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アゼルバイジャン

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曖昧さ回避 「アゼルバイジャン共和きょうわ国こく」はこの項目こうもくへ転送てんそうされています。ソ連それん時代じだいの共和きょうわ国こくについては「アゼルバイジャン・ソビエト社会しゃかい主義しゅぎ共和きょうわ国こく」を、1918年ねんから1920年ねんまで存在そんざいした国家こっかについては「アゼルバイジャン民主みんしゅ共和きょうわ国こく」をご覧らんください。
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、独立どくりつ国こくについて説明せつめいしています。隣接りんせつするイラン領りょう地域ちいきについては「アーザルバーイジャーン」をご覧らんください。
アゼルバイジャン共和きょうわ国こく
Azərbaycan Respublikası
アゼルバイジャンの国旗 アゼルバイジャンの国章
（国旗こっき） （国くに章あきら）
国くにの標語ひょうご：なし
国歌こっか：Azərbaycan Respublikasının Dövlət Himni（アゼルバイジャン語ご）
アゼルバイジャン共和きょうわ国こく国歌こっか
アゼルバイジャンの位置
公用こうよう語ご アゼルバイジャン語ご
首都しゅと バクー
最大さいだいの都市とし バクー
政府せいふ
大統領だいとうりょう イルハム・アリエフ
副ふく大統領だいとうりょう メフリバン・アリエヴァ
首相しゅしょうアリ・アサドフ
面積めんせき
総計そうけい 86,600km2（113位い）[1]
水面すいめん積せき率りつ 0.6%
人口じんこう
総計そうけい（2023年ねん） 10,420,515人ひと（90位い）[1]
人口じんこう密度みつど 120人にん/km2
GDP（自国じこく通貨つうか表示ひょうじ）
合計ごうけい（2020年ねん） 724億おく3200万まん[2]アゼルバイジャン・マナト
GDP（MER）
合計ごうけい（2020年ねん） 426億おく700万まん[2]ドル（88位い）
1人ひとりあたり 4232.3198[2]ドル
GDP（PPP）
合計ごうけい（2020年ねん） 1461億おく2000万まん[2]ドル（66位い）
1人ひとりあたり 1万まん4514.618[2]ドル
独立どくりつ[1]
ソビエト連邦れんぽうより独立どくりつ宣言せんげん1991年ねん8月がつ30日にち
アゼルバイジャン最高さいこう評議ひょうぎ会かいの採択さいたく1991年ねん10月18日にち
通貨つうか アゼルバイジャン・マナト（AZN）
時間じかん帯たい UTC+4 (DST:なし)
ISO 3166-1 AZ / AZE
ccTLD .az
国際こくさい電話でんわ番号ばんごう 994

アゼルバイジャン共和きょうわ国こく（アゼルバイジャンきょうわこく、アゼルバイジャン語ご: Azərbaycan Respublikası）、通称つうしょうアゼルバイジャン は、ユーラシア大陸たいりくのコーカサス地方ちほう、カスピ海かすぴかい西岸せいがんにある国家こっかである。首都しゅとであり最大さいだいの都市としはバクー。

概要がいよう[編集へんしゅう]

東ひがしヨーロッパと西にしアジアの交差点こうさてんに位置いちし[3]、東ひがしにカスピ海かすぴかい、北きたにロシア、北西ほくせいにジョージア、西にしにアルメニア、南みなみにイランに囲かこまれている。ナヒチェヴァンの飛とび地ちは、北きたと東ひがしにアルメニア、南みなみと西にしにイランに囲かこまれ、北西ほくせいにはトルコとの国境こっきょうが10km（6.2マイル）ある。

1918年ねんにアゼルバイジャン民主みんしゅ共和きょうわ国こくが、独立どくりつを宣言せんげんし、初はつの世俗せぞく的てきな民主みんしゅ的てきイスラム教徒きょうと多数たすう国家こっかとなった。1920年ねん、アゼルバイジャン・ソビエト社会しゃかい主義しゅぎ共和きょうわ国こくとしてソビエト連邦れんぽうに編入へんにゅうされた[4][5]。現代げんだいのアゼルバイジャン共和きょうわ国こくはソ連それんが解散かいさんする直前ちょくぜんの1991年ねん8月がつ30日にちに独立どくりつを宣言せんげんした。1991年ねん9月がつ、紛争ふんそう地域ちいきであるナゴルノ・カラバフ地域ちいきのアルメニア人じん大だい多数たすうが脱退だったいし、アルツァフ共和きょうわ国こくが誕生たんじょうした。1994年ねんの第だい一いち次じナゴルノ・カラバフ戦争せんそうの終結しゅうけつによりナゴルノ・カラバフは事実じじつ上じょう独立どくりつした[6][7][8][9]。2020年ねんのナゴルノ・カラバフ戦争せんそう後ご、ナゴルノ・カラバフの7地区ちくと一部いちぶがアゼルバイジャンの支配しはいに戻もどされている[10]。2023年ねん9月がつの軍事ぐんじ作戦さくせんでアルツァフは事実じじつ上じょう降伏ごうぶくし、ナゴルノ・カラバフの主権しゅけんを回復かいふくした[11]。

アゼルバイジャンは単一たんいつの半はん大統領だいとうりょう制せい共和きょうわ国こくである。6つの独立どくりつしたトルコ系けい国家こっかの一ひとつであり、テュルク評議ひょうぎ会かいとテュルクソイ共同きょうどう体たいの活発かっぱつなメンバーである。また、テュルク語ご圏けん諸国しょこく議会ぎかい（英語えいご版ばん）にも所属しょぞくしている。アゼルバイジャンは182カ国かこくと外交がいこう関係かんけいを持もち、国連こくれん（1992年ねん以降いこう）、欧州おうしゅう評議ひょうぎ会かい、非ひ同盟どうめい運動うんどう、OSCE、NATO平和へいわのためのパートナーシップ（PfP）プログラムなど38の国際こくさい機関きかんに加盟かめいしている[12]。アゼルバイジャンは、GUAM、独立どくりつ国家こっか共同きょうどう体たい（CIS）[13]、化学かがく兵器へいき禁止きんし機関きかんの創設そうせつメンバーの一ひとつである。アゼルバイジャンは世界せかい貿易ぼうえき機関きかん（WTO）のオブザーバー資格しかくも持もっている[12][14]。

人口じんこうの約やく97%がイスラム教徒きょうとである[15]が、アゼルバイジャンの憲法けんぽうでは公的こうてきな宗教しゅうきょうは宣言せんげんされておらず、少数しょうすうであるがロシア正教会せいきょうかいなどのキリスト教徒きりすときょうとや山岳さんがくユダヤ人じんコミュニティも存在そんざいし信教しんきょうの自由じゆうが保障ほしょうされている。主要しゅような政治せいじ勢力せいりょくはすべて世俗せぞく主義しゅぎである。アゼルバイジャンは発展はってん途上とじょう国こくであり、人間にんげん開発かいはつ指数しすうは87位いである[16]。経済けいざい発展はってん率りつ[17]と識字しきじ率りつが高たかく[18]、失業しつぎょう率りつも低ひくい[19]。しかし、1993年ねんから政権せいけんを握にぎっている与党よとうである新しんアゼルバイジャン党とうは、権威けんい主義しゅぎ的てきなリーダーシップと、市民しみんの自由じゆう、特とくに報道ほうどうの自由じゆうの制限せいげんと政治せいじ的てき弾圧だんあつを強化きょうかするなど、アゼルバイジャンの人権じんけん記録きろくを悪化あっかさせていると非難ひなんされてきた[20]。

