斗と姥うば元もと君くん

斗と姥うば元もと君くん
清しん代だい的てき斗と姆聖像ぞう（北京ぺきん市し白雲しらくも觀かん藏くら）
繁体字はんたいじ	斗と姥うば元もと君くん
简化字じ	斗と姥うば元もと君くん
标音 官かん话 （現代げんだい標準ひょうじゅん漢語かんご） - 汉语拼音 Dǒulǎoyuánjūn - 威い妥瑪拼音 Dou3-Lao3-Yuan2-Jun1

斗と姥うば元もと君くん（又また写うつし作さく斗と母はは或ある斗と姆），是ぜ道教どうきょう和わ中ちゅう国民こくみん间信仰しんこう的てき女神めがみ，也是北斗ほくと众星之の母はは。名字みょうじ的てき“斗と”指ゆび的てき是ぜ北斗ほくと众星。而“姥うば”字じ（古こ字じ也寫成なり“姆”），意思いし就是“母親ははおや”或ある“老母ろうぼ”。和かず周あまね御ご國王こくおう斗と父ちち天てん尊みこと相あい对应。

简介

斗と姥うば元もと君くん在ざい道教どうきょう信仰しんこう中出なかいで现得很晚，但ただし地位ちい却很高だか，其原そのはら本ほん是ぜ佛教ぶっきょう的てき三さん面めん摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ信仰しんこう。這種三さん目もく四よん頭とう八はち臂ひじ的てき形象けいしょう在ざい密教みっきょう中ちゅう非常ひじょう常見つねみ，但ただし在ざい道教どうきょう諸しょ神中かみなか卻不多た見み，顯あらわ得え與あずか眾不同ふどう。

後來こうらい摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ信仰しんこう被ひ传入中国ちゅうごく之これ後ご，因いん其具有ぐゆう延命えんめい護まもる生せい、賜たまもの福滿ふくみつ愿すなお、消しょう災わざわい救すくい劫こう等とう職能しょくのう而受到世人せじん崇たかし奉たてまつ，所以ゆえん道士どうし們便將はた摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ納入のうにゅう到いた道教どうきょう神かみ系けい中ちゅう，將はた其形塑為掌てのひら管かん金星かなぼし、雷霆らいてい、化育かいく、北斗星ほくとせい君くん乃至ないし各かく星ほし君くん的まと大神だいじん；同時どうじ還かえ宣せん威い三界さんがい，統御とうぎょ萬まん靈れい，判ばん人間にんげん之の善惡ぜんあく，司つかさ陰かげ府ふ之の是非ぜひ；并具有ぐゆう遊行ゆぎょう日月じつげつ二宮前和遊行三界的大神通自在之力；尊みこと奉たてまつ為ため“斗と姆”或ある“斗と姥うば”，即そく「北斗ほくと众星之の母はは」。《大だい梵先天せんてん斗と母はは圆明宝たから卷まき》等とう道教どうきょう典籍てんせき中ちゅう还描述じゅつ斗と姥うば手持てもち雷かみなり杵きね，在天ざいてん上じょう和わ修おさむ罗交战的てき事こと，因いん此她也代表だいひょう了りょう能のう够消除じょ障さわ难的降魔ごうま属性ぞくせい。

根ね据すえ《道德どうとく经》第だい四よん十じゅう二に章しょう中ちゅう“道生どうしょう一いち，一生いっしょう二に，二に生せい三さん，三さん生なま万物ばんぶつ。”的てき说法，斗と姆元君くん是ぜ宇宙うちゅう形成けいせい之の初はつ的てき先天せんてん一いち炁之神しん。部分ぶぶん道教どうきょう典籍てんせき将はた斗と姥うば称しょう为“先天せんてん神しん后きさき”或ある“太初たいしょ神しん后きさき”（宇宙うちゅう形成けいせい之の初はつ的てき神かみ后きさき），被ひ视为女性じょせい的てき神かみ王おう—元始げんし天王てんのう（盘古）。而在《崆峒问答》中ちゅう，元始げんし天王てんのう为“道祖どうそ”，先天せんてん斗と姥うば为“道みち姥うば”，斗と姥うば又また是ぜ元始げんし阴神，直接ちょくせつ为元始げんし天王てんのう的てき女性じょせい形がた态。斗と姆元君くん在ざい「龍りゅう漢かん祖そ劫こう」，运大神通じんずう来らい到いた西洲いりじま天竺てんじく国こく，成なり为周御ご国王こくおう之これ妃ひ—紫むらさき光ひかり夫人ふじん，她修持じ玄げん灵妙道どう（另一版本はんぽん《重じゅう刊かん九皇新經註序》是ぜ修おさむ持じ元始げんし大道だいどう，意い指ゆび修おさむ持じ宇宙うちゅう法ほう则和天地てんち万まん物的ぶってき演えんじ化か），勤つとむ奉たてまつ元始げんし至尊しそん（《真ま灵位业图》中ちゅう说元始げんし天王てんのう是ぜ西王母せいおうぼ之これ师，而《元始げんし上じょう真ま众仙记》说九光こう玄女げんにょ—西王母せいおうぼ是ぜ元始げんし天王てんのう之の女おんな），后きさき来き在ざい玉池たまいけ中ちゅう化生かせい出金しゅっきん莲九苞つと，从中诞下了りょう九きゅう皇すめらぎ大帝たいてい，成なり为了北斗ほくと众星之の母はは。

对斗姥うば元もと君くん的てき信仰しんこう当然とうぜん也源自じ于古人的じんてき星宿せいしゅく崇拜すうはい，但ただし由よし于斗姥うば是ぜ北斗ほくと與あずか众星的てき长辈，所以ゆえん斗と姥うば比ひ群ぐん星ぼし更さら为尊贵，因いん此斗姥うば被ひ賦ふ予よ「天てん后きさき」的てき尊号そんごう。此外，斗と姥うば还被道教どうきょう尊みこと奉たてまつ為ため“天てん母はは”、“道みち母はは”、“道みち姥うば”、“道家みちや法主ほっしゅ”或ある“先天せんてん道どう后きさき”。

東あずま晉すすむ道士どうし許もと真人しんじん所ところ著ちょ的てき《玉たま匣くしげ记》中ちゅう记载，九きゅう月がつ初はつ九きゅう日にち为斗姥うば元もと君くん的てき圣诞日び。人ひと们相信しん祭さい拜はい斗と姥うば可か消しょう灾免难，健康けんこう长寿。在ざい旧きゅう时民间，常つね把わ斗と姥うば与あずか妈祖、玄女げんにょ、佛教ぶっきょう的てき摩利まり支ささえ天てん相互そうご混同こんどう起おこり来らい。

尊號そんごう

斗と姥うば元もと君くん尊号そんごう非常ひじょう之の多た，包括ほうかつ有ゆう“大だい圓滿えんまん眾星月光げっこう摩利まり支ささえ天てん斗と母はは”、“真空しんくう妙みょう相法そうほう王師おうし無上むじょう玄げん元もと天てん母はは主ぬし”、“北斗ほくと九きゅう真ま圣德とく天てん后きさき”、“中天ちゅうてん梵炁斗と母はは元もと君くん”、“紫むらさき光明こうみょう哲あきら慈惠じえ太ふとし素もと元もと后きさき金きん真ま聖德せいとく天てん尊みこと”、“東ひがし華はな慈救皇すめらぎ君くん天てん醫い大聖たいせい”、“天てん醫い大聖たいせい圓明えんめい斗と姥うば元もと君くん”、“瑶よう天てん紫むらさき極ごく斗と母はは元もと君くん”、“天てん后きさき聖母せいぼ巨きょ德元とくもと君くん”、“大だい梵天ぼんてん斗と姥うば上帝じょうてい”、“攴天大聖たいせい斗と姥うば上じょう尊みこと”、“攴天上じょう聖ひじり仙せん總そう斗と姥うば元もと君くん”、“攴天大聖たいせい混こん元もと斗と姥うば元もと君きみ圓えん明道みょうどう姥うば大だい天てん尊みこと”、“大悲だいひ中天ちゅうてん斗と姥うば大聖たいせい元もと明道あけみち姥うば天てん尊みこと”、“斗と姥うば巨きょ光こう天てん后きさき”、“斗と母はは紫むらさき光ひかり金きむ眞聖まさたか德とく天てん后きさき”、“斗と母はは紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき”、“龍りゅう漢かん聖母せいぼ紫むらさき光ひかり聖德せいとく天てん后きさき”、“大聖たいせい先天せんてん圓えん明道あけみち姥うば大だい天てん尊みこと”或ある“攴天上じょう聖せい斗と姥うば慈尊”、“摩利まり支ささえ（攴）天てん斗と母はは元もと尊みこと”、“梵炁道祖どうそ摩利まり支ささえ（攴）天てん大帝たいてい”、“斗と祖そ摩利まり支ささえ天てん大帝たいてい”、“三光さんこう聖母せいぼ支ささえ（攴）天てん大帝たいてい”、“瑶よう天てん紫むらさき極ごく斗と姥うば帝みかど尊みこと”、“瑶よう天てん紫むらさき極ごく圓えん明道あけみち姥うば天てん尊みこと”或ある“瑶よう天てん紫むらさき極ごく摩利まり支ささえ天てん大帝たいてい”、“摩利まり支ささえ天てん大帝たいてい圓えん明道あけみち母はは天てん尊みこと”或ある“九天雷祖大帝圓明道姥天尊”、“北斗ほくと聖母せいぼ梵炁先天せんてん聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき”、“摩利まり支ささえ（攴）天てん九皇斗姥金輪開泰天尊”、“瑤よう天てん紫むらさき極ごく支ささえ（攴）天上てんじょう聖せい斗と姥うば元もと君くん”、“瑤よう天てん紫むらさき極ごく摩利まり支ささえ（攴）天てん上帝じょうてい圓えん明道あけみち姥うば天てん尊みこと”、“一炁梵王先天神后摩利支天斗母無上元君”或ある“先天せんてん神しん后きさき摩利まり支ささえ菩薩ぼさつ斗と姆無上じょう元もと尊みこと”、“先天せんてん神しん后きさき摩利まり攴天菩薩ぼさつ斗と姥うば無上むじょう元もと尊みこと”、“九天掌法聖后元君”或ある“九天掌法白玉龜臺夜光金眞祖母慈后治世元君”、“法主ほっしゅ九天雷祖聖德巨光天母摩利支天紫金妙相皇君”、“梵炁法主ほっしゅ斗と罡天后きさき摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい”、“梵炁法主ほっしゅ斗と母はは紫むらさき光ひかり天てん后きさき摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい”、“中天ちゅうてん梵炁明哲めいてつ聖德せいとく道どう母はは熾おき盛もり東ひがし華はな慈救天てん医い普ふ濟ずみ元もと君くん紫むらさき虛きょ金きん容よう玉だま相しょう天てん尊みこと”、“聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい先天せんてん斗と母はは元もと君くん”、“聖きよし慧とし先天せんてん斗と母はは紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし聖德せいとく奎光ひかり天てん后きさき摩利まり支ささえ天正てんしょう法王ほうおう”、“聖ひじり慧とし先天せんてん斗と姥うば紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし聖德せいとく天てん后きさき摩利まり攴天大帝たいてい圓えん明道あけみち姥うば元もと君くん”以及全ぜん称しょう的てき“先天せんてん斗と姥うば紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし摩利まり支ささえ天てん大だい圣圆明道あけみち姥うば天てん尊みこと”、“北きた陰かげ乾いぬい元もと聖母せいぼ日月じつげつ登のぼり明あきら慶けい華はな紫むらさき光ひかり聖德せいとく天てん后きさき救すくい苦く護まもる生なま摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい”、“北きた陰かげ乾いぬい元もと聖母せいぼ日月じつげつ燈明とうみょう慶けい華はな紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし摩利まり攴天大だい菩薩ぼさつ”、“北きた陰かげ乾いぬい元もと聖母せいぼ日月じつげつ登のぼり明あきら法主ほっしゅ慶けい華はな紫むらさき皇すめらぎ金きん尊みこと聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき救すくい一切眾生斗姥摩利攴天大聖圓明道姥天尊”、“聖ひじり惠めぐみ先天せんてん斗と母はは紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい圓えん明道あけみち母はは天てん尊みこと”、“法主ほっしゅ九天雷祖大帝聖慧巨光斗姥金尊聖德天后摩利支天菩薩”、“九天きゅうてん雷かみなり祖そ大だい梵先天せんてん乾いぬい元もと巨きょ光こう斗と母はは紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし聖德せいとく天てん后きさき圓えん明道あけみち母はは天てん尊みこと”或ある“九天きゅうてん雷かみなり祖そ大だい梵先天せんてん斗と母はは紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし圣德巨きょ光こう天てん后きさき摩利まり支ささえ天てん大だい圣圆明道あけみち姥うば天てん尊みこと”等ひとし。在ざい《太ふとし上じょう玄げん灵斗姆大圣元君くん本命ほんめい延のべ生せい心こころ经》中ちゅう还给斗と姥うば元もと君くん加か上うえ了りょう“九灵太妙白玉龟台夜光金精祖母元君”这样一いち个称号ごう，將はた其地位い上じょう抬，索さく性せい与あずか西王母せいおうぼ混こん为一谈。

来らい历与文献ぶんけん记载

灵宝领教济度金きん书

浙江せっこう杭州こうしゅう玉たま皇山こうざん福ぶく星ぼし观的摩利まり支ささえ天てん大だい圣先天せんてん斗と姥うば元もと君くん像ぞう。

道教どうきょう典籍てんせき《灵宝领教济度金きん书》记载：

“太ふとし上じょう元始げんし天てん尊みこと日び以先天せんてん阳炁化生かせい玉だま皇すめらぎ大帝たいてい，夜よる以先天せんてん阴炁化生かせい斗と姆元君くん，为天下か阴阳之の宗むね。”

《灵宝领教济度金きん书》描述太ふとし上じょう元始げんし天てん尊みこと（即そく《元始げんし上じょう真ま众仙记 枕まくら中ちゅう书》中ちゅう的てき元始げんし天王てんのう，在ざい上古じょうこ神しん话中又また被ひ称しょう为盘古）昼ひる日び以先天せんてん阳炁化生かせい玉たま皇すめらぎ大帝たいてい，夜よる晚ばん以先天せんてん阴炁化生かせい斗と姆元君くん；分ぶん别是元始げんし天王てんのう陰陽いんよう二に炁的化身けしん，也象征せい着ぎ元始げんし天王てんのう的てき阴阳两面。一个统治白天，一个统治夜晚，即日そくじつ月がつ之の神かみ。

在ざい後世こうせい，玉たま皇すめらぎ大帝たいてい被ひ尊みこと为天帝てんてい（天てん父ちち），斗と姆元君くん被ひ尊みこと为天后きさき（天てん母はは），民みん间通常つうじょう会かい将はた两个相互そうご对应的てき神祇じんぎ视为配偶はいぐう神しん（同どう样的例れい子こ还有元始げんし天王てんのう对应太ふと元もと圣母，浮黎元始げんし天てん尊みこと对应玉たま清きよし神かみ母はは元もと君くん，太陽たいよう星ぼし君くん对应太ふとし阴星君くん，东王公おうこう对应西王母せいおうぼ，伏ふく羲对应女おんな娲，其中也有やゆう部分ぶぶん信仰しんこう相互そうご混同こんどう的てき情じょう况），但ただし是ぜ斗と姆元君くん是ぜ玉だま皇すめらぎ大帝たいてい配偶はいぐう神しん的てき說法せっぽう在ざい道教どうきょう典籍てんせき和民かずたみ間あいだ傳說でんせつ中ちゅう並なみ不ふ常見つねみ。在ざい《元始げんし上じょう真ま众仙记 枕まくら中ちゅう书》中ちゅう，元始げんし天王てんのう和かず太ふとし元もと圣母所生しょせい下か的てき一對象征陰陽二炁的孿生之神—东王公和きんかず西王母せいおうぼ，同樣どうよう也與玉だま皇すめらぎ大帝たいてい和わ斗と姆元君くん存在そんざい混同こんどう的てき關係かんけい。

