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オリオンすべるい

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オリオンすべるい
Orionides
生息せいそく年代ねんだい: 中生代ちゅうせいだい中期ちゅうきジュラ紀じゅらき - かんしん現世げんせい), 175.6–0 Ma

前期ぜんきジュラ紀じゅらきからの可能かのうせいあり
地質ちしつ時代じだい
中期ちゅうきジュラ紀じゅらき - かんしん現世げんせい
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: りゅうばん Saurischia
階級かいきゅうなし : りゅうばんるい Eusaurischia
: ししあし Theropoda
階級かいきゅうなし : しんししあしるい Neotheropoda
階級かいきゅうなし : とり吻類 Averostra
下目しため : けん尾下おくだり Tetanurae
階級かいきゅうなし : オリオンすべるい Orionides
学名がくめい
Orionides
Carrano, Benson & Sampson, 2012
シノニム
和名わみょう
オリオンすべるい(オリオンとうるい)[2]
下位かい分類ぶんるいぐん

オリオンすべるい[2](オリオンとうるい、学名がくめい Orionides)は、中期ちゅうきジュラ紀じゅらきから現在げんざいまで存続そんぞくしているけんるいししあしるい恐竜きょうりゅうクレード。このクレードには、鳥類ちょうるいふくむほとんどのししあしるい恐竜きょうりゅうふくまれている[3]

系統けいとう関係かんけい

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おおくの系統けいとう解析かいせきでは、けんるいメガロサウルスうえ英語えいごばん鳥獣ちょうじゅうあしるい両方りょうほうがわ系統けいとうぐんにあることが発見はっけんされたが、かくとなる二分にぶんほう命名めいめいされたのは2012ねんになってからである。2012ねんカラーノ、ベンソン、サンプソンは、そのクレードをOrionides(オリオンすべるい)と名付なづけ、メガロサウルスうえ鳥獣ちょうじゅうあしるい、それらの最新さいしん共通きょうつう祖先そせん、およびそのすべての子孫しそんふくむノードとして定義ていぎした[3]2015ねん、ヘンドリックス、ハートマン、マテウスはこの定義ていぎ明確めいかくにし、アロサウルス・フラギリスメガロサウルス・バックランディイエスズメPasser domesticus)をふくもっと包括ほうかつてきでないクレードとして指定していした[4]以下いかしめクラドグラムは、2013ねんにザノとマコヴィッキーによって発表はっぴょうされた系統けいとう解析かいせきしたがっている[5]

オリオンすべるい
メガロサウルスうえ英語えいごばん

ピアトニッキサウルス英語えいごばん

メガロサウルスるい

スピノサウルス

メガロサウルス

鳥獣ちょうじゅうあしるい

コエルロサウルスるい

アロサウルスうえ

メトリアカントサウルス英語えいごばん

アロサウルスるい

アロサウルス

カルカロドントサウルスるい

ネオヴェナトル

カルカロドントサウルス

2019ねんに、アスファルトヴェナトル英語えいごばんという基盤きばんてきアロサウルスうえ発見はっけんされ、メガロサウルスうえとアロサウルスうえ両方りょうほうのグループをふくたん系統けいとうぐんにくりゅうるいかんがえにさらなる証拠しょうこ提示ていじした。これは、鳥獣ちょうじゅうあしるい正当せいとうせいには疑問ぎもんげかけたが、分類ぶんるいぐんとしてのオリオンすべるい依然いぜんとして維持いじされてきたが、これは、オリオンすべるい鳥獣ちょうじゅうあしるい同義どうぎであることを暗示あんじしている可能かのうせいがある。

時間じかんてき範囲はんい

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大型おおがた肉食にくしょくせい恐竜きょうりゅうスピノサウルスアロサウルスは、後期こうきジュラ紀じゅらきから前期ぜんきはく亜紀あきとくゴンドワナ大陸たいりくにて繁栄はんえいしたが、おそらくアベリサウルスケラトサウルスるいティラノサウルスコエルロサウルスるいとの競合きょうごうにより、はく亜紀あき末期まっきまでに絶滅ぜつめつしたようである。多様たようなコエルロサウルスるい中生代ちゅうせいだいわりまで存続そんぞくし、クラウングループである鳥類ちょうるいのぞいてすべてが絶滅ぜつめつした。現生げんなま鳥類ちょうるいは、けんるいのクレードの唯一ゆいいつ現存げんそんする分類ぶんるいぐんである。

語源ごげん

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"Orionides"というクレードめいは、2012ねんにマシュー・T・カラーノ、ロジャー・B・J・ベンソン、スコット・D・サンプソンによって設立せつりつされた。このは、基盤きばんてきオリオンすべるい大型おおがたさと肉食にくしょくせい参照さんしょうして、ギリシャ神話しんわ登場とうじょうする巨人きょじん狩人かりゅうどであるオーリーオーン由来ゆらいしている。また、このは、オリオン別名べつめいであるアレクトロポディオンにも言及げんきゅうしており、「にわとりあし」を意味いみする[3]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Rauhut, Oliver W. M.; Pol, Diego (2019-12-11). “Probable basal allosauroid from the early Middle Jurassic Cañadón Asfalto Formation of Argentina highlights phylogenetic uncertainty in tetanuran theropod dinosaurs” (英語えいご). Scientific Reports 9 (1): 18826. Bibcode2019NatSR...918826R. doi:10.1038/s41598-019-53672-7. ISSN 2045-2322. PMC 6906444. PMID 31827108. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6906444/. 
  2. ^ a b 幸光ゆきみつ, 冨田とみた; こうわたる, 對比たいひ; 春生はるお, 三枝みえ; 直樹なおき, 池上いけがみ; れん, 平山ひらやま; 英夫ひでお, 仲谷なかたに (2020). 恐竜きょうりゅうるい分岐ぶんき分類ぶんるいにおけるクレードめい和訳わやくについて”. 化石かせき 108: 23–35. doi:10.14825/kaseki.108.0_23. https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaseki/108/0/108_23/_article/-char/ja/. 
  3. ^ a b c Carrano, M. T.; Benson, R. B. J.; Sampson, S. D. (2012). “The phylogeny of Tetanurae (Dinosauria: Theropoda)”. Journal of Systematic Palaeontology 10 (2): 211–300. doi:10.1080/14772019.2011.630927. 
  4. ^ Hendrickx, C.; Hartman, S.A.; Mateus, O. (2015). “An overview of non-avian theropod discoveries and classification”. PalArch's Journal of Vertebrate Palaeontology 12 (1): 1-73. 
  5. ^ Zanno, L. E.; Makovicky, P. J. (2013). “Neovenatorid theropods are apex predators in the Late Cretaceous of North America”. Nature Communications 4: 2827. Bibcode2013NatCo...4.2827Z. doi:10.1038/ncomms3827. PMID 24264527. 

関連かんれん項目こうもく

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