CGによる完成 かんせい 予想 よそう 図 ず 。
国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション (こくさいうちゅうステーション、英 えい : International Space Station、略称 りゃくしょう :ISS 、仏 ふつ : Station spatiale internationale、略称 りゃくしょう :SSI 、露 ろ : Междунаро́дная косми́ческая ста́нция、略称 りゃくしょう :МКС )は、低 てい 軌道 きどう にあるモジュール式 しき の宇宙 うちゅう ステーション (居住 きょじゅう 可能 かのう な人工 じんこう 衛星 えいせい )である。これは、NASA (米国 べいこく )、ロスコスモス (ロシア )、JAXA (日本 にっぽん )、ESA (ヨーロッパ )、CSA (カナダ)の5つの宇宙 うちゅう 機関 きかん が参加 さんか する多 た 国籍 こくせき 共同 きょうどう プロジェクトである[8] [9] 。宇宙 うちゅう ステーションの所有 しょゆう 権 けん と使用 しよう は、政府 せいふ 間 あいだ 条約 じょうやく と協定 きょうてい によって確立 かくりつ されている[10] 。この宇宙 うちゅう ステーションは宇宙 うちゅう 生物 せいぶつ 学 がく 、天文学 てんもんがく 、気象 きしょう 学 がく 、物理 ぶつり 学 がく などの分野 ぶんや で科学 かがく 研究 けんきゅう を行 おこな う微小 びしょう 重力 じゅうりょく と宇宙 うちゅう 環境 かんきょう の研究所 けんきゅうじょ として機能 きのう する[11] [12] [13] 。ISSは、月 つき と火星 かせい への将来 しょうらい の長期 ちょうき ミッションに必要 ひつよう な宇宙船 うちゅうせん システムと機器 きき のテストに適 てき している[14] [15] [16] 。
ISSプログラムは、1984年 ねん に恒久 こうきゅう 的 てき に有人 ゆうじん の地球 ちきゅう 周回 しゅうかい ステーションを建設 けんせつ するために考案 こうあん されたアメリカの提案 ていあん である宇宙 うちゅう ステーションフリーダム [17] と、1976年 ねん からの同様 どうよう の目的 もくてき を持 も つ同 どう 時期 じき のソビエト /ロシアのミール2 提案 ていあん から発展 はってん した。ISSは、ソビエト、後 のち にロシアのサリュート 、アルマース 、ミール の各 かく ステーションとアメリカのスカイラブ に続 つづ いて、乗組 のりくみ 員 いん が居住 きょじゅう する9番目 ばんめ の宇宙 うちゅう ステーションである。これは、宇宙 うちゅう で最大 さいだい の人工 じんこう 衛星 えいせい であり、低 てい 軌道 きどう で最大 さいだい の衛星 えいせい であり、地球 ちきゅう の表面 ひょうめん から肉眼 にくがん で定期 ていき 的 てき に見 み ることができる[18] [19] 。ズヴェズダ サービスモジュールまたは訪問 ほうもん している宇宙船 うちゅうせん のエンジンを使用 しよう した再 さい ブースト操作 そうさ により平均 へいきん 高度 こうど 400 km(250マイル)の軌道 きどう を維持 いじ する[20] 。ISSは約 やく 91分 ふん で地球 ちきゅう を一周 いっしゅう し、1日 にち あたり地球 ちきゅう を15.5周回 しゅうかい する[21] 。
ステーションは2つのセクションに分 わ かれている。ロシア軌道 きどう セグメント (ROS) はロシアによって運営 うんえい されており、米国 べいこく 軌道 きどう セグメント (USOS) は米国 べいこく と他 た の国 くに によって運営 うんえい されている。ロシアセグメントには6つのモジュールが含 ふく まれている。米国 べいこく のセグメントには10のモジュールが含 ふく まれており、そのサポートサービスはNASAで76.6%、JAXAで12.8%、ESAで8.3%、CSAで2.3%に分散 ぶんさん されている[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ロスコスモスは、2024年 ねん までROSの継続 けいぞく 的 てき な運用 うんよう を承認 しょうにん しており[22] 、以前 いぜん はセグメントを使用 しよう してOPSEK と呼 よ ばれる新 あたら しいロシアの宇宙 うちゅう ステーションを建設 けんせつ することを提案 ていあん していた[23] 。最初 さいしょ のISSコンポーネントは1998年 ねん に打 う ち上 あ げられ、最初 さいしょ の長期 ちょうき 居住 きょじゅう 者 しゃ は2000年 ねん 10月 がつ 31日 にち にバイコヌール宇宙 うちゅう 基地 きち から打 う ち上 あ げられた後 のち 、2000年 ねん 11月2日 にち に到着 とうちゃく した[24] 。それ以来 いらい 、このステーションは21年 ねん 118日間 にちかん 継続 けいぞく して使用 しよう されており[24] 、ミール宇宙 うちゅう ステーションが保持 ほじ していた過去 かこ の記録 きろく である9年 ねん 357日 にち を超 こ えて、低 てい 軌道 きどう で最 もっと も長 なが く継続 けいぞく 的 てき な人工 じんこう の存在 そんざい となっている。最新 さいしん の主要 しゅよう な加圧 かあつ モジュールであるNauka は、前回 ぜんかい の主要 しゅよう な追加 ついか である2011年 ねん のLeonardo から10年 ねん 余 あま り後 ご の2021年 ねん に取 と り付 つ けられた。宇宙 うちゅう ステーションの開発 かいはつ と組 く み立 た ては継続 けいぞく され、2016年 ねん に実験 じっけん 的 てき な膨張 ぼうちょう 式 しき 宇宙 うちゅう 居住 きょじゅう 施設 しせつ が追加 ついか され、いくつかの主要 しゅよう な新 あたら しいロシアのモジュールは2021年 ねん に打 う ち上 あ げが予定 よてい されている。2022年 ねん 1月 がつ 、ステーションの運用 うんよう 許可 きょか は2030年 ねん まで延長 えんちょう され、その年 とし を通 つう じて資金 しきん が確保 かくほ された[25] [26] 。その後 ご 、将来 しょうらい の月 つき と火星 かせい のミッションを追求 ついきゅう するためにISSの運用 うんよう を民営 みんえい 化 か するよう求 もと められており、元 もと NASA長官 ちょうかん のジム・ブライデンスティンは「現在 げんざい の予算 よさん の制約 せいやく を考 かんが えると、月 つき に行 い きたい、火星 かせい に行 い きたいのであれば、低 てい 軌道 きどう を商業 しょうぎょう 化 か して次 つぎ のステップに進 すす む必要 ひつよう がある。」と述 の べている[27] 。
ISSは、加圧 かあつ された居住 きょじゅう モジュール、構造 こうぞう トラス、太陽光 たいようこう 発電 はつでん ソーラーアレイ、熱 ねつ ラジエーター、ドッキングポート 、実験 じっけん ベイ、ロボットアームで構成 こうせい されている。主要 しゅよう なISSモジュールは、ロシアのプロトンロケット とソユーズロケット 、および米国 べいこく のスペースシャトル によって打 う ち上 あ げられた[28] 。宇宙 うちゅう ステーションは、さまざまな訪問 ほうもん する宇宙船 うちゅうせん によって整備 せいび されている(ロシアのソユーズ とプログレス 、スペースXドラゴン2 、ノースロップグラマン 宇宙 うちゅう システムシグナス [29] 、そして以前 いぜん はヨーロッパのATV 、日本 にっぽん のH-II補給 ほきゅう 機 き [30] 、スペースXドラゴン1 )。ドラゴン宇宙船 うちゅうせん は、加圧 かあつ された貨物 かもつ を地球 ちきゅう に戻 もど すことを可能 かのう にする。これは、例 たと えばさらなる分析 ぶんせき のために科学 かがく 実験 じっけん を帰還 きかん させるために使用 しよう される。2021年 ねん 12月の時点 じてん で、19か国 こく から251人 にん の宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し 、宇宙 うちゅう 旅行 りょこう 者 しゃ が宇宙 うちゅう ステーションを訪 おとず れた。その多 おお くは何 なん 度 ど も訪 おとず れている。これには、155人 にん のアメリカ人 じん 、52人 にん のロシア人 じん 、11人 にん の日本人 にっぽんじん 、8人 にん のカナダ人 じん 、5人 にん のイタリア人 じん 、4人 にん のフランス人 じん 、同 おな じく4人 にん のドイツ人 じん とそれぞれ1人 にん のベルギー人 じん 、オランダ人 じん 、スウェーデン人 じん 、ブラジル人 じん 、デンマーク人 じん 、カザフスタン人 じん 、スペイン人 じん 、イギリス人 じん 、マレーシア人 じん 、南 みなみ アフリカ人 じん 、韓国 かんこく 人 じん 、UAE 人 ひと が含 ふく まれる[31] 。
参加 さんか 国 こく ・関係 かんけい 国 こく [ 編集 へんしゅう ]
国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションの開発 かいはつ は、1988年 ねん 9月に締結 ていけつ された日米 にちべい 欧 おう の政府 せいふ 間 あいだ 協定 きょうてい により着手 ちゃくしゅ された。1998年 ねん にはロシア、スウェーデン、スイスを加 くわ えた国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション協定 きょうてい [32] が署名 しょめい され、これによりISS計画 けいかく の参加 さんか 国 こく は、アメリカ、ロシア、カナダ、日本 にっぽん 、欧州 おうしゅう 宇宙 うちゅう 機関 きかん (ESA) 加盟 かめい の各国 かっこく (ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス)の15カ国 かこく となっている[33] 。これとは別 べつ に、ブラジル宇宙 うちゅう 機関 きかん がアメリカと二 に 国 こく 間 あいだ 協定 きょうてい を結 むす んで参加 さんか している。また、イタリア宇宙 うちゅう 機関 きかん はESAを通 つう じてだけでなく、NASA との直接 ちょくせつ 契約 けいやく で多目的 たもくてき 補給 ほきゅう モジュール を開発 かいはつ している[要 よう 出典 しゅってん ] 。
中国 ちゅうごく は2007年 ねん にISSへの参加 さんか を打診 だしん したが[34] 、アメリカの反対 はんたい により認 みと められず[35] 、独自 どくじ の宇宙 うちゅう ステーションである「中国 ちゅうごく 宇宙 うちゅう ステーション 」を運用 うんよう 中 ちゅう である。インド もISSへの参加 さんか を希望 きぼう するも他 た の参加 さんか 国 こく の反対 はんたい に遭 あ ったため、独自 どくじ の宇宙 うちゅう ステーションの建設 けんせつ を決定 けってい した[36] 。
ロシア は2021年 ねん に、2025年 ねん に独自 どくじ の宇宙 うちゅう ステーションを打 う ち上 あ げ、ISSから撤退 てったい すると発表 はっぴょう した[37] 。翌 よく 2022年 ねん のウクライナ侵攻 しんこう を期 き に、2024年 ねん 以降 いこう に撤退 てったい することも表明 ひょうめい する[38] 。しかし自前 じまえ の宇宙 うちゅう ステーションの建設 けんせつ 開始 かいし が遅 おく れるとの見込 みこ みから、最終 さいしゅう 的 てき には2028年 ねん までの参加 さんか 延長 えんちょう を決定 けってい している[39] 。
