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びょう

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びょう
びょう
ふつ seconde
えい second
原子時計
原子げんし時計とけい
記号きごう s (sec, sec. などではない)
けい 国際こくさい単位たんいけい (SI)
種類しゅるい 基本きほん単位たんい
りょう 時間じかん
定義ていぎ びょう記号きごうは s)は、時間じかんのSI単位たんいであり、セシウム周波数しゅうはすうνにゅーCs、すなわち、セシウム133原子げんし摂動せつどうけない基底きてい状態じょうたいちょう微細びさい構造こうぞう遷移せんい周波数しゅうはすう単位たんい Hz(s-1ひとしい)であらわしたときに、その数値すうち9192631770さだめることによって定義ていぎされる
由来ゆらい 平均へいきん太陽たいようLOD)の1/86400
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びょう(びょう、えい: second, ふつ: seconde記号きごう s)は、国際こくさい単位たんいけい (SI) における時間じかん単位たんいである。りょうとは関係かんけいせず完全かんぜん独立どくりつしてあたえられる7つのSI基本きほん単位たんいひとつである[1][2]びょう単位たんい記号きごうは、「s」であり、「sec」などとしてはならない(びょう#表記ひょうき)。

びょう」は、歴史れきしてきには地球ちきゅう自転じてん周期しゅうきながさ、すなわち「いちにちながさ」(LOD[3])をもと定義ていぎされていた[4]。すなわち、LODを24分割ぶんかつした太陽たいようを60分割ぶんかつして「ぶん」、さらにこれを60分割ぶんかつして「びょう」がめられ、結果けっかとしてLOD86400ぶんの1が「びょう」と定義ていぎされてきた。しかしながら、19世紀せいきから20世紀せいきにかけての天文学てんもんがくてき観測かんそくから、LODには10−8程度ていど変動へんどうがあることが判明はんめい[5]時間じかん定義ていぎにはそぐわないと判断はんだんされた。そのため、地球ちきゅう公転こうてん周期しゅうきもとづく定義ていぎて、1967ねんに、原子核げんしかく普遍ふへんてき現象げんしょう利用りようしたセシウム原子げんし時計とけいびょう定義ていぎとして採用さいようされた。

なお、1びょう偶然ぐうぜんにも人間にんげん標準ひょうじゅんてき心臓しんぞうはくどう間隔かんかくちか[5]

定義ていぎ

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びょう」は、2019ねん5がつ以降いこう以下いかのように定義ていぎされている。

びょう記号きごうは s)は、時間じかんの SI 単位たんいであり、セシウム周波数しゅうはすう νにゅーCs、すなわち、セシウム 133 原子げんし摂動せつどうけない基底きてい状態じょうたいちょう微細びさい構造こうぞう遷移せんい周波数しゅうはすう単位たんい Hz(s−1ひとしい)であらわしたときに、その数値すうち9192631770さだめることによって定義ていぎされる[6][ちゅう 1]

この定義ていぎけて、日本にっぽん計量けいりょうほうにおいては「セシウム133の原子げんし基底きてい状態じょうたいふたつのちょう微細びさいじゅんあいだ遷移せんい対応たいおうする放射ほうしゃ周期しゅうき9192631770ばいひとしい時間じかん」(計量けいりょう単位たんいれい別表べっぴょうだいいちだい3こう)と定義ていぎされている[7]

表記ひょうき

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単位たんい記号きごう

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びょう単位たんい記号きごうは、小文字こもんじ立体りったいの「s」である[8]。しばしば「sec」や「sec.」とかれることがあるが、これらの表記ひょうき国際こくさい単位たんいけいおよび日本にっぽん計量けいりょうほうではみとめられておらず、あやまりである[9][10]

漢字かんじ表記ひょうき

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漢字かんじびょう」の本来ほんらい意味いみは、小麦こむぎいねなどの穂先ほさきかたすなわちすすきのぎのことである。そこから、わずかなもの、微細びさいなものの意味いみとなった[11]。『孫子まごこさんけい』では、小数しょうすう位取くらいどりに「びょう」をもちい、「もう)」の10ぶんの1(すなわち0.0001、1まんぶんの1)を「びょう」としている[12]そう時代じだいにこのびょうは「いと」にえられた。あきら時代じだい西洋せいようどきほうつたわったとき、わずかな時間じかんである「second」に「びょう」のてられた。

歴史れきし

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機械きかい時計とけい成立せいりつ以前いぜんびょう

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古代こだいバビロニアそして中国ちゅうごくでは、1にちを12等分とうぶんするときあいだもうけ、これを日時計ひどけいによる観測かんそく確認かくにんをしていた[13]。また、すくなくとも紀元前きげんぜん2000ねんごろにはエジプトでは1にちひるよるけ、それぞれを12の時間じかん単位たんい区切くぎっていた[13]。これは定時ていじほうばれ、ぶしによるひるよるなが変動へんどうから、それら時間じかん単位たんい実際じっさいながさは一定いっていしていなかった。古代こだいギリシアヒッパルコス紀元前きげんぜん150ねん前後ぜんこう)と古代こだいローマクラウディオス・プトレマイオス(150ねん前後ぜんこう)は、それぞれ1にちろく十進法じっしんほう細分さいぶんし、平均へいきんされた1時間じかん(1にちの24分割ぶんかつ)や、1あいだ単純たんじゅん分数ぶんすう(1/4や2/3など)そして時間じかん度合どあい(現代げんだいの「ぶん」にもつうじる1にちの360分割ぶんかつ)などをもちいたが、これらは現代げんだいぶんびょうとはことなっていた[14]

