南北戦争なんぼくせんそう

南北戦争なんぼくせんそう
上うえから時計とけい回まわりに: ゲティスバーグの戦たたかい, 北きた軍ぐんのJohn C. Tidballと野砲やほう、南みなみ軍ぐんの捕虜ほりょ、装甲そうこう艦かん「アトランタ」、廃墟はいきょと化かしたリッチモンド、第だい二に次じフランクリンの戦たたかい
時とき 1861年ねん4月がつ12日にち-1865年ねん5月がつ9日にち（布告ふこくによる） 4年ねん3週間しゅうかんと6日にち 1865年ねん6月がつ22日にちに最後さいごの砲弾ほうだんが発射はっしゃされた。 場所ばしょ アメリカ南部なんぶ、アメリカ北東ほくとう部ぶ、アメリカ西部せいぶ、大西おおにし洋ひろし 発端ほったん サムター要塞ようさいの戦たたかい 結果けっか アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく（北部ほくぶ）の勝利しょうり 奴隷どれい制せいの廃止はいし アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの領土りょうど保全ほぜんの成功せいこう アメリカ連合れんごう国こく（南部なんぶ連合れんごう）の滅亡めつぼう リコンストラクションの開始かいし
衝突しょうとつした勢力せいりょく
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	アメリカ連合れんごう国こく
指揮しき官かん
エイブラハム・リンカーン ユリシーズ・グラント ウィリアム・シャーマン ジョージ・マクレラン デヴィッド・ファラガットほか	ジェファーソン・デイヴィス ロバート・E・リー ジョセフ・ジョンストン トーマス・ジョナサン・ジャクソン ラファエル・セムズほか
戦力せんりょく
2,200,000人にん: アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく陸軍りくぐん アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく海兵かいへい隊たい アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく海軍かいぐん 698,000人にん（ピーク時じ）	750,000人にん - 1,000,000人にん アメリカ連合れんごう国こく陸軍りくぐん アメリカ連合れんごう国こく海兵かいへい隊たい アメリカ連合れんごう国こく海軍かいぐん 360,000人にん（ピーク時じ）
被害ひがい者しゃ数すう
110,000人にん以上いじょう 戦死せんし・戦傷せんしょう死し 230,000人にん以上いじょう 事故死じこし・病死びょうし 25,000人にんから30,000人にんが南みなみ軍ぐんの捕虜ほりょ収容しゅうよう所しょで死去しきょ 365,000人にん以上いじょう 総そう死者ししゃ 282,000人にん以上いじょう 負傷ふしょう者しゃ	94,000人にん以上いじょう 戦死せんし・戦傷せんしょう死し 26,000人にんから31,000人にんが北きた軍ぐんの捕虜ほりょ収容しゅうよう所しょで死去しきょ 290,000人にん以上いじょう 総そう死者ししゃ 137,000人にん以上いじょう 負傷ふしょう者しゃ
50,000人にんの市民しみんが死亡しぼう 総計そうけい: 705,000人にんから900,000人にん以上いじょうが死亡しぼう

青あおが北部ほくぶ（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく）自由じゆう諸しょ州しゅう。水色みずいろが合衆国がっしゅうこくに留とどまった奴隷どれい諸もろ州しゅう。赤あかが南部なんぶ（アメリカ連合れんごう国こく）奴隷どれい諸もろ州しゅう。白しろは準じゅん州しゅう。

アメリカ連合れんごう国こく（CSA）加盟かめい州しゅうの変遷へんせん（1860年ねん12月 - 1870年ねん7月がつ）

南北戦争なんぼくせんそう（なんぼくせんそう、英語えいご: American Civil War　またはThe Civil War）は、1861年ねん4月がつ12日にちから1865年ねん4月がつ9日にちにかけて、北部ほくぶのアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくと合衆国がっしゅうこくから分離ぶんりした南部なんぶのアメリカ連合れんごう国こくの間あいだで行おこなわれた内戦ないせんである。奴隷どれい制せい存続そんぞくを主張しゅちょうするミシシッピ州しゅうやフロリダ州しゅうなど南部なんぶ11州しゅうが合衆国がっしゅうこくを脱退だったいしてアメリカ連合れんごう国こくを結成けっせいし、合衆国がっしゅうこくにとどまったその他たの北部ほくぶ23州しゅうとの間あいだで戦争せんそうとなった。この戦争せんそうでは史上しじょう初はじめて近代きんだい的てきな機械きかい技術ぎじゅつが主戦しゅせん力りょくとして投入とうにゅうされた。

英語えいごにおける「civil war」は単たんに「内戦ないせん」を意味いみする語かたりだが、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは独立どくりつ後ごに内戦ないせんがあったのはこの時ときだけなので（ユタ戦争せんそうなどの内乱ないらんと呼よぶべき物ものはいくつかある）、国内こくないでは通常つうじょうこれに定冠詞ていかんしをつけ大文字おおもじにして「the Civil War」と表記ひょうきする。アメリカ以外いがいの国くにでは自国じこくの内戦ないせんと区別くべつするため、国名こくめいを冠かんして「American Civil War」と表記ひょうきする（南北戦争なんぼくせんそうのネーミングを参照さんしょう）。

背景はいけい

詳細しょうさいは「南北戦争なんぼくせんそうの原因げんいん」を参照さんしょう

当時とうじ、南部なんぶと北部ほくぶとの経済けいざい・社会しゃかい・政治せいじ的てきな相違そういが拡大かくだいしていた。南部なんぶでは農業のうぎょう中心ちゅうしんのプランテーション経済けいざいが盛さかんで特とくに綿花めんかをヨーロッパに輸出ゆしゅつしていた。プランテーション経済けいざいは黒人こくじん奴隷どれいの労働ろうどうにより支ささえられており、農園のうえんの所有しょゆう者しゃが実質じっしつ的てきに南部なんぶを支配しはいしていた。南部なんぶの綿花めんか栽培さいばいの急速きゅうそくな発展はってんは、英国えいこく綿めん工業こうぎょうの発展はってんに伴ともなって増大ぞうだいした綿花めんか需要じゅように負おうもので、英国えいこくを中心ちゅうしんとした自由じゆう貿易ぼうえき圏けんに属ぞくすることが南部なんぶの利益りえきにつながっていた。

一方いっぽう、北部ほくぶでは米べい英えい戦争せんそう（1812年ねん - 1814年ねん）による英国えいこく工業こうぎょう製品せいひんの途絶とぜつで急速きゅうそくな工業こうぎょう化かが進展しんてんしており、新あらたな流動的りゅうどうてき労働ろうどう力りょくを必要ひつようとし、奴隷どれい制せいとは相容あいいれなかった。また、欧州おうしゅう製せいの工業こうぎょう製品せいひんに対抗たいこうするため保護ほご貿易ぼうえきが求もとめられていた。その結果けっか、奴隷どれい制せいと貿易ぼうえきに対たいする認識にんしきを異ことにしていた北部ほくぶの自由じゆう州しゅう（奴隷どれい制せいを認みとめないという「自由じゆう」、奴隷どれい州しゅうに対たいする概念的がいねんてき呼よび方かた）と南部なんぶの奴隷どれい州しゅうとの間あいだで対立たいりつが生しょうじていた。