国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション計画 けいかく が最初 さいしょ に持 も ち上 あ がったのは、1980年代 ねんだい 初期 しょき の米 べい 大統領 だいとうりょう のレーガン による冷戦 れいせん 期 き における西側 にしがわ 諸国 しょこく の宇宙 うちゅう ステーション「フリーダム計画 けいかく 」である。この計画 けいかく は、西側 にしがわ の結束 けっそく 力 りょく をアピールしてソビエト連邦 れんぽう に対抗 たいこう する政治 せいじ 的 てき な意図 いと が非常 ひじょう に強 つよ いものであった。搭乗 とうじょう 人数 にんずう は出資 しゅっし 比率 ひりつ によって定 さだ められたが、米国 べいこく 、欧州 おうしゅう 、カナダ、日本 にっぽん の飛行 ひこう 士 し がそれぞれ、必 かなら ず年間 ねんかん を通 とお して滞在 たいざい できることになっていた。しかし、米国 べいこく や欧州 おうしゅう の財政難 ざいせいなん 、スペースシャトル 「チャレンジャー 」の爆発 ばくはつ 事故 じこ 、続 つづ く冷戦 れいせん 終結 しゅうけつ による政治 せいじ 的 てき アピールの必要 ひつよう 性 せい 低下 ていか によって計画 けいかく は遅々 ちち として進 すす まなかった。計画 けいかく は「アルファ」に変更 へんこう 、ステーションの規模 きぼ も大幅 おおはば に縮小 しゅくしょう され、米国 べいこく を含 ふく めて搭乗 とうじょう 人数 にんずう を削減 さくげん し、各国 かっこく の滞在 たいざい 期間 きかん も短縮 たんしゅく した[要 よう 出典 しゅってん ] 。
一方 いっぽう 、ソ連 それん は「サリュート 」に続 つづ く宇宙 うちゅう ステーション「ミール 」による宇宙 うちゅう 滞在 たいざい を実現 じつげん していたが、1991年 ねん 末 まつ のソビエト連邦 れんぽう の崩壊 ほうかい による混乱 こんらん と財政難 ざいせいなん で、ミールは宇宙 うちゅう 空間 くうかん で劣化 れっか した。米国 べいこく はロシアを取 と り込 こ む目的 もくてき もあって、アルファとミール(ミール2)を統合 とうごう する計画 けいかく を持 も ちかけたが、ロシアは新 あたら しいモジュール「ザーリャ 」他 た を打 う ち上 あ げる意欲 いよく を示 しめ した為 ため 、完全 かんぜん な新型 しんがた 宇宙 うちゅう ステーションとしてISS計画 けいかく が開始 かいし された。しかし、ISS計画 けいかく ではロシアの発言 はつげん 力 りょく が非常 ひじょう に大 おお きくなり、常時 じょうじ ロシア人 じん 飛行 ひこう 士 し が滞在 たいざい することとなった為 ため 、日 にち 欧 おう 加 か 飛行 ひこう 士 し の滞在 たいざい 期間 きかん や搭乗 とうじょう 人数 にんずう は増加 ぞうか しなかった[要 よう 出典 しゅってん ] 。
1998年 ねん にロシアが製造 せいぞう したザーリャモジュールが打 う ち上 あ げられてISSの建設 けんせつ が開始 かいし されたが、2003年 ねん にスペースシャトル「コロンビア 」の空中 くうちゅう 分解 ぶんかい によって建設 けんせつ は一時 いちじ 中断 ちゅうだん し、その後 ご の調整 ちょうせい で建設 けんせつ 規模 きぼ が縮小 しゅくしょう 、米 べい 露 ろ はともかく、日 にち 欧 おう 加 か の飛行 ひこう 士 し がどれだけ滞在 たいざい できるかは未知数 みちすう となった[要 よう 出典 しゅってん ] 。
宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の滞在 たいざい [ 編集 へんしゅう ]
ISSに滞在 たいざい するクルーは当初 とうしょ は3人 にん 、2003年 ねん 2月 がつ のコロンビア号 ごう 事故 じこ 後 ご しばらくは2人 ふたり であった。2009年 ねん 5月 がつ 29日 にち からは6人 にん に増加 ぞうか された。
ISSに滞在 たいざい する正式 せいしき クルーは政府 せいふ 間 あいだ 協定 きょうてい 締結 ていけつ 国 こく に限 かぎ られている(滞在 たいざい 権 けん について各国 かっこく ・機関 きかん 毎 ごと に枠 わく がある)。一方 いっぽう で、参加 さんか 国 こく ・機関 きかん が別途 べっと 民間 みんかん 人 じん と商業 しょうぎょう 契約 けいやく を結 むす び、自国 じこく 枠 わく を提供 ていきょう しISSに滞在 たいざい させる宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 関係 かんけい 者 しゃ という区分 くぶん があり、これまでロシアのみが商業 しょうぎょう 契約 けいやく を結 むす び、民間 みんかん 人 じん を滞在 たいざい させている[注 ちゅう 1] 。
国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションの構造 こうぞう 物 ぶつ を運 はこ ぶエンデバー。
ISSの建設 けんせつ は組立 くみたて 部品 ぶひん 及 およ び作業 さぎょう のため、50回 かい 以上 いじょう の打 う ち上 あ げが要求 ようきゅう された。それらの打 う ち上 あ げの39回 かい はスペースシャトル による打 う ち上 あ げである。比較的 ひかくてき 小型 こがた な部品 ぶひん はプログレス補給 ほきゅう 船 せん といった無人 むじん 宇宙 うちゅう 補給 ほきゅう 機 き によって運 はこ ばれる。組立 くみたて が完了 かんりょう した時点 じてん のISSは、体積 たいせき 1,200立方 りっぽう メートル、重量 じゅうりょう 419トン、最大 さいだい 発生 はっせい 電力 でんりょく 110キロワット、トラス (横 よこ 方向 ほうこう )の長 なが さ108.4メートル、進行 しんこう 方向 ほうこう の長 なが さ74メートル、最大 さいだい 滞在 たいざい 人数 にんずう は6名 めい となった[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ステーションはいくつかのモジュール及 およ び要素 ようそ で構成 こうせい される。
すでに打 う ち上 あ げられたもの
「ザーリャ 」 (FGB) 基本 きほん 機能 きのう モジュール 米 まい (製造 せいぞう は露 ろ )1998年 ねん 11月20日 にち
「ユニティ 」 (Node 1) 結合 けつごう モジュール1 米 まい 1998年 ねん 12月4日 にち
「ズヴェズダ 」 居住 きょじゅう モジュール 露 つゆ 2000年 ねん 7月 がつ 12日 にち
「デスティニー 」(LAB) 米国 べいこく 実験 じっけん 棟 とう 米 まい 2001年 ねん 2月 がつ
「クエスト 」 エアロック 米 まい 2001年 ねん 7月 がつ
「ピアース 」 (DC-1) ロシアのドッキング室 しつ ・エアロック 2001年 ねん 9月 がつ
「カナダアーム2 」 (SSRMS) カナダ 2001年 ねん 4月 がつ
「トラス 」
Z1トラス 米 まい 2000年 ねん 10月 がつ
P6トラス 米 まい 2000年 ねん 12月
S0トラス 米 まい 2002年 ねん 7月 がつ
S1トラス 米 まい 2002年 ねん 10月 がつ
P1トラス 米 まい 2002年 ねん 11月
P3/P4トラス 米 まい 2006年 ねん 9月 がつ
P5トラス 米 まい 2006年 ねん 12月
S3/S4トラス 米 まい 2007年 ねん 6月 がつ
S5トラス 米 まい 2007年 ねん 8月 がつ
S6トラス 米 まい 2009年 ねん 3月 がつ
「ハーモニー 」 (Node 2) 結合 けつごう モジュール2 米 まい (製造 せいぞう は欧 おう )2007年 ねん 11月
「コロンバス 」 欧州 おうしゅう 実験 じっけん 棟 とう 欧 おう 2008年 ねん 2月 がつ
「きぼう 」 (JEM) 日本 にっぽん 実験 じっけん 棟 とう の船内 せんない 保管 ほかん 室 しつ 日 び 2008年 ねん 3月 がつ
船内 せんない 実験 じっけん 室 しつ とロボットアーム 日 び 2008年 ねん 5月 がつ
船 ふね 外 がい 実験 じっけん プラットフォームと船 ふね 外 がい パレット - 日 にち 、2009年 ねん 7月 がつ (船 ふね 外 がい パレットは輸送 ゆそう のみに使 つか い回収 かいしゅう )
「ポイスク 」 (MRM-2) ミニ・リサーチ・モジュール2 露 ろ 、2009年 ねん 11月
「トランクウィリティ 」(Node 3) 結合 けつごう モジュール3 米 まい (製造 せいぞう は欧 おう )2010年 ねん 2月 がつ
「キューポラ 」 欧 おう 2010年 ねん 2月 がつ
「ラスヴェット 」 (MRM-1) ミニ・リサーチ・モジュール1 露 つゆ 2010年 ねん 5月 がつ
「恒久 こうきゅう 的 てき 多目的 たもくてき モジュール 」 (PMM) : MPLM 「レオナルド」を改造 かいぞう - 欧 おう 2011年 ねん 2月 がつ
「アルファ磁気 じき 分光 ぶんこう 器 き 」 (AMS-02) - 大型 おおがた 実験 じっけん 装置 そうち 、米 べい 2011年 ねん 5月 がつ
「ナウカ 」 (MLM) 多目的 たもくてき 実験 じっけん モジュール 露 つゆ 2021年 ねん 7月 がつ [40] [41] プロトン-M ロケットにより打 う ち上 あ げ[42]
「欧州 おうしゅう ロボットアーム」 (ERA) 欧 おう 2021年 ねん 7月 がつ ナウカ (MLM) に装着 そうちゃく され同時 どうじ 打 う ち上 あ げ[42]
定期 ていき 的 てき な補給 ほきゅう ミッションで使用 しよう
「レオナルド」、「ラファエロ」の2基 き を使用 しよう
キャンセルされたモジュールや構成 こうせい 要素 ようそ
多目的 たもくてき 実験 じっけん モジュールと統合 とうごう
ズヴェズダ の打 う ち上 あ げ成功 せいこう により不要 ふよう となった
現在 げんざい はソユーズ宇宙船 うちゅうせん で代替 だいたい 将来 しょうらい はドラゴン2 とCST-100 に交代 こうたい する方針 ほうしん
他 た の主要 しゅよう なシステム
総 そう 体積 たいせき は約 やく 935立方 りっぽう メートル、質量 しつりょう は約 やく 420トン[43] [44] 。
ISSの構成 こうせい は、アメリカ側 がわ 与 あずか 圧 あつ モジュール、ロシア側 がわ 与 あずか 圧 あつ モジュール、トラスによる3つの部分 ぶぶん に区分 くぶん することができる。ISSの中央 ちゅうおう 部 ぶ には、進行 しんこう 方向 ほうこう に与 あずか 圧 あつ モジュールが直列 ちょくれつ に連結 れんけつ しており、さらに枝 えだ 状 じょう にもモジュールが取 と り付 つ けられている。これと直交 ちょっこう して、左右 さゆう 方向 ほうこう にトラス構造 こうぞう 物 ぶつ が取 と り付 つ けられている。与 あずか 圧 あつ モジュールとトラスの交点 こうてん は、それぞれデスティニー とS0トラス で、ここ以外 いがい に与 あずか 圧 あつ モジュールとトラスの結合 けつごう 部 ぶ はない。
滞在 たいざい する宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の居住 きょじゅう と作業 さぎょう の空間 くうかん で、内部 ないぶ は地球 ちきゅう の海抜 かいばつ 0メートル上 じょう と同 おな じ1,013hPa の空気 くうき で満 み たされるように制御 せいぎょ されている。温度 おんど 、湿度 しつど 、成分 せいぶん が調節 ちょうせつ され、乗員 じょういん は地上 ちじょう と変 か わらない軽装 けいそう で活動 かつどう することができる。生活 せいかつ に必要 ひつよう な生命 せいめい 維持 いじ システムや居住 きょじゅう のための装置 そうち 、ISSの目的 もくてき である様々 さまざま な実験 じっけん 装置 そうち のほか、ISSの運用 うんよう に必要 ひつよう なシステム機器 きき なども設置 せっち されており、多 おお くの機器 きき はモジュール内 ない でメンテナンスや交換 こうかん が可能 かのう である[要 よう 出典 しゅってん ] 。
基本 きほん 的 てき な機能 きのう を有 ゆう するモジュールは、列車 れっしゃ のように1列 れつ に連結 れんけつ されている。先頭 せんとう からハーモニー 、デスティニー 、ユニティ 、ザーリャ 、ズヴェズダ 、ナウカ の順 じゅん である。これらのモジュールのうち、ズヴェズダ以外 いがい はアメリカの資金 しきん で製造 せいぞう され、アメリカが所有 しょゆう 権 けん を有 ゆう しているが、ザーリャはロシアに開発 かいはつ 、製造 せいぞう 、運用 うんよう を委託 いたく している。ズヴェズダはロシアのモジュールである。一般 いっぱん に、ユニティより前側 まえがわ を「アメリカ側 がわ 」、ザーリャより後 こう 側 がわ を「ロシア側 がわ 」と呼 よ ぶ[要 よう 出典 しゅってん ] 。
アメリカ側 がわ モジュールとロシア側 がわ モジュールは、設計 せっけい が全 まった く異 こと なっている。ユニティとザーリャは直接 ちょくせつ 結合 けつごう することができないため、与 あずか 圧 あつ 結合 けつごう アダプタ (PMA-1) を介 かい して接続 せつぞく されている。電力 でんりょく や通信 つうしん も、PMA-1を通 つう じて接続 せつぞく されている。