国名こくめい[編集へんしゅう]

正式せいしき名称めいしょうはアゼルバイジャン語ごで、Azərbaycan Respublikası [ɑzæɾbɑjdʒɑn ɾespblikɑsɯ]。カタカナの大おおまかな発音はつおんは、「アゼルバイヂャン・レスプブリカス」。

日本語にほんごの表記ひょうきはアゼルバイジャン共和きょうわ国こく[21]、通称つうしょうアゼルバイジャン。漢字かんじ表記ひょうきでは阿おもね塞ふさが拜はい疆(略りゃく表記ひょうき：塞ふさが)

英語えいご表記ひょうきではRepublic of Azerbaijan。

その語源ごげんはアケメネス朝あさペルシアのメディア総督そうとく（サトラップ）のアトロパテスに由来ゆらいする説せつと[22]、ペルシャ語ごで火ひを意味いみする「Azar」と土地とちを意味いみする単語たんごに由来ゆらいする説せつがある[23]。

歴史れきし[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの歴史れきし」を参照さんしょう

現在げんざいのアゼルバイジャン共和きょうわ国こくに当あたる地域ちいきの紀元きげん前後ぜんこうには、ウディ人じんの祖先そせんと見みられるアルバニア人じんの国家こっか（カフカス・アルバニア王国おうこく）が成立せいりつしていた。

歴史れきし的てきには、イランの東ひがしアーザルバーイジャーン州しゅう、西にしアーザルバーイジャーン州しゅうとともにイラン高原こうげんを支配しはいする政権せいけんの統治とうち下かにあることが多おおかった。もともとはイラン系けいの人々ひとびとが住すんでおり、南みなみのイラン高原こうげん側がわと同おなじくゾロアスター教きょうの拝はい火ひ壇だんなどの宗教しゅうきょう施設しせつが多数たすう建立こんりゅうされていた。

7世紀せいきにアラブの支配しはい下かに入はいったのちも住民じゅうみんはゾロアスター教徒きょうとが多おおく、シーア派はの信徒しんとたちも含ふくめてイスラム教いすらむきょうへの改宗かいしゅうは緩ゆるやかだったようである。イスラム時代じだい以降いこうこの地域ちいきは、バクーより北側きたがわの地域ちいきをシルヴァーン地方ちほう、バクー周辺しゅうへんをグシュタースフィー地方ちほう、アラス川がわ北岸ほくがんの内陸ないりく部ぶをアッラーン地方ちほう、クラ川がわとアラス川がわが合流ごうりゅうする低地ていち一帯いったいをムーガーン地方ちほうと呼よんでいた。

11世紀せいきから12世紀せいきに建たてられたバクー旧きゅう市街しがいの乙女おとめの塔とう

セルジューク朝あさの時代じだいにオグズ・テュルク系けい遊牧民ゆうぼくみん（テュルクメン）が進出しんしゅつしてテュルク化か・イスラム化かが進すすんだ。特とくにモンゴル帝国ていこくの地方ちほう政権せいけんイルハン朝あさ時代じだいは、ムーガーン地方ちほう周辺しゅうへんが南方なんぽうのバグダードと並ならんでイルハン朝あさ君主くんしゅたちの冬営とうえい地ちに定さだめられた地域ちいきでもあった。またイルハン朝あさ滅亡めつぼう後ごはカラコユンル朝あさやジョチ・ウルス系けいの諸しょ政権せいけんの支配しはいが及およばなかった集団しゅうだんの出入でいりが激はげしく、これらテュルク・モンゴル系けいの遊牧ゆうぼく勢力せいりょくの浸透しんとうによって、これらの地域ちいきの住民じゅうみんのテュルク化か・イスラム化かはさらに進展しんてんした。一時いちじティムール朝あさの支配しはい下かにあったものの、イルハン朝あさ滅亡めつぼう後ごはこれらの地域ちいきを統括とうかつできる政治せいじ勢力せいりょくは久ひさしく現あらわれなかった。

17世紀せいきにこの地方ちほうを拠点きょてんにサファヴィー朝あさが起おこり、カスピ海かすぴかい南西なんせい岸がん地域ちいき一帯いったいの多おおくのテュルクメン系けいの人々ひとびとがシーア派はへ改宗かいしゅうした結果けっか、アゼルバイジャン人じん（アゼリー人じん）と呼よばれる民族みんぞくが形成けいせいされていった。アラス川がわ以北いほくの現げんアゼルバイジャン共和きょうわ国領こくりょうは、元来がんらいイラン高原こうげんに属ぞくしウルーミーエ湖こ周辺しゅうへんのタブリーズやマラーゲを中心ちゅうしんとするアーザルバーイジャーン地方ちほうとは別個べっこの地域ちいきであって、アゼルバイジャンとは呼よばれていなかったが、南みなみの東西とうざいアーザルバーイジャーン州しゅうとの民族みんぞく的てき共通きょうつう性せいから次第しだいにアゼルバイジャンという地名ちめいで呼よばれるようになった。アルダビール州しゅうからカスピ海かすぴかい沿岸えんがん部ぶにかけてはタリシュ人じんのタリシュ・ハン国こく（英語えいご版ばん）（1747年ねん-1813年ねん）が自治じちしていた。

1804年ねんに始はじまった第だい一いち次じロシア・ペルシア戦争せんそうの講和こうわ条約じょうやくであるゴレスターン条約じょうやく（1813年ねん）でアゼルバイジャンの大だい部分ぶぶんがロシア帝国ていこく領りょうに編入へんにゅうされた。1826年ねんに始はじまった第だい二に次じロシア・ペルシア戦争せんそうの講和こうわ条約じょうやくであるトルコマーンチャーイ条約じょうやく（1828年ねん）で、ガージャール朝あさペルシアのアラス川北かわきた岸がん地域ちいきもロシア帝国ていこくに割譲かつじょうされた。

やがてロシアの統治とうち下かでアゼリー人じんの民族みんぞく意識いしきが高たかまった。1918年ねん、この地域ちいきのアゼリー人じん民族みんぞく主義しゅぎ者しゃたちはロシア革命かくめい（十じゅう月がつ革命かくめい）後ごの混乱こんらんを縫ぬってアゼルバイジャン民主みんしゅ共和きょうわ国こくを打うち立たてることに成功せいこうしたが、イギリス軍ぐんによって占領せんりょうされ、これに反応はんのうした赤軍せきぐんがバクーに侵攻しんこう、ソビエト政権せいけんが成立せいりつした。1922年ねん末すえ、ザカフカース社会しゃかい主義しゅぎ連邦れんぽうソビエト共和きょうわ国こくの一部いちぶとなり、同どう連邦れんぽうの解体かいたいに伴ともない1936年ねんよりアゼルバイジャン・ソビエト社会しゃかい主義しゅぎ共和きょうわ国こくとして直接ちょくせつにソビエト連邦れんぽうを構成こうせいする共和きょうわ国こくの一ひとつになった。

