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{{See also|朝鮮 ちょうせん 語 ご の呼称 こしょう 問題 もんだい }}
{{See also|朝鮮 ちょうせん 語 ご の呼称 こしょう 問題 もんだい }}
日本 にっぽん では、伝統 でんとう 的 てき に「朝鮮半島 ちょうせんはんとう 」や「朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく 」などと同様 どうよう に「朝鮮 ちょうせん 」の名 な を冠 かん した「'''朝鮮 ちょうせん 語 ご '''」という呼称 こしょう が用 もち いられている。しかし、朝鮮半島 ちょうせんはんとう が南北 なんぼく に分 わ かれ、日本 にっぽん が韓国 かんこく としか国交 こっこう がない現状 げんじょう を反映 はんえい し、とくに21世紀 せいき になってからは「'''韓国 かんこく 語 ご '''」と呼 よ ぶことが多 おお くなっている<ref>編集 へんしゅう 委員 いいん 「まえがき」『小学館 しょうがくかん 韓 かん 日 にち 辞典 じてん 』[[油谷 あぶらや 幸利 ゆきとし ]]・門脇 かどわき 誠一 せいいち ・[[松尾 まつお 勇 いさむ ]]・高島 たかしま 淑郎 よしろう 編 へん 、[[小学館 しょうがくかん ]]、2018年 ねん 。</ref><ref>[[趙 ちょう 義成 よしなり ]]「[https://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/siru/siru01.html 総論 そうろん ]」『朝鮮 ちょうせん 語 ご を知 し る』。2024年 ねん 5月 がつ 9日 にち 閲覧 えつらん 。</ref>。そのほか、「コリア語 ご 」<ref>{{Cite web|title=アジア地域 ちいき 言語 げんご 紹介 しょうかい ・コリア語 ご |url=http://www.daito.ac.jp/gakubu/kokusai/language/korean.html|website=www.daito.ac.jp|accessdate=2021-05-07}}</ref>「韓国 かんこく 朝鮮 ちょうせん 語 ご 」<ref>{{Cite web|title=東大 とうだい ではこれだけの外国 がいこく 語 ご を学 まな べます—特集 とくしゅう 東大 とうだい 生 せい 、語学 ごがく を楽 たの しむ。(1){{!}} キミの東大 とうだい 高校生 こうこうせい ・受験生 じゅけんせい が東京 とうきょう 大学 だいがく をもっと知 し るためのサイト|url=https://kimino.ct.u-tokyo.ac.jp/3720/|website=キミの東大 とうだい |date=2019-11-28|accessdate=2021-05-07|language=ja}}</ref>などの呼称 こしょう が存在 そんざい する<ref>{{Cite journal|和書 わしょ |author=金 きむ 泰虎 やすとら (キム・タエホ)|year=2004|title=日本 にっぽん における「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」の名称 めいしょう |url=https://doi.org/10.14990/00000402|journal=言語 げんご と文化 ぶんか |issue=8|pages=183-204|publisher=甲南大学 こうなんだいがく 国際 こくさい 言語 げんご 文化 ぶんか センター|doi=10.14990/00000402|issn=13476610|naid=110002556782}}</ref>。また、本来 ほんらい [[ハングル]]は文字 もじ の名前 なまえ であり言語 げんご の名前 なまえ ではないが、言語 げんご 名 めい として「ハングル」を用 もち いることもあり、[[日本 にっぽん 放送 ほうそう 協会 きょうかい ]](NHK)は「[[ハングル講座 こうざ ]]」を放送 ほうそう している。ハングル能力 のうりょく 検定 けんてい 試験 しけん 協会 きょうかい は「『韓国 かんこく ・朝鮮 ちょうせん 語 ご 』を統括 とうかつ する意味 いみ で『ハングル』を用 もち いて」いると説明 せつめい している<ref>{{Cite web|title=ごあいさつ・協会 きょうかい 概要 がいよう |url=https://hangul.or.jp/about/outline/|website=ハングル能力 のうりょく 検定 けんてい 協会 きょうかい |accessdate=2021-05-07|language=ja}}</ref>。
日本 にっぽん では、伝統 でんとう 的 てき に「朝鮮半島 ちょうせんはんとう 」や「朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく 」などと同様 どうよう に「朝鮮 ちょうせん 」の名 な を冠 かん した「'''朝鮮 ちょうせん 語 ご '''」という呼称 こしょう が用 もち いられている。しかし、朝鮮半島 ちょうせんはんとう が南北 なんぼく に分 わ かれ、日本 にっぽん が韓国 かんこく としか国交 こっこう がない現状 げんじょう を反映 はんえい し、とくに21世紀 せいき になってからは「'''韓国 かんこく 語 ご '''」と呼 よ ぶことが多 おお くなっている<ref>編集 へんしゅう 委員 いいん 「まえがき」『小学館 しょうがくかん 韓 かん 日 にち 辞典 じてん 』[[油谷 あぶらや 幸利 ゆきとし ]]・門脇 かどわき 誠一 せいいち ・[[松尾 まつお 勇 いさむ ]]・高島 たかしま 淑郎 よしろう 編 へん 、[[小学館 しょうがくかん ]]、2018年 ねん 。</ref><ref>[[趙 ちょう 義成 よしなり ]]「[https://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/siru/siru01.html 総論 そうろん ]」『朝鮮 ちょうせん 語 ご を知 し る』。2024年 ねん 5月 がつ 9日 にち 閲覧 えつらん 。</ref>。そのほか、「コリア語 ご 」<ref>{{Cite web|title=アジア地域 ちいき 言語 げんご 紹介 しょうかい ・コリア語 ご |url=http://www.daito.ac.jp/gakubu/kokusai/language/korean.html|website=www.daito.ac.jp|accessdate=2021-05-07}}</ref>「韓国 かんこく 朝鮮 ちょうせん 語 ご 」<ref>{{Cite web|title=東大 とうだい ではこれだけの外国 がいこく 語 ご を学 まな べます—特集 とくしゅう 東大 とうだい 生 せい 、語学 ごがく を楽 たの しむ。(1){{!}} キミの東大 とうだい 高校生 こうこうせい ・受験生 じゅけんせい が東京 とうきょう 大学 だいがく をもっと知 し るためのサイト|url=https://kimino.ct.u-tokyo.ac.jp/3720/|website=キミの東大 とうだい |date=2019-11-28|accessdate=2021-05-07|language=ja}}</ref>などの呼称 こしょう が存在 そんざい する<ref>{{Cite journal|和書 わしょ |author=金 きむ 泰虎 やすとら (キム・テ ホ)|year=2004|title=日本 にっぽん における「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」の名称 めいしょう |url=https://doi.org/10.14990/00000402|journal=言語 げんご と文化 ぶんか |issue=8|pages=183-204|publisher=甲南大学 こうなんだいがく 国際 こくさい 言語 げんご 文化 ぶんか センター|doi=10.14990/00000402|issn=13476610|naid=110002556782}}</ref>。また、本来 ほんらい [[ハングル]]は文字 もじ の名前 なまえ であり言語 げんご の名前 なまえ ではないが、言語 げんご 名 めい として「ハングル」を用 もち いることもあり、[[日本 にっぽん 放送 ほうそう 協会 きょうかい ]](NHK)は「[[ハングル講座 こうざ ]]」を放送 ほうそう している。ハングル能力 のうりょく 検定 けんてい 試験 しけん 協会 きょうかい は「『韓国 かんこく ・朝鮮 ちょうせん 語 ご 』を統括 とうかつ する意味 いみ で『ハングル』を用 もち いて」いると説明 せつめい している<ref>{{Cite web|title=ごあいさつ・協会 きょうかい 概要 がいよう |url=https://hangul.or.jp/about/outline/|website=ハングル能力 のうりょく 検定 けんてい 協会 きょうかい |accessdate=2021-05-07|language=ja}}</ref>。
