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反米はんべい

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反米はんべいのロゴ
反米はんべいキューバ指導しどうしゃフィデル・カストロみぎ)とチェ・ゲバラ
ブラジル反米はんべいデモ
やされる星条旗せいじょうき

反米はんべい(はんべい、えい: Anti-Americanism)とは、政治せいじ経済けいざい社会しゃかい文化ぶんかなどのめんで、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく反発はんぱつしたり、いやあくする感情かんじょう主張しゅちょうである。親米しんべい対義語たいぎごである。

歴史れきし要因よういん

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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく民主みんしゅ主義しゅぎ指数しすうたずねる質問しつもんたいする各国かっこく世論せろん(2022ねん
かれるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国旗こっき(イラン)

ジェームズ・W・シーザーによれば、「反米はんべい」という観念かんねんは、17 - 18世紀せいきヨーロッパ形成けいせいされた [1]。17世紀せいき以降いこうピルグリム・ファーザーズなどのイギリス清教徒せいきょうとピューリタン)などをはじめ、大量たいりょう移民いみんきたアメリカ大陸あめりかたいりくわたるが、当時とうじのヨーロッパの知識ちしきじんあいだでは「アメリカではすべてが退化たいかする」「すべての生命せいめいたい退化たいかするし、いぬかなくなる」ということがかたられていた[1]以後いご、アメリカは未開みかい自然しぜん状態じょうたいから、産業さんぎょう資本しほん主義しゅぎ大衆たいしゅう民主みんしゅ主義しゅぎ消費しょうひ社会しゃかい象徴しょうちょうとしてかたられてく。フランスの政治せいじ思想家しそうかアレクシ・ド・トクヴィルはアメリカの民主みんしゅ政治せいじたいする批判ひはん著書ちょしょアメリカのデモクラシー』でおこない、ゲオルク・ヘーゲルフリードリヒ・ニーチェマルティン・ハイデッガーアレクサンドル・コジェーブなどヨーロッパの哲学てつがくしゃは、人類じんるい社会しゃかいがとる究極きゅうきょくくずおれ形態けいたいを「アメリカ」にいだし、そうした「反米はんべい」の観念かんねんはフランスに代表だいひょうされるポストモダン哲学てつがくボードリヤールなどにもいだされる[1]。ハイデッガーは、アメリカは“破局はきょく”だったとしている。

19世紀せいき前半ぜんはんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく南北なんぼくアメリカ自国じこく勢力せいりょくけん意図いとモンロー主義しゅぎかかげてラテンアメリカ諸国しょこく独立どくりつ運動うんどう軍事ぐんじ介入かいにゅうおこなったため、ラテンアメリカのナショナリズムはしばしば反米はんべいむすびついた。ラテンアメリカの反米はんべい主義しゅぎにはなが伝統でんとうがある。

しかし19世紀せいきまつにはべい西にし戦争せんそうフィリピングアム進出しんしゅつするなど事実じじつうえモンロー主義しゅぎて、アメリカは太平洋たいへいようそして世界せかいにおける勢力せいりょく拡大かくだいしていく。

1918ねん11月11にちだいいち世界せかい大戦たいせんわると、パクス・アメリカーナ時代じだいはじまり、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく世界せかいてき影響えいきょうりょくつよまった。だい世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつまでのヨーロッパでは、全体ぜんたい主義しゅぎ共産きょうさん主義しゅぎかかげる独裁どくさいしゃ軍事ぐんじ政権せいけんに、アメリカしき民主みんしゅ主義しゅぎへの反発はんぱつはんユダヤ主義しゅぎ[2]から反米はんべい感情かんじょういたものおおかった。

だい世界せかい大戦たいせんわり冷戦れいせんはじまると、パクス・アメリカーナ時代じだい本格ほんかくてきはじまることになった。世界せかい緊張きんちょういられた冷戦れいせんにはりょう陣営じんえいによる世界せかい大戦たいせんこそこらなかったものの、地域ちいき紛争ふんそう大幅おおはば増加ぞうかした。さらに、ソ連それん崩壊ほうかいによってソ連それん抑圧よくあつから解放かいほうされたきゅう東側ひがしがわ諸国しょこく民族みんぞく紛争ふんそう激化げきかした。このいちきょく体制たいせいなかアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく連邦れんぽう政府せいふだい企業きぎょうが「世界せかい保安ほあんかん」「世界せかい警察官けいさつかん」を自認じにんし、「資本しほん主義しゅぎ自由じゆう主義しゅぎ陣営じんえい防衛ぼうえい」を名目めいもくに、しょ外国がいこくたいして政治せいじ軍事ぐんじ経済けいざい社会しゃかいなど諸々もろもろめん介入かいにゅうおこなったこと、アメリカ企業きぎょう世界せかい大衆たいしゅう文化ぶんかおおきな影響えいきょうりょくったことから、反米はんべい感情かんじょう様々さまざまかたちぜん世界せかいひろがった。