さらに、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくが財政難ざいせいなんに陥おちいったフランス（ナポレオン1世せい）からルイジアナ・テリトリーを購入こうにゅう（ルイジアナ買収ばいしゅう）するとともに、メキシコから「独立どくりつ」したテキサス共和きょうわ国こくとカリフォルニア共和きょうわ国こくをアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに加くわえたことで領土りょうどを拡張かくちょうした結果けっか、それまで上院じょういんで保たもたれていた自由じゆう州しゅう派は（北部ほくぶ）と奴やつ隷州派は（南部なんぶ）の均衡きんこうが崩くずれることとなった。

この時とき、カリフォルニア州しゅうを自由じゆう州しゅうとして、ニューメキシコ準じゅん州しゅう、ユタ準じゅん州しゅうについては州しゅうに昇格しょうかくする際さいに住民じゅうみん自みずからが奴隷どれい州しゅうか自由じゆう州しゅうかを決定けっていすること（人民じんみん主権しゅけん）となった。この協定きょうていによって、南部なんぶは奴やつ隷州が少数しょうすう派はとなること、すなわち自由じゆう州しゅう側がわの方ほうが上院じょういん議員ぎいん数すうが多おおくなることに危機きき感かんを抱だいた。なお、開戦かいせんの時点じてんで北部ほくぶの人口じんこうは約やく2200万まん、南部なんぶの人口じんこうは約やく900万まんだったとされる。南部なんぶの人口じんこうは、約やく400万まんの奴隷どれい人口じんこうを含ふくめた数字すうじである。

こうした対立たいりつは徐々じょじょに先鋭せんえい化かしていき、1857年ねん以降いこうになると、アメリカはドレッド・スコット対たいサンフォード事件じけんの判決はんけつ、カンザス・ネブラスカ法ほう、ジョン・ブラウンによるハーパーズ・フェリー襲撃しゅうげき事件じけんといった紛争ふんそうが立たて続つづけに起おこり、南北なんぼくの対立たいりつはもはや鎮静ちんせい化かが不可能ふかのうな状態じょうたいにまで達たっしていた。北部ほくぶでは奴隷どれい制せいに反対はんたいする新しん政党せいとうである共和党きょうわとうが急速きゅうそくに支持しじを拡大かくだいし、一方いっぽう与党よとうである民主党みんしゅとうは北部ほくぶと南部なんぶの対立たいりつが激化げきかして、党とうが南北なんぼくに割われる事態じたいとなっていた。

経過けいか

開戦かいせん

1860年ねん11月の大統領だいとうりょう選挙せんきょでは奴隷どれい制せいが争点そうてんのひとつになり、奴隷どれい制せいの拡大かくだいに反対はんたいしていた共和党きょうわとうのエイブラハム・リンカーンが当選とうせんした。この時点じてんでは、奴隷どれいは個人こじんの私有しゆう財産ざいさんであることもあり、リンカーン自身じしんは奴隷どれい制せい廃止はいしを宣言せんげんしていなかったが、南部なんぶでは不安ふあんが広ひろがった。

同年どうねん12月がつにはサウスカロライナ州しゅうが早はやくも合衆国がっしゅうこくからの脱退だったいを宣言せんげん。翌よく1861年ねん2月がつまでにミシシッピ州しゅう、フロリダ州しゅう、アラバマ州しゅう、ジョージア州しゅう、ルイジアナ州しゅう、テキサス州しゅうも合衆国がっしゅうこくからの脱退だったいを宣言せんげんした。2月がつ4日にちにはこの7州しゅうが参加さんかしたアメリカ連合れんごう国こくを結成けっせい、首都しゅとをアラバマ州しゅうモンゴメリーにおき、ジェファーソン・デイヴィスが暫定ざんてい大統領だいとうりょうに指名しめいされた（同年どうねん11月がつに行おこなわれた選挙せんきょで正式せいしきに当選とうせんしている）。

3月4日にちにリンカーンが大統領だいとうりょうに就任しゅうにんすると、4月がつ12日にちに南みなみ軍ぐんが合衆国がっしゅうこくのサムター要塞ようさいを砲撃ほうげきして戦端せんたんが開ひらかれた（サムター要塞ようさいの戦たたかい）。リンカーンは合衆国がっしゅうこくに残のこったすべての州しゅうにサムター要塞ようさいなどの奪回だっかいを呼よび掛かけ、軍事ぐんじ的てきな協力きょうりょくを要請ようせいした。しかしこれは連合れんごう国こくへの軍事ぐんじ対決たいけつを意味いみし、このときいまだ合衆国がっしゅうこくに残のこっていた奴やつ隷州を強つよく刺激しげきした。こうして5月がつまでにバージニア州しゅう、アーカンソー州しゅう、テネシー州しゅう、ノースカロライナ州しゅうも連合れんごう国こくに合流ごうりゅうした。バージニア州しゅうはアメリカ有数ゆうすうの有力ゆうりょく州しゅうであり、このとき連合れんごう国こくの首都しゅともモンゴメリーからバージニア州しゅうのリッチモンドへと移うつされた。ただし奴隷どれい州しゅうでもデラウェア州しゅう、ケンタッキー州しゅう、メリーランド州しゅう、ミズーリ州しゅう、それにバージニア州しゅうの西部せいぶ（後のちにバージニア州しゅうから「独立どくりつ」してウェストバージニア州しゅうとなる）は合衆国がっしゅうこくに残のこった。合衆国がっしゅうこくに残のこったこれらの奴やつ隷州への対応たいおうに、リンカーン大統領だいとうりょうは非常ひじょうに苦慮くりょする事こととなる。

4月がつ19日にちにはリンカーン大統領だいとうりょうが南部なんぶ海岸かいがん線せんの海上かいじょう封鎖ふうさを宣言せんげんした。この封鎖ふうさは大西おおにし洋ひろし岸きしからメキシコ湾わん岸きしまで徐々じょじょに広ひろがり、南部なんぶ経済けいざいを締しめ付つけていった。経済けいざい学者がくしゃによっては、海上かいじょう封鎖ふうさはアメリカ海軍かいぐんの勝利しょうりであり、戦争せんそうそのものに勝利しょうりする主要しゅよう要因よういんとなったと分析ぶんせきしている。

開戦かいせん時じの情勢じょうせい

アラバマ号ごうはイギリスで建造けんぞうされ、私わたし掠かすめ戦せんとして南みなみ軍ぐんに提供ていきょうされ、北きた軍ぐんの貿易ぼうえきを妨害ぼうがいした。

南北戦争なんぼくせんそうが勃発ぼっぱつした時点じてんでは、北部ほくぶも南部なんぶも戦争せんそうの準備じゅんびは全まったくできていなかった。合衆国がっしゅうこく陸軍りくぐんに所属しょぞくしていた将兵しょうへいは1万まん6000人にん程度ていどであり、武器ぶきも米べい墨ぼく戦争せんそう時じの旧式きゅうしきのものを使用しようしているだけであった。また、合衆国がっしゅうこく海軍かいぐんも将兵しょうへい7600名めいと船舶せんぱく42隻せき程度ていどしか保有ほゆうしていなかった。しかし、それに対たいして南部なんぶは正規せいき軍ぐんと呼よべるような兵力へいりょくは保有ほゆうしておらず、海軍かいぐんも存在そんざいしなかった。

