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イノシシ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
いのししから転送てんそう
イノシシ
イノシシ Sus scrofa
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: くじら偶蹄ぐうてい Cetartiodactyla
: いのぶた Suina
: イノシシ Suidae
ぞく : イノシシぞく Sus
たね : イノシシ S. scrofa
学名がくめい
Sus scrofa Linnaeus1758
和名わみょう
イノシシ
英名えいめい
(wild) boar
  推測すいそくされる本来ほんらい分布ぶんぷ
  移入いにゅう地域ちいき

イノシシ日本語にほんごいのしし・豬、英名えいめいWild boar学名がくめいSus scrofa)は、くじら偶蹄ぐうていイノシシ動物どうぶつ一種いっしゅ

形態けいたい

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体長たいちょうゆう110〜170cm、めす100〜150cm、かただか60〜90cm、尾長おなが30〜40cm、体重たいじゅう80〜190kg(岐阜ぎふやく220kgもの個体こたい捕獲ほかくされたこともある)で、めすゆうよりもちいさく性的せいてきがたられる。全身ぜんしん茶褐色ちゃかっしょくから黒褐色こっかっしょく剛毛ごうもうおおわれる。ゆびかず前後ぜんごともに4ほんで、2つ。雌雄しゆうどもしもあご犬歯けんし発達はったつしてきばじょうになっており、ゆうとくながい。ゆうきば生後せいご1ねんはんほどで確認かくにんできるようになり、半月はんつきがたがったかたち終生しゅうせい成長せいちょうつづけ、最大さいだいで15cmほどまでになる。上顎じょうがく犬歯けんしおおきく、それがこすわさるようしたあご犬歯けんしえているため、つね研磨けんまされた状態じょうたいきば非常ひじょうするどい。ただ、このきば後方こうほう湾曲わんきょくしているため、攻撃こうげきようというよりもむしろ護身ごしんようである。湾曲わんきょく度合どあいもブタくらべるとゆるい。

日本にっぽんさんしゅ大陸たいりくしゅくらべてたんあしであるといわれる。犬歯けんしのぞ一度いちどわる。犬歯けんしだけは歯根しこん一生いっしょうつづける。おおきさ、とく臼歯きゅうしおおきさには地域ちいきせいがあり、現生げんなま個体こたい遺跡いせき分析ぶんせきから過去かこ人為じんいてき移動いどうがあったのではないかと推測すいそくされている[1]

ようじゅう毛並けなみの模様もようがあるしゅのウリの模様もようているためウリぼうばれる。熱帯ねったい雨林うりん鳥類ちょうるいヒクイドリ幼鳥ようちょうがそっくりな模様もようをしており、森林しんりんなか目立めだたない収斂しゅうれん進化しんか一種いっしゅだとられている。

生態せいたい

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元々もともとひるぎょうせい動物どうぶつであるが、ぶし人間にんげん影響えいきょうにより生活せいかつリズムをえていることが報告ほうこくされている。人間にんげん活動かつどう地域ちいきでは夜行やこうせいわる[2][3]積雪せきせつでは普段ふだん薄暗うすぐら時間じかんたい活動かつどうおおいが、ふゆひるぎょうせいになるという[4]ぶしによって生活せいかつリズムをえるれい動物どうぶつでもしばしば報告ほうこくされている[5][6]

しょくせい雑食ざっしょくせいでクマやサルとちがにはのぼれないために、地上ちじょう地下ちかのものをべている。島根しまねけんでの観察かんさつでは主食しゅしょく植物しょくぶつ地下茎ちかけいで、あきふゆはドングリもよくべているという[7]。ドングリはしゅによってはしぶみをかんじさせ有害ゆうがいタンニン多量たりょうふくむが、イノシシの唾液だえきはタンニンの作用さよう中和ちゅうわするはたらきをつ。山口やまぐちけんでの観察かんさつによればこの中和ちゅうわ物質ぶっしつりょうにはぶし変化へんかがあり、タンニンをおおふくコナラべる時期じきだけ増加ぞうかする[8]。ドングリはタンニンだけでなく豊凶ほうきょうによってもイノシシに影響えいきょうあたえている。ツキノワグマとイノシシはドングリが凶作きょうさくとしさとりてくるが、ニホンジカは相関そうかんがみられないという[9]岩手いわてけんでの観察かんさつでは、積雪せきせつえさとしてもドングリが重要じゅうようでありえさじょう広葉樹こうようじゅりんこのむが、あまりにもゆきふかいとこせず、常緑樹じょうりょくじゅ積雪せきせつすくないスギはやしなどに移動いどうする[10]。ニホンジカとおなじく牧草ぼくそうべる[11]

動物どうぶつしつのものは全体ぜんたいてきにはすくないが、ミミズ土壌どじょうちゅう各種かくしゅ昆虫こんちゅう幼虫ようちゅうなどがおおい。地上ちじょうせい地下ちかせいしょう動物どうぶつはしばしば捕食ほしょくしていることが報告ほうこくされており、カエルヘビネズミモグラなどがげられている[12][13]腐肉ふにくしょくおこなっているという報告ほうこく世界せかい各地かくちいくつかなされている。これまで観察かんさつされたほとんどはシカるい遺体いたいについてのものである[14][15]。また、ころえい:infanticide)が観察かんさつされている動物どうぶつひとつであり、このさいようじゅう成獣せいじゅうによってしばしば捕食ほしょくされる(後述こうじゅつ)。

砂浜すなはま地中ちちゅうけられたウミガメたまごかえしてべることが、熱帯ねったい亜熱帯あねったい個体こたいぐん報告ほうこくされており[16]日本にっぽんでも南西諸島なんせいしょとうられる[17]。オーストラリアではウミガメだけでなく、淡水たんすいせいのカメのたまごねらうことが報告ほうこくされている[18]。また、地上ちじょうつくとりにとってもイノシシは主要しゅよう天敵てんてきひとつである。イタリアで人工じんこうてき鶏卵けいらんもちいておこなわれた実験じっけんではキツネ以上いじょうにイノシシがもっと頻繁ひんぱん捕食ほしょくしたという[19]

