ちゃんこ番ばん

ちゃんこ番ばんとは、相撲すもう力士りきしが食たべる食事しょくじを作つくる当番とうばんのこと。

ちゃんことは、相撲すもう力士りきしの食事しょくじ全般ぜんぱんを指さす。相撲すもう部屋へやでは一いち度どに大量たいりょうの食事しょくじを作つくりやすいことから鍋なべ料理りょうりを食たべる場合ばあいが多おおく、それが広ひろく知しれ渡わたったのがちゃんこ鍋なべであるが、相撲すもうの世界せかいでは鍋なべ料理りょうり以外いがいの食事しょくじについても全すべて「ちゃんこ」と呼よぶ。

相撲すもう部屋へやでのちゃんこ番ばんは、主おもに幕下まくした以下いかの力士りきしが交代こうたいで行おこなう。この経験けいけんが長ながい者ものがちゃんこ長ちょうとして後輩こうはい達たちの指導しどうをしたりもする。そのため相撲すもう界かいでは、料理りょうりがうまいやつは出世しゅっせできないとも言いわれている。これは正確せいかくには、関取せきとりになれずに長ながく幕下まくした以下いかでちゃんこ番ばんを務つとめているうちに料理りょうりが上手うまくなって行いくことを表あらわしたものであり、結果けっかとして出世しゅっせできない者ものに料理りょうりがうまい者ものが多おおくなるという意味いみである。長ながくちゃんこ長ちょうを務つとめた力士りきしの中なかには、相撲すもう部屋へやで身みに付つけた調理ちょうりの技術ぎじゅつを活いかして、力士りきし引退いんたい後のちにちゃんこ料理りょうり屋やを開業かいぎょうする者ものもいる。