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ザトウクジラ
およそ80種 しゅ におよぶ現生 げんなま のクジラ類 るい
クジラ (鯨 くじら 、鯢 さんしょううお 、英 えい : Whale )は、哺乳類 ほにゅうるい のクジラ目 め 、あるいは鯨 くじら 偶蹄 ぐうてい 目 め の鯨 くじら 凹歯類 るい に属 ぞく する水生 すいせい 動物 どうぶつ の総称 そうしょう であり、その形態 けいたい からハクジラ とヒゲクジラ に大別 たいべつ される。
ハクジラのうち、比較的 ひかくてき 小型 こがた (成体 せいたい の体長 たいちょう が5 m前後 ぜんご 以下 いか )の種 たね をイルカ と呼 よ び区別 くべつ することが多 おお いが、クジラ類 るい をイルカとクジラに大別 たいべつ するのは人為 じんい 分類 ぶんるい である。
アンブロケトゥス の復元 ふくげん 図 ず 。
クジラの祖先 そせん は、新生代 しんせいだい の始 はじめ 新 しん 世 よ 初期 しょき 、南 みなみ アジアで陸上 りくじょう 生活 せいかつ をしていた肉食 にくしょく 性 せい 哺乳類 ほにゅうるい パキケトゥス の仲間 なかま とされている。かつては、暁 あかつき 新 しん 世 よ の原始 げんし 的 てき な有 ゆう 蹄類であるメソニクス との類縁 るいえん 関係 かんけい が考 かんが えられたが、近年 きんねん では現在 げんざい のカバ と共通 きょうつう の祖先 そせん を持 も つと考 かんが えられている。当時 とうじ はインド亜 あ 大陸 たいりく がアジア大陸 たいりく に衝突 しょうとつ しつつあって、両者 りょうしゃ の間 あいだ には後 のち にヒマラヤ山脈 ひまらやさんみゃく として隆起 りゅうき する浅 あさ い海 うみ が広 ひろ がっており、クジラ類 るい の陸 りく から海中 かいちゅう への進出 しんしゅつ は、その環境 かんきょう に適応 てきおう したものとされる。
1. ホッキョククジラ 、2. シャチ 、3. セミクジラ 、4. マッコウクジラ 、5. イッカク 、6. シロナガスクジラ 、7. ナガスクジラ 、8. シロイルカ
クジラ類 るい (鯨 くじら 類 るい )は哺乳類 ほにゅうるい のうちローラシア獣 じゅう 上目 うわめ に含 ふく まれる。これまでは「クジラ目 め order Cetacea 」とリンネ式 しき 階層 かいそう 分類 ぶんるい 体系 たいけい における目 め の階級 かいきゅう に置 お かれていた。
近年 きんねん の分子 ぶんし 系統 けいとう 解析 かいせき により、クジラ類 るい は偶蹄 ぐうてい 類 るい に内包 ないほう され、その中 なか でも特 とく にカバ と姉妹 しまい 群 ぐん をなすということが明 あき らかになっている[ 1] [ 2] 。これらをまとめたクレード は鯨 くじら 河馬 かば 形 がた 類 るい Whippomorpha と命名 めいめい された[ 3] 。
クジラ類 るい を除 のぞ く旧 きゅう 偶蹄 ぐうてい 目 め は側 がわ 系統 けいとう となるため分岐 ぶんき 分類 ぶんるい 学 がく における分類 ぶんるい 群 ぐん (単 たん 系統 けいとう 群 ぐん 、クレード )として認 みと められなくなる。そこでこれを解消 かいしょう するため、クジラ目 め と旧 きゅう 偶蹄 ぐうてい 目 め を合 あ わせた単 たん 系統 けいとう 群 ぐん 鯨 くじら 偶蹄 ぐうてい 目 め Cetartiodactyla を新設 しんせつ する考 こう えと[ 2] 、新 あたら しい分類 ぶんるい 群 ぐん 名 めい を用 もち いるべきではなく偶蹄 ぐうてい 目 め Artiodactyla をクジラ類 るい を含 ふく むことで単 たん 系統 けいとう となるように拡張 かくちょう すべきとする考 かんが えがある[ 4] 。クジラ類 るい の上位 じょうい にこの何 いず れかの目 め を置 お いた場合 ばあい 、クジラ目 め は目 め の階級 かいきゅう として扱 あつか うことはできないため、その場合 ばあい クジラ類 るい を下目 しため (infraorder Cetacea )相当 そうとう とすることがある[ 5] 。
クジラ類 るい は現生 げんなま の種 たね はヒゲクジラ亜 あ 目 め とハクジラ亜 あ 目 め に分 わ けられる。ヒゲクジラ類 るい は濾過 ろか 摂食 せっしょく に適応 てきおう し、小 しょう 魚 さかな やプランクトン の様 よう な小型 こがた の生物 せいぶつ を主 おも に食 た べるが、ハクジラ類 るい は主 おも に魚類 ぎょるい やイカ類 るい を食 た べる。
ハクジラ類 るい
一生 いっしょう の間 あいだ 、必 かなら ず歯 は を持 も っており、「くじらひげ」はない。外 そと 鼻孔 びこう は1個 いっこ であるが、少 すこ し中 ちゅう に入 はい ったところで2道 みち に分 わ かれている。現生 げんなま の種類 しゅるい は10科 か 、30余 あまり 属 ぞく 、70余 よ 種 しゅ にのぼる。マッコウクジラ科 か 、アカボウクジラ科 か 、ゴンドウクジラ属 ぞく などに属 ぞく する約 やく 20種 しゅ を除 のぞ くハクジラ類 るい はみな小型 こがた で、いわゆるイルカ類 るい といわれている。
クジラには一定 いってい の生息 せいそく 場所 ばしょ はないが、元来 がんらい は比較的 ひかくてき 暖海 だんかい のものと考 かんが えられる。それが水温 すいおん の高低 こうてい に対 たい して適応 てきおう 範囲 はんい が広 ひろ くなり、かつ食物 しょくもつ 等 とう の関係 かんけい で寒冷 かんれい な極 ごく 海 うみ まで近寄 ちかよ るようになったものと思 おも われる。例 たと えばシロナガスクジラ 、ナガスクジラ 、イワシクジラ などのヒゲクジラ類 るい においては世界中 せかいじゅう の海洋 かいよう に分布 ぶんぷ しているが、食物 しょくもつ を求 もと める回遊 かいゆう のため南北 なんぼく 両極 りょうきょく 付近 ふきん に集 あつ まるのは有名 ゆうめい である。しかし南北 なんぼく 両 りょう 半球 はんきゅう では季 き 節 ぶし が逆 ぎゃく のため、鯨 くじら が赤道 せきどう を越 こ えて回遊 かいゆう することはほとんどない。ただしザトウクジラでは観測 かんそく 例 れい もある[ 6] 。
ハクジラとヒゲクジラの特徴 とくちょう と各 かく 部位 ぶい
ヒゲクジラ亜 あ 目 め およびハクジラ亜 あ 目 め で異 こと なるため、それぞれの項 こう も参照 さんしょう 。また、クジラの骨格 こっかく の特徴 とくちょう について詳 くわ しくは鯨骨 げいこつ を参照 さんしょう 。
前肢 ぜんし は魚 さかな の胸 むね びれ のような形 かたち に変化 へんか している。爪 つめ も存在 そんざい しない。胸 むね びれがない個体 こたい も存在 そんざい する。
後肢 あとあし は退化 たいか し外見 がいけん 上 じょう は見当 みあ たらないが、その名残 なごり とも言 い える腰骨 こしぼね が、孤立 こりつ した骨 ほね として筋肉 きんにく 中 なか に埋 うず もれて存在 そんざい する。
尾 お 部 ぶ はよく発達 はったつ し、その先端 せんたん に尾 お びれ があり、遊泳 ゆうえい 器 き の役 やく をなしている。尾 お びれは魚類 ぎょるい と違 ちが って横向 よこむ き(水平 すいへい )であり、クジラが体 からだ を上下 じょうげ にくねらせて推進 すいしん 力 りょく を生 う み出 だ すのに適応 てきおう したものである(魚類 ぎょるい は、エイ などの例外 れいがい を除 のぞ き体 からだ を左右 さゆう にくねらせる。
頸椎 は陸生 りくせい の哺乳類 ほにゅうるい と同 おな じように7個 こ あるが、平 ひら たくなり、ある種 しゅ 類 るい では癒合 ゆごう し数 すう が少 すく なく見 み える。このため、外見 がいけん 上 じょう 首 くび にあたる部分 ぶぶん がくびれていないので魚 さかな の形 かたち に似 に ている。
鼓膜 こまく ・三半規管 さんはんきかん 等 ひとし はあるが耳殻 じかく がなく、耳 みみ の穴 あな もふさがっている。聴覚 ちょうかく は骨 ほね 伝導 でんどう により行 おこ なっている。
体毛 たいもう は口 くち の周 まわ りに少 すこ し残 のこ っていて、犬 いぬ ・猫 ねこ のひげに似 に た感覚 かんかく 毛 げ であり、その他 た の部位 ぶい には見当 みあ たらなく、また鱗 うろこ もない。
鼻孔 びこう は、「テレスコーピング現象 げんしょう 」というクジラ独自 どくじ の進化 しんか の特徴 とくちょう を獲得 かくとく したため頭頂 とうちょう 部 ぶ に移動 いどう して、呼吸 こきゅう をすることが容易 ようい になっている。テレスコーピング現象 げんしょう は、クジラの進化 しんか の時 とき 系列 けいれつ を、語 かた るうえで指針 ししん となる特徴 とくちょう でもある。
セミクジラ 類 るい やシロイルカ などわずかなものを除 のぞ き、背 せ びれ を持 も つ。ヒゲクジラでは小 ちい さいが、ハクジラ類 るい では大 おお きく発達 はったつ している。
エコーロケーション という超 ちょう 音波 おんぱ を使 つか い情報 じょうほう を知覚 ちかく し、周辺 しゅうへん 環境 かんきょう の確認 かくにん や獲物 えもの の採取 さいしゅ に役立 やくだて ているといわれる。また群 む れの中 なか の意思 いし 疎通 そつう も、エコーロケーションで行 おこな っていると考 かんが えられていて、調査 ちょうさ 研究 けんきゅう が進 すす んでいる。具体 ぐたい 的 てき な研究 けんきゅう 結果 けっか においては、エコーロケーションにより「レントゲン のように対象 たいしょう 物 ぶつ の骨格 こっかく まで認識 にんしき しているのではないか」ということや、シャチ などは、群 む れの生活 せいかつ 域 いき の距離 きょり が離 はな れていたり、家系 かけい の血筋 ちすじ が遠 とおざ ければ方言 ほうげん 化 か などにより「意思 いし の疎通 そつう が難 むずか しいのではないか」ということが推論 すいろん されている。
摂食 せっしょく から出産 しゅっさん ・育児 いくじ まですべて水中 すいちゅう で行 おこな う完全 かんぜん な水生 すいせい 動物 どうぶつ である。睡眠 すいみん も水中 すいちゅう で取 と るが、研究 けんきゅう 結果 けっか によれば、右脳 うのう と左脳 さのう を同時 どうじ に睡眠 すいみん 状態 じょうたい にせず交互 こうご に休 やす ませているので、睡眠 すいみん しながら溺 おぼ れることなく泳 およ ぎ続 つづ けることができる。なお、このような右脳 うのう と左脳 さのう を交互 こうご に休 やす ませる睡眠 すいみん は、鳥類 ちょうるい や多 おお くの哺乳類 ほにゅうるい には一般 いっぱん 的 てき なものであることが知 し られている。
