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ラクダ

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駱駝らくだから転送てんそう
ラクダ
ヒトコブラクダ

フタコブラクダ

Wild Bactrian camel
ヒトコブラクダ
フタコブラクダ家畜かちくしゅ
フタコブラクダ野生やせいしゅ) (英語えいごばん)
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: くじら偶蹄ぐうているい Artiodactyla
: かくあし
: ラクダ Camelidae
ぞく : ラクダぞく Camelus
学名がくめい
Camelus
Linnaeus1758
タイプしゅ
ヒトコブラクダ Camelus dromedarius
Linnaeus, 1758
たね
Camelus dromedarius Linnaeus1758
Camelus bactrianus Linnaeus1758
Camelus ferus Przhewalski, 1878
Poliakov, 1880
Pomel1893
ヒトコブラクダの生息せいそくいき

ラクダ駱駝らくだ)は、哺乳類ほにゅうるいウシくじら偶蹄ぐうてい)・ラクダラクダぞく Camelus動物どうぶつ総称そうしょう西にしアジア原産げんさん背中せなかに1つのコブ(こぶ)をヒトコブラクダ (Camelus dromedarius) と、中央ちゅうおうアジア原産げんさんで2つのコブをもつ2しゅフタコブラクダCamelus bactrianusCamelus ferus)の3しゅ現存げんそんする[1][2]砂漠さばくなどの乾燥かんそう地帯ちたいもっと適応てきおうした家畜かちくであり、ふるくから乾燥かんそう地帯ちたいへの人類じんるい拡大かくだいおおきな役割やくわりたしている。

分類ぶんるい

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フタコブラクダはふるくから家畜かちくしゅ Camelus bactrianus Linnaeus1758られていた。19世紀せいき後半こうはんに、ロシアじん探検たんけんニコライ・プルジェワーリスキー(プルツェワルスキー)が中央ちゅうおうアジアで野生やせい個体こたいぐん発見はっけんし、Camelus ferus Przhewalski, 1878命名めいめいした。このふたつは最近さいきんまではどちらも Camelus bactrianusふくまれていたが、2003ねん動物どうぶつ命名めいめいほう国際こくさい審議しんぎかいは、C. ferus保全ほぜんめいとし、よりふるC. bactrianusたいして有効ゆうこうであるとの裁定さいていくだした[3](Opinion 2027)。これは野生やせいしゅ家畜かちくしゅとを同種どうしゅとしてあつか場合ばあいには C. ferus としなければならないことをしめしており、IUCNレッドリストにおいては C. bactrianusC. ferusシノニムとしてあつかわれている[4]

そのC. bactrianusC. ferus は、きんえんではあるが別種べっしゅとしてみなされている[5][6][7][8][9][10][11]。それぞれのフタコブラクダを和名わみょうでどうぶのかは未定みていである。

からだ構造こうぞう

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ヒトコブラクダのコブの中身なかみ脂肪しぼう)。国立こくりつ科学かがく博物館はくぶつかん展示てんじ[12]

背中せなかのコブのなかには脂肪しぼうはいっており、エネルギーをたくわえるだけでなく、断熱だんねつざいとしてはたらき、あせをほとんどかかないラクダの体温たいおん日射にっしゃによって上昇じょうしょうぎるのをふせ役割やくわりもある。いわば、皮下脂肪ひかしぼうがほとんど背中せなか集中しゅうちゅうしたような構造こうぞうであり、日射にっしゃによる背中せなかからのねつ流入りゅうにゅうさまたげぎつつ、背中せなか以外いがいからだひょうからの放熱ほうねつうながす。「コブのなかみずはいっている」というのは、長期間ちょうきかん乾燥かんそうえることからあやまってつたえられた迷信めいしんであるが、いちに80リットル程度ていどみず摂取せっしゅすることが可能かのうである。出生しゅっしょうにコブはく、背中せなか将来しょうらいこぶになる部分ぶぶん皮膚ひふがたるんでいる。つまり脂肪しぼうたくわえるふくろだけがある状態じょうたいまれてくる。

ラクダは砂漠さばくのような乾燥かんそうした環境かんきょう適応てきおうしており、みずまずにすう日間にちかんえることができる。砂塵さじんけるため、はなあなじることができ、なが睫毛まつげまつげ)で保護ほごされている。哺乳類ほにゅうるいにはめずらしくまどかまく完全かんぜんかたちそなえている。また、塩性えんせい進行しんこうした地域ちいきにおける河川かせんみずなど塩分えんぶん濃度のうど非常ひじょうたかみずでもむことができる。さらに胼胝だこばれる皮膚ひふ分厚ぶあつ角質かくしつした箇所かしょ左右さゆうぜんあしこうあしひざむねの5かしょにある。胼胝だこ断熱だんねつせいすぐれ、ここを接地せっちしてすわれば高温こうおんねっされた地面じめん影響えいきょうけることなくやすむことが出来でき[13]野生やせいしゅのフタコブラクダは、のラクダるいえられない、海水かいすいよりも塩分えんぶんつよみず水分すいぶんとして確保かくほできる唯一ゆいいつ哺乳類ほにゅうるいである。