ろく十進法じっしんほう定義ていぎによってけられる1にちは 1/60のnじょう時間じかん区分くぶんもうけていくことになるが、300ねんごろのバビロニアではすくなくとも(1/60)6までの分割ぶんかつ(2マイクロびょうよりもみじかい)をおこなっていた。ただし、そのようなごくみじか時間じかん単位たんい基準きじゅんもちいていたわけではなく、たとえば1ねんという時間じかん細分さいぶん単位たんいあらわすような場合ばあいには1にちの60分割ぶんかつ単位たんい基礎きそとしていた。バビロニアでは1にちを360分割ぶんかつした she という単位たんい現代げんだいの4ふん相当そうとうする時間じかん)、これをさらに72分割ぶんかつした helek という単位たんい現代げんだいの10/3びょう相当そうとうする時間じかん、ユダヤれきの「ヘレク」とおなじ)を使つかっていた[15]かれらはこれらの単位たんい時間じかん正確せいかく測定そくていおこな手段しゅだんっていなかったが、計算けいさんで、たとえば1さく望月もちづき平均へいきん時間じかんろく十進法じっしんほうで29;31,50,8,20日はつか(≒29.5305941358 にち)というていた。この計算けいさん方法ほうほうはヒッパルコスとプトレマイオスが使つかっていた方法ほうほうである。この「ヘレク」は1080ぶんの1あいだであり[16]ユダヤれきでは、平均へいきんがつを29にちと12あいだ793ヘレク英語えいごばん(=29にちと12.734あいだ)とする。

西暦せいれき1000ねんペルシアじん学者がくしゃアブー・ライハーン・アル・ビールーニーは、新月しんげつとなるしゅうに、日曜日にちようび正午しょうご基準きじゅんてんとした「にちときぶんびょう」さらにびょうよりこまかな2段階だんかい区分くぶんほどこした[17]。1267ねんにはロジャー・ベーコンが、満月まんげつにち正午しょうご基準きじゅんに「horae)、ぶんminuta)、びょうsecunda)」さらにこまかな tertiaquartaけた[18]。「びょう」を60ぶんの1に細分さいぶんする用語ようごtertiaは、英語えいごではthirdとなり、現代げんだいポーランドtercja」やトルコsalise」にのこっているが、通常つうじょう小数点しょうすうてん以下いか2けたしめされる。またこのthird相当そうとうする漢字かんじ単位たんい名称めいしょう現代げんだいではまずもちいられないが、中国ちゅうごく日本にっぽん西洋せいようほう伝来でんらい以降いこう文献ぶんけんでは「ほろ」がもちいられた。tertiaしたquarta英語えいごではfourthとなり、中国ちゅうごく日本にっぽん文献ぶんけんにおける漢字かんじ名称めいしょうとしては「繊」がもちいられた。それよりしたろく十進法じっしんほうによる分割ぶんかつ単位たんい存在そんざいするが、それについてはろく十進法じっしんほう#単位たんい参照さんしょうのこと。

現代げんだい英語えいごの「second」は、元々もともとだいぶん」「つぎぶん」を意味いみする「second minute」とんでいたことを由来ゆらいとする[11]。それにたいしてぶんのことは「だいいちぶん」を意味いみする「prime minute」とんでいた。すなわち、1時間じかんたいするだい1の分割ぶんかつだい2の分割ぶんかつという意味いみである。

びょう表示ひょうじ機械きかい時計とけい

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時計とけいびょう単位たんい表示ひょうじするようになった初期しょきれいは、16世紀せいき後半こうはんあらわれる。1560–1570ねんフレマースドルフ・コレクション[19]には、秒針びょうしんねじしき時計とけいがある[20][21]おなごろタキ・アルジン英語えいごばんは5びょうきざみの表示ひょうじをする時計とけい製作せいさくした[22][23]。1579ねんにはヨスト・ビュルギヴィルヘルム5せい依頼いらいけ、びょうしめ時計とけいつくった[24]。1581ねんにはティコ・ブラーエ天文台てんもんだい時計とけい改修かいしゅうしたさいぶんびょう表示ひょうじくわえ、1587ねんかれは、この時計とけいは4びょうくるいしかしょうじなかったとべた[25]

びょう表示ひょうじ正確せいかくせいは、時計とけい発明はつめいされ、日時計ひどけいによるかけ時間じかん表示ひょうじから平均へいきんあらわすことができるようになって向上こうじょうした。とくに1670ねんにビル・クレメント(William Clement)がクリスティアーン・ホイヘンス時計とけいびょう英語えいごばんくわえたこと顕著けんちょ貢献こうけんした[26]ロングケース・クロック英語えいごばんびょういち往復おうふくで2びょうしめし、片方かたがたからもう一方いっぽうれるさい機械きかいおんが1びょうごと時間じかんきざんだ。そして、精密せいみつ時計とけい文字もじばんには1分間ふんかん一周いっしゅうする秒針びょうしんくわえられるようになった。