大半たいはんの将兵しょうへいは合衆国がっしゅうこく軍ぐんに残のこったが、士官しかんのうち313名めいが職しょくを辞じして南部なんぶ連合れんごう軍ぐんに参加さんかした。この中なかには後のちに南みなみ軍ぐんの将軍しょうぐんとして有名ゆうめいになるロバート・E・リーやストーンウォール・ジャクソン、ジョセフ・ジョンストン、それにP・G・T・ボーリガードなども加くわわっており、南北戦争なんぼくせんそうを長引ながびかせるひとつの要因よういんとなった。

開戦かいせん時じに北部ほくぶが優位ゆういであった点てん:

• 開戦かいせんの時点じてんで北部ほくぶには既存きそんの政府せいふ組織そしきが存在そんざいしていたのに対たいして、南部なんぶは一いちから政府せいふ組織そしきを作つくり上あげねばならなかった。
• 南部なんぶと比較ひかくして中央ちゅうおう集権しゅうけん的てきな政治せいじ体制たいせいであったため、合衆国がっしゅうこく政府せいふの意思いし決定けっていがスムーズであった。南部なんぶはそれぞれの所属しょぞく州しゅうの発言はつげん力りょくが強つよかったため、南部なんぶ連合れんごうの方針ほうしんを決きめる際さいにデイヴィス大統領だいとうりょうは非常ひじょうに苦慮くりょすることとなった。
• 上記じょうきのように北部ほくぶと南部なんぶの間あいだには大おおきな人口じんこう差さがあり、そのため兵役へいえき適齢てきれい（当初とうしょは18歳さいから35歳さい）とされる男性だんせいの人口じんこうも大おおきな差さがあり、北部ほくぶは約やく400万まん前後ぜんこうに対たいして、南部なんぶは100万まん強きょうだった。南部なんぶでは後のちにこの枠わくが17歳さいから45歳さいまでに拡大かくだいされ、最終さいしゅう的てきに上限じょうげんは50歳さいまで引ひき上あげられた。しかしそれでも兵へいのなり手てが足たりず、敗戦はいせん間際まぎわには奴隷どれいから志願しがん者しゃを募つのろうという案あんまで提出ていしゅつされた。
• 北部ほくぶでは上記じょうきのように工業こうぎょう面めんが南部なんぶより発達はったつしていた。鉄道てつどうの長ながさは南部なんぶの2倍ばい以上いじょうあった。この鉄道てつどうを利用りようし、北部ほくぶは食料しょくりょうや武器ぶきを兵へいたちに受うけ渡わたすことができた。

開戦かいせん時じに南部なんぶが優位ゆういであった点てん:

• 人的じんてき資源しげんの量りょうでは劣おとっていたが、多おおくの優秀ゆうしゅうな指揮しき官かんが合衆国がっしゅうこく軍ぐんを去さって南部なんぶ連合れんごうに合流ごうりゅうした。そのため北部ほくぶでは将軍しょうぐんに任命にんめいするに足たる人物じんぶつが不足ふそくすることとなった。
• 奴隷どれい制せいを維持いじし「南部なんぶの生いき方かた」を守まもる、侵攻しんこうしてくる北きた軍ぐんから郷土きょうどを守まもるといった明確めいかくな目的もくてきがあるため士気しきが高たかかった。一方いっぽうで北部ほくぶの目標もくひょうは「合衆国がっしゅうこくを守まもる（＝南部なんぶを合衆国がっしゅうこくに連つれ戻もどす）」という曖昧あいまいなものであり、南部なんぶと比較ひかくして戦争せんそうに対たいする温度おんど差さも大おおきかった。「放はなっておけばそのうち戻もどってくる」と思おもっている者ものや「離反りはんしたいならさせておけば良よい」と思おもっている者ものが少すくなからずいたのである。

東部とうぶ戦線せんせん

詳細しょうさいは「東部とうぶ戦線せんせん (南北戦争なんぼくせんそう)」を参照さんしょう

南北戦争なんぼくせんそうは広大こうだいな地域ちいきで戦たたかわれたが、主おもな戦線せんせんとしては東海岸ひがしかいがんの東部とうぶ戦線せんせんと、アパラチア山脈さんみゃく以西いせいの西部せいぶ戦線せんせんとに大別たいべつすることができる。そして、南北戦争なんぼくせんそうの最もっとも主要しゅような戦線せんせんであり、規模きぼの大おおきな戦闘せんとうが繰くり返かえし起おこったのは東部とうぶ戦線せんせんの方ほうだった。これは、東海岸ひがしかいがんの方ほうが開発かいはつが進すすんでおり人口じんこうも多おおかったうえ、北部ほくぶのワシントン・南部なんぶのリッチモンドの両りょう首都しゅとも東部とうぶに位置いちしていたためである。さらにこの両りょう首都しゅとは直線ちょくせん距離きょりでわずか160kmほどしか離はなれておらず、両りょう都市とし間あいだに険けわしい山岳さんがくなどの障害しょうがいになる地形ちけいも少すくなかった。北部ほくぶのワシントンなどはポトマック川がわを挟はさんで南部なんぶ領りょうと隣接りんせつしている状態じょうたいであり、自然しぜんと両りょう軍ぐんともに相手あいての首都しゅとをめざし進撃しんげきすることが多おおかった。こうして、この両りょう都市とし間あいだの狭せまい土地とちで激はげしい戦たたかいが多おおく繰くり広ひろげられることとなった。

当初とうしょリンカーン大統領だいとうりょうが動員どういんした戦力せんりょくは7万まん5000人にん、兵役へいえき期間きかんは3か月げつと短期間たんきかんで、早期そうきに決着けっちゃくがつくと考かんがえていたと言いわれている。しかし、南北なんぼくの最初さいしょの本格ほんかく的てきな軍事ぐんじ衝突しょうとつとなった1861年ねん7月がつの北きた軍ぐんのバージニアへの侵攻しんこうは、第だい一いち次じブルランの戦たたかい（第だい一いち次じマナサスの戦たたかい、7月がつ21日にち）での南みなみ軍ぐんの頑強がんきょうな抵抗ていこうの前まえに頓挫とんざし、戦争せんそうの長期ちょうき化かは避さけられない情勢じょうせいとなった。

1862年ねん3月、ジョージ・マクレラン率ひきいるポトマック軍ぐんがリッチモンドの南東なんとうに上陸じょうりくし、5月にはリッチモンドに肉薄にくはくするところまで侵攻しんこうした。しかし七なな日間にちかんの戦たたかい（6月25日にち - 7月がつ1日にち）で、南みなみ軍ぐんのロバート・E・リー率ひきいる北きたバージニア軍ぐんに大だい損害そんがいを与あたえたものの、現有げんゆう戦力せんりょくでの攻略こうりゃくは無理むりと見みて退却たいきゃくした。連動れんどうしてジョン・ポープ率ひきいるバージニア軍ぐんもバージニアへ侵攻しんこうするが、第だい二に次じブルランの戦たたかい（8月がつ28日にち - 8月がつ30日にち）でリーに敗北はいぼくした。戦勝せんしょうの勢いきおいでリーはメリーランドへの侵攻しんこうを試こころみるが、アンティータムの戦たたかい（9月17日にち）の結果けっか、後退こうたいを強しいられた。

