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筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし

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筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし(つくばけんきゅうがくえんとし、えいしょう:Tsukuba Science City)は、茨城いばらきけん南部なんぶ筑波山つくばさんみなみふもと筑波つくば台地だいち位置いちする、国立こくりつ研究けんきゅう機関きかん大学だいがく中心ちゅうしんとする研究けんきゅう学園がくえん都市としである[1]地理ちりてき範囲はんい行政ぎょうせいてき茨城いばらきけんつくばおなじと定義ていぎされ、「研究けんきゅう学園がくえん地区ちくやく2,700ha)」と「周辺しゅうへん開発かいはつ地区ちく」で構成こうせいされる。1968ねん以降いこう開発かいはつされ、2012ねん時点じてんやく300の研究けんきゅう機関きかん企業きぎょうと20,185にん[2]研究けんきゅうしゃようし、このうち日本人にっぽんじん博士はかせごう取得しゅとくしゃは7,215にん[2]である。

沿革えんかく

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筑波つくば山麓さんろく
国際こくさい科学かがく技術ぎじゅつ博覧はくらんかい

1950年代ねんだい東京とうきょう急激きゅうげき人口じんこう増加ぞうかによって過密かみつ状態じょうたいとなっていた。このため政府せいふは、1956ねん昭和しょうわ31ねん)に首都しゅとけん整備せいび委員いいんかい以下いか委員いいんかい)を設置せっち首都しゅと機能きのう一部いちぶ移転いてんすることにかんする検討けんとうはじめた。委員いいんかいは、都内とないのすべての大学だいがく移転いてんし70まんにん都市とし建設けんせつする試案しあん都内とないのすべての官庁かんちょう移転いてんし18まんにん都市とし建設けんせつする試案しあんなどを立案りつあんしていった。

1961ねん昭和しょうわ36ねん)9がつ、「首都しゅとへの人口じんこう過度かど集中しゅうちゅう防止ぼうしするため、各種かくしゅ防止ぼうし対策たいさく強化きょうかはかるべきであるが、ず、機能きのうじょうかならずしも東京とうきょう既成きせい市街地しがいちくことをようしない官庁かんちょう附属ふぞく機関きかんおよ国立こくりつ学校がっこうふくむ。)の集団しゅうだん移転いてんについて、すみやかに具体ぐたいてき方策ほうさく検討けんとうするものとする。」とした閣議かくぎ決定けっていがなされ具体ぐたいてき検討けんとうはじまった[3]委員いいんかい1963ねん昭和しょうわ38ねん)に移転いてん候補こうほとして富士ふじ山麓さんろく赤城あかぎ山麓さんろく那須高原なすこうげん筑波つくば山麓さんろく実地じっち調査ちょうさおこない、同年どうねん9がつ筑波つくば山麓さんろくちゅう現在げんざいのつくば牛久うしく)に4,000haの研究けんきゅう学園がくえん都市とし建設けんせつすることが閣議かくぎ了解りょうかいされた[4]筑波つくば山麓さんろく利点りてんとして東京とうきょうから距離きょりはなれすぎていないこと、霞ヶ浦かすみがうらから十分じゅうぶんみず採取さいしゅできること(水質すいしつ汚濁おだく1960年代ねんだい以降いこう)、地盤じばん安定あんていした平坦へいたんであること、鉄分てつぶんおお水質すいしつであったため土地とち所有しょゆうしゃ農地のうちはなすことに理解りかいがあり、用地ようち買収ばいしゅう容易よういだったこと[5]などがげられる。翌月よくげつ委員いいんかい基本きほん計画けいかくとしてNVT(Nouvelle Ville de Tsukuba:筑波つくばニュータウン)あん提案ていあんするがはげしい地元じもと住民じゅうみん反対はんたいにあった。その田畑たはた人家じんかをできるだけあか松林まつばやし中心ちゅうしん造成ぞうせいするため南北なんぼく細長ほそながくし、計画けいかく面積めんせきを2,700haに縮小しゅくしょうしたあん提案ていあん試行しこう錯誤さくごしながら建設けんせつ計画けいかくすすめた。

