ハッキヨイ!せきトリくん

ハッキヨイ！せきトリくんは日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの公式こうしきマスコットキャラクター。本ほん項こうでは主人公しゅじんこうキャラクターである「ひよの山やま(―やま)」とその周囲しゅういにいる「赤あか鷲わし」らキャラクターについても解説かいせつする。

概要がいよう[編集へんしゅう]

2009年ねん 8月がつ31日にちに協会きょうかいの公式こうしきキャラクターとして発表はっぴょうされた。マスコットを設もうけた理由りゆうの一ひとつとして「若わかい世代せだいに相撲すもうに関心かんしんを持もってもらうことが狙ねらい」としている^[1]。公式こうしきサイト上じょうの案内あんないにも小ちいさな子供こどもでも読よみやすいように振ふり仮名がなを振ふる配慮はいりょがされている。グッズも随時ずいじ制作せいさくされている。

NHKの大相撲おおずもう中継ちゅうけいではデジタル放送ほうそうにおいて4：3サイズの映像えいぞうを流ながす際さい、サイドパネルにひよの山やまのイラストが表示ひょうじされていたが、近年きんねん^[いつ?]はめっきり使用しようされなくなった。

着きぐるみ（ひよの山やまと赤あか鷲わしが作成さくせいされている）などは、関取せきとり姿すがた（大だい銀杏いちょうを結ゆい、白しろい稽古けいこまわしをつけている）だが、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいホームページに連載れんさいされているマンガ版ばんでは、まだ三さん段だん目めにいる。

作者さくしゃ[編集へんしゅう]

ノッポトッポちゃん、アオ・ゾーラ、ごはんぢゃワン、テレシーズ、スパーキー他た、多数たすうのキャラクターをデザインしている、にしづかかつゆきによるもの。

キャラクター[編集へんしゅう]

ひよの山やまと同期どうきたち[編集へんしゅう]

ひよの山やま（ひよのやま）: 主人公しゅじんこう。父ちちの果はたせなかった夢ゆめを果はたすため、東北とうほくから上京じょうきょうしてきた。大鳥おおとり部屋へやに入門にゅうもんする。第だい2新しん弟子でし検査けんさで合格ごうかくし、力士りきしとしてのキャリアをスタートさせる。三月さんがつ場所ばしょの前ぜん相撲すもうで一番いちばん出世しゅっせを果はたし、五月ごがつ場所ばしょで序ノ口じょのくちの番付ばんづけに載のり、5勝しょう2敗はいで序じょ二に段だんに昇進しょうしんし、その後ごも勝かち越こしを続つづけ、少すこしずつ番付ばんづけをあげて三さん段だん目め上位じょういにまできている。

赤あか鷲わし（あかわし）: 赤毛あかげと釣つりあがった目めが特徴とくちょうの、ひよの山やまのライバル。「フン！」が口癖くちぐせ。大鷲おおわし部屋へや所属しょぞく。第だい2新しん弟子でし検査けんさで合格ごうかく。両親りょうしんは他界たかいしており、姉あねのすも子こがただ一人ひとりの家族かぞくである。スピーディーな相撲すもうが持もち味あじ。一見いっけんクールだが、涙なみだもろい一いち面めんもある。

玉たま鷹たか（たまたか）: ひよの山やまの同期どうき。金かね鷹部屋たかべや所属しょぞく。元もと中学生ちゅうがくせい横綱よこづなで角界かくかい期待きたいの星ほしである。五月ごがつ場所ばしょまでひよの山やまに負まけたことが無ない。

川波かわなみ（かわなみ）: ひよの山やまの同期どうき。鳩ばとヶ海うみ部屋へや所属しょぞく。見みた目めは河童かっぱに似にていて、しばしば「かっぱ」と呼よばれることもある。川波かわなみ（緑みどり）、ひよの山やま（黄き）、赤あか鷲わし（赤あか）で「信号しんごう機きトリオ」と玉たま鷹たかからよばれたこともある。性格せいかくは少々しょうしょうナルシスト。実家じっかは禅宗ぜんしゅうの寺院じいん。本名ほんみょうは「清彦きよひこ」。すももに好意こういを抱いだきアプローチするが、相手あいてにされていない。

大木たいぼく（おおき）: ひよの山やまの同期どうき。鷲わし武たけ部屋へや所属しょぞく。登場とうじょうキャラの中なかで一番いちばん髪かみが短みじかい。ひよの山やま、赤あか鷲わしと同おなじく第だい2新しん弟子でし検査けんさで合格ごうかくし、一番いちばん出世しゅっせした。

