ポケモンの一覧いちらん (52-101)

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ポケモンの一覧いちらん（ポケモンのいちらん）は、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』に登場とうじょうする架空かくうの生物せいぶつ「ポケットモンスター（ポケモン）」の一覧いちらん。本ほん項こうでは全ぜん1025種しゅのうち、『ポケットモンスター 赤あか・緑みどり』から登場とうじょうし、シリーズ共通きょうつうの全国ぜんこくポケモン図鑑ずかんにおいて052から101までの番号ばんごうを付与ふよされている種たねを掲載けいさいする。

目次もくじ

1-51 << 52-101 >> 102-151

No. 名前なまえ 052 ニャース 053 ペルシアン 054 コダック 055 ゴルダック 056 マンキー 057 オコリザル 058 ガーディ 059 ウインディ 060 ニョロモ 061 ニョロゾ

No. 名前なまえ 062 ニョロボン 063 ケーシィ 064 ユンゲラー 065 フーディン 066 ワンリキー 067 ゴーリキー 068 カイリキー 069 マダツボミ 070 ウツドン 071 ウツボット

No. 名前なまえ 072 メノクラゲ 073 ドククラゲ 074 イシツブテ 075 ゴローン 076 ゴローニャ 077 ポニータ 078 ギャロップ 079 ヤドン 080 ヤドラン 081 コイル

No. 名前なまえ 082 レアコイル 083 カモネギ 084 ドードー 085 ドードリオ 086 パウワウ 087 ジュゴン 088 ベトベター 089 ベトベトン 090 シェルダー 091 パルシェン

No. 名前なまえ 092 ゴース 093 ゴースト 094 ゲンガー 095 イワーク 096 スリープ 097 スリーパー 098 クラブ 099 キングラー 100 ビリリダマ 101 マルマイン

No. 名前なまえ 脚注きゃくちゅう

ニャース

ニャース No. 0052

分類ぶんるい: ばけねこポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 4.2kg
特性とくせい: ものひろい/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

額がくの中心ちゅうしんに小判こばんのような物ものがついた招まねき猫ねこのようなポケモン。その両りょう脇わきには触角しょっかくの様ように毛けがはねている。全身ぜんしんは白しろく、後肢あとあしと尾おの先さきは茶色ちゃいろ、耳みみは黒くろである。公式こうしきイラスト等とうでは二に本ほん足あしで立たち上あがったり飛とび跳はねた姿すがたが描えがかれるが、基本きほん的てきに二に足そく歩行ほこうは行おこなわない。しかしアニメーションシリーズのレギュラーキャラクターとして有名ゆうめいになってからはむしろ四足しそく歩行ほこう姿すがた自体じたいがあまり描えがかれなくなり、チョロネコのように二に足そくと四足しそくを使つかい分わけてるかどうかは曖昧あいまいになっている。夜行やこう性せいで、丸まるいもの、キラキラと光ひかり輝かがやくものを好このむ性質せいしつがある。特とくにコインを好このむ傾向けいこうがあり、夜よな夜よなコインを拾ひろい集あつめ、隠かくす習性しゅうせいがある。この際さい、同様どうように光ひかるものを好このむヤミカラスと奪うばい合あいになる事こともあるという。レベル28でペルシアンまたはニャイキングに進化しんかする。

『ポケモン不思議ふしぎのダンジョン 青あおの救助きゅうじょ隊たい・赤あかの救助きゅうじょ隊たい』および続編ぞくへん『時どきの探検たんけん隊たい・闇やみの探検たんけん隊たい』では主人公しゅじんこうの一いち匹ひきとなっている。『ニンテンドーオールスター!大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』、『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではモンスターボールから出現しゅつげん、「ネコにこばん」で相手あいてを攻撃こうげきする。『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』ではフィギュアとして登場とうじょうする。姿すがたと説明せつめい文ぶんはアニメのエンディングの一ひとつ『ニャースのパーティ』に準じゅんじたものとなっている。

アニメーションシリーズでは「ロケット団だん」に所属しょぞくするキャラクターとして全すべてのシリーズに登場とうじょうしている。声優せいゆうは犬山いぬやまイヌコ。アニメシリーズ内ないでは、単たんに「ニャース」と言いうと彼かれの事ことを指さす。人間にんげんの言葉ことばを話はなすなど、他たのポケモンとは異ことなる特徴とくちょうが見みられる（ニャース (ロケット団だんのポケモン)を参照さんしょう）。この他ほかにもゲストキャラクターとして別べつの個体こたいのニャースが幾いく度どか登場とうじょうしている。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではロケット団だんのニャースの尻尾しっぽの毛けから作つくられたコピーポケモンとして登場とうじょう。オリジナルとは違ちがい、人語じんごを話はなさず四足しそく歩行ほこう。性格せいかくものんびり屋やで戦たたかいは好このまない。月つきを眺ながめて哲学てつがくする点てんはオリジナルとほぼ同おなじ。AGではライバルキャラクター・テツヤのポケモンとして、長靴ながぐつをはいたニャースが登場とうじょう。過去かこにペルシアンに襲おそわれたところをテツヤに保護ほごされ、その時ときに怪我けがした足あしを保護ほごするために長靴ながぐつをはいている。サトシのピカチュウと互角ごかくの勝負しょうぶを繰くり広ひろげ最後さいごは勝利しょうりしている。声優せいゆうは高戸たかど靖広やすひろ。第だい7シリーズではロケット団だんを脱退だったいした後のちのコサブロウの相棒あいぼうとして登場とうじょう。性別せいべつはメス。

『小学しょうがく一いち年生ねんせい』2004年ねん4月がつ号ごうから2005年ねん3月がつ号ごうにかけて『ポケモン ピカチュウ・ニャースの大だいぼうけん』という漫画まんが作品さくひんが連載れんさいされた。作画さくがはふくやまけいこ。コミックスは2005年ねん7月がつに発売はつばいされた（ISBN 978-4-09-253220-5）。

唯一ゆいいつ、複数ふくすうの地方ちほうのリージョンフォームを持もつ。育そだった環境かんきょうや、育そだてた人ひとの家柄いえがらやしつけ方かたが大おおきく左右さゆうする傾向けいこうがある。

アローラのすがた

タイプ：あく、特性とくせい：ものひろい/テクニシャン/びびり(隠かくれ特性とくせい)。アローラ地方ちほうでのニャースの姿すがた。体からだ色しょくは灰色はいいろで後肢あとあしと尾おの先さきが白しろくなり、半はん目め。アローラ地方ちほうの王族おうぞくに甘あまやかされながら育そだち、このような姿すがたになったといわれている。ペルシアン（アローラのすがた）に進化しんかする。

アニメでは一時期いちじきロケット団だんの仲間なかまとして登場とうじょうしたが、いつの間まにかマトリのポケモンとなっていた。

ガラルのすがた

タイプ：はがね、重おもさ7.5kg、特性とくせい：ものひろい/かたいツメ/きんちょうかん（隠かくれ特性とくせい）。ガラル地方ちほうでのニャースの姿すがた。体からだ色しょくは黒くろ鉄てつの如ごとく黒くろっぽく顎あごヒゲが生はえており、口くちにはギザギザのキバが生はえ揃そろっている。額がくの小判こばんも黒くろくなっており、黒くろければ黒くろいほど固かたく仲間なかまからも尊敬そんけいされている。勇敢ゆうかんで恐おそれ知しらず。元々もともとは普通ふつうのニャースだったが、戦闘せんとう的てきな海洋かいよう民族みんぞくと暮くらすうちにこの姿すがたになったといわれている。ニャイキングに進化しんかする。

キョダイマックスのすがた

『ソード・シールド』にて初回しょかい購入こうにゅう特典とくてんとしてもらえるニャースがダイマックスした姿すがた（なお、エキスパンション・パス『鎧よろいの孤島ことう』発売はつばい以降いこう、通常つうじょうのニャースにもキョダイマックス個体こたいにすることが可能かのう）。胴体どうたいが長ながくなっており、小判こばんも大おおきくなった。この小判こばんからキョダイマックスのパワーを一気いっきに発射はっしゃして、あたりに黄金おうごんの光ひかりを放はなつ。本来ほんらいのニャース同様どうよう、キラキラしたものに目めがなく、ガラス張がらすばりの高層こうそうビルを見みると爪つめとぎをしてしまい、それによって外壁がいへきが剥はがれ、窓まどガラスが割われてしまう被害ひがいも多おおい。キョダイマックスわざは「キョダイコバン」、あたりに巨大きょだいな小判こばんを大量たいりょうにばら撒まきダメージを与あたえつつ、相手あいてを混乱こんらんさせるだけでなくバトル後ごに小判こばん（賞金しょうきんとは別べつの報酬ほうしゅう金きん）を多おおくもらえる。言葉ことばは話はなさないが、鳴なき声ごえの声優せいゆうはアニメ版ばんと同おなじく犬山いぬやまイヌコが担当たんとう。なお、キョダイマックスのすがたのニャースは進化しんかできず、『Pokémon HOME』を経由けいゆして『ソード・シールド』以外いがいの作品さくひんへの転送てんそうはできない。

テレビアニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では第だい44話わおよび第だい45話わでロケット団だんのニャースがキョダイマックスする形かたちで初はつ登場とうじょう。一いち度どは我がを忘わすれ暴走ぼうそうしたものの、サカキの命令めいれいを思おもい出だしてムゲンダイナに「キョダイコバン」を繰くり出だそうとするも、ムゲンダイナがガラル地方ちほうのエネルギーを吸収きゅうしゅうしたため元もとに戻もどり、そのままムゲンダイナの「ダイマックスほう」でムサシ達たち共々ともども吹ふっ飛とばされてしまった。

ペルシアン

ペルシアン No. 053

分類ぶんるい: シャムネコポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 32.0kg
特性とくせい: じゅうなん/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: ニャース	進化しんか後ご: なし

ニャースの進化しんか形がた。分類ぶんるいは「シャムネコポケモン」だが、短たん毛げで丸まるい耳みみ、頭あたまに対たいして大おおきく出でっ張ぱったアゴなど、ライオンやヒョウなどの大型おおがたネコ科か動物どうぶつの特徴とくちょうを多おおく持もっている。額がくに宝石ほうせきがあり、『プラチナ』の図鑑ずかんによれば、マニアの間あいだでは額がくの宝石ほうせきのサイズが話題わだいになるという。気性きしょうが激はげしく何なにかある度たびにすぐ引ひっ掻かいたり、噛かみついたりしてくる。ガラル地方ちほうのニャースから進化しんかしたニャイキングとは互たがいを見下みくだし合あう程ほどに仲なかが悪わるい。

1997年ねん・1998年ねんの公式こうしき大会たいかいの全国ぜんこくトーナメントで登場とうじょうしなかったポケモンのみ参加さんかできる1999年ねんの全国ぜんこく大会たいかいでは優勝ゆうしょう者しゃの手持てもちポケモンになるという実績じっせきを残のこしている。すばやさの高たかさと「きりさく」の破壊はかい力りょくからこの大会たいかいフォーマットではエースとして大だい活躍かつやくしている。

「きりさく」「つじぎり」「シャドークロー」などの他ほか、特性とくせい「テクニシャン」による強力きょうりょくな物理ぶつり技わざを生いかした戦法せんぽうが得意とくいだが、「わるだくみ」で特攻とっこうを上あげてから繰くり出だす特殊とくしゅ技わざ（「でんげきは」「みずのはどう」「こごえるかぜ」「シャドーボール」「パワージェム」など）も得意とくいとする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。速はやさはウインディと同おなじ。

『スカーレット・バイオレット』ではアカデミー教師きょうしのセイジがメスの個体こたいを使用しよう。

アニメでは、ロケット団だんのボス・サカキの足元あしもとでくつろいでいる場面ばめんなどが描えがかれている。声優せいゆうは主人公しゅじんこう・サトシの担当たんとう声優せいゆうでもある松本まつもと梨香りかである。また、ニャースがロケット団だんに入部にゅうぶする前まえの野良のらニャースのボスとしても登場とうじょう。ニャースはこのペルシアンにひどい目めに遭あわされており、それ以来いらいニャースは別べつ個体こたいも含ふくめペルシアンに強つよい恨うらみを抱だいている。

アローラのすがた

タイプ：あく、高たかさ1.1m、重おもさ33.0kg、特性とくせいファーコート／テクニシャン／びびり（隠かくれ特性とくせい）。アローラ地方ちほうでのペルシアンの姿すがた。頭あたまが丸まるく大おおきくなっている。高たかい知性ちせいとそれ以上いじょうに高たかい気位きぐらいをもち、基本きほん的てきに自身じしん以外いがいのすべてを見下みくだしている。トレーナーに懐いだくこともあまりないため、バトルのパートナーにするのは難むずかしい。最さい高級こうきゅうベルベットより滑なめらかな被ひ毛けは、深ふかく上質じょうしつな光ひかりを放はなち、人ひともポケモンも魅了みりょうする美うつくしさを誇ほこる。そのためアローラ地方ちほうでは、非常ひじょうに人気にんきのあるポケモンとなっている。普段ふだんは優雅ゆうがに立たち振ふる舞まうが、一度いちどバトルとなれば、不意打ふいうち、闇やみ討うち、だまし討うちちなど、手段しゅだんを選えらばない。しかし尊大そんだいな性格せいかくのためか相手あいてを見みくびり、反撃はんげきを受うけてしまうこともしばしば。アローラ地方ちほうのペルシアンの丸まる顔がおは豊ゆたかなアローラ地方ちほうの象徴しょうちょうとされ、美うつくしいポケモンと考かんがえられている。観光かんこう客きゃくが他た地方ちほうにこのペルシアンを連つれて帰かえるにも厳きびしい審査しんさがあるほど、アローラ地方ちほうの独自どくじのポケモンとして、地方ちほうをあげて保護ほごされている。額がくの宝石ほうせきは他た地方ちほうのペルシアンのものが赤あかいのに対たいし、アローラのペルシアンのものは青あおいが、成分せいぶんはほとんど変かわらない。

通常つうじょうのペルシアンと比較ひかくして、「とくこう」が少すこし高たかく「こうげき」が少すこし低ひくい。

ゲーム中ちゅうではウラウラ島とうのしまキングであるクチナシが使用しようし、切きり札ふだを務つとめる。

アニメ『サン&ムーン』第だい7話わではニャビーをいじめるポケモンとして登場とうじょう。使用しよう技わざは「きりさく」、「パワージェム」。またゲームと同様どうようにクチナシのポケモンとしても登場とうじょうしており、こちらは通常つうじょうより大おおきめの個体こたい。

コダック

コダック No. 054

分類ぶんるい: あひるポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 19.6kg
特性とくせい: しめりけ/ ノーてんき	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゴルダック

コダックとゴルダックのコスプレ

あひるポケモンに分類ぶんるいされているが、どちらかと言いえば黄色きいろいカモノハシのような外見がいけんのポケモンである。常つねに頭痛ずつうに悩なやまされていて、頭あたまを抱かかえている。頭痛ずつうがひどくなると念力ねんりきを使つかい始はじめるが、頭痛ずつうが治おさまるとその間あいだの記憶きおくは残のこっていない。

ポケモンシリーズのディレクターを務つとめる増田ますだ順一じゅんいちの一番いちばん好すきなポケモンであり、彼かれの名刺めいしにもコダックのイラストが描えがかれている。いわゆる「第だい1世代せだい」に属ぞくするポケモンの中なかでは、ピカチュウや最初さいしょに貰もらえる3匹ひき（フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ）に次つぐ知名度ちめいど・人気にんきを誇ほこるため、商品しょうひん化かされる機会きかいも多おおい。ANAの初代しょだいポケモンジェットやトミカNo.38「ポケモンバス」に描えがかれたり、ポケモンセンターオーサカの入口いりくち付近ふきんにコダックの足あしあとをかたどったプレートが埋設まいせつされる（後のちに別べつポケモンのものに交換こうかんされている）など、グッズ以外いがいでのタイアップも行おこなわれている。初代しょだいのテレビCMでもコダックが起用きようされている。

アニメ『ポケットモンスター』ではカスミのポケモンとして登場とうじょう。おとぼけな性格せいかくでカスミは手てを焼やいているが、大切たいせつに思おもわれている。声優せいゆうは愛あい河かわ里さと花子はなこ。アニメシリーズではこの他たゲストとして別べつ個体こたいが何なん体たいか登場とうじょうしており、第だい92話わ「さよならコダック!またきてゴルダック?」では水みずポケモンの使つかい手て・ツバキの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。『アドバンスジェネレーション』第だい140話わ「コダックの憂鬱ゆううつ!」では富豪ふごうの令嬢れいじょう・アヅミのポケモンとして登場とうじょう。豪邸ごうていでの退屈たいくつな暮くらしに嫌気いやけが差さし、度々どど家出いえでするというキャラクターだった。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』に登場とうじょうしたコピーコダックはオリジナルより若干じゃっかん目めつきが悪わるいが、おとぼけな性格せいかくは同おなじ。

『ダイヤモンド&パール』（以下いかDP）第だい10話わ「ポケッチ入手にゅうしゅ困難こんなん!?」では歌うたう事ことで「さいみんじゅつ」を使つかえる野生やせいの個体こたいが登場とうじょう。同どう第だい87話わ「コダックの通とおせんぼ!」では群むれの♀コダックがタマゴを孵かえすのを外敵がいてきから守まもるために、住すみかに繋つながる谷間たにまの道みちを3匹ひきで塞ふさいでいるというエピソードが描えがかれている。

2019年版ねんばんでは野生やせいの個体こたいが登場とうじょう。ゴウの前まえに現あらわれ、ゴウを唖然あぜんとさせた。第だい14話わではカラバリの色いろ違ちがい(水色みずいろ)ポケモンとして登場とうじょう。本人ほんにんが初はじめてゲットしたポケモンでもあり、それがきっかけで色いろ違ちがい限定げんていで集あつめている。両方りょうほうとも声優せいゆうはカスミのコダックと同おなじく愛あい河かわ里さと花子はなこが担当たんとう。第だい57話わではとある青年せいねんのトレーナーとして登場とうじょう、通常つうじょうのコダックと違ちがい細目さいもくでマフラーをしている。こちらの声優せいゆうはゆりやんレトリィバァ。他ほかにもミニコーナーの「ひらめきゲット! Let's ポケなぞ!!」ではパートナーとして登場とうじょう。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ』では新聞しんぶん記者きしゃ・ルーシーのパートナーポケモンとして登場とうじょう。ストレスを感かんじると頭あたまが爆発ばくはつする。声こえはアニメ版ばんと同様どうように愛あい河かわ里さと花子はなこ。

ゴルダック

ゴルダック No. 055

分類ぶんるい: あひるポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 76.6kg
特性とくせい: しめりけ/ ノーてんき	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: コダック	進化しんか後ご: なし

コダックの進化しんか形がた。とぼけた表情ひょうじょう、まんまる体型たいけいのコダックから大おおきく姿すがたを変かえ、スマートで精悍せいかんな顔かおつきとなり、体からだ色しょくは黄色おうしょくから水色みずいろへと変化へんかする。コダックの時ときに悩なやまされていた頭痛ずつうもなくなった。額がくには赤あかい宝石ほうせきのような器官きかんを持もち、念力ねんりきや神通力じんずうりきを使つかう時ときに光ひかり輝かがやく。そのため宝石ほうせきには神通力じんずうりきが宿やどるとの迷信めいしんが囁ささやかれ、一時期いちじき宝石ほうせきを目当めあてに乱獲らんかくに遭あい個体こたい数すうが激減げきげんしたこともある。

発達はったつした手足てあしの水みずかきと流線型りゅうせんけいの体からだを生いかした泳およぎを得意とくいとする。全ぜんポケモン中ちゅう最もっとも泳およぎが速はやく、その速はやさはオリンピックの金かねメダリスト級きゅう。泳およぎの得意とくいな個体こたいは水泳すいえい選手せんしゅの練習れんしゅう台だいとして特訓とっくんに付つき合あう事こともあるらしい。また、荒天こうてん時じの海うみでも平気へいきで泳およぐ事ことができ、難破なんぱ船せんから人ひとを救出きゅうしゅつした事こともあるとされる。夕暮ゆうぐれ時じに湖みずうみで泳およぐ姿すがたは時折ときおり河童かっぱと間違まちがえられる。

コダックがレベル33で進化しんかするほか、一部いちぶのバージョンでは野生やせいのものも存在そんざいする。トレーナー戦せんでは、『金きむ・銀ぎん・クリスタル』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』（初戦しょせんのみ）でジムリーダーのカスミが使用しようする。

アニメ版ばんでは、オレンジ諸島しょとう編へん「さよならコダック!またきてゴルダック?」で登場とうじょう。カスミがモンスターボールを入いれたリュックを海うみに落おとしてしまい、引ひき上あげるとそこにはゴルダックがいた。カスミはこのゴルダックを自分じぶんのコダックが進化しんかしたものと思おもい込こむが、実じつは野生やせいであったとわかりカスミは落胆らくたんする。

『アドバンスジェネレーション』ではカエデの手持てもちとして登場とうじょう。サトシのコータスを「ハイドロポンプ」「みだれひっかき」で倒たおし、ヘイガニも「ねんりき」で混乱こんらんさせるも逆ぎゃくに混乱こんらんしたことによりペースを乱みだされ敗やぶれる。

『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではウミオのポケモンとして登場とうじょう、コピーとパンチで殴なぐり合あいの乱闘らんとうをした。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではエクスプローラーズのメンバーであるコニア（声こえ - 志田しだ有彩ありさ）のパートナーとして第だい5話わから登場とうじょう。使用しようする技わざは「ひっかく」（第だい22話わから使用しよう）、「みずのはどう」（第だい25話わから使用しよう）。また、アーケードゲーム『ポケモンメザスタ』ゴージャススター1弾だんのアメジオ（声こえ - 堀江ほりえ瞬まどか）に借かりた際さいのバトルでは「サイケこうせん」も覚おぼえている。他ほかにも第だい26話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい1話わ）から変更へんこうされたオープニング映像えいぞうおよびエンディング映像えいぞうにも登場とうじょう。

マンキー

マンキー No. 056

分類ぶんるい: ぶたざるポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 28.0kg
特性とくせい: やるき/ いかりのつぼ	かくれ特性とくせい: まけんき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: オコリザル

怒いかりっぽい性格せいかくのポケモン。群むれの一いち匹ひきが怒いかり出だすとなぜか全員ぜんいんが怒いかり出だす。ふとしたことですぐ怒おこるが、怒おこることで不満ふまんやストレスが発散はっさんされるため長生ながいきする。「ぶたざるポケモン」というものの、鼻はなが豚ぶたである事ことを除のぞくと殆ほとんど猿さると同おなじである。比較的ひかくてき序盤じょばんから入手にゅうしゅ可能かのうなかくとうタイプのポケモン。

『ピカチュウ』ではゲーム中ちゅうで最初さいしょに手てに入はいるポケモンであるピカチュウが、覚おぼえるわざと持もっているタイプの関係かんけい上じょうニビジムのタケシとの相性あいしょうが最悪さいあくであり、手持てもちがピカチュウだけではタケシを攻略こうりゃくすることがほぼ不可能ふかのうである。しかしマンキーを22ばんどうろ（トキワシティより西にしへ、ポケモンリーグのゲート方面ほうめんへ延のびる道路どうろ）で見みつけることにより攻略こうりゃくが一気いっきに楽らくになる。『ピカチュウ』の22ばんどうろに出現しゅつげんするマンキーは出現しゅつげん率りつが低ひくい上うえに、22ばんどうろはニビジムに挑戦ちょうせんする時点じてんではストーリー上じょう探索たんさくをする必要ひつようがない場所ばしょであるため、当時とうじのプレーヤーの中なかにはそれに気付きづかない者ものもいた。

