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カルカロドントサウルス

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カルカロドントサウルス
Carcharodontosauridae
地質ちしつ時代じだい
中生代ちゅうせいだい前期ぜんきはく亜紀あき後期こうきはく亜紀あき
やく1おく7,560まん - 8800まんねんまえ
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: りゅうばん Saurischia
: ししあし Theropoda
下目しため : テタヌラ下目しため Tetanurae
階級かいきゅうなし : カルノサウルスるい Carnosauria
うえ : アロサウルスうえ Allosauroidea
: カルカロドントサウルス Carcharodontosauridae
学名がくめい
Carcharodontosauridae 
Stromer1931
しきしゅ
カルカロドントサウルス・サハリクス ‘’Carcharodontosaurus saharicus
シノニム
  • アクロカントサウルス Acrocanthosauridae
    Molnar, 2003
下位かい分類ぶんるいぐん

カルカロドントサウルス(カルカロドントサウルスか、学名がくめい Carcharodontosauridae)は、肉食にくしょく恐竜きょうりゅうなか主要しゅようなグループのひとつ。史上しじょう最大さいだいきゅう肉食にくしょく恐竜きょうりゅうであるカルカロドントサウルスギガノトサウルスぞくするであり、またアクロカントサウルスをこのふくめるこえもある。分類ぶんるいじょうアロサウルスきんえんである。

捕食ほしょく-しょく関係かんけい

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カルカロドントサウルス祖先そせんすじたるアロサウルスや、それに類似るいじしたメガロサウルスるいなどは、出現しゅつげん当初とうしょから大型おおがたりゅうあしるい仕留しとめられるような適応てきおうげていた[3]。そのこまかな戦略せんりゃくはそれぞれことなり、たとえばアロサウルスはみじかめの強靭きょうじんな頸部を使つかって獲物えもの攻撃こうげきしていた可能かのうせいがある[4]

そしてカルカロドントサウルスは、アロサウルス以上いじょうするどなが発達はったつさせていた[ちゅう 1]。これははく亜紀あき繁栄はんえいした史上しじょうさい重量じゅうりょうきゅうりゅうあしるいであるティタノサウルス(れいアルゼンチノサウルス)を餌食えじきにするためだった可能かのうせいがあり、はく亜紀あきセノマニアンおよびチューロニアンまで、両者りょうしゃたがいに影響えいきょういながら繁栄はんえいすることになった。だがはく亜紀あき中期ちゅうき後期こうき序盤じょばん)にきた気候きこう変動へんどうにより、こうした巨大きょだい恐竜きょうりゅうK-Pg境界きょうかいたずして絶滅ぜつめつすることになる[5]

なおティタノサウルスとカルカロドントサウルス関係かんけいしめ証拠しょうこけっしておおくないが、パラリティタンタイプ標本ひょうほんにカルカロドントサウルスがあさったとみられる痕跡こんせきや、アクロカントサウルスがサウロポセイドン追跡ついせきしたとみられる足跡あしあと化石かせき報告ほうこくされている。余談よだんだが、数少かずすくないがたれいとして、ネオヴェナトルとりあしるいマンテリサウルスのこしたものが報告ほうこくされている[6]

筋力きんりょく

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しばしばティラノサウルスよりも咬合力ごうりょく(ちから)がよわいとされているが、それはカルカロドントサウルス非力ひりきだったことしめすわけではない。実際じっさいには全長ぜんちょう10メートル以上いじょう体重たいじゅう3トンをえる種類しゅるい(れいカルカロドントサウルス)では、全長ぜんちょう8メートルじゃく体重たいじゅう850キロものおおきな獲物えものあごだけでくわげること出来でき[7]

クラドグラム

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以下いかはノバスらによる2013ねんのカルカロドントサウルスるいのクラドグラム[2]

アロサウルス

カルカロドントサウルス

ネオヴェナトル

エオカルカリア

コンカヴェナトル

アクロカントサウルス

シャオキロン

カルカロドントサウルス

カルカロドントサウルス

ギガノトサウルスぞく

ティラノティタン

マプサウルス

ギガノトサウルス

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 祖先そせんすじのアロサウルスよりも、より原始げんしてきメトリアカントサウルスるい系統けいとうはなれたケラトサウルスにさえている。

出典しゅってん

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  1. ^ Stephen L. Brusatte; Roger B. J. Benson; Xing Xu (2012). “A reassessment of Kelmayisaurus petrolicus, a large theropod dinosaur from the Early Cretaceous of China”. Acta Palaeontologica Polonica 57 (1): 65–72. doi:10.4202/app.2010.0125. http://www.app.pan.pl/archive/published/app56/app20100125_acc.pdf. 
  2. ^ a b Novas, Fernando E. (2013). “Evolution of the carnivorous dinosaurs during the Cretaceous: The evidence from Patagonia”. Cretaceous Research 45: 174–215. doi:10.1016/j.cretres.2013.04.001. 
  3. ^ Brontosaur killers: Late Jurassic allosaurids as sabre-tooth cat analogues(Robert T. Bakker:2000)
  4. ^ The muscle-powered bite of allosaurus (dinosauria; theropoda): an interpretation of cranio-dental morphology』(Mauricio Antón:2003)
  5. ^ A large Cretaceous theropod from Patagonia, Argentina, and the evolution of carcharodontosaurids (Fernando E Novas:2005)
  6. ^ イギリス恐竜きょうりゅう図鑑ずかん-だい2かい. NHKスクエア. NHK. 2020ねん8がつ3にち閲覧えつらん
  7. ^ Balance and Strength—Estimating the Maximum Prey‐Lifting Potential of the Large Predatory Dinosaur Carcharodontosaurus saharicus (Donald M Henderson:2015)

関連かんれん項目こうもく

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