コリアンダー

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香菜かなから転送てんそう
コリアンダー(コエンドロ)
コエンドロ
分類ぶんるいAPG III
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
階級かいきゅうなし : コア真正しんせいそう子葉しようるい core eudicots
階級かいきゅうなし : キクるい asterids
階級かいきゅうなし : キキョウるい campanulids
: セリ Apiales
: セリ Apiaceae
ぞく : コエンドロぞく Coriandrum
たね : コエンドロ C. sativum
学名がくめい
Coriandrum sativum L.[1]
和名わみょう
コエンドロ[1]
英名えいめい
Coriander
コエンドロの地上ちじょう
コエンドロのはな

コリアンダーえい: coriander; 学名がくめい: Coriandrum sativum)は、セリコエンドロぞくいちねんくさである。日本にっぽんには10世紀せいきごろに渡来とらいした。日本にっぽんにおいては、英語えいご由来ゆらいのコリアンダーのほか、和名わみょうコエンドロえびす[2])、タイ由来ゆらいパクチー中国ちゅうごく由来ゆらいシャンツァイ香菜かな[2])などとばれる。くせのあるかおりと風味ふうみがあり、ふるくからタイ中国ちゅうごくなど世界せかい各地かくちひろ食用しょくよう野菜やさいおよび香辛料こうしんりょう)とされている。エスニック料理りょうりにはかせないハーブ一種いっしゅかぞえられ、だけではなく結実けつじつした種子しゅしスパイス使つかう。

リンネの『植物しょくぶつたね』(1753ねん) で記載きさいされた植物しょくぶつひとつである[3]

名称めいしょう[編集へんしゅう]

ぞくめいラテン語らてんごから(下記かき参照さんしょう)。たね小名しょうみょう sativumラテン語らてんごで「栽培さいばいしゅの」といった意味いみである。

和名わみょうコエンドロ」は鎖国さこくまえ時代じだいポルトガル (coentro) からはいったふる言葉ことばである。「コスイ」「コニシ」はコエンドロがもちいられる以前いぜん呼称こしょうである。江戸えど時代じだいの『農業のうぎょう全書ぜんしょ』(1697ねん)には、えびす荽を「こずい」とませており、南蛮なんばんかたりに「こえんとろ」というとあり、薬効やっこうべている[2]。また、カメムシとよく独特どくとくにおいのため、別名べつめい「カメムシソウ」とばれることもある[4][5]中国ちゅうごく植物しょくぶつめいは「芫荽」[1]かんめいでは「こう荽」「しばあかね」ともかれる[6]

一般いっぱんには、英語えいごしたがって、果実かじつ乾燥かんそうしたものを香辛料こうしんりょうとして「コリアンダー」(英語えいご: coriander)とぶほか[7][8]1990年代ねんだいごろから、エスニック料理りょうりみせ増加ぞうかとともに、生食なましょくするして「パクチー」(タイ: ผักชี)とぶことがおおくなった[9][7][8]

また、中華ちゅうか料理りょうり使つか中国語ちゅうごくご由来ゆらいなまさいを「シャンツァイ」(中国ちゅうごく: 香菜かな; 拼音: xiāngcài)とぶこともあり[9][7][8]日本にっぽんでもコウサイとよばれていた[2]中華ちゅうか料理りょうりにも使つかわれることから、ぞくに「中国ちゅうごくパセリ」(英語えいご: Chinese parsley)ともばれるが、パセリとはべつ植物しょくぶつである。中国ちゅうごくへはちょう西域せいいきからかえったとされ[ちゅう 1]めずらしの『本草ほんぞう綱目こうもく』には「えびす荽」(こすい)の記載きさいがある。

英名えいめいコリアンダー(coriander)はぞくめいにもなっているラテン語らてんごのコリアンドルム(coriandrum)から変化へんかしたふつめいコリアンドル(coriandre)に由来ゆらいし、さらに古代こだいギリシアコリアノン(κορίαννονkoriannon〉)へさかのぼ[10]後者こうしゃ原語げんごして「ギリシアでカメムシを意味いみする[11]」などと紹介しょうかいされることが非常ひじょうおおいが、これはあやまりで、コリアノン(κορίαννον)もまた「コリアンダー」を言葉ことばである。

