの1億おく人にんに達たっすると推定すいていされている[27]。 2005年ねんの推定すいていではヒスパニック系けいの不法ふほう入国にゅうこく者しゃは1000万まん人にん以上いじょうと見積みつもられており[15]、国勢調査こくせいちょうさでは市民しみんか否ひかの質問しつもんはしていないが、これらの不法ふほう入国にゅうこく者しゃが調査ちょうさ票ひょうを提出ていしゅつしたかは不明ふめいである。

2000年ねんまでの国勢調査こくせいちょうさまではヒスパニック・ラテン系けい（Hispanic or Latino Origin）と人種じんしゅ（Race）はまとめて集計しゅうけいされていた。ヒスパニックには白人はくじん、黒人こくじん、先住民せんじゅうみんであるアジア系けい人種じんしゅなどや混血こんけつが含ふくまれ、民族みんぞく（国籍こくせきや文化ぶんか圏けん）もさまざまであることから、ヒスパニック系けいとは人種じんしゅの分類ぶんるいではなく文化ぶんかの分類ぶんるいと定義ていぎし、ヒスパニック系けいの集計しゅうけいを人種じんしゅの集計しゅうけいから独立どくりつさせた[28]。

以下いか、ヒスパニック系けいまたはラテン系けい（Hispanic or Latino Origin）か否ひかによる集計しゅうけいである。ヒスパニックには白人はくじん、黒人こくじん、メスティソなどが含ふくまれ、出身しゅっしん国こくには非ひスペイン語ご圏けんを除のぞく、ラテンアメリカ諸国しょこくおよびスペインが含ふくまれているが、スペイン語ご圏けんである赤道せきどうギニアは含ふくまれていない[28][29]。広義こうぎのラテン系けいにはポルトガルさらにはイタリアやフランスも含ふくまれるが、米国べいこくの国勢調査こくせいちょうさではスペイン系けいのみを計上けいじょうしている。

なおプエルトリコの居住きょじゅう者しゃの数かず（約やく380万まん人にん）は以下いかの記述きじゅつには含ふくまれていないが、米国べいこく本土ほんど（アラスカ、ハワイを含ふくむ）に居住きょじゅうするプエルトリコ人じん（460万まん人にん）は含ふくまれている[29][30]。

全すべての人種じんしゅを含ふくんだヒスパニック系けいは5048万まん人にんで全ぜん人口じんこうの16.3%であった。非ひヒスパニック系けいでは、白人はくじん1億おく9682万まん人にん(76.2%)、黒人こくじん3769万まん人にん(14.6%)、アジア人じん1447万まん人にん(5.6%)、混血こんけつ597万まん人にん(2.3%)などであった。2000年ねんの調査ちょうさではヒスパニック系けい(12.5%)と非ひヒスパニック黒人こくじん(12.3%)の比率ひりつはほぼ同おなじであったが、2010年ねんにはヒスパニック系けいの増加ぞうか率りつが非ひヒスパニック黒人こくじんの増加ぞうか率りつの4倍ばい近ちかく、単独たんどく2位いの集団しゅうだんとなった。

　ヒスパニック系けいの可否かひによる分類ぶんるい 2010年ねん[24]
単位たんい：百ひゃく万まん人にん
区分くぶん 2010年ねん 2000年ねん[31] 増減ぞうげん
人口じんこう 割合わりあい 人口じんこう 割合わりあい 人口じんこう 率りつ
全米ぜんべい人口じんこう 308.7 100% 281.4 100% 27 9.7%
ヒスパニック系けい 50.5 16.3% 35.3 12.5% 15.2 43.0%
非ひ
ヒ
ス
パ
ニ
ッ
ク		 白人はくじん 196.8 63.7% 194.6 69.1% 2.3 1.2%
非ひ
白しろ
人ひと		 合計ごうけい 61.5 20.0% 51.6 18.4% 9.9 3.7%
黒人こくじん 37.7 12.2% 33.9 12.0% 3.8 11.2%
アジア系けい 14.5 4.7% 10.1 3.6% 4.4 43.6%
アメリカ先住民せんじゅうみん 2.2 0.7% 2.1 0.7% 0.1 4.8%
ハワイ、大洋たいよう州しゅう 0.5 0.2% 0.4 0.1% 0.1 37.1%
その他た 0.6 0.2% 0.5 0.2% 0.1 27.7%
混血こんけつ 6.0 1.9% 4.6 1.6% 1.4 30.4%

ヒスパニック系けいの6割わりはメキシコ出身しゅっしんであり、ラテンアメリカ諸国しょこくでは白人はくじん（コーカソイド）と先住民せんじゅうみん（モンゴロイド）さらには黒人こくじん（ネグロイド）間あいだの混血こんけつが多おおく、メキシコでは6割わりは先住民せんじゅうみんとスペイン人じんの混血こんけつと言いわれているが[32]、これも調査ちょうさ回答かいとう者しゃの認識にんしきによるため、米国べいこくよりさらに古ふるい歴史れきしを考慮こうりょすると正確せいかくな人種じんしゅ間あいだ混血こんけつの計上けいじょうは困難こんなんである。

ヒスパニック系けいの人種じんしゅ構成こうせい 2010年ねん[24]
単位たんい：百ひゃく万まん人にん
区分くぶん 2010年ねん 2000年ねん[31] 増減ぞうげん
人口じんこう 割合わりあい 人口じんこう 割合わりあい 人口じんこう 率りつ
ヒ
ス
パ
ニ
ッ
ク		 合計ごうけい 50.5 100% 35.3 100% 15.2 43.0%
白人はくじん 26.7 53.0% 16.9 47.9% 9.8 58.0%
黒人こくじん 1.2 2.5% 0.7 2.0% 0.5 69.0%
アジア系けい 0.2 0.4% 0.1 0.3% 0.1 75.0%
アメリカ先住民せんじゅうみん 0.7 1.4% 0.4 1.1% 0.3 68.3%
ハワイ、大洋たいよう州しゅう 0.06 0.1% 0.05 0.1% 0.0 24.4%
その他た 18.5 36.7% 14.9 42.2% 3.6 24.2%
混血こんけつ 3.0 6.0% 2.2 6.2% 0.8 36.4%

ヒスパニック系けいの5000万まん人にんの内訳うちわけは、白人はくじん2674万まん人にん(53.0%)、黒人こくじん124万まん人にん(2.5%)、その他たの人種じんしゅ1850万まん人にん(36.7%)、混血こんけつ304万まん人にん(6.0%)などであった。

ヒスパニック系けいの特徴とくちょうはその増加ぞうか率りつ（1990年ねんから2010年ねんの間あいだに倍増ばいぞう）の高たかさと若わかさである。ヒスパニックの平均へいきん年齢ねんれいは27歳さいで、非ひヒスパニック系けい白人はくじんは42歳さい、非ひヒスパニック系けい黒人こくじんは32歳さいであった[33]。

ヒスパニック系けいの出身しゅっしん国こく[編集へんしゅう]

出身しゅっしん国こくは自称じしょうによるもので本人ほんにんまたは親おやや先祖せんぞも含ふくまれるが、主観しゅかん的てきな判断はんだんである。なお2000年ねんと2010年ねんではヒスパニックに関かんする質問しつもん内容ないようが上記じょうきのように変更へんこうされたので、特とくに出身しゅっしん国こく別べつの増減ぞうげんには実質じっしつ的てきな増減ぞうげん以上いじょうに影響えいきょうを与あたえている可能かのう性せいがある[29]。ヒスパニック系けいの出身しゅっしん国こくでは、最大さいだいがメキシコで63%、次ついでプエルトリコ9.2%、キューバ3.5%、エルサルバドル3.3%、ドミニカ共和国どみにかきょうわこく2.8%となっている。