海 うみ に住 す むクジラは水 みず に囲 かこ まれているので水 みず を飲 の む必要 ひつよう がないように思 おも われがちだが、海水 かいすい と体液 たいえき の浸透 しんとう 圧 あつ の差 さ により少 すこ しずつ水分 すいぶん が体外 たいがい へ失 うしな われて、水分 すいぶん を何 なん らかの形 かたち で取 と り込 こ まないと死 し んでしまう。クジラは、魚 さかな のように海水 かいすい から塩分 えんぶん を直接 ちょくせつ 濾過 ろか して水分 すいぶん を取 と り込 こ む器官 きかん を持 も たないため、水分 すいぶん のほぼすべてを餌 えさ から得 え ることになる。すなわち、餌 えさ の脂肪 しぼう 、糖類 とうるい 、タンパク質 たんぱくしつ などが体内 たいない の代謝 たいしゃ によって燃焼 ねんしょう したときにできる水 みず である。これは、乾燥 かんそう 地帯 ちたい に住 す むカンガルーネズミ が一 いち 生涯 しょうがい 水 みず を飲 の まず、水分 すいぶん を餌 えさ だけに頼 たよ っているのと似 に ている。なお、クジラは一般 いっぱん の哺乳類 ほにゅうるい と比 くら べて濃 こ い尿 にょう を濾過 ろか できるように腎臓 じんぞう を進化 しんか させ、水分 すいぶん の消失 しょうしつ を極力 きょくりょく 抑 おさ えながら余分 よぶん な塩分 えんぶん などを効率 こうりつ 良 よ く排泄 はいせつ している。
皮膚 ひふ が乾燥 かんそう に耐 た えられないことや、自重 じちょう により内臓 ないぞう が圧迫 あっぱく され臓器 ぞうき 不全 ふぜん を起 お こすことなどから、陸 りく に上 あ がることは短時間 たんじかん であるか、もしくはまったくできない。
陸生 りくせい 哺乳類 ほにゅうるい と同 おな じく鼻孔 びこう (噴気 ふんき 孔 あな )を有 ゆう し、肺 はい で空気 くうき 呼吸 こきゅう をする。
体温 たいおん はほとんどの魚類 ぎょるい [ 注釈 ちゅうしゃく 1] のように外海 がいかい の温度 おんど に左右 さゆう されることなく一定 いってい で温 ゆたか 血 ち である(種類 しゅるい により違 ちが うが概 おおむ ね35℃-36℃)。
普通 ふつう は一 いち 子 し が母体 ぼたい 子宮 しきゅう 内 うち で成長 せいちょう し、出生 しゅっしょう 後 ご は一定 いってい 期間 きかん 母乳 ぼにゅう で保育 ほいく される。
鯨 くじら の海洋 かいよう におけるバイオマスの大 おお きさは古 ふる くから知 し られるところであり、その生態 せいたい 系 けい での役割 やくわり も決 けっ して小 ちい さくはない。
鯨 くじら は小 しょう 魚 さかな やオキアミ などの餌 えさ を大量 たいりょう に食 た べ、同時 どうじ に大量 たいりょう に排泄 はいせつ する糞 くそ は動物 どうぶつ プランクトン や小 しょう 魚 さかな の餌 えさ となり、植物 しょくぶつ プランクトン に必要 ひつよう な栄養 えいよう 塩 しお となって光合成 こうごうせい を促進 そくしん する。植物 しょくぶつ プランクトンの増加 ぞうか は動物 どうぶつ プランクトンやイワシ などの魚類 ぎょるい に栄養 えいよう 豊富 ほうふ な餌 えさ を与 あた えて生育 せいいく を促 うなが すことは自明 じめい の理 り であるが、現在 げんざい [いつ? ] 問題 もんだい となっている二酸化炭素 にさんかたんそ の大幅 おおはば な増加 ぞうか が懸念 けねん される。中 なか でもマッコウクジラ は垂直 すいちょく 方向 ほうこう へも栄養 えいよう 塩 しお を運 はこ ぶ。すなわち、深海 しんかい に住 す む生物 せいぶつ を餌 えさ にすることで、一旦 いったん 沈 しず んだ栄養 えいよう 塩 しお を海面 かいめん まで引 ひ き上 あ げている[ 7] 。
主 おも にヒゲクジラの仲間 なかま には魚類 ぎょるい がつき下記 かき のえびす伝承 でんしょう の根拠 こんきょ となっており、特 とく にカツオクジラ やニタリクジラ にカツオ がつくのは共生 きょうせい であると指摘 してき されるが、ノルウェーでは1900年代 ねんだい から、アイスランドの沖合 おきあ いで十 じゅう 年 ねん の間 あいだ に鯨 くじら を捕 と り尽 つ くした(1300頭 とう ほど捕 と れたものが、最終 さいしゅう 的 てき に15頭 とう しか捕 と れなくなった)際 さい に、鯨 くじら について回遊 かいゆう する性質 せいしつ の魚 さかな までいなくなり、一般 いっぱん 漁民 ぎょみん からの抗議 こうぎ があり、ノルウェー政府 せいふ は領 りょう 海外 かいがい での捕鯨 ほげい を推奨 すいしょう した事例 じれい がある[ 8] 。
鯨 くじら は死後 しご も分解 ぶんかい され、海底 かいてい においては鯨骨 げいこつ 生物 せいぶつ 群集 ぐんしゅう を形成 けいせい しているが、陸上 りくじょう に座礁 ざしょう した死骸 しがい もカラス やクマ 、キツネ などの動物 どうぶつ に食 た べられて生物 せいぶつ 分解 ぶんかい される。海 うみ と陸 りく では動植物 どうしょくぶつ に含 ふく まれる窒素 ちっそ の同位 どうい 体 たい の割合 わりあい が異 こと なり、環境 かんきょう 中 ちゅう での窒素 ちっそ 同位 どうい 体 からだ 比 ひ を測定 そくてい することによって海洋 かいよう 生物 せいぶつ も陸上 りくじょう 生物 せいぶつ の栄養 えいよう 源 げん (窒素 ちっそ 源 げん )になっていることが明 あき らかになっている。同様 どうよう に、捕食 ほしょく された鯨 くじら の遺骸 いがい に含 ふく まれる「海 うみ のミネラル 」が糞 くそ などを介 かい して、陸地 りくち の植物 しょくぶつ に吸収 きゅうしゅう され重要 じゅうよう な栄養分 えいようぶん になり利用 りよう される。含有 がんゆう するミネラルには植物 しょくぶつ の成長 せいちょう を早 はや める効果 こうか もある。
クジラは指導 しどう 、学習 がくしゅう 、協力 きょうりょく 、計画 けいかく 、苦悩 くのう することで知 し られている。多 おお くのクジラ種 しゅ の新 しん 皮質 ひしつ は、2007年 ねん 以前 いぜん はヒト科 か のみに存在 そんざい するとされた細長 ほそなが い紡錘形 ぼうすいけい 神経 しんけい 細胞 さいぼう に存在 そんざい する。人間 にんげん ではこれらの神経 しんけい 細胞 さいぼう は社会 しゃかい 的 てき 接触 せっしょく 、情動 じょうどう 、判断 はんだん 、精神 せいしん 理論 りろん に関連 かんれん する。クジラの紡錘形 ぼうすいけい 神経 しんけい 細胞 さいぼう は、人間 にんげん の紡錘形 ぼうすいけい 神経 しんけい 細胞 さいぼう の位置 いち に相当 そうとう する脳 のう 部分 ぶぶん にあり、同様 どうよう の機能 きのう を有 ゆう すると考 かんが えられる。
以前 いぜん は脳 のう の大 おお きさは動物 どうぶつ の知性 ちせい の主 おも な指標 しひょう として考 かんが えられていた。脳 のう のほとんどの部分 ぶぶん は身体 しんたい 機能 きのう の維持 いじ に使用 しよう されるため、脳 のう 重量 じゅうりょう 比 ひ が高 たか ければ高 たか いほど、より複雑 ふくざつ な認知 にんち 技能 ぎのう に利用 りよう できる脳 のう 重量 じゅうりょう が増 ふ えることを示唆 しさ する。アロメトリー分析 ぶんせき によると、哺乳類 ほにゅうるい の脳 のう の大 おお きさは体重 たいじゅう の約 やく 2/3乗 じょう または3/4乗 じょう に比例 ひれい する。動物 どうぶつ の脳 のう の大 おお きさをアロメトリー分析 ぶんせき に基 もと づいて予想 よそう する脳 のう の大 おお きさと比較 ひかく するものに脳 のう 化 か 指数 しすう があり、この指数 しすう は動物 どうぶつ の知性 ちせい の指標 しひょう の一 ひと つとして使用 しよう される。マッコウクジラは地球 ちきゅう 上 じょう の動物 どうぶつ では最大 さいだい の脳 のう 重量 じゅうりょう を有 ゆう し、成長 せいちょう した雄 ゆう の平均 へいきん の脳 のう の大 おお きさは8000 cm3 (立方 りっぽう センチメートル ) であり、重量 じゅうりょう は7.8 kg(キログラム ) である。これに比較 ひかく すると成人 せいじん 男子 だんし の平均 へいきん の脳 のう の大 おお きさは1450 cm3 である。ベルーガやイッカク等 とう のハクジラの脳 のう 重量 じゅうりょう 比 ひ は人間 にんげん に次 つ いで高 たか い。
小規模 しょうきぼ なクジラは複雑 ふくざつ な遊戯 ゆうぎ を行 おこな うことで知 し られている。例 れい として、水中 すいちゅう で安定 あんてい した空 そら 心 しん のドーナツ状 じょう 渦巻 うずま きリングや「バブルリング」を作 つく る遊 あそ びがある。バブルリングの作成 さくせい には、水中 すいちゅう で急速 きゅうそく に空気 くうき を吐 は き、これが水面 すいめん 上 じょう にリングとして表出 ひょうしゅつ するものと、反復 はんぷく 的 てき にリング状 じょう に泳 およ ぎ停止 ていし することでらせん渦 うず に空気 くうき が噴出 ふんしゅつ する、主 おも な2つの方法 ほうほう がある。彼 かれ らはまた渦巻 うずま き状 じょう のリングを噛 か むことを楽 たの しむようで、多数 たすう の別々 べつべつ のバブルに飛 と び込 こ み、急速 きゅうそく に水上 すいじょう に上昇 じょうしょう したりする。これをある種 しゅ のコミュニケーションと考 かんが える者 もの もいる。クジラはまた漁 りょう のためにバブルネット(泡 あわ の網 あみ )を作 つく ることで知 し られている。
大 だい 規模 きぼ なクジラもある程度 ていど 、遊 あそ ぶと考 かんが えられている。例 たと えばセミクジラは尾 お ひれを水上 すいじょう に上 あ げ、長時間 ちょうじかん そのままのポジションを保 たも つ。これは「セーリング」として知 し られる行動 こうどう で、遊 あそ びの一種 いっしゅ と考 かんが えられ、アルゼンチンや南 みなみ アフリカの沿岸 えんがん で最 もっと もよく見 み られる。ザトウクジラもこれを行 おこな う。
Recording of Humpback Whales singing and Clicking.
