神社じんじゃに参拝さんぱいした際さいに「おみくじ」を引ひき、運勢うんせいなどを占うらなわれた方ほうも多おおいかと思おもいます。
一般いっぱん的てきに「おみくじ」は、個人こじんの運勢うんせいや吉凶きっきょうを占うらなうために用もちいられているわけですが、種類しゅるいもいろいろとあり、神社じんじゃごとに工夫くふうも窺うかがうことができます。その内容ないようには吉きちや凶きょう、または大吉だいきち・中ちゅう吉きち・小吉こよし・末吉すえきちという吉凶きっきょう判断はんだん、金きむ運うんや恋愛れんあい、失しつうせ物もつ、旅行りょこう、待まち人びと、健康けんこうなど生活せいかつ全般ぜんぱんに亙わたる記述きじゅつを見みることができます。また、生活せいかつの指針ししんとなる和歌わかなどを載のせているものもあります。
そもそも占うらないとは、物事ものごとの始はじめにあたって、まず御ご神慮しんりょを仰あおぎ、これに基もとづいて懸命けんめいに事ことを遂行すいこうしようとする、ある種しゅの信仰しんこうの表あらわれともいえます。例たとえば、小正月こしょうがつなどにその年としの作柄さくがらや天候てんこうを占うらなう粥かゆ占うらない神事しんじかゆうらしんじや、神社じんじゃの祭事さいじに奉仕ほうしする頭あたま屋やとうやなどの神かみ役やくを選えらぶ際さいに御ご神慮しんりょに適かなう者ものが選えらばれるよう「くじ」を引ひいて決きめることなど、古ふるくから続つづけられてきました。「おみくじ」もこうした占うらないの一ひとつといえます。
「おみくじ」は単たんに吉凶きっきょう判断はんだんを目的もくてきとして引ひくのではなく、その内容ないようを今後こんごの生活せいかつ指針ししんとしていくことが何なにより大切たいせつなことといえます。また神社じんじゃ境内けいだいの木きの枝えだに結むすんで帰かえる習ならわしもありますが、持もち帰かえっても問題もんだいはなく、引ひいた「おみくじ」を充分じゅうぶんに読よみ返かえし、自分じぶん自身じしんの行動こうどうに照てらし合あわせてみたいものです。