(Translated by https://www.hiragana.jp/)
エパンテリアス - Wikipedia コンテンツにスキップ

エパンテリアス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

エパンテリアス Epanteriasアロサウルスぞくする大型おおがた肉食にくしょく恐竜きょうりゅう推定すいてい全長ぜんちょう最大さいだいで12mにたっし、ティラノサウルスギガノトサウルスなら最大さいだいきゅうししあしるいだった。研究けんきゅうしゃなかにはこれをアロサウルスぞく一種いっしゅとする見方みかたもある。ジュラ紀じゅらき後期こうき北西ほくせいアメリカに生息せいそくしていた。ジュラ紀じゅらき最大さいだい肉食にくしょく恐竜きょうりゅうの1つであり、ティラノサウルスよりもちからつよかったとかんがえる研究けんきゅうしゃもいるが、かつてはアロサウルスと同一どういつされたために、この称号しょうごうがアロサウルスのものになってしまっていたこともある。現在げんざいでも一部いちぶ化石かせきしか発掘はっくつされていないため、その詳細しょうさい不確ふたしかなままである。

エパンテリアス
Epanterias
エパンテリアス
発見はっけんされている部分ぶぶん図示ずし
地質ちしつ時代じだい
ジュラ紀じゅらき後期こうき
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: りゅうばん Saurischia
: ししあし Theropoda
下目しため : テタヌラ下目しため Tetanurae
階級かいきゅうなし : カルノサウルスるい Carnosauria
うえ : アロサウルスうえ Allosauroidea
: アロサウルス Allosauridae
ぞく : エパンテリアスぞく Epanterias
学名がくめい
Epanterias
Cope1878
シノニム
たね
生体せいたい復原ふくげん
タイプ標本ひょうほん最大さいだいのもの)とヒト、3たいのアロサウルスとのサイズ比較ひかく

エパンテリアスはコロラドしゅうガーデンパークのモリソンそう上部じょうぶジュラ紀じゅらき後期こうきキンメリッジチトン)から発見はっけんされている。1878ねんエドワード・ドリンカー・コープによって記載きさいされた。しきしゅはエパンテリアス・アンプレクスス Epanterias amplexusぞくめいは「ささえ」、しゅ小名しょうみょうは「いだく」を意味いみし、このわせで「いだささえるもの」の意味いみである。コープは動物どうぶつたいしてとしてとうより発見はっけんされたほね標本ひょうほん言及げんきゅうして学名がくめいをつける傾向けいこうがあり[1]ほんしゅ場合ばあい、それらのほね巨体きょたいささえていたことを想定そうていしてあたえられた学名がくめいとなっている[2]本属ほんぞくアメリカ自然しぜん博物館はくぶつかんくらホロタイプ、AMNH 5767 にもとづく。これは3つの脊椎せきつい、1つの烏口からすぐちこつ、1つのちゅうあしこつ[3]。またコープは当初とうしょこれをりゅうあしるいかんがえていた[2]が、のちししあしるいあらためられた[3]グレゴリー・ポールは1988ねんに、ほんしゅアロサウルス大型おおがたしゅであると指摘してきしアロサウルス・アンプレクスス Allosaurus amplexus分類ぶんるいしなおした[4]べつ研究けんきゅうしゃたねとしての独自どくじせいさえうたがい、エパンテリアスはアロサウルス・フラギリス Allosaurus fragilis大型おおがた個体こたいぎないとかんがえた[5]。 2010ねんにポールとケネス・カーペンターE. amplexus標本ひょうほんはアロサウルス・フラギリスよりもあたらしい地層ちそう(モリソンそう上部じょうぶ)に由来ゆらいすることから、おそらくべつのタクソンであると指摘してきした。かれらは同時どうじに、ホロタイプのもつ情報じょうほう同定どうていためには貧困ひんこんすぎるとし、エパンテリアスを疑問ぎもんめいとしてさい記載きさいした[6]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ モノクロニウスかく言及げんきゅうして「1ほんみき」、コエロフィシスしい言及げんきゅうして「中空なかぞら」と命名めいめいされている。
  2. ^ a b Cope, Edward Drinker (1878). “A new opisthocoelous dinosaur”. American Naturalist 12 (6): 406. doi:10.1086/272127. 
  3. ^ a b Osborn, Henry Fairfield; Mook, Charles C. (1921). “Camarasaurus, Amphicoelias, and other sauropods of Cope”. Memoirs of the American Museum of Natural History, New Series 3 (3): 247–387. 
  4. ^ Paul, Gregory S. (1988). “Genus Allosaurus”. Predatory Dinosaurs of the World. New York: Simon & Schuster. pp. 307–313. ISBN 0-671-61946-2 
  5. ^ Holtz, Thomas R., Jr.; Molnar, Ralph E.; Currie, Philip J. (2004). Weishampel, David B.; Dodson, Peter; Osmólska Halszka (eds.). eds. The Dinosauria (2nd ed.). Berkeley: University of California Press. pp. 71–110. ISBN 0-520-24209-2 
  6. ^ Paul, G.S. and Carpenter, K. (2010). "Case 3506: Allosaurus Marsh, 1877 (Dinosauria, Theropoda): proposed conservation of usage by designation of a neotype for its type species Allosaurus fragilis Marsh, 1877." Bulletin of Zoological Nomenclature, 67(1): 53-56. [1]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]