Blu-ray Disc

メディア (媒体ばいたい) > 記録きろく媒体ばいたい > 光ひかりディスク > Blu-ray Disc

Blu-ray Disc BD
Blu-rayの裏面りめん
メディアの種類しゅるい	光ひかりディスク カバー層そう：0.1mm 記録きろく膜まく BD-RE/-R（HTL）：相あい変化へんか膜まく BD-R（LTH）：有機ゆうき膜まく BD-ROM：アルミ反射はんしゃ膜まく 記録きろく方式ほうしき BD-RE/-R：グルーブ記録きろく BD-ROM：ピット記録きろく
記録きろく容量ようりょう	120mmディスク 23.3GB（1層そう：BD-RE V1.0） 25GB（1層そう） 50GB（2層そう） 100GB（3層そう：BDXL） 128GB（4層そう：BDXL） 80mmディスク 7.5GB（1層そう） 15GB（2層そう）
フォーマット	物理ぶつりフォーマット レーザー波長はちょう：405nm（青あお紫むらさき） 対物たいぶつレンズ開口かいこう数すう（NA）：0.85 トラックピッチ：320nm 線せん速度そくど：4.917m/s（25GB/Layer、1倍ばい速そく、CLV） チャネル周波数しゅうはすう：66MHz（1倍ばい速そく） 変調へんちょう方式ほうしき：1-7PP 誤あやまり訂正ていせい：64kB LDC+BIS アドレス方式ほうしき（BD-RE/-R）：グルーブアドレス（MSK+STW） ファイルシステム：UDF （BD-RE Ver.1.0はBDFS） アプリケーション・フォーマット BD-RE/BD-R：BDAV BD-ROM：BDMV
コーデック	映像えいぞう MPEG-2 MPEG-4 AVC/H.264 MPEG-4 Multiview Video Coding（3D） VC-1 音声おんせい Linear PCM Dolby Digital Dolby Digital Plus Dolby TrueHD Dolby Atmos DTS DTS-HD Master Audio DTS-HD High Resolution Audio DTS:X
読よみ込こみ速度そくど	BD-RE/-R：36Mbps（標準ひょうじゅん1倍ばい速そく） BD-ROM：54Mbps（標準ひょうじゅん1.5倍ばい速そく） BD-ROM（3D）：72Mbps（標準ひょうじゅん2倍ばい速そく）
読よみ取とり方法ほうほう	トラッキング方式ほうしき BD-RE/-R：プッシュプル法ほう BD-ROM：位相いそう差さ検出けんしゅつ法ほう データ検出けんしゅつ方式ほうしき：PRML
書かき込こみ方法ほうほう	パルストレイン方式ほうしきライトストラテジ
回転かいてん制御せいぎょ方式ほうしき	CLV
策定さくてい	Blu-ray Disc Association
主おもな用途ようと	映像えいぞう、音楽おんがく、データ、PlayStation 3、PlayStation 4、Xbox One、Xbox Series X用ようゲームソフト等とう
ディスクの直径ちょっけい	120mm、80mm
大おおきさ	Φふぁい120mm（12cmディスク）／t=1.2mm
上位じょうい規格きかく	UHD BD HVD
下位かい規格きかく	DVD
関連かんれん規格きかく	PFD（XDCAMに採用さいよう） HD DVD（かつての対抗たいこう規格きかく）

Blu-ray Disc（ブルーレイディスク）は、青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザーを使用しようする光ひかりディスクである。第だい3世代せだい光ひかりディスクの一種いっしゅ。DVDの後継こうけいであり、Ultra HD Blu-ray（4K Ultra HD Blu-ray）の前身ぜんしんである。

高こう精細せいさい度どテレビジョン放送ほうそう（HDTV、日本にっぽんではハイビジョンとも）の映像えいぞうを録画ろくがすることを目的もくてきに開発かいはつされた。記憶きおく容量ようりょうは23.3GB/25GB/50GB/100GB/128GBのディスクが規格きかく・製品せいひん化かされているほか、研究けんきゅうレベルではTDKが2009年ねんに10層そう320GB、2010年ねんには16層そう512GBの試作しさくに成功せいこうしている。

一般いっぱん的てきな略称りゃくしょうは「BD（ビーディー）」である。あるいは単たんに「ブルーレイ（Blu-ray）」と呼よばれることも多おおい。名称めいしょうが「Blue-ray」ではなく「Blu-ray」になっているのは、「Blue-ray Disc」とすると英語えいご圏けんの国々くにぐにでは「青色あおいろ光こう（で読よみ取とる）ディスク」を意味いみする一般いっぱん名詞めいしと解釈かいしゃくされ、商標しょうひょう登録とうろくが認みとめられない可能かのう性せいがあるためである。

DVDなどと同様どうよう、すべてのメディアに「データ用よう（for DATA）」と「ビデオ録画ろくが用よう（for VIDEO）」の2種類しゅるいがあるが、違ちがいはないため、データ用ようディスクで映像えいぞうを録画ろくがすることも可能かのうである。ビデオ録画ろくが用ようディスクは日本にっぽんの地上ちじょうデジタルテレビ放送ほうそう移行いこう前まえは私的してき録音ろくおん録画ろくが補償ほしょう金きん制度せいどによりデジタルコピーに対たいする補償ほしょう金きんが上乗うわのせされていたが、デジタルテレビ完全かんぜん移行いこう後ごはコピー・ワンスやダビング10の「デジタルコピーガードがある」という理由りゆうより補償ほしょう金きんを上乗うわのせせずに販売はんばいされている。

仕様しよう

構造こうぞう

サイズは直径ちょっけい12 cmのほかに8 cmが存在そんざいする。

波長はちょう405nmの青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザーと、0.1 mmの保護ほご層そう（カバー層そう）の光ひかりディスクを使つかうことでレンズのNA値ちを0.65から0.85に上あげたことで 、DVDの5倍ばい以上いじょうの記録きろく容量ようりょう（1層そう式しきディスクで25 GB、2層そう式しきディスクの場合ばあいは50 GB、ほか）を実現じつげんしている。青あお紫色むらさきいろは可視かし光線こうせんの中なかで最もっとも波長はちょうが短みじかいことから、ソニーはBDを「家庭かてい用よう光ひかりディスクの最終さいしゅう形がた」とホームページ上じょうでうたっている。一方いっぽうで保護ほご層そう（カバー層そう）をDVD、HD DVDは0.6 mmでCDは1.2 mmであるのと比較ひかくして厚あつさを薄うすくしたことで、傷きずに対たいする耐久たいきゅう面めんで難点なんてんがある。

「#耐久たいきゅう性せい」も参照さんしょう

BDでは記録きろく層そうの数かずに応おうじて1層そう（単たん層そう）をSL（Single Layer）、2層そう（複ふく層そう）をDL（Dual Layer）、BDXL（多層たそう）規格きかくの3層そうをTL（Triple Layer）、同おなじくBDXL（多層たそう）規格きかくの4層そうをQL（Quad Layer）と表記ひょうきすることがある。例たとえばBD-RであればそれぞれBD-R SL、BD-R DL、BD-R TL（BDXL-R TLとも）、BD-R QL（BDXL-R QLとも）となる。

転送てんそう速度そくど

等ひとし速そくは36Mbpsすなわち4.5MB/s。これはDVDの転送てんそう速度そくどを1倍ばい速そく（1.4MB/s）として、約やく3倍ばい速そくに相当そうとうする。BD-ROMは1.5倍ばい速そくの54Mbpsすなわち6.75MB/sが標準ひょうじゅん転送てんそう速度そくどである。追記ついき型がたディスクであるBD-Rは現在げんざい6倍ばい速そくの216Mbpsすなわち27MB/s、書かき換かえ型がたのBD-REは2倍ばい速そくの72Mbpsすなわち9MB/sまで規格きかく化かされ、BD-R/REディスク、BDドライブが商品しょうひん化かされている。なお、6倍ばい速記そっき録ろくに対応たいおうしたBD-Rに、12倍ばい速そくで書かき込こみ可能かのうなBDドライブも発表はっぴょうされている。

記録きろく時間じかん・容量ようりょう

1層そうのディスク（25 GB）では日本にっぽんの地上ちじょうデジタル放送ほうそう（ISDB-T、1440×1080i、約やく16.8Mbps）なら3時じ間あいだ強きょう、日本にっぽんのBS2Kデジタル放送ほうそう（ISDB-S、1920×1080i、約やく24Mbps）で2時じ間あいだ強きょうのハイビジョン映像えいぞうを収録しゅうろく可能かのう。また動画どうが圧縮あっしゅく/伸張しんちょう用ようにMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを搭載とうさいしたBD/HDDレコーダーでは片面かためん2層そうディスク（50 GB）を用意よういすることでXPモード（S-VHS標準ひょうじゅんモード並なみの画質がしつ）で約やく10時じ間あいだ30分ふん、SPモード（S-VHS3倍ばいモード並なみの画質がしつ）で約やく21時じ間あいだ録画ろくが可能かのうとされている。

1層そうディスクは25 GBが登場とうじょうする前まえは23.3 GBのディスクが発売はつばいされていた。また、3層そうディスクは100 GB、4層そうディスクは128 GBである。

8 cmディスクの容量ようりょうは1層そうで7.5GB、2層そうで15GBとなる。現在げんざい1層そう7.5GBのみが商品しょうひん化かされている。

拡張かくちょう性せい

Blu-ray Discは、1枚まいのディスクの多層たそう化かにより大幅おおはばな容量ようりょうの拡張かくちょうが可能かのうである。BD-ROMに関かんしては8層そう構造こうぞうまでが学会がっかい発表はっぴょう済ずみであり、実用じつよう可能かのうであると考かんがえられる。これが実現じつげんすれば1枚まいのディスク（25GB×8層そう）で容量ようりょうが200GBを超こえる光ひかりディスクメディアが誕生たんじょうすることになる。BD-RE/BD-Rの記録きろく型がた光ひかりディスクについては片面かためん4層そう（128GB）構造こうぞうまでが「BDXL」（Blu-ray Disc Extra Large）として2010年ねん6月がつに規格きかくが策定さくていされ、3層そうで100GBのBD-R TL・BD-RE TLと4層そうで128GBのBD-R QLが製品せいひん化かされている。BDXL対応たいおうでないBD対応たいおう機器ききでは動作どうさしない。

TDKは2006年ねん4月がつ26日にち、「33.3GB×6層そう」の200GBの追記ついき型がたBlu-ray Discを光ひかりディスク関連かんれん技術ぎじゅつの国際こくさい会議かいぎ「ODS 2006」で試作しさく品ひんとして発表はっぴょうした。1枚まいのディスクにHD映像えいぞうを約やく18時じ間あいだ分ぶん格納かくのうできる。信号しんごう処理しょり技術ぎじゅつの進歩しんぽで1層そうあたりの記憶きおく容量ようりょうが拡大かくだいしたため、各層かくそうあたり33.3GBのデータが格納かくのうできるようになったという。

