文楽ぶんらく

『静御前しずかごぜん』 JR新大阪しんおおさか駅えき

文楽ぶんらく（ぶんらく）とは、人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり文楽ぶんらくのこと。大阪おおさかで成立せいりつし本拠地ほんきょちとする人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの系譜けいふ。

1955年ねんに（人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり文楽ぶんらく座ざの座員ざいんにより演えんぜられる）文楽ぶんらくが文化財ぶんかざい保護ほご法ほうに基もとづく重要じゅうよう無形むけい文化財ぶんかざいに指定していされた。2003年ねんユネスコ「人類じんるいの口承こうしょう及および無形むけい遺産いさんに関かんする傑作けっさくの宣言せんげん」、2008年ねん「人類じんるいの無形むけい文化ぶんか遺産いさんの代表だいひょう的てきな一覧いちらん表ひょう」への掲載けいさい、そしてユネスコ無形むけい文化ぶんか遺産いさん保護ほご条約じょうやくが発効はっこうした2009年ねん9月の第だい1回かい登録とうろくであらためてユネスコの無形むけい文化ぶんか遺産いさんに登録とうろくされた。2019年ねん現在げんざい、公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん文楽ぶんらく協会きょうかいを公演こうえん団体だんたいとし、大阪おおさか市しの国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょうと東京とうきょうの国立こくりつ小しょう劇場げきじょうを中心ちゅうしんに公演こうえんを行おこなっている。

1684年ねん、古こ浄瑠璃じょうるりを独自どくじに発展はってんさせた「義太夫ぎだゆう節ぶし」の始祖しそである竹本たけもと義太夫ぎだゆうが、大坂おおさかに「竹本たけもと座ざ」を建たて、自みずからの義太夫ぎだゆう節ぶしの演奏えんそうと人形にんぎょうによる三業さんぎょう（後述こうじゅつ）での人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの興行こうぎょうを始はじめた。その後ご、竹本たけもと義太夫ぎだゆうの弟子でしが独立どくりつし豊ゆたか竹ちく若わか太夫たゆうを名なのって興おこした「豊ゆたか竹ちく座ざ」と競きそうなど、隆盛りゅうせいの時代じだいには複数ふくすうの興行こうぎょう元もとを数かぞえたが、明治めいじ初期しょきには興行こうぎょう元もとが「文楽ぶんらく座ざ」と「彦六ろく座ざ」の2座ざのみとなった。その後ご大正たいしょう期きに彦六座ざの流ながれを汲くむ竹たけ豊ゆたか座ざが解散かいさん、興行こうぎょうが文楽ぶんらく座ざのみとなったため、現在げんざいでは「文楽ぶんらく」という2字じの名称めいしょうが、江戸えど時代じだいのものを含ふくむすべての人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの代名詞だいめいしとして使つかわれることが少すくなくないが、実際じっさいは下しも述じゅつのように、文楽ぶんらく＝人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりではない。

なお、文楽ぶんらくおよび文楽ぶんらく座ざという名称めいしょうの直接的ちょくせつてき由来ゆらいは、兵庫ひょうご県けん淡路あわじ出身しゅっしんの植村うえむら文楽ぶんらく軒のきという人物じんぶつが興行こうぎょう元もとであった上述じょうじゅつの文楽ぶんらく座ざではあるが、前述ぜんじゅつどおり、義太夫ぎだゆう節ぶしの始祖しそが大だい坂さかで直接ちょくせつ成立せいりつさせた人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの一いち形態けいたいの系譜けいふであるため、人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり文楽ぶんらくを成立せいりつさせた源流げんりゅう＝淡路あわじということではない（淡路あわじには淡路あわじ人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりが存在そんざいする）。

人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり（にんぎょうじょうるり）は日本にっぽんの伝統でんとう芸能げいのうで、浄瑠璃じょうるりと人形にんぎょうによって演えんじられる人形にんぎょう劇げき。大正たいしょう期き以降いこう、文楽ぶんらく座ざが一定いってい規模きぼ以上いじょうの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの公演こうえんを行おこなう唯一ゆいいつの公演こうえん団体だんたいとなったため、「文楽ぶんらく」の名称めいしょうが人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりと同義どうぎに用もちいられる場合ばあいもある。人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりは、徳島とくしまや淡路あわじから全国ぜんこくに伝つたわり、日本にっぽんの伝統でんとう文化ぶんかとなった。

この記事きじでは文楽ぶんらくを中心ちゅうしんに、文楽ぶんらく系統けいとうの成立せいりつ以前いぜんの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり、および文楽ぶんらく以外いがいの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりについても説明せつめいする。「人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり」については浄瑠璃じょうるりも参照さんしょうのこと。