1967ねん昭和しょうわ42ねん)9がつ、6省庁しょうちょう36機関きかん(その43機関きかん増加ぞうか)を移転いてんすることを閣議かくぎ了解りょうかい1968ねん昭和しょうわ43ねん)10がつきゅう科学技術庁かがくぎじゅつちょう防災ぼうさい科学かがく技術ぎじゅつセンター着工ちゃっこうした。しかしおおくの機関きかん工事こうじ着工ちゃっこうしなかったため、1970ねん昭和しょうわ45ねん)5がつ筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし建設けんせつほう施行しこうすることで着実ちゃくじつ都市とし建設けんせつ機関きかん移転いてんすす1980ねん昭和しょうわ55ねん)に機関きかん移転いてん終了しゅうりょうした[1]並行へいこうして都市とし機能きのう整備せいびすすめられた。1985ねん昭和しょうわ60ねん)には筑波つくば国内外こくないがいにおける知名度ちめいど向上こうじょう民間みんかん企業きぎょう誘致ゆうちのために国際こくさい科学かがく技術ぎじゅつ博覧はくらんかい通称つうしょう科学万博かがくばんぱく」)が開催かいさいされ、この前後ぜんごすうねんあいだ中心ちゅうしん商業しょうぎょう施設しせつ交通こうつう機関きかんとくおおきく拡充かくじゅうされた。その住環境じゅうかんきょう都市としすすみ、やく300におよ研究けんきゅう機関きかん企業きぎょうやく1まん3000にん研究けんきゅうしゃようするにいたる。

なお、計画けいかく面積めんせき縮小しゅくしょうともなもっと影響えいきょうけたことのひとつが共同きょうどう利用りよう施設しせつ計画けいかく縮小しゅくしょうである。そのため、省庁しょうちょうわくえた研究けんきゅう機関きかん同士どうし交流こうりゅう産官学さんかんがく連携れんけい不十分ふじゅうぶんなものになったが近年きんねん連携れんけい強化きょうか模索もさくしている。

地区ちく

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都市としゲート(2010ねん平成へいせい22ねん)3がつ14にち
研究けんきゅう学園がくえん地区ちく主要しゅよう道路どうろ設置せっちされたランドマークてき地点ちてんしるべ道路どうろりょうサイドのうえ栽帯または中央ちゅうおう分離ぶんりたいのいずれかに設置せっちされており、「筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし」の文字もじとともに地名ちめい記載きさいされる。科学万博かがくばんぱく開催かいさいわせ1985ねん3がつ上沢うわさわ竹園たけぞの並木なみき稲荷前いなりまえまつさとの5かしょ最初さいしょ設置せっちされた[6]当時とうじは、行政ぎょうせいじょうはまだつくば誕生たんじょうする以前いぜんの6町村ちょうそん[注釈ちゅうしゃく 1]かれていた時代じだいで、その目的もくてき都市としとしての一体いったいかんたかめ、筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし来訪らいほうしゃ学園がくえん都市とし位置いち認識にんしきしてもらうためだった。土木どぼく学会がっかいデザインしょう 2001 優秀ゆうしゅうしょう 受賞じゅしょう[6]

筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし建設けんせつほうでは筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としのうち研究けんきゅう学園がくえん都市としとして開発かいはつおこなわれた地域ちいき研究けんきゅう学園がくえん地区ちく、その周辺しゅうへん周辺しゅうへん開発かいはつ地区ちくさだめている[7]研究けんきゅう学園がくえん地区ちくがいわゆる狭義きょうぎ筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としにあたり、広義こうぎには周辺しゅうへん開発かいはつ地区ちくふくめる[1]

研究けんきゅう学園がくえん地区ちく

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研究けんきゅう教育きょういく施設しせつ地区ちく住宅じゅうたく地区ちくおもしん住民じゅうみんよう)、都心としん地区ちくわせてやく2,700 haからなり、範囲はんい南北なんぼくに18 km東西とうざいに6 kmにおよ[1]。このうち、研究けんきゅう機関きかん大学だいがく用地ようちが1,500 ha、住居じゅうきょ地域ちいきは1,200 haある[1]計画けいかく人口じんこうは10まんにんとされ、居住きょじゅうしゃおおくは東京とうきょうなどけんがいからあらたに移転いてんしてきた人口じんこうめる[1]主幹しゅかんせん道路どうろである東大とうだいどお荒川沖あらかわおきえき付近ふきんから筑波山つくばさん方角ほうがく南北なんぼくびる道路どうろ)やそれと並行へいこうする西大通にしおおどお牛久うしく学園がくえんせんがありそれらを東西とうざいにつなぐ平塚ひらつかせん北大ほくだいどお中央ちゅうおうどお土浦つちうら学園がくえんせん南大通みなみおおどお土浦つちうら野田線のだせんばれる幹線かんせん道路どうろがある。また、赤塚あかつか公園こうえんからつくばセンター筑波大学つくばだいがく筑波つくばキャンパス南北なんぼくにつながる自転車じてんしゃ歩行ほこうしゃ専用せんよう道路どうろ「つくば公園こうえんどおり」やく5 kmがある。