2008年ねん1月がつ24日にちのソニー発表はっぴょうによれば、BD用ようなどの記録きろく・再生さいせい光ひかりディスクドライブの薄型うすがた化か・低ていコスト化かできる光ひかり集積しゅうせきデバイス（レーザカプラ）を日亜化学工業にちあかがくこうぎょうと共同きょうどう開発かいはつした。高こう効率こうりつの1ビーム光学こうがく系けいを採用さいようし、さらに独自どくじの小型こがたパッケージング技術ぎじゅつを活用かつようしたことで厚あつみ3mm未満みまん、面積めんせき14mm×7.4mmと小型こがた・薄型うすがた化かを実現じつげん。BDなどの2層そうメディアでの信号しんごう読よみ出だしを最適さいてき化かし、安定あんてい的てきな記録きろく・再生さいせいを可能かのうにするドライブや光学こうがくピックアップが設計せっけいできるようになるという。BDドライブの薄型うすがた化かとコスト低減ていげんに向むけ、2008年ねん内ないに量産りょうさん化かを目指めざすとした。

2008年ねん7月がつ7日にち、パイオニアはBDと互換ごかん性せいを有ゆうする400GB光ひかりディスク技術ぎじゅつを開発かいはつしたと発表はっぴょう。BDと同おなじ25GBの記録きろく層そうを16層そうに積層せきそうした再生さいせい専用せんよう光ひかりディスクだが、記録きろく型がたディスクにも応用おうよう可能かのうという。また、対物たいぶつレンズの光学こうがく的てき仕様しようがBD規格きかくと同一どういつで、互換ごかん性せい維持いじが可能かのう。

また、パイオニアのロードマップによれば2008年ねんから2010年ねんにかけて再生さいせい専用せんようディスクを開発かいはつし、さらに2010年ねんから2012年ねんにかけて書かき込こみ・書かき換かえ可能かのうディスクの開発かいはつを行おこなうとし、2013年ねんには記録きろく層そうが40層そうで記録きろく容量ようりょう1TBの再生さいせい専用せんようディスクが登場とうじょうする予定よていとなっていたが、商品しょうひん化かはされていない。

2010年ねん、TDK（イメーション）は片面かためん16層そうで容量ようりょう512GBの光ひかりディスクを開発かいはつしたと発表はっぴょうした。両面りょうめん記録きろくでは容量ようりょう1,024GB（1TB）となり、世界せかい初はつの1TB級きゅうの光ひかりディスクを実現じつげんした。

2014年ねん5月がつ13日にち、パイオニアとメモリーテックは片面かためん256GB/両面りょうめん512GBの「データアーカイブ用よう 次世代じせだい大だい容量ようりょう光ひかりディスク」を発表はっぴょうした。

環境かんきょうへの配慮はいりょ

2004年ねん4月がつ15日にち、凸版印刷とっぱんいんさつとソニーは、「材質ざいしつの51%以上いじょうが紙かみのディスクを共同きょうどう開発かいはつした」と発表はっぴょう。近ちかいうちに紙かみの割合わりあいを70%以上いじょうまで引ひき上あげると発表はっぴょうしている。多おおくの自治体じちたいにおいて、燃もえるゴミとして捨すてることが可能かのうとなる。また、日本にほんビクター（現げん：JVCケンウッド）やパイオニアはトウモロコシの澱粉でんぷん（デンプン）から合成ごうせいされたバイオプラスチックによるディスクを開発かいはつした。両社りょうしゃの技術ぎじゅつや原料げんりょうは同おなじだが、製法せいほうが若干じゃっかん異ことなる。

規格きかく

DVDでは読よみ出だし専用せんよう規格きかくを先さきに策定さくていしたために、書かき込こみ型がたフォーマットの策定さくていでは規格きかくが乱立らんりつした。また、CDやDVDでは初期しょきの再生さいせい専用せんようドライブでは書かき換かえメディアは反射はんしゃ率りつが低ひくいため、読よみ込こめないという問題もんだいがあった。これらの反省はんせいからBDでは書かき換かえメディアフォーマットを先さきに策定さくていして、共通きょうつうの仕様しようにて読よみ出だし専用せんようメディアにも対応たいおうする方向ほうこうで開発かいはつが進すすめられた。したがってBDでは反射はんしゃ率りつの問題もんだいは発生はっせいしない。また、現行げんこうメディアとの併用へいようも考慮こうりょし、波長はちょうや基板きばん厚あつの異ことなるCD/DVD/BDに1つの光ひかりヘッドで対応たいおうするための、いわゆるユニバーサルプレーヤー向むけの技術ぎじゅつ開発かいはつも当初とうしょの段階だんかいから行おこなわれた。規格きかくはBlu-ray Disc Associationが策定さくていしている。

BD-RE Ver.1.0以外いがいはベアディスク（bare disk, カートリッジに入はいっていないむき出だしディスク）でカートリッジはオプション。

ディスクの規格きかく

	BD-RE Ver.1.0	BD-RE Ver.2.0以降いこう	BD-R	BD-ROM
単たん層そうディスクの容量ようりょう	23.3GBまたは25GB	25GB
カートリッジ	必須ひっす	オプション
ファイルフォーマット	BDFS	UDF
アプリケーションフォーマット	BDAV			BDMV
著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつ	BD-CPS	AACS
記録きろく速度そくど	1x	1 - 2x	6x	1.5x（再生さいせい速度そくど）

物理ぶつりフォーマットは以下いかの各かく節ふしの通とおりである。

BD-RE

BD-RE Ver.1.0ディスク 25GB BD-RE Ver.1.0ディスク 50GB

BD-RE Ver.1.1ディスク。記録きろく面めんの耐久たいきゅう性せいが改善かいぜんされ、ベアディスクが実現じつげんした

BD-RE Ver.2.1ディスク
（パッケージ）
左ひだり：25GB、右みぎ：50GB（2層そう）

BD-RE（Blu-ray Disc Rewritable）は、書換かきかえ型がたディスクである。相あい変化へんか記録きろく技術ぎじゅつ方式ほうしきを採用さいようし、上書うわがき可能かのう回数かいすうは理論りろん上じょう、1万まん回かい以上いじょうとされている。

BD-RE Ver.1.0

2002年ねん6月がつに規格きかく策定さくてい、2003年ねん4月がつにメディア発売はつばい。

メディアはカートリッジ付つきのみ。記録きろく速度そくどは1倍ばい速そくのみ。記憶きおく容量ようりょうは、23.3GB（Single Layer）。

ファイルシステムはBDFS。

アプリケーション規格きかくはデジタル放送ほうそう録画ろくが用ようのBDAV規格きかく。

著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつはBD-CPSを使用しよう。

BD-RE Ver.1.1

2004年ねん7月がつに規格きかく策定さくてい。

記憶きおく容量ようりょうは、25GB（Single Layer） / 50GB（Dual Layer）。

そのほかはVer.1.0と同様どうよう。

BD-RE Ver.2.0

論理ろんりフォーマットは2004年ねん7月がつ、物理ぶつりフォーマットは2006年ねん1月がつに規格きかく策定さくてい。

ハードコート技術ぎじゅつを前提ぜんていとした表面ひょうめんの強度きょうどの規定きていが追加ついかされたため、ベアディスクが基本きほんとなり、カートリッジはオプションとなる。

記録きろく速度そくどは1 - 2倍ばい速そくに対応たいおう。

ファイルシステムはUDF 2.5に変更へんこう。

アプリ規格きかくはVer.1.0と同おなじBDAV規格きかく。

著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつはAACSに変更へんこう。

BD-RE Ver.2.1

アプリ規格きかく、物理ぶつり規格きかく、ファイルシステム、著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつはVer.2.0と同おなじ。

録画ろくが時間じかんを延長えんちょうするためMPEG-4 AVC High Profileのビデオ圧縮あっしゅく技術ぎじゅつが追加ついかされた。

BD-RE Ver. 3.0

物理ぶつり規格きかく、ファイルシステム、著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつはVer.2.0と同おなじ。

アプリ規格きかくはBD-ROMのアプリ規格きかくであるBDMVを使用しようして、PCで編集へんしゅうしたコンテンツやカムコーダで録画ろくがしたコンテンツを格納かくのうすることが可能かのう。

BD-RE Ver. 3.0対応たいおうのBlu-ray DiscプレーヤではBlu-rayカムコーダで録画ろくがしたBlu-ray Discの再生さいせいが可能かのう。

BD-R

BD-R（Blu-ray Disc Recordable）は、ライトワンスディスクである。BD-Rでは記録きろく層そうに「無機むき系けい記録きろく材料ざいりょう」または「有機ゆうき系けい記録きろく材料ざいりょう」を使用しようする。無機むき系けいは経年けいねん劣化れっかに強つよいが高価こうかである一方いっぽう、有機ゆうき系けいは従来じゅうらいのDVD-Rなどと同おなじものであり、製造せいぞうコストが安やすいが経年けいねん劣化れっかしやすい。当初とうしょは無機むき系けいディスクの価格かかくが高たかかったが、現在げんざいでは価格かかくにほとんど差さがなくなったため、有機ゆうき系けい記録きろくディスクはしだいに販売はんばいされなくなった。

2002年ねん8月がつにVer.0.5として規格きかく策定さくてい、2005年ねん初頭しょとうにVer.1.0が承認しょうにんされる。

BD-R Ver.1.1

物理ぶつり規格きかくはハードコート技術ぎじゅつを前提ぜんていとした表面ひょうめんの強度きょうどの規定きていが追加ついかされたため、ベアディスクが基本きほんとなっている。

記録きろく速度そくどは1 - 2倍ばい速そくに対応たいおう。

ファイルシステムはUDF 2.6。

アプリ規格きかくはBD-RE Ver.1.0と同おなじBDAV規格きかく。

著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつはAACSを使用しよう。

BD-R Ver.1.2

物理ぶつり規格きかくはVer.1.1と互換ごかん性せいを保たもったままであるが、無機むき系けい記録きろく材料ざいりょうの場合ばあいは4倍ばい速記そっき録ろく対応たいおうになり、有機ゆうき（色素しきそ）系けい記録きろく材料ざいりょうのディスクの規定きてい（1 - 2倍ばい速そく）が追加ついかされた。

BD-R Ver.1.3

物理ぶつり規格きかくはVer.1.1と互換ごかん性せいを保たもったままであるが、無機むき系けい記録きろく材料ざいりょうの場合ばあいは6倍ばい速記そっき録ろくに対応たいおう。

BD-R Ver.2.0

物理ぶつり規格きかく、ファイルシステム、著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつはVer.1.2と同おなじ。

アプリ規格きかくはBD-ROMのアプリ規格きかくであるBDMVを使用しようし、PCで編集へんしゅうしたコンテンツやカムコーダで録画ろくがしたコンテンツを格納かくのうすることが可能かのう。

BD-R LTH

BD-R LTHディスクは太陽誘電たいようゆうでんと三菱化学みつびしかがくメディアが2008年ねん2月がつ26日にちから、マクセルが3月がつ上旬じょうじゅんから、日本にほんビクター（現げん：ビクターアドバンストメディア）が3月がつ下旬げじゅんから発売はつばいした。