空そら丸まる（そらまる）: ひよの山やまの同期どうき。鳩ばと松まつ部屋へや所属しょぞく。何故なぜか非ひ技わざで負まけてしまう取とり組くみが多おおい。

桜さくら偉えら（さくらい): ひよの山やまの同期どうき。大卒だいそつで入門にゅうもん。アマ横綱よこづな・学生がくせい横綱よこづなの二に冠かんに輝かがやいた経歴けいれきを持もち、各種かくしゅ相撲すもう大会たいかいでも優勝ゆうしょうの経歴けいれきがあるため幕下まくした10枚まい目め格かくでデビューしている。ひよの山やまの代だいの絶対ぜったい的てきエース。

鳥とりの海うみ（とりのうみ）、鳥とりの花はな（とりのはな）: ひよの山やまの同期どうき。白鳥はくちょう部屋へや所属しょぞく。下したまつ毛げで黒目くろめの方ほうが鳥とりの海うみで、上うえまつ毛げで目めがパッチリしている方ほうが鳥とりの花はな。鳥とりの海うみは猫ねこ騙だましでひよの山やまに挑いどむが突つき出だしで負まけてしまう。

酉とり磨すり（ゆうま）: 宇宙うちゅう鳩部屋はとべや所属しょぞく。両手りょうて突とっきでひよの山やまに挑いどむもスキを突つかれて敗北はいぼくする。

大鳥おおとり部屋へや、白鳥しらとり一門いちもん関係かんけい[編集へんしゅう]

鳥とりヶ嶽だけ（とりがたけ）: ひよの山やまの父ちち。元もと東ひがし前頭まえがしら二枚目にまいめ。怪我けがで引退いんたいして現在げんざいは農家のうかをしている。

大鳥おおとり親方おやかた（おおとりおやかた）: 壮年そうねんの親方おやかた（年寄としより）。鳥とりヶ嶽だけの親友しんゆうでありライバル。新しん弟子でしとして入門にゅうもんしてきたひよの山やまを預あずかる。釣つりが趣味しゅみ。妻つまが豊ゆたかの鳥とりの妻つまと姉妹しまい関係かんけいにあるため、豊ゆたかの鳥とりとは相あい婿むこである。

おかみさん: 大鳥おおとり親方おやかたの妻つま。結婚けっこん前まえは客室きゃくしつ乗務じょうむ員いんを務つとめていた。実じつは豊ゆたかの鳥とりの妻つまとは姉妹しまい関係かんけいにある。

あんこ山やま: ひよの山やまの兄弟子あにでしで名前なまえ通どおりのあんこ型がた力士りきし。大鳥おおとり部屋へやの部屋へや頭あたまで、ひよの山やまが入門にゅうもんした三さん月がつ場所ばしょで幕下まくした優勝ゆうしょうし、新しん十じゅう両りょう昇進しょうしんをはたした。甘あまいものに目めがなく特とくに小豆あずきが大だい好物こうぶつだが、稽古けいこに対たいしては辛口からくち。化粧廻けしょうまわしのデザインは白地しろじに一いち粒つぶの小豆あずきと漢字かんじの「小豆あずき」^[2]。締しめ込こみの色いろは紫むらさき^[3]。ひよの山やまにあんこ型がた力士りきし対策たいさくを伝授でんじゅ。

そっぷ海うみ: ひよの山やまと同おなじソップ型がたの兄弟子あにでし。ひよの山やま入門にゅうもん時じの階級かいきゅうは三さん段だん目めだったが、幕下まくしたまで昇進しょうしんしている。ひよの山やまにソップ型がた力士りきし対策たいさくを伝授でんじゅ。

のっぽ岳だけ: ひよの山やまの兄弟子あにでし。長身ちょうしん力士りきしで、大鳥おおとり部屋へやの中なかで一番いちばんスタミナがある。ひよの山やま入門にゅうもん時じの階級かいきゅうは序じょ二に段だん。実家じっかはちゃんこ屋や。

めがね川かわ: ひよの山やまの兄弟子あにでし。相撲すもうの知識ちしきが豊富ほうふ。ひよの山やま入門にゅうもん時じの階級かいきゅうはのっぽ岳だけと同おなじ序じょ二に段だん。その後ご三さん段だん目めに昇進しょうしんしたが伸のび悩なやんでおり、三さん段だん目め四よん枚まい目めまで上あがった場所ばしょで負まけ越こして幕下まくした昇進しょうしんを逃のがしている。実家じっかはメガネ屋や。

