日本航空にほんこうくう

日本航空にほんこうくう
Japan Airlines
法人ほうじん番号ばんごう	7010701007666
設立せつりつ	1953年ねん10月がつ1日にち
ハブ空港くうこう	東京とうきょう国際こくさい空港くうこう; 成田なりた国際こくさい空港くうこう; 大阪国際空港おおさかこくさいくうこう; 関西国際空港かんさいこくさいくうこう; 中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこう
焦点しょうてん空港くうこう	新しん千歳空港ちとせくうこう; 福岡空港ふくおかくうこう; 那覇空港なはくうこう
マイレージサービス	JALマイレージバンク
会員かいいんラウンジ	JALラウンジ; （計けい4種しゅ・世界せかい28カ所かしょ）
航空こうくう連合れんごう	ワンワールド
保有ほゆう機材きざい数すう	144機き
就航しゅうこう地ち	199路線ろせん; 66カ国かこく/地域ちいき 384空港くうこう; （コードシェア・日本にっぽん国内こくない含ふくむ）
スローガン	明日あしたの空そらへ、日本にっぽんの翼つばさ
本拠地ほんきょち	日本にっぽん東京とうきょう都と品川しながわ区く
代表だいひょう者しゃ	赤坂あかさか祐二ゆうじ
外部がいぶリンク	www.jal.co.jp/jp/
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日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃ
Japan Airlines Co., Ltd.
	日本航空にほんこうくう本社ほんしゃが入居にゅうきょする野村不動産のむらふどうさん天王てんのう洲しまビル
種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
機関きかん設計せっけい	監査かんさ役やく会かい設置せっち会社かいしゃ
市場いちば情報じょうほう	東証とうしょうプライム 9201; 2012年ねん9月がつ19日にち上場じょうじょう
略称りゃくしょう	JAL; 日航にっこう
本社ほんしゃ所在地しょざいち	日本にっぽん; 〒140-0002; 東京とうきょう都と品川しながわ区く東品川ひがししながわ二に丁目ちょうめ4番ばん11号ごう; 野村不動産のむらふどうさん天王てんのう洲しまビル; 北緯ほくい35度ど37分ふん12.0秒びょう東経とうけい139度ど45分ふん4.1秒びょう / 北緯ほくい35.620000度ど東経とうけい139.751139度ど座標ざひょう: 北緯ほくい35度ど37分ふん12.0秒びょう東経とうけい139度ど45分ふん4.1秒びょう / 北緯ほくい35.620000度ど東経とうけい139.751139度ど
設立せつりつ	1951年ねん10月1日にち
業種ぎょうしゅ	空そら運うん業ぎょう
法人ほうじん番号ばんごう	7010701007666
事業じぎょう内容ないよう	定期ていき航空こうくう運送うんそう事業じぎょう及および不定期ふていき航空こうくう運送うんそう事業じぎょう; 航空機こうくうき使用しよう事業じぎょう; その他た附帯ふたいする又または関連かんれんする一切いっさいの事業じぎょう
代表だいひょう者しゃ	赤坂あかさか祐二ゆうじ（代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう）; 鳥取とっとり三津子みつこ（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう執行しっこう役員やくいん）; 斎藤さいとう祐二ゆうじ（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょう執行しっこう役員やくいん）
資本しほん金きん	2732億おく円えん; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
発行済はっこうずみ株式かぶしき総数そうすう	4億おく3714万まん3500株かぶ; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
売上うりあげ高だか	連結れんけつ：1兆ちょう6518億おく90百ひゃく万まん円えん; 単独たんどく：1兆ちょう3612億おく81百ひゃく万まん円えん; （2024年ねん3月がつ期き）
営業えいぎょう利益りえき	連結れんけつ：1409億おく32百ひゃく万まん円えん; 単独たんどく：936億おく78百ひゃく万まん円えん; （2024年ねん3月がつ期き）
経常けいじょう利益りえき	連結れんけつ：1393億おく06百ひゃく万まん円えん; 単独たんどく：1026億おく21百ひゃく万まん円えん; （2024年ねん3月がつ期き）
純じゅん利益りえき	連結れんけつ：955億おく34百ひゃく万まん円えん; 単独たんどく：651億おく17百ひゃく万まん円えん; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
純資産じゅんしさん	連結れんけつ：9483億おく45百ひゃく万まん円えん; 単独たんどく：7570億おく13百ひゃく万まん円えん; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
総そう資産しさん	連結れんけつ：2兆ちょう6492億おく32百ひゃく万まん円えん; 単独たんどく：2兆ちょう3508億おく67百ひゃく万まん円えん; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
従業じゅうぎょう員数いんずう	連結れんけつ：36,500人にん; 単独たんどく：13,791人にん; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
決算けっさん期き	3月31日にち
会計かいけい監査かんさ人じん	有限ゆうげん責任せきにんあずさ監査かんさ法人ほうじん
主要しゅよう株主かぶぬし	日本にっぽんマスタートラスト信託しんたく銀行ぎんこう（信託しんたく口こう）18.40%; 日本にっぽんカストディ銀行ぎんこう（信託しんたく口こう） 6.23%; 京きょうセラ 1.74%; JPモルガン証券しょうけん 1.16%; 大和証券だいわしょうけんグループ本社ほんしゃ 1.14%; GOVERNMENT OF NORWAY 0.96%; STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 0.76%; BBH BOSTON CUSTODIAN FOR BLACKROCK GLOBAL ALLOCATION FUND, INC. 620313 0.67%; THE BANK OF NEW YORK 134088 0.61%; HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES 0.57%; （2024年ねん3月がつ31日にち現在げんざい）
主要しゅよう子会社こがいしゃ	ジェイエア 100.0%; 日本にほんエアコミューター 60.0%; 北海道ほっかいどうエアシステム 57.3%; 日本にっぽんトランスオーシャン航空こうくう 72.8%; 琉球りゅうきゅうエアーコミューター 74.5%（間接かんせつ）; ZIPAIR Tokyo 100%; スプリング・ジャパン 66.7%
外部がいぶリンク	www.jal.co.jp/jp/
	特記とっき事項じこう：連結れんけつ経営けいえい指標しひょうは国際こくさい会計かいけい基準きじゅんのため、売上うりあげ高だかは売上うりあげ収益しゅうえき、経常けいじょう利益りえき（損失そんしつ）は税引ぜいびき前ぜん利益りえき（損失そんしつ）、純じゅん利益りえき（損失そんしつ）は親会社おやがいしゃの所有しょゆう者しゃに帰属きぞくする当期とうき利益りえき（損失そんしつ）、純資産じゅんしさんは親会社おやがいしゃの所有しょゆう者しゃに帰属きぞくする持分もちぶん合計ごうけい。
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JALグループ > 日本航空にほんこうくう

日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃ（にほんこうくう、英えい: Japan Airlines Co., Ltd.^[7]、略称りゃくしょう: JAL）は、東京とうきょう都と品川しながわ区くに本社ほんしゃを置おく日本にっぽんの航空こうくう会社かいしゃ。2023年ねんの利用りよう旅客りょかく数すうは、国際こくさい・国内線こくないせん共どもに第だい2位い^[8]。日本にっぽんでは航空こうくう会社かいしゃとして最もっとも長ながい歴史れきしを持もつ。

コーポレートスローガンは「明日あしたの空そらへ、日本にっぽんの翼つばさ」^[9]。

英国えいこくスカイトラックス社しゃによる「エアライン・レーティング（航空こうくう会社かいしゃ格付かくづけ）」において、2018年ねんから2024年ねん現在げんざいまで最高さいこう評価ひょうかとなる「5つ星ほし航空こうくう会社かいしゃ（5-STAR AIRLINES）」の認定にんていを受うけている。

概説がいせつ

JALグループを代表だいひょうする中核ちゅうかく事業じぎょう会社かいしゃとして、一般いっぱんには旧きゅう持株もちかぶ会社かいしゃ同様どうよう、日本航空にほんこうくう、日航にっこう、JAL（ジャル、ジェイエイエル）と通称つうしょうされる。識別しきべつ信号しんごう（コールサイン）は『JAPAN AIR（ジャパン・エアー）』、2レターコードはJLを使用しよう。世界せかい的てきな航空こうくう連合れんごうである「ワンワールド（oneworld）」に加盟かめいしている^[10]。

JALグループ再編さいへんの一環いっかんとして2004年ねんに日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃから、国際線こくさいせんと一部いちぶの国内線こくないせんを担当たんとうする会社かいしゃとして「日本航空にほんこうくうインターナショナル」に改編かいへんし、続つづいて国内線こくないせんの多おおくを担当たんとうする日本航空にほんこうくうジャパンを吸収きゅうしゅう合併がっぺいして、JAL便びんの運航うんこうを受うけ持もつ単一たんいつの事業じぎょう会社かいしゃとなった。2010年ねん1月がつに会社かいしゃ更生こうせい法ほうの適用てきようを申請しんせい、更生こうせい手続てつづきの過程かていで持株もちかぶ会社かいしゃ「株式会社かぶしきがいしゃ日本航空にほんこうくう」や金融きんゆう事業じぎょう会社かいしゃ「ジャルキャピタル」などを吸収きゅうしゅう合併がっぺいした^[11]。