三業さんぎょう

文楽ぶんらくは男性だんせいによって演えんじられる。太夫たゆう・三味線しゃみせん・人形にんぎょうの「三業さんぎょう（さんぎょう）」で成なり立たつ三位一体さんみいったいの技芸ぎげいである。客席きゃくせきの上手じょうず側がわに張はりだした「床ゆか（ゆか）」と呼よばれる専用せんようの演奏えんそう台だいの上うえで、太夫たゆうと三味線しゃみせんが浄瑠璃じょうるりを演奏えんそうする。そのことから演奏えんそう者しゃそのものに対たいしても「床ゆか」と呼よぶことがある（「太夫たゆうと三味線しゃみせん」を示しめす表現ひょうげんとして）。同おなじように人形遣にんぎょうつかいのことを「手摺てすり」と表現ひょうげんして呼よばれる場合ばあいもあるが、これは人形遣にんぎょうつかいの腰こしから下したが隠かくれる板いたのことを手摺てすりということに由来ゆらいしている。

床ゆかには「盆ぼん（ぼん）」という回転かいてん機構きこうが設もうけられている。浄瑠璃じょうるり演奏えんそうの基本形きほんけいである「太夫たゆう1人にん＋三味線しゃみせん1人にん」が乗のれる構造こうぞうで、2人ふたり掛かかりの人力じんりきで180度ど回転かいてんさせることで、舞台ぶたいの緊張きんちょう感かん保持ほじに影響えいきょうさせない登場とうじょうもしくは演奏えんそう者しゃ交代こうたいが可能かのうとなっている。

太夫たゆう

浄瑠璃じょうるり語かたり。配役はいやくにて割わり当あてられた担当たんとう場面ばめんの物語ものがたりを、その太夫たゆうが1人ひとりで全すべて語かたるのが基本形きほんけいで、情景じょうけい描写びょうしゃから始はじまり多おおくの登場とうじょう人物じんぶつを語かたり分わけるが、長ながい作品さくひんなどでは途中とちゅうで別べつの太夫たゆうと交代こうたいして務つとめる。「掛かけ合あい」の場合ばあいには複数ふくすうの太夫たゆうが並ならぶ。浄瑠璃じょうるりには多おおくの種別しゅべつがあるが、文楽ぶんらくにおいては竹本たけもと義太夫ぎだゆうを創始そうし者しゃとする義太夫ぎだゆう節ぶしが用もちいられている。

なお、太夫たゆう名めい（芸名げいめい）は、1953年ねんに因いん会かい（ちなみかい）、翌年よくねんに三和さんわ会かい（みつわかい）が「大夫たいふ」と表記ひょうきを変更へんこうしたが、2016年ねんに元来がんらいの表記ひょうきである「太夫たゆう」に戻もどした。また「若わか太夫たゆう」のように「太夫たゆう」の前まえが2拍はくの場合ばあいは「たゆう」、「義太夫ぎだゆう」「越路こしじ太夫たゆう」のように2拍はく以外いがいの場合ばあいは「だゆう」と読よむ。

三味線しゃみせん

浄瑠璃じょうるり三味線しゃみせんを演奏えんそうする三味線しゃみせん弾びきのこと。太棹ふとざおの三味線しゃみせんを使つかう。座すわり方かたは正座せいざであるが、膝ひざを広ひろめに座すわり両足りょうあしの間あいだに完全かんぜんに尻しりを落おとしている。響ひびきが重おもいことから「ふと」（⇔細ほそ棹ざおは「ほそ」）ともいう。

人形にんぎょう

人形遣にんぎょうつかい。古ふるくは1つの人形にんぎょうを1人ひとりの人形遣にんぎょうつかいが操あやつっていたが、1734年ねんに『芦屋あしや道満どうまん大内おおうち鑑あきら』で三さん人にん遣づかいが考案こうあんされたと伝つたえられ（詳細しょうさいは「芦屋あしや道満どうまん大内おおうち鑑あきら#三さん人にん遣づかい」参照さんしょう）、現在げんざいでは3人にんで操あやつるのが普通ふつうである。主おも遣づかい（おもづかい）が首くび(かしら)と右手みぎて、左ひだり遣づかいが左手ひだりて、足あし遣づかいが脚あしを操作そうさする。「頭あたま(ず)」と呼よばれる主おも遣づかいの合図あいずによって呼吸こきゅうを合あわせている。黒衣くろご姿すがただが、重要じゅうような場面ばめんでは主おも遣づかいは顔かおをさらすこともあり「出で遣づかい」と呼よばれる。非常ひじょうに特別とくべつな演目えんもくを除のぞき「出で遣づかい」の場合ばあいでも左ひだり・足あし遣づかいは顔かおを隠かくしている。ただし、端役はやくの人形にんぎょうは1人ひとりの人形遣にんぎょうつかいが首くびと右手みぎてを操作そうさする1人ひとり遣づかいであり、つめの人形にんぎょうあるいは詰つめ人形にんぎょうと呼よぶ。端役はやくの「出で遣づかい」は行おこなわれない。左ひだり遣づかいは差金さしがねと呼よばれる棒ぼうを用もちいて人形にんぎょうから少すこし離はなれた位置いちで操作そうさする。左ひだり遣づかいは主おも遣づかい・足あし遣づかいと違ちがい片手かたてが開ひらいているため道具どうぐの受うけ渡わたしなどの補助ほじょ的てきな役割やくわりも分担ぶんたんする。