嗅覚きゅうかくはよくおおくのにおいに誘引ゆういんせいしめす。のう反応はんのう観察かんさつしたところ、イノシシが家畜かちくされブタになったさい嗅覚きゅうかく一部いちぶうしなったといい、野生やせいしたブタは一部いちぶ機能きのうがイノシシみに回復かいふくするが、完全かんぜんには回復かいふくしないという[20]おおくの野生やせい動物どうぶつおなじくやま火事かじ関連かんれんがあるげたにおいをきら[21][22]はなにおいをぐだけでなく、はなさわることでもの感覚かんかくたしかめられる。また、上半身じょうはんしんちからつよすうじゅうkg程度ていどのものならはなしのけてしまう。聴覚ちょうかくちょう音波おんぱもききとることが出来できるが忌避きひ反応はんのうしめさない。麻布大学あざぶだいがくしし医学部いがくぶ講師こうし実験じっけんにより200〜500Hzおと逃避とうひ反応はんのうしめすことが報告ほうこくされている[23]

反対はんたい視力しりょくは0.1以下いかで100m程度ていど視認しにん範囲はんいとされる[24]。また眼球がんきゅうかお側面そくめんにあるため立体りったい不得意ふとくいとされる[24]奥行おくゆき把握はあく苦手にがてであることから、身体しんたい能力のうりょくてきにはえられる1m程度ていど障害しょうがいぶつでも設置せっち次第しだいではえられないという[24][25]障害しょうがいぶつえられるたかさであっても、えるよりくぐることをこの行動こうどう観察かんさつされる[26]

イノシシはよくどろびをおこなう。どろよく水浴すいよくにはからだこすりつける行動こうどう度々たびたび観察かんさつされる。とくにイノシシがどろよくおこな場所ばしょは「沼田ぬまたじょう(ヌタバ、えい:wallow)」とばれ、イノシシがよこになりころがりながら全身ぜんしんどろ様子ようすから、くるしみあがくという意味いみぬたうちまわる(のたうちまわる)という言葉ことばまれた。一般いっぱんにこれは寄生虫きせいちゅうとしたり、体温たいおん調節ちょうせつをしているとかんがえられている。ヌタバに動物どうぶつ目的もくてき様々さまざまでタヌキやアナグマのようにえささがしのものから、ニホンジカのメスなどはおそらく水分すいぶん塩分えんぶん補給ほきゅうているという[27]。イノシシのゆうどろよくをするのは繁殖はんしょくまえとなるあきおおく、しかもどろよくするのはおおきな個体こたいおおいことから寄生虫きせいちゅう体温たいおん調節ちょうせつだけでなく繁殖はんしょくてき意味いみがあるのではというせつ提唱ていしょうされている[28]

およぎは得意とくいであり、なみおだやかな内海うちうみみずうみなどではおよ姿すがたがしばしば目撃もくげきされる。1990年代ねんだい以降いこうでも瀬戸内海せとないかい長崎ながさきけん五島ごしましまではうみわたってきたとられる個体こたいぐん新規しんき定着ていちゃく事例じれい報告ほうこくされている[29][30]

同属どうぞくSus cebifronsでは動物どうぶつえん飼育しいくちゅう個体こたいぼう使つかってあなれいられている[31]が、イノシシ S. scrofaではとくられていない。

低温ていおんでも冬眠とうみんおこなわない。このことが分布ぶんぷ北限ほくげんめているのではというせつがある。

野生やせいでの寿命じゅみょうながくて10ねんであり、いちねんはんせい成熟せいじゅくたっする。繁殖はんしょくは12月ごろからやく2かげつあいだつづく。繁殖はんしょくゆう食欲しょくよく減退げんたいさせ、発情はつじょうしためすさがして活発かっぱつ徘徊はいかいする。飼育しいく個体こたい観察かんさつではイノシシのゆうマスターベーションによる性交せいこうともなわない射精しゃせいをしばしばおこない、また、ブタとくらべるとめす発情はつじょうしていることを確認かくにんするような動作どうさえい:sniffing)がおおいという[32]発情はつじょうめす出会であうと、そのめすってゆうちかづけまいとし、最終さいしゅうてきにはよりからだおおきなつよゆうめす獲得かくとくする。めす発情はつじょうやく3にちわり、交尾こうびえたゆうつぎ発情はつじょうめすさがしてふたた移動いどうしていく。つよゆう複数ふくすうめす獲得かくとくできるため、イノシシの婚姻こんいんシステムは一種いっしゅ一夫多妻いっぷたさいであるともえる。ゆうなが繁殖はんしょく期間きかんちゅうほとんどえさらずに奔走ほんそうするため、はるころにはかなりやせほそる。

窪地くぼちなどをいてつくり、出産しゅっさんまえ冬期とうきには枯枝かれえだなどで屋根やねのあるつくる。西表島いりおもてじまでの観察かんさつ事例じれいではリュウキュウマツまばらにえる、ススキの草原そうげんつくられていた[33]通常つうじょう4がつから5がつごろとし1かい平均へいきん4.5とうほどの出産しゅっさんする。あきにも出産しゅっさんすることがあるが、はる繁殖はんしょく失敗しっぱいした個体こたいによるものがおおい。妊娠にんしん期間きかんやく4かげつゆう単独たんどく行動こうどうするがめすはひとはらともらし、定住ていじゅうせいたかい。たないすうとうめすがグループを形成けいせいすることもある。