ギリシア古名こみょうコリアノン(κορίαννον自体じたい語源ごげんについては、キャラウェイまたはクミン[ちゅう 2]意味いみする καρώ/κάρον (karō/karon) の関連かんれんだとする[12] 考察こうさつがある一方いっぽう、「においがカメムシにている[13]」として、きんえん類似るいじ臭気しゅうきをもつトコジラミ南京虫なんきんむし)を意味いみするギリシアのコリス(κόριςkoris〉)と、アニスの意味いみつアノン(Annon)に関連かんれんづけられることもおお[10][6]

その各国かっこく名称めいしょうについては#参照さんしょうのこと。

原産地げんさんちしゅ産地さんち[編集へんしゅう]

みなみヨーロッパ[6]地中海ちちゅうかい東部とうぶ沿岸えんがんからしょうアジア原産げんさん[10][14]

世界せかい各地かくち栽培さいばいされており、しゅ産地さんちロシアからヨーロッパ・イスラエルにかけてのユーラシア一帯いったい中国ちゅうごくインドインドネシアマレーシアなどの東南とうなんアジア中南米ちゅうなんべいグアテマラアルゼンチンメキシコ北米ほくべいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくおよびカナダなどである[6]

日本にっぽんでも栽培さいばい農家のうかがある[15]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

いちねんせい草本そうほん[16]たかさ30 - 60センチメートル (cm) ほどにびて[10]おおきなもので90 cmくらいになり[16]左右さゆうには20 - 30 cmほどひろがる[7]くき断面だんめん円形えんけいで、たてすじがある[16]には葉柄ようへいがあり、2 - 3かいはねじょう複葉ふくようで、しょうたまごがたきがある[16]根元ねもとちか幅広はばひろあさみがあり、いただき上部じょうぶ隙間すきまひろはねじょうこまかいみがはいって糸状いとじょうほそくなる。花茎かけい葉柄ようへいみじかく、線形せんけいかれている[16]くきはな刺激しげきする独特どくとく芳香ほうこうがある[10][7]

花期かきなつ(7 - 8がつ)ころ。しろから淡紅あわべにしょくしょうはなじょうかせる[16]かたち花序かじょそうつとき、花序かじょ全体ぜんたいてきに6 - 9しょうちらからなり、しょうには5 - 10はながつく[16]はなみちは6ミリメートル (mm) ほどで、花弁はなびらは5まいつき、花序かじょ周辺しゅうへんの3まい大形おおぎょうになる[16]

はなはやがてれて緑色みどりいろになり、あき球形きゅうけい茶色ちゃいろ果実かじつみのらせる[10][14]果実かじつ直径ちょっけい3 - 4ミリメートル (mm) の球形きゅうけいで、表面ひょうめんあらすじがある[8]果実かじつは2ふんはて付着ふちゃくして球形きゅうけいになっているが、ぶんはて分離ぶんりしにくい[16]じゅくした果実かじつには柑橘類かんきつるいセージわせたような独特どくとくかおりがある[14]

カメムシとも形容けいようされる特異とくいくさいは、地上ちじょう茎葉けいよう未熟みじゅくはてふくまれるカプリンアルデヒドという成分せいぶん由来ゆらいする[10]。コリアンダーのおも精油せいゆ成分せいぶんリナロールで、そのピネンテルピネンシメンゲラニオールなどをふくんでいる[16]果実かじつ未熟みじゅくなうちは、茎葉けいよう同様どうようにカメムシさま臭気しゅうきがあるが、成熟せいじゅくするにしたがってリナロールのこころよかおりへと変化へんかする[16]

ぞくにノコギリコリアンダーとばれる、東南とうなんアジアや中南米ちゅうなんべいでコエンドロと同様どうよう香味こうみ野菜やさいとしてもちいられているオオバコエンドロEryngium foetidumタイ: ผักชีฝรั่ง パクチー・ファラン、スペイン: culantro クラントロ)は、セリヒゴタイサイぞくぞくする熱帯ねったいアメリカ原産げんさんべつ植物しょくぶつである。オオバコエンドロにもコエンドロとおなじようなかおりがある。

歴史れきし[編集へんしゅう]