一方 いっぽう 、[[大韓民国 だいかんみんこく |韓国 かんこく ]]では「韓国 かんこく 語 ご 」に相当 そうとう する「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|한국어}}'''|{{lang|ko-Hani|韓國 かんこく 語 ご }}|ハングゴ}}」「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|한국말}}'''|{{lang|ko-Hani|韓國 かんこく 말}}|ハングンマル}}」という呼称 こしょう が用 もち いられており、[[朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく |北朝鮮 きたちょうせん ]]においては「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」に相当 そうとう する「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|조선말}}'''|{{lang|ko-Hani|朝鮮 ちょうせん 말}}|チョソンマル}}」「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|조선어}}'''|{{lang|ko-Hani|朝鮮 ちょうせん 語 ご }}|チョソノ}}」という呼称 こしょう が用 もち いられている。この他 ほか に朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく どうしの表現 ひょうげん として「国語 こくご 」に相当 そうとう する「'''{{lang|ko|국어}}'''({{lang|ko-Hani|國語 こくご }}、クゴ)」や、朝鮮 ちょうせん 語 ご の固有 こゆう 語 ご で「我々 われわれ の言葉 ことば 」を意味 いみ する「'''{{lang|ko|우리말}}'''(ウリマル)」という表現 ひょうげん も用 もち いられる。
一方 いっぽう 、[[大韓民国 だいかんみんこく |韓国 かんこく ]]では「韓国 かんこく 語 ご 」に相当 そうとう する「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|한국어}}'''|{{lang|ko-Hani|韓國 かんこく 語 ご }}|ハングゴ}}」「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|한국말}}'''|{{lang|ko-Hani|韓國 かんこく 말}}|ハングンマル}}」という呼称 こしょう が用 もち いられており、[[朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく |北朝鮮 きたちょうせん ]]においては「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」に相当 そうとう する「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|조선말}}'''|{{lang|ko-Hani|朝鮮 ちょうせん 말}}|チョソンマル}}」「{{読 よ み仮名 がな |'''{{lang|ko|조선어}}'''|{{lang|ko-Hani|朝鮮 ちょうせん 語 ご }}|チョソノ}}」という呼称 こしょう が用 もち いられている。この他 ほか に朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく どうしの表現 ひょうげん として「国語 こくご 」に相当 そうとう する「'''{{lang|ko|국어}}'''({{lang|ko-Hani|國語 こくご }}、クゴ)」や、朝鮮 ちょうせん 語 ご の固有 こゆう 語 ご で「我々 われわれ の言葉 ことば 」を意味 いみ する「'''{{lang|ko|우리말}}'''(ウリマル)」という表現 ひょうげん も用 もち いられる。
この項目 こうもく では、言語 げんご について説明 せつめい しています。現在 げんざい 主 おも に使 つか われている文字 もじ については「ハングル 」をご覧 らん ください。
この記事 きじ は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "朝鮮 ちょうせん 語 ご " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2019年 ねん 11月 )
朝鮮 ちょうせん 語 ご ( ちょうせんご 、( 朝 あさ : 조선어, 조선말 、英 えい : Korean )または韓国 かんこく 語 ご ( かんこくご 、( 朝 あさ : 한국어 )[3] は、主 おも に朝鮮半島 ちょうせんはんとう で使用 しよう されている言語 げんご で、大韓民国 だいかんみんこく (韓国 かんこく )と朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく (北朝鮮 きたちょうせん )の国語 こくご である。
この言語 げんご の名称 めいしょう については議論 ぎろん があるが(後述 こうじゅつ )、日本 にっぽん の言語 げんご 学 がく ・音韻 おんいん 論 ろん など学術 がくじゅつ 的 てき には、表記 ひょうき として「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」が用 もち いられてきたことから、本 ほん 項目 こうもく では「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」に統一 とういつ し記述 きじゅつ する(詳細 しょうさい は「朝鮮 ちょうせん 語 ご の呼称 こしょう 問題 もんだい 」を参照 さんしょう )。
概要 がいよう
最古 さいこ の朝鮮 ちょうせん 語 ご 辞書 じしょ 、『朝鮮 ちょうせん 語 ご 辞典 じてん 』
約 やく 5,200万 まん の韓国 かんこく 人 じん 、2,500万 まん 以上 いじょう の北朝鮮 きたちょうせん 人 じん [4] 、約 やく 280万 まん のアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく やカナダの韓国 かんこく 系 けい アメリカ人 じん 、韓国 かんこく 系 けい カナダ人 じん 、約 やく 190万 まん の中国 ちゅうごく 籍 せき である朝鮮 ちょうせん 族 ぞく 、約 やく 80万 まん の在日 ざいにち 韓国 かんこく ・朝鮮 ちょうせん 人 じん と朝鮮 ちょうせん 系 けい 日本人 にっぽんじん 、約 やく 70万 まん のロシアや中央 ちゅうおう アジア、ヨーロッパの高 こう 麗人 れいじん と韓国 かんこく 人 じん の間 あいだ で話 はな される[5] 。ただし、これらのうちウズベキスタン・カザフスタンなど、中央 ちゅうおう アジア で話 はな されている言語 げんご は「高麗 こうらい 語 ご (コリョマル)」として、別 べつ 言語 げんご 扱 あつか いとされる場合 ばあい もある。
現在 げんざい の大韓民国 だいかんみんこく (韓国 かんこく )の標準 ひょうじゅん 語 ご 及 およ び朝鮮民主主義人民共和国 ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく (北朝鮮 きたちょうせん )の文化 ぶんか 語 ご は、朝鮮 ちょうせん 王朝 おうちょう の首都 しゅと が一定 いってい して漢 かん 城府 じょうふ (現 げん ソウル)であったことから、ソウル特別 とくべつ 市 し の方言 ほうげん がベースとなっている。もっとも、北朝鮮 きたちょうせん では、文化 ぶんか 語 ご は平壌 ぴょんやん 直轄 ちょっかつ 市 し の言葉 ことば を基準 きじゅん としている建前 たてまえ である[6] [7] [8] 。