ようじゅう死亡しぼう原因げんいん主要しゅようなものに、下痢げりなどとならんでげられるのがころしである。ヨーロッパで飼育しいくれを観察かんさつした結果けっかでは、母親ははおやよりもからだおおきなめすころされる事例じれいおおかったという[34]天敵てんてき肉食にくしょく哺乳類ほにゅうるい猛禽もうきんるい大型おおがた爬虫類はちゅうるいなど。ただし、日本にっぽん環境かんきょうではようじゅうはともかく成獣せいじゅう天敵てんてきはほぼいないとかんがえられる。

分布ぶんぷ

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ユーラシア大陸たいりくおよびインド大陸たいりくひろ分布ぶんぷするが、アラビア半島はんとう、ロシアの北部ほくぶ中国ちゅうごく西部せいぶウイグルチベットなどは分布ぶんぷく。大陸たいりく周辺しゅうへんしまにも分布ぶんぷし、スリランカスマトラ島すまとらとう日本にっぽんもそのひとつである。アフリカ大陸たいりくではナイルがわ沿った地域ちいきと,アトラス山脈さんみゃく以北いほく地中海ちちゅうかい沿岸えんがん周辺しゅうへん分布ぶんぷいきがある。新大陸しんたいりくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくアルゼンチン周辺しゅうへんオーストラリア東部とうぶなどの個体こたいぐん移入いにゅうされたものである。

日本にっぽんでは東北とうほく地方ちほう以南いなん本州ほんしゅう、また南西諸島なんせいしょとう分布ぶんぷする。対馬つしまでは対馬つしまはんによる駆除くじょ活動かつどうにより1709ねん宝永ほうえい9ねん)に絶滅ぜつめつしたが、1995ねんふたた捕獲ほかくされ、2011ねんには捕獲ほかく頭数とうすうが1まんとうえた[35]東北とうほく地方ちほうでは1900ねん前後ぜんこういち絶滅ぜつめつしたものとられていたが、近年きんねん分布ぶんぷ拡大かくだいさせている。南西諸島なんせいしょとう分布ぶんぷするリュウキュウイノシシは本土ほんどのイノシシの亜種あしゅとしてあつかうのが通例つうれいだが、別種べっしゅとしてあつかうべきという意見いけん存在そんざいする。北海道ほっかいどうには分布ぶんぷしていないとされるが、した個体こたい定着ていちゃくしているともわれる。

人間にんげんとの関係かんけい

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食用しょくよう薬用やくよう

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いのにくなま狩猟しゅりょう[36]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 122 kcal (510 kJ)
0.00 g
食物しょくもつ繊維せんい 0.0 g
3.33 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.990
一価いっか飽和ほうわ 1.300
あたい飽和ほうわ 0.480
21.51 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(0%)
0 µg
チアミン (B1)
(34%)
0.390 mg
リボフラビン (B2)
(9%)
0.110 mg
ナイアシン (B3)
(27%)
4.000 mg
ビタミンC
(0%)
0.0 mg
ミネラル
カルシウム
(1%)
12 mg
リン
(17%)
120 mg
成分せいぶん
水分すいぶん 72.54 g
ビタミンA効力こうりょく 0 IU
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
出典しゅってん: USDA栄養えいようデータベース英語えいご

ブタとは亜種あしゅ関係かんけいにありほんたねにく美味びみである。野生やせい動物どうぶつであるため品質ひんしつ一定いっていせず、個体こたい状態じょうたいほかにとどめをすところからき、内蔵ないぞう処分しょぶん解体かいたい保存ほぞんまでのはやさと正確せいかくさがあじ左右さゆうする[37]ぶたでは「ぶたゆうしゅう」といって去勢きょせいしていないゆう独特どくとくくささがにくるといわれており、イノシシも一般いっぱんゆうよりめすにくほう評価ひょうかたかい。ただし、出産しゅっさんかえしたものや授乳期じゅにゅうきめす不味まずいというはなしもある。ぶた同様どうよう生食なましょく寄生虫きせいちゅう感染かんせんのリスクがたかいほか[38]Eがた肝炎かんえん腸管ちょうかん出血しゅっけつせい大腸菌だいちょうきんしょう食中毒しょくちゅうどくのリスクがあることから[39]食用しょくようさいには内部ないぶまで十分じゅうぶん加熱かねつする必要ひつようがある。さらに動物どうぶつくらべて放射ほうしゃせい物質ぶっしつ比較的ひかくてきのこりやすいといわれるてんにも留意りゅういすべきである。ヨーロッパでは2010年代ねんだいでも放射能ほうしゃのうが1kgあたりすうせんベクレルというたか個体こたいがしばしばつかっており、1986ねんチェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこだけでなく、すうじゅうねんまえかく実験じっけん影響えいきょう指摘してきされている[40]

日本にっぽんでは縄文じょうもん時代じだい遺跡いせきからもしばしばほねつかっている[41]仏教ぶっきょうつたわりじゅう肉食にくしょく表向おもてむ禁忌きんきとされた時代じだいも、山間さんかんなどでは「山鯨やまくじら(やまくじら)」(にくしょくかんくじらにくているため)としょうしてしょくされていた。「くすりい」の別名べつめいからもわかるように、滋養じよう強壮きょうそう食材しょくざいとされていた。「獅子しし牡丹ぼたん」という成句せいくから、獅子ししをイノシシにえて牡丹ぼたんにく(ぼたんにく)ともばれる[42]文芸ぶんげいでは上方かみがた落語らくご池田いけだいのしし』などに登場とうじょうする。イノシシにくなべ料理りょうりを「ぼたんなべ」としょうする。