3000ねん以上いじょうまえから使用しようされており、記録きろくとしては紀元前きげんぜん1550ねんごろの『テーベの医学いがくパピルス』やサンスクリット書物しょもつ料理りょうりほう薬用やくようについて記載きさいがあり、旧約きゅうやく聖書せいしょにも登場とうじょうする[7][8][14]古代こだいエジプトではすでに栽培さいばいされており[2]プリニウスの『博物はくぶつ』には、もっと品質ひんしつのコリアンダーはエジプトさんという記述きじゅつがある。古代こだいエジプトでは、調理ちょうり医療いりょうもちいられていた。古代こだいギリシャ古代こだいローマでも、とくによくもちいられた薬草やくそうひとつであり、「医学いがくちち」とよばれるヒポクラテスけん睡眠すいみん作用さよう薬効やっこうげている[17]古代こだいローマの医師いしディオスコリデスは、コリアンダーが男性だんせい性能せいのうりょくたかめるようだとしるした[18]。またエジプトでは、紀元前きげんぜん1000ねんごろからコエンドロと亡骸なきがらをいっしょにはかほうむ習慣しゅうかんがあった[19]

中国ちゅうごくへは前漢ぜんかんたけみかど紀元前きげんぜん141 - 87ねん)のころ、西域せいいきからつたえられている[2]中国ちゅうごくでは不老不死ふろうふし妙薬みょうやくかんがえられ、中世ちゅうせいヨーロッパや『せん一夜いちや物語ものがたり』の記述きじゅつでは、こいをかなえる秘薬ひやく成分せいぶん媚薬びやく)としてももちいられた[17][7][14]イギリスグレートブリテンとう)へは、青銅器せいどうき時代じだい侵攻しんこうしたローマじんからもたらされ、かゆ風味ふうみづけや、クミンぜてにく保存ほぞん使つかわれた[14]

古代こだい地中海ちちゅうかい沿岸えんがん地域ちいきではコリアンダーを料理りょうり使つかったが、中世ちゅうせいはいり、ヨーロッパへ東洋とうよう異国いこく情緒じょうちょある香辛料こうしんりょうつたわるようになると、コリアンダーの人気にんき下火したびになった[14]中南米ちゅうなんべいには、16世紀せいきスペインの征服せいふくしゃによってつたえられ、中南米ちゅうなんべい料理りょうり使つかわれるようになった[14]。アメリカへは17世紀せいき初頭しょとうにイギリスからの最初さいしょ移住いじゅうしゃつたえたとされ、このんで栽培さいばいされた[19][14]。この時代じだいフランスでは、コリアンダーの蒸留酒じょうりゅうしゅつくられている[14]現代げんだいにおいては、熱帯ねったい亜熱帯あねったいのほとんどの地域ちいき栽培さいばいされるようになった[14]

日本にっぽんへは10世紀せいき以前いぜん中国ちゅうごくからつたえられたとかんがえられており、平安へいあん時代じだい中期ちゅうきの『延喜えんぎしき』(927ねん)に供奉ぐぶ記載きさいがあり、『和名わみょうしょう』(930年代ねんだいごろ)には仁志にし(こにし)の古名こみょうられ、日本にっぽん現存げんそん最古さいこ本草ほんぞうしょ本草ほんぞう和名わみょう』(918ねん)にも記載きさいがある[2]。『延喜えんぎしき』『和名わみょうしょう』などに朝廷ちょうてい料理りょうり生魚なまざかなべるさいかならもちいる薬味やくみとして記載きさいがある。江戸えど時代じだい貝原かいばら益軒えきけんの『農業のうぎょう全書ぜんしょ』や、本草学ほんぞうがくしゃ小野おの蘭山あららぎやまの『じゅうおさむ本草ほんぞう綱目こうもく』にも記述きじゅつがある[2]

現在げんざいでは、ロシア東欧とうおう諸国しょこくモロッコアルゼンチンインド中国ちゅうごくタイなどの東南とうなんアジア地域ちいきなどにもひろがって栽培さいばいされている[2]

栽培さいばい[編集へんしゅう]

