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インドの地理ちり

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出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

インドの地理ちり(インドのちり)は多様たようせいみ、その景色けしきかんむりゆきした山岳さんがく地帯ちたい砂漠さばく平野へいや雨林うりん丘陵きゅうりょう高原こうげんとさまざまである。インドゴンドワナ大陸たいりくのインド=オーストラリアプレート北側きたがわ分離ぶんり移動いどうしたインドプレートうえ位置いちするインド大陸たいりくのほぼ全域ぜんいきめる。インドの陸地りくちはほとんどがインド洋いんどようしたみなみアジア半島はんとううえにあり、南西なんせいアラビアかいに、南東なんとうベンガルわん区切くぎられて7000kmの海岸かいがんせんをもつ。

きたインド中央ちゅうおうインドはほぼ全域ぜんいき肥沃ひよくヒンドゥスターン平野へいやひろがり、みなみインドのほぼ全域ぜんいきデカン高原こうげんめる。国土こくど西部せいぶにはいわすなタール砂漠さばくがあり、東部とうぶ北東ほくとう国境こっきょう地帯ちたい峻険しゅんけんヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくめる。インドが主張しゅちょうするインド最高さいこうてんパキスタン係争けいそうちゅうカシミール地方ちほうにあるK2みね標高ひょうこう8,611m)である。確定かくていした領土りょうど最高さいこうてんカンチェンジュンガみねどう8,598m)である。気候きこう南端なんたん赤道あかみち地帯ちたいからヒマラヤ高山たかやま地帯ちたいまで多様たようせいむ。

インドは北西ほくせいでパキスタンやアフガニスタン国境こっきょうせっ[注釈ちゅうしゃく 1]北部ほくぶでは中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくブータンネパール東部とうぶではミャンマー国境こっきょうせっし、バングラデシュはインドの西にしベンガルしゅう国境こっきょうかくする。インド南方なんぽう島嶼とうしょ国家こっかスリランカモルジブインドネシアとは領海りょうかいせっする。スリランカはせまポーク海峡かいきょうマンナルわんでインドとへだてられる。インドは28のしゅうと7の連邦れんぽう直轄ちょっかつ分割ぶんかつされる。この行政ぎょうせい区画くかく地理ちりてき条件じょうけんより言語げんご民族みんぞくによる境界きょうかいざしている。

位置いち領域りょういき

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カンニヤークマリはインド本土ほんど最南端さいなんたんである。

インドは北緯ほくい84ふん-376ふん東経とうけい687ふん-9725ふん位置いちする[1]陸地りくちそう面積めんせき3,287,263平方へいほうkmは世界せかいだい7である[2]国土こくど北端ほくたんから南端なんたんまでの距離きょりは3,214km、東端ひがしばたから西端せいたんまでは2,993kmである。国境こっきょうせんそう延長えんちょう15,200km、海岸かいがんせんどう7,517kmである[3]

インド本土ほんど南東なんとうがわをベンガルわん南側みなみがわインド洋いんどよう南西なんせいがわをアラビアかいかこまれる。コモリンみさきはインド半島はんとう最南端さいなんたんにあり、ここでほそくなった陸地りくちインド洋いんどようえる。インドりょう最南端さいなんたんはベンガルわんかぶアンダマン・ニコバル諸島しょとうのインディラみさきである[3]。インドの領海りょうかい領土りょうど確定かくていした基線きせんから12うみさとである[4]

領土りょうど行政ぎょうせい

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インドは28しゅうと7連邦れんぽう直轄ちょっかつ分割ぶんかつされ、しゅうはさらにけん細分さいぶんされる。各州かくしゅう選挙せんきょによる議会ぎかいせい政府せいふをもつが、連邦れんぽう直轄ちょっかつ連邦れんぽう政府せいふ指名しめいした知事ちじ統治とうちする。

インドとパキスタンはジャンムー・カシミールしゅう領有りょうゆう主張しゅちょうし、それぞれ一部いちぶ統治とうちしている。インドはまた中国ちゅうごく実効じっこう支配しはいするアクサイチンというラダック一部いちぶ地域ちいき領有りょうゆう主張しゅちょうしている。一方いっぽう中国ちゅうごくは、インドのアルナーチャル・プラデーシュしゅう主権しゅけん主張しゅちょうしている。

地形ちけいがくじょう領域りょういき

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地形ちけいがくうえインドはつぎの7地域ちいき分類ぶんるいされる。

  1. カラコルム山脈さんみゃく東西とうざいヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくなど北部ほくぶ山岳さんがく地帯ちたい
  2. ヒンドゥスターン平野へいや
  3. タール砂漠さばく
  4. 中央ちゅうおう高地こうちとデカン高原こうげん
  5. 東海岸ひがしかいがん
  6. 西海岸にしかいがん
  7. 領海りょうかい島嶼とうしょ[3]

山岳さんがく

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シッキムにあるヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく世界せかい最高峰さいこうほう

ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくヒンドゥークシュ山脈さんみゃくパトカイ山脈さんみゃくいちつながりとなった弧状こじょう褶曲しゅうきょく山脈さんみゃくユーラシア大陸たいりくから区切くぎられた地域ちいきがインド大陸たいりくである。この山岳さんがく地帯ちたいは、ゴンドワナ大陸たいりく一部いちぶ分離ぶんりしたインドプレートが移動いどうしてユーラシアプレート衝突しょうとつしてはじまった造山つくりやま運動うんどうにより、中生代ちゅうせいだいすえから更新こうしん(50まんねんまえ)にかけて形成けいせいされてきた。この山脈さんみゃくつらなる世界せかい最高峰さいこうほうきゅう山々やまやまつめたい季節風きせつふう遮断しゃだんし、モンスーンしょうじてインドの気候きこう特徴付とくちょうづけている。この山地さんち水源すいげんとする河川かせん肥沃ひよくなヒンドゥスターン平野へいやながれる。 生物せいぶつ地理ちりがくものはこの山地さんちを、ユーラシアのほぼ全域ぜんいきにわたる温帯おんたい きゅうきたと、インド大陸たいりくから東南とうなんアジアインドネシアへとつづ熱帯ねったい亜熱帯あねったいインドマラヤという2だい生態せいたいけん境界きょうかいとみなしている。歴史れきしじょうこの山脈さんみゃく侵入しんにゅうしゃにとって障壁しょうへきであった。

インドには最高さいこうてん標高ひょうこうが1,000mをえる山脈さんみゃくつぎのように8つある。ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく唯一ゆいいつ万年雪まんねんゆきいただく。