従来じゅうらいの無機むき素材そざいタイプとは異ことなり記録きろく面めんに有機ゆうき色素しきそを用もちいて、化学かがく変化へんかにより反射はんしゃ率りつを低ひくから高だかにするという記録きろく方式ほうしきであり、BD-R LTHのLTHはLow To Highを指さす。BD-R Ver.1.2から制定せいていされた。

メリットとして、従来じゅうらいのDVD-Rディスクの製造せいぞう法ほうと近ちかいことによる低てい価格かかく化かがあるが、2008年ねん6月がつ。デメリットとして、書かき込こみ速度そくどの低下ていかや保存ほぞん性せい耐久たいきゅう性せいの低下ていかが考かんがえられる。

IFA2007においてBD-R LTHの試作しさく品ひんが展示てんじされたが、Ver.1.2未み対応たいおうの機器ききとの互換ごかん性せいはない。

概おおむね2007年ねん末まつ商戦しょうせん以降いこうのBD機器ききはLTH対応たいおうだが、それより前まえのBD機器ききはLTH非ひ対応たいおうである。しかし非ひ対応たいおうの場合ばあいであっても、ファームウェアの更新こうしんによりLTH対応たいおうになる場合ばあいがある。

素材そざいの関係かんけいからしばらくの間あいだは2倍ばい速そく止どまりが続つづいたが、2009年ねん4月がつに三菱化学みつびしかがくの子会社こがいしゃである三菱化学みつびしかがくメディアが6倍ばい速そくメディアの規格きかく認定にんていを受うけ夏なつ頃ごろに生産せいさん・出荷しゅっかする予定よていであった。アゾ色素しきそを採用さいようしたものがVerbatimブランドで発売はつばいされた。

BD-ROM

BD-ROM（Blu-ray Disc Read Only Memory）は、読よみ出だし専用せんようディスクである。2002年ねん7月がつにVer.0.5で規格きかく策定さくていされ、2004年ねん8月がつにVer.1.0が承認しょうにんされた。2006年ねん第だい4四半期しはんきから映画えいがなどのコンテンツの販売はんばいが開始かいしされた。

BD-ROM Ver.1.0

物理ぶつり規格きかくはベアディスクが基本きほん。再生さいせい速度そくどは1.5倍ばい速そく。

記憶きおく容量ようりょうは、25GB（Single Layer） / 50GB（Dual Layer）。

ファイルシステムはUDF 2.5。

アプリ規格きかくは映画えいがコンテンツを格納かくのうするためのBDMV規格きかく。

著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつにはAACSを使用しよう。

2006年ねん3月がつに失効しっこうした。

BD-ROM Ver.2.0

RPC（Region Playback Control）を採用さいよう。

アプリ規格きかくはBDMVに加くわえ、BD-J規格きかくがともに採用さいようされる。

ファイルシステムは引ひき続つづきUDF 2.5である。

ファイルフォーマット

ファイルフォーマットはBD-RE Ver.1.0のみBDFSを採用さいようし、それ以降いこうはすべてのメディアでUDF 2.50以降いこうが採用さいようされた。

これによりBD-Rでも擬似ぎじ的てきに（BD-REやDVD-RAMのように）リライタブルメディアとして手軽てがるに扱あつかえ、PCとの親和しんわ性せいが高たかまることや、書かき込こみ時じのファイナライズ処理しょりを必要ひつようとしないことといったメリットがある。

アプリケーションフォーマット

AVCREC

詳細しょうさいは「AVCREC」を参照さんしょう

AVCRECは、BDAVを応用おうようしてDVDにハイビジョン規格きかく映像えいぞうを記録きろくする技術ぎじゅつ規格きかく。関連かんれんする規格きかくとしてAVCHDも存在そんざいする。

BD9

製品せいひん化かはされていないが、BD9というワーナー・ブラザースが提案ていあんしたDVDメディアにBDのアプリケーションフォーマットで圧縮あっしゅく映像えいぞうを入いれる規格きかくが存在そんざいする。同様どうようのコンセプトでHD DVD側がわに策定さくていされたHD DVD9とともに3x DVDという総称そうしょうでも呼よばれる。

この規格きかくは、DVD-Videoの3倍ばいの帯域たいいき幅はばを持もち、MPEG-2の代かわりにVC-1やH.264といったより高こう圧縮あっしゅくのコーデックを用もちいることで、ハイビジョン規格きかくの映像えいぞうをDVDメディアに保存ほぞんすることを可能かのうとするものである。DVDメディアであるため、記録きろく容量ようりょうがBDに比くらべ少ずくなく、記録きろく時間じかんや画質がしつの面めんではBDに劣おとる。また、一般いっぱん的てきなDVD-Video規格きかくとはまったく異ことなるため、DVDプレイヤーで再生さいせいすることはできず、再生さいせいにはBDプレイヤーが必要ひつようである。

当初とうしょにワーナー・ブラザースが想定そうていしていたものは、片面かためん2層そう8.5GBのDVDへ平均へいきんビットレート8Mbpsで120分ぶんのハイビジョン映像えいぞうを収録しゅうろくすることにより、3x DVDに対応たいおうした青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザーを用もちいないDVDプレーヤーで再生さいせい可能かのうにすることであった。

BDMV

詳細しょうさいは「BDMV」を参照さんしょう

BDMVは読よみ出だし専用せんよう型がたBD（BD-ROM）で採用さいようされている記録きろくフォーマットである。解像度かいぞうどは最大さいだい1080i（または1080p）/60、720p/60である。

動画どうが圧縮あっしゅく/伸張しんちょう技術ぎじゅつ

• MPEG-2（Moving Picture Experts Group）
• H.264/MPEG-4 AVC High Profile
• VC-1 Advanced Profile

競合きょうごう規格きかくであるHD DVDではH.264/MPEG-4 AVCとVC-1などの新しん圧縮あっしゅく技術ぎじゅつを採用さいようしたが、Blu-rayでは当初とうしょMPEG-2が採用さいようされた。理由りゆうは一般いっぱん的てきな既存きそんのDVD（DVD-VideoおよびDVD-VR）や現状げんじょうの日本にっぽんで行おこなわれているデジタル放送ほうそう（地上ちじょうデジタル放送ほうそうおよびBSデジタル放送ほうそう）で使つかわれているMPEG-2よりも圧縮あっしゅく能力のうりょくに優すぐれているが、H.264/MPEG-4 AVCはもともと携帯けいたい電話でんわなどの小ちいさな画面がめんを主体しゅたいに開発かいはつされた技術ぎじゅつのため、そのままではHD映画えいがの画質がしつ再現さいげんに問題もんだいがあった。それにより当初とうしょハリウッド企業きぎょうは新しんコーデックの採用さいように積極せっきょく的てきではない会社かいしゃも多おおかったためである。しかしMPEG-2の採用さいようによって、初期しょきに発売はつばいされたBDビデオソフトは画質がしつが必かならずしも満足まんぞくできるものではないとの指摘してきもあった。

その後ご、HD映像えいぞう用ように新あらたにパナソニックハリウッド研究所けんきゅうじょ（PHL）により開発かいはつされたMPEG-4 AVC High Profileが制定せいていされ、このHigh Profileを使つかえばHD映画えいがの画質がしつをMPEG-2以上いじょうに向上こうじょうさせられることが確認かくにんされ、ハリウッドでも評価ひょうかを得えた。VC-1に関かんしても、VC-1の開発元かいはつもとであるMicrosoftがHD DVDの支持しじを表明ひょうめいしたことで、次期じきOSにBlu-ray Discが採用さいようされないことになると普及ふきゅうの妨さまたげになることが懸念けねんされた。

このため2004年ねん9月がつにHD DVDより7か月げつ遅おくれでMPEG-4 AVC High ProfileやVC-1の採用さいようが決きまり、その後ごBD-Videoの映画えいがタイトルに採用さいようされるようになり、現在げんざいではほとんどのソフトにMPEG-4 AVC、VC-1のどちらかが採用さいようされている。

字幕じまくはDVDに比くらべ鮮明せんめいになっている。大だい画面がめん表示ひょうじを前提ぜんていとして制作せいさくされているため、小ちいさい画面がめんで観みると読よみづらくなることがある。

音声おんせい圧縮あっしゅく/伸張しんちょう技術ぎじゅつ

• リニアPCM（Linear Pulse Code Modulation）
• ドルビーデジタル（Dolby Digital）（AC-3）
• DTS（Digital Theater Systems） デジタルサラウンド
• ドルビーデジタルプラス（DD+）（*）
• ドルビーTrueHD（*）
• DTS-HDマスターオーディオ（*）
• DTS-HDハイレゾリューションオーディオ（*）
• ドルビーアトモス（*）
• DTS:X（*）

（*）：Blu-ray Discではオプション扱あつかい。

ドルビーアトモス、ドルビーデジタルプラス、DTS:X、DTS-HDマスターオーディオは一部いちぶのプレイヤーでは対応たいおうしていない場合ばあいもあるが、これらの音声おんせいコーデックは下位かい互換ごかん性せいがあるため、非ひ対応たいおうの機器ききでそれらの音声おんせいを再生さいせいした場合ばあいは下位かい互換ごかん性せいのために自動じどうでドルビーアトモス→ドルビーTrueHD（またはドルビーデジタルプラス）→ドルビーデジタル、DTS:X→DTS-HDマスターオーディオ（またはDTS-HDハイレゾリューションオーディオ）→DTSの順じゅんに音源おんげんが劣化れっかするが、DTS-HDマスターオーディオは5.1ch、2.0chの音源おんげん出力しゅつりょくも可能かのうである。PCMを利用りようした非ひ圧縮あっしゅく音源おんげんによるサラウンド5.1ch、7.1chの出力しゅつりょくにも対応たいおう（主おもに国内こくない映画えいがなどで非ひ圧縮あっしゅくPCMが採用さいようされる傾向けいこうにある）。

BDAV

詳細しょうさいは「BDAV」を参照さんしょう

BDAVはBDレコーダーで書かき込こみ型がたBD（BD-R、BD-RE）に録画ろくがしたときに使つかわれる記録きろくフォーマットである。

動画どうが圧縮あっしゅく/伸張しんちょう技術ぎじゅつ

• MPEG-2（Moving Picture Experts Group）
• H.264/MPEG-4 AVC High Profile

音声おんせい圧縮あっしゅく/伸張しんちょう技術ぎじゅつ

• AAC（Advanced Audio Coding）
• ドルビーデジタル（Dolby Digital）（AC-3）

インタラクティブ技術ぎじゅつ

詳細しょうさいは「BD-J」を参照さんしょう

高度こうどなメニューやネットワーク機能きのうなどを実現じつげんする技術ぎじゅつとして、Javaの一種いっしゅであるBlu-ray Disc Java（略称りゃくしょう：BD-J）が採用さいようされた。BD-JはすべてのBDプレーヤに搭載とうさいされているため映像えいぞうを使つかった対戦たいせんゲーム、シューティングゲーム、インベーダー型がたゲームなどを附録ふろくに入いれたBDタイトルが発売はつばいされている。また、2007年ねん11月がつ以後いごに発売はつばいされるBDプレーヤーには、追加ついかのJavaインタラクティブ機能きのう（ピクチャインピクチャ機能きのうなど）の搭載とうさいが義務ぎむづけられる。ネットワーク機能きのうとしては「BD-Live（Blu-ray Disc Live）」と呼よばれるプロファイルが標準ひょうじゅん化かされている。

