おにぎり

おにぎり
おにぎりの例れい
別名べつめい	握にぎり飯めし、握飯にぎりめし、握にぎり、結むすび、御ご結むすび、結むすび飯めし、おつくね
発祥はっしょう地ち	日本にっぽん
主おもな材料ざいりょう	米べい
食物しょくもつエネルギー (100 gあたり)	197 kcal (825 kJ)
栄養素えいようそ (100 gあたり)	タンパク質たんぱくしつ 2.7 g 脂肪しぼう 0.3 g 炭水化物たんすいかぶつ 39.4 g

塩鮭しおざけを具ぐ材ざいとしたおにぎり。

おにぎり（手前てまえと奥おく）と味噌汁みそしるなど。

おにぎりまたは、おむすび、握にぎり飯めし（にぎりめし）は、ご飯はんを三角さんかく、俵たわら、円柱えんちゅう形がたなどに成形せいけいし、海苔のりでつつんだ日本にっぽんの食たべ物もの。白米はくまいの中なかに梅干うめぼしや昆布こぶ、塩鮭しおざけなど酸味さんみ、塩味しおあじのある具ぐ材ざいを入いれることが多おおい。

特徴とくちょう

携行けいこう性せいに優すぐれていて、手てづかみで食たべられることから、日本にっぽんで古ふるくから今日きょうに至いたるまで携行けいこう食しょくや弁当べんとうとして重宝ちょうほうされている。元々もともとは残のこり飯めしの保存ほぞんや携行けいこう食しょくとして発達はったつしたが、その後ごは常食じょうしょくとしてのおにぎりが主流しゅりゅうとなり、現代げんだいではコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも販売はんばいされている。携行けいこうする必要ひつようがない居酒屋いざかやや定食ていしょく屋やでも提供ていきょうされるほど、日本にっぽんの食しょく文化ぶんかに定着ていちゃくしている。日本にっぽんのコンビニエンスストアや外食がいしょく・中食ちゅうじき店みせの海外かいがい進出しんしゅつ、日本にっぽん滞在たいざい経験けいけんを持もつ外国がいこく人じんの増加ぞうかに伴ともない、世界せかい各国かっこくでおにぎりが販売はんばいされるようになっている。

歴史れきし

先史せんし時代じだい

杉谷すぎたにチャノバタケ遺跡いせき出土しゅつど

1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）11月12日にち、能登半島のとはんとうの中央ちゅうおう部ぶにある眉丈山びじょうざんの丘陵きゅうりょう部ぶ南東なんとうの尾根おねに所在しょざいする弥生やよい時代じだいの高地こうち性せい環かん濠ほり集落しゅうらく遺跡いせきである杉谷すぎたにチャノバタケ遺跡いせき（所在地しょざいちは石川いしかわ県けん鹿島かしま郡ぐん中ちゅう能登のと町まち金丸かねまる。炭化たんか米まい発見はっけん当時とうじは鹿西ろくせい町まち金丸かねまる）の弥生やよい時代じだい中期ちゅうき（約やく2000年ねん前まえ）層そうに属ぞくする竪穴たてあな建物たてものの壁際かべぎわから、握にぎり飯めしと思おもわれる炭化たんかした米べい粒つぶの塊かたまりが単独たんどくで出土しゅつどした。この炭化たんか米まいから人間にんげんの指ゆびによって握にぎられた痕跡こんせきが発見はっけんされており、当初とうしょ「最古さいこのおにぎり」として報道ほうどうされた。その後ごの研究けんきゅうでは、炊たかれて握にぎられたものというより、おそらく蒸むされた後のちに焼やかれたものであり、言いわば粽ちまき（ちまき）に近ちかいものとされた。それ以降いこう、この遺物いぶつは学術がくじゅつ上じょう「粽ちまき状じょう炭化たんか米まい塊かたまり（ちまきじょう たんかまい かい。表記ひょうき揺ゆれ：チマキ状じょう炭化たんか米まい塊かたまり）」と呼よばれている。

中ちゅう能登のと町まちでは「道みちの駅えき織姫おりひめの里さとなかのと」で粽ちまき状じょう炭化たんか米まい塊かたまりのレプリカを展示てんじしている。

旧きゅう・鹿西ろくせい町まちと中ちゅう能登のと町まちが制定せいていした「おにぎりの日ひ」については「#記念きねん日び」を参照さんしょう

北金目きたかなめ塚越つかこし遺跡いせき出土しゅつど

相模さがみ平野へいやの中なかにある北金目きたかなめ台地だいち（大根川おおねがわと金目川かなめがわに挟はさまれた台地だいち）、現代げんだい行政ぎょうせい区画くかく上うえでは神奈川かながわ県けん平塚ひらつか市し北金目きたかなめにある、北金目きたかなめ塚越つかこし遺跡いせき（※真田さなだ・北金目きたかなめ遺跡いせき群ぐんに含ふくまれる遺跡いせきの一ひとつ）の竪穴たてあな建物たてもの跡あとの弥生やよい時代じだい後期こうき後半こうはん（3世紀せいき）遺構いこうからは、握にぎり飯めし状じょうに固かたまった炭化たんか米まいが発見はっけんされている。平塚ひらつか市しの管理かんり名称めいしょうは「おにぎり状じょう炭化たんか米まい」。

ただし、握にぎり飯めしの可能かのう性せいもあるものの、表面ひょうめんについた籠かごの痕跡こんせきの形状けいじょうから、握にぎらず籠かごに入いれただけの飯めしの塊かたまりが炭化たんかしたものとみるのが無難ぶなんである。そもそも、弥生やよい土器どきで現代げんだいと同様どうようの精米せいまいした粘ねばり気けの強つよい温帯おんたいジャポニカ（狭義きょうぎのジャポニカ米まい）を現代げんだい同様どうようの炊たき干ほし法ほう（※以降いこう、炊飯すいはん方法ほうほうの詳細しょうさいは『飯めし#炊飯すいはん法ほう』を参照さんしょうのこと）で調理ちょうりすると、土器どきの器うつわ壁かべに米べい粒つぶが焦こげてへばりつく。弥生やよい土器どきでは穀物こくもつの痕跡こんせきが確認かくにんできる焦こげが残のこる例れいは少すくないという。そして、現時点げんじてんで想定そうていされている弥生やよい時代じだい中期ちゅうきの炊飯すいはん方法ほうほうは、米べいと一緒いっしょに加熱かねつした水みずを、沸騰ふっとうして吹ふきこぼれたら土器どきをすぐに傾かたむけて捨すて、さらに加熱かねつして米べいの水分すいぶんを飛とばした後のち、土器どきを横倒よこだおしにして上部じょうぶの米べいにも火ひを通とおす湯ゆ取とり法ほうの一種いっしゅである（※湯ゆを捨すてた直後ちょくごは上部じょうぶの米べいにはまだ芯しんが残のこっている）。この調理ちょうり方法ほうほうから見みて弥生やよい時代じだいの米べいは粘ねばり気けが中間ちゅうかん的てきな熱帯ねったいジャポニカ（ジャバニカ米まい）などであったとされ（※もっと粘ねばり気けの少すくないインディカ〈インディカ米まい〉では大量たいりょうの湯ゆで茹ゆでて米べい粒つぶを膨ふくらませる方法ほうほうをとる）、横浜よこはま市し歴史れきし博物館はくぶつかんによる実験じっけんの結果けっか、こうして出来上できあがったご飯はんは粘ねばり気けが少すくなく、握にぎり飯めしにするのは難むずかしいとされる。ただし実験じっけんでは熱あつい土器どきの安全あんぜんな倒たおし方かたと白しろ吹ふき跡あとの再現さいげんに謎なぞが残のこった。なお、当時とうじの甑こしき（蒸むし器き）と思おもわれていた土器どきは濾こし器きであったとされ、否定ひていされている。

古代こだい

北川きたがわ表ひょうの上うえ遺跡いせき出土しゅつど

北川きたがわ表ひょうの上うえ遺跡いせき（きたがわおもてのうえ いせき）は、多摩丘陵たまきゅうりょうの谷戸たにと群ぐんに発はっする沖積ちゅうせき平野へいやを流ながれる鶴見川つるみがわの支流しりゅう・早渕はやぶち川がわ流域りゅういきに所在しょざいした遺跡いせきである（港北こうほくニュータウン遺跡いせき群ぐんの1つ）。現行げんこう行政ぎょうせい区画くかくは神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し都筑つづき区く早渕はやぶち三さん丁目ちょうめにあたり、現在げんざい「味あじの民芸みんげい 港北こうほくニュータウン店てん」が所在しょざいする付近ふきんに分布ぶんぷしていた。港北こうほくニュータウンの造成ぞうせいに伴ともなって1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）から1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）にかけて発掘はっくつ調査ちょうさが行おこなわれたあと消滅しょうめつしたが、1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）の発掘はっくつ調査ちょうさで、古墳こふん時代じだい後期こうき（5世紀せいき後半こうはん- 6世紀せいき後半こうはん、約やく1500-約やく1400年ねん前まえ）の竪穴たてあな建物たてもの跡あとから握にぎり飯めしと見みられる炭化たんか米まいの最大さいだい長ちょう約やく15cmという大おおきな塊かたまり8個こが弁当べんとう箱ばこに収おさめられた形かたちで出土しゅつどしている。5軒けんの建物たてもの址しを留とめるこの集落しゅうらくは、弥生やよい時代じだい後期こうきから古墳こふん時代じだいにかけて早渕はやぶち川がわ流域りゅういきの拠点きょてん的てき集落しゅうらくとして営いとなまれていたと考かんがえられている。