  1. アラーヴァリー山脈さんみゃく
  2. ひがしガーツ山脈さんみゃく
  3. ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく
  4. パトカイ山脈さんみゃく
  5. ヴィンディヤ山脈さんみゃく
  6. 西にしガーツ山脈さんみゃく (またはサーヤドリ山脈さんみゃく)
  7. サトプラ山脈さんみゃく
  8. カラコルム山脈さんみゃく

ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくには世界せかい最高峰さいこうほうきゅう山々やまやまつらなる[5]。この山脈さんみゃくはインド北東ほくとう隣国りんごくとの国境こっきょうとなる。またヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく世界せかいでもっともあたらしい山脈さんみゃくにあたる。西にしはジャンムー・カシミールしゅうからひがしはアルナーチャル・プラデーシュしゅういたり、50まん平方へいほうkmの地域ちいき標高ひょうこうが2,500mをえる[5]。ヒマチャル・プラデーシュしゅう・ウッタルアーカンドしゅうシッキムしゅうでは行政ぎょうせい区域くいきのほとんどがこのやまいきにあるといってよい。ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくには標高ひょうこう7,000mをえるみね多数たすうあり、雪線せっせんはシッキム地方ちほうの6,000mからカシミール地方ちほうの3,000mくらいまでとはばがある。確定かくていしたインドりょう最高峰さいこうほうはシッキムしゅう隣国りんごくネパールの国境こっきょうにあるカンチェンジュンガである。ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくみねおおくが万年雪まんねんゆきかんしている。

シワリク丘陵きゅうりょうあるいはしょうヒマラヤは、ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくのインドがわさい前衛ぜんえいちゅうていやまつらなったものである。ほとんどがいわりょう山稜さんりょうとしてはあたらしいため、雨季うきには崖崩がけくずれが頻発ひんぱつする。ざいしるしヨーロッパじん避暑ひしょはこの一帯いったいおおい。山麓さんろくでは亜熱帯あねったい気候きこうだが高度こうどがると高山たかやま気候きこうになる。

インド東部とうぶのミャンマー国境こっきょうにはパトカイ山脈さんみゃく(またはPurvanchal)がある。この山脈さんみゃくはヒマラヤとおな造山ぞうざん活動かつどう形成けいせいされた。パトカイ山脈さんみゃく円錐えんすいかたちみね急斜面きゅうしゃめん、およびふかたに特徴とくちょうである。この山脈さんみゃくはヒマラヤほどの高度こうどはない。パトカイ山脈さんみゃくはPatkai-Bum、GaroKhasiJaintiaLushai hillsという3つのなかていやまたいからなる。このうちGaro–Khasi山脈さんみゃくメーガーラヤしゅううちにあり、モンスーンがげるみなみ斜面しゃめんチェラプンジ世界せかいでもっとも年間ねんかん降水こうすいりょうおおいことでられる[6]

インド中央ちゅうおうつらなるヴィンディヤ山脈さんみゃく

ヴィンディヤ山脈さんみゃくはインド中部ちゅうぶにあるそう延長えんちょう1,050kmのなかていやまたいで、やまほう平均へいきん標高ひょうこうやく3,000フィート(=914.4m)である[5](最高さいこう1113m)。この山脈さんみゃくアラーヴァリー山脈さんみゃくつくった残滓ざんし形成けいせいされたといわれる。この山脈さんみゃくきたインドとみなみインドの地理ちりてき境界きょうかいになる。山脈さんみゃくグジャラートしゅう東部とうぶマディヤ・プラデーシュしゅうとのしゅうさかい付近ふきんから隆起りゅうきして東漸とうぜんし、ガンジスがわ流域りゅういきのミルザプール付近ふきん消滅しょうめつする。

サトプラ山脈さんみゃくはインド中部ちゅうぶにあるていやまたいである。グジャラートしゅう東部とうぶのアラビア海岸かいがん地方ちほうからマハーラーシュトラしゅう、マディヤ・プラデーシュしゅう横断おうだんしてチャッティースガルしゅうわる。そう延長えんちょうやく900km、標高ひょうこう1,000mをえるみね多数たすうある[5]きたながれるナルマダがわみなみながれるタプティがわえんやまいき細長ほそなが三角形さんかっけいをしている[7]。この山脈さんみゃく北側きたがわのヴィンディヤ山脈さんみゃくなみそうしており、東西とうざいはしるこの2つの山脈さんみゃくきたのヒンドゥスターン平野へいやみなみのデカン高原こうげん境界きょうかいになっている。ナルマダがわはサトプラ山脈さんみゃくとヴィンディヤ山脈さんみゃくはさまれた最深さいしんながれ、サトプラ山脈さんみゃくきた斜面しゃめんあらながして西にしのアラビアかいへとむ。

アラーヴァリー山脈さんみゃくはインド西部せいぶラージャスターンしゅう北東ほくとうから南西なんせい横断おうだんし、そう延長えんちょうやく500kmである。デリーちかくのハリヤーナーしゅう北東ほくとうはしとなりこのあたり山脈さんみゃく途切とぎれてひく独立どくりつほういわりょうになる。最高峰さいこうほう山脈さんみゃくのほぼ南西なんせいはしでグジャラートしゅうとのしゅうさかい付近ふきんにあるアブーさん標高ひょうこう1722m)である。この山脈さんみゃくはアラヴァリ=デリー造山つくりやま運動うんどうばれる先カンブリア時代せんかんぶりあじだい地殻ちかく変動へんどうしょうじたインド最古さいこ山脈さんみゃくである。北西ほくせいがわのマルワルセグメントと南東なんとうがわのブンデルカンドセグメントという、先史せんし時代じだいセグメント2つがこの山脈さんみゃく結合けつごうしてインドつよしかたまり形成けいせいする。

インドにある山脈さんみゃく高原こうげん丘陵きゅうりょう

西にしガーツ山脈さんみゃく(またはサーヤドリ山脈さんみゃく)はデカン高原こうげん西にしえん沿い、海岸かいがんせんをわずかにのこして高原こうげん地帯ちたいとアラビアかい境界きょうかいをなす。グジャラートしゅうとマハーラーシュトラしゅうしゅうさかいちかいタプティがわ左岸さがん南側みなみがわ)がこの山脈さんみゃく北端ほくたんであり、マハーラーシュトラしゅうゴアしゅうカルナータカしゅうケーララしゅうタミル・ナードゥしゅう南下なんかしてインド半島はんとう最南端さいなんたんたっする。そう延長えんちょうやく1,600kmである[7]平均へいきん標高ひょうこうやく1,000mで[7]、ケーララしゅうのカルダモン丘陵きゅうりょうにあるアナイムディやま最高峰さいこうほう標高ひょうこう2,695m)である。この山脈さんみゃくはアラビアかいとベンガルわん流入りゅうにゅうする河川かせんける分水ぶんすいかいである。