ANAホールディングス傘下さんかの全日本空輸ぜんにほんくうゆ（ANA）とあわせて「航空こうくう大手おおて2社しゃ」などと呼よばれる^[12]^[13]。

歴史れきし

「日本航空にほんこうくうの歴史れきし」も参照さんしょう

2002年ねん（平成へいせい14年ねん）10月がつ2日にち - 日本にほんエアシステム（かつての東亜とうあ国内こくない航空こうくうで、のちの日本航空にほんこうくうジャパン）と経営けいえい統合とうごうし、同社どうしゃとの株式かぶしき移転いてんにより持株もちかぶ会社かいしゃ株式会社かぶしきがいしゃ日本航空にほんこうくうシステム（2004年ねん6月がつに株式会社かぶしきがいしゃ日本航空にほんこうくうへ商号しょうごう変更へんこう）を設立せつりつ、日本にほんエアシステムとともにその完全かんぜん子会社こがいしゃとなる。
2004年ねん（平成へいせい16年ねん）4月がつ1日にち - 日本航空にほんこうくう、日本にほんエアシステムを、それぞれ日本航空にほんこうくうインターナショナル、日本航空にほんこうくうジャパンと商号しょうごう変更へんこう。同時どうじに旧きゅう日本にほんエアシステムの貨物かもつ事業じぎょうが日本航空にほんこうくうインターナショナルに全面ぜんめん移管いかんされる。
2005年ねん（平成へいせい17年ねん）10月がつ25日にち - JALグループとして国際こくさい的てきな航空こうくう連合れんごうである「ワンワールド」への加盟かめい方針ほうしんを決定けっていした。
2006年ねん（平成へいせい18年ねん）
- 4月がつ1日にち - 日本航空にほんこうくうインターナショナルを存続そんぞく会社かいしゃとして、ジャルセールスと合併がっぺい。
- 10月1日にち - 日本航空にほんこうくうインターナショナルを存続そんぞく会社かいしゃとして、日本航空にほんこうくうジャパンを吸収きゅうしゅう合併がっぺい。
2007年ねん（平成へいせい19年ねん）4月がつ1日にち - 日本航空にほんこうくうインターナショナル、日本アジア航空にほんあじあこうくう、JALウェイズ、JALエクスプレス、ジェイエア、日本にっぽんトランスオーシャン航空こうくうが「ワンワールド」に正式せいしき加盟かめい・サービス開始かいし。「ワンワールド」塗装とそうの航空機こうくうきを運航うんこう。
2008年ねん（平成へいせい20年ねん）4月がつ1日にち - 日本アジア航空にほんあじあこうくうを吸収きゅうしゅう合併がっぺい。これにより日本アジア航空にほんあじあこうくうが運航うんこうしていた中華民国ちゅうかみんこく路線ろせんは日本航空にほんこうくうインターナショナルに承継しょうけいされた。
2009年ねん（平成へいせい21年ねん）9月がつ11日にち - 経営けいえい再建さいけんの一環いっかんとして、グループ会社かいしゃの北海道ほっかいどうエアシステムの経営けいえいからの撤退てったいと株式かぶしきの売却ばいきゃくを発表はっぴょう。
2010年ねん（平成へいせい22年ねん）
- 1月がつ19日にち - 親会社おやがいしゃである株式会社かぶしきがいしゃ日本航空にほんこうくう及およびその子会社こがいしゃであるジャルキャピタルとともに、東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょに会社かいしゃ更生こうせい法ほうの適用てきようを申請しんせいし倒産とうさん。西松にしまつ遥はるか社長しゃちょう以下いか取締役とりしまりやくは即日そくじつ辞任じにんした^[14]。
- 2月がつ1日にち - 日本にほんエアコミューター代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうである大西おおにし賢けんが代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう兼けんグループCOOに、京きょうセラ代表だいひょう取締役とりしまりやく名誉めいよ会長かいちょうの稲いね盛もり和夫かずおが代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう兼けんグループCEOにそれぞれ就任しゅうにんし、新しん体制たいせいが発足ほっそく。引ひき続つづき企業きぎょう再生さいせい支援しえん機構きこうが支援しえんする。
- 2月がつ20日はつか - 東京とうきょう証券しょうけん取引とりひき所しょ・大阪おおさか証券しょうけん取引とりひき所しょ（現在げんざいは市場いちば統合とうごう）・名古屋なごや証券しょうけん取引とりひき所しょにおいて、日本航空にほんこうくうの株式かぶしきが上場じょうじょう廃止はいし。
- 5月17日にち - 環境省かんきょうしょうにより、航空こうくう業界ぎょうかいとしては全日本空輸ぜんにほんくうゆに続つづきエコファースト企業きぎょうに認定にんていされる。環境省かんきょうしょうとは2020年度ねんどまでに二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつ量りょうを2005年度ねんど比ひで23%削減さくげんすること、バイオ燃料ねんりょうの研究けんきゅう開発かいはつと実用じつよう化かに協力きょうりょくすること、ボーイング737-800などの省しょう燃費ねんぴ・低てい騒音そうおん機材きざいへ更新こうしんすることなどが約束やくそくされた^[15]。
- 6月25日にち - 債権さいけんの一本いっぽん化か及および債権さいけんカット交渉こうしょうの円滑えんかつ化かを目的もくてきとして、元もと子会社こがいしゃのジャルキャピタルとともに親会社おやがいしゃである日本航空にほんこうくうに吸収きゅうしゅう・統合とうごうされることが発表はっぴょうされた^[16]。
- 8月がつ31日にち - 更生こうせい計画けいかく案あんを東京とうきょう地裁ちさいに提出ていしゅつ^[17]。
- 9月16日にち - 2022年ねんFIFAワールドカップ日本にっぽん招致しょうち委員いいん会かいとオフィシャル招致しょうちパートナー契約けいやくを締結ていけつし、渡航とこう時じの輸送ゆそう協力きょうりょくや機内きない誌し、機内きない映像えいぞうでの広報こうほう協力きょうりょくなどを行おこなう^[18]。
- 11月30日にち - 東京とうきょう地裁ちさいが更生こうせい計画けいかく案あんを認可にんか。
- 12月1日にち - 以下いかの施策しさくを実施じっし。
  - 日本航空にほんこうくうインターナショナルを存続そんぞく会社かいしゃとして、日本航空にほんこうくうとジャルキャピタルを吸収きゅうしゅう合併がっぺい（同年どうねん6月がつの報道ほうどう時じから変更へんこう）。
  - 合併がっぺいにより旧きゅう日本航空にほんこうくう株主かぶぬしに交付こうふされた日本航空にほんこうくうインターナショナル株式かぶしきをただちに無償むしょう取得しゅとく、無償むしょう取得しゅとく分ぶんを含ふくむ全ぜん自己じこ株式かぶしきを消却しょうきゃくし100%減資げんし。
  - 企業きぎょう再生さいせい支援しえん機構きこうから資本しほん金きん・資本しほん準備じゅんび金きん各かく1750億おく円えん（計けい3500億おく円えん）の出資しゅっしを受うけ、同どう機構きこう傘下さんかに入はいる。
  - 金融きんゆう機関きかんによる5215億おく円えんの債権さいけん放棄ほうき（債権さいけん放棄ほうき割合わりあい87.5%）。
  - JALウェイズ及およびジャルリーブルを吸収きゅうしゅう合併がっぺい。
- 12月31日にち - 整理せいり解雇かいこを実施じっし。
2011年ねん（平成へいせい23年ねん）
- 3月 - 北海道ほっかいどうエアシステムの株式かぶしき所有しょゆう率りつを連結れんけつ会計かいけいから除外じょがいされる14.5%まで引ひき下さげ、同社どうしゃの経営けいえいから撤退てったい。
- 3月15日にち - 京きょうセラ（250万まん株かぶ）、大和証券だいわしょうけんグループ（250万まん株かぶ）、東京とうきょう海上かいじょう日動にちどう火災かさい保険ほけん（75万まん株かぶ）、損害そんがい保険ほけんジャパン（25万まん株かぶ）、ジェイティービー（15万まん株かぶ）、阪急交通社はんきゅうこうつうしゃ（10万まん株かぶ）、あいおいニッセイ同和どうわ損害そんがい保険ほけん（5万まん株かぶ）、三井みつい住友海上火災保険すみともかいじょうかさいほけん（5万まん株かぶ）を引受ひきうけ人じんとする127億おく円えん（635万まん株かぶ、1株かぶあたり2,000円えん）の第三者だいさんしゃ割当わりあて増資ぞうし（未み公開こうかい株かぶ割当わりあて）を行おこなう^[19]^[20]。
- 3月28日にち - 会社かいしゃ更生こうせい終了しゅうりょう。民間みんかん企業きぎょうに復帰ふっきする。
- 4月がつ1日にち - 日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃに商号しょうごう変更へんこう。
- 8月がつ16日にち - カンタス航空かんたすこうくうグループ、三菱商事みつびししょうじとの合同ごうどう出資しゅっしでジェットスター・ジャパンを設立せつりつし、格安かくやす航空こうくう会社かいしゃ事業じぎょうに参入さんにゅうすることを発表はっぴょう。
- 9月5日にち - ジェットスター・ジャパン株式会社かぶしきがいしゃを設立せつりつ。日本航空にほんこうくうの持株もちかぶ比率ひりつは33.3%。
2012年ねん（平成へいせい24年ねん）
- 8月がつ10日とおか - 国土こくど交通こうつう省しょうによって「日本航空にほんこうくうへの企業きぎょう再生さいせいへの対応たいおうについて」が策定さくていされ、2016年度ねんどまで企業きぎょう再生さいせいが適切てきせつかつ確実かくじつに行おこなわれ、公的こうてき支援しえんによって競争きょうそう環境かんきょうが歪ゆがめられていないか、航空局こうくうきょくによる監視かんしが行おこなわれるとした（8.10ペーパー）。羽田空港はねだくうこう発着はっちゃく枠わくにおいて、競合きょうごう他社たしゃに比くらべて不利ふりな発着はっちゃく枠わく配分はいぶんを受うける^[21]。
- 9月19日にち - 東京とうきょう証券しょうけん取引とりひき所しょに再さい上場じょうじょう。企業きぎょう再生さいせい支援しえん機構きこうが保有ほゆうする全ぜん株式かぶしきは約やく6500億おく円えんで売却ばいきゃくされた^[22]。
2013年ねん（平成へいせい25年ねん）10月がつ7日にち - 株式かぶしき再さい上場じょうじょう後ご初はつの大だい規模きぼな機材きざい更新こうしん計画けいかくとなる A350型かた機き31機きの導入どうにゅうを決定けってい。初はじめて欧州おうしゅうエアバス社しゃの大型おおがた機きを次期じき主力しゅりょく国際線こくさいせん機材きざいに選定せんてい。
2014年ねん（平成へいせい26年ねん）
- 10月1日にち - JALエクスプレスを吸収きゅうしゅう合併がっぺい^[23]^[24]。
- 10月23日にち - 北海道ほっかいどうエアシステムを再さい子会社こがいしゃ化か。
2015年ねん（平成へいせい27年ねん）6月がつ10日とおか - ボーイング787-9型かた機きの初号しょごう機きを受領じゅりょう。国際線こくさいせん新しん仕様しよう機き「スカイスイート787」と同おなじシートを採用さいようし、無線むせんLANによる機内きないインターネット接続せつぞくサービス「JAL Sky Wi-Fi」にも対応たいおうする。
2016年ねん（平成へいせい28年ねん）4月がつ26日にち - 国土こくど交通省こうつうしょうは、羽田空港はねだくうこう国際線こくさいせん発着はっちゃく枠わくのうち配分はいぶん済ずみの深夜しんや早朝そうちょう時間じかん帯たい4便びん（うち、日本航空にほんこうくうは2便びん）はすべて昼間ひるま時間じかん帯たいへの移行いこうを決定けっていした。これにより、日本航空にほんこうくうは羽田はたからの国際線こくさいせんを昼間ひるま時間じかん帯たいで2便びん増便ぞうびんできることとなった^[25]。
2017年ねん（平成へいせい29年ねん）
- 4月がつ1日にち - 39年ねんぶりに羽田はた発着はっちゃくのニューヨーク便びんが復活ふっかつした^[26]。国内線こくないせんのハブ空港くうこうである羽田空港はねだくうこうからの昼間ひるま時間じかん帯たいでの国際線こくさいせん就航しゅうこうは、出国しゅっこく・帰国きこく時じの同日どうじつ乗のり継つぎが可能かのうとなり利便りべん性せいが高たかまる^[27]。
- 6月がつ20日はつか - 国内線こくないせんにおいて機内きないWi-Fi接続せつぞくサービスを恒久こうきゅう的てきに無料むりょうとする旨むねを発表はっぴょうした。同社どうしゃによれば、機内きないWi-Fi接続せつぞくサービスの無料むりょうサービスを期限きげん限定げんていなしで提供ていきょうするのは、国内線こくないせんでは同社どうしゃのみである^[28]。
- 11月16日にち - 旅客りょかくサービスシステムをアマデウス社しゃの「アマデウスアルテア」に移行いこうする^[29]。
2018年ねん（平成へいせい30年ねん）7月がつ31日にち - 国際線こくさいせん中ちゅう長距離ちょうきょり格安かくやす航空こうくう会社かいしゃとして、ZIPAIR Tokyoを設立せつりつ^[30]。
2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）
- 9月1日にち - 国内線こくないせんの新しんフラッグシップ機種きしゅとしてエアバスA350-900型かた機きの運航うんこうを開始かいし（初はつ便びんは羽田はた発はつ福岡ふくおか行いきJAL317便びん）^[31]。
- 10月27日にち - 国内線こくないせん仕様しようボーイング787-8型かた機きの運航うんこうを開始かいし（初はつ便びんは羽田はた発はつ伊丹いたみ行いきJAL117便びん）^[32]。
2020年ねん（令れい和わ2年ねん）4月がつ1日にち - 新しん制服せいふくの着用ちゃくよう開始かいし^[33]。
2023年ねん（令れい和わ5年ねん）4月がつ3日にち - 同日どうじつ株式かぶしき取引とりひき分ぶんから日経にっけい平均へいきん株価かぶかの構成こうせい銘柄めいがらに採用さいよう。当社とうしゃは会社かいしゃ更生こうせい法ほう適用てきように伴ともない、2010年ねん1月がつに日経にっけい平均へいきん株価かぶかの構成こうせい銘柄めいがらから除外じょがいされていたため、13年ねんぶりの復帰ふっきとなった^[34]^[35]。
2024年ねん（令れい和わ6年ねん）
- 1月がつ24日にち - 国際線こくさいせんの新しんフラッグシップ機種きしゅとしてエアバスA350-1000型かた機きの運航うんこうを開始かいし（初はつ便びんは羽田はた発はつニューヨーク行いきJAL6便びん）^[36]。