初出しょしゅつ

奈良なら時代じだい初期しょきの養老ようろう5年ねん（西暦せいれき721年ねん）に成立せいりつした地誌ちし『常陸ひたち国こく風土記ふどき』の「筑波つくば郡ぐん」条じょうには以下いかの註釈ちゅうしゃくがあり、現在げんざい知しられている限かぎりで、ここに見みられる「握飯にぎりめし（当時とうじの読よみ：にぎりいひ、現代げんだいの読よみ：にぎりいい）」が、握にぎり飯めしやおにぎりと様々さまざまに呼よばれる料理りょうりの記録きろく上うえの初出しょしゅつである。

《 原はら 文あや》 〈風俗ふうぞく說せつ云うん_二に握飯にぎりめし筑波つくば之これ國こく_一いち。〉〈以下いか略りゃく之の〉

---

《書かき下くだし文ぶん》 〈握飯にぎりめし（にぎりいひ） 筑波つくばの国くに（つくはのくに）、風俗ふうぞく（くにぶり）の説せつ（ことば）に云うん（い）ふ。〉〈以下いか（いか） 之これ（これ）を略りゃく（りやく）す〉

---

《口語こうご解釈かいしゃく例れい》 〈筑波つくば国こく（つくばのくに）の訛なまり（なま）りで「握飯にぎりめし（にぎりいい）」と云いう。〉〈以下いかこれを略りゃく（りゃく）す〉

• ※原文げんぶんの字じは当時とうじの時点じてんでの旧きゅう字体じたい表記ひょうきおよびこの国くにに関かんする用字ようじ。訓点くんてんあり。書かき下くだし文ぶんの字じは新しん字体じたい、文ぶんは文語ぶんご体たい、仮名遣かなづかいは歴史れきし的てき仮名遣かなづかい。口語こうご解釈かいしゃく例れいの仮名遣かなづかいは現代げんだい仮名遣かなづかい。
• ※筑波つくば国こく（旧きゅう：つくはのくに、現げん：つくばのくに）は、常陸ひたち国こく南部なんぶにある筑波つくば郡ぐん（旧きゅう：つくはのこほり、現げん：つくばぐん）のこと、あるいは一時期いちじきの常陸ひたち国こく。
• ※「風俗ふうぞく說せつ云うん（風俗ふうぞく説せつ云うん）」を「風俗ふうぞく諺ことわざ云うん」と記しるす資料しりょうもあり、「国くにの諺ことわざに云いう」と解釈かいしゃくしている。
• ※「以下いかこれを略りゃくす」とあるように、写本しゃほんであるこの現存げんそん書しょでは原書げんしょに記しるされていたであろう註釈ちゅうしゃくの続つづきが割愛かつあいされている。

現代げんだい型がたの所出しょしゅつ

現代げんだい型がたの握にぎり飯めし（おにぎり）の直接ちょくせつの起源きげんは、平安へいあん時代じだいの「屯たむろ食しょく」（とんじき）という食たべ物ものと考かんがえられている。この頃ころの「屯たむろ食しょく」は大型おおがたの楕円だえん形がた（1合ごう半はん）で、使つかわれているのは蒸むしたもち米まいであった。「屯たむろ食しょく」が意味いみするものは時代じだいによって異ことなり、江戸えど時代じだいに入はいると公家くげ社会しゃかいでは現在げんざいの握にぎり飯めしのことを「屯たむろ食しょく」と呼よぶようになった。

中世ちゅうせいから近代きんだい

歌川うたがわ広重ひろしげ『東海道とうかいどう五ご十じゅう三さん次じ細見さいけん図会ずえ 藤沢ふじさわ』

---

未完みかんの名所めいしょ浮世絵うきよえ揃そろい物ぶつ『東海道とうかいどう五ご十じゅう三さん次じ細見さいけん図会ずえ』（全ぜん10図ず）のうちの1図ず。弘ひろし化か2年ねん-3年ねん（1845-1846年ねん）頃ごろの刊行かんこう。板元はんもとは村むら鉄てつ。
画面がめん中央ちゅうおうに見みえる藤沢ふじさわ宿やどへ向むかう東海道とうかいどう中なか、見晴みはらしのよい所ところにある草くさっ原はらで一休ひとやすみする旅人たびびと達たちの風俗ふうぞくが描えがかれている。画面がめんの下段げだん中央ちゅうおうで三角形さんかっけいを成なしている3人にんは四国しこく遍路へんろ（画がには『順禮じゅんれい；順礼じゅんれい =巡礼じゅんれい』『金毘羅こんぴら参まいり』とある）で、塩しおむすびと漬物つけものを詰つめたおにぎり弁当べんとうを開あけて食たべている。

鎌倉かまくら時代ときよ末期まっき頃ごろからは、うるち米まいが使つかわれるようになった。当時とうじの握にぎり飯めしは飯めしをただ握にぎり固かためたものか焼やき固かためたもので、表面ひょうめんに海苔のりを貼はり付つける形式けいしきが生うまれたのは海苔のりの養殖ようしょくが普及ふきゅうし、加工かこうされた四角しかくい板いた海苔のりが「浅草海苔あさくさのり」として広ひろく販売はんばいされるようになった江戸えど時代じだい後期こうきの元禄げんろく年間ねんかん以降いこうと見みられている。ただし幕末ばくまつ間近まぢかの嘉よしみ永ひさし6年ねん（1853年ねん）に編纂へんさんされた『守まもり貞さだ謾稿』には、握にぎり飯めしに海苔のりを巻まくとは記載きさいされておらず、一説いっせつでははるかに時代じだいを下くだって1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）に神戸こうべ沖おきで行おこなわれた観艦式かんかんしきの際さいの海苔のり景気けいきがきっかけであったともいわれている。海苔のりは栄養えいようもあり、表面ひょうめんに貼はり付づければ食たべる際さいに手てに飯粒めしつぶが付着ふちゃくしない。その便利べんりさも相あいまって海苔のりは握にぎり飯めしに欠かかせない食材しょくざいになったとしている。

横浜よこはま市し都筑つづき区くの上かみの山やま遺跡いせきにある墓はかから出土しゅつどした、調理ちょうり痕こんからおにぎりと考かんがえられる炭化たんか米まい塊かたまりの中なかから、3枚まいの銭ぜにが発見はっけんされた。2004年ねんには磯子いそご区くの東漸寺とうぜんじ貝塚かいづかからも4枚まいの銭ぜに入いりのおにぎりが発見はっけんされ、2016年ねんに報告ほうこくされた埼玉さいたま県けん桶川おけがわ市しの大平おおひら遺跡いせきの出土しゅつど品ひんの解析かいせき結果けっかには永楽えいらく通宝つうほうの入はいったおにぎりが含ふくまれていた。このことから中世ちゅうせいの関東かんとう南部なんぶでは「銭ぜに入いりおにぎりを墓はかに入いれる」という習慣しゅうかんがあったことは確たしかで、当時とうじのおにぎりに具ぐ材ざいを入いれることがまったくなければ、銭ぜにを入いれるという発想はっそうが生しょうじるとは考かんがえ難がたく、少すくなくとも15世紀せいき後半こうはんには具ぐ材ざい入いりのおにぎりが存在そんざいしていた可能かのう性せいが高たかいようである。さらに古ふるくは、1221年ねんの承久じょうきゅうの乱らんで武士ぶしに配くばられたおにぎりに梅干うめぼしが入はいっていたという記録きろくもある。

また、握にぎり飯めしは古ふるくから戦場せんじょうにおける携行けいこう食しょく（兵糧ひょうろう）としても活用かつようされた。米べいは糖とう質しつを多おおく含ふくむためすばやくエネルギーとなり、これに梅干うめぼしが加くわわると塩分えんぶんとクエン酸くえんさんによる疲労ひろう回復かいふく効果こうかもあり、戦地せんちでの携行けいこう食しょくとして非常ひじょうに合理ごうり的てきであった。大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐんでは兵へい食しょくの基本きほんとなる米べい麦飯むぎめしを1合ごうずつ球形きゅうけいに握にぎり、それを1食しょく当あたり2個こ携行けいこうするのが標準ひょうじゅんであった。しかし水分すいぶんを多おおく含ふくむため、高温こうおん多湿たしつな熱帯ねったい環境かんきょう下かでは腐敗ふはいしやすく、逆ぎゃくに寒冷かんれい地ちでは凍結とうけつしやすいという欠点けってんがあることから、乾かんパンなどさらに保存ほぞん性せいに優すぐれたレーションも開発かいはつされ、正式せいしき採用さいようされた。日本にっぽんにも小麦こむぎや石臼いしうすなどは古ふるくから伝つたわっていたが、近代きんだいまで製粉せいふん技術ぎじゅつがあまり普及ふきゅうしなかったことに加くわえて、日本人にっぽんじんは小麦粉こむぎこよりも米こめを好このんできたようである。

現代げんだい

海苔のり巻まきおにぎりであること以外いがい、江戸えど時代じだいと大差たいさない現代げんだいの廉価れんかなおにぎり弁当べんとう

おにぎりと言いえば従来じゅうらいは一般いっぱん家庭かていで作つくられるものであったが、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの復興ふっこう期きを経へて高度こうど経済けいざい成長せいちょう期きへ突入とつにゅうしてゆく日本にっぽん社会しゃかいにおいて、1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）にスーパーマーケット、次ついで1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）にコンビニエンスストアという新あたらしい小売こうり業態ぎょうたいが登場とうじょうしてくる。