代表 だいひょう 的 てき なアメリカ側 がわ モジュール、デスティニー。
ユニティより前方 ぜんぽう のモジュールは、フリーダム計画 けいかく から流用 りゅうよう されたもので、NASAの標準 ひょうじゅん 設計 せっけい や安全 あんぜん 基準 きじゅん を適用 てきよう しているため、一般 いっぱん に「アメリカ側 がわ 」と呼 よ ばれる。日 にち 欧 おう の実験 じっけん モジュールも、アメリカ側 がわ に含 ふく まれる。これらのモジュールはいずれも直径 ちょっけい 4.4メートルの円筒 えんとう 形 がた だが、これはスペースシャトルのペイロードベイの寸法 すんぽう に合 あ わせたためである。内部 ないぶ は、国際 こくさい 標準 ひょうじゅん 実験 じっけん ラック (ISPR) を4面 めん に取 と り付 つ ける設計 せっけい で標準 ひょうじゅん 化 か されており、日米 にちべい 欧 おう のモジュール間 あいだ でラックを移設 いせつ できる互換 ごかん 性 せい を備 そな えている[要 よう 出典 しゅってん ] 。
モジュール同士 どうし の結合 けつごう には共通 きょうつう 結合 けつごう 機構 きこう (CBM) を用 もち いているため、モジュールを任意 にんい に移設 いせつ することができる。また、HTV やドラゴン宇宙船 うちゅうせん もCBMを使用 しよう して結合 けつごう する。CBMは大型 おおがた で高機能 こうきのう の結合 けつごう 機構 きこう だが、自動 じどう ドッキングには対応 たいおう しておらず、ロボットアームを使用 しよう して接触 せっしょく させたあと、電動 でんどう の結合 けつごう 装置 そうち で結合 けつごう する構造 こうぞう である。
なお、アメリカ側 がわ でもスペースシャトルのドッキングだけは、ロシアが開発 かいはつ したアンドロジナスドッキング機構 きこう を使用 しよう しているため、ユニティ(ノード3「トランクウィリテイー 」設置 せっち 後 ご はトランクウィリテイーに移設 いせつ された。2015年 ねん にはハーモニーに移設 いせつ 予定 よてい )とハーモニーにスペースシャトル用 よう のPMAが設置 せっち されており、最終 さいしゅう 的 てき にはハーモニーのPMA-2のみを使用 しよう していた。このPMA-2にはISSからスペースシャトルに電力 でんりょく を供給 きょうきゅう する配線 はいせん が施 ほどこ されており、ISS係留 けいりゅう 中 ちゅう のスペースシャトルの電力 でんりょく を節約 せつやく することができた[注 ちゅう 2] 。
アメリカ側 がわ モジュールは発電 はつでん 機構 きこう や推進 すいしん 装置 そうち をそれぞれに設置 せっち されておらず、ロシア側 がわ のモジュールのようには単体 たんたい では機能 きのう できない。スペースシャトルで輸送 ゆそう されてISSのシステムに組 く み入 い れられて初 はじ めて、稼働 かどう することができる[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ロシア側 がわ を主体 しゅたい とした、組立 くみたて 初期 しょき のISS。
気圧 きあつ の変化 へんか から空気 くうき 漏 も れが指摘 してき され、超 ちょう 音波 おんぱ 空気 くうき 漏 も れ検知 けんち 機 き (英語 えいご 版 ばん ) を使用 しよう している宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し クリストファー・キャシディ (英語 えいご 版 ばん )
ザーリャより後方 こうほう のモジュールは、ミール2計画 けいかく から流用 りゅうよう されたもので、ロシアの標準 ひょうじゅん 設計 せっけい や安全 あんぜん 基準 きじゅん を適用 てきよう しているため、一般 いっぱん に「ロシア側 がわ 」と呼 よ ばれる。アメリカが所有 しょゆう するザーリャ、ロシアが独自 どくじ 資金 しきん で設置 せっち するズヴェズダが該当 がいとう する。ロシアセグメントの開発 かいはつ にはESAも協力 きょうりょく しており、ズヴェズダのコンピュータや、欧州 おうしゅう ロボットアーム (ERA) を開発 かいはつ している。日本 にっぽん はロシア側 がわ モジュールも実験 じっけん に利用 りよう しているが、基本 きほん 的 てき にはアメリカ側 がわ に含 ふく まれるきぼうを使用 しよう する[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ロシア側 がわ の特徴 とくちょう は、主要 しゅよう なモジュールが単独 たんどく で宇宙船 うちゅうせん としての機能 きのう を備 そな えていることである。それぞれのモジュールにエンジンや自動 じどう 操縦 そうじゅう 装置 そうち 、通信 つうしん システム、太陽 たいよう 電池 でんち パネルを備 そな えており、単独 たんどく で飛行 ひこう して、自力 じりき でドッキングすることができる。これは、ロシアの宇宙 うちゅう ステーションの伝統 でんとう 的 てき な手法 しゅほう である。このため、相当 そうとう の規模 きぼ まで組 く み立 た てなければ「自立 じりつ 」できないアメリカ側 がわ に先立 さきだ って、まずロシア側 がわ を打 う ち上 あ げて単独 たんどく の宇宙 うちゅう ステーション(事実 じじつ 上 じょう はミール2そのもの)を稼働 かどう させ、そこにアメリカ側 がわ を増設 ぞうせつ する手法 しゅほう をとることで、ISS初期 しょき の費用 ひよう 削減 さくげん に貢献 こうけん した[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ザーリャとズヴェズダは段階 だんかい 的 てき にアメリカ側 がわ モジュールに機能 きのう を譲 ゆず り、ザーリャは後年 こうねん には通路 つうろ 兼 けん 、荷物 にもつ 置 お き場 ば になった。対 たい してズヴェズダは、ISSの軌道 きどう 高度 こうど や姿勢 しせい を維持 いじ する役割 やくわり を担 にな っているほか、米国 べいこく と分担 ぶんたん して環境 かんきょう 制御 せいぎょ の役割 やくわり も担 にな っている。また宇宙 うちゅう 旅行 りょこう 者 しゃ もズヴェズダに滞在 たいざい する[45] 。
ロシア側 がわ モジュールのドッキングには、アンドロジナス と呼 よ ばれるドッキング装置 そうち を使用 しよう する。アンドロジナスはCBMより小型 こがた だが、鉄道 てつどう 車両 しゃりょう のように「衝突 しょうとつ 」させるだけでドッキング可能 かのう であり、自動 じどう ドッキングするロシア側 がわ モジュールには欠 か かせない装置 そうち である。また、緊急 きんきゅう 時 じ の退避 たいひ に使用 しよう されるソユーズ宇宙船 うちゅうせん や、ロシアのプログレス補給 ほきゅう 船 せん 、ESAのATVも、アンドロジナスを使用 しよう してロシア側 がわ にドッキングする[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ロシア側 がわ にも、単独 たんどく の太陽 たいよう 電池 でんち パネル(科学 かがく 電力 でんりょく プラットフォーム)を増設 ぞうせつ する計画 けいかく があったが、費用 ひよう 削減 さくげん のため中止 ちゅうし になった。不足 ふそく する電力 でんりょく は、アメリカ側 がわ の太陽 たいよう 電池 でんち から供給 きょうきゅう されている[要 よう 出典 しゅってん ] 。
2021年 ねん 7月 がつ 、ピアースを分離 ぶんり し、ナウカ がドッキングした。これまでピアースはドッキングモジュール、あるいは船 ふね 外 がい 活動 かつどう のためのエアロックとしての用途 ようと であったが、ナウカへの入 い れ替 か えによってもともとのドッキングモジュールとしての機能 きのう に加 くわ えて実験 じっけん 棟 とう 、作業場 さぎょうば 、生命 せいめい 維持 いじ 装置 そうち 、推進 すいしん 器 き としての機能 きのう を持 も った。また、ピアースと異 こと なりナウカは与 あずか 圧 あつ モジュールとして扱 あつか われる[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ズヴェズダは2019年 ねん ごろから老朽 ろうきゅう 化 か による空気 くうき 漏 も れなど不具合 ふぐあい が指摘 してき されている[45] 。
トラスと船 ふね 外 がい 活動 かつどう 中 ちゅう の宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し 。
フリーダム計画 けいかく では船 ふね 外 がい 作業 さぎょう の基盤 きばん として大 だい 規模 きぼ なものが計画 けいかく されていたが、縮小 しゅくしょう を重 かさ ねた結果 けっか 、ISSのインフラ機能 きのう を担 にな う船 ふね 外 がい 機器 きき の設置 せっち 場所 ばしょ として使用 しよう されている。主要 しゅよう な機能 きのう は、太陽 たいよう 電池 でんち パドルをはじめとする電源 でんげん 機器 きき 、ラジエーターなど廃 はい 熱 ねつ システム、姿勢 しせい 制御 せいぎょ のためのコントロールモーメントジャイロ、アンテナなどの通信 つうしん 機器 きき の設置 せっち 場所 ばしょ である。フリーダム計画 けいかく では軌道 きどう 維持 いじ のためのエンジンも設置 せっち する予定 よてい だったが、この機能 きのう はロシア側 がわ に移 うつ されたため、エンジンを備 そな える予定 よてい だったトラスは欠番 けつばん になった。
トラスはISSのなかでも大 おお きな寸法 すんぽう を占 し めるため、初期 しょき には折 お り畳 たた んだ状態 じょうたい で打 う ち上 あ げて、軌道 きどう 上 じょう で展開 てんかい することが検討 けんとう されていた。しかし、展開 てんかい したトラスに各種 かくしゅ 機器 きき を取 と り付 つ ける手間 てま を考 かんが えれば、地上 ちじょう で機器 きき や配管 はいかん 、配線 はいせん を完成 かんせい させた状態 じょうたい のトラスを打 う ち上 あ げた方 ほう が効率 こうりつ がよいことがわかり、そのような設計 せっけい に落 お ち着 つ いた[要 よう 出典 しゅってん ] 。
長大 ちょうだい なトラス上 じょう での作業 さぎょう におけるカナダアーム2 の移動 いどう 、船 ふね 外 がい 作業 さぎょう 員 いん や物資 ぶっし の運搬 うんぱん にはモバイルベースシステム (MBS) と呼 よ ばれる運搬 うんぱん ベースが使用 しよう され、トラスに沿 そ ってガイドレールが設置 せっち されている。
トラス上 じょう には、船 ふね 外 がい 機器 きき の予 よ 備品 びひん や、故障 こしょう して取 と り外 はず された機器 きき の保管 ほかん スペースもあり、これを船 ふね 外 がい 実験 じっけん に利用 りよう することもできる。しかし、排 はい 熱 ねつ 用 よう の冷媒 れいばい を供給 きょうきゅう することはできないため、小型 こがた の実験 じっけん にしか使 つか われない(例外 れいがい 的 てき にAMS-02は大型 おおがた であるが、独自 どくじ の熱 ねつ 制御 せいぎょ 系 けい を有 ゆう している)。本格 ほんかく 的 てき な船 ふね 外 がい 実験 じっけん 装置 そうち や宇宙 うちゅう 観測 かんそく 装置 そうち を設置 せっち できるのは、日本 にっぽん のきぼう船 せん 外 がい 実験 じっけん プラットフォームだけである。また、ヨーロッパのコロンバスにも、小型 こがた の実験 じっけん 装置 そうち を設置 せっち する機能 きのう が設置 せっち されているが、きぼうよりは簡易 かんい である。
2001年 ねん 、夜 よる のグライダーモードで飛行 ひこう するISS。
電力 でんりょく 供給 きょうきゅう [ 編集 へんしゅう ]