文楽ぶんらく人形にんぎょう

文楽ぶんらく人形にんぎょう（国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょう）

文楽ぶんらく人形にんぎょうの改良かいりょう

（1861年ねん（文久ぶんきゅう元年がんねん刊行かんこう）の文献ぶんけんによる）

1. 足あしを附つけるようになる。・・・・・・17世紀せいき後半こうはん（山本やまもと土佐とさ椽角太夫たゆう(やまもととさのじょうかくだゆう)の時代じだい）の「源氏げんじ烏帽子えぼし折おり（げんじえぼしおり）」の木偶でくより。
2. 指先ゆびさきを動うごかせるようになる。・・・・1733年ねん（享とおる保ほ18年ねん）「車くるま返かえし合戦かっせん桜さくら大森おおもり彦七ひこしち（くるまかえしかっせんざくらおおもり　ひこしち）」の木偶でくより。
3. 帷子かたびら衣装いしょうを着きせるようになる。・・・1745年ねん（延のべ享とおる2年ねん）「夏なつ祭さい浪花なにわ鑑あきら（なつまつりなにわかがみ）」の木偶でくより。
4. 眉毛まゆげを動うごかせるようになる。・・・・1741年ねん（元もと文ぶん5年ねん）「武たけ烈れつ天皇てんのう艤（ぶれつてんおうふなよそおい）」の木偶でくより。
5. 目めを動うごかし、舌したを出だし、髪かみを逆立さかだてて、腹はらを動うごかせるようになる。…1861年ねん（文久ぶんきゅう元年がんねん）の当時とうじの様子ようす。

現在げんざいの文楽ぶんらく人形にんぎょう

文楽ぶんらく人形にんぎょうには、男女だんじょのほか、年齢ねんれい・身分みぶん・性格せいかくによって「かしら」が異ことなり、それぞれ以下いかのような種類しゅるいがある。

男性だんせいのかしら

• 男性だんせい的てきで哀愁あいしゅうを帯おびた強つよさがあらわれている立役たちやく、検非違使けびいし・剣けん菱ひし（けんびし）
• 嫌味いやみで卑屈ひくつな表情ひょうじょうの端はし敵役かたきやくの陀羅助すけ（だらすけ）
• 三枚目さんまいめの敵役かたきやく、与あずか勘平かんぺい（よかんぺい）
• 正直しょうじきな町人ちょうにん、又また平ひらた（またへい）
• 慈愛じあいに満みちた心しんを持もつ老ろう武士ぶし、鬼一きいち（きいち）
• 20代だい前後ぜんこうの二枚目にまいめ役やく、源みなもと太ふとし（げんだ）
• 10代の恋愛れんあいものの相手あいて役やくに用もちいられる、若男わかお（わかおとこ）
• 40代だいから50代だい頃ごろの武将ぶしょうで、聡明そうめい繊細せんさいな表情ひょうじょうを浮うかべた孔明こうめい（こうめい）
• 時代物じだいものの豪快ごうかいな武将ぶしょう、金時きんとき（きんとき）

など

女性じょせいのかしら

• 14、5歳さいの未婚みこん女性じょせい他たに用もちいられる、初々ういういしい表情ひょうじょうの娘むすめ（むすめ）
• 20代だいから40代だいの幅広はばひろい女性じょせいに用もちいられる老ろう女形おんながた（ふけおやま）
• 最高さいこう位いの遊女ゆうじょとしての気品きひんと色気いろけ、芯しんの強つよさを持もち合あわせた女性じょせいのかしらで、最もっとも華麗かれいである傾城けいせい（けいせい）
• 三枚目さんまいめ役やくのお福ぶく（おふく）

など

素材そざいは木曽きそ檜ひのきを用もちい、眉まゆ（アオチ）・目め（ヒキ目め・ヨリ目め）など動うごくものには仕掛しかけを、また内部ないぶにうなづき糸いとをつけるなどして、表情ひょうじょうを豊ゆたかにする工夫くふうが施ほどこされている。かしらを動うごかすための操作そうさ索さくには鯨くじらひげが使つかわれる。

人形にんぎょうの衣裳いしょうはそのつど脱ぬがされ、かしらと別々べつべつに保管ほかんされている。よって使用しようする際さいには、人形遣にんぎょうつかいは自分じぶんで遣つかう人形にんぎょうの衣裳いしょうをつけることが必要ひつようとなる。それを、人形にんぎょう拵こしらえという。

歴史れきし

人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりについて

国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょう（大阪おおさか市し中央ちゅうおう区く）

人形にんぎょう芝居しばいが江戸えど時代じだい初期しょきに三味線しゃみせん音楽おんがく、浄瑠璃じょうるりと結むすびついて生うまれたとされる。太夫たゆうでは竹本たけもと座ざを大坂おおさかに開ひらいた竹本たけもと義太夫ぎだゆう、作者さくしゃでは近松ちかまつ門左衛門もんざえもんや紀海音きのかいおんといった優すぐれた才能さいのうによって花開はなひらいた。一時期いちじきは歌舞伎かぶきをしのぐ人気にんきを誇ほこり、歌舞伎かぶきにもさまざまな影響えいきょうを与あたえた。今日きょうでも櫓下やぐらした（最高さいこう位いの太夫たゆう）は芸事げいごとにおける地位ちいが高たかいとされる。多おおくの歌舞伎かぶきが人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの翻案ほんあんであり、浄瑠璃じょうるりを省略しょうりゃくなく収おさめた本ほんを丸本まるほんと称しょうするところから、丸本まるほん物ぶつ（まるほんもの）と呼よばれる。