ヒスパニック系けいの出自しゅつじ一覧いちらん
2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさ　ヒスパニック系けい[24]　単位たんい：千せん人にん
出身しゅっしん国こく 2010年ねん 2000年ねん 増減ぞうげん
人口じんこう 比率ひりつ 人口じんこう 比率ひりつ 人口じんこう 率りつ
全米ぜんべい人口じんこう 308,746 100% 281,422 100% 27,324 9.7%
ヒスパニック・ラテン系けい 50,478 16% 35,306 13% 15,172 43.0%
非ひヒスパニック・ラテン系けい 258,268 84% 246,116 88% 12,152 4.9%
ヒスパニック・ラテン系けいの出身しゅっしん国こく
合計ごうけい 50,478 100% 35,306 100% 15,172 43.0%
メキシコ 31,7988 63% 20,641 59% 11,158 54.1%
プエルトリコ 4,624 9.2% 3,406 10% 1,218 35.7%
キューバ 1,786 3.5% 1,242 3.5% 544 43.8%
その他た 12,270 24% 10,017 28% 2,253 22.5%
その他たの内訳うちわけ
ドミニカ共和国どみにかきょうわこく 1,415 2.8% 765 2.2% 650 84.9%
中米ちゅうべい合計ごうけい 3,998 7.9% 1,687 4.8% 2,311 137.0%
エルサルバドル 1,649 3.3% 655 1.9% 994 151.7%
グアテマラ 1,044 2.1% 372 1.1% 672 180.3%
ホンデュラス 633 1.3% 218 0.6% 416 191.1%
ニカラグア 348 0.7% 178 0.5% 171 96.0%
パナマ 165 0.3% 92 0.3% 74 80.4%
コスタリカ 126 0.3% 69 0.2% 58 84.3%
その他た（中米ちゅうべい） 32 0.1% 104 0.3% –72 -69.5%
南米なんべい合計ごうけい 2,769 5.5% 1,354 3.8% 1,416 104.6%
コロンビア 909 1.8% 471 1.3% 438 93.1%
エクアドル 565 1.1% 261 0.7% 304 116.7%
ペルー 531 1.1% 234 0.7% 297 127.1%
アルゼンチン 225 0.4% 101 0.3% 124 123.0%
ベネズエラ 215 0.4% 92 0.3% 124 135.0%
チリ 127 0.3% 69 0.2% 58 84.2%
ボリビア 99 0.2% 42 0.1% 57 135.8%
ウルグアイ 57 0.1% 19 0.1% 38 202.5%
パラグアイ 20 9 11 128.3%
その他た（南米なんべい） 22 58 0.2% –36 -62.1%
スペイン 635 1.3% 100 0.3% 535 534.4%
その他た 3,452 6.8% 6,112 17% –2,659 -43.5%

黒人こくじん・アフリカ系けいアメリカ人じん[編集へんしゅう]

黒人こくじんの郡ぐん毎ごとの比率ひりつ 2010年ねん

黒人こくじん・アフリカ系けいアメリカ人じん（Black or African American）はアフリカに起源きげんを持もつネグロイドである。黒人こくじん（Black）は奴隷どれいなどの子孫しそんで出自しゅつじが不明ふめいな者もの、アフリカ系けいアメリカ人じんはアフリカ出自しゅつじを特定とくてい出来できる者ものと分類ぶんるいされている。この分類ぶんるいにはコーカソイドである北きたアフリカのアラブ人じんや、他たの地域ちいき（例たとえばインド南部なんぶ）の肌はだの色いろの濃こい人種じんしゅは含ふくまれない。黒人こくじんの集計しゅうけいでは総数そうすう、ヒスパニック系けいによる分類ぶんるいの2通とおりあることに留意りゅうい。

米国べいこくにおける黒人こくじんは大半たいはんが16世紀せいきからの奴隷どれい貿易ぼうえきに起源きげんを持もつ。19世紀せいき初頭しょとうまでの約やく3世紀せいきの間あいだに900 - 1100万まん人にんの黒人こくじんがアフリカから連つれてこられたと推定すいていされている[34]。

米国べいこくの最初さいしょの国勢調査こくせいちょうさである1790年ねんの調査ちょうさでは、当時とうじの米国べいこく（東部とうぶ13州しゅう）には全ぜん人口じんこうの19.3%、76万まん人にん（うち奴隷どれい70万まん人にん）の黒人こくじんがいたと報告ほうこくされている。 当時とうじのスペイン領りょう、フランス領りょう、その他たの地域ちいきにも黒人こくじん奴隷どれいは居いたが人口じんこうは不明ふめいである。 南北戦争なんぼくせんそうの直前ちょくぜんの1860年ねんには黒人こくじんの人口じんこうは444万まん人にん（うち奴隷どれい395万まん人にん）まで増加ぞうかしたが全ぜん人口じんこうに対たいする比率ひりつは14%へと下さがった。1900年ねんには880万まん人にんへと倍増ばいぞうし2000年ねんには3460万まん人にんであった[35]。

黒人こくじんの出自しゅつじ（出身しゅっしん国こく）に関かんしては奴隷どれい貿易ぼうえきという強制きょうせい連行れんこうであり、到着とうちゃく後ごの取とり扱あつかいが人権じんけんを否定ひていされたものであった等ひとし、白人はくじん以上いじょうに確定かくていが困難こんなんになっている。米国べいこくの国勢調査こくせいちょうさでは黒人こくじんの出自しゅつじの集計しゅうけいはされていない。2011年ねんの国勢調査こくせいちょうさでは非ひヒスパニック系けいの黒人こくじんは3920万まん人にん(12.6%)、アフリカ系けいアメリカ人じん（サブサハラアフリカ出自しゅつじ）は240万まん人にん(0.8%)で合計ごうけいは4160万まん人にん(13.3%)であった。

国勢調査こくせいちょうさの人種じんしゅは主観しゅかん的てきな区分くぶんであり、本人ほんにんがいかに認識にんしきしているかおよび判断はんだんしているかの集計しゅうけいであるが、系譜けいふ学がく者ものや人類じんるい学がく者ものの調査ちょうさでは、「黒人こくじんの80%には1/8以上いじょうの白人はくじんの血ちが混まざっている[36]。」、「白人はくじんの30%は黒人こくじんの血ちが混まざっている[37]。」などの報告ほうこくがある。白人はくじんの混血こんけつ率りつが30%と意外いがいと低ひくいがこれは19世紀せいき末まつから20世紀せいきにかけて増加ぞうかしたヨーロッパからの移民いみんによる見みかけの純血じゅんけつ率りつの上昇じょうしょうである。

アジア系けい[編集へんしゅう]

アジア系けいの郡ぐん毎ごとの比率ひりつ 2010年ねん

アジア系けいの移民いみんの歴史れきしは白人はくじんや黒人こくじんに比くらべると浅あさく、19世紀せいき後半こうはんに中国ちゅうごくや日本にっぽんからの移住いじゅうが始はじまり、20世紀せいきに入はいりフィリピン、韓国かんこく、ベトナム、インドなどからの移住いじゅうが始はじまった。

2010年ねんの集計しゅうけいでは、アジア系けいのみを記述きじゅつした人口じんこうは1467万まん人にんであったが、最大さいだいグループは中国人ちゅうごくじんで335万まん人にん、ついでインド人じん284万まん人にん、フィリピン人じん256万まん人にん、ベトナム人じん155万まん人にん、韓国かんこく人じん142万まん人にん、日本人にっぽんじん76万まん人にん、パキスタン人じん36万まん人にんなどとなっていた。これらの数値すうちには混血こんけつを含ふくんでいない。複数ふくすうの人種じんしゅを選択せんたくしたもののうち、アジア系けいは延のべ265万まん回かい記入きにゅうされた。この中なかには2つ以上いじょうの混血こんけつも含ふくまれているが、単純たんじゅんに単一たんいつ記述きじゅつと複数ふくすう記述きじゅつを比較ひかくすると、265/1467で、アジア系けいの混血こんけつ率りつは最大さいだいで18.1％となる。国勢調査こくせいちょうさ局きょくでは混血こんけつについて詳くわしく分析ぶんせきしており、アジア系けいの中なかでは日系にっけいの混血こんけつ率りつが突出とっしゅつしていると報告ほうこくしている。日系にっけいでは他たのアジア系けいとの混血こんけつが6%、他たの人種じんしゅとの混血こんけつが28.2%、3つ以上いじょうの混血こんけつが7.2%の合計ごうけい41.4%の混血こんけつ率りつとなっている。続つづくのがフィリピン系けいの25.2%、韓国かんこく系けい16.6%、中国ちゅうごく系けい16.5%、インド系けい10.7%となっている。アジア系けいは全米ぜんべいの大都市だいとしに多おおいが中なかでも西海岸にしかいがんへ集中しゅうちゅうしている。特とくに日系にっけいは他たのアジア系けいに比くらべ西海岸にしかいがんへの集中しゅうちゅうが大おおきい[38]。

アジア系けいの人口じんこうが多おおい地域ちいきは、ニューヨーク104万まん人にん、ロスアンゼルス43万まん人にん、サンノゼ30万まん、サンフランシスコ27万まん、サンディエゴ21万まん、ホノルル18万まんなどであった（数値すうちは混血こんけつを含ふくまない）。アジア系けいの人口じんこう比率ひりつの高たかい地域ちいきはホノルル54.8%、デイリーシティ55.6%、フレモント50.6%、サニーベール40.6%、アーバイン39.2%、サンタクララ37.7%などカリフォルニア、とくにシリコンバレー周辺しゅうへんで高率こうりつになっている[38]。