コンビニでの販売はんばいを皮切かわきりに作つくり置おきのおにぎりが小売こうり店てんで販売はんばいされるようにもなり、加くわえてそれ以外いがいの業態ぎょうたいの専門せんもん店てんでも製造せいぞう販売はんばいされる商品しょうひんになっていった。食品しょくひんを扱あつかう小売こうり店てんの弁当べんとうコーナーを支ささえる商品しょうひんとしておにぎりは重要じゅうよう視しされ、特とくにコンビニでは各社かくしゃともに熾烈しれつなおにぎり新しん商品しょうひん開発かいはつ合戦かっせん・顧客こきゃく獲得かくとく合戦かっせんを繰くり広ひろげている。

包装ほうそう開発かいはつ史し

業者ぎょうしゃが作つくり置おきのおにぎりを提供ていきょうするにあたっては、包装ほうそう技術ぎじゅつの革新かくしんが普及ふきゅうの鍵かぎを握にぎっていた。優すぐれた包装ほうそうの開発かいはつがこの市場いちばの成立せいりつと拡大かくだいを可能かのうにした。

1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）に日本にっぽんのセブン-イレブンが「パリッコフィルム方式ほうしき」と呼よばれるおにぎり専用せんようのフィルム包装ほうそうシステムを開発かいはつし、国内こくないで売うり出だした。作つくり置おきの海苔のり巻まきおにぎりといえば、それ以前いぜんには、巻まかれた海苔のりが飯めしの水分すいぶんに触ふれているために少すくなからずしっとりしているもので、本来ほんらいの海苔のりがもつ「口くち融とけがよく柔和にゅうわな『しっとり』」と「爽さわやかさにも繋つながる『パリパリ』」というそれぞれに魅力みりょく的てきな2種類しゅるいの食しょく感かんと風味ふうみのうちの前者ぜんしゃしか味あじわえないものであったが、パリッコフィルム方式ほうしきでは食たべる直前ちょくぜんまで海苔のりと飯めしがフィルムで隔へだてられていて食たべる段だんになって初はじめておにぎりとして完成かんせいする形かたちを執とっているため、パリパリの食しょく感かんと風味ふうみを消費しょうひ者しゃに届とどけることが可能かのうになったのである。この新あたらしさは消費しょうひ者しゃに大おおいに受うけ入いれられ、以来いらい、パリパリおにぎりがコンビニエンスストアの主力しゅりょく商品しょうひんになった。

ただ、パリッコフィルムはそれを剥はがして海苔のりで巻まくまでの作業さぎょうが煩雑はんざつであった。1970年代ねんだい後半こうはん、長野ながの県けんの惣菜そうざい屋やが手軽てがるに海苔のりを巻まける画期的かっきてきなパッケージを考案こうあんしたことでそれが変かわる。そのパッケージに目めをつけた問屋とんやが実用じつよう化かし、人気にんきを博はくした。その頃ころ、コンビニの数かずはまだ少すくなく、パリパリおにぎりはどこでも買かえるわけではなかったため、個人こじん経営けいえいのパリパリおにぎり専門せんもん店てんが各地かくちに生うまれ、パリパリおにぎりブームが起おきた。また、そのフィルムは家庭かてい用ように販売はんばいされたことで、「家庭かていで作つくるおにぎりの海苔のりはしっとりしているもの」というそれまでの常識じょうしきも覆おおった。

カットテープ方式ほうしきのフィルムで包装ほうそうされたコンビニおにぎり／2009年ねん撮影さつえい。

その後ご、1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）にセブン-イレブンが初期しょき型がたの｢セパレート方式ほうしき」を開発かいはつ。おにぎりを右みぎへ左ひだりへと転ころがしながら開封かいふうする方式ほうしきであった。しかし海苔のりを巻まくのが大変たいへんで、失敗しっぱいしてしまう消費しょうひ者しゃがまだまだ多おおかった。そこでセブン-イレブンは2年ねん後ごの1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）に「パラシュート方式ほうしき」を開発かいはつする。三角形さんかっけいの頂点ちょうてんからわずかに飛とび出だしているフィルムを摘つまんで引ひき抜ぬくこの方式ほうしきは、消費しょうひ者しゃに要求ようきゅうされる動作どうさが至極しごく単純たんじゅんで、失敗しっぱいすることが少すくなかった。ただし、別べつ資料しりょうではパリッコフィルム方式ほうしき発売はつばいの翌年よくねんである1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）7月がつに早はやくも改良かいりょう型がたと言いえる「パラシュート方式ほうしき」を採用さいようした商品しょうひん「引ひっ張ぱるだけのおにぎりQ」を志しのぶ寿司ずし（現げん・シノブフーズ）が発売はつばいしたことを挙あげており、このあたりの情報じょうほうは整理せいりが必要ひつようである。いずれにしても「パラシュート方式ほうしき」は、フィルム剥はがしに悩なやんだ挙句あげく、破やぶれた海苔のりを飯めしに合あわせて食たべる羽目はめになったり、フィルムの奥おくに海苔のりの一片いっぺんを取とり残のこしてしまって寂さびしい思おもいをしたり、素手すでで飯めしを触さわっておにぎりを作つくる羽目はめになったりする、不器用ぶきような消費しょうひ者しゃの希望きぼうに繋つながった。ただ、この方式ほうしきは引ひき抜ぬきやすくするための油あぶらを使つかっていたため、食しょく感かんや風味ふうみが損そこなわれるという問題もんだいがあった。そこで、セブン-イレブンは1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）に「カットテープ方式ほうしき」を開発かいはつする。この新しん方式ほうしきは、真まん中なかのテープを引ひき抜ぬいたあと左右さゆうのフィルムを外はずす2段階だんかい方式ほうしきで、油あぶらも使つかわず簡単かんたんであったため、一気いっきに普及ふきゅうしていった。セブン-イレブンはさらに、改良かいりょう型がたにあたる「カットテープ波なみ型がた方式ほうしき」を2014年ねん（平成へいせい26年ねん）に開発かいはつしている。これは、三角形さんかっけいの下辺かへんにある開封かいふう部ぶが従来じゅうらい品ひんではまっすぐに切きれる方式ほうしきであったのを、波なみ型がたに変かえてより広ひろく開封かいふうできるよう工夫くふうを加くわえたもので、抵抗ていこうが少すくなく、横よこを引ひっ張ぱる際さいの力ちからも小ちいさくて済すむものであった。

また、2001年ねん（平成へいせい13年ねん）12月に高級こうきゅうおにぎりが販売はんばい市場いちばに登場とうじょうした際さい、初はじめての試こころみとして包装ほうそうに和紙わしが使用しようされ、以後いご、定着ていちゃくしていった。

コンビニとスーパーマーケットのおにぎり

2005年ねんの鎌倉かまくら市しにて。

北海道ほっかいどう限定げんてい品ひん。2000年代ねんだい末まつのセブン-イレブンにて。

コンビニやスーパーマーケットなどで販売はんばいされるおにぎりは、その多おおくが食品しょくひん製造せいぞう工場こうじょうなどで機械きかい（おにぎり成形せいけい機き）か専用せんようの押おし型がたを用もちいて大量たいりょう生産せいさんされている。

まずは、凍こおらせない冷蔵れいぞう食品しょくひんとしてのおにぎりと、冷凍れいとう食品しょくひんとしてのおにぎりに大別たいべつできる。後者こうしゃはフィルム包装ほうそうなどがされていない一方いっぽうで、電子でんしレンジで加熱かねつする際さいに個々ここのおにぎりをレンジ内ないで立たてておけるよう窪くぼみをつけた合成ごうせい樹脂じゅし製せいの薄うすい専用せんようトレーが付属ふぞくしている例れいが多おおい。

冷蔵れいぞう食品しょくひんのおにぎりでは、個別こべつ包装ほうそうされているものと複数個ふくすうこがパック包装ほうそうされているものとでは形態けいたいが異ことなる。海苔のり巻まきおにぎりの個別こべつ包装ほうそうの場合ばあい、海苔のりを内部ないぶフィルム（おにぎりフィルム）で飯めしから隔離かくりすることによって湿気しっけから保護ほごし、食たべる段だんになって海苔のりをフィルム越ごしに手てで巻まくタイプが通例つうれいである。この保護ほごフィルムは食たべたい時ときに簡単かんたんに手てで抜ぬき取とれるよう工夫くふうが凝こらしてあり（※詳くわしくは「#包装ほうそう開発かいはつ史し」を参照さんしょう）、いつでも巻まきたてのパリパリとした海苔のりの食しょく感かんと風味ふうみを楽たのしめる。海苔のり巻まきおにぎり以外いがいのおにぎりで個別こべつ包装ほうそうの場合ばあいは、内部ないぶフィルムではなく袋ふくろ状じょうの「おにぎりパック」に包装ほうそうして販売はんばいされていることが多おおい。また、数個すうこをパック包装ほうそうしている商品しょうひんでは、三角形さんかっけいの窪くぼみをつけた合成ごうせい樹脂じゅし製せいの専用せんようトレーを用もちいた例れいも多おおい。

冷蔵れいぞう食品しょくひんのおにぎりでは、通常つうじょう、製造せいぞうから短時間たんじかんのうちに消費しょうひされることを前提ぜんていとし、保存ほぞん方法ほうほうは冷蔵れいぞう指定してい、数日すうじつ以内いないの消費しょうひ期限きげんが明記めいきされている。

ごはんを食たべよう国民こくみん運動うんどう推進すいしん協議きょうぎ会かいによる2006年ねん（平成へいせい18年ねん）の日本にっぽんにおける調査ちょうさでは、コンビニでおにぎりを温あたためてもらう人ひとの割合わりあいは、全国ぜんこく平均へいきんで約やく25%であった。地方ちほう別べつでは、北海道ほっかいどう・東北とうほく地方ちほう・北関東きたかんとう（茨城いばらき県けん、栃木とちぎ県けん、群馬ぐんま県けん）が約やく40 - 60%の間あいだ、沖縄おきなわ県けんは75%に上のぼった。これらの地域ちいきでは、店員てんいん側がわから「温あたためますか」と、店みせに備そなえ付つけの電子でんしレンジを使つかうかどうかを客きゃくに尋たずねることが多おおい。