HD DVDではマイクロソフトが中心ちゅうしんとなって開発かいはつした「iHD（現げん：HDi）」が採用さいようされ、マイクロソフトがHD DVDを支持しじする要因よういんのひとつとなっていた。BDでもHDiを採用さいようする提案ていあんがなされたが採用さいようは見送みおくられた。

BD-Live

インターネットから追加ついかコンテンツやゲームなどを行おこなえる機能きのうである（BD-ROMプロファイル2.0）。BD-Liveに対応たいおうしたソフトとBD-Liveに対応たいおうしたBD再生さいせい可能かのう機器きき（PlayStation 3など）が必要ひつようである。追加ついかデータの記録きろくは再生さいせい機器ききのハードディスクに記録きろくされる。BD再生さいせい専用せんよう機きなどハードディスクを持もたないプレーヤーではUSBメモリなどの外部がいぶ記録きろく媒体ばいたいを用もちいる必要ひつようがある。この機能きのうは2010年ねんごろに一時いちじ的てきに普及ふきゅうしたのみで現在げんざいはほとんど使用しようされなくなったが、AACSの都合つごう上じょうブルーレイプレイヤーはインターネット接続せつぞくが必須ひっすである。

ProFile

BD-ROMでは、ビデオデコードやBD-Jを必要ひつようとしないオーディオのみのプレーヤープロファイル（BD-Audio）を含ふくむ4つのBlu-rayディスクプレーヤープロファイルが策定さくていされている。なお、ビデオベースのプレーヤープロファイル（BD-Video）においてはBD-Jが必須ひっすである。

	BD-Audio	BD-Video
		Grace Period	Bonus View	BD-Live	Blu-ray 3D
	Profile 3.0	Profile 1.0	Profile 1.1	Profile 2.0	Profile 5.0
内蔵ないぞうメモリ要件ようけん	不要ふよう	64KB	64KB	64KB	64KB
内蔵ないぞうストレージ	不要ふよう	オプション	256MB以上いじょう	1GB以上いじょう	1GB以上いじょう
二に次じビデオデコーダー （ピクチャ・イン・ピクチャ）	-	オプション	必須ひっす	必須ひっす	必須ひっす
二に次じ音声おんせいデコーダー	オプション	オプション	必須ひっす	必須ひっす	必須ひっす
仮想かそうファイルシステム	不要ふよう	オプション	必須ひっす	必須ひっす	必須ひっす
インターネット接続せつぞく機能きのう	なし	なし	なし	必須ひっす	必須ひっす

コンテンツ管理かんりシステム

著作ちょさく権けん保護ほご技術ぎじゅつ

4つの技術ぎじゅつを使用しようし、コンテンツの著作ちょさく権けん保護ほごを図はかる。コピーガードを大幅おおはばに強化きょうか、DVDに比くらべ海賊版かいぞくばん作製さくせいとその視聴しちょうがより困難こんなんと言いわれている。これにより、ブルーレイプレイヤーの一部いちぶ（PlayStation 3など）は定期ていき的てきなハードウェアのバージョンアップを要求ようきゅうされる事ことがある。

なお、BD-RE Ver.1.0ではBD-CPSと呼よばれるコピーガードシステムが採用さいようされたが、BD-RE Ver.2.0以降いこうやBD-R、BD-ROMではAACSが採用さいようされた。

AACS

Advanced Access Content Systemの略りゃく。DVDのCSSやCPRMに代かわって採用さいようされた。

AACSのカバー範囲はんいはTV放送ほうそうおよびインターネットを利用りようしたコンテンツ配信はいしん、家庭かてい内ないのネットワーク配信はいしんなど、現在げんざい想定そうていできる使用しよう用途ようとのほぼすべてと広範囲こうはんいにわたる。また、再生さいせい専用せんようメディアだけではなく記録きろく型がたメディアにも対応たいおうし、コンテンツのムーブやDRMによって認みとめられたコンテンツの複製ふくせいをセキュアに管理かんりする。

AACSはBDレコーダーの一部いちぶ機種きしゅ、およびごく一部いちぶの廉価れんか版ばんBDプレイヤーでは最新さいしん作さくのBD-ROMの挿入そうにゅうによって、インターネットへの接続せつぞくを経由けいゆせずとも自動的じどうてきに暗号あんごう鍵かぎが更新こうしんされるが、PlayStation 3をはじめとしたゲーム機き、ほぼすべてのBDプレイヤー、およびPC上じょうの全すべてのブルーレイ再生さいせい用ようソフトウェアはインターネット回線かいせんへの接続せつぞくを経由けいゆし、プレイヤーやOSの更新こうしんを行おこなわなければAACSを最新さいしんのバージョンにすることができなくなるよう対策たいさくされている。AACSは毎年まいとし2月がつごろに更新こうしんされる。

BD+

BD独自どくじの機能きのう。コンテンツ企業きぎょうがディスク内ないに不正ふせいな改変かいへんが加くわえられていないかチェックするプログラムを導入どうにゅうし、BDプレーヤー内うちの仮想かそうマシンで動作どうささせ、不正ふせいな改変かいへんが見みつかれば、再生さいせいを止とめることができる。

コンテンツ保護ほごプログラムが破やぶられた際さいにも、新あらたなコンテンツ保護ほごプログラムをBDプレーヤーに導入どうにゅうできる。

破やぶられたコンテンツ保護ほごプログラムをコンテンツ企業きぎょうが後こうから自動的じどうてきに更新こうしんできるため、非ひ正規せいきに複製ふくせいされたディスクの視聴しちょうは実質じっしつ的てきに不可能ふかのうになると考かんがえられている。なお、BD+はキーが改変かいへんされたプレーヤーのみに影響えいきょうする。

ライセンス供与きょうよはBD+ Technologiesが行おこなう。

ROM Mark

一般いっぱんに流通りゅうつうしているBDドライブでは記録きろくできない特殊とくしゅなビットをBD-ROMに書かき込こみ、BD-ROM原盤げんばんの偽造ぎぞうを困難こんなんにする技術ぎじゅつ。

ライセンスを受うけたBD-ROMメーカーに提供ていきょうされる機器ききでしか扱あつかえず、スタンパーを入手にゅうしゅしただけではこの特殊とくしゅなビットは書かき込こめない。

Cinavia

コピーガード規格きかくの一ひとつ。Cinaviaに対応たいおうした機種きしゅでCinavia対応たいおうコンテンツをHDMIから出力しゅつりょくさせ、その映像えいぞうを録画ろくがしようとすると、対応たいおう機器ききは自動的じどうてきに音声おんせいや映像えいぞうをミュートする。

リージョンコード

Blu-ray規格きかくのリージョン
■黄き：リージョンA
■緑みどり：リージョンB
■紫むらさき：リージョンC

リージョンコード	地域ちいき
A	南北なんぼくアメリカ、東南とうなんアジア、日本にっぽん、朝鮮半島ちょうせんはんとう、香港ほんこん、マカオ、台湾たいわんおよびそれら海外かいがい領土りょうど
B	ヨーロッパ、中近東ちゅうきんとう、アフリカ、オセアニアおよびそれら海外かいがい領土りょうど
C	中央ちゅうおう・南みなみアジア、中国ちゅうごく本土ほんど、ロシア、モンゴル

ブルーレイディスクには再生さいせいできる地域ちいきを制限せいげんすることを目的もくてきとしたリージョンコードが指定していされている。これは地域ちいきの区分くわけこそ異ことなるものの原則げんそくとして従来じゅうらいのDVDリージョンコードと同様どうようのものであり、ある一定いっていの地域ちいきで販売はんばいされたプレーヤーではそれと同おなじ地域ちいきで発売はつばいされたソフトしか再生さいせいできない。このシステムは当初とうしょブルーレイにはなかったものであるが、映画えいが会社かいしゃの強つよい要望ようぼうにより3つの地域ちいきに分割ぶんかつされた方式ほうしきが採用さいようされた。

これにより映画えいが会社かいしゃは特とくに販売はんばい価格かかく、日付ひづけ、内容ないようを地域ちいきによって制御せいぎょすることが可能かのうになる。また、地域ちいきの制限せいげんを設もうけないリージョンフリーでも作成さくせいできるため、すべての地域ちいきで再生さいせい可能かのうなソフトを作成さくせいすることもできる。そのため2008年ねん上半期かみはんきの時点じてんで発売はつばいされたソフトのおよそ3分ぶんの2のソフトはリージョンフリーで作成さくせいされている。

韓国かんこく、マレーシアなどほかのブルーレイ生産せいさん国こくと同様どうよう、日本にっぽんはアメリカと同おなじリージョンに属ぞくするためDVD-Videoとは異ことなりアメリカ製せいソフトの輸入ゆにゅう版はんを再生さいせいすることが可能かのうである。

言語げんご設定せってい

DVDでは容量ようりょうなどの都合つごう上じょうから不可能ふかのうであったが、Blu-ray以降いこうはリージョンコード以外いがいのデータを国際こくさい間あいだで共通きょうつうさせたデータのディスクを製造せいぞうできるようになった。また、Blu-rayプレイヤーに設定せっていされた二ふたつの地域ちいき情報じょうほうにより、一部いちぶの字幕じまく・音声おんせいを選択せんたくできなくなるような仕様しようにすることも可能かのうである。また、設定せってい上じょう可能かのうな言語げんご数すうもDVDより大幅おおはばに増加ぞうかし、古語こごに該当がいとうする言語げんごも追加ついかされている。

例れいとしてPlayStation 3の場合ばあい、リージョン以外いがいの二ふたつの地域ちいき情報じょうほうを変更へんこうできる設定せってい項目こうもくは「BD / DVD - 視聴しちょう年齢ねんれい制限せいげん使用しよう地域ちいき」や「BD/メニュー言語げんご」などが該当がいとうする。前者ぜんしゃを変更へんこうした場合ばあい、BD-ROM内ないの許諾きょだく画面がめんの言語げんごが変更へんこうされる。このように、Blu-rayには三みっつの言語げんご・リージョン設定せっていの項目こうもくが存在そんざいする。Blu-rayのリージョンコードを再生さいせい機器きき側がわから変更へんこうすることは不可能ふかのう。

派生はせい規格きかく

BD・DVDコンビネーションROMディスク

BD・DVDコンビネーションROMディスクとは、日本にほんビクターが開発かいはつした、BD1層そう+DVD2層そうの計けい3層そう構造こうぞうのディスク。BDドライブ、DVDドライブどちらでも読よみ込こみが可能かのう。