戦局せんきょくが持もち直なおしたのを見みた大統領だいとうりょうリンカーンは同年どうねん9月がつ、奴隷どれい解放かいほう宣言せんげんを発はっした（本ほん宣言せんげんは翌よく1863年ねん1月がつ）。この頃ころからリンカーンは、奴隷どれい制せいに対たいする戦たたかいを大義名分たいぎめいぶんとして前面ぜんめんに押おし出だすようになり、その成果せいかもあって連合れんごう国こくがイギリスやフランスから援助えんじょを受うけようとする努力どりょくは失敗しっぱいに終おわった。

1863年ねん、リーは再度さいどの北部ほくぶ侵攻しんこうに出でたが、ゲティスバーグの戦たたかい（7月がつ1日にち - 7月がつ3日にち）の末すえ、再ふたたび後退こうたいを強しいられた。7月がつ13日にち、ニューヨーク徴兵ちょうへい暴動ぼうどう。11月19日にち、ゲティスバーグの戦たたかいにおける戦没せんぼつ者しゃのための国立こくりつ墓地ぼち献納けんのう式典しきてんにおいてリンカーン大統領だいとうりょうが行おこなったのが、ゲティスバーグ演説えんぜつとして知しられる有名ゆうめいな演説えんぜつである。

西部せいぶ戦線せんせん

詳細しょうさいは「西部せいぶ戦線せんせん (南北戦争なんぼくせんそう)」を参照さんしょう

一進一退いっしんいったいの状況じょうきょうが続つづいた東部とうぶ戦線せんせんとは異ことなり、西部せいぶ戦線せんせんでは終始しゅうし北きた軍ぐんが優勢ゆうせいに戦たたかいを進すすめた。ケンタッキー州しゅうが合衆国がっしゅうこく残留ざんりゅうを決きめたため、防御ぼうぎょに適てきしたオハイオ川がわを防衛ぼうえい線せんとすることができず、そのはるか南みなみに戦線せんせんを置おかざるを得えなかった。西部せいぶ戦線せんせんでの最初さいしょの戦闘せんとうは、1861年ねん8月がつ10日とおかにミズーリ州しゅうスプリングフィールド近ちかくで北きた軍ぐんと南みなみ軍ぐん側がわのミズーリ州兵しゅうへいとの間あいだで起おこったウィルソンズ・クリークの戦たたかいである。この戦たたかいで南みなみ軍ぐんは勝利しょうりしたもののミズーリ州しゅうを制圧せいあつすることはできず、ミズーリ・ケンタッキー両りょう州しゅうは動揺どうようはあったものの北部ほくぶ側がわにとどまり続つづけることとなった。西部せいぶ戦線せんせんでの大おおきな転機てんきとなったのは、1862年ねん2月がつに起おきたドネルソン砦とりでの戦たたかいである。この戦たたかいで北きた軍ぐんのユリシーズ・グラントは南みなみ軍ぐんの大だい部隊ぶたいを降伏ごうぶくさせ、北きた軍ぐんはナッシュヴィルをはじめとするテネシー州しゅう全域ぜんいきへと侵攻しんこうした。4月のシャイローの戦たたかいで北きた軍ぐんは再ふたたび勝利しょうりし、ミシシッピ川がわの要衝ようしょうであるメンフィスを占領せんりょうした。一方いっぽう、合衆国がっしゅうこく海軍かいぐんは制海権せいかいけんを握にぎっているメキシコ湾わんからの侵攻しんこうを試こころみ、1862年ねん4月がつ29日にちにはニューオーリンズの戦たたかいにおいて南部なんぶ最大さいだいの都市としであるニューオーリンズを陥落かんらくさせた。こうした北きた軍ぐんの攻勢こうせいに対たいし、南みなみ軍ぐんはいまだ支配しはい下かにあるテネシー州しゅう東部とうぶのノックスビルから北方ほっぽうのケンタッキー州しゅうへの侵攻しんこうを試こころみたが、この侵攻しんこう作戦さくせんはペリービルの戦たたかい（10月8日にち）とストーンズリバーの戦たたかい（12月31日にち - 1863年ねん1月がつ2日にち）によって失敗しっぱいした。グラントは1862年ねん10月がつにはテネシー軍ぐんを率ひきいるようになり、以後いごこの戦線せんせんにおいてさらに重要じゅうような役割やくわりを果はたすようになる。

北きた軍ぐん優勢ゆうせいの中なかで、ミシシッピ川がわ沿ぞいには南みなみ軍ぐん側がわのビックスバーグ要塞ようさいがいまだ残存ざんそんしており、南部なんぶの東西とうざいを結むすびつける唯一ゆいいつの要衝ようしょうとなっていた。しかしグラントはヴィックスバーグの戦たたかい（5月18日にち - 7月がつ4日にち）で同どう要塞ようさいを攻略こうりゃくし、これによって北部ほくぶはミシシッピ川がわの支配しはい権けんを確保かくほするとともに南みなみ軍ぐんを完全かんぜんに東西とうざいに分断ぶんだんすることに成功せいこうした。さらにグラントはテネシー州しゅう東部とうぶへと進撃しんげきし、チャタヌーガの戦たたかい（11月23日にち - 25日にち）の勝利しょうりで南部なんぶの中心ちゅうしん地帯ちたいへの侵攻しんこう路ろを開ひらいた。

戦中せんちゅうの変化へんか

この戦争せんそうは、北部ほくぶ南部なんぶともに社会しゃかいに大おおきな変化へんかをもたらした。南部なんぶは中央ちゅうおう集権しゅうけん的てきな北部ほくぶに対たいし州しゅう権けん主義しゅぎを掲かかげて蜂起ほうきしたはずであったが、北部ほくぶとの戦争せんそうを遂行すいこうする上じょうで集権しゅうけん化かは避さけられず、連合れんごう国こく政府せいふと一部いちぶの州しゅうの間あいだで対立たいりつが生しょうじた。また、北部ほくぶによる海上かいじょう封鎖ふうさによって南部なんぶ経済けいざいの主力しゅりょくである綿花めんかの輸出ゆしゅつは大だい打撃だげきを受うけ、南部なんぶ経済けいざいは混乱こんらんしていった。北部ほくぶにおいても政府せいふの権限けんげんは強大きょうだい化かしていき、所得しょとく税ぜいの導入どうにゅうや不換紙幣ふかんしへいの発行はっこうなどで政府せいふの財政ざいせいを強化きょうかする策さくがとられた。

また南みなみ軍ぐんの銃器じゅうきはフランス製せいの手工業しゅこうぎょう製品せいひんが多おおく、北きた軍ぐんの銃器じゅうきは品質ひんしつ管理かんりの行いき届とどいた工場こうじょう生産せいさんのものが多おおかった。このことは、部品ぶひんの互換ごかん性せいが南みなみ軍ぐんの銃器じゅうきにおいては難むずかしかったのに対たいし、北きた軍ぐんの銃器じゅうきでは部分ぶぶん的てきに破損はそんした銃器じゅうきから使つかえる部分ぶぶんを集あつめて新あらたに使用しよう可能かのうな銃器じゅうきが再生さいせいできることにつながる。こうした工業こうぎょう力りょくの根底こんていの違ちがいがしだいに戦況せんきょうを左右さゆうすることとなった。