音韻 おんいん 面 めん では、子音 しいん に有 ゆう 気 き 音 おん と無 む 気 き 音 おん の対立 たいりつ がある。連 れん 音 おん (フランス語 ふらんすご で用 もち いられる用語 ようご のリエゾン としばしば混同 こんどう されるが、実際 じっさい にはそれに合 あ わせれば「アンシェヌマン 」である[9] )が起 お こることも特徴 とくちょう である。音節 おんせつ 構造 こうぞう においては、ほとんどが母音 ぼいん で終 お わる開 ひらき 音節 おんせつ の日本語 にほんご とは異 こと なり、子音 しいん で終 お わる閉音節 ぶし も多 おお く現 あらわ れる。ただし、在日 ざいにち 朝鮮 ちょうせん 語 ご では日本語 にほんご の影響 えいきょう で閉音節 ぶし の発音 はつおん はほぼ崩壊 ほうかい している。
言語 げんご 類型 るいけい 論 ろん の観点 かんてん から見 み ると、日本語 にほんご と同 おな じ膠着 こうちゃく 語 ご であり、修飾 しゅうしょく 語 ご は被 ひ 修飾 しゅうしょく 語 ご に先行 せんこう し、前置詞 ぜんちし ではなく後 こう 置 おけ 詞 し を用 もち いる。歴史 れきし 的 てき に日本語 にほんご やベトナム語 ご と同様 どうよう に漢字 かんじ 文化 ぶんか の影響 えいきょう があるが、現在 げんざい の表記 ひょうき には主 おも にハングル が用 もち いられる。
韓国 かんこく 、北朝鮮 きたちょうせん でそれぞれ規範 きはん 形 がた の定 さだ められている複数 ふくすう 中心地 ちゅうしんち 言語 げんご でもある。言語 げんご 学 がく 的 てき な基準 きじゅん からすると韓国 かんこく で話 はな されている言語 げんご と北朝鮮 きたちょうせん で話 はな されている言語 げんご は同一 どういつ の言語 げんご である(つまり、韓国 かんこく ・北朝鮮 きたちょうせん とも双方 そうほう の言語 げんご を同一 どういつ の言語 げんご と見 み なしている)が、南北 なんぼく には発音 はつおん ・語彙 ごい ・文法 ぶんぽう ・正書法 せいしょほう などに違 ちが いが存在 そんざい する[10] [11] 。
ISO 639 による言語 げんご コードは2字 じ ではko
、3字 じ ではkor
で表 あらわ される。
言語 げんご 名 めい
日本 にっぽん では、伝統 でんとう 的 てき に「朝鮮半島 ちょうせんはんとう 」や「朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく 」などと同様 どうよう に「朝鮮 ちょうせん 」の名 な を冠 かん した「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」という呼称 こしょう が用 もち いられている。しかし、朝鮮半島 ちょうせんはんとう が南北 なんぼく に分 わ かれ、日本 にっぽん が韓国 かんこく としか国交 こっこう がない現状 げんじょう を反映 はんえい し、とくに21世紀 せいき になってからは「韓国 かんこく 語 ご 」と呼 よ ぶことが多 おお くなっている[12] [13] 。そのほか、「コリア語 ご 」[14] 「韓国 かんこく 朝鮮 ちょうせん 語 ご 」[15] などの呼称 こしょう が存在 そんざい する[16] 。また、本来 ほんらい ハングル は文字 もじ の名前 なまえ であり言語 げんご の名前 なまえ ではないが、言語 げんご 名 めい として「ハングル」を用 もち いることもあり、日本 にっぽん 放送 ほうそう 協会 きょうかい (NHK)は「ハングル講座 こうざ 」を放送 ほうそう している。ハングル能力 のうりょく 検定 けんてい 試験 しけん 協会 きょうかい は「『韓国 かんこく ・朝鮮 ちょうせん 語 ご 』を統括 とうかつ する意味 いみ で『ハングル』を用 もち いて」いると説明 せつめい している[17] 。
一方 いっぽう 、韓国 かんこく では「韓国 かんこく 語 ご 」に相当 そうとう する「한국어 ( 韓國 かんこく 語 ご 、( ハングゴ)」「한국말 ( 韓國 かんこく 말 、( ハングンマル)」という呼称 こしょう が用 もち いられており、北朝鮮 きたちょうせん においては「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」に相当 そうとう する「조선말 ( 朝鮮 ちょうせん 말 、( チョソンマル)」「조선어 ( 朝鮮 ちょうせん 語 ご 、( チョソノ)」という呼称 こしょう が用 もち いられている。この他 ほか に朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく どうしの表現 ひょうげん として「国語 こくご 」に相当 そうとう する「국어 (國語 こくご 、クゴ)」や、朝鮮 ちょうせん 語 ご の固有 こゆう 語 ご で「我々 われわれ の言葉 ことば 」を意味 いみ する「우리말 (ウリマル)」という表現 ひょうげん も用 もち いられる。
また、中国 ちゅうごく では、1949年 ねん の建国 けんこく から社会 しゃかい 主義 しゅぎ 陣営 じんえい に所属 しょぞく しており、当初 とうしょ から北朝鮮 きたちょうせん を朝鮮半島 ちょうせんはんとう 全体 ぜんたい の唯一 ゆいいつ の正統 せいとう 政府 せいふ としていた立場 たちば から、朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく の国家 こっか 、民族 みんぞく や言語 げんご 、文化 ぶんか に冠 かん する呼称 こしょう に「朝鮮 ちょうせん 」(簡体字 かんたいじ で「朝 あさ 鲜 」)を使用 しよう し、中国 ちゅうごく の国民 こくみん を構成 こうせい する朝鮮 ちょうせん 系 けい の集団 しゅうだん やその言語 げんご に対 たい してもこの名称 めいしょう を用 もち いて、「朝鮮 ちょうせん 族 ぞく 」や「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」と呼称 こしょう してきた。
しかし、1992年 ねん に韓国 かんこく と中国 ちゅうごく が国交 こっこう を樹立 じゅりつ してからは、韓国 かんこく との直接 ちょくせつ 交流 こうりゅう が進展 しんてん し、韓国 かんこく 資本 しほん の裏付 うらづ けにより、韓国 かんこく 式 しき の語彙 ごい や文字 もじ 配列 はいれつ をそのまま移植 いしょく した語学 ごがく テキストや辞典 じてん 類 るい が「韓国 かんこく 語 ご 」の名称 めいしょう を冠 かん して発行 はっこう されるようになった。その結果 けっか 、韓国 かんこく の朝鮮 ちょうせん 語 ご を指 さ す「韓国 かんこく 語 ご 」「韓 かん 語 ご 」は、中国 ちゅうごく の延 のべ 辺 べ 朝鮮 ちょうせん 語 ご や北朝鮮 きたちょうせん の朝鮮 ちょうせん 語 ご を指 さ す「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」とともに併用 へいよう されるようになってきている。
日本 にっぽん 外務省 がいむしょう および中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 外交 がいこう 部 ぶ の公式 こうしき ウェブサイトにおいては国 くに に応 おう じて別 べつ の呼称 こしょう を使用 しよう している(韓国 かんこく の公用 こうよう 語 ご は韓国 かんこく 語 ご [18] [19] 、北朝鮮 きたちょうせん の公用 こうよう 語 ご は朝鮮 ちょうせん 語 ご とされる[20] [21] )。
中国 ちゅうごく 本土 ほんど を除 のぞ く中華 ちゅうか 圏 けん (香港 ほんこん [22] 、マカオ [23] 、台湾 たいわん [24] )では政治 せいじ 的 てき な理由 りゆう で「韓 かん 語 ご 」としか呼 よ ばない。
また、中央 ちゅうおう アジアの朝鮮 ちょうせん 人 じん の間 あいだ では「高麗 こうらい 語 ご 」(고려말 、高 こう 麗 うらら 말 、Корё маль 、コリョマル)という呼称 こしょう が用 もち いられている。多 おお くのヨーロッパ言語 げんご では高 こう 麗 うらら に由来 ゆらい する Korean (英語 えいご )などの名称 めいしょう を用 もち いており、中立 ちゅうりつ 性 せい の問題 もんだい は提起 ていき されていない。