先進せんしんてき文化ぶんか世界せかいかんなどが要因よういんでアメリカに愛好あいこうかんいだ人々ひとびとおおいが、一方いっぽうでは以下いか要因よういんいや悪感あっかんいだ人々ひとびとおおい。

  1. 冷戦れいせん時代じだいにおける中南米ちゅうなんべい諸国しょこくへの軍事ぐんじクーデター支援しえんなど、反共はんきょう主義しゅぎてき独裁どくさいしゃ軍事ぐんじ政権せいけんたいする支援しえん
  2. 冷戦れいせんの、アラブ諸国しょこくイスラム諸国しょこくへの軍事ぐんじ介入かいにゅう、「民主みんしゅ」「だい政党せいとうせい」(=政治せいじアメリカ)、「グローバル」「しん自由じゆう主義しゅぎ」(=経済けいざいのアメリカ)、「親米しんべい」(文化ぶんかのアメリカ)。

冷戦れいせん時代じだいには、共産きょうさん主義しゅぎ名目めいもくとした大国たいこくソビエト連邦れんぽう中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく)の支配しはい階級かいきゅうも、各国かっこく市民しみん団体だんたい反戦はんせん団体だんたいを、反米はんべい運動うんどうかくみのとして利用りようしていた。

日本にっぽん

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だいいち世界せかい大戦たいせん日本にっぽん大日本帝国だいにっぽんていこく)は、石油せきゆ加工かこう食品しょくひんにち用品ようひんなどをアメリカから大量たいりょう輸入ゆにゅうしていた。とく石油せきゆは、1920ねん世界せかい恐慌きょうこう以降いこう、アメリカの石油せきゆ産業さんぎょうつね供給きょうきゅう過剰かじょう状態じょうたいにあったこともあり[3]1930年代ねんだい初頭しょとうには、内地ないちガソリン価格かかくもアメリカ本土ほんど大差たいさない水準すいじゅんにまで下落げらくするなど、アメリカの恩恵おんけいおおいに享受きょうじゅしていた。

この関係かんけい悪化あっかしたのは、満州まんしゅう権益けんえきひとめしようとした関東軍かんとうぐんが、欧米おうべい列強れっきょう排除はいじょするために、1931ねん昭和しょうわ6ねん)に独断どくだん専行せんこうやなぎじょうみずうみ事件じけん満州まんしゅう事変じへんこし、1932ねん昭和しょうわ7ねん)にいそ満州まんしゅうこく建国けんこくしたころからであった。1935ねん昭和しょうわ10ねんごろにはABCD包囲ほういもうがはっきりとしだしたが、1937ねん昭和しょうわ12ねん)にはだい上海しゃんはい事変じへんにちちゅう戦争せんそうささえ事変じへん)が勃発ぼっぱつ、1941ねん昭和しょうわ16ねん)の南部なんぶふつしるし進駐しんちゅうでついに一線いっせんえ、アメリカは日本にっぽんへの制裁せいさい措置そちとして、石油せきゆふくむすべての品目ひんもく禁輸きんゆ断行だんこう日米にちべい交渉こうしょう決裂けつれつし、両国りょうこく関係かんけい修復しゅうふく不可能ふかのうとなった。

一方いっぽう大陸たいりく以外いがい日本にっぽんではたいべい開戦かいせんの1ねんほどまえまでは国民こくみん反米はんべい感情かんじょうはほとんどく、マスメディアによる世論せろん醸成じょうせいにより、急速きゅうそくはんべいえい感情かんじょうたかまっていく。政府せいふもマスメディアに追従ついしょうするように急転きゅうてんし、はんべいえいプロパガンダや軍国ぐんこく教育きょういく注力ちゅうりょく以降いこう大衆たいしゅう子供こどもたちへのみに邁進まいしんする。

