づけ

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づけ(つけだし)とは、大相撲おおずもうにおいて学生がくせい・アマチュア時代じだい優秀ゆうしゅう成績せいせきおさめた力士りきし地位ちい優遇ゆうぐうする制度せいどである。つけしとも表記ひょうきする。

2023ねん11がつ現在げんざい幕下まくした最下位さいかい格付かくづけと、さんだん最下位さいかい格付かくづけの2種類しゅるい存在そんざいする。づけとなった力士りきしは、された場所ばしょ番付ばんづけにはらず[注釈ちゅうしゃく 1]幕下まくしたさんだん相撲すもうり、その本場所ほんばしょ成績せいせきによってよく場所ばしょ地位ちいめられ正式せいしき番付ばんづけ記載きさいされる。

対象たいしょうしゃ現行げんこう制度せいど[編集へんしゅう]

現行げんこうでは義務ぎむ教育きょういく終了しゅうりょう中学ちゅうがく卒業そつぎょう見込みこみをふくむ)した25さい未満みまんづけ出資しゅっしかく申請しんせい時点じてん)の男子だんしのうち、つぎ基準きじゅんたしたものづけみとめられる。なお、づけみとめられたもの体格たいかく不問ふもんとされ、しん弟子でし検査けんさ体格たいかく検査けんさ免除めんじょされる。期限きげんはいずれも所定しょてい成績せいせきおさめたから1年間ねんかん[注釈ちゅうしゃく 2]であるが、資格しかく取得しゅとく時点じてんで24さい場合ばあいは25さい誕生たんじょうむかえるまで(事実じじつじょうは25さい誕生たんじょうむかえる直前ちょくぜん本場所ほんばしょにおけるしん弟子でし検査けんさ申込もうしこみ締切しめきりまで)となる。

大会たいかいめい 開催かいさい時期じき 幕下まくした最下位さいかい格付かくづけ さんだん最下位さいかい格付かくづけ
全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう総合そうごう体育たいいく大会たいかい相撲すもう競技きょうぎ大会たいかい 8がつ (なし) 個人こじん差別さべつきゅう4つよ以上いじょう
国民こくみん体育たいいく大会たいかい相撲すもう競技きょうぎ 10月 成年せいねん個人こじん8つよ以上いじょう 成年せいねん個人こじん16つよ以上いじょう
少年しょうねん個人こじん4つよ以上いじょう
全国ぜんこく学生がくせい相撲すもう選手権せんしゅけん大会たいかい 11月 個人こじん8つよ以上いじょう 個人こじん16つよ以上いじょう
全日本ぜんにほん相撲すもう選手権せんしゅけん大会たいかい 12月

制度せいど変遷へんせん[編集へんしゅう]

1966ねん5がつ以前いぜん[編集へんしゅう]

しの制度せいど大正たいしょう以前いぜんから存在そんざいし、その実力じつりょくおうじてかくだん番付ばんづけじょうされた。幕下まくしたのみにされるようになったのは昭和しょうわはいってからのことであり、非常ひじょう実力じつりょくのある力士りきし場合ばあい幕内まくうちづけにされる場合ばあいもあった(由良ゆらうみかじろうなど)。明治めいじから大正たいしょうにかけて大坂おおさか相撲すもう存在そんざいしていたころには、さまざまな事情じじょう大坂おおさか相撲すもうから東京とうきょう相撲すもう移籍いせきするケースもおおく、そのさいには幕内まくうちをはじめ、実力じつりょく相応そうおう地位ちいされることもあった。1960ねん昭和しょうわ35ねん)の大塚おおつか豊國ほうこくはん以降いこう大学だいがく卒業そつぎょうしたものは幕下まくしたすという慣例かんれいができた。される枚数まいすう師匠ししょう推薦すいせんによってみとめられた[1]ためその都度つどことなり、内田うちだ豊山とよやま勝男かつおは10まいかくされた。

なお幕下まくしたづけ出力しゅつりょくが2てん以上いじょうさんだんしてじょだんへ、全敗ぜんぱいした場合ばあい序ノ口じょのくちまでげる規定きてい存在そんざい[2]、1966ねん3がつ場所ばしょ幕下まくした50まいかく当時とうじ幕下まくしたは100まい)ではつ土俵どひょうんだ山田やまだ山田山やまだやま修身しゅうしんは2しょう5はいしたためよく5がつ場所ばしょひがしじょだん50まいまでげられた(その場所ばしょは7せん全勝ぜんしょう優勝ゆうしょう)。

1966ねん5がつ - 2000ねん平成へいせい12ねん)9がつ[編集へんしゅう]

山田山やまだやまのケースをきっかけに、1966ねん昭和しょうわ41ねん)5がつから幕下まくした最下位さいかい格付かくづけ固定こていされた。編成へんせいじょう最下位さいかい枚数まいすう(2015ねん現在げんざいは60まい)と同列どうれつあつかわれ、してもじょだん(あるいは序ノ口じょのくち)ではなく成績せいせきどおりにさんだん陥落かんらくするようあらためられた[2]実際じっさい野村のむらそういち出羽でわはな義貴よしたか)のようにいちがえされてしまう力士りきしじゅうりょう昇進しょうしんたせなかった力士りきしもいた。2場所ばしょ連続れんぞく全勝ぜんしょう、またはそれにちか成績せいせきげれば2場所ばしょじゅうりょう昇進しょうしんできる。この期間きかんないに2場所ばしょじゅうりょう昇進しょうしんたした力士りきしとしては輪島わじまひろしだい長岡ながおかまつひろしあさうしお太郎たろう)、尾曽おうそ武人ぶじん武双山むそうやませい)、竹内たけうち雅人まさとまさやま哲士てつし)の4にんられる。