日本にっぽん法令ほうれいでは、1951ねん昭和しょうわ26ねん)に制定せいていされた計量けいりょうほうで、時間じかん計量けいりょう単位たんいとしてびょうさだめられ、「びょうは、平均へいきん太陽たいよう1/86400とし、東京とうきょう天文台てんもんだいびょうとして決定けっていする時間じかんげんしめせする」とされた[27]当時とうじ東京とうきょう天文台てんもんだいげん国立こくりつ天文台てんもんだい)では、うまによる恒星こうせい観測かんそくとき測定そくていし、測定そくてい結果けっかそとして標準ひょうじゅん時計とけいであるリーフラー時計とけい[28]歩度ほど調整ちょうせいしてしていたといわれる[29]

地球ちきゅう公転こうてん周期しゅうきもとづくびょう

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歴史れきしてきには地球ちきゅう自転じてん周期しゅうきすなわちいちにちながさ(LOD)は一定いっていだとかんがえられていた。ところが、クォーツ時計とけい精度せいど向上こうじょうすると、LODには潮汐ちょうせきりょく[30][31]ぶし変動へんどう[32]による1ミリびょうから2ミリびょう程度ていど変動へんどう、すなわち10−8にち程度ていど変動へんどうがあることがかってきた[33]。このため、LODをもとにした定義ていぎでは、精度せいどじょう問題もんだいがあることが判明はんめいした。

LODの変化へんかには、海流かいりゅう大気たいき循環じゅんかん、さらに地球ちきゅうかく流動りゅうどうなども影響えいきょうおよぼしている。また、地震じしん発生はっせい潮汐ちょうせきりょくによる変動へんどうの1000ぶんの1程度ていどのわずかの自転じてん周期しゅうき変動へんどうこす[34]

なお、LODがすう年間ねんかん期間きかんない徐々じょじょながくなっている(または、地球ちきゅう自転じてんおそくなっている)ことがうるうびょうもうけられている理由りゆうであるということが広範こうはんしんじられているきらいがあるが、これは、誤解ごかいである。詳細しょうさいうるうびょう挿入そうにゅう理由りゆうについてのあいだちがった理解りかい地球ちきゅう自転じてん参照さんしょうのこと。

このLODの不安定ふあんていせいけて、1954ねんだい10かい国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい(CGPM)での決議けつぎもとづき、1956ねん国際こくさい度量衡どりょうこう委員いいんかい(CIPM)において、びょう定義ていぎ地球ちきゅう自転じてんよりも変動へんどうすくない公転こうてんもと[30]、「1900ねん年初ねんしょちかときで、太陽たいよう幾何きかがくあきらどう光行みつゆき影響えいきょうのぞいた)平均へいきんけいが 27941ぶん48.04びょう となる時刻じこく基点きてんとしてはかり、この時刻じこくこよみひょう1900ねん1がつ0にちの12日本にっぽん標準時ひょうじゅんじで1899ねん12月31にち21)と定義ていぎする。こよみひょうびょうはこの時刻じこくから1太陽年たいようねん1/31556925.9747」とあらためられた[11]日本にっぽん法令ほうれいでは、1958ねん昭和しょうわ33ねん)に改正かいせいされた計量けいりょうほうで、「びょうは、明治めいじ32ねん12月31にち午後ごご9における地球ちきゅう公転こうてん平均へいきん角速度かくそくどもとづいて算定さんていした1太陽年たいようねん1/31556925.9747として東京とうきょう天文台てんもんだいげんしめせする」とされた[35]当時とうじ東京とうきょう天文台てんもんだいでは、写真しゃしん天頂てんちょうとう(PZT)でとき計測けいそくおこな水晶すいしょう時計とけいしていたといわれる[36]こよみひょうとは、ニュートン力学りきがくもとづき地球ちきゅう公転こうてん周期しゅうきもとにしてさだめた時刻じこくである。このときに使用しようされたのは、18世紀せいきから19世紀せいきまでの天文てんもん観測かんそくもとづいて1900ねん以降いこう太陽たいよう運動うんどうしめ方程式ほうていしき記述きじゅつした「ニューカムによる太陽たいようかけの(光行みつゆき考慮こうりょした)平均へいきんけい」であった[37]。この定義ていぎは1960ねんだい11かい国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい (CGPM) で批准ひじゅんされた[38]。1900ねんというのは、このとしにおける平均へいきん太陽たいよう86400びょうになるという意味いみではなく、たん時間じかんめるための基準きじゅんてんとしてきりの日付ひづけえらばれたにぎない。そのため、基準きじゅんをもう一度いちど測定そくていしようとしても1900ねんさかのぼっておこなうことは不可能ふかのうであり、再現さいげんせい課題かだいかかえていた[32]

原子げんし時計とけいによるびょう

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あらたな定義ていぎは、アルカリ金属きんぞくであるセシウムもちいた原子げんし時計とけいによるものである[11]。セシウムは天然てんねんでは原子げんしりょう133の元素げんそのみが存在そんざいし、かつその沸点ふってんは671℃とひくく、元素げんそくらべて使つかいやすいために、原子げんし時計とけい採用さいようされていた[11]。そのため、観測かんそくによってのみしか決定けっていできない地球ちきゅう公転こうてんよりも、実験じっけんしつもとめることが可能かのう原子げんし時計とけい直接ちょくせつもちいてびょう定義ていぎめることが効率こうりつてきかんがえられた[11]。これには、量子力学りょうしりきがく原理げんりから、すべての133Cs原子げんしには個別こべつ存在そんざいしないため、原理げんりてき同一どういつ定義ていぎ可能かのうという特色とくしょくもある[39]