1989年ねん10月5日にち、共和きょうわ国主こくしゅ権けん宣言せんげん。1991年ねん2月がつ5日にち、「アゼルバイジャン共和きょうわ国こく」に国名こくめい変更へんこう。1991年ねん8月がつ30日にち、共和きょうわ国こく独立どくりつ宣言せんげん。

1991年ねん12月21日にち、独立どくりつ国家こっか共同きょうどう体たい（CIS）に参加さんか。同年どうねん12月25日にち付づけでソ連邦それんぽうは解体かいたい・消滅しょうめつ。これによりアゼルバイジャンは晴はれて独立どくりつ国家こっかとなった。

政治せいじ[編集へんしゅう]

第だい4代だい大統領だいとうりょうイルハム・アリエフ
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの政治せいじ（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

事実じじつ上じょう、アゼルバイジャン共産党きょうさんとうが改名かいめいした新しんアゼルバイジャン党とうの一いち党とう独裁どくさいであり、 他たの中央ちゅうおうアジア諸国しょこくやカフカス諸国しょこくと同おなじくソビエト連邦れんぽう時代じだいの社会しゃかい主義しゅぎ的てき体制たいせいが温存おんぞんされている。

行政ぎょうせい[編集へんしゅう]

大統領だいとうりょうは直接ちょくせつ選挙せんきょで選出せんしゅつされ、任期にんきは5年ねん。政府せいふ閣僚かくりょうは、大統領だいとうりょうが任命にんめいする。大統領だいとうりょう附属ふぞく機関きかんとしてアゼルバイジャン共和きょうわ国こく大統領だいとうりょう附属ふぞく安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎがある。

「アゼルバイジャンの大統領だいとうりょう」および「アゼルバイジャンの首相しゅしょう」も参照さんしょう

1993年ねん以来いらい、元もとアゼルバイジャン共産党きょうさんとう書記しょき長ちょうのヘイダル・アリエフが大統領だいとうりょうとして政権せいけんを掌握しょうあくし、強権きょうけん的てきな政治せいじを敷しいてきた。2003年ねんにアリエフは健康けんこう不安ふあんから引退いんたいを余儀よぎなくされたが長男ちょうなんのイルハム・アリエフが後継こうけい者しゃに指名しめいされて大統領だいとうりょう選挙せんきょに勝利しょうりし、権力けんりょくの世襲せしゅう委譲いじょうが果はたされた。

2016年ねん、国民こくみん投票とうひょうにより大統領だいとうりょうの任期にんきが5年ねんから7年ねんに延長えんちょうされたほか、大統領だいとうりょう就任しゅうにんに必要ひつような年齢ねんれい制限せいげんを撤廃てっぱい、副ふく大統領だいとうりょう職しょくの新設しんせつなどの制度せいど改正かいせいが行おこなわれた。2017年ねん、新設しんせつされ副ふく大統領だいとうりょう職しょくにイルハム・アリエフ大統領だいとうりょうの妻つま、メフリバン・アリエヴァが任命にんめいされている[24]。

立法りっぽう[編集へんしゅう]

立法府りっぽうふの名称めいしょうは、国民こくみん議会ぎかい（ミリー・メジリス）で、一院制いちいんせいで任期にんき5年ねん、議席ぎせき数すうは125議席ぎせき。

政党せいとう[編集へんしゅう]

複数ふくすうの政党せいとうが存在そんざいするが、事実じじつ上じょうはイルハム・アリエフが党首とうしゅである「新しんアゼルバイジャン党とう」によるヘゲモニー政党せいとう制せいである。

「アゼルバイジャンの政党せいとう」も参照さんしょう

司法しほう[編集へんしゅう]

司法しほう権けんはアゼルバイジャン最高裁判所さいこうさいばんしょ（英語えいご版ばん）とアゼルバイジャン憲法けんぽう裁判所さいばんしょ（英語えいご版ばん）に属ぞくしている。

「アゼルバイジャンの法律ほうりつ（英語えいご版ばん）」および「アゼルバイジャン共和きょうわ国こく憲法けんぽう（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」も参照さんしょう

国際こくさい関係かんけい[編集へんしゅう]

イルハム・アリエフとマレーシアの首相しゅしょうマハティール・ビン・モハマド(2019年ねん10月がつ26日にち)
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの国際こくさい関係かんけい（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

アゼルバイジャンは、非ひ同盟どうめい運動うんどう、欧州おうしゅう安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく機構きこう、NATO平和へいわのためのパートナーシップ、欧州おうしゅう・大西洋たいせいようパートナーシップ理事りじ会かい、世界せかい保健ほけん機関きかん、欧州おうしゅう復興ふっこう開発かいはつ銀行ぎんこう、欧州おうしゅう評議ひょうぎ会かい、CFE条約じょうやく、民主みんしゅ主義しゅぎ共同きょうどう体たい（英語えいご版ばん）、国際こくさい通貨つうか基金ききん、世界銀行せかいぎんこうといった国際こくさい連合れんごうの関連かんれん団体だんたいおよび構成こうせい組織そしきと多おおくの関係かんけいをき上ずきあげている。

一方いっぽうで脱だつロシア志向しこうのウクライナやモルドバとは1997年ねんにGUAMを結成けっせいし、創立そうりつ時じより参加さんかを続つづけている。また、ウクライナとジョージアが2005年ねんに発足ほっそくした民主みんしゅ的てき選択せんたく共同きょうどう体たい（英語えいご版ばん、ウクライナ語ご版ばん）（CDC）には、オブザーバーの1ヶ国かこくとして参加さんかしている。

日本にっぽんとの関係かんけい[編集へんしゅう]

「日本にっぽんとアゼルバイジャンの関係かんけい」を参照さんしょう

アルメニアとの関係かんけい[編集へんしゅう]

「アルメニアとアゼルバイジャンの関係かんけい（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

ナゴルノ・カラバフ問題もんだいを巡めぐって対立たいりつ関係かんけいにある。両国りょうこく間あいだに外交がいこう関係かんけいはない。

トルコとの関係かんけい[編集へんしゅう]

「アゼルバイジャンとトルコの関係かんけい（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

同おなじくテュルク系けいのトルコとは強つよい友好ゆうこう関係かんけいが築きずかれており、しばし「2つの国家こっか、1つの民族みんぞく」と形容けいようされる。トルコは1991年ねんのアゼルバイジャン独立どくりつを承認しょうにんした最初さいしょの国くにであり、アゼルバイジャンの石油せきゆとガス輸出ゆしゅつの主要しゅようなパイプラインが通過つうかする。トルコとアルメニアはアルメニア人じん虐殺ぎゃくさつを巡めぐって険悪けんあくな関係かんけいであることも加くわわり、ナゴルノ・カラバフ問題もんだいではアゼルバイジャンの主張しゅちょうを全面ぜんめん的てきに支持しじし、アゼルバイジャン将校しょうこうの訓練くんれんなど軍事ぐんじ的てき支援しえんを行おこなっている。[25][26]。

フランスとの関係かんけい[編集へんしゅう]