研究けんきゅう教育きょういく施設しせつ地区ちくは、大学だいがく公的こうてき研究けんきゅう機関きかんからなる。これらは省庁しょうちょうべつではなく分野ぶんやごとに分散ぶんさん北部ほくぶ文教ぶんきょうけい北西ほくせい建設けんせつけい南部なんぶ理工りこうけい南西なんせい農林のうりん生物せいぶつけい機関きかん配置はいちしている。

住宅じゅうたく地区ちく初期しょき計画けいかくてき建設けんせつされた公務員こうむいん住宅じゅうたく公団こうだん住宅じゅうたく公営こうえい住宅じゅうたくと、民間みんかん分譲ぶんじょうがある。とく前者ぜんしゃは、ショッピングセンター学校がっこうなどと一体いったいにしたものを分散ぶんさんして配置はいちしている。

都心としん地区ちく(センター地区ちく)は、首都圏新都市鉄道しゅとけんしんとしてつどうつくばエクスプレスせんつくばえき周辺しゅうへんにある。そう延長えんちょうやく42kmのペデストリアンデッキ整備せいびされるなどしゃ分離ぶんり目指めざし、都市とし景観けいかん100せん受賞じゅしょうしている。市役所しやくしょ以外いがい公的こうてき機関きかん西武百貨店せいぶひゃっかてん、イオン、トナリエつくばスクエアなどの商業しょうぎょう施設しせつつくば国際こくさい会議かいぎじょうノバホールつくばカピオなどの公共こうきょう施設しせつ集積しゅうせきしている。しかしひろ分散ぶんさんする都市とし設計せっけいのためくるま社会しゃかいとなっており、大型おおがた商業しょうぎょう施設しせつかんしては安価あんかひろ敷地しきちれる研究けんきゅう学園がくえん地区ちくがいのほうが利点りてんおおきい。また地中ちちゅうにはそう延長えんちょうやく7.4 kmの共同きょうどうみぞまれ、上水道じょうすいどうかん地域ちいき冷暖房れいだんぼう配管はいかん廃棄はいきぶつ運搬うんぱんよう真空しんくうしゅうちりかん電力でんりょくせん電話でんわせん、ケーブルテレビ (ACCS) せんなどが収容しゅうようされこれらの工事こうじさい道路どうろかえ必要ひつようがないように配慮はいりょしている。

周辺しゅうへん開発かいはつ地区ちく

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民間みんかん公益こうえき研究けんきゅう工場こうじょう施設しせつ地区ちく当初とうしょ計画けいかくにはなかった新設しんせつ住宅じゅうたく商業しょうぎょう地区ちく存在そんざいする。研究けんきゅう工場こうじょう施設しせつ地区ちくも8箇所かしょ分散ぶんさんおおくの民間みんかん企業きぎょう研究けんきゅう施設しせつハイテク部品ぶひん工場こうじょうがある。公的こうてき研究けんきゅう機関きかん地理ちりてきちかいため、基礎きそ研究けんきゅうおこな研究けんきゅう施設しせつおおいのが特徴とくちょうである。地価ちかやすいことや将来しょうらいてき拡充かくじゅうかんがえて研究けんきゅう施設しせつ工場こうじょうひろめの土地とち取得しゅとくして設置せっちされており、分布ぶんぷうとになっている。基本きほんてきひろしせき台地だいちじょうにあるが台地だいち台地だいちあいだ沖積ちゅうせき平野へいやおも水田すいでんとして利用りよう)にも、幹線かんせん道路どうろ沿いに住宅じゅうたく店舗てんぽまれている。

