もののけ姫
もののけ | |
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Princess Mononoke | |
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スタジオジブリ | |
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ミラマックス Alliance Films | |
1997 2020 1999 1999 2001 2003 | |
133 | |
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21 | |
201.8 | |
117.6 |
『もののけ
概要 [編集 ]
1980
1994
製作 [編集 ]
映像 [編集 ]
作画 枚数 - これまで
宮崎駿 の監督 した長編 アニメは、おおよそ5万 から7万 枚 ほどの作画 枚数 で製作 されてきたが、本 作 では14万 枚 以上 もの枚数 が使用 された。宮崎 は「ジブリを使 いつぶす」ほどの覚悟 で桁外 れの労力 と物量 を本 作 に投入 したというが、以降 の『千 と千尋 の神隠 し』(約 11.2万 枚 )や『ハウルの動 く城 』(約 14.8万 枚 )、『崖 の上 のポニョ』(約 17万 枚 )もほぼ同 規模 かそれ以上 の枚数 であり、スタジオジブリの制作 体制 そのものを刷新 する結果 となった。 - デジタル
体制 への移行 - スタジオジブリ
最後 のセル画 と絵 の具 を使 った作品 となった。この作品 でもサンの顔 に付 いた血糊 やデイダラボッチを3DCGで作 った他 画面 の多重 合成 も行 われ、製作 スケジュールの追 い込 みでデジタル彩色 も一部 使用 されていたが、以降 のジブリ作品 は線画 をコンピュータに取 り込 み、デジタル彩色 の手法 を用 いるフルデジタル処理 で製作 されるようになった。 - また、タタリ
神 やデイダラボッチの動 く触手 も、3DCGのパーティクルによる流体 シミュレーション機能 を応用 して制作 されている。ラストの植物 が芽吹 き再生 していくシーンでも3DCGによる制作 が行 われており、こうした3DCGを積極 的 に利用 した最初 のジブリ作品 となった。 美術 イメージ本 作 は背景 も総力 を挙 げるために美術 監督 5人 制 とする。まず1995年 5月 14日 に山本 二三 、田中 直哉 、武重 洋二 の3人 が宮崎駿 監督 と安藤 雅司 作画 監督 、動画 チェックの舘野 仁美 、太田 清美 、福留 嘉一 らと共 に舞台 となるシシ神 の森 を描 くために屋久島 5泊 6日 のロケから参加 。帰京 後 、武重 は『On Your Mark』のため一 時 降板 。同年 6月 10日 に男鹿 和雄 が参加 しアシタカが住 むエミシの村 を描 くために白神 山地 の取材 に訪 れている。青森 県 の鰺 ヶ沢 町 、津軽 峠 、天狗 峠 、一ツ森 町 などを写真 を撮 ったり絵 を描 いたりしながら歩 き回 り、その時 のイメージを作品 にちりばめている。その後 、同年 7月 1日 に黒田 聡 が7月 11日 に武重 洋二 がそれぞれINし、さらにCG的 背景 を創 ろうと福留 嘉一 が特殊 美術 に任命 され、11月5日 に山本 がチーフとなる。
テーマ[編集 ]
- 「
神 殺 し」のモチーフ 作中 で描 かれる「神 殺 し」のモチーフは、小説 『ギルガメシュ』からの影響 であるが、過去 に作者 の梅原 猛 からアニメ化 の要求 があった際 は、映像 化 するほど惹 かれないとして断 っている。本 作 を観 た梅原 は、似 ているようで別物 だと語 っている[8]。ハンセン病 宮崎 はこの作品 を通 してハンセン病 への考 えを表現 した[9]。
宣伝 [編集 ]
- タイトル
鈴木 プロデューサーのもとに宮崎 が訪 ねてきて「鈴木 さん、タイトル変 えようと思 うんだけど、『アシタカ𦻙記 』[注 3]でいこう」ということになり話 はそこで終了 した。鈴木 敏夫 プロデューサーは直感 的 に『もののけ姫 』というタイトルが気 に入 っていたので、金曜 ロードショー内 で放送 した製作 告知 CMの初 報 を『もののけ姫 』のタイトルで強行 して制作 した。しばらくしてことの次第 をき付 けた宮崎 はさらに食 い下 がることはなかった。- キャッチコピー
映画 公開 時 のキャッチコピー「生 きろ。」は、糸井 重 里 によるもの。完成 までには糸井 と鈴木 敏夫 プロデューサーの間 で激 しいやり取 りがあり、没 になったコピー案 は50本 近 くあった。主 な候補 に「おそろしいか、愛 しいか。」「だいじなものは、ありますか。」「おまえは、まぶしい。」「昔 々は、今 の今 。」「死 ぬのと、生 きるの、どっちが好 きだ。」「死 ぬなっ。」などがある[10]。
音楽 [編集 ]
音楽 を担当 した久石 譲 は、映画 公開 の2年 前 に宮崎駿 と打 ち合 わせを行 った際 、映画 の内容 よりも今 なぜこの作品 を作 らなければならないかという覚悟 の話 をされたという。宮崎 の熱意 に圧倒 された久石 は本 作 の音楽 をフルオーケストラで書 くことに決 め、管弦楽 は東京 シティ・フィルハーモニック管弦楽 団 が担当 した。これまでの宮崎 作品 では臨時 編成 のオーケストラによる演奏 であったが、本 作 で初 めて常設 のプロオーケストラが起用 された[11][12][13]。久石 は本 作 のためにYAMAHAのVP1や、AKAIのサンプラーなどを使用 したデモを制作 し、そこからさらに本編 のためのオーケストラスコアを書 き上 げた。音楽 はオーケストラが主体 であるが、シンセサイザーが全編 で多用 されているほか、和 太鼓 、篳篥 、龍 笛 などの和楽 器 や、南米 のケーナが使用 されている[14]。久石 は本 作 を次 作 の『千 と千尋 の神隠 し』と共 に、「スタンダードなオーケストラにはない要素 を導入 しながら、いかに新 しいサウンドを生 み出 していくか、というチャレンジを試 みていた時期 ですね」と述懐 している[15][16][17]。冒頭 の「ドーン」という音 は、サンプリングのグランカッサとエスニック系 の太鼓 、シティ・フィルの大 太鼓 、ティンパニなどをミックスした合成 音 で、映画 館 では椅子 が振動 する効果 が出 るほど一 つの音 に対 してもこだわって作 られた。久石 は「今回 は悔 いが無 くなるまで最後 まで仕上 げたと思 ってます。ひきずるモノがまったくありません」「この仕事 、終 わってほしくない。でも寝 てないから早 く終 われとか色々 思 いました(笑)」と述 べている[18][19]。- これまでの
宮崎 作品 のエンドロールは全 て絵 を入 れていたが、本 作 では文字 だけになっている。そこに主題歌 とメインテーマが流 れるが、宮崎 は「これはやっぱりきちんと聴 くに値 する音楽 になったなと思 います」「その音楽 だけはそのまま座 って聴 いていて欲 しい」と語 り、本 作 の音楽 について「自分 達 の作品 に最 もふさわしい才能 を探 したあげく、結局 、いつも久石 さんにたどり着 くという繰 り返 しだった」と述 べている[20][21]。
あらすじ[編集 ]
- プロローグ
中世 (室町 時代 の頃 [22][23])の日本 が舞台 。東 と北 の間 にあると言 われるエミシの村 に住 む少年 アシタカは、村 を襲 ったタタリ神 と呼 ばれる化 け物 を退治 した際 、右腕 に死 の呪 (のろ)いを受 けてしまう。その正体 は、何者 かに鉛 のつぶて[24]を撃 ち込 まれ、人 への憎 しみからタタリ神 と化 した巨大 な猪 神 (ナゴの守 )であった。アシタカは呪 いの為 村 を追 われ[注 4]、呪 いを絶 つ為 にも猪 神 が来 た西 の地 へと旅立 つ。序盤 - アシタカは
旅 の道中 、乱 妨 取 りに奔る地 侍 との戦 いや謎 の男 ジコ坊 との出会 いを経 て、古 い神 が棲 むという"シシ神 の森 "に向 かう。谷川 の岸 に辿 り着 くと、そこには谷 に落 ち川 に流 され、気絶 している男 たちがいた。彼 らを岸 に助 け上 げ対岸 を見 ると、そこには傷 ついた山犬 と1人 の少女 の姿 があった。山犬 と少女 はアシタカをにらみつけ、その場 を去 っていく。 - その
後 アシタカ達 は、森 の端 でコダマに会 う。案内 されるように森 の中 を進 み、奥 の池 の岸 に着 くと、そこには金色 に光 る鹿 のような生 き物 (シシ神 )の姿 があった。その姿 を見 た瞬間 、アシタカの腕 のあざが激 しく反応 する。 - シシ
神 の森 を抜 けて男 達 の村 に着 くと、そこは「タタラ場 」と呼 ばれる、鉄 を作 る村 であった。その地 を治 めるエボシは「石火矢 」と呼 ばれる火砲 を村人 に作 らせており、それを使 って森 に棲 む「もののけ」や、村 の鉄 を狙 う地 侍 たちから村 を守 っていた。 彼 らは鉄 を作 る為 に自然 を破壊 しているという自覚 はあったが、シシ神 やもののけ達 を敬 っている訳 ではなかった。アシタカはそこで村人 達 の話 を聞 くにつれ、彼 らにとってエボシという存在 は、生 きる希望 を与 えてくれるものである事 を知 る。そして同時 に、自分 に呪 いを与 えた猪 神 に鉛 のつぶてを撃 ち込 んだのも実 はエボシである、という事実 を知 る事 になる。中盤 - その
夜 、エボシの命 を「もののけ姫 」が狙 いに来 る。その正体 はアシタカが川岸 で会 った、山犬 に育 てられた人間 の娘 、サンであった。アシタカは窮地 に陥 ったサンを救 うが、同時 に瀕死 の重傷 を負 ってしまう。アシタカは倒 れながら「生 きろ」とサンに語 りかけるも、人 を憎 むサンは聞 く耳 を持 たず、アシタカを殺 そうとする。しかしその時 、サンはアシタカから「そなたは美 しい」と言 われて動揺 し、思 い留 まる。 - その
後 サンは、アシタカを生 と死 を司 るシシ神 の住 まう湖 に連 れて行 く。シシ神 がアシタカの傷 を癒 すのを見 た彼女 は、アシタカを生 かす事 に決 め、介抱 する。アシタカは次第 に心 を開 いていくサンの姿 を見 て、森 と人 が争 わずに済 む道 は無 いのか、と思 い悩 むようになる。 終盤 - その