その後ご、福内ふくうち鬼おに外がい（平賀ひらが源内げんない）により江戸えど浄瑠璃じょうるりが発生はっせいした。18世紀せいき末すえから19世紀せいきのはじめにかけて（寛政かんせい年間ねんかん）、淡路あわじ仮屋かりや出身しゅっしんの初はつ世よ植村うえむら文楽ぶんらく軒のきは歌舞伎かぶきの人気にんきに押おされて廃すたれつつあった人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの系統けいとうを引ひき継つぎ、高津たかつ橋きょう（大阪おおさか市し中央ちゅうおう区く）に座ざを作つくり再興さいこうさせた。この劇場げきじょうは1872年ねん、三さん世せい植村うえむら文楽ぶんらく軒のき（文楽ぶんらく翁おきな）の時ときに松島まつしま（大阪おおさか市し西にし区く）に移うつり、「文楽ぶんらく座ざ」を名乗なのる。大正たいしょう期きには文楽ぶんらく座ざが唯一ゆいいつの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり専せん門もんの劇場げきじょうとなったことから、人形浄瑠璃にんぎょうじょうるりの代表だいひょう的てき存在そんざいとなった。

1909年ねんには文楽ぶんらく座ざは松竹しょうちくの経営けいえいとなり、松竹しょうちくが文楽ぶんらくの興行こうぎょうを行おこなうこととなった。文楽ぶんらく座ざはのちに御霊みたま神社じんじゃ境内けいだい（大阪おおさか市し中央ちゅうおう区く）に移転いてん。焼失しょうしつ後ごの1929年ねんには四よんツ橋きょう（大阪おおさか市し西にし区く）に新築しんちく移転いてんしたが、1945年ねんの大阪大おおさかだい空襲くうしゅうで再度さいど焼失しょうしつ。翌よく1946年ねんに復興ふっこうしたが、1956年ねん、道頓堀どうとんぼり弁天べんてん座ざ跡あと（大阪おおさか市し中央ちゅうおう区く）へ新築しんちく移転いてんした。

1948年ねん、松竹しょうちくとの待遇たいぐう改善かいぜんがからみ、文楽ぶんらく界かいは会社かいしゃ派はの「文楽ぶんらく因いん会かい」と組合くみあい側がわの「文楽ぶんらく三和さんわ会かい」に分裂ぶんれつした。こうした内紛ないふんもあって戦後せんごは興行こうぎょう成績せいせきが低迷ていめい。1963年ねん、松竹しょうちくは文楽ぶんらくから撤退てったいし、文楽ぶんらく座ざも朝日あさひ座ざと改称かいしょう。新あらたに大阪おおさか府ふ・大阪おおさか市しを主体しゅたいに文部省もんぶしょう（現げん・文部もんぶ科学かがく省しょう）・NHKの後援こうえんを受うけた財団ざいだん法人ほうじん文楽ぶんらく協会きょうかいが発足ほっそくし、文楽ぶんらく界かいは再さい統一とういつされ、再さい出発しゅっぱつすることとなった。

1984年ねんには国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょうが完成かんせいし、松竹しょうちくの撤退てったい後ごも文楽ぶんらくを興行こうぎょうして大阪おおさかの文楽ぶんらくの定席じょうせき的てき役割やくわりを担になっていた道頓堀どうとんぼり朝日あさひ座ざ(旧きゅう文楽ぶんらく座ざ)は長ながい歴史れきしの幕まくを閉とじた。

2003年ねん、「人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり文楽ぶんらく」が「人類じんるいの口承こうしょう及および無形むけい遺産いさんの傑作けっさく」と宣言せんげんされた（無形むけい文化ぶんか遺産いさん参照さんしょう）。

2012年ねん、有料ゆうりょう入場にゅうじょう者しゃ数すうが3年ねんぶりに10万まん人にんを超こえた。劇場げきじょうの開場かいじょう25周年しゅうねんだった09年度ねんど以来いらい。

2014年ねん、日本にっぽん財団ざいだんが人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり「文楽ぶんらく」の普及ふきゅうをめざし「にっぽん文楽ぶんらく」プロジェクトを立たち上あげ、東京とうきょうオリンピックが開催かいさいされる2020年ねんまで年とし2回かいの全国ぜんこく公演こうえんを実施じっしすることを発表はっぴょうした。