鯨 くじら の反響 はんきょう 定位 ていい
クジラの発声 はっせい は幾 いく つかの目的 もくてき を果 は たすと考 かんが えられている。ザトウクジラなどの特定 とくてい の種 たね に属 ぞく するクジラはクジラの歌 うた として知 し られるメロディのような音 おと を発 はっ して交信 こうしん する。クジラは種 しゅ によって極 きわ めて大 おお きな音 おと を発 はっ する。ザトウクジラの発 はっ する音 おと はクリック音 おん などの突発 とっぱつ 音 おん であるが、ハクジラ類 るい は2万 まん ワットの音 おと (+73dB でしべる mまたは+43dB でしべる w)を発 はっ するソナーを使用 しよう し、その音 おと は遠方 えんぽう からでも聞 き こえるとされる。
捕獲 ほかく されたクジラは人間 にんげん のスピーチを模倣 もほう することで知 し られている。科学 かがく 者 しゃ にはクジラは人間 にんげん との意思 いし 伝達 でんたつ を強 つよ く希望 きぼう するが、人間 にんげん とは異 こと なる発声 はっせい 構造 こうぞう を持 も つため相当 そうとう な努力 どりょく を払 はら って人間 にんげん のスピーチを模倣 もほう するという説 せつ を提唱 ていしょう する者 もの もいる。
クジラはホイッスルとクリックスと呼 よ ばれる音響 おんきょう 信号 しんごう を発 はっ する。クリックスは広帯域 こうたいいき での急速 きゅうそく な突発 とっぱつ 音 おん で、ソナーに使用 しよう されるが、低 ひく い周波数 しゅうはすう 帯 たい の発声 はっせい はコミュニケーションのような非 ひ エコロケーション用途 ようと に使用 しよう されることがある。例 れい としてベルーガが発 はっ するパルス音 おん がある。一連 いちれん のクリック音 おん のパルスは35-50ミリセカンドの間隔 かんかく で発 はっ せられ、一般 いっぱん 的 てき にクリック音 おん の間隔 かんかく はターゲットに対 たい する音 おと の往復 おうふく 時間 じかん より多少 たしょう 長 なが い。ホイッスルは狭 せま 帯域 たいいき の周波数 しゅうはすう 変調 へんちょう (FM)信号 しんごう で、交信 こうしん などのコミュニケーションの目的 もくてき に使用 しよう される。
人間 にんげん が間接 かんせつ 的 てき にクジラの脅威 きょうい になることがある。クジラが商業 しょうぎょう 漁業 ぎょぎょう の網 あみ に誤 あやま って付随 ふずい 漁獲 ぎょかく 物 ぶつ として引 ひ っかかったり、釣 つ り針 ばり をのみ込 こ むことがある。クジラやその他 た の海洋 かいよう 哺乳類 ほにゅうるい の死 し の大 おお きな原因 げんいん に刺 さ し網 もう や巻 ま き網 もう 漁 りょう がある。アカボウクジラは漁網 ぎょもう に頻繁 ひんぱん に絡 から まる。クジラはまた海洋 かいよう 汚染 おせん にも影響 えいきょう される。これらの動物 どうぶつ は食物 しょくもつ 連鎖 れんさ で上位 じょうい にあり、大量 たいりょう の有機 ゆうき 薬品 やくひん が体内 たいない に蓄積 ちくせき しやすい。特 とく にハクジラはヒゲクジラと比較 ひかく して食物 しょくもつ 連鎖 れんさ の上位 じょうい にあるため多量 たりょう の脂肪 しぼう 層 そう を有 ゆう し、母親 ははおや の毒素 どくそ が授乳 じゅにゅう により子 こ クジラに伝達 でんたつ されることがある。これらの汚染 おせん 物質 ぶっしつ は胃腸 いちょう ガンを起 お こしたり、感染 かんせん 病 びょう にかかりやすくなる体質 たいしつ を形成 けいせい したりする。また、プラスチックの袋 ふくろ などの廃棄 はいき 物 ぶつ を飲 の み込 こ み、汚染 おせん されることがある。環境 かんきょう 保護 ほご 論 ろん 者 しゃ は高度 こうど な海軍 かいぐん のソナーがクジラを危険 きけん にさらすと考 かんが える。科学 かがく 者 しゃ の中 なか には、クジラが減圧 げんあつ 障害 しょうがい を経験 けいけん する症候 しょうこう を指摘 してき し、ソナーがクジラの浜辺 はまべ 乗 の り上 あ げを引 ひ き起 お こすことを示唆 しさ する者 もの もいる。
IWCは南極 なんきょく 海 かい 鯨 くじら サンクチュアリとインド洋 いんどよう 海 うみ 鯨 くじら サンクチュアリという二 ふた つのクジラ保護 ほご 区 く を指定 してい した。南極 なんきょく 海 かい 鯨 くじら サンクチュアリは30,560,860平方 へいほう キロメートル(11,799,610平方 へいほう マイル)を範囲 はんい とし、南極 なんきょく を含 ふく む。インド洋 いんどよう 海 うみ 鯨 くじら サンクチュアリは南緯 なんい 55度 ど 以南 いなん のインド洋 いんどよう を禁漁 きんぎょ 区 く に指定 してい する。IWCは有志 ゆうし 団体 だんたい で条約 じょうやく ではない。いかなる国 くに の国民 こくみん もこれに束縛 そくばく されることはなく、IWCは同 どう 団体 だんたい が定 さだ める法 ほう を施行 しこう することはできない。
2013年 ねん の時点 じてん で国際 こくさい 自然 しぜん 保護 ほご 連合 れんごう (IUCN)は86種 しゅ のクジラ目 め 種 しゅ を認識 にんしき し、そのうち40種 しゅ はクジラと考慮 こうりょ される。6種 しゅ が「深刻 しんこく な危機 きき 」(タイセイヨウセミクジラ)、「危機 きき 」(シロナガスクジラ、セミクジラ、イワシクジラ)、「危急 ききゅう 」(マッコウクジラ)に分類 ぶんるい され、危機 きき に瀕 ひん していると認識 にんしき される。21種 しゅ は「データ不足 ふそく 」と分類 ぶんるい される。南極 なんきょく や北極 ほっきょく に生息 せいそく する種 たね は最近 さいきん の気候 きこう 変動 へんどう 、特 とく に海 うみ 氷 ごおり が生 しょう じ溶 と ける時期 じき の影響 えいきょう を受 う け危機 きき に瀕 ひん していると考慮 こうりょ される。
万葉集 まんようしゅう では、今 いま の鯨 くじら (クジラ)を指 さ すとされる言葉 ことば は「イサナ(鯨 くじら 魚 ぎょ 、鯨 くじら 名 めい 、勇魚 いさな 、不知 ふち 魚 ぎょ 、伊佐 いさ 魚 ぎょ )」または「イサ」であり、捕鯨 ほげい は「イサナトリ」「イサナトル」である。[ 9]
「鯨 くじら 鯢 さんしょううお (けいげい)」という呼称 こしょう も一般 いっぱん 的 てき であった。
貝原 かいばら 益軒 えきけん 著 ちょ 『日本 にっぽん 釈 しゃく 名 めい 』中 ちゅう 魚 さかな 部 ぶ (元禄 げんろく 13年 ねん 、1700年 ねん )や新井 あらい 白石 はくせき 著 ちょ 『東 あずま 雅 みやび 』十 じゅう 九 きゅう 鱗介 りんかい 部 ぶ (享 とおる 保 ほ 4年 ねん 、1719年 ねん )によれば、「ク」は古語 こご で黒 くろ を表 あらわ し「シラ」は白 しろ を表 あらわ し「黒白 くろしろ 」で「クシラ」であった。その後 ご 「シ」は「チ」に転 てん じて「クチラ」になり「チ」が「ヂ」に変 かわ り「クヂラ」になったと解説 かいせつ している。また、『日本 にっぽん 古語 こご 大 だい 辞典 じてん 』では「ク」は古 こ 韓 かん 語 ご で「大 だい 」を意味 いみ し、「シシ」を「獣 しし 」、「ラ」を接尾 せつび 語 ご としている。その他 た 、『大言 たいげん 海 うみ 』では「クチビロ(口広 くちひろ )が変化 へんか したものとし、『日本 にっぽん 捕鯨 ほげい 語彙 ごい 考 こう 』では「クジンラ(九 きゅう 尋 ひろ 羅 ら )」が変化 へんか したものとしている。
「クジラ」の表記 ひょうき の時代 じだい による移 うつ り変 か わり
奈良 なら 時代 じだい (710 - 794年 ねん )
古事記 こじき - 「区 く 施 ほどこせ 羅 ら 」クヂラ。
日本書紀 にほんしょき - 「久治 きゅうじ 良 りょう 」クヂラ。記紀 きき 共 ども に今 いま の鯨 くじら (クジラ)を指 さ すかどうかは諸説 しょせつ ある。
平安 へいあん 時代 じだい (794年 ねん -1185年 ねん )
新撰 しんせん 字 じ 鏡 きょう - オスは「鼇(本来 ほんらい は大亀 おおかめ の意味 いみ )」クチラ(久治 きゅうじ 良 りょう )。メスは「鯢 さんしょううお 」メクチラ(女 おんな 久 ひさし 治良 はるよし )。
類聚 るいじゅう 名義 めいぎ 抄 しょう - オスは「巨 きょ 京 きょう (渠 みぞ 京 きょう を略 りゃく した文字 もじ としている)」クヂラ、ヲクヂラ。メスは「鯢 さんしょううお 」クヂラ、メクヂラ。
鯨 くじら 体 からだ あるいは鯨 くじら 肉 にく の本 ほん 皮 かわ (黒 くろ い表皮 ひょうひ と白 しろ い脂肪 しぼう 層 そう )に見立 みた てた黒白 くろしろ のデザインに由来 ゆらい するものが多 おお い。また、鯨 くじら の大 おお きさを受 う けた言葉 ことば も多 おお い。
新富 しんとみ 町 まち のくじらようかん
山鯨 やまくじら (やまくじら) - 主 おも に猪 いのしし の肉 にく の意味 いみ であるが、その他 た の獣肉 じゅうにく (特 とく に野獣 やじゅう )をさす場合 ばあい もある。[ 10]
皮 かわ 鯨 くじら (かわくじら) - 鯨 くじら の背 せ と腹 はら の色 いろ の違 ちが いを模 も して器 うつわ の口 くち が黒 くろ くなっている茶碗 ちゃわん や湯呑 ゆのみ などのこと。あるいは鯨 くじら 肉 にく の本 ほん 皮 かわ の断面 だんめん を模 も したともいう。