戦争せんそうの終結しゅうけつ

詳細しょうさいは「南北戦争なんぼくせんそうの終結しゅうけつ」を参照さんしょう

1864年ねん3月、グラントが北きた軍ぐん総そう司令しれい官かんに就任しゅうにんした。南みなみ軍ぐんの一部いちぶ隊たいはこの夏なつには合衆国がっしゅうこく首都しゅとワシントンD.C.にまで迫せまったが、戦争せんそうが長期ちょうき化かするにつれて、装備そうび、人口じんこう、工業こうぎょう力りょくなど総合そうごう力りょくに優すぐれた北きた軍ぐんが優勢ゆうせいに立たつようになっていた。またグラントはそれまでの将軍しょうぐんとは違ちがい、開戦かいせんで敗北はいぼくしても引ひき上あげるような事ことはせず、そのまま敵てき地ちにとどまって北きたバージニア軍ぐんと戦たたかい続つづけた。さらに、西部せいぶにおいてはグラントから西部せいぶの指揮しき権けんを引ひき継ついだウィリアム・シャーマンが1864年ねん5月がつにアトランタ方面ほうめん作戦さくせんを開始かいしし、9月には南部なんぶ残存ざんそん地域ちいきの中心ちゅうしん部ぶに位置いちする要衝ようしょうアトランタを陥落かんらくさせた。アトランタを灰燼かいじんに帰かえしたシャーマンは、続つづいて南部なんぶの継つぎ戦せん能力のうりょくを奪うばうために大西洋たいせいように向むかって焦土しょうど進撃しんげき作戦さくせんを開始かいしした。海うみへの進軍しんぐんである。すでにこの地域ちいきに北きた軍ぐんに対抗たいこうできる戦力せんりょくは残のこっておらず、北きた軍ぐんはあらゆるものを破壊はかいしながら進軍しんぐんして12月にはジョージア州しゅう海岸かいがんのサバンナに達たっした。さらにここでシャーマン軍ぐんは北きたに向むきを変かえ、1865年ねん1月がつにはカロライナ方面ほうめん作戦さくせんを開始かいししてサウスカロライナ州しゅうへと進撃しんげき。2月17日にちには州都しゅうとコロンビアを破壊はかいし、同月どうげつ18日にちには海港かいこう都市としチャールストンを降伏ごうぶくさせた。3月にはノースカロライナ州しゅうに入はいり、州しゅう中部ちゅうぶのゴールズボロにまで達たっした。

1865年ねん3月がつには北きた軍ぐんの最後さいごの攻勢こうせいであるアポマトックス方面ほうめん作戦さくせんが開始かいしされ、4月がつ1日にちのファイブフォークスの戦たたかいで打撃だげきを受うけた南みなみ軍ぐんは4月がつ3日にちに南部なんぶの首都しゅとリッチモンドから撤退てったいし、西にしへと退却たいきゃくした。しかし追おいすがる北きた軍ぐんと4月がつ9日にちにアポマトックス・コートハウスの戦たたかいが起おき、リーが降伏ごうぶくして南北戦争なんぼくせんそうは事実じじつ上じょう終了しゅうりょうした。

お互たがいにあらゆる国力こくりょくを投入とうにゅうしたことから、南北戦争なんぼくせんそうは世界せかいで最初さいしょの総そう力戦りきせんのひとつとなった。最終さいしゅう的てきな動員どういん兵力へいりょくは北きた軍ぐんが156万まん人にん、南みなみ軍ぐんが90万まん人にんに達たっした。

両りょう軍ぐん合あわせて50万まん人にん近ちかくの戦死せんし者しゃを出だし、民間みんかん人じん死者ししゃを合あわせると70～90万まん人にんに上のぼるとされている。これは今日きょうに至いたるまで、戦争せんそうにおける合衆国がっしゅうこく史上しじょう最大さいだいの死者ししゃ数すうである。なお、北きた軍ぐんの公式こうしき戦死せんし者しゃ数すうは36万まん4511人にんであるが、南みなみ軍ぐんの公式こうしきな戦死せんし者しゃ数すうのデータは存在そんざいしない。しかし、陸軍りくぐん憲兵けんぺい司令しれい官かんの報告ほうこく書しょには13万まん3821人ひとりとある。

戦後せんご

奴隷どれい制せいの終了しゅうりょう

1860年ねん（開戦かいせん時じ）と1864年ねん（戦争せんそう終盤しゅうばん）の南北なんぼく両国りょうこく支配しはい地ちの比較ひかく

	年とし	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく	アメリカ連合れんごう国こく
人口じんこう	1860	22,100,000 (71%)	9,100,000 (29%)
	1864	28,800,000 (90%)	3,000,000 (10%)
自由じゆう市民しみん	1860	21,700,000 (81%)	5,600,000 (19%)
奴隷どれい	1860	400,000 (11%)	3,500,000 (89%)
	1864	ほとんどなし	1,900,000
兵士へいし	1860–64	2,100,000 (67%)	1,064,000 (33%)
鉄道てつどうマイル数すう	1860	21,800 (71%)	8,800 (29%)
	1864	29,100 (98%)	ほとんどなし
工業こうぎょう生産せいさん	1860	90%	10%
	1864	98%	ほとんどなし
兵器へいき生産せいさん	1860	97%	3%
	1864	98%	ほとんどなし
綿花めんか（梱こり）	1860	ほとんどなし	4,500,000
	1864	300,000	ほとんどなし
輸出ゆしゅつ	1860	30%	70%
	1864	98%	ほとんどなし

奴隷どれい制せいが崩壊ほうかいしたことは、南部なんぶ諸しょ州しゅうから安やすい労働ろうどう力りょくを失うしなうことを意味いみした。テキサス州しゅうでは深刻しんこくな不ふ況きょうに陥おちいった。

詳細しょうさいは「リコンストラクション」を参照さんしょう

南部なんぶ諸もろ州しゅうは北部ほくぶによる軍事ぐんじ占領せんりょう下かにおかれ、そのもとで黒人こくじんに投票とうひょう権けんが与あたえられた。しかし1877年ねん以降いこう南部なんぶの白人はくじんが州しゅう内ないにおいて主導しゅどう権けんを取とり戻もどすと、激はげしい揺ゆり戻もどしが起おきた。1890年代ねんだい以降いこう、南部なんぶ各州かくしゅうでは相次あいついで有色ゆうしょく人種じんしゅに対たいする隔離かくり政策せいさく（ジム・クロウ法ほう）が立法りっぽう化かされ、奴隷どれいこそいなくなったものの人種じんしゅ差別さべつ (厳密げんみつには人種隔離じんしゅかくり)はふたたび強化きょうかされた。この人種じんしゅ差別さべつ状じょう況きょうが改善かいぜんされるのは、1950年代ねんだいの公民こうみん権けん運動うんどうを待またなければならなかった。

「奴隷どれい解放かいほう宣言せんげん」により、南部なんぶの州しゅうで奴隷どれいの扱あつかいを受うけていた黒人こくじんは解放かいほうされた。しかし、南部なんぶにおける黒人こくじんに対たいする差別さべつや偏見へんけんはその後ごも潜在せんざい的てきに残のこり、KKKなどの活動かつどうを生うみ出だす土壌どじょうとなった。南部なんぶでは現在げんざいもなお、南北戦争なんぼくせんそうは「北部ほくぶによる侵略しんりゃく戦争せんそう」（The War of Northern Aggression：アメリカにおける南北戦争なんぼくせんそうの別名べつめい）であったと主張しゅちょうする者ものもいる。