道教どうきょう神かみ霄派的てき典籍てんせき《玉たま清きよし赞化九天演政心印集经》中ちゅう，摩利まり支ささえ天てん母はは成なり为神霄派所しょ崇たかし奉たてまつ的てき最高さいこう神しん浮黎元始げんし天てん尊みこと（和わ元始げんし天王てんのう相互そうご混同こんどう，又また号ごう为玉帝みかど）的てき后妃こうひ—玉たま清きよし神かみ母はは元もと君くん。神かみ母はは运无极而分太ふとし极，时则诞下阴阳二に仪，其中的てき阳仪之の精しらげ就是青あお童わらわ木き公おおやけ者しゃ。她与浮黎元始げんし天てん尊みこと生せい下か九きゅう子し，其长则元始げんし天てん尊みこと，统主万まん道みち；其末则神霄真王おう，总司五ご雷かみなり。后きさき来らい她又于元始祖しそ劫こう，在ざい元明もとあき真ま净摩利り支ささえ天てん，现身为大圆满月光げっこう王おう，沐浴もくよく于九きゅう曲きょく华池中ちゅう，化生かせい金きん莲九苞つと，应现之の道みち体たい也。故こ神かみ母はは复有摩利まり支ささえ天てん母はは之これ号ごう，实为北斗ほくと众星之の母はは。

玉たま清きよし無上むじょう靈寶れいほう自然しぜん北斗ほくと本ほん生せい真經さねつね

道教どうきょう典籍てんせき《玉たま清きよし無上むじょう靈寶れいほう自然しぜん北斗ほくと本ほん生せい真經さねつね》记载：

“真ま尊みこと歎曰：大だい哉，汝なんじ之の問とえ也，在ざい昔むかし龍りゅう漢かん，有ゆう一いち國王こくおう，其名周しゅう御ご，聖德せいとく无邊，時人じじん稟受八はち萬まん四よん千せん大だい劫こう，王おう有ゆう玉だま妃ひ，明哲めいてつ慈慧，號ごう曰紫光こう夫人ふじん，誓ちかい塵ちり劫こう中ちゅう，已やめ發はつ至いたり願ねがい，願ねがい生せい聖子せいこ，輔佐ほさ乾坤けんこん，以裨造化ぞうか。後こう三さん千せん劫こう，於此王おう出世しゅっせ，因よし上春日かみかすが，百花ひゃっか榮さかえ茂之しげゆき時じ，遊戲ゆうぎ後ご苑えん，至いたり金きん蓮花れんげ溫ゆたか玉だま池邊いけべ，脫だつ服ふく澡盥，忽ゆるがせ有ゆう所しょ感かん，蓮花れんげ九きゅう包つつみ，應おう時じ開發かいはつ，化生かせい九きゅう子し，其二そのじ長子ちょうし，是ぜ為ため天皇てんのう大帝たいてい，紫むらさき微ほろ大帝たいてい，其七なな幼子おさなご，是ぜ為ため貪むさぼ狼おおかみ、巨きょ門もん、祿ろく存そん、文ぶん曲きょく、廉れん貞さだ、武たけ曲きょく、破やぶ軍ぐん之の星ほし，或ある善よ或ある惡あく，化か導みちびけ群ぐん情じょう，於玉池ち中ちゅう，經けい于七なな日にち七なな夜や，結ゆい為ため光明こうみょう，飛ひ居中きょちゅう極ごく，去さ地ち九きゅう千せん萬まん里さと，化か為ため九大きゅうだい寶たから宮みや，二長帝君居紫微垣太虛宮中，勾陳之の位くらい，掌握しょうあく符ふ圖ず，紀綱きこう元もと化か，為ため眾星之の主しゅ領りょう也。昔むかし大願たいがん注ちゅう此剛強きょう世界せかい七なな千せん萬まん劫こう，方ぽう還かえ玉たま清きよし，紫むらさき光ひかり夫人ふじん亦また號ごう北斗ほくと九きゅう真ま聖德せいとく天てん后きさき，道みち身み玄げん天てん大聖たいせい真ま后きさき，應おう現げん上天じょうてん南嶽みなみだけ，是ぜ名めい慶けい華はな紫むらさき光ひかり赤あか帝みかど之の尊みこと。”

斗と姥うば元もと君くん原本げんぽん是ぜ龙汉年ねん间的一いち位い国王こくおう—周しゅう御ご王おう的てき玉たま妃ひ，名号みょうごう为“紫むらさき光ひかり夫人ふじん”。她于尘劫中ちゅう誓ちかい发至愿すなお，愿すなお生せい圣子，辅佐乾坤けんこん。在ざい春季しゅんき的てき一个百花榮茂之時，在ざい花はな园中游ゆう玩而突发感かん悟さとる，于是她就到后きさき苑えん的てき金きん莲花温ゆたか玉池たまいけ裏うら沐浴もくよく，使つかい得とく池ち中ちゅう化生かせい出で九朵金莲花苞应时开放，从中生出おいで九きゅう位い圣子。大だい儿子与あずか二に儿子就是四よん御お中なか的てき天皇てんのう大帝たいてい（又また稱たたえ勾陈大帝たいてい）以及紫むらさき微ほろ大帝たいてい，其余的てき七个儿子则是北斗七星ほくとしちせい，总称为“九きゅう皇すめらぎ大帝たいてい”。就因为这样的来らい历，北斗ほくと众星的てき母はは亲紫光こう夫人ふじん也就成なり为了地位ちい可か以与王おう母はは娘むすめ娘むすめ并肩的てき“斗と姥うば”，被ひ赋予“北斗ほくと九真圣德天后”的てき尊号そんごう。

太ふとし上じょう玄げん靈れい斗と姆大聖ひじり元はじめ君くん本命ほんめい延のべ生せい心こころ經けい

道教どうきょう典籍てんせき《太ふとし上じょう玄げん灵斗姆大圣元君くん本命ほんめい延のべ生せい心こころ经》记载：

老ろう君くん曰：斗と姆，上うえ靈光れいこう圓えん，大だい天寶てんぽう月がつ，中有ちゅうう騫樹，色しょく瑩瑠璃るり，玉たま兔うさぎ長生ちょうせい，鑄い鍊大藥やく。凡天地氣ちき運休うんきゅう否いな，日月じつげつ星辰せいしん錯行，雨あめ暘晦明あかり不時ふじ，風ふう寒さむ暑あつ濕しめ不ふ節ふし，亢旱水火すいか，疫癘えきれい凶きょう災わざわい，至いたり如刀兵へい蟲むし蝗いなご，妖精ようせい鬼おに怪かい，疾病しっぺい傷きず生せい，爭訟そうしょう橫よこ撓たわわ，種種しゅじゅ不祥ふしょう，悉皆しっかい乖氣所しょ致。斗と姆降以大藥やく，普ひろし垂たれ醫い治之はるゆき功こう，燮理五ご行ぎょう，升ます降くだ二に氣き，解かい滯とどこお去ざ窒，破やぶ暗くら除じょ邪よこしま，愆期者しゃ應おう期き，失しつ度ど者しゃ得度とくど，安全あんぜん胎育，治療ちりょう病びょう痾，潤じゅん益えき根ね荄，陽ひ回かい氣候きこう，生成せいせい人物じんぶつ，鍊度鬼神きじん，散ち禳百ひゃく結ゆい，資し補ほ八はち陽ひ，輔正全ぜん真しん，召和延のべ祚，潜せん施藥せやく力りょく，職しょく重じゅう天てん醫い，生なま諸しょ天てん眾月之の明あきら，為ため北斗ほくと眾星之の母はは，斗と為之ためゆき魄たま，水みず為ため之の精しらげ，主しゅ生なま人身じんしん，光ひかり凝性こりしょう水すい，眾水一いち月がつ，眾月一光いっこう，有情うじょう無情むじょう，均ひとし稟靈光こう道どう炁，一いち一いち資し其，生なま養やしなえ護衛ごえい，恩おん深ふか德重とくしげ，皆みな莫能知ち，是ぜ以人心しん，面めん有ゆう七なな竅，內應乎心，魄たま有ゆう七なな真しん，受魄於斗。
斗と母はは尊號そんごう曰：九靈太妙白玉龜臺夜光金精祖母元君。
又また曰：中天ちゅうてん梵炁斗と母はは元もと君くん，紫むらさき光明こうみょう哲あきら慈惠じえ太ふとし素もと元もと后きさき金きん真ま聖德せいとく天てん尊みこと，又また化か號ごう大だい圓滿えんまん月光げっこう王おう。
又また曰：東ひがし華はな慈救皇すめらぎ君くん天てん醫い大聖たいせい。應おう號ごう不一ふいつ，主治しゅじ中ちゅう天寶てんぽう閣かく，祖そ劫こう在ざい玄げん明あきら真ま淨きよし天てん，修行しゅぎょう玄げん靈妙れいみょう道どう，勤つとむ奉たてまつ元始げんし至尊しそん，慧とし香が氤氳，智さとし燈とう朗ろう曜，每まい發はつ至いたり願ねがい，願ねがい生せい聖子せいこ，補ほ裨造化か，統制とうせい乾坤けんこん，願力がんりき堅固けんご，終始しゅうし如一。
因いん沐浴もくよく於九きゅう曲きょく華はな池ち中ちゅう，湧出ゆうしゅつ白玉しらたま龜かめ臺だい，神かみ獬寶たから座ざ，斗と母はは登とう于寶座ざ之の上うえ，怡養神しん真しん，修おさむ鍊精魄たま，沖おき然しか攝と炁，炁入玄げん玄げん，運うん合あい靈れい風ふう，紫むらさき虛きょ蔚勃，果はて證しょう玄げん靈妙れいみょう道どう，放ひ無む極微きょくび妙みょう光明こうみょう，洞ほら徹てっ華はな池ち，化生かせい金きん蓮はちす九きゅう苞つと，經けい人間にんげん七なな晝夜ちゅうや，其華池ち中ちゅう，光明こうみょう愈いよいよ熾おき愈いよいよ盛もり，其時，一時上騰九華天中，化成かせい九きゅう所しょ大寶たいほう樓閣ろうかく，寶たから樓閣ろうかく之の中なか，混こん凝しこり九きゅう真ま梵炁，自然しぜん成章せいしょう。
三光さんこう聖母せいぼ　法力ほうりき無窮むきゅう　分身ぶんしん變化へんか顯あらわ神通じんずう　應おう驗けん疾やまし如風　救すくい度ど塵ちり蒙こうむ　咫尺しせき現金げんきん容よう
經けい功こう莫測　聖德せいとく難なん量りょう　祈いのり恩賜おんし福ぶく禳災殃　隨ずい願ねがい降くだ禎ただし祥さち　默だま覆くつがえ真光しんこう　身命しんめい永安えいあん康やすし

《太ふとし上じょう玄げん灵斗姆大圣元君くん本命ほんめい延のべ生せい心こころ经》描述斗と姆元君くん是これ月がつ神しん，同どう时也具有ぐゆう医い神かみ的てき属性ぞくせい，和わ持じ有ゆう不死ふし药的西王母せいおうぼ混こん为一谈，其中还被赋予了りょう“大だい圓滿えんまん月光げっこう王おう”和かず“東ひがし華はな慈救皇すめらぎ君くん天てん醫い大聖たいせい”这两个称号ごう，时常也与東ひがし華はな帝みかど君くん相互そうご联系在ざい一いち起おこり。另外还有“中天ちゅうてん梵炁斗と母はは元もと君くん”和かず“九靈太妙白玉龜臺夜光金精祖母元君”这两个称号ごう，和かず“梵炁之の祖そ”的てき西王母せいおうぼ相互そうご融合ゆうごう。

梵音斗と科か

清しん代だい道士どうし—娄近垣かき所しょ撰せん的てき道教どうきょう典籍てんせき《梵音斗と科か》大だい梵先天せんてん奏そう告つげ元もと科か序文じょぶん中ちゅう记载：

“世よ之の虔けん奉たてまつ，斗と尊みこと由來ゆらい尚なお矣，但ただし依よ法號ほうごう，斗と姥うば為ため九天きゅうてん雷かみなり祖そ者しゃ，非ひ九きゅう霄中之の九天きゅうてん雷かみなり祖そ也。蓋ぶた斗と尊みこと乃金星かなぼし所化しょけ，居きょ西方せいほう八天はってん之これ中ちゅう。即そく書中しょちゅう所謂いわゆる八はち佛ふつ母はは。故こ稱しょう為ため九天きゅうてん雷かみなり祖そ。其職則そく執と主しゅ雷霆らいてい。權衡けんこう化育かいく者しゃ也。故こ曰敕賜たまもの雷霆らいてい大だい法主ほっしゅ也。斗と姥うば為ため太白たいはく之の精しらげ，以金きむ生せい水みず，故こ為ため北斗ほくと之の母はは。北斗ほくと為ため眾星之の主おも，故こ又また為ため眾星之の母はは也。”

《梵音斗と科か》中称ちゅうしょう斗と姥うば为“九天きゅうてん雷かみなり祖そ”，是ぜ金星かなぼし的てき化身けしん，居住きょじゅう在ざい西方せいほう的てき八はち天てん之これ中ちゅう。斗と姥うば是ぜ太白たいはく之の精しらげ（《道みち法会ほうえ元もと》记载：“西方にしかた司つかさ金きん太白たいはく之の精しらげ，北方ほっぽう司し水すい太ふとし阴之精せい。”《张真人じん金石かねいし灵砂论》记载：“位い属ぞく西方せいほう，太白たいはく之の精せい。”《星ほし学がく大成たいせい》记载：“金星かなぼし，太白たいはく之の精しらげ，一いち名めい那な颉星，建けん西方せいほう之の气，其色白しろ，其性义，将はた军之象ぞう。”《御ご定てい星ほし历考原ばら》记载：“金きむ神かみ者しゃ，太白たいはく之の精しらげ，白しろ兽之これ神しん，主しゅ兵戈へいか、丧乱、水みず旱ひでり、淫いん疫。”），为“金かね”，北斗ほくと为“水みず”，因いん在ざい五ご行ぎょう中金なかがね生水なまみず的てき关系，斗と姥うば故こ为北斗ほくと之の母はは。又また因よし北斗ほくと是ぜ众星之の主おも，所以ゆえん斗と姥うば又また是ぜ众星之の母はは。斗と姥うば主管しゅかん雷霆らいてい、生育せいいく和わ保ほ命いのち延のべ生せい。《河かわ图稽命いのち征せい》和かず《竹たけ书纪年ねん》卷まき上じょう记载：“ 黄き帝みかど，轩辕氏し，母はは曰附宝たから。见大电光绕北斗ほくと枢くるる星ぼし，光照みつてる郊野，感かん而孕，二に十じゅう五ご月がつ而生帝みかど。”