先住民せんじゅうみん[編集へんしゅう]

アメリカ先住民せんじゅうみんの郡ぐん毎ごとの比率ひりつ 2010年ねん

2010年ねんの調査ちょうさでは290万まん人にん（全ぜん人口じんこうの0.9%）が単一たんいつ人種じんしゅとしてアメリカ・インディアンかアラスカ先住民せんじゅうみんを選択せんたくしたほか、延のべ230万まん人にん(0.7%)が血ちを引ひくと回答かいとうした。合計ごうけい520万まん人にん(1.7%)がアメリカ先住民せんじゅうみんかその血ちを引ひくと回答かいとうした。このグループは高たかい増加ぞうか率りつを示しめしており、10年ねんで26.7%増加ぞうかしている[39]。

人種じんしゅ間あいだの混血こんけつ[編集へんしゅう]

混血こんけつには人類じんるい学がく上じょうの人種じんしゅ間あいだの混血こんけつと文化ぶんか人類じんるい学がく上じょうの民族みんぞく間あいだの混血こんけつがあるが、国勢調査こくせいちょうさでは、白人はくじん（人種じんしゅ）とインド人じん（アジア系けい、民族みんぞく）は人種じんしゅ間あいだの混血こんけつ（Combination）として扱あつかわれ、逆ぎゃくにインド人じん（アジア系けい）と日本人にっぽんじん（アジア系けい）の場合ばあいは人種じんしゅ間あいだの混血こんけつとして扱あつかわれない。国勢調査こくせいちょうさでは人種じんしゅの質問しつもんの中なかで項目こうもくを2つ以上いじょう選択せんたくまたは2つ以上いじょう記述きじゅつした場合ばあいとしており、集計しゅうけい報告ほうこくでは「2つ以上いじょう選択せんたく」と表示ひょうじしており、混血こんけつ（mixed race）とは表示ひょうじしていない。本来ほんらいであればこの記事きじの記述きじゅつでも「2つ以上いじょう選択せんたく」と表示ひょうじするべきであるが、読よみやすさを考慮こうりょして「混血こんけつ」と表示ひょうじする。

出自しゅつじ（民族みんぞく）間あいだの集計しゅうけいは、正規せいき版ばんの調査ちょうさ票ひょうに基もとづいて別途べっと集計しゅうけいされており、後述こうじゅつする。

混血こんけつの定義ていぎの前提ぜんていとなる親おや自身じしんの人種じんしゅの確定かくていが前述ぜんじゅつしたように困難こんなんを伴ともなうので、3代だい（曾祖そうそ父母ちちはは）以上いじょう遡さかのぼった血筋ちすじの認識にんしきは薄うすいと思おもわれる。さらに、この集計しゅうけいでは白人はくじん間あいだであれば、例たとえばイギリス人じん（白人はくじん）とイラン人じん（白人はくじん）の混血こんけつは混血こんけつと見みなされないが、イギリス人じん（白人はくじん）とインド人じん（アジア系けい）の両方りょうほうが選択せんたくされた場合ばあいは混血こんけつに分類ぶんるいしている。よって以下いかに記述きじゅつする混血こんけつ率りつ2.9%は混血こんけつ率りつというより、集計しゅうけい報告ほうこくに記述きじゅつされているように「複数ふくすうを選択せんたくした率りつ」と理解りかいされるべきである。

意外いがいに[誰だれによって?]低ひくい混血こんけつの集計しゅうけい結果けっかであるが、出自しゅつじ確定かくていの困難こんなん度どに加くわえ、アメリカ人じんであるという自意識じいしきの高たかさもこの混血こんけつの数値すうちを引ひき下さげている。出自しゅつじの節ふしで述のべるが、民族みんぞくにアメリカ人じん（先住民せんじゅうみんでは無むく）と記述きじゅつした数かずが最大さいだいであったが、これはアメリカ人じんであるという自意識じいしき（愛国心あいこくしん）の強つよさと同時どうじに、先祖せんぞの確定かくていの難むずかしさを反映はんえいしているものと思おもわれる。 さらには被ひ差別さべつ人種じんしゅであった少数しょうすう民族みんぞくの祖先そせんを隠かくす、子こに伝つたえないなどの要因よういんもあると思おもわれる。 詳細しょうさいはen:Multiracial#United Statesおよびen:Multiracial Americanを参照さんしょう。米国べいこくでは20世紀せいき半なかばまで多おおくの州しゅうで人種じんしゅ間あいだの結婚けっこんを禁止きんししていた。西海岸にしかいがんの州しゅうではアジア系けいと白人はくじんの結婚けっこんが禁止きんしされていた。1967年ねんにバージニア州しゅうで白人はくじん男性だんせいと黒人こくじん女性じょせいが結婚けっこんし懲役ちょうえき1年ねんの判決はんけつを受うけたが、上告じょうこくし合衆国がっしゅうこく最高裁判所さいこうさいばんしょがバージニア州法しゅうほうは違憲いけんであると判決はんけつし、残のこっていた南部なんぶ17州しゅうで婚姻こんいんが認みとめられるようになった。詳細しょうさいはen:Loving v. Virginiaを参照さんしょう。詳細しょうさいはen:Interracial marriage in the United Statesを参照さんしょう。

国勢調査こくせいちょうさの結果けっかでは人種じんしゅ欄らんで2項目こうもく以上いじょう記入きにゅうしたものは900万まん人にんで全ぜん人口じんこうの2.9%であったが、人種じんしゅ間あいだでの混血こんけつが100人にんあたり3人にんは明あきらかに現状げんじょうを反映はんえいしていない。この数値すうちは10年ねん前まえの調査ちょうさから32%増加ぞうかしており、増加ぞうか分ぶんの多おおくは10歳さい以上いじょうであるので、前回ぜんかいは単一たんいつ人種じんしゅと記入きにゅうした者ものが今回こんかいは混血こんけつと記入きにゅうしたということである。これは若わかい世代せだいの混血こんけつに対たいする柔軟じゅうなんな認識にんしきによるものである[3]。

混血こんけつ900万まん人にんの内訳うちわけを見みると、少数しょうすう民族みんぞくでは混血こんけつの比率ひりつが高たかくハワイおよび太平洋たいへいよう地域ちいきの先住民せんじゅうみんの混血こんけつの比率ひりつは55.9%、アメリカ・インディアンとアラスカ先住民せんじゅうみんでは43.8%となっていた。その他たの人種じんしゅではアジアン15.3%、黒人こくじんは7.4%、白人はくじんは3.2%となっていた。人数にんずうでは白人はくじんと黒人こくじんの混血こんけつが一番いちばん多おおく20.4%の183万まん人にんであった。その他た黒人こくじんとアメリカ・インディアン、アラスカ先住民せんじゅうみんとの混血こんけつが174万まん人にん(19.3%)、白人はくじんとアジア人じんが162万まん人にん(18.0%)、白人はくじんとアメリカ・インディアン、アラスカ先住民せんじゅうみんとの混血こんけつが15.9%の143万まん人にん(15.9%)となっていた。3つ以上いじょうの人種じんしゅの混血こんけつは74万まん人にんであった[24]。

白人はくじんの混血こんけつ率りつをヒスパニック系けいか否ひかでみると非ひヒスパニック系けいの白人はくじんでは504万まん人にんで2.5%であったが、ヒスパニック系けいの白人はくじんでは245万まん人にんで8.4%であった。同様どうように黒人こくじんの混血こんけつ率りつをヒスパニック系けいか否ひかでみると非ひヒスパニック系けいでは244万まん人にんで6.1%であったが、ヒスパニック系けいでは65万まん人にんで34.5%であった[24]。

社会しゃかい的てき少数しょうすう派は[編集へんしゅう]

各かく郡ぐんの少数しょうすう民族みんぞく比率ひりつ（2010年ねん）:
* 2人ふたりに1人ひとり以上いじょう
* 3人にんに1人ひとり以上いじょう
* 4人にんに1人ひとり以上いじょう

米国べいこく国勢調査こくせいちょうさ局きょくでは非ひヒスパニック系けいの白人はくじんを多数たすう派は、それ以外いがいの人種じんしゅや民族みんぞくを社会しゃかい的てき少数しょうすう派は（マイノリティー）と定義ていぎしている。この定義ていぎでは全ぜん人口じんこうの36.3%が少数しょうすう派はとなるが、この少数しょうすう派はが過半数かはんすうの州しゅうおよび地域ちいきはカリフォルニア(59.9%)、ワシントンDC(65.2%)、ハワイ(77.3%)、ニューメキシコ(59.5%)、テキサス(54.7%)、プエルトリコ(99.3%)であった。この他ほかにも少数しょうすう派はが40%を超こえる州しゅうが10州しゅうあり、非ひヒスパニック系けい白人はくじんの2000年ねんから2010年ねんにかけての人口じんこう増加ぞうか率りつが1.2%であるのに対たいし、少数しょうすう派はは28.8%であるので過半数かはんすうとなる州しゅうがさらに増ふえていく[24]。