アニメ『ポケットモンスター』では第だい1話わでいきなり登場とうじょうするが、オニスズメの大群たいぐんから逃にげるサトシとピカチュウを木きの枝えだにぶら下さがりながら数すう秒間びょうかん見みつめるだけだった。後のちに登場とうじょうした別べつ固体こたいのマンキーはサトシが新しん戦力せんりょくとゲットしようとするが、先さきにタケシにもらったおにぎりを投なげ返がえして妨害ぼうがいし、しかもそのおにぎりにモンスターボールが見事みごとに命中めいちゅうしてしまった。このアクシデントで機嫌きげんを悪わるくし、オコリザルに進化しんかしたのちサトシ達たちを追おいかける。声優せいゆうは大竹おおたけ宏ひろし。第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では野生やせいの個体こたいが3匹ひき登場とうじょう。カラカラの骨ほねを奪うばってしまう。また、骨ほねをなくした時ときはそれぞれ「見みざる・言いわざる・聞きかざる」のポーズをしていた。声優せいゆうは真堂しんどう圭けい、観世かんぜ智さとし顕あきら。「遥はるかなる青あおい空そら」では群むれのうちの一体いったいがハルトの帽子ぼうしを気きに入いり被こうむっていたが、サトシが自分じぶんの帽子ぼうしを譲ゆずったことにより満足まんぞくした。

オコリザル

オコリザル No. 057

分類ぶんるい: ぶたざるポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 32.0kg
特性とくせい: やるき/ いかりのつぼ	かくれ特性とくせい: まけんき	進化しんか前まえ: マンキー	進化しんか後ご: コノヨザル

マンキーの進化しんか形がた。額がくに血管けっかんが浮うき出でている。寝ねているとき以外いがいは常つねに怒おこっており、寝ねていても何者なにものかが近ちかづくと怒いかり出だす。周囲しゅういに誰だれもいない時ときは怒おこるのをやめているというが、それを見みる事ことは難むずかしいという。天寿てんじゅを全まっとうしたオコリザルの表情ひょうじょうは、生前せいぜん常つねに怒おこっていたのがまるで嘘うそのようにとても安やすらか。ルチャブルとはよく争あらそう。

殆ほとんど猿さるのような姿すがたをしていたマンキーと比くらべて尾おが退化たいかして体毛たいもうが立たっており、少すこしブタやイノシシに近ちかい姿すがたになっている。手首てくびと足首あしくびに金属きんぞくの輪わの様ような物ものをつけている。尻尾しっぽがないのにもかかわらず、何故なぜか「アイアンテール」を覚おぼえる。

モンスターボールが発明はつめいされるきっかけとなったポケモンでもある。

ゲーム中ちゅうでは、「金きむ・銀ぎん・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバー」ではタンバジムリーダーのシジマや、「サン・ムーン」ではメレメレ島とうしまキング兼けん四天王してんのうのハラや、「スカーレット・バイオレット」ではスター団だんかくとう組ぐみチーム・カーフのしたっぱたちの他ほか、タナカがオスの個体こたいを2体たい目めとして使用しようする他ほか、ボスであるビワがメスの個体こたいを再戦さいせん時じに先発せんぱつとして使用しようする。

『スカーレット・バイオレット』から「ふんどのこぶし」を20回かい使用しようした後のちにレベルアップするとコノヨザルに進化しんかする。　

アニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょうする。第だい29話わのP1グランプリで優勝ゆうしょうを掴つかみ、その強つよさに認みとめられてマナミの父ちち（アノキ）に預あづけられ、サトシに別わかれを告つげた。声優せいゆうは大竹おおたけ宏ひろし。別べつ個体こたいはサトシ達たちを集団しゅうだんで襲おそう場合ばあいが多おおい。第だい52話わ（特別とくべつ編へん）ではユミのポケモンとして登場とうじょう。「オコちゃん」と呼よんでおり、ムサシのアーボックを倒たおした。第だい173話わではハルのソーナンスにやられたのを逆恨さかうらみに来きたチンピラの１人にんであるヒサシのポケモンとして登場とうじょうしたが、ムサシのソーナンスに撃退げきたいされた。第だい157話わではコサブロウのポケモンとして登場とうじょうした他ほか、第だい233話わではタンバジムリーダーのシジマの一番いちばん弟子でしであるノブヒコのポケモンとして登場とうじょう。

劇場げきじょう版ばん『キミにきめた!』では集団しゅうだんで登場とうじょう。サトシ達たちに襲おそい掛かかるも、サトシのトランセルの「いとをはく」で一網打尽いちもうだじんにされたうえ、進化しんかしたバタフリーの「ねむりごな」で眠ねむってしまった後のち、ロケット団だんにゲットされそうになるも急きゅうに起おきて彼かれらを遠とおくへ投なげ飛とばした。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい9話わにてリコの父ちちであるアレックスが描えがいた絵本えほんの表紙ひょうしに描えがかれていた他ほか、ぐるみんの動画どうがにおいてクワッスが被こうむった物ものでも登場とうじょう。

ガーディ

ガーディ No. 058

分類ぶんるい: こいぬポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 19.0kg
特性とくせい: いかく/ もらいび	かくれ特性とくせい: せいぎのこころ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ウインディ

犬いぬのような姿すがたをしており、「かみつく」や「ほえる」を覚おぼえる。赤あかい体からだと黒くろい縞しま模様もようが特徴とくちょう。性格せいかくは人懐ひとなつこく主人しゅじんに忠実ちゅうじつ。石器せっき時代じだいの遺跡いせきから骨ほねが出土しゅつどされるなど、大昔おおむかしから人間にんげんとともに生活せいかつし共存きょうぞんしてきた。強つよいポケモンにも恐おそれず立たち向むかう性格せいかく。嗅覚きゅうかくが優すぐれており、野生やせいのものは特とくにイワンコと縄張なわばりを巡めぐって激はげしく争あらそう。敵てきのにおいを嗅かぎつけると唸うなりだす。トレーナーの命令めいれいがあるまでは、一いち歩ほも動うごかない。

ヒスイのすがた

分類ぶんるい：みはりポケモン、タイプ：ほのお・いわ、高たかさ0.8m、重おもさ22.7kg。ヒスイ地方ちほうのガーディの姿すがた。目めが隠かくれるほどの長ながい毛けと一本いっぽんの角かくを生はやした狛犬こまいぬのような姿すがたをしている。警戒けいかい心しんが強つよく常つねに2匹ひきでペアで行動こうどうしている。長ながい毛けは寒さむさをしのぐためで、火成岩かせいがんで出来できている。これは火山かざん活動かつどうの影響えいきょうとされる。ツノは岩いわでできているが欠かけやすいため、ここぞという時ときにしか使つかわない。『LEGENDS アルセウス』に登場とうじょう。絶滅ぜつめつ種しゅだと思おもわれていたが、『スカーレット・バイオレット』では写真しゃしん家かのサザレが2匹ひきの兄弟きょうだいの個体こたいを手持てもちとして所持しょじしていた事ことで現存げんそんが判明はんめいしており、とあるイベントクリア後ごにヒスイガーディの弟おとうとの個体こたいを主人公しゅじんこうに託たくす。

忠実ちゅうじつで勇敢ゆうかんな性格せいかくのためか、アニメ版ばんでは警察官けいさつかん（ジュンサー）が持もち歩あるいている事ことが多おおい。『ポケットモンスター』第だい53話わでは一いち度どロケット団だんの手先てさきになった。続編ぞくへん『アドバンスジェネレーション』ではサトシのライバル・マサムネの手持てもちとして登場とうじょうする。しかし、サトシと戦たたかいたくないマサムネは避さける指示しじしか出ださずヘイガニに敗北はいぼくするも、この敗北はいぼくがマサムネのやる気きを取とり戻もどさせるきっかけとなった。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。ロケット団だんのコジロウのペットとしても登場とうじょう、ニックネームは「がーちゃん」。

ウインディ

ウインディ No. 059

分類ぶんるい: でんせつポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 1.9m	重おもさ: 155.0kg
特性とくせい: いかく/ もらいび	かくれ特性とくせい: せいぎのこころ	進化しんか前まえ: ガーディ	進化しんか後ご: なし

ガーディの進化しんか形がたで、ほのおのいしを使つかうことで進化しんかする。神社じんじゃで見みかける狛犬こまいぬや獅子しし、もしくは麒麟きりんのような姿すがたをしている。体からだの所々ところどころからはフサフサとした赤あかと黒くろと薄うす橙だいだいの毛けが生はえている。ポケモン図鑑ずかんでは中国ちゅうごくの伝説でんせつに登場とうじょうするとされている。威風いふう堂々どうどう且かつ軽かろやかに、かなりの速度そくどで駆かけ抜ぬけ、その姿すがたは見みる者もの全すべてを魅了みりょうする。♂の割合わりあいがやや多おおい。

ウィンディやウィンデイなど誤あやま表記ひょうきされる事こともしばしばあるが、2文字もじ目めの「イ」を大おおきく、5文字もじ目めの「イ」を小ちいさく記しるしたウインディが正ただしい表記ひょうきである。アニメ放送ほうそうが開始かいしした頃ころや、ポケットモンスターカードゲーム拡張かくちょうパック第だい一いち弾だんに収録しゅうろくされた際さいには「ウィンディ」となっていた事ことがあるが現在げんざい使用しようされている表記ひょうきは全すべて上記じょうきに統一とういつされている。

分類ぶんるい上じょうは「でんせつポケモン」であるが、いわゆる伝説でんせつのポケモンとは定義ていぎが異ことなる。

ゲームでは実力じつりょく者しゃが手持てもちに入いれていることが多おおく、『ポケットモンスター 赤あか・緑みどり』および『ファイアレッド・リーフグリーン』では、ジムリーダー・カツラの代表だいひょうポケモンとして有名ゆうめい。なお、『金きむ・銀ぎん』および『ハートゴールド・ソウルシルバー』では出番でばんがなく、代かわりにギャロップが切きり札ふだとなっていたが、『ブラック2・ホワイト2』ではポケモンワールドトーナメントでは自身じしんの先鋒せんぽうポケモンとして復活ふっかつした。他たに「赤あか・緑みどり」系列けいれつのライバルで「金きむ・銀ぎん」系列けいれつのジムリーダー、『サン・ムーン』系列けいれつのバトルレジェンドのグリーンや『ソード・シールド』ではジムリーダーのカブが使用しようする。『スカーレット・バイオレット』では教師きょうしのジニアがオスの個体こたいを先発せんぱつとして使用しようするほか、スター団だんのメロコがメスの個体こたいを再戦さいせん時じに使用しようする。

ヒスイのすがた

タイプ：ほのお・いわ、高たかさ：2.2m、重おもさ：182.9kg。ヒスイ地方ちほうのウインディの姿すがた。原種げんしゅの長毛ながもうの部分ぶぶんが黒くろく尖とがった岩いわのようになり、シーサーを彷彿ほうふつとさせる容姿ようしをしている。炎ほのおを纏まつわった牙きばで相手あいてに食くらいつく。大柄おおがらな体格たいかくとは裏腹うらはらに俊敏しゅんびんな動うごきを得意とくいとし、その光景こうけいはまるで演舞えんぶの様ようだと言いわれている。

『LEGENDS アルセウス』では群青ぐんじょうの海岸かいがんの島しまキングとして登場とうじょう。これと別べつにウォロが使用しようする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。速はやさはペルシアンと同おなじ。

アニメ版ばん『ポケットモンスター』ではシゲルの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。カントーリーグではセイジのポケモンとして登場とうじょう、キングラーを「りゅうのいかり」で退しりぞけたが、「だいもんじ」で氷こおりのフィールドを溶とかしたことが仇かたきとなり、水みずで威力いりょくが増ましたピカチュウの「10まんボルト」で敗やぶれる。

『アドバンスジェネレーション』では3匹ひきの子供こどもガーディを育そだてる母親ははおやウインディが登場とうじょうした他ほか、バトルドームではフロンティアブレーンのヒースの手持てもちとして、ラグラージと共ともに登場とうじょうする。 『ダイヤモンド&パール』では、ジュンサーやマイのポケモンとして登場とうじょうした。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい3話わ冒頭ぼうとうにて、リコの祖母そぼであるダイアナ（声こえ - 吉沢よしざわ希のぞみ梨なし）のパートナーである個体こたいが登場とうじょうし、後のちに第だい24話わで実際じっさいに登場とうじょうした。使用しようする技わざは「かえんほうしゃ」（第だい25話わから使用しよう）。他たには第だい9話わでリコの家いえには彼女かのじょの父ちちであるアレックスが描えがいた絵画かいがが飾かざられている。

ニョロモ

ニョロモ No. 060

分類ぶんるい: おたまポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 12.4kg
特性とくせい: しめりけ/ ちょすい	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ニョロゾ

オタマジャクシの様ような形かたちをしたポケモン。黒こくいからだで唇くちびるが厚あつく腸ちょうが透すけて渦巻うずまきになっているなど、オタマジャクシの持もつ特徴とくちょうが強調きょうちょうされている。

同おなじおたまポケモンであるオタマロと異ことなり足あしで歩あるけるが、泳およぐ方ほうが得意とくい。皮膚ひふは薄うすく湿しめっている。腹はらの皮かわが薄うすいため、内臓ないぞうが透すけて渦巻うずまき模様もように見みえる。基本きほん的てきに右みぎ巻まきだが、生うまれた地方ちほうによっては左巻ひだりまきになっている。この巻まき方かたの違ちがいには地方ちほうの赤道せきどうが関係かんけいするとの事こと。手てはないが、しっぽで「おうふくビンタ」を食くらわす。

ニョロモは『ポケットモンスター 赤あか・緑みどり』製作せいさく時じに最初さいしょに立案りつあんされたポケモンである。オタマジャクシの腸ちょうが透すけて渦巻うずまき模様もように見みえる、という田尻たじり智さとしの少年しょうねん時代じだいの思おもい出でが生いかされており、北半球きたはんきゅうと南半球みなみはんきゅうの生息せいそく地ちの違ちがいで、お腹なかのうずまきが逆ぎゃく回転かいてんしているところが世界せかいの多様たよう性せいの象徴しょうちょうで、もっとも好すきなポケモンだという。

トレーナーでは『エメラルド』でジムリーダーのアダンが1回かい目めの再戦さいせんで使用しよう。『スカーレット・バイオレット』の有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ「ゼロの秘宝ひほう 前編ぜんぺん・碧あおの仮面かめん」ではブルーベリー学園がくえんの生徒せいとでありゼイユの弟おとうとでもあるスグリがクリア前まえの2戦せん目めで使用しようし、3戦せん目めおよびクリア後ごの2戦せん目めではニョロゾに進化しんかした。

アニメ『ポケットモンスター』ではカスミのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。漫画まんが『ポケットモンスターSPECIAL』ではゴールドのポケモンとして登場とうじょうする。後者こうしゃのニックネームは「ニョたろう」。

ニョロゾ

ニョロゾ No. 061

分類ぶんるい: おたまポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 20.0kg
特性とくせい: しめりけ/ ちょすい	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: ニョロモ	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

ニョロモの進化しんか形がた。ニョロモと比くらべると腹はらの渦巻うずまき模様もようが逆ぎゃくになっている。口くちが退化たいかしたが鳴なける。分類ぶんるいは「おたまポケモン」である。手袋てぶくろを着用ちゃくようしたような手てが生はえた。やはり全身ぜんしんがぬめぬめしており、敵てきに襲おそわれて捕つかまったり、かみつかれたりしても、ぬるりと逃のがれられるのが強つよみ。腹はらの渦巻うずまき模様もようで敵てきに催眠さいみん術じゅつをかけて逃にげる事こともある。捕食ほしょく者しゃの多おおいポケモンの世界せかいにおいて、捕食ほしょく者しゃから逃にげる事ことを第だい一いちに考かんがえている。水陸すいりくのどちらでも生活せいかつできるが、敵てきに襲おそわれる事ことが少すくないため水中すいちゅうを好このむ。

「みずのいし」を使つかうとニョロボンに、「おうじゃのしるし」を持もたせて通信つうしん交換こうかんするとニョロトノにそれぞれ進化しんかする。

トレーナーでは『エメラルド』でジムリーダーのアダンがニョロモを進化しんかする形かたちで2回かい目めから3回かい目めの再戦さいせんで使用しようし、4回かい目めの再戦さいせんでニョロトノに進化しんかした。『スカーレット・バイオレット』の有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ「ゼロの秘宝ひほう 前編ぜんぺん・碧あおの仮面かめん」ではブルーベリー学園がくえんの生徒せいとでありゼイユの弟おとうとでもあるスグリがクリア前まえの3戦せん目めおよびクリア後ごの2戦せん目めで使用しようし、クリア前まえの5戦せん目めおよびクリア後ごの3戦せん目めでニョロボンに進化しんかした。

アニメ版ばん『ポケットモンスター』ではカスミのポケモンとして登場とうじょう。同どう作さくのジョウトリーグでは、ジュンイチのポケモンとしても登場とうじょうする。

漫画まんが『ポケットモンスターSPECIAL』ではレッドのポケモンとして登場とうじょう。ニックネームは「ニョロ」。レッド (ポケットモンスターSPECIAL)#手持てもちを参照さんしょう。同どう作さくのゴールドも所持しょじしている。ニックネームは「ニョたろう」。

ポケモンの生うみの親おやである田尻たじり智さとしは、最もっとも愛着あいちゃくのあるポケモンとしてニョロゾを挙あげている。『タイム』国際こくさい版ばん、1999年ねん11月22日にち号ごうの表紙ひょうしでは、ピカチュウやミュウツーなどの人気にんきポケモンを差さし置おいて中央ちゅうおうに据すえられた（TIME Magazine Cover）。

ポケモンセンタートウキョーの開店かいてん当初とうしょ（日本橋にほんばし）店舗てんぽロゴには、左側ひだりがわにピカチュウ・ヒトカゲとともに描えがかれていた。2007年ねん7月がつの移転いてん（浜松はままつ町まち・後のちに池袋いけぶくろ）以降いこう、ニョロゾが配置はいちされている箇所かしょはポッチャマに変更へんこうされている（店内てんないには「突如とつじょ姿すがたを消けしたポケモン」としたエピソードが書かかれている）。ポケモンセンタートウキョーに設置せっちしてある自動じどう販売はんばい機きにもニョロゾが描えがかれている。

ニョロボン

ニョロボン No. 062

分類ぶんるい: おたまポケモン	タイプ: みず/ かくとう	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 54.0kg
特性とくせい: しめりけ/ ちょすい	かくれ特性とくせい: すいすい	進化しんか前まえ: ニョロゾ	進化しんか後ご: なし

ニョロゾの進化しんか形がたの一ひとつ。ニョロゾに「みずのいし」を与あたえることで本ほん種しゅに進化しんかする。ニョロゾが筋肉質きんにくしつになったような外見がいけんをしており、シルエットはカエルに近ちかくなったが、黒くろっぽい体からだ色しょくや腹はらの渦巻うずまきを残のこしている通とおり、分類ぶんるいは「おたまポケモン」である。

全身ぜんしんの筋肉きんにくが強靭きょうじんに発達はったつし、バタ足あしだけでも休やすむことなく太平洋たいへいようを軽かるく横断おうだんするほどの持久じきゅう力りょくと、クロールやバタフライなどの力強ちからづよい泳およげ法ほうによってオリンピック選手せんしゅでさえ軽かるく追おい抜ぬいてしまう瞬発しゅんぱつ力りょくを獲得かくとくした。ほんの一瞬いっしゅんだけならば、水上すいじょうを走はしることさえ可能かのうである。なお筋力きんりょくを表あらわす表現ひょうげんとして、公式こうしき設定せっていでは上記じょうきのように泳およぎが用もちいられる事ことが多おおいが、水中すいちゅうではなく地上ちじょうで生活せいかつする習性しゅうせいを持もつ。

ポケモンスタジアムシリーズでは攻撃こうげきの際さいに妙みょうなポーズをキメるシーンがある。

トレーナーでは『金きむ・銀ぎん・クリスタル』およびリメイク版ばん『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではジムリーダーのシジマがエースポケモンとして使用しよう。『ブラック2・ホワイト2』ではジムリーダーのマキシが使用しよう。『サン・ムーン』およびマイナーチェンジ版ばん『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではしまキング兼けん四天王してんのうのハラが使用しよう。『赤あか・緑みどり（青あお・ピカチュウ）』のリメイク作品さくひんである『ポケットモンスターLet's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では四天王してんのうのシバが使用しよう。『スカーレット・バイオレット』の有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ「ゼロの秘宝ひほう 前編ぜんぺん・碧あおの仮面かめん」ではブルーベリー学園がくえんの生徒せいとでありゼイユの弟おとうとでもあるスグリがニョロゾを進化しんかする形かたちでクリア前まえの5戦せん目めおよびクリア後ごの3戦せん目めから使用しよう。

アニメ『ポケットモンスター』では、オレンジ諸島しょとう編へんでヒデ（声こえ - 真殿まとの光昭みつあき）のポケモンとして登場とうじょうし、お腹なかにリーグで優勝ゆうしょうしたベルトをつけている。相性あいしょうの悪わるいサトシのピカチュウを力ちからづくで負まかし、リザードンもサトシの指示しじを聞きかずに行動こうどうしたため完全かんぜんに受うけ流ながし、「れいとうビーム」で氷こおり漬づけにして勝利しょうりする。その後ご、サトシが徹夜てつやで看病かんびょうして指示しじを聞きくようになったリザードンには敵てきわず「ちきゅうなげ」の前まえに敗やぶれる。使用しよう技わざは「みずでっぽう」、「かげぶんしん」、「さいみんじゅつ」、「れいとうビーム」。

ジョウト編へんではゲームと同様どうようにジムリーダーのシジマのポケモンとしても登場とうじょうしピカチュウ、ベイリーフと対戦たいせんし、敗北はいぼくした。他ほかにも強面こわおもてゆえに悪役あくやく系けいのゲストポケモンとして何なん度どか登場とうじょうしている。

漫画まんが版ばん『ポケットモンスターSPECIAL』ではレッドのポケモンとして登場とうじょう。ニックネームは「ニョロ」。その他たに、タンバシティジムリーダーでありグリーンの師匠ししょうであるシジマも使用しようする。

ケーシィ

ケーシィ No. 063

分類ぶんるい: ねんりきポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 19.5kg
特性とくせい: シンクロ/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: マジックガード	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ユンゲラー

黄色おうしょくと茶色ちゃいろをした小しょう動物どうぶつのようなポケモン。眠ねむったままでも周まわりの様子ようすを察知さっちし、敵てきが近ちかづけば「テレポート」で逃にげる。起おきている時ときも目めが細ほそい。1日にちの睡眠すいみん時間じかんは18時じ間あいだと、ほとんど寝ねて過すごしている。名前なまえの由来ゆらいは、アメリカの予言よげん者しゃエドガー・ケイシー。

レベルアップで覚おぼえる技わざが「テレポート」しかないため、バトルの最中さいちゅうに「テレポート」で逃にげるパターンが多おおいので、登場とうじょうしたらすぐゲットしないといけない。

なお、海外かいがい版ばんではケーシィを含ふくむ進化しんか系統けいとう3体たいの名前なまえが変更へんこうされており、それぞれ「Abra（ケーシィ）」、「Kadabra（ユンゲラー）」、「Alakazam（フーディン）」で、これらは手品てじなの呪文じゅもんに由来ゆらいしている。

アニメ版ばんではヤマブキシティのジムリーダー・ナツメの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。サトシとのジムバトル中ちゅうに、ナツメのケーシィが目めを開ひらき、ユンゲラーに進化しんかする。他ほかにもゴウの思おもい出でのポケモンとしても登場とうじょうしている。声優せいゆうはマリナ・アイコルツ。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』ではモンスターボールから出でるポケモンの一体いったいとして登場とうじょう。テレポートを使つかい、相手あいてを瞬間しゅんかん移動いどうさせる。

ユンゲラー

ユンゲラー No. 064

分類ぶんるい: ねんりきポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 56.5kg
特性とくせい: シンクロ/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: マジックガード	進化しんか前まえ: ケーシィ	進化しんか後ご: フーディン