南部なんぶの黒人こくじん差別さべつは、後のちに南部なんぶから北部ほくぶへの、黒人こくじんの大だい移動いどうが起おこる原因げんいんとなる。

イギリス政府せいふによる損害そんがい賠償ばいしょう

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくは1869年ねん、第だい3代だいパーマストン子爵ししゃく内閣ないかく下かの造船ぞうせん所しょで建造けんぞうされた船舶せんぱくが南北戦争なんぼくせんそうにあたり南みなみ軍ぐん私わたし掠かすめ船せん（軍艦ぐんかん）として提供ていきょうされ北きた軍ぐんに損害そんがいを与あたえたとしてイギリスに損害そんがい賠償ばいしょうを請求せいきゅうした（アラバマ号ごう事件じけん）。

この交渉こうしょうにより1871年ねんにワシントン条約じょうやくが締結ていけつされ、スイスのジュネーブに国際こくさい仲裁ちゅうさい裁判所さいばんしょが創設そうせつされた。初はじめての国際こくさい仲裁ちゅうさい裁判さいばんで裁判官さいばんかん5名めいが判決はんけつした最終さいしゅう的てきな賠償金ばいしょうきん1,550万まんドルはワシントン条約じょうやくの一部いちぶとなり、イギリスは1872年ねんにこれをアメリカに支払しはらった。なお、イギリスが北きた軍ぐんの海上かいじょう封鎖ふうさと違法いほうな漁業ぎょぎょう権けん割譲かつじょうにより被こうむった損害そんがい192万まん9819ドルはこのとき相殺そうさいされた。

この条約じょうやくによりアメリカとイギリスの関係かんけいは改善かいぜんした。

南北戦争なんぼくせんそうの意味いみ

南北戦争なんぼくせんそうについては次つぎのような対立たいりつ軸じくが考かんがえられる。

• 奴隷どれい制せいを否定ひていする北部ほくぶ vs. 奴隷どれい制せいを肯定こうていする南部なんぶ
• 保護ほご貿易ぼうえきを求もとめる北部ほくぶ vs. 自由じゆう貿易ぼうえきを求もとめる南部なんぶ

このように、南北なんぼくは体制たいせいや経済けいざい構造こうぞうにおいて別べつの国くにとも言いえるほどに違ちがう状況じょうきょうにあった。この対立たいりつ軸じくは、19世紀せいきにおけるイギリスを中心ちゅうしんとした世界せかい経済けいざい体制たいせい形成けいせいの過程かていで起おきた一連いちれんの政変せいへん・戦争せんそうの一環いっかんである。この戦争せんそうの直前ちょくぜんには日本にっぽんへ黒船くろふねを派遣はけんしており、欧州おうしゅうから始はじまった産業さんぎょう革命かくめいの波なみは東西とうざいから東ひがしアジアに達たっしていた。農業のうぎょう国こくとしてイギリスから独立どくりつして100年ねんが経たち、工業こうぎょう経済けいざい化かを進すすめる北部ほくぶと、原料げんりょう供給きょうきゅう地ちとしての農業のうぎょう経済けいざいを継続けいぞくしたい南部なんぶが、一いち国こくとしてまとまることが難むずかしくなったために戦争せんそうが起おきた。

南部なんぶは独立どくりつを求もとめた。その理由りゆうは奴隷どれい制せいの維持いじである。独立どくりつしなければ奴隷どれい制せい廃止はいしの州しゅうがどんどん増ふえて、奴隷どれい制せいが消滅しょうめつしてしまう。モンロー主義しゅぎを掲かかげ、欧州おうしゅうによる経済けいざい支配しはいを忌避きひした合衆国がっしゅうこくは、強つよい主権しゅけん国家こっかを標榜ひょうぼうしており、南部なんぶ諸もろ州しゅうの離脱りだつは認みとめがたかった。合衆国がっしゅうこくとしての強つよい基盤きばんを築きずくためには、独立どくりつを求もとめる南部なんぶと対立たいりつすることが避さけられない情勢じょうせいとなった。サムター要塞ようさいの戦たたかいをきっかけとして、先鋭せんえい化かした対立たいりつ環境かんきょうは火ひを噴ふくこととなった。

結果けっか的てきに北部ほくぶが勝利しょうりし、合衆国がっしゅうこくは国民こくみん国家こっかとして発展はってんを続つづけることになる。終戦しゅうせん後ごにアラスカを買収ばいしゅうし、北きたアメリカ大陸あめりかたいりくは世界せかい的てきにも安定あんていした情勢じょうせいを保たもつことになり移民いみん流入りゅうにゅうの増大ぞうだいも国力こくりょくを伸張しんちょうさせた。列強れっきょうの一ひとつとなった合衆国がっしゅうこくは、欧州おうしゅうに対たいする相対そうたい的てきな国力こくりょく増大ぞうだいを背景はいけいに、中南米ちゅうなんべいや東ひがしアジアにおいて国際こくさい的てきな活動かつどうを展開てんかいすることとなった。

また、日本にっぽんにおいてはこの戦争せんそうで使つかわれた中古ちゅうこ小銃しょうじゅう類るいが大量たいりょうに輸入ゆにゅうされ、戊辰戦争ぼしんせんそうで兵器へいきとして使つかわれている。特とくにアメリカで発明はつめいされたガトリング砲ほうは、南北戦争なんぼくせんそうではあまり使用しようされず、戊辰戦争ぼしんせんそうではじめて本格ほんかく的てきに使つかわれたと言いわれる。他た、アメリカは1858年ねんに日米にちべい修好しゅうこう通商つうしょう条約じょうやくを結むすび、日本にっぽんの「鎖国さこく」を解除かいじょし、日本にっぽんに大おおきな影響えいきょう力りょくを確保かくほしたかに見みえた。しかし、その後ご、アメリカは南北戦争なんぼくせんそうおよび戦争せんそうの戦後せんご処理しょりに手てを取とられたため、戊辰戦争ぼしんせんそうでは倒幕とうばく側がわにイギリスが協力きょうりょく、幕府ばくふ側がわにはフランスが協力きょうりょくする図式ずしきとなり、アメリカは大おおきく関かかわらなかった。

南北戦争なんぼくせんそう時じの通貨つうか、財政ざいせい

通貨つうか

北部ほくぶと南部なんぶは戦費せんぴ調達ちょうたつのために政府せいふ紙幣しへいを発行はっこうした。戦争せんそう中ちゅうは金かねとの兌換だかんは停止ていしされ、北部ほくぶではグリーンバック (紙幣しへい)、南部なんぶはグレイバック (紙幣しへい)と呼よばれる紙幣しへいを発行はっこうして、互たがいの勢力せいりょく下かで流通りゅうつうした。さらに両りょう政府せいふは利子りしがついた政府せいふ紙幣しへいも発行はっこうした。南北戦争なんぼくせんそう以前いぜんのアメリカは、個人こじんや団体だんたいが自由じゆうに銀行ぎんこうを設立せつりつできる自由じゆう銀行ぎんこう時代じだいであり、複数ふくすうの銀行ぎんこう券けんが乱立らんりつ状態じょうたいにあった。しかし北部ほくぶがインフレーション対策たいさくとして1863年ねんに全国ぜんこく通貨つうか法ほうを制定せいていし、国債こくさいを担保たんぽとして国法こくほう銀行ぎんこう券けんの発行はっこうが可能かのうとなった。この法律ほうりつによって北部ほくぶ政府せいふのグリーンバックを国法こくほう銀行ぎんこう券けんに置おき換かえることが可能かのうとなり、通貨つうかの統一とういつが進すすんだ。