当初とうしょ大学だいがく相撲すもう体重たいじゅうべつ上位じょうい入賞にゅうしょう経験けいけんがあれば、卒業そつぎょうするとほぼ無条件むじょうけん幕下まくした最下位さいかいかくされ[注釈ちゅうしゃく 3]1992ねん平成へいせい4ねん)3がつ場所ばしょには成松なりまつ智ノ花とものはな伸哉のぶやが27さい幕下まくしたづけはつ土俵どひょうみ、妻子持さいしもちで教職きょうしょくしてのはつ土俵どひょう話題わだいとなるなど年齢ねんれい制限せいげんもうけられていなかったが、同年どうねんには秋本あきもとだい凰)紀久のりひさはつ土俵どひょうから3場所ばしょ連続れんぞくすなどづけ出力しゅつりょく資質ししつ問題もんだいとなったため、5月場所ばしょちゅう理事りじかいにおいて「申請しんせいから直前ちょくぜんの2ヶ年かねんにおいて全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんベスト16以上いじょう学生がくせい選手権せんしゅけん実業じつぎょうだん選手権せんしゅけん国体こくたい成年せいねんAのいずれかに優勝ゆうしょう、または3以内いないが2かい」に基準きじゅん厳格げんかくしたうえ力士りきし志望しぼうしゃ年齢ねんれいも「義務ぎむ教育きょういく終了しゅうりょうした20さい未満みまん幕下まくしたづけ申請しんせい可能かのう年齢ねんれいを25さい未満みまん」とすることが決定けってい、さらに6がつ6にち理事りじかいでは対象たいしょう大会たいかい東日本ひがしにっぽん学生がくせい選手権せんしゅけん西日本にしにほん学生がくせい選手権せんしゅけんくわえられた。しかし12月25にち理事りじかいりょう大会たいかいふたた対象たいしょうから除外じょがいされると同時どうじづけ申請しんせい可能かのう年齢ねんれい下限かげんが「高校こうこう卒業そつぎょうもののぞまん20さい以上いじょう」ともうけられ(づけのぞ力士りきし志望しぼうしゃ年齢ねんれいは23さい未満みまん緩和かんわ)、1993ねん平成へいせい5ねん)1がつから適用てきようされた[3][4]

1993ねん3がつ以降いこうで、学生がくせい相撲すもう出身しゅっしんながらも資格しかくられずぜん相撲すもうからった力士りきしでは、つつみないきた勝光かつみつかんひとしはじめてじゅうりょう昇進しょうしんし、さらに谷地やちとち乃花)ひとし入幕にゅうまくたしさんやくまで昇進しょうしんするなど活躍かつやくした。そのことで下積したづみの重要じゅうようせいさい認識にんしきされ、時津風ときつかぜ理事りじちょうもと豊山とよやま勝男かつお)によって[注釈ちゅうしゃく 4]基準きじゅん厳格げんかくされるきっかけとなった。

2000ねん9がつ- 2023ねんれい5ねん)9がつ[編集へんしゅう]

2000ねん平成へいせい12ねん)9がつから基準きじゅんがさらに厳格げんかくされ、全日本ぜんにほん相撲すもう選手権せんしゅけん全国ぜんこく学生がくせい選手権せんしゅけん全日本ぜんにほん実業じつぎょうだん選手権せんしゅけん国体こくたい成年せいねん[注釈ちゅうしゃく 5])のいずれかで優勝ゆうしょうした場合ばあい幕下まくした15まい格付かくづけ全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんのいずれかの大会たいかい優勝ゆうしょうした場合ばあい幕下まくした10まい格付かくづけさだめられた。これにより、タイトル獲得かくとくしゃ以外いがい幕下まくしたづけ出資しゅっしかくることはできなくなった一方いっぽうで、される枚数まいすう従前じゅうぜんより上位じょうい幕下まくした10まい格付かくづけ幕下まくした15まい格付かくづけあらためられた。幕下まくした15まい以内いない全勝ぜんしょうした場合ばあいじゅうりょう昇進しょうしん対象たいしょうとする内規ないきがあるため、これにより最短さいたん1場所ばしょ関取せきとりになることが可能かのうとなった。時津風ときつかぜしん基準きじゅんを「15まいかく」とした根拠こんきょとしてこの利点りてんげていた[6]当初とうしょはタイトルをった当年度とうねんどかぎ有効ゆうこうとされていたが、しん制度せいど適用てきようだい1ごうかき添徹資格しかく取得しゅとく怪我けがはつ土俵どひょうおくれたため、2002ねん2がつ19にち理事りじかい優勝ゆうしょうから1年間ねんかん有効ゆうこう期間きかんあらためられた。さらに同日どうじつ理事りじかいでは年齢ねんれい下限かげんを20さい以上いじょうから現行げんこう規定きていとなる義務ぎむ教育きょういく終了しゅうりょう見込みこみとし、高校生こうこうせい以下いかにも全日本ぜんにほん相撲すもう選手権せんしゅけん成績せいせきによるづけ出資しゅっしかくみとめられるようになった[6][注釈ちゅうしゃく 6]