頃 タタラ場 には、エボシにシシ神 殺 しをさせようとする怪 しげな装束 の男 達 が集結 していた。彼 らを率 いるのはジコ坊 である。男 達 は天朝 よりシシ神 殺 しを許可 され、不老不死 の力 があると噂 されるシシ神 の首 を狙 っていた。エボシ達 もまた、森 を切 り開 くのをもののけ達 に邪魔 されたくなかった為 、協力 を約束 したのである。タタラ場 を出発 したエボシ達 は、人間 との最終 決戦 を行 おうとする猪 神 の大群 と大戦 争 を始 める。ところが、エボシが留守 にしたタタラ場 は、鉄 を狙 っている侍 の集団 に襲 われてしまう。 日 が暮 れる中 、森 の中 でアシタカはシシ神 の池 に向 かうエボシに会 い、神 殺 しを止 めて侍 に襲 われている村 に帰 るよう伝 える。彼女 と別 れたアシタカはサンを探 しに森 の奥 へ行 くが、エボシは構 わず湖 に向 かうのであった。- ラスト
池 で月光 を浴 び、夜 の姿 に変 わろうとするシシ神 を見 つけたエボシは、気絶 したサンを抱 えたアシタカが止 めるのも構 わず、遂 にその首 を取 る。するとシシ神 の体 から不気味 な体液 が大量 に飛 び散 り、それに触 れた者 達 は死 に、木 は枯 れてしまう。やがて体液 は津波 のような勢 いで山 を埋 め尽 くし、森 は枯 れ果 てて、タタラ場 も壊滅 してしまうのであった。目覚 めたサンは、森 を見 て森 が死 んだと絶望 し、人間 に対 する憎 しみを爆発 させる。しかし、アシタカはまだ望 みはあるとサンを説得 し、二人 は協力 して、シシ神 の首 を持 って逃 げようとするジコ坊 を押 し留 め、首 をシシ神 に返 す。シシ神 は首 を取 り戻 したが、朝日 を浴 びると同時 に地 に倒 れて消 える。その瞬間 に風 が吹 き、枯 れ果 てた山 には僅 かながら緑 が戻 り、アシタカの腕 の呪 いも消 えた。- エピローグ
- アシタカのプロポーズに
対 し、サンは「アシタカは好 きだが、人間 を許 す事 は出来 ない」と答 える。アシタカは「それでもいい、サンは森 で私 はタタラ場 で暮 らそう、共 に生 きよう」と語 る。エボシもタタラ場 の村人 達 に、「新 たに良 い村 を作 ろう」と語 りかけるのであった。 最後 に、倒 れた一本 の大木 の上 に芽生 えた若木 の横 に、1体 のコダマが現 れて、頭 を動 かしカラカラと音 を立 てる場面 で終 わる。
登場 人物 [編集 ]
主要 人物 [編集 ]
- アシタカ
本 作 の主人公 。17歳 。ヒイ様 は「アシタカヒコ」と呼 ぶ。エミシ(蝦夷 、現在 のアイヌ民族 の祖 とする説 もある)がヤマト(大和 、ヤマト王権 または大和 朝廷 )との戦 い(平安 時代 に起 きた坂上田村麻呂 の蝦夷 征討 )に敗 れてから500年 余 り経過 し、朝廷 や将軍 も衰 えていた時代 に、東 と北 の間 にあると言 われる村 に生 まれたエミシ一族 の数少 ない若者 (エミシ一族 も既 に衰亡 しつつある事 をヒイ様 達 が口 にしている)。かつて田村 麻呂 率 いる朝廷 軍 と勇敢 に戦 った、エミシの勇者 アテルイの血 を引 く高貴 な生 まれで、エミシ一族 の族長 となるための教育 を受 け、それにふさわしい気品 を持 つ。無口 であるが正義 感 が強 く、また潔 く[26][27]、村 を襲 おうとするタタリ神 に矢 を放 ち、命 を奪 う事 と引 き換 えに死 の呪 いを受 ける。それがきっかけとなり、村 を追 われる。村 を出 る前 に、ヒイ様 たちの前 でまげ(成人 した男子 の証 [28])を切 り、御 神体 の岩 壁 に捧 げた[29]。まげを切 った時 に、彼 は村 の人間 として暮 らす資格 を捨 てた[30][28]。彼 の鏃は黒曜石 製 [31]。蕨 手刀 を持 つ[28]。右腕 には、呪 いの印 である「赤黒 いあざ」が残 る。それは「強大 な力 [注 5]を与 える代 わりに、少 しずつ呪 いが進行 して命 を奪 っていく」というものである。この呪 いは強大 な力 を発揮 する時 に、黒 い蛇 状 に変化 する事 があり、タタリヘビという[26]。武器 をもって人 と争 おうとしたり、タタリ神 が恨 みを持 つ者 が近 くにいたりすると、突然 呪 いが暴 れ出 す。こうなると、アシタカに決 して人 を殺 す気 はなくとも、自分 では制御 できない呪 いの力 のせいで殺 すことになる。人 を傷 つけたり、殺 めた後 には呪 いがさらに進行 している。タタリヘビが現 れた時 は不明 であるが、呪 いが暴 れている時 には、腕 のあざが強 く激 しい痛 みと熱 を発 するため、その力 を使 った後 は、腕 を水 をかけたり水 に浸 したりして、痛 みと熱 を和 らげる必要 がある。首 を奪 われた事 で命 を奪 う黒 い体液 をまき散 らし、暴走 していたシシ神 に、サンと共 に首 を返 し、シシ神 の風 を浴 びた後 、右手 にわずかな傷 あとは残 ったもののあざは消 え去 り、ようやく呪 いによる死 から免 れる事 が出来 た。狩猟 で鍛 え上 げた優 れた弓術 (作中 で外 したのは侍 の兜 に弾 かれた時 のみである)と[26][27]、高 い身体 能力 を合 わせ持 つ(侍 の放 った矢 を至近 距離 かつ素手 で受 け止 める離 れ業 をやってのけている)。また、トキいわく「いい男 」で、タタラ場 に住 む女 達 にも大 いにモテていた。敵対 する相手 には容赦 の無 い一方 で、無益 な殺生 や不 必要 な暴力 を望 まない誠実 で温和 な性格 でもあるため、牛飼 の男 達 やジコ坊 からも好感 を持 たれる。加 えて山犬 の娘 のサンの心 を開 き、モロの君 や乙事 主 からも一目 を置 かれ、シシ神 もその命 を助 けている。エミシ一族 は自給自足 の為 、硬貨 [注 6]を持 たない。監督 の話 によると、エミシの村 に近 い東北 は金 の産地 なので、彼 は砂金 の大粒 を持 っていた[30]。- サン
本 作 のヒロイン。15歳 [32]。もののけ姫 。犬 神 (山犬 )に育 てられた人間 。モロの君 によると「森 を侵 した人間 が、我 が牙 を逃 れる為 に投 げてよこした赤子 」だという。顔 に赤 い逆 三角形 の入 れ墨 [33]、白 い山犬 の尾 付 きの毛皮 の外套 、白 い袖 なしの服 と、その下 に紺色 の袖 なしの服 、白 い袋 状 の革靴 といういでたち。戦 う時 は赤 い土 面 [26][34]と耳 付 きの白 い山犬 の毛皮 を被 る。山犬 の牙 で出来 た短剣 と槍 を持 つ[33]。アシタカと会 った時 、彼女 はモロの君 が負 った石火矢 (いしびや)の傷 から、鉛 の毒 を含 む血 を口 で吸 い取 り、吐 き出 していた[35][36]。自分 たちの住処 である森 を荒 らされた恨 みから人間 を深 く憎 んでおり、巨大 な山犬 にまたがり、タタラ場 や宿敵 であるエボシ御前 の命 を狙 って幾 度 となく襲撃 を繰 り返 す。自分 は山犬 だと強 く思 い込 むが、アシタカに会 い、荒 ぶる神 々と人 の間 で心 が揺 れ動 く[26]。山犬 を美 しいと思 い、自 らを醜 いと思 っているが、アシタカの「美 しい」との一言 にひどく動揺 する。アシタカがシシ神 に助 けられた後 、彼 を介抱 し、彼 に口移 しで干 し肉 を食 べさせたりした[37][38]。その後 、気絶 していた彼 が目覚 めた時 に、彼女 が「(ヤックルが)話 してくれた。お前 の事 も古里 の森 の事 も」と言 ったが、ヤックルは人語 を話 す事 の出来 ないごく普通 の動物 であるほか、後 に彼女 が無言 の山犬 から玉 の小刀 を受 け取 る場面 や、終盤 で彼女 が無言 の猪 神 から乙事 主 の居場所 を教 えてもらう場面 などから、彼女 には動物 たちとテレパシーで会話 できる能力 があることを示唆 している。また、森 の外 からの山犬 の遠吠 えを、彼女 が森 の中 で聞 き即座 に意味 を理解 する場面 から、彼女 には山犬 の吠 え声 を理解 する能力 もあることを示唆 している。名前 は、1980年 に宮崎駿 がアニメ企画 案 として構想 した作品 のヒロインが「三 の姫 」(三 番目 の姫 )であった事 に由来 する[39]。映画 の最後 に言 った「アシタカは好 きだが、人間 を許 す事 は出来 ない」は、アシタカのプロポーズに対 する答 えである[40]。監督 いわく「(あの後 )二 人 はしょっちゅう会 っている」。その証拠 に、アシタカは「それでもいい。サンは森 で、私 はタタラ場 で暮 らそう。共 に生 きよう。会 いに行 くよ」と返 している。- アシタカが
気絶 して、山犬 の巣 である岩屋 で数 日間 眠 り続 けている間 に、密 かに針 と糸 でアシタカの衣服 を修繕 するなど、山犬 の子 としてだけでなく人間 としての家事 能力 も高 い。
もののけ[編集 ]
- シシ
神 (ディダラボッチ) 生命 の授与 と奪取 を行 う森 の神 。イメージボードでは鹿 神 (ししがみ[41])。夜 に命 を奪 ったり、命 を与 えたりしている。夜 そのもので、神 の中 では下級 に位置 する[8]。新月 の時 に生 まれ、月 の満 ち欠 けと共 に誕生 と死 を繰 り返 す。その首 に不老不死 の力 があると信 じられている[42][43]。昼 の姿 は枝分 かれした、樹木 の角 [22][44]が無数 に頭頂 部 から生 えた、猿 のように赤 い人面 [22][44]の鹿 (人間 のようなアーモンド型 の目 〈瞳 の色 は赤 〉、山羊 のような耳 、猪 のように前身 が発達 した胴体 、カモシカのように長 い体毛 〈毛色 は脚 と尾 および頭頂 部 から背面 にかけては薄茶 色 、顔面 の下 から腹部 にかけては白 〉、小 さな犬 のような尾 、3つの蹄のある鳥 のような脚 といった、無数 の動物 の様態 〈角 は植物 で出来 ている〉を持 つ)のような生 き物 で、水面 を浮 いて歩 く。地面 では歩 く度 、足下 で植物 が一斉 に成長 しては枯 れる。夜 の姿 は頭 と背中 に無数 のとげのようなものがついたディダラボッチで、独特 の黒 い模様 と半 透明 な体 を持 つ。身長 十 数 mの巨人 。体内 で青 い光 を放 ちながら、夜 の森 を徘徊 し[42][43]、森 を育 てている[8]。人語 を話 す事 は出来 ない。アシタカが負 った石火矢 の傷 を癒 した。また、エボシに新 石火矢 で二 回 目 に撃 たれそうになった時 に、新 石火矢 を見 つめると、木 の部分 に枝葉 が生 え、撃 てなくしようとした。月光 を浴 び、夜 の姿 に変 わり始 めた瞬間 にエボシの新 石火矢 で首 を飛 ばされた際 は、シシ神 の姿 で首 の付 け根 から黒 い体液 が飛 び散 った後 、ディダラボッチの姿 で首 を求 めて暴走 を始 め、あらゆる生物 の命 を吸 い取 った。アシタカとサンの手 で首 を返 されたものの、朝日 を浴 びて倒 れると同時 に消滅 してしまった。その際 、辺 り一帯 に行 き渡 る程 の暴風 を起 こし、その風 の力 によって枯死 していた山々 の植物 を甦 らせた。黒 い体液 は、水 に浮 き、水上 では動 きが遅 くなる。- アシタカとサンが