南西諸島なんせいしょとう奄美あまみ大島おおしま沖縄おきなわ本島ほんとう西表島いりおもてじまなどにおいては、歴史れきしてきにもにくしょくのタブーがなく中国ちゅうごく肉食にくしょく文化ぶんか影響えいきょうもあり、リュウキュウイノシシが貴重きちょうタンパクみなもととしていまでもよくべられている。西表島いりおもてじまでの観察かんさつ事例じれいではイノシシりょうおも単純たんじゅんなくくりわなによっておこなわれ、弓矢ゆみや猟銃りょうじゅうのような熟練じゅくれん技術ぎじゅつようするものではなく、これは温暖おんだん地域ちいき森林しんりん狩猟しゅりょう民族みんぞく共通きょうつうするものだという[43]西郷さいごう隆盛たかもり奄美あまみ大島おおしまこのんでべたとされる。奄美あまみ大島おおしまでは保存ほぞんせい目的もくてきにリュウキュウイノシシにく塩漬しおづつくられ、「ましゅちけぃしし」とばれた。また、味噌みそソーセージにするれいもある。

駆除くじょ経費けいひ確保かくほ地域ちいき振興しんこうねて、のシカやクマやカモなどともわせてジビエふつ:gibier)として加工かこう出荷しゅっかするみもおこなわれている[44]

ししがい

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江戸えど時代じだい東北とうほく地方ちほうでは、天候てんこう不順ふじゅんによる不作ふさくとイノシシの食害しょくがいによる飢饉ききんが「いの飢渇きかつ(けがち)」とばれた[45]。イノシシの田畑たはたへの侵入しんにゅうふせししかき(シシかき)をつくった地域ちいきもあった[46]

農林水産省のうりんすいさんしょうがまとめた2022ねんれい4ねん鳥獣ちょうじゅうによる日本にっぽん農業のうぎょう被害ひがいがくは165おくえんである。動物どうぶつべつではシカが65おくえん首位しゅいいでイノシシが36おくえんとなっていて2になっている。シカの被害ひがい割合わりあいはこの10ねんあまりで増加ぞうか傾向けいこうしめすのにたいし、イノシシの被害ひがいがくは2010ねん平成へいせい22ねんの68おくえん全体ぜんたい230おくえん)からくらべると金額きんがく比率ひりつ減少げんしょう傾向けいこうにある。イノシシはシカにくらべて被害ひがい面積めんせきちいさいが、単位たんい面積めんせきたりの被害ひがい金額きんがくおおきい。都道府県とどうふけんべつでは西日本にしにほん被害ひがいおおく、福岡ふくおかけん熊本くまもとけん広島ひろしまけん金額きんがくおお上位じょういさんけんかくけん2おくえんだいとなっている。作物さくもつべつではイネが18おく5せんまんえん半分はんぶんもっとおおく、いで果樹かじゅ8おく5せんまんえん野菜やさいるい4おく5せんまんえんいもるい2おく8せんまんえんつづ[47]。イネが被害ひがいがく過半数かはんすうめるのはスズメとイノシシのみとなっており、動物どうぶつではられない特徴とくちょうである。

イノシシによる農作物のうさくもつ被害ひがい食害しょくがいほかに、農作物のうさくもつみつけやからだけることによる汚損おそん農地のうち採草さいそう農道のうどうこしなどがある。農地のうちにおけるししがい対策たいさくとしては、加害かがい個体こたいおよび成獣せいじゅう駆除くじょ重点的じゅうてんてき目標もくひょうとされる。ようじゅうのみを駆除くじょするとめす再度さいど発情はつじょうするために効果こうかうすい。下記かき電気でんきしがらみ忌避きひざいのように殺傷さっしょうてき方法ほうほうもよくおこなわれる。

電気でんきしがらみたか効果こうかつことがいくつか報告ほうこくされている[48]下草したくさ積雪せきせつ電線でんせんれると漏電ろうでん発生はっせい効果こうかよわまる。ブタでは鼻先はなさき電気でんきしがらみたるのいやがる行動こうどう観察かんさつされており、まれしがらみたおすことがあるがじゅうかこむとほぼ効果こうか期待きたいできるとされている[49]立体りったいによる奥行おくゆき把握はあく苦手にがてだということもあり、じゅうしがらみいのしし対策たいさくでもしばしば推奨すいしょうされている。一方いっぽう電気でんきしがらみ効果こうかげられない事例じれい報告ほうこくされている。設置せっちじょう不手際ふてぎわのほか、行政ぎょうせい長大ちょうだい整備せいびしたのちしがらみない一部いちぶ農家のうか離農りのうすると、のこった営農えいのうしゃではしも草刈くさかりしがらみ修繕しゅうぜんといった管理かんり出来できずに通電つうでんしていないこともあるという[50][51]農家のうか自家じか消費しょうひおもかんがえている場合ばあいししがいたいする行政ぎょうせいとの温度おんど指摘してきされている[52]

爆竹ばくちくおんらしたり、石油せきゆしゅう利用りようしたりするなどの方法ほうほうがあるものの、高度こうど学習がくしゅう能力のうりょくつため設置せっち箇所かしょ時間じかんたい回避かいひされ継続けいぞくてき効果こうか期待きたいできない。本能ほんのうてききらげたにおいがする忌避きひざい開発かいはつされている[21][22]

愛媛えひめけん大三島おおみしまでは2000年代ねんだいからうみわたってきたイノシシが繁殖はんしょく特産とくさんミカンはたけ被害ひがいているが、11月から2がつ狩猟しゅりょう期間きかんではわず特別とくべつ許可きょか通年つうねん駆除くじょおこない、特産とくさんひんとして販売はんばいするなど産業さんぎょうするうごきもある[53]有効ゆうこう利用りようできない場合ばあい死骸しがい地面じめんあなってめたり、発酵はっこうふねみずおがくずとともにれて微生物びせいぶつによる分解ぶんかいげんようしたりして処理しょりする必要ひつようがあり、コストがかかる[54]産業さんぎょう廃棄はいきぶつとして処理しょりされることがおお利用りよう部位ぶい炭化たんかさせた肥料ひりょうも、石川いしかわけん羽咋はくい合同ごうどう会社かいしゃにより生産せいさんされている[55]