日本にっぽんにおける反米はんべい意識いしきだい世界せかい大戦たいせんにおける広島ひろしま長崎ながさきへの原爆げんばく投下とうかのこともあり、かなりまえから定着ていちゃくしていた。には以下いかのようなれいべいぐん占領せんりょうにあった。

1952ねん4がつ28にちGHQ撤退てったいさいしては、ざい日米にちべいぐん日本にっぽん駐留ちゅうりゅうつづけることに反対はんたいする人々ひとびとが、反米はんべいとなえるスローガンとして「ヤンキー・ゴー・ホーム」をとなえ、これが流行りゅうこうになった。戦時せんじちゅう日本にっぽんでは、イギリスにく恨の対象たいしょうである「鬼畜きちくべいえい」や、アメリカに限定げんていされた「鬼畜きちくべいみかど」「べいみかど」という呼称こしょうがある。

韓国かんこく

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韓国かんこくではつぎのような事件じけんがあった。

  1. ろうきんさと事件じけんにおける民間みんかんじん虐殺ぎゃくさつ
  2. 政府せいふまいぐん装甲車そうこうしゃ女子じょし中学生ちゅうがくせい轢死れきし事件じけんにおけるべいぐん対応たいおう

イタリア

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あらたなべいぐん基地きち建設けんせつ中止ちゅうしもとめるデモ(イタリア

チェルミス・ロープウェイ切断せつだん事件じけんにおける無罪むざい評決ひょうけつイタリア国民こくみん感情かんじょう刺激しげきし、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくイタリア外交がいこう問題もんだい発展はってんした。

各国かっこくたいべい感情かんじょう

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2021ねん モーニング・コンサルト国際こくさい世論せろん調査ちょうさ
"あなたはアメリカについてこのましいもしくはこのましくない見方みかたをしていますか?"[6]
調査ちょうさ対象たいしょうこく 肯定こうてい 否定ひてい どちらでもない 肯定こうてい-否定ひてい
中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく
17%
74%
9 -57
カナダの旗 カナダ
40%
47%
13 -7
オーストラリアの旗 オーストラリア
43%
44%
13 -1
ロシアの旗 ロシア
43%
41%
16 2
大韓民国の旗 韓国かんこく
47%
39%
14 8
ドイツの旗 ドイツ
46%
37%
17 9
イギリスの旗 イギリス
46%
37%
17 9
フランスの旗 フランス
46%
29%
25 17
スペインの旗 スペイン
51%
31%
18 20
日本の旗 日本にっぽん
55%
22%
23 33
イタリアの旗 イタリア
59%
26%
15 33
メキシコの旗 メキシコ
68%
18%
14 50
アメリカ合衆国の旗 アメリカ
78%
17%
5 61
ブラジルの旗 ブラジル
74%
11%
15 63
インドの旗 インド
79%
10%
11 69

ピュー・リサーチ研究所けんきゅうじょ2019ねん発表はっぴょうした調査ちょうさ[7]によると、アメリカについて「このましくない」こくだとこたえたひと割合わりあい半分はんぶん以上いじょうだったのは、冷戦れいせんからの仮想かそう敵国てきこくであるロシア(66%)、アメリカに隣接りんせつしているメキシコ(61%)とカナダ(56%)のほか、欧州おうしゅうドイツ(66%)、オランダ(62%)、フランス(60%)、ギリシャ(59%)、スペイン(54%)、スウェーデン(50%)などであった。

反米はんべいビジネス・ダブルスタンダード

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反米はんべい言動げんどうすることで自国じこくかせぎながらも、アメリカに資産しさんゆうしたり、子女しじょ留学りゅうがくさせていることが発覚はっかくする事態じたい多発たはつしている。韓国かんこく左派さは中国ちゅうごく反米はんべい人々ひとびとらも裕福ゆうふくもの度々どど発覚はっかくしている、子女しじょのアメリカ留学りゅうがく米国べいこく市民しみんけん、アメリカ国内こくない財産ざいさん保有ほゆうダブルスタンダード度々どど批判ひはんがされている[8][9]