偶蹄ぐうてい動物どうぶつ同様どうよう、ラクダはがわたい交互こうごおな側面そくめんぜん後肢あとあししてあるく)をする。しかし、偶蹄ぐうてい特徴とくちょうかならずしもすべてはまるわけではなく、偶蹄ぐうていほか動物どうぶつなどのように、どう大腿だいたいあいだかわられてはいない。また、同様どうよう反芻はんすうおこなうウシ反芻はんすう)は4しつをもつが、ラクダにはだい3のだい4の区別くべつがほとんどない。従来じゅうらいラクダふくラクダ反芻はんすうをしないイノシシ反芻はんすうするウシ中間ちゅうかんかれていた。しかし遺伝子いでんし解析かいせきによる分析ぶんせきでは、ラクダ偶蹄ぐうていなかでもかなりはや時期じきにイノシシとウシ共通きょうつう祖先そせん分岐ぶんきしており、おなじように反芻はんすうをするウシヒツジヤギなどは、ラクダよりもむしろイノシシカバクジラほうきんえんであることがあきらかになっている。

ラクダの(ひづめ)はちいさく、ゆびは2ほんで、5ほんあったうちの中指なかゆび薬指くすりゆびのこったものである。退化たいかした蹄にわり、あしうら皮膚ひふ組織そしきふくらんでクッションじょう発達はったつしている。これは歩行ほこう地面じめんたいする圧力あつりょく分散ぶんさんさせて、あしすなにめりまないようにするための構造こうぞうで、ゆき上靴うわぐつかんじきおな役割やくわりつ。砂地すなじにおいては、蹄よりもこちらの構造こうぞうてきしているのである。

酷暑こくしょ乾燥かんそうえる生理せいり機構きこう

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ラクダの酷暑こくしょ乾燥かんそうたいするつよ耐久たいきゅうりょくについては様々さまざまわれてきた。とくに、長期間ちょうきかんにわたってみずまずに行動こうどうできるてんについてはむかしから驚異きょういてきであり、「背中せなかのコブにみずたくわえている」というおもみもそこからたものである。体内たいないみず貯蔵ちょぞうする特別とくべつふくろがあるとも、たくわえているのだともかんがえられたが、いずれも研究けんきゅう結果けっか否定ひていされた。

実際じっさいには、ラクダは血液けつえきちゅう水分すいぶんたくわえていることがわかっている。ラクダはいちに80リットル、最高さいこうで136リットルものみずむが、そのみず血液けつえきちゅう吸収きゅうしゅうされ、大量たいりょう水分すいぶんふくんだ血液けつえき循環じゅんかんする。ラクダ以外いがい哺乳類ほにゅうるいでは、血液けつえきちゅう水分すいぶんおおすぎるとそのみず赤血球せっけっきゅうなか浸透しんとうし、その圧力あつりょく赤血球せっけっきゅう破裂はれつしてしまう(溶血ようけつ)が、ラクダでは水分すいぶん吸収きゅうしゅうして2ばいにもふくがっても破裂はれつしない。また、みず摂取せっしゅしにくい環境かんきょうでは、通常つうじょうは34-38体温たいおんを40くらいにげて、極力きょくりょく水分すいぶん排泄はいせつふせぐ。もちろん尿にょうりょう最小限さいしょうげんにするため、濃度のうどがかなりたかい。また、人間にんげん場合ばあい体重たいじゅうの1わり程度ていどみずうしなわれると生命せいめい危険きけんおよぶが、ラクダは4わりうしなわれても生命せいめい維持いじできる。そのかわり、かわいたときには一気いっき大量たいりょうみずむので、ラクダのれにみずあたえるには非常ひじょう大量たいりょうみず必要ひつようとすることとなる。野生やせいしゅのフタコブラクダは、海水かいすいよりも塩分えんぶんつよみず補給ほきゅうすることのできる唯一ゆいいつ哺乳類ほにゅうるいだとされている。

ラクダは乾燥かんそう地帯ちたい気候きこう順応じゅんのうしているが、湿潤しつじゅん環境かんきょうにはよわい。日本にっぽんのような高温こうおん多湿たしつ環境かんきょうでは熱中ねっちゅうしょうとなった事例じれいもある[14]あし湿地しっちたい移動いどうするようにできておらず、いためることがおお[15]。また湿潤しつじゅん環境かんきょうおお発生はっせいする疫病えきびょうたいして抵抗ていこうりょくがない。アフリカ大陸たいりくにおいてはニジェールがわもっと砂漠さばくちかくなるニジェールがわだい湾曲わんきょくトンブクトゥあたりが南限なんげんであり、これ以南いなんでは荷役にやく動物どうぶつロバへとわる。

牧畜ぼくちく

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ラクダは乾燥かんそう地帯ちたいにおいておも飼育しいくされる家畜かちくひとつである。もっとも、遊牧ゆうぼくにおいてラクダのみを飼育しいくすることは非常ひじょうすくなく、ヒツジヤギウシなどといった乾燥かんそう地域ちいきにやや適応てきおうしたほか家畜かちくわせて飼育しいくされることが一般いっぱんてきである。これは、飢饉ききん疫病えきびょうなどによって所有しょゆうする家畜かちくだい打撃だげきけたときのリスク軽減けいげんのためである。また、ラクダは繁殖はんしょくおそやすのがむずかしい。オスは6さいにならないと交尾こうび可能かのうとならず、発情はつじょうとしに1かいしかない[16]。メスも家畜かちく比較ひかくして成熟せいじゅくおおくの時間じかん必要ひつようであり、妊娠にんしん期間きかんは12ヶ月かげつちかくにおよ[16]