学園がくえん

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研究けんきゅう学園がくえん地区ちくは「学園がくえん」とばれることがある。これは、研究けんきゅう施設しせつだけでなく東京とうきょう立地りっちするおおくの大学だいがく移転いてんする予定よていであったことや、周辺しゅうへん開発かいはつ地区ちく相当そうとうするものは当初とうしょ計画けいかく存在そんざいしなかったことなどに由来ゆらいする。ただし「学園がくえん」の範囲はんい都心としん地区ちくおよびその周辺しゅうへんであると認識にんしきしているものから研究けんきゅう施設しせつとう立地りっちしている地域ちいきすべてであると認識にんしきしているものまでおり、かならずしもその範囲はんい明確めいかくなものではない。

住民じゅうみん

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先住せんじゅうの「きゅう住民じゅうみん」と「しん住民じゅうみん[注釈ちゅうしゃく 2]筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし建設けんせつともなってうつんできた研究けんきゅうしゃやその家族かぞく)とのあいだには生活せいかつ習慣しゅうかん知的ちてき活動かつどう学歴がくれき消費しょうひ行動こうどうちがいなどもあり、最初さいしょたがいに疎遠そえんであった。さらに両者りょうしゃあいだでは言語げんごなどのハビトゥスちがいから一目いちもくして階層かいそう認識にんしきされたほどであった[8][9]

しかし、やがて公務員こうむいん住宅じゅうたく集中しゅうちゅうてき建設けんせつされた地域ちいきなどで、地元じもと農作物のうさくもつあつか朝市あさいち各種かくしゅもよおもの開催かいさいされるようになり、すこしずつ交流こうりゅうはじまった[10][11]新旧しんきゅう住民じゅうみん主体しゅたいてき努力どりょくにより当初とうしょられたような対立たいりつ解消かいしょう方向ほうこうかいつつある[12]

女性じょせいたいする男性だんせい比率ひりつ全国ぜんこく平均へいきんくらたかい(国勢調査こくせいちょうさによると1980ねん昭和しょうわ55ねん)は108.3%、2005ねん平成へいせい17ねん)は105.8%)。

外国がいこくじん研究けんきゅうしゃ

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2012(平成へいせい24)年度ねんど筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としにある試験しけん研究けんきゅう機関きかんとうで、2週間しゅうかん以上いじょう滞在たいざいした外国がいこくじん研究けんきゅうしゃ[13]

研究けんきゅうしゃすう:5291にん
  • 研究けんきゅうしゃとう教育きょういくしゃふくむ):1936にん
  • 留学生りゅうがくせい:2294にん
  • 研修けんしゅうしゃ:1061にん
出身しゅっしんこくすう:200ヶ国かこく

田園でんえん都市とし

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高度こうど整備せいびされたセンター地区ちく大学だいがく研究けんきゅう機関きかんなど知的ちてき環境かんきょうと、筑波つくばさんふくむかしからあるゆたかな自然しぜん田園でんえん調和ちょうわ共生きょうせいする。これは日本にっぽん国内こくないではにあまりられない地域ちいき形態けいたいとなっている。

海外かいがい経験けいけんのある研究けんきゅうしゃなど一部いちぶそうでは、計画けいかくてき街並まちなみや広大こうだい施設しせつなどの環境かんきょう違和感いわかんおぼえていないひともいるようであるが、一般いっぱん都市としから研究けんきゅうしゃなどはこの環境かんきょうすくなからず戸惑とまどうことがおおく、とく人工じんこうてき娯楽ごらく商店しょうてん、また美術館びじゅつかんなどの知的ちてき好奇心こうきしん刺激しげきする要素ようそが、都心としんくらすくないことに不満ふまんいだひともいる。

そのため、単身たんしん赴任ふにん電車でんしゃ通勤つうきんするひとすくなくない。しかしつくばエクスプレス開通かいつう前後ぜんこうのセンター地区ちくでの分譲ぶんじょうマンション建設けんせつラッシュ購入こうにゅうしゃそうなどにられるように、公務員こうむいん住宅じゅうたく民間みんかん賃貸ちんたい住宅じゅうたくひとがマンションや一軒家いっけんやなどを購入こうにゅうして市内しない永住えいじゅうすることもおおい。

科学かがく技術ぎじゅつ関係かんけい機関きかん

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大学だいがくなど

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国立こくりつ大学だいがく法人ほうじん
学校がっこう法人ほうじん