専門せんもん店てんなど

おにぎり製造せいぞう販売はんばい業者ぎょうしゃの販売はんばい店てんの一いち例れい／東京とうきょう・秋葉原あきはばらにて2008年ねん撮影さつえい。店舗てんぽは「おむすび権けん米よね衛まもる」。

専門せんもん店てんのおにぎり／京都きょうと市し中京ちゅうきょう区くにて2020年ねん撮影さつえい。

おにぎりに特とく化かしたファーストフード的てきな販売はんばい店てん・中食ちゅうじき店みせも存在そんざいする。座席ざせき（イートインスペース）を設もうけたり、味噌汁みそしるなども併売へいばいしたりして、その場ばで食たべられるように配慮はいりょする店みせもある。居酒屋いざかやでは茶漬ちゃづけ、麺類めんるいなどと並ならんで、一いち通とおり飲のみ食くいした後のちに食たべる、いわゆる「シメ」の一品いっぴんとして好このまれている。焼やきおにぎりとして提供ていきょうされる場合ばあいも多おおい。

家庭かていのおにぎり

家庭かていで作つくられるものは、遠足えんそくや外出がいしゅつに携行けいこうするための弁当べんとうの主食しゅしょくおよび、作つくり置おきの昼食ちゅうしょくなどのために、用意よういされている。形状けいじょうは様々さまざまで、俗ぞくに「バクダンおにぎり」と呼よばれる大おおきな球形きゅうけいに握にぎり、海苔のりを巻まいたおにぎりもある。作つくり方かたによって保存ほぞん性せいが変かわる。東日本ひがしにっぽんでは海苔のりは焼やき海苔のりを巻まいて風味ふうみを味あじわう傾向けいこうだが、西日本にしにほんでは味付あじつけ海苔のりを巻まいて味あじわう傾向けいこうにある。

ふるさとおにぎり百ひゃく選せん

詳細しょうさいは「ふるさとおにぎり百ひゃく選せん」を参照さんしょう

1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）には当時とうじの食糧庁しょくりょうちょう（現げん・農林水産省のうりんすいさんしょう総合そうごう食料しょくりょう局きょく）と「ふるさとおにぎり百ひゃく選せん審査しんさ委員いいん会かい」が共同きょうどうで全国ぜんこくから応募おうぼのあったおにぎり・おむすび・まぜごはんを選考せんこうし、「ふるさとおにぎり百ひゃく選せん」として発表はっぴょうした。

記念きねん日び

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおける自衛隊じえいたいの災害さいがい派遣はけん活動かつどうの一環いっかんとしての給食きゅうしょく支援しえんで、おにぎりを作つくる隊員たいいん達たち。

「おにぎりの日ひ」が2つ、「おむすびの日ひ」が1つある。

1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）に杉谷すぎたにチャノバタケ遺跡いせきで「粽ちまき状じょう炭化たんか米まい塊かたまり」が出土しゅつどした石川いしかわ県けん鹿西ろくせい町まち（当時とうじ）は、この「おにぎり」の発見はっけんを記念きねんして「おにぎりの日ひ」を制定せいていしている。「鹿西ろくせい（ろくせい）」をもじった「6」と毎月まいつきの「米食べいしょくの日ひ」とされている「18日にち」を合あわせて「6月18日にち」とし、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）10月1日にち、日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかいがこれを認定にんていした。これに加くわえて、鹿西ろくせい町まちの合併がっぺい後ごの自治体じちたいである中ちゅう能登のと町まちは町まちの合併がっぺい10周年しゅうねんを機きに2015年ねん（平成へいせい27年ねん）6月19日にち付づけで「11月18日にち」も「おにぎりの日ひ」に制定せいていした。こちらは「おにぎり」が発見はっけんされた「11月」と毎月まいつきの「米食べいしょくの日ひ」である「18日にち」を合あわせた日付ひづけである。日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかい認定にんてい。

2000年ねん（平成へいせい12年ねん）12月26日にち、JA等とうで組織そしきされた「ごはんを食たべよう国民こくみん運動うんどう推進すいしん協議きょうぎ会かい」が、阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいの日ひである「1月がつ17日にち」を「おむすびの日ひ」に制定せいていした（日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかい認定にんてい）。震災しんさい当時とうじ、ボランティアによる炊たき出だしに被災ひさい者しゃが励はげまされたことに因ちなんでいる。

年表ねんぴょう

近世きんせい以前いぜん

• 弥生やよい時代じだい中期ちゅうき（紀元前きげんぜん1800年代ねんだい） - おにぎり的てき特徴とくちょうが無ないわけではない既知きちで最古さいこの遺物いぶつ／能登半島のとはんとうにある眉丈山びじょうざん丘陵きゅうりょう部ぶで営いとなまれていた集落しゅうらく（現げん・杉谷すぎたにチャノバタケ遺跡いせき）にて、粽ちまき状じょう炭化たんか米べい塊かたまり（※発見はっけん当時とうじは『最古さいこのおにぎり』と考かんがえられた）の埋没まいぼつ層そうが形成けいせいされた時期じき。
• 弥生やよい時代じだい後期こうき後半こうはん（3世紀せいき） - 相模さがみ平野へいやの北金目きたかなめ台地だいちで営いとなまれていた集落しゅうらく（現げん・北金目きたかなめ塚越つかこし遺跡いせき）にて、おにぎり状じょう炭化たんか米まいの埋没まいぼつ層そうの形成けいせい期き。
• 古墳こふん時代じだい後期こうき（5世紀せいき後半こうはん- 6世紀せいき後半こうはん） - 多摩丘陵たまきゅうりょうに発はっする鶴見川つるみがわ水系すいけい・早渕はやぶち川がわ流域りゅういきの拠点きょてん的てき集落しゅうらく（現存げんそんしない北川きたがわ表ひょうの上うえ遺跡いせき）にて、大おおきなおにぎり状じょう炭化たんか米まいの埋没まいぼつ層そうの形成けいせい期き。
• 養老ようろう5年ねん（721年ねん、奈良なら時代じだい初期しょき） - 握にぎり飯めしという料理りょうりの初出しょしゅつ記録きろく／『常陸ひたち国こく風土記ふどき』の成立せいりつ。「筑波つくば郡ぐん」の条じょうに「握飯にぎりめし」の記述きじゅつあり。
• 平安へいあん時代じだい - 現代げんだい型がたの握にぎり飯めしの直接ちょくせつの起源きげんである「屯たむろ食しょく（とんじき）」という食たべ物ものがあった。
• 鎌倉かまくら時代ときよ末期まっき頃ごろ - この頃ころからうるち米まいが使つかわれるようになった。
• 室町むろまち時代ときよ - 口承こうしょう文芸ぶんげいとして御伽草子おとぎぞうし『おむすびころりん』が成立せいりつしたと考かんがえられる。
• 元禄げんろく年間ねんかん（1688-1704年ねん間あいだ、江戸えど時代じだい前期ぜんき） - 海苔のりの養殖ようしょくが普及ふきゅうしたことで四角しかくい板いた海苔のりが「浅草海苔あさくさのり」の名なで江戸えどの市場いちばに登場とうじょうし、一説いっせつには、これを機きに海苔のり巻まきおにぎりが生うまれたという（※昭和しょうわ5年ねん起源きげん説せつと相剋そうこく）。
• 文化ぶんか元年がんねん（1804年ねん、江戸えど時代じだい中期ちゅうき） - 小林こばやし一茶いっさが俳諧はいかい集しゅう『文化ぶんか句く帖じょう』を刊行かんこう。所収しょしゅうの句くに「雲くもの峰みね立りつや野中のなかの握飯にぎりめし」あり。
• 嘉よしみ永ひさし6年ねん（1853年ねん、幕末ばくまつ間近まぢか） - 『守まもり貞さだ謾稿』が編纂へんさんされる。握にぎり飯めしについての記述きじゅつ多数たすうあり。ここには握にぎり飯めしに海苔のりを巻まくとは記載きさいされておらず、海苔のり巻まきおにぎり元禄げんろく起源きげん説せつの反証はんしょう的てき史料しりょうとなっている。

