澤田さわだ政廣まさひろ

澤田さわだ 政廣まさひろ（さわだ せいこう、1894年ねん〈明治めいじ27年ねん〉8月がつ22日にち- 1988年ねん〈昭和しょうわ63年ねん〉5月1日にち）は、日本にっぽんの彫刻ちょうこく家か。静岡しずおか県けん熱海あたみ市し生うまれ。本名ほんみょうは寅吉とらきち。日本にっぽん彫塑ちょうそ会かい名誉めいよ会長かいちょう。

経歴けいれき

1894年ねん（明治めいじ27年ねん）に小しょう兵衛ひょうえ、とくの三男さんなんとして静岡しずおか県けん熱海あたみ町まち（現在げんざいの熱海あたみ市し）に生うまれる。本名ほんみょうは澤田さわだ寅吉とらきちであり、幼年ようねん期きの実家じっかは「亀屋かめや」という屋号やごうで廻船かいせん業ぎょう、少年しょうねん期きの家業かぎょうは製材せいざい業ぎょうを営いとなんでいた。 1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）、旧制きゅうせい静岡しずおか県立けんりつ韮山にらやま中学校ちゅうがっこう（現在げんざいの静岡しずおか県立けんりつ韮山にらやま高等こうとう学校がっこう）を中退ちゅうたい後ご、澤田さわだの遠縁とおえんであり高村たかむら光雲こううんの高弟こうていでもある山本やまもと瑞雲ずいうんを頼たよって上京じょうきょうし内弟子うちでしとなる。1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）東京とうきょう美術びじゅつ学校がっこう彫刻ちょうこく科か別べつ科か卒業そつぎょう。

1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）帝みかど展てん審査しんさ員いん。1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）三木みき宗はじめ策さくと正統せいとう木彫きぼり会かいを結成けっせい。1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）日展にってん審査しんさ員いん、1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）日展にってん運営うんえい会かい参事さんじ、1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）日展にってん評議ひょうぎ員いん、1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん会員かいいん、日展にってん理事りじ、1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）日展にってん常務じょうむ理事りじ、日本にっぽん彫塑ちょうそ会かい会長かいちょう、1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）同どう理事りじ長ちょう、1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）日展にってん顧問こもん、日本にっぽん彫塑ちょうそ会かい名誉めいよ会長かいちょう。

代表だいひょう作さくは、『吉祥天きちじょうてん』『大聖たいせい不動明王ふどうみょうおう』など。仏像ぶつぞう彫刻ちょうこくを行おこなう。静岡しずおか県けん熱海あたみ市しにある澤田さわだ政廣まさひろ記念きねん美術館びじゅつかんのエントランス・ホールには、1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）に作成さくせいしたステンド・グラス「飛天ひてん」が天井てんじょうを飾かざっている。同年どうねん5月がつ1日にちに、急性きゅうせい肺炎はいえんにて死去しきょする。従したがえ三さん位いに叙じょされ、勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょうが追つい賜たまものされた。

受賞じゅしょう・栄典えいてん

• 1951年ねん 芸術げいじゅつ選奨せんしょう文部もんぶ大臣だいじん賞しょう
• 1953年ねん 日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん賞しょう
• 1973年ねん 文化ぶんか功労こうろう者しゃ
• 1974年ねん 熱海あたみ市し名誉めいよ市民しみん
• 1979年ねん 文化ぶんか勲章くんしょう
• 1988年ねん 従したがえ三さん位い・勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょう

著書ちょしょ・作品さくひん集しゅう

• 沢田さわだ政広まさひろ作品さくひん集しゅう 明治めいじ書房しょぼう 1961
• みほとけを刻きざんで 明治めいじ書房しょぼう 1969
• 沢田さわだ政広まさひろ 時じの美術びじゅつ社しゃ 1984 (現代げんだい美術家びじゅつかシリーズ)

関連かんれん項目こうもく

• 山田やまだ治雄はるお - 日本にっぽんの政治せいじ家か、熱海あたみ市議会しぎかい議員ぎいん。日本にっぽん最年長さいねんちょうの市議会しぎかい議員ぎいん として知しられており、澤田さわだの遠縁とおえんにあたる人物じんぶつである。

外部がいぶリンク

• コトバンク・沢田さわだ政広まさひろ
• 東ひがし文ぶん研けんアーカイブデータベース・澤田さわだ政廣まさひろ
• 熱海あたみ市しホームページ・澤田さわだ政廣まさひろ記念きねん美術館びじゅつかん