1955ねん6がつイギリス国立こくりつ物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょ (NPL) がセシウム原子げんし時計とけい実用じつようすると、いくつかの国家こっか原子げんし時計とけい導入どうにゅうし、どきけい運用うんよう使用しようはじめた[40]。まず、原子げんし時計とけいには誤差ごさ徹底的てっていてきあらしと対策たいさくほどこされ[41]、そしてアメリカ海軍かいぐん天文台てんもんだい (USNO) のウィリアム・マーコウィッツ英語えいごばんイギリス国立こくりつ物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょ(NPL)のルイ・エッセン英語えいごばんによってセシウム原子げんしちょう微細びさい遷移せんい周波数しゅうはすうこよみひょうびょうとの関係かんけいもとめられた[37][42]。マーコウィッツとエッセンは、3年間ねんかん共同きょうどう研究けんきゅうて1びょう9192631770周期しゅうきだという数値すうちた。これは、1951ねんにマーコウィッツが発明はつめいしたほしつきうごきを同時どうじえるつき観測かんそくようカメラをUSNOが2だい大西おおにしひろしはさんで[43]並列へいれつ設置せっちし、つきによるほししょくから、こう精度せいどこよみひょう確認かくにんすることでられた[44]。また、この観測かんそくでNPLは、アメリカ内陸ないりくコロラドしゅう標準ひょうじゅん電波でんぱきょく英語えいごばん短波たんぱ放送ほうそうによる識別しきべつ信号しんごう使つかい、2だい原子げんし時計とけい比較ひかく調整ちょうせいおこなった[43][44]

1956ねん国際こくさい度量衡どりょうこう委員いいんかい (CIPM) の下部かぶ機関きかんとして設置せっちされた、「びょう定義ていぎかんする諮問しもん委員いいんかい (CCDS、げんCCTF)」だい1かい会議かいぎで、エッセンはセシウム原子げんし時計とけい天文てんもんけい比較ひかく結果けっか報告ほうこくし、セシウム原子げんし周波数しゅうはすう標準ひょうじゅんびょう原器げんきにするようつよ主張しゅちょうした。しかしその会議かいぎでは、メートルの定義ていぎをメートル原器げんきからクリプトン原子げんし波長はちょうえた前例ぜんれいおなじように、10年間ねんかんぐらいは各種かくしゅ周波数しゅうはすう標準ひょうじゅん比較ひかく研究けんきゅうする必要ひつようがあると結論けつろんされた[45][46]

その、1964ねんには、だい12かい国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい (CGPM) で高度こうど時間じかん計測けいそくのために原子げんしてき標準ひょうじゅん到達とうたつする緊急きんきゅうせいみとめ、CGPM決議けつぎ5による委任いにんもとづいてCIPMで時間じかん物理ぶつりがくてき測定そくていのために暫定ざんていてきもちいるべき原子げんしまた分子ぶんしもとづく周波数しゅうはすう標準ひょうじゅん指定していおこなった[47]。そして、40カ国かこく代表だいひょう参加さんかした1967ねんだい13かいCGPMにおいて、セシウム原子げんし時計とけいによるSIのびょう定義ていぎ決定けっていされた[48][41]日本にっぽん法令ほうれいでは、1972ねん昭和しょうわ47ねん)に改正かいせいされた計量けいりょうほうで、「びょうは、セシウム133の原子げんし基底きてい状態じょうたいふたつのちょう微細びさいじゅんあいだ遷移せんい対応たいおうする放射ほうしゃ周期しゅうき9192631770ばいひとしい時間じかんとしてげんしめせする」とされ、びょう東京とうきょう天文台てんもんだいげんしめせするさだめがなくなり、どの機関きかんげんしめせするのかは明示めいじされなくなった[49]。さらに、1992ねん平成へいせい4ねん)にきゅう計量けいりょうほう全部ぜんぶ改訂かいていされ、あらたな計量けいりょうほう規定きていもとづく計量けいりょう単位たんいれいにより、びょう定義ていぎだけがしめされ、くに機関きかんびょうげんしめせするさだめはなくなった[50][7]。1997ねん国際こくさい度量衡どりょうこうきょく (BIPM) の会議かいぎでは「びょう定義ていぎは0 Kした静止せいしした状態じょうたいにあるセシウム原子げんし基準きじゅんいている」という声明せいめいされた[51]。しかし現実げんじつには、絶対ぜったいれいまった原子げんし、そして外部がいぶからの電磁波でんじはひとしまった排除はいじょした状態じょうたいつくすことは事実じじつじょう不可能ふかのうであり、この理想りそう状況じょうきょうとの差異さい評価ひょうかして補正ほせいくわえなければならない。これを自動じどうおこな機器ききれいには、いち周波数しゅうはすう標準ひょうじゅんがある[30]日本にっぽんでは、法令ほうれいびょうげんしめせする指定していがない状態じょうたい継続けいぞくしていたが、2003ねん平成へいせい15ねん)に、びょうげんしめせわって時間じかんびょう)の逆数ぎゃくすうあらわされる周波数しゅうはすうについて、周波数しゅうはすう標準ひょうじゅん経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんから特定とくてい標準ひょうじゅん[52]として指定していされた[53]。なお、国家こっか標準ひょうじゅん特定とくてい標準ひょうじゅん)には、独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん情報じょうほう通信つうしん研究けんきゅう機構きこう(NICT)と独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ計量けいりょう標準ひょうじゅん総合そうごうセンター(NMIJ)の周波数しゅうはすう標準ひょうじゅん原子げんし時計とけい)が指定していされている[54]

