「氷河期 ひょうがき 」はこの項目 こうもく へ転送 てんそう されています。
氷 こおり 期 き 最盛 さいせい 期 き の地球 ちきゅう の氷河 ひょうが 時代 じだい の想像 そうぞう 図 ず [1]
氷河 ひょうが 時代 じだい (ひょうがじだい、英語 えいご : ice age )は、地球 ちきゅう の気候 きこう が寒冷 かんれい 化 か し、地表 ちひょう と大気 たいき の温度 おんど が長期 ちょうき にわたって低下 ていか する期間 きかん で、極地 きょくち の大陸 たいりく 氷 こおり 床 ゆか や高山 たかやま 域 いき の氷河 ひょうが 群 ぐん が存在 そんざい し、または拡大 かくだい する時代 じだい である。氷河 ひょうが 学 がく では北半球 きたはんきゅう と南半球 みなみはんきゅう の両方 りょうほう において広大 こうだい な氷 こおり 床 ゆか が存在 そんざい することを示 しめ す[2] [3] 。
長期 ちょうき に及 およ ぶ氷河 ひょうが 時代 じだい のうち、律動 りつどう する個々 ここ の寒冷 かんれい な気候 きこう の期間 きかん は氷 こおり 期 き と呼 よ ばれ、氷 こおり 期 き と氷 こおり 期 き の間 あいだ の断続 だんぞく 的 てき な温暖 おんだん 期 き は間 あいだ 氷 ごおり 期 き と呼 よ ばれる。
最後 さいご の氷河 ひょうが 時代 じだい は約 やく 260万 まん 年 ねん 前 まえ の更新 こうしん 世 よ に始 はじ まり、第 だい 四 よん 紀 き 氷河 ひょうが 時代 じだい という。それは今 いま もグリーンランド (英語 えいご 版 ばん ) 、北極 ほっきょく 、そして南極大陸 なんきょくたいりく に氷 こおり 床 ゆか が存在 そんざい していることからいえる[4] [5] 。
なお、当 とう 項目 こうもく の記述 きじゅつ 内容 ないよう は、まだ立証 りっしょう が十分 じゅうぶん でない仮説 かせつ であったり、論争 ろんそう が続 つづ いていたりするような内容 ないよう を含 ふく む。
氷河 ひょうが 学的 がくてき には、地球 ちきゅう の歴史 れきし の中 なか で、地球 ちきゅう 上 じょう に大陸 たいりく 並 な みの大 おお きさの氷 こおり 床 ゆか が存在 そんざい している時代 じだい を氷河 ひょうが 時代 じだい という[6] 。地球 ちきゅう 史 し において、広大 こうだい な氷 こおり 床 ゆか が南極大陸 なんきょくたいりく とグリーンランド に存在 そんざい する現在 げんざい (新生代 しんせいだい 第 だい 四 よん 紀 き )は氷河 ひょうが 時代 じだい である[6] 。また、地球 ちきゅう 上 じょう に氷 こおり 床 ゆか がない時代 じだい を温室 おんしつ 期 き というのに対 たい し、氷河 ひょうが 時代 じだい のことを氷室 ひむろ 期 き という場合 ばあい もある[6] 。氷河 ひょうが 時代 じだい の中 なか でも、中 ちゅう 緯度 いど 地域 ちいき まで氷河 ひょうが や氷 こおり 床 ゆか に覆 おお われるような、特 とく に氷河 ひょうが の発達 はったつ した寒冷 かんれい な時期 じき を氷 こおり 期 き という[6] [7] 。氷 こおり 期 き と氷 こおり 期 き の間 あいだ の温暖 おんだん 期 き で、相対 そうたい 的 てき に氷河 ひょうが が縮小 しゅくしょう した時期 じき を間 あいだ 氷 ごおり 期 き という[6] [8] 。さらに、氷 こおり 期 き や間 あいだ 氷 ごおり 期 き の間 あいだ にも氷河 ひょうが ・氷 こおり 床 ゆか の極大 きょくだい 期 き と極小 きょくしょう 期 き があり、それぞれ亜 あ 氷 ごおり 期 き と亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き と呼 よ ばれる。
最近 さいきん は気候 きこう 変動 へんどう 関連 かんれん の文章 ぶんしょう などで「氷 こおり 期 き 」ではなく「氷河期 ひょうがき 」という用語 ようご を使 つか う人 ひと が増 ふ えているが[6] 、日本 にっぽん 雪氷 せっぴょう 学会 がっかい は「氷河期 ひょうがき は氷河 ひょうが 時代 じだい と氷 こおり 期 き の両方 りょうほう の意味 いみ で使用 しよう されてきたが、混乱 こんらん を避 さ けるため、今後 こんご は氷 こおり 期 き と同義 どうぎ とし、できれば本 ほん 用語 ようご の使用 しよう は避 さ け、氷 こおり 期 き を使用 しよう するべきである」としている[9] 。一方 いっぽう 、英語 えいご では、氷河 ひょうが 時代 じだい を ice age, glacial age、氷 こおり 期 き を glacial period, glaciation, glacial、間 あいだ 氷 ごおり 期 き を interglacial period, interglacial などと表記 ひょうき するが[6] [10] 、実際 じっさい には英語 えいご 圏 けん の研究 けんきゅう 者 しゃ でさえ ice age と glaciation を区別 くべつ せずに使 つか う者 もの が多 おお い[6] など、使 つか い分 わ けが明確 めいかく でない場合 ばあい もみられる[9] 。
新生代 しんせいだい 氷河 ひょうが 時代 じだい [ 編集 へんしゅう ]
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
主 おも に: 第 だい 四 よん 紀 き 氷河 ひょうが 時代 じだい (英語 えいご 版 ばん ) との違 ちが いについて (2017年 ねん 11月 )
新生代 しんせいだい の気候 きこう 変化 へんか 。横 よこ 軸 じく の単位 たんい は「百 ひゃく 万 まん 年 ねん 前 まえ 」
新生代 しんせいだい 氷河 ひょうが 時代 じだい (現在 げんざい の氷河 ひょうが 時代 じだい )は、始 はじめ 新 しん 世 よ 中期 ちゅうき (4900万 まん 年 ねん 前 まえ )から始 はじ まったとされている[5] 。その根拠 こんきょ は、南極 なんきょく での最初 さいしょ の氷河 ひょうが の存在 そんざい の記録 きろく が始 はじめ 新 しん 世 よ 中期 ちゅうき の陸上 りくじょう 堆積 たいせき 物 ぶつ から確認 かくにん できること、漸 やや 新 しん 世 よ 初期 しょき に南極大陸 なんきょくたいりく で氷 こおり 床 ゆか が成長 せいちょう を始 はじ めたことである[5] 。なお、中生代 ちゅうせいだい (6550万 まん 年 ねん 前 まえ 以前 いぜん )は地球 ちきゅう 全体 ぜんたい が温暖 おんだん で、北極 ほっきょく や南極 なんきょく を含 ふく めて地球 ちきゅう 上 じょう に氷 こおり 床 ゆか が存在 そんざい しない温室 おんしつ 時代 じだい だった[5] 。
中生代 ちゅうせいだい にはゴンドワナ大陸 たいりく の一部 いちぶ だった現在 げんざい の南極大陸 なんきょくたいりく が分裂 ぶんれつ して南 みなみ へと移動 いどう を始 はじ め、やがて南極大陸 なんきょくたいりく が孤立 こりつ したが[11] 、ドレーク海峡 かいきょう での海流 かいりゅう の影響 えいきょう で南極 なんきょく 環 たまき 流 りゅう が生 しょう じ、南極 なんきょく への海洋 かいよう 熱 ねつ 輸送 ゆそう が遮 さえぎ げられた[12] 。そして、南極 なんきょく 氷 ごおり 床 ゆか が成長 せいちょう するとともに、その周 まわ りの南極 なんきょく 海 かい の水温 すいおん が下 さ がったことで、冷 つめ たい深層 しんそう 海洋 かいよう 大 だい 循環 じゅんかん が生 しょう じ、それが地球 ちきゅう 全体 ぜんたい の寒冷 かんれい 化 か をもたらし、北半球 きたはんきゅう の氷 こおり 床 ゆか 形成 けいせい に結 むす びついたとする説 せつ がある。この説 せつ は新生代 しんせいだい 氷河 ひょうが 時代 じだい に至 いた った大 おお まかな原理 げんり として現在 げんざい では広 ひろ く認 みと められている[5] 。古 ふる 第 だい 三紀 みき と新 しん 第 だい 三紀 みき は温暖 おんだん だったけれども第 だい 四 よん 紀 き になって寒冷 かんれい 化 か が急激 きゅうげき に進行 しんこう したという、旧来 きゅうらい の気候 きこう 変化 へんか 像 ぞう は正 ただ しいとはいえず、気候 きこう の寒冷 かんれい 化 か はいくつもの段階 だんかい を経 へ て進行 しんこう したと考 かんが えられている[13] 。北半球 きたはんきゅう における氷 こおり 床 ゆか の発達 はったつ の原因 げんいん としては、北 きた アメリカ -ユーラシア大陸 たいりく の配置 はいち に加 くわ えて、[要 よう 出典 しゅってん ] パナマ地峡 ちきょう の形成 けいせい による大 だい 規模 きぼ な海流 かいりゅう の変化 へんか 、ヒマラヤ山脈 ひまらやさんみゃく の隆起 りゅうき による地球 ちきゅう 大気 たいき 系 けい の大 おお きな変化 へんか などが提唱 ていしょう されている[11] 。
-4500 —
–
-4000 —
–
-3500 —
–
-3000 —
–
-2500 —
–
-2000 —
–
-1500 —
–
-1000 —
–
-500 —
–
0 —
1742年 ねん にジュネーヴ 在住 ざいじゅう の技師 ぎし で地理 ちり 学者 がくしゃ の Pierre Martel (1706–1767) は、サヴォワ のアルプス山脈 あるぷすさんみゃく にあるシャモニー の渓谷 けいこく を訪 おとず れた[14] [15] 。2年 ねん 後 ご に旅 たび の報告 ほうこく 書 しょ が出版 しゅっぱん され、渓谷 けいこく の住民 じゅうみん が、迷子 まいご 石 せき の散布 さんぷ の原因 げんいん が氷河 ひょうが にあると考 かんが え、かつて氷河 ひょうが がより遠 とお くまで広 ひろ がっていたと述 の べたことが報告 ほうこく されている[16] [17] 。後 のち に同様 どうよう の説明 せつめい が他 た のアルプス地方 ちほう の各地 かくち からも報告 ほうこく された。1815年 ねん に、大工 だいく でシャモア猟師 りょうし の Jean-Pierre Perraudin (1767–1858) は、スイスのヴァレー州 しゅう のヴァル・ド・バーニュにある迷子 まいご 石 せき は以前 いぜん もっと遠 とお くまで達 たっ していた氷河 ひょうが によって運 はこ ばれてきたものであると説明 せつめい した[18] 。1834年 ねん には、ベルナー・オーバーラントのマイリンゲン出身 しゅっしん の無名 むめい の木 き こりも、スイス系 けい ドイツ人 じん の地質 ちしつ 学者 がくしゃ ジャン・ド・シャルパンティエ (英語 えいご 版 ばん ) (1786–1855) との議論 ぎろん の中 なか で、同様 どうよう のアイデアを主張 しゅちょう した[19] 。ヴァレー州 しゅう のヴァル・ド・フェレ、スイス西部 せいぶ のゼーラントから[20] 、そしてゲーテ の科学 かがく 的 てき 著作 ちょさく (英語 えいご 版 ばん ) [21] のほか、世界 せかい 各地 かくち で似通 にかよ った説明 せつめい がなされている。バイエルン の博物 はくぶつ 学者 がくしゃ エルンスト・フォン・ビブラ (英語 えいご 版 ばん ) (1806–1878) が1849年 ねん から1850年 ねん にかけてチリ のアンデス山脈 あんですさんみゃく を訪 おとず れたとき、現地 げんち の住民 じゅうみん は、化石 かせき 化 か したモレーン は過去 かこ の氷河 ひょうが 作用 さよう によるものと考 かんが えたそうである[22] 。
一方 いっぽう では、ヨーロッパの学者 がくしゃ たちは何 なに が漂移性 せい 物質 ぶっしつ (迷子 まいご 石 せき など)の散布 さんぷ を引 ひ き起 お こしたのだろうかと考 かんが え始 はじ めた。18世紀 せいき の中頃 なかごろ から、一部 いちぶ の者 もの は運搬 うんぱん 手段 しゅだん の一 ひと つとしての氷河 ひょうが について討論 とうろん した。スウェーデンの鉱山 こうざん 技師 ぎし Daniel Tilas (1712–1772) は、1742年 ねん に、スカンディナビア 地方 ちほう とバルト 地方 ちほう の迷子 まいご 石 せき の存在 そんざい を説明 せつめい するために海 うみ 氷 ごおり の漂積を提案 ていあん した最初 さいしょ の人物 じんぶつ だった[23] 。1795年 ねん にスコットランドの哲学 てつがく 者 しゃ で博物学 はくぶつがく 者 しゃ のジェームズ・ハットン (1726–1797) は、アルプス山脈 あるぷすさんみゃく の迷子 まいご 石 せき は氷河 ひょうが の作用 さよう によるものだと説明 せつめい した[24] 。それからおよそ20年 ねん 後 ご の1818年 ねん 、スウェーデンの植物 しょくぶつ 学者 がくしゃ ヨーラン・ヴァーレンベリ (1780–1851) は、スカンディナビア半島 はんとう の氷河 ひょうが 作用 さよう の理論 りろん を発表 はっぴょう した。彼 かれ は氷河 ひょうが 作用 さよう を地域 ちいき 的 てき な現象 げんしょう と考 かんが えた[25] 。
そのわずか数 すう 年 ねん 後 ご 、デンマーク系 けい ノルウェー人 じん の地質 ちしつ 学者 がくしゃ イェンス・エスマルク (英語 えいご 版 ばん ) (1762–1839) は、一連 いちれん の世界 せかい 規模 きぼ の氷河 ひょうが 時代 じだい について主張 しゅちょう した。1824年 ねん に発表 はっぴょう した論文 ろんぶん の中 なか で、エスマルクは気候 きこう 変動 へんどう が氷河 ひょうが 時代 じだい の原因 げんいん であると提唱 ていしょう した。彼 かれ は氷河 ひょうが 時代 じだい が地球 ちきゅう 軌道 きどう の変化 へんか から生 しょう じたということを示 しめ そうとした[26] 。それから数 すう 年 ねん の間 あいだ に、エスマルクの発想 はっそう は、スウェーデン、スコットランド、ドイツの科学 かがく 者 しゃ らに分 わ けて討論 とうろん され、引 ひ き継 つ がれた。ノルウェーの氷河 ひょうが 学者 がくしゃ ビョルン・G・アンデルセン (英語 えいご 版 ばん ) (1992) の批評 ひひょう によると、エディンバラ大学 だいがく のロバート・ジェイムソン (1774–1854) はエスマルクのアイデアに対 たい して比較的 ひかくてき 好意 こうい 的 てき だったようだという[27] 。スコットランドの古代 こだい の氷河 ひょうが についてのジェイムソンの所見 しょけん は、ほとんどおそらくエスマルクに刺激 しげき されたものだった[28] 。ドイツでは、ドライスィヒャッカーのアカデミーで森林 しんりん 学 がく の教鞭 きょうべん をとっていた地質 ちしつ 学者 がくしゃ のラインハルト・ベルンハルディ (ドイツ語 ご 版 ばん ) (1797–1849) が、テューリンゲン 南部 なんぶ の都市 とし マイニンゲン での観察 かんさつ 研究 けんきゅう により氷河 ひょうが 時代 じだい の存在 そんざい を示 しめ す証拠 しょうこ が具体 ぐたい 化 か されたことで、エスマルクの学説 がくせつ を受 う け入 い れた。1832年 ねん に発表 はっぴょう した論文 ろんぶん の中 なか で、ベルンハルディはかつての極地 きょくち の氷原 ひょうげん について、温帯 おんたい のドイツ中部 ちゅうぶ にまで進出 しんしゅつ していたと推測 すいそく した[29] [30] 。