歴代れきだい経営けいえい陣じん一覧いちらん

**日本航空にほんこうくう発足ほっそく以来いらいの、歴代れきだい経営けいえい陣じん**
就任しゅうにん年月としつき	代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう（前ぜん職しょく）	代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう（前ぜん職しょく）
1951年ねん8月がつ	柳田やなぎだ誠二せいじ郎ろう（日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさい）	藤山ふじやま愛一郎あいいちろう（日本にっぽん商工しょうこう会議かいぎ所しょ）会頭かいとう
1953年ねん10月	柳田やなぎだ誠二せいじ郎ろう（日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさい）	原はら邦造くにぞう（旧きゅう三井みつい財閥ざいばつ幹部かんぶ）
1961年ねん1月がつ	松尾まつお静しず磨すり（航空庁こうくうちょう長官ちょうかん）
1963年ねん5月		植村うえむら甲かぶと午うま郎ろう（日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう）
1969年ねん5月		伍ご堂どう輝雄てるお（日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい専務せんむ理事りじ）
1971年ねん5月	朝田あさだ静夫しずお（運輸うんゆ事務次官じむじかん）	松尾まつお静しず磨すり（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
1973年ねん5月		小林こばやし中なか（アラビア石油あらびあせきゆ代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
1977年ねん6月がつ		植村うえむら甲かぶと午うま郎ろう（日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい名誉めいよ会長かいちょう）
1979年ねん6月がつ		堀田ほった庄三しょうぞう（住友銀行すみともぎんこう代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう）
1981年ねん6月がつ	高木たかぎ養よう根ね（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょう）
1983年ねん6月がつ	高木たかぎ養よう根ね（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょう）	花村はなむら仁ひとし八郎はちろう（日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう）
1985年ねん12月	山地やまじ進すすむ（総務そうむ事務次官じむじかん）	花村はなむら仁ひとし八郎はちろう（日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう）
1986年ねん6月がつ		伊藤いとう淳二じゅんじ（鐘紡かねぼう代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう）
1988年ねん6月がつ		渡辺わたなべ文夫ふみお（東京海上火災保険とうきょうかいじょうかさいほけん代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょう）
1990年ねん6月がつ	利光としみつ松男まつお（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょう）
1991年ねん6月がつ	利光としみつ松男まつお（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょう）	山地やまじ進すすむ（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく会長かいちょう）
1995年ねん6月がつ	近藤こんどう晃あきら（代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ）	山地やまじ進すすむ（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく会長かいちょう）
1998年ねん6月がつ	兼子かねこ勲いさお（代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ）
2004年ねん6月がつ	新町しんまち敏行としゆき（代表だいひょう取締役とりしまりやく副ふく社長しゃちょう）	兼子かねこ勲いさお（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
2006年ねん6月がつ	西松にしまつ遥はるか（代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ）	新町しんまち敏行としゆき（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
2008年ねん3月がつ	西松にしまつ遥はるか（代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ）
2010年ねん2月がつ	大西おおにし賢けん（日本にほんエアコミューター代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）	稲いね盛もり和夫かずお（京きょうセラ代表だいひょう取締役とりしまりやく名誉めいよ会長かいちょう）
2012年ねん2月がつ	植木うえき義晴よしはる（専務せんむ執行しっこう役員やくいん）	大西おおにし賢けん（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
2018年ねん4月がつ	赤坂あかさか祐二ゆうじ（常務じょうむ執行しっこう役員やくいん整備せいび本部ほんぶ長ちょう・JALエンジニアリング代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）	植木うえき義晴よしはる（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
2024年ねん4月がつ	鳥取とっとり三津子みつこ（代表だいひょう取締役とりしまりやく専務せんむ、カスタマー・エクスペリエンス本部ほんぶ長ちょう、グループ最高さいこう顧客こきゃく責任せきにん者しゃ）	赤坂あかさか祐二ゆうじ（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）