この補則ほそくは SI びょう定義ていぎが、くろたい輻射ふくしゃにより摂動せつどうけないセシウム原子げんしもとづいていることを明確めいかくにしている。すなわち、周囲しゅうい環境かんきょうねつ力学りきがくてき温度おんどで0 K である。

あたらしい定義ていぎへの模索もさく

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もっと精度せいどたか定義ていぎとして、現行げんこうのマイクロによる定義ていぎからひかりもとづく定義ていぎ変更へんこうする研究けんきゅうすすんでいる。その候補こうほとしてはひかり格子こうし時計とけいなどが研究けんきゅうされており、国際こくさい度量衡どりょうこうきょくは、「びょう表現ひょうげん」(びょうあたらしい定義ていぎ候補こうほ)として、9種類しゅるい[55]採択さいたくしている[56]ひかり格子こうし時計とけいとしては、ストロンチウム格子こうし時計とけいイッテルビウム格子こうし時計とけい[57]の2つがある。

これの研究けんきゅう進展しんてんにより、10−18程度ていど精度せいど時計とけい実現じつげんされようとしており[58]、これをもとに、2026ねんだい28かい国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい開催かいさい)か2030ねんだい29かい国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい開催かいさい)を目途もくとに、あたらしいびょう定義ていぎ採択さいたくされる見込みこみである[59][60][61][62][63]

定義ていぎ採択さいたく条件じょうけんとしては、つぎの5つがげられている[62][64]

  1. ~10−18相対そうたい不確ふたしかさのひかり時計とけいが3つ以上いじょう出現しゅつげんすること。
  2. 3つ以上いじょうことなる研究所けんきゅうじょにおいて~10−18相対そうたい不確ふたしかさで,ひかり時計とけい同等どうとうせい確認かくにんできること。
  3. 原子はらこいずみ方式ほうしきセシウム1周波数しゅうはすう標準ひょうじゅんとの比較ひかくにおいて,3×10−16 以下いか相対そうたい不確ふたしかさで,周波数しゅうはすう決定けっていできること。
  4. ことなるひかり時計とけい周波数しゅうはすうが2つ以上いじょう研究けんきゅう機関きかん5×10−18 以下いか相対そうたい不確ふたしかさで測定そくていされること。そして,このような周波数しゅうはすう測定そくてい実績じっせきが5つ以上いじょうになること。
  5. 国際こくさい原子げんし (TAI) への定期ていきてき貢献こうけん可能かのうになること。

定義ていぎ変遷へんせん

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びょう定義ていぎ不確ふたしかさの変遷へんせん
とし 定義ていぎ内容ないよう 相対そうたいてきかくかさ
平均へいきん太陽たいよう(LOD)の1/86400 (=1/(24*60*60) )[32] 10−8[65]
1960ねん 1900ねん1がつ0にち12から1太陽年たいようねんの1/31556925.9747[32]
(1956ねんCGPM)
10−10[65]
1967ねん 2つの基底きてい状態じょうたいセシウム133ちょう微細びさいじゅんあいだ遷移せんい対応たいおうする
放射ほうしゃ周期しゅうき9192631770ばいひとしい時間じかんだい13かいCGPM)
10−10[66]
1997ねん 0 Kにおける静止せいししたセシウム原子げんし時計とけい
(1997ねんCIPM)
10−12[66]
参考さんこう 可視かしこう領域りょういき遷移せんい利用りようする原子げんし時計とけいなど 10−14[66] – 10−16[65]
2026ねん提案ていあんし2030ねん採択さいたく見込みこ[67][59] ひかり格子こうし時計とけい 10−18[62]

倍量ばいりょう分量ぶんりょう単位たんい

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びょう (s) の倍量ばいりょう分量ぶんりょう単位たんい
分量ぶんりょう 倍量ばいりょう
記号きごう 名称めいしょう 記号きごう 名称めいしょう
10−1 s ds デシびょう 101 s das デカびょう
10−2 s cs センチびょう 102 s hs ヘクトびょう
10−3 s ms ミリびょう 103 s ks キロびょう
10−6 s µs マイクロびょう 106 s Ms メガびょう
10−9 s ns ナノびょう 109 s Gs ギガびょう
10−12 s ps ピコびょう 1012 s Ts テラびょう
10−15 s fs フェムトびょう 1015 s Ps ペタびょう
10−18 s as アトびょう 1018 s Es エクサびょう
10−21 s zs ゼプトびょう 1021 s Zs ゼタびょう
10−24 s ys ヨクトびょう 1024 s Ys ヨタびょう
10−27 s rs ロントびょう 1027 s Rs ロナびょう
10−30 s qs クエクトびょう 1030 s Qs クエタびょう
よく使つかわれる単位たんい太字ふとじしめ