系統 けいとう
一般 いっぱん 的 てき には分類 ぶんるい 上 じょう アルタイ諸語 しょご か孤立 こりつ した言語 げんご と見 み なされるが、済州 さいしゅう 語 ご を別 べつ の言語 げんご として、両者 りょうしゃ を朝鮮 ちょうせん 語族 ごぞく にまとめることもある。
アルタイ諸語 しょご との関係 かんけい 、また日本語 にほんご との関係 かんけい もしばしば議論 ぎろん の的 まと となる。学者 がくしゃ によっては、日本語 にほんご と共 とも にアルタイ諸語 しょご に含 ふく める場合 ばあい もある。
日本語 にほんご との比較 ひかく
統語 とうご 面 めん では、基本 きほん 語順 ごじゅん はSOV型 がた であり、日本語 にほんご と類型 るいけい 論 ろん 的 てき に同 おな じ語順 ごじゅん を持 も つ(なお、語順 ごじゅん はそれ単独 たんどく では同 どう 一 いち 系統 けいとう の言語 げんご であることを示 しめ す証拠 しょうこ にはなり得 え ない。なぜなら、SOV型 がた は世界 せかい の言語 げんご の約 やく 50%が属 ぞく す普遍 ふへん 的 てき な語順 ごじゅん であり、また同 どう 一 いち 系統 けいとう であっても言語 げんご によって、更 さら には同 どう 一 いち 言語 げんご であっても時代 じだい によって基本 きほん 語順 ごじゅん が異 こと なることがあるため)。否定 ひてい や法 ほう の表現 ひょうげん では逆 ぎゃく 位 い となる場合 ばあい やいわゆる「かばん語 ご 」によって否定 ひてい 表現 ひょうげん が一語 いちご となっているものがある。助詞 じょし で主題 しゅだい を表示 ひょうじ する点 てん は日本語 にほんご と共通 きょうつう している。
音韻 おんいん 的 てき な面 めん では、古 ふる い時代 じだい では語頭 ごとう に流 ながれ 音 おん (ラ行 ぎょう )・有 ゆう 声 ごえ 阻害 そがい 音 おん (濁音 だくおん )が立 た たない点 てん 、母音 ぼいん 調和 ちょうわ が見 み られる点 てん 、母音 ぼいん 連続 れんぞく を避 さ ける点 てん などが日本語 にほんご と共通 きょうつう する。これらはアルタイ諸語 しょご に共通 きょうつう して見 み られる特徴 とくちょう でもあり、朝鮮 ちょうせん 語 ご 及 およ び日本語 にほんご がアルタイ語族 ごぞく であるという論拠 ろんきょ の一 ひと つになっている。但 ただ し朝鮮 ちょうせん 語 ご の音節 おんせつ が閉音節 ぶし (CVC)を基本 きほん としているのに対 たい し、日本語 にほんご は開 ひらけ 音節 おんせつ (CV)を基本 きほん としているなど、相違 そうい 点 てん も見 み られる。
その一方 いっぽう で語彙 ごい は、漢字 かんじ 語 ご あるいは字音 じおん 語 ご を除 のぞ き、一定 いってい の音韻 おんいん 対応 たいおう によって系統的 けいとうてき に同一 どういつ の祖 そ 形 がた に当 あ てはまるものは見出 みいだ されていない。
江戸 えど 時代 じだい から、様々 さまざま な側面 そくめん から日本語 にほんご と朝鮮 ちょうせん 語 ご の類似 るいじ 性 せい を指摘 してき する研究 けんきゅう 者 しゃ はたびたび現 あらわ れている(金澤 かなざわ 庄三郎 しょうざぶろう など)。小倉 おぐら 進平 しんぺい は対馬 つしま 方言 ほうげん と朝鮮 ちょうせん 語 ご の関係 かんけい を研究 けんきゅう したが、対馬 つしま 方言 ほうげん への朝鮮 ちょうせん 語 ご の借用 しゃくよう 以上 いじょう のものは見出 みいだ していない。漢字 かんじ の呉音 ごおん は古 ふる くは「対馬 つしま 音 おん 」と呼 よ ばれ、研究 けんきゅう 者 しゃ の中 なか には朝鮮 ちょうせん 字音 じおん から直接 ちょくせつ 輸入 ゆにゅう されたと考 かんが える者 もの もあったが、河野 こうの 六郎 ろくろう の研究 けんきゅう などによりその重層 じゅうそう 性 せい が明 あき らかにされていった。
かつてのような単純 たんじゅん な説 せつ は出 だ されることはなくなったが、現在 げんざい でも様々 さまざま な資料 しりょう と方法 ほうほう によって親族 しんぞく 関係 かんけい を見出 みいだ そうとする研究 けんきゅう が続 つづ けられている。共通 きょうつう 点 てん については言語 げんご 連合 れんごう (Sprachbund , language union 、例 れい :バルカン言語 げんご 連合 れんごう )の可能 かのう 性 せい もある。
アルタイ語族 ごぞく
朝鮮 ちょうせん 語 ご が孤立 こりつ した言語 げんご でないとしたらアルタイ語族 ごぞく に属 ぞく すであろうという意見 いけん もある。ただし、テュルク語 ご 群 ぐん 、モンゴル語 ご 群 ぐん 、ツングース語 ご 群 ぐん には文法 ぶんぽう 的 てき に非常 ひじょう に似 に ていて類似 るいじ 性 せい があるものの、それらが共通 きょうつう の祖語 そご を持 も つアルタイ語族 ごぞく であるということは今 いま のところ証明 しょうめい されるめどは立 た っていない。
歴史 れきし 学 がく の見地 けんち から考 かんが えると、百済 くだら 、新 しん 羅 ら 、高句麗 こうくり では言語 げんご 体系 たいけい が異 こと なるという説 せつ もある。しかし、日本 にっぽん で大和 やまと 民族 みんぞく の政権 せいけん が支配 しはい 層 そう として続 つづ いているように百済 くだら 、新 しん 羅 ら 、高句麗 こうくり から高麗 こうらい 王朝 おうちょう と朝鮮 ちょうせん 王朝 おうちょう まで朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく の王朝 おうちょう がずっと支配 しはい 層 そう として続 つづ いており、昔 むかし と現代 げんだい の言語 げんご 体系 たいけい はほとんど変 か わっていないという説 せつ もある[25] 。朝鮮 ちょうせん 語 ご はアルタイ語 ご のうち、ツングース語族 ごぞく との関係 かんけい が最 もっと も深 ふか いと考 かんが えられており、唯一 ゆいいつ まとまった文字 もじ 資料 しりょう をもつ満州 まんしゅう 語 ご との比較 ひかく 研究 けんきゅう が行 おこな われている。
方言 ほうげん ・変種 へんしゅ
標準 ひょうじゅん 語 ご
朝鮮 ちょうせん 語 ご を公用 こうよう 語 ご と定 さだ めている韓国 かんこく と北朝鮮 きたちょうせん は、それぞれ別々 べつべつ の標準 ひょうじゅん 変種 へんしゅ を規定 きてい している。韓国 かんこく における標準 ひょうじゅん 変種 へんしゅ は「標準 ひょうじゅん 語 ご 」(표준어 )であり、「ソウル の教養 きょうよう ある人々 ひとびと が使用 しよう する言語 げんご 」と規定 きてい される。また、北朝鮮 きたちょうせん における標準 ひょうじゅん 変種 へんしゅ は「文化 ぶんか 語 ご 」(문화어 )であり、「平壌 ぴょんやん の労働 ろうどう 者 しゃ 階級 かいきゅう が使用 しよう する言語 げんご 」と規定 きてい される。ただし、北朝鮮 きたちょうせん の標準 ひょうじゅん 語 ご も実際 じっさい には伝来 でんらい のソウル方言 ほうげん を基礎 きそ としており、元来 がんらい の南北 なんぼく の方言 ほうげん 差 さ に由来 ゆらい する標準 ひょうじゅん 語 ご の差異 さい は、皆無 かいむ ではないもののかなり限定 げんてい 的 てき である。また、中国 ちゅうごく 領内 りょうない の延 のべ 辺 べ 朝鮮 ちょうせん 語 ご は、基本 きほん 的 てき に北朝鮮 きたちょうせん の標準 ひょうじゅん 語 ご を規範 きはん としている。