近きん現代げんだい

• 1898年ねん（明治めいじ31年ねん） - 正岡子規まさおかしきが俳句はいく集しゅう『月見つきみ』を刊行かんこう。所収しょしゅうの句くに「稍やや醉えひし月つきの酒宴しゅえんや握飯にぎりめし」あり。
• 1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん） - このころ日本にっぽんは海苔のり景気けいきに沸わいており、一説いっせつには、神戸こうべ沖おきで観艦式かんかんしきが行おこなわれた際さいに海苔のり巻まきおにぎりが生うまれたという（※元禄げんろく起源きげん説せつと相剋そうこく）。
• アメリカによる沖縄おきなわ統治とうち時代じだい（1945年ねん-1972年間ねんかん） - 沖縄おきなわ県けんにて、この時代じだいにポーク玉子たまごおにぎりが登場とうじょうし、普及ふきゅうする。
• 1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん） - 包装ほうそう開発かいはつ史しの始はじまり／日本にっぽんのセブン-イレブンがおにぎり専用せんようフィルム包装ほうそうシステムを開発かいはつし、美味びみで衛生えいせい的てきかつ大量たいりょう生産せいさん販売はんばいが可能かのうなおにぎり市場いちばの道みちを拓ひらく。製造せいぞう販売はんばい業ぎょう各社かくしゃによる包装ほうそう形態けいたいを中心ちゅうしんとした開発かいはつ史しがここに幕まくを開あける。
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん） - 北川きたがわ表ひょうの上うえ遺跡いせきの古墳こふん時代じだい後期こうき層そうからおにぎり状じょう炭化たんか米まいが出土しゅつどする。
• 1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん） - 食糧庁しょくりょうちょう（現げん・農林水産省のうりんすいさんしょう総合そうごう食料しょくりょう局きょく）らが「ふるさとおにぎり百ひゃく選せん」を選定せんてい。
• 1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）11月12日にち - 杉谷すぎたにチャノバタケ遺跡いせきの弥生やよい時代じだい中期ちゅうき層そうから粽ちまき状じょう炭化たんか米まい塊かたまりが出土しゅつどし、当初とうしょは「最古さいこのおにぎり」と見みなされた。
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん） - うえやまとちの長期ちょうき連載れんさい料理りょうり漫画まんが『クッキングパパ』の第だい213話わでおにぎらずが描えがかれる。
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）12月26日にち - 「ごはんを食たべよう国民こくみん運動うんどう推進すいしん協議きょうぎ会かい」が阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいの日ひである「1月がつ17日にち」を「おむすびの日ひ」に制定せいてい（日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかい認定にんてい）。震災しんさい当時とうじのボランティアの炊たき出だしへの感謝かんしゃが籠こめられている。
• 2001年ねん（平成へいせい13年ねん）12月 - 高級こうきゅうおにぎりが日本にっぽんの販売はんばい市場いちばに登場とうじょう。和紙わしを使つかった包装ほうそうの登場とうじょう。
• 2002年ねん（平成へいせい14年ねん）10月1日にち - 当時とうじの石川いしかわ県けん鹿西ろくせい町まちが「6月18日にち」を「おにぎりの日ひ」に制定せいてい（日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかい認定にんてい）。
• 2010年ねん4月がつ24日にち - Unicode 6.0.0 に emoji（世界せかい規格きかくの絵文字えもじ）🍙 が実装じっそうされる。
• 2013年ねん（平成へいせい25年ねん）2月がつ - 任意にんい団体だんたいおにぎり協会きょうかいが設立せつりつ。
• 2013年ねん（平成へいせい25年ねん）10月24日にち - 東京とうきょう都と渋谷しぶや区く渋谷しぶやにて、日本にっぽんおにぎり協会きょうかいの設立せつりつ。
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん）2月がつ20日はつか - 任意にんい団体だんたいおにぎり協会きょうかいが一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんおにぎり協会きょうかいとして法人ほうじん登記とうき。
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん）
  • 1月がつ17日にち - 第だい13回かい「おむすびの日ひ」で行おこなわれた好すきな具ぐランキング。順位じゅんいは、1. 鮭さけ、2. 梅干うめぼし、3. 明太子めんたいこ、4. ツナ、4. 昆布こぶ、5. たらこ。
  • 7月がつ - 沖縄おきなわ県けん那覇なは市しにて、ポーク玉子たまごおにぎりの専門せんもん店てんが初はじめて開店かいてんする。
  • 9月がつ初旬しょじゅん - 料理りょうりレシピサイト「クックパッド」の人気にんき検索けんさくキーワードに「おにぎらず」が突然とつぜんランクインし、これを機きにブーム化かする。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）6月がつ19日にち - 石川いしかわ県けん中ちゅう能登のと町まちが「11月18日にち」を「おにぎりの日ひ」に制定せいてい（日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかい認定にんてい）。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん）11月30日にち - 「ミシュランガイド東京とうきょう2019」のビブグルマンで世界せかいで初はじめて「おにぎり」のカテゴリが登場とうじょう。

地域ちいきによる呼称こしょう

「おむすび」「握にぎり飯めし」や、単たんに「むすび」「にぎり」などと呼よばれる。「握にぎりま（ん）ま」（青森あおもり県けん、秋田あきた県けん等ひとし）、「おにんこ」（栃木とちぎ県けん）、「にんにこ」（和歌山わかやま県けん）といった、日本語にほんごの方言ほうげんもある。

歴史れきし的てきには、古ふるくは「握飯にぎりめし」（にぎりいい）と呼よばれていたものが「握にぎり飯めし」（にぎりめし）に変化へんかし、女性じょせい語ごの「おにぎり」になったと考かんがえられる。「おにぎり」「おむすび」どちらも握にぎり飯めしの丁寧ていねい語ごであるが、後者こうしゃの呼よび名なは元もとは子供こども語ご、御所ごしょの女房にょうぼう言葉ことばであった。また、国語こくご学者がくしゃの吉田よしだ金彦こがねひこは「おむすび」は「おにぎり」や「握にぎり飯めし」と比くらべて婉曲えんきょく的てきな表現ひょうげんで丁寧ていねいな語感ごかんがあり、寿司すしにも握にぎりがあり、上等じょうとうであるが、むすびはない、むすびは飯めしだけの粗末そまつな響ひびきがあるとしている。

東京とうきょうでも古ふるくは「おむすび」であったが、上方かみがたから新あたらしく言葉ことばが広ひろまったとされ、近畿きんき地方ちほうでは「おにぎり」が優勢ゆうせいで、九州きゅうしゅう・沖縄おきなわ地方ちほうでは「おにぎり」「にぎりめし」が大半たいはんを占しめる。また北海道ほっかいどう、関東かんとう地方ちほう、四国しこくでは両者りょうしゃが拮抗きっこうし、中部ちゅうぶ地方ちほう及および中国ちゅうごく地方ちほうでは「おむすび」が優勢ゆうせいとする研究けんきゅうもある。2013年ねん（平成へいせい25年ねん）の調査ちょうさによると、日本にっぽん全国ぜんこくでは「おにぎり」が89%で、10%の「おむすび」を圧倒あっとうした。地域ちいき別べつでも全ちょん都道府県とどうふけんで「おにぎり」が「おむすび」を上回うわまわり、「おむすび」が比較的ひかくてき多おおいのは、中国ちゅうごく地方ちほうの山口やまぐち県けん（45%）、広島ひろしま県けん（38%）等とうであった。なお、「おむすびころりん」に関かんしては全国ぜんこく的てきに「おむすび」であり、「おにぎりころりん」とは言いわない。

構成こうせい・形状けいじょう

おにぎりを構成こうせいする主おもな要素ようそは、形かたち・飯めし・具ぐ・包つつみである。

形かたち

俵たわら形がたのおにぎり

三角さんかくおにぎり（左上ひだりうえ）と、四角形しかっけいに近ちかい大型おおがたで特殊とくしゅなおにぎり（右みぎ上じょう、右みぎ下か）。

三角形さんかっけい・円えん形かたち・俵たわら形かたち・球形きゅうけいの4つが主要しゅような型かたとされる。江戸えど時代じだい後期こうきに編纂へんさんされた類書るいしょ『守まもり貞さだ謾稿』には「三さん都とトモ、形かたち定ていナシト雖ドモ、京きょう坂ざかは俵たわら形がたニ制せいシ･･･」「江戸えどニテハ、円形えんけい、或あるハ三角さんかく等とう･･･」と記しるされており、京都きょうと・大坂おおさかでは俵たわら形がた、江戸えどでは円形えんけい・三角形さんかっけいが一般いっぱん的てきであったことが窺うかがえる。江戸えどでは円形えんけいよりも三角形さんかっけいが多おおかったともされる。

三角形さんかっけい

高たかさの無ない三角柱さんかくちゅうの形かたち。握にぎりやすいので一般いっぱん的てきである。関東かんとう地方ちほう発祥はっしょうといわれ、山形やまがたに握にぎった頂点ちょうてんに神かみが宿やどると信しんじられたため、三角形さんかっけいになったとの説せつもある。コンビニエンスストアで販売はんばいされているおにぎりの主流しゅりゅうの形状けいじょうである。

俵たわら形がた

米べい俵たわらと同おなじ形がた。い換いかえれば、横よこに倒たおした円柱えんちゅう形かたち。弁当べんとう箱ばこに収おさまりやすく幕まくの内うち弁当べんとうで用もちいられる。かつては関西かんさいの標準ひょうじゅん型がたであった。

円形えんけい

高たかさの無ない円柱えんちゅう形がた。主おもに東北とうほく地方ちほうで見みられる。球形きゅうけいを押おしつぶしたような形かたちであり、おにぎりを（特とくに味噌みそを塗ぬって）焼やくことが多おおかった東北とうほく地方ちほうで、網あみの上うえで転ころがらないように変化へんかしたものと考かんがえられる。

球形きゅうけい

文字もじどおりの球たまの形かたち。手毬てまり形かたち。九州きゅうしゅうに多おおいが、日本にっぽん全国ぜんこくに分布ぶんぷする。方向ほうこう性せいがないので、美うつくしく球形きゅうけいにするのが難むずかしい。

四角形しかっけい

高たかさの無ない直方体ちょくほうたい。九州きゅうしゅうや台湾たいわんで見みられる。押おし寿司ずしに近ちかい。

五角形ごかっけい

五ご角かくと合格ごうかくをかけたおにぎり。

その他た

梅うめの花形はながた、星ほし形がたなど。金かね型がたに押おし入いれて作つくる場合ばあい、様々さまざまな形かたちのものがある。

飯めし

日本にっぽんで主食しゅしょくとして食たべられるジャポニカ米まいで炊たいたご飯はんは、冷さめてもでん粉ぷんが硬かたくなりにくく、味あじも落おちにくいため、他たの品種ひんしゅと比くらべておにぎり作づくりに向むいている。

コンビニエンスストアなどで販売はんばいされているおにぎりの中なかには、「冷さめても美味おいしい」性質せいしつが一段いちだんと高たかい低ていアミロース米まいが用もちいられることも多おおいが、家庭かていで作つくられる物ものは、普段ふだん食しょくされているうるち米まいを炊たいた物ものとするのが普通ふつうである。