2015ねん平成へいせい27ねん)には、幕下まくしたづけより一段落いちだんらくとしたさんだん目付めつけ制度せいど創設そうせつされ、2015年度ねんど以降いこう全日本ぜんにほん選手権せんしゅけん実業じつぎょうだん選手権せんしゅけん国体こくたい成年せいねんのいずれかで8つよ以上いじょう進出しんしゅつした場合ばあいさんだん100まい格付かくづけ資格しかくあたえられることになった[8]同年どうねん12がつ18にち理事りじかいで、さんだん目付めつけ資格しかくっている場合ばあい体格たいかく不問ふもんとされることになった[9]2016ねん以降いこう全国ぜんこく学生がくせい選手権せんしゅけんで8つよ以上いじょう進出しんしゅつした場合ばあいさんだん100まい格付かくづけ資格しかくあたえられることになった[10]2022ねんれい4ねん)5がつ場所ばしょ以降いこうは90まい格付かくづけとされたが[11]、これはさんだん定員ていいん東西とうざい100まい(200にん)から東西とうざい90まい(180にん)に削減さくげんされたことにともなうもので、さんだん最下位さいかいかくというてんわらない。

2020ねん10がつ29にち以降いこうは、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだい影響えいきょう考慮こうりょして、当面とうめんあいだづけ出資しゅっしかく有効ゆうこう期限きげんが2年間ねんかん拡大かくだいされることになった[12]。この措置そちどう時点じてんすで保持ほじしていた資格しかくにも適用てきようされ、2021ねん9がつ30にちには2019ねん全日本ぜんにほん相撲すもう選手権せんしゅけん4きょう勝呂かつろふじ健勝けんしょうさんだん目付めつけ承認しょうにんされた。この期限きげん延長えんちょう措置そちは2023ねん3がつ30にちづけ廃止はいしされた[13]

2023ねん11月場所ばしょまでで、幕下まくした15まい格付かくづけ出力しゅつりょくは22にん、10まい格付かくづけ出力しゅつりょくは4にんさんだん最下位さいかい格付かくづけは2015ねん制度せいど創設そうせつから2023ねん制度せいど改定かいていまえまでで15にん市原いちはら清瀬きよせかい孝行こうこうアマチュア横綱よこづなくわ国体こくたい成年せいねんAに優勝ゆうしょうし、はじめて幕下まくした10まい格付かくづけ資格しかくて2007ねん1がつ場所ばしょはつ土俵どひょうんだ。黒川くろかわ宏次こうじろう拓殖大学たくしょくだいがく職員しょくいんげん拓殖大学たくしょくだいがく相撲すもうコーチ)は、社会しゃかいじん1ねんの2018ねん実業じつぎょうだん横綱よこづなとアマチュア横綱よこづなの2かん獲得かくとく幕下まくした10まい格付かくづけ資格しかく取得しゅとくしたが、大相撲おおずもうりしない意思いし表明ひょうめい[14]資格しかく行使こうし最終さいしゅう期限きげんである2019ねん11月場所ばしょまでにしん弟子でし検査けんさ受検じゅけんしなかったため10まい格付かくづけ資格しかく取得しゅとくしながら行使こうししなかった唯一ゆいいつ事例じれいとなった。づけ出資しゅっしかく有効ゆうこう期限きげんが1年間ねんかんから2年間ねんかん拡大かくだいされていた2020ねん10がつから2023ねん3がつまでは、アマチュア横綱よこづなとそののタイトルをことなる年度ねんどにおいて獲得かくとくした場合ばあいでも幕下まくした10まい格付かくづけ対象たいしょうとされた[15]。2023ねん9がつ場所ばしょしん弟子でし検査けんさ受検じゅけんし、どう11がつ場所ばしょ幕下まくした15まい格付かくづけはつ土俵どひょうんだ阿武あぶ一弘かずひろ(2022年度ねんど学生がくせい横綱よこづな)が最後さいご適用てきようしゃとなった。

2006ねん平成へいせい18ねん)に実業じつぎょうだん横綱よこづなとなったいしぜんたつとく鳥取とっとりけん体育たいいく協会きょうかい)は幕下まくしたづけ申請しんせいしたが、資格しかく取得しゅとく(2006ねん9がつ)は24さいであったものの2007ねん平成へいせい19ねん)1がつ場所ばしょしん弟子でし検査けんさときに25さいとなるため(1981ねん12月1にちまれ)、年齢ねんれい制限せいげんにより入門にゅうもんづけ承認しょうにんされず、角界かくかいりを断念だんねんした。