ISSの電力 でんりょく 源 げん は、太陽光 たいようこう を電気 でんき に変換 へんかん する太陽 たいよう 電池 でんち である。組立 くみたて フライト4A(2000年 ねん 11月30日 にち のSTS-97 )以前 いぜん は、ザーリャ とズヴェズダ に装備 そうび されたロシアの太陽 たいよう 電池 でんち が唯一 ゆいいつ の電源 でんげん だった。ISSのロシアの部分 ぶぶん は、スペースシャトル と同 おな じ28ボルトの直流 ちょくりゅう 電力 でんりょく を使用 しよう する。ISSの他 ほか の部分 ぶぶん には、トラス に設置 せっち された太陽 たいよう 電池 でんち から、130 - 180ボルトの直流 ちょくりゅう 電力 でんりょく が供給 きょうきゅう される。電力 でんりょく は直流 ちょくりゅう 160ボルトに安定 あんてい 化 か されて分配 ぶんぱい され、さらにユーザーが必要 ひつよう とする124ボルトの直流 ちょくりゅう に変換 へんかん される。電力 でんりょく はコンバータによってISSの米 べい 露 ろ のセグメントに分配 ぶんぱい される。ロシアの科学 かがく 電力 でんりょく プラットフォームがキャンセルされ、ロシア区画 くかく もアメリカが設置 せっち した太陽 たいよう 電池 でんち の電力 でんりょく 供給 きょうきゅう に依存 いぞん することになったため、この電力 でんりょく 分配 ぶんぱい 機構 きこう は重要 じゅうよう である。
ISSのアメリカ区画 くかく では、高 こう 圧 あつ (130-160ボルト)配電 はいでん を行 おこな うことで電流 でんりゅう を小 ちい さくし、電線 でんせん をより細 ほそ くすることができて、軽量 けいりょう 化 か できた[要 よう 出典 しゅってん ] 。
太陽 たいよう 電池 でんち パドル は、太陽 たいよう エネルギーを最大 さいだい にするために、常 つね に太陽 たいよう を追尾 ついび する。パドルは、面積 めんせき 375平方 へいほう メートル、長 なが さ58メートル。完全 かんぜん に完成 かんせい した構成 こうせい では、太陽 たいよう 電池 でんち パドルはS3とP3トラスに装備 そうび されたアルファジンバル (SARJ) を軌道 きどう 1周回 しゅうかい にあわせて1回転 かいてん させることによって太陽 たいよう を追跡 ついせき する。ベータジンバル (BGA) は軌道 きどう 面 めん と太陽 たいよう の角度 かくど に合 あ わせて角度 かくど を調整 ちょうせい するもので、このアルファ軸 じく とベータ軸 じく の2軸 じく の動 うご きを組 く み合 あ わせることで発生 はっせい 電力 でんりょく を最適 さいてき 化 か している(発生 はっせい 電力 でんりょく が多 おお すぎる場合 ばあい も角度 かくど を調節 ちょうせつ することで対処 たいしょ )。米国 べいこく セグメントの太陽 たいよう 電池 でんち による最大 さいだい 発電 はつでん 電力 でんりょく は約 やく 120kW。
しかし、主要 しゅよう なトラス構造 こうぞう が打 う ち上 あ げられるまで、パドルは最終 さいしゅう 的 てき な設置 せっち 場所 ばしょ とは垂直 すいちょく な位置 いち であったP6トラスのみに設置 せっち されていた。この構成 こうせい では、右 みぎ 上 じょう の写真 しゃしん で示 しめ すように、太陽 たいよう 追尾 ついび にはベータジンバルしか使 つか えなかった。「夜 よる のグライダー」モードと呼 よ ばれる方法 ほうほう は、夜間 やかん は使 つか い道 みち のない太陽 たいよう 電池 でんち パドルを進行 しんこう 方向 ほうこう に水平 すいへい に向 む けて調整 ちょうせい することで、空気 くうき 抵抗 ていこう を減 へ らすことができ、高度 こうど の低下 ていか を抑 おさ える事 こと が出来 でき た。
太陽 たいよう 電池 でんち が発電 はつでん した電力 でんりょく は一旦 いったん トラス内 ない の充電 じゅうでん 池 ち に蓄 たくわ えられてから給電 きゅうでん される。当初 とうしょ はニッケル・水素 すいそ 充電 じゅうでん 池 ち 48基 き が使用 しよう されていたが老朽 ろうきゅう 化 か が目立 めだ ってきたため、2016年 ねん より随時 ずいじ GSユアサ 製 せい のリチウムイオン二 に 次 じ 電池 でんち 24基 き に交換 こうかん される[46] 。交換 こうかん 用 よう の充電 じゅうでん 池 ち は全 すべ て日本 にっぽん の宇宙 うちゅう ステーション補給 ほきゅう 機 き (HTV) にて1回 かい に6基 き ずつ輸送 ゆそう 、2020年 ねん 7月 がつ に交換 こうかん を完了 かんりょう した[47] [48] 。
環境 かんきょう 制御 せいぎょ ・生命 せいめい 維持 いじ システム (ECLSS)
ISSの環境 かんきょう 制御 せいぎょ ・生命 せいめい 維持 いじ システム (ECLSS) は、気圧 きあつ 、酸素 さんそ ・二酸化炭素 にさんかたんそ の濃度 のうど 、水 みず 、火災 かさい 消火 しょうか 、その他 た の要素 ようそ を提供 ていきょう もしくは制御 せいぎょ する。
生命 せいめい 維持 いじ に関 かん して常 つね に注意 ちゅうい が払 はら われるのはISS内 ない の空気 くうき である。酸素 さんそ の供給 きょうきゅう は、ロシアのエレクトロン と米国 べいこく のOGS (Oxygen Generation System) で行 おこな われている。水 みず を電気 でんき 分解 ぶんかい して酸素 さんそ を作 つく るエレクトロンやOGSが故障 こしょう したり、交代 こうたい 時 じ に宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し が増 ふ えたりすると、「Vika酸素 さんそ 発生 はっせい 器 き (キャンドル)」と呼 よ ばれる円筒 えんとう 形 がた のSFOG(Solid Fuel Oxygen Generator、固体 こたい 燃料 ねんりょう 酸素 さんそ 発生 はっせい 装置 そうち )を使用 しよう する[注 ちゅう 3] 。これらの装置 そうち の他 ほか にもロシアのプログレスやESAのATVによって酸素 さんそ や空気 くうき が運 はこ ばれる。2015年 ねん 初 はじ めでATVは退役 たいえき するため、2014年 ねん 10月 がつ (このシグナス補給 ほきゅう 船 せん 3号機 ごうき は打 う ち上 あ げに失敗 しっぱい したため、次 つぎ のドラゴン5号機 ごうき から運搬 うんぱん 開始 かいし )からは商業 しょうぎょう 補給 ほきゅう 船 せん でも運搬 うんぱん できるNORS (Nitrogen/Oxygen Recharge System) が利用 りよう されるようになった[49] 。二酸化炭素 にさんかたんそ の除去 じょきょ は、一度 いちど ゼオライトに吸着 きゅうちゃく させてから船 ふね 外 がい に放出 ほうしゅつ することで再生 さいせい を繰 く り返 かえ すロシアの「ヴォズドーク」(Vozdoch) と呼 よ ばれる装置 そうち と米国 べいこく の「シードラ」(CDRA) によって行 おこな われる。また、一時 いちじ 的 てき に宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し が増 ふ えた場合 ばあい や装置 そうち の故障 こしょう 時 じ には、水酸化 すいさんか リチウムの入 はい った缶 かん に基地 きち 内 ない の空気 くうき を通 とお して二酸化炭素 にさんかたんそ を除去 じょきょ する、スペースシャトルと同 おな じしくみの予備 よび の装置 そうち も使 つか うことができる。
次 つぎ に重要 じゅうよう なのは乗員 じょういん が体内 たいない から排出 はいしゅつ したり洗浄 せんじょう などで使用 しよう した水 みず や装置 そうち 由来 ゆらい の水 みず など、水 みず の収集 しゅうしゅう と再生 さいせい 処理 しょり である。水 みず はこれまでロシアの「エスエルベーカー」(SRVK) と呼 よ ばれる装置 そうち で基地 きち の空気 くうき 中 ちゅう の湿気 しっけ を凝結 ぎょうけつ させて回収 かいしゅう されていて、スペースシャトルの燃料 ねんりょう 電池 でんち が生 う む水 みず 、最大 さいだい 11キログラム/時間 じかん を加 くわ えても飲料 いんりょう 用 よう や酸素 さんそ 発生 はっせい 装置 そうち 用 よう で不足 ふそく する分 ぶん は、従来 じゅうらい 年間 ねんかん 約 やく 6800キログラムが地上 ちじょう から補給 ほきゅう されていた[注 ちゅう 4] 。これを改善 かいぜん するためにSTS-126 で運 はこ ばれた米国 べいこく の水 みず 再生 さいせい システム (Water Recovery System, WRS) は、空気 くうき 中 ちゅう の凝結 ぎょうけつ 水 すい だけでなく尿 にょう からも水 みず を再生 さいせい することで[注 ちゅう 5] [注 ちゅう 6] 、地上 ちじょう からの水 みず の補給 ほきゅう をほとんど必要 ひつよう としなくなった[50] 。有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ や臭 にお いを除去 じょきょ するには、主 おも に活性炭 かっせいたん フィルタを使用 しよう しておりロシアのBMPと米国 べいこく のTCCSが使 つか われている[51] 。将来 しょうらい 的 てき な月 つき 着陸 ちゃくりく 飛行 ひこう などを考慮 こうりょ したメンテナンスフリーの水 みず 処理 しょり 装置 そうち も開発 かいはつ が進 すす められており、2019年 ねん にはJAXAと栗田工業 くりたこうぎょう が開発 かいはつ した実証 じっしょう 試験 しけん 機 き がISSに運 はこ ばれ試験 しけん 運用 うんよう された[52] 。
トイレは、ロシア側 がわ のモジュール「ズヴェズダ」とアメリカ側 がわ のモジュール「トランクウィリティー」にそれぞれあるが、いずれもロシア製 せい である。2019年 ねん には両方 りょうほう 故障 こしょう したこともある[53] 。2020年 ねん にはNASAが新 あら たに開発 かいはつ した小型 こがた トイレがISSに運 はこ ばれ試験 しけん 運用 うんよう に入 はい っている[54] 。
ISSの姿勢 しせい (方向 ほうこう )は、2つのメカニズム(推進 すいしん 式 しき と非 ひ 推進 すいしん 式 しき )で維持 いじ される。通常 つうじょう は、Z1トラスに設置 せっち されている米国 べいこく のコントロール・モーメント・ジャイロ (CMG) 4基 き を使 つか ってISSを正 ただ しい方向 ほうこう 、すなわちデスティニー をユニティ の前方 ぜんぽう に、P(ポート側 がわ の)トラスを左舷 さげん 側 がわ に、ピアース を地球 ちきゅう 側 がわ (底 そこ 側 がわ )に向 む ける。CMGシステムが飽和 ほうわ すると、ISSの姿勢 しせい をコントロールすることができなくなってしまうため、その場合 ばあい は、ロシアの姿勢 しせい 制御 せいぎょ システムが自動的 じどうてき に(外乱 がいらん が加 くわ わる方向 ほうこう と反対 はんたい 方向 ほうこう に)スラスタを噴射 ふんしゃ して、CMGの飽和 ほうわ をクリアできるように制御 せいぎょ しているほか、CMGが使用 しよう できない期間 きかん のISSの姿勢 しせい 制御 せいぎょ も担当 たんとう する。スペースシャトル オービタ がISSにドッキングしていた時 とき は、主 おも にオービタのスラスタ(とCMG)が姿勢 しせい 制御 せいぎょ に使 つか われていた。
ISS高度 こうど の推移 すいい グラフ。特 とく に1999年 ねん から2000年 ねん 前半 ぜんはん において、400kmから333kmまで急激 きゅうげき に低下 ていか しているのがわかる。
ISSの軌道 きどう は最低 さいてい 高度 こうど 278 kmから最高 さいこう 高度 こうど 460 kmの範囲 はんい に維持 いじ される。最高 さいこう 高度 こうど 制限 せいげん は、ソユーズ宇宙船 うちゅうせん のランデブーが可能 かのう な425 kmであり、最低 さいてい 高度 こうど は、リブースト等 とう の制御 せいぎょ ができなくなった状態 じょうたい でも一定 いってい 期間 きかん 落下 らっか を防 ふせ いで対応 たいおう する時 とき 間 あいだ を稼 かせ ぐための高度 こうど で設定 せってい される(このため太陽 たいよう 活動 かつどう に伴 ともな って最低 さいてい 高度 こうど 制限 せいげん も変動 へんどう する)。
ISSの高度 こうど は大気 たいき の抵抗 ていこう によって絶 た えず低下 ていか しているので、毎年 まいとし 数 すう 回 かい 、より高 たか い高度 こうど に上昇 じょうしょう (リブースト)させる必要 ひつよう がある。高度 こうど のグラフは、毎月 まいつき 約 やく 2.5 kmずつ徐々 じょじょ に低下 ていか することを示 しめ している[注 ちゅう 7] 。リブーストはズヴェズダ後方 こうほう の2基 き のエンジン、ドッキング中 ちゅう のスペースシャトル・プログレス補給 ほきゅう 船 せん ・あるいはESA のATV で実行 じっこう することができる。