梵炁先天せんてん斗と姥うば延のべ齡よわい謝罪しゃざい寶たから懺

道教どうきょう典籍てんせき《梵炁先天せんてん斗と姥うば延のべ齡よわい謝罪しゃざい寶たから懺》记载：

臣しん聞元始げんし天王てんのう。演えんじ法ほう於赤明あかり之の刼。紫むらさき光ひかり聖母せいぼ。分ぶん相しょう於龍漢かん之の年とし。德とく配はい坤ひつじさる元もと。仁じん施ほどこせ母はは道どう。願ねがい降くだ生なま於聖嗣。誓ちかい輔佐ほさ於玄綱つな。盥たらい浴よく九きゅう曲きょく池ち中ちゅう。鍊神二に儀ぎ鼎かなえ内ない。升ます紫むらさき金之かねゆき獬座。登とう白玉しらたま之の龜かめ臺だい炁入氤氲。蓮はちす開ひらけ九きゅう苞つと之の瑞みず。神かみ光ひかり焜耀。祥さち騰あが億兆おくちょう之の心しん。九きゅう皇すめらぎ同どう炁胚胎はいたい。七なな畫かく共ども時じ化現けげん。洪ひろし惟おもんみ上道じょうとう。獨どく運うん中天ちゅうてん。作さく群生ぐんせい之の主宰しゅさい。捍厄消しょう災わざわい。掌てのひら三界さんがい之の權衡けんこう。致祥祛沴。分ぶん清しん分ぶん濁にご。有形ゆうけい皆みな賴よりゆき於生成せいせい。秉陰秉陽。無む物もの不歸ふき於化育かいく。
一いち曰：東ひがし華はな慈救皇后こうごう。天てん醫い主治しゅじ。
一いち曰：夜光やこう金きむ精きよし祖そ姥うば。太ふとし玅垂休きゅう。
一いち曰：大だい圓滿えんまん月光げっこう王おう。天てん輪わ常つね照あきら。
一いち曰：慈惠じえ太ふとし素もと元もと后きさき。梵炁生せい輝てる。
維茲功德くどく之の巍巍ぎぎ。爰著徽稱之の炳炳。凡天地氣ちき運休うんきゅう否いな。日月じつげつ星辰せいしん錯行。雨あめ陽ひ晦みそ明あかり失しつ時じ。風ふう寒さむ暑あつ濕しめ不ふ節ふし。亢旱水火すいか疫癘えきれい㐫災。刀かたな兵へい蟲むし蝗いなご。妖精ようせい鬼おに怪かい。生產せいさん疾病しっぺい。詞し訟官符ふ。冤家惡人あくにん。一切いっさい苦難くなん。錫すず以靈符ふ。降くだ以大藥やく。解かい滞とどこお去ざ窒。破やぶ暗くら除じょ邪よこしま。愆期者しゃ應おう期き。失しつ度ど者しゃ得度とくど。安全あんぜん育そだて胎。治療ちりょう病びょう痾。潤じゅん益えき根ね荄。陽ひ回かい氣候きこう。生成せいせい人物じんぶつ。鍊度鬼神きじん。散ち禳百ひゃく結ゆい。資し補ほ八はち陽ひ。輔正全ぜん真しん。召和延のべ祚。為ため造づくり化生かせい彙之父母ちちはは。掌てのひら乾坤けんこん橐籥之の機關きかん。此寶上じょう天子てんし。始はじめ得とく領りょう畧其玅緣。保ほ命いのち帝みかど君くん。嗣因宣揚せんよう其願應おう也。
梵炁先天せんてん斗と姥うば。為ため大道おおみち之總しそう持じ。故こ能のう出で有ゆう以入無む。樞くるる陰かげ以機陽ひ。真ま常つね湛たたえ寂さび。德とく莫大ばくだい焉。俾依光こう懺悔ざんげ者しゃ。罪つみ滅めつ福生ふっさ。得え與あずか道合みちあい真之まさゆき玅。
梵炁先天せんてん斗と姥うば。為真ためざに經けい之の主しゅ籍せき。故こ能のう紀き混沌こんとん之の文ぶん。示しめせ元もと洞ほら之の曆こよみ。顯あらわ煥光明こうみょう。功こう莫著焉。俾依光こう懺悔ざんげ者しゃ。罪つみ滅めつ福生ふっさ。得え與あずか經けい長ちょう存そん之の盆ぼん。
梵炁先天せんてん斗と姥うば。為ため聖ひじり師し之の指ゆび授。故こ能のう隨したがえ方かた以設教きょう。歷れき刼以度ど人じん。闡示幽かそけ微ほろ。恩おん莫隆焉。俾依光こう懺悔ざんげ者しゃ。罪つみ滅めつ福生ふっさ。得え與あずか師し同どう昇のぼり之これ化か。
雷かみなり祖そ之の神かみ　先天せんてん之の女おんな　掌握しょうあく造化ぞうか
萬まん法ほう之の主おも　降伏ごうぶく冤魔　能のう陽ひ能のう雨う
流ながれ芳よし萬まん世せい　福ぶく及塵宇
消しょう災わざわい滅罪めつざい天てん尊みこと　保ほ命いのち延壽えんじゅ天てん尊みこと
通つう忱まこと逹悃天てん尊みこと　傾かたぶけ光こう廻まわり照あきら天てん尊みこと
不可思議ふかしぎ功德くどく

道教どうきょう典籍てんせき《梵炁先天せんてん斗と姥うば延のべ齡よわい謝罪しゃざい寶たから懺》附錄ふろく的てき《斗と母はは詬毓璣衡爕贊》记载：

“元もと靈れい之の法ほう盛行せいこう。皈禮者しゃ往往おうおう應おう若わか肸蠁。盖道家か之の有ゆう斗と母はは。亦また猶なお釋家しゃっけ之の有ゆう觀音かんのん、準じゅん提ひさげ。其拔苦く護まもる生せい。無む遠どお弗どる届とどけ也。”

太ふとし上じょう玄げん靈れい保ほ命いのち延のべ生せい大だい梵斗姥うば心こころ懺

北きた陰かげ乾いぬい元もと中天ちゅうてん梵炁夜光やこう金きむ精きよし大だい圓滿えんまん月光げっこう王おう統みつる司し九天雷部摩利攴天明哲慈救至德斗媧天てん尊とうと聖せい象ぞう（姚燮等とう作さく）

道教どうきょう典籍てんせき《太ふとし上じょう玄げん靈れい保ほ命いのち延のべ生せい大だい梵斗姥うば心こころ懺》记载：

【開ひらき斗と贊さん】
稽首先天せんてん大だい梵王　宏ひろし慈海願ねがい普ひろし無む疆
綱つな維分野ぶんや廿にじゅう八はち宿しゅく　提つつみ挈三さん十じゅう六ろく天てん罡
七なな豕いのこ雙そう麟威赫赫かくかく　四頭八臂穆皇皇
常つね垂たれ法力ほうりき消しょう災わざわい劫こう　廣こう運うん神通じんずう拯禍殃
萬類生成由宰制　九天きゅうてん號令ごうれい任にん施ほどこせ張ちょう
微ほろ臣しん感かん戴無終極しゅうきょく　皈命皈神禮れい巨きょ光こう
【斗と母はは贊さん】
斗と姥うば元帥げんすい育そだて群ぐん黎はじむ　惠めぐみ民みん保ほ國こく鎮乾坤けんこん
隨處ずいしょ赫赫かくかく威い靈れい顯あきら　坤ひつじさる德とく巍巍ぎぎ應おう天てん尊みこと
爾なんじ時じ。攴天上じょう聖せい斗と姥うば慈尊。在ざい白玉しらたま龜かめ臺だい。金きむ蓮れん座ざ上じょう。放ひ無む極きょく光明こうみょう。照あきら無む極きょく世界せかい。觀かん無む極きょく眾生。受無極きょく苦惱くのう。宛あて轉てん塵ちり寰。不能ふのう解脫げだつ。
斗と姥うば發はつ大慈だいじ心しん。興きょう普ひろし救すくい願ねがい。即そく說せつ如是にょぜ。廣大こうだい圓滿えんまん。玄げん靈れい應化おうか。無礙むげ大神だいじん通どおり。
先天せんてん大だい梵斗母はは尊みこと　願ねがい我わが早はや斷だん沈迷業ぎょう
先天せんてん大聖たいせい斗と母はは尊みこと　願ねがい我が速そく具ぐ清きよし凈心
先天せんてん大道だいどう斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが早はや發はつ精せい修おさむ誌し
先天せんてん大だい行ぎょう斗と母はは尊みこと　願ねがい我が速そく貞さだ堅固けんご力りょく
先天せんてん大光たいこう斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが早はや破やぶ煩惱ぼんのう障さわ
先天せんてん大法たいほう斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが速はや降くだ暴惡ぼうあく魔ま
先天せんてん大智たいち斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが早通はやどおり玄妙げんみょう訣
先天せんてん大だい慧とし斗と母はは尊みこと　願ねがい我が速そく證しょう光明こうみょう藏ぞう
先天せんてん大慈だいじ斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが早はや行ぎょう諸方しょほう便びん
先天せんてん大悲だいひ斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが速はや滿まん功德くどく林りん
先天せんてん大力だいりき斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが早はや建けん演えんじ法ほう幢
先天せんてん大願たいがん斗と母はは尊みこと　願ねがい我わが速成そくせい無上むじょう道どう
三光さんこう聖母せいぼ　法力ほうりき無邊むへん　度ど賢けん度ど聖せい度ど人じん天てん　九きゅう地ち仰おおせ莊嚴しょうごん
朝禮ちょうれい周しゅう全あきら　福寿ふくじゅ永なが綿めん延のべ　大聖たいせい先さき天道てんとう姥うば大だい天てん尊みこと

太ふとし上じょう伭靈先天せんてん斗と母はは大聖たいせい元もと君くん本ほん行延ゆきのべ生せい心こころ經けい

道教どうきょう典籍てんせき《太ふとし上じょう伭靈先天せんてん斗と母はは大聖たいせい元もと君くん本ほん行延ゆきのべ生せい心こころ經けい》记载：

【斗と母はは經けい讚たたえ】
玄げん靈妙れいみょう道どう。義理ぎり周しゅう流りゅう。寶たから月光げっこう中ちゅう現げん瓊樓。說法せっぽう度ど閻浮。誠意せいい參まいり求もとめ。集あつまり福ぶく迓洪庥。圓えん明道あけみち母はは大だい天てん尊みこと。
【伭藴咒】
大道おおみち本ほん無む極きょく。無む極きょく是ぜ先天せんてん。混こん濛一炁中。天てん根ね永なが不ふ遷。從來じゅうらい冺絕續ぞく。元もと會かい有ゆう後先あとさき。天地あまち開ひらく泰たい運うん。日月じつげつ斗と星ぼし懸かか。尊崇そんすう定じょう三さん垣かき。開張かいちょう列れつ宿やど妍。九きゅう皇すめらぎ總そう樞機すうき。先天せんてん母はは道全どうぜん。元もと君くん萬まん法師ほうし。德とく量りょう廣こう無邊むへん。稱名しょうみょう神しん感應かんおう。况能禮れい奉たてまつ虔けん。

先天せんてん斗と姥うば大だい梵天ぼんてん書しょ

道教どうきょう典籍てんせき《先天せんてん斗と姥うば大だい梵天ぼんてん書しょ》记载：

“天上てんじょう修羅しゅら交戰こうせん日び，人間にんげん急難きゅうなん動どう災わざわい時じ，四よん大願たいがん化か顯あらわ神通じんずう，八臂垂雄施道力，常つね遊ゆう日月じつげつ二に宮前みやまえ，獨立どくりつ道明どうみょう三界さんがい內。威光いこう赫奕，妙みょう相しょう圓融えんゆう，接せっ度ど眾生，超ちょう離はなれ諸しょ苦く，太虛たいきょ有ゆう靜せい，本願ほんがん無窮むきゅう，大悲だいひ大願たいがん大聖たいせい大慈だいじ。”

先天せんてん斗と姥うば紫むらさき光ひかり丹たん天たかし雷かみなり法ほう

道教どうきょう典籍てんせき《先天せんてん斗と姥うば紫むらさき光ひかり丹たん天たかし雷かみなり法ほう》記載きさい：

“先天せんてん法主ほっしゅ斗と姥うば紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき救すくい一切難度一切厄摩利攴天大聖圓明道姥天尊。法ほう像ぞう三さん頭とう六ろく臂ひじ九きゅう眼め，手て托たく日月じつげつ，持もち弓箭きゅうせん、降魔ごうま鈴すず杵きね，瓔珞ようらく裝そう嚴いむ，雷電らいでん交加，七なな豬御輦，放ひ大だい光明こうみょう。中有ちゅうう水火すいか金剛力士こんごうりきし拱立左右さゆう。天上天下てんじょうてんげ一切聖哲無不擁護圍遶大神通相。”

大だい梵玄元もと斗と姥うば本ほん行ゆき真經さねつね

道教どうきょう典籍てんせき《大だい梵玄元もと斗と姥うば本ほん行ゆき真經さねつね》卷まき上じょう〈始はじめ炁玄藴章第だい一いち〉記載きさい：

“斗と姥うば曰。鴻おおとり濛未闢。混こん元もと一いち炁。胥屬無む極きょく無む象ぞう無名むめい無聲むせい無臭むしゅう無色むしょく無む光ひかり。是ぜ謂いい元始げんし之の際さい。太初たいしょ之の時とき。嗣是天てん得どく之の以清。地ち得どく之の以寧。遂とげ判ばん太極たいきょく而分兩りょう儀ぎ。故こ日月じつげつ升ます恒つね。山川やまかわ高下こうげ。四よん時じ不ふ息いき。五ご洲しま蕃しげる衍。莫非始はじめ炁以為之ためゆき主宰しゅさい。”

斗と姥うば解かい冤經

道教どうきょう典籍てんせき《斗と姥うば解かい冤經》中ちゅう品ひん記載きさい：

“是ぜ時じ，玄げん天てん斗と姥うば。身み居きょ瓊瑤玉だま殿どの。体からだ住じゅう琥珀こはく崇たかし䑓。佈河海うみ不ふ洩も之これ功こう。啟けい山嶽さんがく吞烟之の妙みょう。露ろ真しん機き而應化か。破やぶ其蠱毒どく。流りゅう法輪ほうりん而爕理り全ぜん消けし災わざわい迊。”

《斗と姥うば解かい冤經》下品げひん記載きさい：

“斗と姥うば天てん尊みこと。復ふく登とう雲くも羅ら四よん碧あお之の天てん。玄げん音おん梵國之の地ち。讃さん詠えい玄げん靈れい洞ほら章あきら。引十じゅう州しゅう三島みしま仙せん佛ふつ。採と煉ねり靈寶れいほう大法たいほう。接せっ天地てんち水府すいふ之の聖賢せいけん。放ひ無む極きょく無量むりょう之の光ひかり。海うみ闊均迎むかえ祥瑞しょうずい聚。有ゆう存そん有ゆう守之もりゆき道どう。天空てんくう并起慈雲じうん。”