鵬おおとり玖珠くす（ほうくす）: 第だい271話わで大鳥おおとり部屋へやに入門にゅうもんしてきた新しん弟子でし。福岡ふくおか県けん出身しゅっしん。349話わでは三さん連敗れんぱい中ちゅうで負まけ越こしリーチの状態じょうたいだったが、そこから四よん連勝れんしょうで見事みごと勝かち越こしを決きめた。

鳥とりの川かわ（とりのかわ）＝現役げんえき時代じだいのしこ名な: 白鳥しらとり部屋へやの部屋へや付つきの親方おやかた。最高さいこう位いは小結こむすび。ひよの山やまが入はいる前まえの場所ばしょ（初場所はつばしょ）で引退いんたいした。親方おやかたとしての名前なまえは不明ふめい。出稽古でげいこに来きたあんこ山やまに下したから上うえに向むかって相手あいてを押おし上あげる戦法せんぽうを教おしえ、このお陰かげであんこ山ざんは関取せきとり昇進しょうしんを果はたすことができた。

鳥とり乃国（とりのくに）: 白鳥しらとり部屋へや所属しょぞくの東ひがし横綱よこづな（五ご月がつ場所ばしょ）。横綱よこづな土俵入どひょういりの型かたは雲竜うんりゅう型がた。入門にゅうもん当時とうじはひよの山やまと同おなじ体格たいかくであった。また鳥とりヶ嶽だけの弟弟子おとうとでしと思おもわれる。締しめ込こみの色いろは青あお^[4]。

床ゆか鳥とり（とことり）: あんこ山やまの髷まげを結ゆっていた床山とこやま。

その他たの力士りきしたち[編集へんしゅう]

番付ばんづけはひよの山やまが序ノ口じょのくちについた五月ごがつ場所ばしょ

鷲わし錦にしき（わしにしき）: 西にし横綱よこづな。横綱よこづな土俵入どひょういりの型かたは不知火しらぬい型がた。なお、五月ごがつ場所ばしょ前まえの優勝ゆうしょう額がく贈呈ぞうてい式しきで両りょう横綱よこづながそろっている。

美翔みしょう（びしょう）: 東ひがし大関おおぜき。美形びけい力士りきしで女性じょせい人気にんきが高たかい。

法ほう鳥とり力りょく（ほうちょうりき）: 西にし大関おおぜき。

闘たたかえ鶴づる（とうかく）: 東ひがし関脇せきわけ。

大だい顎あご（だいがく）: 西にし関脇せきわけ。

黒雲くろくも（くろくも）: 東ひがし小結こむすび。

菊きく富士ふじ（きくふじ）: 西にし小結こむすび。

番ばん鳥とり（ばんちょう）: 十両じゅうりょうへの門番もんばんと呼よばれる幕下まくした上位じょういの古参こさん力士りきし。しかしあんこ山やまに敗北はいぼくし、彼かれの新しん十じゅう両りょうを許ゆるしてしまう形かたちとなった。

福ぶくの鳥とり（ふくのとり）: 弓取ゆみとりを行おこなう力士りきし。番付ばんづけは不明ふめいだが、恐おそらくは幕下まくした以下いか（弓取ゆみとり式しきは基本きほん幕下まくした以下いかの力士りきしが行おこなう為ため）。

雨あめ烏がらす（あめからす）: 烏山からすやま部屋へや所属しょぞく。横綱よこづな八はち咫烏の外孫そとまご。赤あか鷲わしを上手じょうず出だし投なげで破やぶる。

風ふう烏がらす（かぜからす）: 烏山からすやま部屋へや所属しょぞく。川波かわなみに送おくり吊つり出だしで敗やぶれる。

土ど烏がらす（つちからす）: 烏山からすやま部屋へや所属しょぞく。ひよの山やまに吊つり落おとしで敗やぶれる。その後ご再ふたたび取とり組くみが組くまれた時ときは一いち度どは物言ものいいに持もち込こんだものの、取とり直なおしの一番いちばんでひよの山やまの回転かいてん作戦さくせんにより目めを回まわした挙句あげく土俵どひょう外がいに放ほうり出だされて対たいひよの山やま戦せん2連敗れんぱいとなってしまった。