高度 こうど の上昇 じょうしょう は、今後 こんご の飛行 ひこう 計画 けいかく や、スペースデブリ の接近 せっきん 状 じょう 況 きょう などを考慮 こうりょ して実施 じっし される。このため稀 まれ にではあるが、高度 こうど を若干 じゃっかん 下 さ げたりもしている。ISSの組 く み立 た て段階 だんかい では、スペースシャトルができるだけ多 おお くのペイロードをISSへ運 はこ べるように、高度 こうど は比較的 ひかくてき 低 ひく く抑 おさ えられていたが、スペースシャトル退役 たいえき 後 ご はおおむね高度 こうど 400km以上 いじょう で運用 うんよう されるようになった。
2022年 ねん 2月 がつ 、ロシアによるウクライナ侵攻 しんこう に伴 ともな い、高度 こうど 制御 せいぎょ を担 にな うロシア側 がわ の区画 くかく を運用 うんよう してきたロスコスモス に経済 けいざい 制裁 せいさい が加 くわ えられた。この際 さい 、ロスコスモスの社長 しゃちょう は宇宙 うちゅう ごみの回避 かいひ などを含 ふく め、ISSの軌道 きどう 修正 しゅうせい が年 とし 平均 へいきん 11回 かい 実施 じっし されていると具体 ぐたい 的 てき な回数 かいすう を主張 しゅちょう し、経済 けいざい 制裁 せいさい 解除 かいじょ を求 もと めたことがあった[55] 。
こうした発言 はつげん を受 う けてアメリカ側 がわ は無人 むじん 補給 ほきゅう 船 せん シグナスでもISSの軌道 きどう 修正 しゅうせい が可能 かのう であることを説明 せつめい 。2022年 ねん 6月 がつ 27日 にち には実際 じっさい にISSの軌道 きどう を上昇 じょうしょう させることに成功 せいこう させた[56] 。
装甲 そうこう ・放射線 ほうしゃせん 防護 ぼうご [ 編集 へんしゅう ]
大型 おおがた のスペースデブリ は、常 つね に地上 ちじょう から監 かん 視 し されており、衝突 しょうとつ の可能 かのう 性 せい がある場合 ばあい は、前述 ぜんじゅつ の高度 こうど 制御 せいぎょ により回避 かいひ することができる。しかしながら監 かん 視 し されていない小規模 しょうきぼ なデブリと衝突 しょうとつ する可能 かのう 性 せい はあるので、対策 たいさく としてモジュールには装甲 そうこう が施 ほどこ されている。装甲 そうこう はアルミニウム による空間 くうかん 装甲 そうこう と、衝突 しょうとつ により発生 はっせい した破片 はへん を受 う け止 と めるためのケブラー 繊維 せんい 製 せい 内張 うちば り で構成 こうせい される。
放射線 ほうしゃせん に対 たい しても多少 たしょう 考慮 こうりょ はされている。新 あたら しい居住 きょじゅう 区画 くかく はヒト の被曝 ひばく 量 りょう が少 すく なくなるように、それまでよりも緩衝 かんしょう 材 ざい が厚 あつ くなっている。太陽 たいよう フレア で放射線 ほうしゃせん 量 りょう が増 ま すと判 わか っている場合 ばあい には、ロシア側 がわ のドッキングポートが最 もっと も壁 かべ が厚 あつ いため、滞在 たいざい 者 しゃ はここに避難 ひなん することになっている[50] 。
軌道 きどう 高度 こうど は、地上 ちじょう との輸送 ゆそう 機 き 往復 おうふく を考慮 こうりょ して、低 てい 軌道 きどう で運用 うんよう されている。そのため地球 ちきゅう を約 やく 90分 ふん で1周 しゅう 、24時 じ 間 あいだ で約 やく 16周 しゅう する。
軌道 きどう 傾斜 けいしゃ 角 かく は、地球 ちきゅう の赤道 あかみち に対 たい して51.6度 ど 傾 かたむ いている。そのため、一般 いっぱん 的 てき なメルカトル図法 ずほう の世界 せかい 地図 ちず 上 じょう に軌道 きどう を描画 びょうが すると、北緯 ほくい ・南緯 なんい 51.6度 ど を上下 じょうげ の端 はし とする波線 はせん になるが、地球 ちきゅう が自転 じてん しているために、90分 ふん かけて「地球 ちきゅう 1周 しゅう 」した際 さい には前 まえ の周回 しゅうかい した地点 ちてん よりも、地上 ちじょう の経度 けいど で22.5度 ど ずれることになる。
24時 じ 間 あいだ 飛行 ひこう し、地球 ちきゅう がちょうど1回 かい 自転 じてん した場合 ばあい に同 おな じ地点 ちてん の上空 じょうくう に戻 もど ることになるが、地球 ちきゅう がやや楕円 だえん 球体 きゅうたい であること、重力 じゅうりょく の偏 かたよ りなどの外乱 がいらん によって、わずかに異 こと なる。
地球 ちきゅう に対 たい する向 む きは、地球 ちきゅう の中心 ちゅうしん に向 む かって常 つね に変化 へんか しないように制御 せいぎょ されている。これは通信 つうしん 設備 せつび の指向 しこう 性 せい 、補給 ほきゅう 機 き の経路 けいろ のためであり、ほかは人工 じんこう 衛星 えいせい と同様 どうよう である。つまりISSから地球 ちきゅう を眺 なが めると、ある1点 てん で回転 かいてん し続 つづ けているように見 み える。
スペースシャトル退役 たいえき まで [ 編集 へんしゅう ]
当初 とうしょ のNASAの宇宙 うちゅう ステーション建設 けんせつ 構想 こうそう は、スペースシャトルの全面 ぜんめん 的 てき な利用 りよう を想定 そうてい していた。このため、モジュールや機材 きざい の多 おお くはスペースシャトルでの輸送 ゆそう を前提 ぜんてい として設計 せっけい されている。しかし予算 よさん 上 じょう の理由 りゆう からロシアが参加 さんか することになり、人員 じんいん 輸送 ゆそう には緊急 きんきゅう 脱出 だっしゅつ 用 よう を兼 か ねてソユーズ宇宙船 うちゅうせん を、貨物 かもつ 輸送 ゆそう にはプログレス補給 ほきゅう 船 せん を合 あ わせて利用 りよう することになった。ロシアの建設 けんせつ 資材 しざい は、大半 たいはん がロシア独自 どくじ で打 う ち上 あ げられる。ロシアは与 あずか 圧 あつ モジュールを独立 どくりつ の宇宙船 うちゅうせん として設計 せっけい しており、プロトンロケットで打 う ち上 あ げられるとモジュール自体 じたい の機能 きのう でISSに自動 じどう ドッキングする。一部 いちぶ の小型 こがた モジュール(ピアースなど)は、プログレス補給 ほきゅう 船 せん のペイロードとして輸送 ゆそう される。
2003年 ねん 2月 がつ 1日 にち に別 べつ ミッションで飛行 ひこう 中 ちゅう のスペースシャトル「コロンビア 」が大気圏 たいきけん 再 さい 突入 とつにゅう 後 ご に空中 くうちゅう 分解 ぶんかい で失 うしな われる事故 じこ が発生 はっせい し、運行 うんこう の安全 あんぜん が確認 かくにん されるまでスペースシャトルの打 う ち上 あ げが無 む 期限 きげん 停止 ていし となったため、ISSの組 く み立 た て作業 さぎょう は、2002年 ねん 11月に行 おこな われた「STS-113 /ISS組立 くみたて ミッション11A」を最後 さいご に一時 いちじ 停止 ていし した。これによりISSへの輸送 ゆそう 力 りょく が大幅 おおはば に低下 ていか したため、ISSにおける宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の3人 にん の常駐 じょうちゅう 体制 たいせい が一時 いちじ 的 てき に2人 ふたり に減 へ らされた。2005年 ねん 7月 がつ 26日 にち 午後 ごご 11時 じ 39分 ふん (日本 にっぽん 時間 じかん )に、事故 じこ 後 ご 初 はつ となるディスカバリー (STS-114 ) の打 う ち上 あ げが行 おこな われ、ISS組立 くみたて 再開 さいかい ミッションとなる「ミッション/LF-1」が行 おこな われた。このミッションには日本 にっぽん から野口 のぐち 聡 さとし 一 いち 飛行 ひこう 士 し が参加 さんか した。
2008年 ねん には欧州 おうしゅう のESAが欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き (ATV) の運用 うんよう を開始 かいし し、2009年 ねん には日本 にっぽん のJAXAが宇宙 うちゅう ステーション補給 ほきゅう 機 き (HTV) の運用 うんよう を開始 かいし した。スペースシャトルによる宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の交代 こうたい は2009年 ねん 11月で終了 しゅうりょう し、以後 いご の宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の交代 こうたい にはもっぱらソユーズ宇宙船 うちゅうせん が使 つか われるようになった。
2010年 ねん にはNASAがスペースシャトルを退役 たいえき させることを決定 けってい した。ISSのロシア以外 いがい の建設 けんせつ 資材 しざい は、大半 たいはん がスペースシャトルでの打 う ち上 あ げを前提 ぜんてい に設計 せっけい されており代替 だいたい 輸送 ゆそう は困難 こんなん であるため、仮 かり にスペースシャトルの運航 うんこう が遅 おく れれば全 すべ ての資材 しざい を打 う ち上 あ げることなくISSの建設 けんせつ を打 う ち切 き る可能 かのう 性 せい もあると懸念 けねん された。また、スペースシャトル退役 たいえき 以後 いご はコンステレーション計画 けいかく の一環 いっかん として、スペースシャトルの後継 こうけい となるアレス ロケットとオリオン宇宙船 うちゅうせん によってISSに人員 じんいん や貨物 かもつ を輸送 ゆそう する計画 けいかく があったが、2010年 ねん にバラク・オバマ 政権 せいけん によりコンステレーション計画 けいかく の中止 ちゅうし が決定 けってい された[57] 。アメリカはスペースシャトルの退役 たいえき によりドラゴン宇宙船 うちゅうせん の運用 うんよう 開始 かいし までの間 あいだ 、ISSへの独自 どくじ の輸送 ゆそう 手段 しゅだん を一時 いちじ 的 てき に失 うしな うことになった。
スペースシャトル退役 たいえき 以降 いこう [ 編集 へんしゅう ]
無人 むじん 宇宙 うちゅう 補給 ほきゅう 機 き の比較 ひかく 。左 ひだり からプログレス 、ATV 、HTV と構想 こうそう 検討 けんとう 中 ちゅう のHTV-X、ドラゴン 標準 ひょうじゅん 型 がた と拡張 かくちょう 型 がた 、シグナス 標準 ひょうじゅん 型 がた と拡張 かくちょう 型 がた 、天 てん 舟 ぶね 。赤 あか が与 あずか 圧 あつ 区画 くかく 、橙 だいだい が非 ひ 与 あずか 圧 あつ 区画 くかく 、青 あお が燃料 ねんりょう 区画 くかく 。
2011年 ねん 7月 がつ にスペースシャトルが退役 たいえき した後 のち しばらくは、ISSへの人員 じんいん 輸送 ゆそう にはソユーズ宇宙船 うちゅうせん 、貨物 かもつ 輸送 ゆそう にはプログレス補給 ほきゅう 船 せん 、欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き (ATV)、宇宙 うちゅう ステーション補給 ほきゅう 機 き (HTV) のみが使用 しよう されていたが、プログレス補給 ほきゅう 船 せん 、ATV、HTVには貨物 かもつ 回収 かいしゅう 能力 のうりょく はなく、ソユーズはわずか60kgの手荷物 てにもつ しか回収 かいしゅう できないため、ISSから地球 ちきゅう へ貨物 かもつ を持 も ち帰 かえ る能力 のうりょく が最小 さいしょう となった。
スペースシャトル退役 たいえき 後 ご のアメリカのISSへの人員 じんいん ・貨物 かもつ 輸送 ゆそう 手段 しゅだん としては、商業 しょうぎょう 軌道 きどう 輸送 ゆそう サービス (COTS) により開発 かいはつ された、民間 みんかん 企業 きぎょう スペースX 社 しゃ のファルコン9 とドラゴン補給 ほきゅう 機 き 、オービタル・サイエンシズ 社 しゃ のアンタレス とシグナス補給 ほきゅう 機 き を使用 しよう した商業 しょうぎょう 補給 ほきゅう サービス (CRS) を活用 かつよう する。ドラゴン宇宙船 うちゅうせん は2012年 ねん 5月 がつ 26日 にち に民間 みんかん 宇宙船 うちゅうせん として初 はじ めてISSにドッキングして補給 ほきゅう に成功 せいこう し、5月31日 にち (UTC) に太平洋 たいへいよう に着水 ちゃくすい し帰還 きかん した。これによりISSからの貨物 かもつ の回収 かいしゅう が再 ふたた び可能 かのう となった。10月10日 にち には初 はつ の商業 しょうぎょう 補給 ほきゅう サービス (CRS) ミッションに成功 せいこう した。