大だい梵先天せんてん斗と母はは圆明宝たから卷まき

道教どうきょう典籍てんせき《大だい梵先天せんてん斗と母はは圆明宝たから卷まき》记载：

《佛說ぶっせつ斗と母はは摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ經けい》云うん：爾なんじ時じ，我わが佛ほとけ在ざい室むろ羅ら筏いかだ城しろ逝多林りん給きゅう孤獨こどく園えん。告つげ諸もろ苾芻。有ゆう大だい菩薩ぼさつ（《佛說ぶっせつ斗と姥うば本願ほんがん真經さねつね》是ぜ大だい天女てんにょ）名めい曰摩利り支ささえ天てん。有ゆう大神だいじん通どおり自在じざい之の力ちから。常行つねゆき日月じつげつ天てん前まえ。日にち天月あまつき天てん不ふ能見のみ彼かれ。彼かれ能見のうみ日月じつげつ。無人むじん能見のみ，無人むじん能のう知ち，無人むじん能のう捉，無人むじん能のう縛ばく。無人むじん能のう欺誑，無人むじん能のう債さい其財物ぶつ。無人むじん能のう責せめ罰ばつ。亦また不為ふため冤家能のう得とく其便。若わか有ゆう知名ちめい號ごう常つね禮れい念ねん者しゃ。彼かれ人にん亦また復ふく如是にょぜ其於水火すいか盜賊とうぞく。失しつ道どう曠野あらの。鬼神きじん毒藥どくやく。刀かたな兵へい疾やまし疫。旱ひでり澇饑饉ききん。惡あく獸じゅう毒蟲どくむし。冤家惡人あくにん。一切いっさい難なん中ちゅう。皆みな能のう護衛ごえい。令れい諸しょ天龍てんりゅう鬼神きじん人じん及非人じん無能むのう為ため害がい。
釋迦しゃか演えんじ教室きょうしつ羅ら城じょう　元始げんし傳でん經けい在ざい赤あか明あきら
七曜しちよう三さん光ひかり合あい至いたり理り　九靈一炁發根宗
三界さんがい中ちゅう　動どう殺ころせ戳　魔ま黨とう紛紛ふんぷん
吾われ斗と母はは　顯あきら神通じんずう　無邊むへん廣大こうだい
現げん四よん頭とう　具ぐ八はち臂ひじ　不壞ふえ金きん身み
智慧ちえ力りょく　伏ふく天魔てんま　謐寧金きん闕
威い神力しんりき　蕩とろけ妖氛　安衛やすえ兆民ちょうみん
定てい北都ほくと　泉いずみ曲まがり府ふ　陰かげ魔ま遠どお遁
諸しょ天てん中ちゅう　炁蕩蕩とうとう　我わが道みち常つね存そん
若わか有人ゆうじん　軍陣ぐんじん中ちゅう　稱しょう吾われ名號みょうごう
我わが尋ひろ聲ごえ　能のう赴感　密みつ祐ゆう其人
若わか有人ゆうじん　常つね禮れい念ねん　支ささえ天寶てんぽう號ごう
免めん了りょう他た　刀かたな兵へい難なん　刼数亡ほろび身み
若わか有人ゆうじん　明大めいだい道どう　朝あさ元もと頂いただき禮れい
我わが時時ときどき　隨ずい擁護ようご　保ほ命いのち全ぜん真しん
修羅しゅら交戰こうせん。刧火動どう炎えん。斗と母はは有ゆう威い權けん。四よん頭とう八はち臂ひじ。法力ほうりき無邊むへん。神通じんずう廣大こうだい。赫奕森嚴しんげん。稱名しょうみょう赴感。脫だつ苦樂くらく安然あんねん。
運うん寶たから杵きね　一いち旋時　魔ま頭あたま粉碎ふんさい
現げん紫むらさき光ひかり　纔爍處しょ　化か作さく微塵みじん
現げん四よん頭とう　舒八臂ひじ　金きむ容ひろし玉だま相しょう
坐すわ七なな豕いのこ　雙輪そうりん辇　四よん部ぶ游ゆう巡じゅん
四よん頭とう舒八臂ひじ　妙みょう相しょう紫むらさき金きん身み　七なな豕いのこ雙輪そうりん辇　威い神しん遍へん剎塵
鑒觀萬まん天てん査善惡あく　浮游ふゆう三界さんがい考こう神人しんじん

斗と姥うば金光こんこう勅みことのり赦寶懺

《斗と姥うば金光こんこう勅みことのり赦寶懺》記載きさい：

斗と母はは天てん尊みこと願力がんりき深ふか　極大きょくだい慈悲じひ貫ぬき古今ここん
流ながれ演えんじ聖教せいきょう宏道ひろみち化か　恩おん覃卒土ど廕孺林りん

蕩蕩とうとう天てん姆降凡塵　巍巍ぎぎ恩おん光こう祀まつ参さん生せい
梵氣結成けっせい彌わたる羅ら界かい　仙せん風吹ふぶき下か吉祥きっしょう音おん

先天せんてん斗と母はは無上むじょう尊みこと　蜀しょく占うらない中天ちゅうてん浩ひろし圓えん霖
五福ごふく六ろく通觀つうかん世界せかい　四よん頭とう八はち臂ひじ鎖くさり乾坤けんこん

靈れい旛十じゅう絕ぜっ擁よう霓旌。離はなれ天竺てんじく國こく現げん真しん形がた。
摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい人じん。金きむ姿すがた玉だま質しつ乘じょう擁よう輪わ。
身み垂たれ瓔珞ようらく相しょう圓融えんゆう。眉まゆ灣わん秋月しゅうげつ。寶たから髻たぶさ玲瓏れいろう。
芙蓉ふよう花はな面めん笑わらい春風しゅんぷう。四よん頭とう八はち臂ひじ。千手せんじゅ眼睛がんせい。
巍巍ぎぎ丈たけ六ろく紫むらさき金きん身み。眼め觀かん三界さんがい。耳みみ聽四生せい。
九豬駕海察凡情。二十八宿にじゅうはっしゅく。十二宮じゅうにきゅう辰たつ。
左ひだり輔右弼侍班はん行ぎょう。天てん罡十じゅう二に。晝夜ちゅうや長ちょう輪わ。火星かせい生せい炁。主しゅ鎮雷門もん。
毫光爛ただれ爍日月がつ昏。天てん愁地慘むご鬼神きじん驚おどろき。金鈴きんれい震しん。寶たから杵きね橫よこ。諸しょ天てん拱手こうしゅ巽たつみ雷門かみなりもん。
先天せんてん地ち母はは。化現けげん觀音かんのん。救すくい苦く拔難。利り濟ずみ群生ぐんせい。眾生有難ありがた。大だい士し尋ひろ聲ごえ。
普天ふてん率土そっと廕黎民みん。天上てんじょう地下ちか。惟おもんみ母はは獨どく尊みこと。
經けい天てん緯ぬき地ち握にぎ雷霆らいてい。宣行のぶゆき日月じつげつ。統制とうせい乾坤けんこん。
民間みんかん曲直きょくちょく不ふ狥情。北斗ほくと掌握しょうあく。注ちゅう死し定じょう生せい。
身み屬ぞく北斗ほくと隸天輪わ。閻浮世界せかい。日にち遊ゆう月がつ巡じゅん。
賞しょう善ぜん罰ばつ惡あく察眾生せい。銀河ぎんが耿耿。燦燦さんさん七なな星ほし。
齊ひとし下しも雲くも天てん降くだ法ほう庭にわ。鶴鳴かくめい景けい運うん。玉たま訣談經けい。
天てん師し親授しんじゅ教きょう凡民。若人わこうど諷誦ふうしょう。降くだ福ぶく延のべ生せい。
除じょ是ぜ玄げん靈れい一いち卷かん經けい。焚香禱告。稽首冥めい心しん。

紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし斗と母はは寶たから懺

道教どうきょう典籍てんせき《紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし斗と母はは寶たから懺》记载：

“大だい梵天ぼんてん宮みや，聖きよし師し斗と姥うば，臣しん聞赤明あきら初はつ劫こう，元もと皇すめらぎ演えんじ道どう于清微ほろ，龍りゅう漢かん開ひらき圖ず，聖せい姥うば儲もうか祥さち于寶月がつ，示現じげん玉だま女おんな，于周御ご國王こくおう之の世よ，修行しゅぎょう妙みょう道どう，于玄明あきら真ま淨きよし之の天てん， 本性ほんしょう水すい之の真空しんくう，西にし乾いぬい應化おうか，遍へん性せい空そら之の真水しみず，北極ほっきょく流りゅう光こう，托たく證しょう金きむ仙せん，仁じん施ほどこせ母はは道どう，願ねがい降くだ生なま于聖嗣，俾輔佐ほさ乎玄綱つな，盥たらい沐于九きゅう曲きょく池ち中ちゅう，煉ねり神しん于二に儀ぎ鼎かなえ內，升しょう紫むらさき金之かねゆき獬座，登とう白玉しらたま之の龜かめ台だい，炁入玄げん玄げん，蓮はちす孕金苞つと之の瑞みず，神かみ超ちょう渺渺びょうびょう，光ひかり騰あが寶たから閣かく之の祥さち。一いち曰天皇てんのう大帝たいてい，二曰紫薇帝君，次じ列れつ七なな元げん之の象ぞう，余あまり排はい輔弼ほひつ之の星ほし，真如しんにょ自在じざい，由ゆかり一光いっこう以徹三さん光ひかり，圓滿えんまん隨ずい機き，自じ一炁而分九炁，飛ひ居中きょちゅう極ごく，掌握しょうあく浮黎，乘じょう七なな獬之御ご輦，居きょ日月じつげつ前まえ，運うん八はち臂ひじ之の神威かもい，救すくい刀がたな兵へい刼，森もり大だい天てん之の騫樹，庇ひさし蔭かげ災わざわい危，作さく三界さんがい之の醫い王おう，扶攜疾やまし苦にが，丹に谷たに凝しこり光こう，領袖りょうしゅう群ぐん真ま于無始はじめ，紫むらさき清きよし敷じき炁，權けん馭庶品ひん于不言ふげん，無む物もの不ふ資し其覆育ふいく，有生ゆうせい皆みな賴よりゆき其陶熔，弟子でし敷じき露ろ微ほろ忱まこと，用よう陳ひね法ほう鑒，情じょう悃已布ぬの，聰さとし聽必聞，伏ふく望もち暫離斗と府ふ，俯蹕星ぼし壇だん，溥注威光いこう而下照あきら，許容きょよう懺謝以消愆永叨願海うみ之の汪ひろし涵，億おく億障緣而冰淪，荷に慈天之の蓋ぶた被ひ千千介祉以雲臻，凡有動どう履くつ咸藉主ぬし維，其與法ほう流りゅう，俾登道どう岸がん，仰おおせ干ひ，大造たいぞう，俯賜證明しょうめい，眾等虔けん恭きょう，志こころざし心こころ皈命。
一いち炁梵天ぼんてん，三光さんこう聖母せいぼ，駕が遊ゆう日月じつげつ二に宮前みやまえ，敕賜雷霆らいてい大だい法主ほっしゅ，威光いこう赫奕，妙みょう相しょう圓融えんゆう，接せっ引眾生せい，超ちょう離はなれ諸しょ苦く，大悲だいひ大願たいがん，大聖たいせい大慈だいじ，聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき，摩利まり攴天大聖たいせい，先天せんてん道どう姥うば天てん尊みこと。
摩利まり攴天大聖たいせい，中天ちゅうてん梵炁，圓えん明道みょうどう姥うば天てん尊みこと。天上てんじょう修羅しゅら交戰こうせん日び，人間にんげん劫火ごうか洞ほら炎えん時じ，四よん頭とう磊落らいらく顯あらわ神通じんずう，八臂崢嶸施道力，常つね遊ゆう日月じつげつ二に天てん前まえ，獨どく救すくい刀がたな兵へい三界さんがい內，威光いこう赫奕，妙みょう相しょう圓融えんゆう。接せっ救すくい眾生，超ちょう離はなれ諸しょ苦く，太虛たいきょ有ゆう盡つき，本願ほんがん無窮むきゅう，大悲だいひ大願たいがん，大聖たいせい大慈だいじ，九天きゅうてん雷かみなり祖そ大帝たいてい，日宮ひのみや太陽たいよう帝みかど君くん，月がつ府ふ太陰たいいん皇すめらぎ君くん，先天せんてん斗と母はは，紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし，聖德せいとく巨きょ光こう天てん后きさき，摩利まり攴天正法しょうぼう王おう，無上むじょう玄げん元もと，大だい行くだり梵炁，天てん父ちち天てん母はは，天皇てんのう大帝たいてい。”

太ふとし上じょう老ろう君くん說せつ天てん妃ひ救すくい苦く靈驗れいけん經けい

道教どうきょう典籍てんせき《太ふとし上じょう老ろう君くん說せつ天てん妃ひ救すくい苦く靈驗れいけん經けい》记载：

於是廣こう救すくい真人しんじん上白じょうはく（启禀）天てん尊みこと曰：斗と中有ちゅうう妙みょう行ぎょう玉だま女おんな，於昔劫こう以來いらい，修おさむ諸しょ妙みょう行ゆき，誓ちかい揚あげ正せい化か，廣こう濟すみ眾生，普ひろし令れい安樂あんらく。
於是天てん尊みこと乃命妙みょう行ぎょう玉だま女おんな降くだ生なま人間にんげん，救民きゅうみん疾やまし苦にが，乃於甲かぶと申さる之の歲とし，三さん月がつ二に十じゅう三さん日にち辰たつ時じ，降くだ生なま世間せけん。生なま而通靈れい，長ちょう而神異こと，精せい修おさむ妙みょう行ゆき，示しめせ大だい神通じんずう，救すくい度ど生せい民みん，願ねがい與あずか一切含靈解厄消灾，扶難拔苦，功こう圓えん果はて滿まん，白日はくじつ上じょう升ます，土ど神しん社主しゃしゅ奏上そうじょう三さん天てん。於是老ろう君くん勑下輔斗昭あきら孝こう純正じゅんせい靈れい應おう孚まこと濟ずみ護國ごこく庇ひさし民みん妙みょう靈れい昭あきら應おう弘ひろ仁じん普ふ濟ずみ天てん妃ひ。於是天てん妃ひ聽宣法ほう音おん，弘ひろ是ぜ願ねがい言げん：自今じこん以後いご，若わか有ゆう行商ぎょうしょう坐すわ賈，買かい賣うり求もとめ財ざい，或ある農工のうこう伎藝ぎげい，種しゅ作さく經營けいえい，或ある行くだり兵へい布陣ふじん，或ある產さん難なん不ふ分ぶん，或ある官かん非ひ撓たわわ聒，或ある口舌こうぜつ所しょ侵おかせ，多た諸しょ惱害，或ある疾病しっぺい纏綿てんめん，無む有ゆう休息きゅうそく，但ただし能のう起おこり恭敬きょうけい心しん稱しょう吾われ名めい者しゃ，我わが即應そくおう時じ孚まこと感かん，令れい得とく所願しょがん遂とげ心しん，所しょ謀はかりごと如意にょい。吾われ常つね遊行ゆぎょう天界てんかい，徧察人間にんげん，以致地ち府ふ泉源せんげん江河こうが海上かいじょう，一切いっさい去さ處しょ，令れい諸もろ所しょ求もとめ，悉皆しっかい遂とげ願ねがい。
英えい烈れつ天てん妃ひ，善ぜん慶明よしあき時じ。遊行ゆぎょう三界さんがい，徧察靈れい祇。風ふう雷かみなり衛まもる護まもる，兵へい將しょう維持いじ。中ちゅう臨人世じんせい，為ため殄灾非ひ。下通しもとおり地ち府ふ，徧告神かみ司し。枉橫者しゃ戮，殺人さつじん者しゃ誅。施ほどこせ人じん者しゃ愛あい，謀はかりごと人じん者しゃ追おい。一心いっしん歸き仰おおせ，萬物ばんぶつ咸熙。急きゅう急きゅう如律令れい！
是ぜ時じ天てん尊みこと說せつ是ぜ經けい畢，天龍てんりゅう鬼神きじん咸願護持ごじ，於是廣こう救すくい真人しんじん復ふく說せつ偈げ曰：金きむ闕聖后きさき，勑封輔斗。天人てんにん顯あらわ跡あと，嶽たけ瀆毓秀しゅう。三月さんがつ建けん辰たつ，下弦かげん應おう候こう。護國ごこく靈長れいちょう，嵩かさみ呼よび萬まん壽ことぶき。何なに福ぶく不ふ臻，何なに難なん不ふ救すくい。與あずか道合みちあい真しん，玉たま皇すめらぎ眷佑。依よ經けい轉てん誦，魔ま靈れい束たば首くび。燒香しょうこう散ち花はな，修おさむ齋とき設しつらえ醮。應おう有ゆう急難きゅうなん，即そく當とう虔けん告つげ。如法にょほう受持うけもち，無む不ふ應おう驗けん。急きゅう急きゅう如律令れい！
真ま后きさき斗と仙せん，位い列れつ九天きゅうてん。上うえ佐さ金きん闕，下しも及泉源げん。七なな元げん使者ししゃ，道合みちあい自然しぜん。人間にんげん皈仰，福ぶく報ほう無邊むへん。昊ひろし天てん罔極，降くだ福ぶく綿めん延のべ。