首 を返 す直前 に、首 から流 れ出 る体液 に触 れ、タタリ神 の黒 いあざが二 人 の全身 に拡 がるが、首 を返 し、シシ神 の風 を浴 びた後 、二人 の全身 のあざが消 え、アシタカの右腕 の呪 いのあざも、右手 に薄 く小 さく傷 あととして残 る状態 になり、呪 いは消 えている。 - さらにタタラ
場 の傷病 者 (甲 六 ら)やエボシ(右腕 をモロに食 いちぎられた)、アサノ軍 の侍 との交戦 の矢 によって負傷 していたヤックル(アシタカが牛 飼 い頭 に頼 んで預 けて、男衆 と共 にいかだでタタラ場 に帰還 途中 に日 の出 を迎 えた)、サンを乗 せていた山犬 の傷 もシシ神 の風 で完全 に治癒 している。 - モロの
君 (きみ) 二 本 の尾 を持 つ白 い巨大 な300歳 の雌 の山犬 。シシ神 の森 の近 くの山頂 の洞穴 にサンや子供 達 と共 に棲 む。乙事 主 とは百 年 ほど前 まで恋仲 であった。実子 の2頭 の山犬 同様 に、人間 に捨 てられたサンを育 て、娘 として愛 している。人語 を解 し、高度 な知能 と強靭 な力 を持 つ。犬 神 として恐 れられているが、子供 想 いの母性 的 な性格 であり基本 的 には温和 で争 いを好 まない。サンと同様 に人間 を嫌 っている。シシ神 の森 を侵 すエボシ御前 を憎 み、命 を狙 っている[26]。ナゴの守 同様 にエボシから石火矢 による傷 を負 わされ、既 に身体 が弱 り、寿命 が迫 っているが、タタリ神 と化 したナゴの守 と違 い己 の死 を受 け入 れている。サンを人 として解放 しようとするアシタカには厳 しく当 たる一方 、サンに対 して「彼 と共 に生 きる道 もある」と諭 す場面 もあった。最期 は、タタリ神 になりかけた乙事 主 からサンを取 り返 し、彼女 をアシタカに渡 した後 に、力尽 きて倒 れ、首 以外 はシシ神 の体液 に触 れるが、執念 で首 のみで動 き、エボシの右腕 を食 いちぎり、そのままシシ神 の体液 の中 に飛 び込 んでいった。- モロ
役 について、美輪 は声 を吹 き込 む前 に宮崎 から「モロはいわば観世音菩薩 なんです」と告 げられた。加 えて「普段 の美輪 さんのまま演 じて下 さればいいですよ」と告 げられ、アフレコはある程度 スムースにいった[45]。 - しかし
終盤 モロが乙事 主 に「もはや言葉 まで無 くしたか」と言 うシーンで、美輪 は台本 だけではモロの感情 がつかめなかった[注 7]。そこで美輪 がシーンの意図 を尋 ねると、宮崎 はニヤリと笑 って「遠 い昔 モロと乙事 主 は"いい仲 "(恋愛 関係 )だったんです」と告 げた。この一言 で美輪 は全 てを理解 して[注 8]演 じると、一発 でOKがもらえたとの事 [45]。 猪 神 人語 を話 す巨大 な猪 の神 。大半 は焦 げ茶 色 の毛並 みで、例外 は白 い毛並 みの乙事 主 と茶色 の毛並 みであるナゴの守 。人間 を憎 んでいる点 では山犬 と同 じである。また、一族 の結束 が強 く、自 らの誇 りを優先 する傾向 があるが、それゆえに凝 り固 まった考 えをしており、九州 の森 の主 である乙事 主 と共 にシシ神 の森 に来 た猪 神 達 と山犬 との会談 でも、ナゴの守 の死 を「山犬 がシシ神 を一人占 めして、助 けずに裏切 った」、「山犬 がナゴの守 を食 い殺 した」と決 めつけて非難 した。終盤 で人間 と戦 う前 に、モロによると、シシ神 の森 の近 くの森 を、乙事 主 達 が食 い荒 らしたという。その後 、乙事 主 を除 く猪 神 全員 が白 い泥 を体 に塗 り、戦 いの為 の化粧 をした。作中 ではタタリ神 に変貌 したナゴの守 がアシタカに討 たれ、乙事 主 と共 に人間 に総 攻撃 を仕掛 けた多数 の猪 神 も乙事 主 を除 いて全滅 、さらに乙事 主 自身 もタタリ神 に変貌 しかけた挙 げ句 、シシ神 に命 を吸 い取 られた。- ナゴの
守 (かみ) 冒頭 で登場 したタタリ神 の正体 であり、アシタカがタタラ場 に赴 くきっかけとなった巨大 な雄 の猪 神 。乙事 主 と共 に来 た猪 神 達 からは美 しく強 い兄弟 だと称 されている。元々 は現在 のタタラ場 の領域 にあった森 に生息 している猪 神 達 を束 ねる主 であり、森 を切 り開 こうとする人間 を排除 し続 けていたが、エボシ御前 が率 いて討伐 に乗 り出 してきた石火矢 衆 の石火矢 により同胞 は殺 され、自身 も重傷 を負 い、苦 しみと死 への恐怖 、劣勢 から森 を逃 げ出 し、長 い逃避行 の中 で呪 いを取 り込 みつつ、怨念 などの負 の感情 を増大 させ、ついにはタタリ神 に変貌 、前述 の森 から遥 か遠 く離 れたアシタカの村 へとたどり着 くと人間 を襲 おうとし、止 めようとしたアシタカの右腕 に呪 いを掛 けたが、彼 に討 たれた事 で本来 の姿 と意識 を取 り戻 し、彼 の魂 を慰 め鎮 めたいというヒイ様 に対 して、人間 達 への呪詛 の言葉 を吐 きながら溶 け、骨 と化 した。その後 ヒイ様 の命令 により村 で塚 に埋葬 された。- アシタカがタタラ
場 に到着 後 に、山犬 の攻撃 で谷 に転落 して死亡 した牛 飼 いの通夜 の際 に、男衆 の間 でアシタカに説明 するエボシの偉業 としてナゴの守 退治 が話題 に上 がり、アシタカの右腕 が痛 んだ。 - アシタカの
右腕 の暴走 は、エボシに秘密 の園 の病者 を紹介 される際 に(病者 達 がエボシに頼 まれ、新 石火矢 を開発 中 なのを見 て)、エボシを殺害 しようとして発生 し、彼 が左手 で必死 に抑 えたが、結局 は病者 の長 の説得 で完全 に収 まった。 乙事 主 (おっことぬし)四 本 牙 を持 つ巨大 な白 い雄 の猪 神 。500歳 の最 長老 。老齢 の為 に目 は既 に見 えないが、嗅覚 と洞察 力 が鋭 く、ジコ坊 達 の偵察 を見抜 き、また重傷 の身 でありながらも巨大 な岩 を体当 たりで粉砕 する等 身体 能力 も高 い。- モロいわく「
少 しは話 の分 かるやつ」であるが、死 ぬと分 かっていても猪 神 一族 の誇 りを優先 してしまう事 があり、モロとの別 れ際 には、「たとえ我 が一族 がことごとく滅 ぼうとも、人間 に思 い知 らせてやる」と呟 いている。モロの君 とは旧知 の間柄 で良 い仲 (元々 は恋人 同士 であった)であり、森 を侵 す人間 を憎 んでいる点 では意見 が一致 しているものの、人間 への対抗 の方針 を巡 って意見 が対立 しており、百 年 ほど前 に別 れた[46]。また自分 の一族 が、食料 として人間 に狩 られかねないほどに弱体 化 している事 に焦燥 感 を募 らせている(他 の猪 神 は彼 より体 が小 さい。また、彼 が「〈一族 〉みんな小 さく、バカになりつつある」と言 った)。アシタカの片手 からナゴの守 の匂 いを嗅 ぎ取 り、テレパシーでナゴの守 の最期 の様子 を知 ったと思 しき描写 がある。 一族 であるナゴの守 の死 を受 け、鎮西 (九州 )からシシ神 の森 を守 るために他 の猪 神 を率 いて海 を越 えて渡来 、人間 に大 攻勢 をかける[42]も、身体中 から血 を流 すほどの重傷 を負 い、サンと共 にシシ神 の池 へ向 かう途中 、死 んだ猪 神 の皮 をはいで被 ったジバシリを「甦 った一族 」と誤認 、罠 に気 づいたサンの制止 も聞 かずに、錯乱 状態 となりながら池 へ暴走 する。途中 で倒 れた彼 に皮 を被 ったジバシリが毒矢 を突 き刺 し、戦闘 による傷 の痛 みと毒 による苦 しみにより、タタリ神 へと変貌 し始 めた。名前 の由来 は、宮崎 の別荘 があった長野 県 諏訪 郡 富士見 町 の乙事 区 から(下 のエボシ御前 は烏帽子 区 、甲 六 は富士見 町 と山梨 県 北 杜 市 小淵沢 町 との県境 となる甲 六川 に由来 する。別荘 自体 は富士見町 高森 区 にある)[47]。宮崎駿 はモロと乙事 主 が昔 は恋人 同士 であった事 を絵 コンテや台本 に明記 せず、美輪 明宏 のアフレコの出来 に不満 で、大急 ぎでアフレコスタジオに駆 け込 んで、美輪 に修正 を指示 し、元 彼 の乙事 主 へのモロの対応 として、色恋 を表現 した女 らしい高 い声 で演技 をしてもらい、宮崎 は満足 した[要 出典 ]。
- ナゴの
- モロの
子 人語 を解 する2頭 の白 い雄 の山犬 の兄弟 。母 より体 が小 さい。月夜 に森 の端 から出 てくる時 に、目 が黄色 く光 る場面 がある。共 に作中 で名 は呼 ばれないので不明 。サンを乗 せ、共 に人間 と戦 う[26]。サンに甘 える場面 がある為 、弟分 らしい[48]。母 やサンと同様 にタタラ場 の人間 を憎 んでいるが、終盤 で猪 に挟 まれたの助 けられた際 は誰 も襲 わなかった。終盤 で1頭 がアシタカをエボシの所 へ案内 する途中 で、自分 より足 の遅 い彼 を乗 せた。前述 の1頭 は、アシタカとエボシが森 の中 で再会 した直後 に、アシタカを置 いてサン達 の所 へ向 かった。終盤 でサンを乗 せていた1頭 は、サンと重傷 を負 った乙事 主 と共 にシシ神 の池 に向 かう時 、彼 も傷 ついている。だが、彼 の傷 はシシ神 の風 で治 った。猩々 (しょうじょう)猿 神 。ニホンザルより大型 の霊長 類 。濃 い灰色 の体毛 (夜 は黒 く見 える)。黒 い瞳 (夜 は目 が赤 く光 って見 える)。人語 を話 す事 が出来 る。夜 ごと崩 された斜面 に集 まり、森 を取 り戻 す為 、木 を植 えようとする。森 を奪 った人間 を憎 んでいる[26]。人間 を倒 す知恵 を得 る為 に人間 を食 べようと考 え、サンに重傷 を負 ったアシタカを渡 すよう要求 する。エボシと猪 神 達 の戦 いの直後 、森 に入 ってきたジバシリにおののき逃 げ出 す。- コダマ(