日本にほんビクターの技術ぎじゅつをもとに、共同きょうどうテレビジョンとインフィニティ・ストレージ・メディアが開発かいはつした、BD1層そう・DVD2層そうディスクが、2009年ねん2月がつに製品せいひん化かされる。光ひかりの波長はちょうによって透過とうか率りつが異ことなる半はん透明とうめいの金属きんぞく膜まくを使用しようし、BDドライブで再生さいせいするとDVD層そうは認識にんしきされない。このため、既存きそんのBD機器ききで特別とくべつな対処たいしょをすることなく再生さいせいできるとしている。

Blu-ray 3D

Blu-ray 3Dは、2009年ねん12月に発表はっぴょうされた、3D映像えいぞうをBDに収録しゅうろくするためのハードウェアとソフトウェアの双方そうほうの規格きかくである。Blu-ray Disc Associationにより策定さくていされた。

規格きかくとしてH.264/MVC（マルチビュー符号ふごう化か）を採用さいようする。従来じゅうらいのサイド・バイ・サイド方式ほうしきなどとの互換ごかん性せいがないため、Blu-ray 3D 方式ほうしきに対応たいおうしたプレーヤー/レコーダーが必要ひつようである。テレビとの間あいだはフレームパッキング方式ほうしきにより伝送でんそうするため、その方式ほうしきに対応たいおうした3D対応たいおうテレビ、そして伝送でんそう帯域たいいきが従来じゅうらいより広ひろがるため、HDMI1.4a以降いこう対応たいおう（いわゆるHDMI 3D対応たいおう）のケーブルが必要ひつようになる。それらを用意よういできなかった場合ばあい、Ultra HD Blu-rayのように映像えいぞうのダウンコンバートは行おこなわれないので映像えいぞうを一切いっさい視聴しちょうできなくなる。ただし、Blu-ray 3D用ようの映像えいぞうとBlu-ray Disc用ようの映像えいぞうを両方りょうほう含ふくんだBD-ROMも存在そんざいする。

2010年ねん4月がつ23日にちにはパナソニックから対応たいおうBDレコーダー（DMR-BWT1000・2000・3000）、BDプレーヤー（DMP-BDT900）が発売はつばいされた。

他社たしゃもこれに追従ついしょうし、シャープは2010年ねん7月がつ30日にちにBD-HDW70/700を発売はつばいし、ソニーは2010年ねん9月がつ25日にち（BDZ-AX2000のみで、ほかのモデルは10月22日にち）にBDZ-AX1000/2000、BDZ-AT300S/500/700/900を発売はつばいした（ソニーは全ぜんモデル3D対応たいおう）。東芝とうしばからは2010年ねん8月がつ下旬げじゅんにBDプレーヤーのSD-BDT1、2010年ねん11月がつ下旬げじゅんにレコーダーのRD-X10（RD-BR600・BZ700・BZ800はバージョンアップで対応たいおう）が発売はつばいされた。

ブルーレイ録画ろくが、再生さいせい、Blu-ray 3D対応たいおうテレビでは、2010年ねん8月がつ27日にちにパナソニックがTH-P42/46RT2Bを発売はつばいした。三菱電機みつびしでんきはLCD-40/46/55MDR1を2010年ねん10月がつ21日にちに発売はつばいした。ソニーはKDL-40/46/55HX80Rを2010年ねん12月5日にちに発売はつばいした。

ソニー・コンピュータエンタテインメントは2010年ねん9月がつ21日にちにPlayStation 3をシステムソフトウェアの更新こうしんにてBlu-ray 3Dに対応たいおうさせた。その後ご発売はつばいされたPlayStation 4、Xbox Oneシリーズも対応たいおうしている。

2017年ねん、販売はんばいの低迷ていめいから3Dモニターおよび3Dテレビの新規しんき製造せいぞうを各社かくしゃ中止ちゅうし。2018年ねん現在げんざい販売はんばいされている3D対応たいおう機種きしゅは在庫ざいこ品ひんのみ。また、そのほとんどが4K対応たいおうテレビであり20万まん円えんから100万まん円えんという実じつ売うれ価格かかくである。そのため、新規しんきにBlu-ray 3D視聴しちょう環境かんきょうを整ととのえる事ことが困難こんなんとなっている。なお、Oculus Rift、HTC Vive、Windows Mixed Realityに代表だいひょうされるバーチャルリアリティ用ようヘッドマウントディスプレイではBlu-ray 3Dの映像えいぞうを直接ちょくせつ視聴しちょうすることができない。

2019年ねん現在げんざい、もっとも安価あんかなBlu-ray 3D視聴しちょう環境かんきょうは、3Dプロジェクター、もしくはPlaystation 4とPlaystation VRの組くみ合あわせだけである。前者ぜんしゃは映像えいぞうを投影とうえいする壁かべやスクリーンが必要ひつようであり、後者こうしゃはヘッドマウントディスプレイをかぶることにより複数ふくすう人じんで視聴しちょうできないというデメリットがある。そのため、3D対応たいおうテレビのような手軽てがるさはない。

4K ULTRA HD Blu-ray

詳細しょうさいは「Ultra HD Blu-ray」を参照さんしょう

4K ULTRA HD Blu-ray（Ultra HD Blu-ray、UHD BD）は4Kに対応たいおうする、BDの上位じょうい規格きかく。BD-ROMとディスクの外見がいけんが全まったく同おなじであるが、書かき込こみ規格きかくが変更へんこうされた。また、R/RE規格きかくが存在そんざいしない。

Total Hi Def

「第だい3世代せだい光ひかりディスク#Total Hi Def」も参照さんしょう

2007年ねん1月がつ、ワーナー・ブラザースは片面かためんにHD DVD、もう片面かためんにBDを収おさめた両面りょうめんディスク「Total Hi Def」を発表はっぴょうした。この時点じてんでは2007年ねん後半こうはん発売はつばい予定よていとし、2規格きかくが店頭てんとうに並ならび混乱こんらんを生しょうじることへの解決かいけつ策さくとして製品せいひん化かが進すすめられたが2007年ねん秋あきに開発かいはつ中止ちゅうしされ、さらに2008年ねん1月がつのワーナーのBD一本いっぽん化か発表はっぴょうにより必要ひつよう性せいがなくなったため、結局けっきょく製品せいひん化かはなされなかった。

耐久たいきゅう性せい

耐久たいきゅう性せいに問題もんだいがあった当初とうしょの規格きかくではカートリッジがついていた（右みぎ）。のちにベアディスクに改良かいりょう（左ひだり）。

以下いかの理由りゆうにより、BDはDVD用ようなどのBD非ひ対応たいおうの不織布ふしょくふケースに入いれると記録きろく面めんが破損はそんするおそれがあるため、繊維せんいをきめ細こまかくしたBD対応たいおうの不織布ふしょくふケースが販売はんばいされている。

初期しょき製品せいひん

BD規格きかくの機器ききや、対応たいおうディスクが発表はっぴょうされた当時とうじの技術ぎじゅつでは、対応たいおうメディアの表面ひょうめんに些細ささいな汚よごれや傷きずがついただけで、そのメディアが使用しよう不能ふのう状態じょうたいに陥おちいるほどの脆弱ぜいじゃく性せいに悩なやまされ、対策たいさくとして、カートリッジ内ないにディスクを密閉みっぺいする方式ほうしきを採用さいようした。

カートリッジ入いりのため、メディア全体ぜんたいの容積ようせきが増ふえ、取とり扱あつかい性せいの悪わるさや、ノートパソコン向むけドライブの小型こがた化かが難むずかしいという点てんで、BD普及ふきゅうの大おおきな障害しょうがいとなっていた。

また、DVDはハードコーティング製品せいひんを除のぞき傷きずのついた部分ぶぶんを均一きんいつに研磨けんますれば使用しようできるが、BDは保護ほご層そうが0.1mmと非常ひじょうに薄うすいため、初期しょきのメディアでは表面ひょうめん研磨けんまをすると再生さいせいできなくなる。

耐久たいきゅう性せいの向上こうじょう

BD-ROMやBD-Rは、規格きかく制定せいてい当初とうしょからHD DVDと同様どうよう、カートリッジを必要ひつようとしないベアディスクであり、BD-REものちにバージョン2.0で「ベアディスク」に対応たいおうさせることになった。それぞれの物理ぶつりフォーマットには、メディアの表面ひょうめん硬度こうどに関かんする規定きていが追加ついかされた。このベアディスク化かを実現じつげんするため、ハードコート技術ぎじゅつの開発かいはつが急務きゅうむとなった。

これに対応たいおうする技術ぎじゅつとして、TDKがディスクの耐久たいきゅう性せい向上こうじょう技術ぎじゅつ「DURABIS（デュラビス）」を開発かいはつ。このDURABISをはじめとする各種かくしゅハードコート技術ぎじゅつにより、傷きずや汚よごれなどによる問題もんだいや、小型こがたドライブの問題もんだいも解決かいけつのめどが立たち、HD DVDに対たいして対等たいとう、もしくはそれ以上いじょうの条件じょうけんが揃そろった。

初期しょきのBDドライブは、ピックアップレンズとディスク表面ひょうめんまでの距離きょりが0.3mm程度ていどであり、HD DVDの1mm程度ていどと比較ひかくすると3分ぶんの1しかなく、表面ひょうめんカバー層そうも0.1mmと非常ひじょうに薄うすいため、振動しんどうでピックアップレンズとディスクが衝突しょうとつしやすかった。そこで車載しゃさいなどの用途ようとへの仕様しようを満みたすため、接近せっきん検知けんち時間じかんがDVDの3分ぶんの1以下いかのより高こう精度せいどな接近せっきん検知けんちシステムを搭載とうさいすることとなった。接近せっきん検知けんち時間じかんは0.8msとなっている。

DURABIS

DURABIS（デュラビス）は、TDKのハードコート技術ぎじゅつの名称めいしょうである。英えい: DURABILITY（耐久たいきゅう性せい）と英えい: SHIELD（盾たて/保護ほご物ぶつ）からの造語ぞうごで、優すぐれた耐久たいきゅう性せいを表現ひょうげんするよう命名めいめいされた。傷きずに強つよくスチールウールで100〜200回かい擦こすったぐらいでは影響えいきょうがほとんどないほどの耐久たいきゅう性せいを持もつ。また、指紋しもん汚よごれやチリ・ほこりがつきにくい。ただし、ディスクが傷きずに強つよいからと言いって、ドライブのレーザー光こうの耐久たいきゅう性せいでディスクが読よみ込こめなくなることもある。