《太ふとし上じょう老ろう君くん说天妃ひ救すくい苦く灵验经》又また将はた斗と姥うば和わ妈祖信仰しんこう相互そうご融合ゆうごう，描述斗と姥うば（金きむ闕聖后きさき、真ま后きさき斗と仙せん）的てき分身ぶんしん妙みょう行ぎょう玉だま女おんな降くだ生なま人ひと间，因いん救すくい度ど生せい民みん、扶难拔苦，最さい终功德くどく圆满，被ひ册さつ封ふう为“辅斗昭あきら孝こう纯正灵应孚まこと济护国こく庇ひさし民みん妙みょう灵昭应弘仁じん普ひろし济天妃ひ”，使つかい妈祖成なり为了斗と姥うば在ざい波なみ濤上扶危救すくい險けん的てき化身けしん，并具有ぐゆう游ゆう行こう三界さんがい的てき神力しんりき。媽祖身み為ため海神わたつみ，卻被封ふう為ため天てん妃ひ、天てん后きさき，和かず天帝てんてい的てき配偶はいぐう神しん混こん為ため一いち談だん。

太ふとし上じょう老ろう君くん說せつ天仙てんせん玉だま女おんな碧あお霞かすみ護まもる世よ弘ひろ濟ずみ妙みょう經けい

道教どうきょう典籍てんせき《太ふとし上じょう老ろう君くん說せつ天仙てんせん玉だま女おんな碧あお霞かすみ護まもる世よ弘ひろ濟ずみ妙みょう經けい》记载：

“上白じょうはく（启禀）天てん尊みこと言げん曰：臣しん者しゃ西にし天てん斗と母はは精せい運うん元氣げんき發現はつげん，金きむ蓮れん化生かせい吾われ身み，歸かえり隱かくれ岱嶽，修おさむ煉ねり年ねん久ひさ，意い如初興きょう，幸こう逢正果はて，功こう成道じょうどう合あい。感かんじ蒙こうむ保ほ奏そう，受敕‘天仙てんせん玉だま女おんな碧あお霞かすみ護まもる世よ弘ひろ濟ずみ真人しんじん’。永えい鎮泰山たいざん，助すけ國こく裕ひろし民みん，濟すみ厄やく救すくい險けわし，賞しょう功こう伐き罪つみ。自じ受敕命いのち，不ふ得とく有ゆう怠だる。按日巡察じゅんさつ，巨きょ山やま之の圍かこえ，地獄じごく之の根ね。自じ計けい酆都，連れん緒いとぐち血ち湖こ，冤魂受報，日にち夜よる無休むきゅう。血ち湖みずうみ罪ざい苦く，盡つき是ぜ女おんな魂たましい。飢かつえ吞火炭ずみ，渴飲熔銅，寒かん居きょ冰窐，熱ねつ處しょ炎えん烽，百ひゃく端はし異い拷，有ゆう入いれ無む出だし。為ため何なん因いん意い？”

《太ふとし上じょう老ろう君くん說せつ天仙てんせん玉だま女おんな碧あお霞かすみ護まもる世よ弘ひろ濟ずみ妙みょう經けい》中ちゅう讲述得道とくどう成なり仙せん的てき碧あお霞かすみ元もと君くん启禀天てん尊みこと说她是ぜ西にし天てん斗と母はは精せい运元气而开放的てき金きん莲所化か，她歸隱かくれ岱嶽潜せん修おさむ，最さい终修得しゅうとく正せい果はて，被ひ册さつ封ふう为“天仙てんせん玉だま女おんな碧あお霞かすみ護まもる世よ弘ひろ濟ずみ真人しんじん”，統みつる嶽たけ府ふ之の神かみ兵へい，掌てのひら人間にんげん之の善惡ぜんあく。

驪山老母ろうぼ玄妙げんみょう真經さねつね

道教どうきょう典籍てんせき《驪山老母ろうぼ玄妙げんみょう真經さねつね》中ちゅう说骊山老母ろうぼ同どう样也是ぜ斗と姥うば所しょ化か，真ま经记载：

“老母ろうぼ乃是。昔むかし斗と姥うば而化。上うえ八はち洞ほら古こ仙女せんにょ。為ため拯救亂世らんせい。每まい逢應劫こう。勿隱勿顯。隱居いんきょ山さん岑傳仙せん法ほう。先天せんてん號ごう曰。九きゅう靈れい太ふと妙みょう。中天ちゅうてん梵炁。斗と姥うば元もと君くん。先天せんてん而化炁。太初たいしょ神しん后きさき。西にし天竺てんじく國こく。妙みょう相法そうほう王師おうし。大悲だいひ大願たいがん。大聖たいせい大慈だいじ。摩利まり攴天。斗と姥うば無上むじょう元もと君くん。常住じょうじゅう天宮てんぐう。閭山傳法でんぼう。上古じょうこ降くだ於中原なかはら驪山。為ため拯救亂世らんせい。每まい逢應劫こう轉てん道どう運うん。大だい顯あらわ威い靈れい。召賢納おさめ士し。授門徒もんと。傳でん仙せん法ほう。”

先天せんてん斗と母はは奏そう告つげ玄げん科か

道教どうきょう典籍てんせき《先天せんてん斗と母はは奏そう告つげ玄げん科か》记载：

“恭きょう惟おもんみ九天きゅうてん雷かみなり祖そ、大だい梵先天せんてん乾いぬい元もと巨きょ光こう斗と母はは、紫むらさき光ひかり金きむ尊たかし圣德天てん后きさき、圆明道どう母はは天てん尊みこと，浩ひろし劫こう法ほう身み，金きむ莲瑞相しょう，化か形がた三界さんがい，总持二に帝みかど之の垣かき，子し育そだて群生ぐんせい，宰おさむ制せい七なな元げん之の位くらい，光耀こうよう前ぜん游ゆう於日月がつ，威い芒すすき下か制せい於雷霆らいてい，凡禀阴阳，均ひとし沾化育かいく，今こん为某身み婴疾患しっかん，心こころ慕真宗しんしゅう，祈いのり降くだ福ぶく以消灾，特とく建けん坛而阐事，仰おおせ承うけたまわ鋾铸，获遂揄扬，兹领词忱，理り难抑拒こばめ，誓ちかい勤つとむ利とぎ济，恪つとむ为奏禳，伏ふく愿すなお仙女せんにょ侍さむらい香が，径みち达无为清虚きょ之の境さかい，真ま灵下盼，暂离天てん宫梵府ふ而来，臣しん诚惶诚恐，稽首顿首再拜さいはい，恭きょう迎むかい圣驾之の至いたり，谨言。”

文中ぶんちゅう說せつ斗と姥うば浩ひろし劫こう法ほう身み，金きむ蓮れん瑞相ずいそう，化か形がた三界さんがい，表示ひょうじ她擁有ゆう三種化身來治理三界。這可以理解りかい為ため斗と姥うば在天ざいてん上じょう的てき化身けしん是ぜ太ふと一いち元げん君くん，在ざい人間にんげん的てき化身けしん是ぜ驪山老母ろうぼ，在ざい嶽たけ府ふ（陰かげ府ふ）的てき化身けしん是ぜ統すべ攝と嶽たけ府ふ神かみ兵へい的てき碧あお霞かすみ元もと君くん，三身みつみ一體いったい。對應たいおう了りょう《陰かげ符ふ經けい》中ちゅう的てき“上うえ有ゆう神仙しんせん抱一ほういつ之これ道どう，中有ちゅうう富國ふこく安やす民みん之の法ほう，下しも有ゆう強兵きょうへい戰勝せんしょう之の術じゅつ”（參まいり見み骊山老母ろうぼ）。

歷代れきだい神仙しんせん通どおり鑑かん

道教どうきょう典籍てんせき《歷代れきだい神仙しんせん通どおり鑑かん》卷まき一いち记载：

指ゆび修おさむ山中さんちゅう，有ゆう九きゅう異人いじん，乗じょう雲くも祇車，能のう御ご空そら駕が炁，乃北きた洲しゅう鬱うつ單たん越えつ周しゅう御國みくに王おう之子ゆきこ。其姥摩利まり支ささえ天てん，西洲いりじま天竺てんじく國人くにびと，有ゆう大だい神通じんずう，出で則そく陽炎かげろう，能のう遊行ゆぎょう四海しかい，往來おうらい印度いんど〔印度いんど，日月じつげつ也。〕。知ち周しゅう御ご國王こくおう辰たつ祭さい從したがえ好こう善ぜん，因いん與あずか之これ生子おいご九きゅう頭とう。摩利まり支ささえ以萬まん為ため姓せい，號ごう泰たい陽ひ。〔寅とら會かい：周しゅう御國みくに辰たつ祭さい從したがえ / 摩利まり支ささえ萬まん泰たい陽ひ〕九子長號天英，次じ天てん任にん，次じ天てん柱ばしら，次じ天心てんしん，次じ天てん禽，次じ天てん輔，次じ天てん冲，次じ天てん芮，次じ天てん蓬よもぎ。天てん姥うば皆みな教きょう之の以法，為ため見本みほん土ど人民じんみん稀少きしょう乃謂之の曰：“汝なんじ等とう雖生於北之の勝かち處しょ，制治せいじ在ざい於南之の勝かち金きん。可か往閣浮提設しつらえ教きょう也。”九子遂别天姥，駕が車しゃ提ひさげ羽わ南みなみ來らい，止とめ於指修おさむ山南さんなん。民みん見み其車服ふく有ゆう異こと，神智しんち莫窺，因いん推天英えい為ため主ぬし。繼つぎ天皇てんのう、地ち皇すめらぎ而出治ち，以土紀きの德いさお，生得しょうとく洮頹垂たれ胡えびす、骧鱗達たち腋わき，初はつ為ため九きゅう頭とう氏し，又また號ごう為ため人皇じんのう，以應三さん才さい。
聞人皇じんのう乃北洲しま周あまね御國みくに王おう之子ゆきこ，其母摩利まり支ささえ天てん有ゆう大だい神通じんずう，遊行ゆぎょう三界さんがい之の中なか，救濟きゅうさい眾生之の苦く。一胚胎生此九皇，分ふん治ち南みなみ洲しゅう。其後真ま靈れい歸き傍はた天てん母はは，但ただし地ち皇すめらぎ去さ世よ。泯然無む聞，惟おもんみ冢在岷陇之の间。於是同どう往西南みなみ尋見たずみ大塚おおつか。元始げんし向こう塚づか隙すき以真炁吹之の，假かり使つかい朽くち骨こつ得とく此，即そく能のう回かい陽ひ返本へんぽん。見み塚づか傍はた忽ゆるがせ啟けい一門いちもん，一姥率卜子出問，天皇てんのう告つげ其來故こ，姥うば曰：“長男ちょうなん為ため道どう母はは招去，此時將しょう回かい也。”少すくな頃ころ，空中くうちゅう雲くも彩いろどり紛まがえ紜，儀ぎ仗簇擁よう一いち人にん端坐たんざ輦上，有ゆう七豕御之而行，觀かん其威光こう赫奕、妙みょう相しょう圓明えんめい，后きさき土ど躬身趨迎，向後きょうこう呼よび地ち鏗出拜はい元始げんし，道みち母はは亦また下しも輦相見み。彼此ひし剖露，乃知道どう母はは即そく摩利まり支ささえ天てん，道みち母はは亦また知ち元始げんし是ぜ無む極きょく真しん王おう，遂とげ執と弟子でし禮れい。元始げんし曰：“吾われ等とう在ざい塵ちり寰中，恐多おそれおお腥なまぐさ穢けがれ，可か到いた髙上之の境さかい，方ほう覺さとし清しん虚きょ。群ぐん真ま稽首稱しょう善ぜん。惟おもんみ后きさき土ど元もと君くん自じ量りょう道どう力りょく未み充たかし，願ねがい與あずか次子じし十人且守地維中宫静養。元始げんし即そく與あずか群ぐん真ま同上どうじょう玉だま虛きょ天界てんかい，尊みこと道どう母はは為ため先さき天道てんとう后きさき，居きょ一いち炁梵天ぼんてん，斗と樞くるる宮中きゅうちゅう，眾星四よん面めん圍繞いじょう，皆みな隨ずい斗と樞くるる轉てん度ど。周しゅう御ご國王こくおう亦また同どう安あん養よう其間，大だい皇すめらぎ為ため天眞てんしん皇すめらぎ人じん，居きょ紫むらさき霄鈞天てん之の上うえ，爲ため紫むらさき微ほろ元辰もととき，萬象ばんしょう之の主おも。不ふ因いん至いたり聖せい分明ふんみょう說せつ，安やす識高眞ま微妙びみょう宫。

先天せんてん神しん后きさき斗と姆元尊大そんだい道どう九きゅう皇すめらぎ真經さねつね

道教どうきょう典籍てんせき《先天せんてん神しん后きさき斗と姆元尊大そんだい道どう九きゅう皇すめらぎ真經さねつね》記載きさい：

爾なんじ時じ，先天せんてん道どう后きさき斗と姆元尊みこと，居きょ一炁梵天斗樞宫内，與あずか周しゅう御ご國王こくおう斗と父ちち天てん尊みこと，俱俯觀かん下方かほう。有ゆう一いち眞人しんじん，姓せい張はり名めい通どおり道みち號ごう崑こん陽ひ，乃係九皇第五天禽臨凡。修道しゅうどう於北元もと南明なんめい之の際さい，寄よせ跡あと㠟峩福泉ふくせん山さん，䖍誠禮れい斗と，候こう詔みことのり飛ひ昇のぼり。斗と姆慈心しん感動かんどう，璇璣運うん處しょ，劃然かくぜん一聲いっせい，現出げんしゅつ光明こうみょう妙みょう相しょう，乘じょう七なな豕いのこ之の車くるま，一時辰内卽降眞人禮斗壇中。結ゆい彩雲さいうん，懸かか寶たから座ざ，而爲說せつ此《九きゅう皇すめらぎ眞經さねつね》。眞人しんじん稽首頓首とんしゅ，伏拜ふしおがみ座ざ前まえ。
是ぜ時じ，斗と姆告眞人しんじん曰：『起おこり，吾われ語ご汝なんじ。吾われ即そく摩利まり攴天萬まん泰たい陽ひ也。天皇てんのう之の前まえ，吾われ已やめ出世しゅっせ，地ち皇すめらぎ之の先さき，吾われ往西洲しゅう天竺てんじく國こく，運うん大神だいじん通どおり，往來おうらい印度いんど，既すんで見み北きた洲しゅう鬱うつ單たん越えつ周しゅう御ご國王こくおう辰たつ祭さい從したがえ，心こころ慈好善ぜん，因いん往助之の，覓淨土ど，築ちく垣かき闕，特とく書しょ戊つちのえ已やめ之の宮みや，實じつ養やしなえ金きん胎之室しつ，一團いちだん神氣しんき，三さん次じ超脫ちょうだつ，為ため生せい聖せい嗣九きゅう頭とう：長ちょう曰天英えい，是ぜ為ため人皇じんのう，後ご陞玉真しん仙せん靈れい。二に曰天任にん，三さん曰天柱ばしら，四よん曰天心しん，五ご曰天禽，六ろく曰天輔，七なな曰天沖おき，八はち曰天芮，九きゅう曰天蓬よもぎ，瓊林玉だま蕊しべ，亭亭ていてい森森しんしん，是ぜ“九きゅう子し”，是ぜ號ごう“九きゅう皇すめらぎ”，人皇じんのう與あずか群ぐん季き分ぶん治ち九きゅう洲しゅう，稱しょう居い方かた氏し、仁ひとし風かぜ浩ひろし蕩とろけ，普ひろし惠めぐみ眾生，九きゅう皇すめらぎ升ます舉，子し母はは同居どうきょ。元始げんし稱しょう吾われ為ため「先天せんてん道どう后きさき」，以著養育よういく九きゅう皇すめらぎ之の德とく，鴻おおとり鈞ひとし在ざい手て，掌握しょうあく斗と權けん，九きゅう皇すめらぎ上じょう應おう九星きゅうせい，九星きゅうせい環たまき繞にょう一いち垣かき，吾われ憑一氣いっき妙みょう，更さら化か七なな元げん君くん，九辰或下世，七なな元げん代だい運行うんこう。』