ケーシィの進化しんか形がたで、ケーシィがレベル16で進化しんかした姿すがた。髭ひげが生はえ、細こまかかった目めは開ひらかれ鋭するどい目めつきになる。額がくには赤あかい星ほし型がたの模様もようが、腹部ふくぶにはESPカードに見みられる波なみ型がたの模様もようがある。脳のうが発達はったつしたため頭あたまが若干じゃっかん大おおきくなり重おもくなっているので、超ちょう能力のうりょくで頭あたまを支ささえる。超ちょう能力のうりょくの研究けんきゅうを手伝てつだっていたエスパー少年しょうねんが、ある朝あさ目覚めざめたところユンゲラーになっていたと噂うわさされている。筋力きんりょくがほとんどないため、体からだを動うごかす時ときも超ちょう能力のうりょくを使つかう。

超ちょう能力のうりょくを発揮はっきする度たびに体からだ表面ひょうめんから特殊とくしゅなアルファ波はが発生はっせい、特とくに両目りょうめを閉とじた際さいには通常つうじょう時じの2倍ばいのアルファ波はが発生はっせいするという。傍はたに近寄ちかよるだけで頭痛ずつうが起おこるため、扱あつかうトレーナーにも強つよい精神せいしん力りょくが要求ようきゅうされる。このアルファ波はによって精密せいみつ機械きかいに異常いじょうをきたし、テレビに不思議ふしぎな影かげが映うつったり、時計とけいが逆ぎゃく回転かいてんしたりといった現象げんしょうが起おこる。星ほし型がた模様もようにサイコパワーを蓄たくわえて進化しんかの時ときに備そなえる。

ピンチに陥おちいるほど能力のうりょくが高たかまる、強つよい精神せいしん力りょくを持もつポケモン。手てに持もっている銀ぎんのスプーンを見みつめる事ことで、精神せいしんを統一とういつしアルファ波はを高たかめているので、スプーンなしではいつもの半分はんぶんしか超ちょう能力のうりょくが使つかえなくなる。銀色ぎんいろのスプーンしか使つかわず、金色きんいろでは超ちょう能力のうりょくが使つかえないらしい。尻尾しっぽは弾力だんりょく性せいがあり、寝ねる時ときは枕まくらになる。

ひげが生はえているが♀もいる。『ダイヤモンド・パール』以降いこうは♂に比くらべて♀のひげは短みじかい。

ポケモンスタジアムシリーズでは戦闘せんとう不能ふのう時じにスプーンを投なげるシーンがあるが、これは「匙さじを投なげる」のことわざが元もとネタである。

アニメ版ばんでは、ジムリーダー・ナツメのケーシィが進化しんかし、サトシのピカチュウも簡単かんたんに負まかすほど強化きょうかされている。ナツメとシンクロしていたらしく、ゴーストの爆ばく弾だんギャグでナツメが笑わらいだし、自身じしんも腹はらを抱かかえて大笑おおわらいをして戦意せんい喪失そうしつした（これを見みたナツメの父ちちが戦闘せんとう不能ふのうと判断はんだんした）。『アドバンスジェネレーション』には第だい146話わに登場とうじょうしているが、『ダイヤモンド&パール』以降いこうのシリーズには登場とうじょうしていない（『XY』第だい54話わではアイキャッチのみ登場とうじょう）。

このポケモンについては、ユリ・ゲラーが自分じぶんのイメージを盗用とうようされたとして抗議こうぎを寄よせている（ポケットモンスター#関連かんれん事件じけん・批判ひはんを参照さんしょう）。裁判さいばんの末すえ任天堂にんてんどう側がわが勝訴しょうそした。が、この抗議こうぎがあってから、ポケモンカードではユンゲラーはカード化かされておらず、「コレクションナンバー」（ポケモンカードに振ふられている通とおし番号ばんごう。ポケモン図鑑ずかんの番号ばんごうとは異ことなる）のDPBP#070は欠番けつばんになっている。なお、ユリ・ゲラーは2020年ねん11月29日にち、自身じしんのTwitterにおいて、過去かこの裁判さいばんを謝罪しゃざいすると同時どうじにユンゲラーのカード販売はんばい復活ふっかつについて、任天堂にんてんどうに一任いちにんする意向いこうを示しめしている。

フーディン

フーディン No. 065

分類ぶんるい: ねんりきポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 48.0kg
特性とくせい: シンクロ/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: マジックガード	進化しんか前まえ: ユンゲラー	進化しんか後ご: なし

ユンゲラーの進化しんか形がたで、ユンゲラーを通信つうしん交換こうかんすることで進化しんかする。額がくの星ほしマーク、腹部ふくぶの縦たて波はの模様もよう、尾おなどが退化たいかするなど、ユンゲラーよりも無駄むだのない体格たいかくになっており、体重たいじゅうも減へっている。一方いっぽうで両りょう髭ひげは長ながく伸のびており、スプーンも両手りょうてに2本ほんを持もつようになった。なおこれらのスプーンは、フーディンが超ちょう能力のうりょくにより生うみ出だしたものであり、1本ほんずつが世界せかいに2つとないオリジナルといわれている。このスプーンを使つかって食たべた物ものはなんでも美味おいしくなるらしく、フーディンが心しんから信頼しんらいした相手あいてに譲ゆずるケースもある。なお第だい四よん世代せだい以降いこうではユンゲラーと同様どうようメスの個体こたいは髭ひげが短みじかい。『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』では薄すすきらではあるものの額がくに六ろく芒すすき星ぼしのような意匠いしょうがあるが、『金きむ・銀ぎん』以降いこうではそれが消きえている。

脳のう細胞さいぼうは死しぬまで無限むげんに分裂ぶんれつを続つづけ、結果けっか知能指数ちのうしすう5000という頭脳ずのうを持もつに至いたった。発達はったつした頭脳ずのうはスーパーコンピューターをも上回うわまわる処理しょり速度そくどと、生うまれてから体験たいけんした世界せかいの出来事できごと全すべてを覚おぼえておける記憶きおく力りょくを兼かね備そなえ、あらゆる超ちょう能力のうりょくを自在じざいに使つかいこなすとともに、計算けいさんによって闘たたかいを有利ゆうりに進すすめ相手あいてを倒たおす。ユンゲラーから引ひき続つづき、両目りょうめを閉とじる事ことで全身ぜんしんの感覚かんかくが研とぎ澄すまされ最高さいこうの能力のうりょくが発揮はっきできる。全身ぜんしんから強つよい念力ねんりきが溢あふれ出だしているため、そばにいる者ものは頭痛ずつうに襲おそわれる。

強つよい超ちょう能力のうりょくと高たかい頭脳ずのうと引ひき換かえに、全身ぜんしんの筋力きんりょくは非常ひじょうに弱よわまっており、筋力きんりょくではなく超ちょう能力のうりょくによって体からだを動うごかしている。特とくに脳のうが細胞さいぼう分裂ぶんれつを繰くり返かえし頭あたまが重おもくなっている結果けっか、頭部とうぶを首くびの筋肉きんにくだけでは支ささえきれない為ため、頭部とうぶの保持ほじにも超ちょう能力のうりょくが必要ひつよう。なおその頭あたまは歳とし老おいた個体こたいほど巨大きょだい化かしている。

第だい一いち世代せだいで最強さいきょうを誇ほこっていたエスパータイプの中なかでも対戦たいせんでは特とくにその実力じつりょくを買かわれた。全国ぜんこく大会たいかいでも高たかい素早すばやさを活いかして強烈きょうれつな攻撃こうげきを繰くり出だすポケモンとして活躍かつやくし、ニンテンドウカップ97の参加さんか者しゃ15人にん中ちゅう9人にんが使用しようするという実績じっせきを残のこしている。

ポケモンだいすきクラブが発表はっぴょうしたデータによると、第だい一いち世代せだいのポケモンの中なかで鳴なき声ごえの長ながいポケモンの第だい3位いである。

名前なまえの由来ゆらいは、「脱出だっしゅつ王おう」の異名いみょうをとったアメリカの奇術きじゅつ師しハリー・フーディーニ。

ポケモンスタジアムシリーズではダメージを受うけると体からだを横よこにして起おき上あがる。

『X・Y』以降いこうでは「メガフーディン」へとメガシンカを遂とげる。

メガフーディン

頭部とうぶがさらに発達はったつし、上部じょうぶに伸のびるように大おおきくなる。額がくにはサイコパワーを放出ほうしゅつする赤あかい宝石ほうせき状じょうの器官きかんが付加ふかされ、髭ひげも仙人せんにんのように白しろく豊富ほうふなものを蓄たくわえるようになる。スプーンも2本ほんから5本ほんに増ふえる。持もてる力ちからの全すべてをサイコパワーに費ついやすようになった影響えいきょうで筋力きんりょくを喪失そうしつ、2本ほん持もっていたスプーンは手てで持もたず5本ほんすべて超ちょう能力のうりょくで浮うかせ、打撃だげき攻撃こうげきの際さいにはこのスプーンをぶつける。地ちに足あしを踏ふみもせず座禅ざぜんを組くんで浮遊ふゆうしている。故ゆえに頭あたま以外いがいは更さらに細ほそく弱々よわよわしいものになり、手足てあしも異常いじょうに細ほそくなり退化たいか寸前すんぜんになった。メガシンカにより予知よち能力のうりょくも発達はったつし、相手あいてを見みるだけで生うまれてから死しぬまでを見通みとおすことができる。

ぼうぎょ・とくこう・すばやさが上昇じょうしょうしており、特とくにとくこうが大おおきく上昇じょうしょうしている。特性とくせいは「トレース」に変かわる。

本編ほんぺんでは、『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』ではヤマブキシティジムリーダーのナツメとライバルが使用しようし、『金きむ・銀ぎん・クリスタル』でもグリーンとナツメが引ひき続つづき使用しようする他ほか(『ハートゴールド・ソウルシルバー』でのグリーンの個体こたいはカイリキーに差さし替かえられている)、当とう作品さくひんのライバルが使用しようする。『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では四天王してんのうのゴヨウが使用しよう。「サン・ムーン」ではエーテル財団ざいだんのザオボーとポケモントレーナーのデクシオが使用しようし、デクシオの個体こたいはメガシンカしてくる。「シールド」ではセイボリーが使用しようする。

ポケモンスタジアムシリーズではダメージを受うけると中年ちゅうねん男性だんせいのようなポーズで起おき上あがるシーンがある。

『ポケモン不思議ふしぎのダンジョン 青あおの救助きゅうじょ隊たい・赤あかの救助きゅうじょ隊たい』では主要しゅよう人物じんぶつになっており、チーム「FLB」のリーダーである。その知能ちのうを生いかして主人公しゅじんこうに貢献こうけんする。一人称いちにんしょうは「ワシ」。なお、携帯けいたい型がたゲーム機きにおける『ポケモン不思議ふしぎのダンジョン』では、座禅ざぜんを組くんだようなポーズをしながら低空ていくうを浮遊ふゆうして移動いどうするが、グラフィック上じょうのみの演出えんしゅつであり、浮遊ふゆう移動いどう能力のうりょくは持もっていない。

アニメ版ばんでは、古代こだい遺跡いせきにて封ふうじられていた巨大きょだいなフーディンが出現しゅつげんし、巨大きょだいゲンガーと戦たたかう。しかし、その後ご現あらわれた巨大きょだいプリンの歌うたによって再ふたたび眠ねむりにつく。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではアーマーを身みに着つけたミュウツーとバトルするが、念力ねんりきでスプーンを曲まげられ投なげ飛とばされ敗やぶれた。ジョウト編へんではスイクンを追おう青年せいねんミナキのポケモンとして登場とうじょう。対たいスイクン用ようとして特殊とくしゅ攻撃こうげき力りょくが極限きょくげんに高たかめられ、一いち度どはスイクンと対峙たいじするがあっけなく敗やぶれる。他ほかにもシゲルのブラッキーと対戦たいせんしたトレーナー・ノボルのポケモンとしても登場とうじょうしており、このフーディンは4つ以上いじょうの技わざを使用しようしていた。『アドバンスジェネレーション』ではフロンティアブレーン・リラのポケモンとしても登場とうじょう。サトシとバトルをし、一いち度目どめはヘイガニ、ケンタロスを立たて続つづけに倒たおすが、2回かい目めのバトルではサトシとの呼吸こきゅうが合あったヘイガニに敗やぶれる。

ワンリキー

ワンリキー No. 066

分類ぶんるい: かいりきポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 19.5kg
特性とくせい: こんじょう/ ノーガード	かくれ特性とくせい: ふくつのこころ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゴーリキー

自分じぶんを鍛きたえるのが好すきで、鍛きたえるごとに様々さまざまな格闘技かくとうぎが身みにつく。食事しょくじも栄養えいよう価かの高たかいものを好このむが、味あじの好このみではなく本能ほんのう的てきに効率こうりつよく屈強くっきょうな肉体にくたいを作つくり上あげるためだという。少年しょうねんのような外見がいけんをしているが♂♀両方りょうほう存在そんざいする（性別せいべつ比ひは3･1でオスの比率ひりつが高たかい）。人間にんげんの子供こどもほどの大おおきさしかないが、山やまに住すむワンリキーは、ゴローンを持もち上あげて身体しんたいを鍛きたえる為ため、平均へいきん的てきな大人おとななら100人にん, ゴローンの進化しんか前まえのイシツブテなら数すう百ひゃく匹ひきそれぞれ持もち上あげられる。どんなに運動うんどうしても痛いたくならない、特別とくべつな筋肉きんにくの持もち主ぬし。トレーニングで自信じしんがつくと、マクノシタなど他たの格闘かくとうタイプのポケモンに勝負しょうぶを挑いどむ。レベル28でゴーリキーに進化しんかする。

『赤あか・緑みどり』のクチバシティでは、老人ろうじんがビルを建たてるために土地とちを確保かくほし、ワンリキーに地均じならしさせている場面ばめんがある。しかし、ビルの建設けんせつ費用ひようの工面くめんができないためか、続編ぞくへんの『金きむ・銀ぎん』においても未いまだ更地さらちのまま。

アニメではポケモンボクシング・PK大会たいかいのポケモンとして初はつ登場とうじょう。サトシのオコリザルを圧倒あっとうさせたものの反撃はんげきで敗北はいぼく。『アドバンスジェネレーション』ではジムリーダー・トウキのポケモンとして登場とうじょう。初戦しょせんではサトシのスバメを負まかし、キモリに敗北はいぼく、再戦さいせんではヘイガニに敗北はいぼく。これ以外いがいにもゲストポケモンとして何なん度どか登場とうじょう。

WEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』ではサイトウのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは古島こじま清孝きよたか。

ゴーリキー

ゴーリキー No. 067

分類ぶんるい: かいりきポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 70.5kg
特性とくせい: こんじょう/ ノーガード	かくれ特性とくせい: ふくつのこころ	進化しんか前まえ: ワンリキー	進化しんか後ご: カイリキー

筋骨きんこつ逞たくましい人間にんげんの男性だんせいのような姿すがたのポケモン。力ちからが強つよすぎるために腰こしのパワーセーブベルトで制御せいぎょをしている。真しんの強敵きょうてきに立たち向むかうとき、ベルトを外はずして全力ぜんりょくで闘たたかう。いかつい外見がいけんだが心しんは優やさしく、ゲーム内ないではビルの建設けんせつや家いえの引越ひっこし、デパートの倉庫そうこの荷物にもつ運はこびを手伝てつだうなどの描写びょうしゃがある。肉体にくたい労働ろうどうのみならず、その肉体美にくたいびを活いかし彫刻ちょうこくのモデルとして芸術げいじゅつ家かを手伝てつだうこともある。とにかく人間にんげんのために地道じみちに働はたらくポケモンの代表だいひょう格かくである。腰こしに黒くろい海うみパンのようなものがあるが、これは本物ほんものではなく模様もようである（カイリキ―も同様どうよう）。

ワンリキーがレベル28で進化しんかするほか、野生やせいでも出現しゅつげんする事こともある。トレーナーでは、やまおとこやカラテおうがよく使つかう。♀も♂同様どうようの筋骨きんこつ隆々りゅうりゅうの姿すがたである。

ファイナルファンタジーVIIでは同名どうめいのモンスターが五ご強きょうの塔とうに登場とうじょうするが姿すがたは全まったく異ことなる。

アニメ版ばんでは、かくとうタイプのジムリーダーの手持てもちに登場とうじょうするが、いずれもやられ役やくの立たち回まわりである。体力たいりょく仕事しごとなどを手伝てつだうシーンやバリヤードが所属しょぞくするサーカス団だんのメンバーでもある。『ダイヤモンド&パール』ではヒカリのライバルであるケンゴのポケモンとして登場とうじょうしている。

WEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』ではサイトウのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは最上もがみ嗣生。

カイリキー

カイリキー No. 068

分類ぶんるい: かいりきポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 130.0kg
特性とくせい: こんじょう/ ノーガード	かくれ特性とくせい: ふくつのこころ	進化しんか前まえ: ゴーリキー	進化しんか後ご: なし

ゴーリキーの進化しんか形がた。あらゆる格闘技かくとうぎ（かくとうわざ）をマスターしており、ゴーリキー同様どうようがたいのいい男性だんせいのような姿すがたをしているが、腕うでは4本ほんに増ふえ貫禄かんろくが増ました。進化しんか前まえの海うみパンのような模様もようもそのまま残のこっている。その発達はったつした腕うでからは1秒間びょうかんに500発はつのパンチを出だす事ことができ、もしそれを食くらい掴つかまったったものなら、自由じゆうを奪うばわれ地平線ちへいせんの果はてまで飛とんでいくと言いわれている。ゲームの技わざではないが、4本ほんの腕うでで相手あいての手足てあしを複雑ふくざつな向むきに締しめ上あげるオリジナル格闘技かくとうぎを持もち、人々ひとびとはしばしばこれを「カイリキースペシャル」と呼よぶ。腕うで１本ほんで山やま一ひとつ動うごかすパワーを持もっており、ダンプカーすら軽々かるがる持もち上あげられる。考かんがえるよりも先さきに手てが出でるが、手先てさきが不器用ぶきようなので細こまかい作業さぎょうをすると腕うでが絡からまる。しかし『サン・ムーン』では進化しんか前まえのゴーリキーに変かわって役所やくしょなどで人間にんげんと共ともに働はたらく描写びょうしゃがある。強者きょうしゃに出会であうと闘志とうしを燃もやす。また、4本ほんの腕うでは遊泳ゆうえいの際さいにも活躍かつやくし、海うみに生息せいそくするポケモンにも負まけないほど速はやく泳およぐ事ことが出来できる。

当初とうしょは、ゴーリキーから進化しんかすることでパワーセーブベルトが外はずれるという設定せっていがあった為ため、カイリキーは黒くろい海うみパン一いち丁ちょうの姿すがたをしていたが、『ファイアレッド・リーフグリーン』の発売はつばい時じに描えがきかえられた新あたらしい公式こうしきイラストでは、ゴーリキーのベルトを着つけたままの姿すがたに変更へんこうされ、『ダイヤモンド・パール』以降いこうはゲーム中ちゅうのグラフィックも同様どうようの姿すがたになった。ちなみにベルトに刻印こくいんされている「P」は「ポケモン」ではなく「パワー」。ゴーリキーとカイリキーはパンツを穿はいているように見みえるが実じつは何なにも穿はいておらず、パンツに見みえるものは模様もようである。

野生やせいでは出現しゅつげんせず、ゴーリキーを通信つうしん交換こうかんに出だす事ことで進化しんかする。『赤あか・緑みどり』『ファイアレッド・リーフグリーン』『金きむ・銀ぎん・クリスタル』及および『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではポケモンリーグ四天王してんのう・シバの切きり札ふだポケモンとして有名ゆうめい。なお『ハートゴールド・ソウルシルバー』に限かぎって、カントー地方ちほうのジムリーダーで元もとチャンピオンのグリーンも（フーディンに代かわって）使用しようしている。他ほかにも「サン・ムーン」ではライドポケモンとして貸かし出だされ、ひでん技わざ「かいりき」のように人力じんりきでは動うごかせない巨大きょだいなブロックを押おして動うごかせる。『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』でも乗のれるポケモンとして登場とうじょう、主人公しゅじんこうを肩車かたぐるまにピカチュウを抱かかえて移動いどうする。速はやさは普通ふつう。「ソード」ではジムリーダーのサイトウがエースポケモンとして使用しようし、キョダイマックスする。

『サン・ムーン』では『サン・ムーン』のCMに出演しゅつえんした吉田よしだ沙すな保里ほりに因ちなんだ「サオリのカイリキー」が配布はいふされた。カイリキーのレベルは、配布はいふ当時とうじの吉田よしだ沙すな保里ほりの年齢ねんれいと同おなじだった。

キョダイマックスのすがた

パンツに見みえる模様もようが長ながくなり、ズボンを履はいているようにも見みえるようになった。4本ほんの腕うでの力ちからがさらにみなぎり、爆ばく弾だんに匹敵ひってきするパンチを繰くり出だす。桁外けたはずれのパワーを持もち、大型おおがた船せんを担かつぎ港みなとまで運はこぶ。キョダイマックスわざの「キョダイシンゲキ」は当あてた後のちに自分じぶんの技わざが急所きゅうしょに当あたりやすくなる「きあいだめ」の効果こうかがそのまま追加ついか効果こうかとなっている。野生やせいの個体こたいは『ソード』のみの登場とうじょう。

「ソード」ではジムリーダーのサイトウがエースポケモンとして使用しようする。

『ポッ拳けん POKKÉN TOURNAMENT』のバトルポケモンの1匹ひき。ビルドアップを行おこなう事ことで1回かいだけポケモンわざが強化きょうかされる。共鳴きょうめいバースト時じは制限せいげんなく強化きょうかポケモンわざやクロスチョップを放はなつ事ことができる。鈍どん足あしでデュエルフェイズに遠距離えんきょり攻撃こうげきが無なく、ブロック攻撃こうげきが上段じょうだんという弱点じゃくてんを抱かかえているが、近ちかづけさえすれば大だい逆転ぎゃくてんを可能かのうにする超ちょうパワーを持もっているポケモン。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。持もち前まえの格闘技かくとうぎを活いかした豪傑ごうけつアタッカー。ユナイトわざは連続れんぞくでダメージを与あたえる「ごうけつラッシュ」。

テレビアニメでは進化しんか前まえの2種しゅを含ふくめ、作中さくちゅうに登場とうじょうするトレーナーのカイリキーは主おもにリーグ戦せんなどの大会たいかいでのやられ役やく的てきな立たち回まわりがほとんどである。XYでは森もりを守まもるポケモンとしても登場とうじょう。『劇場げきじょう版ばんポケットモンスター ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』のオープニングでは、海賊かいぞく風ふうトレーナーの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。サトシのゼニガメと対決たいけつし、あわ攻撃こうげきによって敗やぶれる。テレビアニメ第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではゲームと同様どうようにサイトウが使用しようし、キョダイマックスも披露ひろうした。声優せいゆうは間宮まみや康弘やすひろ。

ゲーム『ソード・シールド』の前日ぜんじつ譚たんを描えがいたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』ではゲームと同様どうようにサイトウのポケモンとして登場とうじょう。第だい1話わでダンデのリザードンに敗北はいぼくし、続つづく第だい2話わでサイトウと共ともに修行しゅぎょうする。声優せいゆうは伊原いはら正明まさあき（第だい1話わ）→最上もがみ嗣生（第だい2話わ）。

『ちゃお』で連載れんさいされているテレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）を基もとにした漫画まんが『ポケットモンスター 〜よりみちぼるてっかーず!!〜』では2ひきめ「キャプテンピカチュウ」の7ページの1コマ目めにてリコのイメージとして登場とうじょう。