かつては農林水産省のうりんすいさんしょう補助ほじょ事業じぎょうおこなわれたが、2009ねん事業じぎょう仕分しわけ (行政ぎょうせい刷新さっしん会議かいぎ)(WG3)にはかられたさいに、「重要じゅうよう課題かだいであるということは認識にんしきしつつも、くに(が実施じっしすべき事業じぎょう)ではない。」[56]との意見いけんしめされ、2010年度ねんどからは都道府県とどうふけんたいする交付こうふきんとなった。

耕作こうさく放棄ほうき増加ぞうか安易あんい除草じょそうざい使用しよう人工じんこうりん竹林ちくりん放置ほうちによる手入てい不足ふそくなど、ひと中山なかやまあいだ地域ちいきはいらなくなったことがイノシシ被害ひがい増加ぞうかさせるような報告ほうこく多数たすうある[57][58][59][60]

人身じんしん被害ひがいについてはゆうするど犬歯けんし、いわゆるきばによるものがとく危険きけんである。鼻先はなさきをしゃくりげるようにしてきばもちいた攻撃こうげきおこない、このとき重要じゅうよう臓器ぞうき血管けっかんきずつけられると、とき致命傷ちめいしょうとなることもある[61][62]。嚙むりょくつよく、ひとゆび程度ていどなら嚙みちぎったれい報告ほうこくされている[63]突進とっしん脅威きょういである。

北海道ほっかいどうでは「ぶた放牧ほうぼく」が冬場ふゆばにもおこなわれ、足寄あしょろまちではイノブタ野生やせい問題もんだいとなっている[64]。1980ねんごろから足寄あしょろまちでイノブタが飼育しいくされるようになった。それらはほぼはな状態じょうたい飼育しいくされていたため脱走だっそう野生やせいした。駆除くじょこころみたがもとぬし権利けんり主張しゅちょうして駆除くじょ出来できなかった。1987ねんごろ農作物のうさくもつ被害ひがい深刻しんこくして1988ねん所有しょゆうしゃ所有しょゆうけん放棄ほうきし、駆除くじょ開始かいしされ1991ねんごろ個体こたいすう減少げんしょうするも完全かんぜん駆除くじょにはいたっていない[65]

狩猟しゅりょう駆除くじょ

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むかしから世界せかい各地かくち狩猟しゅりょう対象たいしょうとなってきた。農作物のうさくもつらす個体こたいぐん人間にんげん加害かがいした個体こたいたいしては、いわゆる「有害ゆうがい鳥獣ちょうじゅう」としての駆除くじょおこなわれている。

日本にっぽんにおける近代きんだい伝統でんとうてき狩猟しゅりょう晩秋ばんしゅうから早春そうしゅんにかけての狩猟しゅりょう期間きかん猟銃りょうじゅういぬ使つかって複数ふくすうじんおこなう(いわゆる巻狩まきがり)。この時期じきのイノシシの寝床ねどこやま南側みなみがわ斜面しゃめんほろ地形ちけいしょう尾根おねとなるような場所ばしょにあることがおおいといい、斜面しゃめんうえ重点的じゅうてんてきひと配置はいちよこ方向ほうこうからの勢子せこいぬによるしで誘導ゆうどうじゅう仕留しとめる[66]。ただし、近年きんねん猟師りょうし高齢こうれい減少げんしょうにより人数にんずう確保かくほできないことから、巻狩まきがりではなくわなりょうえてきた。イノシシは警戒けいかいしんつよく、狩猟しゅりょうあつたかまるにつれて生活せいかつリズムをひるぎょうせいから夜行やこうせいえることが報告ほうこくされており、よるあいだはつむくいできない猟銃りょうじゅうよりもそのてんでも有利ゆうりである。わな通例つうれい、くくりわなはこわなもちいる。はこわな大型おおがた設置せっち大変たいへんであり、またとく成獣せいじゅう警戒けいかいしんつよはこわなでは捕獲ほかくりつがるといわれる[67]どういち地域ちいきにおけるはこわなとくくりわなではくくりわなれた個体こたいほう有意ゆういおおきい[13]めを場合ばあいはこわなほうがくくりわなよりは安全あんぜんであり、くくりわなめをすときに獲物えものあばれて事故じこおおい。

わなりょう場合ばあい目的もくてきがい動物どうぶつわなにかかる錯誤さくご捕獲ほかく発生はっせいけられない。日本にっぽんではこの分野ぶんやでの議論ぎろんほう整備せいびはクマがかかった場合ばあいいくつかの規定きていがある程度ていどで、動物どうぶつではすすんでいないことが指摘してきされている[68][69]縄文じょうもん時代じだいでもとしあななどのわなりょう、もしくはりょうをしていた痕跡こんせき各地かくちつかっている。

めをすのはじゅう普及ふきゅうするまえには刃物はものおこなっていた。縄文じょうもん時代じだい発掘はっくつぶつから推定すいていされるのはおそらくやりだとられる。ヨーロッパなどでは短剣たんけん使つかわれ、またやりうまった状態じょうたいでももちいていた。

飼育しいく

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知能ちのうたかようじゅうから飼育しいくするとよくなつき、げい仕込しこむこともできる。ブタはイノシシが家畜かちくされたものである。

日本にっぽん列島れっとうでは縄文じょうもん時代じだいにイノシシの飼養しようおこなわれていた[70]縄文じょうもん時代じだい遺跡いせきからはイノシシのほね出土しゅつどしているが、弥生やよい時代じだいはいるとイノシシのほかほね形状けいじょうからブタだとかんがえられるほね比率ひりつ急増きゅうぞうしている。また、日本にっぽん在来ざいらいのイノシシとブタのなかあいだてき形態けいたいほね出土しゅつどしていないことから、ブタは弥生やよい時代じだいに、アジア大陸たいりくからまれたとかんがえられている。また、弥生やよい時代じだい遺跡いせきから出土しゅつどするイノシシるいほねわか個体こたいおおいため、弥生やよい時代じだい家畜かちくされたブタ(弥生やよいブタ)が飼育しいくされるようになったとかんがえられている[71][72]