先天せんてん斗と姆摩利り攴天祈祷きとう奏そう告つげ大だい梵雷书

道教どうきょう典籍てんせき《先天せんてん斗と姆摩利り攴天祈祷きとう奏そう告つげ大だい梵雷书》记载：

“昔むかし西方せいほう古いにしえ塔とう寺僧じそう名めい教化きょうか，禀性正直しょうじき，敬老けいろう怜れい贫，德行とっこう昭あきら著ちょ。忽ゆるがせ一いち日にち，有ゆう贫女叩其门，衣服いふく褴褛，身体しんたい臭しゅう秽，大だい众皆恶之，逐出。唯ただ有ゆう教化きょうか怜れい其冻馁。每まい供きょう一いち衣ころも一いち饭，贫女辞じ曰：‘摩利まり攴天雷かみなり祖そ斗と姆我也，尔有善ぜん缘，吾われ有ゆう咒法。是ぜ故ゆえ化か凡授汝なんじ，若わか有ゆう一切いっさい急きゅう难，念ねん动吾名めい及梵音おん咒。吾われ即そく随ずい声ごえ救すくい护，使つかい冤魔恶兽，悉皆しっかい降服こうふく。待まち加工かこう用意ようい，随ずい念ねん随ずい成なり，远离诸苦，汝なんじ当とう志こころざし心しん奉行ぶぎょう吾われ教きょう。’付づけ以梵书，倏忽不ふ见。教化きょうか得どく之の，奉行ぶぎょう唯ただ勤つとむ，厥后用よう之の，其法大だい显，祈いのり晴はれ祷いのり雨う，降伏ごうぶく魔ま怪かい，其应如响。寿ことぶき至いたり二に（阙）八はち十じゅう。教化きょうか传之阿おもね伽とぎ利り，阿おもね伽とぎ利り传之铁牛圣者，圣者传之一いち行ぎょう禅ぜん师，一行禅师传之三藏比丘大师，大だい师传之の白はく紫むらさき清せい真人まさと，真人しんじん传懒牛うし和尚おしょう，懒牛之の后きさき未み闻其传矣！至いたり宋そう高だか宗むね南みなみ渡わたり之の时，夜半やはん忽ゆるがせ闻车辙之声ごえ，震ふるえ动天地ち。君臣くんしん相しょう视大惊，但ただし见空中ちゅう光芒こうぼう烛天。光ひかり中ちゅう车辇上じょう有ゆう一いち神かみ，四よん头八臂ひじ，托たく日月じつげつ，持もち弓矢ゆみや，执降魔ごうま铃杵针索，璎珞庄しょう严，雷光らいこう缭绕下か，有ゆう七大金猪御辇云云。”

斗と母はは元もと尊みこと九きゅう皇すめらぎ真經さねつね

清しん代だい道教どうきょう典籍てんせき手抄しゅしょう本ほん《太ふとし上じょう玄げん靈れい斗と姥うば奏そう告つげ璇璣秘ひ旨むね》（左ひだり圖ず）和かず《大だい梵斗姥うば奏そう申さる章あきら檢けん》（右みぎ圖ず）中ちゅう所しょ描繪的てき示しめせ意圖いと。雷かみなり祖そ斗と母はは居きょ於中天ちゅうてん高だか上じょう之の境さかい—一炁梵天斗樞宮中；之の下しも是ぜ雷霆らいてい三さん帥そち—鄧元帥げんすい、辛からし元帥げんすい、張ちょう元帥げんすい（鄧伯溫あつし、辛からし漢かん臣しん、張ちょう元もと伯はく）所しょ居きょ之の處しょ；再さい下した來らい是ぜ中天ちゅうてん日月じつげつ二宮にのみや，太陽たいよう星ぼし君くん和わ太陰たいいん星ぼし君くん所ところ居きょ之の處しょ；中天ちゅうてん的てき最さい底そこ層そう則そく是ぜ天てん罡三さん十じゅう六ろく星ほし。

《張ちょう三さん丰先生せんせい全集ぜんしゅう》引《斗と母はは元もと尊みこと九きゅう皇すめらぎ真經さねつね》记载：

“太初たいしょ神かみ后きさき，天竺てんじく聖人まさと，主宰しゅさい魁さきがけ罡，往來おうらい印度いんど。躬居高だか上じょう之の境さかい，極ごく建たて大中でじゅん之の天てん，統すべ攝と萬まん靈れい，遊行ゆぎょう三界さんがい，丹たん成しげる九きゅう鼎かなえ，道みち濟ずみ群生ぐんせい。大悲だいひ大願たいがん，大聖たいせい大慈だいじ，一炁梵王先天神后摩利攴天斗母無上元君。”

重じゅう刊かん九皇新經註序

《重じゅう刊かん九皇新經註序》記載きさい：

“自じ斗と姆從西にし竺國靜せい怡以來いらい，修おさむ元始げんし大道だいどう，以金蓮はちす九きゅう苞つと化生かせい九きゅう子し。主持しゅうもち造化ぞうか，掌握しょうあく陰陽いんよう，其為天てん之の樞くるる紐ひも、人ひと之の司つかさ命いのち，此理渾然こんぜん為ため未み傳つて下か世よ。至いたり永壽えいじゅ元年がんねん，太ふとし上じょう化身けしん玉だま局きょく，授天師し北斗ほくと秘訣ひけつ，下方かほう始はじめ知人ちじん有ゆう斗と為之ためゆき主持しゅうもち，此理又また未み透徹とうてつ迨。漢かん明あかり帝みかど在ざい崑崙山こんろんざん遇ぐう斗と姆化身けしん，開ひらき方便ほうべん門もん說せつ北元きたもと統みつる章あきら，一星いちぼし吐一理いちり，一元いちげん演えんじ一道いちどう，後世こうせい方かた知ち七なな元もと各かく有ゆう所掌しょしょう，九きゅう皇すめらぎ各かく有ゆう所しょ拜はい，及諸眞ま無む法度はっと人じん，又また從したがえ斗と中ちゅう精微せいび之の理り，闡出拜はい斗と之の法ほう七なな十じゅう二に家いえ，或ある為ため奇き門もん，或ある為ため默だま朝あさ，或ある為ため運用うんよう，或ある為ため唱念等とう類るい，皆みな未み吐出としゅつ天機てんき，使つかい人じん各かく授而行ぎょう，死し而後已やめ。”

斗と姥うば心こころ經けい

《三丰祖师全集》引《斗と姥うば心こころ經けい》记载：

“白玉しらたま龜かめ台だい者しゃ在中ざいちゅう天てん梵炁之の中なか，蓋ぶた白玉しらたま龜かめ台だい主しゅ於坎位い，上うえ應おう七なな竅，下しも應おう九きゅう衢，即そく人じん之の腎じん家か也。一個靈龜有七座寶台，都と是ぜ自じ森森しんしん裝そう成なり中天ちゅうてん梵炁，即そく人じん之の心しん家か也。中天ちゅうてん有生ゆうせい生せい梵炁，即そく是これ赤赤あかあか結成けっせい為ため象ぞう，此種真しん台だい真ま炁誰得知とくち之これ。我わが祖そ設しつらえ法ほう演えんじ教きょう，伸明のぶあき精義せいぎ，普ひろし度ど眾生。”
“昔むかし者しゃ斗と姥うば元もと君くん在ざい西にし竺彌羅ら之これ國こく，圓明えんめい清しん靜しずか之の天てん，修おさむ持じ玄げん靈妙れいみょう道どう，勤つとむ奉たてまつ三寶さんぽう天てん尊みこと。斗と姥うば元もと君くん是ぜ七なな星ほし之の姥うば，實み係がかり人身じんしん七なな竅之主ぬし。西にし竺彌羅ら者しゃ乃肺下心したごころ上じょう，中間ちゅうかん有ゆう一點梵炁盤旋，真ま真しん的てき的てき，圓えん圓明えんめい明あかり，至極しごく清せい靜しず，一いち國こく中ちゅう天真てんしん真しん。斗と姥うば之の處しょ，世人せじん不ふ得とく而知，中有ちゅうう「玄げん靈れい」二に字じ方かた得とく。”
“斗と姥うば有ゆう寶たから台だい華はな蓋ぶた，即そく人身じんしん中ちゅう精せい炁，充滿じゅうまん遍へん體たい，繚繞於臟腑ぞうふ，金光かねみつ出現しゅつげん則そく一團真靈結覆自然身內，結ゆい寶たから台だい上座かみざ，而我亦また有ゆう華はな蓋ぶた遮さえぎ我わが之これ神しん也。身み坐すわ七なな曲きょく華はな池之いけの中ちゅう，光ひかり吐混元もと紫むらさき府ふ之の上うえ，自己じこ身中しんちゅう一いち片へん真しん元もと陽ひ，毫無一いち點てん業ぎょう障さわ，握にぎ定てい真ま魂たましい，如如不動ふどう。身み坐すわ七なな曲きょく華はな池ち，如如自在じざい，勝しょう如座斗と姥うば之の蓮花れんげ寶たから台だい也。一切いっさい學者がくしゃ，錯認華はな池ち，豈あに知ち混こん元もと紫むらさき府ふ，即そく先天せんてん一いち炁之府ふ，得とく七曲華池而身座寶光，自然しぜん光明こうみょう，透とおる照光しょうこう者しゃ神かみ光也みつや。現出げんしゅつ七なな真ま彩いろどり氣き，自然しぜん成文せいぶん，結ゆい為ため七なな元げん真しん君くん，此是真しん君くん真光しんこう所しょ現げん而結也。”

斗と姥うば宝たから诰

《斗と姥うば宝たから诰》也是斗と姥うば的てき重要じゅうよう道教どうきょう文献ぶんけん之の一いち。其言：

“志こころざし心こころ皈命礼れい。西にし天竺てんじく国こく。大智たいち光こう中ちゅう。真空しんくう妙みょう相しょう法王ほうおう师。无上玄げん元もと天てん母はは主ぬし。金光かねみつ烁处。日月じつげつ潜せん辉。宝たから杵きね旋时。鬼神きじん失しつ色しょく。显灵踪于尘世。卫圣驾于阎浮。众生有ゆう难若称名しょうみょう。大だい士し寻声来らい救すくい苦く。大悲だいひ大だい愿すなお。大だい圣大慈だいじ。圣德巨きょ光こう天てん后きさき。摩利まり支ささえ天てん大だい圣。圆明道どう姥うば天てん尊みこと。”
“至心ししん皈命礼れい。玄げん皇すめらぎ一いち炁，牝めす母はは生成せいせい。天てん威い浩ひろし荡，化か四よん头八臂ひじ之の神通じんずう。玉たま杵きね回旋かいせん，分ふん十极两仪之品类。一命いちめい重じゅう辉，人にん间号金きん轮圣母はは。三さん真ま毓粹，天上てんじょう垂たれ玉だま斗と玄げん宗むね。在ざい在ざい飞灵，齐万有ばんゆう不ふ齐之物ぶつ化か。生生せいせい永なが命いのち，了りょう三さん才さい未了みりょう之の璇光。无上玄げん元もと天てん姥うば，有形ゆうけい妙みょう感かん慈尊。大だい圣大仁ひとし，至いたり神しん至いたり极，摩利まり攴天大だい圣。”

先天せんてん斗と姆九皇すめらぎ真經さねつね

《先天せんてん斗と姆九皇すめらぎ真經さねつね》记载：

中天ちゅうてん斗と姥うば。無む上上じょうじょう尊みこと。
靈山れいざん會かい上じょう顯あらわ神通じんずう。清淨せいじょう天てん中分なかぶん造化ぞうか。
作さく諸しょ天てん之の法主ほっしゅ。居中きょちゅう天てん之の天てん尊みこと。乃眾聖ひじり之の醫い王おう。
聖ひじり號ごう號ごう聖ひじり。運うん陰陽いんよう之の化育かいく。
天てん中ちゅう中天ちゅうてん。作さく大地だいち世世せぜ仁慈じんじ息いき。塵ちり寰種種しゅ厄難やくなん。
顯あらわ四よん頭とう八はち臂ひじ。常つね游ゆう日月じつげつ二に天てん前まえ。
輪わ五ご眼め六ろく通つう。獨立どくりつ神靈しんれい三界さんがい外がい。
變化へんか多た般。天てん醫い大聖たいせい。
應おう號ごう不一ふいつ。普ふ濟ずみ元もと君くん。
皈依者しゃ。逢難而解難なん。
禮れい敬けい者しゃ。遇ぐう災わざわい而弗災わざわい。
有ゆう願ねがい必從。其應如響。

斗と姆璇璣謝罪しゃざい法ほう懺

《斗と姆璇璣謝罪しゃざい法ほう懺》中ちゅう的てき寶たから诰強調きょうちょう了りょう斗と姥うば元もと君くん作為さくい醫い神かみ普ひろし度ど眾生的てき職能しょくのう。

先天せんてん斗と母はは。無上むじょう法王ほうおう。解かい國難こくなん而息兵戈へいか。
除じょ邪よこしま輔正。消しょう蟲むし蝗いなご而濟旱ひでり澇。
雨あめ順風じゅんぷう調ちょう。施ほどこせ慧とし力りょく以解厄やく消しょう災わざわい。錫すず恩おん波は盪除恠病。
玉たま兔うさぎ符ふ藥やく。變へん朽くち回春かいしゅん。
金きむ烏がらす瑞光ずいこう。延のべ生保せいほ命いのち。
慈悲じひ救すくい苦く。憫恤眾生。
大悲だいひ大願たいがん。大聖たいせい大慈だいじ。
中天ちゅうてん梵炁。明哲めいてつ聖德せいとく。
道みち母はは熾おき盛もり。東ひがし華はな慈救。天てん醫い普ふ濟ずみ元もと君くん。
紫むらさき虛きょ金きん容よう。玉たま相しょう天てん尊みこと。

廣東かんとん新語しんご

《廣東かんとん新語しんご》卷まき六ろく〈神かみ语〉中ちゅう记载：

“斗と姥うば像ぞう在ざい肇はじめ慶けい七なな星巖せいがん，名めい摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ，亦また名めい天てん后きさき。花冠かかん瓔珞ようらく，赤あか足あし，兩手りょうて合掌がっしょう，兩手りょうて擎日月がつ，兩手りょうて握にぎ劍けん。天女てんにょ二に，捧ささげ盤ばん在ざい左右さゆう，盤ばん一いち羊頭ようとう，一いち兔うさぎ頭あたま，前ぜん總そう制せい熊くま文ぶん燦之これ所しょ造づくり也。文ぶん燦招撫なで鄭てい芝しば龍りゅう時とき，使つかい芝しば龍りゅう與あずか海うみ寇劉りゅう香かおり大戰たいせん，菩薩ぼさつ見み形がた空中くうちゅう，香こう因いん敗はい滅めつ。文ぶん燦以為ため菩薩ぼさつ即そく玄女げんにょ，蚩尤為ため暴時，黃き帝みかど仰天ぎょうてん而歎，天てん遣や玄女げんにょ下か，授黃帝みかど兵へい符ふ伏ふく蚩尤。又また嘗下天女てんにょ曰魃，以止蚩尤風雨ふうう。古こ聖人せいじん用兵ようへい，皆みな以神女おんな為ため助すけ，於是傾かたぶけ貲十餘萬為宮殿極其壯麗以荅之。論者ろんしゃ謂いい，文ぶん燦當時とうじ以此十餘萬金錢募召壯士，為ため朝廷ちょうてい辦賊，必有功業こうぎょう可か觀かん。當とう剿賊時じ，菩薩ぼさつ何なん不ふ再さい見み，豈あに所謂いわゆる福ぶく無む重じゅう至いたり者しゃ耶。”