2002年ねん10月がつの日本航空にほんこうくう、日本にほんエアシステムの経営けいえい統合とうごうから2004年ねん6月がつの商号しょうごう変更へんこうまでは、日本航空にほんこうくうシステムの経営けいえい陣じん。2010年ねん12月の合併がっぺいから2011年ねん4月がつの商号しょうごう変更へんこうまでは日本航空にほんこうくうインターナショナルの経営けいえい陣じん。
会長かいちょう職しょくは空白くうはく期間きかんがある。

株主かぶぬし

航空こうくう法ほうは、日本にっぽん国こくの航空こうくう運送うんそう事業じぎょう者しゃおよびその持株もちかぶ会社かいしゃ等とうにおける、外国がいこく人じん等とうが占しめる議決ぎけつ権けんの割合わりあいを「3分ぶんの1以下いか」に制限せいげんしている（同どう法ほう第だい4条じょうおよび第だい120条じょう、外資がいし規制きせい）。

日本航空にほんこうくうは、地方ちほう不ふ採算さいさん路線ろせんの廃止はいし（破綻はたん前後ぜんこうに50路線ろせんを運休うんきゅう、8地点ちてんから撤退てったい）や企業きぎょう再生さいせい時じの大だい規模きぼな人員じんいん整理せいり（退職たいしょく勧奨かんしょうによる自主じしゅ退職たいしょく、パイロット81名めい・客室きゃくしつ乗務じょうむ員いん84名めいの整理せいり解雇かいこ、子会社こがいしゃの売却ばいきゃくなどによりグループ全体ぜんたいで1万まん5000人にん以上いじょうを削減さくげん）、賃金ちんぎん・諸しょ手当てあて・福利ふくり厚生こうせいの見直みなおしなどにより、高こう収益しゅうえき体質たいしつへ転換てんかんしていることに加くわえ、欠損けっそん金きんの繰越くりこし控除こうじょ制度せいどにより法人ほうじん税ぜいが減免げんめんされており、当社とうしゃの高たかい自己じこ資本しほん利益りえき率りつ・高こう配当はいとう利回りまわりを評価ひょうかした世界せかいの機関きかん投資とうし家かが、日本航空にほんこうくうの株式かぶしきを買かっているものと見みられている^[37]。

航空こうくう法ほう第だい120条じょうの2に基もとづき、3分ぶんの1（33.33%）を超こえる外国がいこく人じん保有ほゆう分ぶんについては名義めいぎ書しょ換かわを拒否きょひしており、外国がいこく人じん等とうが占しめる議決ぎけつ権けんの割合わりあいを「3分ぶんの1以下いか」に維持いじしている。2013年ねん6月がつに改訂かいていされた定款ていかんの規定きていにより、名義めいぎ変更へんこうを拒否きょひした外国がいこく人じん株主かぶぬしにも配当はいとうは支払しはらわれている。

ロゴマーク

「鶴丸つるまる」（1959年ねん - 2002年ねん、2011年ねん - 現在げんざい）

「鶴丸つるまる」の詳細しょうさいについては「日本航空にほんこうくうの歴史れきし」を参照さんしょう

この項目こうもくでは色いろを扱あつかっています。閲覧えつらん環境かんきょうによっては、色いろが適切てきせつに表示ひょうじされていない場合ばあいがあります。


白しろ	猩々緋しょうじょうひ	墨色すみいろ	シルバー^[38]

1959年ねんに登場とうじょうしてから旧きゅう日本航空にほんこうくう（株）かぶしきがいしゃの尾翼びよくマークとして長年ながねん用もちいられ、同社どうしゃのシンボルとしても知しられた。2002年ねん10月がつに事業じぎょう子会社こがいしゃとなった（株）かぶしきがいしゃ日本航空にほんこうくうがロゴマークを「The Arc of the Sun」に切きり替かえたため、名目めいもく上じょう廃止はいしされた。鶴丸つるまるが尾翼びよくに描えがかれた1989年ねんからの旧きゅう塗装とそう機きは、機材きざいの塗装とそう更新こうしんや売却ばいきゃく等とうにより2008年ねんまでに消滅しょうめつしている^[39]。しかし、2010年ねん1月がつの経営けいえい破綻はたん後ご、原点げんてん回帰かいきの意いを込こめて2011年ねん4月がつ1日にちに改あらためて採用さいようされることになった。新あらたな鶴丸つるまるは初代しょだいに似にているが、翼つばさの切きれ込こみを深ふかくし、「JAL」の文字もじを太ふとい斜体しゃたいにしている^[40]。ブランドカラーは白しろ、赤あか（金きむ赤あか（猩々緋しょうじょうひ））、黒くろ（墨色すみいろ）、シルバーで構成こうせいした^[41]^[38]。同時どうじに、日本航空にほんこうくうやジャルパック・JALカード・JALマイレージバンクなど、グループ会社かいしゃの社名しゃめいロゴタイプも一新いっしんされた。

新しん塗装とそう初号しょごう機き（ボーイング767-300ERの新造しんぞう機きJA654J）は、同年どうねん2月がつ28日にちに羽田はた - 釧路くしろ間あいだのチャーターフライトでお披露目ひろめされ^[42]、同年どうねん3月がつ2日にちより羽田はた - 北京ぺきん線せんで定期ていき路線ろせんへの就航しゅうこうを開始かいししている。

社やしろ章あきらが鶴丸つるまるになった経緯けいいは、当時とうじの社長しゃちょうがフランス人じんのデザイナーに依頼いらいした際さいに、「日本にっぽんにはこんなに優すぐれたモチーフがありながら、何故なぜ外国がいこく人じんの私わたしに依頼いらいするのですか」と日本にっぽんの「紋帳もんちょう」を示しめしたことによる。社長しゃちょうは自家じかの家紋かもんを思おもい出だし、鶴丸つるまるに決定けっていした^[43]。

「The Arc of the Sun」（太陽たいようのアーク）（2002年ねん - 2011年ねん）

1989年ねんから2002年ねんにかけて使用しようされていたロゴ

The Arc of the Sun。2002年ねんから2011年ねんにかけて使用しようされていたロゴ

日本航空にほんこうくうと日本にほんエアシステムの経営けいえい統合とうごう（日本航空にほんこうくうシステムの発足ほっそく）時じに「The Arc of the Sun（太陽たいようのアーク）」と呼よばれるロゴマークと塗装とそうが制定せいていされた。JALの「A」の上うえに、「ノ」の字じ状じょうの立体りったい形かたちの円弧えんこが描えがかれたデザインである。デザイン担当たんとうはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの大手おおてデザイン会社かいしゃランドーアソシエイツで、旧きゅう日本航空にほんこうくうの民営みんえい化か後ごの1989年ねん初はつから導入どうにゅうされたAとLの下したにグレーと赤あかの長方形ちょうほうけいを形かたち取とった先代せんだいのロゴマークも同社どうしゃの手てによるものである。

新しんデザインは、2003年ねん4月がつの新しん・JALマイレージバンクの発足ほっそくとそれにともなうJALカードの券面けんめんが一新いっしんされたことや、JALパック・JALストーリーの再編さいへんにともなうロゴ変更へんこうで多おおくの目めに触ふれるようになった。2004年ねん4月がつ以降いこうは、日本航空にほんこうくうインターナショナルと日本航空にほんこうくうジャパンの機体きたい塗装とそうや機内きない搭載とうさい品ひんなどを含ふくめたすべてのビジュアルイメージが順次じゅんじ統一とういつされ、日本アジア航空にほんあじあこうくうなどの系列けいれつ運航うんこう会社かいしゃも日本航空にほんこうくうと同どう時期じきに社名しゃめいロゴタイプが変更へんこうとなり、機体きたいデザインを更新こうしんしていった。独自どくじロゴの使用しようを継続けいぞくしていた琉球りゅうきゅうエアーコミューターも新しん機種きしゅ導入どうにゅうを契機けいきとして2007年ねん4月がつにJALグループのビジュアルイメージを採用さいようした。

なお、「Dream Skyward」というスローガンもこのロゴと同時どうじに制定せいていされ、CMのアイキャッチやラジオの提供ていきょう読よみで使用しようされていた。このスローガンは2011年ねん4月がつに鶴丸つるまるマークの採用さいようによって消滅しょうめつしたが、機内きない誌しである『SKYWARD』にその名なを残のこしている^[44]。