フランスには約やく60万まん人にんのアルメニア人じんやその子孫しそんが在住ざいじゅうし、その数かずは西にしヨーロッパ最大さいだい規模きぼに達たっしている。有力ゆうりょくなアルメニア系けい市民しみんも多おおく、伝統でんとう的てきにアルメニアに融和ゆうわ的てきな政策せいさくをとり、軍事ぐんじ支援しえんなどを行おこなっている。フランスは大戦たいせん中ちゅうに行おこなわれたトルコによるアルメニア人じん大量たいりょう虐殺ぎゃくさつ（ジェノサイド）を非難ひなんし、2001年ねんには法的ほうてきにジェノサイドを認定にんていしており、必然ひつぜん的てきにアゼルバイジャンとも良好りょうこうな関係かんけいではない[27][28]。

国家こっか安全あんぜん保障ほしょう[編集へんしゅう]

陸軍りくぐんが保有ほゆうする軍用ぐんよう車両しゃりょうであるマローダー
マローダーは同国どうこくの軍事ぐんじ力りょくを象徴しょうちょうする存在そんざいともなっている
詳細しょうさいは「アゼルバイジャン共和きょうわ国軍こくぐん」を参照さんしょう

陸軍りくぐん、海軍かいぐん、空軍くうぐんの三軍さんぐんがある。このほか、国境警備隊こっきょうけいびたい（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）や沿岸えんがん警備けいび隊たい（アゼルバイジャン語ご版ばん）、国家こっか警備けいび隊たいを有ゆうする。海軍かいぐんや沿岸えんがん警備けいび隊たいはカスピ海かすぴかいに展開てんかいしている。

情報じょうほう機関きかん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの情報じょうほう機関きかん」を参照さんしょう

アゼルバイジャンにおける主要しゅような情報じょうほう機関きかんは国家こっか安全あんぜん保安ほあん局きょく（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）（DTX）である。

地理ちり[編集へんしゅう]

地形ちけい図ず
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの地理ちり」を参照さんしょう
「アゼルバイジャンの水域すいいき」も参照さんしょう

カスピ海かすぴかいの西岸せいがんに位置いちし、北きたはロシア、南みなみはイランに挟はさまれる。北緯ほくい38度ど〜42度ど、東経とうけい44度ど〜55度ど。南北なんぼく400km、東西とうざい500kmに及およぶ。地形ちけい上じょう、カスピ海かすぴかい沿岸えんがん部ぶと大だいコーカサス山脈さんみゃく、中央ちゅうおう平原へいげんに3区分くぶんできる。全すべての河川かせんがカスピ海かすぴかいに注そそぎ、最長さいちょうはKur川かわの1515kmである。最高さいこう地点ちてんはバザルドュズ山さん（海抜かいばつ4466m）である。南みなみにアゼルバイジャンの飛地とびちである自治じち共和きょうわ国こくナヒチェヴァン自治じち共和きょうわ国こくがある。領土りょうど内ないにアゼリー人じん居住きょじゅう地ちに囲かこまれているもののアルメニア人じん人口じんこうの多おおいナゴルノ・カラバフ地方ちほうがある。

飛地とびちはナヒチェヴァンのほかにカルキ（英語えいご版ばん）、ユカリ・アスキパラ（英語えいご版ばん）、バルクダルリ（英語えいご版ばん）、ソフル（英語えいご版ばん）がある。いずれもアルメニアに囲かこまれており、ナゴルノ・カラバフ戦争せんそう時じにアルメニアに占領せんりょうされた。他方たほう、アゼルバイジャンは領内りょうないにあったアルメニアの飛地とびちアルツヴァシェンを占領せんりょうしている。

バクーから半島はんとうにかけ344の泥火山でいかざんが分布ぶんぷ

環境かんきょう[編集へんしゅう]

最高峰さいこうほうバザルドュズ山さん
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの環境かんきょう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

生態せいたい系けい[編集へんしゅう]

カラバフ馬ばが印刷いんさつされた切手きって
カラバフ馬ばはアゼルバイジャンを代表だいひょうする動物どうぶつである
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの野生やせい生物せいぶつ（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

アゼルバイジャンでは、106種しゅの哺乳類ほにゅうるい、97種しゅの魚類ぎょるい、363種しゅの鳥類ちょうるい、10種しゅの両生類りょうせいるい、52種しゅの爬虫類はちゅうるいが記録きろく・分類ぶんるいされている。

アゼルバイジャンの国くに獣じゅうは、同国どうこくの山岳さんがくならびに草原そうげんに生息せいそくしているカラバフ馬ば（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）である。カラバフ馬ばは、その優すぐれた気性きしょうやスピード、優雅ゆうがさ、そして知性ちせいで定評ていひょうがあり、競馬けいばおよび乗馬じょうばでもポピュラーな存在そんざいとなっている。また、カラバフ馬ばは最古さいこの馬うまの品種ひんしゅの1つであり、同国どうこく特有とくゆうの生物せいぶつの一ひとつに挙あげられる。その祖先そせんは古代こだいにまで遡さかのぼるが、今日きょうにおいてこの馬うまは絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅに指定していされている。

紛争ふんそう[編集へんしゅう]

1994年ねんの停戦ていせん後ごの境界きょうかい。
「ナゴルノ・カラバフ共和きょうわ国こく」は2020年ねんまでアゼルバイジャンの領土りょうどの約やく9％を実効じっこう支配しはいしており、旧きゅう自治じち州しゅうの領域りょういきを越こえてアルメニアと境界きょうかいを接せっしていた。

ナゴルノ・カラバフ地方ちほうではアルメニア人じんの人口じんこうが多おおく、同どう地域ちいきのアルメニアへの帰属きぞく変更へんこうを掲かかげたことでアゼルバイジャンと分裂ぶんれつ状態じょうたいとなり、ソビエト解体かいたいから1994年ねんに停戦ていせん合意ごういをするまで紛争ふんそう地域ちいきとなっていた。停戦ていせん合意ごうい後ごも2014年ねんに衝突しょうとつが起おき不安定ふあんていな状態じょうたいを抱かかえており、2016年ねん4月がつ2日にち、ナゴルノ・カラバフ自治じち州しゅうでアゼルバイジャンとアルメニア軍ぐんによる軍事ぐんじ衝突しょうとつが発生はっせいしている[29][30]。戦闘せんとうは翌よく3日にちも続つづき、兵士へいし30人にんが死亡しぼうしている[29]。この戦闘せんとうでアゼルバイジャンは初はじめて勝利しょうりし「八やっつの丘おかを含ふくむ200ヘクタール」を奪還だっかんした[31]。また2020年ねんの紛争ふんそうでもアゼルバイジャンは優位ゆういに戦たたかいを進すすめ、ナゴルノ・カラバフのうち首都しゅとステパナケルトとラチン回廊かいろうを除のぞく大だい部分ぶぶんの領土りょうどがアゼルバイジャンに返還へんかんされることとなった[32]。2023年ねん9月がつ19日にち、アゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフへ攻勢こうせいをかけ、24時じ間あいだ後ごにアルメニア人じんの自称じしょう国家こっか「アルツァフ共和きょうわ国こく」（ナゴルノ・カラバフ共和きょうわ国こく）を事実じじつ上じょう降伏ごうぶくさせた。アルツァフ共和きょうわ国こくは2024年ねん1月がつ1日にち付づけで解散かいさんを宣言せんげん（後のちに撤回てっかいし、現在げんざいは亡命ぼうめい政府せいふとなっている）し、ナゴルノ・カラバフ紛争ふんそうは収束しゅうそくに向むかっている[33]。