南部なんぶは北部ほくぶの3倍ばい以上いじょうの額面がくめんの13.6億おくドルを発行はっこうして紙幣しへいが歳出さいしゅつ累計るいけい額がくの65パーセントに達たっした。グレイバックは増刷ぞうさつによってインフレーションが起おき、グリーンバック以上いじょうに金かねに対たいする価値かちが下落げらくした。紙幣しへいの価値かちは戦況せんきょうの影響えいきょうを大おおきく受うけ、ゲティスバーグの戦たたかい以降いこうはグレイバックの下落げらくは加速かそくした。

税制ぜいせい

北部ほくぶでは、戦費せんぴの調達ちょうたつを安定あんてい化かするために内国ないこく歳入さいにゅう法ほうを成立せいりつして、アメリカで初はじめて所得しょとく税ぜいが導入どうにゅうされた。他たに物品ぶっぴん税ぜい（酒さけ、タバコ、ヨット、ビリヤード等とう）や印紙いんし税ぜいも導入どうにゅうした。北部ほくぶの税収ぜいしゅうは1862年ねんの5000万まんドルから1865年ねんには5.6億おくドルと10倍ばい以上いじょうになったが、戦費せんぴはさらに多額たがくであり、財政ざいせい赤字あかじは25.9億おくドルとなった。

南部なんぶでは貿易ぼうえきによる関税かんぜいが大おおきな財源ざいげんだったが、北部ほくぶが1861年ねん4月がつから海上かいじょう封鎖ふうさを始はじめたために関税かんぜい収入しゅうにゅうは急減きゅうげんした。南部なんぶは1861年ねん8月がつに綿花めんかの輸出ゆしゅつ税ぜいを課かし、財産ざいさんや贅沢ぜいたく品ひんにも戦時せんじ課税かぜいをしたが、税収ぜいしゅうは累計るいけいで1.4億おくドルとなり歳出さいしゅつの7パーセント未満みまんとなった。

公債こうさい

北部ほくぶ、南部なんぶともに1861年ねんから国債こくさいも発行はっこうした。北部ほくぶは20年ねん物ぶつの6パーセント利付りつき国債こくさいを5000万まんドル、南部なんぶは20年ねん物ぶつで2種類しゅるいの担保たんぽがある8パーセント利付りつき国債こくさいを合計ごうけい1億おく5千せん万まんドル発行はっこうした。北部ほくぶの国債こくさいには海外かいがいからの投資とうしがあり、戦争せんそう勃発ぼっぱつ時じはドイツが投資とうしした。イギリスとフランスからの投資とうしは戦争せんそうの結果けっかが定さだまってから始はじまり、1866年ねんの3.5億おくドルから1869年ねんの10億おくドルと急増きゅうぞうした。

南部なんぶ政府せいふの国債こくさいは、州しゅう債さいよりも金利きんりが高たかくなり、州しゅう債さいはさらに市し債さいよりも金利きんりが高たかくなって平時へいじと逆転ぎゃくてんした。これは、敗戦はいせんによって国家こっかや州しゅうが解体かいたいされるリスクが市しよりも高たかいと人々ひとびとに予想よそうされたのが原因げんいんとされる。南部なんぶは、ヨーロッパでコットン・ボンドと呼よばれる国債こくさいも発行はっこうしてポンドで元利がんり金きんの支払しはらいを行おこなった。その理由りゆうは、イギリスを南部なんぶ側がわとして介入かいにゅうさせるためだったとされる。

南北戦争なんぼくせんそうを題材だいざいとした作品さくひん

小説しょうせつ

• 『若草わかくさ物語ものがたり』（1868年ねん、ルイーザ・メイ・オルコット）
• 『神秘しんぴの島しま』（1874年ねん、ジュール・ヴェルヌ）
• 『赤あかい武功ぶこう章あきら』（1895年ねん、スティーヴン・クレイン）
• 『風ふうと共ともに去さりぬ』（1936年ねん、マーガレット・ミッチェル）
• 『アブサロム、アブサロム!』（1936年ねん、ウィリアム・フォークナー）

映画えいが

• 『國民こくみんの創そう生せい』（1915年ねん、監督かんとく：D・W・グリフィス）
• 『キートンの大だい列車れっしゃ追跡ついせき』（1926年ねん、監督かんとく：バスター・キートン、クライド・ブラックマン）
• 『風ふうと共ともに去さりぬ』（1939年ねん、監督かんとく：ヴィクター・フレミング）
• 『勇者ゆうしゃの赤あかいバッヂ』（1950年ねん、監督かんとく：ジョン・ヒューストン）
• 『七なな人にんの脱走だっそう兵へい』（1954年ねん、監督かんとく：ヒューゴ・フレゴネス）
• 『南部なんぶの反逆はんぎゃく者しゃ』（1957年ねん、監督かんとく:ラオール・ウォルシュ）
• 『ふくろうの河かわ』（1962年ねん、監督かんとく：ロベール・アンリコ）
• 『ダンディー少佐しょうさ』（1964年ねん、監督かんとく：サム・ペキンパー）
• 『2000人にんの狂人きょうじん』（1964年ねん、監督かんとく：ハーシェル・ゴードン・ルイス）
• 『続ぞく・夕陽ゆうひのガンマン』（1966年ねん、監督かんとく：セルジオ・レオーネ）
• 『白しろい肌はだの異常いじょうな夜よる』（1971年ねん、監督かんとく：ドン・シーゲル））
  • 『The Beguiled/ビガイルド 欲望よくぼうのめざめ』（2017年ねん、監督かんとく：ソフィア・コッポラ）※リメイク
• 『ロング・ライダーズ』（1979年ねん、監督かんとく：ウォルター・ヒル）
• 『グローリー』（1989年ねん、監督かんとく：エドワード・ズウィック）
• 『南北戦争なんぼくせんそう前夜ぜんや』（1992年ねん、監督かんとく：グレゴリー・ホブリット）
• 『ゲティスバーグの戦たたかい/南北戦争なんぼくせんそう運命うんめいの3日間にちかん』（1993年ねん、監督かんとく：ロナルド・F・マックスウェル）
• 『潜水せんすい艦かんCSSハンレー』（1999年ねん、監督かんとく：ジョン・グレイ）
• 『楽園らくえんをください』（1999年ねん、監督かんとく：アン・リー）
• 『コールド マウンテン』（2003年ねん、監督かんとく：アンソニー・ミンゲラ）
• 『ゴッド&ジェネラル/伝説でんせつの猛もう将しょう』（2003年ねん、監督かんとく：ロナルド・F・マックスウェル）
• 『ＣＳＡ ～南北戦争なんぼくせんそうで南みなみ軍ぐんが勝かってたら？～』（原題げんだい：THEY WON CSA、2004年ねん、監督かんとく：ケヴィン・ウィルモット ）
• 『アメリカン・シビル・ウォー』（2006年ねん、監督かんとく：ブライアン・ジェームズ・エゲン、ドン・マックスウェル）
• 『リンカーン』（2012年ねん、監督かんとく：スティーヴン・スピルバーグ）
• 『ニュートン・ナイト 自由じゆうの旗はたをかかげた男おとこ』（2016年ねん、監督かんとく：ゲイリー・ロス)