1829年 ねん 、これらの討論 とうろん とは独立 どくりつ して、スイスの民間 みんかん 技師 ぎし イグナス・ベネツ (英語 えいご 版 ばん ) (1788–1859) は、アルプス山脈 あるぷすさんみゃく とその近 ちか くのジュラ山脈 さんみゃく および北 きた ドイツ平原 へいげん の迷子 まいご 石 せき の散布 さんぷ の原因 げんいん は巨大 きょだい な氷河 ひょうが にあると説明 せつめい した。彼 かれ がスイス自然 しぜん 科学 かがく 協会 きょうかい (ドイツ語 ご 版 ばん ) でこの論文 ろんぶん を発表 はっぴょう したとき、ほとんどの科学 かがく 者 しゃ はそれに懐疑 かいぎ 的 てき だった[31] が、とうとうベネツは友人 ゆうじん のジャン・ド・シャルパンティエを納得 なっとく させた。シャルパンティエはベネツのアイデアをアルプス山脈 あるぷすさんみゃく に限定 げんてい した氷河 ひょうが 時代 じだい 説 せつ に変容 へんよう させた。彼 かれ の考 かんが えはヴァーレンベリの学説 がくせつ に似 に ていた。事実 じじつ 、2人 ふたり は地球 ちきゅう 史 し について、同 おな じ火山 かざん 仮説 かせつ [訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] を共有 きょうゆう していたが、シャルパンティエの場合 ばあい はむしろ火 ひ 成 なり 説 せつ (英語 えいご 版 ばん ) を支持 しじ していた。1834年 ねん にシャルパンティエはスイス自然 しぜん 科学 かがく 協会 きょうかい で論文 ろんぶん を発表 はっぴょう した[32] 。その間 あいだ に、ドイツの植物 しょくぶつ 学者 がくしゃ カール・フリードリヒ・シンパー (1803–1867) は、バイエルンの高山 たかやま 地方 ちほう の迷子 まいご 石 せき の表面 ひょうめん に生 は える蘚類 (コケ)を研究 けんきゅう していた。彼 かれ は、そのような多 おお くの石 いし はどこからやって来 き たのだろうかと考 かんが え始 はじ めた。1835年 ねん の夏 なつ に、彼 かれ はバイエルン・アルプス (英語 えいご 版 ばん ) を回遊 かいゆう した。シンパーは、氷河 ひょうが は高山 たかやま 地方 ちほう の迷子 まいご 石 せき の運搬 うんぱん 手段 しゅだん だったに違 ちが いないとの結論 けつろん に達 たっ した。1835年 ねん から1836年 ねん にかけての冬 ふゆ に、彼 かれ はミュンヘンで講演 こうえん した。シンパーはその時 とき 、寒冷 かんれい な気候 きこう と凍 こお った水 みず で全 ぜん 球 たま が覆 おお い尽 つ くされた時代 じだい ("Verödungszeiten ") があったに違 ちが いないと仮定 かてい した[33] 。シンパーは1836年 ねん の夏 なつ を、大学 だいがく 時代 じだい の友人 ゆうじん であるルイ・アガシー (1801–1873) とジャン・ド・シャルパンティエと共 とも に、スイス・アルプス (英語 えいご 版 ばん ) のベー (英語 えいご 版 ばん ) に近 ちか い Devens で過 す ごした。シンパーとシャルパンティエ(このほかにベネツを含 ふく むかもしれない)は、アガシーに地球 ちきゅう が氷河 ひょうが で覆 おお われた時代 じだい があったことを納得 なっとく させた。1836年 ねん から翌年 よくねん にかけての冬 ふゆ に、アガシーとシンパーは一連 いちれん の氷河 ひょうが 時代 じだい 説 せつ を展開 てんかい した。彼 かれ らは主 おも に、先行 せんこう するベネツとシャルパンティエの論 ろん に頼 たよ りつつ、彼 かれ ら独自 どくじ の野外 やがい 調査 ちょうさ も取 と り入 い れた。アガシーは当時 とうじ 既 すで にベルンハルディの論文 ろんぶん を熟知 じゅくち していたとみられる[34] 。1837年 ねん の初頭 しょとう に、シンパーは氷河 ひょうが の時代 じだい を表 あらわ す "Eiszeit" (「氷河 ひょうが 時代 じだい 」の意 い )という術語 じゅつご を新造 しんぞう した[35] 。1837年 ねん 7月 がつ 24日 にち にヌーシャテル で開 ひら かれたスイス自然 しぜん 科学 かがく 協会 きょうかい の年次 ねんじ 総会 そうかい の講演 こうえん で、アガシーは彼 かれ らの学説 がくせつ を総合 そうごう して、ジュラ山脈 さんみゃく 近 ちか くで見 み つかる迷子 まいご 石 せき は氷河 ひょうが 時代 じだい の広大 こうだい な氷 こおり 床 ゆか によって運 はこ ばれたのだとする氷河 ひょうが 時代 じだい 説 せつ を発表 はっぴょう した[30] [36] 。聴講 ちょうこう 者 しゃ はこれにかなり批判 ひはん 的 てき で、気候 きこう 史 し に関 かん する当時 とうじ の定説 ていせつ の見解 けんかい と矛盾 むじゅん していたこともあって、一部 いちぶ にはこの新説 しんせつ に反対 はんたい する者 もの もいた[36] 。同 どう 時代 じだい のほとんどの科学 かがく 者 しゃ らは、地球 ちきゅう はその誕生 たんじょう 時 じ の溶融 ようゆう 状態 じょうたい から徐々 じょじょ に冷却 れいきゃく されてきたのだと考 かんが えていた[37] 。
この拒絶 きょぜつ を乗 の り越 こ えるために、アガシーは地質 ちしつ 学 がく 的 てき 野外 やがい 調査 ちょうさ に着手 ちゃくしゅ し、実際 じっさい にジュラ山脈 さんみゃく にまで足 あし を運 はこ んだ[36] 。彼 かれ は1840年 ねん に "Études sur les glaciers" (『氷河 ひょうが の研究 けんきゅう 』)と題 だい した本 ほん を出版 しゅっぱん した[38] 。シャルパンティエは、自身 じしん もアルプス山脈 あるぷすさんみゃく の氷河 ひょうが 時代 じだい についての本 ほん を出 だ す準備 じゅんび をしていたため、これに気 き を悪 わる くした。アガシーに深 ふか く掘 ほ り下 さ げた氷河 ひょうが の研究 けんきゅう を紹介 しょうかい したのはシャルパンティエ自身 じしん だったのだから、アガシーはシャルパンティエの優位 ゆうい を認 みと めるべきだったと感 かん じていた[39] 。それだけでなく、アガシーは、個人 こじん 的 てき な口論 こうろん の結果 けっか として、自著 じちょ の中 なか でシンパーに一切 いっさい 言及 げんきゅう しなかった[40] 。
全 すべ てまとめて、氷河 ひょうが 時代 じだい 説 せつ が科学 かがく 者 しゃ らに完全 かんぜん に受 う け入 い れられるようになるまでには数 すう 十 じゅう 年 ねん を要 よう した。これは、氷河 ひょうが 時代 じだい の原因 げんいん についての信頼 しんらい できる説明 せつめい をした1875年 ねん の "Climate and Time, in Their Geological Relations" の出版 しゅっぱん を含 ふく む、ジェームズ・クロール (英語 えいご 版 ばん ) の研究 けんきゅう に続 つづ いて、1870年代 ねんだい 後半 こうはん に国際 こくさい 的 てき な規模 きぼ で受容 じゅよう が進 すす んだ[41] 。
ただし、この最初 さいしょ の段階 だんかい で研究 けんきゅう されたのは現在 げんざい の氷河 ひょうが 時代 じだい の中 なか で過去 かこ 数 すう 十 じゅう 万 まん 年 ねん に起 お こった氷 こおり 期 き (今 いま でいう第 だい 四 よん 紀 き 氷河 ひょうが 時代 じだい (英語 えいご 版 ばん ) の氷 こおり 期 き の一部 いちぶ )についてである。新生代 しんせいだい よりも古 ふる い時代 じだい に存在 そんざい したとされる氷河 ひょうが 時代 じだい の形成 けいせい 過程 かてい の詳細 しょうさい については、2011年 ねん 現在 げんざい も未 いま だ明 あき らかにされていない[5] 。
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "氷河 ひょうが 時代 じだい " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2017年 ねん 11月 )
氷河 ひょうが 時代 じだい の存在 そんざい を示 しめ す証拠 しょうこ は主 おも に地質 ちしつ 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ 、化学 かがく 的 てき 証拠 しょうこ 、古 こ 生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ の3種類 しゅるい ある。
地質 ちしつ 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ は、岩 いわ が磨 みが かれたり削 けず られたりした跡 あと (擦 こす 痕 あと )や、そのような侵食 しんしょく 作用 さよう を受 う けてきた独特 どくとく の形状 けいじょう の岩 いわ (羊 ひつじ 背 せ 岩 がん など)、氷河 ひょうが 末 まつ 端 はし や縁辺 えんぺん に堆積 たいせき した角 かく 礫 つぶて (モレーン )、独特 どくとく の氷河 ひょうが 地形 ちけい (ドラムリン、氷河 ひょうが 谷 だに など)、ティル(氷 こおり 礫土 れきど )やティライト(氷 こおり 礫 つぶて 岩 がん )等 とう の氷河 ひょうが 性 せい 堆積 たいせき 物 ぶつ など、様々 さまざま な形 かたち で得 え られる。しかし、繰 く り返 かえ し起 お こる氷河 ひょうが 時代 じだい が、それ以前 いぜん の氷河 ひょうが 時代 じだい の地質 ちしつ 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ を変形 へんけい ・消去 しょうきょ することで、解釈 かいしゃく を難 むずか しくしている。その上 うえ 、これらの証拠 しょうこ は正確 せいかく に年代 ねんだい を特定 とくてい するのが難 むずか しく、初期 しょき の学説 がくせつ では、間 あいだ 氷 ごおり 期 き と比 くら べると氷 こおり 期 き は短 みじか かっただろうと考 かんが えられていた。海底 かいてい 堆積 たいせき 物 ぶつ コア と氷 こおり 床 ゆか コア の採取 さいしゅ ・解析 かいせき による研究 けんきゅう 手法 しゅほう が出現 しゅつげん すると、氷 こおり 期 き は長 なが く、間 あいだ 氷 ごおり 期 き は短 みじか いという、真 しん の状況 じょうきょう が明 あき らかになったが、それでも現在 げんざい の理論 りろん に到達 とうたつ するまでには時間 じかん がかかった。
化学 かがく 的 てき 証拠 しょうこ は、主 しゅ として堆積 たいせき 物 ぶつ や堆積岩 たいせきがん および海底 かいてい 堆積 たいせき 物 ぶつ コアに含 ふく まれている化石 かせき 中 ちゅう の同位 どうい 体 たい 比 ひ の変化 へんか から得 え られる。直近 ちょっきん の氷 こおり 期 き の氷 こおり 床 ゆか コアについては、それに含 ふく まれる気泡 きほう から得 え られる氷 こおり および大気 たいき のサンプルから、気候 きこう プロキシ (英語 えいご 版 ばん ) (代替 だいたい 指標 しひょう )を提供 ていきょう する。重 おも い同位 どうい 体 たい を含 ふく んでいる水 みず ほど蒸発 じょうはつ 熱 ねつ が大 おお きいため、より寒冷 かんれい な環境 かんきょう ではその割合 わりあい は減少 げんしょう する[42] 。これにより温度 おんど 記録 きろく が構築 こうちく される。しかし、この証拠 しょうこ は同位 どうい 体 からだ 比 ひ に記録 きろく された他 ほか の要因 よういん によって混乱 こんらん させられることがある。
古 こ 生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ は、化石 かせき の地理 ちり 的 てき 分布 ぶんぷ の変化 へんか から得 え られる。氷 こおり 期 き の間 あいだ は、寒冷 かんれい な気候 きこう に適応 てきおう した生物 せいぶつ が低 てい 緯度 いど 地域 ちいき に分布 ぶんぷ し、温暖 おんだん な環境 かんきょう を好 この む生物 せいぶつ は絶滅 ぜつめつ するか、または低 てい 緯度 いど 地域 ちいき でかろうじて生 い き長 なが らえるかである。この証拠 しょうこ も、次 つぎ のような要件 ようけん が整 ととの わないと解釈 かいしゃく するのは難 むずか しい。まず、堆積 たいせき 物 ぶつ のシーケンス (英語 えいご 版 ばん ) が長 なが い期間 きかん にわたり、広範囲 こうはんい の緯度 いど に及 およ び、そしてそれらを容易 ようい に相互 そうご に関連 かんれん づけられること。次 つぎ に、古代 こだい の生物 せいぶつ が数 すう 百 ひゃく 万 まん 年 ねん の間 あいだ 、変化 へんか することなく生 い き延 の び、それらの生物 せいぶつ の温度 おんど 選好 せんこう が容易 ようい に診断 しんだん できること。最後 さいご に、重要 じゅうよう な関連 かんれん のある化石 かせき が発見 はっけん され、報告 ほうこく されていること。
これらの数々 かずかず の困難 こんなん が伴 ともな うにもかかわらず、氷 こおり 床 ゆか コアと海底 かいてい 堆積 たいせき 物 ぶつ コアの分析 ぶんせき [43] は、過去 かこ 数 すう 百 ひゃく 万 まん 年 ねん にわたる氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き の存在 そんざい を示 しめ している。これらもまた、モレーン、ドラムリン、迷子 まいご 石 せき のような、氷河 ひょうが 時代 じだい と大陸 たいりく 地殻 ちかく 現象 げんしょう との連関 れんかん を裏付 うらづ けている。それゆえに、大陸 たいりく 地殻 ちかく 現象 げんしょう は、氷 こおり 床 ゆか コアと海底 かいてい 堆積 たいせき 物 ぶつ コアが入手 にゅうしゅ 可能 かのう な時間 じかん 範囲 はんい よりもはるかに早 はや い時期 じき に形成 けいせい された地層 ちそう で発見 はっけん された、初期 しょき の氷河 ひょうが 時代 じだい の存在 そんざい を示 しめ すもっともな証拠 しょうこ として受 う け入 い れられている。
代表 だいひょう 的 てき な氷河 ひょうが 時代 じだい [ 編集 へんしゅう ]
地球 ちきゅう 上 じょう では、過去 かこ に少 すく なくとも5回 かい の大 おお きな氷河 ひょうが 時代 じだい があった。それらは、ヒューロニアン氷河 ひょうが 時代 じだい 、クライオジェニアン 、アンデス-サハラ氷河 ひょうが 時代 じだい (英語 えいご 版 ばん ) 、カルー氷河 ひょうが 時代 じだい 、そして第 だい 四 よん 紀 き 氷河 ひょうが 時代 じだい (英語 えいご 版 ばん ) である。これらの時代 じだい のほかは、地球 ちきゅう は高緯度 こういど 地域 ちいき でさえ氷結 ひょうけつ していなかったと思 おも われる[44] [45] 。
ドイツ北部 ほくぶ とその周辺 しゅうへん の氷河 ひょうが 時代 じだい の地図 ちず (赤 あか 線 せん :ヴァイクセル氷 ごおり 期 き (英語 えいご 版 ばん ) の極大 きょくだい 期 き の氷河 ひょうが の南限 なんげん 、黄 き 線 せん :ザーレ氷 ごおり 期 き (英語 えいご 版 ばん ) の極大 きょくだい 期 き の南限 なんげん 、青 あお 線 せん :エルスター氷 ごおり 期 き (英語 えいご 版 ばん ) の極大 きょくだい 期 き の南限 なんげん )
ヒューロニアン氷河 ひょうが 時代 じだい
