トナカイ
トナカイ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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トナカイ Rangifer tarandus
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VU[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Rangifer H.Smith, 1827 Rangifer tarandus (Linnaeus, 1758) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トナカイ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Reindeer Caribou |
トナカイ(アイヌ
分布
亜種
- Rangifer tarandus tarandus (Linnaeus, 1758)
- Rangifer tarandus caribou (Gmelin, 1788)
- Rangifer tarandus fennicus (Lonnberg, 1909)
- Rangifer tarandus granti (J.A.Allen, 1902)
- Rangifer tarandus groenlandicus (Linnaeus, 1767)
- Rangifer tarandus pearyi (J.A.Allen, 1902)
- Rangifer tarandus platyrhynchus (Vrolik, 1829)
名称
「カリブー (Caribou)」は
ロシア
アルタイ
特徴
形態
シカ
生態
ツンドラ
人間 との関係
カムチャツカ
家畜 化 と利用
スカンジナビア
保全 状 況 評価
VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
飼育
日本
本来 の生息 地 よりも南方 に位置 するため、動物 園 などで飼育 する際 は暑 さ対策 が不可欠 である。そのため、展示 場 全体 を植樹 による日陰 空間 としたり、遮光 ネットやスプリンクラー、扇風機 、ミスト発生 装置 などを併設 する等 の取 り組 みが行 われている[11]。咀嚼 力 が低 く、イネ科 の牧草 が嚙み切 れずに、歯 を摩耗 させたり欠損 させてしまう事例 が、以前 はあまり知 られておらず、鹿 や牛 用 の配合 飼料 の給餌 で平均 寿命 である雄 10歳 、雌 15歳 に満 たない個体 が多 かった。現在 では、イネ科 の牧草 に替 わって、茎 が堅 くて葉 が柔 らかいマメ科 のムラサキウマゴヤシの乾草 や、乾草 を茎 ごと粉末 にして固 めた「ヘイキューブ」、「ヘイキューブ」を更 に粉末 状 にした「粉末 ヘイキューブ」などを与 えて、寿命 の向上 を図 っている[11]。- 7
月 ~10月 にかけて、本来 は寒冷 地 に生息 しないサシバエなどの吸血 昆虫 の被害 に悩 まされる個体 が多 く、ストレスや疲労 困憊 の原因 となるため、以前 は、飼育 員 に虫除 け剤 を噴霧 したり、水浴 環境 のある展示 場 への放牧 などの対策 が行 われていたが、飼育 員 への負担 が大 きいことから、現在 では、1回 の噴霧 で1週間 の効果 を持 つ吸血 昆虫 用 の忌避 剤 を使用 している[11]。
文化 の中 のトナカイ
サンタクロースのトナカイ
サンタクロースは、トナカイが曳(ひ)く
1823
- ダッシャー (Dasher)
- ダンサー (Dancer)
- プランサー (Prancer)
- ヴィクセン (Vixen)
- コメット (Comet)
- キューピッド (Cupid)
- ダンダー (Dunder)
- ブリクセム (Blixem)
この
さらに、1939
脚注
注釈
- ^
伝統 的 に「Rangifer 」1種 と言 われてきたが、6種 まで数 える説 がある。スミソニアン協会 (自然 史 博物館 )が紹介 した2005年代 の考察 をあげると次 のとおり[4]。
Genus: Rangifer- Species: Rangifer tarandus
- – Rangifer tarandus tarandus
- – Rangifer tarandus buskensis
- – Rangifer tarandus caboti
- – Rangifer tarandus caribou
- – Rangifer tarandus dawsoni
- – Rangifer tarandus fennicus
- – Rangifer tarandus groenlandicus
- – Rangifer tarandus osborni
- – Rangifer tarandus pearsoni
- – Rangifer tarandus pearyi
- – Rangifer tarandus phylarchus
- – Rangifer tarandus platyrhynchus
- – Rangifer tarandus sibiricus
- – Rangifer tarandus terraenovae
年 11月16日 時点 の状況 を整理 した[4]。要約 すると、アメリカ合衆国 の当時 の公的 立場 は「絶滅 危惧 種 として認 めるカリブーはR. t. caribou 、対象 となる分布 域 は合衆国 内 はアイダホ州 とワシントン州 、またアメリカ・カナダ国境 地域 のブリティッシュコロンビア州 南東 部 (水系 としてコロンビア川 、クートニー川 、クートニー湖 、クートニー川 )」とした。IUCNの見解 ではR. t. pearyi は絶滅 危惧 種 、それ以外 は低 リスク(lc)。森林 カリブーはオンタリオ州 の分布 全域 で絶滅 の危機 に非常 に近 いとした(V. Geist、同 )。 グラブは以下 の命名 はいずれもリンネ式 ではないと断 り、注 として「最新 の状況 は、対応 する次 の外部 サイトを参照 」するよう示 している[4]。アメリカ合衆国 ESA:www.fws .gov /endangered /wildlife .html。 - IUCN:www
.iucnredlist .org。 - CITES:www
.cites .org /eng /resources /species .html。