テレビドラマ

• 『南北戦争なんぼくせんそう物語ものがたり 愛あいと自由じゆうへの大地だいち』（1985年ねん、監督かんとく:リチャード・T・ヘフロン）
• 『ブルー＆グレー』　(1982年ねん11月　監督かんとく：ラリー　ホワイト＆ルー　レイダ）リンカーン大統領だいとうりょう役やく　グレゴリー・ペック

テレビアニメ

• 『キリン名曲めいきょくロマン劇場げきじょう 金髪きんぱつのジェニー』（1979年ねん、監督かんとく:土屋つちや啓之ひろゆき助すけ）
• 『ハウス世界せかい名作めいさく劇場げきじょう 愛あいの若草わかくさ物語ものがたり』（1987年ねん、監督かんとく:黒川くろかわ文男ふみお）

ゲーム

• 『War of rights』(PC steam 2018年ねん12月4日にち)
• 『コマンドマガジン日本にっぽん版ばん第だい29号ごう「ゲティスバーグの戦たたかい」』（国際こくさい通信つうしん社しゃ）
• 『コマンドマガジン日本にっぽん版ばん第だい59号ごう「アンティータム会戦かいせん」』（国際こくさい通信つうしん社しゃ）
• 『コマンドマガジン日本にっぽん版ばん第だい83号ごう「ブルー&グレー」』（国際こくさい通信つうしん社しゃ）収録しゅうろくゲームは、CHICKAMAUGA(チカマウガの戦たたかい), ANTIETAM(アンティータムの戦たたかい), SHILOH(シャイローの戦たたかい),CEMETARY HILL(セメタリー・ヒル)
• 『ハウス・デバイデッド (A House Divided)』（GDW社しゃ/1981年ねん ファランクスゲームズ）
• 『大だい戦略せんりゃく南北戦争なんぼくせんそう (The Civil War)』（Victory Games社しゃ/1983年ねん ホビージャパン社しゃ）
• 『ノース&サウス わくわく南北戦争なんぼくせんそう』（ファミリーコンピュータ、1990年ねん コトブキシステム）
• 『The War for the Union』（1992年ねん Clash Of Arms社しゃ）
• 『For the People』（1998年ねん AvalonHill社しゃ）
• 『Civil War: Nation Divided』（Xbox 360/PS2、2008年ねん11月4日にち、Activision社しゃ）
• 『Civilization 5』拡張かくちょうパック第だい2弾だん「Brave New World」に、南北戦争なんぼくせんそうシナリオマップが含ふくまれている（2013年ねん7月がつ Firaxis Games社しゃ）

音楽おんがく

• 『自由じゆうの喊声かんせい』
• 『ジョージア行進曲こうしんきょく』
• 『ジョニーが凱旋がいせんするとき』
• 『リパブリック讃歌さんか』

参考さんこう文献ぶんけん

単行本たんこうぼん

• エドマンド・ウィルソン『愛国あいこくの血糊ちのり (Patriotic Gore)』 研究けんきゅう社しゃ出版しゅっぱん、1998年ねん
• ジョン・エリス『機関きかん銃じゅうの社会しゃかい史し』 平凡社へいぼんしゃ、1993年ねん
• 菊池きくち謙一けんいち『アメリカの黒人こくじん奴隷どれい制度せいどと南北戦争なんぼくせんそう』（アメリカ史し研究けんきゅうのI） 未來社みらいしゃ、1954年ねん
• ブライアン・キャッチポール『アトラス現代げんだい史し2:アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく』 創そう元もと社しゃ、1990年ねん
• フィリップ・キャッチャー (Philip Katcher)、ロン・ボルスタッド (Ronald Volstad), 斎藤さいとう元彦もとひこ（翻訳ほんやく）, 『南北戦争なんぼくせんそうの北きた軍ぐん―青あおき精鋭せいえいたち』（オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ）、新しん紀元きげん社しゃ、2001年ねん
• フィリップ・キャッチャー (Philip Katcher)、ロン・ボルスタッド (Ronald Volstad), 斎藤さいとう元彦もとひこ（翻訳ほんやく）, 『南北戦争なんぼくせんそうの南みなみ軍ぐん―灰色はいいろの勇者ゆうしゃたち』（オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ）、新しん紀元きげん社しゃ、2001年ねん
• ジェームズ・ヘンリー・グッディング『自由じゆうへの扉とびら-南北戦争なんぼくせんそうの前線ぜんせんからの一いち黒人こくじん兵士へいしの書簡しょかん集しゅう』 丸善まるぜん
• 猿谷さるや要かなめ編へん『アメリカの戦争せんそう』 講談社こうだんしゃ、1985年ねん
• 猿谷さるや要かなめ『世界せかいの都市としの物語ものがたり15:アトランタ』 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1996年ねん
• カール・サンドバーグ『エブラハム・リンカーン』（全ぜん3巻かん） 新潮社しんちょうしゃ、1972年ねん
• クレイグ・L・シモンズ『南北戦争なんぼくせんそう 49の作戦さくせん図ずで読よむ詳細しょうさい戦記せんき』（友清ともきよ理り士し訳やく） 学研がっけんM文庫ぶんこ
• 富田とみた俊しゅん基もと『国債こくさいの歴史れきし - 金利きんりに凝縮ぎょうしゅくされた過去かこと未来みらい』東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ、2006年ねん。 
• J.F.C.フラー『7日にち戦闘せんとう/ヴィックスバーグの攻囲こうい及およびチャタヌーガの戦たたかい』 海上かいじょう自衛隊じえいたい幹部かんぶ学校がっこう刊かん、1972年ねん
• ジョン・マクドナルド『戦場せんじょうの歴史れきし:コンピュータマップによる戦後せんごの研究けんきゅう』 河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1986年ねん
• サムエル・モリソン『アメリカの歴史れきし3 〜1837-1865〜』 集英社しゅうえいしゃ ISBN 4087603164

論文ろんぶん、雑誌ざっし

• 『合衆国がっしゅうこくの歴史れきし:第だい6巻かん/南北戦争なんぼくせんそう』1966年ねん 時事通信社じじつうしんしゃ/ライフ編集へんしゅう部ぶ
• 『ナショナル・ジオグラフィック日本にっぽん版ばん』2012年ねん5月がつ号ごう（日経にっけいナショナル・ジオグラフィック社しゃ）
• 『歴史れきし群ぐん像ぞう No.26 南北戦争なんぼくせんそう THE CIVIL WARの全貌ぜんぼう』、1996年ねん、学研がっけん

関連かんれん項目こうもく

• 南北戦争なんぼくせんそうにおける名誉めいよ勲章くんしょう受章じゅしょう者しゃの一覧いちらん
• アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの人種じんしゅ差別さべつ
• オールドバルディー
• リンカーン大統領だいとうりょう暗殺あんさつ事件じけん
• The Civil War (documentary) by Ken Burns, broadcast on PBS in 1990
• 麻雀まーじゃんのローカル役やく#南北戦争なんぼくせんそう
• オークランズ・ヒストリック・ハウス・ミュージアム
• レフォルマ戦争せんそう
• トーマス・ブレーク・グラバー - 南北戦争なんぼくせんそうで余あまった武器ぶきを日本にっぽんで売うりさばいた。
• フォーティエイターズ
• 奴隷どれい制度せいどに対たいするキリスト教徒きりすときょうとの見解けんかい

外部がいぶリンク

• 『南北戦争なんぼくせんそう』 - コトバンク