鯨 くじら 帯 たい (くじらおび) - 昼夜帯 ちゅうやおび という和服 わふく の帯 おび で表 ひょう と裏 うら があり、鯨 くじら の背 せ と腹 はら の色 いろ の違 ちが いを模 も して鯨 くじら 帯 たい と呼 よ ばれる。
鯨尺 くじらじゃく (くじらじゃく) - 鯨 くじら 差 さ しともいい和裁 わさい 用 よう の物差 ものさ し。元 もと は鯨 くじら の髭 ひげ から作 つく られていた。
鯨 くじら 豆腐 とうふ (くじらとうふ) - 豆腐 とうふ の片面 かためん を昆布 こぶ などで色付 いろづ けして白黒 しろくろ にした物 もの 。
鯨 くじら 羊羹 ようかん (くじらようかん) - 鯨 くじら 羊羹 ようかん とは鯨 くじら 肉 にく の外観 がいかん を模 も した和菓子 わがし 。地域 ちいき 差 さ がある。
鯨 くじら 餅 もち (くじらもち) - 鯨 くじら 餅 もち とは鯨 くじら 肉 にく の外観 がいかん を模 も した餅菓子 もちがし 。地域 ちいき 差 さ がある。
鯨 くじら 鐘 がね (梵鐘 ぼんしょう )
鯨幕 くじらまく (くじらまく) - 黒 くろ と白 しろ の布 ぬの を交互 こうご に縫 ぬ い合 あ わせた(主 おも に仏式 ぶっしき の葬儀 そうぎ の際 さい に用 もち いられる)垂 た れ幕 まく 、鯨 くじら 帯 たい 同様 どうよう に鯨 くじら の体 からだ になぞらえて鯨幕 くじらまく と呼 よ ばれる。
鯨 くじら 百 ひゃく 合 ごう (くじらゆり) - ユリ根 ね の料理 りょうり 法 ほう の一 ひと つ。板 いた に薄 うす く伸 の ばすと形 かたち が皮 かわ 鯨 くじら に似 に るから「鯨 くじら 百 ひゃく 合 ごう 」の名 な が付 つ いた。
鯨飲 げいいん (げいいん) - がぶがぶと酒 さけ を飲 の む様 よう 。
鯨 くじら 音 おん (げいおん) - 釣鐘 つりがね や鐘 かね の音 おと や音 おと が響 ひび き渡 わた る様 よう 。鯨 くじら 吼 ほえ (げいほう)も同 おな じ意味 いみ である。
鯨 くじら 鯢 さんしょううお (けいげい・げいげい・げいじ) - 鯨 くじら が雄 お 鯨 くじら で鯢 さんしょううお が雌 めす 鯨 くじら をさし、あわせて鯨 くじら を意味 いみ する。大 おお きな口 くち で小 ちい さな蝦 えび や魚 さかな を飲 の み込 こ む様 よう から多数 たすう の弱者 じゃくしゃ に被害 ひがい を与 あた える極悪 ごくあく 人 じん またはその首謀 しゅぼう 者 しゃ をさし、大 おお きな刑罰 けいばつ や罪人 ざいにん を意味 いみ する。
鯨 くじら 鐘 がね (げいしょう) - 梵鐘 ぼんしょう のことで、別称 べっしょう として他 ほか に華 はな 鯨 くじら 、巨 きょ 鯨 くじら などがある。吊 つ り金具 かなぐ の部分 ぶぶん (龍頭 りゅうず )が龍 りゅう を模 も しているのは、鯨 くじら を抑 おさ えることができるのは龍 りゅう 以外 いがい にないという説 せつ がある。
歌川 うたがわ 国芳 くによし :宮本 みやもと 武蔵 むさし と大 だい 鯨 くじら と鯨 くじら 涛
鯨 くじら 呑 (げいどん) - 大 おお きな口 くち で小 ちい さな蝦 えび や魚 さかな を飲 の み込 こ む様 よう から、強者 きょうしゃ や覇者 はしゃ が弱者 じゃくしゃ などを取 と り込 こ むことや、強 つよ い国 くに や地域 ちいき が弱 よわ い国 くに や地域 ちいき を吸収 きゅうしゅう 合併 がっぺい または併合 へいごう することをさす。
鯨波 げいは (とき、げいは) - 大波 おおなみ や 鬨 とき の声 こえ 「えいえい おうおう」をあらわす。「とき」という大和言葉 やまとことば に「鯨波 げいは ・鬨 かちどき ・時 じ 」という字 じ が充 あ てられたようで時間 じかん や間合 まあ いや機会 きかい といった意味 いみ で使 つか い分 わ けられていたとする説 せつ がある(一部 いちぶ の辞書 じしょ で同 おな じ括 くく りになっている)鯨 くじら 浪 なみ (くじらなみ)鯨 くじら 涛 (げいとう)も大波 おおなみ を意味 いみ する。
鯨 くじら 鵬 おおとり (げいほう) - 大 おお きいこと。または、大 おお きいもののたとえ。
すんくじら - 鹿児島 かごしま 弁 べん で端 はし や隅 すみ の意味 いみ 。
鯨波 とき の声 こえ (ときのこえ) - 上記 じょうき の鯨波 げいは と書 か いても同 おな じ意味 いみ である。ただし上記 じょうき の鬨 かちどき が戦 たたか いを示 しめ すので戦場 せんじょう での大 だい 人数 にんずう の声 こえ を表 あらわ し主 おも に「勝鬨 かちどき の声 こえ 」と解釈 かいしゃく されることもあるが、鯨 くじら 吼 ほえ という言葉 ことば との関連 かんれん や日本 にっぽん の合戦 かっせん における史実 しじつ から合戦 かっせん の合図 あいず や大将 たいしょう 戦 せん をはじめとする代表 だいひょう 戦 せん の名乗 なの りなどという諸説 しょせつ がある。
鯨 くじら に鯱 しゃち (くじらにしゃち) - 付 つ きまとうことまたは、付 つ きまとって相手 あいて に被害 ひがい を与 あた えること。現在 げんざい なら「ストーカー 」とほとんど同意 どうい である。
鯨 くじら の喧嘩 けんか に海老 えび の背 せ が裂 さ ける (くじらのけんかにえびのせなかがさける) - 強者 きょうしゃ の争 あらそ いに弱者 じゃくしゃ が巻 ま き込 こ まれ被害 ひがい を受 う けること。
鰯 いわし 網 もう で鯨 くじら 捕 と る (いわしあみでくじらとる) - 予想 よそう せず大 おお きな獲物 えもの や収穫 しゅうかく を得 え ること、思 おも いがけず幸運 こううん に恵 めぐ まれたりすることをさす。同義語 どうぎご で「棚 たな から牡丹餅 ぼたもち 」などがある。
長 ちょう 鯨 くじら の百川 ももかわ 吸 す うが如 ごと し (ちょうけいのひゃくせん すうがごとし) - 大 だい 酒 さけ のみのことで元 もと は漢詩 かんし である。
鯨 くじら 鯢 さんしょううお の顎 あご にかく (けいげいのあぎとにかく) - 鯨 くじら のあご に引 ひ っ掛 か かり飲 の み込 こ まれそうになったという言葉 ことば から、九死 きゅうし に一生 いっしょう を得 え る様 よう な体験 たいけん をさす。
虎 とら 伏 ふく 野辺 のべ 鯨 くじら の寄 よせ 浦 うら (とらふす、のべ。くじらのよる、うら。) - 虎 とら や鯨 くじら が出没 しゅつぼつ する様 よう な原野 げんや や海 うみ がある様 よう な所 ところ という言葉 ことば から、未開 みかい の地 ち をさす。
クジラは世界 せかい のさまざまな地域 ちいき で神聖 しんせい 視 し されている。日本 にっぽん においても、漁業 ぎょぎょう 神 しん や漂着 ひょうちゃく 神 しん ・「寄 よ り神 しん 信仰 しんこう 」として神格 しんかく 化 か されてきた。
ノルウェー
ノルウェー など北欧 ほくおう でも鯨 くじら が魚 さかな を追 お い込 こ んで豊漁 ほうりょう をもたらすとの伝承 でんしょう があり、これもイワシクジラ にSei(サイ)という魚 さかな が付 つ き、それを集 あつ めるとされている[ 13] 。なお、北欧 ほくおう の事例 じれい については後 のち にはキリスト教 きりすときょう と結 むす びつけられて、神 かみ が漁獲 ぎょかく の助 たす けとしてクジラをもたらしてくれているとの説明 せつめい が教会 きょうかい 関係 かんけい 者 しゃ によってされたこともあったようである。ある教会 きょうかい 関係 かんけい 者 しゃ は、漁民 ぎょみん が争 あらそ いごとを起 おこ すと、神 かみ の不興 ふきょう を招 まね いてクジラが助 たす けてくれなくなるとの説明 せつめい をしているが、一般 いっぱん 的 てき 理解 りかい であったかどうかは不明 ふめい である。
ベトナム
ベトナム ではクジラのことを cá ông (カー・オン)と呼 よ んで古 ふる くから信仰 しんこう 対象 たいしょう としてきた。cá は「魚 さかな 」の意 い 。修飾 しゅうしょく 語 ご の ông は漢字 かんじ 「翁 おう 」に由来 ゆらい し「おじいさん」の意味 いみ だが、年長 ねんちょう 男性 だんせい 一般 いっぱん への敬称 けいしょう としても汎用 はんよう される言葉 ことば 。全体 ぜんたい として「おやっさん魚 ぎょ 」または“Sir fish”(魚 さかな 卿 きょう )とでも言 い うべき意味 いみ になるが、いずれにしても敬意 けいい と親愛 しんあい の情 じょう がこめられた呼 よ び名 な である。
アボリジニ
オーストラリア の北 きた 海岸 かいがん やその周辺 しゅうへん の島々 しまじま に住 す むアボリジニ はバンドウイルカ をトーテム として神格 しんかく 化 か し、シャーマンと交信 こうしん して豊漁 ほうりょう をもたらすとされる[ 14] 。
アイヌ 民族 みんぞく は寄 よ り鯨 くじら をもたらすとしてハクジラ(歯 は 鯨 くじら )類 るい のシャチ を沖 おき の神 かみ としており、同様 どうよう の例 れい として捕鯨 ほげい 地 ち であった石川 いしかわ 県 けん の宇出津 うしつ (うしつ)でも、捕鯨 ほげい 対象 たいしょう の鯨 くじら を追 お い込 こ んでくれるシャチを「神主 かんぬし 」と呼 よ んでいた。
日本 にっぽん では鯨 くじら は捕獲 ほかく の対象 たいしょう であると同時 どうじ に信仰 しんこう の対象 たいしょう であった。
恵比寿 えびす との同 どう 一 いち 視 し