反面はんめん寿命じゅみょうやく30ねんながく、乾燥かんそうつよいために旱魃かんばつさいにも家畜かちくくらべて打撃だげきけにくい。このため、ヒツジやヤギが処分しょぶん所得しょとくとして短期たんき取引とりひきよう使用しようされるのにたいし、ラクダは資産しさん形成けいせいなど長期ちょうき取引とりひきのために飼養しようされる[17]一方いっぽう、ラクダとヤギやウシをおなれとして放牧ほうぼくすると食物しょくもつめぐってあらそいをこしやすいため、ラクダのれはほかの動物どうぶつけて放牧ほうぼくするのが通例つうれいである。

野生やせいにおける個体こたいぐん

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ラクダ祖先そせんはもともときたアメリカ大陸あめりかたいりく進化しんかしたものであり、200まんねんから300まんねんまえ陸橋りっきょうしていたリング海りんぐかいかいベーリング地峡ちきょう)をとおってユーラシア大陸たいりくへと移動いどうし、ここで現在げんざいのラクダへと進化しんかした。きたアメリカ大陸あめりかたいりくのラクダ絶滅ぜつめつしたが、パナマ地峡ちきょうとおってみなみアメリカ大陸あめりかたいりくへと移動いどうしたグループはのこり、現在げんざいでもリャマアルパカビクーニャグアナコきんえん4しゅのこっている。

ヒトコブラクダとフタコブラクダの家畜かちくはおそらくそれぞれ独立どくりつおこなわれたとかんがえられている。ヒトコブラクダが家畜かちくされた年代ねんだいについては紀元前きげんぜん2000ねん以前いぜん紀元前きげんぜん4000ねん紀元前きげんぜん1300 - 1400ねんなどの諸説しょせつがある。おそらくはアラビアおこなわれ、そこからきたアフリカひがしアフリカなどへとひろがった。フタコブラクダはおそらく紀元前きげんぜん2500ねんごろイラン北部ほくぶからトルキスタン南西なんせいにかけての地域ちいき家畜かちくされ、そこからイラクインド中国ちゅうごくへとひろがったものと推測すいそくされている[18]

ヒトコブラクダ

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ヒトコブラクダの個体こたいぐんはほぼ完全かんぜん家畜かちく個体こたいぐんまれたため、野生やせい個体こたいぐん絶滅ぜつめつした。ただ、かろうじてオーストラリアてき野生やせいした個体こたいぐんから、野生やせいのヒトコブラクダの生態せいたいのありさまを垣間見かいまみることができる。また、2001ねんには中国ちゅうごく奥地おくちにて1000とうのヒトコブラクダ野生やせい個体こたいぐん発見はっけんされた。塩水えんすいとアルカリ土壌どじょう棲息せいそくしていること以外いがい詳細しょうさい不明ふめいで、遺伝子いでんし解析かいせきなどは調査ちょうさちゅうである。この個体こたいぐんについても、てき野生やせいしたものと推測すいそくされている。したがって、純粋じゅんすい意味いみでの野生やせいのヒトコブラクダは絶滅ぜつめつした、という見解けんかいくずされずにいる。

フタコブラクダ

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野生やせいのフタコブラクダの個体こたいすうは、世界中せかいじゅうやく1000とうしかいないとされている[19][20]。このため、野生やせいのフタコブラクダは2002ねんに、国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごう(IUCN)によって絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ指定していされ、レッドデータリスト掲載けいさいされている。

生息せいそくいき

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2010ねんにはぜん世界せかいで1400まんとうのラクダが生息せいそくしており、その90%がヒトコブラクダであった。ヒトコブラクダとフタコブラクダの生息せいそくいき一部いちぶではかさなりうものの、基本きほんてきにはちが地域ちいき生息せいそくしている。

ヒトコブラクダは西にしアジア原産げんさんであり、現在げんざいでもインドやインダスがわ流域りゅういきから西にし中央ちゅうおうアジア、イランなどの西にしアジア全域ぜんいきアラビア半島はんとうきたアフリカ、ひがしアフリカを中心ちゅうしん分布ぶんぷしている。なかでも、とくアフリカのかく地域ちいきでは現在げんざいでも遊牧ゆうぼく生活せいかつにおいてラクダが重要じゅうよう役割やくわりたしており、世界せかい最大さいだいのラクダ飼育しいく地域ちいきとなっている[21]世界せかい最大さいだいのラクダ飼育しいく頭数とうすうほこソマリア[22]や、エチオピアにおいてラクダは現在げんざいでもちちにく移動いどう手段しゅだん提供ていきょうつづけている[23][24][25][26]