木霊 ) 精霊 の一種 で、豊 かな森林 に棲 む。白 い体 や淡 い緑色 の体 を持 ち、頭 を動 かすとカラカラという音 が鳴 る。この音 でシシ神 を呼 ぶ[49]。暗 い森 の中 や夜 に淡 く光 り、半 透明 になったり姿 を消 す力 を持 つ。人語 を話 す事 は出来 ない。アシタカが森 の端 でコダマ達 と会 った時 「ここにもコダマがいる」と言 っており、エミシの村 の近 くの森 にもいる模様 [48]。その後 、森 の中 でコダマ達 が集 まる一本 の大木 を見 て彼 が「お前 達 の母親 か。立派 な木 だ」と言 った。怪我人 をおんぶしているアシタカの真似 をしたり、森 の中 で迷 ったアシタカを導 く等 、特 に人間 に敵意 を持 っている訳 ではないらしい[26]。キャラクターデザインは、森 に何 かいるのが見 えるというスタッフの手 によるもの[50]。- ディダラボッチの
黒 い体液 に命 を吸 われ落下 した個体 も多 いが、最後 に生 き残 った1体 が頭 を振 り回 してカラカラと音 を鳴 らす。 監督 とジブリスタッフの話 し合 いの中 で、コダマは数 百 年 〜数 千 年 単位 の長期 に渡 って森 の中 で成長 して、最終 的 にはトトロになるとされており、『となりのトトロ』に登場 した大 トトロも、コダマが本 作 『もののけ姫 』の室町 時代 から『となりのトトロ』の現代 (昭和 30年代 )まで、500年 程度 経過 した姿 とされる。- タタリ
神 作中 で登場 した巨大 な荒神 。動 くだけで足元 の植物 や地面 を焼 けただれたものに変 える等 、無 差別 に呪 いと死 をまき散 らす為 、人間 から恐 れられている。元々 は猪 神 であり、瀕死 の重傷 を負 い、死 への恐怖 と人間 への憎 しみによって呪 いを集 めて変貌 した姿 で蛇 状 の触手 をまとっている。作中 で登場 したタタリ神 は2頭 おり、それぞれ姿 や経緯 が異 なる。- ナゴの
守 赤黒 い蛇 状 の触手 で覆 われた姿 。目 が赤 く光 る。触手 を変幻 自在 に操 る事 が出来 、本来 の姿 では不可能 と思 われる行動 (垂直 に近 い岩 壁 を這 ったり、低 姿勢 で森 の中 を爆 走 したり、機械 的 に方向 転換 したり等 )を取 る事 が可能 。- アシタカの
村 を襲 おうとした際 、彼 に左目 を矢 で射抜 かれるも、触手 を伸 ばして彼 の右腕 にまとわりつき呪 いを残 したが、最期 はこめかみを矢 で射抜 かれて倒 れた。 乙事 主 身体中 の至 る所 から赤黒 い蛇 状 の触手 が生 えた姿 。ナゴの守 と違 い完全 なタタリ神 ではないが、言語 能力 を失 い、血 を吐 きながら猛進 する等 かつての面影 は無 くなった。- サンを
取 り込 み、彼女 を取 り戻 そうと体 に取 り付 いたアシタカを大 きく振 り払 った後 、モロの君 にサンを取 り返 された。その後 、こちらへ向 かって来 るシシ神 の存在 を感 じて、死 への恐怖 心 から呆然 として動 けなくなった上 に、触手 が溶 けて形 がなくなり、最期 はシシ神 に命 を吸 われ倒 れた。蛇 状 の触手 は、水 に溶 けてなくなる。 - なお、ナゴの
守 のように呪 いを発 する事 はなく、また死 に際 に言葉 を発 したナゴの守 とは違 い、最期 まで言語 能力 を失 ったままであった。
- ナゴの
動物 [編集 ]
- シシ
神 の森 には、上記 の「もののけ」と呼 ばれる神 と精霊 の他 にも動物 (鹿 [51]、熊 〈ジコ坊 が毛皮 を被 っている[52]〉、蝶 [53]、光 虫 、オカモンガ[33]、ナメムジナ[33]、ヒネネズミ[33]〈ヒネネズミはロマンアルバムの中 の絵 コンテでは、ヒネ鼡とも表記 〉、ミノノハシ[33]〈ミノノハシは『天空 の城 ラピュタ』にも登場 し、彼 らがラピュタ城 の水辺 にいた時 、主人公 のパズー達 に驚 き、水 に飛 び込 む場面 がある。また、漫画 『風 の谷 のナウシカ』ワイド判 第 7巻 の土 鬼 〈ドルク〉という国 にある庭 の水辺 にも登場 する〉)がいる。前述 の光 虫 からミノノハシまでは架空 の動物 。なお、シシ神 の森 には光 苔 が生 えている[54]。 - ヤックル
- 「アカシシ」と
呼 ばれる大 カモシカ。アカシシは現代 では絶滅 したという設定 の架空 の動物 [55][56](ミノノハシと同様 に、漫画 『ナウシカ』の土 鬼 の庭 にいる、人 が乗 れるほど大型 の山羊 たち〈1頭 だけケストという名 がついている〉に似 た形態 )。赤 茶色 の体毛 、大 きな角 。人語 を話 す事 は出来 ない。主人 であるアシタカとは常 に一心 同体 の関係 にある。後 にサンやモロの子 達 と親 しくなる。アカシシは古 くからエミシ一族 に騎乗 用 に使 われており、ヤックルの他 にも村 で飼 われている個体 の描写 がある。
タタラ場 の民 [編集 ]
- エボシ
御前 深山 の麓 で、タタラ場 を率 いる女 棟梁 。冷静 沈着 な女傑 で、サンと互角 の戦 いを繰 り広 げるほどの卓越 した剣術 の腕前 を持 ち、さらに、山犬 の特性 を熟知 し緻密 な戦略 を立 てる等 、非常 に頭 も切 れる。山 を削 って得 た薪 を以 て、川 をさらって得 た砂鉄 を沸 かし、鉄 を打 ち石火矢 をも造 り出 す工房 をき上 げたが、それが今回 の争 いの元 となる。敵対 する者 には容赦 がなく、必要 とあらばタタラ場 の人間 をも見捨 てる事 さえも決 して辞 さない。また、自分 達 の暮 らしをより豊 かにするためならば、森 を切 り開 き、神 殺 しをする事 すらも恐 れない。一方 で、売 られた娘 達 を買 い取 り、本来 は女人 禁制 のタタラ場 で仕事 を与 えている他 、業病 にかかり、迫害 された病者 達 をも人 として丁重 に扱 う慈愛 の心 を持 ち、タタラ場 の人々 に敬 われ、慕 われている[42]。終盤 でジコ坊 と共 に部下 を引 き連 れて、シシ神 狩 りに向 かうが、新 石火矢 でシシ神 の首 を撃 ち落 とした後 、モロの君 に右腕 を食 いちぎられる。右腕 の傷 は、シシ神 の風 を浴 びた事 により完 治 している。- シシ
神 が消滅 した後 は、生 き残 ったタタラ場 の者 達 と共 に、新 しい村 作 りをする事 を決意 した。 映画 の最後 のタタラ場 の村民 達 への報告 では山犬 の背 に運 ばれたと発言 しているので、シシ神 退治 でモロに右腕 を食 いちぎられた後 、映像 には描写 されていないが、シシ神 の体液 から離脱 する為 にアシタカが頼 んだようで、モロの子 に運 ばれ救助 されており、アシタカへ感謝 して、村民 に対 してアシタカを呼 びに行 ってくれと発言 している。監督 の話 によると、昔 、白拍子 であったという説 もある[30]。宮崎駿 の著書 『折 り返 し点 』によると、「鈴鹿 山 の立 烏帽子 」と呼 ばれた伝説 上 の人物 鈴鹿 御前 がモデルである。- タタラ
場 を作 る以前 は、倭 寇の頭目 の人質 という形 で強引 に奥方 にさせられていたが、頭目 の配下 であったゴンザと密 かに協力 し、謀反 に近 い形 で夫 である頭目 を殺害 して全 財産 を奪 い、倭 寇から脱走 したとされる。 - その
際 に、中国 の明 国 から最新 兵器 の石火矢 (鉄砲 の原型 ないし類似 武器 。劇 中 に登場 する物 は、鉄 と木 で出来 ている。発射 するのは鉛 の弾 [24])を自分 自身 の手 で日本 に持 ち帰 ってきたとされる。 - ゴンザ
- エボシの
近侍 。禿頭 の大男 。牛 飼 いやワラット(藁 徒 :藁 製 の笠 を被 るエボシの護衛 )の頭分 。 威張 り屋 かつ短気 であり、アシタカを間 者 と疑 うが、本人 は至 って真面目 。アシタカの右腕 にタタリヘビが現 れた時 はもののけと疑 った。ただし、トキには言 い負 かされている上 に信用 されておらず、エボシを守 ると誓 った時 に「それが本当 ならね」と言 われて彼女 にツッコミを入 れると「アンタも女 だったらよかったのさ!」と返 された。密 かにエボシに惚 れている[42]。腕 っ節 が強 く大 ぶりの長刀 を愛用 しているほか、当時 としては珍 しく文字 の読 み書 きにも堪能 である。またカナヅチでもある。- エボシがタタラ
場 を作 る以前 の倭 寇時代 からの腹心 の側近 であるらしい。 牛 飼 い- タタラ
場 の男衆 による牧畜 ・荷駄 を担 う職能 集団 。 主 に男性 の職業 で牛 を馴 らし、牛 に荷物 を付 けて米 や鉄 の運搬 の仕事 を担 う[26]。石火矢 衆 とは異 なり基本 的 に丸腰 で、普段 は山犬 などに襲 われうる危険 な役回 りゆえに、死傷 者 を出 すことも決 して珍 しくない。自衛 のために、移動 中 は石火矢 衆 による護衛 を受 けるが、それでも山犬 に襲 われて甚大 な被害 を出 した。劇 中 では甲 六 含 め3人 (石火矢 衆 1人 を含 めると、計 4人 )が山犬 に襲 われて谷 底 に転落 し、甲 六 だけがアシタカに救助 され生還 し、残 り2人 が死亡 扱 いで通夜 が営 まれている。甲 六 - トキの
夫 で牛 飼 いの一人 。集中 豪雨 の中 で米 を運搬 中 、モロの子 に襲 われ谷 へ転落 し、川 の中 からアシタカに助 けられた。明 るくドジであるが憎 めない性格 [42]。妻 のトキにはいつも言 い負 かされてばかりで頭 が上 がらない。牛 と共 に谷 に落下 した際 には右腕 を骨折 したが、シシ神 の風 を浴 びた後 は折 れた腕 が治 っていた。怪我 の影響 でエボシ率 いる男衆 のシシ神 退治 に参加 できなかったが、戦死 者 が多数 出 た乙事 主 の猪 神 一族 との激戦 に参加 せずに済 み、塞翁 が馬 状態 になった。コダマが目 の前 に出現 した時 に(シシ神 が怖 いので)おびえながら、アシタカに「こいつらはシシ神 を呼 ぶんだ」と教 え[57][49]、アシタカからシシ神 の事 を聞 かれた時 に「(山犬 より)もっとおっかねぇ化 け物 の親玉 だ」と言 った。シシ神 の体液 で枯 れた山 の緑 が、シシ神 の風 でわずかに芽吹 くと、「すげぇ。シシ神 は花咲 かじじいだったんだぁ」と驚 いた。 - タタラ
場 では、妻 のトキとともに防戦 する女 衆 に加勢 し、侵攻 してきたアサノ軍 と戦 うが、腕 を負傷 していて武器 を使 えず、戦力 としては全 く活躍 していなかった。さらにアシタカがやってきた際 に預 かっていた弓矢 を手渡 すが、蓑 と鞍 を持 って来 なかったので、トキに「この役立 たず!」と責 められる。 - ジバシリのことを