アメリカの3143の郡ぐんのうち348の郡ぐんは少数しょうすう派はが過半数かはんすうである[24]。

将来しょうらいの人口じんこうの予測よそく[編集へんしゅう]

米国べいこくの人種じんしゅ・民族みんぞく構成こうせいの予測よそく[40]

米国べいこくも他たの先進せんしん工業こうぎょう国こくの例れいにもれず、ベビーブーマーの高齢こうれい化かにより、高齢こうれい化か社会しゃかいとなりつつある。多数たすう派はである非ひヒスパニック系けい白人はくじんでは少子化しょうしかも顕著けんちょで、2020年ねん以降いこうは人口じんこうは減少げんしょうに向むかうが、大量たいりょうの移民いみん流入りゅうにゅうおよび少数しょうすう民族みんぞくにおける高たかい出生しゅっしょう率りつにより、国くに全体ぜんたいとしては総そう人口じんこうおよび労働ろうどう人口じんこうは増加ぞうかし続つづけており、他たの先進せんしん工業こうぎょう国こくほど高齢こうれい化かによる危機ききの度合どあいは低ひくい。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国土こくど安全あんぜん保障ほしょう省しょうの人口じんこう予測よそくでは2010年ねんから2060年ねんにかけて総そう人口じんこうは36％増ぞう化かするが、非ひヒスパニック系けい白人はくじんは9％減げんで2040年代ねんだいには半数はんすうを切きる。その他たは増加ぞうかが続つづき、ヒスパニック系けいは155%増ぞうで2060年ねんには全ぜん人口じんこうの3割わりに達たっする。アジア系けいは129%増ぞうで比率ひりつは2010年ねんの5%から2060年ねんには8%へ、黒人こくじんと先住民せんじゅうみんが約やく40%増ぞうで比率ひりつはほぼ変化へんかなし、混血こんけつは3倍ばい以上いじょうになると推測すいそくしている[40]。

人口じんこう予測よそく[40]　単位たんい：百ひゃく万まん人にん
グループ 2000 2010 2015 2020 2030 2040 2050 2060 2000、2010年ねんは実績じっせき
合計ごうけい 281.4 308.7 321.4 333.9 358.5 380.0 399.8 420.3
非ひ
ヒ
ス
パ
ニ
ッ
ク		 白人はくじん 194.6 196.8 198.4 199.3 198.8 193.9 186.3 179.0 微増びぞうから減げんへ
黒人こくじん 33.9 37.7 39.9 41.8 45.5 48.8 52.0 55.3
アジア系けい 10.1 14.5 16.4 18.2 22.0 25.9 29.6 33.1 東ひがし、東南とうなん、南みなみアジア
先住民せんじゅうみん 2.4 2.7 2.9 3.1 3.4 3.6 3.7 3.9 本土ほんど、アラスカ、ハワイ他た
混血こんけつ 4.6 6.0 6.6 7.7 10.1 13.0 16.4 20.2
その他た 0.5 0.6 - - - - - -
ヒスパニック 35.3 50.5 57.1 63.8 78.7 94.9 111.7 128.8 全ぜん人種じんしゅ

出自しゅつじ（出身しゅっしん国こく）[編集へんしゅう]

米国べいこくの各かく郡ぐんにおける最多さいたの出自しゅつじ:
ドイツ系けい イングランド系けい オランダ系けい アイルランド系けい
フランス系けい イタリア系けい アメリカ系けい[注ちゅう 10]
メキシコ系けい インディアン 黒人こくじん プエルトリコ

2000年ねん連邦れんぽう国勢調査こくせいちょうさによる分析ぶんせき[編集へんしゅう]

11.8%(FL)から43.9%(ND)に及およぶ各かく州しゅうにおける最多さいたの出自しゅつじ。     ドイツ系けい      アメリカ系けい      メキシコ系けい      アイルランド系けい      アフリカ系けい      イタリア系けい      イングランド系けい      日系にっけい      プエルトリコ系けい

2000年ねんの国勢調査こくせいちょうさにおける、自己じこ申告しんこくによる米国べいこく15大だい出自しゅつじ[41]

順位じゅんい 出自しゅつじ 延のべ数すう 割合わりあい
— イギリス (1801–1922) 66,224,627[42] 23.3%[42]
1 ドイツ系けい 42,841,569 15.2%
2 アイルランド系けい 30,524,799 10.8%
3 アフリカ系けい 24,903,412 8.8%
4 イングランド系けい 24,509,692 8.7%
5 アメリカ系けい 20,188,305 7.2%
6 メキシコ系けい 18,382,291 6.5%
7 イタリア系けい 15,638,348 5.6%
8 ポーランド系けい 8,977,235 3.2%
9 フランス系けい 8,309,666 3.0%
10 アメリカ先住民せんじゅうみん 7,876,568 2.8%
11 スコットランド系けい 4,890,581 1.7%
12 オランダ系けい 4,541,770 1.6%
13 ノルウェー系けい 4,477,725 1.6%
14 スコットランド系けいアイルランド人じん 4,319,232 1.5%
15 中国ちゅうごく系けい 4,010,114 1.4%

その他た、ヨーロッパ系けい0.7%、北きたヨーロッパ系けい0.1%などアメリカの記述きじゅつ同様どうように不ふ明確めいかくなものがあった。アジア系けいは中国ちゅうごく230万まん人にん(0.8%)であり、この内訳うちわけとして、フィリピン系けい210万まん人にん(0.8%)、インド系けい150万まん人にん(0.5%)、韓国かんこく系けい120万まん人にん(0.4%)、日系にっけい110万まん人にん(0.4%)、ベトナム系けい100万まん人にん(0.4%)であった。

出自しゅつじ（民族みんぞく）の集計しゅうけいでは、「1つのみ記入きにゅう（単一たんいつ民族みんぞく）」が58%、「複数ふくすう記述きじゅつ（混血こんけつ）」が22%、未み記入きにゅうが20%となっていた[43]。

2000年ねんの集計しゅうけいにはほぼ全ぜん民族みんぞくが網羅もうらされているが、表ひょうの数値すうちは出自しゅつじの延のべ数すうの集計しゅうけいであるため、同どう数値すうちの合計ごうけいは総そう人口じんこうより大おおきな値ねとなる。表ひょうの数値すうちは何なに々系けいアメリカ人じんの推定すいてい人口じんこうやその比率ひりつを意味いみするものではない。この延のべ数すうの集計しゅうけいでは、加重かじゅう評価ひょうかはされていない（血統けっとうの割合わりあいの記入きにゅうは求もとめられていない）。例れいとして、キャメロン・ディアスの場合ばあいは父親ちちおやがスペイン系けいキューバ人じんで母親ははおやがチェロキー、イングランド、ドイツの血ちを引ひくとあり、1/2がスペイン、残のこりが割合わりあいが不明ふめいであるが等分とうぶんするとチェロキー1/6、イングランド1/6、ドイツ1/6となる。ユマ・サーマンのケースでは、父方ちちかたが苗字みょうじからイギリス系けいと思おもわれるが不ふ詳しょう、母方ははかたがドイツとスウェーデンの混血こんけつでドイツ1/4、スウェーデン1/4であるが、この2人ふたりで記入きにゅうされるのはスペイン1回かい（実際じっさいは1/4）、チェロキー1回かい（1/6）、イングランド1回かい（1/6）、ドイツ2回かい（1/6+1/4）、スウェーデン1回かい（1/4）となりこれらが集計しゅうけいされる。これらを理解りかいした上うえで人種じんしゅ・民族みんぞくなどの集計しゅうけいを読よむ必要ひつようがある。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの頁ぺーじの人種じんしゅの節ふしや他国たこく版ばんの記事きじにこれらの数字すうじが何なに々系けいアメリカ人じんの人口じんこうと掲載けいさいされているが、これは正確せいかくな表現ひょうげんではない。複数ふくすうの出自しゅつじの記述きじゅつはそれぞれで計上けいじょうされており、あくまで延のべ数すうである。英語えいご版ばんの日系にっけいアメリカ人じんの頁ぺーじでは正確せいかくに「日系にっけいアメリカ人じんおよびその混血こんけつ」と記述きじゅつしてある。