一番いちばん多おおいのは白しろ飯めしであるが、他ほかにもチャーハン、ピラフ、チキンライス、ドライカレー、ナシゴレン、炊たき込こみご飯はん、焼やきおにぎりや揚あげおにぎりなど様々さまざまな味付あじつけ・調理ちょうり法ほうのバリエーションがある。

もち米まいを炊たいた赤飯せきはんのおにぎりもある。赤飯せきはんのおにぎりは、胡麻塩ごましおの味付あじつけのみで、具ぐ無なしが普通ふつうである。

具ぐ

おにぎりに入いれる具ぐは白しろ飯めしと相性あいしょうが良よく、味あじの濃こい物もの（防腐ぼうふの意味いみもある）が多おおい。炊たき込こみご飯はんや混まぜ込こみご飯はんのように、ご飯はん自体じたいに味あじが付ついている場合ばあいは、具ぐを包つつみ込こまないのが一般いっぱん的てきである。

具ぐは中央ちゅうおうに埋うめ込こまれるのが一般いっぱん的てきだが、スパムむすびのスパム（ランチョンミート）や松茸まつたけなどのように、表面ひょうめんに張はり付つける具ぐもある。

梅干うめぼしや削けずり節ぶし、昆布こぶなどの佃煮つくだにが、昔むかしからの定番ていばんである。これは携帯けいたい食しょくとして利用りようされていた頃ころは高たかい保存ほぞん性せい、殺菌さっきん作用さようが具ぐ材ざいに求もとめられていたからであり、味付あじつけも腐くさりにくいように塩分えんぶんを濃こくしていた。具ぐが入はいらない場合ばあいは「塩しおむすび」になる。

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）の日本にっぽんでの調査ちょうさでは、好すきな具ぐは、鮭さけ、梅干うめぼし、明太子めんたいこ、ツナ、昆布こぶ、たらこ、その他た、かつお、高菜たかな漬づけの順じゅんであった。

包つつみ

黒くろ胡麻ごまをまぶしたもの

おにぎりの包つつみには大抵たいていは海苔のりが使つかわれる。関東かんとうでは焼やき海苔のり、関西かんさいでは味付あじつけ海苔のりが好このまれる他ほか、板いた海苔のりを使つかう地方ちほうもある。

海苔のりでの包つつみ方かたは様々さまざまである。三角形さんかっけいのお握にぎりの場合ばあいは、次つぎのような方法ほうほうがある。

1. おにぎり全面ぜんめんに満遍まんべんなく包つつむ。
2. 側面そくめんの1面めんのみから前後ぜんご面めんに渡わたす形かたちで貼はる。
3. 側面そくめん一周いっしゅうに巻まく。

また、海苔のり以外いがいに長野ながの県けんでは野沢のざわ菜さい、富山とやま県けんや石川いしかわ県けん、福井ふくい県けん（昆布こぶの一大いちだい消費しょうひ地ち）ではとろろ昆布こんぶ、和歌山わかやま県けんでは高菜たかなの漬づけ物ぶつ（めはりずし）、宮崎みやざき県けんの肉にく巻まきおにぎり、山口やまぐち県けんでは甘あまくないきな粉こをまぶした「きなこにぎり」、鹿児島かごしま県けん奄美あまみ地方ちほうの徳之島とくのしまや奄美あまみ大島おおしまでは「たまごおにぎり」として薄焼うすやき卵たまごを使つかうなど、地域ちいき性せいが出でる物もので包つつんだおにぎりや、チキンライスを薄焼うすやき卵たまごで包つつんだオムライス風ふうおにぎりなどもある。沖縄おきなわ県けんでは蒲鉾かまぼこで包つつんだバクダンおにぎりも存在そんざいする。

一方いっぽう、包つつみを施ほどこさずにふりかけ類るいをまぶすという技法ぎほうもある。胡麻ごま（黒くろまたは白しろ）、田麩でんぶ、のりたま、柚子ゆず胡椒こしょうなどが使用しようされる。具ぐを入いれない「塩しおむすび」では、少量しょうりょうの胡麻ごまを表面ひょうめんに振ふる物ものもある。地域ちいきによってはきな粉こをまぶしたり、味噌みそを塗ぬったりする例れいもある。

包装ほうそう

竹たけ皮がわを包つつみに使つかったおにぎり弁当べんとう

おにぎりを包装ほうそうするためには、主しゅとして食品しょくひん用ようラップフィルム、アルミホイル、和紙わしなどが使用しようされる。おにぎりには色いろや匂においが移うつりやすいので、色いろ落おちするもの、臭気しゅうきのあるもの（金属きんぞく臭しゅうも含ふくむ）は避さけられる。

近代きんだい以前いぜんには主流しゅりゅうであった竹たけ皮かわやハランの葉はで包つつむことは今いまでは少すくなくなったが、それでも竹たけ皮がわには、高たかい抗菌こうきん性せいと通気つうき性せい、保水ほすい性せいと消けし臭しゅう効果こうかがあることから、多た分野ぶんやの食品しょくひん業者ぎょうしゃを中心ちゅうしんとして愛用あいようする人ひとが存在そんざいする。通信つうしん販売はんばいの取とり扱あつかい商品しょうひんとしても姿すがたを消けすことは考かんがえられない。その代表だいひょう的てきな用途ようとでおにぎりに関連かんれんするものと言いえば、第だい一いちに包つつむことであり、第だい二にには織おり込こんだ竹たけ皮がわの弁当べんとう箱ばこである。

海苔のりの巻まき方かた

あらかじめ飯めしに海苔のりを巻まいておくことでしっとりして飯めしとの一体いったい感かんを増ました海苔のりを味あじわうものと、食たべる間近まぢかまで飯めしと海苔のりを密着みっちゃくさせないことで乾燥かんそうした海苔のりのパリパリ感かんを楽たのしむものとがあり、昔むかしから個々人ここじんによって好このみが分わかれる。前者ぜんしゃを「直ちょく巻まき（じかまき）」、後者こうしゃを「後こう巻まき（あとまき）」と呼よぶこともある。すぐに飯めしと馴染なじんでほぐれのよいしっとり好このみに向むく海苔のりと、簡単かんたんには形かたちを崩くずさないパリパリ好このみに向むく海苔のりがある。パリパリおにぎりの市販しはんが1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）にコンビニエンスストアから始はじまり（※詳くわしくは「#包装ほうそう開発かいはつ史し」を参照さんしょうのこと）、特とくに三角さんかくおにぎりでこのタイプは定番ていばん化かしたため、コンビニおにぎり言いえばパリパリ海苔のり（後ご巻まき）のほうをイメージするが、実際じっさいに取とり扱あつかっている商品しょうひんの種類しゅるいでは両りょうタイプは拮抗きっこうしている。一方いっぽうで、専門せんもん店てんなどで作つくり置おきを販売はんばいする場合ばあいは、多おおくはしっとり海苔のりのおにぎり（直ちょく巻まき）であり、そうしたものは買かって手てに取とった時点じてんで飯めしと海苔のりがよく馴染なじんでいる。また、客きゃくの目めの前まえで作つくるなどする業態ぎょうたいの専門せんもん店てんでは、食たべ始はじめはパリパリを楽たのしみ、食たべ進すすむほどにしっとりを味あじわえることを売うりにしている例れいもある。

作つくり方かた

おにぎりは以下いかのようにして作つくる。

1. ぬるま湯ゆに浸ひたして軽かるく水みずをきった手てに塩しおを軽かるくまぶし、蒸むらしたご飯はんを1個いっこ分ぶんのおにぎりに見合みあう量りょうだけ取とる。この塩しおを手塩てしおという。
2. まずは外側そとがわを軽かるく固かためる程度ていどに握にぎり、中央ちゅうおうに具ぐ材ざいを埋うめる。
3. 複ふく数すう回かいに分わけて回まわしながら均一きんいつに一気いっきに力ちからをかけて握にぎり、形かたちを整ととのえる。何なん回かいも握にぎると、中なかまで固かたくなる。柔やわらかすぎると崩くずれるが、固かたく握にぎりすぎると食しょく感かんが悪わるくなる。

手てに付着ふちゃくした黄色おうしょくブドウ球菌きゅうきんなどがおにぎりに移うつらないように、梅酢うめずで手てを洗あらうか、ラップに包つつんで握にぎるのもよい。生活せいかつ雑貨ざっか店てん等とうで市販しはんのプラスチック製せいの「おにぎりの型かた」を使つかうと、ご飯はんを詰つめるだけで簡単かんたんにおにぎりの形かたちに仕上しあがる。大量たいりょう生産せいさんを目的もくてきとする弁当べんとう工場こうじょうでは「おにぎり成形せいけい機き」が用もちいられる。

現在げんざいでは色々いろいろな場面ばめんでおにぎりが食しょくされている。携行けいこう性せいより美味おいしさを求もとめて、以下いかの点てんに配慮はいりょする。

• 口くちに含ふくんだ食しょく感かんが柔やわらかい。
• ご飯はんの中なかに入いれる具ぐ材ざいに多様たよう性せいを求もとめる。
• 昨今さっこんの減げん塩しお対策たいさくと職種しょくしゅごとに異ことなる発汗はっかん量りょうを考慮こうりょし、塩分えんぶんを控ひかえる。
• 海苔のりは好このみで巻まく。巻まき方かたは様々さまざまである。

バリエーションと派生はせい形がた

焼やきおにぎり

焼やきおにぎり

焼やきおにぎりとは、白しろ飯めしを握にぎったのち、焼やき網もうやグリル、専用せんようの道具どうぐである焼やきおにぎり器きなどで焦こげ目めが付つくまで焼やき、醤油じょうゆや味噌みそを塗ぬって、さらに炙あぶったものである。焼やきおにぎりは冷凍れいとう食品しょくひんとして市販しはんもされている。