兵庫ひょうごけん六甲山ろっこうざんでは野生やせいのイノシシとの接触せっしょく機会きかいおおく、1960年代ねんだいより登山とざんしゃによって餌付えづおこなわれるようになり、だい規模きぼ餌付えづじょうとして「芦屋あしやイノシシむら」がつくられるなど、六甲ろっこう山系さんけい全体ぜんたいでイノシシにたいして餌付えづけがおこなわれたが、人馴ひとなれしたイノシシによるトラブルが増加ぞうかし、2002ねん神戸こうべ全国ぜんこくはじめてイノシシへの給餌きゅうじなどを禁止きんししたイノシシ条例じょうれい制定せいていした[73]

参考さんこう畜産ちくさん総合そうごう事典じてん(1997)に記載きさいのブタ肥育ひいくちゅう個体こたい飼料しりょうおよび注意ちゅういてん以下いかとおりである。肥育ひいく飼料しりょう濃厚のうこう飼料しりょう中心ちゅうしんに、ふういぬい重量じゅうりょうトウモロコシ種子しゅしを5から6、ソルガム種子しゅしを3から2、ダイズしぼかすを1、その飼料しりょうおよびビタミン微量びりょう元素げんそるいを1程度ていどとする。トウモロコシや魚粉ぎょふんあたえすぎると黄色おうしょく脂肪しぼうしょう発症はっしょう肉質にくしつちる。また、にくタンパク質たんぱくしつ増加ぞうかよりも脂肪しぼう増加ぞうか速度そくどほうはやく、極度きょくど脂肪しぼうあつくさせないために、適当てきとうなところで出荷しゅっかする[74]。ただし、繁殖はんしょくようめすなどは飼料しりょうおおめに、これとはかなりちが割合わりあい飼料しりょう飼育しいくする。なお、ブタの出荷しゅっか体重たいじゅうについては通例つうれい100kgから120kg程度ていどおおい。

感染かんせんしょう媒介ばいかい

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ダニがいていることがおおく、ダニをかいしたいくつかのひとじゅう共通きょうつう感染かんせんしょうられる。南西諸島なんせいしょとうではダニ個体こたいぐん維持いじにはイノシシの存在そんざいおおきいとられている[75]きんえんのブタは日本脳炎にほんのうえん媒介ばいかいすることでられるが、イノシシについてはよくわかっていない。

にく内臓ないぞう生食なましょくトキソプラズマ[76][77]肝炎かんえん[78]はい吸虫[79] 、マンソンきれあたまじょうちゅうなどの感染かんせんリスクがあるとして世界せかい各地かくち保健ほけん当局とうきょく注意ちゅういけている。

沖縄おきなわけん病原びょうげんせいスピロヘータによる人間にんげんレプトスピラしょう発症はっしょうおお地域ちいきとしてられているが、保菌ほきん動物どうぶつとしてはよくられているネズミのほかにイノシシ、ジャワマングースなどが重要じゅうよう役割やくわりたしているとられている[80][81]。なお、一部いちぶのレプトスピラはブタの流産りゅうざんこすことが報告ほうこくされている[82]。そのほかにもじんじゅう共通きょうつう感染かんせんしょうがいくつかあり、上村うえむらら(2020)の総説そうせつくわしい[83]

重要じゅうよう産業さんぎょう動物どうぶつであるブタときわめてきんえんであることから、ブタに病気びょうき媒介ばいかいすることがありこちらの方面ほうめんもよく研究けんきゅうされている。日本にっぽん家畜かちく伝染でんせんびょう予防よぼうほう昭和しょうわ26ねん法律ほうりつだい166ごう)には家畜かちく伝染でんせんびょう届出とどけで伝染でんせんびょうわせてブタが関係かんけいするものがやく15種類しゅるいあるが、すべてブタとイノシシがまとまって指定していされている。とくにブタに致死ちしせいぶたねつ(classical swine fever, CSF, 旧称きゅうしょうぶたコレラ)、さらに危険きけんなアフリカぶたねつ(African swine fever, ASF, 旧称きゅうしょうアフリカぶたコレラ)は感染かんせん発覚はっかくするとぜんあたまころせ処分しょぶん基本きほんであり、養豚ようとん業者ぎょうしゃにはおおきな脅威きょういになっている。このうちぶたねつ日本にっぽんでは明治めいじ時代じだいから100ねんほど流行りゅうこうしたものの1990年代ねんだいにいったん根絶こんぜつした。しかし2018ねん岐阜ぎふけんからはじまった流行りゅうこうでは初期しょきふうめに失敗しっぱい野生やせいのイノシシにも感染かんせん拡大かくだいした結果けっか、2024ねん現在げんざい終息しゅうそく見通みとおしがっていない。

工芸こうげいひん

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きば毛皮けがわ利用りようできる。イノシシのきば象牙ぞうげくらべるとかなりちいさいために用途ようとかぎられるが、島根しまねけん西部せいぶつくられた根付ねつけには、イノシシのきばつくられたものがある[84]

古代こだいギリシャには多数たすうのイノシシのきばあつめてつくったかぶとがあった。かぶとそのもののほか、これをあたまこうむったひとった石像せきぞうなどもつかっている。