2010年ねん連邦れんぽう国勢調査こくせいちょうさによる分析ぶんせき[編集へんしゅう]

2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさにおける、自己じこ申告しんこくによる米国べいこく15大だい出自しゅつじ[44]

順位じゅんい 出自しゅつじ 延のべ数すう 割合わりあい
1 ドイツ系けい 49,206,934 17.1%
2 アフリカ系けい 41,284,752 13.6%
3 アイルランド系けい 35,523,082 11.6%
4 メキシコ系けい 31,789,483 10.9%
5 イングランド系けい 26,923,091 9.0%
6 アメリカ系けい 19,911,467 6.7%
7 イタリア系けい 17,558,598 5.9%
8 ポーランド系けい 9,739,653 3.0%
9 フランス系けい 9,136,092 2.9%
10 スコットランド系けい 5,706,263 1.9%
11 スコットランド系けいアイルランド人じん 5,102,858 1.7%
12 アメリカ先住民せんじゅうみん 4,920,336 1.6%
13 オランダ系けい 4,810,511 1.6%
14 プエルトリコ系けい 4,607,774 1.5%
15 ノルウェー系けい 4,557,539 1.5%

1つのみ記入きにゅう（単一たんいつ民族みんぞく）[編集へんしゅう]

前節ぜんせつで記述きじゅつした出自しゅつじの「延のべ数すう」の中なかで、複ふく数すう回かいカウントされた比率ひりつを理解りかいするために、「1つのみ記入きにゅう（単一たんいつ民族みんぞく）」の数値すうちを記述きじゅつする。以下いかのデータは米国べいこく国勢調査こくせいちょうさ局きょくのサイトから抽出ちゅうしゅつした年次ねんじの異ことなる2011年ねんのデータであるので、おおまかな比較ひかく用ようである。2011年ねんの推定すいてい人口じんこうは3億おく1160万まん人にんで「1つのみ記入きにゅう」が2億おく7580万まん人にん(62%)、「2つ以上いじょう」が8120万まん人にん(26%)、「不ふ詳しょう」が7160万まん人にん(23%)であった。不ふ詳しょう分ぶんを除のぞけば、単一たんいつ民族みんぞく62%対たい混血こんけつ26%で、ほぼ単一たんいつ民族みんぞく7対たい混血こんけつ3の割合わりあいとなり、人種じんしゅ・混血こんけつの節ふしでの「2つ以上いじょう」（混血こんけつ）の数値すうち2.9%より現実げんじつ的てきな数値すうちになっている。

1つのみ記入きにゅう（単一たんいつ民族みんぞく）では、スペインを除のぞくヨーロッパ系けいは8760万まん人にん(28.1%)で最大さいだいで、内訳うちわけはドイツ系けい1620万まん人にん(5.2%)、イギリス1350万まん人にん(4.3%)、アイルランド970万まん人にん(3.1%)、イタリア680万まん人にん(2.2%)、ポーランド320万まん人にん(1.0%)であった。ヒスパニック系けいは5190万まん人にん(16.7%)で、最大さいだいは隣国りんごくのメキシコで3360万まん人にん(10.8%)、次ついで準じゅん州しゅうであるプエルトリコで490万まん人にん(1.6%)であった。出自しゅつじ国こくベースで見みた単一たんいつ民族みんぞく人口じんこうではメキシコ系けいがドイツやイギリスより多おおく最大さいだいとなっている。黒人こくじんは3920万まん人にん(12.6%)、アメリカ・インディアンは250万まん人にん(0.8%)であった。アジア系けいは1500万まん人にん(4.8%)で最大さいだいは中国ちゅうごく系けいで340万まん人にん(1.1%)、ついでインド290万まん人にん(0.9%)、日系にっけいは6番目ばんめで80万まん人にん(0.2%)であった。なおハワイ州しゅうでは日系にっけいが最大さいだいグループである。そのほかイスラム各国かっこくは200万まん人にん(0.6%)、イスラエルは10万まん人にん(0.03%)であった。なおユダヤ人じんは出自しゅつじは大半たいはんがヨーロッパ各国かっこくであり宗教しゅうきょうの切きり口くちで集計しゅうけいした場合ばあいユダヤ系けいアメリカ人じんは約やく500万まん人にんである。

出自しゅつじ国こくの延のべ計上けいじょう数すうで2000年ねんに最大さいだいの4280万まんであったドイツは、単一たんいつ記入きにゅう（単一たんいつ民族みんぞく）の2010年ねんの人口じんこうは1620万まん人にんであった。年次ねんじが異ことなるがこれらの数値すうちの差さが混血こんけつとすると、混血こんけつ率りつは62％となる。同様どうように日系にっけいの延のべ数すう110万まん、単一たんいつ76万まんからは混血こんけつ率りつは31%となる。

単一たんいつ民族みんぞくの主おもな出自しゅつじの一覧いちらん（2011年ねん）
単一たんいつ民族みんぞくの主おもな出自しゅつじの一覧いちらん 2011年ねん　単位たんい：百ひゃく万まん人にん
出自しゅつじ 推定すいてい人口じんこう 率りつ 備考びこう 出典しゅってんID[45]
推定すいてい人口じんこう 311.6 100%
ヨーロッパ系けい
アメリカ 20.7 6.7% Cajunを含ふくむ。不ふ詳しょうか？ B04004
ドイツ系けい 16.2 5.2%
イギリス 13.5 4.3% イングランド系けい9.4、スコットランド1.7、スコッチ-アイリッシュ1.5
ブリティッシュ0.6、ウェールズ0.4
アイルランド系けい 9.7 3.1%
イタリア系けい 6.8 2.2%
ポーランド系けい 3.2 1.0%
フランス系けい 1.9 0.6% バスクを除のぞく
ノルウェー系けい 1.5 0.5%
ロシア系けい 1.2 0.4%
オランダ系けい 1.1 0.4%
スウェーデン 1.0 0.3%
その他た 9.5 3.1%
カナダ 1.3 0.4% フランス系けいカナダ0.9
合計ごうけい 87.6 28.1% スペインを除のぞく
アフリカ系けいアメリカ人じん アメリカ・インディアン
黒人こくじん 39.2 12.6% S0201
インディアン 2.5 0.8% アラスカ先住民せんじゅうみんを含ふくむ。 B02005
ヒスパニック系けい
メキシコ系けい 33.6 10.8% 国くにベースでは最大さいだいである。 B03001
プエルトリコ系けい 4.9 1.6%
エルサルバドル 2.0 0.6%
キューバ系けい 1.9 0.6%
ドミニカ 1.6 0.5%
ガテマラ 1.2 0.4%
コロンビア 1.0 0.3%
その他た南米なんべい 0.9 0.3%
その他た中米ちゅうべい 0.7 0.2%
ホンジュラス 0.7 0.2%
エクアドル 0.7 0.2%
ペルー 0.6 0.2%
スペイン 1.3 0.4%
その他た 1.1 0.3% ラテン各国かっこくは全すべて計上けいじょうされている。出自しゅつじ不明ふめい。
合計ごうけい 51.9 16.7%
カリブ諸国しょこく、ブラジル
カリブ諸国しょこく 2.1 0.7% ヒスパニック以外いがい B04004
ブラジル 0.3 0.1%
アジア系けいアメリカ人じん
中国ちゅうごく系けい 3.4 1.1% 台湾たいわん系けいを除のぞく B04007
インド系けい 2.9 0.9%
フィリピン系けい 2.5 0.8%
ベトナム系けい 1.7 0.5%
韓国かんこく系けい 1.4 0.5%
日系にっけい 0.8 0.2% ハワイでは日系にっけいアメリカ人じんが最大さいだいグループである。
パキスタン 0.4 0.1%
その他た 2.0 0.6%
合計ごうけい 15.0 4.8%
中東ちゅうとう、北きたアフリカ
アラブ合計ごうけい 1.2 0.4% イラン、アフガニスタン、パキスタンは含ふくまない B04004
イラン 0.4 0.1%
トルコ 0.1 0.0%
イスラエル 0.1 0.03%
その他た
サブサハラ 2.4 0.8% B04004
オセアニア 0.05 0.0%

使用しよう言語げんご[編集へんしゅう]

家庭かていで使用しようする言語げんごについては2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさの簡易かんい版ばんでは質問しつもんされなかった。以下いかの数値すうちは国勢調査こくせいちょうさ局きょくACSによる2012年ねん統計とうけい「Population Ancestry Language Spoken At Home」からのものである。調査ちょうさ年度ねんどは2009年ねんとなっている[46]。

