ドラコヴェナトル

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ドラコヴェナトル
Dracovenator
生息せいそく年代ねんだい: 中生代ちゅうせいだい前期ぜんきジュラ紀じゅらき, 201–199 Ma
既知きち発見はっけん部位ぶい
地質ちしつ時代じだい
前期ぜんきジュラ紀じゅらき
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
つな : そうゆみつな Diapsida
下綱しもつな : しゅりゅうがた下綱しもつな Archosauromorpha
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: りゅうばん Sauriscia
階級かいきゅうなし : りゅうばんるい Eusaurischia
: ししあし Theropoda
階級かいきゅうなし : しんししあしるい Neotheropoda
: ディロフォサウルス Dilophosauridae
ぞく : ドラコヴェナトルぞく Dracovenator
学名がくめい
Dracovenator
Yates2005
たね

ドラコヴェナトル (学名がくめいDracovenator) は、前期ぜんきジュラ紀じゅらきみなみアフリカ生息せいそくしていた絶滅ぜつめつしたしんししあしるいぞく

発見はっけん命名めいめい[編集へんしゅう]

既知きち部位ぶいしめした。スケールバーは10cm

ドラコヴェナトルのタイプ標本ひょうほんBP/1/5243は1981ねんエリオットそう英語えいごばん発見はっけんされた[1][2]ぞくめいは「りゅう狩人かりゅうど」の[2][3]オランダで「ドラゴンのやま」を意味いみするDrakensbergのふもと産出さんしゅつしたことに由来ゆらいし、たね小名しょうみょうはKitching教授きょうじゅのフィールドアシスタントへのけんじめい[4]

形態けいたい[編集へんしゅう]

復元ふくげん
人間にんげんとのおおきさの比較ひかく

全長ぜんちょう5.5-6.5 m、体重たいじゅう250kgと推定すいていされる[3][5][6]

Yatesは記載きさい論文ろんぶんにおいて、ドラコヴェナトルとぞく区別くべつすることができる特徴とくちょうとして、歯槽しそうこつえんふかせまみぞでつながっているおおきな外側そとがわぜんあごあなかこおおきな二股ふたまたの窩があること・関節かんせつこつ外側そとがわ関節かんせつ突起とっきけんじょう突起とっきのちえんへだてるふかななめのきがあり、関節かんせつこつにはとくによく発達はったつしたがわのタブじょう突起とっきがあること・圧縮あっしゅくされたしも顎骨がっこつげている[4]

生態せいたい[編集へんしゅう]

しょくせい肉食にくしょく[2][3]推測すいそくされ、レソトサウルスなどの基盤きばんとりばんるいマッソスポンディルスなどのりゅうあしがたるいっていた可能かのうせいがある[3]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

ロイヤルオンタリオ博物館はくぶつかん展示てんじされているドラコヴェナトル

記載きさい、ドラコヴェナトルはしんししあしるい配置はいちされた[4]最初さいしょ系統けいとう解析かいせきでは、ドラコヴェナトルはディロフォサウルスおよびズパイサウルスとクレードを形成けいせいすることがしめされている。

以下いかはSmithらによる2007ねん研究けんきゅうもとづくクラドグラム[7]

しんししあしるい

コエロフィシスうえ

unnamed

しんケラトサウルスるい

テタヌラるい

ズパイサウルス

unnamed
ディロフォサウルス

シノサウルス (=ディロフォサウルス・シネンシス)

unnamed

ドラコヴェナトル

unnamed

ディロフォサウルス

クリョロフォサウルス

以下いかはHendrickxらによる2015ねん研究けんきゅうもとづくクラドグラム[8]

しんししあしるい

コエロフィシス

リリエンステルヌス

ズパイサウルス

ディロフォサウルス

ディロフォサウルス

ドラコヴェナトル

アヴェロストラ

ケラトサウルスるい

テタヌラるい

クリョロフォサウルス

シノサウルス

モノロフォサウルス

オリオンすべるい

ギャラリー[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Munyikwa and Raath, 1999. Further material of the ceratosaurian dinosaur Syntarsus from the Elliot Formation (Early Jurassic) of South Africa. Palaeontologia Africana. 35:55-59.
  2. ^ a b c Dracovenator regenti - Beschreibung, Dinodata.de”. dinodata.de. 2023ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d Dracovenator”. www.prehistoric-wildlife.com. 2023ねん5がつ6にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c A. M. Yates. 2005. A new theropod dinosaur from the Early Jurassic of South Africa and its implications for the early evolution of theropods. Palaeontologia Africana 41:105-122
  5. ^ Smith, N.D., Makovicky, P.J., Pol, D., Hammer, W.R., and Currie, P.J. (2007). "The Dinosaurs of the Early Jurassic Hanson Formation of the Central Transantarctic Mountains: Phylogenetic Review and Synthesis". U.S. Geological Survey and The National Academies doi:10.3133/of2007-1047.srp003
  6. ^ Paul, G. S. (2016). The Princeton Field Guide to Dinosaurs (2nd ed.). Princeton, New Jersey: Princeton University Press. pp. 79. ISBN 9780691167664 
  7. ^ Smith, N.D., Makovicky, P.J., Pol, D., Hammer, W.R., and Currie, P.J. (2007). "The dinosaurs of the Early Jurassic Hanson Formation of the Central Transantarctic Mountains: Phylogenetic review and synthesis." In Cooper, A.K. and Raymond, C.R. et al. (eds.), Antarctica: A Keystone in a Changing World––Online Proceedings of the 10th ISAES, USGS Open-File Report 2007-1047, Short Research Paper 003, 5 p.
  8. ^ Hendrickx, C.; Hartman, S.A.; Mateus, O. (2015). “An overview of non-avian theropod discoveries and classification”. PalArch's Journal of Vertebrate Palaeontology 12 (1): 73. オリジナルのJune 22, 2018時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180622060300/http://www.palarch.nl/2015/08/christophe-hendrickx-scott-a-hartman-octavio-mateus-2015-an-overview-of-non-avian-theropod-discoveries-and-classification-palarchs-journal-of-vertebrate-palaeontology-12-1-2015/ 2018ねん1がつ13にち閲覧えつらん.