マダツボミ

マダツボミ No. 069

分類ぶんるい: フラワーポケモン	タイプ: くさ/ どく	高たかさ: 0.7m	重おもさ: 4.0kg
特性とくせい: ようりょくそ	かくれ特性とくせい: くいしんぼう	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ウツドン

人ひとの顔かおに見みえるマヨネーズのチューブのような形かたちのつぼみに、茎くきで出来できた細ほそい体からだ、両手りょうてのような大おおきい葉はっぱ、根ねで出来できた足あしで歩あるき回まわる植物しょくぶつポケモン。伝説でんせつ上じょうの植物しょくぶつである「マンドラゴラ」の一種いっしゅではないかといわれている。ジャングルなどの湿地しっち帯たいに生息せいそくし、地面じめんに足あしを埋うめて養分ようぶんを吸収きゅうしゅうするが、その途中とちゅうに襲おそわれると逃にげるのに時間じかんがかかる。小ちいさな虫むしを捕食ほしょくする。動うごく物ものに反応はんのうする習性しゅうせいがあり、細ほそい蔓づるを伸のばしてくる。

『金きむ・銀ぎん』のキキョウシティには「マダツボミのとう」という塔とうが立たっている。全長ぜんちょう30mのマダツボミが塔とうの中心ちゅうしんで揺ゆれる柱はしらになったというい伝いつたえがある。

ポケモンスタジアムでは葉はっぱを2枚まい生はやすシーンがある。

アニメ版ばんでは、カントー地方ちほうポケモンリーグ4回戦かいせんで、サトシの対戦たいせん相手あいて・カオルコが切きり札ふだとして使用しよう。サトシは「数かず合あわせのポケモンか」と見下みくだしていたが、見みた目めからは想像そうぞうもつかない程ほど強つよく、その油断ゆだんが仇かたきとなってサトシのフシギダネ、ピカチュウを倒たおしたが、相性あいしょうの悪わるいベトベトンに敗北はいぼくする。ジョウト地方ちほうでも、ジュースが発酵はっこうできたツボツボを見分みわける事ことが出来できる「ポチ」という名前なまえのマダツボミが登場とうじょうする。発酵はっこう出来できてないと「マダマダ」と言いう。また、ロケット団だんのムサシも使用しようしており、小柄こがらながらもすさまじい威力いりょくの「パワーウィップ」を繰くり出だす。一方いっぽうで逃にげ足あしも速はやい。声優せいゆうは愛あい河かわ里さと花子はなこ。

OVA「ピカチュウのなつまつり」ではポケモン達たちを纏まとめる長老ちょうろうとして登場とうじょう。ピカチュウ達たちにボスゴドラ率ひきいる「はがねの島しま」の存在そんざいを教おしえる。そこへマリルリを救出きゅうしゅつに向むかったピカチュウ一いち行ぎょうを案あんじ、オオスバメとホエルオーを派遣はけんした。

ウツドン

ウツドン No. 070

分類ぶんるい: ハエとりポケモン	タイプ: くさ/ どく	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 6.4kg
特性とくせい: ようりょくそ	かくれ特性とくせい: くいしんぼう	進化しんか前まえ: マダツボミ	進化しんか後ご: ウツボット

マダツボミから進化しんかした食虫植物しょくちゅうしょくぶつ型かたのポケモン。黄色きいろい筒つつ型がたの体からだの左右さゆうに葉はっぱが1枚まいずつ付ついており、最さい下部かぶは丸まるい大おおきな口くちとなっている。この口くちから何なんでも溶とかすといわれる溶解ようかい液えきを吐はき出だし獲物えものを溶とかしてから食たべる。口くちには酸化さんかを防ふせぐ部分ぶぶんがある為ため、自身じしんが溶とける事ことは無ない。

また、各種かくしゅ有害ゆうがいな粉こなを放出ほうしゅつする事ことも出来できる。葉はっぱの部分ぶぶんはカッターのようによく切きれるなどひょうきんな顔かおに似合にあわずなかなか攻撃こうげき的てきなポケモン。後部こうぶのつるで木きの枝えだにぶら下さがる。

アニメ版ばんではジムリーダーのポケモンとしても登場とうじょうしている。カントー地方ちほうのジムリーダー・エリカのものは、体からだを回転かいてんさせて「はっぱカッター」を相手あいてに放はなつが、サトシのヒトカゲの「かえんほうしゃ」で燃もえた葉はっぱが落おち、そのまま「ロケットずつき」で倒たおされる。『X・Y』でもカロス地方ちほうのジムリーダー・フクジが使用しようし、「どくのこな」等とうでサトシのポケモン2体たいを苦くるしめたが、のちにゲコガシラに敗やぶれた。

一いち度どだけロケット団だんのコジロウの手持てもちポケモンとしても登場とうじょうした。

ウツボット

ウツボット No. 071

分類ぶんるい: ハエとりポケモン	タイプ: くさ/ どく	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 15.5kg
特性とくせい: ようりょくそ	かくれ特性とくせい: くいしんぼう	進化しんか前まえ: ウツドン	進化しんか後ご: なし

ウツドンの進化しんか形がた。ウツドンがさかさまになったような外見がいけんをしている。食虫植物しょくちゅうしょくぶつであるウツボカズラに良よく似にた形かたちをしているが、頭あたまの葉はっぱの形かたちが異ことなる、実際じっさいには袋ふくろ状じょうの部分ぶぶんの側面そくめんに葉はっぱはない、甘あまい匂においは口くちの中なかではなく葉はの裏うらから出でている、蔓づるが生はえる部分ぶぶんも袋ふくろ状じょうの部分ぶぶんの下部かぶから根元ねもとまで繋つながっている等ひとしの違ちがいがある。食虫植物しょくちゅうしょくぶつがモチーフであるものの、タイプ上じょうむしタイプと相性あいしょうが悪わるい。

体内たいないの蜜みつの様ような溶解ようかい液えきは骨ほねも溶とかすほどの溶解ようかい力りょくがあり、口くちから出でる溶解ようかい液えき（蜜みつ）の香かおりで獲物えものを呼よび寄よせる。溶解ようかい液えきの香かおりは獲物えものを溶とかす程ほどに比例ひれいして甘あまさが増ます。ジャングルの最深さいしん部ぶにはウツボットだらけの地帯ちたいがあり、入はいってしまうと二度にどと帰かえってこられないと言いわれる。

ウツドンに「リーフのいし」を使用しようする事ことで進化しんかする。 トレーナーでは、「赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン」「金きむ・銀ぎん・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバー」ではタマムシシティジムのジムリーダー、エリカが使用しようする(「Let's GO! ピカチュウ/イーブイ」では再戦さいせん時じのみ)。「X・Y」ではジムリーダーのフクジが再戦さいせん時じにウツドンから進化しんかする形かたちで、「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー教師きょうしのジニアが使用しようする。 「ポケモンマスターズEX」ではフクジのウツドンが進化しんかする。

ニンテンドウカップ99の優勝ゆうしょう者しゃメンバーの1体たいでもある。

アニメ版ばんではロケット団だんのコジロウの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。ボールから出でるたびにコジロウを飲のみ込こむのがお約束やくそく。オレンジ諸島しょとう編へん第だい18話わ『みなみのしまだよ ぜんいんしゅうごう！』では、飲のみ込こんでからコジロウが抜ぬけ出だすまでの時間じかんが一番いちばん長ながかった。

メノクラゲ

メノクラゲ No. 072

分類ぶんるい: くらげポケモン	タイプ: みず/ どく	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 45.5kg
特性とくせい: クリアボディ/ ヘドロえき	かくれ特性とくせい: あめうけざら	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ドククラゲ

2本ほんの触手しょくしゅを持もつクラゲの姿すがたをしているポケモン。体からだの99%は海水かいすいで出来できている。赤あかい部分ぶぶんから光線こうせんを発射はっしゃする。触手しょくしゅの先端せんたんの「どくばり」で動うごきを封ふうじる。波なみに打うち上あげられて浜辺はまべで干ひからびる姿すがたが目撃もくげきされることもあるが、海うみに戻もどせばたちまち復活ふっかつする。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』では19番ばん水道すいどうのサマービーチにいるNPCが「メノクラゲにさされないようにきをつけておよげよ!」と忠告ちゅうこくしているが、ゲーム中ちゅうにメノクラゲに刺さされるイベントは無なく、この発言はつげんはあくまで世界せかい観かんの説明せつめいとしての意味いみしか持もたない。

パルデア地方ちほうには、似にた姿すがただがタイプも生態せいたいもまるで異ことなる別種べっしゅのポケモン・ノノクラゲ（きくらげポケモン）がいる。

アニメ版ばんでは第だい19話わ「メノクラゲドククラゲ」で初はつ登場とうじょう。大量たいりょうのメノクラゲと巨大きょだいドククラゲが街まちを襲おそう様子ようすが描えがかれている。ゴウがゲットするシーンもある。

ドククラゲ

ドククラゲ No. 073

分類ぶんるい: くらげポケモン	タイプ: みず/ どく	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 55.0kg
特性とくせい: クリアボディ/ ヘドロえき	かくれ特性とくせい: あめうけざら	進化しんか前まえ: メノクラゲ	進化しんか後ご: なし

メノクラゲの進化しんか形がた。進化しんか前まえと同様どうよう、クラゲの姿すがたをしており、名前なまえの通とおり毒どくを持もつ。頭あたまの部分ぶぶんは大おおきく広ひろがり顔がおの部分ぶぶんが黒くろくなっている。触手しょくしゅはメノクラゲから大幅おおはばに増加ぞうかし、設定せっていでは80本ほんあるという。また、長生ながいきの個体こたいは触手しょくしゅが何なん本ほんがちぎれており、見みるからに少すくないのが分わかるほど。触手しょくしゅの毒どく刺とげ胞に刺さされたら、たちまち全身ぜんしんに痛いたみが走はしる。この触手しょくしゅは全すべてドククラゲの思おもい通どおりに動うごくとともに水分すいぶんが供給きょうきゅうされる限かぎりドンドン伸のび、周囲しゅういに張はり巡めぐらせて獲物えものを確保かくほしたり、締しめ付つけて毒どくを注入ちゅうにゅうしたりする。身体しんたいの前後ぜんごにある一対いっついの水色みずいろのトゲは、巨大きょだいな毒どく針はりである。別名べつめい「海うみのギャング」とも呼よばれており、稀まれに大量たいりょう発生はっせいするとあたりの海うみから魚さかなポケモンがいなくなるとのこと。ゲーム本編ほんぺんやアニメなどで悪役あくやくとして描えがかれることが多おおい。

普段ふだんは海底かいていの入いり組くんだ岩場いわばに群むれを作つくっている。危険きけんを察知さっちすると、頭あたまの赤あかい水晶すいしょう体たいを激はげしく点滅てんめつさせて仲間なかまに危機ききを知しらせる。

『青あお』でのグラフィックでは腕組うでぐみしているような絵柄えがらになっている。パルデア地方ちほうにはノノクラゲ同様どうよう、リージョンフォームではない全まったくの別種べっしゅであるリククラゲが登場とうじょうしている。

『ポケットモンスター』第だい19話わ「メノクラゲドククラゲ」ではメノクラゲの大群たいぐんのうちの1匹ひきが三杯酢さんばいずで巨大きょだい化かして進化しんか、街まちに上陸じょうりくして暴あばれまわる姿すがたが描えがかれている。オレンジ諸島しょとう編へんの話はなしである92話わ「さよならコダック! またきてゴルダック?」ではゲストキャラクターであるツバキの手持てもちポケモンとして登場とうじょうし、カスミのトサキントと戦たたかう。114話わ「さよならラプラス!」では、ラプラスの群むれを密漁みつりょうする海賊かいぞくが使つかうポケモンとして登場とうじょう。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではウミオのポケモンとして登場とうじょう、水面すいめんにいたためすぐに捕つかまり、ミュウツーのボールから出でた後のちはロケット団だんに絡からみついた。その後ご、コピーと対戦たいせん。陸上りくじょうの行動こうどうやバトルのシーンがある。他ほかにも海辺うみべでサトシたちを襲おそう悪わるいポケモンとして何なん度どか登場とうじょうしている。

サイドストーリーの「天てん駆かける伝説でんせつ ヒロシとファイヤー!」ではロケット団だん・ヤマトの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。なお、本編ほんぺんではコサブロウが技わざの指示しじを出だしていたが、「アニメ ポケットモンスター 全ぜん冒険ぼうけんバトル図鑑ずかん」ではヤマトのポケモンとして紹介しょうかいされている。

イシツブテ

イシツブテ No. 074

分類ぶんるい: がんせきポケモン	タイプ: いわ/ じめん	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 20.0kg
特性とくせい: いしあたま/ がんじょう	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゴローン

いわタイプのポケモン。頭部とうぶから2本ほんの腕うでが生はえ、拳こぶしは頭部とうぶの2/3ほどの大おおきさ。空中くうちゅうに浮遊ふゆうして行動こうどうする事ことが多おおい。山道さんどうの地中ちちゅうに身体しんたいを半分はんぶんほど埋うめて眠ねむるため、登山とざん者しゃに踏ふまれる事ことが多おおく、たまに足あしを掴つかんで転ころばせるイタズラもする。性格せいかくが荒々あらあらしいので、最悪さいあくの場合ばあいでは両りょう腕うでを振ふり回まわして襲おそい掛かかる事ことがある。長生ながいきすればするほど体からだは丸まるく削けずれるが、性格せいかくは相変あいかわらずゴツゴツと荒々あらあらしい。稀まれにドサイドンの手てに装填そうてんされ、岩石がんせきの代かわりに発射はっしゃされることもある。

体重たいじゅうが20kgあるにもかかわらず、ボール代かわりにして投なげ合あう「イシツブテ合戦かっせん」という遊あそびがあるとポケモン図鑑ずかんには記しるされている。なお、『青あお』など一部いちぶの作品さくひんでは2.0kgと表記ひょうきされていたりする。英語えいご名めいのgeodudeは「地球ちきゅう＋奴やつ」であると『ブラック・ホワイト』で説明せつめいされている。ポケモンだいすきクラブのブラウザゲームとしても「カイリキーのイシツブテ合戦かっせん」が登場とうじょうしている。

『ポケットモンスター』のゲームシリーズでは、多数たすうの岩いわタイプのジムリーダーが1番手ばんてとして使用しようする事ことが多おおい。第だい1世代せだいではタケシ、第だい3世代せだいではツツジ、第だい4世代せだいではヒョウタが使用しようする。3人にんとも各かく地方ちほうで最初さいしょに会あうジムリーダーであり、さらにタケシとヒョウタは共ともに、イワークを2番手ばんてに繰くり出だしている。

アニメ『ポケットモンスター』ではタケシのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。オレンジ諸島しょとう編へんではダンの手持てもちポケモンとして登場とうじょうし、他たのポケモンが作つくった雪ゆき玉だまをロケット団だんの気球ききゅうに向むかって投なげつけて撃退げきたいする。『アドバンスジェネレーション』ではジムリーダー・ツツジの手持てもちとして登場とうじょう。キモリを倒たおすがピカチュウに敗やぶれる。こちらの声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。『ダイヤモンド&パール』ではジムリーダー・ヒョウタが使用しようするポケモンとして登場とうじょうする。シンジのマリルリを倒たおすが、エレキッドに敗やぶれる。サトシとの再戦さいせんではエイパムに敗やぶれる。アニメにおける鳴なき声ごえは「ラッシャイ!」と言いう板前いたまえの掛かけ声ごえのような独特どくとくなもの（戦闘せんとう不能ふのうになると「アガリ」と言いう）。

アローラのすがた

タイプ：いわ / でんき、高たかさ0.4m、重おもさ20.3kg、特性とくせい:じりょく/がんじょう/エレキスキン(隠かくれ特性とくせい)。アローラ地方ちほうでのイシツブテの姿すがた。体からだ色しょくは青あおみがかった灰色はいいろ。頭部とうぶに毛け、眉毛まゆげがあるが、これは体からだの特とくに磁力じりょくが強つよい箇所かしょに砂鉄さてつがびっしりと張はり付ついて毛けのように見みえているもの。ひんしになると抜ぬけ落おちるモーションが見みられる。 毛けのほかにも細こまかい差異さいがあり、シルエットは原種げんしゅほどゴツゴツしておらず滑なめらか。 指ゆびも5本ほんではなく、親指おやゆびと人差ひとさし指ゆびは独立どくりつしているが中指なかゆびから小指こゆびまでの3本ほんは一体化いったいかしている。通常つうじょう種しゅがドサイドンに飛とばされるのに対たいし、こちらは同どう地方ちほうのゴローニャの背中せなかに希まれに装填そうてん・発射はっしゃされることもある。

タイプにはシリーズ初はつの組くみ合あわせとなる「いわ・でんき」。「じめん」の代かわりに「でんき」が付加ふかされており、特性とくせいも「いしあたま」に代かわり「じりょく」を持もっている。 レベルアップでもでんき技わざをいくつか覚おぼえるようになった。

アニメではサトシがムーランドサーチの最中さいちゅうにゲットしようとしたが、失敗しっぱいして逃にげられてしまった。使用しよう技わざは「かみなりパンチ」。

ゴローン

ゴローン No. 075

分類ぶんるい: がんせきポケモン	タイプ: いわ/ じめん	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 105.0kg
特性とくせい: いしあたま/ がんじょう	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: イシツブテ	進化しんか後ご: ゴローニャ

イシツブテの進化しんか形がたで、イシツブテがレベル25で進化しんかした姿すがた。腕うでが4本ほんに増ふえたが、長ながい方ほうは攻撃こうげき、短みじかい方ほうは食事しょくじに使つかわれるらしい。コケが生はえた岩いわが好物こうぶつで一いち日にちに1トン食たべる。道みちにある障害しょうがい物ぶつを押おしつぶしながら山道さんどうを転ころがり落おちてくる事ことがあるため、登山とざんする際さいには注意ちゅういが必要ひつよう。転ころがる途中とちゅうで体からだが欠かけても気きにしない。何なにかにぶつかって止とまるまで、斜面しゃめんが続つづく限かぎりひたすら転ころがり続つづける。ワンリキーのトレーニングに付つき合あわされる事ことがある。岩いわでできた体からだは火山かざんの熱ねつに耐たえるほど頑丈がんじょう。

アニメ版ばんでは9話わで初はつ登場とうじょう。セイヨ（声こえ：冬ふゆ馬うま由美ゆみ）は学校がっこうの貸かし出だし用ようポケモンのゴローンを使つかい、カスミのスターミーの苦手にがてな水みずタイプの技わざをものともせず、コアを砕くだき勝利しょうり。ポケモン検定けんてい試験しけんの試験しけん官かんの貸かし出だしポケモンとしても登場とうじょうしており、コジロウの貸かし出だしポケモンのピカチュウの電撃でんげき技わざは通用つうようせず、勝利しょうり。189話わのプロの温泉おんせん掘ほりのミキオ（声こえ:郷里ごうり大輔だいすけ）のポケモンとしても登場とうじょう。『あなをほる』の特技とくぎを使つかい、より深ふかく掘ほるのに活用かつようされる。

アローラのすがた

タイプ:いわ・でんき、高たかさ1.0m、重おもさ110.0kg、特性とくせい:じりょく/がんじょう/エレキスキン（隠かくれ特性とくせい）。アローラ地方ちほうでのゴローンの姿すがた。眉毛まゆげ、もみあげ、腕うで毛げのようなものがあるが毛もうが生はえている訳わけではなく、体からだ表ひょうの磁力じりょくが強つよい箇所かしょに砂鉄さてつが集あつまったもののようだ。力尽ちからつきると磁力じりょくが弱よわまるようで、倒たおれる際さいによく見みると腕うでの砂鉄さてつがぽろぽろ落おちている。ドラバイトという鉱物こうぶつが好物こうぶつであり、全身ぜんしんに散ちりばめられた黄色きいろい石いしは食たべたドラバイトが結晶けっしょうとなって浮うき出でたもの。技わざを使つかうときなどには仄ほのかに光ひかる。イシツブテからさらに指ゆびの本数ほんすうが減へっており、親指おやゆび以外いがいはすべて一体化いったいかしてまるで鍋なべ掴つかみや革かわ手袋てぶくろのようになっている。体からだ色しょくはイシツブテ同様どうように青あおみがかった灰色はいいろなので、黄色きいろい結晶けっしょうがよく目立めだつ。ゴローン同士どうしが喧嘩けんかすると身体しんたいを激はげしくぶつけ合あい、その度たびに火花ひばなが散ちり山々やまやまに轟音ごうおんがこだまする。地元じもとではこれを「陸りく花火はなび」と呼よぶ。

ゴローニャ

ゴローニャ No. 076

分類ぶんるい: メガトンポケモン	タイプ: いわ/ じめん	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 300.0kg
特性とくせい: いしあたま/ がんじょう	かくれ特性とくせい: すながくれ	進化しんか前まえ: ゴローン	進化しんか後ご: なし

ゴローンの進化しんか形がたで、ゴローンを通信つうしん交換こうかんすることで進化しんかする。岩石がんせきをまとめたような丸まるい体からだに怪獣かいじゅうのような頭あたまになり、腕うでは2本ほん分ぶん退化たいかしている。移動いどうする時ときは頭あたまや手足てあしを引ひっ込こめてサッカーボールのように丸まるまってそのまま転ころがる。身体しんたいはダイナマイトで爆破ばくはしても傷きず一ひとつ付づけかないが、雨あめや湿気しっけを嫌きらう。1年ねんに1回かい脱皮だっぴし、脱皮だっぴして体からだが柔やわらかい時ときに大おおきくなる。脱皮だっぴ直後ちょくごは少すこし白しろっぽいが、空気くうきに触ふれれば短時間たんじかんで普段ふだんの色いろに戻もどる。抜ぬけ殻がらは触さわっただけでボロボロ崩くずれ、土どに還かえる。この抜ぬけ殻がらを畑はたけに撒まくと、作物さくもつの発育はついくが促進そくしんされるので肥料ひりょうの代かわりにもなる。年老としおいると脱皮だっぴしなくなり、長ながく生いきたゴローニャの色いろは苔こけむした緑色みどりいろとなっている。自身じしんを爆発ばくはつさせる事ことが可能かのうで、爆発ばくはつの衝撃しょうげきで隣となりの山やままで飛とんで移動いどうできる。山やまから転ころがってくる事ことがあるため、ふもとの街まちでは深ふかい溝みぞを掘ほり街がいまで転ころがらないように対策たいさくしている。また、初代しょだいポケモンとしてはカビゴンに次つぐ体重たいじゅうである。

野生やせいでは存在そんざいしないポケモンの一種いっしゅであり、通信つうしん交換こうかんによりゴローンが進化しんかする。『赤あか・緑みどり』では全ぜんポケモンの中なかで唯一ゆいいつ、野生やせいでもトレーナー戦せんでも決けっして会あう事ことは出来できないが、『青あお』ではグレンタウンのおじいさんのゴローンをユンゲラーと交換こうかんする事ことができ、ゴローニャに強制きょうせい進化しんかする。 トレーナーでは「金きむ・銀ぎん・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバー」のニビシティジムリーダーのタケシや「ダイヤモンド・パール・プラチナ」の四天王してんのうのキクノが使用しようする。「プラチナ・ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」では他たにジムリーダーのヒョウタも初戦しょせんのイシツブテが進化しんかする形かたちで使用しようする。「LEGENDS アルセウス」ではギンガ団だん団長だんちょうのデンボクが使用しようする。

外伝がいでん作品さくひん『ポケモン不思議ふしぎのダンジョン 青あおの救助きゅうじょ隊たい・赤あかの救助きゅうじょ隊たい』では、チーム・ゴロゴロのリーダーとして登場とうじょう。