ヒューロニアン氷河 ひょうが 時代 じだい は原生代 げんせいだい 初期 しょき 、約 やく 22億 おく 年 ねん 前 まえ の氷河 ひょうが 時代 じだい であり、低 てい 緯度 いど 氷 ごおり 床 ゆか の存在 そんざい を示 しめ す古 こ 地磁気 ちじき 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ が残 のこ っている[46] 。最初 さいしょ 期 き の確立 かくりつ した氷河 ひょうが 時代 じだい から存在 そんざい している岩石 がんせき 群 ぐん は、ヒューロニアンと呼 よ ばれ、およそ24億 おく 年 ねん 前 まえ から21億 おく 年 ねん 前 まえ の原生代 げんせいだい 初期 しょき に形成 けいせい されたと考 かんが えられている。数 かず 百 ひゃく キロメートルの長 なが さのヒューロニアン超 ちょう 層 そう 群 ぐん (英語 えいご 版 ばん ) はヒューロン湖 こ の北岸 ほくがん の北 きた 10–100 kmに露出 ろしゅつ しており、スーセントマリー付近 ふきん から延 の びている。ヒューロン湖 こ の北東 ほくとう 、マリーからサドバリーにかけては、石 いし 化 か したティル(氷 こおり 礫土 れきど )の巨大 きょだい な層 そう とともに、ドロップストーン(氷河 ひょうが で運搬 うんぱん され、氷河 ひょうが が解 と けたときに落下 らっか して堆積 たいせき した大 おお きな石 いし )、ヴァーブ(氷 こおり 縞 しま 粘土 ねんど )、アウトウォッシュ(融 とおる 氷 ごおり 流水 りゅうすい 堆積 たいせき 物 ぶつ )、磨 みが き削 けず られた基盤 きばん 岩 がん がある。相関 そうかん 関係 かんけい のあるヒューロニアン堆積 たいせき 物 ぶつ はミシガン州 しゅう マーケット の近 ちか くで発見 はっけん され、西 にし オーストラリア州 しゅう から見 み つかった古 こ 原生代 げんせいだい の氷 こおり 成 なり 堆積 たいせき 物 ぶつ と相関 そうかん 関係 かんけい が成立 せいりつ した。
クライオジェニアン
これまでに十分 じゅうぶん 裏 うら づけされてきた氷河 ひょうが 時代 じだい の中 なか で、過去 かこ 10億 おく 年 ねん の間 あいだ でおそらく最 もっと も厳 いかめ しかったものは、8億 おく 5000万 まん 年 ねん 前 まえ から6億 おく 3000万 まん 年 ねん 前 まえ (クライオジェニアン )に起 お きた。このときは氷 こおり 床 ゆか が赤道 あかみち まで達 たっ し、スノーボールアース (雪 ゆき 玉 だま 地球 ちきゅう 、全 ぜん 球 たま 凍結 とうけつ )を作 つく り出 だ したとされる[47] 。スノーボールアースは火山 かざん によって作 つく り出 だ された温室 おんしつ 効果 こうか ガス (二酸化炭素 にさんかたんそ (CO2 )など)の蓄積 ちくせき により終焉 しゅうえん を迎 むか えたのかもしれない。「大陸 たいりく 氷 ごおり 床 ゆか と海上 かいじょう の流氷 りゅうひょう の存在 そんざい は、ケイ酸 けいさん 塩 しお の風化 ふうか と光合成 こうごうせい の両方 りょうほう を抑制 よくせい しただろうが、それらは現在 げんざい CO2 の二 ふた つの大 おお きな溜 た まり場 ば である。[48] 」この氷河 ひょうが 時代 じだい の終結 しゅうけつ は、続 つづ いて起 お きたエディアカラン とカンブリア爆発 ばくはつ を招 まね いたといわれているが、この説 せつ はまだ新 あたら しく、現在 げんざい も論争 ろんそう の的 てき である [要 よう 出典 しゅってん ] 。
アンデス-サハラ氷河 ひょうが 時代 じだい
アンデス-サハラ氷河 ひょうが 時代 じだい (英語 えいご 版 ばん ) は4億 おく 6000万 まん 年 ねん 前 まえ から4億 おく 2000万 まん 年 ねん 前 まえ 、オルドビス紀 き 後期 こうき とシルル紀 おさむ に存在 そんざい した。
カルー氷河 ひょうが 時代 じだい
過去 かこ 500万 まん 年間 ねんかん の氷 こおり 期 き ・間 あいだ 氷 ごおり 期 き の変動 へんどう を示 しめ す堆積 たいせき 物 ぶつ の記録 きろく (横 よこ 軸 じく の単位 たんい は「百 ひゃく 万 まん 年 ねん 前 まえ 」)
カルー氷河 ひょうが 時代 じだい は、デボン紀 き の始 はじ まりに起 お きた陸上 りくじょう 植物 しょくぶつ の進化 しんか により、長 なが い期間 きかん にわたって地球 ちきゅう 上 じょう の酸素 さんそ 濃度 のうど が増加 ぞうか し、CO2 濃度 のうど が減少 げんしょう した結果 けっか とされる。カルー氷河 ひょうが 時代 じだい の名 な は南 みなみ アフリカのカルー 地方 ちほう で見 み つかった氷河 ひょうが 性 せい 漂礫土 ど に因 ちな み、同 どう 地方 ちほう でこの氷河 ひょうが 時代 じだい の存在 そんざい を示 しめ す証拠 しょうこ が初 はじ めてはっきりと同定 どうてい された。石炭 せきたん 紀 き とペルム紀 き 初期 しょき の間 あいだ の3億 おく 6000万 まん 年 ねん 前 まえ から2億 おく 6000万 まん 年 ねん 前 まえ まで、ある程度 ていど の間隔 かんかく を置 お きつつも極地 きょくち の氷 こおり 冠 かんむり が南 みなみ アフリカまで広 ひろ がっていた。相互 そうご に関係 かんけい する堆積 たいせき 物 ぶつ は、アルゼンチンから、また古代 こだい の超 ちょう 大陸 たいりく ゴンドワナ大陸 たいりく の中心 ちゅうしん にあったことがわかっている。
第 だい 四 よん 紀 き 氷河 ひょうが 時代 じだい
現在 げんざい の氷河 ひょうが 時代 じだい である第 だい 四 よん 紀 き 氷河 ひょうが 時代 じだい (英語 えいご 版 ばん ) は更新 こうしん 世 よ (約 やく 258万 まん 年 ねん 前 まえ から)に始 はじ まり、北半球 きたはんきゅう の氷 こおり 床 ゆか が拡大 かくだい し始 はじ めた。それ以来 いらい 、地球 ちきゅう では4万 まん 年 ねん と10万 まん 年 ねん の時間 じかん スケールで周期 しゅうき 的 てき に氷 こおり 床 ゆか の発達 はったつ と後退 こうたい を繰 く り返 かえ してきており、これらは氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き 、あるいは氷 こおり 床 ゆか 拡大 かくだい 期 き や氷 こおり 床 ゆか 後退 こうたい 期 き などと呼 よ ばれる。地球 ちきゅう は現在 げんざい 、間 あいだ 氷 ごおり 期 き にあり、最後 さいご の氷 こおり 期 き (最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き )は約 やく 1万 まん 年 ねん 前 まえ に終 お わった。その大陸 たいりく 氷 ごおり 床 ゆか で現在 げんざい まで残存 ざんそん しているのは、グリーンランド氷 ごおり 床 ゆか (英語 えいご 版 ばん ) と南極 なんきょく 氷 ごおり 床 ゆか 、およびバフィン島 とう にあるような比較的 ひかくてき 小規模 しょうきぼ な氷 こおり 床 ゆか である。
火星 かせい での氷河 ひょうが 時代 じだい [ 編集 へんしゅう ]
2016年 ねん 、最近 さいきん で最大 さいだい の火星 かせい の氷河 ひょうが 時代 じだい の存在 そんざい を示 しめ す証拠 しょうこ が科学 かがく 誌 し Science に掲載 けいさい された。その内容 ないよう は、ちょうど37万 まん 年 ねん 前 まえ には、火星 かせい は赤 あか いというより白 しろ く見 み えただろうというものである[49] 。
氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き [ 編集 へんしゅう ]
最近 さいきん の氷 こおり 期 き ・間 あいだ 氷 ごおり 期 き と関連 かんれん する温度 おんど 変化 へんか および氷 こおり 床 ゆか の体積 たいせき 変化 へんか のパターン(横 よこ 軸 じく の単位 たんい は「千 せん 年 ねん 前 まえ 」)
第 だい 四 よん 紀 き の
北半球 きたはんきゅう の
氷 こおり 床 ゆか の
極小 きょくしょう 期 き (
間 あいだ 氷 ごおり 期 き 、
黒 くろ )と
極大 きょくだい 期 き (
氷 こおり 期 き 、グレー)
第 だい 四 よん 紀 き の
南半球 みなみはんきゅう の
氷 こおり 床 ゆか の
極小 きょくしょう 期 き (
間 あいだ 氷 ごおり 期 き 、
黒 くろ )と
極大 きょくだい 期 き (
氷 こおり 期 き 、グレー)
氷河 ひょうが 時代 じだい の間 あいだ でも(少 すく なくとも現在 げんざい の氷河 ひょうが 時代 じだい では)気候 きこう が比較的 ひかくてき 温暖 おんだん な時期 じき と寒冷 かんれい な時期 じき がある。より寒冷 かんれい な時期 じき は氷 こおり 期 き 、より温暖 おんだん な時期 じき は間 あいだ 氷 ごおり 期 き と呼 よ ばれ[注釈 ちゅうしゃく 1] 、氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き が約 やく 10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき で交互 こうご に訪 おとず れてきた[11] 。
氷 こおり 期 き は、地球 ちきゅう のほとんどを覆 おお う寒冷 かんれい 化 か ・乾燥 かんそう 化 か していく気候 きこう と、両極 りょうきょく 地方 ちほう から低 てい 緯度 いど 地域 ちいき に向 む かって拡大 かくだい する大陸 たいりく 氷 ごおり と海 うみ 氷 ごおり の塊 かたまり に特徴 とくちょう づけられる。氷 こおり 期 き でなければ氷 こおり 床 ゆか に覆 おお われていなかったはずの地域 ちいき の山岳 さんがく 氷河 ひょうが は、標高 ひょうこう のより低 ひく い方 ほう へ広 ひろ がる。これは雪線 せっせん がより低 ひく くなるためである。海水 かいすい 準 じゅん は氷 こおり 冠 かんむり の海水 かいすい 面 めん の上 うえ で大量 たいりょう の海水 かいすい が凍結 とうけつ して海水 かいすい 量 りょう が減 へ るために低下 ていか する。また、海洋 かいよう 循環 じゅんかん のパターンが氷河 ひょうが 作用 さよう により乱 みだ されていることを示 しめ す証拠 しょうこ もある。北極 ほっきょく 地方 ちほう と南極 なんきょく 地方 ちほう で重大 じゅうだい な大陸 たいりく 氷河 ひょうが 作用 さよう があったので、我々 われわれ は現在 げんざい 、氷河 ひょうが 時代 じだい の極小 きょくしょう 期 き にいる。そのような氷 こおり 期 き の極大 きょくだい 期 き と極大 きょくだい 期 き の間 あいだ の時期 じき は間 あいだ 氷 ごおり 期 き として知 し られている。氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き は、ミランコビッチ・サイクル と呼 よ ばれる地球 ちきゅう の公転 こうてん 軌道 きどう の周期 しゅうき 的 てき 変化 へんか とも合致 がっち していた[11] 。
この約 やく 11,700年間 ねんかん 、地球 ちきゅう は完 かん 新 しん 世 よ として知 し られる間 あいだ 氷 ごおり 期 き (ないし後 こう 氷 こおり 期 き )にあり[50] 、2004年 ねん に科学 かがく 誌 し Nature に掲載 けいさい された記事 きじ は、現在 げんざい の間 あいだ 氷 ごおり 期 き は28,000年間 ねんかん 続 つづ いた以前 いぜん の間 あいだ 氷 ごおり 期 き に最 もっと も類似 るいじ しているかもしれないことを論 ろん じている[51] 。軌道 きどう 強制 きょうせい 力 りょく (英語 えいご 版 ばん ) の変化 へんか の予測 よそく によれば、次 つぎ の氷 こおり 期 き が始 はじ まるのは、人為 じんい 的 てき な地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か がないとしても、少 すく なくとも今 いま から5万 まん 年 ねん 後 ご になるだろうと示唆 しさ されている[52] 。さらに、化石 かせき 燃料 ねんりょう の集約 しゅうやく 的 てき 利用 りよう が続 つづ く限 かぎ り、増加 ぞうか した温室 おんしつ 効果 こうか ガス に由来 ゆらい する人為 じんい 的 てき 強制 きょうせい が地球 ちきゅう の軌道 きどう 強制 きょうせい 力 りょく よりも重大 じゅうだい な影響 えいきょう を及 およ ぼすかもしれない[53] 。
各 かく 氷 こおり 期 き は、より厳 きび しい気候 きこう をもたらす正 せい のフィードバックと、気候 きこう を和 やわ らげて(これまでの全 すべ ての事例 じれい にみられたように)氷 こおり 期 き を終 お わらせる負 まけ のフィードバックの影響 えいきょう を受 う けやすい。
雪氷 せっぴょう は地球 ちきゅう のアルベド (反射 はんしゃ 能 のう )を増大 ぞうだい させ、太陽 たいよう エネルギー の多 おお くを反射 はんしゃ し、あまり吸収 きゅうしゅう しない。したがって、気温 きおん が低下 ていか すると、雪 ゆき 氷原 ひょうげん が成長 せいちょう し、正 せい のフィードバック効果 こうか は、負 まけ のフィードバック機構 きこう との競合 きょうごう で地球 ちきゅう システムを平衡 へいこう 状態 じょうたい に至 いた らせるまで続 つづ く。また、氷 こおり 床 ゆか の拡大 かくだい がもたらす森林 しんりん の減少 げんしょう がアルベドを増大 ぞうだい させる[要 よう 出典 しゅってん ] 。
1956年 ねん に Ewing と Donn が提唱 ていしょう した別 べつ の理論 りろん [54] は、氷 こおり のない北極 ほっきょく 海 かい は高緯度 こういど 地域 ちいき の降雪 こうせつ 量 りょう を増 ふ やすという仮説 かせつ である。低温 ていおん の氷 こおり が北極 ほっきょく 海 かい を覆 おお うとき、海面 かいめん からはほとんど蒸発 じょうはつ または昇華 しょうか せず、降水 こうすい 量 りょう の点 てん では極 ごく 地方 ちほう はかなり乾燥 かんそう した状態 じょうたい にあり、その降水 こうすい 量 りょう は中 ちゅう 緯度 いど の砂漠 さばく 地帯 ちたい と同等 どうとう である。この少 すく ない降水 こうすい 量 りょう により、夏季 かき には高緯度 こういど 地域 ちいき に降 ふ った雪 ゆき が解 と ける。氷 こおり のない北極 ほっきょく 海 かい は長 なが い夏 なつ の間 あいだ に太陽 たいよう 放射 ほうしゃ を吸収 きゅうしゅう し、より多 おお くの海水 かいすい を蒸発 じょうはつ させることで北極 ほっきょく 地方 ちほう の大気 たいき 中 ちゅう の水蒸気 すいじょうき 量 りょう が増 ま す。降水 こうすい 量 りょう が多 おお いと、この雪 ゆき の一部 いちぶ は夏 なつ の間 あいだ に解 と けることはないかもしれないため、より標高 ひょうこう と緯度 いど の低 ひく い地域 ちいき で氷河 ひょうが が形成 けいせい されることがあり、上述 じょうじゅつ したアルベドの増大 ぞうだい により、陸上 りくじょう の気温 きおん は下 さ がる。さらに、この仮説 かせつ によると、海洋 かいよう の流氷 りゅうひょう の欠乏 けつぼう によって北極 ほっきょく 海 かい と北大西洋 きたたいせいよう との間 あいだ で海水 かいすい の交換 こうかん が増加 ぞうか することで、北極 ほっきょく 海 かい は温 あたた められ、北大西洋 きたたいせいよう は冷 ひ やされる[注釈 ちゅうしゃく 2] 。温暖 おんだん 化 か サイクルの間 あいだ に北大西洋 きたたいせいよう に淡水 たんすい が流 なが れ込 こ むことは、地球 ちきゅう の海洋 かいよう 大 だい 循環 じゅんかん を減少 げんしょう させるかもしれない。メキシコ湾流 わんりゅう の影響 えいきょう の減少 げんしょう による海洋 かいよう 循環 じゅんかん の減少 げんしょう は、北 きた ヨーロッパに及 およ ぼす冷却 れいきゃく 効果 こうか があるだろうとされ、夏 なつ の間 あいだ も保持 ほじ される低 てい 緯度 いど 地域 ちいき の雪 ゆき の量 りょう が増 ふ えることになるだろうと考 かんが えられている。また、氷河 ひょうが 拡大 かくだい 期 き には氷河 ひょうが はセントローレンス湾 わん を通 とお って流 なが れ下 くだ り、メキシコ湾流 わんりゅう をせき止 と めるほど遠 とお くまで北大西洋 きたたいせいよう に広 ひろ がるかもしれないことも示 しめ されている。