家庭かていで使つかわれる言語げんご調査ちょうさでは、米国べいこくの5歳さい以上いじょう（以下いかこの節ふしで述のべる話者わしゃ人口じんこうはすべて5歳さい以上いじょうの人口じんこうである。）の2億おく8580万まん人にんのうち、英語えいごのみ話者わしゃは2億おく2870万まん人にんで80.0%であった。残のこりの5710万まん人にんは英語えいご以外いがいの言語げんごが家庭かていで使つかわれているが、その約やく半数はんすうは英語えいごを流暢りゅうちょうに(very well)話はなせると回答かいとうしている。この5710万まん人にんの内訳うちわけはスペイン語ご話者わしゃが3547万まん人にん(12.4%)、その他たのインド・ヨーロッパ語族ごぞくの話者わしゃが1050万まん人にん(3.7%)、アジア太平洋たいへいよう地域ちいきの言語げんごの話者わしゃが870万まん人にん(3.0%)、その他たが244万まん人にん(0.9%)であった。米国べいこく全体ぜんたいでは英語えいごが圧倒的あっとうてきに優位ゆういな言語げんごであるが、州しゅう・地域ちいき、大都市だいとし・小しょう都市としで大おおきくばらつきがあり、州しゅう別べつでは、英語えいごのみの話者わしゃの比率ひりつはウエストバージニア州しゅうが最大さいだいで97.7%、最小さいしょうはカリフォルニア州しゅうの56.9%であった。なおこの集計しゅうけいには主おもにスペイン語ご話者わしゃであるプエルトリコ自治じち区くの住民じゅうみん380万まん人にんは含ふくまれていないが、米国べいこく本土ほんどに居住きょじゅうするプエルトリコ人じん（460万まん人にん）は含ふくまれている。

家庭かていで使つかわれる言語げんご一覧いちらん[編集へんしゅう]

英語えいご(80%)とスペイン語ご(12%)が米国べいこくにおける2大言たいげん語ごとなっており、3位いの中国ちゅうごく語ご以下いかは比率ひりつが1%以下いかである。集計しゅうけいには3位い以下いかに数すう十じゅうの言語げんごがあり、その合計ごうけいは全米ぜんべいの話者わしゃの8%である。日本語にほんごはおおよそ17番目ばんめで約やく45万まん人にんの話者わしゃがいる。

なお話者わしゃの数かずと民族みんぞく（出自しゅつじ）の数かずは関連かんれんはあるが、一律いちりつには比例ひれいしない。例たとえば昔むかしからの移民いみんでは、その子孫しそんにおいては英語えいごに同化どうかしている率りつが高たかいが、新あたらしい移民いみんでは母語ぼごを使つかっている率りつが高たかい。米国べいこくには日系にっけいアメリカ人じん76万まん人にん[47] と推定すいてい14万まん人にん[48] の永住えいじゅう権けんを所持しょじした日本人にっぽんじんの計けい90万まん人にんがいるが、日本語にほんごの話者わしゃは44.5万まん人にんとなっている。日本人にっぽんじんの永住えいじゅう権けん保持ほじ者しゃは日本語にほんごを使つかっていると想定そうていすると日系にっけいアメリカ人じん76万まん人にんのうち30万まん人にん(39%)が日本語にほんご話者わしゃとなる。20世紀せいき後半こうはんから移民いみんが急増きゅうぞうした韓国かんこく系けいアメリカ人じんの場合ばあいは、いまだ1世せいが現役げんえきであり大半たいはんの家庭かていで韓国かんこく語ごが使つかわれている。ヨーロッパの他国たこくと比くらべると後発こうはつで19世紀せいき以降いこうに移民いみんが増加ぞうかしたドイツ系けいアメリカ人じんおよびドイツ系けいの血ちが入はいった人口じんこうは4790万まん人にんとアイリッシュ以上いじょうの大だいグループと推定すいていされているが、英語えいごとドイツ語ごの近ちかさのせいか、ドイツ語ごの話者わしゃは110万まん人にんでしかない。

古ふるくから移民いみんのあるヒスパニックでは大だい社会しゃかいが形成けいせいされたこともあり、完全かんぜんなバイリンガルの場合ばあいでも家庭かていではスペイン語ごが使つかわれる比率ひりつが高たかく、ニールセン・カンパニー（英語えいご版ばん）の調査ちょうさでは18歳さい以上いじょうのヒスパニックでは61%が家庭かていではスペイン語ごを使つかうと回答かいとうしている[49]。2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさの結果けっかでもヒスパニック系けい人口じんこう約やく5000万まん人にんに対たいして、スペイン語ご話者わしゃが約やく3500万まん人にんと約やく70％の家庭かていでスペイン語ごが使つかわれている。これには絶たえ間まない移民いみんの流入りゅうにゅうも寄与きよしていると思おもわれる。

家庭かていで使つかわれる言語げんご一覧いちらん　2006 - 2008年ねん
米国べいこくの家庭かていで使つかわれる言語げんごの話者わしゃ数すう[46][50][51]、人口じんこうは5歳さい以上いじょう
言語げんご 人口じんこう 比率ひりつ 話者わしゃの多おおい州しゅう（略号りゃくごうへカーソルを当あてて表示ひょうじ）
英語えいごのみ 228,699,523 80.02%
スペイン語ご 35,468,501 12.41% CA953万まん、TX634万まん、FL321万まん、NY258万まん、IL151万まん、AZ127万まん、NJ112万まん、（プエルトリコ352万まん）
中国ちゅうごく語ご 2,600,150 0.91% CA93万まん、NY45万まん、TX11万まん、NJ10万まん、MA9万まん、IL8万まん、WA7万まん
タガログ語ご 1,513,734 0.53% CA71万まん、NJ8万まん、NY7万まん、IL7万まん、TX6万まん、HI5万まん、NV5万まん、WA5万まん
フランス語ふらんすご 1,305,503 0.46% パトワ, ケイジャンを含ふくむ。FL41万まん、CA13万まん、NY14万まん、TX6万まん、IL4万まん
ベトナム語ご 1,251,468 0.44% CA46万まん、WA5万まん、FL5万まん、MA4万まん、NY2万まん
ドイツ語ご 1,109,216 0.39% CA12万まん、TX7万まん、NY7万まん、FL7万まん、IL5万まん
韓国かんこく語ご 1,039,021 0.36% CA35万まん、NY10万まん、NJ7万まん、IL5万まん、TX5万まん、VA5万まん、WA5万まん
ロシア語ご 881,723 0.31%
アラビア語ご 845,396 0.30%
その他たのアジアの言語げんご 783,140 0.27%
アフリカの言語げんご 777,553 0.27%
イタリア語ご 753,992 0.26%
ポルトガル語ご 731,282 0.26% クレオールを含ふくむ
その他たのインド諸しょ言語げんご 668,596 0.23%
フレンチ・クレオール 659,053 0.23%
ポーランド語ご 593,598 0.21%
ヒンディー語ご 560,983 0.20%
その他たの印欧語いんおうご 455,483 0.16%
日本語にほんご 445,471 0.16% CA14万まん、HI5万まん、NY4万まん、WA2万まん、IL1万まん
ペルシャ語ご 396,769 0.14%
その他たの太平洋たいへいよう諸島しょとうの言語げんご 371,653 0.13%
ウルドゥー語ご 355,964 0.12%
グジャラート語ご 341,404 0.12%
ギリシャ語ご 325,747 0.11%
その他たのスラブ語ご 298,094 0.10%
その他たの西にしゲルマン語ご 271,227 0.09%
セルビア・クロアチア語ご 269,333 0.09%
アルメニア語ご 242,836 0.08%
ヘブライ語ご 221,593 0.08%
クメール語ご 202,033 0.07%
北米ほくべいの先住民せんじゅうみんの言語げんご 196,372 0.07%
モン族ぞくの言語げんご 193,179 0.07%
ナバホ語ご 169,009 0.06%
タイ語ご 152,679 0.05%
イディッシュ語ご 148,155 0.05%
ラーオ語ご 146,297 0.05%
スカンジナビア諸語しょご 126,337 0.04%
ハンガリー語ご 90,612 0.03%
その他た 134,670 0.05%

各州かくしゅうでの使用しよう言語げんご[編集へんしゅう]

以下いかに2010年ねんの国勢調査こくせいちょうさの集計しゅうけいを示しめす。注ちゅう、「英えい西にし以外いがいの言語げんご」の欄らんでは英語えいご、スペイン語ご以外いがいの主要しゅよう言語げんごを略りゃくして記述きじゅつする。