NASAは2011年 ねん 5月 がつ に、コンステレーション計画 けいかく で使用 しよう される予定 よてい だったオリオン宇宙船 うちゅうせん の設計 せっけい を流用 りゅうよう した新 あら たなオリオン宇宙船 うちゅうせん (Orion Multi-Purpose Crew Vehicle, MPCV) の開発 かいはつ を発表 はっぴょう した。新 あら たなオリオン宇宙船 うちゅうせん の無人 むじん テスト機 き EFT-1 は2014年 ねん 12月にデルタIV Heavy ロケットで打 う ち上 あ げられた。また2011年 ねん 9月 がつ に、スペースシャトルの後継 こうけい としてオリオン宇宙船 うちゅうせん も打 う ち上 あ げることになるNASA独自 どくじ の打 う ち上 あ げロケットとして、サターンV ロケットを超 こ える規模 きぼ のスペース・ローンチ・システム の開発 かいはつ が発表 はっぴょう された。しかし、オリオン宇宙船 うちゅうせん によるISSへの宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の輸送 ゆそう 任務 にんむ はその後 ご キャンセルされ、商業 しょうぎょう クルー輸送 ゆそう 機 き (スペースX社 しゃ のドラゴン2 とボーイング社 しゃ のCST-100 )に任 まか せることになり、オリオン宇宙船 うちゅうせん は有人 ゆうじん での深 ふか 宇宙 うちゅう 探査 たんさ と商業 しょうぎょう クルー輸送 ゆそう 計画 けいかく が上手 うま くいかなかった時 とき のバックアップの位置 いち づけとなっている。
2015年 ねん 2月 がつ 、欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き (ATV) の5号機 ごうき が大気圏 たいきけん に再 さい 突入 とつにゅう し、欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き 全 ぜん 機 き の運用 うんよう を終了 しゅうりょう した。2020年 ねん には宇宙 うちゅう ステーション補給 ほきゅう 機 き (HTV) とドラゴンの初期 しょき 型 がた が相次 あいつ いで運用 うんよう を終了 しゅうりょう し、一方 いっぽう でそれぞれ新型 しんがた に置 お き換 か わるなど、再度 さいど の世代 せだい 交代 こうたい を迎 むか えている。
運用 うんよう 中 ちゅう の輸送 ゆそう 機 き [ 編集 へんしゅう ]
ロシアが運用 うんよう 中 ちゅう の3人 にん 乗 の り有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん である。ISSに非常 ひじょう 事態 じたい が起 お きた際 さい の脱出 だっしゅつ 用 よう 救命 きゅうめい ボートの役割 やくわり を果 は たしている。この用途 ようと に対 たい しては、アメリカが乗員 じょういん 帰還 きかん 機 き (X-38 CRV) を開発 かいはつ して置 お き換 か える計画 けいかく だったが、こちらは中止 ちゅうし された。2009年 ねん 5月 がつ までは、ISS長期 ちょうき 滞在 たいざい クルーは3名 めい 体制 たいせい だったので、ソユーズが常時 じょうじ 1機 き 備 そな え付 つ けられていたが、2009年 ねん 5月 がつ からは6名 めい 体制 たいせい に拡張 かくちょう されたため、ソユーズも2機 き 常備 じょうび されることになった。緊急 きんきゅう 時 じ に利用 りよう しやすいよう、ISSの中央 ちゅうおう に近 ちか いザーリャ 前方 ぜんぽう の地球 ちきゅう 側 がわ にドッキングするが、2機 き に増 ふ えた場合 ばあい はさらにズヴェズダ 前方 ぜんぽう (に結合 けつごう しているピアース)も利用 りよう する。ズヴェズダの後方 こうほう はISSの末端 まったん にあたるので、プログレス、ATVの結合 けつごう を優先 ゆうせん するため出来 でき るだけ避 さ けてはいるが、ズヴェズダ後方 こうほう も必要 ひつよう に応 おう じて使用 しよう することもある。なお、2010年 ねん 1月 がつ からは、MRM-2のドッキングポートも利用 りよう できるようになる。
ソユーズの軌道 きどう 上 じょう での寿命 じゅみょう は6ヵ月 かげつ なので、6ヵ月 かげつ ごとに新 あたら しいソユーズを打 う ち上 あ げて交換 こうかん する。この際 さい 、滞在 たいざい 3名 めい 中 ちゅう 2名 めい から3名 めい がソユーズとともに交代 こうたい するが、ソユーズは3人 にん 乗 の りなので、ロシア人 じん 用 よう の1人 ひとり 分 ぶん の空席 くうせき が空 す く場合 ばあい もある、その場合 ばあい はISSへの短期 たんき 訪問 ほうもん (新 あたら しいソユーズでISSへ向 む かい、古 ふる いソユーズで帰還 きかん する)に利用 りよう される。このような便乗 びんじょう 者 しゃ をタクシークルーと呼 よ び、ロシアが利用 りよう 権 けん を販売 はんばい している。私的 してき 宇宙 うちゅう 旅行 りょこう でのISS訪問 ほうもん や、マレーシア や韓国 かんこく によるISS訪問 ほうもん はこの枠 わく を利用 りよう したものである。ただし、シャトルでのクルーの交代 こうたい 2009年 ねん 11月のSTS-129を最後 さいご になくなり、滞在 たいざい 人数 にんずう も6名 めい に増加 ぞうか したため、タクシークルーの搭乗 とうじょう 機会 きかい はなくなった。
プログレス補給 ほきゅう 船 せん [ 編集 へんしゅう ]
ロシアが運用 うんよう 中 ちゅう の無人 むじん 貨物 かもつ 船 せん 。与 あずか 圧 あつ 貨物 かもつ として食料 しょくりょう 、衣類 いるい 、実験 じっけん 機材 きざい 、補修 ほしゅう 用 よう 部品 ぶひん などを輸送 ゆそう するほか、酸素 さんそ や水 みず 、液体 えきたい 推進 すいしん 剤 ざい をISSに補給 ほきゅう するタンクとパイプも装備 そうび している。プログレスはズヴェズダの後方 こうほう にドッキングすることが多 おお い(その他 た 、ザーリャとピアースにもドッキングする)。ここはISSの後方 こうほう 端 はし にあたるので、プログレスは自身 じしん のエンジンを使用 しよう してISSを推進 すいしん (リブースト )し、高度 こうど を上 あ げることができる。スペースシャトルが事故 じこ の影響 えいきょう で運用 うんよう 不能 ふのう に陥 おちい っていた際 さい には、強力 きょうりょく なピンチヒッター役 やく を務 つと め、ISSを維持 いじ した。スペースシャトル復帰 ふっき 後 ご も物資 ぶっし 輸送 ゆそう に活躍 かつやく しているが、後述 こうじゅつ のATVとHTVの運用 うんよう が開始 かいし されてからは役割 やくわり を分担 ぶんたん することになった。
シグナスはドラゴンと同 おな じくNASAのCOTS計画 けいかく で開発 かいはつ された民間 みんかん 無人 むじん 宇宙 うちゅう 補給 ほきゅう 機 き 。シグナスはアンタレス により打 う ち上 あ げられ、2013年 ねん 9月 がつ に初 はじ めてISSとのドッキングに成功 せいこう して補給 ほきゅう を成功 せいこう させた。
NASAの商業 しょうぎょう 乗員 じょういん 輸送 ゆそう 開発 かいはつ (CCDev) に基 もと づきスペースX 社 しゃ が開発 かいはつ する有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん 。ドラゴン2も初期 しょき 型 がた のドラゴン 同様 どうよう にファルコン9 により打 う ち上 あ げられ、2019年 ねん 3月 がつ に無人 むじん でのISSドッキングを、次 つ いで翌 よく 2020年 ねん 5月に有人 ゆうじん でのドッキングを成功 せいこう させた。
過去 かこ に運用 うんよう された輸送 ゆそう 機 き [ 編集 へんしゅう ]
トラスを輸送 ゆそう 中 ちゅう のスペースシャトル。
2011年 ねん 7月 がつ に退役 たいえき するまでNASAがISSへの人員 じんいん と建設 けんせつ 資材 しざい と補給 ほきゅう 物資 ぶっし の輸送 ゆそう のために運用 うんよう していた輸送 ゆそう 機 き 。ISS建設 けんせつ 資材 しざい の大半 たいはん を輸送 ゆそう したほか、7名 めい の人員 じんいん とロボットアームを搭載 とうさい でき、特 とく に建設 けんせつ 初期 しょき 段階 だんかい では作業 さぎょう 基地 きち の役割 やくわり も果 は たした。人員 じんいん 交代 こうたい にも使 つか われるが、ソユーズ宇宙船 うちゅうせん を6ヶ月 かげつ ごとに交換 こうかん する際 さい に人員 じんいん 交代 こうたい も行 おこな えるため、補助 ほじょ 的 てき な役割 やくわり にとどまった。
日米 にちべい 欧 おう の実験 じっけん モジュールなど、ロシア以外 いがい の与 あずか 圧 あつ モジュールはスペースシャトルで輸送 ゆそう された。このため、これらのモジュールは全 すべ てスペースシャトルのペイロードベイに合 あ わせた寸法 すんぽう 、形状 けいじょう 、重量 じゅうりょう になっている。ただし、スペースシャトルの度重 たびかさ なる改良 かいりょう (主 おも に安全 あんぜん 性 せい 向上 こうじょう )により搭載 とうさい 可能 かのう な重量 じゅうりょう は計画 けいかく 当初 とうしょ より減少 げんしょう しているため、一部 いちぶ の大型 おおがた モジュール(デスティニー 、きぼう船内 せんない 実験 じっけん 室 しつ )は船内 せんない 機器 きき の一部 いちぶ を別便 べつびん で輸送 ゆそう せざるを得 え なくなった。
補給 ほきゅう には、大 おお きく分 わ けて4つの方法 ほうほう を用 もち いた。ひとつは、スペースシャトルの船内 せんない に補給 ほきゅう 品 ひん を搭載 とうさい し、ドッキング装置 そうち を通 とお して運搬 うんぱん する方法 ほうほう である。ドッキング装置 そうち の通路 つうろ は直径 ちょっけい 60センチメートル程度 ていど と狭 せま く、船内 せんない スペースを使用 しよう するため輸送 ゆそう 力 りょく は小 ちい さいが、補助 ほじょ 的 てき に毎回 まいかい 使 つか われていた方法 ほうほう である。
2つめは、ペイロードベイにスペースハブ輸送 ゆそう モジュールを搭載 とうさい する方法 ほうほう である。船内 せんない より多 おお くの補給 ほきゅう 品 ひん を搭載 とうさい できるが、やはり大 おお きな物資 ぶっし は輸送 ゆそう できない。次 つぎ のMPLMが導入 どうにゅう されると使 つか われなくなった。
3つめは、ペイロードベイに多目的 たもくてき 補給 ほきゅう モジュール (MPLM) を搭載 とうさい する方法 ほうほう である。MPLMはペイロードベイから取 と り出 だ され、ユニティまたはハーモニーに直接 ちょくせつ 結合 けつごう される。サイズが大 おお きい共通 きょうつう 結合 けつごう 機構 きこう (CBM) を使 つか うため、ISPRなど大型 おおがた の機材 きざい を輸送 ゆそう できるほか、小型 こがた 物資 ぶっし も広 ひろ い通路 つうろ を利用 りよう して効率 こうりつ よく搬入 はんにゅう できた。作業 さぎょう 終了 しゅうりょう 後 ご のMPLMはペイロードベイに戻 もど されて持 も ち帰 かえ られた(詳 くわ しくはMPLM を参照 さんしょう )。
4つめは、ペイロードベイ内 ない に露出 ろしゅつ した形 かたち で輸送 ゆそう する方法 ほうほう である。ISSの外部 がいぶ に設置 せっち するバッテリーやタンクなどの部品 ぶひん を交換 こうかん する際 さい には、アダプターを使用 しよう して搭載 とうさい した。
欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き (ATV)[ 編集 へんしゅう ]
欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き (ATV) はESAが2008年 ねん から2015年 ねん まで運用 うんよう した無人 むじん 貨物 かもつ 船 せん 。機能 きのう や利用 りよう 方法 ほうほう はプログレスとほぼ同 おな じで、ロシア側 がわ のドッキング装置 そうち を使用 しよう し、補給 ほきゅう 用 よう のタンクやパイプも装備 そうび している。大型 おおがた のアリアンV ロケットで打 う ち上 あ げられるためプログレスよりもかなり大型 おおがた で、リブースト用 よう 推進 すいしん 剤 ざい を含 ふく む輸送 ゆそう 力 りょく はプログレスの約 やく 3倍 ばい である。ただし、ドッキング装置 そうち もプログレスと同 おな じなので大型 おおがた 物資 ぶっし の輸送 ゆそう はできない。
NASAの商業 しょうぎょう 軌道 きどう 輸送 ゆそう サービス (COTS) 計画 けいかく で開発 かいはつ された初 はつ の民間 みんかん 無人 むじん 宇宙 うちゅう 補給 ほきゅう 機 き 。ドラゴンはファルコン9 により打 う ち上 あ げられ、2010年 ねん 12月に初 はじ めて地球 ちきゅう 低 てい 軌道 きどう を周回 しゅうかい し大気圏 たいきけん に再 さい 突入 とつにゅう して太平洋 たいへいよう に着水 ちゃくすい し、2012年 ねん 5月 がつ に初 はじ めてISSのドッキングに成功 せいこう して補給 ほきゅう を成功 せいこう させた。2020年 ねん 4月 がつ の20回 かい 目 め の補給 ほきゅう ミッションを最後 さいご に運用 うんよう を終了 しゅうりょう し、後継 こうけい 機 き となるドラゴン2 に移行 いこう した。
宇宙 うちゅう ステーション補給 ほきゅう 機 き (HTV)[ 編集 へんしゅう ]
宇宙 うちゅう ステーション補給 ほきゅう 機 き (HTV)、愛称 あいしょう 「こうのとり」は、日本 にっぽん のJAXAが2009年 ねん から2020年 ねん まで運用 うんよう した無人 むじん 貨物 かもつ 船 せん 。プログレスやATVと異 こと なり、ISSの先頭 せんとう にあたるハーモニー に結合 けつごう するため、リブーストに用 もち いることはできない。しかし、MPLM と同様 どうよう にサイズが大 おお きい共通 きょうつう 結合 けつごう 機構 きこう (CBM) で結合 けつごう するため、ISPRを丸 まる ごと搭載 とうさい するなど、大型 おおがた の貨物 かもつ を輸送 ゆそう することができる。また非 ひ 与 あずか 圧 あつ 部 ぶ があり、ISSの船 ふね 外 がい に装着 そうちゃく されるバッテリーなども輸送 ゆそう することができる。スペースシャトル退役 たいえき 後 ご 、後述 こうじゅつ の民間 みんかん 機 き の運用 うんよう が開始 かいし されるまでは、これらの物資 ぶっし を輸送 ゆそう 可能 かのう な輸送 ゆそう 機 き はHTVのみだった。2021年度 ねんど 以降 いこう にコストを半減 はんげん したHTV-X の運用 うんよう に移行 いこう する予定 よてい であったが、2022年 ねん 2月 がつ 現在 げんざい は未定 みてい である[58] 。
開発 かいはつ 中 ちゅう の輸送 ゆそう 機 き [ 編集 へんしゅう ]
オリオン宇宙船 うちゅうせん [ 編集 へんしゅう ]
NASAは2011年 ねん 5月 がつ にオリオン宇宙船 うちゅうせん (Orion Multi-Purpose Crew Vehicle, MPCV) の開発 かいはつ を発表 はっぴょう した。オリオン宇宙船 うちゅうせん の無人 むじん テスト機 き は2013年 ねん 7月 がつ にデルタIV Heavyロケットで打 う ち上 あ げられる予定 よてい である。また2011年 ねん 9月 がつ に、スペースシャトル後継 こうけい 機 き のSLSの開発 かいはつ とオリオン宇宙船 うちゅうせん を搭載 とうさい した初号 しょごう 機 き を2017年 ねん に打 う ち上 あ げることが発表 はっぴょう された。
当初 とうしょ のオリオン宇宙船 うちゅうせん は、NASAがコンステレーション計画 けいかく に使用 しよう するために2014年 ねん 運用 うんよう 開始 かいし を目標 もくひょう に開発 かいはつ していたが、2010年 ねん にコンステレーション計画 けいかく が中止 ちゅうし されると計画 けいかく が現在 げんざい のものに変更 へんこう された。コンステレーション計画 けいかく においては、6名 めい が搭乗 とうじょう 可能 かのう で、ソユーズを置 お き換 か えて緊急 きんきゅう 帰還 きかん 船 せん としても使 つか われる模様 もよう であった。また、詳細 しょうさい は発表 はっぴょう されていないが無人 むじん 貨物 かもつ 船型 せんけい の開発 かいはつ も予定 よてい されており、有人 ゆうじん 型 がた と同様 どうよう の物資 ぶっし 回収 かいしゅう カプセルを備 そな えた型 かた と、HTVのような非 ひ 回収 かいしゅう カプセル(大気圏 たいきけん 再 さい 突入 とつにゅう 廃棄 はいき 物 ぶつ 処理 しょり など)を備 そな えた型 かた のイラストが公表 こうひょう されていた。まずISSに対応 たいおう した型 かた (ブロック1)が開発 かいはつ され、続 つづ いて月 つき 飛行 ひこう に使用 しよう 可能 かのう なブロック2、火星 かせい や小惑星 しょうわくせい への飛行 ひこう に使用 しよう 可能 かのう なブロック3を開発 かいはつ する予定 よてい であった。
ロシアが2023年 ねん 現在 げんざい 開発 かいはつ 中 ちゅう のソユーズ代替 だいたい 有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん 。ISSへ6人 にん 輸送 ゆそう することが可能 かのう である他 ほか 、無人 むじん 輸送 ゆそう 機 き としての運用 うんよう も考慮 こうりょ されており、2tの貨物 かもつ をISSへ輸送 ゆそう し500kgの貨物 かもつ を地上 ちじょう に持 も ち帰 かえ ることが可能 かのう となる予定 よてい である。RKKエネルギア が開発 かいはつ を担当 たんとう する。
JAXAが開発 かいはつ 中 ちゅう の宇宙船 うちゅうせん で、2021年度 ねんど 以降 いこう にH3ロケット で打 う ち上 あ げ予定 よてい であるが、2022年 ねん 2月 がつ 現在 げんざい はHTV-Xを運搬 うんぱん するH3ロケットのメインエンジンLE-9完成 かんせい の目処 めど が立 た たず未定 みてい である[58] 。現行 げんこう のHTVと比 くら べて太陽 たいよう 電池 でんち のパドル化 か が図 はか られるとともに、これまで分割 ぶんかつ されていた推進 すいしん 系 けい と電気 でんき 系 けい モジュールがサービスモジュールに集約 しゅうやく されるなど、構造 こうぞう 設計 せっけい が大幅 おおはば に見直 みなお されている。こうしたシステムの効率 こうりつ 化 か や軽量 けいりょう 化 か により、輸送 ゆそう 能力 のうりょく を保 たも ったまま製造 せいぞう 費用 ひよう を半減 はんげん する。
NASAの商業 しょうぎょう 乗員 じょういん 輸送 ゆそう 開発 かいはつ (CCDev) に基 もと づきボーイング 社 しゃ が開発 かいはつ する有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん 。
NASAの商業 しょうぎょう 補給 ほきゅう サービス (CRS-2) に基 もと づきシエラ・ネヴァダ・コーポレーション 社 しゃ が開発 かいはつ する無人 むじん 補給 ほきゅう 機 き 。
計画 けいかく 中止 ちゅうし になった輸送 ゆそう 機 き [ 編集 へんしゅう ]
乗員 じょういん 帰還 きかん 機 き (CRV) としてNASAが開発 かいはつ を進 すす めていた宇宙船 うちゅうせん である。X-24実験 じっけん 機 き に似 に たリフティングボディ 形状 けいじょう の機体 きたい であり、6名 めい が搭乗 とうじょう することができる予定 よてい だった。大気圏 たいきけん 内 ない での滑空 かっくう 実験 じっけん などが行 おこな われたが、コロンビア号 ごう 事故 じこ 後 ご の計画 けいかく 見直 みなお しで2002年 ねん に開発 かいはつ がキャンセルされた。
ロシアが開発 かいはつ を検討 けんとう していた有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん でソユーズを代替 だいたい する予定 よてい だった。釣 つ り鐘 がね 型 がた のカプセルだが小 ちい さな翼 つばさ を取 と り付 つ けた案 あん もあった。エンジン部分 ぶぶん は宇宙 うちゅう にとどまって繰 く り返 かえ し使 つか われ、打 う ち上 あ げにはソユーズ3 ロケットを使用 しよう する予定 よてい だった。ESAやJAXAに共同 きょうどう 開発 かいはつ を打診 だしん したが、2007年 ねん 末 まつ にESAとの間 あいだ でCSTS計画 けいかく を立 た ち上 あ げ、これに伴 ともな い計画 けいかく は中止 ちゅうし された。
ESAとロシアが開発 かいはつ を検討 けんとう していた有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん でソユーズを代替 だいたい する予定 よてい だった。有人 ゆうじん カプセルと脱出 だっしゅつ 装置 そうち 、打 う ち上 あ げロケットはロシアが、推進 すいしん 部 ぶ はESAが開発 かいはつ し、2014年 ねん 実用 じつよう 化 か を目標 もくひょう としていた。ESAでは、次 つぎ のATV発展 はってん 型 がた とどちらが採用 さいよう されるかは最終 さいしゅう 決定 けってい されず、JAXAにも共同 きょうどう 開発 かいはつ を打診 だしん したが、共同 きょうどう 開発 かいはつ には至 いた らなかった。この計画 けいかく は中止 ちゅうし され、2009年 ねん 初 はじ めにロシアは独自 どくじ の有人 ゆうじん 宇宙船 うちゅうせん PPTSを開発 かいはつ することを決定 けってい した。
月 つき 探査 たんさ 計画 けいかく (コンステレーション計画 けいかく )用 よう の大型 おおがた 貨物 かもつ ロケットであるアレスロケットシリーズを、ISSに利用 りよう する案 あん もあった。アレスVは地球 ちきゅう 低 てい 軌道 きどう に130tもの貨物 かもつ を輸送 ゆそう 可能 かのう であり、過去 かこ にサターンV でスカイラブ を打 う ち上 あ げたように、アルタイル着陸 ちゃくりく 船 せん を改造 かいぞう した軌道 きどう 変更 へんこう ユニットを取 と り付 つ けることで大型 おおがた のモジュールをISSに届 とど けることが可能 かのう な計画 けいかく だった。しかし開発 かいはつ は大幅 おおはば に遅 おく れ、2010年 ねん にコンステレーション計画 けいかく 自体 じたい の中止 ちゅうし が決定 けってい された。
ESAが開発 かいはつ を検討 けんとう していた宇宙船 うちゅうせん で、まず貨物 かもつ 回収 かいしゅう カプセルを搭載 とうさい した無人 むじん 型 がた を、続 つづ いて有人 ゆうじん カプセルと脱出 だっしゅつ 装置 そうち を備 そな えた有人 ゆうじん 型 がた を開発 かいはつ する計画 けいかく だった。打 う ち上 あ げにはアリアン5を使用 しよう 。ACTS/PPTSとは異 こと なりヨーロッパ独自 どくじ の計画 けいかく だが、ESAはACTS/PPTSと比較 ひかく 検討 けんとう していた。ATVは2015年 ねん のATV-5ミッションの終了 しゅうりょう をもって退役 たいえき し、ESAはオリオン宇宙船 うちゅうせん にATVのサービスモジュールの技術 ぎじゅつ を派生 はせい させたESM (European Service Module) を提供 ていきょう する計画 けいかく に変更 へんこう した。
2010年 ねん までの国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション計画 けいかく における各国 かっこく の支出 ししゅつ は、アメリカが6兆 ちょう 4400億 おく 円 えん (585億 おく ドル)、日本 にっぽん が7100億 おく 円 えん 、欧州 おうしゅう が4600億 おく 円 えん (35億 おく ユーロ)、カナダが1400億 おく 円 えん (17億 おく カナダドル)である[59] 。2011年 ねん から2015年 ねん までの5年間 ねんかん の各国 かっこく の予想 よそう 支出 ししゅつ は、アメリカが1兆 ちょう 8900億 おく 円 えん (172億 おく ドル)、日本 にっぽん が2000億 おく 円 えん 、欧州 おうしゅう が2500億 おく 円 えん (19億 おく ユーロ)、カナダが250億 おく 円 えん (3億 おく カナダドル)である[59] 。(日本 にっぽん の支出 ししゅつ の内訳 うちわけ はきぼう を参照 さんしょう )