制度せいどじょう幕下まくしたづけから1場所ばしょでの十両じゅうりょう昇進しょうしんこりたが(幕下まくした10、15まい格付かくづけからの7せん全勝ぜんしょう該当がいとう)、この規定きていになった2000ねん以降いこう、2023ねん現在げんざいまで1場所ばしょじゅうりょう昇進しょうしんした力士りきしは2023ねん1がつ場所ばしょ落合おちあいはくさくらほう哲也てつやが15まいかくで7せん全勝ぜんしょうし、よく3がつ場所ばしょしんじゅうりょうめた1かいのみ[16]。2場所ばしょじゅうりょう昇進しょうしんした力士りきしとしては成田なりたごうふうあさひ内田うちだ普天ふてんおうみず遠藤えんどうきよしだいいっじょう駿しゅん御嶽みたけかい久司ひさしふとしぶんまわしだいさとたいてるの7にんがいる(遠藤えんどう御嶽みたけかいだいさとは10まい格付かくづけ)。

一方いっぽうで、2004ねん平成へいせい6ねん)1がつ場所ばしょはつ土俵どひょう大西おおにしよしみふうみやびまましは、日本体育大学にほんたいいくだいがく3ねんつぎづけ出資しゅっしかくであるアマチュア横綱よこづなのタイトルを獲得かくとくしながら卒業そつぎょう優先ゆうせんしたため資格しかく失効しっこうし、4ねんつぎに3だいタイトルを獲得かくとくできなかったためぜん相撲すもうからのデビューとなり、「タイトルホルダーはつぜん相撲すもうデビュー」として注目ちゅうもくされた。2015ねん平成へいせい27ねん)3がつ場所ばしょはつ土俵どひょう大輝だいき明道みょうどうきたかち富士ふじ大輝だいきは、日本体育大学にほんたいいくだいがく2ねんつぎ学生がくせい横綱よこづな、3ねんつぎ国体こくたい横綱よこづなづけ出資しゅっしかくを2ながら、4ねんつぎに3だいタイトルを獲得かくとくできずぜん相撲すもうデビューに。その学生がくせい横綱よこづなでは佐久間さくまさん常幸つねゆきりゅう貴之たかゆき日本にっぽん大学だいがく2ねんつぎにタイトル獲得かくとく2011ねん平成へいせい23ねん)5がつ技量ぎりょう審査しんさ場所ばしょはつ土俵どひょう)、正代しょうだい直也なおや東京農業大学とうきょうのうぎょうだいがく2ねんつぎにタイトル獲得かくとく2014ねん平成へいせい26ねん)3がつ場所ばしょはつ土俵どひょう)がぜん相撲すもうから[注釈ちゅうしゃく 7]菅野かんのとち武蔵むさしふとし中央大学ちゅうおうだいがく2ねんつぎにタイトル獲得かくとく。2021ねんれい3ねん)3がつ場所ばしょはつ土俵どひょう)がさんだん最下位さいかい格付かくづけでデビューしている。

2023ねん9がつ -[編集へんしゅう]

2023ねん9がつ28にち理事りじかいで、幕下まくした10まい格付かくづけ幕下まくした15まい格付かくづけ廃止はいしし、幕下まくしたづけ力士りきしすべ最下位さいかいかくとすることを決定けっていした。幕下まくしたづけ対象たいしょう自体じたい拡大かくだいし、実業じつぎょうだん選手権せんしゅけん対象たいしょうからはずれたものの、そのの3大会たいかい全日本ぜんにほん選手権せんしゅけん学生がくせい選手権せんしゅけん国体こくたい成年せいねん)では8つよ以上いじょう進出しんしゅつした場合ばあい幕下まくしたづけとされることになった[17]。この制度せいど改正かいせいにより、先述せんじゅつ落合おちあいはくさくらほう)のような「幕下まくしたづけから1場所ばしょじゅうりょう関取せきとり昇進しょうしん」という事例じれい事実じじつじょうこりなくなった[17]幕下まくしたづけ地位ちい自体じたい一律いちりつ最下位さいかいかくとなったてんかんしては、1966ねん昭和しょうわ41ねん)5がつからから2000ねん平成へいせい12ねん)9がつまでの制度せいど逆戻ぎゃくもどりしたということもできるが、幕下まくしたづけ対象たいしょうはその時代じだいとはことなっている。さんだん目付めつけ制度せいど対象たいしょうしゃえて存続そんぞくし、全日本ぜんにほん選手権せんしゅけん全国ぜんこく学生がくせい選手権せんしゅけん国体こくたい成年せいねんのいずれかで16つよ以上いじょう進出しんしゅつした場合ばあいと、高校こうこう総体そうたい国体こくたい少年しょうねんのいずれかで4つよ以上いじょう進出しんしゅつした場合ばあいに、さんだん90まい格付かくづけ資格しかくあたえられることになった[17]制度せいど変更へんこうまえおこなわれた全国ぜんこく高校こうこう総体そうたい個人こじん3となり、制度せいど変更へんこうともなづけ出資しゅっしかく取得しゅとくしていたやすひびきりょくひびき五所川原ごしょがわら農林のうりんだか)が同年どうねん11がつ場所ばしょしん弟子でし検査けんさ受検じゅけんしたが、行使こうし拒否きょひぜん相撲すもうからのはつ土俵どひょうとなった[18]きゅう制度せいど時代じだいふくめ、づけ出資しゅっしかく放棄ほうきしての入門にゅうもんはつとみられる。2023ねん11月30にち理事りじかいでは、高校こうこう総体そうたいのうち体重たいじゅうべつ80kgきゅう、100kgきゅう対象たいしょうがいとすることを決定けっていし、即日そくじつ施行しこうした[19]。2023ねん9がつ場所ばしょ理事りじかい以降いこう幕下まくした最下位さいかい格付かくづけ実例じつれいは、2024ねん3がつ場所ばしょはつ土俵どひょうんだ松井まついそうなぎじん最初さいしょのケースとなった。また前述ぜんじゅつしたやすひびき以外いがい高校こうこう3年生ねんせいづけ出資しゅっしかく取得しゅとくしゃはいずれも大学だいがく進学しんがく表明ひょうめいしたため、高卒こうそつでのづけ出資しゅっしかく行使こうししゃあらわれなかった。