フタコブラクダは中央ちゅうおうアジア原産げんさんである。トルコ以東いとう、イランやカスピ海かすぴかい沿岸えんがん中央ちゅうおうアジア、新疆しんきょうウイグル自治じちモンゴル高原こうげん付近ふきんにまで生息せいそくしている。頭数とうすうは140まんとう程度ていどで、ラクダのうちの10%程度ていどである[27][28][29]家畜かちくとして飼育しいくする場合ばあい通常つうじょうどちらかのたねしか飼育しいくしないが、りょうたね雑種ざっしゅ大型おおがたとなるため荷役にやくようとして価値かちたかく、中央ちゅうおうアジアではりょうたねをともに飼育しいくしてつね雑種ざっしゅつづけるようにしていた(後述こうじゅつ)。

また、ヒトコブラクダは砂漠さばくひろがるオーストラリアに人為じんいてきまれ、現在げんざいでは野生やせいして繁殖はんしょくしている[30]植民しょくみんとしてオーストラリア内陸ないりくへの入植にゅうしょくすすめたイギリスが、おなじくえいりょうであったインドやパキスタン、そのきたとなりアフガニスタンから、やく2まんとうのラクダとやく2000にんのラクダ使づかいをおくんだ。オーストラリア大陸たいりく鉄道てつどう自動車じどうしゃ普及ふきゅうし、ラクダの必要ひつようせい低下ていかした。当局とうきょくからころせ処分しょぶんもとめられたラクダ使づかいは、ラクダをはなった[31]。こうして、ラクダの個体こたいぐんは19世紀せいきから20世紀せいきにかけてまれたものが野生やせいした。オーストラリア中央ちゅうおう砂漠さばく地帯ちたいにかつてはやく70まんとう生息せいそくしていた[32][28][33]。この数字すうじ年間ねんかん8%ずつ増大ぞうだいした[34]。この野生やせいラクダはオーストラリアでさかんなヒツジ牧畜ぼくちくよう資源しげんらすため、オーストラリア政府せいふは10まんとう以上いじょう駆除くじょしている[35]。その結果けっか、2018ねん時点じてんやく30まんとうのこっている。一方いっぽうで、輸送ゆそうようではなくラクダちち入手にゅうしゅ目的もくてきとした牧場ぼくじょう運営うんえいされている[31](「食用しょくよう」も参照さんしょう)。

年齢ねんれい

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ヒトコブラクダはることで年齢ねんれいることが出来できる。まれたときは22ほん乳歯にゅうしがあり、よわいともわり、7さいで34ほん永久歯えいきゅうしわる。このため、ふるくからラクダを取引とりひきするアラブ商人しょうにんたちはラクダのかた値段ねだんめていた。また、地方ちほうによってはかたかたえることもあり、販売はんばい価格かかくなどと密接みっせつ関係かんけいしている。ラクダの平均へいきん寿命じゅみょうは25さい前後ぜんこうだが、アラブ社会しゃかいではふるくからラクダの寿命じゅみょうは33ねん3ヶ月かげつと3にちわれてきた。ヒジュラれきは1ねんが11にちほどみじかいため33ねん3ヶ月かげつと3にちぶしが33かいわり、太陽暦たいようれきの33ねん相当そうとうする。

ラクダの年齢ねんれいいちくみわるごとに1さいよわいされる独特どくとく年齢ねんれい加算かさんほうもちいる場合ばあいがあるので、実際じっさい年齢ねんれいとラクダ商人しょうにんかぞえる年齢ねんれい一致いっちしないことがある。

1さい
上顎じょうがく両側りょうがわに4ほん臼歯きゅうししもあご両側りょうがわに3ほん臼歯きゅうし
2-3さい
上顎じょうがく両側りょうがわに5ほん臼歯きゅうししたあご両側りょうがわに3ほん臼歯きゅうし
4さいはん
糸切歯いときりばはじめる。
5さい
上顎じょうがく両側りょうがわ乳歯にゅうし1ほんが2ほん永久歯えいきゅうしわり、しもあご両側りょうがわに1ほん臼歯きゅうし乳歯にゅうしから永久歯えいきゅうしかわる。
アラブ社会しゃかいではふるくから、上顎じょうがく両側りょうがわに6ほん奥歯おくばがあるラクダを砂漠さばく横断おうだん可能かのう大人おとなのラクダとしていた。
5さいはん
2ほん糸切歯いときりばはじめる。
6さい
上顎じょうがくにも糸切歯いときりば犬歯けんしえる。
7さい
すべての乳歯にゅうしから永久歯えいきゅうしわる。
10さい以上いじょう
永久歯えいきゅうし具合ぐあい判断はんだんする。
かた生活せいかつ環境かんきょうによってことなるため、かならずしも実際じっさい年齢ねんれいとは一致いっちしないが、アラブ社会しゃかいではふるくからラクダの年齢ねんれい方法ほうほうとしてもちいられてきた。ってしまうと通常つうじょうえさべられなくなるため、近代きんだい以前いぜん寿命じゅみょうとされてきた。

雑種ざっしゅ

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ハイブリッドキャメル
  • ハイブリッドキャメル英語えいごばん…ヒトコブラクダとフタコブラクダのあいだには雑種ざっしゅができ、カザフスタンではブフト(bukht)とばれる。雑種ざっしゅこぶひとつで、どちらのたねよりも体格たいかくとスタミナでまさるため役畜えきちくとして重用じゅうようされる[36]めすのハイブリッド・キャメルはフタコブラクダともど交配こうはいすることができ、ヒトコブラクダのを25%、フタコブラクダのを75%乗用じょうようのラクダがつくられる。
  • キャマ…ヒトコブラクダとリャマとのあいだ人工じんこうてきつくられたたねあいだ雑種ざっしゅ