日本 にっぽん 統治 とうち 前 まえ は、朝鮮半島 ちょうせんはんとう 南部 なんぶ と北部 ほくぶ 出身 しゅっしん 者 しゃ が会話 かいわ した場合 ばあい に地域 ちいき 間 あいだ の訛音 かおん 差 さ から話 はなし が通 つう じないことがあった。学校 がっこう 教育 きょういく 推進 すいしん のために一定 いってい の指針 ししん となる標準 ひょうじゅん 語 ご を求 もと めた朝鮮 ちょうせん 総督 そうとく 府 ふ は、普通 ふつう 学校 がっこう における標準 ひょうじゅん 語 ご の規範 きはん を永 なが く首都 しゅと とされてきた京 きょう 城府 じょうふ (現 げん ソウル特別 とくべつ 市 し )の中流 ちゅうりゅう 階級 かいきゅう が使用 しよう する言語 げんご とした[26] 。これにより南北 なんぼく 双方 そうほう の言語 げんご とも20世紀 せいき 前半 ぜんはん のソウル方言 ほうげん が基礎 きそ となったが、韓国 かんこく と北朝鮮 きたちょうせん がそれぞれ独自 どくじ の言語 げんご 政策 せいさく に基 もと づいて標準 ひょうじゅん 語 ご を発展 はってん させていった結果 けっか 、語彙 ごい ・正書法 せいしょほう ・辞典 じてん における文字 もじ 配列 はいれつ の順序 じゅんじょ などで、韓国 かんこく における「한국어 」「한국말 」と北朝鮮 きたちょうせん における「조선말 」「조선어 」の間 あいだ に相 あい 異 こと が出 で ている[注 ちゅう 2] 。たとえば韓国 かんこく と北朝鮮 きたちょうせん では、独立 どくりつ 後 ご に漢字 かんじ 表記 ひょうき の廃止 はいし と日本語 にほんご 語彙 ごい の置 お き換 か えが着手 ちゃくしゅ されたが、それぞれが個別 こべつ に行 い った結果 けっか 、韓国 かんこく における「韓国 かんこく 語 ご 」と北朝鮮 きたちょうせん における「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」の相違 そうい を拡大 かくだい することになった。
韓国 かんこく と北朝鮮 きたちょうせん の言葉 ことば の違 ちが いに関 かん しては朝鮮 ちょうせん 語 ご の南北 なんぼく 差 さ を参照 さんしょう 。
方言 ほうげん
小倉 おぐら 進平 しんぺい による方言 ほうげん 区分 くぶん (1940)
朝鮮 ちょうせん 語 ご の方言 ほうげん は大 おお きく本土 ほんど 方言 ほうげん と済州 さいしゅう 方言 ほうげん に分 わ けられ、そのうちの本土 ほんど 方言 ほうげん は西北 せいほく 方言 ほうげん (平安 へいあん 道 どう 方言 ほうげん )、東北 とうほく 方言 ほうげん (咸鏡道 どう 方言 ほうげん )、中部 ちゅうぶ 方言 ほうげん (黄海 こうかい 道 どう 、江原 えばら 道 みち 、京畿 けいき 道 どう 、忠清 ただきよ 道 どう 方言 ほうげん )、西南 せいなん 方言 ほうげん (全羅道 ぜんらどう 方言 ほうげん )、東南 とうなん 方言 ほうげん (慶 けい 尚道 なおみち 方言 ほうげん )の5つに分類 ぶんるい される。韓国 かんこく の標準 ひょうじゅん 語 ご の基礎 きそ になったソウル方言 ほうげん は中部 ちゅうぶ 方言 ほうげん に属 ぞく し、日本 にっぽん においても比較的 ひかくてき 知 し られている釜山 ぷさん 方言 ほうげん や大邱 たいきゅう 方言 ほうげん は東南 とうなん 方言 ほうげん に属 ぞく する。
他 た 言語 げんご との接触 せっしょく によって生 しょう じた朝鮮 ちょうせん 語 ご の変種 へんしゅ
在日 ざいにち 朝鮮 ちょうせん 語 ご
在日 ざいにち 韓国 かんこく ・朝鮮 ちょうせん 人 じん が家庭 かてい 内 ない や仲間 なかま 内 ない で用 もち いる朝鮮 ちょうせん 語 ご 。語彙 ごい や発音 はつおん の面 めん で日本語 にほんご の影響 えいきょう を強 つよ く受 う けている。したがって、日本人 にっぽんじん の朝鮮 ちょうせん 語 ご 学習 がくしゅう 者 しゃ と同 おな じような発音 はつおん となる傾向 けいこう が非常 ひじょう に多 おお く、また日本語 にほんご からの借用 しゃくよう 語 ご が極 きわ めて多 おお い。また、在日 ざいにち 朝鮮 ちょうせん 語 ご を使用 しよう するのはオールドカマーである特別 とくべつ 永住 えいじゅう 者 しゃ が中心 ちゅうしん で慶 けい 尚道 なおみち ・全羅道 ぜんらどう ・済州 さいしゅう 道 どう などの南部 なんぶ 地方 ちほう 出身 しゅっしん 者 しゃ が多 おお いため、中部 ちゅうぶ 方言 ほうげん であるソウル方言 ほうげん とは相違 そうい がある場合 ばあい が多 おお い。
在 ざい 米 べい 朝鮮 ちょうせん 語 ご
韓国 かんこく 系 けい アメリカ人 じん がコリアン・スクール等 とう で習 なら う韓国 かんこく 語 ご 。こちらは英語 えいご なまりの韓国 かんこく 語 ご になる場合 ばあい が多 おお く、英語 えいご からの借用 しゃくよう 語 ご を多 おお く使 つか う傾向 けいこう がある。
中国 ちゅうごく 朝鮮 ちょうせん 語 ご
中国 ちゅうごく に居住 きょじゅう する朝鮮 ちょうせん 族 ぞく の間 あいだ で使用 しよう される朝鮮 ちょうせん 語 ご 。
コリョマル
高 こう 麗人 れいじん (旧 きゅう ソ連 それん 、中央 ちゅうおう アジアに住 す む朝鮮 ちょうせん 民族 みんぞく )が用 もち いる朝鮮 ちょうせん 語 ご 。中国 ちゅうごく 朝鮮 ちょうせん 語 ご 同様 どうよう 、ベースは近代 きんだい 化 か 以前 いぜん の地方 ちほう 方言 ほうげん であり、音韻 おんいん ・語彙 ごい ・統語 とうご 全 すべ ての面 めん でロシア語 ご の影響 えいきょう を強 つよ く受 う けている。現在 げんざい では若年 じゃくねん 層 そう が習得 しゅうとく することのほとんど無 な い、絶滅 ぜつめつ 危機 きき に瀕 ひん した言語 げんご 変種 へんしゅ である。
音韻 おんいん
朝鮮 ちょうせん 語 ご の音節 おんせつ は (C) V (C) の構造 こうぞう を持 も つ。
短 たん 母音 ぼいん は本土 ほんど 方言 ほうげん /a/ 、/ɛ/ 、/e/ 、/i/ 、/ɔ/ 、/o/ 、/u/ 、/ɯ/ の八 やっ つであり、ソウル方言 ほうげん では /ɛ/ と /e/ の区別 くべつ はなくなり(融合 ゆうごう ・合流 ごうりゅう )、母音 ぼいん 音素 おんそ が7つになっている。二 に 重母音 じゅうぼいん は/ɰi/ のみである。母音 ぼいん 調和 ちょうわ は中期 ちゅうき 朝鮮 ちょうせん 語 ご には存在 そんざい したが、現代 げんだい 語 ご ではその痕跡 こんせき を残 のこ すだけにとどまる。
子音 しいん は破裂 はれつ 音 おん /p/ 、/pʻ/ 、/pʰ/ 、/t/ 、/tʻ/ 、/tʰ/ 、/k/ 、/kʻ/ 、/kʰ/ 、破 やぶ 擦 ず 音 おと /ʨ, ʨʻ, ʨʰ/ 、摩擦音 まさつおん /s/ 、/sʻ/ 、/h/ 、鼻音 びおん /m/ 、/n/ 、/ŋ/ 、流 ながれ 音 おん /l/ が存在 そんざい する。破裂 はれつ 音 おん 及 およ び破 やぶ 擦 ず 音 おと は平 ひら 音 おと 、濃 こ 音 おん 、激 げき 音 おん が対立 たいりつ し、摩擦音 まさつおん の /s/ は平 ひら 音 おと 、濃 こ 音 おん が対立 たいりつ する。
語頭 ごとう においては /l/ 、/ŋ/ が立 た つことができず、/i/ 、/j/ の前 まえ に /n/ が立 た つこともできない(外来 がいらい 語 ご は除外 じょがい )。音節 おんせつ 末 まつ においては平 たいら 音 おん /濃 こ 音 おん /激 げき 音 おん の対立 たいりつ が中和 ちゅうわ され、また破 やぶ 擦 ず 音 おと 及 およ び摩擦音 まさつおん が /t/ に中和 ちゅうわ されるため、/p/ 、/t/ 、/k/ 、/m/ 、/n/ 、/ŋ/ 、/l/ しか現 あらわ れることがない。また音節 おんせつ 末 まつ の破裂 はれつ 音 おん /p/ 、/t/ 、/k/ は内 うち 破 やぶ 音 おと (無 む 開放 かいほう 閉鎖 へいさ 音 おん )として発音 はつおん され、多 おお くの日本語 にほんご 母語 ぼご 話者 わしゃ にとって聴 き き取 と りの難 むずか しいものである。
また、さまざまな同化 どうか 規則 きそく が存在 そんざい する。
表記 ひょうき