知 っていたらしく、女 衆 が気味悪 がっている中 、ただ一人 「ありゃただの狩人 じゃねぇ。ジバシリだ」と教 えている。 牛 飼 い頭 牛 飼 いたちの親方 。アシタカの身 を案 じており、彼 を殺 そうとした唐 傘 連 を農具 で殴 ったり、猪 神 の死体 の下敷 きとなりながら生 き残 っていた1頭 のモロの子 を(エボシの所 へ案内 してもらう為 )救 け出 すなど、終始 アシタカに協力 的 な態度 で接 する。
番 子 - タタラ(踏鞴)を
踏 み、砂鉄 を溶 かすための火 を焚 く女 衆 。4日 5晩 の間 、休 むことなく行 う。- トキ
番 子 頭 で甲 六 の妻 。ゴンザを言 い負 かし、夫 にも愛情 故 のきつい言葉 を投 げつけるほど、気 の強 い肝 の据 わった人物 。女 衆 の頭 人的 存在 である。- タタラ
場 がアサノ軍 の攻撃 に遭 った際 には敵 の攻撃 の合間 の一 晩 中 起 きて警戒 し、シシ神 の体液 がタタラ場 に襲 ってきた時 もアシタカが来 た際 に受 けた「触 れると命 を吸 われるが水 で進行 が遅 くなる」という助言 を守 って、全員 を湖 に避難 誘導 する。甲 六 がタタラ場 が壊滅 する様子 を見 て絶望 しているところを見 て「生 きてりゃ何 とかなる!」と励 ますなど、ポジティブ思考 の持 ち主 。 - アサノ
軍 に対抗 して、いざという時 には溶 けた鉄 を浴 びせかける作戦 を考 えていた。 - キヨ
山犬 に夫 を食 い殺 された番 子 。エボシを深 く慕 っている。夫 の復讐 の為 に山犬 とサンの命 を狙 う。アシタカがサンを気絶 させ肩 に担 いでタタラ場 を出 ようとした時 に、石火矢 を構 えて制止 しようとした。それに構 わずアシタカが去 ろうとした際 、隣 にいた女 に止 めるように言 われた拍子 に石火矢 を誤 射 し、アシタカを後 ろから撃 ち抜 いてしまう。
石火矢 衆 - シシ
神 退治 を条件 に「師匠 連 」という謎 の組織 からエボシに貸 し与 えられた四 十 名 の傭兵 集団 。柿色 の着物 に白色 の頭巾 、黒色 の手甲 と脚絆 に草鞋 といった装束 。明 から輸入 した石火矢 で獣 や侍 たちと戦 う。エボシの命令 でナゴの守 の同胞 を殺戮 し、住処 の森 を焼 き払 った。鉄 や米 の運搬 時 の護衛 で、タタラ場 全体 の警備 も務 める[26]。火炎 放射 器 も使 う[58]。終盤 、飛 び散 ったシシ神 の体液 を浴 びて多数 が命 を落 とし、生 き残 った者 は逃亡 した。 彼 らの主 兵 装 である石火矢 には様々 な種類 が存在 し、火縄銃 型 やバズ ーカ砲 型 、火炎 放射 器 型 などが登場 する。- ヤ
七 石火矢 衆 の一人 。甲 六 同様 に谷 に落 ち、瀕死 の状態 でアシタカに助 けられる。
- ヤ
病者 - エボシが
引 き取 り、タタラ場 の別棟 に住 まわせ看病 している業病 の患者 たち。新 石火矢 の製造 を任 され、これの開発 に成功 する[42]。終盤 にトキに食 べ物 を渡 すほど彼女 と親 しい病者 の女性 が、最後 はシシ神 の風 を浴 びて病 が治 ったと思 しき描写 がある。長 病者 たちの年長 者 で、最 も重症 であり、頭 全体 を包帯 で覆 った寝 たきりの状態 。彼 以外 の病者 達 がエボシの頼 みで新型 の石火矢 を開発 し、森 の生物 をさらに殺 そうとしているのを見 たアシタカの右手 が、タタリ神 のエボシに対 する強 い憎 しみから、とっさに刀 を抜 こうとした際 、エボシが自分 たちを引 き取 って丁重 に看病 してくれていることを涙 ながらに語 り、彼女 を庇 った。
- タタラ
者 - タタラ
場 に住 む製鉄 集団 。黒装束 に身 を包 み、昼夜 を問 わず鉄 を作 り続 けている[42]。
師匠 連 [編集 ]
- ジコ
坊 物語 の序盤 、シシ神 の森 の存在 をアシタカに教 えた人物 [42]。中年 で背 の低 く小太 りな、赤色 の羽織 (ちゃんちゃんこ)と頭巾 に白色 の着物 の僧体 (長 吏法師 )の中 年男 。その正体 は謎 の組織 「師匠 連 」の一員 である隠密 。勅命 により、不老不死 の霊力 を秘 めるとされるシシ神 の首 を狙 っている。唐 傘 連 と石火矢 衆 の頭領 でもあり、狩人 (ジバシリ)などをも動 かす。配下 の唐 傘 連 たちとはいでたちに若干 の差異 があり、顔面 は布 で覆 ってはおらず素顔 、腕 には手甲 でなく青黒 い包帯 状 の布 をバンテージのように巻 きつけ、脚絆 や袴 は履 かずに履物 は一本 歯 の高下駄 である。また、黒色 の葛籠 を背負 い、赤色 の唐 傘 を携行 している。序盤 で野武士 の小競 り合 いに巻 き込 まれた際 、アシタカのおかげで命拾 いしたことを恩義 に感 じており、アシタカがタタラ場 に向 かう途中 の市場 で米 を買 うために、代金 として砂金 の大粒 を支払 った際 に、それが本物 であることを見抜 いて(他 の人間 は砂金 自体 を全 く知 らなかった)アシタカを手助 けしたほか、古典 にも通 じているなど非常 に博識 である。さらに、アシタカからの質問 に答 えて「シシ神 の森 」についての情報 も教 えた。その後 も、何 かとアシタカのことを気 にかけており、エボシにアシタカのことを尋 ねたり、エボシを追 ってきたアシタカに石火矢 衆 が発砲 した際 には制止 しするなどしていた。しかし、敵 の猪 神 勢 を率 いる乙事 主 のことを一切 知 らず、部下 のジバシリからの指摘 でようやく鎮西 から一族 を引 き連 れてやってきたことを知 る。恰幅 のよい体型 だが、一本 歯 の高下駄 で渓流 の岩 から岩 へと身軽 に跳躍 したり、ヤックルと並 走 できるほどの俊敏 さなど高 い身体 能力 を持 つ。基本 的 には率先 して戦 おうとはせずに実力 を隠 しているが、必要 とあらばアシタカとも互角 に渡 り合 えるほどの武術 の手 練 れでもある。シシ神 の首 を奪取 し運搬 する際 は一 晩 中 不眠 不休 で走 り回 り、翌朝 の日 の出 寸前 までシシ神 の体液 から生 き残 った部下 の唐 傘 連 (首桶 の神輿 〈みこし〉の担 ぎ手 3名 )たちと共 にどうにか必死 に逃 げ延 びたが、後 を追 ってきたアシタカと戦 っている間 に、ついにシシ神 にも追 いつかれ、襲 いかかる体液 から逃 れようと、担 ぎ手 2名 も首桶 の神輿 を落 として大破 させたあげく遁走 し、唯一 残 った部下 1名 と共 に追 い詰 められて逃 げ場 を無 くしたため、仕方 なくシシ神 の首 をアシタカに渡 す。表立 っては飄々 とした性格 であるが、エボシをシシ神 殺 しのために利用 しようと、エボシの抹殺 を提案 した部下 を諭 す一 面 もあるなど(一方 のエボシもジコ坊 達 を信用 しきっていないことをタタラ場 の女 衆 に打 ち明 けている)食 えない男 である。シシ神 が乙事 主 の命 を奪 った時 は「なんと。シシ神 は命 を吸 い取 るのか」と驚 いた。映画 の最後 のセリフの担当 であり、アシタカにシシ神 の首 を返還 されてしまった不満 もあるが、おかげでシシ神 の体液 に触 れずに済 み、部下 1名 と共 に自分 の命 も助 かったために「バカには勝 てん」とい残 している。石火矢 衆 唐 傘 連 - ジコ
坊 の配下 にある謎 の集団 。ジコ坊 と同 じ赤色 の羽織 と頭巾 に白色 の着物 を身 を包 んだ僧体 で、ジコ坊 と異 なるのは顔面 の大 部分 を白色 の竹田 頭巾 でマスクのように覆 い隠 し、両手 には白色 の手甲 、袴 、脚絆 を着用 し草鞋 を履 いている点 。常 に赤色 の唐 傘 をたずさえ、爆発 物 のほか暗 器 や煙 玉 など忍 具 を好 んで用 いる。唐 傘 は竹 筒 製 の柄 と笠 を分離 する事 ができ、柄 は長 い吹 き矢 となって毒 針 を発射 する。また、彼等 が常 に唐 傘 を携行 しているのは、石火矢 の火縄 の火 が風 で吹 き消 されないようにする為 と、火縄 と火薬 が雨 で湿 らないようにする為 でもある模様 。なお活動 中 は、ジコ坊 と同 じ黒色 の葛籠 を背負 い、茶色 の菅笠 もしくは網代 笠 を被 っている。 - ジコ
坊 の指揮 下 で、シシ神 の首 を狙 って暗躍 する。目的 のためには手段 を選 ばない[42]。終盤 、飛 び散 ったシシ神 の体液 を浴 びて多数 が命 を落 とし、生 き残 った者 はジコ坊 と行動 を共 にしていた一人 を除 いて逃亡 した。 乙事 主 率 いる猪 神 勢 との戦闘 において、味方 であるはずのタタラ場 の男衆 を捨 て駒 にしたり、タタラ場 が侍 に襲撃 されている事実 をエボシに伝 えるためにモロの子 を助 け出 そうとしていたアシタカに毒 針 を放 つなど、タタラ場 とその住民 たちを全 く顧 みない身勝手 な言動 のために男衆 の反感 を買 い、アシタカに加勢 した彼 らにより袋叩 きにされた。猪 神 勢 との戦闘 では、石火矢 衆 の3人 だけが小高 い丘 の上 に陣取 って石火矢 で応戦 していたが、雪崩 のごとく押 し寄 せる猪 神 勢 の大群 によってみな突 き飛 ばされてしまった。さらに崖 をよじ登 って来 る猪 神 勢 に、唐 傘 連 が多数 の震 天 雷 [58](爆 弾 )をその真上 から蹴落 とした上 に、崖 に向 かって攻 め寄 せてきた後 攻 の猪 神 勢 を、崖 の下 に仕掛 けられた地雷 火 (地中 に埋 めた爆 弾 [58])により、立 て続 けに吹 き飛 ばしたために、崖 の下 で強固 な柵 を張 り巡 らせていて安全 であったはずの男衆 が、爆発 で飛 び散 った大量 の土砂 や岩 塊 や猪 神 の死骸 の直撃 によって甚大 な被害 を被 った。- ジバシリ(
地 走 り) - ジコ
坊 に雇 われた通常 の狩人 よりも山野 の知識 に長 けた者 達 。弓矢 で武装 し、もののけに人 と見破 られないよう獣 の生皮 を被 ったり、その血 を顔 に塗 るなど、特殊 な術 を使 う[42]。その異相 ぶりから、タタラ場 の人間 達 にも気味悪 がられていた。シシ神 の偵察 中 、「シシ神 の姿 を見 ると目 が潰 れる」などとおびえ、ジコ坊 にたしなめられた者 がいるなど、山 の民 として神 を恐 れる傾向 が強 い。 描写 はされていないが、飛 び散 ったシシ神 の体液 を浴 びて多数 が命 を落 とし、生 き残 った者 たちは、わずかに生 き残 った石火矢 衆 や唐 傘 連 と共 に一目散 に逃亡 した。
エミシの村民 [編集 ]
- カヤ
- エミシの