おおくのSI単位たんい同様どうよう倍量ばいりょう単位たんい分量ぶんりょう単位たんいとしてSI接頭せっとうびょうけることができる[68]びょう倍量ばいりょう単位たんいは、規定きていじょうキロびょうメガびょうなどもありうるが、通常つうじょうは、SI単位たんいであるぶんときしゅうつきとし世紀せいきなどの慣用かんよう単位たんい使つかわれるため、SI接頭せっとうつきの単位たんいはほとんどもちいられない。

  • 1 min(ぶん)= 60 s
  • 1 h()= 60 min = 3600 s = 3.6 ks
  • 1 d()= 24 h = 86400 s = 86.4 ks

上記じょうきの3つの単位たんいは、国際こくさい単位たんいけい(SI)の公式こうしき文書ぶんしょ[69]記載きさいがある「SI単位たんい併用へいようできるSI単位たんい」である(SI併用へいよう単位たんい#SI併用へいよう単位たんい)。 なお、平均へいきん太陽たいようLOD)は観測かんそくによってまるものであり、単位たんいとしての(d)(= 正確せいかく86400 s)とは、ずれがあることに注意ちゅうい詳細しょうさいは、地球ちきゅう自転じてんうるうびょう参照さんしょう)。

以下いか単位たんいは、国際こくさい単位たんいけい(SI)では定義ていぎされていない。とし世紀せいきは、天文学てんもんがくでは通常つうじょうユリウスねんユリウス世紀せいきもちいる。定義ていぎ国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごうによる[70]

  • しゅう = 7にち = 604800 s = 604.8 ks
  • つき = 28にち、29にち、30にちまたは31にち
  • ユリウスねん単位たんい:a)= 365.25にち = 31557600 s = 31.5576 Ms
  • ユリウス世紀せいき単位たんい:T)= 100 ユリウスねん = 36 525にち = 3155760000 s = 3.15576 Gs

ぎゃくに1びょう慣用かんよう単位たんいでは以下いかのようにあらわされる(すべて、6けた四捨五入ししゃごにゅうしている)。

  • 1びょう = 1.6667×10−2 min
  • 1びょう = 2.7778×10−4 h
  • 1びょう = 1.1574×10−5 d
  • 1びょう = 1.6534×10−6 しゅう
  • 1びょう = 3.1688×10−8 ユリウスねん
  • 1びょう = 3.1688×10−10 ユリウス世紀せいき

分量ぶんりょう単位たんいには以下いかのものがある。

分量ぶんりょう単位たんい 記号きごう 時間じかん 備考びこう
ミリびょう ms 10−3びょう
1000ぶんの1びょう
マイクロびょう μみゅーs 10−6びょう
100まんぶんの1びょう
  • 原子げんしはんおう化学かがく反応はんのうのような、通常つうじょうわずかな時間じかんこるような現象げんしょう時間じかん計測けいそくによくもちいられる。
ナノびょう ns 10−9びょう
10おくぶんの1びょう
  • 日常にちじょう生活せいかつ登場とうじょうすることはまずない。技術ぎじゅつてき場面ばめんでは、コンピュータ電気でんき通信つうしん、パルスレーザーといくつかの電子でんし機器ききでよく使つかわれる単位たんいである。
  • こうは1ナノびょうあいだ真空しんくうちゅう正確せいかく299.792458 mm すすむ。しかし、真空しんくう以外いがい空間くうかんちゅうではそれよりもおそくなり、それは屈折くっせつりつ n(1以上いじょう)によってしめされる。空気くうき (n = 1.000292) ちゅうではこうは1ナノびょうあいだやく 298.9 mm すすむが、みず (n = 1.33) のなかではやく 225.4 mm になる。
ピコびょう ps 10−12びょう
1ちょうぶんの1びょう
フェムトびょう fs 10−15びょう
1000ちょうぶんの1びょう
アトびょう as 10−18びょう
100きょうぶんの1びょう
  • 現在げんざい計測けいそくすることのできるもっとみじか時間じかん(2004ねん2がつ現在げんざい)は100アトびょうである[71]
ゼプトびょう zs 10−21びょう
10垓分の1びょう
ヨクトびょう ys 10−24びょう
1𥝱ぶんの1びょう
ロントびょう rs 10−27びょう
1000𥝱ぶんの1びょう
クエクトびょう qs 10−30びょう
100みのるぶんの1びょう

国際こくさい原子げんしうるうびょう

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原子げんし時計とけい定義ていぎされたびょう基礎きそいた時刻じこく正確せいかくには世界中せかいじゅうにある300だい以上いじょう原子げんし時計とけい算出さんしゅつする平均へいきんによってめられるときけいがあり、これを国際こくさい原子げんし (TAI) とび、1958ねん1がつ1にち0世界せかい (UT) にわせて開始かいししている[72]。ところで、地球ちきゅう自転じてんもとづく世界せかい (UT) は、地球ちきゅう自転じてん角速度かくそくど変動へんどうにより、国際こくさい原子げんし (TAI) とのあいだにズレがしょうじる[ちゅう 2]日常にちじょう生活せいかつ使用しようされる時刻じこく基礎きそである協定きょうてい世界せかい (UTC) は1972ねん以後いご原子げんし時計とけいもとづく国際こくさい原子げんし (TAI) とまったおな歩度ほどびょう間隔かんかく)を維持いじしながら、正午しょうごちかくに太陽たいよう正中せいちゅうるように時刻じこく設定せっていするため、協定きょうてい世界せかい (UTC) と世界せかいの UT1 とのが0.9びょうえないようにする、うるうびょう調整ちょうせいおこなっている[72]