DURABISは、当初とうしょ青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザー方式ほうしきの第だい3世代せだい光ひかりディスク（BDやHD DVD）向むけに開発かいはつされた技術ぎじゅつであり、のちにDVD・BD用途ようとへと採用さいようされた。従前じゅうぜん、TDKではDVDにおいては「超ちょう硬かた（スーパーハードコート）」（ヨーロッパ：Scratch Proof Disc、アメリカ：Armor Plated Disc）としてハードコート技術ぎじゅつを展開てんかいしており、すでにDVD-Rで「超ちょう硬かた」「UV超ちょう硬かた」ブランドを掲かかげた製品せいひんを発売はつばいしていたが、BDへのハードコート技術ぎじゅつの展開てんかいを期きにブランド名めいを「DURABIS」に統一とういつした。DVDに最適さいてき化かしたものを「DURABIS1」、BD用ようを「DURABIS2」、放送ほうそう用ようを「DURABIS PRO」としている。

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）4月がつ18日にちに、「DURABIS2」を採用さいようしたBD-R/REディスクを発売はつばいした。なお、同社どうしゃは2007年ねん（平成へいせい19年ねん）には8年ねん後ごの2015年ねん（平成へいせい27年ねん）12月がつ末まつ以降いこうの光ひかりディスク（グループ企業きぎょうのイメーション製品せいひんのBlu-ray DiscメディアとDVDメディアを含ふくむ）の新しん製品せいひんの開発かいはつと製造せいぞう終了しゅうりょうとともに全面ぜんめん撤退てったいすることを発表はっぴょうしており、すでに撤退てったいしている。

Blu-ray Disc規格きかくの採用さいよう例れい

ディスクの大おおきさ（直径ちょっけい12cm、厚あつさ1.2mm）はCDならびにDVDと共通きょうつうだが、BD規格きかくはCD規格きかくやDVD規格きかくと独立どくりつしているため、BD対応たいおう機器ききにおけるCD/DVDの記録きろく・再生さいせい機能きのうは必須ひっすではない。しかし商品しょうひん企画きかくの段階だんかいにおいて現行げんこうのCDやDVDも使用しようできる製品せいひんとして商品しょうひん化かが進すすめられたため、ほとんどのBD対応たいおう機器ききやBDドライブでは光ひかりピックアップが3波長はちょう化かされ、CDやDVDも利用りよう可能かのうとなっている。現在げんざいの民生みんせい用ようのBDプレーヤー / BDレコーダー製品せいひんでは、CD・DVD・BDの記録きろくフォーマットであるCD-DA・DVD-Video・BDMVの再生さいせいが基本きほん機能きのうとしてサポートされており、ユニバーサルプレーヤーとなっている。

パソコン向むけの記録きろく・再生さいせいドライブ、およびBDドライブを内蔵ないぞうしたパソコンは2006年ねん6月がつに発売はつばいされた。

ビデオカメラ

• 2007年ねん
  • 日立製作所ひたちせいさくしょは7月がつ20日はつか、撮像さつぞうから記録きろくまで1920×1080画素がそのフルハイビジョンで一貫いっかんして処理しょりするための民生みんせい用ようビデオカメラ向むけ基幹きかん技術ぎじゅつを新しん開発かいはつしたと発表はっぴょう。「高こう品位ひんい映像えいぞう音声おんせいコーデックLSI（民生みんせい用よう）」「高画質こうがしつカメラ画像がぞう処理しょりLSI」「8cmBD/DVDドライブ（世界せかい初はつ）」「約やく530万まん画素がそCMOS撮像さつぞう素子そし」などにより、フルハイビジョンBDビデオカメラとして製品せいひん化かする。
  • 日立製作所ひたちせいさくしょは8月がつ2日にち、世界せかい初はつのフルハイビジョンBDビデオカメラ「BDカムWooo」として「DZ-BD7H」「DZ-BD70」を発売はつばいすると発表はっぴょうし8月がつ30日にちに発売はつばいされた。「DZ-BD7H」は30GBのHDDとBDドライブのハイブリッドで「DZ-BD70」はBDドライブのみとなる。8cmで7.5GBのBD-R、REメディアは8月がつ10日とおかに日立ひたちマクセル・三菱化学みつびしかがくメディア・TDKより発売はつばいされた。
• 2008年ねん1月がつ、日立ひたちがBDカムWoooの第だい2世代せだい製品せいひんを発表はっぴょう。60GBのHDDとBDドライブのハイブリッドでBD単独たんどく記録きろく（HDD非ひ搭載とうさい）モデルはラインナップから外はずれている。

パソコン用ようソフトウェア

パソコン上じょうでBDを再生さいせいするソフトは、2006年ねん春はるごろから販売はんばいが始はじまった。当初とうしょは他たの機器ききやサービス同様どうようHD DVDとBDの両方りょうほうをサポートするソフトウェアが多おおかったが、2008年ねん春はるに東芝とうしばがHD DVDから撤退てったいして以降いこう同どう機能きのうを削減さくげんして発売はつばいをするソフトウェアが増ふえた。また、編集へんしゅうソフトなどの中なかにはBDへの出力しゅつりょくをサポートするソフトも増ふえている。

• Adobe Premiere Pro CS3以降いこう
• Adobe Encore CS3以降いこう （Adobe Encore CS3以降いこうはAdobe Premiere Pro CS3以降いこうに同どう梱こりされている）
• Corel WinDVD（8以降いこうの上位じょういバージョン、バンドル版ばんの各かくBDバージョン、10 ProをVer.10.0.5.536以上いじょうにアップデートするとBlu-ray 3D対応たいおうになる）
• Corel VideoStudio（11Plus、12plus、X3以降いこう）
• Corel MovieWriter（6、7、2010、バンドル版ばんの各かくBDバージョン）
• CyberLink PowerDVD（PowerDVD 9Ultra、10Ultra、10はBlu-ray 3D対応たいおう）
• CyberLink PowerDirector
• Roxio MyDVD（VideoLab HD）
• Sony Vegas Pro 9
• Sony Vegas Movie Studio 10
• Mac Blu-ray Player（2011年ねん11月がつ現在げんざいで唯一ゆいいつのmacOSに対応たいおうするBlu-ray再生さいせいソフトウェア）
• グラスバレー EDIUS
• グラスバレー EDIUS Neo
• ArcSoft TotalMedia Theatre

レンタル店舗てんぽ

2006年ねん6月がつに最初さいしょの映画えいがソフトとなる7作品さくひんがBlu-ray化かされている。最初さいしょ期きのBD-ROMはほとんどがソニー・ピクチャーズの作品さくひんであった上うえに、ディスクジャケット裏面りめんのデザインがほとんどのソフトで統一とういつされていた。

北きたアメリカでは2007年ねん6月がつ18日にち、全米ぜんべいに7,000以上いじょうの店舗てんぽを展開てんかいしている米べいビデオレンタルチェーン最大手さいおおてのブロックバスターはBD規格きかくのビデオタイトル取とり扱あつかい店舗てんぽを7月がつ半なかばまでに1,700店てんまで増ふやすと発表はっぴょうした。同社どうしゃでは2006年ねん末まつから250店舗てんぽで実験じっけん的てきにBDとHD DVDでビデオタイトルをレンタルしてきたが、割わり以上いじょうの顧客こきゃくがBDタイトルを選択せんたくしていたため、BDタイトルの拡充かくじゅうを決定けっていした。実験じっけん時じの250店舗てんぽおよびオンラインではHD DVDも取とり扱あつかいを続つづけた。

また、同様どうように北きたアメリカレンタル店舗てんぽ大手おおてのNetflixも、Blu-rayのみ取とり扱あつかうことを2月がつ12日にちに発表はっぴょうしている。

一方いっぽうで日本にっぽんでは試験しけんレンタルを開始かいしする際さい、レンタルの動向どうこうなどを調しらべる目的もくてきでTSUTAYAやゲオ、SPEや20世紀せいき フォックス ホームエンターテイメント ジャパンなどの22社しゃにより「Blu-ray研究けんきゅう会かい」が設立せつりつされる。

• ゲオ
  • 2007年ねん12月4日にち、22社しゃ26店舗てんぽが2007年ねん12月 - 2008年ねん2月がつに限かぎられた店舗てんぽで試験しけんレンタルを実施じっしする。
  • 2008年ねん4月がつ12日にちより全国ぜんこく800余あまり店舗てんぽにてブルーレイ48タイトルのレンタルを開始かいしした。
• TSUTAYA
  • 2008年ねん3月がつ19日にちより主要しゅよう都市とし10店舗てんぽで45タイトルのレンタルを開始かいしした。
  • 2008年ねん夏なつまでに全国ぜんこく1,300余あまり店舗てんぽで導入どうにゅうを目指めざすと発表はっぴょうしている。

ゲーム機き用ようディスク

2023年ねん現在げんざいではPlayStation 3,PlayStation 4,Xbox One,Xbox Series X向むけのBD-ROMが供給きょうきゅうされている。ゲームデータを直接ちょくせつ読よみ出だしてプレイする方式ほうしきのゲーム機きはPlayStation 3のみであるため、PS3に挿入そうにゅうしたゲーム用ようディスクに傷きずがつくとプレイに支障ししょうが出でることがある。Xbox作品さくひんの一部いちぶのディスクはXbox OneおよびXbox Series X版ばん両方りょうほうに対応たいおうしたスマートデリバリーに対応たいおうしている場合ばあいがあるが、PlayStation 4とPlayStation 5の間あいだでは無料むりょうの上位じょうい互換ごかん版ばんの配信はいしんは法律ほうりつの制約せいやくなどの問題もんだいから、低てい価格かかくの有償ゆうしょうアップグレード版ばんの購入こうにゅうが必要ひつようである。PS3,PS4の間あいだでは、2014年ねんに短期間たんきかん開催かいさいされた「アップグレードプログラム」でPS4のダウンロード版ばんの作品さくひんを低てい価格かかくで購入こうにゅうし、PS3版はんのディスクをPS4に挿入そうにゅうすることでゲームをプレイできるようにする制度せいどが存在そんざいした。

PlayStation 3版はんのゲームは後のちにゲームデータをソフト側がわでインストールを義務付ぎむづけする作品さくひんも増加ぞうかし、「グランド・セフト・オート V」、「ウォッチドッグス」、「グランツーリスモ5（6は対象たいしょう外がい）」、「みんなのGOLF 6」、「リトルビッグプラネット」などが該当がいとう。

年表ねんぴょう

BD規格きかく策定さくてい前まえ

BDに採用さいようされた技術ぎじゅつ等とうを挙あげる。

• 1999年ねん7月がつ、ISOM/ODS'99でソニー、フィリップスがDVR-Blue規格きかく発表はっぴょう。カバー層そう0.1mm、NA=0.85、変調へんちょう方式ほうしき1-7pp、誤あやまり訂正ていせい方式ほうしきLDC/BISなどBlu-ray Discに採用さいようされた技術ぎじゅつが開発かいはつされた。
• 2001年ねん10月、CEATEC JAPAN 2001時じ点てんでのDVR-Blue方式ほうしきと2層そう相しょう変化へんかRAM方式ほうしきのそれぞれのメンバーは、DVR-Blue方式ほうしきがソニー（初代しょだい法人ほうじん、現げん：ソニーグループ）、フィリップス、パイオニア、シャープで、2層そう相しょう変化へんかRAM方式ほうしきが松下電器産業まつしたでんきさんぎょう（現げん：パナソニックホールディングス、以下いかパナソニック）、日立製作所ひたちせいさくしょ、東芝とうしば（映像えいぞう機器きき事業じぎょう部ぶ、現げん：TVS REGZA）、日本にほんビクター（現げん：JVCケンウッド）である。
• 2001年ねん10月がつ15日にち、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうが2層そう相しょう変化へんか記録きろく方式ほうしきの容量ようりょう50GBの書かき換かえディスクを発表はっぴょう。質疑しつぎ応答おうとうで「フォーマットが二分にぶんされるのは好このましくない、統一とういつするよう努力どりょくする」と述のべた。のちに2層そう技術ぎじゅつ、アドレス検出けんしゅつ方式ほうしきSTWなどがBlu-ray Discに採用さいようされた。