恵比寿 えびす
日本 にっぽん では、鯛 たい と釣竿 つりざお を持 も つ姿 すがた で知 し られ漁業 ぎょぎょう の神 かみ でもある「恵比寿 えびす 」との同 どう 一 いち 視 し がなされた。由来 ゆらい については諸説 しょせつ あるが、現在 げんざい でも漁師 りょうし が、鯨 くじら にカツオ がつく様子 ようす を「鯨 くじら 付 つ き」と呼 よ ぶように、魚 さかな 群 ぐん の水先案内 みずさきあんない として鯨 くじら 類 るい を目印 めじるし としていて、その魚 さかな 群 ぐん を見 み つけ出 だ す力 ちから を神聖 しんせい 視 し していたためといわれる。東北 とうほく 、近畿 きんき 、九州 きゅうしゅう の各 かく 地方 ちほう をはじめ日本 にっぽん 各地 かくち で、鯨 くじら 類 るい [ 注釈 ちゅうしゃく 2] を「エビス 」と呼 よ んでいて、恵比寿 えびす の化身 けしん や仮 かり の姿 すがた と捉 とら えて「神格 しんかく 化 か 」していた。これらはニタリクジラ にカツオ が付 つ いたり、イルカ にキハダ マグロがつくように、鯨 くじら 類 るい に同 おな じ餌 えさ (鰯 いわし などの群集 ぐんしゅう 性 せい 小 しょう 魚類 ぎょるい )を食 た べる魚 さかな が付 つ く生態 せいたい から生 う まれた伝承 でんしょう であると考 かんが えられ、水産庁 すいさんちょう の加藤 かとう 秀弘 ひでひろ はニタリクジラとカツオの共生 きょうせい 関係 かんけい および、えびす信仰 しんこう との共通 きょうつう 点 てん を指摘 してき している。
漂着 ひょうちゃく 神 しん
日本 にっぽん において「寄 よ り鯨 くじら 」・「流 なが れ鯨 くじら 」[ 注釈 ちゅうしゃく 3] と呼 よ ばれた漂着 ひょうちゃく 鯨 くじら [ 注釈 ちゅうしゃく 4] もエビスと呼 よ んで、後述 こうじゅつ のような資源 しげん 利用 りよう が盛 さか んであり、「寄 よ り神 しん 信仰 しんこう 」の起源 きげん ともいわれている。特 とく に三浦半島 みうらはんとう や能登半島 のとはんとう や佐渡 さど 島 とう などに顕著 けんちょ に残 のこ り、伝承 でんしょう されている。寄 よ り鯨 くじら の到来 とうらい は、七浦 ななうら が潤 うるお うともいわれ、恵比寿 えびす が身 み を挺 てい して住民 じゅうみん に恵 めぐ みをもたらしてくれたものという理解 りかい もされていた。もっとも土地 とち によって逆 ぎゃく の解釈 かいしゃく もあり、恵比寿 えびす である寄 よ り鯨 くじら を食 た べると不漁 ふりょう になるという伝承 でんしょう も存在 そんざい した。
水神 すいじん
海浜 かいひん 地域 ちいき において海上 かいじょう の安全 あんぜん や大漁 たいりょう 祈願 きがん などの「漁業 ぎょぎょう の神 かみ 」として祀 まつ っているが、幾 いく つかの地域 ちいき では内陸 ないりく 部 ぶ においても河川 かせん や水源 すいげん の近 ちか くにある岩 いわ や石 いし を鯨 くじら と見立 みた てて、鯨 くじら 石 せき や鯨 くじら 岩 がん と呼 よ び、治水 ちすい や水源 すいげん の「水 みず の神 かみ 」として祭 まつ っているところもある。
太地 たいじ 町 まち - 和歌山 わかやま 県 けん 。日本 にっぽん における捕鯨 ほげい 発祥 はっしょう の地 ち であると言 い われている。
クジラの骨格 こっかく 標本 ひょうほん
鯨骨 げいこつ (クジラの骨 ほね )は先史 せんし 時代 じだい から世界 せかい 各地 かくち で狩猟 しゅりょう 具 ぐ として加工 かこう 利用 りよう されてきたことが、貝塚 かいづか の発掘 はっくつ から判明 はんめい している。
日本 にっぽん においては縄文 じょうもん 時代 じだい や弥生 やよい 時代 じだい の貝塚 かいづか から狩猟 しゅりょう 具 ぐ だけでなく、工業 こうぎょう 製品 せいひん を加工 かこう する作業 さぎょう 台 だい や、宗教 しゅうきょう 儀式 ぎしき で使 つか われたと推察 すいさつ される装飾 そうしょく 刀剣 とうけん が発見 はっけん され、色々 いろいろ な形 かたち でクジラの骨 ほね の利用 りよう がなされてきた。
江戸 えど 時代 じだい には鯨 くじら 細工 ざいく として根付 ねつけ をはじめさまざまな工芸 こうげい 品 ひん を生 う み出 だ し日本 にっぽん の伝統 でんとう 文化 ぶんか として受 う け継 つ がれている。近代 きんだい において、マッコウクジラの歯 は は、象牙 ぞうげ などと同様 どうよう に彫 ほ り物 もの などの工芸 こうげい 品 ひん に加工 かこう されることがある。パイプ や印材 いんざい などに用 もち いられた例 れい がある。
古来 こらい からイヌイットは木 き の育 そだ たない環境 かんきょう で生 い きてきたため、住居 じゅうきょ の骨組 ほねぐ みにクジラの骨 ほね を使 つか っている。また近年 きんねん ではカナダ 、アメリカ の先住民 せんじゅうみん であるイヌイット や、ニュージーランド の先住民 せんじゅうみん であるマオリ が、歴史 れきし 的 てき にクジラを利用 りよう してきた経緯 けいい から、クジラの歯 は や骨 ほね を加工 かこう した工芸 こうげい 品 ひん を作製 さくせい している。
イッカク の牙 きば は、中 ちゅう 近世 きんせい では薬 くすり として用 もち いられた(ただし、一角獣 いっかくじゅう の角 かく とされ、鯨 くじら の歯 は であることが知 し られずに使 つか われることも多 おお かった)。
古 ふる くからクジラから採取 さいしゅ した肉 にく や皮 かわ を食 た べる習慣 しゅうかん がある国 くに や地域 ちいき が存在 そんざい する。
日本 にっぽん 、インドネシア 、フィリピン 、ノルウェー 、アイスランド 、グリーンランド 、フェロー諸島 しょとう 、アラスカ 、カナダ などであり、民族 みんぞく 的 てき ・文化 ぶんか 的 てき な伝統 でんとう の食材 しょくざい として、調理 ちょうり 法 ほう も多岐 たき に渡 わた っている。日本 にっぽん でも多様 たよう で高度 こうど に洗練 せんれん された調理 ちょうり 法 ほう が存在 そんざい し、和食 わしょく 文化 ぶんか の重要 じゅうよう な一部分 いちぶぶん を占 し めている。食用 しょくよう 部位 ぶい も赤身 あかみ の肉 にく のみならず、脂 あぶら 皮 がわ や内臓 ないぞう 、軟骨 なんこつ など国 くに や地域 ちいき によって多様 たよう である。イギリス やフランス などの西 にし ヨーロッパ でも食用 しょくよう 習慣 しゅうかん がなかったわけではないが、近海 きんかい 資源 しげん の枯渇 こかつ などから消滅 しょうめつ した。
クジラのヒゲ
「鯨 くじら ひげ 」はヒゲクジラ類 るい にのみ見 み られる部位 ぶい で、上 うえ あごの本来 ほんらい 歯 は が生 は えるべき部分 ぶぶん の皮膚 ひふ が変化 へんか してできたものである。爪 つめ と同 おな じく終始 しゅうし のびつづける特性 とくせい を持 も ち、両側 りょうがわ あわせて600枚 まい 近 ちか くになることもある。鯨 くじら の髭 ひげ は捕食 ほしょく の際 さい に歯 は の代 かわ りを行 おこな うもので、ヒゲクジラ類 るい は大量 たいりょう の海水 かいすい とともに餌 えさ を吸 す いこんだ後 のち 、海水 かいすい だけを吐 は きだして餌 えさ だけを食 た べるのだが、このときに餌 えさ を口 くち のなかにとどめておくフィルターの役割 やくわり を果 は たすのが髭 ひげ である。主 おも な餌 えさ の違 ちが いから、鯨 くじら 種 しゅ によって形状 けいじょう ・性質 せいしつ はかなり異 こと なる。
鯨 くじら の髭 ひげ は適度 てきど な硬 かた さと柔軟 じゅうなん 性 せい 、軽 かる さを備 そな えており、捕鯨 ほげい の発達 はったつ した地域 ちいき では、プラスチック がなかった時代 じだい には工芸 こうげい などの分野 ぶんや で盛 さか んに用 もち いられた。特 とく にセミクジラのものが長大 ちょうだい で柔軟 じゅうなん なため珍重 ちんちょう された。日本 にっぽん における鯨 くじら の髭 ひげ の利用 りよう は釣竿 つりざお の先端 せんたん 部分 ぶぶん 、ぜんまい 、裃 かみしも の肩衣 かたぎぬ を整形 せいけい するための部品 ぶひん など多岐 たき にわたるが、特 とく に有名 ゆうめい なのは呉服 ごふく ざし (ここからいわゆる「鯨尺 くじらじゃく 」という単位 たんい の名 な が生 う まれた)と文楽 ぶんらく 人形 にんぎょう の頭 あたま を動 うご かすための操作 そうさ 索 さく である。西洋 せいよう ではコルセット やドレス の腰 こし を膨 ふく らませるための骨 ほね としても用 もち いられた。
鯨油 げいゆ はクジラの脂 あぶら 皮 がわ や骨 ほね などから採取 さいしゅ した油 あぶら であって、シロナガスクジラ 、ナガスクジラ 、イワシクジラ 等 ひとし のヒゲクジラ 類 るい からとったナガス鯨油 げいゆ と、マッコウクジラ 、ツチクジラ 等 ひとし のハクジラ 類 るい からとったマッコウ鯨油 げいゆ があるが、単 たん に鯨油 げいゆ といった場合 ばあい は前者 ぜんしゃ を指 さ すことが多 おお い。
鯨油 げいゆ は古 ふる くから灯用 とうよう 、石鹸 せっけん 原料 げんりょう 、グリセリン 原料 げんりょう 、製革 せいかく 工業 こうぎょう 、減摩 げんま 剤 ざい 等 とう に使用 しよう されていたが、近年 きんねん では硬化 こうか 鯨油 げいゆ として食用 しょくよう 油 ゆ (マーガリン 原料 げんりょう など)、化粧 けしょう 品 ひん 原料 げんりょう などさらに広範囲 こうはんい に利用 りよう された。