韓国かんこく左派さは

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反日はんにちおやきただけでなく、“反米はんべい”でもあるいんいん美香みかキム・サムソク夫婦ふうふが、年間ねんかん学費がくひ4まんドル(やく440まんえん)で1ねん留学りゅうがく費用ひよう最低さいてい7~8まんドルという多額たがく学費がくひをかけて、むすめロサンゼルス・カリフォルニア州立しゅうりつ大学だいがく(UCLA)音楽おんがく大学院だいがくいんでピアノ専攻せんこうさせていることが発覚はっかくした。そのため、朝鮮日報ちょうせんにっぽうによって、日頃ひごろから進歩しんぽ韓国かんこく左派さは市民しみん団体だんたい代表だいひょうとして反米はんべいスローガンを主導しゅどうしているいん夫婦ふうふが、「わがべい名門めいもん大学だいがく留学りゅうがくさせている」とネロナンブル(ダブルスタンダード)であると告発こくはつされた[9]週刊しゅうかん新潮しんちょうによると、韓国かんこく政界せいかい左派さはの「ネロナンブル」はかぞれないと報道ほうどうしている。おやきた反米はんべい在野ざいや運動うんどうから「とも民主党みんしゅとう所属しょぞく政治せいじになったにん鍾ソク(ムン・ジェイン政権せいけん大統領だいとうりょう秘書ひしょ室長しつちょう[10])は、1ねん学費がくひだけでやく10まんドル(やく1100まん)のシカゴ・アートスクールむすめ留学りゅうがくさせており、駐米ちゅうべい大使たいし候補こうほとなったものの反米はんべい性向せいこう指摘してきされた文正ふみまさひとし(ムン・ジョンイン)大統領だいとうりょう統一とういつ外交がいこう安保あんぽ特別とくべつ補佐ほさかんも、子女しじょ米国べいこく市民しみんけん取得しゅとくしていることが判明はんめいしている[9]

中国ちゅうごく

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2022ねん8がつウェイボー309まんにん抖音(TikTok)2203まんにん今日きょうあたまじょう(Toutiao 中国ちゅうごくのニュースアプリ)1031まんにんなどけいフォロワー3500まんにんがいる反米はんべいインフルエンサーの中国人ちゅうごくじんであり、「米国べいこくぜん世界せかいてきであり、各国かっこく搾取さくしゅする巨大きょだい腫瘍しゅようかたまり」などの反米はんべい言動げんどう中国人ちゅうごくじんからで人気にんきてきた「司馬しばみなみ」こと於力が、2010ねんからアメリカに25まん7000ドルの住居じゅうきょという多大ただい財産ざいさん保有ほゆうしていることが発覚はっかくし、「反米はんべい仕事しごとであり、米国べいこくきは生活せいかつなのか」「25まん7000ドルは2010ねん当時とうじ中国ちゅうごく一般いっぱん労働ろうどうしゃ137にんが1年間ねんかん飲食いんしょくしないでためなければならないほどの金額きんがく」と中国人ちゅうごくじんから批判ひはん殺到さっとうし、アカウントそう停止ていし処分しょぶんけた[8]台湾たいわん自由時報じゆうじほうは「米国べいこくを『がん』だと批判ひはんしたかれが、じつ米国べいこく莫大ばくだいがく税金ぜいきんはらって、その『がん』をおおきくしている」と皮肉ひにくった[8]。アカウント停止ていし処分しょぶんとなった背景はいけいには、習近ひらた中国共産党ちゅうごくきょうさんとうそう書記しょきが、子女しじょをアメリカ留学りゅうがくさせているものおお中国共産党ちゅうごくきょうさんとう指導しどうへの警告けいこく指摘してきされている。中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく外交がいこう担当たんとうトップの楊潔チ中国共産党ちゅうごくきょうさんとう政治せいじ局員きょくいんむすめイェール大学だいがく留学りゅうがくさせ、卒業そつぎょうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくまわせている。はなはる中国ちゅうごく外務省がいむしょう報道ほうどうかん中学生ちゅうがくせいときからむすめアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく留学りゅうがくさせている[8]

具体ぐたいてき反米はんべい事例じれいとその原因げんいんとなる事件じけん

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反米はんべい」は、アメリカの国力こくりょく増大ぞうだいと、それにともな他国たこくへの軍事ぐんじてき経済けいざいてき介入かいにゅう増加ぞうかしたがい、歴史れきし登場とうじょうする。