ひがしガーツ山脈さんみゃくはインド南部なんぶにあり、ゴーダーヴァリがわマハーナディーがわ英語えいごばんクリシュナがわカヴェリがわというよっつの河川かせんによって寸断すんだんされ不連続ふれんぞくである。この山脈さんみゃくは、きた西にしベンガルしゅうからオリッサしゅうアーンドラプラデーシュしゅうみなみはタミル・ナードゥしゅうまで、ベンガルわん海岸かいがんせん沿ってつらなる。西にしガーツ山脈さんみゃくほど標高ひょうこうたかくないが、1,000mをえるみね複数ふくすうある[7]西にしガーツ山脈さんみゃくひがしガーツ山脈さんみゃくはタミル・ナードゥしゅうニルギリ丘陵きゅうりょう合流ごうりゅうする。

ヒンドゥスターン平野へいや

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ヒンドゥスターン平野へいや

ヒンドゥスターン平野へいやインダスがわ、ガンジスがわブラフマプトラがわの3水系すいけいんだ広大こうだい沖積ちゅうせきである。 それぞれヒンドゥークシュ山脈さんみゃくヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく平行へいこうながれ、西にしはジャンムー・カシミールしゅうひがしアッサムしゅう源流げんりゅうにしてパンジャーブしゅう、ハリヤーナーしゅう、ラージャスターンしゅう一部いちぶウッタル・プラデーシュしゅうビハールしゅうジャールカンドしゅう西にしベンガルしゅう貫流かんりゅうする。この平野へいや面積めんせきやく70まん平方へいほうkmで、はばすうひゃくキロメートルである。この水系すいけい構成こうせいする主要しゅよう河川かせんはガンジスがわ、インダスがわとその支流しりゅうビアスがわヤムナーがわゴマティがわ英語えいごばんラーヴィーがわ英語えいごばんチャンバルかわサトレジかわチェナブがわである。

このだい平野へいやを4地域ちいき分割ぶんかつすることもある。

  • ババール・ベルトはヒマラヤ山麓さんろくつづ一帯いったいで、河川かせんりゅうによって上流じょうりゅうからはこばれたきょつぶてちゅうつぶてからなるこの地帯ちたい間隙かんげきりつ非常ひじょうたか河川かせん伏流ふくりゅうすいになる。ババール・ベルトは通常つうじょうはばせまく7-15kmである。
  • テライ・ベルトは、ババール・ベルトのすぐ下流かりゅう比較的ひかくてきあたらしい沖積ちゅうせきからなる。ここで伏流ふくりゅうすい地上ちじょうあらわれる。この地域ちいき湿度しつど非常ひじょうたか密林みつりんになっている。いちねんつうじて雨量うりょうおお野生やせい生物せいぶつ楽園らくえんである。
  • バンガール・ベルトは比較的ひかくてきふる沖積ちゅうせき形成けいせいした台地だいちである。ヒンドゥスターン平野へいやではラテライト堆積たいせきぶつおおわれている。
  • カダール・ベルトはバンガール・ベルトの下流かりゅう低地ていちたいである。河川かせんはこんだ沖積ちゅうせきでできたもの。

ヒンドゥスターンベルトは多数たすう河川かせんはこシルト堆積たいせきした、世界せかいでもっとも広大こうだい沖積ちゅうせき平野へいやである。平野へいや平坦へいたん樹木じゅもくすくなく運河うんがによる灌漑かんがい容易よういである。この地域ちいき地下水ちかすい豊富ほうふである。

この平野へいや世界せかいでもっとも集約しゅうやくてき農業のうぎょうがおこなわれる地域ちいきである。主要しゅよう作物さくもつべい小麦こむぎ輪作りんさくをおこなう。そのトウモロコシサトウキビ綿花めんか栽培さいばいおおい。またこの平野へいや世界せかいもっと人口じんこう密度みつどたか地域ちいきにランクされる。

タール砂漠さばく

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ラージャスターンにあるジャイサルメールはタール砂漠さばく中心ちゅうしん位置いちする。

タール砂漠さばくだいインド砂漠さばくともばれ、インド西部せいぶにあるねつ砂漠さばくである。パンジャーブしゅう、ハリヤーナーしゅう、ラージャスターンしゅう、グジャラートしゅうの4しゅうにまたがり、そう面積めんせきやく208,110平方へいほうキロメートルである。このうち61%はラージャスターンしゅうにある。砂漠さばく国境こっきょうえてパキスタンまでつづき、チョリスタン砂漠さばくとよばれる。砂漠さばくさい西端せいたん一部いちぶ地域ちいきではすな砂漠さばくだがのこりの地域ちいきではいわだらけである。

タール砂漠さばくちはよくわかっていない。ある地質ちしつ学者がくしゃ砂漠さばく歴史れきしを4せんねんから1まんねん見積みつもっているが、べつものはこの地域ちいき不毛ふもうはもっとむかしさかのぼるという。この地域ちいき温度おんど極端きょくたんなつ摂氏せっし45以上いじょうふゆ氷点下ひょうてんかになる。年間ねんかん降雨こううりょうさい西端せいたんで120mm、東部とうぶで375mmである。降雨こううすくなさが目立めだつが、この一帯いったいはそもそもベンガルわんのモンスーン(南西なんせいふう)のとおみちではない。アラビアかいからの南西なんせいふうアラーヴァリー山脈さんみゃくさえぎられて沙漠さばく降雨こううをもたらさない。

不毛ふもう地域ちいき土壌どじょう砂地すなじかロームしつである。その硬度こうど深度しんど地形ちけいによってさまざまである。低地ていちロームそう比重ひじゅうおおきく、粘土ねんど炭酸たんさんカルシウム石膏せっこうなどからなるかたばんがあろう。人口じんこう密度みつどひくいためインドの地域ちいきくらべると人口じんこうあたえる環境かんきょうへの影響えいきょうすくない。

中央ちゅうおう高地こうち

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中央ちゅうおう高地こうち西部せいぶマールワ高原こうげん南部なんぶのデカン高原こうげん(インド半島はんとう大半たいはんめる)・東方とうほうジャールカンドしゅう一帯いったいチョーター・ナーグプル高原こうげんの3高原こうげん構成こうせいされる。