氷 こおり 期 き に形成 けいせい される氷 こおり 床 ゆか はその真下 ました にある陸地 りくち を侵食 しんしょく する。すると、やがて海水 かいすい 面 めん より上 うえ にある陸地 りくち の面積 めんせき は減 へ り、氷 こおり 床 ゆか の形成 けいせい を可能 かのう とするスペースも減少 げんしょう していくことになる。これはアルベドのフィードバックを和 やわ らげるばかりでなく、氷 こおり 床 ゆか の形成 けいせい に伴 ともな う海水 かいすい 準 じゅん の低下 ていか も引 ひ き起 お こす[要 よう 出典 しゅってん ] 。
もう一 ひと つの要因 よういん は氷河 ひょうが 最 さい 拡大 かくだい 期 き と共 とも に起 お こる乾燥 かんそう 状態 じょうたい が増 ま すことで、氷河 ひょうが を維持 いじ するために使 つか われる降水 こうすい 量 りょう が減少 げんしょう する。この要因 よういん または他 た の何 なん らかのプロセスによって誘発 ゆうはつ される氷河 ひょうが の後退 こうたい は、氷河 ひょうが の拡大 かくだい に関 かん して類似 るいじ する逆 ぎゃく のポジティブフィードバック によって強 つよ められ得 え る[55] 。
Nature Geoscience 誌上 しじょう で発表 はっぴょう された研究 けんきゅう [56] によれば、人間 にんげん の排出 はいしゅつ した二酸化炭素 にさんかたんそ (CO2 ) は次 つぎ の氷 こおり 期 き の到来 とうらい を遅 おく らせる。研究 けんきゅう 者 しゃ らは地球 ちきゅう の軌道 きどう のデータを使 つか って、歴史 れきし 上 じょう の温暖 おんだん な間 あいだ 氷 ごおり 期 き [何 なん の? ] が現在 げんざい の間 あいだ 氷 ごおり 期 き とほとんど同 おな じように見 み えることを突 つ き止 と め、ここから次 つぎ の氷 こおり 期 き が通常 つうじょう なら1500年 ねん 以内 いない に始 はじ まるだろうと予測 よそく している。さらに続 つづ けて研究 けんきゅう 者 しゃ らは、二酸化炭素 にさんかたんそ の排出 はいしゅつ 量 りょう がかなり多 おお いために、次 つぎ の氷 こおり 期 き はやって来 こ ないだろうとも述 の べている[57] 。
氷河 ひょうが 時代 じだい の原因 げんいん は、大 おお きなスケールの氷河 ひょうが 時代 じだい の期間 きかん についても、氷河 ひょうが 時代 じだい の期間 きかん 内 ない で繰 く り返 かえ す比較的 ひかくてき 小 ちい さな氷 こおり 期 き ・間 あいだ 氷 ごおり 期 き についても、完全 かんぜん に理解 りかい されてはいない。氷河 ひょうが 時代 じだい の原因 げんいん に関 かん する一致 いっち した見解 けんかい は、いくつかの要因 よういん が重要 じゅうよう だということである。それらの要因 よういん とは、大気 たいき の組成 そせい [注釈 ちゅうしゃく 3] 、地球 ちきゅう の公転 こうてん 軌道 きどう の変化 へんか (ミランコビッチ・サイクル )、プレート の動 うご き[注釈 ちゅうしゃく 4] 、太陽 たいよう の出力 しゅつりょく 変化 へんか 、地球 ちきゅう -月 つき 系 けい の軌道 きどう の相互 そうご 関係 かんけい 、火山 かざん 活動 かつどう [注釈 ちゅうしゃく 5] の影響 えいきょう などである[58] 。
これらの要因 よういん のいくつかは互 たが いに影響 えいきょう を及 およ ぼし合 あ う。例 たと えば、地球 ちきゅう の大気 たいき 組成 そせい (特 とく に温室 おんしつ 効果 こうか ガスの濃度 のうど )の変化 へんか は気候 きこう を変 か えることがある一方 いっぽう 、気候 きこう 変動 へんどう 自体 じたい も大気 たいき 組成 そせい を変化 へんか させることがある(例 たと えば、大気 たいき 中 ちゅう のCO2 と反応 はんのう する風化 ふうか 作用 さよう による変化 へんか )[要 よう 出典 しゅってん ] 。
アメリカのモーリーン・レイモ (英語 えいご 版 ばん ) とウィリアム・ラディマン (英語 えいご 版 ばん ) とその他 た の古 こ 気候 きこう 学者 がくしゃ たちは、チベット高原 こうげん とコロラド高原 こうげん は、全 ぜん 地球 ちきゅう の大気 たいき 中 ちゅう に含 ふく まれるCO2 を除去 じょきょ できるだけの能力 のうりょく を持 も つ、膨大 ぼうだい なCO2 の「排気 はいき 浄化 じょうか 装置 そうち 」 ("scrubbers") であり、4000万 まん 年 ねん 続 つづ く新生代 しんせいだい 寒冷 かんれい 化 か の傾向 けいこう の原因 げんいん となる重大 じゅうだい な要素 ようそ であるとする仮説 かせつ を提唱 ていしょう している。さらに、両 りょう 高原 こうげん の隆起 りゅうき (およびCO2 の排気 はいき 浄化 じょうか 能力 のうりょく )のおよそ半分 はんぶん は、過去 かこ 1000万 まん 年 ねん の間 あいだ に発生 はっせい したと主張 しゅちょう している[59] [60] 。
大気 たいき 組成 そせい の変化 へんか [ 編集 へんしゅう ]
氷河 ひょうが 時代 じだい の始 はじ まりに温室 おんしつ 効果 こうか ガス の濃度 のうど が急激 きゅうげき に下 さ がり、氷 こおり 床 ゆか が後退 こうたい する間 あいだ に濃度 のうど が上昇 じょうしょう したことを示 しめ す証拠 しょうこ があるが、その因果 いんが 関係 かんけい を立証 りっしょう するのは難 むずか しい。温室 おんしつ 効果 こうか ガスの濃度 のうど は、氷河 ひょうが 時代 じだい の原因 げんいん として提唱 ていしょう されている大陸 たいりく の移動 いどう や火山 かざん 活動 かつどう など、他 た の要因 よういん の影響 えいきょう を受 う けているかもしれないからである。[要 よう 出典 しゅってん ]
スノーボールアース (全 ぜん 球 たま 凍結 とうけつ )仮説 かせつ では、原生代 げんせいだい 後期 こうき の厳 きび しい凍結 とうけつ は主 おも に火山 かざん に由来 ゆらい する大気 たいき 中 ちゅう のCO2 濃度 のうど の上昇 じょうしょう により終 お わったとされ、この仮説 かせつ の支持 しじ 者 しゃ の中 なか には、全 ぜん 球 たま 凍結 とうけつ は最初 さいしょ の段階 だんかい で大気 たいき 中 ちゅう のCO2 の減少 げんしょう により引 ひ き起 お こされたと主張 しゅちょう する者 もの もいる。この仮説 かせつ は将来 しょうらい のスノーボールアース化 か を警告 けいこく している。[要 よう 出典 しゅってん ]
2009年 ねん には、日射 にっしゃ 量 りょう の変化 へんか が氷河 ひょうが 時代 じだい 以後 いご に地球 ちきゅう が温暖 おんだん 化 か する初期 しょき の要因 よういん となることを示 しめ す更 さら なる証拠 しょうこ が示 しめ され、第 だい 二 に の要因 よういん として変化 へんか の規模 きぼ の原因 げんいん は温室 おんしつ 効果 こうか ガスの増加 ぞうか にあることが挙 あ げられた[61] 。
人為 じんい 的 てき 変化 へんか [ 編集 へんしゅう ]
ある2012年 ねん の研究 けんきゅう 報告 ほうこく では、恐竜 きょうりゅう は消化 しょうか 作用 さよう の過程 かてい で、現在 げんざい 人間 にんげん が放出 ほうしゅつ するメタンと同等 どうとう の量 りょう のメタンを放出 ほうしゅつ したであろうことが分 わ かり、それは1億 おく 5000万 まん 年 ねん 前 まえ にかなり温暖 おんだん な気候 きこう をもたらした一 ひと つの要因 よういん だったかもしれないことが示 しめ された[62] 。
アメリカの古 こ 気候 きこう 学者 がくしゃ ウィリアム・ラディマンは原始 げんし 人 じん 新 しん 世 よ (英語 えいご 版 ばん ) 仮説 かせつ を提唱 ていしょう している。その仮説 かせつ によれば、人 ひと 新 しん 世 よ とは、人類 じんるい の活動 かつどう が最初 さいしょ に地球 ちきゅう の気候 きこう と生態 せいたい 系 けい に重大 じゅうだい な地球 ちきゅう 規模 きぼ の影響 えいきょう を及 およ ぼし始 はじ めた、地球 ちきゅう 史 し の中 なか で最 もっと も新 あたら しい時代 じだい を指 さ していうのだが、それは工業 こうぎょう 時代 じだい を迎 むか えた18世紀 せいき に始 はじ まったのではなく、8,000年 ねん 前 まえ に遡 さかのぼ って、我々 われわれ の祖先 そせん の集中 しゅうちゅう した農業 のうぎょう 活動 かつどう によって始 はじ まったのだという。ミランコビッチ・サイクル の周期 しゅうき 的 てき パターンに続 つづ いて、大気 たいき 中 ちゅう の温室 おんしつ 効果 こうか ガスの濃縮 のうしゅく が止 と まったのもその頃 ころ だった。ラディマンは自説 じせつ の中 なか で、初期 しょき の氷 こおり 期 き はおそらく数 すう 千 せん 年 ねん 前 まえ に始 はじ まったであろうが、その予定 よてい されていた氷 こおり 期 き の到来 とうらい は、初期 しょき 農耕 のうこう 民 みん の活動 かつどう によって阻止 そし されたのではないかと述 の べている[63] 。また、農耕 のうこう によって、産業 さんぎょう 革命 かくめい までに0.8℃気温 きおん が上昇 じょうしょう したと見積 みつ もられている[64] 。
2008年 ねん 12月17日 にち に開 ひら かれたアメリカ地球 ちきゅう 物理 ぶつり 学 がく 連合 れんごう の会合 かいごう で、科学 かがく 者 しゃ たちは議論 ぎろん の余地 よち のある意見 いけん を支持 しじ する証拠 しょうこ について詳 くわ しく述 の べた。その意見 いけん とは、アジアにおける大 だい 規模 きぼ な稲作 いなさく 農業 のうぎょう の導入 どうにゅう が、ヨーロッパにおける大量 たいりょう の森林 しんりん 伐採 ばっさい と相 あい まって、過去 かこ 1000年間 ねんかん にわたり、大気 たいき 中 ちゅう に相当 そうとう な量 りょう の温室 おんしつ 効果 こうか ガスを排出 はいしゅつ したことによって、世界 せかい の気候 きこう を変 か え始 はじ めたというものである。それとは逆 ぎゃく に、温暖 おんだん な大気 たいき が海洋 かいよう を温 あたた めることで、海水 かいすい 中 ちゅう に吸収 きゅうしゅう される二酸化炭素 にさんかたんそ の吸収 きゅうしゅう 効率 こうりつ が大幅 おおはば に下 さ がって地球 ちきゅう 温暖 おんだん 化 か を強化 きょうか することになり、新 あたら しい氷河 ひょうが 時代 じだい の開始 かいし を阻止 そし する可能 かのう 性 せい がある[65] 。
地質 ちしつ 学 がく 的 てき 記録 きろく は、氷河 ひょうが 時代 じだい は赤道 せきどう から両極 りょうきょく へと向 む かう暖流 だんりゅう を止 と めるか減少 げんしょう させる位置 いち に大陸 たいりく があるときに始 はじ まり、それゆえに氷 こおり 床 ゆか が形成 けいせい されることを示 しめ しているようである。氷 こおり 床 ゆか は地球 ちきゅう のアルベドを増大 ぞうだい させ、それによって太陽 たいよう 放射 ほうしゃ の吸収 きゅうしゅう を抑 おさ える。吸収 きゅうしゅう される太陽 たいよう 放射 ほうしゃ が少 すく ないと大気 たいき は冷 ひ える。冷 ひ えることで氷 こおり 床 ゆか が成長 せいちょう し、さらに反射 はんしゃ 能 のう を増大 ぞうだい させて正 せい のフィードバック循環 じゅんかん に入 はい る。氷河 ひょうが 時代 じだい は風化 ふうか が減少 げんしょう して温室 おんしつ 効果 こうか ガスが増加 ぞうか するまで続 つづ く。
赤道 せきどう から両極 りょうきょく へと向 む かう暖 あたた かい海水 かいすい の流 なが れを止 と めるか減少 げんしょう させるような位置 いち を取 と る大陸 たいりく として知 し られているものは3つある:[要 よう 出典 しゅってん ]
今日 きょう の地球 ちきゅう には南極 なんきょく を覆 おお う大陸 たいりく があり、北極 ほっきょく の海 うみ がほぼ陸地 りくち に囲 かこ まれているので、地質 ちしつ 学者 がくしゃ は、地質 ちしつ 学 がく 的 てき に近 ちか い将来 しょうらい 、地球 ちきゅう は再 ふたた び氷 こおり 期 き を経験 けいけん することになるだろうと信 しん じている。
ヒマラヤ山脈 ひまらやさんみゃく は現在 げんざい の氷河 ひょうが 時代 じだい の主 おも な要因 よういん であると信 しん じている科学 かがく 者 しゃ もおり、その理由 りゆう は、ヒマラヤの山々 やまやま が地球 ちきゅう の総 そう 雨量 うりょう を増加 ぞうか させていることで、大気 たいき 中 ちゅう の二酸化炭素 にさんかたんそ が洗 あら い流 なが され、その温室 おんしつ 効果 こうか を減少 げんしょう させているというものである[60] 。ヒマラヤ山脈 ひまらやさんみゃく の形成 けいせい はインド・オーストラリアプレート がユーラシアプレート と衝突 しょうとつ した約 やく 7000万 まん 年 ねん 前 まえ に始 はじ まった。インド・オーストラリアプレートは今 いま も年 とし に67 mmずつ北上 ほくじょう しているため、ヒマラヤ山脈 ひまらやさんみゃく は年 とし に5 mm程度 ていど のペースで隆起 りゅうき を続 つづ けている。ヒマラヤ山脈 ひまらやさんみゃく の歴史 れきし は4000万 まん 年 ねん 前 まえ の始 はじめ 新 しん 世 よ 中期 ちゅうき 以来 いらい の地球 ちきゅう の平均 へいきん 気温 きおん の長期 ちょうき 的 てき な低下 ていか とだいたい一致 いっち する。
海流 かいりゅう の変動 へんどう [ 編集 へんしゅう ]