2015年ねん、2014年度ねんどの入場にゅうじょう者しゃ数すうが増加ぞうか。1994年度ねんど以来いらい、20年ねんぶりの高水準こうすいじゅんで、1984年ねんの劇場げきじょう開場かいじょう以来いらい3番目ばんめに多おおい。平均へいきん入場にゅうじょう者しゃ数すうは、過去かこ最高さいこうとなった。3月がつには「にっぽん文楽ぶんらく」プロジェクトの一環いっかんで、六本木ろっぽんぎヒルズのアリーナに檜舞台ひのきぶたいを組くみ立たてての公演こうえんを実施じっしした。

主おもな作品さくひん

江戸えど時代じだいから見みて過去かこの出来事できごとを扱あつかった「時代物じだいもの」と、同どう時代じだいのことを主題しゅだいにした「世話物せわもの」がある。ほとんどの作品さくひんは江戸えど時代じだいに創作そうさく・初演しょえんされたものだが、明治めいじ以降いこうに創作そうさく・初演しょえんされた作品さくひんもある。 昭和しょうわ年間ねんかん以降いこうでは大西おおにし利夫としおの翻訳ほんやく、脚本きゃくほん化かによりハムレット、蝶々夫人ちょうちょうふじんなどの「赤毛あかげ物ぶつ」も上演じょうえんされるようになった。

時代物じだいもの

• 芦屋あしや道満どうまん大内おおうち鑑あきら　（あしやどうまんおおうちかがみ）（葛くずの葉は）
• 伊賀越いがごえ道中双六どうちゅうすごろく　（いがごえどうちゅうすごろく）（伊賀越いがごえ）
• 一いち谷たに嫩軍記ぐんき　（いちのたにふたばぐんき）（一いちの谷たに）
• 妹背山しはいやま婦女ふじょ庭訓ていきん　（いもせやまおんなていきん）（妹背山しはいやま）
• 絵本えもと太ふとし功こう記き　（えほんたいこうき）（太ふとし功こう記き）
• 奥州おうしゅう安達あだち原げん　（おうしゅうあだちがはら）（安達あだち原げん）
• 近江おうみ源はじめ氏し先陣せんじん館かん　（おうみげんじせんじんやかた）（近江おうみ源はじめ氏し）
• 加賀かが見山みやま旧きゅう錦絵にしきえ　（かがみやまこきょうのにしきえ）（鏡山かがみやま）
• 仮名かめい手本てほん忠臣蔵ちゅうしんぐら　（かなでほんちゅうしんぐら）（忠臣蔵ちゅうしんぐら）
• 鎌倉かまくら三さん代だい記き　（かまくらさんだいき）（鎌かま三さん）
• 鬼おに一いち法眼ほうげん三さん略りゃく巻まき　（きいちほうげんさんりゃくのまき）（鬼おに一いち法眼ほうげん）
• 祇園ぎおん祭礼さいれい信仰しんこう記き　（ぎおんさいれいしんこうき）（信仰しんこう記き、金閣寺きんかくじ）
• 傾城けいせい反魂香はんごんこう　（けいせいはんごんこう）（吃ども又また）
• 源平げんぺい布引滝ぬのびきたき　（げんぺいぬのびきのたき）（布引ぬのびき、布引滝ぬのびきたき）
• 恋女房こいにょうぼう染しみ分ぶん手綱たづな　（こいにょうぼうそめわけたづな）（重じゅうの井い子別こわかれ、恋女房こいにょうぼう）

• 国くに性せい爺じい合戦かっせん　（こくせんやかっせん）（国くに性せい爺じい）
• 御所ごせ桜さくら堀川ほりかわ夜討ようち　（ごしょざくらほりかわようち）（御所ごせ桜さくら、弁慶べんけい上使じょうし）
• 生なま写うつし朝顔あさがお話ばなし　（しょううつしあさがおばなし）（朝顔あさがお日記にっき）
• 新しん薄うす雪ゆき物語ものがたり　（しんうすゆきものがたり）（新しん薄うす雪ゆき）
• 菅原すがわら伝授でんじゅ手しゅ習鑑　（すがわらでんじゅてならいかがみ）（菅原すがわら）
• 攝と州しゅう合邦がっぽう辻つじ　（せっしゅうがっぽうがつじ）（合邦がっぽう）
• 壇だん浦うら兜かぶと軍記ぐんき　（だんのうらかぶとぐんき）（阿古あこ屋や琴きん責ぜめ）
• 花はな上野うえの誉ほまれ碑ひ　（はなのうえのほまれのいしぶみ）（志渡寺しどじ）
• ひらかな盛衰記せいすいき　（ひらかなせいすいき）（盛衰せいすい記き、逆ぎゃく櫨はぜのき、源太げんた勘当かんどう）
• 平家ひらか女護島にょごがしま　（へいけにょごのしま）（俊寛しゅんかん）
• 本朝ほんちょう廿にじゅう四よん孝こう　（ほんちょうにじゅうしこう）（廿にじゅう四よん孝こう）
• 嬢じょう景けい清きよし八島やしま日記にっき　（むすめかげきよやしまにっき）（嬢じょう景けい清きよし）
• 伽羅きゃら先代せんだい萩はぎ　（めいぼくせんだいはぎ）（先代せんだい萩はぎ）
• 義経よしつね千本せんぼん桜さくら　（よしつねせんぼんざくら）（千本せんぼん桜さくら）
• 良弁りょうべん杉すぎ由来ゆらい　（ろうべんすぎのゆらい）