塗装とそう

垂直すいちょく尾翼びよくに鶴丸つるまるが復活ふっかつした6代目だいめ塗装とそう（ボーイング787-8）

「日本航空にほんこうくうの歴史れきし#歴代れきだい塗装とそう」も参照さんしょう

6代目だいめ塗装とそう「鶴丸つるまる」（2011年ねん - 現在げんざい）

2011年ねん4月がつ1日にちに採用さいようされた3代目だいめ「鶴丸つるまる」塗装とそう。ホワイトボディに「JAPAN AIRLINES」の斜体しゃたい字じが表記ひょうきされ、尾翼びよくには新あたらしい「鶴丸つるまる」が入はいる^[40]。機種きしゅ名めい表示ひょうじは5代目だいめ塗装とそうをそのまま踏襲とうしゅうする。
特別とくべつ塗装とそう機きとして、「大気たいき観測かんそくプロジェクト CONTRAIL」^[45]、「ロンドンオリンピック「がんばれ!ニッポン！」」^[46]、「スタジオジブリ「空そらを飛とぶ。」特別とくべつデカール機き」^[47]、「ピンクリボンJET」^[48]「Suicaのペンギンジェット」^[49] などがある。2015年ねんには日本航空にほんこうくうが、2013年ねんに日本にっぽんでの開催かいさいが決定けっていした2020年ねん夏季かきオリンピック・パラリンピック（2020年ねん東京とうきょうオリンピック）のオフィシャルパートナーに決定けっていしたことで、2020年ねん東京とうきょうオリンピック大会たいかい応援おうえんのための特別とくべつ塗装とそう機きが運航うんこうされることとなった。第だい一いち弾だんとして2015年ねん6月がつ27日にちより特別とくべつ塗装とそう機き「JAL FLY to 2020 特別とくべつ塗装とそう機き」を運航うんこうしている。特別とくべつ塗装とそうと同時どうじに日本にっぽんオリンピック委員いいん会かいのオリンピックシンボルなどが特別とくべつ塗装とそうの対象たいしょうとなったB777-300型がた機き（JA751J）に描えがかれている。
B737-800・B767-300ER一部いちぶ機材きざい・E170・E190のようにウイングレットが装備そうびされている機材きざいは銀色ぎんいろで塗装とそうされている。2019年ねん9月がつから導入どうにゅうされたA350-900ではウイングレットが赤色あかいろと銀色ぎんいろのグラデーションに変更へんこうされた。

5代目だいめ塗装とそう「太陽たいようのアーク」（2002年ねん - 2011年ねん）

5代目だいめ塗装とそう機き

2002年ねんの日本航空にほんこうくうと日本にほんエアシステムとの経営けいえい統合とうごうを機きに採用さいようされた「太陽たいようのアーク」は、先代せんだいと同おなじくランドーアソシエイツによるデザイン^[50]。社名しゃめい表記ひょうきは「JAPAN AIRLINES」。機種きしゅ名めい表示ひょうじは、薄うすいグレーで非常ひじょうに見みえにくい4代目だいめとは違ちがいはっきりと判読はんどくできる黒くろで表示ひょうじされる。ボーイング機きとエアバス機きは最さい後部こうぶドア前まえの客室きゃくしつ窓まど下かに表示ひょうじされ（特別とくべつ塗装とそう機き除のぞく）、DC-10/MD-11は機体きたい最後さいご部ぶドアの後うしろに（サイズが少すこし大おおきくなった。「McDONNELL DOUGLAS」の表示ひょうじあり）、MD-81/87/90はエンジン前まえの客室きゃくしつ窓まど下かに表示ひょうじされている（「McDONNELL DOUGLAS」の表示ひょうじはなし）。従来じゅうらい、日本航空にほんこうくうでは「BOEING747-400」の「-400」のような派生はせい型がたの表示ひょうじをせずに「BOEING 747」のように機種きしゅ名めい単独たんどくで表示ひょうじしてきたが、ボーイング737-800は唯一ゆいいつ派生はせい型がたを含ふくむ表示ひょうじをしている。
複数ふくすう種類しゅるいの塗装とそうが施ほどこされていた旧きゅう日本にほんエアシステムの機材きざいは、塗装とそうが変更へんこうされるまでの間あいだは暫定ざんてい的てきに日本航空にほんこうくうの「JAL」ロゴのステッカーが貼はられて運航うんこうされた。2006年ねん4月がつにエアバスA300-B2/B4型がた機きが退役たいえきし、同年どうねん夏なつに売却ばいきゃく先さきのアメリカへ移送いそうされたと同時どうじに旧きゅう日本にほんエアシステムの塗装とそうはその歴史れきしを閉とじた。
特別とくべつ塗装とそう機きとして、「たまごっち」や「ワンワールド」加盟かめい記念きねん、FIFAワールドカップ日本にっぽん代表だいひょうチーム「Samurai Blue」^[51]、「先さき得とくジェット」、「成田なりた国際こくさい空港くうこう開港かいこう30周年しゅうねん記念きねん」^[52]、「JAL×コブクロ・ジェット」、「ドラえもんジェット^[53]」などがある。

運航うんこう機材きざい

詳細しょうさいは「日本航空にほんこうくうの運航うんこう機材きざい」を参照さんしょう

ボーディング・ミュージック

搭乗とうじょう時じ（離陸りりく前まえ）にはDavid Foster作曲さっきょくの「I Will Be There with You」、降くだ機き時じ（着陸ちゃくりく後ご）には久石ひさいし譲ゆずる作曲さっきょくの「明日あしたの翼つばさ」がそれぞれ流ながされる。

個人こじん用ようモニターのある機材きざいでは降くだ機きする際さいに「降くだ機きビデオ」が放映ほうえいされる。2024年ねん1月がつ24日にち、国際線こくさいせん新しんフラッグシップ機きのエアバスA350-1000導入どうにゅうに合あわせてこのビデオが12年ねんぶりに更新こうしんされた^[54]。新あたらしいビデオでは日本にっぽん各地かくちで活躍かつやくする文化ぶんかや技術ぎじゅつの担にない手てを中心ちゅうしんに起用きようし、日本にっぽんらしさやJALらしさを表現ひょうげんする構成こうせいとしている。

なお、鹿児島かごしま県けんを拠点きょてんとする日本にほんエアコミューター（JAC）では、鹿児島かごしまの離島りとう路線ろせんを中心ちゅうしんに地元じもと出身しゅっしんのアーティストの曲きょくを機内きないにて流ながしている^[55]。

国内線こくないせん

東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（羽田空港はねだくうこう）第だい1ターミナル。2004年ねん12月の第だい2ターミナル開業かいぎょう後ごは、従来じゅうらいから存在そんざいする第だい1ターミナルをJALの国内線こくないせんの拠点きょてんとして使用しようしている。

日本航空にほんこうくうは設立せつりつ当初とうしょより国内線こくないせんは羽田はた発着はっちゃく便びんなど国内こくない幹線かんせんを中心ちゅうしんに運航うんこうしてきたが、1972年ねんに運輸省うんゆしょうにより45/47体制たいせいが敷しかれて日本航空にほんこうくう、全日本空輸ぜんにほんくうゆ（ANA）、東亜とうあ国内こくない航空こうくう（JAS、後ごの日本にほんエアシステム）の国内こくない大手おおて3社しゃで事業じぎょうの棲すみ分わけが行おこなわれた際さいに、JALには国内こくない幹線かんせんと国際線こくさいせんが割わり当あてられた。この体制たいせいは1985年ねんに廃止はいしされ、以降いこうは準じゅん幹線かんせん路線ろせん・地方ちほう路線ろせんにも進出しんしゅつした。

2002年ねんには日本にほんエアシステム（JAS）と経営けいえい統合とうごう、2006年ねん10月がつには合併がっぺいとなり、最終さいしゅう的てきにJAL・JASの二に社しゃが運航うんこうしていた国内線こくないせんは全すべてJALが引ひき継ついだ。

現在げんざいはJALグループ全体ぜんたいで（季き節ぶし運航うんこう便びん・コードシェア便びん^[56]を含ふくめて）65空港くうこうに就航しゅうこうし、133路線ろせんを運航うんこうしている^[57]。

なお、東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（羽田空港はねだくうこう）においては2004年ねん 12月1日にちの第だい2ターミナル開業かいぎょうでライバル社しゃの全日本空輸ぜんにほんくうゆ（ANA）などが移転いてんして以降いこう、第だい1ターミナルの南北なんぼく両りょうウイングを日本航空にほんこうくうが使用しようしており事実じじつ上じょうの専用せんようターミナルとしている^{[注釈ちゅうしゃく 2]}。

羽田空港はねだくうこう発着はっちゃくの国内線こくないせんは北海道ほっかいどう、東北とうほく、北陸ほくりく、東海とうかい、近畿きんき方面ほうめんへの便びんの搭乗とうじょうは北きたウイング、中国ちゅうごく、四国しこく、九州きゅうしゅう、沖縄おきなわ方面ほうめんへの便びんの搭乗とうじょうは南みなみウイングと方面ほうめん別べつに分わかれている。

定期ていき便びん就航しゅうこう地ち

JALグループ全体ぜんたい^{[注釈ちゅうしゃく 3]}での就航しゅうこう地ちを記載きさい。

季き節ぶし運行うんこう便びん・コードシェア便びん^[56]も記載きさい。※印しるしはコードシェア便びんのみ就航しゅうこうする空港くうこう、〇印しるしは季き節ぶし運航うんこう便びんの就航しゅうこう空港くうこう。

太字ふとじはJALグループの拠点きょてん空港くうこう（ハブ空港くうこう）。斜はす字じは焦点しょうてん空港くうこう。

2024年ねん4月がつ1日にち現在げんざい。

北海道ほっかいどう地方ちほう

東北とうほく地方ちほう

関東かんとう地方ちほう

東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（羽田空港はねだくうこう）
成田なりた国際こくさい空港くうこう