グラブは亜種 を森林 トナカイとツンドラトナカイの2つに分類 し(Jacobi、1931)、cilindricornis Camerano(1902)をcylindricornis の別称 とした。バンフィールド(1961年 )は極北 アメリカのカリブー間 に限定 的 または季 節 性 の集合 を認 め、新 分類 「ピアリーカリブー」(Peary Caribou)を認 め(1963年 )、これらをガイスト(Geist 1998)が大幅 に手直 しした。ここに示 す以下 には、カリブーまたは森林 カリブー(buskensis、valentinae、dawsoni、fennicus、phylarchus )に加 えてカリブーとトナカイの区分 間 で移行 する個体 群 ( osborni )を含 めた。tarandus 、トナカイ(caboti, groenlandicus, pearsoni, sibiricus, and terraenovae )もこれに数 える。さらに一方 で絶滅 種 insular dawsoni (「島 のトナカイ」)を独自 の分類 と認 め(Cowan and Guiguet, 1965)、他方 でmtDNA配列 ではカリブーや groenlandicus との差異 を認 めない(Byun et al.、2002)。スバールバル諸島 のトナカイを「ピアリーカリブー」と同 じグループにまとめる考 えは暫定 的 とした(Gloves and Grubb, 1987)[4]。
- ^
原作 はHenry Beekman Livingston著 という説 もある[20]。Clement Clarke Moore版 (1849年 発行 )もトナカイをつないだ順序 を示 していない[21]。
出典
- ^ Gunn, A. (2016). “Rangifer tarandus”. IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T29742A22167140. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T29742A22167140.en 19 November 2021
閲覧 。. - ^ a b c “Rangifer tarandus”. IUCN. Red list.. 2016
年 9月 26日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2023年 5月 26日 閲覧 。 - ^ Kurtén, Björn (1968). Pleistocene Mammals of Europe. en:Transaction Publishers. pp. 170–177. ISBN 978-1-4128-4514-4 6 August 2013
閲覧 。 - ^ a b c d e Grubb, Peter (2014
年 12月17日 ). “Mammals Species of the World: Taxonomic Browser [世界 の哺乳類 の種 :分類 検索 ]”. 2014年 12月17日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2023年 5月 26日 閲覧 。 - ^
日本 哺乳類 学会 、長谷川 善和 氏 (日本 列島 2000万 年 の進化 史 ―とくに日本 産 哺乳類 化石 に関 する研究 ) - ^ “トナカイは
何 語 ?”.知床 自然 センター. 2020年 9月 27日 閲覧 。 - ^
中川 裕 『アイヌ文化 で読 み解 く「ゴールデンカムイ」』集英社 新書 、2019年 。p.224. - ^ a b 『
動物 園 を100倍 楽 しむ!飼育 員 が教 えるどうぶつのディープな話 』、2023年 7月 10日 発行 、大渕 希 郷 、緑 書房 、P39。 - ^ 「
大石 侑香 「トナカイは魚 がお好 き◇ロシア少数 民族 ハンティの生活 を調査 しびっくり◇」」『日本経済新聞 朝刊 (文化 面 )』2018年 12月6日 。2018年 12月11日 閲覧 。 - ^
大石 侑香 (2017年 11月10日 ). “第 八 回 : トナカイが魚 を食 べる!?”.三省堂 ことばのコラム. シベリアの大地 で暮 らす人々 に魅 せられて―文化 人類 学 のフィールドワークから―. 2018年 12月6日 閲覧 。 - ^ a b c d e 『
動物 園 を100倍 楽 しむ!飼育 員 が教 えるどうぶつのディープな話 』、2023年 7月 10日 発行 、大渕 希 郷 、緑 書房 、P40。 - ^ 「【
大使館 の一 皿 】フィンランドの暖 かい食卓 /トナカイやベリー寒 い冬 越 す自然 の恵 み」『日本経済新聞 』、13面 。 - ^
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挿図 )鹿角 台湾 の小鹿 ・日本 の幼 鹿 並 に老 鹿 ・満 洲 の紅 鹿 」[14]、「(挿図 )樺太 森林 中 に於 ける馴鹿 の群 」[15]。 - ^ “
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幌延 町 観光 スポット・お食事 処 マップ』(PDF)日本 原子力 研究 開発 機構 。 - ^
新 幌延 町 史 編 さん委員 会 編 「第 9編 観光 ・宗教 ・生活 第 1章 観光 §第 2節 観光 資源 §§2 トナカイ観光 牧場 」『新 幌延 町 史 』幌延 町 、2000年 12月、1223-頁 。全国 書誌 番号 :20126825。 - ^ a b
英語 版 ウィキソースに本 記事 に関連 した原文 があります:A Visit from St. Nicholas - ^ Clement Clarke Moore; Boyd(
版画 およびデザイン) (1849). A visit from St. Nicholas. New York: Spalding & Shepard(1849年版 ).国立 国会図書館 書誌 ID:000006277542. "表紙 題名 『Saint Nicholas』、別 題 『The night before Christmas』あるいは『Saint Nicholas』"
関連 文献
大澤 雅彦 (総 監訳 )『ステップ・プレイリー・タイガ』、朝倉書店 〈世界 自然 環境 大 百科 第 8巻 〉、2017年 、ISBN 978-4-254-18518-8。原 タイトル:Encyclopedia of the Biosphere(Biosferaの重訳 )。網野 善彦 『海 と列島 の中世 』〈講談社 学術 文庫 〉2003年 。八田 三郎 「1日本 の鹿 (上 )」」『奈良 と鹿 』官 幣 大社 春日 神社 春日 神 鹿 保護 会 、奈良 、1920年 (大正 9年 )、7-10頁 。doi:10.11501/963454。国立 国会図書館 書誌 ID:43031121。
関連 項目
外部 リンク
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