村 娘 。アシタカを「兄 様 」(一族 の中 の年上 の男子 という意味 [59][48])と呼 ぶが実 の兄妹 ではなく、里 公認 のアシタカの許嫁 であった[注 9]。アシタカが村 を出 て行 く際 には、エミシの乙女 が変 わらぬ心 の証 しとして異性 に贈 るならわしのもの[40]である玉 (黒曜石 )の小刀 [60][28]を贈 った。他 の娘 たちとともにタタリ神 となったナゴの守 に襲 われて危機一髪 であったところを、アシタカによって救 われる。 村 の掟 でアシタカの見送 りを禁 じられていたが、罰 を覚悟 で自 ら掟 を破 って彼 を見送 りし、先 の小刀 をアシタカに渡 している。後 にこれはアシタカからモロの子 を通 してサンに贈 られた。- オープニングタイトルの
土 面 (カヤが後 にアシタカの子 を出産 して、子孫 がアシタカ伝説 を誇示 するために作 った土 面 )は、アシタカがシシ神 を倒 したという伝説 になってしまうが、シシ神 を倒 したのではなくサンと共 にシシ神 に首 を返還 しシシ神 (デイタラボッチ)自身 が朝日 を浴 びてしまって消滅 してしまい、後 にアシタカはタタラ場 で暮 らしたのでアシタカ伝説 という形態 で故郷 の村 に伝 わり、一 つ目 の角 の文様 の意味 で、製鉄 業 に携 わる者 は高温 のまばゆい光 で片目 を失 うとされており製鉄 業 を意味 する一 つ目 と、シシ神 を意味 する大 カモシカの角 の形態 が融合 したものだとする説 がある[要 出典 ]。 - ヒイ
様 - エミシの
隠 れ里 の老 巫女 であり、村 をまとめている[61]。タタリ神 となったナゴの守 の亡骸 を、塚 を築 いて丁重 に供養 する。 石 や木片 などを用 いた卜 占 で吉凶 を占 う。タタリ神 の呪 いを受 けたアシタカを占 い、西 で不吉 なことが起 きているので西 へ向 かうよう告 げる[26]。村人 たちにアシタカを救 ってくれるように懇願 されるも、タタリ神 の呪 いはもはやヒイ様 の力 でもどうにもならず、ナゴの守 の亡骸 から出 てきた、タタリ神化 の原因 となった石火矢 のつぶてをアシタカに手渡 し、掟 に従 って見送 りなしで一人 旅立 つようい渡 した。
その他 [編集 ]
侍 映画 の後半 で、鉄 のためにタタラ場 を狙 う大 侍 (領主 )・アサノ公方 配下 の武者 達 。下記 の地 侍 [62]と違 い、完全 武装 で統率 の取 れた攻撃 を仕掛 ける[42]。鉄 の貢 納 を要求 したアサノの使者 がエボシの命令 でトキたち女 衆 により追 い払 われたため、昼間 に報復 と鉄 や米 などの奪取 のために、エボシと男衆 がシシ神 退治 に出払 って留守 のところを狙 って侵攻 してくる。タタラ場 の下 の城郭 を攻 め落 とし、多少 の物資 を略奪 したがタタラ場 自体 は攻 め落 としきれず、夜 になったので攻撃 をいったん中止 し、再度 の攻撃 準備 を進 めていた矢先 にシシ神 (デイタラボッチ)の体液 が陣地 に襲 いかかってきたために、タタラ場 付近 の陣地 から慌 てて全 軍 が退却 し、タタラ場 もシシ神 の体液 で完全 に壊滅 したため、得 られたものはほとんど無 かった。劇 中 ではアシタカに気付 いた侍 が鏑矢 を放 ち、集 まった騎馬 武者 達 数 人 が連携 してアシタカを攻撃 した。武者 の放 った矢 がヤックルの足 に命中 して負傷 させているが、逆上 した(呪 いの「赤黒 いあざ」が拡 がる描写 がある)アシタカの反撃 でほとんどが討 ち取 られたため、残 りは戦意 を喪失 して直 ちに撤退 している。地 侍 映画 の後半 で、アサノ軍 とは直接 関係 はないが、アサノに唆 されてタタラ場 の鉄 を狙 い攻撃 を仕掛 ける噛 ませ犬 にされた挙句 、エボシ率 いる石火矢 衆 に大敗 する。石火矢 の弾丸 で手足 を切断 される雑兵 や鎧 ごと粉砕 される騎馬 武者 など、多数 の犠牲 者 を出 すも、石火矢 衆 側 も矢 を受 けて倒 れるなど、完全 に一方 的 な戦 ではなかった。旗指物 や盾 などの家紋 は毛利 家 (毛利 元就 家 の3本 矢 の∴形状 )の物 を用 いており、その家臣 など毛 利家 と何 かしらの関係 をうかがわせる武士 の軍勢 である。鎧 のみを身 につけた軽装 の雑兵 がほとんどを占 める。上記 の侍 および地 侍 とは別 に、映画 の前半 で、パンフレットの侍 の解説 に野武士 [42]、ロマンアルバムに野伏 (のぶせり)同然 の雑兵 、または雑兵 と記載 されている地 侍 が[63]、アシタカが旅 の途中 で戦 の行 われている無名 の村 を通 った時 に、女 やアシタカに襲 いかかったが(一人 だけ彼 の呪 いの力 の宿 る反撃 を受 けた)、彼 らはアサノともタタラ場 とも関係 がない。村 を通 り過 ぎた後 、町 の市場 で出会 ったジコ坊 がアシタカに「礼 を言 いたいのは拙 僧 の方 でな。田舎 侍 の小競 り合 いに巻 き込 まれた折 、そなたのお蔭 で助 かったのだ」と言 ったのは[64]、この村 の戦 の事 だと思 われる[65]。
宮崎 監督 による解題 [編集 ]
主題 [編集 ]
「
主人公 の動機 [編集 ]
さらには、アシタカは
観客 の予想 を破壊 すること[編集 ]
アシタカが
過去 の作品 の否定 [編集 ]
「生 きる」というイメージ[編集 ]
百 億 の人口 がねぇ、二 億 になったって別 に滅亡 じゃないですからね。そういう意味 だったら、世界中 の野獣 は、もう滅亡 、絶滅 していますよね(笑)。そうですよ。元 は百 匹 いたのに、今 は二 匹 しかいないなんて生 きもの一 杯 いますからね。そういう目 に、今度 人類 が遭 うんでしょ、きっと。でもそれは滅亡 と違 いますね。僕 等 の運命 ってのは、多分 、チェルノブイリで、帰 ってきた爺 さんや婆 さん達 が、あそこでキノコ拾 って食 ったりね、その『汚染 してるんだよ』って言 いながら、やっぱり平気 でジャガイモ食 ってるようにして生 きていくだんろうなっていうね…まぁ、その位 のことしか言 えないですよね。それでも結構 楽 しく生 きようとするんじゃないかぁっていうね、どうも人間 ってのは、その位 のもんだぞって感 じがね… —宮崎駿 、『「もののけ姫 」はこうして生 まれた。』[70]
若者 へのメッセージ[編集 ]
なお
舞台 設定 [編集 ]
世界 観 [編集 ]
エミシの村 [編集 ]
かつて
エミシ(
石火矢 [編集 ]
非人 [編集 ]
着物 [編集 ]
たたら場 とエボシ御前 [編集 ]
エボシのたたら
だが、エボシは
その
ディズニーとの提携 [編集 ]
こうして
声 の出演 [編集 ]
キャラクター | ||
---|---|---|
アシタカ | ビリー・クラダップ | |
サン | クレア・デインズ | |
カヤ | タラ・ストロング | |
エボシ |
ミニー・ドライヴァー | |
ジコ |
ビリー・ボブ・ソーントン | |
ジョン・デミータ | ||
( | ||
ゴンザ | ジョン・ディマジオ | |
トキ | ジェイダ・ピンケット=スミス | |
エミシの |
( | |
( | ||
タタリ |
( | |
( | ||
モロの |
ジリアン・アンダーソン | |
ヒイ |
デビ・デリーベリー | |
キース・デイヴィッド | ||
エミシの |
( | |
( | ||
じいじ | ||
( | ||
ジバシリ | ( | |
( | ||
キヨ | ( | |
たたら |
トレス・マクニール サリー・リン デニース・ポワリエ メアリー・エリザベス・マクグリン( | |
エミシの |
||
ナレーター | キース・デイヴィッド | |
その |
ほうしげと おちひろき 浮部 |
パメラ・アドロン ルイス・アークェット コーリー・バートン アレックス・フェルナンデス ジャック・フレッチャー パット・フラリー ジョン・ホステッター ジョン・ラフター・リー マッタ・マッケンジー マイケル・マクシェーン マット・K・ミラー マーニー・モジマン アダム・ポール デヴィッド・ラズナー ドワイト・シュルツ |
スタッフ[編集 ]
映像 制作 [編集 ]
ピアノ |
||
テレコム・アニメーションフィルム | ||
テレコム・アニメーションフィルム | ||
アニメトロトロ、OH!プロダクション、スタジオコクピット、スタジオたくらんけ、グループどんぐり | ||
スタジオキリー IMスタジオ トレーススタジオM テレコム・アニメーションフィルム | ||
トレスマシン | ||
スタジオOM | ||
デジタルペイント | DR MOVIE T&V | |
スタック CHROMACOLOUR INTERNATIONAL LTD ROY EVANS | ||
CG | ||
オムニバスプロモーション | ||
サウンドリング | ||
VDX | ||
ワンダーシティ、スタジオジブリ | ||
マネージメント | ||
A&R | ||
エンジニア | レコーディング | |
マスタリング | ||
アシスタント | ||
CD |
||
A&R | ||
ヤマハ | ||
フォトグラファー | ||
ワンダーステーション、アバコクリエイティブスタジオ | ||
MITスタジオ アバコクリエイティブスタジオ | ||
タイトル | ||
リスマーク | CNT508 | |
キャラクター |
||
インターネット | ||
プロデューサー |
||
ガル・エンタープライズ | ||
スティーブン・アルパート、 | ||
IMAGICA | ||
タイミング | ||
オプチカル | ||
デジタルフィルムI/O | ||
DOLBY | コンチネンタル ファーイースト | |
デジタル |
||
アニメーション |
スタジオジブリ | |
プロデューサー | ||
製作 委員 会 [編集 ]
プロデューサー | ||
スタジオジブリ | ||
アニメージュ | ||
プロデューサー | ||
メイジャー | ||
キャッチコピー | ||
英語 版 演出 - ジャック・フレッチャー英語 版 脚本 - ニール・ゲイマン
主題歌 [編集 ]
挿入歌 [編集 ]
- 「エボシ タタラうた」
作詞 -宮崎駿 /作曲 -久石 譲 /編曲 -久石 譲 /歌 -新倉 芳美 、木村 真紀 、下成 佐登子
興行 と賞 歴 [編集 ]
1997
1999
第 1回 文化庁 メディア芸術 祭 アニメーション部門 大賞 第 52回 毎日 映画 コンクール日本 映画 大賞 ・アニメーション映画 賞 第 21回 日本 アカデミー賞 最優秀 作品 賞 朝日 デジタルエンターテイメント大賞 ・シアター部門 賞 - アニメーション
神戸 '97・部門 賞 (演出 部門 )、部門 賞 (デジタル技術 部門 )、アワード(劇場 映画 の部 ) - マルチメディアグランプリ'97・MMCA