中部ちゅうぶ地方ちほう

近畿きんき地方ちほう

中国ちゅうごく地方ちほう

四国しこく地方ちほう

九州きゅうしゅう地方ちほう

沖縄おきなわ地方ちほう

過去かこの定期ていき便びん就航しゅうこう空港くうこう

富山とやま空港くうこう : 2006年ねん3月がつまで
福島ふくしま空港くうこう : 2009年ねん1月がつまで

運賃うんちん体系たいけい

新規しんき参入さんにゅう航空こうくう会社かいしゃが格安かくやす運賃うんちんで対抗たいこうしてきているにもかかわらず、日本航空にほんこうくうと全日本空輸ぜんにほんくうゆ、日本にほんエアシステムの大手おおて3社しゃは「片方かたがたが動うごけばもう一方いっぽうが追随ついずい」の結果けっか、日本にっぽんの航空こうくう業界ぎょうかいを支配しはいする両社りょうしゃの運賃うんちんに大差たいさはなく、その差額さがくが数すう百ひゃく円えん程度ていどに収おさまっていたうえ、なぜか運賃うんちん改定かいていが両社りょうしゃとも数日すうじつ以内いないに行おこなわれていたことから「事実じじつ上じょうのカルテル」だと揶揄やゆされることも多おおかった。

しかし一時期いちじき、国内線こくないせんにおける全日本空輸ぜんにほんくうゆとの差別さべつ化かは運賃うんちんにもおよび「片方かたがたが動うごけばもう一方いっぽうが追随ついずい」というそれまでとは異ことなる状況じょうきょうになっていた。顕著けんちょな例れいとしては、全日本空輸ぜんにほんくうゆがバースデー割引わりびきを廃止はいしして28日にち前まえまでの予約よやくで実質じっしつ同どう運賃うんちん並なみの運賃うんちん設定せっていとなる「旅たび割わり」を展開てんかいするのに対たいし、日本航空にほんこうくうはバースデー割引わりびきを維持いじしたまま、前述ぜんじゅつの「旅たび割わり」と同系どうけいの28日にち前まえまでの予約よやくで大幅おおはば割引わりびきの「先さき得とく割引わりびき」を新設しんせつするなど、運賃うんちん面めんでこれまで個人こじん客きゃく向むけ運賃うんちんに弱よわかったと評ひょうされていた日本航空にほんこうくうが全日本空輸ぜんにほんくうゆより優位ゆういに立たつなど、さまざまな戦略せんりゃくの変化へんかが見みられていた。

しかし、その後ごの価格かかく競争きょうそうの激化げきかによって、2014年ねん現在げんざいでは大おおきな差さはなくなっている。

なお、2008年ねん4月がつにはJALカード会員かいいん限定げんていで「ビジネスきっぷ」を発売はつばいした。マイルが100%積算せきさんされ、最大さいだいで41%の割引わりびきとなる。搭乗とうじょう当日とうじつまで購入こうにゅうできることが特徴とくちょうである。なお、繁忙はんぼう期きでは往復おうふく運賃うんちん（ただし、往復おうふく運賃うんちん対象たいしょう期間きかん外がいは普通ふつう運賃うんちん）と同額どうがくになっており、文字通もじどおり当日とうじつ購入こうにゅうするビジネス顧客こきゃくをターゲットとした運賃うんちんである。なお、予約よやくと同時どうじにクラスJやファーストクラスの予約よやくもできる。

国内線こくないせん機内きないクラス

2022年ねん10月がつ30日にち現在げんざい、羽田はた ‐ 伊丹いたみ線せん・新しん千歳ちとせ線せん・福岡ふくおか線せん・広島ひろしま線せん・鹿児島かごしま線せん・那覇なは線せん、伊丹いたみ - 那覇なは線せんの一部いちぶの便びんではファーストクラス、クラスJ、普通ふつう席せきの3クラス体制たいせいを取とっているが、そのほかの多おおくの路線ろせんではクラスJと普通ふつう席せきの2クラス体制たいせいとなっている^{[注釈ちゅうしゃく 4]}。また、期間きかんによっては羽田はた - 石垣いしがき線せんにもファーストクラスサービスが提供ていきょうされることがある。2014年ねん 5月28日にちからは羽田はた - 福岡ふくおか線せんにWelcome! New Skyプロジェクトの一環いっかんとして、機内きないインテリアを刷新さっしんし、国内こくない航空こうくう会社かいしゃとしては初はじめて国内線こくないせんに機内きないインターネットサービスを利用りようできる新しん機材きざい「JAL SKY NEXT」をボーイング777-200に導入どうにゅう。JAL SKY NEXTはボーイング777-300など77機きに導入どうにゅうされた^[58]（機内きないインターネットサービスは2014年ねん7月がつ導入どうにゅう）。

ファーストクラス

ファーストクラス機内きない食しょく

羽田空港はねだくうこうのファーストクラス専用せんようチェックインカウンター

国内線こくないせんファーストクラスシート

ビジネスマンや裕福ゆうふくな個人こじん旅客りょかくなどの、利用りよう頻度ひんどが多おおく比較的ひかくてき単価たんかが高たかい路線ろせんを利用りようする客層きゃくそうを獲得かくとくするため、国内線こくないせんにおける最上級さいじょうきゅうクラスとして2007年ねん 12月1日にちから導入どうにゅうした。

当初とうしょは羽田はた - 伊丹いたみ線せんに就航しゅうこうしているボーイング777-200（旧きゅうJAS機き除のぞく）に導入どうにゅう。その後ご、段階だんかい的てきに計けい15機きに各かく14席せきの設置せっちを進すすめ、2008年ねん 4月がつ1日にちに羽田はた - 福岡ふくおか線せん、同年どうねん6月がつ1日にちに羽田はた - 新しん千歳ちとせ線せん、2012年ねん8月がつ1日にちには羽田はた - 那覇なは線せんへ導入どうにゅうした。2021年ねん10月がつ31日にちには羽田はた発着はっちゃく路線ろせん以外いがいでは初はつとなる伊丹いたみ - 那覇なは線せんに導入どうにゅう。そして、2022年ねん10月がつ30日にちからは羽田はた - 広島ひろしま線せん・鹿児島かごしま線せんにも導入どうにゅうした。

空席くうせきがある場合ばあいは、当日とうじつ空港くうこうカウンターで追加ついか料金りょうきんを払はらうことでアップグレードが可能かのうである。追加ついか料金りょうきんは普通ふつう席せきの場合ばあい8,000円えんであったが、2022年ねん 4月がつ15日にちから羽田はた - 那覇なは線せん・石垣いしがき線せんが12,000円えん、それ以外いがいの路線ろせんは10,000円えんへと値上ねあげされた。

現在げんざいはエアバスA350-900とボーイング787-8、一部いちぶのボーイング767-300ERにそれぞれ12席せき、6席せき、5席せき設定せっていしている。ボーイング777-200は前述ぜんじゅつの搭載とうさいエンジントラブルに伴ともなう運航うんこう停止ていし措置そちにより、運航うんこう再開さいかい時期じきが未定みていであることから2020年度ねんど内ないに旧きゅうJAS機きも含ふくめて全ぜん機き退役たいえきしている^[59]。

なお、すべての「ファーストクラス」導入どうにゅう機材きざいに「クラスJ」も併設へいせつされているものの、「ファーストクラス」はその質しつの高たかいサービスが高たかい評価ひょうかを受うけて、「クラスJ」同様どうように導入どうにゅう以降いこう高たかい搭乗とうじょう率りつを獲得かくとくしている^[60]。

サービスの詳細しょうさいは JALホームページを参照さんしょう。

機内きないサービス

機内きない食しょくは、朝あさ、昼ひる、夕食ゆうしょく時間じかん帯たいにおいて、洋食ようしょく、または和食わしょくを提供ていきょうする。羽田はた - 伊丹いたみ線せん・広島ひろしま線せん（後述こうじゅつ）はサービス内容ないようが異ことなる。日帰ひがえりの顧客こきゃくを考慮こうりょして、メニューの重複じゅうふくないよう配慮はいりょしている。メイン料理りょうりや洋食ようしょくのパン、和食わしょくの御飯ごはんは温あたためて提供ていきょうされる。夕食ゆうしょくは各地かくちの有名ゆうめいレストランや隠かくれ家が的てきな高級こうきゅうレストラン、高級こうきゅう料亭りょうていプロデュースの食事しょくじが提供ていきょうされる。10日とおか毎ごとにメニューが更新こうしんされる。機内きない食しょくメニューはJALホームページから写真しゃしん付つきで確認かくにんできる。

羽田はた - 伊丹いたみ線せん・広島ひろしま線せんは、飛行ひこう時間じかんの関係かんけいからコールドミール、および和食わしょくの味噌汁みそしる、洋食ようしょくのスープなどが省略しょうりゃくされる。それ以外いがいの路線ろせんでは希望きぼう者しゃに「うどんですかい」・「らーめんですかい」のサービスがある。

飲のみ物ものは、焼酎しょうちゅう「森もり伊蔵いぞう」などをグラスや陶器とうきで無償むしょう提供ていきょうするほか、各種かくしゅビールやソフトドリンク、茶ちゃ類るいも無償むしょうで提供ていきょうされる。また、全国ぜんこく紙しやスポーツ紙しの提供ていきょう、機内きないにおける上着うわぎの預あずかりサービスも提供ていきょうする。

地上ちじょうサービス

出発しゅっぱつ時じには専用せんようチェックインカウンターや専用せんよう保安ほあん検査けんさ場じょうの利用りようと「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」（羽田空港はねだくうこう・新しん千歳空港ちとせくうこう・伊丹空港いたみくうこう・福岡空港ふくおかくうこう・那覇空港なはくうこう）を用意よういする。そのほか優先ゆうせん搭乗とうじょう、手荷物てにもつの無償むしょう上限じょうげんの40キログラムへの引ひき上あげや到着とうちゃく時じの手荷物てにもつの優先ゆうせん手渡てわたしサービス、区間くかんマイルの50%割増わりまし加算かさんを提供ていきょうする。