世話物せわもの

• 桂川かつらがわ連理れんり柵しがらみ　（かつらがわれんりのしがらみ）（桂川かつらがわ）
• 碁ご太平たいへい記き白石しらいし噺ばなし　（ごたいへいきしらいしばなし）（白石しらいし噺ばなし、碁ご太平たいへい記き）
• 心中しんちゅうの天網てんもう島とう　（しんじゅうてんのあみじま）（天網てんもう島とう）
• 心中しんちゅうの宵よい庚申こうしん　（しんじゅうよいごうしん）（お千代ちよ半兵衛はんべえ）
• 新版しんぱん歌祭文うたざいもん　（しんばんうたざいもん）（お染しみ久松ひさまつ）
• 曾根崎そねざき心中しんちゅうの　（そねざきしんじゅう）（お初はつ徳兵衛とくべえ）
• 近頃ちかごろ川原かわらの達引たてひき　（ちかごろかわらのたてひき）（お俊しゅん伝兵衛でんべえ、堀川ほりかわ）
• 壺つぼ坂ざか観音かんのん霊験れいけん記き　（つぼさかかんのんれいげんき）（壺つぼ坂ざか）
• 夏なつ祭さい浪花なにわ鑑あきら　（なつまつりなにわかがみ）（夏なつ祭さい）
• 艶つや容よう女おんな舞まい衣ころも　（はですがたおんなまいぎぬ）（酒屋さかや）
• 双そう蝶々ちょうちょう曲輪くるわ日記にっき　（ふたつちょうちょうくるわにっき）（双そう蝶々ちょうちょう）
• 堀川ほりかわ波なみの鼓こ　（ほりかわなみのつづみ）（波なみの鼓つづみ）
• 冥途めいどの飛脚ひきゃく　（めいどのひきゃく）（梅川うめかわ忠兵衛ちゅうべえ）

主おもな人形遣にんぎょうつかい

「人形遣にんぎょうつかい一覧いちらん」を参照さんしょう

主おもな浄瑠璃じょうるり太夫たゆう

「浄瑠璃じょうるり太夫たゆう一覧いちらん」を参照さんしょう

主おもな浄瑠璃じょうるり三味線しゃみせん方かた

「浄瑠璃じょうるり三味線しゃみせん方かた一覧いちらん」を参照さんしょう

イヤホンガイド

江戸えど時代じだいに成立せいりつした古典こてんの文楽ぶんらくでは、当時とうじは当あたり前まえの様式ようしきや言葉ことば遣づかいが、現代げんだい人じんには分わかりにくいものに成なっているが、その解説かいせつを無線むせんで劇場げきじょう内ないに飛とばしイヤホン端末たんまつで客きゃくが受うけるものをイヤホンガイドと呼よんで、国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょうや国立こくりつ劇場げきじょう内うち売店ばいてんで本体ほんたい(端末たんまつ)保証ほしょう金きんとイヤホンガイド料金りょうきんで購入こうにゅうし、終演しゅうえん後ごに本体ほんたい(端末たんまつ)返却へんきゃく時じに保証ほしょう金きんは返かえされる。英語えいご版ばんも有ある。邪道じゃどうと言いう者ものもいるが、イヤホンガイド登場とうじょう以前いぜんも、文楽ぶんらく観劇かんげきでは、文楽ぶんらく通どおりが文楽ぶんらく初心者しょしんしゃに客席きゃくせきでひそやかに解説かいせつする習慣しゅうかんがあったが、歌うたを聞きくオペラやミュージカルと違ちがい、義太夫ぎだゆうを聞きくだから許ゆるされた観劇かんげき習慣しゅうかんだった。2~3日にちの地方ちほう公演こうえんの場合ばあい、イヤホンガイドの替かわりに、中日ちゅうにち劇場げきじょうは字幕じまく表示ひょうじ、名古屋なごや市し芸術げいじゅつ創造そうぞうセンターや博多はかた座ざの場合ばあいは開演かいえん前まえに解説かいせつされる。

文楽ぶんらく以外いがいの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

国くに指定していの重要じゅうよう無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいである人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

尾口おぐちのでくまわし

石川いしかわ県けん白山はくさん市し。保護ほご団体だんたい名めい 東ひがし二口ふたくち文弥ぶんや人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり保存ほぞん会かい。深瀬ふかせ木偶でく廻まわし保存ほぞん会かい。定期ていき公演こうえんは毎年まいとし概おおむね2月がつ第だい2・3土ど、日ひに開催かいさいされる。

相模さがみ人形にんぎょう芝居しばい

神奈川かながわ県けん厚木あつぎ市し・小田原おだわら市し。保護ほご団体だんたい名めい：相模さがみ人形にんぎょう芝居しばい連合れんごう会かい（林はやし座ざ（厚木あつぎ）、長谷ながたに座ざ（厚木あつぎ）、下しも中座ちゅうざ（小田原おだわら））。連合れんごう会かいには3座ざの他ほか、前ぜん鳥とり座ざ（平塚ひらつか市し）と足柄あしがら座ざ（南足柄みなみあしがら市し）の2座ざ（戦後せんごに復興ふっこう）も加盟かめいしている。