  1. アメリカ独立どくりつ戦争せんそうにおける宗主そうしゅこくイギリスとの対立たいりつ
  2. 1812ねんべいえい戦争せんそうおよ1866ねんからはじまるフェニアン襲撃しゅうげきから1890ねん以降いこう時期じきのカナダ
  3. メキシコとの戦争せんそうべいぼく戦争せんそう)によるカリフォルニアテキサスなどのメキシコ北部ほくぶ帝国ていこく主義しゅぎてき侵略しんりゃく併合へいごう
  4. フィリピンの植民しょくみん軍事ぐんじ基地きち
  5. 中国ちゅうごく日本にっぽんたいする黄禍こうかろん1910年代ねんだいから外国がいこくじん土地とちほう徐々じょじょ施行しこうし、有色ゆうしょく人種じんしゅたいするけを強化きょうか
  6. オレンジ計画けいかく」とばれるたいにち戦争せんそう計画けいかくをはじめドイツ、イギリス、メキシコとの戦争せんそう計画けいかくなど、周辺しゅうへん大国たいこく潜在せんざいてき敵国てきこく判断はんだんして外交がいこうおこな
  7. 1924ねんさだめた排日はいにち移民いみんほう
  8. 日系にっけいアメリカじん差別さべつ強制きょうせい収容しゅうよう日系にっけいじん強制きょうせい収容しゅうよう)
  9. 日本にっぽんへの民間みんかんじん標的ひょうてきとした攻撃こうげき広島ひろしまへの原子げんしばくだん投下とうか長崎ながさきへの原子げんしばくだん投下とうか)、東京とうきょうだい空襲くうしゅうなど戦略せんりゃく爆撃ばくげき日本にっぽん本土ほんど空襲くうしゅう
  10. 太平洋たいへいようにおけるかく実験じっけん核兵器かくへいき保有ほゆう使用しよう正当せいとう
  11. ドイツたいする戦略せんりゃく爆撃ばくげきとくベルリン空襲くうしゅうドレスデン空襲くうしゅう
  12. 冷戦れいせん時代じだいのソビエト連邦れんぽうひがしヨーロッパ諸国しょこくとの緊張きんちょう関係かんけい
  13. GHQの指令しれいによる日本にっぽん民主みんしゅすすめる一方いっぽうで、レッド・パージ推進すいしん公職こうしょく追放ついほう解除かいじょするじゅう基準きじゅんぎゃくコース
  14. ざい日米にちべいぐんざい韓米かんべいぐんアフガニスタン駐留ちゅうりゅうまいぐんざいえいアメリカ空軍くうぐん、ドイツ駐留ちゅうりゅうまいぐん、イタリア駐留ちゅうりゅうまいぐん、オーストラリア駐留ちゅうりゅうまいぐんなど外国がいこく駐留ちゅうりゅう部隊ぶたい将兵しょうへい犯罪はんざい行為こうい
  15. 朝鮮ちょうせん戦争せんそうさいばくげきと、以降いこう北朝鮮きたちょうせんとの緊張きんちょう関係かんけい
  16. イランモハンマド・モサッデク政権せいけんCIAクーデターたおす(en:Operation Ajaxアーバーダーン危機きき参照さんしょう
  17. ベトナム戦争せんそうどき腐敗ふはいしたみなみベトナムへの軍事ぐんじてき支援しえんきたベトナムとの戦争せんそうきたベトナムにたいするきたばく
  18. 1973ねんチリ・クーデター支援しえん
  19. イランとの1979ねんイスラム革命かくめい関係かんけい悪化あっか
  20. パレスチナ問題もんだいへの偏向へんこうてき介入かいにゅうイスラエルのみをぜん做すじゅう基準きじゅん
  21. ソ連それんとその配下はいかベトナム対抗たいこうするためにおこなわれた、カンボジアポル・ポト政権せいけんへの支援しえん
  22. 1980年代ねんだいジャパンバッシング日本にっぽんいじめ、日本にっぽんはたき)、プラザ合意ごうい
  23. 1984ねん以降いこうイラン・イラク戦争せんそうさいにイランに侵攻しんこうしたイラクがわ支援しえん
  24. リビアテロ支援しえん国家こっか指定していし、カダフィ暗殺あんさつ目的もくてきとした空爆くうばくリビア爆撃ばくげき (1986ねん)
  25. イラクによるクウェート侵攻しんこうたいする軍事ぐんじ介入かいにゅう湾岸わんがん戦争せんそう