クジラ一 いち 頭 とう から取 と れる油 あぶら 量 りょう はシロナガスクジラで約 やく 120バレルである。シロナガスクジラからとれる油 あぶら 量 りょう は他 た のクジラからとれる油 あぶら 量 りょう の最小公倍数 さいしょうこうばいすう であったため、捕鯨 ほげい 頭数 とうすう などはシロナガスに換算 かんさん して表示 ひょうじ された(BWU方式 ほうしき )。
メロン体 たい
マッコウクジラ頭部 とうぶ のメロン体 たい 周囲 しゅうい の繊維 せんい 束 たば (千筋 せんすじ )は、テニスラケット のガットに用 もち いられた。メロン体 たい の皮膜 ひまく は、太平洋戦争 たいへいようせんそう 中 なか には皮革 ひかく 原料 げんりょう に使用 しよう された。
特別 とくべつ な部位 ぶい
マッコウクジラの腸 ちょう 内 ない 生成 せいせい 物 ぶつ は竜涎香 りゅうぜんこう と称 しょう し、香料 こうりょう として珍重 ちんちょう された。
一部 いちぶ の部位 ぶい は薬品 やくひん 類 るい の原料 げんりょう にも用 もち いる。肝臓 かんぞう からは肝油 かんゆ が採取 さいしゅ される。脳下垂体 のうかすいたい や膵臓 すいぞう 、甲状腺 こうじょうせん などからはホルモン 剤 ざい が生産 せいさん されていた。
残滓 ざんし の利用 りよう
鯨油 げいゆ の採取 さいしゅ 後 ご の絞 しぼ りかすや、食用 しょくよう 外 がい の肉 にく などは、肥料 ひりょう 用 よう に使用 しよう されることがあった。日本 にっぽん では鯨 くじら 肥 こえ と呼 よ ばれた。肉 にく ・骨 ほね ・皮 かわ などを煮 に て石臼 いしうす などで粉砕 ふんさい したものであり、鰯 いわし 肥 こえ などと同様 どうよう の海産 かいさん 肥料 ひりょう として使 つか われた。江戸 えど 時代 じだい から鯨油 げいゆ の絞 しぼ り粕 かす の再 さい 利用 りよう 等 とう として行 おこな われている。ただし鯨油 げいゆ の採取 さいしゅ 後 ご の絞 しぼ りかすは食用 しょくよう (油 あぶら かす )にされることもあった。
明治 めいじ 時代 じだい 以降 いこう に近代 きんだい 捕鯨 ほげい 基地 きち として使 つか われた宮城 みやぎ 県 けん 牡鹿 おしか 町 まち 鮎川 あいかわ 浜 はま (現 げん 石巻 いしのまき 市 し )などでは、鯨 くじら 肥 こえ 生産 せいさん が地場 じば 産業 さんぎょう として栄 さか えていた[ 注釈 ちゅうしゃく 5] 。
食用 しょくよう 習慣 しゅうかん のない多 おお くの近代 きんだい 欧米 おうべい 諸国 しょこく では、採油 さいゆ に向 む かない赤身 あかみ の主要 しゅよう な用途 ようと であった。同様 どうよう に飼料 しりょう にも用 もち いられたことがある。特 とく に毛皮 けがわ 用 よう のミンク の飼料 しりょう に多 おお く用 もち いられた。イギリス などではペットフード 用 よう にも用 もち いた。
2008年 ねん には北極 ほっきょく 地方 ちほう を除 のぞ くすべての海洋 かいよう で1300万 まん 人 にん の人々 ひとびと がホエールウォッチングに参加 さんか した。クジラへの害 がい を最小 さいしょう 化 か するためにルールや行動 こうどう 規範 きはん が制定 せいてい された。アイスランド、日本 にっぽん 、ノルウェーには捕鯨 ほげい とホエールウォッチングの両 りょう 産業 さんぎょう が存在 そんざい する。ホエールウォッチング・ロビイストはボートに近付 ちかづ いたり、ホエールウォッチングトリップで観光 かんこう 客 きゃく を楽 たの しませる最 もっと も探究 たんきゅう 的 てき なクジラが同 どう 領域 りょういき で捕鯨 ほげい が再開 さいかい された時 とき 、捕鯨 ほげい の最初 さいしょ の対象 たいしょう になるのではと懸念 けねん している。ホエールウォッチングは世界中 せかいじゅう の旅行 りょこう 産業 さんぎょう で年間 ねんかん 21億 おく 米 あめりか ドル(14億 おく 英 いぎりす ポンド)の収益 しゅうえき を計上 けいじょう し、約 やく 13000人 にん を雇用 こよう する。これに対 たい し、捕鯨 ほげい 産業 さんぎょう は捕鯨 ほげい の一 いち 次 じ 禁止 きんし を含 ふく んでも年間 ねんかん 3100
米 あめりか ドル(2000万 まん 英 いぎりす ポンド)の収益 しゅうえき を計上 けいじょう する。産業 さんぎょう の大 おお きさと急 きゅう 成長 せいちょう のために、クジラの自然 しぜん 資源 しげん としての最善 さいぜん 使用 しよう に関 かん する複雑 ふくざつ な論争 ろんそう が捕鯨 ほげい 産業 さんぎょう との間 あいだ で起 お こり、いまだに継続 けいぞく している。
ホエールウォッチングは、クジラが到来 とうらい する地域 ちいき の貴重 きちょう な観光 かんこう 資源 しげん となっている。エリック・ホイト (英語 えいご 版 ばん ) による2000年 ねん の調査 ちょうさ によると、全 ぜん 世界 せかい でホエールウォッチングに訪 おとず れる客 きゃく の数 かず は1130万 まん 人 にん (おそらく「/年 とし 」)で、産業 さんぎょう 規模 きぼ としては14億 おく ドル以上 いじょう となっているという。
世界 せかい の海洋 かいよう における鯨 くじら 類 るい の食物 しょくもつ 消費 しょうひ 量 りょう [ 編集 へんしゅう ]
財団 ざいだん 法人 ほうじん 日本 にっぽん 鯨 くじら 類 るい 研究所 けんきゅうじょ の計算 けいさん によると、世界中 せかいじゅう の鯨 くじら 類 るい (クジラ・イルカ・シャチ)が食 しょく する餌 えさ の消費 しょうひ 量 りょう は魚 さかな 、イカ などの軟体動物 なんたいどうぶつ 、オキアミ などの甲殻 こうかく 類 るい を合 あ わせると、2.5 - 4.3億 おく トンとされている。これは、1996年 ねん 当時 とうじ における世界中 せかいじゅう の人間 にんげん の魚 さかな の消費 しょうひ 量 りょう 9千 せん 万 まん トン[ 15] の3倍 ばい -5倍 ばい と計算 けいさん される[ 16] 。保護 ほご されたために増 ふ えすぎた鯨 くじら によって海洋 かいよう のバイオマス (生物 せいぶつ 資源 しげん )は減少 げんしょう しており、捕鯨 ほげい は海洋 かいよう 生物 せいぶつ 資源 しげん の保全 ほぜん に繋 つな がるという意見 いけん もある。
クジラの消費 しょうひ するバイオマスの量 りょう については、捕鯨 ほげい に賛成 さんせい 、反対 はんたい のそれぞれの立場 たちば からの説明 せつめい となってしまうことが多 おお いが、必 かなら ずしも捕鯨 ほげい に賛成 さんせい 、反対 はんたい の立場 たちば からのみ発生 はっせい した見解 けんかい が出 で ると限 かぎ ることはできない。
試算 しさん には、捕鯨 ほげい 対象 たいしょう 種 しゅ 以外 いがい の種 たね を含 ふく んでおり、捕鯨 ほげい 禁止 きんし という形 かたち で保護 ほご されているのは鯨 くじら 類 るい 全 ぜん 80種 しゅ 余 あま りの中 なか の IWC で管理 かんり された13種 しゅ に過 す ぎない。
世界中 せかいじゅう の鯨 くじら が食 た べる餌 えさ は種類 しゅるい によって異 こと なり、魚 さかな やイカの中 なか には漁業 ぎょぎょう と競合 きょうごう しないものや、プランクトンや深海 しんかい 棲のイカなどは、そもそも食用 しょくよう 資源 しげん に向 む かないものもあり、直接 ちょくせつ 競合 きょうごう しているのは二 に 割 わり 程度 ていど である。
人類 じんるい が利用 りよう しにくい資源 しげん をより多 おお く利用 りよう するため、リン酸 さん 資源 しげん や鯨油 げいゆ として使用 しよう するなど食用 しょくよう に不向 ふむ きなクジラの利用 りよう が推奨 すいしょう されることもある。例 たと えば深海 しんかい 棲のハクジラ類 るい の生息 せいそく 数 すう は南極 なんきょく においてクロミンククジラよりも多 おお いにもかかわらず資源 しげん として利用 りよう されていない[ 注釈 ちゅうしゃく 6] 。だが、深海 ふかうみ 棲のハクジラであるマッコウクジラ調査 ちょうさ 捕鯨 ほげい の対象 たいしょう としても僅 わず か5頭 とう 程度 ていど しか捕 と られていないが、これは鯨油 げいゆ の需要 じゅよう が少 すく なく、経済 けいざい 価値 かち がほとんどないからである[ 17] [ 注釈 ちゅうしゃく 7] 。
といった事実 じじつ から、捕鯨 ほげい がどの程度 ていど 、特 とく にクジラを除 のぞ く生物 せいぶつ 資源 しげん の管理 かんり に役立 やくだ つのか明確 めいかく でない点 てん が多 おお く、それを示 しめ す研究 けんきゅう 結果 けっか も少 すく ない。