BD規格きかく策定さくていから規格きかく争あらそい終結しゅうけつまで

HD DVDとの規格きかく争あらそいについては「高こう解像度かいぞうど光ひかりディスク規格きかく戦争せんそう#沿革えんかく」を参照さんしょう

2005年ねんCEATECの模様もよう

• 2002年ねん
  • 2月がつ19日にち、日立製作所ひたちせいさくしょ、LG電子でんし、パナソニック、パイオニア、フィリップス、サムスン電子でんし、シャープ、ソニー、トムソンの9社しゃがBlu-ray Disc（BD）の規格きかくを策定さくていしたことが発表はっぴょうされる。その中なかにDVDフォーラム中核ちゅうかく企業きぎょうである東芝とうしばは含ふくまれていなかった。
  • 5月がつ20日はつか、上記じょうきの9社しゃによりBlu-ray Discの規格きかく策定さくていを行おこなうBlu-ray Disc Foundersが設立せつりつされる。
• 2003年ねん
  • 4月がつ10日とおか、ソニーは世界せかい初はつのブルーレイディスクレコーダー・BDZ-S77を発売はつばい。
  • 5月28日にち、三菱電機みつびしでんきがBlu-ray Disc Foundersに加盟かめい。以後いごBlu-ray Disc Associationへの移行いこう（後述こうじゅつ）までにデル、ヒューレット・パッカード（HP）、TDKが加盟かめいする。
  • 録画ろくが機器ききと録画ろくが用よう書かき換かえメディアの製品せいひん化かが始はじまる。
  • ソニーはBD規格きかくをカスタマイズした容量ようりょう23.3GB（片面かためん1層そう）の「プロフェッショナルディスク」を開発かいはつし、業務ぎょうむ用ようのハイビジョン録画ろくが・編集へんしゅう機器ききとコンピュータ補助ほじょ記憶きおく装置そうちに採用さいようした。
• 2004年ねん
  • 5月18日にち、規格きかく策定さくてい団体だんたい「Blu-ray Disc Founders」を「Blu-ray Disc Association」と改称かいしょうし、多おおくの企業きぎょうが参加さんかできるオープン団体だんたいに移行いこうすると発表はっぴょう。10月4日にちに正式せいしきに発足ほっそくした。これにより多おおくの会社かいしゃ（発足ほっそく時点じてんで73社しゃ、2006年ねん6月がつ時点じてんで170社しゃ以上いじょう）がBlu-ray Disc Associationに参加さんかした。
  • 7月がつ、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうは世界せかい初はつの片面かためん2層そうディスクの記録きろくに対応たいおうしたブルーレイディスクレコーダー、「real」DMR-E700BDを発売はつばい。
  • 9月21日にち、ソニー・コンピュータエンタテインメントが次世代じせだいゲーム機き「PlayStation 3」にBD-ROM採用さいようを発表はっぴょう。ゲーム機きとしての仕様しようがほとんど発表はっぴょうされていない中なかでの採用さいようメディアの発表はっぴょうであった。
• 2005年ねん5月、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうが、アメリカロサンゼルス近郊きんこうにスピンコート技術ぎじゅつを使つかったBD量産りょうさん工場こうじょうを稼動かどうさせたことを発表はっぴょう。BD-ROMディスクがDVDに近ちかいコストで製造せいぞうできることを証明しょうめいした。ソニーはシート方式ほうしきを用もちいて製造せいぞうしていたが、コストや2層そうディスクの製造せいぞう効率こうりつが悪わるいことなどから、2006年ねんまでにスピンコート方式ほうしきに転換てんかんした。
• 2006年ねん
  • 6月がつ10日とおか、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうはBDドライブ（内蔵ないぞう型がたの記録きろくドライブ単体たんたい）および片面かためん2層そう構成こうせい、記憶きおく容量ようりょう50GBのBDを発売はつばい。同どうドライブを内蔵ないぞうしたPCも6月がつから発売はつばいした。
  • 6月がつ、サムスンはBD-ROMプレーヤをアメリカで発売はつばい。同どう時期じきにソニーピクチャーズは、LionsgateからBD-ROM映画えいがディスクを発売はつばい。日本にっぽんでもアメリカのソフトを再生さいせいできるため、BD搭載とうさいPCを用意よういすればソフトが再生さいせいできる状況じょうきょうとなった。
  • 8月がつ29日にち、国内こくないのソフトウェアメーカー14社しゃとハードウェアメーカー5社しゃが合同ごうどう発表はっぴょう会かいを開催かいさいし、11月以降いこうに75タイトル以上いじょうを発売はつばいすることを発表はっぴょうした。国内こくない第だい1号ごうソフトとして11月3日にちにワーナーやソニー・ピクチャーズ等とうから7タイトルが発売はつばいされた。
  • 10月14日にち、ソニーから世界せかい初はつのBDドライブ搭載とうさいのノートPC、VAIO type Aが発売はつばい。
  • 11月10日にち、20世紀せいきFOXは世界せかい初はつの2層そう50GBソフト、「キングダム・オブ・ヘブン」を日本にっぽんで発売はつばい。
  • 11月11日にち、ソニー・コンピュータエンタテインメント（現げん：ソニー・インタラクティブエンタテインメント）はBDプレイヤーを兼かねた家庭かてい用ようゲーム機き「PlayStation 3」を日本にっぽんで発売はつばい。
  • 11月15日にち、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうは、民生みんせい用ようBDレコーダーとして初はじめてBD-Videoの再生さいせいに対応たいおうした「ブルーレイDIGA」DMR-BW200/BR100を発売はつばい。
• 2007年ねん
  • 4月がつ23日にち、業界ぎょうかい最大さいだいの青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザー月産げっさん170万まん個こ体制たいせいを確立かくりつ、外販がいはん強化きょうか、コストダウンも進すすむ。
  • 5月15日にち、ドルビーTrueHDを採用さいようした史上しじょう初はつの長編ちょうへん作品さくひんであるStomp the Yardが発売はつばい。
  • 8月がつ30日にち、中国ちゅうごくの大手おおてAV機器ききメーカである華はな録ろく集団しゅうだん（CHLG）と台湾たいわんのPCメーカであるエイサーがBDAに加盟かめい。華はな録ろく集団しゅうだんは中国ちゅうごく国内こくないにオーサリングセンターを設立せつりつ予定よてい。エイサーはBDドライブ搭載とうさいノートPCを製品せいひん化か予定よてい。
  • 11月27日にち、Blu-ray Disc Associationは声明せいめい文ぶんで業界ぎょうかいの販売はんばいデータを引ひき合あいに出だしBlu-ray映画えいがディスクの販売はんばい本数ほんすうが100万まん本ほんを超こえたこと、欧州おうしゅう向むけに製造せいぞうされたBlu-rayゲームディスクが2,100万まん本ほんを突破とっぱしたことを報告ほうこくしたとロイターが報道ほうどうした。
  • 12月4日にち、TSUTAYA等ひとしのビデオレンタル事業じぎょう者しゃ、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうなどのAV機器ききメーカー、20世紀せいきフォックスなどの映像えいぞうソフトメーカー、合計ごうけい22社しゃが「ブルーレイレンタル研究けんきゅう会かい」を設立せつりつ。ゲオなどのビデオレンタル店てん13社しゃ（合計ごうけい26店舗てんぽ）で2008年ねん2月がつ29日にちまで試験しけん的てきにBlu-ray Discビデオのレンタルを開始かいし。レンタル価格かかくはDVDビデオの新作しんさくと同額どうがく。なお最大手さいおおてのTSUTAYAはこの試験しけんに参加さんかしていない。
  • 10月にはエイベックス、11月にアスミック・エース、ジェネオンがBD参入さんにゅうを発表はっぴょうしている。
• 2008年ねん
  • 1月がつ、BD-ROMビデオのProfile 1.1（ピクチャーインピクチャーなどのインタラクティブ機能きのうを実装じっそう）に準拠じゅんきょした初はつのタイトルとして『バイオハザード』が北きたアメリカで発売はつばいされた。
  • 1月がつ8日にち、アメリカで世界せかい最大さいだい級きゅうの家電かでん展示てんじ会かい「2008 International CES」が開催かいさいされる。
    • International CESではBD-ROMのProfile 2.0に実装じっそうされるBD-Live（ネットワーク機能きのうなど）のデモが展示てんじされた。2008年ねん内ないにソフトが発売はつばいされ、対応たいおうプレーヤーの発売はつばいやPlayStation 3の対応たいおうファームウェアも予定よていされている。
  • 1月がつ30日にち、EMIミュージック・ジャパンはBD参入さんにゅうを発表はっぴょう。
  • 3月19日にち、TSUTAYAが全国ぜんこくの主要しゅよう都市とし10店舗てんぽでBDソフトレンタル開始かいし。