象徴しょうちょう

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インドを中心ちゅうしんにアジアけんではイノシシを神格しんかくすることがしばしばられ、ヒンドゥーきょうヴァラーハ仏教ぶっきょう摩利まりささえてんゾロアスターきょうウルスラグナなどではイノシシがかみそのもの、もしくはかみ使つかいとしてあつかわれる。武神ぶしんとしてえがかれることもおおい。日本にっぽんでもこまいのししかみ使ひとつとされ、まもるおう神社じんじゃはじおおくの神社じんじゃまつられており、猪子石いのこいし猪子石いのこいし神社じんじゃ大石おおいし神社じんじゃのように安産あんざん子孫しそん繁栄はんえいなど多産たさん関連かんれんする御利益ごりやくがみられる。は、日本にっぽん俳句はいく文化ぶんかにおいてふゆ季語きごである。花札はなふだではなながつ表現ひょうげんに「はぎいのしし」としてえがかれている[85]。「猪目いのめ」という文様もんようがあり、せや魔除まよけけの効果こうかがあるとされ、古墳こふん時代じだいから武具ぶぐ装飾そうしょくもちいられたほか、神社じんじゃはじめとした建築けんちくぶつにも使つかわれいる[86]

十二支じゅうにしの12番目ばんめ亥年いどしがイノシシである。ただし、これは日本にっぽんのみであり、中華ちゅうか文化ぶんかけんにおいてはブタとなる。

狩猟しゅりょう採集さいしゅう生活せいかつではあがめられていたとかんがえられ、縄文じょうもん時代じだい遺跡いせきからはしばしばイノシシの紋様もんよう土器どきつかる。これにたいして日本にっぽんではシカをかたどったとおもわれる土器どききわめてすくなく、両者りょうしゃちがいは研究けんきゅうしゃ興味きょうみあつめてきた。ぎゃく弥生やよい時代じだい以降いこう銅鐸どうたくはシカのおおい。

八ヶ岳やつがたけ山麓さんろく金生きんせい遺跡いせきからは100たい以上いじょうものイノシシのしも顎骨がっこつ発見はっけんされ、大半たいはんようじゅうほねでありすべてがかれていた。食用しょくよう可能かのうせいもあるが、なんらかの祭祀さいしかかわる遺物いぶつであるせつもある。また、これだけおおくのようじゅういちしょつかるということは、ようじゅうれるために飼養しようされ、馴化じゅんかしていたと推測すいそくされている[87][88]北海道ほっかいどうには生息せいそくしないとされるイノシシのようじゅうふりぼう)の土偶どぐうが、みちみなみ恵山えさんまちげん函館はこだて)にある日ノ浜ひのはま遺跡いせきから出土しゅつどしたり、道内どうない各地かくちからイノシシのほねほねきば加工かこうひんつかったりするなど、本州ほんしゅう北海道ほっかいどう縄文じょうもんじん交易こうえき活動かつどうがあったと推測すいそくされる[89]宮崎みやざきけん中央ちゅうおうにはイノシシのくび供物くもつとしてささげる神楽かぐらつたわっており[90]狩猟しゅりょう採集さいしゅう時代じだい風習ふうしゅうのこしている重要じゅうよう無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい米良めら神楽かぐら」として指定していされた。

農耕のうこうはじまった弥生やよい時代じだいになると雰囲気ふんいきわり、遺跡いせきからはイノシシの絵柄えがらもちいた土器どきおおくは出土しゅつどしていない。しかし、佐賀さがけん唐津からつ菜畑なばた遺跡いせきからはあなけられたイノシシ(ブタ)のしもあごほねぼうとおしたものがつかり、ほねまわりからはしゅりの土器どきつかっている[71]岡山おかやま南方なんぽう遺跡いせきからはイノシシ(ブタ)のしもあごが12整然せいぜんならべられているのがみつかるなど、弥生やよい時代じだいにもイノシシ(ブタ)がまつりや儀式ぎしきよけに使つかわれていたとかんがえられている[91]三重みえけん伊勢いせわが神社じんじゃ祭神さいじん我利がりおんないのち」(いがりひめのみこと)は、その由来ゆらいが「猪狩いかり」であり、五穀ごこくらすイノシシを女神めがみだとされている[92]。ヨーロッパにもおなじようなはなしがあり、かみいかりの象徴しょうちょうやイノシシをかみのような神話しんわ発生はっせいしたとされる。ギリシャ神話しんわ狩猟しゅりょうかみであるアルテミス人間にんげんへのいかりとしてパイアカリュドーンのいのししエリュマントスのいのししなど巨大きょだいなイノシシをはなった。狩猟しゅりょう採集さいしゅう社会しゃかいちがい、農耕のうこう社会しゃかいでは田畑たはたらすがいじゅうとしてあつかわれていたことがうかがえる。

日本にっぽんでは大国たいこくぬし神話しんわにおいてはちうえうり求婚きゅうこんするだい国主こくしゅころそうとした八十神やそがみあかいのししらえるように命令めいれいするはなしがあり、あかいのししがん神社じんじゃがこの舞台ぶたいとされる。日本にっぽん神話しんわ最大さいだい英雄えいゆうヤマトタケル古事記こじきにはしろいのしし化身けしんした山神さんじんいかりにれていのちとしたとある(ただし日本書紀にほんしょきではへびしん)。ヨーロッパではカヴァスによるトゥルッフ・トゥルウィスなどイノシシを仕留しとめる狩猟しゅりょう伝説でんせつがある。

ウリぼうをたくさんれてれで行動こうどうするようから、多産たさん子孫しそん繁栄はんえい象徴しょうちょうにイノシシやブタをてることは各地かくちられる。

イスラム教いすらむきょうやユダヤきょうではイノシシはぶた同等どうとうあつかいをけ、不浄ふじょうのものとされている。これらの宗教しゅうきょう厳格げんかく信仰しんこうしゃはこのにくべない。

西遊せいゆう登場とうじょうするはんししはんにんのキャラクター「猪八戒ちょはっかい」はいのししだが、中国ちゅうごくではいのしし=ブタ、野猪やちょ=イノシシでありブタのイメージでえがかれることがおおい。

美術びじゅつ

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身近みぢか動物どうぶつとして世界せかい各地かくち絵画かいが木工もっこう金属きんぞく工芸こうげいなどがられる。

ことわざ

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日本にっぽんにはふるくから生息せいそくしているため様々さまざまことわざがある。