佐渡さどの人形にんぎょう芝居しばい（文弥ぶんや人形にんぎょう、説経せっきょう人形にんぎょう、のろま人形にんぎょう）

新潟にいがた県けん佐渡さど市し。保護ほご団体だんたい名めい：佐渡さど人形にんぎょう芝居しばい保存ほぞん会かい（佐渡さわたり文弥ぶんや人形にんぎょう振興しんこう会かい、新穂にいぼ村むら人形にんぎょう保存ほぞん会かい）。演目えんもくは「源氏げんじ烏帽子えぼし折おり」など。文弥ぶんや人形にんぎょうの文弥ぶんや節ぶしは古いにしえ浄瑠璃じょうるりの1つ。

真桑まくわ人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

岐阜ぎふ県けん本巣もとす市し。物部ものべ神社じんじゃで奉納ほうのう上演じょうえんされる。保護ほご団体だんたい名めい：真桑まくわ文楽ぶんらく保存ほぞん会かい。演目えんもくは「蓮如れんにょ上人しょうにん一代記いちだいき」など。上演じょうえん会場かいじょうの「真桑まくわの人形にんぎょう舞台ぶたい」は重要じゅうよう有形ゆうけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいである。

安乗あのりの人形にんぎょう芝居しばい

三重みえ県けん志摩しま市し阿児あご町まち安乗あのり。保護ほご団体だんたい名めい：安乗あのり人形にんぎょう芝居しばい保存ほぞん会かい。別名べつめい安乗あのり文楽ぶんらく。安乗あのり神社じんじゃで奉納ほうのう上演じょうえんされる。演目えんもくは「伊達だて娘むすめ恋こい緋鹿子ひがのこ」など。

淡路あわじ人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

兵庫ひょうご県けん南みなみあわじ市し。保護ほご団体だんたい名めい：財団ざいだん法人ほうじん淡路あわじ人形にんぎょう協会きょうかい（理事りじ長ちょうは南みなみあわじ市長しちょう）。常設じょうせつ館かん「淡路あわじ人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり館かん」を持もつ。淡路島あわじしま内ないの学校がっこうのクラブ活動かつどう・部ぶ活動かつどうとしても盛さかんである。演目えんもくは「傾城けいせい阿波あわの鳴門なると」など。

阿波あわ人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

徳島とくしま県けん。保護ほご団体だんたい名めい：財団ざいだん法人ほうじん阿波あわ人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり振興しんこう会かい。振興しんこう会かいには2004年ねん9月がつ現在げんざい、人形にんぎょう座ざ14団体だんたい、大夫たいふ部屋へや6団体だんたい、三味線しゃみせん師匠ししょう6団体だんたいが所属しょぞくしており、阿波あわ十郎じゅうろう兵衛ひょうえ屋敷やしきでは阿波あわ十郎じゅうろう兵衛ひょうえ座ざが定期ていき公演こうえんを行おこなっている。県下けんかの学校がっこうのクラブ活動かつどう・部ぶ活動かつどうとしても盛さかんである。演目えんもくは「傾城けいせい阿波あわの鳴門なると」など。人形にんぎょう師し・天狗てんぐ久ひさしの制作せいさく用具ようぐ・製品せいひん等とうが重要じゅうよう有形ゆうけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいに指定していされている。

山之口やまのくちの文弥ぶんや人形にんぎょう

宮崎みやざき県けん都城みやこのじょう市し。保護ほご団体だんたい名めい：山之口やまのくち麓ふもと文弥ぶんや節ぶし人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり保存ほぞん会かい。文弥ぶんや節ぶしは古いにしえ浄瑠璃じょうるりの1つ。

東郷とうごう文弥ぶんや節ぶし人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

鹿児島かごしま県けん薩摩さつま川内せんだい市し東郷とうごう町まち斧おの渕ふち。保護ほご団体だんたい名めい：東郷とうごう文弥ぶんや節ぶし人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり保存ほぞん会かい。17世紀せいき後半こうはんに上方かみがたで流行りゅうこうした文弥ぶんや節ぶしの系統けいとうに属ぞくし、古こ浄瑠璃じょうるりの面影おもかげを伝つたえる貴重きちょうな芸能げいのう。

今田いまだ人形にんぎょう

長野ながの県けん飯田いいだ市しの人形にんぎょう芝居しばいで国くに選択せんたく無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい。飯田いいだ市し龍りゅう江えの大宮おおみや八幡宮はちまんぐう秋季しゅうき大祭たいさいなどで上演じょうえんされる。

黒田くろだ人形にんぎょう

長野ながの県けん飯田いいだ市し上郷かみごうの下黒田しもくろだ諏訪すわ神社じんじゃで上演じょうえんされる。「手て」と言いわれる古ふるい型かたを遺のこすといわれている。