特別 賞 第 15回 ゴールデングロス賞 ・最優秀 金賞 、特別 功労 大賞 報知 映画 賞 ・特別 賞 日刊 スポーツ映画 大賞 ・監督 賞 石原 裕次郎 賞 第 39回 毎日 芸術 賞 ・映像 ・映画 部門 - エランドール
賞 ・特別 賞 日本 映画 ペンクラブ・97年度 ベスト5日本 映画 部門 1位 - ブルーリボン
賞 ・特別 賞 - おおさか
映画 祭 ・特別 賞 高崎 映画 祭 ・最優秀 監督 賞 映画 鑑賞 団体 全国 連絡 会議 ・日本 映画 作品 賞 文化庁 優秀 映画 ・優秀 映画 作品 賞 読売 映画 ・演劇 広告 賞 優秀 賞 日経 優秀 製品 ・サービス賞 、最優秀 賞 、日本経済新聞 賞 第 39回 日本 レコード大賞 ・作曲 賞 、アルバム企画 賞 (サントラ)日本 のメディア芸術 100選 アニメ部門 選出
再 上映 [編集 ]
2020
再 上映 時 の週間 興行 順位 の推移
1 | 2020 |
2 |
|
2 | 2020 |
||
3 | 2020 |
[90][91] | |
4 | 2020 |
3 |
[92] |
5 | 2020 |
[93] | |
6 | 2020 |
[94] | |
7 | 2020 |
7 |
[95] |
売上 記録 [編集 ]
(
201.8 |
||
1420 |
||
『イメージアルバム』 | 7 0.5 |
|
『サウンドトラック』 | 50 |
|
『 |
8 |
|
60 0.5 |
||
VHS(1998 |
400 |
2005 |
DVD(2001 |
50 |
2005 |
262 |
||
フィルムコミック | 180 |
4 |
『THE ART OF The Princess MONONOKE もののけ |
10 |
テレビ放送 の視聴 率 [編集 ]
1 | 1999 |
35.1%[99] |
2 | 2001 |
26.9%[100] |
3 | 2003 |
27.0% |
4 | 2004 |
23.3% |
5 | 2006 |
18.2% |
6 | 2010 |
18.4% |
7 | 2011 |
15.9% |
8 | 2014 |
21.9% |
9 | 2016 |
15.1%[106] |
10 | 2018 |
12.8%[107] |
11 | 2021 |
13.8%[108] |
12 | 2023 |
12.6%[109] |
DVD[編集 ]
舞台 化 [編集 ]
イギリスの
イギリスではロンドンにあるニュージオラマシアターにて
スタッフ[編集 ]
関連 商品 [編集 ]
作品 本編 に関 するもの[編集 ]
映像 ソフト-
- もののけ
姫 LD -徳間書店 (1998年 6月 26日 ) - もののけ
姫 VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1998年 6月 26日 )- 「もののけ
姫 」はこうして生 まれた VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1998年 6月 26日 )
- 「もののけ
- もののけ
姫 DVD - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年 11月21日 )- 「もののけ
姫 」はこうして生 まれた DVD - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年 11月21日 ) - DVD(
宮崎駿 監督 作品 集 ) - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2014年 7月 2日 )
- 「もののけ
- もののけ
姫 Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2013年 12月4日 )- Blu-ray Disc(
宮崎駿 監督 作品 集 ) - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2014年 7月 2日 )
- Blu-ray Disc(
- もののけ
出版 -
- もののけ
姫 (宮崎駿 ・絵 、徳間書店 、1993年 12月31日 )ISBN 4-19-860040-6 - THE ART OF The Princess MONONOKE もののけ
姫 (スタジオジブリ責任 編集 、徳間書店 、1997年 8月 20日 )ISBN 4-19-810002-0 - もののけ
姫 上 (徳間 アニメ絵本 )(徳間書店 、1997年 9月 30日 )ISBN 4-19-860762-1 - もののけ
姫 下 (徳間 アニメ絵本 )(1997年 9月 30日 )ISBN 4-19-860763-X - もののけ
姫 (ジス・イズ・アニメーション)(小学館 、1997年 10月 1日 )ISBN 4-09-101542-5 - もののけ
姫 ―フィルムコミック(1)(徳間書店 、1997年 10月 1日 )ISBN 4-19-770052-0 - もののけ
姫 ―フィルムコミック(2)(1997年 10月 1日 )ISBN 4-19-770053-9 - もののけ
姫 ―フィルムコミック(3)(1997年 11月1日 )ISBN 4-19-770054-7 - もののけ
姫 ―フィルムコミック(4)(1997年 11月1日 )ISBN 4-19-770055-5 - もののけ
姫 ロマンアルバム(アニメージュ編集 部 編 、徳間書店 、1997年 11月1日 )ISBN 4-19-720026-9 - 「もののけ
姫 」の秘密 遥 かなる縄文 の風景 (批評社 、1998年 10月 10日 )ISBN 4-8265-0261-3 - 「もののけ
姫 」はこうして生 まれた。(徳間書店 、1998年 10月 30日 )ISBN 4-19-860930-6 - 『もののけ
姫 』から『ホーホケキョ となりの山田 くん』へ テーマは「生 きろ。」から「適当 」へ…!?(スタジオジブリ・徳間書店 、1999年 7月 31日 )ISBN 4-19-861046-0 - もののけ
姫 完全 版 ―フィルムコミック(1)(徳間書店 、2000年 4月 28日 )ISBN 4-19-770069-5 - もののけ
姫 完全 版 ―フィルムコミック(2)(2000年 4月 28日 )ISBN 4-19-770073-3 - もののけ
姫 完全 版 ―フィルムコミック(3)(2000年 4月 28日 )ISBN 4-19-770074-1 - もののけ
姫 完全 版 ―フィルムコミック(4)(2000年 4月 28日 )ISBN 4-19-770075-X - もののけ
姫 完全 版 ―フィルムコミック(5)(2000年 6月 1日 )ISBN 4-19-770076-8 - ROMAN ALBUM GHIBLI How did America view PRINCESS MONONOKE?(スタジオジブリ・
徳間書店 、2000年 5月 20日 )ISBN 4-19-720117-6 - もののけ
姫 (スタジオジブリ絵 コンテ全集 11)(スタジオジブリ・徳間書店 、2002年 1月 28日 )ISBN 4-19-861475-X - もののけ
姫 (シネマ・コミック10)(文藝春秋 ・文春 ジブリ文庫 、2018年 12月 )ISBN 978-4-16-812109-8
- もののけ
音楽 -
- もののけ
姫 徳間 ジャパンコミュニケーションズ(再発 版 2004年 10月 27日 、オリジナル1997年 6月 25日 ) - もののけ
姫 イメージアルバム徳間 ジャパンコミュニケーションズ(〈再発 版 CD/2004年 9月 29日 〉TKCA-770946〈オリジナル盤 / 1996年 7月 22日 〉) - もののけ
姫 サウンドトラック徳間 ジャパンコミュニケーションズ(1997年 7月 2日 ) 交響 組曲 もののけ姫 徳間 ジャパンコミュニケーションズ(1998年 7月 8日 )
- もののけ
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^
再 上映 を含 まない場合 は193億 円 。 - ^
同年 公開 の『タイタニック』に更新 されるまで日本 記録 を保持 した。2020年 の再 上映 後 の正式 な興行 収入 は201億 8千 万 円 となっている[3][4]。 - ^ 「𦻙
記 」の読 みは「せっき」。「𦻙」(草冠 の旧 字体 の下 に耳 を二 つ)は宮崎 による「正史 には残 らずに耳 から耳 へ伝 えられた物語 」を意味 する創作 であり日本 の漢字 には存在 しない。これに相当 するものが台湾 の漢字 に存在 し、UnicodeではU+26ED9(CJK統合 漢字 拡張 B)に収録 されている。「聶」(耳 を三 つ)は誤記 あるいは代用 表記 。 - ^
差別 的 に村 から追 いやられているが、表現 を抑 えているため、冒険 へ旅立 ったのだと勘違 いされたという[25]。 - ^
放 った矢 で敵 兵 の腕 や首 を吹 き飛 ばす、太刀 をねじ曲 げる、大量 出血 の銃創 を負 いながらもサンを抱 えた状態 で歩 き続 ける、10人 がかりで開 けるタタラ場 の大門 を1人 で開 けるなど。 - ^
銭 (ロマンアルバムに当時 の日本 の銭 は中国 の明 国 〈みんこく〉の銭 と記載 [28])、市場 の女 は「おあし」と言 った。 - ^
具体 的 には、「タタリ神 になりかけ理性 を失 った乙事 主 を、敵 として成敗 したいのか、あるいは慈悲 で包 みたいのか悩 んだ」という。 - ^
美輪 は「モロの胸 の中 では『かつて愛 しく思 っていた乙事 主 への憐憫 (れんびん)』、『青春 時代 の残 景 』、『"しかしそれとこれとは別 だ"という戒 めの気持 ち』が複雑 に絡 み合 ってる」と解釈 した。 - ^ 『もののけ
姫 』の映画 パンフレット12頁 に監督 の「アシタカと結婚 すると思 い定 めている娘 (許嫁 同然 という事 の様子 )」という発言 が記載 されており、宮崎駿 監督 自身 も2001年 に発売 されたDVD『「もののけ姫 」はこうして生 まれた』の中 で「一族 が選 んだ許嫁 」と語 っている。 - ^
叶 精二 『宮崎駿 全書 』(2006年 )では194億 円 [86]。
出典 [編集 ]