現在 げんざい の群集 ぐんしゅう 生態 せいたい 学 がく によれば、実際 じっさい の生態 せいたい 系 けい はピラミッド上 じょう の単純 たんじゅん な食物 しょくもつ 連鎖 れんさ ではなく、食物 しょくもつ 網 もう と呼 よ ばれる網 もう の目 め のような複雑 ふくざつ な関係 かんけい にあるとする知見 ちけん が得 え られてきている[ 19] 。食物 しょくもつ 網 もう の概念 がいねん によれば、たとえどの網 あみ の箇所 かしょ でも引 ひ っ張 ぱ れば全体 ぜんたい に影響 えいきょう し歪 ゆが みを与 あた え、それと同様 どうよう に、乱獲 らんかく や過剰 かじょう 保護 ほご [ 注釈 ちゅうしゃく 8] などの極端 きょくたん な資源 しげん 運営 うんえい を行 おこな えば、バイオマス のバランスが崩 くず れる要因 よういん になる。近年 きんねん ではEcopath with Ecosim などの生態 せいたい 系 けい モデル (Ecosystem model ) が開発 かいはつ され、日本 にっぽん でもクジラと漁業 ぎょぎょう の競合 きょうごう 関係 かんけい を調 しら べるためにジャルパン2 (JARPN II ) と呼 よ ばれる研究 けんきゅう が行 おこな われており、その目的 もくてき の一 ひと つがクジラを含 ふく めたFood webを数値 すうち モデル化 か するための科学 かがく 的 てき データの提供 ていきょう とされる[ 20] [ 21] 。
日本 にっぽん 鯨 くじら 類 るい 研究所 けんきゅうじょ の大隅 おおすみ 清治 きよじ と田村 たむら 力 つとむ による『世界 せかい の海洋 かいよう における鯨 くじら 類 るい の食物 しょくもつ 消費 しょうひ 量 りょう 』を基 もと にしたとされるのが、鯨 くじら 食害 しょくがい 論 ろん である。
『世界 せかい の海洋 かいよう における鯨 くじら 類 るい の食物 しょくもつ 消費 しょうひ 量 りょう 』が飽 あ くまでも食物 しょくもつ 網 もう の研究 けんきゅう から、漁業 ぎょぎょう と鯨 くじら 類 るい の捕食 ほしょく の競合 きょうごう を示 しめ そうとしているのに対 たい して、こちらの論説 ろんせつ では、「鯨 くじら が増 ふ えすぎると魚類 ぎょるい を食 く い尽 つ くす」という論旨 ろんし であり、水産庁 すいさんちょう などが監修 かんしゅう した一般 いっぱん 書籍 しょせき には多 おお く見 み られる。日本 にっぽん 捕鯨 ほげい 協会 きょうかい による簡単 かんたん な説明 せつめい は以下 いか の通 とお りである[ 22] 。
世界中 せかいじゅう の
鯨 くじら 類 るい が
捕食 ほしょく する
海洋 かいよう 生物 せいぶつ の
量 りょう は、
世界 せかい の
漁業 ぎょぎょう 生産 せいさん 量 りょう の3-5
倍 ばい に
上 のぼ ります。また、
日本 にっぽん 近海 きんかい において
鯨 くじら 類 るい が、
カタクチイワシ 、
サンマ 、
スケソウダラ など、
漁業 ぎょぎょう の
重要 じゅうよう 魚 ぎょ 種 しゅ を
大量 たいりょう に
捕食 ほしょく していることが
胃 い 内容 ないよう 物 ぶつ 調査 ちょうさ で
明 あき らかになっています。
鯨 くじら 類 るい が
大量 たいりょう の
魚 さかな を
捕食 ほしょく していることは
事実 じじつ であり、
鯨 くじら を
間引 まび くことでその
分 ぶん 人間 にんげん が
魚 さかな を
利用 りよう できることは
間違 まちが いありません。
実際 じっさい に、
沿岸 えんがん 漁業 ぎょぎょう 者 しゃ などからクジラによる
漁業 ぎょぎょう 被害 ひがい に
対 たい する
苦情 くじょう が
出 で ており、
早急 そうきゅう な
対策 たいさく が
必要 ひつよう です。
また、クジラは
海 うみ の
食物 しょくもつ 連鎖 れんさ の
中 なか で
最 さい 上位 じょうい の
捕食 ほしょく 者 しゃ であり、クジラだけをいたずらに
保護 ほご することは
海洋 かいよう 生態 せいたい 系 けい のバランスを
崩 くず すことになります。
[ 22]
基本 きほん 的 てき に、クジラ目 め を二分 にぶん するヒゲクジラ亜 あ 目 め の鯨 くじら のほとんどは1年 ねん のうち1/4は極地 きょくち で採 と 餌 えさ し、残 のこ りの3/4の期間 きかん は赤道 せきどう 付近 ふきん で餌 えさ を食 た べずに繁殖 はんしょく を行 おこ なうため[ 23] 、例 れい としてシロナガスクジラでは年間 ねんかん に自分 じぶん の体重 たいじゅう の4倍 ばい 程度 ていど しか食事 しょくじ をしないため、見 み た目 め のイメージで大食漢 たいしょくかん と決 き め付 づ けられるものではないという意見 いけん もある[ 24] 。特 とく にヒゲクジラ亜 あ 目 め の鯨 くじら は前述 ぜんじゅつ のように極地 きょくち で採 と 餌 えさ するため、地球 ちきゅう 上 じょう の半分 はんぶん である南半球 みなみはんきゅう では主 しゅ として、南極 なんきょく 海 かい でもっとも豊富 ほうふ なナンキョクオキアミ が消費 しょうひ されるが、これは年間 ねんかん 数 すう 千 せん 万 まん トンの余剰 よじょう 資源 しげん がある[ 25] とされる。ほかにもマッコウクジラは主 おも に深海 しんかい の軟体動物 なんたいどうぶつ を食 た べ、ハクジラ亜 あ 目 め の鯨 くじら 類 るい には深海 しんかい 棲のイカ類 るい に依存 いぞん するものが多 おお い。他 た には砂浜 すなはま のゴカイ などの生 い き物 もの を捕食 ほしょく するコククジラや鯨 くじら 類 るい そのものを捕食 ほしょく するシャチなど、80種 しゅ 近 ちか いクジラの生態 せいたい および食 しょく 性 せい はさまざまであり、また、ナガスクジラ科 か の鯨 くじら 種 しゅ のようにその時期 じき に多 おお い餌 えさ 生物 せいぶつ を食 た べるため、餌 えさ 生物 せいぶつ も特定 とくてい のものに限定 げんてい される訳 わけ ではないため[ 注釈 ちゅうしゃく 9] 、人間 にんげん の漁業 ぎょぎょう と間接 かんせつ 的 てき にしか競合 きょうごう していない部分 ぶぶん も大 おお きい。
科学 かがく 的 てき に不確 ふたし かな部分 ぶぶん が多 おお いと言 い う指摘 してき に対 たい して、田村 たむら 力 つとむ はオキアミだけを捕食 ほしょく していた種類 しゅるい もあり、不確 ふたし かな部分 ぶぶん も多 おお く、この説 せつ は世界 せかい に叩 たた き台 だい を提供 ていきょう するためのものであると、それを認 みと めたうえでさらなる調査 ちょうさ が必要 ひつよう であるとしている[ 26] 。
後述 こうじゅつ の通 とお り、本 ほん 説 せつ は様々 さまざま な批判 ひはん を受 う けており、2009年 ねん 6月の国際 こくさい 捕鯨 ほげい 委員 いいん 会 かい の年次 ねんじ 会合 かいごう において、日本 にっぽん 政府 せいふ 代表 だいひょう の代理 だいり として参加 さんか していた森下 もりした 丈二 じょうじ (水産庁 すいさんちょう 参事官 さんじかん )は、鯨 くじら 類 るい による漁獲 ぎょかく 被害 ひがい 説 せつ を実質 じっしつ 的 てき に撤回 てっかい している[ 27] 。
イギリスの水産 すいさん 大臣 だいじん (当時 とうじ )エリオット・モーリーは科学 かがく 的 てき に不確 ふたし かな点 てん が多 おお く、鯨 くじら の影響 えいきょう も分 わ からないので、商業 しょうぎょう 捕鯨 ほげい 再開 さいかい の理由 りゆう たりえないとしている。
かつて鯨 くじら 類 るい 研究所 けんきゅうじょ に所属 しょぞく していた粕谷 あらや 俊雄 としお 教授 きょうじゅ は鯨 くじら (特 とく にナガスクジラ科 か の鯨 くじら )は過去 かこ にはもっと多 おお く生息 せいそく していたが魚 さかな がいなくなる現象 げんしょう は起 お きておらず前提 ぜんてい に無理 むり がある。漁獲 ぎょかく 対象 たいしょう にしていない魚類 ぎょるい を鯨 くじら がどの程度 ていど 食 た べているか明確 めいかく でなく、あくまで仮定 かてい に過 す ぎないとしている[ 26] 。粕谷 あらや は、イルカ などの小型 こがた 鯨 くじら 類 るい による漁業 ぎょぎょう 資源 しげん への被害 ひがい にも懐疑 かいぎ 的 てき な意見 いけん を示 しめ している[ 28] 。
研究 けんきゅう 者 しゃ の関口 せきぐち 雄 つよし 祐 ゆう は前述 ぜんじゅつ の捕鯨 ほげい によって生物 せいぶつ 網 もう を調整 ちょうせい し漁業 ぎょぎょう 資源 しげん を増 ふ やす案 あん の現実 げんじつ 性 せい について、それは熱 ねつ 帯域 たいいき から極地 きょくち に生息 せいそく するおよそ80種類 しゅるい の鯨 くじら 類 るい を管理 かんり しなければならない、つまり地球 ちきゅう 上 じょう の海洋 かいよう 全体 ぜんたい のコントロールが可能 かのう でなければできないことであり、現代 げんだい の科学 かがく 技術 ぎじゅつ では当面 とうめん 不可能 ふかのう である[ 29] とみている。
WWFジャパン はこの見解 けんかい に関 かん しては科学 かがく 的 てき 根拠 こんきょ の不足 ふそく を指摘 してき している[ 30] 。
WWFジャパン自然 しぜん 保護 ほご 委員 いいん の松田 まつだ 横浜国立大学 よこはまこくりつだいがく 教授 きょうじゅ は確 たし かに、日本 にっぽん 鯨 くじら 類 るい 研究所 けんきゅうじょ は鯨 くじら が沢山 たくさん 捕食 ほしょく するのを証明 しょうめい しているが、主要 しゅよう な生態 せいたい 学 がく の教科書 きょうかしょ に引用 いんよう される「ピーター・ヨッジスの間接 かんせつ 効果 こうか 理論 りろん 」によれば、食物 しょくもつ 網 もう の効果 こうか で必 かなら ずしも捕食 ほしょく が水産 すいさん 資源 しげん の減少 げんしょう になるわけではない点 てん が数学 すうがく 論 ろん 的 てき に立証 りっしょう されており、多数 たすう の生態 せいたい 学者 がくしゃ からも批判 ひはん されていると農林水産省 のうりんすいさんしょう の会議 かいぎ で発言 はつげん している[ 31] 。