  26. 1992ねんおこなわれたソマリアへの軍事ぐんじ介入かいにゅう
  27. 1997ねんアジア通貨つうか危機ききにおけるヘッジファンド暗躍あんやくならびに被害ひがいこくへのしん自由じゆう主義しゅぎ経済けいざいIMFかた・アメリカがた経済けいざい)の強制きょうせい日本にっぽんびかけたアジア通貨つうか基金ききん構想こうそうへの妨碍ぼうがい圧殺あっさつ
  28. 1998ねんアメリカ大使館あめりかたいしかん爆破ばくは事件じけんたいする報復ほうふく口実こうじつとした、スーダンとアフガニスタンへの巡航じゅんこうミサイル攻撃こうげき
  29. 1999ねんべいぐんによるざいユーゴスラビア中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく大使館たいしかんへの誤爆ごばく
  30. 小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう政権せいけん結託けったくした、「年次ねんじ改革かいかく要望ようぼうしょ」をしょうしての日本にっぽん社会しゃかいのアメリカがた社会しゃかいしん自由じゆう主義しゅぎ格差かくさ社会しゃかい)への改造かいぞう
  31. 2001ねんアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけん以降いこうの、「たいテロ戦争せんそう」をしょうしてのアフガニスタンのタリバン政権せいけんたいする武力ぶりょく行使こうし関連かんれんしてイラクのサッダーム・フセイン政権せいけんたいする武力ぶりょく行使こうし政権せいけん打倒だとう(→イラク戦争せんそう
  32. イラク武装ぶそう解除かいじょ問題もんだいにおいて国際こくさい連合れんごうにて査察ささつ継続けいぞくうったえた前後ぜんごのフランス、ドイツ、ロシア、中国ちゅうごくとの対立たいりつ
  33. 民主みんしゅ要求ようきゅうしながら、一方いっぽう親米しんべいとイスラエル防衛ぼうえいためイスラム諸国しょこく絶対ぜったい王政おうせい支援しえんするじゅう基準きじゅんへの、イスラムしょ国民こくみん反発はんぱつ
  34. きむ大中でじゅん政権せいけん以降いこう太陽たいよう政策せいさく反米はんべい政策せいさく韓国かんこくとの摩擦まさつ
  35. 9月11にちわせて2010ねんイスラム教いすらむきょう聖典せいてん焚書ふんしょ破壊はかいするという国際こくさいクルアーン焼却しょうきゃくアメリカの警察けいさつ見守みまもなかおこなわれたクルアーン焼却しょうきゃく事件じけん
  36. 米州べいしゅう機構きこうつうじたラテンアメリカ諸国しょこくへの再三さいさんにわたる内政ないせい干渉かんしょう影響えいきょうりょく排除はいじょするために、2011ねんラテンアメリカ・カリブ諸国しょこく共同きょうどうたい結成けっせいされた。)
    1. キューバ保護ほごこくキューバ危機きき以降いこう経済けいざい制裁せいさい
    2. チリでの、民主みんしゅてき誕生たんじょうしたサルバドール・アジェンデ政権せいけん転覆てんぷくしたチリ・クーデター後援こうえんならびにそのアウグスト・ピノチェト政権せいけんへの援助えんじょ
    3. ニカラグアソモサおよ親米しんべい右翼うよくゲリラ「コントラ」への支援しえんサンディニスタ政権せいけんへの抑圧よくあつ(→イラン・コントラ事件いらんこんとらじけん
    4. 麻薬まやく戦争せんそう』としょうするパナマへの軍事ぐんじ介入かいにゅうパナマ侵攻しんこう)、政治せいじ指導しどうしゃマヌエル・ノリエガ将軍しょうぐん逮捕たいほ拘留こうりゅう
    5. ベネズエラウゴ・チャベス政権せいけんたいする内政ないせい干渉かんしょうとその対立たいりつ
  37. シリアパキスタン北朝鮮きたちょうせんかく問題もんだいイランのかく開発かいはつ問題もんだい