「ナゴルノ・カラバフ戦争せんそう」、「2020年ねんナゴルノ・カラバフ紛争ふんそう」、「2023年ねんナゴルノ・カラバフ衝突しょうとつ」、および「ナゴルノ・カラバフ紛争ふんそうの歴史れきし」も参照さんしょう

2020年ねんナゴルノ・カラバフ紛争ふんそう以降いこう、アルメニアと国境こっきょう紛争ふんそうが続つづいている。アゼルバイジャンはアルメニアへ侵攻しんこうし、少すくなくとも215平方へいほうキロメートルを実効じっこう支配しはいしている[34]。

「アルメニア・アゼルバイジャン国境こっきょう危機きき（英語えいご版ばん）」および「2022年ねんアゼルバイジャン・アルメニア軍事ぐんじ衝突しょうとつ」も参照さんしょう

地方ちほう行政ぎょうせい区分くぶん[編集へんしゅう]

アゼルバイジャンの地図ちず
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの行政ぎょうせい区画くかく」および「アゼルバイジャンの都市としの一覧いちらん」を参照さんしょう

アゼルバイジャンの地方ちほう行政ぎょうせい区画くかくは、59の県けん (rayon)、県けんと同どうレベルの11市し (sahar)、および1つの自治じち共和きょうわ国こく (muxtar respublika) で構成こうせいされる。

経済けいざい[編集へんしゅう]

色いろと面積めんせきで示しめしたアゼルバイジャンの輸出ゆしゅつ品目ひんもく（2019年ねん時点じてん）
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの経済けいざい（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

国際こくさい通貨つうか基金ききん（IMF）の統計とうけいによると、2015年ねんのアゼルバイジャンの国内こくない総そう生産せいさん（GDP）は540億おくドルである。一人ひとり当あたりのGDPは5,739ドル。通貨つうかマナトが対たい米べいドルで急落きゅうらくしており[35]、年としを追おうごとに数値すうちは低ひくくなっている。

欧米おうべいの直接ちょくせつ投資とうしと原油げんゆ高だかに伴ともなう多額たがくの収入しゅうにゅうが国内こくないの経済けいざいを急速きゅうそくな勢いきおいで成長せいちょうさせているが、一方いっぽうで激はげしいインフレと失業しつぎょう率りつに悩なやまされている。また、環境かんきょう汚染おせんも深刻しんこくである。

国内こくないの労働ろうどう市場いちばは経済けいざい状況じょうきょうに比くらべれば不安定ふあんていでIDP（国内こくない避難ひなん民みん）も多おおく抱かかえる同国どうこくの国民こくみん生活せいかつは決けっして経済けいざい成長せいちょう率りつを反映はんえいしているとは受うけ取とれない。

世界銀行せかいぎんこうのDoing Businessレポート2019によると、アゼルバイジャンの「ビジネス環境かんきょうランキング」順位じゅんいは57から25に向上こうじょうした[36][37][38][39]。

鉱業こうぎょう[編集へんしゅう]

バクー油田ゆでん
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの鉱業こうぎょう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

バクー油田ゆでんなど豊富ほうふな天然てんねん資源しげんがあり、ソ連それん崩壊ほうかいやアルメニアとの紛争ふんそうで落おち込こんだ経済けいざいを支ささえている。天然てんねん資源しげんの存在そんざいは第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんやチェチェン問題もんだいとアゼルバイジャンの関係かんけいとも大おおきくかかわっている。

「アゼルバイジャンの天然てんねん資源しげん（英語えいご版ばん）」および「アゼルバイジャンの石油せきゆ産業さんぎょう」も参照さんしょう

2006年ねんにはアゼルバイジャンの首都しゅとバクー、ジョージアのトビリシ、トルコのジェイハンを結むすぶBTCパイプラインが開通かいつうした。同どうパイプラインはBPなどの日にち欧米おうべい企業きぎょうが出資しゅっし、輸送ゆそう能力のうりょく日び量りょう100万まんバレルの原油げんゆパイプラインである。これはロシアに対抗たいこうする欧州おうしゅう向むけ原油げんゆ輸出ゆしゅつパイプラインとして期待きたいされ、カザフスタン原油げんゆの輸出ゆしゅつも計画けいかくされている。

カスピ海かすぴかいでは油田ゆでんのほかに天然てんねんガス田たも生産せいさんを始はじめている。2020年ねん12月には、アゼルバイジャンからジョージア、トルコ、ギリシャを経由けいゆしてイタリアへと天然てんねんガスを送おくるアドリア海あどりあかい横断おうだんパイプライン（TAP）が稼働かどうした。アゼルバイジャンの国営こくえい資源しげん企業きぎょうSOCARのほかブリティッシュペトロリアム（BP）などが出資しゅっししており、ブルガリアも供給きょうきゅうを受うける[40]。

エネルギー[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンのエネルギー（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

農業のうぎょう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの農業のうぎょう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

2007年ねん時点じてんのアゼルバイジャンの国土こくどの約やく54.9パーセントは農地のうちとなっている[41]。

工業こうぎょう[編集へんしゅう]

アゼルバイジャンの工業こうぎょうは軍事ぐんじ産業さんぎょうに特とく化かする形かたちで発展はってんを遂とげて来きた。2000年代ねんだい後半こうはんの時点じてんで、同国どうこくの軍事ぐんじ産業さんぎょうは、軍事ぐんじ的てき生産せいさん能力のうりょくが増大ぞうだいしている自治じち組織そしきとして台頭たいとうして来きた。なお国防こくぼう産業さんぎょう省しょう（英語えいご版ばん）は、ウクライナやベラルーシ、パキスタンの防衛ぼうえい部門ぶもんと協力きょうりょく関係かんけいにある[42]。ただし2007年ねん時点じてんでは、鉱業こうぎょうと炭化たんか水素すいそ産業さんぎょうがアゼルバイジャン経済けいざいの95％以上いじょうを占しめており、製造せいぞう業ぎょうへの多様たよう化かは依然いぜんとして長期ちょうき的てきな問題もんだいとなっている面めんが否いなめない侭ままである[43]。

金融きんゆう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの銀行ぎんこう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

2010年ねん4月がつ1日にち時点じてんで、47の銀行ぎんこうおよび631の銀行ぎんこう支店してんが同どう国内こくないで運営うんえいされている[44]。

観光かんこう[編集へんしゅう]

シャダ・マウンテン・リゾート（英語えいご版ばん）
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの観光かんこう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

1990年代ねんだいのソ連それん崩壊ほうかいとナゴルノ・カラバフ戦争せんそうによって、観光かんこう産業さんぎょうとアゼルバイジャンの観光かんこう地ちとしてのイメージは低下ていかした[45]。2000年代ねんだい以降いこうは政府せいふが観光かんこうを重視じゅうししており、世界せかい経済けいざいフォーラムのTravel and Tourism Competitiveness Report 2015によると、アゼルバイジャンは世界せかいで84位いにつけている[46]。また、世界せかい旅行りょこう観光かんこう評議ひょうぎ会かいの報告ほうこくによると、アゼルバイジャンは2010年ねんから2016年ねんの間あいだで観光かんこう客きゃくが最もっとも伸のびている上位じょうい10カ国かこくのうちの1つとなり[47]、2017年ねんの指標しひょうでは旅行りょこうと観光かんこうの経済けいざいが最もっとも急速きゅうそくに発展はってんしている国くにの中なかで第だい1位い（46.1％）である[48]。