デカン高原こうげん衛星えいせい写真しゃしん

デカン高原こうげんおおきな三角形さんかっけいをしており、北辺ほくへんはヴィンディヤ山脈さんみゃく東西とうざいはしはそれぞれひがしガーツ山脈さんみゃく西にしガーツ山脈さんみゃくである。そう面積めんせきは190まん平方へいほうkm、ほぼ平坦へいたん標高ひょうこうは300m-600mである[8]。 『デカン』の名称めいしょうサンスクリットで『みなみ』を意味いみするdakshina由来ゆらいする。高原こうげん西にしからひがしゆる傾斜けいしゃしており、ゴーダーヴァリがわクリシュナがわカヴェリがわナルマダがわなどの河川かせんがある。この高原こうげんりょうガーツ山脈さんみゃく風下かざしもになるためはん乾燥かんそう地帯ちたいである。植生しょくせい一部いちぶ落葉らくよう広葉樹こうようじゅりんがあるが、ほぼ全域ぜんいきはり低木ていぼくりんおおう。なつ気候きこうあつふゆあたたかい。 チョーター・ナーグプル高原こうげんはインド東部とうぶ高原こうげんでジャールカンドしゅうのほぼ全域ぜんいきとオリッサしゅう、ビハールしゅう、チャッティースガルしゅう一部いちぶにまたがる。チョーター・ナーグプル高原こうげんそう面積めんせきやく65,000平方へいほうkmであるが、これを地域ちいきべつけん州都しゅうと対応たいおう)にラーンチー・ハザーリーバーグ・コーダルマーという3高原こうげん細分さいぶんする。このうちラーンチー高原こうげんはもっともひろく、平均へいきん海抜かいばつは700mほどである。ほぼ全域ぜんいきがチョーター・ナーグプル乾燥かんそう落葉らくよう樹林じゅりんという森林しんりんおおわれている。この高原こうげん各種かくしゅ鉱物こうぶつ石炭せきたん埋蔵まいぞうりょうおおい。 だいインド半島はんとういでおおきな半島はんとうはグジャラートしゅうカティアーワール半島はんとうである。

東海岸ひがしかいがん

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東海岸ひがしかいがん平野へいやひがしガーツ山脈さんみゃくとベンガルわんはさまれた細長ほそなが平野へいやで、みなみはタミル・ナードゥしゅうからきた西にしベンガルしゅうまでひろがる。マハーナディーがわ、ゴーダーヴァリがわ、カヴェリがわ、クリシュナがわなどの河川かせん三角州さんかくすはこの平野へいやおおきな面積めんせきめる。この地域ちいきはモンスーンの北東ほくとうふう南西なんせいふう影響えいきょうけてあめおおく、年間ねんかん降雨こううりょうは1,000mm-3,000mmである。平野へいやはば場所ばしょによりことなるが100km-130kmである[9]平野へいやつぎの6地域ちいき分類ぶんるいすることができる。マハーナディーデルタ地帯ちたい、アーンドラプラデーシュ南部なんぶ平野ひらの、クリシュナ・ゴーダーヴァリデルタ地帯ちたい、カーニャクマーリ海岸かいがんコロマンデル海岸かいがん砂浜すなはま海岸かいがん

西海岸にしかいがん

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インド西海岸にしかいがんにあるゴアの海岸かいがんせん

西海岸にしかいがん平野へいや西にしガーツ山脈さんみゃくとアラビアかいはさまれたせま地域ちいきである。きたはグジャラートしゅうからはじまり、マハーラーシュトラしゅう、ゴアしゅう、カルナータカしゅう、ケーララしゅう縦断じゅうだんする。はば場所ばしょによるが50km-100kmである。 しょう河川かせん沼沢ぬまさわおお氾濫はんらんしやすい。西にしガーツ山脈さんみゃく水源すいげんにアラビアかいながれる河川かせん流速りゅうそくたかく、いちねんつうじて水量すいりょう豊富ほうふである。河川かせん急流きゅうりゅうであるため三角州さんかくすではなく三角みすみこうができやすい。アラビアかい流入りゅうにゅうする主要しゅよう河川かせんにはタプティがわ・ナルマダがわ・マンドヴィがわ・ズアーリがわなどがある。 この海岸かいがんは3地域ちいき名称めいしょうちがう。北部ほくぶマハーラーシュトラしゅうとゴアしゅうではコンカン海岸かいがん中部ちゅうぶカルナータカしゅうではカナラ海岸かいがん南部なんぶケーララしゅうではマラバール海岸かいがんとよばれる。落葉樹らくようじゅおおいことはこの地域ちいき植生しょくせい特徴とくちょうである。マラバール海岸かいがんにはマラバール海岸かいがん湿潤しつじゅんりんというめずらしい生態せいたいけんがある。

島嶼とうしょ

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インドはラッカディブ諸島しょとうアンダマン・ニコバル諸島しょとうという2島嶼とうしょ領有りょうゆうする。いずれもインド連邦れんぽう政府せいふ連邦れんぽう直轄ちょっかつとして統治とうちする。

ラッカディブ諸島しょとうは、ケーララしゅう沖合おきあい200km-300kmのアラビアかいかぶ。12の環礁かんしょう・3の珊瑚礁さんごしょう・5の小島こじまからなる。このうち10とう有人ゆうじんである。アンダマン・ニコバル諸島しょとうは、北緯ほくい6-14東経とうけい92-94位置いちする[10]

ミャンマーの海岸かいがんからちかベンガルわんに572とう点在てんざいする。コルカタから1,255km、ミャンマーの首都しゅとヤンゴンからやく500kmであり、至近しきんのミャンマーりょうしままで193kmである[10]

アンダマン諸島しょとうは、352kmの範囲はんい点在てんざいする204の群島ぐんとうである。ニコバル諸島しょとうは、アンダマン諸島しょとうみなみ点在てんざいする22のしまそう面積めんせきは1,841平方へいほうkmである。最高さいこうてんはThullierやま標高ひょうこう642mである。インド最南端さいなんたんのインディラみさきは、このニコバル諸島しょとうにあり、インドネシアのスマトラ島すまとらとうまで189kmである。

インド半島はんとう海岸かいがんちかしまで、主要しゅようなものはきゅうポルトガルりょうディーウしまムンバイ市街しがいがありインド最大さいだい人口じんこうようするサーシュティーとう、ボンベイこうのエレファンタとう、アーンドラプラデーシュしゅうシュリーハリコータ砂洲さすしまがある。アッサムしゅうのマジュリとうは、ブラフマプトラがわかぶ巨大きょだい中州なかすである。