規格きかく争あらそい終結しゅうけつ後ご

• 2008年ねん
  • 4月がつ12日にち、ゲオが全国ぜんこく約やく800店舗てんぽでBDソフトのレンタル開始かいし。
  • 6月11日にち、歌手かしゅのT.M.Revolutionが世界せかい初はつとなるBlu-ray DiscつきのCDシングル「resonance」を発売はつばいした。BDの内容ないよう映像えいぞうは同どう曲きょくのビデオクリップである。
  • 7月がつ15日にち、TSUTAYAが7月がつ19日にちから1,339店舗てんぽ全店ぜんてん（2008年ねん7月がつ15日にち当時とうじ）でBlu-ray Discレンタルサービスを開始かいしすると発表はっぴょう。
• 2009年ねん
  • 6月25日にち、東芝とうしば社長しゃちょう西田にしだ厚あつし聰さとしが今後こんごのBlu-ray Discの展開てんかいに触ふれた発言はつげんを行おこなう。株主かぶぬし総会そうかいにて「規格きかく争あらそいに負まけたから一切いっさいやらないということではない」と発言はつげん。
  • 7月がつ18日にち、東芝とうしばは、BD「再生さいせい専用せんよう機き」の発売はつばい（2009年ねん内ない）を発表はっぴょうした。再生さいせい専用せんよう機き発売はつばいの理由りゆうは、海外かいがいでは録画ろくが習慣しゅうかんが日本にっぽんに比くらべて少すくないこと、テレビ番組ばんぐみのインターネット配信はいしんが日本にっぽんよりも普及ふきゅうし、日本にっぽんで主流しゅりゅうの録画ろくが再生さいせい機きの需要じゅよう増大ぞうだいが見込みこめないためとしていた。その一方いっぽうで、「録画ろくが再生さいせい機き」の発売はつばいも需要じゅよう状況じょうきょう検討けんとうするとの姿勢しせいも示しめしていた。
  • 8月がつ10日とおか、東芝とうしばはブルーレイディスクアソシエーションへの加盟かめいを正式せいしきに申請しんせいした。今後こんごは、BD対応たいおうの録画ろくが再生さいせい専用せんよう機き「VARDIA」やBD対応たいおうのノートパソコン「dynabook」/「Qosmio」の発売はつばいを目指めざす予定よていとした。
  • 9月5日にち、東芝とうしばはBD再生さいせい機きの欧米おうべいでの発売はつばいを発表はっぴょうした。アメリカは11月、欧州おうしゅうは12月から。希望きぼう小売こうり価格かかくは、アメリカで249.99ドル（約やく2万まん3,000円えん）欧州おうしゅうでは未定みてい。日本にっぽんを含ふくむその他たの地域ちいきでの発売はつばいは未定みていであった。
  • 10月30日にち、民生みんせい機きとして業界ぎょうかい初はつのHDD・BDレコーダー一いち体型たいけい液晶えきしょうテレビを三菱電機みつびしでんきが発売はつばいした。「REAL」2機種きしゅ（LCD-37BHR300・32BHR300）。
  • 12月17日にち、Blu-ray Disc Associationが、Blu-ray 3D規格きかくであるMPEG-4 MVCを規格きかく策定さくていした。
• 2010年ねん
  • 2月がつ中旬ちゅうじゅん、東芝とうしばが船井ふない電機でんきのOEMでD-B1005K、D-BW1005K、D-B305Kの3機種きしゅを発売はつばいした。東芝とうしばのそれまでの製品せいひん構成こうせいは、HD DVD、DVDレコーダーのみであった。
  • 4月がつ23日にち、Panasonicは、Blu-ray 3D再生さいせい対応たいおう機種きしゅ、4機種きしゅ（DMR-BWT1000・2000・3000、DMP-BDT900）を発売はつばいした。3D再生さいせい対応たいおうとして民生みんせい機き業界ぎょうかい初はつ。
  • 6月25日にち、ブルーレイディスクアソシエーションが、記録きろく容量ようりょうを最大さいだい128Gバイトに拡大かくだいしたBlu-ray Discの新しんフォーマット「BDXL」の最終さいしゅう仕様しようを決定けっていした。BDXLは3層そうで100GバイトのRE（最大さいだい2倍ばい速そく）およびR（最大さいだい4倍ばい速そく）、4層そう128GバイトのR（最大さいだい4倍ばい速そく）が規定きていされた。現行げんこうBlu-ray Discの仕様しようを延長えんちょうした規格きかくのため、25Gバイト / 50Gバイトの従来じゅうらい規格きかくのディスクも再生さいせい可能かのう。
  • 7月がつ30日にち、シャープが「BDXL」規格きかくに対応たいおうさせた録画ろくが機き「AQUOSブルーレイ」2機種きしゅと100GバイトのBD-R XL録画ろくが用ようディスクの発売はつばいを開始かいし。業界ぎょうかい初はつの民生みんせい機き。Panasonicも追従ついしょうして9月がつに発売はつばいを開始かいしした。これは既存きそん発売はつばい機種きしゅへの機能きのう追加ついかの製品せいひんであった。3D非ひ対応たいおう機きが2月発売はつばい済ずみ機種きしゅ、3D対応たいおう機きが4月がつに発売はつばい済ずみ機種きしゅ、それぞれにブルーレイドライブをBDXL対応たいおう化かさせたものであった。
• 2011年ねん11月、大手おおてメーカーが従来じゅうらい型がたDVDレコーダーの生産せいさん終了しゅうりょう。
• 2013年ねん11月22日にち、マイクロソフトがBlu-ray Disc対応たいおうのゲーム機き「Xbox One」を発売はつばい。マイクロソフトはXbox Oneの前ぜんモデルである「Xbox 360」にてHD DVDドライブユニットを発売はつばいしていた。
• 2015年ねん
  • 5月11日にち、Ultra HD Blu-rayの規格きかく（最大さいだい解像度かいぞうど3840x2160ピクセル、HDR、Digital Bridge、片面かためん2層そうで66GB、片面かためん3層そうで100GB）策定さくてい完了かんりょうを発表はっぴょう。
  • 光ひかりディスク市場いちばの急速きゅうそくな縮小しゅくしょうにより、太陽誘電たいようゆうでんが本年ほんねんをもって撤退てったい。
  • 12月末まつ、TDKがBlu-rayディスクメディア（イメーションブランドと同社どうしゃのLife On RecordブランドのBlu-ray Discを含ふくむその他たのディスクメディア全ぜん製品せいひん）からの完全かんぜん撤退てったいを発表はっぴょうした。
• 2016年ねん8月がつ2日にち、マイクロソフトがUltra HD Blu-ray対応たいおうのゲーム機き「Xbox One S」を発売はつばい。
• 2018年ねん11月10日にち、ソニーが世界せかい初はつ、4層そう128GBのBD-R XLメディアを開発かいはつ・発売はつばい。
• 2020年ねん11月12日にち、ソニー・インタラクティブエンタテインメントがUHD BD対応たいおうのゲーム機き「PlayStation 5」を発売はつばい。
• 2023年ねん1月がつ23日にち、パナソニックが同年どうねん2月がつ末まつをもって、2006年ねんに開始かいしした録画ろくが用ようBlu-rayディスクの生産せいさん・出荷しゅっかを完了かんりょうすると発表はっぴょう。
• 2024年ねん7月がつ1日にち、ソニーが録画ろくが用ようBlu-rayディスクの生産せいさん・出荷しゅっかを段階だんかい的てきに終了しゅうりょうすることを発表はっぴょう。

備考びこう

2010年ねん以降いこうのブルーレイプレイヤーは、通常つうじょうのBD-ROM用ようプロテクトに加くわえ、「Cinavia」でBD-ROMの音声おんせい出力しゅつりょく・または再生さいせいそのものを対策たいさくする場合ばあいがある。特とくにCinaviaは、消費しょうひ者しゃ向むけのBD-ROMではなく、業務ぎょうむ用ようのディスクや著作ちょさく権けんを公開こうかいしてはいけない作品さくひんが記録きろくされたBD-ROMにおいて効果こうかを発揮はっきする。

BD-ROMをPlayStation 3〜PlayStation 5のPlayStationシリーズに挿入そうにゅうすると、専用せんようのジャケット画面がめんが再生さいせい前まえのメニュー画面がめんの項目こうもくに表示ひょうじされることがある。ジャケットでは二に枚まい組ぐみのディスクでない場合ばあいでも「DISC 1」の表記ひょうきが付与ふよされていることが多おおい。ジャケットの画像がぞうサイズはPS3のXMBに基もとづいたものが多おおい。

BD-ROMのレジューム再生さいせいはディスクによって対応たいおうが異ことなる。DVDと異ことなり、すべてのディスクにレジューム機能きのうが実装じっそうされた（実装じっそうできる）とは限かぎらない。レジューム機能きのうはプレイヤー側がわで対策たいさくを打うたなければならないパターンも多おおい。

DVDと異ことなり、規格きかく上じょうはブルーレイ再生さいせい中ちゅうのメニュー画面がめんでテレビの色いろボタン、番号ばんごうボタンも使用しようが可能かのう。

BD-ROM再生さいせい直後ちょくごは画面がめんがかならず暗転あんてんし、ディスクごとに異ことなる専用せんようのローディングアイコンが表示ひょうじされる。その後ご、プレイヤー上じょうで再生さいせいアイコンが表示ひょうじされ、版権はんけん表示ひょうじが行おこなわれる。

2023年ねん時点じてんでBD-LIVEを使つかってボーナスコンテンツを遊あそべるBD-ROM作品さくひんは絶滅ぜつめつした。ただし、BD-LIVE用ようのサーバーはソニーではなく会社かいしゃごとに各自かくじで管理かんりするため、理論りろん上じょうはBD-Liveの作品さくひんが新規しんきで誕生たんじょうする可能かのう性せいはある。現在げんざいでもBlu-ray Disc Associationの都合つごうからPlayStation 5やXbox Series XでもBD-LIVE規格きかくはいまだ搭載とうさいされている。

CPRMに対応たいおうしたBD-R（BD-RE ver2.0以降いこう）にテレビ放送ほうそうを録画ろくがした場合ばあい、録画ろくがした番組ばんぐみのデータを全すべて劣化れっかなく移植いしょくすることが可能かのう。例たとえば、字幕じまくや多言たげん語ごの音声おんせい、データ放送ほうそうも同時どうじにダビングできる。

Blu-ray DiscはDVDよりもディスクのエラー訂正ていせい能力のうりょくに特とく化かしている。DVDではディスクに読よみ取とれない程ほどの傷きずなどがあった場合ばあいはその部分ぶぶんで映像えいぞうやプレイヤーそのものがフリーズする場合ばあいが多おおいが、BDは乱みだれた映像えいぞうが再生さいせいされながらある程度ていどの範囲はんい内ないまでであれば映像えいぞうの再生さいせいを続行ぞっこうできる仕様しようとなっている。

Blu-ray Discはほとんどの映画えいがにおいて標準ひょうじゅん規格きかくである24fps（23.98fps）の映像えいぞうをそのまま投影とうえいできる。DVDでは30fps（NTSC）・25fps（PAL）に固定こていされているが、一部いちぶのブルーレイディスク用ようプレイヤー（Xbox Oneなど）と対応たいおうテレビを用意よういすることで1080p 24p出力しゅつりょくが可能かのうである。

参考さんこう文献ぶんけん

• 御池おいけ鮎あゆ樹じゅ『ブルーレイディスク徹底てってい研究けんきゅう 「仕組しくみ」から「周辺しゅうへん技術ぎじゅつ」の流ながれまで完全かんぜん解説かいせつ!』工学こうがく社しゃ〈I/O BOOKS〉、2008年ねん7月がつ25日にち。ISBN 978-4777513796。 

関連かんれん項目こうもく

• プレーヤーズゲーム（BDPG）
• x264（採用さいようコーデック）
• RCA
• HVD（後継こうけい規格きかく候補こうほ）

外部がいぶリンク

• Blu-ray Disc Association Japan - ウェイバックマシン（2019年ねん10月がつ15日にちアーカイブ分ぶん）（日本語にほんご）
  • BDA公認こうにん ブルーレイディスク マイスター認定にんていスペシャルサイト - ウェイバックマシン（2019年ねん12月7日にちアーカイブ分ぶん）（日本語にほんご）
  • Blu-ray Disc License Web Site（英語えいご）