くになど

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内閣ないかく
総務そうむしょう
  • NTT 筑波つくば研究けんきゅう開発かいはつセンタ
文部もんぶ科学かがくしょう
厚生こうせい労働省ろうどうしょう
  • 国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん医薬いやく基盤きばん研究所けんきゅうじょ 霊長れいちょうるい医科いかがく研究けんきゅうセンター、薬用やくよう植物しょくぶつ資源しげん研究けんきゅうセンター筑波つくば研究けんきゅう
農林水産省のうりんすいさんしょう
経済けいざい産業さんぎょうしょう
国土こくど交通省こうつうしょう
環境省かんきょうしょう
外務省がいむしょう

公益こうえき法人ほうじん

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社団しゃだん法人ほうじん
財団ざいだん法人ほうじん

民間みんかん

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化学かがく
製薬せいやく
建設けんせつ
情報じょうほう技術ぎじゅつ
食品しょくひん
その

過去かこ立地りっちしていた研究けんきゅう機関きかん

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架空かくう研究けんきゅう機関きかん

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つくばWAN

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つくばWANは、財団ざいだん法人ほうじん国際こくさい科学かがく振興しんこう財団ざいだん運営うんえいしている筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし研究けんきゅう機関きかんむすネットワーク大学だいがく研究けんきゅう機関きかんスーパーコンピュータひとしを10Gbps高速こうそくネットワークでむすび、計算けいさん資源しげん相互そうご利用りようによる有効ゆうこう活用かつよう高速こうそくネットワークにかんする共同きょうどう研究けんきゅうおこなうほか、だい規模きぼデータベース構築こうちくによる知的ちてき資源しげん一体いったいなどを目的もくてきとしている。

外部がいぶ接続せつぞくとしては、インターネットSINET学術がくじゅつ情報じょうほうネットワーク)、JGN研究けんきゅう開発かいはつテストベッドネットワーク)に接続せつぞくしている。

今後こんご発展はってん

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つくば国際こくさい会議かいぎじょう
つくばエクスプレス

建設けんせつから30ねんあまりを顕在けんざいした課題かだい対処たいしょし、今後こんご方向ほうこうせい明確めいかくにするため、1998ねん平成へいせい10ねん)4がつほん都市とし総合そうごうてき計画けいかくしょである「研究けんきゅう学園がくえん地区ちく建設けんせつ計画けいかく」と「周辺しゅうへん開発かいはつ地区ちく整備せいび計画けいかく」が全面ぜんめん改訂かいていされた。要点ようてん以下いかとおりである。