人間にんげんとのかかわり

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ラクダを最初さいしょ家畜かちくしたのは古代こだいアラムじんではないかとかんがえられている。アラムじんはヒトコブラクダを放牧ほうぼくする遊牧民ゆうぼくみん、あるいはラクダを荷物にもつ運搬うんぱん使つかって隊商たいしょう通商つうしょうみんとして歴史れきし登場とうじょうした。砂漠さばくえることは使役しえき動物どうぶつではほぼ不可能ふかのうであるため、ラクダを使用しようすることによってはじめて砂漠さばく横断おうだんする通商つうしょう使用しよう可能かのうとなった。やがて交易こうえきルートはひがしへとびていき、それにともなってラクダも東方とうほうへと生息せいそくいきひろげていった。

シルクロードの3つのみちのうち、もっと距離きょりみじかくよく利用りようされたオアシス・ルートは、ラクダの利用りようがあってはじめて開拓かいたくしえたルートである。シルクロードをえるキャラバンなんじゅうとうものラクダによって構成こうせいされ、だい航海こうかい時代じだいまでのあいだユーラシア大陸たいりく陸路りくろ使つか東西とうざい交易こうえき主力しゅりょくとなっていた。サハラ砂漠さはらさばくにおいては、それまでおも使役しえき動物どうぶつであったうまわって3世紀せいきころ東方とうほうからラクダがもたらされることで[37]はじめてサハラを縦断じゅうだんする交易こうえきルートの開設かいせつ可能かのうとなり、サハラ交易こうえきがスタートした。また、ラクダは湿潤しつじゅん地帯ちたい荷役にやくおこなわせることは困難こんなんであるため、砂漠さばくサヘル地帯ちたい境界きょうかいちかいニジェールがわだい湾曲わんきょくトンブクトゥなどはラクダとニジェールがわ水運すいうんやロバとの地点ちてんとしてさかえた。

歴史れきし学者がくしゃのリチャード・ブリエットはべつのストーリーとして、紀元前きげんぜん3000ねんごろ、アフリカから中央ちゅうおうアジアにかけてラクダを捕食ほしょく対象たいしょうとしていた狩猟しゅりょう採集さいしゅうみんのうち、アラビアかい南部なんぶ沿岸えんがん今日きょうソマリア周辺しゅうへん地域ちいきのグループが最初さいしょにヒトコブラクダを馴化じゅんかさせたと主張しゅちょうしている[38]最初さいしょ利用りよう目的もくてきちち採取さいしゅだったといい、牧草ぼくそうもとめて遊牧ゆうぼくはじめたことからししとしての利用りよう発展はってんしたという。

ブリエットによれば、フタコブラクダの家畜かちく紀元前きげんぜん2500ねんごろ、イランとトルクメニスタンあいだ高原こうげん地域ちいき生活せいかつしていた遊牧民ゆうぼくみんによっておこなわれ、その手法しゅほう中央ちゅうおうアジアをメソポタミアひろがったという[38]アッシリアじん戦勝せんしょう記念きねんえがかれたレリーフあらわれるラクダのおおくは荷車にぐるまいている。

とう時代じだいかん家畜かちくかんする規定きていであるうまやまきれいではラクダとゾウ記述きじゅつがあったが、それを継承けいしょうした日本にっぽんうまやまきれいでは国内こくない事情じじょうわせるため記述きじゅつ削除さくじょされた。

2021ねんに、サウジアラビア、オマーン、アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうなどでラクダを飼育しいくするさい使用しようされるラクダへの口頭こうとう指示しじヘダア英語えいごばんは、国際こくさい連合れんごう教育きょういく科学かがく文化ぶんか機関きかん(ユネスコ)によって無形むけい文化ぶんか遺産いさん認定にんていされた[39]

しし

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キャラバンなどに使用しようされた。はこべる重量じゅうりょうは、短距離たんきょりなら227kg、ローマ時代じだい標準ひょうじゅんてきなラクダではやく195kgとされる。はこべる距離きょりは、1にちに24-32kmを最小限さいしょうげんみずえさはこべた[36]はこばれる荷物にもつは、くさりにくいきぬ貴金属ききんぞくるいなどがおもだった。ラクダは、砂漠さばくなどにはてきするが山岳さんがく地帯ちたい岩場いわばには不向ふむきなので、ラバやヤクなどのししみなおす必要ひつようがある。また、道路どうろ整備せいびされていればやく2ばい荷物にもつはこべる馬車ばしゃなどのほうく、水運すいうん使つかえればビザンツ帝国ていこくしょう帆船はんせん1せきでラクダやく1000ひき以上いじょう相当そうとうする荷物にもつはこべた。

乗用じょうよう

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エリトリア活動かつどうするPKF隊員たいいん(2005ねん