交通こうつう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの交通こうつう（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

同国どうこくの交通こうつう機関きかんは発展はってん途上とじょうの段階だんかいにあるが、関連かんれんシステムの近代きんだい化かに伴ともない刷新さっしん計画けいかくに力ちからを入いれている面めんが窺うかがえる。また、シルクロードや南北なんぼく輸送ゆそう回廊かいろうなどの主要しゅような国際こくさい交通こうつう動脈どうみゃくの交差点こうさてんにあるアゼルバイジャンの地理ちり的てき要因よういんは、国家こっか経済けいざいにとって交通こうつうが戦略せんりゃく的てきに重要じゅうようであることを示しめしている[49]。

道路どうろ[編集へんしゅう]

「アゼルバイジャンの道路どうろ（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

鉄道てつどう[編集へんしゅう]

「アゼルバイジャンの鉄道てつどう」を参照さんしょう

2010年ねん時点じてんで、広域こういき鉄道てつどうと電化でんか鉄道てつどうがそれぞれ延のべ2,918 km（1,813 mi）と1,278 km（794 mi）ある。

空港くうこう[編集へんしゅう]

「アゼルバイジャンの空港くうこうの一覧いちらん」を参照さんしょう

アゼルバイジャンには35の空港くうこうと1のヘリポートがある[50]。同国どうこくのフラッグキャリアは首都しゅとバクーにある国際こくさい空港くうこうヘイダル・アリエフ国際こくさい空港くうこうを拠点きょてんハブ空港くうこうとするアゼルバイジャン航空こうくうである。

科学かがく技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

シャマフ天体てんたい物理ぶつり天文台てんもんだい
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの科学かがく技術ぎじゅつ（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

アゼルバイジャンの科学かがく技術ぎじゅつは主おもに地震じしんに関かんするもので占しめられている。21世紀せいきには、エルチン・ハリロフ（アゼルバイジャン語ご版ばん）（Elchin Khalilov）らの基本きほん的てきな研究けんきゅうに触発しょくはつされた数すう多おおくの著名ちょめいなアゼルバイジャンの地球ちきゅう力学りきがく（英語えいご版ばん）とジオテクトニクスの科学かがく者しゃが、同国どうこくの地震動じしんどうの中心ちゅうしん地ちの大だい部分ぶぶんを占しめる何なん百ひゃくもの地震じしん予知よちステーションと耐震たいしん建物たてものを設計せっけいした[51]。泥火山でいかざんの活動かつどうを監視かんしすることで地震じしん予知よちを試こころみている[52]。

国民こくみん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの人口じんこう統計とうけい（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう
民族みんぞく構成こうせい（アゼルバイジャン）
アゼルバイジャン人じん
  
 91.6%
ロシア人じん
  
 1.3%
アルメニア人じん
  
 1.3%
その他た
  
 3%

国内こくない民族みんぞく構成こうせい・アゼリー人じん分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

「アゼルバイジャンの少数しょうすう民族みんぞく（英語えいご版ばん）」も参照さんしょう

住民じゅうみんは、民族みんぞく的てきにはテュルク系けいのアゼルバイジャン人じん（アゼリー人じん）が人口じんこうの91.6%を占しめ、圧倒的あっとうてきに多おおい。アゼリー人じんの外そと、レズギ人ぎじん（2.0%）、ロシア人じん（1.3%）[53]、タリシュ人じん、アルメニア人じん、タート人じん、山岳さんがくユダヤ人じんが居住きょじゅうしている。また、ソ連それん時代じだいの名残なごりから人名じんめいはロシア語ご風ふうの姓せいが多おおく見受みうけられる。

アゼルバイジャン人じん（水色みずいろ）とアルメニア人じん(黄き緑色みどりいろ)の分布ぶんぷ。アゼルバイジャン人じんは、アゼルバイジャンだけでなく、ナゴルノ・カラバフの南みなみにあるイラン北西部ほくせいぶ側がわに居住きょじゅうしていることがわかる

言語げんご[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの言語げんご（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

公用こうよう語ごはアゼルバイジャン語ごだが、日常にちじょう的てきにはロシア語ごも使用しようされる。レズギ語ご、タート語ご、ユダヤ・タート語ごも使つかわれる。

宗教しゅうきょう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの宗教しゅうきょう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

宗教しゅうきょう的てきにはアゼリー人じんを含ふくめたムスリム（イスラム教徒きょうと）が95%（シーア派は85%、スンニー派は15%）と圧倒的あっとうてきに優勢ゆうせいで、キリスト教きりすときょう正教会せいきょうかい、ユダヤ教会きょうかい、キリスト教きょうアルメニア教会きょうかいが少数しょうすう派はとして存在そんざいする。

「アゼルバイジャンにおける信教しんきょうの自由じゆう（英語えいご版ばん）」も参照さんしょう

婚姻こんいん[編集へんしゅう]

教育きょういく[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの教育きょういく（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

義務ぎむ教育きょういくは9年間ねんかんとなっている。初等しょとう・中等ちゅうとう（一般いっぱん中等ちゅうとう・完全かんぜん中等ちゅうとう）教育きょういくは、基本きほんとして公立こうりつ学校がっこうが中心ちゅうしんとなっていることから無料むりょうとされている。

現在げんざい[いつ?]、首都しゅとバクーとその地域ちいきの大学だいがくを含ふくむ61の高等こうとう教育きょういく機関きかんが確認かくにんされており、特とくに大学だいがくにおいては38の国立こくりつ大学だいがくと11の私立しりつ大学だいがくが混在こんざいする状態じょうたいとなっていることが報告ほうこくされている。

「アゼルバイジャン共和きょうわ国こく教育きょういく省しょう（英語えいご版ばん）」、「アゼルバイジャンの大学だいがく一覧いちらん（英語えいご版ばん）」、および「バクーの大学だいがく一覧いちらん（英語えいご版ばん）」も参照さんしょう

保健ほけん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの保健ほけん（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

医療いりょう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの医療いりょう（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

治安ちあん[編集へんしゅう]

国内こくないの治安ちあんは比較的ひかくてき平穏へいおんで、検挙けんきょ率りつは約やく85%と高たかい数値すうちを示しめしており、テロ事件じけんは発生はっせいしていない。しかし、アルメニアとの間あいだでナゴルノ・カラバフを巡めぐる対立たいりつが続つづいている点てんや2020年ねん9月がつ27日にちの軍事ぐんじ衝突しょうとつ勃発ぼっぱつから、国内こくないにおける治安ちあんは酷ひどく不安定ふあんていなものへと変かわっており、特とくにナゴルノ・カラバフ周辺しゅうへんやその域内いきないでは、同国どうこく軍ぐんとアルメニア武装ぶそう勢力せいりょくによる小規模しょうきぼな衝突しょうとつが散発さんぱつ的てきに発生はっせいしているとの報道ほうどうがされている。特とくにアルメニアの国境こっきょう付近ふきんでは「停戦ていせん合意ごうい違反いはん」による銃撃じゅうげき戦せんなどがしばしば発生はっせいしている。

