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ラガマフィン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラガマフィン音楽おんがく(ラガマフィンおんがく、Raggamuffin music)は、レゲエの1ジャンル、またはダンスホール・レゲエの1ジャンルである。ラガRagga)ともばれる。

歴史れきし

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音楽おんがくてきには電子でんし音楽おんがくてき要素ようそ構成こうせいされており、サンプリング手法しゅほう頻繁ひんぱんもちいられる。1984ねん録音ろくおんされた、1985ねん発表はっぴょうされたキング・ジャミー電子でんしキーボードのシンセサイザーもちいて、ウェイン・スミスの「Under Me Sleng Teng」を制作せいさくし、ラガの歴史れきしにおいて初期しょきれいであったとわれている[1] 「Sleng Teng」をきっかけとして、ジャミーがおおきな人気にんきあつめることになったので、プロデューサーたちも様々さまざま歌手かしゅともにオリジナルのリディム発表はっぴょうしていった。ラガは「ダンスホール・レゲエ」とおなじジャンルであるとられることがあるが、厳密げんみつにはことなるジャンルである。ラガ音楽おんがくでは、歌手かしゅがリディムにのせてうたうのではなく、DJたちがリディムにのせてかたることがおおい。ラガという言葉ことばジャマイカもちいられることはすくない。ぎゃくに、ヨーロッパアメリカでは、ダンスホールという言葉ことばよりも「ラガとぶケースが一般いっぱんてき」である。

ジャマイカでのラガは、西洋せいよう電子でんし音楽おんがく人気にんきたかまってきた時期じきよりもややおくれて登場とうじょうした。80年代ねんだいなかばに誕生たんじょうしたラガは、1990年代ねんだいにはレゲエの世界せかいおおきな変化へんかをもたらした。ラガが急激きゅうげき普及ふきゅうしていった背景はいけいには、電気でんき楽器がっき使つか演奏えんそう技術ぎじゅつ要求ようきゅうされるレゲエとくらべ、楽曲がっきょく制作せいさく容易よういであり制作せいさく安価あんかであるとてんげられる。ラガはまずジャマイカで発達はったつし、ヨーロッパ、きたアメリカアフリカ大陸たいりくへと伝播でんぱしていき、そしてさらにはインド日本にっぽんなどのほか国々くにぐにへとひろがっていった。ラガは初期しょきのジャングル音楽おんがく影響えいきょうおよぼし、さらにバングラむすびつき、バングラガ・スタイルした。ジャングル[ちゅう 1]は、ラガのテーマやアーティストたちから影響えいきょうけた。1990年代ねんだいには、ラガとブレイク・コアばれる2つのジャンルの音楽おんがくが、アングラシーンで出会であい、ラガ・コアばれるジャンルが誕生たんじょうした。

1980年代ねんだいすえ、ジャマイカじんラッパーのダディ・フレディは、ラガとヒップホップを融合ゆうごうさせようとこころみた[2]。フレディのこころみは、ラガを世界せかい普及ふきゅうさせていくことにもなった。1987ねんのダディ・フレディとアッシャーDの「ラガマフィン・ヒップホップ」は、タイトルに「ラガ」という名前なまえかんせられた初期しょきのシングルきょくである。ラガが拡大かくだいしていくにつれ、ダンスホールのアーティストたちのなかには、ヒップホップの様式ようしきれるものたちがえていった。そのぎゃくに、ラガ音楽おんがくもヒップホップに影響えいきょうおよぼすようになっていった。レゲエのアーティストたちのなかには、ヒップホップの感性かんせいれていくことは、ダンスホール音楽おんがく世界せかい普及ふきゅうするために重要じゅうようであるとかんがえているものたちもいた。ラガは、英語えいごけん国々くにぐにR&Bヒップホップ音楽おんがくファンたちの支持しじあつめようとした結果けっかマッド・ライオンシャギーらのラガ・ミュージシャンたちが大小だいしょう成功せいこうおさめた。

一方いっぽう、ヒップホップのがわからラガマフィンをれたのは、KRS・ワン[ちゅう 2](とかれブギーダウン・プロダクションズ)であるとかれ自身じしんきょくちゅう主張しゅちょうしている。にプア・ライチャス・ティーチャーズ[ちゅう 3]、レッドマン、バスタ・ライムズ、コモン、フー・シュニッケンズらもラガマフィンをれたきょく発表はっぴょうした。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ひじょうにテンポのはやいクラブ・ミュージックのジャンル。
  2. ^ ハードコア・ラップの代表だいひょうかくだった、ニューヨークのラッパー。
  3. ^ 「ロック・ディス・ファンキー・ジョイント」がソウルチャートでヒット。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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