河川かせん

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インドにおける河川かせん

インドの主要しゅよう河川かせんつぎの3分水ぶんすいかい水源すいげんにする[7]

  1. ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく・カラコルム山脈さんみゃく
  2. ヴィンディヤ山脈さんみゃく・サトプラ山脈さんみゃく
  3. 西にしガーツ山脈さんみゃく

ヒマラヤ水系すいけい氷河ひょうが融解ゆうかいすい年間ねんかんつうじて水流すいりゅうがある。の2水系すいけいはモンスーン次第しだい乾季かんきには流量りゅうりょう極端きょくたん減少げんしょうする。 12の河川かせん主要しゅよう河川かせん分類ぶんるいし、そのそう流域りゅういき面積めんせきは2,528,000平方へいほうkm以上いじょうになる[7]。 ヒマラヤからジャンムー・カシミールしゅうてパキスタンへとながれるのはインダスがわとその支流しりゅうのビアスがわ・チェナブがわ・ラーヴィーがわ・サトレジがわ・ジェラムがわである[11]

ガンジス・ブラフマプトラ・メガナ水系すいけい流域りゅういき面積めんせきは1,100,000平方へいほうkmでインド最大さいだいである[7]。ガンジスがわ源流げんりゅうウッタラーカンドしゅうのガンゴトリ氷河ひょうが[11]、ヒンドゥスターン平野へいや南東なんとうながれたあとバングラデシュにはい[7]。ヤムナーがわとゴマティかわもヒマラヤ西部せいぶにはじまりヒンドゥスターン平野へいやでガンジスがわ合流ごうりゅうする[7]。ガンジスがわべつ支流しりゅうブラフマプトラがわ水源すいげんチベットからインドさいひがしはしのアルナーチャル・プラデーシュしゅう流入りゅうにゅうする。その西にし方向ほうこうえバングラデシュでガンジスがわ合流ごうりゅうする[7]。 ガンジスがわのもうひとつの支流しりゅうチャンバルがわはヴィンディヤ・サトプラ分水ぶんすいかい水源すいげんひがしながれる。この分水ぶんすいかいから西にしながれるのはナルマダがわとタプティがわであり、グジャラートしゅうでアラビアかい流入りゅうにゅうする。ひがしから西にしにアラビアかいへとながれる河川かせん水系すいけいはインドの河川かせんそう流量りゅうりょうの10%である。

西にしガーツ山脈さんみゃくはデカン高原こうげんながれるすべての河川かせん水源すいげんである。主要しゅよう河川かせんはマハーナディー河口かこう三角州さんかくす形成けいせいするマハーナディーがわ、ゴーダーヴァリがわ、クリシュナがわ、カヴェリがわなどで、すべてベンガルわん流入りゅうにゅうする。そのそう流量りゅうりょうはインド全域ぜんいきの20%をめる[11]

ベンガル北西ほくせいうるおすタプティかわ

水域すいいき

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主要しゅようわんにはグジャラートしゅう東西とうざいカンバトわんカッチわんが、タミル・ナードゥしゅうにマンナルわんがある。海峡かいきょうにはインドとスリランカをへだてるポーク海峡かいきょう、アンダマン諸島しょとうとニコバル諸島しょとうへだてるテンディグリー海峡かいきょう、アラビアかいのラッカディブ諸島しょとうとアミンディヴィ諸島しょとうへだてるナインディグリー海峡かいきょうがある。みさきにはインド半島はんとう最南端さいなんたんコモリンみさき(Kanniya kumari)、インドりょう最南端さいなんたんインディラみさき、そのスリランカにちかいラームセトゥ(ラーマのはし)、コロマンデル海岸かいがんのカヴェリがわ河口かわくちデルタのカリメレみさき(Kodikkari)がある。アラビアかいはインド半島はんとう西にしに、ベンガルわんはインド半島はんとうひがしに、インド洋いんどようはインド半島はんとうみなみにあたる。 小規模しょうきぼ海域かいいきにはラッカディブうみアンダマンかいがある。珊瑚礁さんごしょうはアンダマン・ニコバル諸島しょとう、マンナルわん、ラッカディブ諸島しょとう、カッチわんの4海域かいいきにみられる[12]主要しゅよう湖沼こしょうには、オリッサしゅうにあるインド最大さいだい塩水えんすいみずうみチルカ、アーンドラプラデーシュしゅうのKolleruマニプルしゅうのLoktak、ジャンムー・カシミールしゅうのダル、ラージャスターンしゅうのSambhar、ケーララしゅうのSasthamkottaみずうみがある。

湿地しっちたい

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湿地しっちおび水系すいけいりくけいなかあいだてき存在そんざいで、地下水ちかすいたか地表ちひょうすすきすいおおわれている[13]海岸かいがんせんにあってはうみによる侵食しんしょく土壌どじょう流出りゅうしゅつふせはたらきがあるので、熱帯ねったいせい暴風雨ぼうふううによる破滅はめつてき被害ひがいやわらげる緩衝かんしょうたいになる。インドの湿原しつげん生態せいたいけい冷涼れいりょうせいから乾燥かんそうせいまで、またジャンムー・カシミールしゅうのラダック地方ちほうからインド半島はんとう高温こうおんだか湿しめのものまで幅広はばひろ分布ぶんぷしている。湿地しっちたいのほとんどは直接ちょくせつ間接かんせつ河川かせん関係かんけいがある。1987ねんには政府せいふ湿原しつげん保護ほご計画けいかく策定さくていし、71の湿原しつげん保護ほご対象たいしょう指定していした[13]マングローブはやし三角さんかくしょう河川かせん沼沢しょうたくなど水域すいいきとなるインドの海岸かいがんせんのいたるところでられる。インドのマングローブりんそう面積めんせき4,461kmで世界せかいのマングローブりんの7%をめる[14]。アンダマン・ニコバル諸島しょとうやガンジス河口かこうのスンダルバンデルタ、カッチわん、マハーナディーがわ、ゴーダーヴァリがわ、クリシュナがわ河口かこうデルタ地帯ちたいをはじめ、マハーラーシュトラしゅう、カルナータカしゅう、ケーララしゅうでは広大こうだいなマングローブりんられる[12]確認かくにんされた湿地しっちたいおおくはその全域ぜんいきまたは一部いちぶ保護ほご国立こくりつ公園こうえん指定していされた。