古 こ 気候 きこう レジームの一因 いちいん となるもう一 ひと つの重要 じゅうよう な要因 よういん は海流 かいりゅう の変動 へんどう で、海流 かいりゅう は大陸 たいりく の位置 いち 、海水 かいすい 準 じゅん 及 およ び塩分 えんぶん 濃度 のうど 、その他 た の要因 よういん によって変動 へんどう する。海流 かいりゅう には気候 きこう を冷却 れいきゃく する能力 のうりょく (例 れい :南極 なんきょく 氷 ごおり 床 ゆか の形成 けいせい を促進 そくしん する)と加熱 かねつ する能力 のうりょく (例 れい :冷 ひや 帯 たい 気候 きこう とは対照 たいしょう 的 てき にブリテン諸島 しょとう を暖 あたた める)がある。およそ300万 まん 年 ねん 前 まえ のパナマ地峡 ちきょう の閉塞 へいそく により、熱帯 ねったい の大西洋 たいせいよう と太平洋 たいへいよう の間 あいだ の海水 かいすい の交流 こうりゅう ・交換 こうかん が止 と まり、現在 げんざい の北 きた アメリカを覆 おお う強 つよ い氷河 ひょうが 作用 さよう の時代 じだい の到来 とうらい を告 つ げることとなった[66] 。
海流 かいりゅう の変動 へんどう によって最近 さいきん の氷 こおり 期 き 振動 しんどう をうまく説明 せつめい できると示唆 しさ する分析 ぶんせき 結果 けっか もある。最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き の間 あいだ 、主 しゅ として北半球 きたはんきゅう の氷 こおり 床 ゆか では、海水 かいすい 準 じゅん は20–30 m変動 へんどう し、海水 かいすい が隔離 かくり された。氷 こおり が集 あつ まり、海水 かいすい 準 じゅん が十分 じゅうぶん に下 さ がると、ベ べ ーリング海 りんぐかい 峡 かい [注釈 ちゅうしゃく 6] を通 とお る流量 りゅうりょう は減少 げんしょう し、北大西洋 きたたいせいよう からの流量 りゅうりょう が増大 ぞうだい する結果 けっか となった。これは大西洋 たいせいよう の熱塩 あつしお 循環 じゅんかん を再 さい 編成 へんせい し、北極 ほっきょく 地方 ちほう への熱 ねつ 輸送 ゆそう 量 りょう を増加 ぞうか させ、極地 きょくち に蓄積 ちくせき された氷 こおり を融解 ゆうかい して他 た の大陸 たいりく 氷 ごおり 床 ゆか を減少 げんしょう させた。これによる海水 かいすい の放出 ほうしゅつ によって海水 かいすい 準 じゅん は再 ふたた び上昇 じょうしょう し、北半球 きたはんきゅう の氷 こおり 床 ゆか の蓄積 ちくせき に付随 ふずい して、太平洋 たいへいよう からの冷 つめ たい海水 かいすい の進入 しんにゅう が取 と り戻 もど された[67] 。
チベット高原 こうげん の隆起 りゅうき [ 編集 へんしゅう ]
ドイツの地理 ちり 学者 がくしゃ マティアス・クーレ (英語 えいご 版 ばん ) の氷河 ひょうが 時代 じだい の発達 はったつ に関 かん する地質 ちしつ 学 がく 的 てき 理論 りろん は、氷河 ひょうが 時代 じだい (最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き 最盛 さいせい 期 き )中 ちゅう のチベット高原 こうげん を覆 おお う氷 こおり 床 ゆか の存在 そんざい によって示 しめ されていた。クーレによると、プレートテクトニクス により隆起 りゅうき して雪線 せっせん を越 こ えたチベットは、約 やく 240万 まん km2 の表面 ひょうめん が裸 はだか 地 ち から70%を超 こ えるアルベド を有 ゆう する氷 こおり の高原 こうげん へと変化 へんか した。宇宙 うちゅう へのエネルギーの反射 はんしゃ は地球 ちきゅう 寒冷 かんれい 化 か の原因 げんいん となり、更新 こうしん 世 よ の氷河 ひょうが 時代 じだい の引 ひ き金 がね となった。チベット高原 こうげん は亜熱帯 あねったい の緯度 いど に位置 いち しているため、高緯度 こういど 地域 ちいき の4倍 ばい から5倍 ばい ほどの日射 にっしゃ 量 りょう がある。地球 ちきゅう 上 じょう で最 もっと も強 つよ い加熱 かねつ 面 めん だったであろう表面 ひょうめん が冷却 れいきゃく 面 めん に変 か わったといえる。
クーレは地球 ちきゅう の軌道 きどう の変化 へんか による10万 まん 年 ねん 単位 たんい の放射 ほうしゃ サイクルの変化 へんか によって間 あいだ 氷 ごおり 期 き を説明 せつめい する。この比較的 ひかくてき 軽微 けいび な温暖 おんだん 化 か は、上積 うわづみ 氷 ごおり の荷重 かじゅう による北欧 ほくおう の内陸 ないりく の氷 こおり 域 いき とチベットの高度 こうど の低下 ていか と相 あい まって、度々 たびたび 内陸 ないりく の氷 こおり 域 いき の氷 こおり を完全 かんぜん に解 と かした[68] [69] [70] [71] 。
地球 ちきゅう の軌道 きどう の変化 へんか [ 編集 へんしゅう ]
ミランコビッチ・サイクル は、太陽 たいよう の周 まわ りを公転 こうてん する地球 ちきゅう の軌道 きどう にみられる特徴 とくちょう で、公転 こうてん 軌道 きどう や自転 じてん 軸 じく の一連 いちれん の周期 しゅうき 的 てき な変化 へんか を指 さ す[11] 。それらの変化 へんか は日射 にっしゃ 量 りょう を変化 へんか させるが、各 かく サイクルは異 こと なる長 なが さを持 も つため、ある時 とき はそれらは互 たが いに効果 こうか を強 つよ め合 あ い、またある時 とき は(部分 ぶぶん 的 てき に)相殺 そうさい され、日射 にっしゃ 量 りょう の変化 へんか は複雑 ふくざつ な曲線 きょくせん で表示 ひょうじ される[72] 。
夏至 げし 点 てん の北緯 ほくい 65度 ど における1日 にち あたりの大気 たいき 上端 じょうたん の平均 へいきん 日射 にっしゃ 量 りょう の変化 へんか
ミランコビッチ・サイクルが氷河 ひょうが 時代 じだい の中 なか で氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き の発生 はっせい に影響 えいきょう を及 およ ぼすことには有力 ゆうりょく な証拠 しょうこ がある。現在 げんざい の氷河 ひょうが 時代 じだい は、特 とく に最近 さいきん 40万 まん 年間 ねんかん については、詳 くわ しく研究 けんきゅう され、最 もっと もよく理解 りかい されているが、それは大気 たいき 組成 そせい 及 およ び温度 おんど 指標 しひょう と氷 こおり 体積 たいせき を記録 きろく している氷 こおり 床 ゆか コア の対象 たいしょう とする期間 きかん だからである。この期間 きかん 内 ない において、ミランコビッチの軌道 きどう 強制 きょうせい 力 りょく の期間 きかん と氷 こおり 期 き /間 あいだ 氷 ごおり 期 き の振動 しんどう 数 すう の一致 いっち が非常 ひじょう に近 ちか いので、軌道 きどう 強制 きょうせい 力 りょく は一般 いっぱん 的 てき に受 う け入 い れられている。太陽 たいよう からの距離 きょり の変化 へんか (軌道 きどう 離 はなれ 心 しん 率 りつ )、地軸 ちじく の歳 とし 差 さ 運動 うんどう 、及 およ び地軸 ちじく の傾 かたむ き(軌道 きどう 傾斜 けいしゃ 角 かく )の変化 へんか が複 ふく 合 あわ して、地球 ちきゅう が受 う ける日射 にっしゃ 量 りょう が変化 へんか している[73] 。特 とく に重要 じゅうよう なのは地軸 ちじく の傾 かたむ きの変化 へんか で、季 き 節 ぶし ごとの気候 きこう の激 はげ しさに強 つよ い影響 えいきょう を与 あた える。たとえば、7月 がつ の北緯 ほくい 65度 ど での太陽 たいよう 放射 ほうしゃ フラックス の量 りょう は22%ほどの割合 わりあい (450 W/m²から550 W/m²)で変動 へんどう する。夏 なつ があまりに涼 すず しくなると、前 まえ の冬 ふゆ に積 つ もった雪 ゆき を全 すべ て解 と かすことができなくなるため、氷 こおり 床 ゆか が発達 はったつ することは広 ひろ く信 しん じられている。軌道 きどう 強制 きょうせい 力 りょく は弱 よわ すぎるので氷河 ひょうが の形成 けいせい の引 ひ き金 がね になることはないと信 しん じる者 もの もいるが、CO2 のようなフィードバックの仕組 しく みでこの不一致 ふいっち を説明 せつめい できるかもしれない。
ミランコビッチ強制 きょうせい 力 りょく が地球 ちきゅう の軌道 きどう 要素 ようそ の周期 しゅうき 的 てき 変化 へんか は氷河 ひょうが の記録 きろく で表現 ひょうげん できると予測 よそく する一方 いっぽう で、氷 こおり 期 き -間 あいだ 氷 ごおり 期 き のタイミングにおいてどの周期 しゅうき が最 もっと も重要 じゅうよう だと認 みと められるかを説明 せつめい するためには追加 ついか の説明 せつめい が必要 ひつよう である。特 とく に、過去 かこ 80万 まん 年 ねん の間 あいだ 、氷 こおり 期 き -間 あいだ 氷 ごおり 期 き 振動 しんどう の卓越 たくえつ 周期 しゅうき は10万 まん 年 ねん であり、それは地球 ちきゅう の軌道 きどう 離 はなれ 心 しん 率 りつ と軌道 きどう 傾斜 けいしゃ 角 かく の変化 へんか に合致 がっち する。けれども、これはミランコビッチが予測 よそく した3つの振動 しんどう 数 すう の中 なか では最 もっと も弱 よわ い。300万 まん 年 ねん 前 まえ から80万 まん 年 ねん 前 まえ までの間 あいだ は、優勢 ゆうせい な氷河 ひょうが 形成 けいせい のパターンは41,000年 ねん という地球 ちきゅう の赤道 あかみち 傾斜 けいしゃ 角 かく (自転 じてん 軸 じく 傾斜 けいしゃ 角 かく )の変化 へんか に合致 がっち する。ある振動 しんどう 数 すう が他 た の振動 しんどう 数 すう に対 たい して優勢 ゆうせい であることの理由 りゆう はあまり理解 りかい されておらず、現在 げんざい 研究 けんきゅう の活発 かっぱつ な分野 ぶんや であるが、その答 こた えはおそらく地球 ちきゅう の気候 きこう 系 けい における何 なん らかの共鳴 きょうめい の形 かたち と関係 かんけい するだろうと考 かんが えられている。最近 さいきん の研究 けんきゅう 成果 せいか は、増加 ぞうか した南極 なんきょく の海 うみ 氷 ごおり による10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき の優勢 ゆうせい が全体 ぜんたい の日射 にっしゃ 反射 はんしゃ 率 りつ を増大 ぞうだい させていることが原因 げんいん であると示唆 しさ している[74] [75] 。
従来 じゅうらい のミランコビッチの説 せつ では、10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき の支配 しはい 的 てき な時期 じき が過去 かこ 8回 かい あったことの説明 せつめい が難 むずか しい。アメリカの物理 ぶつり 学者 がくしゃ の Richard A. Muller や Gordon J. F. MacDonald[76] [77] [78] らは、それは地球 ちきゅう の軌道 きどう の計算 けいさん が2次元 じげん 的 てき な手法 しゅほう に基 もと づいているからであり、3次元 じげん 的 てき な解析 かいせき を行 おこな えば、軌道 きどう 傾斜 けいしゃ 角 かく にも10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき が現 あらわ れると指摘 してき している。彼 かれ らは、太陽系 たいようけい のダストバンドと地球 ちきゅう の軌道 きどう との交差 こうさ が影響 えいきょう している可能 かのう 性 せい を提示 ていじ しながら、これらの軌道 きどう 傾斜 けいしゃ 角 かく の変化 へんか が日射 にっしゃ 量 りょう の変化 へんか を導 みちび いているのだと述 の べている。これらは従来 じゅうらい 提唱 ていしょう されてきたメカニズムとは異 こと なるものだが、計算 けいさん 結果 けっか は「予言 よげん されていた」最近 さいきん 40万 まん 年間 ねんかん について得 え られているデータとほぼ同 おな じ結果 けっか を示 しめ している。この Muller と MacDonald の理論 りろん に対 たい しては、気候 きこう 学者 がくしゃ の Jose Antonio Rial から反論 はんろん されている[79] 。
古 こ 気候 きこう 学者 がくしゃ のウィリアム・ラディマン (英語 えいご 版 ばん ) は、10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき をもっともらしく説明 せつめい するモデルとして、歳 とし 差 さ 運動 うんどう (26,000年 ねん 周期 しゅうき )に対 たい する離 はなれ 心 しん 率 りつ の変調 へんちょう 効果 こうか (弱 よわ い10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき )が、41,000年 ねん 周期 しゅうき と26,000年 ねん 周期 しゅうき で起 お こる温室 おんしつ 効果 こうか ガスのフィードバック効果 こうか と結 むす びついたという説明 せつめい をしている。けれども、Peter Huybers が提案 ていあん した別 べつ の理論 りろん では、41,000年 ねん 周期 しゅうき は常 つね に優勢 ゆうせい なのであるが、地球 ちきゅう は現在 げんざい 、2番目 ばんめ か3番目 ばんめ の周期 しゅうき だけでも氷河 ひょうが 時代 じだい の引 ひ き金 がね となり得 え る気候 きこう モードに入 はい っているのだと主張 しゅちょう している。これは10万 まん 年 ねん の周期 しゅうき 性 せい が実 じつ は8万 まん 年 ねん と12万 まん 年 ねん の周期 しゅうき が平均 へいきん されたことによって作 つく り出 だ された錯覚 さっかく ではないかと暗 あん に示 しめ している[80] 。この理論 りろん は、Didier Paillard によって提唱 ていしょう された、単純 たんじゅん な実験 じっけん に基 もと づく多 た 状態 じょうたい モデルと一致 いっち している[81] 。Paillard は、更新 こうしん 世 よ 後期 こうき の氷 こおり 期 き のサイクルは3つの準 じゅん 安定 あんてい 的 てき な気候 きこう の状態 じょうたい の間 あいだ の飛躍 ひやく としてみることができると説明 せつめい している。それらの飛躍 ひやく が軌道 きどう 強制 きょうせい 力 りょく に誘発 ゆうはつ されたのに対 たい し、更新 こうしん 世 よ 前期 ぜんき には41,000年 ねん 周期 しゅうき の氷 こおり 期 き はたった2つの気候 きこう 状態 じょうたい の間 あいだ の飛躍 ひやく から結果 けっか として生 しょう じたとしている。この振 ふ る舞 ま いを説明 せつめい する力学 りきがく モデルは Peter Ditlevsen によって提唱 ていしょう された[82] 。これは、更新 こうしん 世 よ 後期 こうき の氷 こおり 期 き の周期 しゅうき は離 はなれ 心 しん 率 りつ の「弱 よわ い10万 まん 年 ねん 周期 しゅうき 」が原因 げんいん ではなく、主 しゅ として41,000年 ねん の自転 じてん 軸 じく 傾斜 けいしゃ 角 かく の周期 しゅうき に対 たい する非線形 ひせんけい の応答 おうとう であるとする説 せつ に裏付 うらづ けられるものである。
地球 ちきゅう 磁場 じば の変動 へんどう [ 編集 へんしゅう ]