アニメ『ポケットモンスター』では、チャリンコ暴走ぼうそう族ぞくのリーダー・マサ（声こえ：小西こにし克幸かつゆき）の手持てもちで、サトシのヒトカゲと戦たたかうが「かえんほうしゃ」と「ほのおのうず」で火ひ車しゃと化かしてしまう。トキワジム戦せんでサカキがシゲルとのジム戦せんにおいて使用しようしたが、ニドキングとの「たいあたり」同士どうしの対決たいけつで敗やぶれた。カントーリーグではシゲルの対戦たいせん相手あいてのヨシキが使用しよう、ニドキングの「つのでつく」を掴つかんだまま「ちきゅうなげ」で勝利しょうり。敗北はいぼくしたシゲルは心しんを入いれ替かえ傍若無人ぼうじゃくぶじんな振ふる舞まいをすることはなくなった。ジョウト編へんでは怪盗かいとうゴローニャ（声こえ：池田いけだ勝まさる）の相棒あいぼうとして登場とうじょう。ジョウトリーグではシゲルの手持てもちポケモンとしても登場とうじょう、リザードンが「ちきゅうなげ」を繰くり出だそうとしたが、ゴローニャの体重たいじゅうに耐たえきれず思おもわず落おとしてしまい、「ころがる」で攻撃こうげきしようとしたところを「りゅうのいかり」一撃いちげきで倒たおされた。『ダイヤモンド&パール』では四天王してんのう・キクノの手持てもちポケモンとして登場とうじょうする。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』では海賊かいぞく風ふうトレーナーのポケモンとして登場とうじょう、何故なぜか効果こうかがないはずのピカチュウの電撃でんげきであっさりと敗北はいぼくした。

アローラのすがた

タイプ:いわ・でんき、高たかさ1.7m、重おもさ316.0kg、特性とくせい:じりょく/がんじょう/エレキスキン（隠かくれ特性とくせい）。アローラ地方ちほうでのゴローニャの姿すがた。進化しんか前ぜん同様どうよう、磁力じりょくによって体からだに砂鉄さてつが付着ふちゃくし、髭ひげや胸毛むなげのように見みえる。腕うでは通常つうじょう種しゅに比くらべ短みじかくなっており、指ゆびも2本ほんになっている。背中せなかには1対ついの黒くろい突起とっきが発生はっせいしており、ここから帯電たいでんさせた大岩おおいわをレールガンのように発射はっしゃする。岩石がんせきは着弾ちゃくだんすれば周囲しゅうい一帯いったいに凄すさまじい電撃でんげきが迸ほとばしり、相手あいてには直撃ちょくげきせずとも掠かすめるだけで麻痺まひ・失神しっしんさせる威力いりょくを持もつが、連射れんしゃができないため周囲しゅういのイシツブテを岩石がんせきがわりに装填そうてん・発射はっしゃすることもある。気難きむずかしく頑固がんこな気質きしつゆえ、不ふ機嫌きげんになると全身ぜんしんから放電ほうでんし、雷鳴らいめいのごとき咆哮ほうこうをあげる。

進化しんか条件じょうけんは通常つうじょう種しゅと変かわらず、ゴローンからの通信つうしん交換こうかん。「サン・ムーン」ではカプの村むらでゴーストをゴローンと交換こうかんしてくれる人ひとがおり、受うけ取とると強制きょうせい進化しんかする。トレーナーでは「サン・ムーン」のアーカラ島とうしまクイーン兼けん四天王してんのうのライチやキャプテンのマーマネが使用しようする。

アニメでは野生やせいのポケモンとして登場とうじょう。サトシ達たちウルトラガーディアンズを自分じぶんたちの餌えさを盗ぬすみに来きたと勘違かんちがいし襲おそいかかるが、マーマネのメタングとの一騎打いっきうちに敗北はいぼく。その後ごは山男やまおとこにゲットされた。

ポニータ

ポニータ No. 077

分類ぶんるい: ひのうまポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 30.0kg
特性とくせい: にげあし/ もらいび	かくれ特性とくせい: ほのおのからだ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ギャロップ

炎ほのおの鬣たてがみを持もつポニーのような姿すがたをしたポケモン。進化しんかしてギャロップになると炎ほのおはより激はげしさを増ます。ジャンプ力りょくは東京とうきょうタワー・エッフェル塔えっふぇるとうはおろかエアーズロックを飛とび越こえるほど、足あしのヒヅメはダイヤモンドの10倍ばい硬かたい、とされる。着地ちゃくち時じの衝撃しょうげきは硬かたい蹄と脚あしの筋肉きんにくで和やわらげる。生うまれたてのポニータは走はしるのが下手へたで立たつのがやっとだが、転ころびながら親おやや仲間なかまと競走きょうそうする内うちに足腰あしこしが強つよく育そだち、伸のびる牧草ぼくそうを何なん度ども飛とび越こえる事ことでジャンプがうまくなる。炎ほのおの鬣たてがみと尻尾しっぽは生うまれてから約やく1時じ間あいだで生はえ揃ぞろい立派りっぱな姿すがたとなる。背後はいごに気配けはいを感かんじると硬かたい蹄で蹴けり飛とばしてしまう。進化しんか形がたのギャロップ同様どうよう、普段ふだんはその熱あつい炎ほのおで近寄ちかよってきた外敵がいてきを火傷かしょうさせ身みを守まもるが、ポニータに認みとめられた者ものは燃もえる鬣たてがみに触ふれても熱あつくなくなり、背中せなかに乗のる事ことも可能かのうとなる。

TVアニメ版ばんでは第だい33話わに初はつ登場とうじょう。遊牧民ゆうぼくみんフウコ（声こえ：白鳥しらとり由里ゆり）のポケモンで、レースに出場しゅつじょうする予定よていだったが、前夜ぜんやに練習れんしゅうしていたところドリオとロケット団だんが遠方えんぽうから気きづかれぬよう妨害ぼうがいし、驚おどろいたポニータからフウコが落馬らくば・骨折こっせつしレースに出でられなくなってしまう。その代かわりにサトシが出場しゅつじょうする事ことになった。レース終盤しゅうばんでドリオのドードリオに妨害ぼうがいされるも、ギャロップに進化しんかして逆転ぎゃくてん勝利しょうりする。この回かいはポケモンアニメで最高さいこう視聴しちょう率りつだった回かいである。

ガラルのすがた

分類ぶんるい:いっかくポケモン、タイプ:エスパー、高たかさ0.8m、重おもさ24.0kg、特性とくせい:にげあし/パステルベール。

ガラル地方ちほうでのポニータの姿すがた。『シールド』のみ登場とうじょう。頭あたまに小ちいさな角かくを生はやし体からだ色しょくは白しろでたてがみは炎ほのおではなくふわふわとした毛けになっている。ガラル地方ちほうの森もりに古ふるくから住すみ着ついており、何なに世紀せいきも生命せいめいエネルギーを浴あびた結果けっかこの姿すがたとなった。空気くうき中ちゅうの生命せいめいエネルギーをたてがみに蓄たくわえることができ、エネルギーが満みちているほどたてがみが輝かがやく。小ちいさな角かくには癒いやしの力ちからを秘ひめており、多少たしょうの傷きずならば角かくを擦こすり寄よせて治なおす。瞳ひとみを覗のぞいて心しんを読よむ力ちからを持もち、邪よこしまな気持きもちを持もつ者ものの前まえでは姿すがたを消けしてしまう。専用せんよう特性とくせいの「パステルベール」は自分じぶんや味方みかたがどく状態じょうたいになることを防ふせぐ特性とくせい。さらに味方みかたを戦闘せんとうに出だすとどく状態じょうたいを回復かいふくする効果こうかもある。

「ソード・シールド」ではライバルのビート、「シールド」ではライバルのセイボリーが使用しようする。

『テレビアニメ第だい7シリーズ』第だい55話わでは「君きみとルミナスメイズの森もりの物語ものがたり」の小説しょうせつに出でてくるポケモンとしてギャロップと共ともに登場とうじょう。ギャロップの怪我けがを治なおすようコハルに頼たのむ。声優せいゆうは武隈たけくま史子ふみこ。

ギャロップ

ギャロップ No. 078

分類ぶんるい: ひのうまポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 95.0kg
特性とくせい: にげあし/ もらいび	かくれ特性とくせい: ほのおのからだ	進化しんか前まえ: ポニータ	進化しんか後ご: なし

ポニータの進化しんか形がたで、ユニコーンのように額がくに角かくが生はえている。走はしる事ことが大好だいすきで、普段ふだんはのんびりと野原のはらを駆かけ回まわっているが、一度いちど本気ほんきを出だすと鬣たてがみの炎ほのおが燃もえあがり、走はしり始はじめると10歩ほで最高さいこう速度そくどに至いたる強烈きょうれつな加速かそく力りょくを持もつ。走はしる速度そくどは最高さいこう240km/hで一部いちぶの新幹線しんかんせんと同おなじ速度そくど。体からだ中ちゅうに極熱ごくねつの炎ほのおを身みにまとっているが、これは心しんを許ゆるした者ものには熱あつさを感かんじさせず、背中せなかに乗のることもできる。群むれの序列じょれつにも脚あしの速はやさが重視じゅうしされており、一番いちばん速はやい個体こたいがリーダーになり、群むれの進行しんこうルートと走はしる速度そくどを決きめる。自分じぶんより速はやく動うごく物体ぶったいを発見はっけんすると競走きょうそうしたくなり、全速力ぜんそくりょくで追おい掛かけ始はじめる。

ゲームでは、カントー地方ちほうのジムリーダー・カツラが使つかってくる（『金きむ・銀ぎん・クリスタル』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』(初戦しょせん時じ)では切きり札ふだ）他た、「ダイヤモンド・パール・プラチナ」のライバル(最初さいしょにナエトルを選えらんだ場合ばあいはゴウカザルに差さし替かえられ使つかわない)や四天王してんのうオーバが使用しようする。「Let's GO! ピカチュウ/イーブイ」ではカツラの他ほかにライバルが使用しよう。「LEGENDS アルセウス」ではギンガ団だん警備けいび隊たい隊長たいちょうのペリーラが使用しようする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。全すべての乗のれるポケモンの中なかでは一番いちばん移動いどう速度そくどが速はやい。

TVアニメ版ばんでは第だい33話わに登場とうじょう。レース終盤しゅうばんでドリオのドードリオに妨害ぼうがいされたポニータがギャロップに進化しんかし、猛烈もうれつな走はしりで追おい上あげて勝利しょうりし、腹はらいせに襲おそいかかったドリオとドードリオを後うしろ足あしで蹴けり飛とばし返かえり討うちにした。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではスイートのポケモンとして登場とうじょう、ミュウツーに捕つかまりコピーと対戦たいせん。

ガラルのすがた

分類ぶんるい:いっかくポケモン、タイプ:エスパー・フェアリー、高たかさ1.7m、重おもさ80.0kg、特性とくせい:にげあし/パステルベール/きけんよち（隠かくれ特性とくせい）。ガラル地方ちほうでのギャロップの姿すがた。たてがみが長ながくカールした大人おとなびた感かんじになっている。角かくが長ながくのび、ユニコーンにより近ちかい外見がいけんになった。角かくから放はなつ「サイコカッター」は分厚ぶあつい鉄板てっぱんでさえ切きり裂さくほどの威力いりょく。勇猛ゆうもう果敢かかんで誇ほこり高たかく、足あし先さきの毛けにサイコパワーを溜ためて軽かろやかに森もりを駆かけ回まわる。

「ソード・シールド」ではライバルのビート、「シールド」ではライバルのセイボリーがそれぞれポニータを進化しんかする形かたちで使用しようする。

『テレビアニメ第だい7シリーズ』第だい55話わでは小説しょうせつ「君きみとルミナスメイズの森もりの物語ものがたり」の小説しょうせつに出でてくるポケモンとして登場とうじょう。足あしを怪我けがしていた。

ヤドン

ヤドン No. 079

分類ぶんるい: まぬけポケモン	タイプ: みず/ エスパー	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 36.0kg
特性とくせい: どんかん/ マイペース	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

カワウソのような姿すがたをしたポケモン。体からだ色しょくはピンク。「まぬけポケモン」の分類ぶんるいの通とおり、とぼけた表情ひょうじょうをしている。衝撃しょうげきを受うけてから5秒びょう後ごに痛いたみを感かんじるほどの鈍感どんかんさ。尻尾しっぽからは甘あまい無毒むどくの汁しるが染しみ出でるが、特とくに栄養えいようはない。この尻尾しっぽは珍味ちんみとして需要じゅようがあるらしく、非合法ひごうほうな乱獲らんかくが行おこなわれることもあるが、ヒワダタウン以外いがいではそれほど需要じゅようが無なく、他たの地域ちいきの人ひとは顔かおをしかめるという設定せっていである。一方いっぽうアローラ地方ちほうでは、干ほした尻尾しっぽを塩水えんすいで煮込にこんだ料理りょうりが家庭かていの味あじとされているが、人ひとの手てではなく何なんらかでちぎれたものか否ひかは不明ふめい。ヒワダタウンに限かぎっては、あくびをすると雨あめが降ふるというい伝いつたえがある。

尻尾しっぽを水面すいめんに垂たらして上記じょうきの甘あまい汁しるを餌えさにして釣つりをする習性しゅうせいがあるが、この時とき尻尾しっぽにシェルダーが噛かみつき、そのままヤドランに進化しんかすることがある。またこの時とき、低てい確かく率りつで頭あたまを噛かまれてヤドキングに進化しんかすることもある。シェルダーがヤドンの尻尾しっぽに噛かみつくのはヤドンの尻尾しっぽの味あじが好すきだからだという。

『赤あか・緑みどり』より登場とうじょう。レベルアップでヤドランに、また『金きむ・銀ぎん』以降いこうは「おうじゃのしるし」を持もたせて通信つうしん交換こうかんする事ことでヤドキングへ進化しんかする。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』では、ロケット団だんがヒワダタウンの「ヤドンのいど」を襲おそい、生息せいそくするヤドンを密猟みつりょう、尻尾しっぽを販売はんばいするという場面ばめんが見みられ、チョウジタウンの土産物みやげもの屋やなどで実際じっさいに「おいしいシッポ」というアイテムも登場とうじょうする。『ソード・シールド』では、キャンプで作つくるカレーの食材しょくざいとして「しっぽのくんせい」というアイテムがあり、こちらは「おいしいシッポ」より遥はるかに安値やすね。

食たべ物ものによっては尻尾しっぽの味あじが変かわることもあるが、原因げんいんは食たべ物ものの味あじなのか成分せいぶんなのか詳細しょうさいは不明ふめいである。

ガラルのすがた

タイプ:エスパー、特性とくせい:くいしんぼう/マイペース/さいせいりょく（隠かくれ特性とくせい）。ガラル地方ちほうでのヤドンの姿すがた。頭あたまと尻尾しっぽの先さきが金色きんいろになっている。時々ときどき引ひき締しまった表情ひょうじょうをするのはガラルにある植物しょくぶつのタネを食たべたのが原因げんいん。そのため、尻尾しっぽはスパイシーな味あじがする。このヤドンは特別とくべつな方法ほうほうでゲットが可能かのう。ある道具どうぐを使つかうとガラルのすがたのヤドランとヤドキングに進化しんかする。2020年ねん1月がつ9日にちライブ配信はいしんされたポケモンダイレクトから発表はっぴょうされた。

TVアニメ版ばんでは第だい17話わに初はつ登場とうじょう。ピカチュウとヒトカゲに道みちを聞きかれるが無視むしし、釣つりを始はじめる。最後さいごには夕日ゆうひに照てらされたままシェルダーを釣つり、ヤドランに進化しんかする。リージョンフォームの個体こたいはコオリッポがつまずいたのが初はつ登場とうじょう。ゴウもゲットしており、声優せいゆうは坂田さかた将すすむ吾われ。

2015年ねん4月がつ1日にちには、香川かがわ県けん観光かんこう協会きょうかいがエイプリルフールの企画きかくとして「あくびをすると雨あめが降ふるい伝いつたえによる水不足みずぶそくの解消かいしょうや尻尾しっぽの甘あまみをテーマに、無人島むじんとうの施設しせつで極秘ごくひに研究けんきゅうしていたが、同月どうげつ1日にちの未明みめいに800匹ひきのヤドンが脱走だっそうした」という嘘うそのニュース記事きじを発表はっぴょうした。その後ご、2018年ねん4月がつ1日にちには香川かがわ県けんがエイプリルフールの企画きかくとして「うどん県けんをヤドン県けんに改名かいめいする」と発表はっぴょうし、さらに同年どうねん4月がつ12日にちから4月がつ30日にちまで「ヤドンパラダイスin香川かがわ」というコラボレーション企画きかくが実施じっしされた。

ポケモン大好だいすきクラブ公式こうしきアニメ『ポケモンパペット劇場げきじょう パペモン』では第だい2話わに登場とうじょう。シェルダーとコンビで登場とうじょうし、ボケを担当たんとうする。

2014年ねんにはポケモンだいすきクラブがヤドンの特集とくしゅうを公式こうしきサイト上じょうに公開こうかいしており、イマクニ?がヤドンのテーマソングを歌うたっている。香川かがわ県けんが「うどん県けんPR団だん」に任命にんめいしており香川かがわ県けんの観光かんこうに一役ひとやく買かっている。

ヤドラン

ヤドラン No. 080

分類ぶんるい: やどかりポケモン	タイプ: みず/ エスパー	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 78.5kg
特性とくせい: どんかん/ マイペース	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: ヤドン	進化しんか後ご: なし

ヤドンの進化しんか形がたの一ひとつ。シェルダーが尻尾しっぽに噛かみ付つくとヤドランへ進化しんかするが、このシェルダーは二枚貝にまいがいではなく、サザエのような巻貝まきがいの姿すがたをしている。ヤドンがそのまま立たち上あがったような外見がいけんで、ヤドンの外見がいけんはほぼ変かわっていない。

噛かみ付ついたシェルダーから入はいった毒素どくそによって痛覚つうかくが麻痺まひしており、痛いたみに関かんしてはヤドン以上いじょうに鈍にぶい。一方いっぽうで、尻尾しっぽをシェルダーが強つよくかむとその衝撃しょうげきで少すこし頭あたまが冴さえる。また、シェルダーはヤドランの食たべ残のこしから養分ようぶんを得えている。激はげしい戦闘せんとうでシェルダーが外はずれる事ことがあり、その際さいは退化たいかしてヤドンになってしまう。尻尾しっぽで釣つりができなくなったため、ヤドラン本体ほんたいが食料しょくりょうを得える際さいは嫌々いやいやながら自みずから水中すいちゅうに入はいって採取さいしゅを行おこなう。

ゲーム作品さくひんにおいては、進化しんかの際さいに手持てもちにシェルダーが必要ひつようというわけではなく、激はげしい戦闘せんとうをしてもヤドンに退化たいかする事ことはない。『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』では四天王してんのうのカンナ（『ファイアレッド・リーフグリーン』の再戦さいせん時じではイノムーに変更へんこう）が、『金きむ・銀ぎん・クリスタル』および『ハートゴールド・ソウルシルバー』では四天王してんのうのイツキが使用しようしてくる。『スカーレット・バイオレット』ではアカデミー教師きょうしのジニアが使用しようする。

さらに『オメガルビー・アルファサファイア』からは「メガヤドラン」へメガシンカできるようになった。

メガヤドラン

しっぽのシェルダーにメガシンカエネルギーの全すべてが集中しゅうちゅうし、何者なにものからも傷きずつけられない鉄壁てっぺきの鎧よろいと化かした。一方いっぽう本体ほんたいのヤドンは消化しょうか液えきに浸ひたった事ことで覚醒かくせいし、僅わずかなやる気きと多おおくのパワーを得えた以外いがいは特とくに変化へんかはなく、シェルダーに丸呑まるのみにされて胴体どうたいをすっぽり覆おおうような形状けいじょうとなり、殻からから腕うでとしっぽを出だし、しっぽでとび跳はねて移動いどうするようになる。因ちなみに、シェルダーの体内たいないは結構けっこう快適かいてきとの事ことらしい。

メガシンカによって「ぼうぎょ」「とくこう」の2つのみが大おおきく上昇じょうしょうし、タイプはそのままで特性とくせいは「シェルアーマー」に変化へんかする。

ガラルのすがた

タイプ：どく・エスパー、重おもさ70.5kg、特性とくせい：クイックドロウ。ガラル地方ちほうでのヤドランの姿すがた。『ソード・シールド エキスパンション』の追加ついかコンテンツに登場とうじょう。ヤドン（ガラルのすがた）にガラナツブレスを使用しようすることで進化しんかする。

ガラル地方ちほうのヤドンがシェルダーに噛かまれたことでヤドンの体内たいないにあったスパイスが科学かがく反応はんのうを起おこし、タイプが変化へんか。本来ほんらいのヤドランと違ちがい、シェルダーは尻尾しっぽではなく腕うでに噛かみ付ついている。シェルダーが比較的ひかくてき一回ひとまわり小ちいさいため体重たいじゅうが少すこし軽かるくなっている。ボーッとしている性格せいかくは本来ほんらいのヤドランと変かわりないが、シェルダーに噛かまれると急きゅうに殴なぐりかかったり、神経しんけいが刺激しげきすると相手あいてに毒液どくえきを放はなつなどかなり危険きけんな存在そんざいとなっている。専用せんよう技わざは「シェルアームズ」。シェルダーの先端せんたんから毒液どくえきを噴射ふんしゃする。相手あいてをどく状態じょうたいにするだけでなく、物理ぶつり・特殊とくしゅによって与あたえるダメージが変かわり、それによってより高たかいダメージを与あたえることができる。また、技わざの演出えんしゅつが変かわるのも特徴とくちょうで、物理ぶつり型がたには殴なぐり、特殊とくしゅ型がたには毒液どくえきを噴射ふんしゃする。専用せんよう特性とくせいの「クイックドロウ」は一定いっていの確かく率りつで先制せんせいできるようになる特性とくせい。トレーナーでは「ソード」のクララ及および「シールド」のセイボリーが使用しようし、クララの個体こたいはダイマックスを行おこなう。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。高たかい耐久たいきゅう力りょくを活いかして相手あいての攻撃こうげきを受うけ流ながすディフェンスタイプ。ユナイトわざは目前もくぜんの相手あいてにダメージを与あたえる「やぁん?キネシス」。

TVアニメ版ばんでは第だい67話わに初はつ登場とうじょう。、オーキド博士はかせが、なぜヤドランに進化しんかすると2枚まい貝かいのシェルダーが巻貝まきがいになるのか悩なやんでいて、サトシはポケモン学がくの権威けんいであるニシノモリ教授きょうじゅに聞ききにいくことに。ヤドンからヤドランに進化しんかした後のちカスミのコダックと再ふたたび会話かいわをしたが、進化しんかしても相変あいかわらずで、やはり周囲しゅういから一生いっしょう会話かいわが終おわらないと言いわれた。

1997年ねん・1998年ねんの公式こうしき大会たいかいの全国ぜんこくトーナメントで登場とうじょうしなかったポケモンのみ参加さんかできる1999年ねんの全国ぜんこく大会たいかいでは優勝ゆうしょう者しゃの手持てもちポケモンになるという実績じっせきを残のこしている。「ドわすれ」で強化きょうかして特殊とくしゅ技わざを放はなつ強力きょうりょくなポケモンとして、この大会たいかいフォーマットではペルシアンと共ともに双璧そうへきを成なした。

2018年ねん2月がつにポケモンだいすきクラブに寄稿きこうされた『ウルトラサン・ウルトラムーン』の記事きじでは、技わざ「からにこもる」を使つかったヤドランの姿すがたについて「ヴィーナスの誕生たんじょうのようだ」とプレイヤーの感想かんそうが述のべられている。

コイル

コイル No. 081

分類ぶんるい: じしゃくポケモン	タイプ: でんき/ はがね	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 6.0kg
特性とくせい: がんじょう/ じりょく	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: レアコイル