現在げんざい、当地とうち治安ちあん機関きかんなどが「国内こくないにおけるテロの脅威きょういが高たかまっている」として警戒けいかい情報じょうほうを発出はっしゅつしている。また、ナゴルノ・カラバフ地域ちいきには多数たすうの地雷じらいが埋設まいせつされていて非常ひじょうに危険きけんであるとされ、アルメニアとの国境こっきょう地域ちいきも含ふくめ同どう地域ちいきには近付ちかづかないよう規制きせいが掛かけられている[54]。

法ほう執行しっこう機関きかん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの法ほう執行しっこう機関きかん（英語えいご版ばん、トルコ語ご版ばん）」を参照さんしょう

警察けいさつ[編集へんしゅう]

アゼルバイジャン共和きょうわ国こく警察けいさつが主体しゅたいとなっている。同どう警察けいさつは、内務省ないむしょうとナヒチェヴァン市し警察けいさつの専門せんもん部隊ぶたいを通つうじて、ナヒチェヴァン自治じち共和きょうわ国こくの法律ほうりつを執行しっこうする責任せきにんも負おっている。

「アゼルバイジャン共和きょうわ国こく検察庁けんさつちょう（英語えいご版ばん）」も参照さんしょう

人権じんけん[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンにおける人権じんけん（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

マスコミ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンのメディア（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

同国どうこくの報道ほうどう機関きかんやメディアは国営こくえい企業きぎょうと営利えいり企業きぎょうの両方りょうほうによって運営うんえいされており、広告こうこくをはじめとしたその他たの販売はんばい関連かんれん業ぎょうの収入しゅうにゅうに依存いぞんしているのが現状げんじょうである。

言論げんろんの自由じゆうや思想しそうにおける自由じゆうは同国どうこく憲法けんぽうの第だい47条じょうによって保証ほしょうされることとなっているが、国境こっきょうなき記者きしゃ団だんによれば報道ほうどうの自由じゆう指数しすうで168位い～180位いに格付かくづけされている。

「アゼルバイジャンにおける報道ほうどうの自由じゆう（英語えいご版ばん）」も参照さんしょう

文化ぶんか[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの文化ぶんか（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

食しょく文化ぶんか[編集へんしゅう]

アゼルバイジャン料理りょうりの軽食けいしょく
詳細しょうさいは「アゼルバイジャン料理りょうり（英語えいご版ばん）」および「アゼルバイジャンワイン（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

アゼルバイジャンはワインの有名ゆうめいな産地さんちであり、コーカサス有数ゆうすうの上質じょうしつなワインで知しられる。ロシア国内こくないではジョージア産さんワインはよく見みかけるが、アゼルバイジャン産さんのワインを見みつけることはあまりできない。しかし、コストやクオリティなどを考かんがえればロシアで人気にんきのジョージア産さんに劣おとらないだけではなく、フランスワインよりも一部いちぶの人々ひとびとには好このまれている。庶民しょみんが好このんで飲のむイワノフカ（英語えいご版ばん）は低てい価格かかくで飲のみやすくおいしいとされる[55]。また、世界せかい遺産いさんに登録とうろくされている乙女おとめの塔とうの名なをとったワインもある。

文学ぶんがく[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャン文学ぶんがく（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

音楽おんがく[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの音楽おんがく（英語えいご版ばん）」および「アゼルバイジャンの舞踊ぶよう」を参照さんしょう

芸術げいじゅつ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャン美術びじゅつ（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

映画えいが[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの映画えいが」を参照さんしょう

被服ひふく[編集へんしゅう]

民族みんぞく衣装いしょうを着きたアゼルバイジャン人じんの女性じょせい
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの民族みんぞく衣装いしょう（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

建築けんちく[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの建築けんちく」を参照さんしょう

世界せかい遺産いさん[編集へんしゅう]

ゴブスタン国立こくりつ保護ほご区く
詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの世界せかい遺産いさん」を参照さんしょう

アゼルバイジャン国内こくないには、ユネスコの世界せかい遺産いさんリストに登録とうろくされた文化ぶんか遺産いさんが3件けん存在そんざいする。2000年ねんに登録とうろくされた「城壁じょうへき都市としバクー、シルヴァンシャー宮殿きゅうでん、及および乙女おとめの塔とう」、2007年ねんに登録とうろくされた「ゴブスタンの岩いわ絵えの文化ぶんか的てき景観けいかん」、2019年ねんに第だい43回かい世界せかい遺産いさん委員いいん会かいを誘致ゆうちした際さいに登録とうろくされた「シャキの歴史れきし地区ちくとハーンの宮殿きゅうでん（英語えいご版ばん）」になる。

祝祭日しゅくさいじつ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの祝日しゅくじつ（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう
日付ひづけ 日本語にほんご表記ひょうき 現地げんち語ご表記ひょうき 備考びこう
1月がつ1日にち 元日がんじつ Yeni il
1月がつ20日はつか 烈士れっしの日ひ Qara Yanvar 黒くろい一いち月がつ事件じけんの記念きねん日び。
3月8日にち 国際こくさい婦人ふじんデー Qadınlar günü
3月21日にち前後ぜんご 春分しゅんぶんの日ひ Novruz Bayram アゼルバイジャンでは新年しんねんを祝いわう移動いどう祝日しゅくじつ。
5月9日にち 対たいファシズム勝利しょうりの日ひ Faşizm üzərinə qələbə günü 第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの退役たいえき軍人ぐんじんを祝いわう日ひ。
5月28日にち 共和きょうわ国こく記念きねん日び Respublika günü 1918年ねんの共和きょうわ国こく独立どくりつを祝いわう日ひ。
6月15日にち 国家こっか救済きゅうさいの日ひ Azərbaycan xalqının Milli Qurtuluş günü アリエフ大統領だいとうりょうが共和きょうわ国こくの指導しどう者しゃとなった日ひ（1993年ねん）。
6月26日にち 国軍こくぐんの日ひ Azərbaycan Respublikasının Silahlı Qüvvələri günü アゼルバイジャン共和きょうわ国軍こくぐんの創設そうせつ記念きねん日び。
10月18日にち 独立記念日どくりつきねんび Azərbaycanın müstəqillik günü
11月8日にち 勝利しょうりの日ひ Zəfər Günü 2020年ねんナゴルノ・カラバフ紛争ふんそうのシュシャ解放かいほう記念きねん日び。
11月9日にち 国旗こっきの日ひ Dövlət Bayrağı günü
11月12日にち 憲法記念日けんぽうきねんび（アゼルバイジャン語ご版ばん） 共和きょうわ国こく憲法けんぽう（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）が採択さいたくされた日ひ（1991年ねん）。
11月17日にち 復興ふっこう記念きねん日び
12月31日にち 全ぜんアゼルバイジャン人じん連帯れんたいの日ひ Dünya Azərbaycanlılarının Həmrəyliyi günü
イスラム暦れきによる ラマダーン（断食だんじき） Ramazan Bayramı
イスラム暦れきによる 断食だんじき明あけ大祭たいさい
イスラム暦れきによる 犠牲ぎせい祭さい Qurban Bayramı
イスラム暦れきによる イスラムの新年しんねん

スポーツ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンのスポーツ（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