1961ねんから1971ねんまでは標準ひょうじゅん周波数しゅうはすうオフセット時刻じこくのステップ調整ちょうせい世界せかいの UT2 に近似きんじしていた(きゅう協定きょうてい世界せかい)。1972ねんからはこのステップ調整ちょうせい廃止はいしされることになり、わりに協定きょうてい世界せかい (UTC) と国際こくさい原子げんし (TAI) との整数せいすうびょうとなるように調整ちょうせいすることとなった。この制度せいど変更へんこうけて1972ねん1がつ1にち0協定きょうてい世界せかい (UTC) と国際こくさい原子げんし (TAI) との正確せいかくに10びょう協定きょうてい世界せかい (UTC) が国際こくさい原子げんし (TAI) から10びょうおくれ)となるように調整ちょうせい特別とくべつ調整ちょうせいという)された。同時どうじに、それ以降いこう協定きょうてい世界せかい (UTC) と国際こくさい原子げんし (TAI)との歩度ほど調整ちょうせいする方法ほうほうは、うるうびょう適宜てきぎくわえるかのぞくやりかたあらためられた(詳細しょうさいは、うるうびょうこう参照さんしょう)。

1972ねん以降いこううるうびょう調整ちょうせいは、すべてうるうびょう1びょうくわえる操作そうさであって、2017ねんまでにこれが27かい実施じっしされた。結果けっか特別とくべつ調整ちょうせい(10びょう)をくわえると協定きょうてい世界せかい国際こくさい原子げんしとの差異さいは2017ねん段階だんかいで37びょうとなっている[72]

固有こゆう座標ざひょう

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一般いっぱん相対性理論そうたいせいりろんによれば、くるいのない理想りそうてき時計とけいであっても、それがきざ時刻じこくは、その時計とけい過去かこに、どのような重力じゅうりょくじょうのなかをどのような運動うんどうをしたか、によってわってくる。このような時刻じこくを「固有こゆう」とぶ。これにたいして、共通きょうつう基準きじゅんとなる目盛めもりのついた時間じかん空間くうかんを「基準きじゅん座標ざひょうけい」とび、このうちの時間じかん座標ざひょうを「座標ざひょう」とぶことがある[73]地球ちきゅううえ時計とけい固有こゆうは、おも太陽たいよう地球ちきゅう自体じたいつきもろ惑星わくせい重力じゅうりょくポテンシャルの影響えいきょうにあるものとかんがえてよい。時計とけいのある場所ばしょが、これらの天体てんたいたいして位置いちえるので、このポテンシャルの影響えいきょう一定いっていりょう変化へんかりょう合成ごうせいとなる。この変化へんかりょう最大さいだいのものは太陽たいようのポテンシャルの変化へんかによるもので、地球ちきゅう軌道きどう楕円だえんであるため太陽たいようからの距離きょりとししゅう変化へんかすることでしょうじ、地球ちきゅうじょう時計とけい一斉いっせいぜん振幅しんぷく 6.6×10−10とししゅう変化へんかをすることになる。これを時計とけいめんでみるとびょうながさの変化へんか積算せきさんされるので、ぜん振幅しんぷく 3.3 msとししゅう変化へんかしめすことになる。なお、変化へんかとは、一切いっさい重力じゅうりょくポテンシャルの影響えいきょうからまったはなれた場所ばしょ座標ざひょう比較ひかくしてはかられるりょうう。また、地球ちきゅうポテンシャルの影響えいきょうとして、時計とけいかれている場所ばしょ標高ひょうこうジオイドからのたかさ)のちがいに対応たいおうして、kmたり1.1×10−13歩度ほどしょうじる[74]

1967ねん国際こくさい度量衡どりょうこう委員いいんかい (CIPM) の下部かぶ機関きかんであるびょう定義ていぎかんする諮問しもん委員いいんかい (CCDS、げんCCTF)で、原子げんし標準ひょうじゅんによるびょうさい定義ていぎ具体ぐたいてき提案ていあんされはじめると、時間じかん周波数しゅうはすう分野ぶんやでの相対そうたいせいろん効果こうか取扱とりあつかいについて、国際こくさいてきかつ公式こうしき討議とうぎされるようになる。このとき議論ぎろんでは、たとえば日本にっぽん代表だいひょうからは「セシウム遷移せんい観測かんそくにあたり、特定とくてい場所ばしょ指定していおこなえば、びょう定義ていぎはその場所ばしょ固有こゆうになる」、「観測かんそく対象たいしょう適当てきとうおおきさの実験じっけんしつないかぎられた物理ぶつり測定そくていでは固有こゆう採用さいよう必要ひつようかつ十分じゅうぶんであるが、対象たいしょう実験じっけん室外しつがいにある場合ばあい一般いっぱん相対そうたいろん補正ほせい必要ひつようとする」、「地球ちきゅうじょうまたはその近傍きんぼうにある原子げんし時計とけいは、天体てんたい由来ゆらいする引力いんりょくポテンシャルの影響えいきょうける」、また、「遠隔えんかく原子げんし時計とけい相互そうご比較ひかくのために必要ひつようくべからざる補正ほせい現在げんざいただちにもちいられるかたちでは準備じゅんびされていないとおもわれる」などの意見いけんがあった[75]