なお、ロシアは自国 じこく 管轄 かんかつ 部分 ぶぶん の費用 ひよう をすべて負担 ふたん し、同時 どうじ にその全 すべ ての利用 りよう 権 けん を所有 しょゆう している。
Googleストリートビューによる公開 こうかい [ 編集 へんしゅう ]
2017年 ねん 7月 がつ には、ISSの主要 しゅよう 部分 ぶぶん の360度 ど 画像 がぞう が、Google ストリートビュー により公開 こうかい された[60] [61] 。
このプロジェクトはNASA宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し ペギー・ウィットソン が率 ひき い、ESA宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し トマ・ペスケ(英語 えいご 版 ばん ) により撮影 さつえい された。360度 ど カメラではなく、NASAの協力 きょうりょく により、ISSに搭載 とうさい 済 ずみ のニコン 製 せい 一 いち 眼 め レフにより撮影 さつえい した複数 ふくすう の画像 がぞう を合成 ごうせい することにより360度 ど 画像 がぞう を生成 せいせい する手法 しゅほう がとられた[62] 。
ペスケ飛行 ひこう 士 し がISSに滞在 たいざい した第 だい 50次 じ /第 だい 51次 じ 長期 ちょうき 滞在 たいざい の期間 きかん においては、ドラゴン宇宙船 うちゅうせん のSpX-10、シグナス宇宙船 うちゅうせん のOA-7がドッキングしており、ISSに加 くわ え、両 りょう 宇宙船 うちゅうせん の内部 ないぶ に訪 おとず れることもできる。
トラスの名称 めいしょう 「S1 」のS や「P1 」のP は、それぞれ船舶 せんぱく 用語 ようご の「右舷 うげん 」(starboard side )、「左舷 さげん 」(port side ) からきている。また、「Z1トラス」のZ は「天頂 てんちょう 」(zenith ) からきている。
国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションからアマチュア無線 むせん が運用 うんよう されている。各国 かっこく の宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し は、ISS搭乗 とうじょう 前 まえ に日本 にっぽん のアマチュア無線 むせん 技士 ぎし 相当 そうとう の資格 しかく をアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく で取得 しゅとく し、ISSの余暇 よか 時間 じかん を使 つか って、地上 ちじょう のアマチュア無線 むせん 局 きょく と交信 こうしん している。コールサイン は NA1SS と RS0ISS が使用 しよう されている。また、青少年 せいしょうねん に宇宙 うちゅう に対 たい して関心 かんしん を持 も って貰 もら うため、スクールコンタクト(日時 にちじ をステーション側 がわ と地上 ちじょう 側 がわ で合 あ わせ、地上 ちじょう 側 がわ アマチュア無線 むせん 家 か の監督 かんとく の下 した に学校 がっこう の児童 じどう ・生徒 せいと が乗員 じょういん 達 たち と通信 つうしん する)が実施 じっし されている[63] 。
2010年 ねん 1月 がつ より、ISSからのインターネット 直接 ちょくせつ 接続 せつぞく が可能 かのう となった。野口 のぐち 聡 さとし 一 いち がISS滞在 たいざい 中 ちゅう にTwitter に1200回 かい 以上 いじょう つぶやき、宇宙 うちゅう から最 もっと も多 おお くTwitterに投稿 とうこう した飛行 ひこう 士 し とされている[64] 。
2011年 ねん 1月 がつ 28日 にち 、日本 にっぽん のHTV -2号機 ごうき 「こうのとり」が国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションにドッキングした。その後 ご 、2月 がつ 24日 にち に欧州 おうしゅう 補給 ほきゅう 機 き (ATV) 2号機 ごうき 「ヨハネス・ケプラー」が、さらに2月 がつ 26日 にち にスペースシャトル 「ディスカバリー」(STS-133 ) が国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションにドッキングした。先 さき にドッキング中 ちゅう のプログレス、ソユーズを加 くわ え、この時点 じてん で上記 じょうき の5機種 きしゅ 6機 き が一堂 いちどう に会 かい し、ISS計画 けいかく に参加 さんか している各国 かっこく の全 ぜん 宇宙船 うちゅうせん が、初 はじ めて同時 どうじ に国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションにドッキングした状態 じょうたい となった。スペースシャトルが退役 たいえき することが決 き まっていることから、現役 げんえき の宇宙 うちゅう 機 き の勢 せい ぞろいは、このSTS-133 が最初 さいしょ で最後 さいご の機会 きかい となり、宇宙 うちゅう 開発 かいはつ の国際 こくさい 協力 きょうりょく を象徴 しょうちょう するイベントとなった。また、このSTS-133 ミッションでは、恒久 こうきゅう 的 てき 多目的 たもくてき モジュール (PMM) が、最後 さいご のアメリカ側 がわ モジュールとして取 と り付 つ けられ、国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーションの与 あずか 圧 あつ 区画 くかく が、ほぼ完成 かんせい 状態 じょうたい となった。
地上 ちじょう における構成 こうせい 要素 ようそ の運搬 うんぱん には、NASAが所有 しょゆう するスーパーグッピー が使用 しよう された[65] 。
宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し が船内 せんない 作業 さぎょう を行 おこな う際 さい には記録 きろく を残 のこ すため撮影 さつえい を行 おこな っているが、カメラの設置 せっち など撮影 さつえい の準備 じゅんび は全 ぜん 作業 さぎょう 時間 じかん の10%が費 つい やされていた。日本 にっぽん では推進 すいしん 用 よう のファンを搭載 とうさい した球形 きゅうけい の撮影 さつえい ドローン 「Int-Ball」を開発 かいはつ し、撮影 さつえい を自動 じどう 化 か する予定 よてい [66] 。
^ これまでに商業 しょうぎょう 契約 けいやく を結 むす んでISSに滞在 たいざい した者 もの は、自費 じひ で費用 ひよう を支弁 しべん したデニス・チトー 、マーク・シャトルワース 、グレゴリー・オルセン 、アニューシャ・アンサリ 、チャールズ・シモニー 、リチャード・ギャリオット 、ギー・ラリベルテ 、前澤 まえさわ 友作 ともさく と平野 ひらの 陽三 ようぞう の宇宙 うちゅう 旅行 りょこう 者 しゃ 9人 にん と、ロシアとの国家 こっか 間 あいだ 協定 きょうてい に基 もと づき宇宙 うちゅう に行 い ったマレーシアのシェイク・ムザファ・シュコア 、国家 こっか が商用 しょうよう 旅行 りょこう の権利 けんり を購入 こうにゅう したことにより宇宙 うちゅう へ行 い った韓国 かんこく のイ・ソヨン の2人 ふたり 、計 けい 11名 めい である。
^ スペースシャトルの電源 でんげん には燃料 ねんりょう 電池 でんち を使用 しよう しているため、ISSから電力 でんりょく 供給 きょうきゅう を受 う ければ燃料 ねんりょう (液体 えきたい 酸素 さんそ と液体 えきたい 水素 すいそ )を節約 せつやく できる。これにより係留 けいりゅう 期間 きかん を延長 えんちょう して、シャトル搭乗 とうじょう 員 いん による作業 さぎょう を増 ふ やすことができるようになった。
^ SFOGは、過 か 塩素 えんそ 酸 さん カリウム (KClO4 ) や過 か 塩素 えんそ 酸 さん リチウム (LiClO4 ) の詰 つ まったカートリッジを缶 かん に入 い れて点火 てんか ピンを引 ひ くと、1缶 かん 当 あ たり600リットルとヒト1人 にん が1日 にち 必要 ひつよう な分 ぶん の酸素 さんそ が加熱 かねつ によって発生 はっせい するしくみになっている。
^ コップ1杯 はい 分 ぶん の水 みず の運賃 うんちん を計算 けいさん すると30-40万 まん 円 えん に相当 そうとう するため、6800キログラムもの水 みず を地上 ちじょう から補給 ほきゅう しなくて済 す む方法 ほうほう が求 もと められた。
^ WRSはノード3に設置 せっち された米国 べいこく のトイレ (WHC) から集 あつ めた尿 にょう を蒸留 じょうりゅう してから、空気 くうき 中 ちゅう からの凝結 ぎょうけつ 水 すい と一緒 いっしょ にろ過 か ・浄化 じょうか して飲用 いんよう を含 ふく む清浄 せいじょう 水 すい に変 か える。
^ トイレは当初 とうしょ の8年間 ねんかん はロシアの実験 じっけん 棟 とう 「ズヴェズダ」にあるロシア製 せい のものを共同 きょうどう 使用 しよう していたが、米国 べいこく はSTS-126でWHC (Waste and Hygiene Compartment) と呼 よ ぶトイレを新設 しんせつ した。NASAはすでにスペースシャトルで比較的 ひかくてき 使用 しよう 回数 かいすう の少 すく ない使 つか い捨 す て式 しき のトイレを開発 かいはつ していたが、ステーション用 よう のものを新規 しんき に開発 かいはつ すると高価 こうか になることから、ズヴェズダにあるものと同様 どうよう のロシア製 せい トイレを購入 こうにゅう したものである。このロシア製 せい は液体 えきたい 分 ぶん と固体 こたい 分 ぶん を分 わ けてタンクに格納 かくのう しておき、これらが一 いち 杯 はい になれば、補給 ほきゅう 船 せん プログレスに移 うつ して船 ふね ごと大気 たいき 中 ちゅう で焼却 しょうきゃく 処分 しょぶん される。無重力 むじゅうりょく であるため液体 えきたい ・固体 こたい のいずれも空気 くうき を吸 す い込 こ む気流 きりゅう によってピニールバッグと液体 えきたい タンクに吸入 きゅうにゅう されて、吸 す い込 こ んだ空気 くうき は厳重 げんじゅう なフィルタで臭 にお いが除 のぞ かれる。液体 えきたい の吸引 きゅういん は各自 かくじ が個人 こじん 専用 せんよう の受 う け口 ぐち をホースに取 と り付 つ けて使用 しよう する。臭気 しゅうき が広 ひろ がるのを避 さ けるために、ファンが起動 きどう する前 まえ には便座 べんざ の蓋 ぶた が開 ひら かないなど、細 こま かな配慮 はいりょ がなされている。
^ 高度 こうど 低下 ていか 率 りつ は、太陽 たいよう 活動 かつどう による大気 たいき 層 そう の膨張 ぼうちょう の度合 どあ いにより変化 へんか するため変動 へんどう する。また高度 こうど が低 ひく くなれば大気 たいき の密度 みつど も増 ふ えるため、低下 ていか 率 りつ も増 ふ える。
主要 しゅよう 項目 こうもく 応用 おうよう 有人 ゆうじん 宇宙 うちゅう 飛行 ひこう
主要 しゅよう 項目 こうもく 危険 きけん 性 せい 主 おも な計画 けいかく その他 た
軌道 きどう ・航行 こうこう 打 う ち上 あ げ
主 おも な機関 きかん その他 た
現役 げんえき 引退 いんたい
中止 ちゅうし
開発 かいはつ 中 ちゅう
コンセプト
1 無人 むじん 2 打 う ち上 あ げ失敗 しっぱい 3 アルマース 軍事 ぐんじ プログラムの一環 いっかん
概要 がいよう 構成 こうせい 要素 ようそ 支援 しえん 機材 きざい 複 ふく 数 すう 回 かい 使用 しよう キャンセル 補給 ほきゅう 機 き
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