シート

機内きない最前さいぜん部ぶに、日本にっぽんの航空こうくう会社かいしゃの国内線こくないせん専用せんようシートとしては最大さいだいの占有せんゆうスペースを持もつ。前後ぜんごピッチ130センチメートル、座ざ面めん幅はば53センチメートル、ひじ掛かけ幅はば33センチメートル、最大さいだい42度どのリクライニング角かくの、レッグレストとフットレストが装備そうびされた本ほん皮かわシートを設置せっちする。また、この専用せんようシートは大型おおがたパーティションを持もつほか、ノイズキャンセリング機能きのうつきヘッドホンや専用せんようのスリッパ、ブランケット、クッションも提供ていきょうする。

クラスJ

クラスJシート（B767-300）

B767-300 JAL SKY NEXT仕様しようクラスJシート

日本にほんエアシステムとの経営けいえい統合とうごう後ご、「スーパーシート」「レインボーシート（日本にほんエアシステム）」を元もとに、日本航空にほんこうくうとしては初はじめての国内線こくないせんへのミドルクラスの導入どうにゅうとして、通常つうじょう運賃うんちんにプラス1,000円えん〜3,000円えんで利用りようできる「クラスJ」を設置せっちした。現在げんざいは、ジェイエアが運航うんこうするエンブラエル170並ならびに日本にほんエアコミューター、北海道ほっかいどうエアシステム、琉球りゅうきゅうエアーコミューターの各かく機種きしゅを除のぞくすべての機材きざいに設定せっていしている。2016年ねん5月がつにはジェイエアのエンブラエル190にもクラスJが設置せっちされた。これによりリージョナルジェットで初はじめてクラスJが設定せっていされることになった^[61]。

追加ついか料金りょうきんが1,000円えん〜3,000円えんという廉価れんかにもかかわらず、より広ひろいシートと高たかいサービスで空そらの旅たびを楽たのしむことができること、空席くうせきがある場合ばあいは当日とうじつ空港くうこうでアップグレードできることなどが利用りよう客きゃくに受うけ入いれられ、高たかい座席ざせき使用しよう率りつを維持いじしていることから^[62]^[63]、2010年ねん8月がつ、設定せってい座席ざせき数すうを増ふやすことを発表はっぴょうした^[64]。

なお、1980年代ねんだい中盤ちゅうばんには、国際線こくさいせんのファーストクラスとエグゼクティブクラスの間あいだに、「クラスJ」と似にた名称めいしょうの上級じょうきゅう中間なかまクラス「スーパーエグゼクティブ・Jクラス」が設定せっていされていた。

修学旅行しゅうがくりょこうなどの団体だんたい客きゃくが重かさなった場合ばあいには、クラスJ装備そうび機きでの運航うんこうであってもクラスJの座席ざせきを一般いっぱん客きゃくに対たいし普通ふつう席せき扱あつかいで開放かいほうする場合ばあいがある。

座席ざせきや詳くわしいサービスについては、JALホームページを参照さんしょう。

機内きないサービス

JAL SKY SUITE仕様しようのビジネスクラスシート

普通ふつう席せきと同様どうようの無償むしょうでのソフトドリンクや茶ちゃ類るい、スープおよびクラスJ専用せんようのコーヒーや緑茶りょくちゃ、野菜やさいジュースの提供ていきょう、厚手あつでの毛布もうふの提供ていきょうなどを行おこなっている。

シート

グッドデザイン賞しょうを受賞じゅしょうした、平均へいきん47センチメートルと普通ふつう席せきに比くらべて幅はばの広ひろい座ざ面めんとひじかけ、フットレストと引ひき出だし型がたテーブルを持もつ、平均へいきん97センチメートルの広ひろいピッチを持もつシートを用意よういしている。なお、国際線こくさいせん機材きざいにより運航うんこうされる場合ばあいは、ビジネスクラスのシートが提供ていきょうされるほか、シート切きり替かえが終おわっていない機材きざいについては旧きゅうレインボーシートおよびスーパーシートをそのまま流用りゅうようしていたが、現在げんざいはJAL SKY NEXT仕様しように更新こうしんされている。

普通ふつう席せき

機内きないサービス

普通ふつう席せき（B767-300）

国際線こくさいせんのエコノミークラスに相当そうとうする席せきで、すべての機材きざい、路線ろせんに提供ていきょうしている。

ソフトドリンクやコーヒー、紅茶こうちゃ、緑茶りょくちゃ、スープ、JALオリジナルドリンク「スカイタイム」などの飲料いんりょうやキャンディを無償むしょうで提供ていきょうする。また、毛布もうふや機内きない誌し、機内きない販売はんばいも提供ていきょうしている。また、ニュースや「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンの旅たび」などのビデオを客室きゃくしつ内ないのモニターや個人こじん用よう画面がめんで放映ほうえいするほか、個人こじん用よう画面がめんがある機材きざいではイヤホンも無償むしょうで提供ていきょうする^{[注釈ちゅうしゃく 5]}。

機内きないオーディオサービスは2021年ねん4月がつからサービスを終了しゅうりょうした。

シート

ドイツのレカロ製せいのシートを中心ちゅうしんに、機種きしゅや導入どうにゅう時期じきにより数種類すうしゅるいのシートが提供ていきょうされている。なお、元もと日本にほんエアシステムのボーイング777-200には個人こじん用ようテレビが装備そうびされており時刻じこく表ひょうでも「7J2」の表示ひょうじで区別くべつされていたが、順次じゅんじファーストクラス設定せってい機材きざいに改修かいしゅうされ、その際さいにシートも交換こうかんされて他たのボーイング777-200と同おなじく個人こじん用ようテレビのない内装ないそうになった。その後ご、A350および787に導入どうにゅうされたシートには個人こじん用ようモニターが設置せっちされた。

国際線こくさいせん

関西国際空港かんさいこくさいくうこう第だい1ターミナル。日本航空にほんこうくうは競合きょうごうの全日本空輸ぜんにほんくうゆと比較ひかくして、関空かんくう・中部ちゅうぶからの発着はっちゃく路線ろせんが多おおい。

前述ぜんじゅつの45/47体制たいせいにおいてJALは国際線こくさいせんのほとんどを割わり当あてられたという経緯けいいがあり、高度こうど経済けいざい成長せいちょう期き後期こうきから安定あんてい成長せいちょう期きの1970年代ねんだいから1980年代ねんだい半なかばまでは大量たいりょう保有ほゆうしていたボーイング747などを使用しようして全ぜん世界せかいに路線ろせん網もうを伸のばしており、「日本にっぽんのフラッグ・キャリア」として世界せかいに強つよい影響えいきょう力りょくを轟とどろかせていた。1982年ねんには、この頃ころに力ちからを失うしないつつあったアメリカのパンアメリカン航空こうくう（PAA）を抜ぬいて国際こくさい航空こうくう運送うんそう協会きょうかい（IATA）の統計とうけいによる旅客りょかく・貨物かもつ輸送ゆそう実績じっせき世界一せかいいちの座ざに君臨くんりんする^[65]ほどであった。

JALは度重たびかさなる不ふ況きょうや2010年ねんの経営けいえい破綻はたんなどを経へて運航うんこうしていた多おおくの国際こくさい路線ろせんを失うしなってしまったものの、2020年代ねんだいに入はいっても数多かずおおくのワイドボディ機きを使つかって欧米おうべい路線ろせんやアジア路線ろせんを中心ちゅうしんに堅実けんじつな運航うんこうを続つづけており、1990年代ねんだい以降いこうに国際こくさい路線ろせん網もうを大幅おおはばに広ひろげた全日本空輸ぜんにほんくうゆ（ANA）と共ともに日本にっぽん企業きぎょうの海外かいがい出張しゅっちょうなどの国際こくさい的てき経済けいざい活動かつどうを支ささえている。

2024年ねん現在げんざい、JALが国際線こくさいせんで最大さいだい拠点きょてんとしている空港くうこうは東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（羽田空港はねだくうこう）である。羽田空港はねだくうこうは成田なりた国際こくさい空港くうこうの開港かいこうに伴ともない一時いちじ的てきに国際線こくさいせんの拠点きょてんを譲ゆずったものの、再さい国際こくさい化かによって国際線こくさいせんの拠点きょてんに返かえり咲ざいたという経緯けいいがある。特とくに需要じゅようが高たかいのは羽田空港はねだくうこうと英国えいこくのロンドン・ヒースロー空港くうこうや、アメリカのジョン・F・ケネディ国際こくさい空港くうこうなどへの路線ろせんであり、エアバスA350-1000やボーイング777-300ERといった大型おおがたのフラッグシップ機材きざいが投入とうにゅうされている。

ただし成田なりた国際こくさい空港くうこうでも一いち定数ていすうの国際こくさい路線ろせんを運航うんこうしており、就航しゅうこう国こくで最もっとも規模きぼが大おおきくビジネス需要じゅようが旺盛おうせいな空港くうこう（ロンドン/ヒースロー、パリ/ド・ゴール、ニューヨーク/JFKなど）や都心としんに近ちかい空港くうこう（台北たいぺい/松山まつやま、ソウル/金浦かなうらなど）なら羽田はた、前者ぜんしゃほどの需要じゅようは見込みこめない中規模ちゅうきぼクラスの空港くうこうや都心としんからは少すこし遠とおい空港くうこうなら成田なりた、という棲すみ分わけがなされている。