また、地球 ちきゅう 磁場 じば の変動 へんどう と気候 きこう 変化 へんか の相関 そうかん 性 せい が指摘 してき されている[83] [84] [85] [86] 。地磁気 ちじき が弱 よわ まることにより、それまではローレンツ力 つとむ によって弾 ひ かれていた宇宙 うちゅう 線 せん の大気圏 たいきけん 内 ない への入射 にゅうしゃ 量 りょう が増 ふ え、粒子 りゅうし の飛跡 ひせき が電離 でんり して、それを核 かく として大気圏 たいきけん 内 ない の過 か 冷却 れいきゃく 水蒸気 すいじょうき が凝結 ぎょうけつ して雲 くも の形成 けいせい が増加 ぞうか し、加速度 かそくど 的 てき に寒冷 かんれい 化 か すると考 かんが えられる[83] [84] 。
火山 かざん の噴火 ふんか は氷河 ひょうが 時代 じだい の開始 かいし や終焉 しゅうえん の一因 いちいん となったかもしれない。古 こ 気候 きこう のある時期 じき には、二酸化炭素 にさんかたんそ の濃度 のうど は今日 きょう の2倍 ばい ないし3倍 ばい はあったと考 かんが えられている。火山 かざん と大陸 たいりく プレートの動 うご きは、大気 たいき 中 ちゅう に含 ふく まれる大量 たいりょう のCO2 の一因 いちいん だった。地球 ちきゅう 全体 ぜんたい の気温 きおん が最 もっと も高 たか かった時期 じき では火山 かざん 由来 ゆらい の二酸化炭素 にさんかたんそ がおそらく気温 きおん 上昇 じょうしょう に影響 えいきょう を及 およ ぼしただろうと考 かんが えられる[87] 。ある暁 あかつき 新 しん 世 よ 始 はじめ 新 しん 世 よ 境界 きょうかい 温暖 おんだん 極大 きょくだい 期 き の学説 がくせつ では、海底 かいてい 火山 かざん はクラスレート 由来 ゆらい のメタン を放出 ほうしゅつ し、そうして大 だい 規模 きぼ で急速 きゅうそく な温室 おんしつ 効果 こうか の増大 ぞうだい が生 しょう じたのだと説明 せつめい されている[88] 。そのような噴火 ふんか がタイミングよく起 お きたことを示 しめ す地質 ちしつ 学 がく 的 てき 証拠 しょうこ は見 み つかっていないようであるが、それをもって火山 かざん の噴火 ふんか が発生 はっせい しなかったことを証明 しょうめい するものではない。
氷河 ひょうが 作用 さよう の影響 えいきょう [ 編集 へんしゅう ]
スカンディナヴィア 地方 ちほう には典型 てんけい 的 てき な氷河 ひょうが 時代 じだい の氷河 ひょうが 作用 さよう の影響 えいきょう を受 う けた地形 ちけい が見 み られ、フィヨルド や氷河 ひょうが 湖 みずうみ はその一 いち 例 れい である。
最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き は8,000年 ねん 以上 いじょう 前 まえ に終 お わった一方 いっぽう 、その影響 えいきょう は今日 きょう においても感 かん じることができる。たとえば、カナダ(北極 ほっきょく 諸島 しょとう )、グリーンランド、ユーラシア大陸 たいりく 北部 ほくぶ および南極大陸 なんきょくたいりく では、移動 いどう する氷 こおり が風景 ふうけい を切 き り開 ひら いた。迷子 まいご 石 せき 、ティル (氷 こおり 礫土 れきど )、ドラムリン(氷 こおり 堆 うずたか 丘 おか )、エスカー 、フィヨルド (峡湾 きょうわん )、ケトル湖 みずうみ 、モレーン (氷 こおり 堆石 たいせき )、カール(圏 けん 谷 たに )、ホルン(氷 こおり 食 しょく 尖峰 せんぽう )などは、氷河 ひょうが が残 のこ した典型 てんけい 的 てき な特徴 とくちょう である。
氷 こおり 床 ゆか は非常 ひじょう に重 おも いので、地球 ちきゅう の地殻 ちかく とマントル を変形 へんけい させた。氷 こおり 床 ゆか が解 と けた後 のち 、氷 こおり に覆 おお われていた陸地 りくち は隆起 りゅうき (英語 えいご 版 ばん ) した。地球 ちきゅう のマントルの粘 ねば 度 たび が高 たか いために、隆起 りゅうき 過程 かてい を制御 せいぎょ するマントルの岩石 がんせき の流 なが れはかなり遅 おそ く、今日 きょう の隆起 りゅうき 地域 ちいき の中心 ちゅうしん 付近 ふきん では約 やく 1 cm/年 とし の割合 わりあい である。
氷河 ひょうが 発達 はったつ 期 き には、海 うみ から海水 かいすい が取水 しゅすい されて[訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] 高緯度 こういど 地域 ちいき で氷 こおり を形成 けいせい することで全 ぜん 球 たま の海水 かいすい 準 じゅん は約 やく 110メートル下 さ がり、大陸棚 たいりくだな が露出 ろしゅつ して大陸 たいりく 間 あいだ に陸橋 りっきょう が形成 けいせい され、動物 どうぶつ が移動 いどう するようになった。氷河 ひょうが 後退 こうたい 期 き には、氷 こおり が解 と けることで水 みず が海 うみ へ還 かえ り、海水 かいすい 準 じゅん は上昇 じょうしょう した。このプロセスは海岸 かいがん 線 せん や水 みず 和 わ 系 けい [訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] の急変 きゅうへん を引 ひ き起 お こし、新 あら たに海中 かいちゅう に沈 しず んだ陸地 りくち 、海上 かいじょう に現 あらわ れた陸地 りくち 、湖 みずうみ の塩化 えんか を引 ひ き起 お こす氷 こおり ダム(英語 えいご 版 ばん ) の決壊 けっかい 、新 あたら しい氷 こおり ダムが作 つく り出 だ す広大 こうだい な淡水 たんすい 地域 ちいき 、そして地域 ちいき 的 てき な気象 きしょう パターンの全般 ぜんぱん 的 てき な変化 へんか のような、規模 きぼ は大 おお きいが一時 いちじ 的 てき な結果 けっか を生 う む。また、一時 いちじ 的 てき な氷河 ひょうが の再 さい 発達 はったつ を引 ひ き起 お こすことさえある。この種 たね の急速 きゅうそく に変化 へんか する陸地 りくち 、氷 こおり 、海水 かいすい 、淡水 たんすい の混沌 こんとん としたパターンは、現在 げんざい の海岸 かいがん 線 せん が有史 ゆうし 以前 いぜん の過去 かこ 数 すう 千 せん 年間 ねんかん でしか達成 たっせい [訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] されていない最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き 最盛 さいせい 期 き の終 お わり頃 ころ の北 きた アメリカ大陸 あめりかたいりく 中央 ちゅうおう 部 ぶ の大 だい 部分 ぶぶん のほか、バルト地方 ちほう やスカンディナヴィア地方 ちほう がもっともなモデルとして提案 ていあん されている。また、スカンディナビア地方 ちほう に面 めん する海面 かいめん 上昇 じょうしょう の影響 えいきょう により、かつて、現在 げんざい の北海 ほっかい の大 だい 部分 ぶぶん の下 した に存在 そんざい し、ブリテン諸島 しょとう とヨーロッパ大陸 たいりく をつないでいた広大 こうだい な大陸 たいりく の平原 へいげん が海 うみ に沈 しず んだ[89] 。
地表 ちひょう の氷 こおり が解 と けてできた水 みず の再 さい 分配 ぶんぱい とマントルの岩石 がんせき の流 なが れは、地球 ちきゅう の慣性 かんせい モーメント の分布 ぶんぷ の変化 へんか だけでなく、重力 じゅうりょく 場 じょう をも変化 へんか させた。慣性 かんせい モーメントに対 たい するこれらの変化 へんか は、地球 ちきゅう の自転 じてん の角速度 かくそくど 、軸 じく 、ぐらつきをもたらしている。
再 さい 分配 ぶんぱい された表面 ひょうめん 質量 しつりょう はリソスフェア に荷重 かじゅう をかけて屈曲 くっきょく させ、地球 ちきゅう 内部 ないぶ に応力 おうりょく を加 くわ える。氷河 ひょうが の存在 そんざい は一般 いっぱん 的 てき に断層 だんそう の運動 うんどう を下方 かほう に押 お しつけた[90] [91] [92] 。しかし、氷河 ひょうが 後退 こうたい 期 き には断層 だんそう は地震 じしん を誘発 ゆうはつ する加速 かそく すべりを経験 けいけん する。氷 こおり 縁 えん 付近 ふきん で誘発 ゆうはつ された地震 じしん は、今度 こんど は氷山 ひょうざん からの氷塊 ひょうかい の分離 ぶんり を加速 かそく させるかもしれず、ハインリッヒ・イベント を説明 せつめい するかもしれない[93] 。より多 おお くの氷塊 ひょうかい が氷 こおり 縁 えん 付近 ふきん で分離 ぶんり されるほど、より多 おお くの大陸 たいりく プレート内 ない 地震 じしん が誘発 ゆうはつ され、この正 せい のフィードバックは氷 こおり 床 ゆか の急速 きゅうそく な崩壊 ほうかい を説明 せつめい するかもしれない。
ヨーロッパでは、氷河 ひょうが の侵食 しんしょく 作用 さよう と、氷河 ひょうが の重 おも さによるアイソスタシー に伴 ともな う沈降 ちんこう によりバルト海 ばるとかい が形成 けいせい された。なお、氷河 ひょうが 時代 じだい 以前 いぜん は、現在 げんざい のバルト海 ばるとかい の辺 あた りは全土 ぜんど が陸地 りくち で、降水 こうすい はエリダヌス川 がわ (英語 えいご 版 ばん ) によって排水 はいすい された。
最近 さいきん の氷 こおり 期 き ・間 あいだ 氷 ごおり 期 き と最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き [ 編集 へんしゅう ]
最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き 中 ちゅう に北半球 きたはんきゅう で氷河 ひょうが が発達 はったつ した範囲 はんい 。厚 あつ さ3kmから4kmの氷 こおり 床 ゆか が形成 けいせい されたため、海水 かいすい 準 じゅん が約 やく 120m低下 ていか した。
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "氷河 ひょうが 時代 じだい " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2017年 ねん 11月 )
更新 こうしん 世 よ の氷 こおり 期 き と間 あいだ 氷 ごおり 期 き には名前 なまえ がつけられている。最近 さいきん のものから新 あたら しい順 じゅん に並 なら べられている(年代 ねんだい は1000年 ねん BP )。北米 ほくべい 、北欧 ほくおう 、アルプス(ドイツ)、ロシア、イギリス、イタリア、南米 なんべい 、ニュージーランドの研究 けんきゅう 者 しゃ は別 べつ の名称 めいしょう を使 つか ってきた。日本 にっぽん ではアルプス名 めい を使 つか うことが多 おお い。
北米 ほくべい
北欧 ほくおう
アルプス
日本 にっぽん
氷 こおり /間 あいだ 氷 ごおり
年代 ねんだい
後 こう 氷 こおり 期 き
間 あいだ 氷 ごおり 期 き
15–
Wisconsinian
Weichsel or Vistula
Würm
ヴュルム
氷 こおり 期 き
15–70
Sangamon
Eemian
Riiß-Würm
間 あいだ 氷 ごおり 期 き
70–130
Illinoian
Saale
Riß (Riss)
リス
氷 こおり 期 き
130–180
Yarmouth
Holstein
Mindel-Riß
間 あいだ 氷 ごおり 期 き
180–230
Kansan
Elster
Mindel
ミンデル
氷 こおり 期 き
230–300
Aftonian
Cromer
Günz-Mindel
間 あいだ 氷 ごおり 期 き
300–330
Nebraskan
Elbe
Günz
ギュンツ
氷 こおり 期 き
330–470
Waalian
間 あいだ 氷 ごおり 期 き
470–540
Weybourne
Donau II
ドナウII
氷 こおり 期 き
540–550
Tiglian
間 あいだ 氷 ごおり 期 き
550–585
Donau I
ドナウI
氷 こおり 期 き
585–600
ただし、氷河 ひょうが 時代 じだい は場所 ばしょ と時間 じかん の別 べつ により、さらに細 こま かく区分 くぶん されることがある。たとえば、リス (Riß ) 氷 こおり 期 き (18万 まん 年 ねん 前 まえ から13万 まん 年 ねん 前 まえ )とヴュルム (Würm ) 氷 こおり 期 き [注釈 ちゅうしゃく 7] (7万 まん 年 ねん 前 まえ から1万 まん 年 ねん 前 まえ )は、特 とく にアルプス 地方 ちほう の氷 こおり 期 き を指 さ していうときの区分 くぶん である。氷 こおり 床 ゆか が最 もっと も拡大 かくだい したときの範囲 はんい は、完全 かんぜん な隔 へだ たりがあるために保 たも たれていない。これは各 かく 氷 こおり 期 き での研磨 けんま 作用 さよう によって、(年代 ねんだい 的 てき に)前 まえ の氷 こおり 床 ゆか の痕跡 こんせき のほとんどがほぼ完全 かんぜん に消 け し去 さ られてしまいやすいからであるが、例外 れいがい として、後 ご の氷 こおり 床 ゆか が前 まえ の氷 こおり 床 ゆか を完全 かんぜん に覆 おお い尽 つ くすことがなかった地域 ちいき では、古 ふる い方 ほう の氷 こおり 床 ゆか の痕跡 こんせき がみられる。
南北 なんぼく の大陸 たいりく 氷 ごおり 床 ゆか の発達 はったつ により、最近 さいきん の氷 こおり 期 き ・間 あいだ 氷 ごおり 期 き では海水 かいすい 準 じゅん が大 おお きく変動 へんどう したことが知 し られている(ただし時代 じだい を遡 さかのぼ ると地殻 ちかく 変動 へんどう の影響 えいきょう が無視 むし できなくなる)。蒸発 じょうはつ した海水 かいすい が両極 りょうきょく に氷 こおり 床 ゆか として固定 こてい されるため、地上 ちじょう の海水 かいすい の体積 たいせき 全体 ぜんたい が減少 げんしょう し、結果 けっか として世界 せかい 的 てき に海水 かいすい 準 じゅん が低下 ていか する。反対 はんたい に氷 こおり 期 き の終了 しゅうりょう に伴 ともな って融解 ゆうかい 水 すい が海洋 かいよう に還元 かんげん されると海水 かいすい 準 じゅん は上昇 じょうしょう する。海洋 かいよう 酸素 さんそ 同位 どうい 体 たい ステージ によって示 しめ される氷 こおり 床 ゆか 量 りょう の変動 へんどう は、特 とく に新 あたら しい時代 じだい になるにつれて、世界 せかい 的 てき な海水 かいすい 準 じゅん の変動 へんどう を反映 はんえい しているといって良 よ い(上記 じょうき 「過去 かこ 500万 まん 年間 ねんかん の氷 こおり 期 き ・間 あいだ 氷 ごおり 期 き の変動 へんどう を示 しめ す堆積 たいせき 物 ぶつ の記録 きろく 」グラフ参照 さんしょう )。その変動 へんどう 幅 はば は最近 さいきん の氷 こおり 期 き では100m以上 いじょう におよぶ。