シュンドルボン

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インドとバングラデシュにひろがるガンジスがわデルタ

シュンドルボン河口かこうデルタ世界せかい最大さいだいのマングローブりんである。ガンジスがわ河口かこうにあり、バングラデシュからインドの西にしベンガルしゅうわたってひろがる。バングラデシュがわとインドがわでそれぞれシュンドルボンとシュンドルボン国立こくりつ公園こうえんとしてユネスコ世界せかい遺産いさん登録とうろくされているが、もとはいちつづきの密林みつりんである。スンダルバンは潮汐ちょうせき水路すいろとなる汽水域すいいき干潟ひかた小島こじまからなるマングローブりんであり、生態せいたいけい観察かんさつには最適さいてきである。 この一帯いったいゆたかな動物どうぶつしょうられる。有名ゆうめいベンガルトラのほかとりヘビ種類しゅるいおおく、ワニシカ生息せいそくする。現在げんざいベンガルトラはやく400とう、シカはやく3まんとう生息せいそくすると推計すいけいされている。

カッチ湿地しっち

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カッチ湿地しっちRann of Kutch)はグジャラートしゅうとシンドしゅう(パキスタン)にまたがるだい汽水沼沢しょうたくである。その名称めいしょうにあるrannヒンディーで『汽水沼沢しょうたく』を意味いみする。そう面積めんせきは27,900平方へいほうkmである[15]。 この一帯いったいはもともとアラビア海底かいていで、地殻ちかく変動へんどうにより隆起りゅうきして広大こうだいな汽水干潟ひがたになったらしいが、その徐々じょじょにシルトが流入りゅうにゅうして通年つうねん干潟ひがた姿すがたした。現在げんざい、モンスーンのぶしにはひざふかさほどにみずあふれる沼沢しょうたくし、モンスーンのぶしわると乾燥かんそうした土壌どじょうあらわれる。

土壌どじょう

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インドの土壌どじょうは、沖積ちゅうせき黒土こくど赤土あかつちラテライト森林しんりん乾燥かんそう砂漠さばく、アルカリ塩土しおど泥炭でいたん有機ゆうきの8種類しゅるい分類ぶんるいされる[16][17]。このうちはじめの4種類しゅるい国土こくどの80%をおおう。沖積ちゅうせきはインドでもっともふんだんにられるが[17]、これは数々かずかず河川かせんはこシルトほそつぶしたものである[17]沖積ちゅうせき肥沃ひよくだが腐植ふしょく有機ゆうき)や窒素ちっそすくない[17]。この土壌どじょうはひろくパンジャーブ地方ちほうからアッサム渓谷けいこくいただい平野へいやでみられる。

黒土こくどはマハーラーシュトラしゅう、グジャラートしゅう、マディヤ・プラデーシュしゅうのデカン洪水こうずい玄武岩げんぶがん地帯ちたいによくみられる[18]粘土ねんど含有がんゆうりつたか保水ほすいりょくすぐれる[17]。この特性とくせいから乾燥かんそう農業のうぎょうてき綿花めんか亜麻仁あまになどが栽培さいばいされる。

赤土あかつち鉄分てつぶんおお含有がんゆうし、タミル・ナードゥしゅう・カルナータカ高原こうげん・アーンドラ高原こうげんにみられる[18]。アラーヴァリー山脈さんみゃくからチョーター・ナーグプル高原こうげんいたこう地帯ちたいでは赤土あかつちがよくられる。窒素ちっそリン腐植ふしょく有機ゆうき)にとぼしい[17][18]

ラテライトはげしい降雨こうう見舞みまわれる熱帯ねったい地方ちほう形成けいせいされる。はげしい降雨こうう土壌どじょう表層ひょうそう水溶すいようせい物質ぶっしつあらながすと、土壌どじょうちゅうてつアルミニウム水酸化すいさんか反応はんのう進行しんこうしてケイ酸けいさんすくない赤色あかいろ土壌どじょう出現しゅつげんする。この土壌どじょう西にしガーツ山脈さんみゃく地域ちいきひがしガーツ山脈さんみゃく地域ちいき北東ほくとうしゅう高地こうちなど降水こうすいりょうおお地域ちいきられる。 森林しんりんヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく西にしガーツ山脈さんみゃくひがしガーツ山脈さんみゃくなど山岳さんがく地帯ちたい斜面しゃめんられる。落葉らくよう腐植ふしょくなどに由来ゆらいする有機ゆうきしつむ。ここではちゃコーヒー栽培さいばいされる。

気候きこう

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地理ちりてき広大こうだい地形ちけい多様たようであるためインドの気候きこう一般いっぱんすることはできない。ケッペンの気候きこう区分くぶんによれば、インドは6つの気候きこう区分くぶん分割ぶんかつされる。西部せいぶ乾燥かんそう砂漠さばく気候きこう北部ほくぶ高山こうざんせいツンドラ氷河ひょうが気候きこう、さらに南西なんせい島嶼とうしょ雨林うりん涵養かんようする湿潤しつじゅん熱帯ねったい気候きこうまで幅広はばひろい。各地かくちにそれぞれ局地きょくちてき気候きこうがある。国家こっかてき単位たんいではつぎのような四季しきがある。ふゆ(1-2がつ)、なつ(3-5がつ)、モンスーン(または雨季うき:6-9がつ)、モンスーンけ(10がつ-12月)[11]。モンスーン以外いがいぶし乾季かんきとみることもできる。

インドの地理ちり地質ちしつ気候きこうおおきく影響えいきょうしているが、これはきたヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく北西ほくせいのタール砂漠さばく顕著けんちょられる。厳寒げんかん中央ちゅうおうアジアから南下なんかする季節風きせつふうヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくさえぎられ、きたインドにろすころにはあたたまりふゆさむさはきびしくない。なつにはおな事情じじょうでインドはあつくなる。北回帰線きたかいきせんがインドの中央ちゅうおう通過つうかするが、気候きこうてきにはくに全体ぜんたい熱帯ねったい地方ちほうとみるものもある。