問題もんだいてん[編集へんしゅう]

日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい幕下まくしたづけ基準きじゅん厳格げんかくしたのは、下積したづみの重要じゅうようせいとともに、物入ものいりで大学だいがく卒業そつぎょうデビューした久島くしまうみけいふときん光喜みつよし啓司けいじよりも、タイトル獲得かくとくすぐ大学だいがく中退ちゅうたいした武双山むそうやま一気いっき番付ばんづけがったことから、しん実力じつりょくのあるものはすぐに関取せきとり昇進しょうしんできるように優遇ゆうぐうし、そのにはしをみとめないことで、年齢ねんれいわかいうちにプロデビューさせるいわゆる「たた力士りきし」の増加ぞうかねらってのことだが、学生がくせい相撲すもう出身しゅっしんとう実力じつりょくしゃぜん相撲すもうでデビューすると序ノ口じょのくちじょだん優勝ゆうしょうふくめた成績せいせき上位じょういしゃめることがおおいため、「高校こうこう大学だいがく相撲すもう経験けいけんがあったほう有利ゆうり」という状況じょうきょうはくつがえることはなく、基準きじゅん厳格げんかくしても、相撲すもう協会きょうかい思惑おもわくはんして中卒ちゅうそつたたげで成長せいちょうする力士りきしおもうように増加ぞうかしていないのが現状げんじょうである。下級生かきゅうせいのタイトル獲得かくとくしゃ大学だいがく中退ちゅうたいして入門にゅうもんするケースもていない[注釈ちゅうしゃく 8]資格しかくたした下級生かきゅうせい中退ちゅうたい考慮こうりょすることすらなく、報道ほうどうでも卒業そつぎょう当然とうぜんのものとしてあつかわれている[20]

また、見直みなおしの契機けいきとなったとち乃花も3ねん学生がくせい選手権せんしゅけんで3はいるなど故障こしょうがなければ幕下まくしたづけ出資しゅっしかく取得しゅとくしていた可能かのうせいたか実力じつりょくしゃであり、見直みなお以降いこうぜん相撲すもうからはつ土俵どひょうんで関取せきとり昇進しょうしんたした力士りきしもほとんどがきゅう基準きじゅんたしていた。大学だいがくで4年間ねんかん相撲すもう在籍ざいせきし、実績じっせききゅう基準きじゅんにもたない力士りきしでは2007ねん11月場所ばしょ磋牙つかさ洋之ひろゆきまで関取せきとり昇進しょうしんしゃはいなかった。このように、基準きじゅん見直みなお以降いこうすうねんぜん相撲すもうデビュー学生がくせい出身しゅっしん関取せきとり増加ぞうかは「ぜん相撲すもうからった力士りきし下積したづ経験けいけんのおかげで昇進しょうしんたした」ことよりも、「づけ出力しゅつりょく匹敵ひってきする実力じつりょくしゃぜん相撲すもうからった結果けっかといえ、前者ぜんしゃ該当がいとうする力士りきし基準きじゅん改正かいせい以前いぜんふくめてもだいしょうだいごうこころざし古市ふるいち貞秀さだひできた勝光かつみつ程度ていどであった。しかし、2009ねん以降いこうきゅう基準きじゅんたさない力士りきしからも関取せきとりおおはじめており、2010ねん3がつ場所ばしょで磋牙しん入幕にゅうまく、2013ねん1がつ場所ばしょにはまつおおとりさん裕也ゆうや小結こむすび昇進しょうしんしている[注釈ちゅうしゃく 9]

事実じじつじょう大学だいがく4ねん主要しゅよう大会たいかい成績せいせきのみでデビュー番付ばんづけ大差たいさがつくという基準きじゅん自体じたいも「しん実力じつりょくのあるものはすぐに関取せきとり昇進しょうしんでき」ているのかという意味いみ問題もんだいされていた。史上しじょう最速さいそくタイの所要しょよう6場所ばしょじゅうりょう昇進しょうしんした土佐とさゆたかゆう史上しじょう最速さいそくタイの十両じゅうりょう昇進しょうしんくわ史上しじょう最速さいそく所要しょよう9場所ばしょ幕内まくうち昇進しょうしんした常幸つねゆきりゅう史上しじょう2となるはつ土俵どひょうから12場所ばしょさんしょう受賞じゅしょうした正代しょうだいのような大学だいがく相撲すもう実力じつりょくしゃは、すくなくともじゅうりょう昇進しょうしんまではぜん相撲すもうデビューでもそのハンデをかんじさせない。ぜん相撲すもうから幕内まくうちまでのスピード昇進しょうしん記録きろく上位じょういおおくを2001ねん以前いぜん幕下まくしたづけ出資しゅっしかくたしていた学生がくせい出身しゅっしん力士りきしめている[21]一方いっぽうで、づけ出力しゅつりょくなかでも学生がくせい時代じだいにやや実力じつりょくおとるとられていただい岩戸いわと義之よしゆきたけまこと山一やまいちしげる吐合はきあい明文めいぶん朝陽あさひまる勝人まさとらは、じゅうりょう定着ていちゃくあるいは昇進しょうしんできず低迷ていめいした[注釈ちゅうしゃく 10]