冬期とうきのぞいてほぼ周年しゅうねんけ、収穫しゅうかくができる[20]播種はしゅから開花かいかまでの日数にっすうは、はるまきでやく90にち初夏しょかまきでやく60にちあきまきでは開花かいかしない[16]。また、なつまきでは開花かいかするが、高温こうおんのため結実けつじつしない[16]利用りようするときは、播種はしゅからやく6週間しゅうかん収穫しゅうかくできるようになる[20]香辛料こうしんりょうとして種子しゅしをとる場合ばあいは、はるまきにするとよい[20]あつさとさむさにはさほどつよくない性質せいしつがあり[20]発芽はつがにはある程度ていど高温こうおん必要ひつよう[17]発芽はつが適温てきおん昼間ひるま27夜間やかんが22がよいといわれている[16]。コリアンダーはみずはけがわるつね湿度しつどたか環境かんきょうきら性質せいしつがある。そのため日当ひあたりがく、みずはけの土壌どじょうえらんで栽培さいばいする[21][7]。また、乾燥かんそうにもよわいため、かわきすぎないようにみずやりの管理かんりおこな[20]

ちょく根性こんじょう移植いしょくきらうため、ふつうはるたね直播じかまきする[21][7]暖地だんちではあきまきも可能かのうである[17]夜間やかん気温きおんが7以下いかがらない条件下じょうけんか屋外おくがい種蒔たねまきすると、2 - 3週間しゅうかんほどで発芽はつがする[7]なえをつくる場合ばあいは、セルトレーにたねをまき、双葉ふたばたら間引まびいてほん3 - 4まいなえ仕上しあげてからはたけける[22]育苗いくびょうばこすじまきして、双葉ふたばたら1ほんずつげて育苗いくびょうポット移植いしょくする方法ほうほうもあり、ほん4 - 5まいになったら株間かぶま30センチメートル (cm) 間隔かんかくはたけ定植ていしょくする[23]。プランターで栽培さいばいもでき、ポットに種子しゅしをまいて18前後ぜんこうたもつと、5 - 10日とおかほどで発芽はつがする[7]収穫しゅうかくする目的もくてきであればやく5 cm間隔かんかくで、また種子しゅし採集さいしゅうする目的もくてきであれば多少たしょうのスペースが必要ひつようやく20 cmの間隔かんかくあいだきをする[7]みずこの性質せいしつのため、表土ひょうどかわいたらたくさんみずあたえるようにするが、水切みずぎれするとその生育せいいくわるくなる[9]

草丈くさたけが20 - 25 cmくらいになったら収穫しゅうかくとなる[16][23]播種はしゅから30 - 40にちほどたつと収穫しゅうかくすることができるようになるが、保存ほぞんかないため、利用りようする都度つど収穫しゅうかくするようにする[7]はなをつけはじめるようになると、くきかたくなってしまうため、しょくかん若葉わかばのうちにるようにする[17][21]ごといて収穫しゅうかくしてもよい[23]

スパイスにもなる種子しゅしなつ以降いこう収穫しゅうかくできるようになり、じゅくしてかぶ上部じょうぶおもくなったら、くきよわいので支柱しちゅうてておく[7]果実かじつ褐色かっしょくじゅくしたら、種子しゅしりやすくなっているので、早朝そうちょう夕方ゆうがたおそくにくきごとって収穫しゅうかくし、十分じゅうぶん乾燥かんそうしてからふくろなどにれて保存ほぞんする[17][8]収穫しゅうかくおくれると果皮かひ黒褐色こっかっしょくになり、かおりもわるくなる[16]

病気びょうきはほぼ問題もんだいないが、気温きおんたかくなり乾燥かんそうしてくると、アブラムシハダニがつく場合ばあいがある[16][21]

栽培さいばい品種ひんしゅ[編集へんしゅう]

花色はないろ白色はくしょくのものと紅紫こうししょくのものがある[16]。また、果実かじつおおきさで大粒おおつぶけい果実かじつみち3 - 5 mm)と小粒こつぶけい(1.5 - 3 mm)がある[16]大粒おおつぶけいは、小粒こつぶけいのものとくらべて発芽はつが開花かいかはやく、茎葉けいようおおきくなる[16]。また小粒こつぶけいは、大粒おおつぶけいよりも精油せいゆ含有がんゆうりょう割合わりあいたかいという特徴とくちょうがある[16]

大粒おおつぶけい栽培さいばい地域ちいきは、モロッコインドなどの熱帯ねったい亜熱帯あねったい地域ちいきで、小粒こつぶけいロシア東欧とうおうちゅうおうなどで栽培さいばいされる[16]