インド各地かくち平均へいきん気温きおん

インドのほぼ全域ぜんいきで3がつから5がつなつになる。内陸ないりくではにちちゅう最高さいこう気温きおんが40℃をえる。海岸かいがんでは30℃をえて湿度しつどたかい。タール砂漠さばくでは気温きおんが45℃をえる。 なつつづいて南西なんせいモンスーンがインドのほぼ全域ぜんいきあめらせる。雨雲あまぐもはタール砂漠さばくにできるてい気圧きあつがもたらす。ケララ海岸かいがん季節風きせつふうわたときがモンスーンりとされ、例年れいねん6月1にちころになる。南西なんせいモンスーンはベンガルわんふうとアラビア海風かいふうふたつに分類ぶんるいされる。ベンガルわんふう北上ほくじょうすると6がつ上旬じょうじゅんごろにはインド北東ほくとうはじめる。そしてデリーが雨季うきはいるのは例年れいねん6月29にちころである。アラビア海風かいふう北上ほくじょうすると西にしガーツ山脈さんみゃく西側にしがわ斜面しゃめん大量たいりょうあめらせる。7がつ上旬じょうじゅんにはインドのほぼ全域ぜんいき雨季うきはいる。 きたインドでは8がつ、ケーララしゅうでは10がつにはモンスーンは終了しゅうりょうする。モンスーンみじか期間きかんおだやかな天気てんきつづく。北部ほくぶでは11月にふゆはじまる。 ふゆきたインドでは11月、みなみインドでは12月下旬げじゅんにはじまる。インド半島はんとうふゆは、にちちゅうあたたかく夜間やかんすずしい。きたくほど気温きおんがる。平野へいや一部いちぶでは氷点下ひょうてんかになることがある。この時期じききたインドではきりがかかりやすい。 インドのこれまでの最高さいこう気温きおん1955ねんにラージャスターンしゅうアルワルで記録きろくされた50.6℃である。最低さいてい気温きおんはカシミールしゅう記録きろくされた-45℃である。近年きんねんオリッサしゅう計測けいそくされたという55℃はインドの気象きしょう当局とうきょくにより疑問ぎもんていされている。

地質ちしつ年代ねんだい

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インドの地質ちしつがくてき区分くぶん 更新こうしん以降いこう形成けいせいみどり)、だい三紀みき形成けいせい)、中生代ちゅうせいだいはく亜紀あきまつから新生代しんせいだいだい三紀みき初期しょきおよデカントラップ薄紫うすむらさき)、さきカンブリアだいおもとし一部いちぶじょうさんじょう由来ゆらいするゴンドワナ地域ちいきとビンドヤ山地さんち濃緑こみどり)、さきカンブリアだい形成けいせいむらさき

ヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃくはインド=オーストラリアプレートの一部いちぶとユーラシアプレートが衝突しょうとつした結果けっかしょうじたものである。この衝突しょうとつ現在げんざい進行しんこうちゅう山脈さんみゃく毎年まいとし1cm隆起りゅうきつづけている。インドには地質ちしつがくてき年代ねんだいぜん時代じだいにわたる地層ちそうられるがだい部分ぶぶん基盤きばんとなるのは25おくねんまえ出来できかたあさがん花崗岩かこうがんで、このときパンゲア一部いちぶとしてアフリカ大陸たいりくにあった。1おく6せんまんねんまえジュラ紀じゅらきにパンゲアの分裂ぶんれつゴンドワナ大陸たいりくしょうじ、1おく2せん5ひゃくまんねんまえはく亜紀あきにインド大陸たいりくがマダガスカルととも分裂ぶんれつ、9せんまんねんまえにさらにマダガスカルから分裂ぶんれつ北上ほくじょう移動いどうはじめ、1せんまんねんまえにはほぼ現在げんざい位置いちたっしたとプレートテクトニクス推定すいていする。 インドの地質ちしつ形成けいせい年代ねんだいによって分類ぶんるいすると以下いかのようになる[19]先カンブリア時代せんかんぶりあじだいのクダッパ・ヴィンディヤけい地層ちそう形成けいせい東部とうぶ南部なんぶしゅうひろくみられる。この時代じだい地層ちそう西部せいぶ中央ちゅうおうしゅうにもわずかにみられる[19]古生代こせいだいカンブリアオルドビスシルルおさむデボン形成けいせいされた地層ちそうはジャンムー・カシミールしゅうやヒマチャルプラデーシュしゅうヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく西部せいぶにみられる[19]石炭せきたんペルムおよび中生代ちゅうせいだいさんじょうジュラ紀じゅらき地層ちそうヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく西部せいぶられる。ジュラけい地層ちそうはラージャスターンしゅうでもみられる。 デカントラップはデカン高原こうげんそう面積めんせき50まん平方へいほうkmをめる溶岩ようがん台地だいちで、中生代ちゅうせいだいはく亜紀あき以後いご火山かざん活動かつどうかたまり運動うんどうにより形成けいせいされた[19]。トラップの土壌どじょう黒色こくしょく農耕のうこうてきしている。 新生代しんせいだいだい三紀みき地層ちそうはマニプールしゅうナガランドしゅう一部いちぶとアルナーチャル・プラデーシュしゅうのヒマラヤベルト地帯ちたいることができる。白亜はくあけいはインド中部ちゅうぶのヴィンディヤ山脈さんみゃくとヒンドゥスターン平野へいや一部いちぶでみられる[19]。 このゴンドワナけい地層ちそうはヴィンディヤ山脈さんみゃくとサトプラ山脈さんみゃくはさまれたナルマダがわ流域りゅういきでもみられる。はじめしん地層ちそうヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく西部せいぶとアッサムしゅうでみられる。ややしん地層ちそうはグジャラートしゅうのカッチ地方ちほうとアッサムしゅうでみられる[19]更新こうしん地層ちそうはインド中央ちゅうおうでみられる。鉱物こうぶつ資源しげんめぐまれ褐炭かったん鉄鉱てっこうせきマグネシウムボーキサイト豊富ほうふである。アンダマン・ニコバル諸島しょとうはこの時代じだい火山かざん活動かつどう形成けいせいされたとかんがえられている[19]

天然てんねん資源しげん

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インドは天然てんねん資源しげんめぐまれている。国土こくどの56%が耕作こうさく可能かのうであるほか、地下ちか資源しげん石炭せきたん世界せかいだい4埋蔵まいぞうりょう)、鉄鉱てっこうせきマンガン雲母うんも、ボーキサイト、チタン鉱石こうせきクロム天然てんねんガスダイアモンド石油せきゆ石灰石せっかいせきなどがある[20]。ケーララしゅう海岸かいがん沿いにはトリウム鉱脈こうみゃくがあるが、採算さいさんベースに見合みあ世界せかいのトリウム資源しげんの24%を埋蔵まいぞうする[21]石油せきゆはマハーラーシュトラしゅうとグジャラートしゅう沖合おきあい生産せいさんされており、ラージャスターンしゅうとアッサムしゅう油田ゆでん確認かくにんされているが、国内こくない需要じゅようの40%をたすのみである。アーンドラプラデーシュしゅう沖合おきあいでは天然てんねんガス相次あいついで発見はっけんされている。アーンドラプラデーシュしゅうにはウランこうが、カルナータカしゅうにはきむこうがある。

