湖みずうみ州しゅう (浙江せっこう省しょう)

湖みずうみ州しゅう（こしゅう）は、中国ちゅうごくにかつて存在そんざいした州しゅう。隋ずい代だいから南みなみ宋そうにかけて、現在げんざいの浙江せっこう省しょう湖みずうみ州しゅう市し一帯いったいに設置せっちされた。

概要がいよう

602年ねん（仁じん寿ことぶき2年ねん）、隋ずいにより蘇州そしゅう烏がらす程ほど県けんに湖みずうみ州しゅうが置おかれた。605年ねん（大業おおわざ元年がんねん）に廃止はいしされ、管轄かんかつ県けんは呉くれ州しゅうに併合へいごうされた。607年ねん（大業おおわざ3年ねん）、郡ぐん制せい施行しこうに伴ともない呉くれ州しゅうは呉くれ郡ぐんと改称かいしょうされた。

621年ねん（武徳ぶとく4年ねん）、唐とうが李り子こ通どおりを平定へいていすると、呉くれ郡ぐん烏がらす程ほど県けんに湖みずうみ州しゅうが置おかれた。742年ねん（天宝てんぽう元年がんねん）、湖みずうみ州しゅうは呉くれ興おき郡ぐんと改称かいしょうされた。758年ねん（乾いぬい元はじめ元年がんねん）、呉ご興おき郡ぐんは湖みずうみ州しゅうの称しょうにもどされた。湖みずうみ州しゅうは江南こうなん東道とうどうに属ぞくし、烏がらす程ほど・安吉やすきち・長城ちょうじょう・徳とく清きよし・武たけ康やすしの5県けんを管轄かんかつした。

1034年ねん（景けい祐ゆう元年がんねん）、北きた宋そうにより湖みずうみ州しゅうに昭あきら慶けい軍ぐんが置おかれた。湖みずうみ州しゅうは両りょう浙路に属ぞくし、烏がらす程ほど・帰き安やす・安吉やすきち・長ちょう興きょう・徳とく清きよし・武たけ康やすしの6県けんを管轄かんかつした。1225年ねん（宝たから慶けい元年がんねん）、南みなみ宋そうにより湖みずうみ州しゅうは安吉やすよし州しゅうと改称かいしょうされた。

1276年ねん（至いたり元もと13年ねん）、元もとにより安吉やすよし州しゅうは湖みずうみ州しゅう路ろ総そう管かん府ふと改あらためられた。湖みずうみ州しゅう路ろは江こう浙等処しょ行ゆき中書ちゅうしょ省しょうに属ぞくし、録ろく事ごと司しと烏がらす程ほど・帰き安やす・安吉やすきち・徳とく清きよし・武たけ康やすしの5県けんと長ちょう興おき州しゅうを管轄かんかつした。1366年ねん、朱しゅ元もと璋あきらにより湖みずうみ州しゅう路ろは湖みずうみ州しゅう府ふと改あらためられた。

明あきらのとき、湖みずうみ州しゅう府ふは浙江せっこう省しょうに属ぞくし、直属ちょくぞくの烏がらす程ほど・帰き安やす・長ちょう興きょう・徳とく清きよし・武たけ康やすしの5県けんと安吉やすよし州しゅうの孝こう豊ゆたか県けん、合あわせて1州しゅう6県けんを管轄かんかつした。

清きよしのとき、湖みずうみ州しゅう府ふは浙江せっこう省しょうに属ぞくし、烏がらす程ほど・帰き安やす・長ちょう興きょう・徳とく清きよし・武たけ康やすし・安吉やすきち・孝こう豊ゆたかの7県けんを管轄かんかつした。

1913年ねん、中華民国ちゅうかみんこくにより湖みずうみ州しゅう府ふは廃止はいしされた。