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作品 、26日 から上映 『風 の谷 のナウシカ』『もののけ姫 』『千 と千尋 の神隠 し』『ゲド戦記 』". ORICON NEWS. oricon ME. 2020年 6月 18日 . 2020年 6月 18日 閲覧 。 - ^ 133
分 24秒 22 - ^ a b c d “
歴代 ランキング - CINEMAランキング通信 ”.興行 通信 社 (2020年 12月15日 ). 2020年 12月15日 閲覧 。 - ^ a b c “「
千 と千尋 の神隠 し」歴代 興行 収入 更新 !再 上映 の8.8億 加算 で316.8億 に”.映画 .com (2020年 12月15日 ). 2020年 12月15日 閲覧 。 - ^ 1997
年 配給 収入 10億 円 以上 番組 -日本 映画 製作 者 連盟 - ^ “もののけ
姫 ”. スタジオジブリ公式 サイト. スタジオジブリ. 2023年 1月 4日 閲覧 。 - ^ a b c “
歴代 ランキング - CINEMAランキング通信 ”.興行 通信 社 (2020年 4月 12日 ). 2020年 6月 26日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2020年 12月27日 閲覧 。 - ^ a b c
宮崎 2008,京都精華大学 での網野 善彦 と梅原 との対談 . - ^ “
初 「もののけ姫 でハンセン病 描 いた」宮崎駿 氏 語 る”.テレ朝 news.テレビ朝日 (2016年 1月 28日 ). 2023年 4月 7日 閲覧 。 - ^ 『ゲツヨル!』(テレビ
番組 )日本テレビ放送網 、2007年 6月 4日 。 - ^
岩切 徹 『人 のかたち ノンフィクション短編 20』平凡社 、2015年 4月 。p198。 - ^ 『「もののけ
姫 」を読 み解 く』ふゅーじょんぷろだくと、1997年 、p120。 - ^
久石 譲 『WORKS IV』ライナーノーツ - ^
叶 2006, p. 208. - ^ 『KB SPECiAL 1997
年 9月 号 』立 東社 、1997年 、p42-43。 - ^
久石 譲 『感動 をつくれますか』角川書店 、2006年 、p141。 - ^ 『
久石 譲 in武道館 パンフレット』p15。 - ^ 『KB SPECiAL 1997
年 9月 号 』立 東社 、1997年 、p.43。 - ^ 『「もののけ
姫 」を読 み解 く』ふゅーじょんぷろだくと、1997年 、p121。 - ^ NHK「トップランナー」
制作 班 編著 『トップランナー VOL.7』KTC中央 出版 、1998年 、p.19-20 - ^
久石 譲 『WORKS I』ライナーノーツ - ^ a b c 『
映画 パンフレット』, p. 1. - ^ 『ロマンアルバム』, p. 8.
- ^ a b 『ロマンアルバム』, pp. 13, 15, 20.
- ^
宮崎 2008, p. 134. - ^ a b c d e f g h i j k l 『
映画 パンフレット』, p. 5. - ^ a b 『ロマンアルバム』, p. 68.
- ^ a b c d e 『ロマンアルバム』, p. 92.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 13.
- ^ a b c 『
映画 パンフレット』, p. 9. - ^ 『ロマンアルバム』, pp. 69, 105.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 63.
- ^ a b c d e f 『ロマンアルバム』, p. 93.
- ^ 『ロマンアルバム』, pp. 70, 93.
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浦 谷 1998, p. 17. - ^ 『THE ART OF』, p. 51.
- ^
浦 谷 1998, p. 28. - ^ 『ロマンアルバム』, p. 28.
- ^
宮崎駿 『風 の帰 る場所 -ナウシカから千尋 までの軌跡 』ロッキング・オン、2002年 。ISBN 4-86052-007-6。 - ^ a b
宮崎駿 『もののけ姫 -スタジオジブリ絵 コンテ全集 <11>』徳間書店 、スタジオジブリ事業 本部 、2002年 。ISBN 4-19-861475-X。 - ^ 『ロマンアルバム』, p. 26.
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『
映画 パンフレット』, p. 6. - ^ a b 『ロマンアルバム』, p. 77.
- ^ a b 『ロマンアルバム』, pp. 6, 8.
- ^ a b 「
宮崎駿 ・いい意味 の社会 主義 」美輪 明宏 へのインタビュー、『文藝春秋 』創刊 100周年 記念 号 (2022年 1月 号 )、「100年 の100人 」コーナーより、p. 264。 - ^
浦 谷 1998, p. 389. - ^
宮崎 2008, p. 363. - ^ a b c 『ロマンアルバム』, p. 79.
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浦 谷 1998, p. 18. - ^
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映画 パンフレット』, p. 24. - ^ 『THE ART OF』, p. 88.
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映画 パンフレット』, pp. 5, 9. - ^ 『ロマンアルバム』, p. 75.
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- ^ a b c 『ロマンアルバム』, p. 94.
- ^ 『
映画 パンフレット』, p. 12. - ^
浦 谷 1998, p. 92. - ^
浦 谷 1998, p. 352. - ^ 『ロマンアルバム』, p. 95.
- ^ 『ロマンアルバム』, pp. 14, 78, 95.
- ^ 『ロマンアルバム』, p. 15.
- ^
実際 、映画 での該当 シーンでは映 っている時間 は非常 に短 いが、村 で野武士 から走 って逃 げたり高所 へ避難 しようと坂 を登 ろうとするジコ坊 が描 かれている。 - ^ a b
浦 谷 1998, pp. 49–50. - ^ a b
浦 谷 1998, pp. 45–46. - ^ a b
浦 谷 1998, pp. 76–77. - ^ a b
浦 谷 1998, pp. 53–54. - ^
浦 谷 1998, pp. 136–137. - ^
浦 谷 1998, pp. 52–53. - ^
宮崎駿 (2001). "Interview to Hayao Miyazaki" (Interview).、記録 媒体 には未 収録 。[要 文献 特定 詳細 情報 ] - ^
浦 谷 1998, p. 81. - ^
叶 精二 (2000年 3月 16日 ). “「もののけ姫 」を読 み解 く-3,室町 時代 の民衆 像 ”.高畑 勲 ・宮崎駿 作品 研究所 . 2012年 7月 23日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2011年 9月 7日 閲覧 。 - ^
網野 善彦 『「忘 れられた日本人 」を読 む』岩波書店 、2003年 、31-34頁 。ISBN 4-00-026610-1。 - ^
叶 精二 (2000年 3月 16日 ). “「もののけ姫 」を読 み解 く-1,照葉樹 林 文化 ,宮崎 作品 に見 る照葉樹 林 文化 の思想 ”.高畑 勲 ・宮崎駿 作品 研究所 . 2012年 7月 24日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2010年 11月25日 閲覧 。 - ^
浦 谷 1998, pp. 352–353. - ^
市沢 2011, p. 418. - ^
浦 谷 1998, pp. 275–278. - ^
浦 谷 1998, pp. 315–316. - ^
浦 谷 1998, pp. 27–28. - ^
市沢 2011, pp. 418–419, 435–436. - ^ a b
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市沢 2004, pp. 105. - ^
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参考 文献 [編集 ]
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関連 文献 [編集 ]
宮崎駿 『出発 点 1979〜1996』徳間書店 、1996年 7月 31日 。ISBN 4-19-860541-6。OCLC 674559723。エッセイ・発言 集 司馬 遼 太郎 ・堀 田善 衛 ・宮崎駿 『時代 の風 音 』朝日新聞社 〈朝日 文庫 〉、1997年 3月 、ISBN 4-02-264139-8- スタジオジブリ
編 『もののけ姫 ジブリの教科書 10』文藝春秋 〈文春 ジブリ文庫 〉、2015年 7月 、ISBN 978-4-16-812009-1
外部 リンク[編集 ]
- 「もののけ
姫 」制作 日誌 - もののけ
姫 - スタジオジブリ公式 サイト - もののけ
姫 -東宝 WEB SITE - もののけ
姫 -日本 映画 データベース - もののけ
姫 - allcinema - もののけ
姫 - KINENOTE - もののけ
姫 -文化庁 日本 映画 情報 システム - The Princess Mononoke -
文化庁 日本 映画 情報 システム - もののけ
姫 - MOVIE WALKER PRESS - もののけ
姫 -映画 .com - The Princess Mononoke - オールムービー(
英語 ) - The Princess Mononoke - IMDb(
英語 ) - Princess Mononoke(
英語 ) 舞台 「Princess MONONOKE 〜もののけ姫 〜」 - ウェイバックマシン(2013年 3月 8日 アーカイブ分 )- もののけ
姫 - メディア芸術 データベース - 『もののけ
姫 』米 公開 時 、上映 時間 を45分 カットするようワインスタインに脅 されていた(シネマトゥデイ,2020年 6月 3日 )