自然しぜん災害さいがい

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インドにおける自然しぜん災害さいがい

インドでは自然しぜん災害さいがいによりおおくの人命じんめい財産ざいさんうしなわれてきた。旱魃かんばつ突発とっぱつてき洪水こうずいサイクロン崖崩がけくずれ・集中しゅうちゅう豪雨ごううによる土砂崩どしゃくず豪雪ごうせつ脅威きょういである。これ以外いがいにはなつ頻発ひんぱつする砂塵さじんあらしがあるが、これは北部ほくぶ発生はっせいして南部なんぶまで移動いどうしながら乾燥かんそう地方ちほう砂塵さじん大量たいりょうらし、きたインドを中心ちゅうしん深刻しんこく被害ひがいあたえる[22]もインド各地かくち発生はっせいし、収穫しゅうかくまえコメコムギ深刻しんこく打撃だげきとなる。 しょうヒマラヤでは地滑じすべ多発たはつする。この地域ちいき山稜さんりょう地質ちしつあたらしく不安定ふあんていであるため地滑じすべりしやすい。西にしガーツ山脈さんみゃく一部いちぶ地域ちいきでも地滑じすべりが多発たはつする。カシミールしゅう・ヒマチャルプラデーシュしゅう・シッキムしゅうでは崖崩がけくずれが発生はっせいしやすい。洪水こうずいはインドでもっともよくられた自然しぜん災害さいがいである。モンスーンの南西なんせいふう大量たいりょうあめをもたらし、 ブラフマプトラがわ河川かせん急激きゅうげき増水ぞうすいしては頻繁ひんぱん流域りゅういきにあふれし、付近ふきん一帯いったい水没すいぼつさせる。洪水こうずい天然てんねん灌漑かんがい土壌どじょう肥沃ひよくをいう恩恵おんけいをもたらすが、せんえる生命せいめいすうひゃくまんにん住居じゅうきょうばいちめんもある。季節外きせつはずれの豪雨ごうう災害さいがいこし農作物のうさくもつ被害ひがいあたえる[23][24]洪水こうずいはインドのほぼ全域ぜんいき発生はっせいし、インド中央ちゅうおうでは鉄砲水てっぽうみず集中しゅうちゅう豪雨ごううなどがここすうじゅう年間ねんかん増加ぞうか傾向けいこうにあるが、これは偶然ぐうぜんにも気温きおん上昇じょうしょういつにしている。一方いっぽうほどよいあめらせる気圧きあつ配置はいち頻度ひんど低下ていかしており、平均へいきん年間ねんかん降水こうすいりょうにはあまり変化へんかがない[25]赤道せきどう低圧ていあつたい発生はっせいするサイクロンは海岸かいがん地方ちほうおおきな被害ひがいをもたらす。サイクロンの大雨おおあめ高潮こうちょう強風きょうふうにより被災ひさいはしばしば孤立こりつ救援きゅうえん補給ほきゅうたれる。きたインド洋いんどようでは4がつから12月がサイクロンのぶしで、5月から11がつにかけて活動かつどう活発かっぱつする[26]例年れいねん風速ふうそく63km/h(17.5m/s)以上いじょうのサイクロンがやく8発生はっせいし、うちやく2風速ふうそく117km/h(32.5m/s)以上いじょうつよいサイクロンに発達はったつする。毎年まいとしのように勢力せいりょくつよい(カテゴリー3以上いじょう)サイクロンが発生はっせいするが[26][27]被害ひがい死亡しぼうしゃすうでは1999ねん10月29にちにオリッサしゅうおそったちょう大型おおがたサイクロンは20世紀せいきまつ四半世紀しはんせいき最悪さいあくのものである。 インドの農業のうぎょう農業のうぎょう用水ようすいをモンスーンにおおきく依存いぞんしている。インドの一部いちぶ地域ちいきではモンスーンの異常いじょうみず不足ふそくすると、穀物こくもつ収穫しゅうかくりょう平年へいねん下回したまわる。マハーラーシュトラしゅう南部なんぶ東部とうぶ、カルナータカしゅう北部ほくぶ、アーンドラ・プラデーシュしゅう、オリッサしゅう、グジャラートしゅう、ラージャスターンしゅうなど旱魃かんばつ頻発ひんぱつする地域ちいきでは収量しゅうりょう減少げんしょうもしばしばきる。過去かこ旱魃かんばつ周期しゅうきてきこりたびたびインドはだい規模きぼ飢饉ききんおそわれた。1770ねんベンガル飢饉ききんでは旱魃かんばつ地帯ちたい人口じんこうの3ぶんの1、1876ねん-1877ねん飢饉ききんでは500まんにん以上いじょう1899ねん飢饉ききんで450まんにん以上いじょう1943ねんベンガル飢饉ききんでは500まんにん以上いじょう飢餓きがとこれに起因きいんする病気びょうき死亡しぼうした[28][29]インドの地震じしん多発たはつ地帯ちたい調査ちょうさした結果けっか地球ちきゅう表面ひょうめんのプレート運動うんどうがヒマラヤベルトや北東ほくとうインドで毎年まいとしのように発生はっせいする地震じしん原因げんいんであることがわかった。インドの気象きしょう当局とうきょくはインド全域ぜんいき地震じしん危険きけん頻度ひんど強度きょうどべつ分類ぶんるいし、この地域ちいきもっと危険きけんたかい『だいV地域ちいき』に分類ぶんるいした。またグジャラートしゅうのカッチ地方ちほうやマハーラーシュトラしゅうのコイナ付近ふきん危険きけんたかい『だいIV地域ちいき』に分類ぶんるいした。その地域ちいき地震じしん発生はっせい危険きけんなかないしてい程度ていどである[30]2004ねんスマトラおき地震じしんによる津波つなみはアンダマン・ニコバル諸島しょとうとインド東海岸ひがしかいがんおそい、推計すいけい1まんにん死者ししゃした。 火山かざんはすべてアンダマン諸島しょとうにある。活火山かっかざんはバレンとうにひとつあり、2005ねん5月噴火ふんかした。そのナルコンダムさんという休火山きゅうかざん、バラタンとう泥火山でいかざんがある。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ インド政府せいふジャンムー・カシミールしゅう全域ぜんいきがインドりょうであると主張しゅちょうしている。このしゅうはアフガニスタンと国境こっきょうせっする。国連こくれん仲介ちゅうかいした1948ねん停戦ていせんしるし戦争せんそう凍結とうけつし、その結果けっかアフガニスタンと国境こっきょうせっするのはパキスタンりょうになった。

出典しゅってん

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