揚あげおにぎり

揚あげおにぎりとは、白しろ飯めしを握にぎった後のち、（表面ひょうめんに片栗粉かたくりこをまぶす方法ほうほうもあり）、フライパンや中華ちゅうか鍋なべなどできつね色しょくになるまで食用しょくよう油ゆで揚あげ焼やきにしたものである。油あぶらを使つかうので、焼やきおにぎりよりもコクがある。単体たんたいで食しょくす場合ばあいには、醤油じょうゆや味噌みそや塩しおで味付あじつけする。

さらに器うつわに盛もりつけ、刻きざんだ小しょうネギ（アサツキ）、三みつ葉ば、わさび、おろし生姜しょうが、刻きざみ海苔のり、梅干うめぼしなどの薬味やくみを添そえ、熱々あつあつの和風わふう出汁だしをかけて（汁しるの具ぐに大根だいこんなどを用もちいてもよい）、出汁だしを吸すった揚あげおにぎりを崩くずしながら食しょくす。

あるいは器うつわに盛もりつけ、揚あげおにぎりの和風わふう出汁だしあんかけにする場合ばあいもある。

炊たき込こみご飯はんなどの和風わふう味付あじつけ・具ぐあり飯めしを揚あげるバリエーションもある。中なかにとろけるチーズを仕込しこんだり、ケチャップやカレーなどの洋風ようふう味付あじつけ・具ぐあり飯めしを揚あげ、洋風ようふう出汁だし（スープ）をかける洋風ようふうバリエーションもある。洋風ようふうバージョンはライスコロッケに似にている。

おにぎらず

おにぎらず

おにぎらずは、ご飯はんを手てで握にぎらず、大判おおばんの海苔のりで風呂敷ふろしき包つつみのように包つつむだけのおにぎりの一種いっしゅ。「おにぎりとは違ちがって手てでギュッとは握にぎらない」ため、おにぎらずと呼よばれている。

うえやまとちの長期ちょうき連載れんさい料理りょうり漫画まんが『クッキングパパ』の COOK.213（第だい213話わ）「超ちょう簡単かんたんおにぎり おにぎらず」（1990年ねん〈平成へいせい2年ねん〉初出しょしゅつ・初はつ掲載けいさい。1991年ねん〈平成へいせい3年ねん〉5月がつ23日にち刊行かんこうの単行本たんこうぼん第だい22巻かん収録しゅうろく）で紹介しょうかいされたものがオリジナルであり、考案こうあん者しゃは漫画まんが家か本人ほんにんの夫人ふじん。

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）9月がつ初旬しょじゅん、日本にっぽん最大さいだいの料理りょうりレシピサイト「クックパッド」の人気にんき検索けんさくキーワードに「おにぎらず」が突然とつぜんランクインし、これをクックパッドがクックパッドニュースの特集とくしゅうページで紹介しょうかいしたことをきっかけに好評こうひょうを博はくして一気いっきにウェブメディアに拡散かくさんした。人気にんきとなった理由りゆうについて、クックパッドでは「簡単かんたんで作つくりやすい」「いろんな具ぐがはさめる」「小ちいさな子供こどもも食たべやすい」ことを挙あげている。2015年ねん3月16日にちには、海苔のりメーカー各社かくしゃからおにぎらず専用せんよう海苔のりも発売はつばいされ、人気にんき商品しょうひんとなった。2015年ねんの「今年ことしの一いち皿さら」に選出せんしゅつされている。

クックパッドが紹介しょうかいした『クッキングパパ』の元祖がんそおにぎらずの作つくり方かたは以下いかの通とおり。

1. 「かつお節ぶしをわさび醤油じょうゆで和あえたもの」と「梅干うめぼしのシソ」をご飯はん200gに混まぜ込こむ
2. 混まぜご飯はんを全形ぜんけいの海苔のりに広ひろげ、具ぐ材ざい（明太子めんたいこと叩たたいた梅干うめぼし）を広ひろげた混こんぜご飯はんの上うえにのせる。
3. 海苔のりの四隅よすみを持もち上あげてご飯はんごと包つつみ、裏返うらがえして安定あんていさせる。

また、読売新聞よみうりしんぶんが紹介しょうかいしたおにぎらずの作つくり方かたは以下いかのとおり。

1. 蒸むらしたご飯はん300グラムに一いちつまみの塩しおを加くわえ、4等分とうぶんする。
2. ラップの上うえに手て巻まきずし用ようの海苔のりを置おき、その上うえにご飯はんと具ぐ材ざい（卵たまごとチーズ、豚肉ぶたにくとピーマンの炒いため物ぶつなど）と共ともに海苔のりの中央ちゅうおうに置おく。
3. ラップごと半分はんぶんに折おって包つつみ、海苔のりがなじむまで置おく。
4. 包丁ほうちょうで2つに切きる。

どちらも、海苔のりの周辺しゅうへん部分ぶぶんには具ぐ材ざいやご飯はんを敷しき詰つめないのが上手うまく作つくるコツとしている。

具ぐ材ざいに使つかえる食材しょくざいの幅はばが通常つうじょうのおにぎりよりも広ひろく、コロッケや天てんぷら、半熟はんじゅく卵たまご、から揚あげ、金平きんぴらゴボウ、焼やきそばなど、多おおくのバリエーションが生うみ出だされている。スパムと目玉焼めだまやきを包つつんだハワイ風ふうのものや、スモークサーモンとクリームチーズを包つつんだオードブル風ふうなども考案こうあんされている。

その他た

ポーク玉子たまごおにぎり（中央ちゅうおう）

• きりたんぽ - 秋田あきた県けんの名物めいぶつ。元々もともとは、マタギが食事しょくじのときにおにぎりを木きの棒ぼうに差さして焼やいたのが起源きげんという説せつがある。
• 天てんむす
• たぬきおにぎり - 天てんつゆで味付あじつけした天てんかす（揚あげ玉だま）入はいりおにぎり。別名べつめい「悪魔あくまのおにぎり」。
• 肉にく巻まきおにぎり
• しぐれ肉にく巻まきおにぎり
• チャーシューおにぎり
• バクダンおにぎり
• ジュンドッグ
• ポークたまごおにぎり
• オニササ - 主おもに沖縄おきなわ県けん石垣いしがき市しで食しょくされる、おにぎりとささみフライを合体がったいさせる食たべ方かた
• ライスバーガー - ハンバーガーのバンズの代替だいたい品ひんにご飯はんを使用しようしたもの
• ご馳走ちそうおにぎり - 具ぐ材ざいを贅沢ぜいたくに使用しようし、目印めじるしとして具ぐ材ざいを三角さんかくおにぎりの頂いただき部ぶにも載のせたもの。専門せんもん店てんも登場とうじょうし、2023年ねんの「今年ことしの一いち皿さら」に選出せんしゅつされた。

各国かっこくにおける現状げんじょう

日本にっぽんと同おなじ米作べいさく地帯ちたいである中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく、台湾たいわん、朝鮮半島ちょうせんはんとう（韓国かんこくと北朝鮮きたちょうせん）、タイの一部いちぶでも、おにぎりは作つくられる。世界せかい的てきに炊飯すいはん前まえに米こめを研とぐという風習ふうしゅうはあまりなく、そうして炊たかれた飯めしは冷さめると味あじが落おちる。調味ちょうみしない飯めしを食しょくす習慣しゅうかんも持もつ中国ちゅうごくや朝鮮半島ちょうせんはんとうでは「炊たいた飯めしは温あたたかい状態じょうたいで食たべるもの」という意識いしきが強つよい。おにぎりなどの冷ひや飯めしに対たいし「施ほどこしを受うけた下しも賤な者ものが仕方しかたなく食たべる物もの」「やむを得えない場合ばあいの携行けいこう食しょく」といった悪わるいイメージが根強ねづよい。また、これらの国くにでは米こめを素手すでで触さわることへの抵抗ていこうが大おおきい。中国ちゅうごくで箸はしが発明はつめいされ、日本にっぽんを含ふくむ東ひがしアジアに広ひろまっていったが、日本にっぽんでは（インドなどの宗教しゅうきょう的てきな理由りゆうではない）手て食しょく文化ぶんかが比較的ひかくてき残のこった。しかし近年きんねんは、日本にっぽんにおいても他人たにんの握にぎったおにぎりを食たべることに抵抗ていこうを感かんじる人ひとが増ふえてきている。

中国ちゅうごくでは「飯めし糰」（ファントゥアン、「飯めし団子だんご」の意い）と呼よぶ。福建ふっけん省しょうには「草くさ包つつみ飯めし」（ツァオバオファン、cǎobāofàn）というおにぎりの一種いっしゅがあるが、これはご飯はんの中なかに肉にく、ソーセージ、椎茸しいたけなどを具ぐとして入いれ、これらを編あんだ草くさの袋ふくろに詰つめ込こんで携行けいこうするものである。

タイでは、おにぎりに不適ふてきなインディカ米まいを主食しゅしょくとしているが、うるち米まいではなくもち米まい（カオニャオ）を主食しゅしょくとするタイ東北とうほく部ぶでは、球状きゅうじょうにまとめた米飯べいはんを草くさの葉はに包つつんで携行けいこうするという習慣しゅうかんが伝統でんとう的てきに見みられる。

ベトナムでは「コムナム」というおにぎりの一種いっしゅがあり、携行けいこう食しょくとされるが、戦時せんじ中ちゅうの貧困ひんこんを想起そうきさせるとして否定ひてい的てきに捉とらえるベトナム人じんもいる。