  • ししったむく
きんおかして一時いちじてきおもいをしても、あとかならずそれ相応そうおうわるむくいをけるという意味いみ
イノシシにくをよくべる兵庫ひょうごけん丹波たんば篠山しのやまでは、本当ほんとうは「ししうてあつし(ぬく)い」で、いのししをべると精力せいりょくがつき、からだあたたまるという意味いみだが、他人たにんさまにはべさせたくないので、「ししったむくい」とうというせつがあることを紹介しょうかいしている[93]
鹿しかにくも「しし」とうことがあり、いのししにかぎらず、獣肉じゅうにくべるとざわりがあるという意味いみだともわれている。
  • 猪突猛進ちょとつもうしん
「ちょとつもうしん」とみ、ひとつの物事ものごとたいして、猛烈もうれついきおいで一直線いっちょくせんすすむことをす。前述ぜんじゅつのように実際じっさい生態せいたいとはややことなる。
  • 猪武者いのししむしゃ
みは「いのししむしゃ」。すすむことだけをかんがえ、退しりぞくことをらない武者むしゃすなわち武士ぶし(ひいては人物じんぶつ全般ぜんぱん)をす。浅慮せんりょぶりが含意がんいされる表現ひょうげんなので、あまり意味いみではもちいられない。

保護ほご活動かつどう

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地域ちいきてき個体こたいぐんとう保護ほごおこなわれているものがある。絶滅ぜつめつのおそれのある地域ちいき個体こたいぐん環境省かんきょうしょうレッドリスト):徳之島とくのしまのリュウキュウイノシシ個体こたいぐん鹿児島かごしまけんばんレッドデータブックで絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい徳之島とくのしま個体こたいぐん絶滅ぜつめつ危惧きぐIるい沖縄おきなわけんばんレッドデータブックでは情報じょうほう不足ふそく

分類ぶんるいがくてきてき位置いちづけ

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Mammal Species of the World, 3rd edition によれば、イノシシには16の亜種あしゅ確認かくにんされている[94]。ただしこの資料しりょうはブタをあつかっていない。西洋せいようしゅ東洋とうようしゅ亜種あしゅではなく別種べっしゅあつかいするせつもあるが、ほんこうでは亜種あしゅせつ記述きじゅつする。

Sus scrofa algira
アルジェリア周辺しゅうへんでみられるきたアフリカ亜種あしゅ。ヨーロッパさんもと亜種あしゅふくめるせつもある。もと亜種あしゅより小型こがた
Sus scrofa attila
ウクライナおよ周辺しゅうへんこくでみられる東欧とうおう亜種あしゅもと亜種あしゅよりからだおおきく、毛色けいろあかるい色合いろあいである。
Sus scrofa cristatus
インド亜種あしゅながいたてがみをつ。
Sus scrofa davidi
パキスタン亜種あしゅ
Sus scrofa leucomystax - ニホンイノシシ
日本にっぽん亜種あしゅ。やや小型こがた毛色けいろ色味いろみこんじる褐色かっしょく
  • Sus scrofa libycus
  • Sus scrofa majori
Sus scrofa meridionalis
スペイン亜種あしゅ。シチリア、コルシカにも分布ぶんぷ。たてがみをく。
Sus scrofa moupinensis
ベトナム亜種あしゅ中国ちゅうごく南西なんせいにも分布ぶんぷ
Sus scrofa nigripes
中央ちゅうおうアジア亜種あしゅ。モンゴル
Sus scrofa riukiuanus - リュウキュウイノシシ
Sus scrofa scrofa
基本きほん亜種あしゅちゅうおうから西欧せいおうにかけて分布ぶんぷする。
Sus scrofa sibiricus
ロシアのバイカル周辺しゅうへん亜種あしゅ亜種あしゅなかではもっと小型こがた
Sus scrofa taivanus
台湾たいわん亜種あしゅ
Sus scrofa ussuricus
ウスリー満州まんしゅう亜種あしゅ中国ちゅうごく北東ほくとう分布ぶんぷする。
Sus scrofa vittatus
マレまれ半島はんとう、インドネシア亜種あしゅ

名前なまえ

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学名がくめいは「Sus scrofa」であり、「Susイノシシぞく)」+「scrofaめすぶた)」という意味いみリンネによる命名めいめいである。ウシウマなど家畜かちく学名がくめいでは野生やせいしゅよりまえ家畜かちくしゅ命名めいめいされているれい多々たたあり、先取せんしゅけんてんから問題もんだいとなった(審議しんぎかい強権きょうけんにより解決かいけつされた)が、イノシシとブタのあいだではそのような問題もんだいきなかった。なおブタの学名がくめいは「Sus scrofa domesticus」であり、「domesticus家畜かちくの)」と家畜かちくされていることが強調きょうちょうされている。

英語えいごでは boar であるが、「去勢きょせいしていないぶた」という意味いみ使つかわれることもあるため[95]区別くべつするために wild boarwild pig ともばれる。

日本語にほんごふる大和言葉やまとことばでは「ヰ(イ)」とんだ。イノシシは「ヰ(いのしし)のシシ(にく)」が語源ごげんであり、シシは大和言葉やまとことばで「にく」を意味いみする(「ニク」は音読おんよ呉音ごおん)。現代げんだい中国ちゅうごくでは、「いの / いのしし)」の漢字かんじおもブタ意味いみもちいられており、イノシシは「野猪やちょ / 野猪やちょ)」とんで区別くべつする。同様どうように、朝鮮ちょうせん固有こゆうにおいても「ぶた」は「テジ(돼지dwaeji / twaeji)」、イノシシは「メッテジ(멧돼지metdwaeji / mettwaeji)」と接頭せっとう区別くべつされる。

沖縄おきなわ方言ほうげんではヤマシシ[96]またはヤマンシー[97]ばれる。奄美あまみ方言ほうげんでは「シシ」とばれ[98]西表島いりおもてじまでは「カマイ」とばれる

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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