アゼルバイジャンは国家こっかとして、サッカーのスペイン1部ぶリーグ『アトレティコ・マドリード』のスポンサーになるなど、政府せいふとしてスポーツを重視じゅうししている。2010年代ねんだいに入はいると同国どうこくは国際こくさい大会たいかいの誘致ゆうちに熱心ねっしんとなり、2015年ねんヨーロッパ競技きょうぎ大会たいかいが開催かいさいされ[56]、2017年ねんにイスラム連帯れんたい大会たいかいが行おこなわれた[57]。さらにUEFA U-17欧州おうしゅう選手権せんしゅけん2016、2012 FIFA U-17女子じょしワールドカップ、2010年ねん欧州おうしゅうレスリング選手権せんしゅけん、第だい25回かい欧州おうしゅう新体操しんたいそう選手権せんしゅけん、2018年ねん世界せかい柔道じゅうどう選手権せんしゅけんなどの国際こくさいスポーツ大会たいかいが続々ぞくぞくと開催かいさいされている[58][59]。

サッカー[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンのサッカー（英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

アゼルバイジャンではサッカーが最もっとも人気にんきのスポーツとなっており、1992年ねんにアゼルバイジャン・プレミアリーグが創設そうせつされた[60]。 アゼルバイジャンサッカー協会きょうかい（AFFA）はUEFAに加盟かめいしており、カラバフFKやネフチ・バクーといった同どうリーグの強豪きょうごうクラブは、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグの予選よせんや本ほん大会たいかいに出場しゅつじょうしている[61][62]。

2019年ねんのUEFA EL・決勝けっしょうはバクー・オリンピックスタジアムで開催かいさいされ[63]、2021年ねんに行おこなわれたUEFA EURO 2020のグループステージと準々じゅんじゅん決勝けっしょうの試合しあいも誘致ゆうちされた[64]。なお、サッカーアゼルバイジャン代表だいひょうはFIFAワールドカップおよびUEFA欧州おうしゅう選手権せんしゅけんには未み出場しゅつじょうである。

格闘技かくとうぎ[編集へんしゅう]

アゼルバイジャンはオリンピックでは1996年ねんアトランタ大会たいかいで初はつ参加さんかを果はたし、レスリング競技きょうぎで通算つうさん25個このメダルを獲得かくとくしている[65]。伝統でんとう的てきなスポーツであるレスリングは、アゼルバイジャンの国民こくみんスポーツと見みなされている[66]。また、他たの旧きゅうソ連それん諸国しょこく同様どうように柔道じゅうどうも盛さかんである。これ以外いがいにもアゼルバイジャンの伝統でんとう的てきなものとしては、バックギャモン、ズールハーネ、チョフガン（英語えいご版ばん）がある[66]。近年きんねんでは、総合そうごう格闘技かくとうぎにおいても有力ゆうりょくな選手せんしゅを輩出はいしゅつしている。

その他たの競技きょうぎ[編集へんしゅう]

「オリンピックのアゼルバイジャン選手せんしゅ団だん」も参照さんしょう

モータースポーツでは、2016年ねんにバクー市街地しがいちコースでF1ヨーロッパグランプリが開催かいさいされた[67]。2017年ねんからはアゼルバイジャングランプリと名称めいしょうを変更へんこうして開催かいさいされている[68]。アゼルバイジャンは世界せかいでもチェスが盛さかんな国くにの一ひとつとして知しられており[69]、ヨーロッパ大会たいかいでの銅どうメダリストも輩出はいしゅつしている[70][71]。

2016年ねんの第だい42回かいチェス・オリンピアードは首都しゅと・バクーで開催かいさいされた[72]。バレーボールは国内こくないで人気にんきのスポーツのうちの1つであり、2014年ねんのCEV女子じょしチャレンジカップでは優勝ゆうしょうしている[73][74]。その他たにも、フットサルや体操たいそうなども人気にんきのスポーツとなっている[75]。

著名ちょめいな出身しゅっしん者しゃ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャン人じんの一覧いちらん」および「Category:アゼルバイジャンの人物じんぶつ」を参照さんしょう
政治せいじ家か
文化ぶんか人じん
音楽家おんがくか

・ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ　チェロ演奏えんそう家か

スポーツ選手せんしゅ

象徴しょうちょう[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「アゼルバイジャンの国くにの象徴しょうちょう（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）」を参照さんしょう

国花こっか[編集へんしゅう]

アゼルバイジャンの国花こっかには正式せいしきに定さだめられていないが、チューリップ、バラ、カーネーション、アイリス、ユリなどが候補こうほとして挙あげられている。

国くに獣じゅう[編集へんしゅう]

アゼルバイジャンの国くに獣じゅうはカラバフ馬ば（アゼルバイジャン語ご版ばん、英語えいご版ばん）である。

ナショナルカラー[編集へんしゅう]

アゼルバイジャンは国旗こっきに採用さいようされている青あお（空色そらいろ）、赤あか、緑みどりをナショナルカラーとして規定きていしている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

ウィキメディア・コモンズには、アゼルバイジャンに関連かんれんするメディアおよびカテゴリがあります。
北きたアジア
東ひがしアジア
東南とうなんアジア
南みなみアジア
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西にしアジア
海外かいがい領土りょうど・自治領じちりょう・
その他たの地域ちいき
イギリス
オーストラリア
中国ちゅうごく
各かく列れつ内ないは五十音ごじゅうおん順じゅん。国連こくれんによる世界せかい地理ちり区分くぶんに基もとづく。※ 1 一部いちぶはヨーロッパに含ふくまれる。※ 3 一部いちぶはオセアニアに含ふくまれる。※ 4 パレスチナ問題もんだいのためIOC及およびに各かく国際こくさい競技きょうぎ連盟れんめいが大州おおず毎ごとに設置せっちする下部かぶ組織そしきではヨーロッパに属ぞくする。※ 5 大だい部分ぶぶんがアフリカに含ふくまれる。※ 6国連こくれんに参加さんか・加盟かめいした実績じっせきが無ない地域ちいき。※ 7国際こくさい連合れんごう非ひ加盟かめい国こくのみが国家こっか承認しょうにんしている地域ちいき。※ 8 国連こくれん総会そうかいオブザーバー国こく。※ 9 オセアニアにも分類ぶんるいされ得える。※ 10 ヨーロッパにも分類ぶんるいされ得える。※ 11 西にしアジアにも分類ぶんるいされ得える。
西にしヨーロッパ
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北きたヨーロッパ
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ノルウェー
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ヨーロッパ本土ほんどやヨーロッパ国家こっかの海外かいがい領土りょうどは原則げんそく国連こくれんによる世界せかい地理ちり区分くぶん（UNSD－Methodology United Nations）　
国連こくれんによる区分くぶんによればトルコ[† 4]、キプロス[† 4]、アゼルバイジャン[† 4]、アルメニア[† 4]、カザフスタン[† 6]、ジョージア[† 4]はヨーロッパに含ふくまれない。

  1. ^ a b c 一部いちぶはアフリカに含ふくまれる。
  2. ^ 国連こくれん総会そうかいオブザーバー国こく。
  3. ^ 国土こくど面積めんせきのほとんどは北きたアジアに属ぞくす。
  4. ^ a b c d e f g h i 西にしアジアにも分類ぶんるいされ得える。
  5. ^ 国際こくさい連合れんごう非ひ加盟かめい国こくのみが国家こっか承認しょうにんしている。
  6. ^ 国土こくど面積めんせきの過半かはんは中央ちゅうおうアジアに属ぞくす。
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