各州かくしゅうでの使用しよう言語げんご一覧いちらん
全米ぜんべいおよび州しゅうごとの家庭かていで使つかわれる言語げんご 2009年ねん[46] 人口じんこうは5歳さい以上いじょう
地域ちいき 人口じんこう
（百ひゃく万まん人にん）		 英語えいごのみ 英語えいご以外いがい 注ちゅう、英えい西にし以外いがいの言語げんご話者わしゃ数すう（万まん人にん）[50]
小計しょうけい 西にし語ご 他たの
印欧語いんおうご		 アジア
太平洋たいへいよう語ご		 その他た
全米ぜんべい 285.80 80.0% 20.0% 12.4% 3.7% 3.0% 0.9% 中なか 260、タガ151、仏ふつ130、ベト125、独どく111、韓かん104
カリフォルニア州しゅう 34.21 56.9% 43.1% 28.7% 4.4% 9.1% 0.9% 中ちゅう93、タガ71、ベト46、韓かん35、ペル18、（番外ばんがい、日ひ14）
テキサス州しゅう 22.72 65.8% 34.2% 29.2% 2.0% 2.4% 0.6% ベト16、中ちゅう11、独どく7、タガ6、仏ふつ6
ニューヨーク州しゅう 18.32 71.0% 29.0% 14.1% 8.9% 4.5% 1.5% 中ちゅう45、伊い23、露ろ23
フロリダ州しゅう 17.37 73.7% 26.3% 19.3% 5.1% 1.5% 0.5% 仏ほとけ（Cajun Creoleを含ふくむ）41、葡9、独どく7
イリノイ州しゅう 12.02 78.3% 21.7% 12.6% 5.6% 2.6% 0.9% ポー20、中ちゅう8、タガ7、独どく5
ペンシルベニア州しゅう 11.86 90.4% 9.6% 3.9% 3.5% 1.6% 0.6% 中ちゅう6、独どく6、伊い5、ペ独どく5
オハイオ州しゅう 10.81 93.7% 6.3% 2.1% 2.5% 1.0% 0.7% 独どく6、仏ふつ3、ペ独どく2
ミシガン州しゅう 9.35 90.8% 9.2% 3.0% 3.1% 1.4% 1.7% 独どく4、中ちゅう4、仏ふつ3、ポー3
ジョージア州しゅう 9.08 87.5% 12.5% 7.2% 2.6% 1.9% 0.7%
ノースカロライナ州しゅう 8.73 89.9% 10.1% 6.6% 1.7% 1.3% 0.5%
ニュージャージー州しゅう 8.15 71.5% 28.5% 14.4% 8.4% 4.3% 1.4% 中ちゅう10、伊い9、葡8、タガ8、韓かん7
バージニア州しゅう 7.36 86.5% 13.5% 6.0% 3.2% 3.2% 1.0%
ワシントン州しゅう 6.21 83.0% 17.0% 7.4% 3.7% 5.0% 0.9% 中ちゅう7、ベト5、韓かん5、タガ5、露ろ5、（番外ばんがい、日ひ2）
マサチューセッツ州しゅう 6.21 79.4% 20.6% 7.2% 8.9% 3.5% 1.0% 葡18、仏ふつ（Cajun Creoleを含ふくむ）12、中ちゅう9
アリゾナ州しゅう 6.08 72.3% 27.7% 21.5% 2.1% 1.6% 2.5% ナバホ9、その他たインディアン語ご3、独どく2、中ちゅう2
インディアナ州しゅう 5.98 92.4% 7.6% 4.2% 2.3% 0.8% 0.3%
テネシー州しゅう 5.87 94.0% 6.0% 3.4% 1.1% 1.0% 0.5%
ミズーリ州しゅう 5.58 94.2% 5.8% 2.6% 1.8% 1.0% 0.4%
メリーランド州しゅう 5.32 84.7% 15.3% 6.0% 4.4% 3.3% 1.6%
ウィスコンシン州しゅう 5.29 91.7% 8.3% 4.3% 2.2% 1.5% 0.4%
ミネソタ州しゅう 4.90 90.2% 9.8% 3.5% 2.2% 2.7% 1.4%
コロラド州しゅう 4.66 83.3% 16.7% 11.9% 2.4% 1.8% 0.6%
アラバマ州しゅう 4.39 95.4% 4.6% 2.8% 0.8% 0.7% 0.2%
サウスカロライナ州しゅう 4.25 93.7% 6.3% 3.9% 1.3% 0.8% 0.3%
ルイジアナ州しゅう 4.17 91.8% 8.2% 3.0% 3.8% 1.1% 0.3%
ケンタッキー州しゅう 4.02 95.5% 4.5% 2.3% 1.2% 0.7% 0.3%
オレゴン州しゅう 3.58 85.4% 14.6% 8.7% 2.5% 2.8% 0.6%
オクラホマ州しゅう 3.42 91.4% 8.6% 5.9% 1.0% 1.2% 0.5%
コネチカット州しゅう 3.31 79.6% 20.4% 10.3% 7.5% 2.1% 0.6%
アイオワ州しゅう 2.81 93.5% 6.5% 3.7% 1.4% 1.1% 0.3%
ミシシッピ州しゅう 2.73 96.3% 3.7% 2.2% 0.6% 0.5% 0.4%
アーカンソー州しゅう 2.69 93.2% 6.8% 5.1% 0.7% 0.8% 0.2%
カンザス州しゅう 2.61 89.9% 10.1% 6.7% 1.4% 1.6% 0.3%
ユタ州しゅう 2.51 86.2% 13.8% 9.2% 2.0% 1.9% 0.7%
ネバダ州しゅう 2.44 71.5% 28.5% 20.0% 2.5% 5.0% 1.0%
ニューメキシコ州しゅう 1.86 64.2% 35.8% 28.4% 1.3% 0.8% 5.4%
ウェストバージニア州しゅう 1.71 97.7% 2.3% 0.9% 0.7% 0.4% 0.2%
ネブラスカ州しゅう 1.66 90.4% 9.6% 6.4% 1.3% 1.2% 0.6%
アイダホ州しゅう 1.42 90.1% 9.9% 7.3% 1.5% 0.8% 0.4%
ニューハンプシャー州しゅう 1.25 92.0% 8.0% 2.3% 4.1% 1.0% 0.5%
メイン州しゅう 1.25 92.7% 7.3% 1.0% 4.9% 0.8% 0.6%
ハワイ州しゅう 1.21 75.1% 24.9% 2.0% 1.7% 21.1% 0.2% タガ5、日にち5、Ilocano4、中ちゅう3、西にし2.5で5番目ばんめ
ロードアイランド州しゅう 0.99 78.9% 21.1% 10.6% 7.7% 2.1% 0.8%
モンタナ州しゅう 0.91 95.2% 4.8% 1.5% 1.9% 0.3% 1.0%
デラウェア州しゅう 0.83 88.6% 11.4% 5.6% 3.3% 2.0% 0.6%
サウスダコタ州しゅう 0.75 93.7% 6.3% 1.8% 2.1% 0.6% 1.8%
アラスカ州しゅう 0.64 83.6% 16.4% 4.2% 2.2% 4.9% 5.1%
ノースダコタ州しゅう 0.60 95.0% 5.0% 1.4% 2.4% 0.4% 0.8%
バーモント州しゅう 0.59 95.6% 4.4% 0.8% 2.6% 0.8% 0.1%
ワシントンD.C. 0.56 87.4% 12.6% 6.3% 3.6% 1.4% 1.2%
ワイオミング州しゅう 0.51 93.2% 6.8% 4.5% 1.3% 0.4% 0.5%
地域ちいき 人口じんこう 英語えいごのみ 英語えいご以外いがい 西にし語ご 他たの
印欧語いんおうご		 アジア
太平洋たいへいよう語ご		 その他た 英えい西にし以外いがい

各州かくしゅうの内訳うちわけも市し別べつの数値すうちを見みるとさらに大おおきくばらついており、カリフォルニアの人口じんこう10万まん人にん以上いじょうの市しでみると、サンタ・アナの30万まん人にんのうち、英語えいごのみの話者わしゃは17.6%で74.2%は家庭かていでスペイン語ごを話はなしている。全米ぜんべいで第だい2の都市としであるロサンゼルス市しでは英語えいごのみの話者わしゃは39.5%で、スペイン語ご話者わしゃの方ほうが43.8%と多おおい。ただしこのスペイン語ご話者わしゃの半数はんすうはバイリンガルであり、流暢りゅうちょうに話はなせないと回答かいとうしている残のこりの半数はんすうも英語えいごが分わからないわけではない。この国勢調査こくせいちょうさからはスペイン語ごのみの話者わしゃの数かずは分わからない。カリフォルニアの人口じんこう10万まん人にん以上いじょうの63の市しのうち22の市しでは英語えいごのみの話者わしゃの比率ひりつが半数はんすう未満みまんである。英語えいごのみの話者わしゃの比率ひりつが高たかい都市としでもその比率ひりつは75%ほどである。