結局けっきょく相撲すもう協会きょうかいは2015ねんから前述ぜんじゅつさんだん最下位さいかい格付かくづけ採用さいようし、2017ねん1がつからスポーツ経験けいけんしゃ年齢ねんれい制限せいげんを25さい未満みまんとして、づけ基準きじゅんたないアマチュア相撲すもう経験けいけんしゃ年齢ねんれい制限せいげん一律いちりつ23さい未満みまんから実質じっしつてき緩和かんわするなど、徐々じょじょ基準きじゅん緩和かんわ方向ほうこうかじることになった。2023ねんにはづけ制度せいど見直みなおしをおこない、づけ対象たいしょうそのものを拡大かくだいすることになった。

2000年代ねんだい以降いこう若手わかて中堅ちゅうけん関取せきとりにおける学生がくせい相撲すもう出身しゅっしんしゃめる割合わりあい急増きゅうぞうし、同年代どうねんだい関取せきとりのうち過半数かはんすう外国がいこくじん学生がくせい相撲すもう出身しゅっしんしゃめられていることもめずらしくない。力士りきし入門にゅうもんさき師匠ししょう出身しゅっしん大学だいがくとうである程度ていどルートができている場合ばあいおおく、特定とくてい部屋へや学生がくせい出身しゅっしん力士りきしあつまる傾向けいこうつよいが、学生がくせい相撲すもう古豪こごうである日本にっぽん大学だいがく相撲すもう出身しゅっしん力士りきしはさまざまな部屋へや入門にゅうもんする傾向けいこうがある。ちょう大物おおもの場合ばあい引退いんたいかたまで確約かくやくされる場合ばあいもあるという[注釈ちゅうしゃく 11]

幕下まくしたづけ出力しゅつりょく番付ばんづけ編成へんせいじょうあつかいのれい[編集へんしゅう]

2006ねん7がつ場所ばしょ下田しもだ場合ばあい[編集へんしゅう]

大相撲おおずもうには「幕下まくした15まい以上いじょう全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうしたものじゅうりょう昇進しょうしんする」という内規ないきがあるとされていたが、2006ねん5がつ場所ばしょ幕下まくした15まい格付かくづけで7せん全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうした下田しもだのケースでは、ひがし幕下まくした筆頭ひっとう上林うえばやしだい岩戸いわと)が5しょう2はい西にし筆頭ひっとうりゅうすめらぎが4しょう3はいで、十両じゅうりょうから幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが2めいであった。1996ねん1がつ場所ばしょ西にし幕下まくした筆頭ひっとうで4しょう3はいきん藤本ふじもと昇進しょうしん見送みおくられ、西にし2まいで5しょう2はいあやつよし西にし9まいで7せん全勝ぜんしょう旭天鵬きょくてんほうじゅうりょう昇進しょうしんしたれいもあったことから下田しもだじゅうりょう昇進しょうしんする可能かのうせいひくくなかった。

このさいこま審判しんぱん部長ぶちょうは「昇進しょうしん権利けんりがあるが、だいいち優先ゆうせんではない」とべ、きたうみ理事りじちょうは「東西とうざい番付ばんづけ力士りきしはおり、づけせいより地位ちいしたである同等どうとうではない)」との見解けんかいべた。ただし、りゅうすめらぎ優先ゆうせんしたとしてもこの場所ばしょじゅうりょうひがし8まいで5しょう10はいであったりゅう乃若幕下まくした陥落かんらくさせることも可能かのうであった[注釈ちゅうしゃく 12]が、幕下まくした15まい格付かくづけ全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうした下田しもだよく場所ばしょ番付ばんづけでの十両じゅうりょう昇進しょうしんはならず、結果けっかとして時津風ときつかぜによる「15まいかく」の根拠こんきょ説明せつめいとは裏腹うらはらになってしまった。このさい報道ほうどうにより、前述ぜんじゅつ内規ないき正確せいかくには1977ねん4がつ理事りじかいさだめられた「幕下まくした15まい以内いない全勝ぜんしょう力士りきしは、よく場所ばしょ十両じゅうりょう昇進しょうしん対象たいしょうとする。ただし番付ばんづけ編成へんせい都合つごうによる」というただきをともな内容ないようであり[22]かならずしも無条件むじょうけんでの昇進しょうしん保証ほしょうするものではないことがあきらかになった。