崆峒問答もんどう

第だい五ご十じゅう四よん代だい天てん師し張ちょう繼つぎ宗むね真人しんじん所しょ撰せん的てき《崆峒問答もんどう》記載きさい：

二に五ご七なな问：“如何いか尔道教之のりゆき？”
答こたえ曰：“三さん教きょう同どう源みなもと，道祖どうそ元始げんし王おう即そく佛ふつ之これ毗卢遮那な圣主；道どう之の先天せんてん斗と姥うば，即そく佛ふつ之これ摩利まり攴天。道みち姥うば乃元始げんし阴神，故こ为道家か法主ほっしゅ耳みみ。”
二に五ご八はち问：“北斗ほくと有ゆう猪いのしし辇声，何なに也？”
答こたえ曰：“宋そう高だか宗むね南みなみ渡わたり时，夜よる闻空中有ちゅうう猪いのしし辇之声ごえ，见斗姥うば现四头八臂ひじ，空中くうちゅう护驾。斗と姥うば现相时有此声也。”

三さん教きょう同どう源みなもと，道祖どうそ元始げんし天王てんのう就是佛教ぶっきょう的てき毗盧遮那るしゃな聖ひじり主ぬし，二に者しゃ都と是ぜ男性だんせい神しん。而佛教ぶっきょう的てき摩利まり攴天和わ道教どうきょう的てき先天せんてん斗と姥うば分別ふんべつ就是毗盧遮那るしゃな聖きよし主しゅ和わ元始げんし天王てんのう的てき女性じょせい形態けいたい，因いん此斗姥うば的てき地位ちい與あずか元始げんし天王てんのう同等どうとう，故こ為ため道家どうか法主ほっしゅ。

宋そう史ふみ

《宋そう史ふみ》记载：

“高こう宗はじめ为金兵へい所しょ困こま时，闻空中有ちゅうう辇豕声ごえ，仰おおせ见斗姥うば天てん尊みこと，四头八臂乘七豕之车，现紫金きん巨きょ光こう，大だい施ほどこせ法力ほうりき，而扶危护驾。自じ是ぜ灵显神通じんずう之の后きさき，乃为世人せじん祀まつ奉たてまつ日ひ隆たかし，崇たかし为斗极至尊しそん，以能消しょう灾解厄やく，保ほ命いのち延のべ生せい，号ごう曰紫金きん妙みょう相しょう皇すめらぎ君くん，圣德巨きょ光こう天てん后きさき，圆明道どう姥うば天てん尊みこと。”

大だい梵先天せんてん斗と姥うば水火すいか祭さい煉ねり元もと科か

大だい约明朝あさ或ある清朝せいちょう时的镀金青あお铜，现藏于旧きゅう金山かなやま亚洲艺术博物はくぶつ馆。描绘了りょう端坐たんざ在ざい正中せいちゅう间的斗と姥うば以及围绕在ざい她身边的二王におう三さん帅。

正せい一派いっぱ道教どうきょう典籍てんせき《大だい梵先天せんてん斗と姥うば水火すいか祭さい煉ねり元もと科か》記載きさい：

「臣しん聞帝降くだ龍りゅう漢かん元年がんねん，聖きよし號ごう金きむ精きよし祖母そぼ，發はつ弘誓ぐぜい願ねがい，翼つばさ輔乾坤けんこん，浴よく香が泉いずみ於九きゅう曲きょく池ち中ちゅう，煉ねり神氣しんき於二に儀ぎ鼎かなえ內，昇のぼり紫むらさき金之かねゆき獬座，登とう白玉しらたま之の龜かめ臺だい，炁入玄げん玄げん，神かみ儀ただし燁燁，蓮はちす開ひらけ九きゅう苞つと之の瑞光ずいこう，騰あが九きゅう耀之祥さち，作さく眾生之の主宰しゅさい，捍滅災わざわい侵おかせ，掌てのひら三界さんがい之の權衡けんこう，斡旋あっせん造化ぞうか，風雲ふううん雷雨らいう，悉屬指揮しき，水火すいか兵戈へいか，盡つき歸き掌握しょうあく。放ひ祥さち光之みつゆき赫奕，照あきら徹てっ幽かそけ扄，施ほどこせ法ほう食しょく之の，慈悲じひ普ひろし超ちょう，幽かそけ爽破酆都而陽和わ，浩ひろし蕩とろけ化か雲くも，供きょう而馔果はて，芳よし馨かおる普ひろし攝と，有情うじょう享とおる食しょく，無む礙冀六道四生而受度北府。」
「先天せんてん斗と姥うば大だい梵金尊みこと，四よん頭とう八はち臂ひじ現げん真しん形がた，誓願せいがん度ど群生ぐんせい、萬まん類るい、冤魂飽食ほうしょく上じょう蓬よもぎ瀛。大聖たいせい登とう寶たから座ざ圓明えんめい道どう姥うば法王ほうおう尊みこと。斗と母はは四よん頭とう八はち臂ひじ放ひ光明こうみょう，光明こうみょう徧處照あきら六道停輪而四生解脫。」
「師し存そん斗と姥うば前まえ，面めん如觀音おん，左ひだり天王てんのう，右みぎ金剛こんごう，後ご豬首相しゅしょう。四よん頭とう八はち臂ひじ，二に手て托たく日月じつげつ，兩手りょうて執と鈴すず杵きね，兩手りょうて執と劍戟けんげき，上うえ有ゆう黃き旛，旛上書うわがき「九天きゅうてん雷かみなり祖そ大帝たいてい」六ろく字じ。二王におう三さん帥そち森もり立たて左右さゆう，如此分明ふんみょう，師し以左目め光こう運うん。」

呂りょ祖そ全書ぜんしょ

清しん代だい文人ぶんじん劉りゅう體からだ恕じょ所しょ撰せん的てき《呂りょ祖そ全書ぜんしょ》卷まき十じゅう六ろく記載きさい：

一行子斗姥心咒北斗心咒說：“斗と姥うば，係かかり龍りゅう漢かん祖そ劫こう中ちゅう天竺てんじく國人くにびと，所說しょせつ梵咒與あずか佛ふつ咒同，俱屬梵音梵字ぼんじ。東ひがし土人どじん不ふ識梵字ぼんじ，故こ前代ぜんだい師し真ま照あきら儒字翻譯ほんやく，然しか復ふく不ふ類るい儒書，難なん以正音讀おんどく，往往おうおう同どう是ぜ一いち音おと，譯わけ有ゆう不同ふどう：蓋ぶた梵音同どう也，註引字じ者しゃ，音おと略りゃく悠長ゆうちょう。二に合ごう者しゃ，原はら梵字ぼんじ只ただ一いち字じ，譯わけ人じん翻こぼし作さく兩りょう字じ，仍一滾たぎ念ねん。”
再さい斗と姥うば，在ざい佛經ぶっきょう謂いい之の「摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ」，在ざい道みち經けい謂いい之の「斗と姥うば」，係かかり南極なんきょく天皇てんのう北極ほっきょく紫むらさき微ほろ並なみ北斗ほくと七なな元げん之の母はは，又また謂いい之の佛ふつ母はは。因よし紫むらさき微ほろ上帝じょうてい在ざい佛經ぶっきょう為ため「金輪かなわ熾おき盛光もりみつ佛ほとけ」故こ也。「斗と母はは」梵音多種たしゅ，經けい內係呂りょ祖そ擇よ其簡要心ようじん咒垂訓くん於世。
再さい 呂りょ祖そ演えんじ此咒時じ，曾示斗と姥うば法ほう像ぞう云うん：“四よん頭とう八はち臂ひじ，中天ちゅうてん人相にんそう，身み披天青雲せいうん錦にしき法服ほうふく，首しゅ上寶かみたから髻たぶさ有ゆう黃金おうごん塔とう一座いちざ，共きょう九きゅう層そう，塔とう頂いただき放ひ曼優缽陀羅尼だらに華はな，名めい曰‘無む憂ゆう華はな’，顏色かおいろ殊勝しゅしょう於曇華はな，香こう麗うらら莫比。中ちゅう兩りょう手結たゆ印しるし，旁つくり六ろく手て，一手いって托たく日び，一手いって托たく月がつ，一いち手て執と戟，戟上有ゆう旛，旛上有ゆう金字こんじ曰「九天きゅうてん雷かみなり祖そ大帝たいてい」，一いち手持てもち杵きね，一手いって把わ弓ゆみ，一いち手て撚ひね箭や。身み坐すわ蓮華れんげ寶たから座ざ，座下ざか白玉しらたま龜かめ臺だい，臺だい左右さゆう有ゆう玉だま梵、妙みょう梵二に天王てんのう侍さむらい側がわ，萬ばん聖ひじり千真ちま，擁護ようご左右さゆう。”

玉たま枢くるる经钥

清しん代だい文人ぶんじん姚复庄しょう的てき《玉たま枢くるる经钥》记载：

“斗と母はは紫むらさき光ひかり天てん后きさき摩利まり支ささえ天てん大だい圣，化身けしん四よん头八臂ひじ，天神てんじん相しょう，左ひだり猪いのしし，右みぎ鬼おに，后きさき狮相。八はち臂ひじ，两手抵日月がつ，一手いって执戟，戟上有ゆう黄き幡はた，上うえ有ゆう金字こんじ，云うん「九天きゅうてん雷かみなり祖そ大帝たいてい」；一いち手て剑，一手いって印しるし，或ある曰杵；一いち手金てきん绳，一手いって弓ゆみ，一手いって箭や。坐すわ七なな猪いのしし辇。斗と部ぶ与あずか雷かみなり部ぶ，有ゆう表裏ひょうり之の义，故こ斗と姥うば亦また称たたえ雷かみなり祖そ大帝たいてい，而雷神しん皆みな隶之。”

道みち法会ほうえ元もと

道教どうきょう典籍てんせき《道みち法会ほうえ元もと》卷まき之の八はち十じゅう三さん记载：

“天てん母はは聖ひじり相しょう，主おも法ほう斗と母はは摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい。三さん头八臂ひじ，手て擎日月がつ、弓矢ゆみや、金きむ鎗、金鈴きんれい、箭や牌ぱい、寶たから劒，着ちゃく天てん青あお衣ころも，駕が火ひ輦，輦前有ゆう七なな白しろ猪いのしし引車，使者ししゃ立りつ前ぜん聽令，現げん大だい圓光えんこう内ない。”

道教どうきょう典籍てんせき《道みち法会ほうえ元もと》卷まき之の八はち十じゅう五ご记载：

〈天てん母はは默だま朝あさ急告きゅうこく〉
“凡祛雷かみなり祈いのり禱殺伐さつばつ、禳星、避難ひなん、釋しゃく冤、憎にく救すくえ、死亡しぼう，無む施ほどこせ不可ふか務つとむ。在ざい專心せんしん致意依よ法ほう奏そう告つげ，有ゆう求もとめ必應蓋ぶた。”
“天てん母はは誓願せいがん救すくい苦く護まもる生せい，凡行持ぎょうじ入にゅう靜せい室しつ焚香凝しこり神しん，斂念專せん精しらげ依よ式しき親書しんしょ心こころ章あきら一道いちどう，不ふ令れい人見ひとみ書しょ畢，安置あんち壇上だんじょう供養くよう入いれ夕ゆう二に更さら時分じぶん，層そう臺だい望もち北斗ほくと上層じょうそう列れつ燈とう香が，水みず下層かそう水すい一いち盆ぼん。法師ほうし三さん淨きよし持じ心こころ呪のろい，燃もえ上層じょうそう斗と燈とう，存そん空中くうちゅう金光こんこう一團いちだん，燦然さんぜん在ざい斗と。口くち即そく存そん光こう中有ちゅうう一いち天宮てんぐう，宮みや內有天てん母はは，在ざい焉外有ゆう一宮いちのみや扁ひらた，曰璇極ごく應おう靈れい宮みや，在ざい梵天ぼんてん宮みや之の左ひだり，宮みや內復有ゆう九きゅう宮みや，中ちゅう則のり帝みかど尊みこと二に星ほし居きょ之の。九きゅう宮みや九きゅう皇すめらぎ所しょ居い，各かく有ゆう官かん曹出立しゅったつ，門下もんか金光かねみつ朗あきら煥，如此分明ふんみょう，即そく對たい梵天ぼんてん宮みや礼あや念ねん聖ひじり號ごう。”
〈天てん母はは聖ひじり號ごう〉
“志こころざし心しん朝禮ちょうれい，一いち炁梵天ぼんてん，三光さんこう聖母せいぼ，駕が遊ゆう日月じつげつ二に宮前みやまえ，敕賜雷霆らいてい大だい法主ほっしゅ，威光いこう赫奕，妙みょう相しょう圓明えんめい，接せっ引群生ぐんせい超ちょう離はなれ諸しょ苦く，大悲だいひ大願たいがん，大聖たいせい大慈だいじ，北きた陰かげ乾いぬい元もと聖母せいぼ日月じつげつ登のぼり明あきら慶けい華はな紫むらさき光ひかり聖德せいとく天てん后きさき，救すくい苦く護まもる生なま摩利まり支ささえ天てん大聖たいせい。”

道教どうきょう典籍てんせき《道みち法会ほうえ元もと》卷まき之の二に百ひゃく一いち十じゅう四よん记载：

“教主きょうしゅ梵炁天皇てんのう天てん父ちち天帝てんてい，人にん首くび蛇へび身み，紅べに髮かみ金きん眼め。”
“法主ほっしゅ帝釋たいしゃく阿おもね伽とぎ地ち皇すめらぎ天てん母はは天帝てんてい，人にん首くび蛇へび身み，綠みどり髮かみ銀ぎん眼め。”
“法主ほっしゅ九天雷祖大帝斗母紫光金尊圣德天后圆明道姥天尊。三さん头六ろく臂ひじ，两手捧ささげ日月じつげつ，两手持じ弓箭きゅうせん，两手降魔ごうま铃杵，遍へん身み雷かみなり电，下した有金ありかね色しょく乌猪七なな个御辇。”

形象けいしょう

通常つうじょう是ぜ雍容華はな貴たか的てき中年ちゅうねん婦女ふじょ臉，或ある有ゆう三さん頭とう八はち臂ひじ（有ゆう時じ四よん頭とう或ある六ろく臂ひじ），座ざ騎き是ぜ豨（豬）或ある豨龍（豬頭龍りゅう身み的てき龍りゅう），或ある者もの端坐たんざ蓮臺れんだい。

大だい多数たすう斗と姥うば元もと君くん塑像そぞう或ある画像がぞう的てき造型ぞうけい为四よん首しゅ，正面しょうめん为持有ゆう三さん只ただ眼め的てき天神てんじん相しょう，左ひだり侧的头是猪いのしし相しょう，右みぎ侧的头是鬼おに相しょう，背せ后きさき的てき头是狮相。持もち有ゆう八はち臂ひじ，朝あさ上じょう的てき两只手分てわけ别托着ぎ太ふとし阳和わ月つき亮あきら，之これ下か的てき两只手分てわけ别拿着ぎ宝たから铃和わ金きむ印しるし，中ちゅう间的两只手しゅ在ざい胸むね前ぜん合掌がっしょう或ある是ぜ结着手ちゃくしゅ印しるし，最下さいか面めん的てき两只手分てわけ别握着ぎ弓ゆみ箭や、戟或ある矛ほこ等とう兵器へいき或ある法器ほうき（有ゆう时持有ゆう绳、宝たから剑或ある降魔ごうま杵きね）。乘の坐すわ七なな豕いのこ（七なな头猪）所しょ牽引けんいん的てき雙輪そうりん辇（杨景贤的杂剧《西にし游ゆう记》中ちゅう說せつ猪八戒ちょはっかい原本げんぽん是ぜ摩利まり支ささえ天てん部下ぶか御ご车将军）。