朝鮮半島 ちょうせんはんとう に漢字 かんじ が伝 つた えられて以来 いらい 、吏読 りと や郷 さと 札 さつ 、口訣 くけつ など漢字 かんじ の音 おと や訓 くん を用 もち いて朝鮮 ちょうせん 語 ご を表記 ひょうき する方法 ほうほう がいくつか試 こころ みられた。しかし朝鮮 ちょうせん 語 ご と中国 ちゅうごく 語 ご の言語 げんご 構造 こうぞう の違 ちが いや朝鮮 ちょうせん 語 ご 音韻 おんいん の複雑 ふくざつ さから普及 ふきゅう 度 ど は小 ちい さかった。本格 ほんかく 的 てき な表記 ひょうき が始 はじ まったのは1443年 ねん の訓 くん 民 みん 正 せい 音 おと 制定 せいてい 以降 いこう である。最初 さいしょ 期 き の表記 ひょうき 法 ほう は一部 いちぶ の例外 れいがい を除 のぞ いて文字 もじ を発音 はつおん 通 どお りに綴 つづ る表音 ひょうおん 主義 しゅぎ 的 てき な表記 ひょうき 法 ほう であった。16世紀 せいき からは形態 けいたい 主義 しゅぎ 的 てき な表記 ひょうき 法 ほう も徐々 じょじょ に取 と り入 い れられ始 はじ めたが、知識 ちしき 人 じん の書 か く文章 ぶんしょう では形態 けいたい 主義 しゅぎ 的 てき 綴 つづ り、庶民 しょみん の書 か く文章 ぶんしょう では表音 ひょうおん 主義 しゅぎ 的 てき 綴 つづ りが多 おお く見 み られた。
19世紀 せいき 末期 まっき には福沢 ふくさわ 諭吉 ゆきち の発案 はつあん によって日本語 にほんご の漢字 かんじ かな交 ま じり表記 ひょうき と似 に た漢字 かんじ ハングル交 ま じりで書 か かれた朝鮮 ちょうせん 語 ご が文言 もんごん (漢文 かんぶん )と並 なら ぶ行政 ぎょうせい 語 ご の地位 ちい を獲得 かくとく し、1883年 ねん に井上 いのうえ 角五郎 つのごろう が創刊 そうかん した漢 かん 城 じょう 旬報 じゅんぽう が1886年 ねん に漢 かん 城 じょう 周 しゅう 報 ほう に紙 かみ 名 めい を改名 かいめい した後 のち に採用 さいよう した。
正書法 せいしょほう も徐々 じょじょ に固 かた まりつつあったが、それらが根付 ねつ く前 まえ に朝鮮 ちょうせん は日本 にっぽん 統治 とうち 時代 じだい へと突入 とつにゅう することになる。漢字 かんじ ハングル交 ま じり表記 ひょうき は後 ご の時代 じだい にも新聞 しんぶん の見出 みだ しや書物 しょもつ の表題 ひょうだい 、序文 じょぶん などに見 み られるが、それによって本文 ほんぶん が書 か かれた書物 しょもつ [注 ちゅう 3] はほとんど存在 そんざい しない。
日 にち 韓 かん 合邦 がっぽう 後 ご に、金沢 かなざわ 庄三郎 しょうざぶろう と小倉 おぐら 進平 しんぺい の両 りょう 博士 はかせ を中心 ちゅうしん とする日本人 にっぽんじん 言語 げんご 学者 がくしゃ は、近代 きんだい 朝鮮 ちょうせん 語 ご の表記 ひょうき を科学 かがく 的 てき に体系 たいけい 化 か して言語 げんご として完成 かんせい させた。
小倉 おぐら 博士 はかせ の「朝鮮 ちょうせん 語学 ごがく 史 し 」によれば、朝鮮 ちょうせん が清 きよし の文化 ぶんか から離脱 りだつ し独自 どくじ 性 せい を強調 きょうちょう するために国学 こくがく ・国文 こくぶん の使用 しよう を鼓舞 こぶ しハングルを奨励 しょうれい しはじめたのは、1897年 ねん の日 にち 清 しん 戦争 せんそう 後 ご からで、朝鮮 ちょうせん が大韓 たいかん 帝国 ていこく として清 しん から独立 どくりつ してからであった[27] 。
朝鮮 ちょうせん 総督 そうとく 府 ふ は併合 へいごう 初期 しょき の1911年 ねん に、「諺文 おんもん 綴字 ていじ 法 ほう 研究 けんきゅう 会 かい 」を発足 ほっそく させて、1912年 ねん に「普通 ふつう 学校 がっこう 用 よう 諺文 おんもん 綴字 ていじ 法 ほう 」を定 さだ めたが、これはそれまでの民間 みんかん の慣習 かんしゅう 的 てき 表記 ひょうき 法 ほう を整理 せいり し成文 せいぶん 化 か したものである。
正書法 せいしょほう は「朝鮮 ちょうせん 語 ご 綴字 ていじ 法統 ほうとう 一案 いちあん 」(1933年 ねん )など更 さら に数 すう 度 ど の修正 しゅうせい を経 へ て、2008年 ねん 現在 げんざい 、韓国 かんこく では「ハングル正書法 せいしょほう 」(1988年 ねん )、北朝鮮 きたちょうせん では「朝鮮 ちょうせん 語 ご 規範 きはん 集 しゅう 」(1966年 ねん 制定 せいてい 、1987年 ねん 改正 かいせい )が用 もち いられている。南北 なんぼく の正書法 せいしょほう 共通 きょうつう の最大 さいだい の特徴 とくちょう は、形態 けいたい 主義 しゅぎ を採 と ることと分 わ かち書 が き をすることである。
朝鮮 ちょうせん 語 ご には連 れん 音 おん や同化 どうか などの音韻 おんいん 規則 きそく が豊富 ほうふ であり、一 ひと つの形態素 けいたいそ が音韻 おんいん 的 てき な環境 かんきょう によって別々 べつべつ の音声 おんせい として現 あらわ れることが多々 たた ある。音声 おんせい が異 こと なっていても同 おな じ形態素 けいたいそ であれば、可能 かのう な限 かぎ り同 おな じ文字 もじ で表記 ひょうき しようというのが形態 けいたい 主義 しゅぎ である。分 わ かち書 が きの単位 たんい は日本語 にほんご における文節 ぶんせつ に近 ちか いが、南北 なんぼく の現行 げんこう の正書法 せいしょほう では分 わ かち書 が きの規定 きてい が互 たが いに若干 じゃっかん 異 こと なる。概 がい して南 みなみ は分 わ かち書 が きを多用 たよう する傾向 けいこう にあり、北 きた は分 わ かち書 が きが少 すく ない傾向 けいこう にある。
また、朝鮮 ちょうせん 語 ご をラテン文字 もじ で表記 ひょうき する方法 ほうほう については朝鮮 ちょうせん 語 ご のロ ろ ーマ字 まじ 表記 ひょうき 法 ほう を参照 さんしょう 。
文法 ぶんぽう
形態 けいたい 論 ろん
インド・ヨーロッパ語族 ごぞく やアフロ・アジア語族 ごぞく に見 み られる性 せい ・数 かず の概念 がいねん はなく、性 せい ・数 かず ・格 かく の一致 いっち の概念 がいねん もない。
名詞 めいし の格 かく は格 かく 助詞 じょし によって表 あらわ される。話 はな し言葉 ことば では格 かく を明示 めいじ しなくても文脈 ぶんみゃく 上 じょう 明 あき らかであれば省略 しょうりゃく する。
一 ひと つの名詞 めいし が複数 ふくすう の格 かく 助詞 じょし をとることができる。二 ふた つの格 かく 助詞 じょし が組 く み合 あ わさって新 あたら しい意味 いみ を持 も つこともある。
動詞 どうし は語幹 ごかん のみでは文節 ぶんせつ を形成 けいせい することができず、必 かなら ず終結 しゅうけつ 語尾 ごび を必要 ひつよう とする。
動詞 どうし と終結 しゅうけつ 語尾 ごび の間 あいだ には時制 じせい やアスペクト 、主体 しゅたい 敬語 けいご を表 あらわ す先 さき 語末 ごまつ 語尾 ごび を挿入 そうにゅう することができる。
形容詞 けいようし は動詞 どうし とほぼ同 おな じ活用 かつよう をする。また、日本語 にほんご と異 こと なり形容詞 けいようし と形容動詞 けいようどうし の分化 ぶんか はない。
冠 かんむり 形 がた 詞 し は名詞 めいし を修飾 しゅうしょく する不 ふ 変化 へんか 詞 し で、日本語 にほんご の連体詞 れんたいし に相当 そうとう する。
敬語 けいご には対 たい 者 しゃ 敬語 けいご 、主体 しゅたい 敬語 けいご 、客体 かくたい 敬語 けいご の三 みっ つがあり、日本語 にほんご の丁寧 ていねい 語 ご 、謙譲 けんじょう 語 ご 、尊敬 そんけい 語 ご にほぼ相当 そうとう する。
名詞 めいし 、助詞 じょし 、動詞 どうし には敬語 けいご を表 あらわ す特別 とくべつ な語彙 ごい (補充 ほじゅう 形 がた )があり、敬語 けいご を表 あらわ す名詞 めいし 接尾 せつび 辞 やめ 、敬語 けいご を表 あらわ す動詞 どうし (主体 しゅたい 敬語 けいご を表 あらわ す語尾 ごび 先 さき 語末 ごまつ 語尾 ごび と対 たい 者 しゃ 敬語 けいご を表 あらわ す終結 しゅうけつ 語尾 ごび )がある。
対 たい 者 しゃ 敬語 けいご を表 あらわ す終結 しゅうけつ 語尾 ごび は敬意 けいい の程度 ていど が6段階 だんかい に分 わ かれるが、そのうちよく使 つか われるのは4段階 だんかい のみである。
標準 ひょうじゅん 日本語 にほんご の敬語 けいご はウチとソトの概念 がいねん に関 かん して相対 そうたい 的 てき であるが、朝鮮 ちょうせん 語 ご の敬語 けいご は序列 じょれつ (血縁 けつえん 的 てき なものも含 ふく む)に関 かん して相対 そうたい 的 てき である。