  • サワディパクチー - 比較的ひかくてきちいさく、いろがややあわいがかおりはつよい。サラダやもの、エスニック料理りょうり利用りようされる。果実かじつはレモンに芳香ほうこうがある[20]
  • サバイパクチー - 一般いっぱんのコリアンダーよりもくきふとく、ばん抽性でたいあつせいがある。色濃いろこく、かおりはちゅう程度ていどで、えぐみがすくない。サラダやもののほか、スープやジュースにも[20]
  • ナリーパクチー - かたちほそいのが特徴とくちょうで、やわらかなしょくかんで、さわやかなかおりがありべやすい。サラダにもいている[20]

利用りよう[編集へんしゅう]

コリアンダーは料理りょうりにもくすりにももちいられている重要じゅうようハーブとしてられ[7]アジアインドメキシコアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくテキサスしゅう中国ちゅうごくアフリカ南米なんべいスカンジナビアなど、世界中せかいじゅう様々さまざま地域ちいき料理りょうり使つかわれる[14][24]たねくき利用りようされ[8]新鮮しんせん乾燥かんそうした種子しゅし料理りょうりもっと伝統でんとうてき使つかわれる部分ぶぶんである。風味ふうみは、くき未熟みじゅくはてにクセのあるつよかおり、じゅくした果実かじつには柑橘類かんきつるいさまあまいスパイシーなかおりがある[8]果実かじつ水蒸気すいじょうき蒸留じょうりゅうによってられる精油せいゆは、レモン柑橘かんきつけいかおりがあり、香料こうりょうとしてひろ使つかわれている[16]

食用しょくよう[編集へんしゅう]

ヨーロッパでは種子しゅし果実かじつ)の利用りようかぎられていて、独特どくとく風味ふうみがある利用りようされていないが、中国ちゅうごく東南とうなんアジアなどの地域ちいきでは香辛料こうしんりょうとして利用りようする[2]。どの部分ぶぶんしょくすることができ、料理りょうり使つかったときに、種子しゅしでは風味ふうみことなる[7]種子しゅしはオレンジがじったようなやさしいかおりがあり、個性こせいてき特有とくゆうあじわいとクセがあるつよかおりをっている[7]こうそうあるいはさいとして料理りょうり使つかうときは、開花かいかまえわかいとされる[7]。また、煮込にこ料理りょうりなどではくき使用しようされることがある。っている独特どくとく香気こうきかすために、調理ちょうり最後さいごくわえるとよい[7]。また、コリアンダーには消化しょうかうなが作用さようがある[7]

中華ちゅうか料理りょうりタイ料理りょうりインド料理りょうりベトナム料理りょうりメキシコ料理りょうりポルトガル料理りょうりなどにひろもちいられ、くきはタイやベトナム料理りょうりにはかせないハーブで、消化しょうか促進そくしん効果こうかがあるといわれている[8]。またあまかおりの種子しゅしは、幅広はばひろ料理りょうり使つかわれ、カレーチリパウダーガラムマサラベルベルなどのブレンドスパイスにも使つかわれている[14][8]とくわせると相性あいしょういとわれている食材しょくざいに、レンズマメなどの豆類まめるいタマネギジャガイモソーセージ豚肉ぶたにくシーフードひつじシチューペストリーげられている[14]

日本にっぽん料理りょうりもちいられる食材しょくざいではないため、日本にっぽん国内こくないではスーパーマーケットや百貨店ひゃっかてん地下ちか食品しょくひん大型おおがた食材しょくざいてんでも入手にゅうしゅ困難こんなんであった。しかし1990年代ねんだいごろからいわゆるエスニック料理りょうりみせえるにつれてなまのコリアンダーの需要じゅよう増加ぞうかし、栽培さいばいえて入手にゅうしゅしやすくなっている。なお、タイ・ラオス料理りょうりに、コリアンダーのみのサラダや大量たいりょう使用しようするような「パクチー料理りょうり」というものは存在そんざいせず、あくまで薬味やくみとしてあつかこと基本きほんであるという[25]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、コリアンダーが料理りょうり使つかわれる機会きかいすくない[14]

[編集へんしゅう]