このような国際こくさいてき討議とうぎ結果けっかびょう定義ていぎには特定とくてい場所ばしょ指定していしないことになった。これは、物理ぶつり法則ほうそくもとめるための実験じっけんしつない一般いっぱん計測けいそくでは、その場所ばしょ固有こゆうもちいれば必要ひつようかつ十分じゅうぶんであるということを基礎きそとしたもので、必要ひつようがあれば相対性理論そうたいせいりろんによる補正ほせいおこなえばよいというかんがかたである。 しかし、セシウム原子げんし遷移せんい周波数しゅうはすうさだめたびょう間隔かんかく積算せきさんする原子げんし周波数しゅうはすう標準ひょうじゅんについて、各国かっこく標準ひょうじゅん研究所けんきゅうじょあいだ相互そうご比較ひかくをしたり、世界せかいてき統一とういつ基準きじゅん確立かくりつしようとすると固有こゆうのみのかんがかたでは不十分ふじゅうぶんとなり、座標ざひょうてき概念がいねん導入どうにゅう必要ひつようとなる[75]

このため、国際こくさい原子げんし (TAI) について、1980ねんびょう定義ていぎかんする諮問しもん委員いいんかい(CCDS、げんCCTF)だい9かい会合かいごうでは国際こくさい原子げんし (TAI) は座標ざひょうなのか、基準きじゅんけい座標ざひょう変換へんかん必要ひつようなモデルなどについて議論ぎろんされた。その結果けっか「TAI は、回転かいてんするジオイドじょう実現じつげんされる SI のびょう目盛めもりの単位たんいとした, こころ座標ざひょうけい定義ていぎされる座標ざひょう目盛めもりである」と声明せいめい発表はっぴょうしている[76]。また、「現状げんじょうでは、一般いっぱん相対性理論そうたいせいりろんいち補正ほせい地球ちきゅう重力じゅうりょくポテンシャルの速度そくどおよび地球ちきゅう自転じてんたいする補正ほせい)をおこなうことによってジオイド近傍きんぼうのいかなる固定こていてんあるいは移動いどうてんにも十分じゅうぶん精度せいどで TAI を拡大かくだいすることができる」とされる[75]

符号ふごう位置いち

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記号きごう Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 名称めいしょう
U+33B0 - ㎰
㎰
ピコびょう
U+33B1 - ㎱
㎱
ナノびょう
U+33B2 - ㎲
㎲
マイクロびょう
U+33B3 - ㎳
㎳
ミリびょう

Unicodeには、びょう分量ぶんりょう単位たんいあらわ上記じょうき文字もじ収録しゅうろくされている。これらはCJK互換ごかんよう文字もじであり、既存きそん文字もじコードにたいする後方こうほう互換ごかんせいのために収録しゅうろくされているものであるので、使用しよう推奨すいしょうされない[77][78]

脚注きゃくちゅう

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ちゅう

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  1. ^ 国際こくさい単位たんいけいにおける正式せいしき言語げんごフランス語ふらんすごである。ここでの定義ていぎ英語えいごおよびこれを日本語にほんご翻訳ほんやくしたものである。正式せいしき本文ほんぶん確認かくにん必要ひつよう場合ばあいまた文章ぶんしょう解釈かいしゃく疑義ぎぎがある場合ばあいフランス語ふらんすごばん確認かくにんする必要ひつようがある。
  2. ^ 地球ちきゅう自転じてんおそくなっている」といった表現ひょうげんがこの説明せつめいにおいて文献ぶんけんでもしばしばられる。しかし、地球ちきゅうつきとの相互そうご作用さようによって、つきが「潮汐ちょうせき加速かそく」され地球ちきゅう自転じてんが「潮汐ちょうせき減速げんそく」されている、という現象げんしょう事実じじつではあるが相当そうとう長期ちょうきてき現象げんしょうで、短期たんきてきえるこれまでの人類じんるいによる観測かんそくにおいてられる変動へんどうはそれよりもずっとおおきく、潮汐ちょうせき減速げんそくはそのおも要因よういんではない。たとえばNICTによる解説かいせつ国際こくさい原子げんし協定きょうてい世界せかいとうるうびょう)から以下いか引用いんようするが、「地球ちきゅう自転じてんおそくなっているため」といったようには説明せつめいしていない。 ■協定きょうてい世界せかい(UTC )とうるうびょう調整ちょうせい、「地球ちきゅう自転じてん速度そくどは、潮汐ちょうせき摩擦まさつなどの影響えいきょうによって変化へんかするため、世界せかい(UT)と協定きょうてい世界せかい(UTC)とのあいだにはしょうじます。そこで、協定きょうてい世界せかい (UTC) に1びょう挿入そうにゅう削除さくじょして世界せかいUT1とのが0.9びょう以上いじょうにならないように調整ちょうせいしています。」

出典しゅってん

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  9. ^ 国際こくさい単位たんいけい(SI)は世界せかい共通きょうつうのルールです(PDF) 2ページのみぎの「あやまりやすい単位たんい記号きごうれい」として「50 sec (まさしくは→50 s)」と例示れいじされている。
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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