(母 はは に対 たい して)아버지께서 오셨어요. (お父 とう さんがいらっしゃいました)
(祖父 そふ に対 たい して)아버지가 왔어요. (お父 とう さんが来 き ました)
語彙 ごい
朝鮮 ちょうせん 語 ご の語彙 ごい は大 おお きく分 わ けて固有 こゆう 語 ご 、漢字 かんじ 語 ご (古典 こてん 中国語 ちゅうごくご 系 けい 語彙 ごい )、外来 がいらい 語 ご の3つの階層 かいそう から成 な り立 た っている。特 とく に韓国 かんこく における朝鮮 ちょうせん 語 ご の外来 がいらい 語 ご のほとんどは英語 えいご であり、固有 こゆう 語 ご の上 うえ に漢字 かんじ 語 ご (古典 こてん 中国語 ちゅうごくご 系 けい 語彙 ごい )と英語 えいご などの欧米 おうべい 系 けい 借用 しゃくよう 語 ご の2つの上層 じょうそう を持 も つという意味 いみ において日本語 にほんご に似 に た語彙 ごい 構造 こうぞう を持 も っているということができる。それぞれの階層 かいそう の語 かたり が語彙 ごい 全体 ぜんたい の中 なか で占 し める割合 わりあい を日本語 にほんご と比 くら べた場合 ばあい 、固有 こゆう 語 ご と外来 がいらい 語 ご は割合 わりあい がやや少 すく なく、漢字 かんじ 語 ご は割合 わりあい がやや高 たか い。
1層 そう 目 め の固有 こゆう 語 ご は古来 こらい の朝鮮 ちょうせん 語 ご である。全 すべ ての品詞 ひんし に広 ひろ く分布 ぶんぷ しており、朝鮮 ちょうせん 語 ご の語彙 ごい の核 かく であるが、日本語 にほんご と同様 どうよう 基本 きほん 語彙 ごい の中 なか にも漢字 かんじ 語 ご に侵食 しんしょく されているものがあり、その比率 ひりつ は日本語 にほんご よりも高 たか めである。たとえば、山 やま を表 あらわ す산 /san/ 、川 かわ を表 あらわ す강 /gaŋ/ はそれぞれ「山 やま 」、「江 こう 」であり、元々 もともと あった山 やま と川 かわ を表 あらわ す固有 こゆう 語 ご (뫼 , 가람 )は残存 ざんそん しているものの、意味 いみ の縮小 しゅくしょう と非 ひ 日常 にちじょう 語 ご 化 か を余儀 よぎ なくされた。
近代 きんだい 以降 いこう は日本 にっぽん 留学生 りゅうがくせい が和製 わせい 漢語 かんご を取 と り入 い れ始 はじ め、和製 わせい 漢語 かんご に翻訳 ほんやく された西洋 せいよう の近代 きんだい 用語 ようご を中心 ちゅうしん に漢字 かんじ 表記 ひょうき 語 ご の借用 しゃくよう が行 おこな われた。日本語 にほんご から流入 りゅうにゅう した漢字 かんじ 表記 ひょうき 語 ご には、日本語 にほんご においても音読 おんよ みの「漢語 かんご 」として存在 そんざい したものだけでなく、「取扱 とりあつかい 」(とりあつかい)→취급 /chwigɯp/ 、「引下 ひきさげ (げ)」(ひきさげ)→인하 /inha/ のように日本語 にほんご では訓読 くんよ みをしたものも含 ふく まれる。
漢字 かんじ 語 ご は名詞 めいし 、動詞 どうし 、形容詞 けいようし に見 み られる。名詞 めいし はそのまま取 と り込 こ まれたが、動詞 どうし 、形容詞 けいようし は朝鮮 ちょうせん 語 ご の活用 かつよう 体系 たいけい に合 あ わせるため、-하다 /hada/ を付 つ けて取 と り込 こ まれた。これは日本語 にほんご におけるサ変 さへん 動詞 どうし 、形容動詞 けいようどうし がそれぞれ語幹 ごかん に「~する」、「〜だ・な」を付 つ けて活用 かつよう するのと同 おな じである。
漢字 かんじ の読音は日本語 にほんご の場合 ばあい とは異 こと なり、1字 じ に対 たい してほぼ1つに統一 とういつ されている。稀 まれ に1つの漢字 かんじ が複数 ふくすう の音 おと を持 も つ場合 ばあい があるが、それは日本語 にほんご の漢音 かんおん ・呉音 ごおん のように複数 ふくすう の時代 じだい の中国 ちゅうごく 音 おん を反映 はんえい しているのではなく、中国 ちゅうごく 語 ご における一 いち 字 じ 多 た 音 おと を反映 はんえい していることが多 おお い[注 ちゅう 4] 。たとえば、悪 あく には악 /ak/ と오 /o/ の2つの読音があるが、악 /ak/ は「悪 わる い」という意味 いみ であり、오 /o/ は「憎 にく む」という意味 いみ であり、もともと中国 ちゅうごく 語 ご において存在 そんざい した区別 くべつ を反映 はんえい している。なおこの場合 ばあい 、日本語 にほんご ではアク・オ、普通 ふつう 話 ばなし では è ・ wù に、それぞれ対応 たいおう する。
三 さん 層 そう 目 め は(漢字 かんじ 語 ご 以外 いがい の)外来 がいらい 語 ご である。韓国 かんこく においては英語 えいご 、北朝鮮 きたちょうせん においてはロシア語 ご が主 おも な輸入 ゆにゅう 源 げん となった。外来 がいらい 語 ご を取 と り込 こ む方法 ほうほう は漢字 かんじ 語 ご に準 じゅん ずる(名詞 めいし はそのまま、動詞 どうし 、形容詞 けいようし は하다 を付 つ ける)。
その他 た の外来 がいらい 要素 ようそ としては、主 おも に植民 しょくみん 地 ち 時代 じだい に流入 りゅうにゅう した日本語 にほんご と高麗 こうらい 末期 まっき に元朝 がんちょう から流入 りゅうにゅう したモンゴル語 ご がある。ここでいう日本語 にほんご とは、朝鮮 ちょうせん 漢 かん 字音 じおん 読 よ みで取 と り入 い れられた和製 わせい 漢語 かんご を除 のぞ き、和語 わご および日本語 にほんご 読 よ みの漢語 かんご 、外来 がいらい 語 ご を日本語 にほんご の発音 はつおん に近 ちか い形 かたち で受 う け入 い れたものである。たとえば「勝負 しょうぶ 」は古典 こてん 中国語 ちゅうごくご 由来 ゆらい の朝鮮 ちょうせん 漢 かん 字音 じおん で読 よ む승부 /sɯŋbu/ という形 かたち で朝鮮 ちょうせん 語 ご に定着 ていちゃく している単語 たんご であるが、日本 にっぽん 漢 かん 字音 じおん 「ショウブ」に由来 ゆらい する쇼부 /sjobu/ という形 かたち でも流入 りゅうにゅう した。このようにして日本語 にほんご から取 と り込 こ まれた語彙 ごい には、「弁当 べんとう 」벤또 /bentto/ 、「うどん」우동 /udoŋ/ 、「バケツ」바께쓰 /bakkessɯ/ などがあるが、韓国 かんこく ・北朝鮮 きたちょうせん の両 りょう 政府 せいふ はこのような日本語 にほんご からの借用 しゃくよう 語 ご を排除 はいじょ する政策 せいさく を採 と ったため、現在 げんざい では高齢 こうれい 者 しゃ を中心 ちゅうしん に限 かぎ られた範囲 はんい で俗語 ぞくご として扱 あつか われていることが多 おお い。品詞 ひんし は名詞 めいし 、副詞 ふくし が多 おお く、副詞 ふくし は本来 ほんらい の日本語 にほんご が持 も っているニュアンス とは微妙 びみょう に異 こと なることが多 おお い。これらの語彙 ごい は朝鮮 ちょうせん 語 ご の語彙 ごい 全体 ぜんたい からして非常 ひじょう に低 ひく い割合 わりあい でしかないが、日本 にっぽん 統治 とうち 時代 じだい の残滓 ざんし と考 かんが えられたため問題 もんだい 視 し されたのである。モンゴル語 ご は当時 とうじ はかなりの影響 えいきょう 力 りょく があったとする学説 がくせつ もあるが、現代 げんだい ではごく僅 わず かな特殊 とくしゅ 語彙 ごい に痕跡 こんせき をとどめるのみである。