其法相しょう象ぞう征せい“道みち体たい”，禀一炁玄元之象，应无极生せい太ふとし极也。手持てもち日月じつげつ二に轮应阴阳两仪，以四头应四よん象ぞう，八はち臂ひじ应八卦はっけ，似に与あずか斗と姥うば为后世附よづく会かい为“道みち母はは”有ゆう关。

明あきら清きよし时广东肇はじめ庆的てき七なな星岩ほしいわ中ちゅう供奉ぐぶ有ゆう斗と姥うば像ぞう，则是佛教ぶっきょう菩萨的てき装そう扮ふん。斗と姥うば又また叫さけべ“摩利まり支ささえ天てん菩萨”，亦また名めい天てん后きさき，花冠かかん璎珞，赤あか足あし，两手合掌がっしょう，两手持じ日月じつげつ，两手握にぎ剑；左右さゆう有ゆう两位天女てんにょ捧ささげ盘，盘中一いち为羊头，一いち为兔头。

民みん间信仰しんこう

泰山たいざん盘道沿途—斗と母はは宫（古称こしょう龙泉观）。创建年代ねんだい不ふ详，明朝みんちょう嘉よしみ靖やすし二に十じゅう一いち年ねん（1542）重じゅう修おさむ，改あらため由ゆかり尼あま姑しゅうと主持しゅうもち。

在ざい道教どうきょう中ちゅう，斗と姥うば元もと君くん是ぜ个法力りょく无边的てき女神めがみ，能のう护持信徒しんと吉利よしとし平安へいあん。据すえ说斗姥うば元もと君くん是ぜ“先天せんてん之の气”所ところ成しげる的てき大神だいじん。所以ゆえん對たい斗と姥うば元もと君くん的てき崇拜すうはい十じゅう分ふん普遍ふへん，许多道教どうきょう宫观都と建たて有ゆう“斗と姥うば殿どの”、“斗と姥うば阁”以及“斗と母はは宫”，专门供奉ぐぶ斗と姥うば。比ひ较有名めい的てき斗と母はは庙有“泰山たいざん斗と母はは宫”、“北京ぺきん白しろ云うん观元辰もととき殿どの”、“辽宁千山斗姥宫”、“云うん南みなみ巍たかし宝山たからやま斗と姥うば阁”等とう。她的诞辰为旧历九きゅう月がつ初はつ九きゅう的てき重じゅう阳节。斗と姥うば主宰しゅさい着ぎ天上てんじょう星辰せいしん，號ごう稱しょう眾星之の母はは，台湾たいわん道教どうきょう、台湾たいわん民みん间信仰しんこう中ちゅう，祭さい拜はい太ふとし岁星君くん等とう诸星辰之たつゆき神かみ者しゃ，多た半はん會かい先さき礼拜れいはい斗と姥うば。

明代あきよ的てき皇すめらぎ家か道みち观—大だい光明こうめい殿どの后きさき方かた的てき天元てんげん阁上层供奉ぐぶ着ぎ斗と母はは、后きさき土ど、宝たから月光げっこう元もと君くん（玉たま帝みかど之の母はは）。其中斗と母はは（天てん母はは）和かず后きさき土ど（地ち母はは）时常被ひ视为玉だま帝みかど的てき配偶はいぐう神しん，分ふん别象征せい乾いぬい元和げんな坤ひつじさる元もと。

成都せいと青あお羊ひつじ宫内うち安やす设有斗と姥うば殿どの，初はつ建けん于明代だい，大殿おおいどの内ない正中せいちゅう供奉ぐぶ着ぎ四首八臂的先天大梵斗姥元君神像，配はい神しん为后きさき土ど（左ひだり侧）和かず西王母せいおうぼ（右みぎ侧），两侧供奉ぐぶ着ぎ北斗七星ほくとしちせい、南みなみ斗と六ろく星和せいわ南みなみ极长生せい星ぼし君くん的てき神像しんぞう。

马来西にし亚詩し巫みこ玉たま龙山天恩てんおん寺所てらどこ供奉ぐぶ的てき“北斗ほくと姥うば”神像しんぞう着ぎ重じゅう将しょう斗と姥うば元もと君くん与あずか骊山联系在ざい一いち起おこり。神像しんぞう两侧的てき條じょう幅はば写うつし道どう：

法ほう受驪山やま心しん傳でん天下でんか仁じん與あずか義よし
身み行ぎょう大道おおみち德いさお播世間あいだ理り歸き真しん

子こ嗣

參考さんこう現有げんゆう的てき文獻ぶんけん資料しりょう，斗と姥うば一いち共生きょうせい下か了りょう三さん組くみ九きゅう皇すめらぎ，因いん三さん三さん得とく“九きゅう”，在ざい古代こだい為ため數字すうじ之の極ごく，是ぜ大數たいすう。道教どうきょう典籍てんせき《太ふとし上じょう飛行ひこう九きゅう晨玉經けい》記載きさい：「夫おっと九星きゅうせい者しゃ，寔まこと九天きゅうてん之の靈れい根ね，日月じつげつ之の明あかり梁はり，萬品之淵宗也。故こ天てん有ゆう九きゅう氣き，則のり以九星為其靈紐；地ち有ゆう九州きゅうしゅう，則のり以九星為其神主；人じん有ゆう九きゅう孔あな，則のり以九星為其命府；陰陽いんよう九きゅう宮みや，則のり以九星為其門戶；五ご嶽たけ四海しかい，則のり以九星為其淵府。」

《玉たま清きよし讚たたえ化か九天演政心印集經》：斗と姥うば元もと君くん在ざい龍りゅう漢かん初年しょねん，化か號ごう為ため玉たま清きよし神かみ母はは元もと君くん，與あずか浮黎元始げんし天てん尊みこと生なま下した九きゅう子し，長子ちょうし為ため玉だま清元きよもと始はじめ天てん尊みこと，第だい九子為高上神霄玉清真王長生大帝。

《太ふとし上じょう玄げん靈れい斗と姆大聖ひじり元はじめ君くん本命ほんめい延のべ生せい心こころ經けい》：斗と姥うば元もと君くん在ざい元もと始祖しそ劫こう（龍りゅう漢かん年間ねんかん），獨自どくじ沐浴もくよく於九きゅう曲きょく華はな池ち中ちゅう，化生かせい金きん蓮はちす九きゅう苞つと，從したがえ金きむ蓮れん中ちゅう生出おいで九きゅう子し，一いち曰天皇てんのう、二に曰紫微ほろ、三さん曰貪狼おおかみ、四よん曰巨門もん、五ご曰祿存そん、六ろく曰文曲きょく、七なな曰廉貞さだ、八はち曰武曲きょく、九きゅう曰破軍ぐん。

《歷代れきだい神仙しんせん通どおり鑑かん》《先天せんてん神しん后きさき斗と姆元尊大そんだい道どう九きゅう皇すめらぎ真經さねつね》：斗と姥うば元もと君くん在ざい上古じょうこ時期じき，與北よぎた洲しま郁いく單たん越えつ周しゅう御ご國王こくおう辰たつ祭さい從したがえ生せい下か九きゅう子し（居きょ天てん盤ばん之の奇き門もん遁甲的てき九星きゅうせい），長ちょう曰天英えい、二に曰天任にん、三さん曰天柱ばしら、四よん曰天心しん、五ご曰天禽、六ろく曰天輔、七なな曰天沖おき、八はち曰天芮、九きゅう曰天蓬よもぎ。長子ちょうし天てん英えい是ぜ為ため人皇じんのう。

脅おびえ侍さむらい

有ゆう寺てら廟びょう以天皇てんのう大帝たいてい、紫むらさき微ほろ大帝たいてい兩りょう大帝たいてい；亦また或ある太陽たいよう星ぼし君くん、太陰たいいん星ぼし君くん兩りょう星ほし君くん；亦また或ある玉たま梵尊天てん嘍羅王おう、妙みょう梵尊天てん伽羅きゃら王おう；又また或ある左ひだり輔洞明星みょうじょう君くん（密みつ跡あと金剛こんごう）、右みぎ弼隱光こう星ぼし君くん（堅固けんご金剛こんごう）脅おびえ侍さむらい，以示斗と姥うば為ため眾星之の母はは。

文學ぶんがく創作そうさく

连环画が《封ふう神しん演えんじ义》之の廿にじゅう四よん〈万まん仙せん阵〉封ふう面めん（李り云うん中ちゅう绘画）

明朝みょうちょう的てき神かみ魔ま小しょう说《封ふう神しん演えんじ义》将はた斗と姥うば称しょう之の为“金きむ灵圣母はは”，也就是ぜ闻太师的てき师父。她道行みちゆき高だか深ふか，一人ひとり就能对抗慈航（观音）、文殊もんじゅ、普ひろし贤三さん位い大だい士し，最さい后きさき打だ了りょう个平手しゅ，但ただし遭燃もえ灯とう道人どうじん使用しよう定てい海神わたつみ珠たま偷袭而死。后きさき来らい姜きょう子こ牙きば在ざい封ふう神かみ台だい封ふう神しん时，将はた金きむ灵圣母はは册さつ封ふう为“坎宫斗と母はは正神しょうがみ”，让她掌てのひら管かん五ご斗と群ぐん星ほし、吉よし曜恶煞，也就是ぜ北斗ほくと、南みなみ斗と、东斗、西にし斗と以及中ちゅう斗と的てき母親ははおや。

子こ牙きば又また命いのち柏かしわ鑑あきら：「引斗部ぶ正神しょうがみ至いたり臺下だいか受封。」不ふ一いち時じ，只見ただみ清きよし福神ふくじん引金ひきがね靈れい聖母せいぼ等とう至いたり臺下だいか，跪聽宣せん讀敕命いのち。
子こ牙きば曰：「今いま奉たてまつ太ふとし上じょう元始げんし敕命：爾なんじ金きん靈れい聖母せいぼ等とう，道德どうとく已やめ全ぜん，曾歷百ひゃく千せん之これ劫こう；嗔心未み退すさ，致罹殺ころせ戳之殃；皆みな自じ蹈于烈れつ焰之中ちゅう，豈あに冥めい數すう已やめ定てい輪わ迴之苦く。悔已無む及。慰爾潛せん修おさむ，特とく敕封爾しか執と掌てのひら金きん闕，坐すわ鎮斗府ふ，居きょ週しゅう天てん列れつ宿やど之の首くび，為ため北極ほっきょく紫むらさき氣き之の尊みこと，八萬四千群星惡煞，咸聽驅使くし，永なが坐すわ坎宮斗と母はは正神しょうがみ之これ職しょく。欽承新しん命いのち，克かつ蓋ぶた日び往愆！

清しん代だい文人ぶんじん吕熊所ところ著ちょ的てき《女おんな仙せん外史がいし》称しょう斗と姥うば為ため列れつ宿やど之の尊みこと。还有第だい三さん十じゅう九きゅう回かい描述：“你不知ふち仙せん家か各自かくじ有ゆう派は。……還かえ有ゆう斗と姥うば娘むすめ娘むすめ，都みやこ是ただし女じょ宿やど星ぼし媛ひめ，立たて功こう行ぎょう而成的てき。”

图集

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  四川しせん省しょう成なり都市とし青あお羊ひつじ宫斗と姥うば殿どの供奉ぐぶ的てき先天せんてん大だい梵斗姥うば元もと君くん神像しんぞう
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  青あお羊ひつじ宫斗と姥うば殿どの的てき導しるべ遊ゆう詞し
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  台湾たいわん高こう雄市ゆういち岡山おかやま壽ひさし天宮てんぐう供奉ぐぶ的てき斗と姥うば元もと君くん神像しんぞう
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  雲南うんなん省しょう昆こん明あきら市し西山にしやま龙门石窟せっくつ供奉ぐぶ的てき斗と姆神像ぞう
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  北京ぺきん市し白しろ云うん观元辰もととき殿どの供奉ぐぶ的てき摩利まり攴天大聖たいせい先天せんてん斗と姥うば元もと君くん像ぞう
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  山西さんせい省しょう晋すすむ中市なかいち榆次城じょう隍庙供奉ぐぶ的てき中天ちゅうてん梵炁斗と母はは元もと君くん像ぞう
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  戊つちのえ戌いぬ太ふとし岁姜きょう武たけし大将たいしょう军身后きさき的てき斗と姆元君くん神像しんぞう（广东省しょう揭阳市し华阳观）
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  台湾たいわん宜むべ兰县苏澳镇招寶宮みや供奉ぐぶ的てき斗と姆天尊みこと神像しんぞう
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  台湾たいわん台たい南市みなみいち中西なかにし区く大だい天てん后きさき宮みや供奉ぐぶ的てき斗と母はは元もと君くん與太よた歲とし星ぼし君くん神像しんぞう
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  四川しせん省しょう成なり都市とし都と江こう堰せき市し青あお城山しろやま供奉ぐぶ的てき摩利まり攴天大聖たいせい先天せんてん斗と姆元君くん像ぞう（左ひだり為ため長子ちょうし玉たま清元きよもと始はじめ天てん尊みこと，右みぎ為ため第だい九きゅう子し南極なんきょく長生ちょうせい大帝たいてい，參まいり見み玉たま清きよし神かみ母はは元もと君くん）
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  台湾たいわん台たい南市みなみいち祀まつ典てん武たけ廟びょう太ふとし歲とし殿どの供奉ぐぶ的てき斗と姥うば元もと君くん、六ろく十じゅう位い太ふとし歲とし星ぼし君くん，及太陽たいよう與太よた陰かげ星ぼし君くん神像しんぞう
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  宋そう代だい的てき天てん后きさき斗と姆铜像ぞう（柏かしわ林りん东亚艺术博物はくぶつ馆藏くら）
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  清しん代だい的てき斗と姆白瓷雕像ぞう（旧きゅう金山かなやま亚洲艺术博物はくぶつ馆藏くら）
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  北京ぺきん市し白しろ云うん观所藏しょぞう的てき斗と母はは出で巡じゅん圖ず（清きよし代だい）
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  斗と母はは元もと君くん的てき圖書としょ插畫そうが（1922年ねん）

参考さんこう文献ぶんけん

• 《中国ちゅうごく神祇じんぎ文化ぶんか全ぜん书 中国ちゅうごく道教どうきょう诸神》（作者さくしゃ：马书田た、团结出版しゅっぱん社しゃ）P68-72 ISBN 7-80061-487-5
• 《中国ちゅうごく神しん谱》（作者さくしゃ：栾保群ぐん、天津てんしん人民じんみん出版しゅっぱん社しゃ）P16 ISBN 978-7-201-06027-9
• 《中国ちゅうごく道教どうきょう》（作者さくしゃ：王おう宜むべ峨、五ご洲しゅう传播出版しゅっぱん社しゃ）P53-54 ISBN 7-5085-0401-1

相あい关条目め

• 摩利まり支ささえ天てん菩薩ぼさつ
• 九きゅう皇すめらぎ大帝たいてい
• 北斗七星ほくとしちせい
• 骊山老母ろうぼ
• 太ふと一いち元げん君くん
• 玉たま清きよし神かみ母はは元もと君くん
• 西王母せいおうぼ（九天きゅうてん玄女げんにょ）
• 觀世音菩薩かんぜおんぼさつ（准じゅん提ひさげ菩萨）
• 难近母はは
• 赫卡忒