人間にんげんが電気でんきを使つかうようになってから、いつのまにか都市とし部ぶに出現しゅつげんし始はじめたと言いわれるポケモン。金属きんぞく的てきな球状きゅうじょうの体からだに大おおきな一ひとつ目めを持もち、上部じょうぶから1本ほん、下部かぶ左右さゆうから2本ほんのねじが突出とっしゅつしている。左右さゆうにはU字じ磁石じしゃくのようなユニットを持もち、最大さいだいで半径はんけい100m以内いないの鉄てつを吸すい付つける。またこのユニットから電磁波でんじはを放射ほうしゃして反はん重力じゅうりょくを発生はっせいさせて宙ちゅうに浮ういている。

電気でんきを食たべて生いきており、鉄塔てっとうや電線でんせん、ブレーカーに取とり付ついて電気でんきを吸収きゅうしゅうすることがある。体内たいないの電気でんきが切きれて地面じめんに転ころがっている事こともあり、電池でんちをあげると活動かつどうする。近年きんねんでは送電そうでんには地中ちちゅう線せんを使用しようしているため、発電はつでん所しょを襲おそうコイルが増加ぞうかしている事ことから、コイルが嫌きらう電波でんぱを流ながす発電はつでん所しょも有ある。無む性別せいべつポケモン。

初はつ登場とうじょう時じである『赤あか・緑みどり』では一般いっぱん的てきなでんきタイプのポケモンだったが、『金きむ・銀ぎん』ではがねタイプが追加ついかされた。

TVアニメ版ばんでは第だい30話わに初はつ登場とうじょう。ベトベターが大量たいりょう発生はっせいした発電はつでん所しょで住処すみかを守まもる為ためピカチュウと共ともにベトベターを退治たいじした。以降いこうのシリーズで別べつ個体こたいが何なん度どか登場とうじょうしている。

『ポケットモンスター 4コママンガ劇場げきじょう』に掲載けいさいされた向こう水みず遥はるかの4コマ漫画まんがでは、ピカチュウと並ならぶ主要しゅようキャラクターとして描えがかれている。多おおくの場合ばあいピカチュウと共ともに行動こうどうしており、一見いっけんすると仲なか睦むつまじいように見みえるものの、性格せいかくは悪わるく、事ことあるごとに毒舌どくぜつを吐はきつつピカチュウの頬ほおをつねり上あげる。しかしその一方いっぽうでコイルなりにピカチュウの事ことを好すいているらしく、ピカチュウの友人ゆうじんであるニョロモに嫉妬しっとする一いち面めんも見みられた。このコイルの台詞せりふはふきだしではなく、コマの端はしに字幕じまくのように表記ひょうきされる。

Yahoo! きっずが2008年ねんに実施じっしした、映画えいが『ギラティナと氷こおり空そらの花束はなたば シェイミ』に登場とうじょうするポケモンの人気にんき投票とうひょうでは2位いに選えらばれ、1位いのシェイミ、3位いのギラティナと共ともにデザインされた壁紙かべがみが配布はいふされた。この背景はいけいには、VIPPERによる大だい規模きぼな組織そしき票ひょう、及および投票とうひょうツールを用もちいた多重たじゅう投票とうひょうがあったとされる。

2017年ねんにはポケモンだいすきクラブがコイルの特集とくしゅうを組くんだ。

スマートフォン用ようアプリ『Pokémon GO』では、不正ふせいアクセス対策たいさくとして起動きどう時じやプレイ中ちゅうに突然とつぜんコイルが大おおきく描えがかれた画面がめんが現あらわれて画像がぞう認証にんしょうを要求ようきゅうされることがあり、この現象げんしょうはプレーヤーの間あいだから「コイル警備けいび員いん」という通称つうしょうで呼よばれている。

レアコイル

レアコイル No. 082

分類ぶんるい: じしゃくポケモン	タイプ: でんき/ はがね	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 60.0kg
特性とくせい: がんじょう/ じりょく	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: コイル	進化しんか後ご: ジバコイル

コイルの進化しんか形がたであり、3体たいのコイルが磁力じりょく線せんによって連結れんけつしている。1体たい1体たいの形状けいじょう、色いろに進化しんか前まえとの差さは無ない。連結れんけつの際さい、1匹ひきが上うえ、2匹ひきが下したに並ならぶ三角さんかく隊形たいけいとなる場合ばあいとその逆ぎゃくの逆ぎゃく三角さんかく隊形たいけいとなる場合ばあいとがある。一部いちぶのネジが減へっているが、ポケモンスタジアムシリーズやポケモンコロシアムシリーズのようにネジが減へらず単たんにコイルが3体たい並ならんでいるだけのように描写びょうしゃされる場合ばあいがある。メタングやメタグロスのように脳のうも融合ゆうごうしているが、知能ちのうはそれほど高たかくなってはいない。

太陽たいように黒点こくてんが多おおく見みられると発生はっせいしやすい。レアコイルがいる場所ばしょから半径はんけい1㎞の範囲はんいでは温度おんどが2℃高たかくなる。また、強力きょうりょくな磁力じりょく線せんと電磁波でんじはを出だして精密せいみつ電気でんき機器ききを壊こわす事ことがあるため、大都市だいとしではレアコイルの発生はっせいをサイレンで警告けいこくする所ところもあるという。雨雲あまぐもが出来できると餌えさとなる落雷らくらいを待まつため上空じょうくうに集あつまる習性しゅうせいが有ある。

初はつ登場とうじょう時じである『赤あか・緑みどり』では一般いっぱん的てきなでんきタイプのポケモンだったが、『金きむ・銀ぎん』ではがねタイプが追加ついかされた。

ゲーム『ポケットモンスター ルビー・サファイア』と『オメガルビー・アルファサファイア』では、キンセツシティのジムリーダー・テッセンが切きり札ふだとして使用しよう。『プラチナ』では、ミオシティのジムリーダー・トウガンがドーミラーに代かわり先鋒せんぽうとして使用しようする。

ポケモンスタジアムでは倒たおされるとバラバラになる。

TVアニメ版ばんでは『アドバンスジェネレーション』にてジムリーダー・テッセンの手持てもちとして登場とうじょうしたが、帯電たいでん症状しょうじょうで暴走ぼうそうしたピカチュウには勝かてなかった。サトシのライバル・ジュンイチも所持しょじしているが、こちらは色いろ違ちがいの個体こたい。『XY』ではシトロンのポケモンとしても登場とうじょうし、こちらは体からだを分裂ぶんれつさせることができる。第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではエクスプローラーズのメンバーであるスピネル（声こえ - 古川ふるかわ慎まこと）のポケモンとして複数ふくすう体たいが登場とうじょうし、怪かい電波でんぱを発生はっせいさせ、大だい規模きぼな通信つうしん障害しょうがいやブレイブアサギ号ごうが故障こしょうする原因げんいんを作つくった。使用しようする技わざは「エレキボール」、「でんじほう」。

カモネギ

カモネギ No. 083

分類ぶんるい: かるがもポケモン	タイプ: ノーマル/ ひこう	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 15.0kg
特性とくせい: するどいめ/ せいしんりょく	かくれ特性とくせい: まけんき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ネギガナイト

カルガモが手元てもとにネギを持もった姿すがたをしている。ただしカモネギが持もっているネギのような植物しょくぶつは、ゲーム中ちゅうにおける図鑑ずかんの記載きさいでは一貫いっかんしてネギではなくクキとされている。額がくにはV字じ型がたの模様もようがあり、クキを構かまえて戦たたかうその姿すがたは侍さむらいを彷彿ほうふつとさせる。持もっているクキは戦たたかいに用もちいるだけでなく自分じぶんの巣すを作つくるためにも持もち歩あるいており、さらに非ひ常食じょうしょくにもなっている。飛とぶ時ときはクキを嘴くちばしにくわえるか脚あしで掴つかんで運はこぶ。クキが無なくなると生いきて行いけなくなるので、クキを狙ねらう相手あいてとは命懸いのちがけで戦たたかう。「きりさく」「いあいぎり」「リーフブレード」などクキを用もちいた斬撃ざんげき系けいの技わざを多おおく覚おぼえるのが特徴とくちょう。クキの振ふり方かたには幾いくつかの流派りゅうはの様ような物ものがあるとされる。

『赤あか・緑みどり・青あお』、『ファイアレッド・リーフグリーン』ではゲーム内ないのトレーナーと交換こうかんでのみ入手にゅうしゅできる。作中さくちゅうでは希少きしょうなポケモンとして扱あつかわれ、かつて人間にんげんによって食用しょくよう目的もくてきで乱獲らんかくされたという設定せっていが一部いちぶ攻略こうりゃく本ほんで語かたられている。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、「ウバメのもり」で逃にげた炭焼すみやき職人しょくにんのカモネギを追おいかけるイベントがある。

TVアニメ版ばんでは第だい49話わにてケイタの手持てもちポケモンとして初はつ登場とうじょう。ケイタはカモネギに他人たにんのポケモンを盗ぬすませていたが、終盤しゅうばんで間違まちがいに気付きづいたケイタは改心かいしんして盗ぬすんだポケモンを持もち主ぬしに返かえす。声優せいゆうは山寺やまでら宏一こういち。ゴウもカモネギをゲットした。声優せいゆうはうえだゆうじ。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい6話わのおまけコーナーである「フリード博士はかせのポケモンゼミ」にてソウブレイズに斬きられ真まっ白しろになっていた様子ようすが描えがかれた。

スマートフォン用ようアプリ『Pokémon GO』では、アジアのみに出現しゅつげんする地域ちいき限定げんていポケモンとして設定せっていされており、捕獲ほかくしようとすると翼つばさに携たずさえたクキでプレイヤーに殴なぐりかかってくるモーションがある。

ガラル地方ちほうとそれ以外いがいとでは、扱あつかうクキの大おおきさ異ことなる。野生やせいでの戦闘せんとう経験けいけんにも大おおきな差さが生しょうじ、延ひいては進化しんかにも影響えいきょうする。尚なお、ガラル地方ちほうのカモネギが扱あつかうのは正真正銘しょうしんしょうめいのネギ。

ガラルのすがた

タイプ:かくとう、重おもさ42.0kg、特性とくせい:ふくつのこころ/きもったま（隠かくれ特性とくせい）。ガラル地方ちほうでのカモネギの姿すがた。体からだ色しょくが黒くろくなっており、太ふとく大おおきめのネギを持もっている。ガラルに住すみ着ついているうちにこのような姿すがたになった。それ故ゆえに持もち前まえの飛行ひこう能力のうりょくは完全かんぜんに失うしなってしまっている。居合いあい斬ぎりの様ように軽かろやかな動うごきで戦たたかう普通ふつうのカモネギに対たいし、こちらは大だい太刀たちを振ふり下おろす様ように豪快ごうかいな動うごきで戦たたかう。戦闘せんとう中ちゅう、相手あいてへのクリティカルヒットを3回かい成功せいこうさせるとネギガナイトに進化しんかする。

『テレビアニメ第だい7シリーズ』では野生やせいの個体こたいが第だい27話わから登場とうじょう、ゲット前まえから多おおくのトレーナーを下くだしてきた強者きょうしゃでその実力じつりょくを認みとめられサトシにゲットされた。バトル好すきで好戦こうせん的てきな性格せいかくの持もち主ぬし。サトシ初はつのリージョンフォームでもある。第だい60話わでネギガナイトに進化しんかした。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。

ドードー

ドードー No. 084

分類ぶんるい: ふたごどりポケモン	タイプ: ノーマル/ ひこう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 39.2kg
特性とくせい: にげあし/ はやおき	かくれ特性とくせい: ちどりあし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ドードリオ

突然変異とつぜんへんいで見みつかったとされる、2つの頭あたまを持もつ鳥とりポケモン。足あしが速はやく首くびが長ながいなど、ダチョウに近ちかい特徴とくちょうを持もつ。飛行ひこう能力のうりょくに乏とぼしい一方いっぽうで脚力きゃくりょくが発達はったつしており、時速じそく100kmで走はしる。走はしる際さいに地面じめんを抉えぐるように蹴けるため、その足跡あしあとの深ふかさは10cmにも及およぶ。両方りょうほうの頭あたまを交互こうごに上下じょうげさせる事ことで走行そうこう時じの安定あんてい感かんが増ましている。2つの頭あたまが交互こうごに眠ねむり、常つねに片方かたがたが見張みはりを行おこなう事ことで外敵がいてきから身みを守まもる。交代こうたいの周期しゅうきは約やく1時じ間あいだ。ただし、ごくたまに安心あんしんしきって両方りょうほうの頭あたまが眠ねむっている事こともある。二ふたつの頭あたまの遺伝子いでんしは全まったく同おなじであり、戦たたかう時ときは息いきぴったりのコンビネーションを見みせる。首くびの色いろが性別せいべつによって異ことなり、オスは黒くろ、メスは茶色ちゃいろである。

『ポケモンスタジアム』シリーズでは、一定いっていの条件じょうけんを満みたす事ことで「ドードーのゲームボーイ」が使用しよう出来できる。これにより、64GBパックで接続せつぞくしたゲームボーイ版ばんソフトを通常つうじょうの2倍ばいの速度そくどでプレイが出来できる。

TVアニメ版ばんではシゲルの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。

ドードリオ

ドードリオ No. 085

分類ぶんるい: みつごどりポケモン	タイプ: ノーマル/ ひこう	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 85.2kg
特性とくせい: にげあし/ はやおき	かくれ特性とくせい: ちどりあし	進化しんか前まえ: ドードー	進化しんか後ご: なし

ドードーの進化しんか形がた。阿修羅あしゅらのように「喜よろこび」「悲かなしみ」「怒いかり」を表あらわす3本ほんの頭あたまが生はえているのが特徴とくちょうで、進化しんかする際さいに頭部とうぶの一ひとつが分裂ぶんれつして3つの頭あたまを持もつようになったとされる。ドードーよりも足あしは遅おそくなってしまったが、代かわりに長時間ちょうじかん走はしる事ことが出来できる。眠ねむるときはどれか1つの頭あたまは必かならず起おきているが、脳のうだけではなく肺はいや心臓しんぞうも3つある。しかし、1つの頭あたまで食事しょくじをすれば他たの頭あたまが食事しょくじをしなくても満腹まんぷくになるらしい。空そらを飛とぶ事ことが出来できるが、翼つばさはない（ポケモンスタジアムシリーズでは飛とぶ際さいに足あしをバタバタさせる）。なお、初代しょだいのグラフィックでは首くびの色いろは茶色ちゃいろだが、『ダイヤモンド・パール』以降いこうからは進化しんか前ぜん同様どうよう♂は黒くろ、♀は茶色ちゃいろとなっている。体からだの主導しゅどう権けんを握にぎるのは一番いちばん首くびが太ふとく力ちからの強つよい頭あたま。

『ポケモンスタジアム』に存在そんざいするゲームボーイのエミュレーションでは、3倍ばい速そくでプレイできる「ドードリオのゲームボーイ」が存在そんざいする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。見みた目めに反はんしてそれほど速はやくはない。

TVアニメ版ばんでは第だい1話わから登場とうじょうしており、早朝そうちょうにニワトリのように鳴ないていた。このシーンは提供ていきょうクレジットの背景はいけいとして使用しようされている。第だい33話わではドリオ（声こえ - 結城ゆうき比呂ひろ）の手持てもちとして登場とうじょう。走はしっている途中とちゅうにポケモン図鑑ずかんで確認かくにんできないほど速はやい。このほか、ジムリーダー・ハヤトやシゲルの手持てもちポケモンとして登場とうじょうしている。

パウワウ

パウワウ No. 086

分類ぶんるい: あしかポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 90.0kg
特性とくせい: あついしぼう/ うるおいボディ	かくれ特性とくせい: アイスボディ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ジュゴン

アザラシまたはアシカの様ような姿すがたをしたポケモン。頭あたまの角かくは氷こおりを砕くだくためのもので、寒さむさを好このんで氷点下ひょうてんか10℃の中なかを泳およぎ、分厚ぶあつい脂肪しぼうのおかげで零下れいか40℃までは活動かつどうが可能かのうだが、暖あたたかい海うみではバテやすい。地上ちじょうを歩あるく事ことは出来できないが水中すいちゅうではしなやかに泳およぐ。昼間ひるまには浅瀬あさせの海底かいていで眠ねむっている。泳およぐときは鼻はなの穴あなが閉しまり毛皮けがわにより寒さむさから保護ほごされる。氷山ひょうざんに覆おおわれた海うみを好このみ、氷こおりの下したで餌えさを取とる。呼吸こきゅうをするときは氷こおりに穴あなを開あける。この様ような地域ちいきに住すむ人間にんげんがパウワウを仲間なかまにしている事ことが知しられている。名前なまえの由来ゆらいには諸説しょせつあり、英語えいごでのアシカの鳴なき声ごえとも、アメリカの子供こども向むけ絵本えほんに登場とうじょうするアシカがこう呼よばれているからとも言いわれている。

TVアニメ版ばんではハナダジムの事実じじつ上じょうのリーダーであるアヤメ、サクラ、ボタンのポケモンとして登場とうじょう。ロケット団だんに奪うばわれそうになったが、サトシのピカチュウの活躍かつやくで助たすけられた。

ジュゴン

ジュゴン No. 087

分類ぶんるい: あしかポケモン	タイプ: みず/ こおり	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 120.0kg
特性とくせい: あついしぼう/ うるおいボディ	かくれ特性とくせい: アイスボディ	進化しんか前まえ: パウワウ	進化しんか後ご: なし

パウワウの進化しんか形がた。頭部とうぶに角かくを持もち、寒さむい海うみを時速じそく8ノットで泳およぐ事ことが出来できる。寒さむさに耐たえる為ため、身体しんたいには熱ねつエネルギーが蓄たくわえられている。また、寒さむければ寒さむいほど活発かっぱつになる。しかし、食後しょくごは消化しょうかを助たすけるため砂浜すなはまで日光浴にっこうよくをして体温たいおんを上あげるなど、暑あつさにも少々しょうしょう耐たえられるらしい。夜よるに食たべ物ものを求もとめて泳およぎ回まわり、昼ひるには浅あさい海底かいていで寝ねる。昔むかし、船乗ふなのりがジュゴンを人魚にんぎょと見み間違まちがえたという実話じつわもある。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では四天王してんのうの1人ひとり、カンナが最初さいしょに繰くり出だすポケモンである。『金きむ・銀ぎん』『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、チョウジジムリーダーのヤナギが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは第だい60話わに登場とうじょう。ハナダジムにいたパウワウがロケット団だんとの戦闘せんとう中ちゅうに進化しんかした。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではスイートのポケモンとして登場とうじょう、スイートを乗のせてミュウツーの城しろへ向むかう。その後ご、ミュウツーに捕つかまりコピーとバトルする。陸上りくじょうでもバトルや行動こうどうが可能かのう。サトシがミュウツーとミュウの攻撃こうげきで石いし化かした時ときはピカチュウの次つぎに泣ないた。

第だい7シリーズではゴウのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうはうえだゆうじ。性別せいべつはオスでメスの別べつ個体こたいに惚ほれるなど、惚ほれっぽいところがある。メスは清水しみず理沙りさが担当たんとう。

ゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』では第だい4話わにて野生やせいのジュゴンが泳およぐシーンがあるが、本来ほんらいジュゴンは『ソード・シールド』には未み登場とうじょうであるため誤解ごかいを招まねく描写びょうしゃがあり、後のちに制作せいさく側がわのミスだったことが公式こうしきTwitterで明あきらかとなった。

漫画まんがや4コマシリーズではギャグポケモンとして登場とうじょう。寒さむいギャグを言いうたびに自分じぶんで笑わらうのがお約束やくそく。

現実げんじつにもジュゴンという動物どうぶつが実在じつざいしているが、分類ぶんるいはあしかポケモン。

ベトベター

ベトベター No. 088

分類ぶんるい: ヘドロポケモン	タイプ: どく	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 30.0kg
特性とくせい: あくしゅう/ ねんちゃく	かくれ特性とくせい: どくしゅ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ベトベトン

人類じんるいの生うみ出だした廃棄はいき物質ぶっしつから生うまれたポケモンの一ひとつ。月つきから発はっせられるX線せんを浴あびた海うみのヘドロが変質へんしつして誕生たんじょうしたとされる。ヘドロで出来できた二に頭とう身みの体からだとパッチリ開ひらいた目め、口くちを大おおきく開あけたとぼけた表情ひょうじょうが特徴とくちょう。非常ひじょうに臭くさい。大だい好物こうぶつは汚きたない物もの。一方いっぽうで清潔せいけつを嫌きらい、やがて死しぬという。2匹ひきが合体がったいする事ことで、新あたらしい毒どく成分せいぶんが発生はっせいする。

TVアニメ版ばんでは『ダイヤモンド&パール』第だい88話わにてヒカリがポケモンサマースクールで借かりたポケモンとして登場とうじょう。このベトベターは非常ひじょうに人懐ひとなつっこくヒカリにすり寄よる事ことも多おおかった。それ以外いがいではエリカ（幼少ようしょう期き）を襲おそうポケモンやゴウのポケモンとしても登場とうじょうした。後者こうしゃの声優せいゆうはサクラギ博士はかせ役やくの中村なかむら悠一ゆういち。

ポケモン Kids TVにて「あるくベトベター」という動画どうががある。真上まうえから降ふって来きたベトベターがベチョベチョという足音あしおとを立たてながら歩あるく。ただ普通ふつうに歩あるくだけでなく、階段かいだんやボールの上うえ、揺ゆれる床ゆか、さらに土管どかんに吸すい込こまれてまた降ふって来くるのを繰くり返かえす。様々さまざまな仕掛しかけによって変かわる足音あしおとを聞ききながら癒いやされるという内容ないようになっている。また、仕掛しかけによってベトベターの表情ひょうじょうが変かわるのも特徴とくちょうの一ひとつ。

また、AI搭載とうさいのゴミ箱ごみばこ「はらぺこベトベター」というものがある。声優せいゆうはゴウのと同様どうよう、中村なかむらが担当たんとう。

アローラのすがた

タイプ：どく・あく、高たかさ0.7m、重おもさ42.0kg、特性とくせいどくしゅ／くいしんぼう。アローラ地方ちほうでのベトベターの姿すがた。歯はのように見みえるのは、食たべたゴミの毒素どくそが結晶けっしょう化かして硬かたくなったもの。この結晶けっしょうは、分解ぶんかいする方法ほうほうが解明かいめいされておらず、触ふれるだけでも危険きけんとされている。アローラ地方ちほうの人口じんこう増加ぞうかにともない、ゴミ問題もんだいが深刻しんこく化かした。そこで、他たの地方ちほうからベトベター連つれて来きたられ、このベトベターがゴミを主食しゅしょくとしているうちに、体質たいしつが変かわり、姿すがたも変化へんかしていった。いつもはゴミを食たべているが、常つねに空腹くうふく状態じょうたいで、ゴミがなくなるとあたりの人工じんこう物ぶつも食たべ始はじめてしまう。アローラ地方ちほうのゴミ処理しょり場じょうには、100匹ひきを超こえるこのベトベターがおり、出だされるゴミはすべてこのベトベターの食料しょくりょうとなっている。ゴミのポケモンヤブクロンを追おいかけ回まわす様子ようすが日常にちじょう的てきに見みられる。

ベトベトン

ベトベトン No. 089

分類ぶんるい: ヘドロポケモン	タイプ: どく	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 30.0kg
特性とくせい: あくしゅう/ ねんちゃく	かくれ特性とくせい: どくしゅ	進化しんか前まえ: ベトベター	進化しんか後ご: なし