コリアンダーの

おも薬味やくみとして利用りようされる。ピネンデカナールノナナールリナロール[26]などに由来ゆらいする独特どくとく風味ふうみがあるため、ひとによってきらいがおおきくかれる[27]くきまえわかなえ芳香ほうこう欧米おうべいじん中国人ちゅうごくじんこのまれ、台湾たいわん東南とうなんアジア、インドなどの地域ちいきでは常食じょうしょくされている[28]ピネンなどのモノテルペンるい蒸散じょうさんしやすく、栄養えいようてんでは、せいL-アスコルビンさんビタミンC)を比較的ひかくてき豊富ほうふふくみ、βべーた-カロテンやビタミンB1B2EK食物しょくもつ繊維せんいや、カルシウムカリウムといった栄養素えいようそ豊富ほうふである[18]。「体内たいない蓄積ちくせきされた毒素どくそ排出はいしゅつするデトックス効果こうかがある」ともわれるが、これは科学かがくてき信頼しんらいできる資料しりょう裏付うらづけられたものではない[29]

様々さまざま地域ちいきかおりをかした料理りょうりもちいられている。

調理ちょうり方法ほうほうは、ひやさいかざりにしたり、スープいたぶつにく料理りょうりさかな料理りょうりくさしとしておかずにらしたりすることがおお[28][33]代表だいひょうてき料理りょうりに、タイ料理りょうりトムヤムクン、ベトナム料理りょうりフォーなま春巻はるま生葉いくはがそのまましょくされる[27]中国ちゅうごく料理りょうりでは、にくくさしの目的もくてきで、マトン料理りょうりのタレであるシュワンヤンロウこまかくきざんだれる[28]

食用しょくよう以外いがいでは、カニエビべたのちあらフィンガーボウルれてくさしにするれいがある。

乾燥かんそうねつよわ風味ふうみうしなわれるため、保存ほぞんする場合ばあいはペーパータオルにつつんでポリぶくろなどにれて冷蔵れいぞうする[27]

くき[編集へんしゅう]

コリアンダーの

コエンドロのよりもふかく、つよ風味ふうみゆうし、様々さまざまなアジア料理りょうりとくにスープやカレーペーストといったタイ料理りょうりもちいられる。かおりのつよくきは、きざんでいたぶつ卵焼たまごや使つかわれるときがある[27]煮込にこ料理りょうり風味ふうみし、きざんで調味ちょうみりょうのように使つかわれる[9]

果実かじつ種子しゅし[編集へんしゅう]

果実かじつ乾燥かんそうさせたコリアンダーシード(コリアンダーホール)

種子しゅし植物しょくぶつがくじょうでは果実かじつ)を乾燥かんそうさせたものはおもスパイスとして利用りようされ、そのままか、くだいて使つかわれる[7]。ヨーロッパやインドでは香辛料こうしんりょうとしての利用りようさかんである。乾燥かんそうしたコエンドロの種子しゅし果実かじつ)はコリアンダーシード[9]コリアンダーホール[8]などともよばれ、すりつぶした粉末ふんまつコリアンダーパウダーともよばれている。とはまった風味ふうみことなり、柑橘類かんきつるいオレンジアニスのような、あるいはレモンセージわせたようなかおりと表現ひょうげんされる[6]種子しゅし容易よういくだくことができ、家庭かていでもいて粉末ふんまつにできるが、インドではすこあぶせんじしてかおりをててからこないている[28][8]

にくたまごまめ料理りょうりなどにひろ利用りようされ、カレーはもとより、チャツネラタトゥユサルサソースピクルスソーセージもちいられ、アップルパイシフォンケーキなどお菓子かし風味ふうみづけにも使つかわれる[28][8]ベルギーでは小麦こむぎビールの醸造じょうぞうに、中東ちゅうとうでは挽肉ひきにくたまご料理りょうりまめ煮込にこみ、ファラフェルに、また欧米おうべいではピクルスやマリネようのスパイスとして使つかわれる[8][18]牛乳ぎゅうにゅう紅茶こうちゃともれてるという利用りようほうもある。ウォッカジンみ、果実かじつしゅとすることもできる。

モロッコさんのものがおお流通りゅうつうしており、インドさんのものはかおりに甘味あまみがある[8]果実かじつにおいのおも成分せいぶんくさ成分せいぶんとはことなり、モノテルペンるいd-リナロールである。品質ひんしつ評価ひょうかは、つぶおおきさあるいは、かお成分せいぶんのリナロールしゅう強弱きょうじゃくによってまり、一般いっぱん小粒こつぶのものが香味こうみつよ[6]使つかうときは、おなあま芳香ほうこうつスパイスとの併用へいよう効果こうかてきともいわれ、相性あいしょうのよいほかのスパイスとして、アニスカルダモンクローブシナモンナツメグセージなどがげられている[17]