大熊おおくま猫ねこ嵐あらし（パンダあらし）: 海猫うみねこ部屋へや所属しょぞく。和歌山わかやま県けん出身しゅっしん。ひよの山やまの初場所はつばしょ最後さいごの取とり組くみの対戦たいせん相手あいてになった力士りきし。その可愛かわいさはすももやどす子こも見みとれてしまうほど^[5]。しかし腕うでっ節ぷしは弱よわく、ひよの山やまのぶちかまし一発いっぱつで場外じょうがいに吹ふっ飛とんでしまう。

童わらわ丸まる（わらしまる）: 川波かわなみの祖父そふがスカウトしてきた遠縁とおえんの子こ。巡業じゅんぎょうで実家じっかに帰省きせいしてきた川波かわなみと同行どうこうしたひよの山やまに連つれられて入門にゅうもんした。

豊ゆたかの鳥とり（とよのとり）: かつては幕内まくうち力士りきしだったが、度重たびかさなる怪我けがにより取的とりてきに番付ばんづけを下さげた。ひよの山やまとの取とり組くみで負傷ふしょう、自分じぶんを気遣きづかうひよの山やまに対たいして「大丈夫だいじょうぶだ」と言いい、お礼れいを言いった上うえで勝かち名乗なのりを受うけるように諭さとし車椅子くるまいすに乗のせられて退場たいじょう。その後ご、ひよの山やまに「上うえで待まってろ、必かならず戻もどる」と告つげた。妻子さいし（娘むすめ）持もちで、大鳥おおとり親方おやかたとは相あい婿むこの関係かんけい。

森木もりき林りん（もりきりん）: 駝鳥だちょう部屋へや所属しょぞく。長ながい首くびを相手あいてに巻まき付つける文字通もじどおりの「首くび相撲すもう」でひよの山やまの動うごきを封ふうじ、そのまま寄より切きろうとするが、低ひくく潜もぐったひよの山やまに廻まわしを取とられ、掛かけ投なげで敗やぶれる。

攻守こうしゅ（こうもり）: 真まっ黒くろな体からだと黄色きいろい目めが特徴とくちょう。赤あか鷲わしと対戦たいせんし、一いち度どは攻撃こうげきを躱かわしたかに見みえたが、赤あか鷲わしの素早すばやい対応たいおうに顎あごから土俵どひょうを滑すべるように倒たおれて敗北はいぼく。

啄木鳥けら（きつつき）: 寺てらつつき部屋へや所属しょぞく。体たいじゅうの傷きずと赤あかい髪かみがトレードマーク。めがね川がわとの対戦たいせんは頭あたま突とっきの応酬おうしゅうとなるが、連続れんぞくの素早すばやい頭あたま突とっきでめがね川かわを気絶きぜつさせて倒たおす。一見いっけん強面こわおもてのようだが、気絶きぜつしながらも前まえに倒たおれるめがね川かわを見みて「おまえ強つよくなるよ」と呟つぶやくなど、優やさしい一いち面めんもある。; 第だい415話わで再さい登場とうじょう。対戦たいせん相手あいての応援おうえん幕まくに書かかれた文字もじに困惑こんわくするめがね川かわを一喝いっかつし、相撲すもうに集中しゅうちゅうするよう促うながした。

福ぶく九郎くろう（ふくろう）: 鷹泊たかどまり部屋へや所属しょぞく。ひよの山やまの対戦たいせん相手あいてになった、白しろい体からだが特徴とくちょうの力士りきし。体からだの太ふとさを自由じゆうに変かえることができ、立たち合あいの瞬間しゅんかんに細ほそくなってひよの山やまの当あたりをかわして勝利しょうりする。老人ろうじんのような口調くちょうで話はなすが、本人ほんにんは18才さいだと言いっている。

豆まめでっぽう（まめー): 宇宙うちゅう鳩部屋はとべや所属しょぞく。真まっ白しろな全身ぜんしんが特徴とくちょう。めがね川がわとの対戦たいせんで、立たち合あいから連続れんぞくで素早すばやい張はり手てを浴あびせる。それでも対抗たいこうして前まえに出でてきためがね川かわの押おしをいったん受うけ止とめ、体からだを起おこすことに成功せいこうするが、とどめのつもりで放はなった張はり手てを頭あたま突とっきで受うけ止とめられ、逆ぎゃくにもろ差ざしになられた末すえ寄より切きりで敗やぶれる。その後ご自分じぶんの技わざを見事みごとに打うち破やぶっためがね川かわの健闘けんとうを讃たたえた。