日本 にっぽん 近海 きんかい では、太平洋 たいへいよう と日本海 にほんかい を結 むす ぶ海峡 かいきょう の深度 しんど が浅 あさ いため、少 すく なくとも過去 かこ 数 すう 十 じゅう 万 まん 年 ねん の間 あいだ の氷 こおり 期 き では、海水 かいすい 準 じゅん の低下 ていか に伴 ともな って対馬 つしま 暖流 だんりゅう の流入 りゅうにゅう が止 と まり、気候 きこう に大 おお きく影響 えいきょう を与 あた えた。氷 こおり 期 き には寒冷 かんれい 化 か のために亜寒帯 あかんたい 林 はやし が西日本 にしにほん まで分布 ぶんぷ していた。また、対馬 つしま 暖流 だんりゅう が流入 りゅうにゅう しないため(現在 げんざい の日本海 にほんかい 側 がわ の降雪 こうせつ は対馬 つしま 暖流 だんりゅう の蒸発 じょうはつ 量 りょう に影響 えいきょう を受 う ける)氷河 ひょうが は日本 にっぽん アルプス および北 きた 日本 にっぽん の高地 こうち にわずかに発達 はったつ するのみであった。それでも、これらの氷河 ひょうが が最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き に形成 けいせい したカール やモレーン などの氷河 ひょうが 地形 ちけい は現在 げんざい の日本 にっぽん アルプスや日高 ひだか 山脈 さんみゃく で明瞭 めいりょう に確認 かくにん することができる。
最 もっと も新 あたら しい氷 こおり 期 き は最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き とも呼 よ ばれる。最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き の終了 しゅうりょう 後 ご 、人類 じんるい が定住 ていじゅう し農業 のうぎょう が発展 はってん するという出来事 できごと が起 お こった。このことは農業 のうぎょう の発達 はったつ が人類 じんるい の生活 せいかつ 様式 ようしき と深 ふか い関係 かんけい があるということであろう。
亜 あ 氷 ごおり 期 き と亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き [ 編集 へんしゅう ]
この節 ふし は検証 けんしょう 可能 かのう な参考 さんこう 文献 ぶんけん や出典 しゅってん が全 まった く示 しめ されていないか、不十分 ふじゅうぶん です。 出典 しゅってん を追加 ついか して記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく ください。(このテンプレートの使 つか い方 かた ) 出典 しゅってん 検索 けんさく ? : "氷河 ひょうが 時代 じだい " – ニュース · 書籍 しょせき · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2017年 ねん 11月 )
氷 こおり 期 き もしくは間 あいだ 氷 ごおり 期 き が続 つづ く間 あいだ に、更 さら に細 こま かな気候 きこう の変動 へんどう が見 み られることがある。寒冷 かんれい な時期 じき を亜 あ 氷 ごおり 期 き (stadial)、温暖 おんだん な時期 じき を亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き (interstadial) と呼 よ ぶ。最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き 終了 しゅうりょう 前後 ぜんこう から現在 げんざい にかけてはヨーロッパの泥炭 でいたん 湿地 しっち で発見 はっけん された花粉 かふん 層 そう 序 じょ がしばしば用 もち いられ、現在 げんざい では最終 さいしゅう 氷 ごおり 期 き の終了 しゅうりょう から後 こう 氷 こおり 期 き にかけての気候 きこう 変化 へんか を表現 ひょうげん する際 さい に幅広 はばひろ く使 つか われている。
ヨーロッパの花粉 かふん 帯 たい
花粉 かふん 帯 たい
花粉 かふん 層 そう 序 じょ
年代 ねんだい
植生 しょくせい
ヨーロッパの考古学 こうこがく 的 てき 時代 じだい 区分 くぶん
気候 きこう
Ia
オールデストドリアス (Oldest Dryas)
13,000 - 10,500 BCE
ツンドラ
後期 こうき 旧石器時代 きゅうせっきじだい 後半 こうはん
寒冷 かんれい (亜 あ 氷 ごおり 期 き )
Ib
ベーリング (Bølling Oscillation)
10,500 - 10,000 BCE
park ツンドラ
後期 こうき 旧石器時代 きゅうせっきじだい 後半 こうはん
冷涼 れいりょう -やや温暖 おんだん (亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き )
Ic
オールダードリアス (Older Dryas)
10,000 - 9,800 BCE
ツンドラ
後期 こうき 旧石器時代 きゅうせっきじだい 後半 こうはん
寒冷 かんれい (亜 あ 氷 ごおり 期 き )
II
アレレード (Allerød Oscillation)
9,800 - 8,800 BCE
ツンドラ、カバノキ林 りん
後期 こうき 旧石器時代 きゅうせっきじだい 後半 こうはん
温暖 おんだん (亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き )
III
ヤンガードリアス (Younger Dryas)
8,800 - 8,300 BCE
ツンドラ
後期 こうき 旧石器時代 きゅうせっきじだい 後半 こうはん
寒冷 かんれい (亜 あ 氷 ごおり 期 き )
IV
プレボレアル (Pre-Boreal)
8,300 - 7,700 BCE
カバノキ林 りん
後期 こうき 旧石器時代 きゅうせっきじだい -前期 ぜんき /中期 ちゅうき 中 ちゅう 石器 せっき 時代 じだい
冷涼 れいりょう (亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き )
V and VI
ボレアル (Boreal)
7,700 - 5,500 BCE
マツ/カバノキ林 りん 混合 こんごう 林 りん の増加 ぞうか
中 ちゅう 石器 せっき 時代 じだい
温暖 おんだん 乾燥 かんそう (亜 あ 氷 ごおり 期 き )
VII
アトランティック (Atlantic)
5500 -3000 BCE
ナラ類 るい の混合 こんごう 林 りん
新 しん 石器 せっき 時代 じだい -青銅器 せいどうき 時代 じだい
温暖 おんだん 湿潤 しつじゅん (亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き )
VIII
サブボレアル (Sub-Boreal)
3000 - 500 BCE
ナラ類 るい の混合 こんごう 林 りん
青銅器 せいどうき 時代 じだい -鉄器 てっき 時代 じだい
温暖 おんだん 乾燥 かんそう (亜 あ 氷 ごおり 期 き )
IX
サブアトランティック (Sub-Atlantic)
500 BCE -現在 げんざい
草本 そうほん 類 るい 、マツ類 るい 、海岸 かいがん 性 せい 森林 しんりん 帯 たい の拡大 かくだい
鉄器 てっき 時代 じだい
冷涼 れいりょう -温暖 おんだん 湿潤 しつじゅん (亜 あ 間 あいだ 氷 ごおり 期 き )
脚注 きゃくちゅう ・出典 しゅってん [ 編集 へんしゅう ]
^ Crowley, T. J. (1995). “Ice age terrestrial carbon changes revisited” . Global Biogeochemical Cycles 9 (3): 377–389. Bibcode : 1995GBioC...9..377C . doi :10.1029/95GB01107 . http://www.agu.org/pubs/crossref/1995/95GB01107.shtml . に基 もと づく。
^ Imbrie, J.; Imbrie, K.P (1979). Ice ages: solving the mystery . Short Hills NJ: Enslow Publishers. ISBN 978-0-89490-015-0 . https://books.google.com/books?id=aboTAQAAIAAJ
^ この定義 ていぎ によれば、我々 われわれ は氷河 ひょうが 時代 じだい の間 あいだ 氷 ごおり 期 き ―完 かん 新 しん 世 よ ―の只 ただ 中 ちゅう にいることになる。
^ Gribbin, J.R. (1982). Future Weather: Carbon Dioxide, Climate and the Greenhouse Effect . Penguin. ISBN 0-14-022459-9
^ a b c d e f 岩田 いわた 修 おさむ 二 に 2011 , p. 318
^ a b c d e f g h 岩田 いわた 修 おさむ 二 に 2011 , p. 279
^ 日本 にっぽん 雪氷 せっぴょう 学会 がっかい 2014 , pp. 174–175【氷 こおり 期 き 】の項目 こうもく 。
^ 日本 にっぽん 雪氷 せっぴょう 学会 がっかい 2014 , p. 32【間 あいだ 氷 ごおり 期 き 】の項目 こうもく 。
^ a b 日本 にっぽん 雪氷 せっぴょう 学会 がっかい 2014 , p. 169【氷河期 ひょうがき 】の項目 こうもく 。
^ 日本 にっぽん 雪氷 せっぴょう 学会 がっかい 2014 , pp. 32, 169, 170, 174–175
^ a b c d e 松岡 まつおか 憲 けん 知 ち 、松岡 まつおか 憲 けん 知 ち ・田中 たなか 博 ひろし ・杉田 すぎた 倫明 みちあき ・村山 むらやま 祐司 ゆうじ ・手塚 てづか 章 あきら ・恩田 おんだ 裕一 ひろいち (編 へん )、2007、「気候 きこう が地表 ちひょう 環境 かんきょう を変 か える」、『地球 ちきゅう 環境 かんきょう 学 がく ―地球 ちきゅう 環境 かんきょう を調査 ちょうさ ・分析 ぶんせき ・診断 しんだん するための30章 しょう ―』、古今 ここん 書院 しょいん ISBN 978-4-7722-5203-4 pp. 69-73
^ 町田 まちだ 洋 ひろし ほか 2003 , p. 74
^ 岩田 いわた 修 おさむ 二 に 2011 , p. 319
^ “Mais comment s'écoule donc un glacier ? Aperçu historique” (French) (PDF). C. R. Geoscience 338 (5): 368–385. (2006). Bibcode : 2006CRGeo.338..368R . doi :10.1016/j.crte.2006.02.004 . http://remy.omp.free.fr/FTP/histoire_de_la_glaciologie/ecoulement_glacier.pdf . Note: p. 374
^ Montgomery, Keith (2010年 ねん ). “Development of the glacial theory, 1800–1870 ”. 2017年 ねん 8月 がつ 25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Martel, Pierre (1898). “Appendix: Martel, P. (1744) An account of the glacieres or ice alps in Savoy, in two letters, one from an English gentleman to his friend at Geneva ; the other from Pierre Martel , engineer, to the said English gentleman” . In Mathews, C.E.. The annals of Mont Blanc . London: Unwin. p. 327. https://books.google.com/books?id=oestAAAAYAAJ&pg=PA327 完全 かんぜん な書誌 しょし 情報 じょうほう は(Montgomery 2010 )を参照 さんしょう
^ Krüger, Tobias (2013). Discovering the Ice Ages. International Reception and Consequences for a Historical Understanding of Climate (German edition: Basel 2008) . Leiden. p. 47. ISBN 978-90-04-24169-5
^ Krüger 2013 , pp. 78–83
^ Krüger 2013 , p. 150
^ Krüger 2013 , pp. 83, 151
^ Goethe, Johann Wolfgang von: Geologische Probleme und Versuch ihrer Auflösung, Mineralogie und Geologie in Goethes Werke, Weimar 1892, ISBN 3-423-05946-X , book 73 (WA II,9), p. 253, 254.
^ Krüger 2013 , p. 83
^ Krüger 2013 , p. 38
^ Krüger 2013 , pp. 61–2
^ Krüger 2013 , pp. 88–90
^ Krüger 2013 , pp. 91–6
^ Andersen, Bjørn G. (1992). “Jens Esmark―a pioneer in glacial geology”. Boreas 21 : 97–102. doi :10.1111/j.1502-3885.1992.tb00016.x .
^ Davies, Gordon L. (1969). The Earth in Decay. A History of British Geomorphology 1578–1878 . London. pp. 267f Cunningham, Frank F. (1990). James David Forbes. Pioneer Scottish Glaciologist . Edinburgh: Scottish Academic Press. p. 15. ISBN 0-7073-0320-6
^ Krüger 2013 , pp. 142–47
^ a b フェイガン 2011 , pp. 18–29
^ Krüger 2013 , pp. 104–05
^ Krüger 2013 , pp. 150–53
^ Krüger 2013 , pp. 155–59
^ Krüger 2013 , pp. 167–70
^ Krüger 2013 , p. 173
^ a b c 川上 かわかみ 紳 しん 一 いち & 東條 とうじょう 文治 ぶんじ 2009 , pp. 272–3
^ Krüger, Tobias (2008). Die Entdeckung der Eiszeiten. Internationale Rezeption und Konsequenzen für das Verständnis der Klimageschichte . pp. 177–78. ISBN 978-3-7965-2439-4
^ Agassiz, Louis ; Bettannier, Joseph (1840). Études sur les glaciers. Ouvrage accompagné d'un atlas de 32 planches, Neuchâtel . H. Nicolet. https://books.google.com/books?id=fTMAAAAAQAAJ
^ Krüger 2008 , pp. 223–4. De Charpentier, Jean: Essais sur les glaciers et sur le terrain erratique du bassin du Rhône, Lausanne 1841.