ラクダと人類じんるいとのかかわりにおいて、もっと重要じゅうようなものは乗用じょうよう利用りようである。ラクダは「砂漠さばくふね」ともばれ、使役しえき動物どうぶつではえることのできない乾燥かんそう地域ちいきえる場合ばあいにはほぼ唯一ゆいいつ輸送ゆそう手段しゅだんとなっていた。とく利用りようされていたのは砂漠さばくおおいアラブ世界せかいであり、20世紀せいき後半こうはん自動車じどうしゃ普及ふきゅうするまで重要じゅうよう移動いどう手段しゅだんであった。前述ぜんじゅつのようにがわたい歩行ほこうするラクダは歩行ほこう身体しんたいおおきく左右さゆうれる。このためれないものがラクダに場合ばあい船酔ふなよのような症状しょうじょう(ラクダい)をこすことがある。

初期しょきのラクダのくらはコブの後部こうぶかれたマットを前方ぜんぽうばしたおびでコブに固定こていしたもので、おも荷役にやくようとして使つかわれた。やがて騎乗きじょう目的もくてきとしたコブのまえせる馬蹄ばていがたくらあらわれたが、初期しょき騎乗きじょうようくらはぐらつきがおおきく戦闘せんとうにはかなかった[38]。アラビアでは紀元前きげんぜん500ねんごろ以降いこうに、コブではなく肋骨あばらぼね負荷ふかをかける設計せっけいくらあらわれたことによって騎乗きじょう戦闘せんとう可能かのうとなり、紀元前きげんぜん2世紀せいきごろには遊牧民ゆうぼくみん商業しょうぎょう国家こっかのパワーバランスをえるなど、社会しゃかい変革へんかくをもたらすほどの影響えいきょうあたえるようになった[38]

現代げんだいにおいてはほとんどが自動車じどうしゃってわられたものの、マリ北部ほくぶタウデニからみなみのトンブクトゥへとしおいたはこぶキャラバンなどは現在げんざいでもラクダが使用しようされ、2000とうから3000とうものラクダのキャラバンが10月から5がつまでのすずしい時期じきに1かげつ以上いじょうかけてりょう往復おうふくする[40]

また砂漠さばく地帯ちたい長時間ちょうじかん行動こうどうできるため、ふるくから駱駝らくだ騎兵きへいとして軍事ぐんじ利用りようされ、現代げんだいでも軍隊ぐんたいやゲリラの騎馬きばたいがラクダを使用しようすることがある。現代げんだいではインドとみなみアフリカ共和きょうわこくの2かこくじゅん軍事ぐんじてきにラクダ部隊ぶたい保有ほゆうしており、2007ねんには、ダルフール紛争ふんそう国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどうたいし、インド政府せいふがラクダ部隊ぶたい派遣はけんすると報道ほうどうされた[41]。インドのラクダ部隊ぶたい大隊だいたい規模きぼで、国境警備隊こっきょうけいびたい(BSF)にぞくし、1986ねん発足ほっそくした騎乗きじょう音楽おんがくたい保有ほゆうしている。

食用しょくよう

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ラクダのにく食用しょくようとされ、またちちようとしても利用りようされる。血液けつえき禁忌きんきとするムスリムユダヤ教徒きょうと以外いがいは、むこともある。また、ユダヤ教徒きょうとはラクダはコーシャーではないためべることはできない(後述こうじゅつ)。

食用しょくようとしてのラクダ利用りようにおいてもっと重要じゅうようなものはラクダちち英語えいごばん利用りようである。イスラムけんにおいて古来こらいちちよう動物どうぶつとして飼育しいくされてきたものはラクダ、ヒツジヤギであるが、ラクダはヒツジやヤギにくらべて授乳期じゅにゅうきあいだながい(やく13かげつじょうちち生産せいさんりょういちにち5リットル以上いじょう非常ひじょうおおかったため、砂漠さばく地帯ちたい遊牧民ゆうぼくみん主食しゅしょくとされてきた[42]。アラブにおいては、ヒツジやヤギのちちしぼりが女性じょせい仕事しごととされたのにたいし、ラクダのちちしぼりは男性だんせい仕事しごととされてきた。ラクダちちおもにそのまま飲用いんようされたが、発酵はっこうさせてさんちちヨーグルト)とすることもおこなわれた。ラクダちちはウシやヒツジ、ヤギのちち脂肪しぼう構造こうぞうことなり、脂肪しぼう分離ぶんりすることがやや困難こんなんである。さらにヤギやヒツジのちちのほうが脂肪しぼう含有がんゆうりょうおおいため、バターチーズといった乳製品にゅうせいひんおもにヒツジやヤギからつくられていた。しかし、ラクダちちからバターやチーズをつくることも歩留ぶどまりがわるうえ技術ぎじゅつ必要ひつようだが可能かのうであり、その希少きしょうせいゆえに高級こうきゅうひんとしてたか評価ひょうかされていた[43]

ラクダのにく食用しょくようとされるが、さい生産せいさん可能かのうであり生産せいさんりょうおおいラクダのちちくらべると二義的にぎてきなものとなる。わかいラクダのにく美味びみとされることもあるが、年老としおいて繁殖はんしょくちち生産せいさんのできなくなったラクダが食肉しょくにくようまわされることがおおく、そのため評価ひょうか一般いっぱんたかくない。エジプトではラクダにく食肉しょくにくとして一番いちばんやすく、カイロには食肉しょくにくよう荷役にやくようのラクダがそれぞれつ。7さいから9さい程度ていどのラクダがおも食用しょくようとされるものの、あぶらぶん非常ひじょうおおあじわるいため人気にんきがない[44]