韓国 かんこく と北朝鮮 きたちょうせん ではそれぞれ別々 べつべつ に言語 げんご 政策 せいさく を取 と ったため、2つの地域 ちいき では語彙 ごい にも差 さ が見 み られる(詳細 しょうさい は「朝鮮 ちょうせん 語 ご の南北 なんぼく 差 さ 」を参照 さんしょう )。また、中国 ちゅうごく の朝鮮 ちょうせん 族 ぞく によって話 はな されている中国 ちゅうごく 朝鮮 ちょうせん 語 ご は中国語 ちゅうごくご の強 つよ い影響 えいきょう を受 う けている。中国 ちゅうごく 語 ご を朝鮮 ちょうせん 語 ご 音 おん で読 よ んで取 と り入 い れる場合 ばあい もあれば、中国 ちゅうごく 語 ご 音 おん をそのまま取 と り入 い れる場合 ばあい もある。たとえば、「卒業 そつぎょう 」は韓国 かんこく においては同 おな じ漢字 かんじ を朝鮮 ちょうせん 語 ご 読 よ みで졸업 /chorɔp/ というが、中国 ちゅうごく では「毕业 (畢業)」を朝鮮 ちょうせん 語 ご 読 よ みして필업 /pirɔp/ という。また、「コンピューター」は韓国 かんこく では英語 えいご に由来 ゆらい する컴퓨터 /kɔmpjutɔ/ だが、中国 ちゅうごく では「电脑 (電脳 でんのう )」の中国語 ちゅうごくご 音 おん に由来 ゆらい する뗀노 /ttenno/ である。中央 ちゅうおう アジアにおいてもロシア語 ご の動詞 どうし стрoйть (建 た てる)から不定 ふてい 詞 し 語尾 ごび -ть を取 と って代 か わりに-하다 を付 つ けて 스트레이하다 /sɯtɯreihada/ [要 よう 出典 しゅってん ] とするなどのロシア語 ご 流入 りゅうにゅう が行 おこな われている。
また、朝鮮 ちょうせん 語 ご が輸入 ゆにゅう した英語 えいご であるコングリッシュ には元 もと の英語 えいご にない独自 どくじ の英語 えいご の語彙 ごい も存在 そんざい する。
使用 しよう 国家 こっか
朝鮮 ちょうせん 語 ご を公用 こうよう 語 ご とする地域 ちいき
※使用 しよう する人口 じんこう が多 おお い順 じゅん
朝鮮 ちょうせん 語 ご を主要 しゅよう 外国 がいこく 語 ご とする国 くに
脚注 きゃくちゅう
注釈 ちゅうしゃく
出典 しゅってん
^ Korean Made Simple: A beginner's guide to learning the Korean language, CreateSpace Independent Publishing Platform (2014), ISBN 978-1497445826 , P. 136
^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Korean” . Glottolog 2.7 . Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/kore1280
^ 「朝鮮半島 ちょうせんはんとう で使 つか われてきた言語 げんご について日本 にっぽん では韓国 かんこく 語 ご , 朝鮮 ちょうせん 語 ご , 韓 かん 語 ご などさまざまな呼称 こしょう が用 もち いられてきた」福井 ふくい 玲 れい 『韓国 かんこく 語 ご 音韻 おんいん 史 し の探求 たんきゅう 』三省堂 さんせいどう 、2013年 ねん 、1.2.1。
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^ 大江 おおえ 孝男 たかお 「ちょうせんご|朝鮮 ちょうせん 語 ご 」【監修 かんしゅう 】伊藤 いとう 亜 あ 人 じん +大村 おおむら 益夫 ますお +高崎 たかさき 宗 そう 司 つかさ +武田 たけだ 幸男 ゆきお +吉田 よしだ 光男 みつお +梶 かじ 村 むら 秀樹 ひでき 『[新版 しんぱん ] 韓国 かんこく 朝鮮 ちょうせん を知 し る事典 じてん 』平凡社 へいぼんしゃ 、2014年 ねん 3月 がつ 19日 にち 新版 しんぱん 第 だい 1刷 さつ 発行 はっこう 、ISBN 978-4-582-12647-1 、352頁 ぺーじ 。
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^ 「北朝鮮 きたちょうせん では, (中略 ちゅうりゃく )ピョンヤンの言葉 ことば を基準 きじゅん にするとは言 い っても, 本来 ほんらい の土着 どちゃく のピョンヤン方言 ほうげん を基礎 きそ としているのではなくて, 基本 きほん 的 てき には, すでに1933年 ねん 以来 いらい 確立 かくりつ され普及 ふきゅう されてきた標準 ひょうじゅん 化 か された朝鮮 ちょうせん 語 ご がその基礎 きそ となっており, それに, 正書法 せいしょほう の改編 かいへん と若干 じゃっかん の方言 ほうげん 系 けい の浸透 しんとう が加 くわ わったものということができる.」梅田 うめだ 博之 ひろゆき (著 ちょ )「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」。亀井 かめい 孝 たかし 、河野 こうの 六郎 ろくろう 、千野 ちの 栄一 えいいち (編 へん )『言語 げんご 学 がく 大 だい 辞典 じてん 』第 だい 2巻 かん 【世界 せかい 言語 げんご 編 へん 】、三省堂 さんせいどう 、1993年 ねん (原著 げんちょ 1989年 ねん )、950–980頁 ぺーじ 。
^ “In North Korea much the same is true. There the government claims that the standard (called “Cultured Language” 문화어 ) is based upon speech in Pyongyang, but that statement is only partially true. Until 1945 Seoul speech was the standard there as well, and what is spoken today in the north has yet to diverge significantly, except in the official vocabulary used by the state.” Lee, Ki-Moon; Ramsey, S. Robert (2011). A History of the Korean language . Cambridge: Cambridge University Press. 7.2. ISBN 978-0-521-66189-8
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^ 「現在 げんざい , 朝鮮半島 ちょうせんはんとう には, 南 みなみ と北 きた にそれぞれ異 こと なる政治 せいじ 的 てき 権威 けんい が存在 そんざい し, 相互 そうご のあらゆる交流 こうりゅう が断絶 だんぜつ しており, それぞれの国語 こくご も韓国 かんこく では韓国 かんこく 語 ご , 北朝鮮 きたちょうせん では朝鮮 ちょうせん 語 ご と名称 めいしょう が異 こと なる. しかしながら, この両者 りょうしゃ は、地域 ちいき 的 てき な方言 ほうげん 差 さ や, それぞれの政治 せいじ 体制 たいせい , 国語 こくご 政策 せいさく の相違 そうい に基 もと づく, 語彙 ごい , 発音 はつおん , 正書法 せいしょほう などの違 ちが いがあるにせよ, 言語 げんご 的 てき には, 本来 ほんらい , 同一 どういつ のものである.」梅田 うめだ 博之 ひろゆき (著 ちょ )「朝鮮 ちょうせん 語 ご 」。亀井 かめい 孝 たかし 、河野 こうの 六郎 ろくろう 、千野 ちの 栄一 えいいち (編 へん )『言語 げんご 学 がく 大 だい 辞典 じてん 』第 だい 2巻 かん 【世界 せかい 言語 げんご 編 へん 】、三省堂 さんせいどう 、1993年 ねん (原著 げんちょ 1989年 ねん )、950–980頁 ぺーじ 。
^ 「ソウル及 およ びその周辺 しゅうへん で話 はな される種類 しゅるい の韓国 かんこく 語 ご は, 朝鮮半島 ちょうせんはんとう の標準 ひょうじゅん 語 ご として広 ひろ く認 みと められている. ただし, 北朝鮮 きたちょうせん のピョンヤンのことばとは, 母音 ぼいん と死因 しいん の音質 おんしつ , 母音 ぼいん の長 なが さ, アクセント, リズム, イントネーション等 とう の音声 おんせい 的 てき 特徴 とくちょう において異 こと なる。」Hyun Bok Lee 著 ちょ 「韓国 かんこく 語 ご 」、国際 こくさい 音声 おんせい 学会 がっかい 編 へん 『国際 こくさい 音声 おんせい 記号 きごう ガイドブック』大修館書店 たいしゅうかんしょてん 、2003年 ねん 。
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参考 さんこう 文献 ぶんけん
関連 かんれん 項目 こうもく
外部 がいぶ リンク