^ Krüger 2013 , pp. 181–84
^ Krüger 2013 , pp. 458–60
^ “How are past temperatures determined from an ice core?” . Scientific American . (2004-09-20). http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=how-are-past-temperatures .
^ Putnam, Aaron E.; Denton, George H.; Schaefer, Joerg M.; Barrell, David J. A.; Andersen, Bjørn G.; Finkel, Robert C.; Schwartz, Roseanne; Doughty, Alice M. et al. (2010). “Glacier advance in southern middle-latitudes during the Antarctic Cold Reversal” . Nature Geoscience (Macmillan ) 3 (10): 700–704. Bibcode : 2010NatGe...3..700P . doi :10.1038/ngeo962 . http://www.nature.com/ngeo/journal/v3/n10/abs/ngeo962.html 2013年 ねん 10月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。 .
^ Lockwood, J.G.; van Zinderen-Bakker, E. M. (November 1979). “The Antarctic Ice-Sheet: Regulator of Global Climates?: Review”. The Geographical Journal 145 (3): 469–471. doi :10.2307/633219 . JSTOR 633219 .
^ Warren, John K. (2006). Evaporites: sediments, resources and hydrocarbons . Birkhäuser. p. 289. ISBN 978-3-540-26011-0 . https://books.google.com/?id=ihny39BvVhIC&pg=PA289
^ 田近 たぢか 英一 ひでかず 、2007、「全 ぜん 球 たま 凍結 とうけつ と生物 せいぶつ 進化 しんか (PDF ) 」 、『地学 ちがく 雑誌 ざっし 』116巻 かん 1号 ごう 、東京 とうきょう 地学 ちがく 協会 きょうかい 、doi :10.5026/jgeography.116.79 、NAID 10025675779 pp. 79-94 p.81参照 さんしょう
^ “Neoproterozoic 'snowball Earth' simulations with a coupled climate/ice-sheet model” (PDF). Nature 405 (6785): 425–9. (May 2000). Bibcode : 2000Natur.405..425H . doi :10.1038/35013005 . PMID 10839531 . http://www.meteo.mcgill.ca/~tremblay/Courses/ATOC530/Hyde.et.al.Nature.2000.pdf .
^ Chris Clowes (2003年 ねん ). “"Snowball" Scenarios of the Cryogenian ”. Paleos: Life through deep time . 2009年 ねん 6月 がつ 15日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2017年 ねん 11月15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Mars Used To Look More White Than Red ”. Popular Mechanics (2016年 ねん 5月 がつ 26日 にち ). 2016年 ねん 5月 がつ 28日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Walker, M.; Johnsen, S.; Rasmussen, S. O.; Popp, T.; Steffensen, J.-P.; Gibbard, P.; Hoek, W.; Lowe, J. et al. (2009). “Formal definition and dating of the GSSP (Global Stratotype Section and Point) for the base of the Holocene using the Greenland NGRIP ice core, and selected auxiliary records” (PDF). J. Quaternary Sci. 24 : 3–17. Bibcode : 2009JQS....24....3W . doi :10.1002/jqs.1227 . http://www.stratigraphy.org/GSSP/Holocene.pdf .
^ Augustin, L; Barbante, C; Barnes, PRF; Barnola, JM; Bigler, M; Castellano, E; Cattani, O; Chappellaz, J et al. (2004-06-10). “Eight glacial cycles from an Antarctic ice core” (PDF). Nature 429 (6992): 623–8. Bibcode : 2004Natur.429..623A . doi :10.1038/nature02599 . PMID 15190344 . オリジナル のJune 27, 2010時点 じてん におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/5qnO3Fw2p?url=http://www.up.ethz.ch/people/flueckiger/publications/epica04nat.pdf .
^ “Climate. An exceptionally long interglacial ahead?” . Science 297 (5585): 1287–8. (August 2002). doi :10.1126/science.1076120 . PMID 12193773 . http://www.sciencemag.org/content/297/5585/1287.full .
^ “Next Ice Age Delayed By Rising Carbon Dioxide Levels ”. ScienceDaily (2007年 ねん ). 2008年 ねん 2月 がつ 28日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Ewing, M.; Donn, W.L.; Donn (June 1956). “A Theory of Ice Ages” . Science 123 (3207): 1061–6. Bibcode : 1956Sci...123.1061E . doi :10.1126/science.123.3207.1061 . PMID 17748617 . http://www.sciencemag.org/content/123/3207/1061.long .
^ Bennett, Matthew M.; Glasser, Neil F. (2010-03-29) (英語 えいご ). Glacial Geology: Ice Sheets and Landforms . Wiley. ISBN 978-0-470-51690-4 . https://books.google.com/?id=6KbgtwAACAAJ&dq=Another+factor+is+the+increased+aridity+occurring+with+glacial+maxima,+which+reduces+the+precipitation+available+to+maintain+glaciation.+The+glacial+retreat+induced+by+this+or+any+other+process+can+be+amplified+by+similar+inverse+positive+feedbacks+as+for+glacial+advances .
^ P. C. Tzedakis; J. E. T. Channell; D. A. Hodell; H. F. Kleiven; L. C. Skinner (2012-02-09). “Determining the natural length of the current interglacial”. Nature Geoscience 5 : 138-141. doi :10.1038/ngeo1358 .
^ Black, Richard (2012年 ねん 1月 がつ 9日 にち ). “Carbon emissions 'will defer Ice Age' ”. BBC News. 2012年 ねん 8月 がつ 10日 とおか 閲覧 えつらん 。
^ Luthi, Dieter (2008-03-17). “High-resolution carbon dioxide concentration record 650,000–800,000 years before present” . Nature 453 (7193): 379–382. Bibcode : 2008Natur.453..379L . doi :10.1038/nature06949 . PMID 18480821 . http://www.nature.com/nature/journal/v453/n7193/full/nature06949.html .
^ Ruddiman, W.F.; Kutzbach, J.E. (1991). “Plateau Uplift and Climate Change”. Scientific American 264 (3): 66–74. Bibcode : 1991SciAm.264c..66R . doi :10.1038/scientificamerican0391-66 .
^ a b Raymo, M.E.; Ruddiman, W.F.; Froelich, P.N.; Ruddiman; Froelich (July 1988). “Influence of late Cenozoic mountain building on ocean geochemical cycles” . Geology 16 (7): 649–653. Bibcode : 1988Geo....16..649R . doi :10.1130/0091-7613(1988)016<0649:IOLCMB>2.3.CO;2 . http://geology.geoscienceworld.org/content/16/7/649.short .
^ Clark, Peter U.; Dyke, Arthur S.; Shakun, Jeremy D.; Carlson, Anders E.; Clark, Jorie; Wohlfarth, Barbara; Mitrovica, Jerry X.; Hostetler, Steven W. et al. (2009). “The Last Glacial Maximum”. Science 325 (5941): 710–714. Bibcode : 2009Sci...325..710C . doi :10.1126/science.1172873 . PMID 19661421
^ Davies, Ella (2012年 ねん 5月 がつ 7日 にち ). “BBC Nature - Dinosaur gases 'warmed the Earth' ”. Bbc.co.uk. 2012年 ねん 8月 がつ 7日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Ruddiman, William F. (2003). “The Anthropogenic Greenhouse Era Began Thousands of Years Ago” . Climatic Change 61 (3): 261–293. doi :10.1023/B:CLIM.0000004577.17928.fa . オリジナル の2014-04-16時点 じてん におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140416132256/http://earth.geology.yale.edu/~avf5/teaching/Files_pdf/Ruddiman2003.pdf .
^ 岩田 いわた 修 おさむ 二 に 2011 , p. 355
^ Did Early Climate Impact Divert a New Glacial Age? Newswise, Retrieved on December 17, 2008.
^ Svitil, K.A. (April 1996). “We are all Panamanians” . Discover . http://discovermagazine.com/1996/apr/weareallpanamani743 . ―formation of Isthmus of Panama may have started a series of climatic changes that led to evolution of hominids
^ Hu, Aixue; Meehl, Gerald A.; Otto-Bliesner, Bette L.; Waelbroeck, Claire; Weiqing Han; Loutre, Marie-France; Lambeck, Kurt; Mitrovica, Jerry X. et al. (2010). “Influence of Bering Strait flow and North Atlantic circulation on glacial sea-level changes” . Nature Geoscience 3 (2): 118–121. Bibcode : 2010NatGe...3..118H . doi :10.1038/ngeo729 . http://www.cgd.ucar.edu/ccr/publications/ngeo729.pdf .
^ Kuhle, Matthias (December 1988). The Pleistocene Glaciation of Tibet and the Onset of Ice Ages ― An Autocycle Hypothesis . “Tibet and High-Asia: Results of the Sino-German Joint Expeditions (I)”. GeoJournal 17 (4): 581–595. JSTOR 41144345 .
^ 2c (Quaternary Glaciation ― Extent and Chronology, Part III: South America, Asia, Africa, Australia, AntarcticaKuhle, M. (2004). “The High Glacial (Last Ice Age and LGM) ice cover in High and Central Asia” . In Ehlers, J.; Gibbard, P.L.. Quaternary Glaciations: South America, Asia, Africa, Australasia, Antarctica . Development in Quaternary Science: Quaternary Glaciations: Extent and Chronology Vol. 3. Amsterdam: Elsevier. pp. 175–199. ISBN 978-0-444-51593-3 . https://books.google.com/books?id=2xpIEPH7RW4C&pg=PA175
^ Kuhle, M. (1999). “Reconstruction of an approximately complete Quaternary Tibetan inland glaciation between the Mt. Everest- and Cho Oyu Massifs and the Aksai Chin. A new glaciogeomorphological SE–NW diagonal profile through Tibet and its consequences for the glacial isostasy and Ice Age cycle”. GeoJournal 47 (1–2): 3–276. doi :10.1023/A:1007039510460 .
^ Kuhle, M. (2011). “Ice Age Development Theory”. In Singh, V.P.; Singh, P.; Haritashya, U.K.. Encyclopedia of Snow, Ice and Glaciers . Springer. pp. 576–581
^ 岩田 いわた 修 おさむ 二 に 2011 , pp. 315–317
^ 町田 まちだ 洋 ひろし ほか 2003 , pp. 85–86
^ https://news.brown.edu/articles/2017/01/iceages
^ http://www.sciforums.com/threads/ice-age-explanation.158750/
^ Muller, R.A.; MacDonald, G.J.; MacDonald (August 1997). “Spectrum of 100-kyr glacial cycle: orbital inclination, not eccentricity” . Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 94 (16): 8329–34. Bibcode : 1997PNAS...94.8329M . doi :10.1073/pnas.94.16.8329 . PMC 33747 . PMID 11607741 . http://www.pnas.org/content/94/16/8329.full .
^ Richard A. Muller. “A New Theory of Glacial Cycles ”. Muller.lbl.gov. 2012年 ねん 8月 がつ 7日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Muller, R.A.; MacDonald, G.J.; MacDonald (July 1997). “Glacial Cycles and Astronomical Forcing” . Science 277 (5323): 215–8. Bibcode : 1997Sci...277..215M . doi :10.1126/science.277.5323.215 . http://muller.lbl.gov/papers/sciencespectra.htm .
^ Rial, J.A. (July 1999). “Pacemaking the ice ages by frequency modulation of Earth's orbital eccentricity” (PDF). Science 285 (5427): 564–8. doi :10.1126/science.285.5427.564 . PMID 10417382 . http://pangea.stanford.edu/Oceans/GES290/Rial1999.pdf .
^ Huybers, P.; Wunsch, C.; Wunsch (March 2005). “Obliquity pacing of the late Pleistocene glacial terminations”. Nature 434 (7032): 491–4. Bibcode : 2005Natur.434..491H . doi :10.1038/nature03401 . PMID 15791252 .
^ Paillard, D. (22 January 1998). “The timing of Pleistocene glaciations from a simple multiple-state climate model” . Nature 391 (6665): 378–381. Bibcode : 1998Natur.391..378P . doi :10.1038/34891 . http://www.nature.com/nature/journal/v391/n6665/abs/391378a0.html .
^ Ditlevsen, P.D. (2009). “Bifurcation structure and noise-assisted transitions in the Pleistocene glacial cycles” . Paleoceanography 24 (3): PA3204. arXiv :0902.1641 . Bibcode : 2009PalOc..24.3204D . doi :10.1029/2008PA001673 . http://www.agu.org/pubs/crossref/2009/2008PA001673.shtml . as PDF
^ a b 地磁気 ちじき が気候 きこう に与 あた える影響 えいきょう の検証 けんしょう
^ a b 地磁気 ちじき の減少 げんしょう による寒冷 かんれい 化 か
^ 『地磁気 ちじき の謎 なぞ ―地磁気 ちじき は気候 きこう を制御 せいぎょ する』講談社 こうだんしゃ 、1982年 ねん 。
^ 地球 ちきゅう 軌道 きどう 変動 へんどう ・古 こ 気候 きこう 変動 へんどう と地磁気 ちじき 変動 へんどう は関連 かんれん している
^ Rieke, George. “Long Term Climate ”. 2013年 ねん 4月 がつ 25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “PETM: Global Warming, Naturally | Weather Underground ”. www.wunderground.com . 2016年 ねん 12月2日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Andersen, Bjørn G.; Borns, Harold W. Jr. (1997). The Ice Age World: an introduction to quaternary history and research with emphasis on North America and Northern Europe during the last 2.5 million years . Oslo. ISBN 978-82-00-37683-5
^ Johnston, A. (1989). “The effect of large ice sheets on earthquake genesis”. In Gregersen, S.; Basham, P.. Earthquakes at North-Atlantic passive margins: Neotectonics and postglacial rebound . Dordrecht: Kluwer. pp. 581–599. ISBN 0-7923-0150-1
^ Wu, P.; Hasegawa, H.S.; Hasegawa (October 1996). “Induced stresses and fault potential in eastern Canada due to a realistic load: a preliminary analysis”. Geophysical Journal International 127 (1): 215–229. Bibcode : 1996GeoJI.127..215W . doi :10.1111/j.1365-246X.1996.tb01546.x .
^ Turpeinen, H.; Hampel, A.; Karow, T.; Maniatis, G. (2008). “Effect of ice sheet growth and melting on the slip evolution of thrust faults”. Earth and Planetary Science Letters 269 : 230–241. Bibcode : 2008E&PSL.269..230T . doi :10.1016/j.epsl.2008.02.017 .
^ Hunt, A.G.; Malin, P.E.; Malin (14 May 1998). “Possible triggering of Heinrich events by ice-load-induced earthquakes” . Nature 393 (6681): 155–8. Bibcode : 1998Natur.393..155H . doi :10.1038/30218 . http://www.nature.com/nature/journal/v393/n6681/abs/393155a0.html .