また、よく場所ばしょ下田しもだ番付ばんづけ西にし幕下まくした3まいで5しょう2はいだった影山かげやまひがし筆頭ひっとうよりした西にし筆頭ひっとうであったことから、結果けっかとして幕下まくした15まいかくでの全勝ぜんしょう上位じょういでのしにおとあつかいとなった。幕下まくしたづけは「しん実力じつりょくのあるものはすぐに関取せきとり昇進しょうしんできるように優遇ゆうぐう」する制度せいどであるものの、このけんにより、幕下まくした15まい格付かくづけ番付ばんづけ編成へんせいじょう幕下まくした15まいよりおとることが既成きせい事実じじつとなり、16まいよりはうえだが15まいよりはしたうならば15.5まいのような位置いちづけになることが明確めいかくとなった。ただし、審判しんぱん先述せんじゅつ内規ないきどおり「番付ばんづけもの」という見解けんかいしめしており[注釈ちゅうしゃく 13]今後こんご勝敗しょうはいのほかじゅうりょう力士りきし成績せいせきおよびじゅうりょう以上いじょう引退いんたい力士りきしすうとのいや相撲すもう内容ないようなどによって基準きじゅん変動へんどうすることもかんがえられている。

その下田げでんじゅうりょう昇進しょうしんすることなく、2016ねん3がつ場所ばしょかぎりで引退いんたいした。

2023ねん3がつ場所ばしょ落合おちあい場合ばあい[編集へんしゅう]

2023ねん1がつ場所ばしょでは、幕下まくした15まい格付かくづけ落合おちあいはくさくらほう)が7せん全勝ぜんしょう(うち1ばん不戦勝ふせんしょう)で先述せんじゅつ下田げでん以来いらい幕下まくした優勝ゆうしょうたしたことで、落合おちあい十両じゅうりょう昇進しょうしん可否かひについて沙汰ざたされることとなった[23]場所ばしょおこなわれたよく3がつ場所ばしょ番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎでは落合おちあい十両じゅうりょう昇進しょうしん決定けっていし、昭和しょうわ以降いこう最速さいそく所要しょよう1場所ばしょでの関取せきとり昇進しょうしんとなった[24]

さんだん目付めつけ出力しゅつりょく取組とりくみ編成へんせいじょうあつかいのれい[編集へんしゅう]

2016ねん3がつ場所ばしょ制度せいど創設そうせつはじめてのさんだん目付めつけ出力しゅつりょくとしてはつ土俵どひょうんだ石橋いしばしあさ乃山)と小柳こやなぎ豊山とよやま)の場合ばあいは、初日しょにちにいきなり対戦たいせんまれたが、本来ほんらいさんだん実力じつりょくっているのかかを確認かくにんするためのづけ制度せいどであったという理由りゆうから、このような取組とりくみ編成へんせい間違まちがいであったとされている[25]つぎおな場所ばしょ複数ふくすうじんさんだん目付めつけとしてはつ土俵どひょうんだ2017ねん3がつ場所ばしょでは、わか隆景たかかげ村田むらたあきらちょう志雄しおあきら直接ちょくせつ対決たいけつはすぐにはまれなかったが、両者りょうしゃとも4連勝れんしょうとしてした時点じてんで、さんだん相応そうおう実力じつりょくっていると判断はんだんされて5番目ばんめ直接ちょくせつ対決たいけつまれた[26]。2000ねん以前いぜん幕下まくした最下位さいかい格付かくづけ時代じだい複数ふくすう場合ばあいは1ばん相撲すもうから直接ちょくせつ対決たいけつまれることはなく同様どうよう措置そちられていた。しかし菅野かんのとち武蔵むさし)、西川にしかわごうやま登輝とうきの2めいさんだん目付めつけはつ土俵どひょうんだ2021ねん3がつ場所ばしょでは1ばん相撲すもうから両者りょうしゃ対戦たいせんまれた[27]。そのふたた序盤じょばんでのづけ同士どうし対戦たいせんけられるようになっている。

幕下まくしたづけ場所ばしょ優勝ゆうしょうした力士りきし昭和しょうわ以降いこう[編集へんしゅう]