台湾たいわんでは、駅弁えきべんや寿司すしなども含ふくめ、日本にっぽん料理りょうりが広ひろく知しられていることもあり、おにぎりに対たいして下しも賤なイメージは以前いぜんほどない。現地げんちで売うられているおにぎりは日本にっぽんのものとは異ことなり、もち米まいで作つくられている場合ばあいがある。具ぐ材ざいも肉にく鬆す（豚肉ぶたにくの田麩でんぶ）や揚あげパンなど、日本にっぽんのものとは少々しょうしょう趣おもむきが異ことなる。四角よつかど状じょうで通常つうじょうの1.5倍ばい程度ていどの大おおきいものに人気にんきがある。

日系にっけい企業きぎょうのコンビニエンスストアが台湾たいわんや上海しゃんはいなどに上陸じょうりくし普及ふきゅうするようになって、現地げんちで日本にっぽん式しきのおにぎりも人気にんきを博はくした。これを受うけて、日本にっぽんの米べいに近ちかい品種ひんしゅの米こめを使つかったおにぎりが、現地げんちの食品しょくひん工場こうじょうで製造せいぞうされ販売はんばいされるようになった。

韓国かんこくでは、日本にっぽんの屯たむろ食しょくに近ちかい「주먹밥」（チュモクパプ、「握にぎりこぶし飯めし」または「げんこつ飯めし」の意い）という食たべ物ものが古来こらいからあり、日本にっぽんのコンビニおにぎりを参考さんこうに1990年代ねんだい初頭しょとう、コンビニでの販売はんばいが開始かいしされたが、発売はつばい当初とうしょは定着ていちゃくしなかった。その後ご、先述せんじゅつの好このましくない印象いんしょうを払拭ふっしょくするため名称めいしょうを「三角さんかくキムパプ」と改あらため、具ぐをキムチ入いりにしたり、海苔のりや精米せいまいの開発かいはつをするなどの創意そうい工夫くふうにより、2000年代ねんだい初頭しょとうから売うれ始はじめ、現在げんざいではコンビニのみならず、専門せんもん店てんもできるほどの人気にんき食品しょくひんとなった。韓国かんこくでのコンビニの売上うりあげに占しめる割合わりあいでは、2006年度ねんどには40%以上いじょうにまで達たっしたが、2007年度ねんどにはパン食しょく志向しこうに押おされて30%台たいとなった。

ハワイでは、スパム（ランチョンミート）を具ぐにしたおにぎりが「スパムむすび」という名称めいしょうで販売はんばいされている。

オーストラリアでも、おにぎりがファストフードのメニューとして扱あつかわれているというケースもある。

詩歌しか

連歌れんが・俳諧はいかい・俳句はいくにおいて、「おにぎり」「おむすび」「むすび」「握にぎり飯めし/握飯にぎりめし（にぎりめし）」「包つつみ飯めし（つつみいい）」などは同おなじものを意味いみするが、いずれも季題きだい・季語きごではない。しかしながら、詠よまれることは多おおく、その際さいは「握にぎり飯めし/握飯にぎりめし/にぎり飯めし/にぎりめし」という表現ひょうげんが好このまれ、他たはあまり見みられない。

• 例れい句く：雲くも（くも）の峰みね（みね）立だて（たつ）や野中のなか（のなか）の握飯にぎりめし（にぎりめし） ──小林こばやし一茶いっさ 『文化ぶんか句く帖じょう』（文化ぶんか元年がんねん甲子きのえね四よん十じゅう二に歳さい / 1804年ねん）
• 例れい句く：稍やや（やや）醉よい（よ）ひし月つきの酒宴しゅえん（うたげ）や握飯にぎりめし ──正岡子規まさおかしき 『月見つきみ』（1898年ねん/明治めいじ31年刊ねんかん）
• 例れい句く：二に三さん人にん（にさんにん） 若草わかくさ（わかくさ）に座ざ（ざ）して握にぎり飯めし ──正岡まさおか子規しき 『若草わかくさ』
• 例れい句く：陽炎かげろう（かげろふ）や 野辺のべ（のべ）に捨すてたる握飯にぎりめし ──尾崎おざき紅葉こうよう
• 例れい句く：風ふうの午後ごご 髪かみ（かみ）刈かり（か）らす子こに握飯にぎりめし（むすび）やる ──佐藤さとう鬼おに房ぼう
• 例れい句く：夏なつ雲くもや ずしりと母ははの握にぎり飯めし ──宮坂みやさか静生しずお 『青あお胡桃くるみ 句集くしゅう』（1964年ねん/昭和しょうわ39年刊ねんかん）

他方たほう、川柳せんりゅうの場合ばあい、現在げんざいでは「おにぎり/お握にぎり」「おむすび」なども数多かずおおく詠よまれている。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

Googleマップ

参考さんこう文献ぶんけん

• 吉田よしだ金彦こがねひこ 編へん 編へん『衣食住いしょくじゅう語源ごげん辞典じてん』東京とうきょう堂どう出版しゅっぱん、1996年ねん9月がつ27日にち。OCLC 836628984。 ISBN 4-490-10434-0、ISBN 978-4-490-10434-9。
• 増淵ますぶち敏之としゆき『おにぎりと日本人にっぽんじん』洋よう泉いずみ社しゃ、2017年ねん12月19日にち。ISBN 978-4-8003-1340-9。 
• 横浜よこはま市し歴史れきし博物館はくぶつかん 監修かんしゅう 編へん『おにぎりの文化ぶんか史し おにぎりはじめて物語ものがたり 見みるだけで楽たのしめる!』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ〈視点してんで変かわるオモシロさ!〉、2019年ねん4月がつ4日にち。OCLC 1101857582。 ISBN 4-309-22761-9、ISBN 978-4-309-22761-0。
• 日本にっぽん大だい辞典じてん刊行かんこう会かい 編へん『日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 第だい3巻かん うは～おのん』（初版しょはん）小学しょうがく館かん〈日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん〉、1972年ねん。OCLC 873627391。 ISBN 4-09-522003-1、ISBN 978-4-09-522003-1。
• 日本にっぽん大だい辞典じてん刊行かんこう会かい 編へん『日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 第だい4巻かん おは～かつほ』（初版しょはん）小学しょうがく館かん〈日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん〉、1972年ねん。OCLC 1135449635。 ISBN 4-09-520004-9、ISBN 978-4-09-520004-0。
• 川副かわそえ由理子ゆりこ「『常陸ひたち国こく風土記ふどき』行方ゆくえ郡ぐんに見みえる建けん借間しゃくま命いのちの国見くにみ記事きじについて」『早稲田大学わせだだいがく大学院だいがくいん文学ぶんがく研究けんきゅう科か紀要きよう. 第だい3分冊ぶんさつ, 日本語にほんご日本にっぽん文学ぶんがく 演劇えんげき映像えいぞう学がく 美術びじゅつ史学しがく 表象ひょうしょう・メディア論ろん 現代げんだい文芸ぶんげい』第だい58巻かん、早稲田大学わせだだいがく大学院だいがくいん文学ぶんがく研究けんきゅう科か、2013年ねん2月がつ26日にち、83-95頁ぺーじ、ISSN 1341-7533。 。
• 日本にっぽん大だい辞典じてん刊行かんこう会かい 編へん『日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん 第だい?巻まき』（初版しょはん）小学しょうがく館かん〈日本にっぽん国語こくご大だい辞典じてん〉、1972年ねん。 
• 「日経にっけいSYSTEMS 2017年ねん10月がつ26日にち発売はつばい号ごう」『日経にっけいSYSTEMS』、日経にっけいBP、2017年ねん10月がつ26日にち。 
  • 「フロントランナー◎小しょうなれど新しん」

関連かんれん項目こうもく

• 手て食しょく文化ぶんか
• ふるさとおにぎり百ひゃく選せん - おにぎりのほかに混まぜ飯めし、巻まきずしが含ふくまれている。
• おむすびころりん - 日本にっぽんの民話みんわ。
• 裸はだかの大将たいしょう放浪ほうろう記き - 主役しゅやくの山下やました清きよしがいつもおにぎりを施ほどこされる設定せってい。
• むすび丸まる - 宮城みやぎ県けん観光かんこうPRキャラクター。顔かおが三角さんかくおにぎりだが名なは「むすび丸まる」。
• ライスバーガー
• 国道こくどう - 標識ひょうしきが丸まるみを帯おびた逆ぎゃく三角形さんかっけいの形状けいじょうから「おにぎり」と呼よばれている。
• 屯たむろ食しょく

外部がいぶリンク

• “おにぎりの歴史れきし”. 公式こうしきウェブサイト. 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん おにぎり協会きょうかい (Onigiri Society, OS). 2020年ねん4月がつ20日はつか閲覧えつらん。
• “米べいネット「おにぎり・おむすび」”. 公式こうしきウェブサイト. 公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじん 米穀べいこく安定あんてい供給きょうきゅう確保かくほ支援しえん機構きこう. 2020年ねん4月がつ20日はつか閲覧えつらん。
• “全国ぜんこくのおにぎり情報じょうほう”. 公式こうしきウェブサイト. NHK食料しょくりょうプロジェクト. 2016年ねん7月がつ9日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2001年ねん8月がつ3日にち閲覧えつらん。
• ごはんを食たべよう国民こくみん運動うんどう ふるさとのおむすび 47都道府県とどうふけんのおむすびを紹介しょうかい - ウェイバックマシン（2018年ねん4月がつ18日にちアーカイブ分ぶん）
• おにぎりの形かたちが三角形さんかっけいと俵たわら型がたの境界きょうかい線せんはどこか知しりたい | レファレンス協同きょうどうデータベース