ラテンアメリカ諸国しょこくは、ながらくアメリカの軍事ぐんじ介入かいにゅうバナナ戦争せんそうなど)や経済けいざい進出しんしゅつ政治せいじ圧力あつりょくこうむってきたために、貴賎きせんわずはんべい感情かんじょう根深ねぶかく、ポピュリズム政治せいじが「反米はんべい」をてこ政権せいけん奪取だっしゅするがねひとつとなる。

反米はんべい文化ぶんか

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スコットランドパンク・ロックバンドであるジ・エクスプロイテッドの、1982ねん発売はつばいのアルバム「Troops of Tomorrow」のなかに、「Fuck the U.S.A.」というきょくがある。そのなかでは、アメリカがかかえる拝金はいきん主義しゅぎ(「病院びょういんくのにかねはらわなきゃならねぇ」「ドルやつらのすべての言語げんごだ」という一節いっせつなど)と核兵器かくへいき軍事ぐんじ主義しゅぎ痛烈つうれつにこきろしている。

日本にっぽん

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日本にっぽん軍歌ぐんか反米はんべい歌詞かし存在そんざいするもの。一部いちぶだい世界せかい大戦たいせんおな敵対てきたいこくであったイギリスもふくまれている。

  • 目指めざすはワシントン
  • アメリカばくげき
  • べい本土ほんど空襲くうしゅううた
  • 打倒だとうべいえい
  • べいえい撃滅げきめつうた
  • 比島ひじま決戦けっせんうた

北朝鮮きたちょうせん 

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  • べいみかど侵略しんりゃくしゃたちに(죽음을 미제침략자들에게)
  • アメリカ野郎やろうはオオカミ(미제는 승냥이)

おも反米はんべい国家こっか

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おも反米はんべい国家こっかとしては、昭和しょうわ初期しょきにおけるしん体制たいせい運動うんどうのち成立せいりつした挙国一致きょこくいっちないかく軍事ぐんじ独裁どくさい政権せいけんした大日本帝国だいにっぽんていこく(1940ねん-1945ねん)やきたベトナムアフガニスタンイラク北朝鮮きたちょうせんなどの国々くにぐにがあり、これらの国々くにぐにすべたいべい戦争せんそうたたかったことがある。

日本にっぽん太平洋戦争たいへいようせんそうアメリカなどの連合れんごうこくたたかい、きたベトナムはベトナム戦争せんそうみなみベトナムべいぐん相手あいてゲリラせん展開てんかいして勝利しょうり赤化せっか統一とういつ、アフガニスタンはアフガン戦争せんそう侵攻しんこうしてきたべいぐんたたかい、イラクは湾岸わんがん戦争せんそうイラク戦争せんそうでアメリカを中心ちゅうしんとする国籍こくせきぐん有志ゆうし連合れんごうたたかった。北朝鮮きたちょうせんは、朝鮮ちょうせん戦争せんそうアメリカぐん、アメリカを中心ちゅうしんとする国連こくれんぐんたたかっており、1953ねん休戦きゅうせん協定きょうてい以降いこうプエブロごう事件じけん以外いがい武力ぶりょく衝突しょうとつこそないものの、いまなお戦時せんじ体制たいせいで、かく搭載とうさい能力のうりょくのあるICBM開発かいはつすすめている。また、イラン直接ちょくせつ戦争せんそうをしたことはないが、イラン革命かくめい以降いこうは、ざいイランアメリカ大使館たいしかん占拠せんきょする事件じけん発生はっせいするなど、反米はんべいてきである。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c 反米はんべい系譜けいふがく近代きんだい思想しそうなかのアメリカ 』村田むらた晃嗣こうじやくミネルみねるァ書房ぁしょぼう[1]
  2. ^ アメリカの財界ざいかいユダヤじん支配しはいしているという陰謀いんぼうろんひろ流布るふしていたため。このせつ21世紀せいき現在げんざいでも、イスラエル・ロビーあつりょくによりアメリカの露骨ろこつ支援しえんけることを根拠こんきょに、根強ねづよとなえられつづけている。
  3. ^ 伊藤いとう武夫たけお. “だいいち世界せかい大戦たいせん輸入ゆにゅう原油げんゆ精製せいせい株式会社かぶしきがいしゃ石油せきゆ共同きょうどう販売はんばいしょ事例じれい”. 立命館大学りつめいかんだいがく. 2023ねん8がつ19にち閲覧えつらん
  4. ^ 反米はんべいビラでじゅうろうねん」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん昭和しょうわ25ねん7がつ29にち3めん
  5. ^ 反米はんべいビラでじゅうろういちねん」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん昭和しょうわ25ねん8がつ5にち3めん
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