優勝ゆうしょう同点どうてん平成へいせい以降いこう[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく
  1. ^ 実物じつぶつ番付ばんづけひょうにはらないが、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい公式こうしきサイトの番付ばんづけひょうは、力士りきし番付ばんづけ掲載けいさいされる。幕下まくした10まい格付かくづけ(2023ねん廃止はいし)は幕下まくした10まいした幕下まくした15まい格付かくづけ(2023ねん廃止はいし)は幕下まくした15まいした幕下まくした最下位さいかい格付かくづけ幕下まくしたのページの一番いちばんさんだん最下位さいかい格付かくづけさんだんのページの一番いちばん掲載けいさいされる。複数ふくすういる場合ばあいしん弟子でし検査けんさとどじゅん掲載けいさい
  2. ^ 日程にってい都合つごうじょう高校こうこう総体そうたい取得しゅとくした資格しかく翌年よくねん7がつ場所ばしょ国体こくたい取得しゅとくした資格しかく翌年よくねん9がつ場所ばしょ学生がくせい相撲すもう全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんどう11がつ場所ばしょしん弟子でし検査けんさ締切しめきりまでが実質じっしつてき申請しんせい期限きげんとなる。
  3. ^ れいとして長尾ながおまいうみ)は全日本ぜんにほん相撲すもう選手権せんしゅけんベスト32の実績じっせきみとめられるかたち幕下まくしたづけ承認しょうにんされた。まいうみは1990ねん3がつ場所ばしょ身長しんちょう基準きじゅんたずしん弟子でし検査けんさ合格ごうかくとなり、よく場所ばしょ頭部とうぶにシリコンを注入ちゅうにゅうすることによって合格ごうかくしたが、これをきっかけとして幕下まくしたづけ体格たいかく不問ふもんとなった。
  4. ^ 実際じっさい厳格げんかく中心ちゅうしんとなったのは「学生がくせい相撲すもう出身しゅっしん」の時津風ときつかぜ親方おやかたではなく「中卒ちゅうそつたたげ」のきたうみ親方おやかたとされる[5]
  5. ^ 2007ねんまでは成年せいねん男子だんしA
  6. ^ 落合おちあいはくさくらほう)は鳥取とっとり城北しろきた高等こうとう学校がっこう3ねん在学ざいがくちゅうに2021年度ねんど全日本ぜんにほん相撲すもう選手権せんしゅけん大会たいかいでベスト8に進出しんしゅつ高校生こうこうせいとしてはじめてさんだん最下位さいかい格付かくづけ資格しかく取得しゅとくしたが、卒業そつぎょうすぐに入門にゅうもんせず翌年よくねん実業じつぎょうだん横綱よこづな獲得かくとく幕下まくした15まい格付かくづけ資格しかく取得しゅとくしたのち入門にゅうもんしたため、実際じっさい行使こうしされることはなかった[7]制度せいど導入どうにゅう以前いぜんに三段目最下位格付出資格相当の成績せいせきのこした高校生こうこうせいには2004ねん澤井さわいつよし太郎たろうごうさかえどう…ベスト4)、2006ねん佐久間さくま貴之たかゆき佐久間さくまさんつねさいわいりゅう…ベスト8)、2010ねん中村なかむら大輝だいき大輝だいききた勝富かつとみ…ベスト8)がいる。
  7. ^ よしみふう以外いがいは2016ねん以降いこう規定きていであればさんだん最下位さいかい格付かくづけ資格しかくたしている。
  8. ^ 3ねんの2018年度ねんど国体こくたい優勝ゆうしょう幕下まくした15まい格付かくづけ出資しゅっしかく学生がくせい選手権せんしゅけんベスト4でさんだん最下位さいかい格付かくづけ資格しかく取得しゅとくした城山しろやま聖羅せいら東洋大学とうようだいがく)は4ねんよく2019ねん途中とちゅう大学だいがく中退ちゅうたいしたが、期限きげんまでにしん弟子でし検査けんさ受検じゅけんしなかったためづけ出資しゅっしかく失効しっこうした。そのしん弟子でし検査けんさ受検じゅけんすることなく25さいむかえ、大相撲おおずもう入門にゅうもんすることはなかった。
  9. ^ 大学だいがく時代じだい病気びょうきのためいち相撲すもうあきらめていたゆたかしょう紀行きこうぜん相撲すもうからスタートしたが、づけ同期どうき力士りきし最終さいしゅうてき小結こむすびまで昇進しょうしんした。
  10. ^ だい岩戸いわとはつ土俵どひょうから9ねんかけて幕内まくうち昇進しょうしん在位ざいいは1場所ばしょのみ。吐合はきあいじゅうりょう昇進しょうしんできぬままはつ土俵どひょうから10ねんで、たけまことさんおなじく12ねんで、朝陽あさひまるおなじく6ねんで、それぞれ引退いんたいした。
  11. ^ だいしょうさん直樹なおきは、同郷どうきょう中川なかがわ親方おやかたぜん2・清惠きよえなみ)から年寄としより名跡みょうせき譲渡じょうと提示ていじされ、立浪たつなみ部屋へや入門にゅうもんしたことがあきらかになっている。
  12. ^ 幕下まくした上位じょうい力士りきしとのいもあるが、以前いぜん戦闘せんとうりゅう久島くしまうみ同様どうよう成績せいせき幕下まくした陥落かんらくしている。
  13. ^ 番付ばんづけもの」という見解けんかい幕下まくしたかぎらずすべての地位ちいにおいて適用てきようしていて、番付ばんづけ編成へんせいにおいて確固かっこたる基準きじゅん存在そんざいしないことを事実じじつじょうしめしている。
  14. ^ 新興しんこう力士りきしだんだい日本にっぽん関西かんさい角力すもう協会きょうかいより編入へんにゅう
出典しゅってん
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  2. ^ a b 門脇かどわき利明としあき学生がくせい相撲すもう出身しゅっしん幕内まくうち力士りきし100にんそうまくり」『相撲すもう』2020ねん9がつごうスボすぼル・マガジン社るまがじんしゃ、41ぺーじ 
  3. ^ 門脇かどわき利明としあき学生がくせい相撲すもう出身しゅっしん幕内まくうち力士りきし100にんそうまくり」『相撲すもう』2020ねん9がつごうスボすぼル・マガジン社るまがじんしゃ、42ぺーじ 
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  11. ^ 大相撲おおずもう規則きそく変更へんこう しょせき部屋へや入門にゅうもん嘉陽かようかいむねさんだん100まいかく→90まいかく夏場所なつばしょはつ土俵どひょう」『日刊にっかんスポーツ』、2022ねん3がつ31にち2022ねん3がつ31にち閲覧えつらん
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい監修かんしゅう『ハッキヨイ!せきトリくん わくわく大相撲おおずもうガイド へん』69p

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]