ベトベターの進化しんか形がた。ベトベターがそのまま大おおきくなったような外見がいけんで、目めが垂たれ下さがったやる気きのなさそうな表情ひょうじょうをしている。一見いっけんすると片腕かたうでがなくなったように見みえるが、正面しょうめんから見みればちゃんと両りょう腕うでがある。そのため初代しょだいのイラストやグラフィックでは片腕かたうでだけ描えがかれていることが多おおかった。普段ふだんは地面じめんに混まざって擬態ぎたいしており、見みただけではわからない。ヘドロゆえに暖あたたかく湿しめった環境かんきょうを好このみ、夏場なつばは悪臭あくしゅうがより増ます。それもモンスターボールに入はいっても悪臭あくしゅうが漏もれるほど。しかしトレーナーと仲良なかよくなれば悪臭あくしゅうは出ださなくなる。他たのヘドロなどのゴミを糧かてにしており、汚きたない町まちに好このんで住すみ着つき、その町まちはより汚きたなくなってベトベトンが更さらに集あつまるという悪循環あくじゅんかんに陥おちいる。触さわっただけで毒どくに冒おかされる、体液たいえき1滴てきで25mプールの水みずが濁にごる、体液たいえきに触ふれた草木くさきが一瞬いっしゅんで枯かれるため歩あるいた後のちには決けっして草木くさきが生はえない等ひとし、猛毒もうどくのすさまじさを示しめす設定せっていを持もつ。ベトベトン自身じしんは鼻はなが退化たいかしているため悪臭あくしゅうを感かんじないらしい。最近さいきんでは廃棄はいき物ぶつのリサイクルや公害こうがい対策たいさくの技術ぎじゅつの進歩しんぽにより餌えさとなる有害ゆうがい物質ぶっしつが激減げきげん。個体こたい数すうも減へっているらしく、絶滅ぜつめつを防ふせぐために人工じんこうのヘドロ池ちを作つくる取とり組くみが行おこなわれている自治体じちたいもある。

ゲーム中ちゅうでは「りかけいのおとこ」「ぼうそうぞく」「ロケットだんいん」が頻繁ひんぱんに使用しようする他ほか、『赤あか・緑みどり』『ファイアレッド・リーフグリーン』ではセキチクジムリーダーのキョウ、『金きむ・銀ぎん』『ハートゴールド・ソウルシルバー』では四天王してんのうのキョウが使用しようしている。『スカーレット・バイオレット』ではスター団だんのシュウメイが使用しようする。

ニンテンドウカップ2000全国ぜんこく大会たいかいでは決勝けっしょう進出しんしゅつ者しゃ11人にんの内うち1人にんが使用しようしている。

「ヘドロばくだん」や「ダストシュート」といったタイプ一致いっちの技わざや「だいもんじ」や「10まんボルト」、「シャドーボール」や「かわらわり」、「だいばくはつ」などかなり豊富ほうふな技わざを覚おぼえる。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。発電はつでん所しょで悪わるさをしていたベトベターたちの親玉おやだまだったが、サトシにゲットされる。ゲットされた後のちは非常ひじょうに人懐ひとなつっこい性格せいかくになり気きに入いった人ひと（主おもにオーキド博士はかせ）を見みると抱だき着つく癖くせがある。また、セキエイリーグにも出場しゅつじょうしており、対戦たいせん相手あいての強豪きょうごうのマダツボミの攻撃こうげきをものともせず「のしかかり」で動うごきを封ふうじて勝利しょうりした。他ほかにもロケット団だんやプラズマ団だんのポケモンとしても登場とうじょうしている。『ダイヤモンド&パール』第だい87話わ「コダックの通とおせんぼ!」では3体たいのオスのベトベトンがコダックの暮くらす池いけを乗のっ取とっていたが、サトシたちに撃退げきたいされ、ヘドロの池いけに飛とばされた（池いけにいた3体たいのメスのベトベトンと恋こいに落おち、カップルが成立せいりつした）。

アローラのすがた

タイプ：どく・あく、高たかさ1.0m、重おもさ52.0㎏、特性とくせいどくしゅ／くいしんぼう／かがくのちから（隠かくれ特性とくせい）。アローラ地方ちほうでのベトベトンの姿すがた。通常つうじょう種しゅのベトベトンとの外見がいけん上じょうの差異さいは、ケミカルかつサイケデリックな体からだ色しょくと、全身ぜんしんからツメやキバのように露出ろしゅつしたベトベター同様どうようの毒素どくその結晶けっしょうの2点てんが挙あげられる。常つねに毒素どくそを補給ほきゅうしていないとエネルギーを維持いじできず、多種たしゅ多様たようなゴミや人工じんこう物ぶつを手当てあてたり次第しだいに摂食せっしょくする。その結果けっか体内たいないでは毒素どくそが蓄積ちくせきするだけでなく、摂取せっしゅしたゴミが常つねに化学かがく変化へんかを繰くり返かえして新あたらしい毒素どくそが発生はっせい、100種類しゅるい以上いじょうの毒どくを体内たいないに蓄たくわえたことから、カラフルな体からだ色しょくと化かしている。この化学かがく反応はんのうそのものが生命せいめいエネルギーとなり、体内たいないの毒素どくそは全すべて蓄積ちくせきされるため、通常つうじょう種しゅのベトベターやベトベトンとは異ことなり悪臭あくしゅうは放はなたない。体からだ表ひょうの猛毒もうどくの結晶けっしょうは触ふれるだけで毒どくに侵おかされ、そのまま攻撃こうげきに使つかってくる上うえに、簡単かんたんに剥はがれ落おち残のこってしまうため極きわめて危険きけん。全身ぜんしんに猛毒もうどくを秘ひめた危険きけんなポケモンではあるが、気質きしつ自体じたいはそれに反はんして温厚おんこうであり、人ひとにもなつく。ただし旺盛おうせいな食欲しょくよくゆえに充分じゅうぶんな食糧しょくりょうを与あたえられなかった場合ばあい、空腹くうふくから暴あばれ出だし周まわりの家具かぐなど手当てあたり次第しだいに壊こわして捕食ほしょくを図はかる。

アニメではゲストとして登場とうじょうしている。

シェルダー

シェルダー No. 090

分類ぶんるい: 2まいがいポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 4.0kg
特性とくせい: シェルアーマー/ スキルリンク	かくれ特性とくせい: ぼうじん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: パルシェン

頑丈がんじょうな貝殻かいがらを持もつ二枚貝にまいがいの姿すがたをしており、貝殻かいがらの隙間すきまからは大おおきな目めを持もつ中身なかみが確認かくにんでき、中身なかみからは大おおきな舌したを常時じょうじ露出ろしゅつしている。貝殻かいがらはダイヤモンド以上いじょうの硬度こうどを持もち、どのような攻撃こうげきにも耐たえることができる。しかし中身なかみの本体ほんたいは非常ひじょうに柔やわらかく、殻からを開ひらいて中身なかみが露出ろしゅつした際さいに攻撃こうげきされると弱よわい。殻からが非常ひじょうに硬かたいにもかかわらず、大昔おおむかしからオムスターに殻からを食くい破やぶられ捕食ほしょくされており、ハギギシリなどにも捕食ほしょくされる。硬かたい殻からで相手あいてを挟はさみ込こむことによる攻撃こうげきを行おこなうが、それは同時どうじに弱点じゃくてんである中身なかみをさらけ出だすことになる諸刃もろはの剣けんである。

2枚まいの殻からを開閉かいへいすることで、後うしろ向むきに高速こうそくで泳およぐことができる。殻からの開閉かいへいを問とわず常時じょうじ露出ろしゅつされている舌したは、夜よる睡眠すいみん時じに海底かいていの砂すなに穴あなを掘ほり寝床ねどこを用意よういする用途ようとで使つかわれ、現実げんじつの二枚貝にまいがいにおける足あしの機能きのうに相当そうとうする。一部いちぶの図鑑ずかんなどでは「舌したの部分ぶぶんは実じつは足あし」と表記ひょうきされている　。殻からの中なかに溜たまった砂粒さりゅうは、体液たいえきと混まじり合あうことによってきれいな真珠しんじゅへと変かわるが、シェルダーにとっては邪魔じゃまなため即座そくざに吐はき捨すてられる。同おなじく二枚貝にまいがいのポケモンパールルも真珠しんじゅを作つくるが、シェルダーの真珠しんじゅの価値かちはその1/10倍ばいと桁違けたちがいの差さがある。

『スカーレット・バイオレット』では主人公しゅじんこうの先輩せんぱいであるペパーが岩いわ壁かべのヌシ戦せんで使用しようしそのまま手持てもちに加くわえた後のち、パルシェンに進化しんかした。

TVアニメ版ばんでは、第だい17話わにてヤドンがしっぽでシェルダーを釣つり上あげて「ヤドラン?」と呟つぶやくシーンがある。このほか、ロケット団だんのムサシの手持てもちポケモンとしても登場とうじょう。

ポケモン大好だいすきクラブ公式こうしきアニメ『ポケモンパペット劇場げきじょう パペモン』では第だい2話わに登場とうじょう。ヤドンとコンビで登場とうじょうし、ツッコミ役やくを担当たんとう。

パルシェン

パルシェン No. 091

分類ぶんるい: 2まいがいポケモン	タイプ: みず/ こおり	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 132.5kg
特性とくせい: シェルアーマー/ スキルリンク	かくれ特性とくせい: ぼうじん	進化しんか前まえ: シェルダー	進化しんか後ご: なし

シェルダーの進化しんか形がた。二枚貝にまいがいを縦たてに開ひらいたような姿すがたで、貝殻かいがら表面ひょうめんにはカキのように鋭するどいトゲが無数むすうに存在そんざいする。2重じゅう構造こうぞうの貝殻かいがらは、シェルダー同様どうようダイヤモンド以上いじょうの硬度こうどと、ナパーム弾だんでも破壊はかいできないほどの強度きょうどを併あわせ持もつ。特とくに表面ひょうめんのトゲは他たの部位ぶいよりも遥はるかに硬かたく、これを敵てきに突つき刺さすことによって攻撃こうげきを行おこなう。殻からを動うごかす力ちからも非常ひじょうに強つよく、殻からを閉とじてしまうと外そとからはどんな怪力かいりきをもってしても開ひらくことは不可能ふかのうで、攻撃こうげきに移うつる時ときだけ殻からを開ひらき中身なかみを露出ろしゅつする。中身なかみは非常ひじょうに柔やわらかいが、その正体しょうたいは一切いっさい不明ふめいで一貫いっかんして黒くろい球体きゅうたいに顔かおが付ついた形かたちで表あらわされる。

海水かいすいを飲のみ込こんで貝殻かいがらの隙間すきまから勢いきおいよく噴射ふんしゃする能力のうりょくを持もち、背部はいぶからジェット噴射ふんしゃのように海水かいすいを噴射ふんしゃすることで海中かいちゅうを泳およぐ他ほか、海水かいすい噴射ふんしゃの勢いきおいによって表面ひょうめんのトゲをキャノン砲ほうのように発射はっしゃすることもできる。普段ふだんは殻からをしっかりと閉とじて身みを守まもり、攻撃こうげきを受うけると無数むすうのトゲを発射はっしゃして反撃はんげきする戦法せんぽうを得意とくいとしている。なお潮しおの流ながれが激はげしい海うみに棲息せいそくしている個体こたいほど、大おおきく鋭するどいトゲを持もつ。攻撃こうげきや何なんらかの衝撃しょうげきで殻からに傷きずがつくと、傷きずの部分ぶぶんが徐々じょじょに膨ふくらみ始はじめ、新あらたなトゲになる。

防御ぼうぎょ力りょくは非常ひじょうに高たかいが特とく防ぼうが低ひくいため、「かえんほうしゃ」や「10まんボルト」などで一撃いちげきで倒たおされてしまうことも少すくなくない。「からをやぶる」からの特性とくせい「スキルリンク」を生いかした「ミサイルばり」「ロックブラスト」「つららばり」による5回かい連続れんぞく攻撃こうげき戦法せんぽうが得意とくい。

『青あお』のみグラフィックが進化しんか前ぜん同様どうよう、横向よこむきになっている。

シェルダーにアイテム「みずのいし」を使用しようすることで進化しんかする。『赤あか・緑みどり・青あお』『ファイアレッド・リーフグリーン』では四天王してんのうのカンナが使用しようするほか、『ピカチュウ』ではライバルのイーブイがシャワーズに進化しんかしなかった場合ばあいに手持てもちに加くわえている。『スカーレット・バイオレット』では主人公しゅじんこうの先輩せんぱいであるペパーがシェルダーを進化しんかする形かたちで使用しよう。

TVアニメ版ばんでは第だい36話わにてチャリンコ暴走ぼうそう族ぞくの副ふくリーダー・ミサ（声こえ- 木藤きとう聡子さとこ）のポケモンとして登場とうじょう。カントーリーグではセイジのポケモンとして登場とうじょう、「からにこもる」でキングラーの「クラブハンマー」を防御ぼうぎょするが、連続れんぞく攻撃こうげきで殻からにヒビが入はいってしまい敗やぶれた。四天王してんのうカンナも使用しよう。高たかい防御ぼうぎょ力りょくでピカチュウを圧倒あっとうし、さらに「いかり」で「10まんボルト」を受うけ流ながしてからの「とっしん」で勝利しょうり。この敗北はいぼくによりサトシが目上めうえに対たいして敬語けいごで話はなすなど人間にんげん的てきにも成長せいちょうするようになる（それ以前いぜんにもサトシが敬語けいごで話はなす場面ばめんはあった）。サイドストーリーではロケット団だん・コサブロウの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。

ゴース

ゴース No. 092

分類ぶんるい: ガスじょうポケモン	タイプ: ゴースト/ どく	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 0.1kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ゴースト

薄うすいガス状じょうの生命せいめい体たい。紫色むらさきいろの猛毒もうどくガスの中なかに黒くろく丸まるい顔かおが浮うかんでいる。毒どく成分せいぶんの威力いりょくはキングコブラ以上いじょうに強力きょうりょくで，インドゾウもたった2秒びょうで倒たおれてしまうほど。獲物えものの近ちかくに浮遊ふゆうし、ガスで徐々じょじょに弱よわらせる。廃墟はいきょや洞窟どうくつ、墓地ぼちや一部いちぶの森もりなど薄暗うすぐらい場所ばしょに生息せいそくする。ゴースの進化しんか系統けいとうは全すべてどくタイプを併あわせ持もつ。これはゴースが死者ししゃの魂たましいや人間にんげんの感情かんじょうから産うまれた幽霊ゆうれいではなく、図鑑ずかんの説明せつめい通どおりにガス状じょうの物質ぶっしつ的てきな生命せいめい体たいであることを示しめしている。壁かべも通とおり抜ぬけるため、研究けんきゅう者しゃの間あいだでは光化学こうかがくスモッグであるという説せつと超ちょう次元じげんの生命せいめい体たいだという説せつに分わかれる。強風きょうふうが吹ふくと吹ふき飛とばされてしまう。質量しつりょうは希薄きはくでごく薄うすく、ゴーストと並ならんでポケモンの中なかで最もっとも軽かるい。

手てがないのにもかかわらずなぜか「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」をタマゴ技わざで覚おぼえることができるが、どちらかと言いうと物理ぶつり攻撃こうげきより特殊とくしゅ攻撃こうげきの方ほうが向むいている。

TVアニメ版ばんでは第だい20話わに登場とうじょう。乙女おとめヶ岬みさきという街まちで、2000年ねん前まえに亡なくなった娘むすめの幽霊ゆうれいになっていた。声優せいゆうは石森いしもり達いたる幸こう。他たの話はなしでも進化しんか形がたのゴーストやゲンガーと共ともに別べつ個体こたいとして何なん度どか登場とうじょうしている。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』では、ゲームモードの1つ「フィールドスマッシュ」の敵てきキャラとして登場とうじょう。飛とび道具どうぐ以外いがいの攻撃こうげきが通つうじない。

ゴースト

ゴースト No. 093

分類ぶんるい: ガスじょうポケモン	タイプ: ゴースト/ どく	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 0.1kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: ゴース	進化しんか後ご: ゲンガー

ゴースの進化しんか形がた。本体ほんたいから独立どくりつした手てを持もつ。暗闇くらやみで1人ひとりでいるときにゴーストの視線しせんを感かんじる事ことがある。舐なめられると体からだがしびれ、都市とし伝説でんせつでは「寒気さむけが治おさまらないまま日ひに日ひに衰弱すいじゃくして行いき死しに至いたる」と言いわれている。ゴースよりもハッキリした形かたちを持もつようになったが質量しつりょうは変かわらず、壁かべをすり抜ぬけるなど生態せいたい的てきな特徴とくちょうも同様どうようである。光ひかりを嫌きらう為ため、新月しんげつの夜よるに活動かつどうし、夜中よなかも明あかるい都会とかいでは絶滅ぜつめつの危機ききに有あると言いわれる。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。主人公しゅじんこうを頭あたまの上うえに載のせて浮遊ふゆうしながら移動いどうする。浮遊ふゆうしているのにもかかわらず、障害しょうがい物ぶつを超こえたり、水上すいじょうの移動いどうができない（水上すいじょうはヒジュツ・ミズバシリが必須ひっすのため）。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。このゴーストはギャグが大好だいすきなコミカルなポケモンとして描えがかれた。

別べつの話はなしでは、ゴースと共ともにかつてのご主人しゅじんのトロフィーを探さがしていた別べつ個体こたいとして登場とうじょう。居合いあわせたロケット団だん一味いちみのニャースの頭あたまを掴つかんだ状態じょうたいで操あやつり無理矢理むりやり喋しゃべらせることで、サトシ達たちに経緯けいいを説明せつめいする。また、サトシ達たちが乗船じょうせんした際さいにカスミのトゲピーがはぐれてしまうが、そのトゲピーの子守こもりもしていた。

なお、当とうポケモンの鳴なき声ごえは第だい一いち・二に世代せだいのものと第だい三さん世代せだい以降いこうに分わかれており、若干じゃっかん違ちがっている。

ゲンガー

ゲンガー No. 094

分類ぶんるい: シャドーポケモン	タイプ: ゴースト/ どく	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 40.5kg
特性とくせい: のろわれボディ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: ゴースト	進化しんか後ご: なし

ゴーストの進化しんか形がた。深ふかい紫色むらさきいろの体からだで、足あしが生はえてより生物せいぶつ的てきな姿すがたとなり、寸胴ずんどうな人ひとの形かたちをしている。赤あかく染そまった目めにニヤリと不気味ぶきみな笑えみを浮うかべた大おおきな口くちが特徴とくちょう。 亡なくなった人間にんげんの成なれの果はてであり、道連みちづれを求もとめて人間にんげんの生命せいめいを奪うばおうと図はかる。ゆえに他者たしゃと絆きずなを育はぐくむこともあるが、生命せいめいを狙ねらう獲物えものと定さだめた相手あいてにしかそれらしきものが芽生めばえないなど歪いびつなものである。周囲しゅういの熱ねつを奪うばう能力のうりょくがあり、室内しつないに忍しのび込こんだ際さいは室温しつおんが5℃は下さがるとされている。部屋へやの暗くらがりや人ひとの影かげといった暗闇くらやみに潜もぐり込こむことで、生命せいめいを狙ねらう獲物えものをつけ回まわしてタイミングを伺うかがう習性しゅうせいがあり、周囲しゅういの熱ねつが奪うばわれることから狙ねらわれた人間にんげんは悪寒おかんが止とまらなくなる。「山やまで遭難そうなんすると生命せいめいを奪うばいに現あらわれる」「街灯がいとうの下したを歩あるくとき、影かげが自分じぶんを追おい越こすのはゲンガーの仕業しわざ」「満月まんげつの夜よるに浮うかぶ影かげなど暗闇くらやみに笑顔えがおが浮うかぶのは人ひとに呪のろいをかけて喜よろこぶゲンガー」「悪わるい子このところにはゲンガーがやってくる」などの、ゲンガーにまつわる都市とし伝説でんせつもいくつかある。名前なまえの由来ゆらいはドッペルゲンガー。優ゆうに数すう10m先さきまで舌したを伸のばして人間にんげんを連つれ去さる噂うわさがあるという設定せっていもある。

ゴーストが通信つうしん交換こうかんによって進化しんかしたポケモン。『赤あか・緑みどり・青あお』『ファイアレッド・リーフグリーン』のオープニングでニドリーノ (『青あお』ではプリン)と戦たたかっていた。 作中さくちゅうでは実力じつりょく者しゃがよく使用しようしており、赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン・Let's GO!ピカチュウ・Let's GO!イーブイの四天王してんのうのキクコや『金きむ・銀ぎん・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』のライバル(進化しんか前まえから継続けいぞく)、ジムリーダーのマツバや四天王してんのうのカリン、「ダイヤモンド・パール・プラチナ」のジムリーダーのメリッサ(「プラチナ」は進化しんか前まえから継続けいぞく)、「サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン」の元もとスカル団だん幹部かんぶのプルメリ、「シールド」のジムリーダーのオニオン、「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー教師きょうしのレホールが使用しようする。うちキクコ、マツバ、オニオン、レホールはエース格かくポケモンとして使用しようし、オニオンはキョダイマックスを行おこない、レホールはゴーストタイプにテラスタルする。

『赤あか・緑みどり』ではニンテンドウカップ97の決勝けっしょう戦せん進出しんしゅつ者しゃが使用しようしていたが、当時とうじは攻撃こうげき性能せいのうの低ひくさやエスパータイプに対たいする脆もろさなどからあまり大会たいかいでは注目ちゅうもくされず、使用しようは決勝けっしょう戦せん進出しんしゅつ者しゃ15人にん中ちゅう3人にんどまりであった。しかし高たかい素早すばやさで「さいみんじゅつ」を放はなって相手あいてを確実かくじつに行動こうどう不能ふのうに陥おとしいれるというメリットに注目ちゅうもくが集あつまり、ニンテンドウカップ98では決勝けっしょう進出しんしゅつ者しゃ7人にん中ちゅう6人にんが使用しようするという輝かがやかしい採用さいよう実績じっせきを残のこしている。

『X・Y』では「メガゲンガー」へとメガシンカを遂とげる。『サン・ムーン』からは特性とくせいが「のろわれボディ」に変かわりじめん技わざが抜群ばつぐんになってしまうため、ゴーストまでとは違ちがう作戦さくせんを必要ひつようとする（それ以前いぜんはゴーストまでに同おなじく「ふゆう」だった）。

メガゲンガー

頭あたまの角かく・両りょう腕うで・尻尾しっぽが大型おおがた化かし、額がくに異い次元じげんを見みられるとされる第だい三さんの目めが追加ついか。身体しんたいの下した半分はんぶんを異い次元じげんに潜くぐらせており、下半身かはんしん・両手りょうては地面じめんにめり込こんだような状態じょうたいとなり視認しにんできなくなる。

メガシンカのエネルギーで覚醒かくせいした結果けっか、全身ぜんしんに怪あやしいパワーが充満じゅうまんし、異い次元じげんへのアクセスを可能かのうとする能力のうりょくを獲得かくとく。主人しゅじんたるトレーナーも含ふくめた全すべての者ものに呪のろいをかけようと狙ねらい、異い次元じげんに潜もぐって攻撃こうげきのチャンスをじっと伺うかがう。

HPとこうげきを除のぞく全ぜん能力のうりょくが上昇じょうしょうし、特とくにとくこうが大おおきく上昇じょうしょうする。特性とくせいが「かげふみ」になることで、交代こうたいさせられることなく相手あいてを攻撃こうげきすることが可能かのうとなっている。

キョダイマックスのすがた

ゲンガーがそのまま大おおきくなったような外見がいけんで、メガゲンガー同様どうよう下半身かはんしんは異い次元じげんに潜もぐっている。口くちの向むこうはあの世よへ続つづいている。キョダイマックスわざは「キョダイゲンエイ」。攻撃こうげき後ご、相手あいてを交換こうかんできなくする。『シールド』のみ登場とうじょう。

アニメ第だい7シリーズではサトシのゲンガーがダイスープを飲のんだことでキョダイマックスが可能かのうになる。

『ポッ拳けん POKKÉN TOURNAMENT』のバトルポケモンの1匹ひき。共鳴きょうめいバースト時じはメガゲンガーに進化しんかする。メガゲンガーは今いま作さくの全すべてのポケモンで屈指くっしの超ちょう高性能こうせいのうを持もっている。その代償だいしょうとして素もとのゲンガーはHPが低ひくいという欠点けってんを持もつ。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。高たかい素早すばやさを活いかして相手あいてを翻弄ほんろうしつつ攻せめ込こむスタイルを得意とくいとする。ユナイトわざは真下ましたから攻撃こうげきする「インビジブルショック」。