科学かがく技術ぎじゅつ中枢ちゅうすう拠点きょてん都市とし
おおくの研究けんきゅう機関きかん集積しゅうせきするほん都市としにおいて、その集積しゅうせき効果こうか十分じゅうぶん発揮はっきされているとはいえない状況じょうきょうである。そのため「つくばWAN」に代表だいひょうされるような公的こうてき研究けんきゅう機関きかん同士どうし産官学さんかんがく連携れんけい、「つくば研究けんきゅう支援しえんセンター」などが推進すいしんしている最先端さいせんたん研究けんきゅう成果せいか社会しゃかい還元かんげんするためのベンチャー企業きぎょう創設そうせつ支援しえん、「つくばサイエンスツアー」のような科学かがく技術ぎじゅつたいする理解りかいふかめるみなどをおこなっている。また国際こくさいてき研究けんきゅう拠点きょてんとして外国がいこくじん宿舎しゅくしゃ整備せいびインターナショナルスクール誘致ゆうちによる外国がいこくじん研究けんきゅうしゃ強化きょうかつくば国際こくさい会議かいぎじょうなどのような国際こくさいコンペション開催かいさい能力のうりょく強化きょうかすすめている。
広域こういき自立じりつ都市としけん中核ちゅうかく都市とし
2005ねん平成へいせい17ねん)に開通かいつうしたつくばエクスプレスにより東京とうきょう都心としんとの交通こうつうアクセスが向上こうじょうしたこと関連かんれんし、都心としん地区ちく(センター地区ちく周辺しゅうへん道路どうろ駐車ちゅうしゃじょうなどのさい整備せいびすすめている。またけんひさしどう整備せいびにより成田空港なりたくうこうまでの所要しょよう時間じかんやく30ふん短縮たんしゅくされ、国際こくさい交流こうりゅう拠点きょてんとしての利便りべんせい向上こうじょうはかれる。
エコ・ライフ・モデル都市とし
ほん都市とし建設けんせつにあたって、ゆたかな自然しぜん環境かんきょうなか科学かがく技術ぎじゅつ生活せいかつ調和ちょうわした田園でんえん都市とし理想りそうかかげた。今後こんごこの理念りねんをさらに推進すいしん循環じゅんかんがた社会しゃかい形成けいせいみどりゆたかな住環境じゅうかんきょうはぐくむととも国際こくさいしょくゆたかみ、かつ地域ちいき伝統でんとう文化ぶんかかした都市としづくりをすすめている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 筑波つくばぐん谷田部やたべまち筑波つくばまち大穂おおぶまち豊里とよさとまち新治しんじぐん桜村さくらむら稲敷いなしきぐん茎崎くきざきまちの6町村ちょうそん
  2. ^ しんきゅう住民じゅうみん区分くぶん学術がくじゅつ論文ろんぶん官公庁かんこうちょう資料しりょうにもそのまま採用さいようされているので、このかたりをそのままもちいる。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e f 茨城いばらきけんだい百科ひゃっか事典じてん茨城新聞いばらきしんぶんしゃ、(1981)
  2. ^ a b つくばFactBook2011”. p. 10. 2012ねん2がつ10日とおか時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん1がつ6にち閲覧えつらん
  3. ^ 内閣ないかく (1961ねん昭和しょうわ36ねん)9がつ1にち). “官庁かんちょう移転いてんについて”. 2011ねん7がつ18にち閲覧えつらん
  4. ^ 内閣ないかく (1963ねん昭和しょうわ38ねん)9がつ10日とおか). “研究けんきゅう学園がくえん都市とし建設けんせつについて”. 2011ねん7がつ18にち閲覧えつらん
  5. ^ オーラル地域ちいき土浦つちうら霞ヶ浦かすみがうら自然しぜんまもる」奥井おくい登美子とみこ土浦つちうら自然しぜんまもかい代表だいひょう)、2009ねん8がつ8にち
  6. ^ a b 現在地げんざいち、ひとで - 学園がくえん都市とし主要しゅよう道路どうろにゲート設置せっち」『いはらき茨城新聞いばらきしんぶんしゃ、1985ねん3がつ19にちづけ日刊にっかん、15めん
  7. ^ 筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし建設けんせつほう”. e-Gov法令ほうれい検索けんさく. 総務そうむしょう行政ぎょうせい管理かんりきょく. 2020ねん1がつ28にち閲覧えつらん
  8. ^ 堀口ほりぐち純子じゅんこ 1980「筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としにおける新旧しんきゅう住民じゅうみん交流こうりゅうとアクセント(1)」 『文藝ぶんげい言語げんご研究けんきゅう. 言語げんごへん
  9. ^ 堀口ほりぐち純子じゅんこ 2006「筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としにおける新旧しんきゅう住民じゅうみん交流こうりゅうとアクセント(2)」 『文藝ぶんげい言語げんご研究けんきゅう. 言語げんごへん
  10. ^ 筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし生活せいかつ記録きろくするかいへん 1981ねん昭和しょうわ56ねん) 『ながぐつと星空ほしぞら筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としじゅうねん 1, 2, 3』 筑波つくば書林しょりん
  11. ^ 筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし生活せいかつ記録きろくするかいへん 1985ねん昭和しょうわ60ねん) 『ぞくながぐつと星空ほしぞら筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市としのその じょう, なか, した筑波つくば書林しょりん(ふるさと文庫ぶんこ
  12. ^ 国土こくど交通省こうつうしょう筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし歴史れきしにみる都市としづくりのありかた
  13. ^ 筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし研究けんきゅう機関きかんとう連絡れんらく協議きょうぎかい平成へいせい25年度ねんど筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし外国がいこくじん研究けんきゅうしゃとう調査ちょうさ結果けっか
  14. ^ 筑波つくば研究所けんきゅうじょ移転いてんけん(2006ねん2がつ2にちダイセル化学工業だいせるかがくこうぎょう

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 河本かわもと哲三てつぞう ちょ茨城新聞いばらきしんぶんしゃへん へん茨城いばらきけんだい百科ひゃっか事典じてん茨城新聞いばらきしんぶんしゃ、1981ねん、708ぺーじ。「筑波つくば研究けんきゅう学園がくえん都市とし 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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