近年きんねん中華ちゅうか料理りょうりにおいて駱駝らくだこぶ駝峰・駝峯(繁体字はんたいじ: 駝峰·駝峯簡体字かんたいじ: 驼峰·驼峯、トゥオフォン、拼音: tuófēng)とばれ、はちちんひとつとして珍重ちんちょうされる食材しょくざいである。繊維せんいはあるものの脂肪しぼうかたまりなので、味付あじつけが重要じゅうよう食材しょくざいだが、あじきにくいという欠点けってんがあり、上手じょうず調理ちょうりするにはある程度ていど技法ぎほう必要ひつようである。また、ラクダのあしも駝掌(繁体字はんたいじ: 駝掌簡体字かんたいじ: 驼掌拼音: tuózhǎng)としょうして食用しょくようとされる[45]

宗教しゅうきょうじょう禁忌きんき

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ユダヤきょう聖書せいしょ旧約きゅうやく聖書せいしょ)であるさるいのち14:7、レビ11:4にて、食用しょくよう禁止きんしされている。

イスラム教いすらむきょうではラクダはハラールとされているため、イスラム教徒きょうとはラクダのにくちちべることができる。しかし、いくつかのイスラムの学派がくはにおいてはラクダは不純物ふじゅんぶつりょうおおいとされ、そのためしょくしたのち一部いちぶ沐浴もくよく(Wudhu)をすべきとさだめている学派がくはもある[46]

また、同様どうよう理由りゆうでラクダがうずくまっていた、あるいはすわっていた場所ばしょシャイターン場所ばしょであるとして、その場所ばしょでの礼拝れいはいハラームであるとしてきんじている学派がくはもある[46][47]

ユダヤきょうにおいては、ラクダはコーシャーではないとして食用しょくようとすることはできない[48]。これは、ラクダはコーシャーである食肉しょくにく条件じょうけんのうちひとつしかたしていないとされているためである。コーシャーの条件じょうけん反芻はんすうをしかれているものにかぎられるが、ラクダは生物せいぶつ学的がくてきには蹄がかれ、反芻はんすうをするものの、外見がいけんじょう蹄がおおわれてかれているようにえないためカーシェールからはずされている。これはレビ11しょうにしるされている。

皮革ひかくもうなど

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かわはなめしてもちいられ、織物おりものなわ絵筆えふでなどに利用りようされる。ふるくから利用りようされており、新約しんやく聖書せいしょマタイによる福音ふくいんしょ』によれば洗礼せんれいしゃヨハネはラクダのかわつくったふくていたとされる。

とく寒冷かんれい中央ちゅうおうアジアのフタコブラクダの織物おりもの素材そざいとして優秀ゆうしゅうである。

木材もくざい貴重きちょうひんである乾燥かんそう地帯ちたいにおいて、かつてはラクダのくそ貴重きちょう燃料ねんりょうでもあった。

ラクダレース

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ラクダを飼育しいくする中東ちゅうとう諸国しょこくにおいては、ヒトコブラクダのレースであるきおい(けいだ)がさかんにおこなわれている。とくアラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうなどアラビア半島はんとう諸国しょこくにおいては非常ひじょうさかんであり、競馬けいばのように、性別せいべつ年齢ねんれいべつでレースがおこなわれる。レース距離きょりは5-10kmと、競馬けいばくらべると長距離ちょうきょりである。遊牧民ゆうぼくみんながれをくむ湾岸わんがん諸国しょこくにおいてはラクダレースはもっとかくたかいスポーツであり、首長しゅちょう一族いちぞく観覧かんらんおとずれ、ったラクダの所有しょゆうしゃには名誉めいよあたえられる[49]ドバイにおいては冬季とうきである1がつから3がつにかけてラクダレースがさかんに開催かいさいされ、地元民じもとみんのみならず観光かんこうきゃくおおおとずれる人気にんきのイベントとなっている。また、サウジアラビアにおいては首都しゅとリヤド1974ねん以来いらいいちねん一度いちどだいラクダレースがおこなわれている[50]。ラクダは全力ぜんりょく疾走しっそうさせるのにうまほど技術ぎじゅつ必要ひつようでないため、ラクダレースの騎手きしゅ近隣きんりん諸国しょこくからやってきた子供こどもつとめることもおおかったが、欧米おうべい人権じんけん団体だんたい非難ひなんによって騎手きしゅ年齢ねんれい制限せいげんもうけられ、こうした光景こうけい姿すがたした。また、カタールやアラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうなどにおいては、騎手きしゅロボットえたレースもおこなわれるようになってきている[51]

ラクダ相撲すもう

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また、ラクダ同士どうしたたかわせる競技きょうぎ存在そんざいもある(ラクダ相撲すもう)。この競技きょうぎは、おもトルコおこなわれる[52]。また、アフガニスタンでは、たたかえラクダはノウルーズ伝統でんとう行事ぎょうじひとつとなっている[53]