種子しゅし大量たいりょう摂取せっしゅすると、つよ眠気ねむけおそわれるときがある。そのため、コリアンダーは dizzycorn (「めまいの」の)ともよばれる[14]

薬用やくよう[編集へんしゅう]

9 - 10がつごろにへんしてじゅくした果実かじつ採取さいしゅし、陰干かげぼししたものをコリアンダーシード(コリアンダーシーズ:種子しゅし)、またはえびす荽子(こすいし)とよんで薬用やくよう部位ぶいとする[10]中国ちゅうごく医学いがくではぜんくさ乾燥かんそうひんである「えびす荽」(こすい)の性質せいしつゆたかからしとして生薬きぐすりひとつともしている。えびす荽のは、前漢ぜんかん紀元前きげんぜん2世紀せいき - 紀元きげん1世紀せいき)のころに、中国ちゅうごく使節しせつ古代こだい中国ちゅうごく西方せいほうえびす現在げんざいイラン北方ほっぽう)からかえったことに由来ゆらいする[10]

果実かじつふくまれる精油せいゆデ・リナロールピネーンディペンテンテルピネンピ・チモールフェランドレンなど)は、胃液いえき分泌ぶんぴつくし、ちょうないガスを排出はいしゅつする作用さようくちやのど粘膜ねんまく刺激しげきして気道きどう粘液ねんえき分泌ぶんぴつくしてたん作用さようがあるとわれ[10]頭痛ずつう軽減けいげん消化しょうか不良ふりょう改善かいぜん役立やくだつとされている[8]。ほのかなオレンジさまかおりは、アロママッサージにも使つかわれ、不安ふあんのぞいたりするのに使つかわれる[18]民間みんかん療法りょうほうでは、調子ちょうしわるいとき、食欲しょくよく不振ふしんちょうないガスでおなかるとき、せきめに、紅茶こうちゃにコリアンダーシード(えびす荽子)を3 - 5つぶれてかきぜて、すうふんおいてから方法ほうほうられている[10]

中国ちゅうごくやベトナムでは、料理りょうり使つか茎葉けいよう香菜かな、芫菜(げんさい)としてよばれてもちいられているが、これは食欲しょくよく増進ぞうしん消化しょうかたすける一種いっしゅ薬味やくみとして、くすりしょくどうみなもとかんがえにもとづいている[10]茎葉けいようかお成分せいぶんには、食欲しょくよく不振ふしんけんせいちょう作用さよう解毒げどく作用さようがあり、緊張きんちょうかんやストレスの緩和かんわ不眠ふみん解消かいしょう役立やくだつといわれている[27][33]

コエンドロは、鼓腸こちょう関節かんせつえんリウマチ治療ちりょう使つかわれてきた歴史れきしち、インドでは、強壮きょうそうざいせきめのくすり材料ざいりょうとして現代げんだいにおいてもひろもちいられている[18]有益ゆうえき植物しょくぶつ栄養素えいようそこう酸化さんか作用さようのある成分せいぶんふくみ、身体しんたいから有害ゆうがい重金属じゅうきんぞく有害ゆうがい物質ぶっしつ排出はいしゅつ役立やくだつとかんがえられている[18]。ただし「炎症えんしょう緩和かんわする」「気分きぶんける」「体内たいない毒素どくそ排泄はいせつする」などとわれているが、ヒトでの有効ゆうこうせいについて科学かがくてき信頼しんらいできるデータはない[29]

あじにお[編集へんしゅう]

コエンドロの種子しゅし精油せいゆポリフェノールるいテルペンるいふくむ。リナロールがコエンドロの芳香ほうこう風味ふうみつかさど主要しゅよう成分せいぶんである[34]青葉あおば未熟みじゅくはてっている悪臭あくしゅうともいえる芳香ほうこう成分せいぶんカプリアルデヒドで、種子しゅし完熟かんじゅくするころにはこの臭気しゅうきうしなわれ、レモンとセージをわせたようなかおりへと変化へんかする[28]。この種子しゅしっている芳香ほうこう成分せいぶんコリアンドロールとよばれるリナロールの一種いっしゅで、精油せいゆの60 - 70%をめる[28]

