児玉こだま希望きぼう

児玉こだま 希望きぼう（こだま きぼう、1898年ねん7月がつ5日にち - 1971年ねん5月2日にち）は、日本にっぽん画家がか、日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん会員かいいん。

経歴けいれき

広島ひろしま県けん高田たかだ郡ぐん来らい原村はらむら原田はらだ（現げん・安芸あき高田たかだ市し高宮たかみや町まち原田はらだ）出身しゅっしん。本名ほんみょう・省三しょうぞう。尾お竹ちく竹ちく坡門下もんかを経へて、1918年ねんに川合かわい玉堂きょくどうの門もんに入はいる。「希望きぼう」の号ごうは竹たけ坡がつけたもの。帝みかど展てんに出品しゅっぴんし、1921年ねん「夏なつの山やま」で初はつ入選にゅうせん。1928年ねん帝みかど展てんでは洋画ようがの手法しゅほうを取とり入いれた「盛もり秋あき」で特選とくせんとなる。以後いご、新しん文展ぶんてん、日展にってんに出品しゅっぴん。1950年ねん日展にってん運営うんえい会かい参事さんじ、伊東いとう深水しんすい門下もんかの白鳥はくちょう映うつ雪ゆきらとともに日月じつげつ社しゃを結成けっせい。1952年ねんの作品さくひん「室内しつない」により日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん賞しょうを受賞じゅしょう。1958年ねん日展にってん評議ひょうぎ員いん、1959年ねん日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん会員かいいん。1961年ねん日展にってん常務じょうむ理事りじ。1970年ねん勲くん三さん等とう旭日きょくじつ中ちゅう綬章じゅしょう受章じゅしょう。画が塾じゅくの門下もんかには佐藤さとう太ふとし清きよし、奥田おくだ元もと宋そう、船水ふなみず徳雄とくおらが在籍ざいせきした。賀茂かも鶴づる酒造しゅぞう社長しゃちょう・会長かいちょうを歴任れきにんした石井いしい泰行やすゆきは娘むすめ婿むこ。賀茂かも鶴づる酒造しゅぞう副ふく社長しゃちょう・石井いしい裕一郎ゆういちろう（石井いしい泰行やすゆきの長男ちょうなん）は公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん奥田おくだ元もと宋そう・小しょう由よし女おんな美術館びじゅつかん理事りじ。

作品さくひん

• 「大楠公だいなんこう」 絹本けんぽん著ちょ色しょく 佐久さく市立しりつ近代きんだい美術館びじゅつかん蔵ぞう 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん） 第だい4回かい新しん文展ぶんてん
• 「花はな下か吟詠ぎんえい」 絹本けんぽん著ちょ色しょく 額がく装そう1面めん 東京とうきょう国立こくりつ近代きんだい美術館びじゅつかん蔵ぞう 1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）献納けんのう展てん
• 「仏蘭西ふらんす山水さんすい絵巻えまき(山やま・海うみ・河かわ)」 絹本けんぽん墨画ぼくが 3巻かん 東京とうきょう国立こくりつ近代きんだい美術館びじゅつかん 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）

著書ちょしょなど

• 水墨すいぼく滞欧たいおう記き 誠まこと文ぶん堂どう新光しんこう社しゃ 1958
• 現代げんだい日本にっぽん絵巻えまき全集ぜんしゅう 14 児じ玉だま希望きぼう・東山ひがしやま魁いさお夷えびす 小学しょうがく館かん 1982
• 児玉こだま希望きぼう 日本にっぽん画がと写生しゃせいの世界せかい 泉いずみ屋や博はく古館ふるたて分館ぶんかん c2007