TVアニメ版ばんでも上述じょうじゅつしたニドリーノとのバトルが第だい1話わ冒頭ぼうとうで再現さいげんされており、ニドリーノをさいみんじゅつで眠ねむらせている。主おもに憎にくめないコミカルな悪戯いたずら者しゃとして登場とうじょうすることが多おおい。『サン&ムーン』ではかつて封印ふういんされていたポケモンとして登場とうじょう、後のちにアセロラにゲットされる。『2019年版ねんばん』では悪戯いたずら好すきのポケモンとして登場とうじょう、非常ひじょうに高たかい実力じつりょくの持もち主ぬしでサトシが認みとめるほどのつわものでもある。かつてトレーナー（声こえ - 光ひかり部ぶ樹じゅ）がいたが、そのトレーナーに捨すてられたことが判明はんめいしたため第だい16話わでサトシにゲットされた。これ以外いがいにもゴーストタイプを使つかうトレーナーの手持てもちとして何なん度どか登場とうじょうしている。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり、小西こにし克幸かつゆき、鈴木すずき清信きよのぶ、赤あか﨑千夏ちなつなど。サトシのゲンガーは間宮まみや康弘やすひろが担当たんとう。

WEBアニメPOKETOON「ゲンガーになっちゃった！？」では主役しゅやくポケモンとして登場とうじょう。ゴーストポケモンのリーダーで、とある出来事できごとからゲンガーになった少女しょうじょ・ショーコ（声こえ - 井口いぐち裕香ゆか）と出会であう。イタズラ好すきだが、ショーコを励はげましたり、ショーコのクラスメイトを助すけようとするなど根ねっからの悪わるいポケモンではない。声優せいゆうは武隈たけくま史子ふみこ。

イワーク

イワーク No. 095

分類ぶんるい: いわへびポケモン	タイプ: いわ/ じめん	高たかさ: 8.8m	重おもさ: 210.0kg
特性とくせい: いしあたま/ がんじょう	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ハガネール

全身ぜんしんが岩いわでできており、岩肌いわはだ色しょくの岩いわの塊かたまりが数珠繋じゅずつなぎとなり、蛇へびのように長ながい身体しんたいを持もつ。頭あたまの中なかにある磁石じしゃくのお陰かげで、方向ほうこう感覚かんかくを失うしなう事ことはない。時速じそく80kmの速はやさで轟音ごうおんを立たてながら地中ちちゅうを掘ほり進すすみ、その途中とちゅうで鉱物こうぶつを体からだに取とり込こむ。通とおった痕跡こんせきはトンネル状じょうの空洞くうどうとして残のこり、ディグダやノコッチ、モグリューなど地中ちちゅうに住すむポケモンのすみかになる。成長せいちょうするにつれて体からだを構成こうせいする岩石がんせきの成分せいぶんが変化へんかし、黒くろいダイヤモンドのようになるという。なお、色いろ違ちがいの個体こたいはコケが生はえたような色いろをしている。

ニビシティジムリーダー・タケシの使用しようするポケモンであり、『赤あか・緑みどり』および『ファイアレッド・リーフグリーン』ではカスミのヒトデマンやスターミーに並ならぶ序盤じょばんの強敵きょうてきである。また、ポケモンリーグ四天王してんのう・シバの手持てもちポケモン（初はつ対戦たいせん時じ）としても登場とうじょうする。第だい4世代せだいの『ダイヤモンド・パール・プラチナ』でも、シンオウ地方ちほう最初さいしょのジムリーダー・ヒョウタが使用しようし、イシツブテ、イワークを順じゅんに繰くり出だしてくる（ヒョウタは更さらにズガイドスを3番目ばんめに繰くり出だす）。

『金きむ・銀ぎん』以降いこうのシリーズでは「メタルコート」を持もたせて通信つうしん交換こうかんを行おこなうとハガネールに進化しんかする。

TVアニメ版ばんではタケシのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。通常つうじょうより大おおきい個体こたいも登場とうじょう。サンドパンが体からだの隙間すきまに挟はさまって暴あばれていたが、サンドパンはシバに救助きゅうじょされ、自身じしんはシバにゲットされた。他ほかにも野生やせいの個体こたいとしてサトシ達たちを襲おそうポケモンとして何なん度どか登場とうじょうしている。また、全身ぜんしんがクリスタルでできたクリスタルのイワークが登場とうじょう。こちらは通常つうじょうのイワークと逆ぎゃくで、水みずに強つよく炎ほのおに弱よわい。

『ニンテンドウオールスター! 大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』では、モンスターボールから登場とうじょう。上方かみがたへ飛とんでいった後のち、「いわおとし」で画面がめん全体ぜんたいに岩いわを落おとして攻撃こうげきする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。全ぜんポケモンの中なかで最長さいちょうであるため、遠とおくまで見渡みわたせるが移動いどう速度そくどは遅おそい。

スリープ

スリープ No. 096

分類ぶんるい: さいみんポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 32.4kg
特性とくせい: ふみん/ よちむ	かくれ特性とくせい: せいしんりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: スリーパー

夢ゆめを食たべると言いわれる伝説でんせつの生物せいぶつ、獏ばくの子孫しそんと言いわれている。本編ほんぺんゲームでは第だい7世代せだいまで登場とうじょう。外見がいけんは実在じつざいのバクに似にているが、二に足そく歩行ほこうを行おこない、体からだ色しょくは黄色おうしょくと茶色ちゃいろの2色しょく。草食そうしょく性せいで大だい食くい、4つの胃いを持もち反芻はんすうを行おこなう、など牛うしをはじめとした偶蹄ぐうてい目めの動物どうぶつにみられる性質せいしつも持もつ。その容姿ようしから女性じょせいの人気にんきは低ひくい。指ゆびは3本ほんだが、『青あお』のみ5本ほん。

スリープに夢ゆめを食たべられると、昨夜さくや見みた夢ゆめを思おもい出だせなくなる。とても心地ここちよかったり楽たのしかったりなどポジティブな夢ゆめは大だい好物こうぶつだが、とても気味悪きみわるかったり怖こわかったりなどネガティブな夢ゆめは酸すっぱいので好このまず、間違まちがえて食たべてしまうと腹痛はらいたを起おこす。共ともに眠ねむった際さいに過去かこに食たべた夢ゆめを見みせてくれる事ことがある。長ながい鼻はなで夢ゆめを見みる人ひとを嗅かぎ分わけて探さがすが、最近さいきんでは夢ゆめを見みない人ひとが多おおいため野生やせいのスリープはやや空腹くうふく気味ぎみらしい。同おなじく獏ばくをモチーフとしたムンナやムシャーナとは共通きょうつうの祖先そせんを持もつと言いわれる。

TVアニメ版ばんでは、『ダイヤモンドパール』第だい135話わにポケモン窃盗せっとう団だんのアツキ（声こえ - 吉野よしの裕行ひろゆき）のポケモンとして登場とうじょうした。また、初代しょだい『ポケットモンスター』では、スリーパーのさいみんじゅつで寝込ねこんだポケモンたち、ポケモンがえりした子供こども、カスミを夢ゆめの破やぶ超ちょう音波おんぱで元もとに戻もどした。

スリーパー

スリーパー No. 097

分類ぶんるい: さいみんポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 75.6kg
特性とくせい: ふみん/ よちむ	かくれ特性とくせい: せいしんりょく	進化しんか前まえ: スリープ	進化しんか後ご: なし

スリープの進化しんか形がた。スリープ時代じだいの茶色ちゃいろの模様もようは消きえ、体型たいけいは人ひと型がたに近ちかくなった。首くびに襟巻えりまき状じょうの白しろい毛けが生はえており、メスの方ほうが長毛ながもう。いつも振ふり子こを持もち歩あるいている。過去かこに子供こどもに催眠さいみん術じゅつをかけて連つれ去さる事件じけんがあり、それ以来いらい「目めが合あうと連つれ去さられる」という迷信めいしんが広ひろまり、街まちの人々ひとびとから恐おそれられていた。無む差別さべつに夢ゆめを食たべ、気きに入いった夢ゆめを見みた人間にんげんを連つれ去さるらしい。振ふり子この催眠さいみん能力のうりょくは非常ひじょうに高たかく、起おきたばかりの人ひとでも振ふり子こを見みると3秒びょうで眠ねむらされてしまうほど。また、振ふり子この振ふれ幅はばが大おおきくなるほど催眠さいみん術じゅつの効果こうかは長ながくなる。空腹くうふく時じには出会であった人ひとを無理矢理むりやり眠ねむらせて夢ゆめを食たべてしまう事こともあるという。人ひとが多おおく集あつまるレジャー施設しせつなどでも多おおく見みかける。アローラ地方ちほうでは常つねに寝ねているネッコアラが被害ひがいに遭あうため、人間にんげんへの被害ひがいは逆ぎゃくに少すくない。また、不眠症ふみんしょうに悩なやまされている人々ひとびとにとっては救世主きゅうせいしゅと言いえるほどの催眠さいみん術じゅつのき目きめから、不眠ふみん治療ちりょうの医者いしゃの助手じょしゅとして手伝てつだわせている病院びょういんもある。

「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー教師きょうしのミモザが先発せんぱつとして使用しよう。

第だい一いち世代せだいの頃ころにポケモン評論ひょうろん家筋いえすじによって書かかれた書籍しょせきにはフリーザーやフーディンと同列どうれつに「かなり強つよい」と評ひょうされ、1997年ねん、1998年ねんと全国ぜんこく大会たいかいの決勝けっしょう大会たいかいにエントリーされる実績じっせきを作つくった。

TVアニメ版ばんでは第だい27話わに初はつ登場とうじょうし、催眠さいみん術じゅつの副作用ふくさようで町まちの子供こども達たちが次々つぎつぎと行方ゆくえ不明ふめいになる事件じけんを引ひき起おこした。ジョウトリーグではハヅキのポケモンとして登場とうじょう。サトシのワニノコを「さいみんじゅつ」で眠ねむらせ勝利しょうりし、カビゴンは最初さいしょから寝ねていたため「ゆめくい」で体力たいりょくを奪うばおうとするも、昼寝ひるねを邪魔じゃまされ激怒げきどしたカビゴンの「はかいこうせん」を食くらい敗北はいぼく。サン&ムーンではザオボーのポケモンとして登場とうじょう。声こえは1000回かい放送ほうそう記念きねんとしてゲスト出演しゅつえんしたサンシャイン池崎いけざきが担当たんとうした。

2008年ねんにポケモンセンターで発売はつばいされた、大人おとな向むけTてぃーシャツブランド『POKeMON151』の中なかにはスリーパーのTてぃーシャツがあり、上記じょうきの子供こどもを誘拐ゆうかいする様子ようすがプリントされている。

クラブ

クラブ No. 098

分類ぶんるい: さわがにポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 6.5kg
特性とくせい: かいりきバサミ/ シェルアーマー	かくれ特性とくせい: ちからずく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: キングラー

サワガニの姿すがたをしたポケモン。ただし実際じっさいのカニとは異ことなり脚あしははさみを含ふくめて3対たい（6本ほん）しかなく、巨大きょだいで肉にく厚あつなハサミはカニというよりロブスターの趣おもむきがある。このハサミはケンカなどでもげる事ことがあるが、脱皮だっぴして体からだが柔やわらかい時ときにまた生はえてくる。興奮こうふんするとハサミを振ふり上あげて泡あわを吐はく。獲物えものがなかなか見みつからない時ときは、砂すなに含ふくまれている養分ようぶんを摂取せっしゅする。常つねに横よこ歩あるきだが、人工じんこう的てきな回転かいてん運動うんどうが加くわわり目めが回まわると縦たて歩あるきになる。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。また、シゲルも所持しょじしている。こちらは通常つうじょうよりも大おおきめの個体こたい。

フィルムコミックス版ばんにはおにぎりを持もって笑顔えがおを浮うかべている設定せっていイラストが描えがかれているが、おにぎりが特別とくべつ好すきというわけではなくクラブという種族しゅぞく自体じたい雑食ざっしょく性せいとのこと。

キングラー

キングラー No. 099

分類ぶんるい: はさみポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 60.0kg
特性とくせい: かいりきバサミ/ シェルアーマー	かくれ特性とくせい: ちからずく	進化しんか前まえ: クラブ	進化しんか後ご: なし

クラブの進化しんか形がた。頭あたまのトゲが多おおくなり、王冠おうかんを被こうむっている様ようにも見みえる。左ひだりのハサミが巨大きょだい化かし、挟はさむ力ちからは1万まん馬力ばりきもあるが、重おもすぎて動うごきが鈍にぶく歩あるくだけでもひと苦労くろう。よくふらついては倒たおれている。潮しおを招まねくように片方かたがたの大おおきなはさみを振ふり上あげるカニ「シオマネキ」のような特徴とくちょうを持もつ。『青あお』ではハサミは両方りょうほうとも同おなじ大おおきさである。

キョダイマックスのすがた

ハサミが更さらに大おおきく足あしも長ながくなり、タカアシガニのような外見がいけんとなった。泡あわが口くちの周まわりについており、ヒゲを生はやしているようにも見みえる。ハサミは何なんでも粉々こなごなにする。口くちから強つよアルカリ性あるかりせいの泡あわを吐はき、相手あいてを溶とかしてしまう。キョダイマックスわざは「キョダイホウマツ」。アルカリ性あるかりせいの泡あわを吹ふきつけ攻撃こうげきしつつ、相手あいての素早すばやさを2段階だんかい下さげる。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。カントーリーグ一いち回戦かいせんでクラブが進化しんかし、そのまま相手あいての手持てもちすべてを一体いったいで倒たおした。三さん回戦かいせんではパルシェンを倒たおすが、ウインディの「りゅうのいかり」で敗やぶれた。別べつ個体こたいとしてはロケット団だんのボス・サカキが使用しよう。シゲルのウインディに敗やぶれる。

ビリリダマ

ビリリダマ No. 100

分類ぶんるい: ボールポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 10.4kg
特性とくせい: せいでんき/ ぼうおん	かくれ特性とくせい: ゆうばく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: マルマイン

モンスターボールによく似にた姿すがたをしたポケモン。眉間みけんにしわを寄よせた目めつきの鋭するどい表情ひょうじょうをしている。モンスターボールの発売はつばい開始かいし時期じきと同どう時期じきに、モンスターボールを開発かいはつした会社かいしゃで初はじめて発見はっけんされるなど、その発生はっせい経緯けいいはモンスターボールとの関係かんけいを強つよく感かんじさせる。体からだの成分せいぶんは自然しぜん界かいにはあり得えない特別とくべつなものでできている。一説いっせつにはモンスターボールに強力きょうりょくなパルスを浴あびせた際さいに発生はっせいしたとも噂うわさされるが、正体しょうたい不明ふめい。うかつに触さわると感電かんでんしたり，わずかな刺激しげきで爆発ばくはつするため、慎重しんちょうに扱あつかう必要ひつようがある。なお、色いろ違ちがいの個体こたいは赤あかい部分ぶぶんがスーパーボール（モンスターボールよりも高性能こうせいのうな捕獲ほかくアイテム）のように青あおく、この特徴とくちょうはマルマインも同様どうよう。

ヒスイのすがた

分類ぶんるい:きゅうたいポケモン、タイプ：でんき・くさ、重おもさ：13.0kg。

ヒスイ地方ちほうのビリリダマの姿すがた。高たかさや色合いろあいは原種げんしゅと同おなじだが、たまいしとぼんぐりを組くみ合あわせた昔むかしながらの手作てづくりモンスターボールのような木製もくせいのボディとにこやかな表情ひょうじょうをしているのが特徴とくちょう。原種げんしゅよりも若干じゃっかん重おもい。頭部とうぶに小ちいさな穴あながあり、そこから種子しゅしを噴射ふんしゃするが、覗のぞくと真まっ暗くらなので中なかがどうなっているかはわからない。上機嫌じょうきげんで友好ゆうこう的てきな性格せいかくをしており、テンションが高たかまると穴あなからため込こんだ電気でんきを放出ほうしゅつし、周まわりの人々ひとびとやポケモンを感電かんでんさせてしまう。些細ささいな出来事できごとで放電ほうでんするため、人里ひとざとでは厄介やっかい者しゃ扱あつかいされており、穴あなを塞ふさいでつまみ出だされることも少すくなくないよである。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい3話わから使用しようされたエンディング映像えいぞうで初はつ登場とうじょう（第だい25話わまで使用しよう）。

TVアニメ版ばん初はつ登場とうじょうは、セキチクシティジムに入はいったサトシに放電ほうでんした場面ばめん。当初とうしょサトシは、ピカチュウが放電ほうでんしたものと勘違かんちがいし咎とがめた。サトシの家いえにある目覚めざまし時計とけいもビリリダマの形かたち（サイズはモンスターボールと同おなじ）をしている。しかし、オーキド博士はかせからポケモンをもらう当日とうじつの朝あさに寝ねぼけて夢ゆめの中なかでモンスターボールを投なげているつもりが時計とけいを投なげ飛とばしてしまい、壊こわれてしまった。この癖くせは幼おさない頃ころから変かわっておらず、他たのシリーズでも投なげては壊こわすのがお約束やくそくになっている。また、トゲピーがビリリダマと仲良なかよくなる回かいがあるが、仲間なかまと暮くらすことを選えらんだためトゲピーと涙なみだの別わかれをした。

『はねろ!コイキング』ではランダムイベントで「じばく」を使つかう敵てきキャラクターとして登場とうじょうする。逃にげ切きれればコインが手てに入はいるが、巻まき込こまれるとひんしになって世代せだい交代こうたいとなる。

マルマイン

マルマイン No. 101

分類ぶんるい: ボールポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 66.6kg
特性とくせい: せいでんき/ ぼうおん	かくれ特性とくせい: ゆうばく	進化しんか前まえ: ビリリダマ	進化しんか後ご: なし

ビリリダマの進化しんか形がた。ビリリダマ同様どうよう、体からだはほぼ正せい球たまの形かたちをしており、中央ちゅうおう部分ぶぶんに横よこに一周いっしゅうの線せんで区切くぎられている。その区切くぎられた線せんで色いろが分わけられているが、ビリリダマやモンスターボールと配色はいしょくが逆ぎゃくで体からだ上部じょうぶが白しろ、下部かぶが赤あかである。目め・口くちはビリリダマと比くらべてややコミック調ちょう。

上部じょうぶの白しろい部分ぶぶんには目めが、下部かぶの赤あかい部分ぶぶんには口くちが描えがかれているだけであり、至いたってシンプルなデザインである。電気でんきに引ひき寄よせられる性質せいしつを持もち、空気くうき中ちゅうの電気でんきや雷かみなり、発電はつでん所しょで発電はつでんされた電気でんきを食たべる。エレクトンエネルギーという電気でんきエネルギーを体内たいないに溜ため込こんでおり、わずかな刺激しげきで爆発ばくはつするため「バクダンボール」とも呼よばれ恐おそれられる存在そんざいでもある。電気でんきエネルギーを溜ため込こむ事ことで素早すばやく動うごけるようになるが、溜ため込こみすぎると風ふうに流ながされてしまう事ことがあり、パンパンに膨ふくらんだマルマインが流ながされてくる事こともあるという。

「スカーレット・バイオレット」ではジムリーダーのナンジャモが再戦さいせん時じに使用しよう。

第だい一いち世代せだいでは最もっとも素早すばやいポケモンであることを活いかして「でんじは」を最速さいそくで放はなったりいきなり「だいばくはつ」で大だいダメージを与あたえたりと対戦たいせんでは活躍かつやくしていた。

ニンテンドウカップ97では決勝けっしょう進出しんしゅつ者しゃ15人にん中ちゅう1人にんが使用しようとその大会たいかいの使用しよう実績じっせきはそれほどではないが、その1人ひとりは大会たいかい優勝ゆうしょう者しゃである。

ヒスイのすがた

分類ぶんるい：きゅうたいポケモン、タイプ：でんき・くさ、重おもさ：74.3kg。

ヒスイ地方ちほうのマルマインの姿すがた。ヒスイ地方ちほうのビリリダマにリーフのいしを使用しようすると進化しんかする。進化しんか前ぜん同様どうよう、昔むかしのモンスターボールのような外見がいけんの木製もくせいのボディをしている。体からだの表面ひょうめんがぼんぐりとほぼ同おなじ性質せいしつをしているため、大抵たいていは大樹たいじゅに住すみ着ついているという。目めの周まわりがくぼんで怒おこっているように見みえるのが特徴とくちょう。下部かぶ分ぶんの口くちに見みえる部分ぶぶんは模様もようであるため、原種げんしゅと違ちがい表情ひょうじょうを変かえることはできない。苛立いらだつと放電ほうでんする性質せいしつであり、その電流でんりゅうは落雷らくらい20回分かいぶんにも匹敵ひってきするとされている。

TVアニメ版ばんではオレンジ諸島しょとうのネーブル島とうのジムリーダーであるダンの手持てもちとして登場とうじょう。声優せいゆうはこおろぎさとみ。また初代しょだいポケモンアニメでは33話わのほのおのポケモンだいレースで、競争きょうそう者しゃのポケモンとして出現しゅつげんし猛もうスピードで転ころがるが、ロケット団だんの仕掛しかけたアクシデントにより落おとし穴あなに引ひっかかり、しばらくして赤あかくなった際さいに究極きゅうきょくの技わざである「だいばくはつ」を起おこしてサトシ達たちを巻まき込こんだ。ポケモンなりきり大会たいかいでは自爆じばくしてゴースそっくりになった。

WEBアニメ『ポケモンジェネレーションズ』では第だい4話わで複数ふくすう体たいが登場とうじょう。ロケット団だんの幹部かんぶであるラムダによってアジトの怪かい電波でんぱ発生はっせい装置そうちの動力どうりょく発電はつでん機きに無理矢理むりやり給電きゅうでんさせられていたが、ワタルとカイリューによって解放かいほうされ、ラムダに怒いかりの「10まんボルト」を浴あびせた。

ポケモンの絵描えかき歌かを収録しゅうろくしたCD『ポケモンかけるかな?』の収録しゅうろく曲きょくのひとつ、「ああ マルマイン」において絵描えかき歌かの題材だいざいとして取とり上あげられている。この曲きょくはマルマインの背面はいめんを描えがくというもので、非常ひじょうにシンプルな内容ないようとなっている。

漫画まんが『ポケットモンスターSPECIAL』のシナリオ担当たんとう、日下くさか秀憲ひでのりが自画像じがぞう代かわりに用もちいている。

アニメや漫画まんがなどでは登場とうじょうしては「だいばくはつ」を起おこすというネタが多おおく使つかわれている。ポケモンスタジアムなどの対戦たいせんゲームでは、眼球がんきゅうが飛とび出だした後のちにボールに戻もどるなどコミカルな動うごきが多おおい。

ポケモンスタジアムシリーズでは戦闘せんとう不能ふのうになると眼球がんきゅうが飛とび出でてから倒たおれるという演出えんしゅつになっている。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』ではサポートキャラ等とうとして登場とうじょう。第だい1作さく『ニンテンドウオールスター!大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』ではステージ「ヤマブキシティ」のギミックとして登場とうじょうし、出現しゅつげんしてすぐに「だいばくはつ」する。第だい2作さく『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』以降いこうはモンスターボールから登場とうじょうするようになり、やはり出現しゅつげんしたらすぐに「だいばくはつ」して周囲しゅういのファイターを敵てき味方みかた問とわず吹ふっ飛とばす。なお、爆発ばくはつ寸前すんぜんになるとアイテムのように持もって投なげることができるが、すぐに爆発ばくはつするので自滅じめつのリスクが大おおきい。第だい3作さく『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズX』以降いこうはたまに不発ふはつに終おわることがあり、再ふたたび起爆きばくするまでに時間じかんがかかる。