コエンドロのあじかんかたひとによってことなり、嗜好しこうせいつよ[28]この人々ひとびとが、コエンドロの気分きぶんをすっきりさせる、レモンのような、あるいはライムのようなかおりをつというのにたいして、きらいな人々ひとびとはそのあじにおいにたいしてつよ嫌悪けんおかんしめし、石鹸せっけんのようなまたはくさったようなあじにおいだとべる[35][36]。あるいは、未熟みじゅくのクセのあるにおいは、南京虫なんきんむし悪臭あくしゅうたとえられることもある[6]。その風味ふうみきらひとにはカメムシのような風味ふうみであるともひょうされ、パクチーのにおいのきらいには、においのかんかたちがDNA(OR6A2)遺伝いでんてき要因よういん関係かんけいしていること研究けんきゅうにより発見はっけんされている[37] [38][39]

研究けんきゅうではことなる民族みんぞくあいだ嗜好しこうのばらつきがしめされている: ひがしアジアじんの21%、コーカソイドの17%、アフリカけいの14%の人々ひとびとがコエンドロをきらいとったが、食材しょくざいとしてコエンドロが人気にんき地域ちいき民族みんぞく集団しゅうだんでは、わずか南米なんべいじんの7%、ヒスパニックの4%、中東ちゅうとう被験者ひけんしゃの3%のみがきらいだとべた[40]

研究けんきゅうでは一卵性双生児いちらんせいそうせいじの80%がコエンドロにたいしておな嗜好しこうせいつことがしめされているが、たまごせい双生児そうせいじ一致いっちするのはわずか半分はんぶんである。これらの結果けっかは、嗜好しこうせいへの遺伝いでん要素ようそつよ示唆しさしている。3まんにんちかくの人々ひとびとへの遺伝いでんてき調査ちょうさにおいて、コエンドロの知覚ちかく関係かんけいした2つの遺伝いでんてき変異へんい見出みいだされ、そのうちもっと一般いっぱんてきなものはにおいの感知かんち関与かんよする遺伝子いでんしである[41]。この遺伝子いでんしOR6A2英語えいごばん嗅覚きゅうかく受容じゅようたい遺伝子いでんしのクラスターない位置いちし、アルデヒド化学かがく物質ぶっしつ感受性かんじゅせいたか受容じゅようたいをコードしている。かお化学かがくしゃは、コエンドロの芳香ほうこう数種類すうしゅるい物質ぶっしつによってつくられ、これらのほとんどがアルデヒドであることをあきらかにした。コエンドロのあじきらひと不快ふかいにさせる飽和ほうわ英語えいごばんアルデヒドに感受性かんじゅせいがあり、同時どうじにコエンドロをこのひとさわやかとかんじる芳香ほうこう化学かがく物質ぶっしつけることができないようだ[42]。そのあじとその複数ふくすう遺伝子いでんし苦味にがみ受容じゅようたいなど)とのあいだ関係かんけいあきらかにされている[43][44]

アレルギー[編集へんしゅう]

一部いちぶ人々ひとびとはコエンドロのまたは種子しゅしたいしてアレルギーがある[45]。ある研究けんきゅうでは、ピン・プリック検査けんさおこなった子供こどもの32%、大人おとなの23%がコエンドロならびにキャラウェイフェンネルセロリふくセリ植物しょくぶつたいして陽性ようせいだった[45]。アレルギー症状しょうじょう軽度けいどあるいは生命せいめいかかわるかもしれない[46][47]

人気にんき[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

本場ほんばタイでもない、パクチーを山盛やまもりにする料理りょうりがブームになるなど、絶大ぜつだい人気にんきほこっている[48]。2016ねんのトレンドなべぐるなび調しらべ)に「くさなべ」がえらばれた[49]くさなべは、青菜あおな・せり・パクチーを中心ちゅうしんとしたあお野菜やさいをメインとしながらも、野菜やさいがどっさりはいったなべ総称そうしょう[49]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ とし音義おんぎまき70などにちょうはな博物はくぶつこころざし』にこのせつえる。ただし現行げんこうの『博物はくぶつこころざし』ではちょう騫が胡桃くるみをもたらしたというはなしはあるが、えびす荽にかんする記載きさいはない。
  2. ^ いずれもCuminumぞくで、たがいによくている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]