この二に空港くうこう以外いがいにおける国際線こくさいせんに関かんしては、競合きょうごうするANAでは「首都しゅと圏けんデュアルハブモデル」を打うち出だし国際こくさい路線ろせんを羽田はた・成田なりたに集中しゅうちゅうさせている^{[注釈ちゅうしゃく 6]}が、JALでは大阪おおさか・関西国際空港かんさいこくさいくうこう及および名古屋なごや・中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこうからも国際線こくさいせんを一定いってい数すう運航うんこうしている。2024年ねん4月がつ時点じてんで、関空かんくうからは台北たいぺい/桃園ももぞの（季き節ぶし便びん）、上海しゃんはい/浦東ほとう、バンコク/スワンナプーム、ロサンゼルス、ホノルルの5路線ろせんを運航うんこう。中部ちゅうぶからは天津てんしん、上海しゃんはい/浦東ほとう、ホノルルの3路線ろせんを運航うんこうしている。関空かんくう発着はっちゃく路線ろせんでは、ボーイング787型かた機きがメインに使つかわれている。

2007年ねん4月がつ、JALは国際こくさい的てきな航空こうくう連合れんごうの一ひとつ「ワンワールド（oneworld）」に加盟かめいした。ワンワールド加盟かめい航空こうくう会社かいしゃとはコードシェア便びんによるネットワーク拡充かくじゅう、共通きょうつう運賃うんちんの導入どうにゅう、マイル加算かさんの多様たよう化かなど利便りべん性せいを高たかめている。また、ワンワールド加盟かめい会社かいしゃのうちアメリカン航空こうくう（AA）、ブリティッシュ・エアウェイズ（BA）、イベリア航空こうくう（IB）、フィンエアー（AY）、マレーシア航空こうくう（MH）とは共同きょうどう事業じぎょう（Joint Venture）を展開てんかいしている。

2024年ねん3月がつ時点じてんで、コードシェア便びんも含ふくめて世界せかい64の国くに及および地域ちいきの311空港くうこうに就航しゅうこうしている^[57]。なお、JALが自社じしゃ運航うんこうする国際線こくさいせん路線ろせん数すうは66である^[57]。

就航しゅうこう都市とし（貨物かもつ便びん除のぞく）

就航しゅうこう路線ろせん

2024年ねん4月がつ1日にち現在げんざい。コードシェア便びんによる就航しゅうこう路線ろせんは除外じょがいする。〇印しるしは季き節ぶし運航うんこう便びんまたは繁忙はんぼう期き限定げんてい便びん。
自社じしゃ国際線こくさいせん路線ろせんを開設かいせつしている国内こくないの空港くうこうは東京とうきょう国際こくさい空港くうこう（HND）・成田なりた国際こくさい空港くうこう（NRT）・関西国際空港かんさいこくさいくうこう（KIX）・中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこう（NGO）の4空港くうこうである。
2024年ねん現在げんざいでも、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう及およびロシアによるウクライナ侵攻しんこうの影響えいきょうが残のこっており、ロシア路線ろせんを中心ちゅうしんに多数たすうの運航うんこう計画けいかく変更へんこうが発生はっせいしている^[66]^[67]。

韓国かんこく

羽田はた - ソウル（金浦このうら）

台湾たいわん

羽田はた - 台北たいぺい（松山まつやま）
成田なりた・関西かんさい〇 - 台北たいぺい（桃園ももぞの）

中国ちゅうごく

羽田はた - 北京ぺきん（首都しゅと）
羽田はた - 大連たいれん
羽田はた・関西かんさい・中部ちゅうぶ - 上海しゃんはい（浦東ほとう）
羽田はた - 上海しゃんはい（虹にじ橋きょう）
羽田はた - 広州こうしゅう
中部ちゅうぶ - 天津てんしん

香港ほんこん

羽田はた・成田なりた - 香港ほんこん

フィリピン

羽田はた・成田なりた - マニラ

ベトナム

羽田はた・成田なりた - ホーチミンシティ
成田なりた - ハノイ

タイ

羽田はた・成田なりた・関西かんさい - バンコク（BKK）

マレーシア

成田なりた - クアラルンプール

シンガポール

羽田はた・成田なりた - シンガポール

インドネシア

成田なりた - ジャカルタ

インド

羽田はた - デリー
成田なりた - ベンガルール

カタール

羽田はた - ドーハ

イギリス

羽田はた - ロンドン（ヒースロー）

フランス

羽田はた - パリ（ド・ゴール）

フィンランド

羽田はた - ヘルシンキ

ドイツ

成田なりた - フランクフルト

ロシア ^{[注釈ちゅうしゃく 7]}

羽田はた - モスクワ（シェレメーチエヴォ）
成田なりた - ウラジオストク

カナダ

成田なりた - バンクーバー

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

羽田はた - ニューヨーク（JFK）
羽田はた - ダラス（フォートワース）
羽田はた - シカゴ（オヘア）
羽田はた・成田なりた・関西かんさい - ロサンゼルス
羽田はた・成田なりた - サンフランシスコ
羽田はた・成田なりた・関西かんさい・中部ちゅうぶ - ホノルル
成田なりた - ボストン
成田なりた - シアトル
成田なりた - サンディエゴ
成田なりた〇 - カイルア・コナ

グアム

成田なりた - グアム

オーストラリア

羽田はた - シドニー
成田なりた - メルボルン

過去かこの定期ていき就航しゅうこう地ち

1970年代ねんだい中ちゅうごろまでは航空機こうくうきの航続こうぞく距離きょりが短みじかかったこともあり、給油きゅうゆのために最終さいしゅう目的もくてき地ちまでに数すうか所しょ経由けいゆすることが多おおく、協定きょうていにより有償ゆうしょう乗客じょうきゃくの乗降じょうこうが不可能ふかのうな空港くうこうに純粋じゅんすいな給油きゅうゆ目的もくてきで寄よせ航こう（テクニカルランディング）することも多おおかった。また、特とくに南回みなみまわりヨーロッパ線せんは、シベリア経由けいゆ北回きたまわりヨーロッパ線せんの就航しゅうこう便数びんすうが限かぎられていたことや、中東ちゅうとうの産油さんゆ国こくに乗のり入いれることによる関係かんけい構築こうちくという日本にっぽんの国策こくさくもあり、南みなみアジアや中東ちゅうとうの都市としに多数たすう寄港きこうしていた。そのほか、経営けいえい破綻はたんによって撤退てったいやコードシェア便びんに変更へんこうした路線ろせんもある。

ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこう問題もんだいが勃発ぼっぱつした際さいには西側にしがわ各国かっこくのキャリアが保安ほあん面めんの問題もんだいからロシア上空じょうくう（シベリアルート）を飛行ひこうできなくなったが、JALはかつての運航うんこう経験けいけんもあり、日系にっけいでは早期そうきに極きょく圏けん航路こうろによる欧州おうしゅう直行ちょっこう運航うんこうに漕こぎ着つけた。ただし復路ふくろは偏西風へんせいふうの関係かんけいなどで南回みなみまわりのトルコ、中央ちゅうおうアジア航路こうろを選択せんたくすることもある。

スイス：チューリッヒ、ジュネーヴ
スペイン：マドリード、バルセロナ
フランス：マルセイユ、パリ（オルリー）
ソビエト連邦れんぽう：ハバロフスク
ロシア：モスクワ（ドモジェドヴォ）
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく：ウェーキ（燃料ねんりょうの補給ほきゅうのみ）、アンカレッジ、ラスベガス、ニューオーリンズ、アトランタ、マイアミ（給油きゅうゆのみ）、ワシントンD.C.、メンフィス、ニューアーク、ラガーディア、デトロイト、ミネアポリス、インディアナなど
カナダ：トロントなど
プエルトリコ：サンファン（給油きゅうゆのみ）
ベネズエラ：カラカス（給油きゅうゆのみ）
ブラジル：リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ（グアルーリョス、コンゴニャス）
メキシコ：メキシコシティ
エジプト：カイロ
アルジェリア：アルジェ（1977年ねん 10月3日にちに発生はっせいしたダッカ日航にっこう機きハイジャック事件じけんで全員ぜんいん日本にっぽんへ帰国きこくした路線ろせん）
北きたマリアナ諸島しょとう：サイパン
フィジー：ナンディ
オーストラリア：パース、ブリスベン
ニュージーランド：オークランド、クライストチャーチ

^[68]^[69]

不定期ふていき便びん

東京とうきょう成田なりた、大阪おおさか関西かんさい、名古屋なごや中部ちゅうぶ、札幌さっぽろ新しん千せん歳さい、福岡ふくおか、北九州きたきゅうしゅうなど日本にっぽん国内こくない各地かくちの空港くうこうからモントリオール、アンカレッジ、コロール、デンパザール、ザグレブ、ブダペスト、トロント、ウランバートル、フェアバンクス、マジュロなどへ不定期ふていき便びんまたはチャちゃータたー便びん、プログラムチャちゃータたー便びんとして就航しゅうこうしている^[70]^[71]。