その他たの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

恵那えな文楽ぶんらく

岐阜ぎふ県けん中津川なかつがわ市し。県けん指定してい無形むけい文化財ぶんかざい。

半原はばら人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり

岐阜ぎふ県けん瑞浪みずなみ市し。県けん指定してい無形むけい文化財ぶんかざい。

冨田とみた人形にんぎょう

滋賀しが県けん長浜ながはま市し富田とみた町まち。県けん選択せんたく無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい。天保てんぽう6年ねん（1835年ねん）に富田とみたを訪おとずれた阿波あわの芝居しばい一座いちざが村人むらびとに人形にんぎょうを譲ゆずったことが始はじまりとされる。現在げんざいでは海外かいがい公演こうえんも行おこなっている。

乙女おとめ文楽ぶんらく

女性じょせいによる人形遣にんぎょうつかいのもの。現在げんざいは一人ひとり遣づかいのもののみだが、発祥はっしょう当初とうしょ（昭和しょうわ初期しょき）は三さん人にん遣づかいのものもあった。湘南しょうなん座ざ（平塚ひらつか市し）のほか、吉田よしだ光ひかり華はな、桐きり竹ちく繭まゆ紗しゃ也らが活躍かつやくしている。

直島なおしま女おんな文楽ぶんらく

戦後せんご、島しまの女性じょせいたちによって復興ふっこうされた。

清和せいわ文楽ぶんらく

熊本くまもと県けん上益城かみましき郡ぐん山都やまと町まち。県けん指定してい重要じゅうよう無形むけい文化財ぶんかざい。

道みちの駅えき清和せいわ文楽ぶんらく邑内うちの清和せいわ文楽ぶんらく館かんは九州きゅうしゅう唯一ゆいいつの人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり専用せんよう劇場げきじょうである。

参考さんこう文献ぶんけん

• 内山うちやま美樹子みきこ『文楽ぶんらく 二に十じゅう世紀せいき後期こうきの輝かがやき ―劇評げきひょうと文楽ぶんらく考こう―』早稲田大学わせだだいがく出版しゅっぱん部ぶ、2010年ねん。
• 内山うちやま美樹子みきこ 「十じゅう世せい豊ゆたか竹ちく若わか大夫たいふ、晩年ばんねんの奏そう演えんじをめぐって」 2002年度ねんど『演劇えんげき研究けんきゅうセンター紀要きよう』I、早稲田大学わせだだいがく 演劇えんげき博物館はくぶつかん 演劇えんげき研究けんきゅうセンター、2003年ねん3月31日にち。
• 水落みずおち潔きよし『文楽ぶんらく――そのエンチクロペディ』新しん曜社、1989年ねん。

関連かんれん項目こうもく

• 幽玄ゆうげん
• 元禄げんろく文化ぶんか
• 国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょう
• 浄瑠璃じょうるり
• 義太夫ぎだゆう節ぶし
• 八王子はちおうじ車しゃ人形にんぎょう
• 松竹しょうちく
• 洲本すもと市立しりつ淡路あわじ文化ぶんか史料しりょう館かん
• 文楽ぶんらく協会きょうかい歴代れきだい理事りじ長ちょう：2代目だいめから4代目だいめまでは近畿日本鉄道きんきにほんてつどう社長しゃちょう経験けいけん者しゃ。
  • 小田原おだわら大造たいぞう（創立そうりつ者しゃ、初代しょだい。久保田くぼた鉄工てっこう（現げんクボタ）社長しゃちょう）
  • 佐伯さえき勇いさむ（2代目だいめ）
  • 上山うえやま善よし紀き（3代目だいめ、退任たいにん後ご顧問こもん）
  • 山口やまぐち昌紀まさき（4代目だいめ）
  • 尾崎おざき裕ひろし（現げん理事りじ長ちょう。大阪おおさかガス会長かいちょう）
• 傀儡かいらい子こ
• BUNRAKU
• パペッティア (職業しょくぎょう)

外部がいぶリンク

• 日本にっぽん芸術げいじゅつ文化ぶんか振興しんこう会かい（独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん）・文楽ぶんらくの歴史れきし - 歴史れきしや表現ひょうげん様式ようしきなどを概観がいかん。動画どうが資料しりょうも。
• 公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん 文楽ぶんらく協会きょうかい
• 床ゆか本ほん集しゅう（ようこそ文楽ぶんらくへ - 鶴澤つるさわ八はち介かいメモリアル「文楽ぶんらく」ホームページ）
• 人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり文楽ぶんらく - ユネスコ無形むけい文化ぶんか遺産いさん（Intangible Cultural Heritage - ICH）
• イヤホンガイド　歌舞伎かぶき・文楽ぶんらくミニ知識ちしき
• Frank Rinder(1895). Old-World Japan - プロジェクト・グーテンベルク - 芦屋あしや道満どうまん大内おおうち鑑あきらのあらすじの一部分いちぶぶんなど
• 『人形浄瑠璃にんぎょうじょうるり』 - コトバンク
• 『文楽ぶんらく』 - コトバンク