観光かんこう

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ラクダは砂漠さばくのイメージとかたむすびついており、砂漠さばく観光かんこう名所めいしょには観光かんこうきゃくせるためのラクダがいるところもおおい。エジプト首都しゅとカイロにはギザのピラミッドスフィンクスかう観光かんこうきゃく相手あいてのラクダおお[54]。これはラクダの生息せいそくいきだけのはなしではなく、ラクダの生息せいそくしていないメキシコバハ・カリフォルニアなどでも観光かんこうきゃくをラクダにせるビジネスはおこなわれている[55]。また、日本にっぽん鳥取砂丘とっとりさきゅう砂漠さばくではないが、砂漠さばく連想れんそうさせる光景こうけいであるため、やはりラクダがいて観光かんこうきゃくることができる[56]

動物どうぶつ愛護あいご団体だんたい動物どうぶつ倫理りんりてきあつかいをもとめる人々ひとびとかいは、エジプトギザのピラミッド周辺しゅうへんおこなわれているラクダやうま観光かんこうきゃくせるアトラクションは動物どうぶつ虐待ぎゃくたいであるとして、2023ねん、エジプト政府せいふたい禁止きんしもとめる抗議こうぎデモをおこなっている[57]

文化ぶんか

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アラビアでは人間にんげんとの関係かんけいふかいラクダにかんする言葉ことば豊富ほうふであり、基本きほんてきには以下いかの4つがある。なお、英語えいごキャメル語源ごげんラクダをجمل (jamal) である[58]

意味いみ 単数たんすう ラテン文字もじ転写てんしゃ 複数ふくすう ラテン文字もじ転写てんしゃ
ラクダ(集合しゅうごう名詞めいし إبل ʾibil
ラクダ بعير baʿīr أبعرة ʾabʿira
بعران buʿrān
أباعر ʾabāʿir
بعارين baʿārīn
ラクダ جمل jamal جمال jimāl
أجمال ajmāl
めすラクダ ناقة nāqa نوق nūq
نياق niyāq
ناقات nāqāt

イスラム教いすらむきょう成立せいりつ以前いぜん中東ちゅうとうでは使つかったくじことなるおおきさのラクダにく配分はいぶんめる賭博とばく、マイスィル)がさかんにおこなわれていたが[59][60]クルアーン禁止きんしされるとおこなわれなくなった。

イスラム教いすらむきょう祝日しゅくじつであるイード・アル=アドハー犠牲ぎせいさい)においては動物どうぶつ犠牲ぎせいささしんへの感謝かんしゃおこなう。犠牲ぎせいとされる動物どうぶつなかもっと価値かちたかいものはラクダだとされている[61]

イエスは「金持かねもちがかみくにはいるよりも、ラクダがはりあなとおほうがまだやさしい」として金持かねもちをいましめた(新約しんやく聖書せいしょ、マタイ19:24、マルコ10:25、ルカ18:24)。アラムでは、「ラクダ」と「ロープ」が同音どうおんなので、福音ふくいんしょギリシアかれるとき、「ロープ」を「ラクダ」と誤訳ごやくしたというせつがある[よう出典しゅってん]一方いっぽうで、当時とうじは「ラクダ」がおおきなものたとえとしてもちいられており、誤訳ごやくではないというせつもある。

アラブ医学いがくよん体液たいえきせつでは、粘液質ねんえきしつ人間にんげん気質きしつは「情緒じょうちょよわ鈍感どんかんだが、一旦いったんことはじめるとねばづよ耐久たいきゅうりょくがある」とかんがえられていた。ラクダは胆嚢たんのうがない胆嚢たんのう動物どうぶつであることから、くろ胆汁たんじゅうたない粘液質ねんえきしつ気質きしつ動物どうぶつである、という民俗みんぞく概念がいねんがある[62]

日本にっぽんではラクダが役畜えきちくとして普及ふきゅうすることはなかった。日本書紀にほんしょきには推古天皇すいこてんのうだい599ねん9月に百済くだらからラクダをいちひき献上けんじょうされたとある[63]1821ねん7がつに、2とうのヒトコブラクダがオランダ商人しょうにんふね出島でじまはこばれ見世物みせものとして再度さいどもたらされたが、上記じょうきのような用途ようとたなかったため、からだばかりおおきくやくにたないひとぶつたとえを「ラクダ」とぶようになった[64]。この意味いみにおいて、落語らくご題材だいざいにもなっている[ちゅう 1]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ らくだ (落語らくご)参照さんしょう

出典しゅってん

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  • 堀内ほりうちまさる ちょ「アラブ世界せかいのラクダちち文化ぶんか」、雪印乳業ゆきじるしにゅうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ健康けんこう生活せいかつ研究所けんきゅうじょ へんちち利用りよう民族みんぞく石毛いしげ直道なおみちかずひとしあきらあきら編著へんちょ中央ちゅうおう法規ほうき出版しゅっぱん、1992ねん3がつ 
  • 堀内ほりうちまさる『ラクダのあと:アラブ基層きそう文化ぶんかもとめて』だいさんしょかん、2015ねんISBN 978-4-8074-1488-8 
  • Kenneth F.Kiple, Kriemhild Conee Ornelas へん『ケンブリッジ世界せかい食物しょくもつだい百科ひゃっか事典じてん』 2かん石毛いしげ直道なおみちほか監訳かんやく朝倉書店あさくらしょてん、2004ねん9がつISBN 4254435320 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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