全米ぜんべい最大さいだいの都市としニューヨークは英語えいごのみは52.5%でスペイン語ご23.9%、その他たのインド・ヨーロッパ語族ごぞく13.3%、アジア太平洋たいへいよう地域ちいきの言語げんご7.9%となっている。

米国べいこくの20大都市だいとしの家庭かていで使つかわれる言語げんご[46] 人口じんこうは5歳さい以上いじょう
都市とし 州しゅう 人口じんこう
（千せん人にん）		 英語えいごのみ 英語えいご以外いがい
小計しょうけい 西にし語ご 他たの
印欧語いんおうご		 アジア
太平洋たいへいよう語ご		 その他た
ニューヨーク ニューヨーク州しゅう 7,811 52.5% 47.5% 23.9% 13.3% 7.9% 2.4%
ロスアンゼルス カリフォルニア州しゅう 3,546 39.5% 60.5% 43.8% 6.7% 8.5% 1.5%
シカゴ イリノイ州しゅう 2,639 65.7% 34.3% 23.3% 6.2% 3.5% 1.3%
ヒューストン テキサス州しゅう 2,058 55.2% 44.8% 36.3% 3.2% 4.2% 1.1%
フェニックス アリゾナ州しゅう 1,444 61.7% 38.3% 32.8% 2.5% 1.8% 1.2%
フィラデルフィア ペンシルバニア州しゅう 1,437 79.1% 20.9% 9.5% 5.7% 4.1% 1.6%
サンアントニオ テキサス州しゅう 1,261 54.8% 45.2% 41.6% 1.5% 1.5% 0.6%
サンディエゴ カリフォルニア州しゅう 1,216 62.7% 37.3% 21.6% 4.0% 10.6% 1.1%
ダラス テキサス州しゅう 1,175 57.3% 42.7% 38.4% 1.4% 2.0% 0.9%
サンノゼ カリフォルニア州しゅう 889 45.0% 55.0% 23.6% 6.9% 23.7% 0.8%
デトロイト ミシガン州しゅう 842 88.7% 11.3% 6.1% 2.3% 0.4% 2.5%
サンフランシスコ カリフォルニア州しゅう 774 55.8% 44.2% 11.9% 6.5% 25.3% 0.5%
ジャクソンビル フロリダ州しゅう 751 88.0% 12.0% 5.1% 3.3% 2.8% 0.7%
インディアナポリス インディアナ州しゅう 742 88.9% 11.1% 7.0% 2.0% 1.1% 0.9%
オースティン テキサス州しゅう 731 66.9% 33.1% 26.2% 3.1% 3.2% 0.7%
コロンバス オハイオ州しゅう 712 86.4% 13.6% 4.7% 3.1% 2.9% 3.0%
フォートワース テキサス州しゅう 659 67.1% 32.9% 28.5% 1.7% 2.0% 0.7%
シャーロット ノースカロライナ州しゅう 646 82.7% 17.3% 9.9% 3.5% 2.6% 1.3%
メンフィス テネシー州しゅう 621 92.4% 7.6% 4.5% 1.0% 1.3% 0.8%
ボストン マサチューセッツ州しゅう 609 66.4% 33.6% 14.7% 11.3% 5.8% 1.8%

米国べいこくにおける英語えいご以外いがいのメディア[編集へんしゅう]

スペイン語ごのメディア[編集へんしゅう]

スペイン語ごは2番目ばんめに使用しようされている言語げんごで3500万まん人にんの話者わしゃがおり、それに対応たいおうしてスペイン語ごの新聞しんぶん、テレビ・ラジオ局きょくなども多おおくなっている。

新聞しんぶん[編集へんしゅう]

日刊にっかん26紙し、週刊しゅうかん428紙し、その他た378紙しの計けい832紙しが発行はっこうされており、英語えいごの新聞しんぶんが発行はっこう部数ぶすうが減少げんしょうする中なかでスペイン語ごの新聞しんぶんは発行はっこう部数ぶすうは週刊しゅうかん約やく1100万まん、日刊にっかん約やく100万まんで横よこばいとなっている。発行はっこう部数ぶすうでは英紙えいしほどの減少げんしょうは見みられないが収入しゅうにゅうは2007年ねんのバブル崩壊ほうかい前まえに比くらべ半分はんぶんほどに落おちている[33]。

テレビ局てれびきょく[編集へんしゅう]

全米ぜんべいに41局きょく以上いじょうのスペイン語ごテレビ局てれびきょくがあり、CNN、HBO、ディスカバリーチャンネル、ESPNなどのケーブル局きょくもスペイン語ごチャンネルを設もうけている[52]。スペイン語ごネットワークでは大手おおてのUnivisionが米国べいこくの4大だいネットワークFox、CBS、ABC、NBCに次つぐ視聴しちょう率りつであり、4大だいネットワークが視聴しちょう者しゃ数すうを落おとす中なかでユニビジョンは増加ぞうかしている[33]。

4大だいネットワークとユニビジョン、それに次つぐテレムンド（Telemundo）の視聴しちょう者しゃ数すう（18歳さいから49歳さい、2011年ねん5月がつ15日にちまでのシーズン中ちゅうのプライムタイム）

ラジオ局きょく[編集へんしゅう]

2009年ねん秋あきの時点じてんで1323のスペイン語ごラジオ局きょくがあった。これは前年ぜんねん同期どうき比ひで8%の増加ぞうかである。

中国ちゅうごく語ごのメディア[編集へんしゅう]

第だい3位いの言語げんごは中国ちゅうごく語ごで260万まん人にんの話者わしゃがいる。スペイン語ごの1/10以下いかではあるが、複数ふくすうの新聞しんぶんやテレビ局てれびきょくがある。

日本語にほんごのメディア[編集へんしゅう]

1970年代ねんだいまではハワイ、サンフランシスコ、ロサンゼルスの日系にっけい社会しゃかいで発行はっこうされた地元じもと紙しのみで、テレビ放送ほうそうも週末しゅうまつの時間じかん枠わくを借かりた1 - 2時じ間あいだの日本語にほんご放送ほうそうのみであったが、1980年代ねんだいに入はいり日本にっぽんの新聞しんぶん社しゃが米国べいこく版ばんの発行はっこうを開始かいしし、日本語にほんご専用せんようのケーブルチャンネルも始はじまった。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ スコッチ・アイリッシュ（en:Scot-Irish American）よ呼よばれる北きたアイルランドからの移民いみんである。
  2. ^ en:History of immigration to the United States#Population in 1790の注釈ちゅうしゃく。大半たいはんが西にしアフリカからで、人口じんこうは1790年ねんの国勢調査こくせいちょうさによる。
  3. ^ en:History of immigration to the United States#Population in 1790の注釈ちゅうしゃく。この時期じきのドイツは幾いくつもの国くにに分わかれていた。
  4. ^ en:History of immigration to the United States#Population in 1790の注釈ちゅうしゃく。ユダヤ人じんはヨーロッパ各国かっこくからのものである。
  5. ^ en:History of immigration to the United States#Population in 1790の注釈ちゅうしゃく。その他たの大半たいはんはイギリスからの移民いみんの子孫しそんと推察すいさつされる。
  6. ^ en:History of immigration to the United States#Population in 1790の注釈ちゅうしゃく。移民いみんの合計ごうけいは1660年ねんから1790年ねんの130年間ねんかんの合計ごうけいである。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの独立どくりつ 時点じてんでの米国べいこく外がい生うまれの人口じんこうは30万まんから40万まんほどと推定すいていされている。
  7. ^ 英えい版ばんの出典しゅってん元もとには3,900,000と端はし数すうを切きり捨すてた数値すうちになっていたが、ここでは1790年ねんの国勢調査こくせいちょうさの数値すうちに変かえた。
  8. ^ 20世紀せいき中頃なかごろまではアジア系けいと言いえば中国ちゅうごく系けいか日系にっけいを指さしていたが、20世紀せいき後半こうはんには日系にっけい人じんはアジア系けいの中なかでも少数しょうすう派はとなった。
  9. ^ 国勢調査こくせいちょうさ局きょくでは63万まん5千せん人にんの臨時りんじ雇用こようを実施じっしし、国勢調査こくせいちょうさのための支出ししゅつは54億おくドルであった。en:2010 United States Censusより
  10. ^ 出自しゅつじをアメリカと回答かいとうした白人はくじんである。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

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