ミンククジラ などは、その海域 かいいき に多 おお く生息 せいそく する魚 さかな を食 た べていると1998年 ねん に報告 ほうこく された[ 32] 。
イギリスの環境 かんきょう 活動 かつどう 家 か である George Monbiot や国際 こくさい 通貨 つうか 基金 ききん の経済 けいざい 学者 がくしゃ 等 とう は、クジラがリン や鉄分 てつぶん や窒素 ちっそ を豊富 ほうふ に含 ふく む栄養 えいよう 塩 しお を海面 かいめん に供給 きょうきゅう したり死骸 しがい が海底 かいてい に沈 しず むことによって、表層 ひょうそう 生態 せいたい 系 けい の基礎 きそ 生産 せいさん 等 ひとし を支 ささ えており、魚類 ぎょるい や植物 しょくぶつ プランクトン の増加 ぞうか や二酸化炭素 にさんかたんそ の抑制 よくせい や炭素 たんそ の吸収 きゅうしゅう に貢献 こうけん していると指摘 してき しており、鯨 くじら 食害 しょくがい 論 ろん に対 たい して逆 ぎゃく の結論 けつろん を導 みちび いている[ 33] [ 34] 。このようなクジラによってもたらされる海洋 かいよう 生態 せいたい 系 けい の循環 じゅんかん 機構 きこう は「オキアミのパラドックス 」と呼 よ ばれる場合 ばあい もある[ 35] [ 36] 。
大久保 おおくぼ 東海大学 とうかいだいがく 海洋 かいよう 学部 がくぶ 専任 せんにん 講師 こうし は2009年 ねん のIWC会合 かいごう では日本 にっぽん の政府 せいふ 代表 だいひょう 団 だん が、鯨 くじら による水産 すいさん 資源 しげん の減少 げんしょう を決 き め付 づ けてはいないとした点 てん を踏 ふ まえたうえで、前述 ぜんじゅつ の関口 せきぐち 雄 つよし 祐 ゆう の説 せつ に連 つら なる、水産庁 すいさんちょう が目指 めざ す鯨 くじら 類 るい の複数 ふくすう 種 しゅ 一括 いっかつ 管理 かんり は実現 じつげん 可能 かのう 性 せい が低 ひく い事実 じじつ (既存 きそん のRMPを尊重 そんちょう するべきであるとのこと)と仮説 かせつ にすぎないものを大々的 だいだいてき にアピールするのは日本 にっぽん の科学 かがく の信頼 しんらい 性 せい を損 そこ ねると農林水産省 のうりんすいさんしょう の会議 かいぎ で発言 はつげん している[ 37] 。
前 まえ FAO 水産 すいさん 局長 きょくちょう の野村 のむら 一郎 いちろう は上記 じょうき の松田 まつだ 、大久保 おおくぼ の指摘 してき する、この説 せつ の科学 かがく 的 てき な信憑 しんぴょう 性 せい が低 ひく い点 てん を踏 ふ まえて、捕鯨 ほげい 再開 さいかい のために鯨 くじら による漁業 ぎょぎょう 被害 ひがい をPRするのはむしろイメージ的 てき に良 よ くないのではないかとしている。
AAP通信 つうしん によると世界 せかい 自然 しぜん 保護 ほご 会議 かいぎ においては、この説 せつ は科学 かがく 的 てき 証拠 しょうこ が不足 ふそく しているとする動議 どうぎ に、日本 にっぽん を含 ふく めた捕鯨 ほげい 国 こく も署名 しょめい する予定 よてい であったと報道 ほうどう している[ 38] 。
アメリカ海洋 かいよう 大気 たいき 局 きょく 海洋 かいよう 漁業 ぎょぎょう 局 きょく 北東 ほくとう 部 ぶ 漁業 ぎょぎょう 科学 かがく センターに勤務 きんむ する Peter Corkeron は、この説 せつ を裏付 うらづ ける科学 かがく 的 てき 証拠 しょうこ が存在 そんざい しないと述 の べたうえで、漁獲 ぎょかく 資源 しげん の減少 げんしょう 理由 りゆう としてこの説 せつ を持 も ち出 だ すことで、人間 にんげん による乱獲 らんかく という根本 こんぽん 的 てき な問題 もんだい への対処 たいしょ が疎 おろ かになるという問題 もんだい を指摘 してき している[ 39] 。
^ マグロ 、カジキ やアオザメ などごく一部 いちぶ の魚類 ぎょるい は奇 き 網 もう と呼 よ ばれる組織 そしき によって体温 たいおん を海水温 かいすいおん よりも高 たか く保 たも つことができる。
^ イルカ を含 ふく め鯨 くじら とした。
^ 「流 なが れ鯨 くじら 」、「寄 よ り鯨 くじら 」の意味 いみ については捕鯨 ほげい を参照 さんしょう 。
^ ほかに漂着 ひょうちゃく 物 ぶつ や水死 すいし 体 たい などをも同様 どうよう の信仰 しんこう 対象 たいしょう とした例 れい がある。詳細 しょうさい はえびす 参照 さんしょう 。
^ 鮎川浜 あゆかわはま の場合 ばあい 、食用 しょくよう に適 てき さないマッコウクジラが対象 たいしょう 鯨 くじら 種 しゅ であったことなどから食用 しょくよう とされた鯨 くじら 肉 にく はごく一部 いちぶ であり、余剰 よじょう 鯨 くじら 肉 にく が生 しょう じていた。これらは当初 とうしょ は海洋 かいよう 投棄 とうき されていたが、周辺 しゅうへん 海面 かいめん を汚染 おせん するとして地元 じもと 漁民 ぎょみん の反発 はんぱつ を受 う けたこともあって工業 こうぎょう 資源 しげん 化 か され成功 せいこう したものである。
^ 南極 なんきょく のミナミツチクジラやミナミトックリクジラ の数 かず はクロミンククジラに匹敵 ひってき し、食 た べるイカをオキアミ換算 かんさん するとクロミンククジラを上回 うわまわ るが、食料 しょくりょう 資源 しげん としての調査 ちょうさ 自体 じたい が行 おこな われていない。こういったハクジラ類 るい の数少 かずすく ない利用 りよう 例 れい は千葉 ちば のツチクジラ であり、これは地域 ちいき 的 てき な嗜好 しこう によるものであり、特殊 とくしゅ な事例 じれい である。
^ なお、小松 こまつ は「常識 じょうしき はウソだらけ」 では「鯨 くじら 80種 しゅ は全 すべ て食用 しょくよう になる」ともコメントしている[ 18] 。
^ 俗 ぞく に過剰 かじょう 保護 ほご の影響 えいきょう であるかのようにいわれるクロミンククジラの増加 ぞうか は飽 あ くまでも他 た の鯨 くじら 種 しゅ が乱獲 らんかく された生態 せいたい 系 けい 破壊 はかい の結果 けっか とされ(クロミンククジラ#形態 けいたい ・生態 せいたい 参照 さんしょう )、過剰 かじょう 保護 ほご とは無縁 むえん の現象 げんしょう である。他 た の種 たね でも過剰 かじょう 保護 ほご が具体 ぐたい 的 てき に何 なに かを引 ひ き起 お こした事例 じれい は未確認 みかくにん である。
^ 食 しょく 性 せい に関 かん しては各 かく 鯨 くじら 種 しゅ の項目 こうもく を参照 さんしょう 。ヒゲクジラ亜 あ 目 め の鯨 くじら ひげ もまた餌 えさ や生態 せいたい にあわせてさまざまな形態 けいたい に進化 しんか している。
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^ クジラに「魚 さかな 」が付 つ くのは、形状 けいじょう から魚 さかな と認識 にんしき されていたためである。
^ 仏教 ぶっきょう では、獣肉 じゅうにく を食 しょく することは禁止 きんし されていた。それを回避 かいひ するために魚 さかな と認識 にんしき されていた鯨 くじら を用 もち いたとされている。類似 るいじ にウサギが兎 うさぎ (う)と鳥 とり の鷺 さぎ (さぎ)で、ウサギ。1羽 わ 、2羽 わ と数 かぞ える事例 じれい と同 おな じ理由 りゆう である。
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^ 2018年 ねん における 新 あたら しいFAOのレポート によれば、全 ぜん 世界 せかい の漁業 ぎょぎょう 生産 せいさん 量 りょう は推定 すいてい 1.7億 おく トンであり、当時 とうじ の2倍 ばい 近 ちか くまで増加 ぞうか している。
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^ 『クジラはなぜ優雅 ゆうが に大 だい ジャンプするのか』実業之日本社 じつぎょうのにほんしゃ 、中島 なかじま 将行 まさゆき 、1994年 ねん 、162-164頁 ぺーじ 、年 とし に120日 にち しか食事 しょくじ をしないシロナガスクジラが毎日 まいにち 6トンのオキアミを捕食 ほしょく すると年間 ねんかん 720トン。対 たい して人間 にんげん は年間 ねんかん に体重 たいじゅう の15-16倍 ばい の量 りょう の食事 しょくじ をするとされる。
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鯨骨 げいこつ 生物 せいぶつ 群集 ぐんしゅう ‐ 死後 しご の遺体 いたい に集 あつ まり生物 せいぶつ 達 たち について。
鯨 くじら の爆発 ばくはつ - 打 う ち上 あ げられたクジラの死骸 しがい がもたらす災厄 さいやく 。
耳 みみ 垢 あか 栓 せん - クジラの構造 こうぞう 上 じょう 排出 はいしゅつ されず溜 た まっていくことにより、死亡 しぼう 後 ご に取 と り出 だ して、クジラの年齢 ねんれい やストレスホルモンや生息 せいそく 環境 かんきょう の推測 すいそく サンプルとなる。